電気的に調整されたスクリーンマウント用のスイッチ機構

申请号 JP2017517256 申请日 2015-10-12 公开(公告)号 JP2017532244A 公开(公告)日 2017-11-02
申请人 ベントレー モーターズ リミテッド; ベントレー モーターズ リミテッド; 发明人 ケリー デビッド; ケリー デビッド; アラン ルーク デビッド; アラン ルーク デビッド;
摘要 電気的に調整可能なスクリーンマウントを作動させるスイッチ機構が提供される。このスイッチ機構は、ユーザが、ディスプレイスクリーン6の格納と展開のための第1の自動操作か、スクリーンを前後に移動させるために、このディスプレイスクリーン6の展開 位置 をユーザが調整可能な第2の操作かを、選択することを可能にする。スクリーンの前後の調整は、スクリーンの上向き又は下向きの動きを伴ってもよく、このスクリーンの上端がユーザから離れて傾くときには上向きの動きを伴い、スクリーンの上端がユーザの方へ傾くときには下向きの動きを伴う。これにより、シートバックなどのスクリーンマウントが取り付けられている面の傾きを補償することができる。【選択図】図5
权利要求

ディスプレイスクリーンの格納と展開のための第1の自動操作か、このディスプレイスクリーンの展開位置をユーザが調節するためのユーザによる調整可能な第2の操作かを、ユーザが選択する操作可能な制御機構を含み、この第1の自動操作が、その格納位置と最後に使用された展開位置との間の移動に作用する、電気的に調整可能なディスプレイスクリーンマウント。前記制御機構がスイッチ機構であり、このスイッチは展開メモリ位置を有し、このスイッチの作動により、その格納位置と最後に使用された展開位置との間の移動に作用する前記第1の自動操作を作動させる、請求項1に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記スイッチが、ユーザが前記ディスプレイスクリーンの展開位置を調節することができるように、前記ユーザによる調整可能な第2の操作を作動させる調整モード位置を有する、請求項2に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記調整モード位置が、2つの別個の機能を含み、一つの機能はユーザが前記スクリーンの展開位置をある方向に調整することを可能にし、もう一つの機能はその反対方向に調整することを可能にする、請求項3に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記展開メモリ位置が、2つの機能を含み、一つの機能は前記ディスプレイスクリーンを最後に使用された展開位置に展開するように作動させ、もう一つの機能はディスプレイスクリーンを収納位置に移動させる、請求項2〜4のいずれか一項に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記スイッチが、格納位置、前記調整モード位置に対応する戻り止め、及び展開メモリ位置を含む、請求項2〜5のいずれか一項に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記スイッチが、前記ディスプレイスクリーンを展開するために、前記戻り止め位置を通って前記展開メモリ位置に移動される、請求項6に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記ユーザによる調整可能な第2の操作によって、ユーザが、前記ディスプレイスクリーンの所望の展開位置を調整するために、前記スイッチが、前記戻り止め位置に移動される、請求項6又は7に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記戻り止めが、2つの機能を有し、第1の機能は、前記戻り止め位置がある方向の傾動をもたらし、第2の機能は、前記戻り止め位置がその反対方向の傾動をもたらす、請求項6〜8のいずれか一項に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記スイッチが、少なくとも2つの方向に移動可能であり、このスイッチの収納位置及び展開メモリ位置が、このスイッチの反対方向の移動によってもたらされる、請求項6〜9のいずれか一項に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記ユーザによる調整可能な第2の操作によって、前記ディスプレイスクリーンが15°まで回転可能である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記スイッチが、更に、ユーザの入がないときに前記スイッチが移動する中立位置を備える、請求項2〜11のいずれか一項に記載のディスプレイスクリーンマウント。前記第1の自動操作が、前記ユーザによる調整可能な第2の操作よりも速く前記ディスプレイスクリーンを移動させる、請求項1〜12のいずれか一項に記載のディスプレイスクリーンマウント。請求項1〜13のいずれか一項に記載のディスプレイスクリーンマウントを有するシートであって、前記スクリーンの展開位置をユーザが調整することにより、前記ディスプレイスクリーンマウントに取り付けられたディスプレイスクリーンの基部が、シートの後部から縦方向に離れるように移動し、及び/又はディスプレイスクリーンの支持部に取り付けられたディスプレイスクリーンの上部が、ヘッドレストに向かって縦方向に移動する、シート。シートの裏側から縦方向に離れるような前記基部の移動、及び/又はヘッドレストに向かう縦方向の前記上部の移動が、展開方向の軸方向への移動と同時に起こる請求項14に記載のシート。前記調節可能なディスプレイスクリーンマウントの後退方向への移動が、前記スクリーンの前記基部の前記シートの後部への対応する移動と連携し、及び/又は前記スクリーンの上部がヘッドレストから離れるような対応する移動と連携する、請求項14又は15に記載のシート。シートの後ろの乗客が見るために、請求項1〜13のいずれか一項に記載のディスプレイスクリーンマウントがシートの後部に設けられたシート。請求項14〜17のいずれか一項に記載のシートを備える車両。自動車である請求項18に記載の車両。添付図面を参照して本明細書に実質的に記載された、電気的に駆動される格納展開可能なディスプレイスクリーンマウント、シート又は車両。

说明书全文

この発明は、ディスプレイスクリーン用のマウントに関し、より詳細には、特に自動車シートバックに使用するための、シートの背面に取り付けられたディスプレイスクリーンを操作するためのスイッチに関する。

オーディオビジュアルディスプレイスクリーンやタッチスクリーンディスプレイのようなディスプレイスクリーンを車両シートの後部に取り付けることが知られている。これらのディスプレイスクリーンは、車両シートの背もたれ又はヘッドレストに直接取り付けることができ、これらは、固定的様式、又はユーザ(見る人)が、ディスプレイスクリーンを回転軸の周りに押すか又は引っ張ることによって、このディスプレイの見る度を調整することができるような様式で、取り付けられることができる。航空機その他の旅客運搬車両のような一部の車両では、車内の天井面などの車両の内側表面にディスプレイスクリーンを取り付けることが知られており、ディスプレイスクリーンは固定位置にあってもよいが、必要に応じて、電気的に格納し、また格納位置から視認可能な位置に回転させてもよい。

自動車のような特定の車両では、スクリーンが視野の外でハウジングにより保護されるように、スクリーンをシートの後部のハウジングに取り付けることが好ましい。特に有利な構成では、スクリーンがシートの後部に対して平らにハウジングの中に収容され、スクリーンがハウジングから見える位置に軸方向(上方向)に展開する。特に、これに限定されるわけではないが、スクリーンが表示されるシートの位置と向きが調整可能である自動車においては、スクリーンの見る角度を調整できると便利である。米国公開公報(US2009/0085383)は、このようなマウントの例を開示している。この公報では、ディスプレイはマウントから展開位置に軸上で展開し、ディスプレイはディスプレイの頂部から支持体の頂部へ旋回可能に取り付けられ、それによりディスプレイ面がディスプレイの支持体の面に対して移動可能になる。

しかし、この例は、効果的ではあるが、いくつかの欠点を有している。特に、ディスプレイスクリーンを後退させる前に支持体と同一平面にディスプレイスクリーンを押し戻すことが必要であり、ディスプレイスクリーンがピボットに対してその位置を変えたり、揺れたり、ガタガタ音がしたりする可能性がある。さらに、見る角度を調整するためにモーターで動かす機構が提案されているが、この機構がどのように機能するかについての詳細は記載されていない。 本発明の実施態様は、これらの問題を解消することを考慮して、作成されている。

本発明の第1の実施態様によれば、ディスプレイスクリーンの格納と展開のための第1の自動操作か、このディスプレイスクリーンの展開位置をユーザが調節するためのユーザによる調整可能な第2の操作かを、ユーザが選択する操作可能な制御機構を含み、この第1の自動操作が、その格納位置と最後に使用された展開位置との間の移動に作用する、電気的に調整可能なディスプレイスクリーンマウントが提供される。 これにより、ボタンを押すと、ボタンを押し続けなくとも、初期の展開を行うことができ、これとは別に、角度の微調整を行うことができる。最後に使用した展開位置へ移動することができることは特に便利である。

この制御機構はスイッチ機構であってもよく、このスイッチは展開メモリ位置を有し、このスイッチの作動により、その格納位置と最後に使用された展開位置との間の移動に作用する前記第1の自動操作を作動させてもよい。 このスイッチは、ユーザが前記ディスプレイスクリーンの展開位置を調節することができるように、前記ユーザによる調整可能な第2の操作を作動させる調整モード位置を有してもよい。 この調整モード位置は、2つの別個の機能を含んでもよく、一つの機能はユーザが前記スクリーンの展開位置をある方向に調整することを可能にし、もう一つの機能はその反対方向に調整することを可能にしてもよい。 この展開メモリ位置は、2つの機能を含んでもよく、一つの機能は前記ディスプレイスクリーンを最後に使用された展開位置に展開するように作動させ、もう一つの機能はディスプレイスクリーンを収納位置に移動させてもよい。

このスイッチは、格納位置、前記調整モード位置に対応する戻り止め、及び展開メモリ位置を含んでもよい。 このスイッチは、前記ディスプレイスクリーンを展開するために、前記戻り止め位置を通って前記展開メモリ位置に移動されてもよい。 ユーザによる調整可能な第2の操作によって、ユーザが、前記ディスプレイスクリーンの所望の展開位置を調整するために、このスイッチは、前記戻り止め位置に移動されてもよい。 この戻り止めは、2つの機能を有してもよく、その第1の機能は、前記戻り止め位置がディスプレイスクリーンの格納位置へ移動をもたらし、その第2の機能は、前記戻り止め位置が展開メモリ位置に移動をもたらしてもよい。

このスイッチは、少なくとも2つの方向に移動可能であってもよく、このスイッチの収納位置と展開メモリ位置が、このスイッチの反対方向の移動によってもたらされてもよい。 このユーザによる調整可能な第2の操作によって、前記ディスプレイスクリーンが15°まで回転可能であってもよい。 このスイッチは、更に、ユーザの入がないときに前記スイッチが移動する中立位置を備えてもよい。 この第1の自動操作は、前記ユーザによる調整可能な第2の操作よりも速く前記ディスプレイスクリーンを移動させてもよい(これは、微調整を可能にする。)。

上記ディスプレイスクリーンマウントを有するシートであって、前記スクリーンの展開位置をユーザが調整することにより、前記ディスプレイスクリーンマウントに取り付けられたディスプレイスクリーンの基部が、シートの後部から縦方向に離れるように移動し、及び/又はディスプレイスクリーンの支持部に取り付けられたディスプレイスクリーンの上部が、ヘッドレストに向かって縦方向に移動する、シートが提供されてもよい。 シートの裏側から縦方向に離れるような前記基部の移動、及び/又はヘッドレストに向かう縦方向の前記上部の移動は、展開方向の軸方向への移動と同時に起こってもよい。これは、角度を調整する際に、スクリーンの上向きの動きが、その基部がユーザに向かって移動し及び/又は上部がユーザから離れるように移動するように、スクリーンを傾けることを伴うことを意味する。これは、シートが後方に傾いたとき、その上部が低くなり、その角度がスクリーンがユーザに向かうような角度になるので、特に便利です。したがって、ディスプレイスクリーンマウントの展開の結果、スクリーンがユーザから離れるような角度をつけることになり、かつスクリーンを高く持ち上げることになり、スクリーンの角度と高さの両方を補償することになる。

この調節可能なディスプレイスクリーンマウントの後退方向への移動は、前記スクリーンの前記基部の前記シートの後部への対応する移動と連携し、及び/又は前記スクリーンの上部がヘッドレストから離れるような対応する移動と連携してもよい。 本発明は、シートの後ろの乗客が見るために、上記ディスプレイスクリーンマウントがシートの後部に設けられたシートを提供する。 また、本発明は、上記シートを備える車両を提供し、この車両は自動車であってもよい。

格納位置にある、本発明のディスプレイスクリーンマウント上に取り付けられたディスプレイスクリーンを含むシートの断面図を示す図である。

図1のシートの展開図を示す図である。ディスプレイスクリーンマウントは前傾位置に配置された展開位置にある。

図1及び図2のシートの断面図を示す図である。ディスプレイスクリーンマウントは中立位置に配置された展開位置にある。

図1〜図3のシートの断面図を示す図である。ディスプレイスクリーンマウントは後傾位置に配置された展開位置にある。

図1〜図4のシートの断面図を示す図である。ディスプレイスクリーンマウントは後方、前方及び中立位置に配置されている。

図1〜図5のスクリーンマウントに取り付けられたディスプレイスクリーンの背面図を示す図である。

中立位置にある、図1〜図6のディスプレイスクリーンマウントのスイッチ機構の側面図を示す図である。

展開メモリ位置におけるスイッチ機構を示す図である。

後傾調整位置にあるスイッチ機構を示す図である。

前傾調整位置にあるスイッチ機構を示す図である。

本発明をより明確に理解できるようにするために、添付の図面を参照して、本発明の実施態様を単なる例として以下に説明する。 図1〜図5を参照して説明する。自動車(図示しない)のシート1は、本体部分2、ヘッドレスト3、及び後部にハウジング4を有する。このハウジング4は、その上面にスロット(小穴)5を有しており、ディスプレイスクリーン6は、このスロット5を通して、ハウジング4の内側の格納位置(図1に示す)とハウジング4の外側の展開位置(図2〜5に示す。)との間を移動する。 図6に示すように、ディスプレイスクリーン6は、ディスプレイスクリーン支持体7に取り付けられている。例えば、ナット/ボルトのような締結具8によって締結される。ディスプレイスクリーン支持体7は、ヒンジ9を介して第1のスライド201に旋回可能に取り付けられ、第2のスライド202に固定して取り付けられている。

再び図1〜図5を参照する。第1のスライド201は、その下端で第1のトラック203に(例えば、車輪(図示しない)によって、)スライド可能に取り付けられている。そのために、適切な材料/潤滑ホイールを用いる必要はなくてもよい。第1のトラック203は直線状であり、シート背部で規定されるハウジング4の主平面に平行に、概ねシート1の本体の軸に沿って延びている。 第1のスライド201は、例えば、ラックアンドピニオン機構、又はスピンドル駆動によって、駆動可能に取り付けられている。実際、代替の実施態様においては、第1のスライド201は、ラック機構又はスピンドルを含んでもよいし、別個のトラック203を省略してもよい。従って、第1のスライド201を駆動する場合、第1のスライド201は、トラック203で規定される線状の軌道に従って動く。第1のスライド201は、例えば(例えば、油圧式の)アクチュエータ(ラムなど)のロッドであってもよく、第1のトラック203を規定するシリンダを備えてもよい。

また、第2のスライド202は、その下端が、この場合は第2のトラック204に、スライド可能に(例えば、車輪によって)取り付けられている。第2のトラック204は、非線状であり、ディスプレイスクリーン支持体7が展開された位置と格納された位置との間を移動する際に、ディスプレイスクリーン支持体7をガイドするような形状をしている。非線状の第2のトラック204は、その下側部分に、直線部分205を有する。この直線部分205は、第1のトラック203によって規定される線状の軌道に平行に移動する。

第2のトラック204は、図2〜図4に最もよく示されているように、その上側部分に、その下側部分の直線部分205によって規定された線状の軌道から外れた非直線部分206を有する。この非直線部分206は、この線状の軌道の軸線からハウジング4に向かって縦方向に離れ、シート1の本体2の軸から離れるように湾曲する。そして、この非直線部分206は、軌道207を規定するように伸びて、シート1の本体2から上方に離れている。スライド202はこの軌道207に沿う。この軌道207は、まっすぐではあるが、第2のトラック204の直線部分205の下側部分で規定される線状の軌道の延長ではないので、非線状であると考えられる。

使用時には、ディスプレイスクリーン6を図1に示す格納位置から展開するために、電気スイッチ60(図7A〜7Dに示す)を作動する。これにより、第1のスライド201は、第1のトラック203によって規定された線状の軌道に沿って駆動される。これに従い、駆動されていない第2のスライド202は、非線状の第2のトラック204の直線部分205に沿った線状の軌道を動く。第2のスライド202がこの線状の軌道を動くに従って、ディスプレイスクリーン6はハウジング4内のスロット5から外に現れる。

そして、ディスプレイスクリーン6がスロット5からほぼ全部出現すると、第2のトラック204にスライド可能に接続されている、第2のスライド204の下端が非直線部分206に到達する。第1のスライド201は、線状の動きを続け、ディスプレイ6を上方に押し上げる。しかし、第2のスライド202の下端は、シート1の本体2の軸から離れるように湾曲する非線状の軌道に従って動く。ディスプレイ支持体7は、第1のスライド201に旋回可能に取り付けられ、第2のスライド202に固定的に取り付けられているので、この移動により、支持体7がヒンジ9を中心に旋回し、その結果、ディスプレイ支持体7(及びディスプレイ6)の基部は、シート1の本体2の軸から縦方向に離れるように移動する。これに対応して、ディスプレイの上部は、本体2の軸及びヘッドレストに向かって傾斜する。

図2は、この傾斜操作がちょうど始まる時の、ディスプレイスクリーン6とそのマウントの下端が、直線軌道207の始点上の、非直線部分206の湾曲部分の周りを移動する構成を示す。この位置において、第2のスライド202は、非直線部分206の一部を構成する線状の軌道207に沿って未だあまり移動しておらず、ディスプレイスクリーン6は線状の第1のトラック203の軸とほぼ平行である。シート1の本体2の軸は後方に傾いているので、スクリーンの頂部は、シート1に対して後方に傾斜しているか、又はユーザの前方に傾斜している。

第1のスライド201が第1のトラック203によって規定された線状の軌道に沿って駆動されると、第2のスライド202の下端は第2のトラック204の非直線部分206の線状の軌道207を登り続け、この下端は、最終的には、図4に示すように、シート1の本体2から最上部で縦方向に最も遠い軌道207の端部(ハウジング4に最も近い)に到達する。この位置で、第2のスライド202は、第1のスライド201に対して最大の角度をなし、ディスプレイ6は、その頂部がヘッドレストに最も近く、かつその基部がシート1の本体2の軸からユーザの方向に遠ざかるように、後方に傾斜する。

図2に示す前傾と図4に示す後傾との間で、第1のスライド201が完全に伸びていない場合、第2のスライド202は、非直線部分206の湾曲部分と、直線部分207の末端との間に位置する。そのため、たとえば、ディスプレイの角度がヘッドレストの軸にほぼ一致して、平均サイズの乗客が通常の位置(例えば、シート本体の高さ及び向きで)でシート1に座っている場合に、ディスプレイの角度が、この平均サイズの後部座席の乗客にとって適切な視角になる可能性が最も高い角度であるような、この直線部分207の中間地点を、中立位置を定義することができる。

シートの背もたれは、通常、その基部に回転可能に取り付けられている。従って、シート本体2を後傾させると、ディスプレイスクリーン6がハウジング4を出るスロット5の高さは低くなる。反対に、シートをまっすぐな直立位置に向かって前傾させると、スロット5の高さは上昇する。

ディスプレイスクリーン6は、シート本体2の軸に平行な平面内で、スロット5から出る。したがって、ディスプレイスクリーン6も、シートに対して後方に傾いている、すなわち見る人の方に前方に傾いている。したがって、シート1が後ろに傾いているとき、ユーザ(見る人)は、ディスプレイスクリーン6を後方に(すなわち、スクリーンの上部をスクリーンの後方に、見る人から離れるように)傾けたいと願うだろう。これは、第1のスライド201を可能な限り伸長させることによって達成され、それによって高さも上昇し、したがって正しい角度をもたらし、より良い高さに調整する。

使用時には、スクリーン6を図1に示す格納位置から図2〜図5に示す展開位置に展開したいユーザは、図7A〜図7Dに示すようにスイッチ60を操作して、電気駆動装置を駆動する。そうすると、第1のスライド201は、第1のトラック203によって規定される線状の軌道に沿って上方に駆動され、これにより、第2のスライド202は第2のトラック204に沿って駆動する。スライド201及び202がトラック203及び205に沿って移動すると、ディスプレイスクリーン6は上方に移動し、第2のスライド202が第2のトラック204の非直線部分に到達するように、上記の軌道を動く。

車両にシート1及びディスプレイスクリーン6を新たに設置する場合、例えば、支持体7とディスプレイスクリーン6はデフォルトの展開メモリ位置で提供されてもよく、これは図3に示す中立位置であってもよい。この位置では、シート1が直立し、シートの後ろの乗客の高さは、スクリーンが目の高さになるようになっていることが予想される。ディスプレイスクリーン6の位置は最適ではない場合があり、特にシート1の本体2が、例えば、特に直立した位置や異常に後傾した位置のような、異なる位置に移動されている場合には、図2と図4にそれぞれ示されるように、平均高さの見る人にとって、ディスプレイスクリーン6の向きを、「前方傾斜」の方向に前傾又は「後方傾斜」の方向に後傾する必要があるだろう。

図7A〜図7Dに示すように、シート1又は、例えば、アームレスト(図示せず)などの車両の他の部分(図示しない)に、ユーザによるディスプレイ6の展開位置の調整を可能にするスイッチ60が設けられている。このスイッチ60は、格納位置66a、前傾戻り止め位置66b、中立位置66c、後傾戻り止め位置66d及び展開メモリ位置66eに対応する、5つの位置66a、66b、66c、66d及び66eを有するロッカースイッチである。このスイッチ60は、ユーザによって操作され、ユーザはスイッチをすべての位置間で移動させることができる。使用時には、ユーザがスイッチ60を操作しない限り、スイッチ60は、図7Aに示す中立位置66cに押しやられている。ユーザは、スイッチ60を、一方向に、後傾戻り止め位置66dを通って、図7Bに示す展開メモリ位置66eに移動させてもよい。また、ユーザは、スイッチ60を、反対方向に、前傾戻り止め位置66bを通って格納位置66aに移動させてもよい。また、ユーザは、ディスプレイ6の展開位置を一方向に調整するために、図7Cに示すように、スイッチ60を後傾戻り止め位置66dに移動させてもよいし、ディスプレイ位置を反対側に移動させるために、図7Dに示すように、スイッチを前傾戻り止め位置66bに移動させてもよい。展開メモリ位置66eを作動させると、図3に示すようにディスプレイ6の展開のデフォルト位置をもたらし、格納位置66aを作動させると、図1に示すようにディスプレイ6の格納位置をもたらし、ディスプレイはシート1のハウジング4内のスロット5の下に収まる。

収納位置と展開メモリ位置との間の前傾及び後傾戻り止め位置66b及び66dは、それぞれの機能を有し、後傾戻り止め位置66dは、ユーザが、ディスプレイ6の位置を、図2に示すように、ユーザに向かって前方に(及び下方に)調整することを可能にし、前傾戻り止め位置66bは、ユーザが、ディスプレイの位置を、図2に示すように、ユーザに向かって後方(及び上方)方向に調整することを可能にする。使用時、ユーザは、スイッチ60の戻り止め位置66b及び66dのいずれをも作動させることができ、これにより、シート9とユーザに対するディスプレイ9の位置を調整するために、電気駆動装置を作動させて第1のスライド201を所望の方向に駆動する。ディスプレイを所望の位置に到達させたとき、ユーザは、スイッチ60を解放し、それによりスイッチ60は中立位置66cに戻り、ディスプレイスクリーン6は所望の位置に留まる。この位置で、適切な電子手段に、新しいディスプレイスクリーン配備位置のデータと、このシート位置を新しいデフォルト配備メモリ位置として格納することができる。次いで、ユーザは、スイッチ60を格納位置66aに移動させることによって、必要に応じてディスプレイスクリーン6を格納することができる。次にユーザがディスプレイスクリーン6を利用するとき、スイッチ60を展開メモリ位置66eに移動すると、ディスプレイスクリーン6は最後の既知の展開メモリ位置に自動的に移動し、ユーザは必要に応じてディスプレイスクリーン6を再度調整することができる。

スイッチを展開メモリ位置66e又は格納位置66aに移動すると、ディスプレイスクリーン6は第1の比較的速い速度で移動し、その反対に、スイッチを前傾戻り止め位置66b又は後傾戻り止め位置66d移動すると、微調整を可能にするため、ディスプレイスクリーン6は第2の比較的遅い速度で移動する。 上記の実施態様は、単なる例示として記載されている。添付のクレームに規定される本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変形が可能である。

1 シート 2 (シートの)本体部分 3 ヘッドレスト 4 ハウジング 5 スロット(小穴) 6 ディスプレイスクリーン 60 スイッチ 201 第1のスライド 202 第2のスライド 203 第1のトラック 204 第2のトラック

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