Manufacturing and method of attaching the wing fairing

申请号 JP2010527067 申请日 2008-09-22 公开(公告)号 JP5480810B2 公开(公告)日 2014-04-23
申请人 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company; 发明人 ロイ, エー. エッギンク,; スコット, ディー. エバーハート,;
摘要 A method and apparatus for manufacturing and installing a fairing on an aircraft. In one advantageous embodiment, a composite fairing is installed on the aircraft. A composite sheet having a form of the composite fairing is formed. A plurality of cured composite tiles is created from the composite sheet, wherein spaces are present between the plurality of composite tiles. The plurality of composite tiles is cured to form the composite fairing. The composite fairing is attached to a surface of the aircraft. The spaces between the plurality of composite tiles are filled with a flexible filler.
权利要求
  • 航空機にかかる効力を低減させるための複合フェアリングを航空機に設置する方法であって、
    複合フェアリングの形態を有する複合シートを形成すること、
    間に空間が存在する、複合フェアリングを形成する複数の硬化した複合タイルを複合シートから作成すること、
    複合フェアリングを航空機の表面に取り付けること、および 複数の複合タイルの間の空間に可撓性充填材を充填することを含む方法。
  • 前記充填する工程が、
    複合フェアリングを航空機の表面に取り付けた後に、複数の複合タイルの間の空間に可撓性充填材を充填することを含む請求項1に記載の方法。
  • 複数の複合タイルのうちの各複合タイルが、第1の複合層と、第1の複合層上のコアと、コア上の第2の複合層とを有する請求項1に記載の方法。
  • 前記取り付ける工程の前に、前記充填する工程を行うことをさらに含む請求項1に記載の方法。
  • 航空機にかかる効力を低減させるためのフェアリングを製造する方法であって、
    フェアリングの形状の複合シートを形成すること、
    複合シートから複数の複合タイルを形成して、フェアリングのアセンブリを形成すること、および、
    複数の複合タイルを硬化させて、フェアリングを形成することを含む方法。
  • 輸送手段の表面にフェアリングを設置することをさらに含む請求項5に記載の方法。
  • 前記形成する工程が、
    複合シートを分割して、複数の別個のタイルを形成すること、および、
    複合層に複数の別個のタイルを取り付けて、複数の複合タイルを形成することを含む請求項5に記載の方法。
  • 航空機にかかる効力を低減させるために、航空機に設置される装置であって、
    航空機にかかる効力を低減させるためのフェアリングの外形を有する 、可撓性複合材料からなる複合層と、
    フェアリングを形成する複数の複合タイルと、を含み、
    複数の複合タイルは、フェアリングの形状の前記複合層に接合されており、
    複数の複合タイルの間には空間が存在する装置。
  • 前記複数の複合タイルの間の空間に位置している可撓性充填材をさらに含む請求項8に記載の装置。
  • 前記複数の複合タイルと前記可撓性充填材との上に位置しているシーラントをさらに含む請求項8に記載の装置。
  • 说明书全文

    本開示は、一般に、航空機製品に関し、とりわけ、航空機製品の製造方法および装置に関する。 さらに詳細には、本開示は、翼フェアリングの製造および取り付け方法に関する。

    空気学には、空気、液体または気体の流れに影響を及ぼす物体を形作ることが関連する。 空気力学は、例えば、航空宇宙工学および自動車工学を含む数多くの分野において重要である。 航空機に関して、例えば、翼、着陸装置、エンジンおよび胴体といったさまざまな表面の空気力学は、抗力を低減させ、エンジン効率を高めるために重要である。

    滑らかな外形を生み出し、航空機にかかる抗力を低減させるのに用いられる空気力学的構造物の一例として、フェアリングが挙げられる。 フェアリングは、例えば、軽量の形状を有し、航空機の種々の部品の間隙および空間を覆っていてもよい。 あるいは、フェアリングは、よりよい性能を得るために表面に起伏をつけ直すのに用いてもよい。 また、フェアリングは、例えば、自動車、宇宙船または潜艦といった他の輸送手段において用いることもできる。

    航空機に関して、設計の変更により航空機性能を改善してもよい。 例えば、航空機の翼設計は、さらなる開発および試験の実施に伴って徐々に変更してもよい。 翼表面の変更により、より低い燃料消費率といった高いガス速度(high gas speed)巡航性能を得てもよい。 別の性能向上としては、例えば、航空機の最高速度の増加も挙げられる。 これらの種類の変更は、現在の航空機製造に適用してもよい。

    すでに運航中のものと同一の種類または型式の旧式の航空機を改修または後付けして、これらの設計変更を実現することもできる。 改修、後付けのための大幅な変更は、航空機の翼を交換することである。 それほど大幅でない変更には、現在の翼形状を改修することが含まれる。 例えば、翼フェアリングを航空機の翼の上面に取り付けて、航空機性能を向上させることができる。 しかしながら、より旧式の航空機には、このようなそれほど大幅でない改修でさえ、複雑かつ高価な後付けが必要なことがある。 いくつかの場合では、フェアリングを追加する改修の複雑さおよびコストが極端に大きくなることがある。 結果として、同一の航空機のより旧式のバージョンは、同じ型式のより新式の製造と比較して、より低い燃料効率を有することがある。

    本開示の一実施形態は、フェアリングを製造し、航空機に設置する方法および装置を提供する。 ある有利な実施形態において、複合フェアリングは、航空機に設置される。 複合フェアリングの形態を有する複合シートが形成される。 複合シートから複数の硬化した複合タイルが作成され、複数の複合タイルの間には空間が存在している。 複合フェアリングは、航空機表面に取り付けられる。 複数の複合タイルの間の空間に、可撓性充填材が充填される。

    別の有利な実施形態において、フェアリングを製造する。 複合シートを、フェアリングの形状に形成する。 複合シートに複数の複合タイルを形成して、フェアリングのアセンブリを形成する。 複数の複合タイルを硬化させて、フェアリングを形成する。

    さらに別の有利な実施形態において、装置は、複合層と、複数の複合タイルと、可撓性充填材とを含む。 複合層は、フェアリングの外形を有する。 複数の複合タイルは、フェアリングの形状の複合層と接合しており、複数の複合タイルの間には空間が存在している。 可撓性充填材は、複数の複合タイルの間の空間に位置している。

    特徴、機能および利点は、本開示のさまざまな実施形態において独立して達成可能であり、または、以下の説明および図面を参照してさらなる詳細が理解可能であるさらに他の実施形態において組み合わせてもよい。

    有利な実施形態の新規な特徴や特性と信じられているものは、添付の請求項に記載されている。 しかしながら、有利な実施形態および好適な使用形態、使用のさらなる目的および利点は、添付の図面とともに解釈すると、以下に示す本開示の有利な実施形態の詳細な説明を参照することにより、もっともよく理解されるだろう。

    図1は、有利な実施形態に係る航空機の製造および保守方法を示した図である。

    図2は、有利な実施形態を実現することができる航空機の図である。

    図3は、有利な実施形態に係るフェアリングの製造に用いられる構成要素を示したブロック図である。

    図4は、有利な実施形態に係る航空機のフェアリングを示した図である。

    図5は、有利な実施形態に係るフェアリングの金型を示した図である。

    図6は、有利な実施形態に係るフェアリングの金型の断面図である。

    図7は、有利な実施形態に係る複合シートを示した図である。

    図8は、有利な実施形態に係る複合シートから作成された複合フェアリングの一部を示した図である。

    図9は、有利な実施形態に係るフェアリングの断面図である。

    図10は、有利な実施形態に係る複合シートの断面を示した図である。

    図11は、有利な実施形態に係る複合フェアリングの作成および設置プロセスのフローチャートである。

    図面をさらに詳細に参照して、図1に示すような航空機の製造および保守方法100ならびに図2に示すような航空機200との関連において、開示の実施形態を説明することができる。

    まず図1に注目して、有利な実施形態に係る航空機の製造および保守方法を示した図を描写する。 本生産の前で、航空機の製造および保守方法100の一例は、図2における航空機200の仕様および設計102ならびに材料調達104を含んでいてもよい。 生産の際は、図2における航空機200の構成部品および部分組立品の製造106ならびにシステム統合108が行われる。 その後、図2における航空機200は、認証および納品110を経て、運航112されてもよい。 顧客による運航中、図2における航空機200は、改修、再構成、修繕を含むかもしれない定常的整備および保守114、ならびに、その他の整備または保守を受けることとなる。

    航空機の製造および保守方法100の各プロセスは、システムインテグレータ、第三者および/または操作者により行われるかまたは実施されてもよい。 これらの例において、操作者は、顧客であってもよい。 本件の説明のため、システムインテグレータは、任意の数の航空機製造者および主要なシステム下請け業者に限定されないがこれらを含んでもよい。 第三者は、任意の数の取り扱い業者、下請け業者および供給業者に限定されないがこれらを含んでもよい。 操作者は、航空会社、リース会社、軍隊、保守組織などであってもよい。

    ここで図2を参照して、有利な実施形態を実現することができる航空機の図を描写する。 本実施例において、航空機200は、図1における航空機の製造および保守方法100により製造され、かつ、複数のシステム204および内装206とともに機体202を含んでいてもよい。 システム204の例としては、推進システム208、電気システム210、油圧システム212および環境システム214のうちの1つ以上が挙げられる。 任意の数の他のシステムを含んでもよい。 航空宇宙の例が示されているが、種々の有利な実施形態は、自動車産業といった他の産業に適用することもできる。

    ここで実施されている装置および方法は、図1における航空機の製造および保守方法100のいずれか1つまたはそれ以上の段階中に使用してもよい。 例えば、図1における構成部品および部分組立品の製造106において製造される構成部品や部分組立品は、図1において航空機200が運航112されている間に製造される構成部品や部分組立品と同様に組立てまたは製造されてもよい。

    また、航空機200の組立てを大幅に早めるか、または、航空機200のコストを削減することにより、例えば、図1における構成部品および部分組立品の製造106ならびにシステム統合108といった製造段階中に、一以上の装置の実施形態、方法の実施形態またはこれらの組み合わせを利用してもよい。 例えば、フェアリングを作成し、航空機表面に取り付ける方法および装置は、航空機の翼の組立ての一部として実現することができる。 同様に、航空機200の図1における整備および保守114中、一以上の装置の実施形態、方法の実施形態またはこれらの組み合わせを利用してもよい。 例えば、複合フェアリングのための方法および装置を用いて、既存の航空機の後付けまたは改修を行ってもよい。 とりわけ、図1における整備および保守114中、航空機の翼などの表面の輪郭の変更にフェアリングを用いることができる。

    フェアリングは、航空機のさまざまな部分に用いられていてもよい。 例えば、フェアリングは、翼の先端、翼の根元、テールコーン、フィンおよびラダーの先端、支柱から翼および支柱から胴体の機能、固定着陸装置結合部、ならびに、エンジンカバーに用いられていてもよい。 また、フェアリングは、衛星を空気力学的な力から保護するのに役立つ設計を有する衛星打ち上げロケットといった宇宙船にも用いることができる。

    種々の有利な実施形態は、現在用いられているフェアリングが、締結具により航空機表面に留め付けられていることを認識している。 また、種々の有利な実施形態は、これらの締結具の使用には、燃料タンクおよびその他の傷つきやすい機材などの領域への穴開けを要する可能性があることも認識している。 種々の有利な実施形態は、現在入手可能な方法を用いるこの種の改修では、フェアリング取り付け用締結具のいかなる使用も決して安全性の問題を引き起こさないようにするには追加の作業や努力が必要であることを認識している。

    したがって、種々の有利な実施形態は、締結具の使用を必要としないフェアリングを製造し、航空機に設置する方法および装置を提供する。 これら種々の実施例において、複合フェアリングが作成され、複合フェアリングは、航空機表面に取り付け、または、固着できる。 この種のフェアリングは、金属表面と複合表面との両方に用いることができる。 さらに、種々の有利な実施形態は、複合フェアリングをより容易に輸送および設置できる複合フェアリング設計を提供する。 種々の実施形態において、複合フェアリングは、出荷のために複合フェアリングを巻くか、折りたたむかまたは折り曲げられるようにする可撓性ベースまたは層を有する。

    ここで図3を参照して、有利な実施形態に係るフェアリングの製造に用いられる構成要素を示したブロック図を描写する。 本実施例において、フェアリング製造システム300は、金型システム302、複合レイアップシステム304、コンピュータ数値制御機械システム306および硬化システム308を含む。 これらの種々の機能ブロックは、フェアリング設計312から複合フェアリング310を作成するのに用いることができるシステムを示している。 示されている種々のシステムは、自動化もしくはコンピュータ化された機械、人間労働、または、これらの組み合わせにより実現されてもよい。

    これらの実施例において、フェアリング設計312は、例えば、ソフトウェアアプリケーションにより生成された三次元設計であってもよい。 これら実施例において、ソフトウェアアプリケーションは、コンピュータ援用設計ソフトウェアアプリケーションであってもよい。 フェアリング設計312は、金型314を作成するための金型システム302により用いてもよい。 金型は、ハース・オートメーション社から入手可能なHaas VF7のような数値制御機械により機械加工可能である。 硬質発泡体のようなあらゆる硬い材料を、金型314に用いてもよい。 金型314は、フェアリングを形作るために用いることができる金型である。

    これらの実施例において、複合レイアップシステム304は、金型314を用いて複合材料をレイアップして、複合シート316を生成してもよい。 本実施例において、複合シート316は、フェアリング設計312における複合フェアリングの形状を有している。 これらの実施例において、材料のレイアップは、例えば、複合テープや複合布地といったさまざまな複合材料を含んでいてもよい。 これらの複合材料は、プリプレグ複合材料であってもよい。 プリプレグ材料は、樹脂および硬化剤を補強繊維に含浸させた材料である。 補強繊維は、例えば、布地、ロービングおよび一方向テープであってもよい。 これら布地は、網目を有していてもよく、網状物であってもよい。

    複合レイアップシステム304は、一以上の機械を用いて実現してもよい。 用いることのできる機械は、例えば、Mトーレス社から入手可能なテープレイアップ機械であるMトーレスレイアップ機械である。 別の例として、フォレスト・リネ社から入手可能な複合作業機械であるAccess−Atlasが挙げられる。

    これら実施例において、コンピュータ数値制御機械システム306を用いて、複合シート316を個々の複合タイル318に切断する。 そのような機械の1つは、Haas VF7であり、輪郭領域は、ボールエンドミルにより機械加工可能である。 コンピュータ数値制御機械システム306は、これら実施例において、超硬または高速鋼鉄製カッターのいずれかを用いて複合シート316を正確に切断できる一以上の機械を含んでいてもよい。 コンピュータ数値制御機械は、機械に入力されるプログラムまたは命令のセットに基づいて自動的に作業を行ってもよい。

    この特定の実施例において、コンピュータ数値制御機械システム306は、複合シート316から複合タイル318を格子状に形成するようプログラムされている。 これら実施例では、それぞれの間に1/4インチの空間が存在する3×3枚のタイルとなっている。 もちろん、特定の構成(implementation)によっては、タイルが他の大きさおよび空間を有していてもよい。 さらに、他の構成において、タイルは、正方形以外の他の形状であってもよい。 他の形状とかみ合うあらゆる形状を用いることができる。 これら複合タイルは、複合フェアリング310を形成する。

    特定の構成によっては、複合タイル318は、航空機に配置するために複合網状物、布地やその他材料といった複合層上に敷設してもよい。 さらに他の有利な実施形態において、複合シート316は、コンピュータ数値制御機械システム306による加工の際、層の1つとして複合網状物を含む。

    複合タイル318は、硬化システム308を用いて硬化させる。 これら実施例において、硬化システム308は、複合タイル318に熱および圧力を印加可能な複合硬化炉であってもよい。 これら実施例において、硬化システム308は、約350度の温度を提供する炉であってもよい。 もちろん、種々の有利な実施形態において、複合部品を硬化可能なあらゆる種類の炉を用いることができる。 硬化炉を用いることに加えて、他の種類の硬化プロセスを使用してもよい。 例えば、熱硬化システムを用いる代わりに、電子ビームシステムを用いて、複合タイル318を硬化させてもよい。 他の実施形態において、複合シート316は、複合層上に配置する前に硬化させてもよい。

    硬化後、複合タイル318は、複合フェアリング310を形成する。 複合フェアリング310内の個々のタイル間の種々のチャネルまたは溝に、充填材を配置してもよい。 この充填材は、設置中に溝に配置することができる。 他の実施形態において、設置のために複合フェアリング310を航空機へ輸送する前に、充填材をこれら溝に配置することもできる。

    これら実施例において、複合タイル318が配置されている複合層は、可撓性材料である。 これら実施例において、ベース内の材料は、複合網状物または布地である。 この可撓性により、複合フェアリング310を巻いて設置現場へ出荷することができる。 設置現場において、翼と布地との間の二点を位置合わせすることにより、複合フェアリング310を所定位置に広げてもよい。 この種の複合フェアリング310の構成により、この構成部品の設置現場への出荷が容易になる。

    ここで図4に注目して、有利な実施形態に係る航空機のフェアリングを示した図を描写する。 本実施例において、航空機400は、図2における航空機200のような航空機の一例である。 この特定の実施例において、複合フェアリング402は、種々の有利な実施形態を用いて作成された複合フェアリングである。 本実施例において、複合フェアリング402は、航空機400の翼406の上面404に位置している。 本実施例において、複合フェアリング402は、複合ベース(図示せず)上の複合タイル408と、充填材410とを含む。 充填材410は、複合フェアリング402からタイルに滑らかな表面を与える可撓性充填材料である。 充填材料の一例としては、ゼネラル・エレクトリック社製の5010ty60RTV102が挙げられる。

    これら実施例において、航空機400に複合フェアリング402をこのように設置するには、複合フェアリング402の取り付けのために航空機400の翼406の上面404を準備する必要がある。 この準備は、上面404の清掃を含んでいてもよい。 次いで、上面404上に、複合フェアリング402の位置の印を付ける。 これら実施例では、位置の印は2点に付けられる。 これら実施例において、複合フェアリング402は、印の付いている2点の間で広げられる。

    その後、接着剤を塗布する。 この接着剤は、複合フェアリング402の底部および/または翼406の上面404に塗布することができる。 これら実施例において、接着剤は、室温または周囲温度で硬化させる。 すなわち、接着剤は、環境において存在する熱以外に追加の加熱を何ら必要とせずに硬化させることができる。 次いで、印の付いた位置で翼406の上面404上に複合フェアリング402を広げるかまたは配置する。 次いで、複合フェアリング402は、可撓性グラウトのような充填材410で封止して、タイルの間の種々の空間を充填してもよい。 その後、複合フェアリング402の表面および/または上面404の部分を塗装してもよい。

    ここで図5を参照して、有利な実施形態に係るフェアリングの金型を示した図を描写する。 本実施例において、金型500は、図3における金型314の一例であり、ゼネラル・プラスチックス社から入手可能な「Last a Foam6700」により作製可能である。

    この特定の実施例において、金型500は、複合材料504を収容する型502を有する。 これら実施例において、複合材料504は、金型500内にレイアップされる。 複合材料504は、図3における複合レイアップシステム304といった複合レイアップシステムを用いてレイアップしてもよい。 このレイアップシステムは、複合テープまたは複合加工された布地といった種々の複合材料を配置してもよい。 さらに、上下複合材料間に発泡コアを含めて、複合タイルを形成することもできる。 発泡コアに用いることのできる材料の一種として、ゼネラル・プラスチックス社から入手可能な「Last a Foam6700」が挙げられる。 もちろん、特定の構成によっては、かつ、重量の問題によっては、さまざまな種類の層およびさまざまな種類の複合材料を使用することができる。

    ここで図6に注目して、有利な実施形態に係るフェアリングの金型の断面図を描写する。 本実施例では、複合材料504が型502内に配された金型500の断面図が示されている。

    ここで図7を参照して、有利な実施形態に係る複合シートを示した図を描写する。 本実施例において、複合シート700は、図5における金型500から作成可能な複合シートの一例である。 本実施例において、格子702は、複合シート700に切り込みを入れて、フェアリングのタイルを形成するための互いに交差した線を含む。

    格子702の線は、図3におけるコンピュータ数値制御機械システム306といったコンピュータ数値制御機械システムを用いて認識され、これに沿って複合シート700に切り込みを入れることができる。 もちろん、特定の実施によっては、他の種類の機械を用いて、複合シート700を個々のタイルに切断してもよい。 ある有利な実施形態において、この切断は、手作業で行ってもよい。

    ここで図8を参照して、有利な実施形態に係る複合シートから作成された複合フェアリングの一部を示した図を描写する。 本実施例において、複合フェアリング800は、図7における複合シート700から作成された複合フェアリングである。

    本実施例において、図7における複合シート700を切断して生成されるタイル802は、タイルが切断された領域に配置されたグラウト804を有する。 本実施例において、タイル802は、複合網状物806の上に位置している。 これら実施例において、複合網状物806は、複合材料である。 一実施形態において、これら構成部品は、硬化プロセスから互いに一体である。 タイルの切断により、複合網状物806に到達するのに十分なほど深いかまたはほぼ到達するチャネルが形成されるが、複合網状物806を切断してしまうかまたは図7における複合シート700まで切断してしまうことはない。

    他の実施例において、タイル802が図7における複合シート700から切断された後、図7における複合シート700は、複合網状物806を含んでいてはならない。 この種の構成において、タイル802は、複合網状物806上に配置される。 この配置は、これら構成部品同士を貼り付けるための接着剤または糊を用いることを含んでもよい。

    その後、これら実施例では、完成アセンブリを硬化させる。 硬化は、図3における硬化システム308のような硬化システムを用いて行ってもよい。

    これら種々の有利な実施形態において、複合網状物806は、タイル802が配置されたベース複合層である。 これら実施例において、複合網状物806は、硬化後でも可撓性を有する。 この可撓性により、複合フェアリング800は、輸送のために巻くことができる。 この複合層の可撓性により、複合フェアリング800の配置および設置がより容易となる可能性がある。 この種の構造物は、フェアリングがその形状および大きさのせいで輸送し辛い現在用いられている多くの構造物とは対照的である。

    これら実施例において、グラウト804は、可撓性の複合グラウトであり、また、シーラント機能をも提供する。 可撓性間隙充填材/封止材がなければ、通常の荷重下で曲がる翼は、翼表面とフェアリングとの間の固着剤に大きな剪断荷重を印加する可能性がある。 フェアリングを個々の小さなタイルに分け、かつ、これらが翼とともに屈曲可能とすることにより、固着剤にかかる剪断力が低減される。 グラウト804がタイル802の間に残存する空間に配置された後、アセンブリ全体を再度硬化させて、グラウト804を硬化させてもよい。 硬化後、複合フェアリング800は、輸送されまたは航空機表面に配置されてもよい。 複合フェアリング800の輸送において、出荷または輸送のために複合フェアリング800を巻いてもよい。

    これら実施例において、タイル802は、各辺3インチの正方形のタイルである。 もちろん、タイル802は、特定の構成によっては、他の大きさまたは形状を有していてもよい。 例えば、特定の設計または構成によっては、2インチまたは5インチのタイルを用いてもよい。 さらに、タイルは、正方形ではなく矩形の形状を有していてもよい。 他の実施形態において、形状は、六形とすることもできる。 タイル802の個々のタイルの厚さは、複合フェアリングに形状を付与するために異なっていてもよい。

    ここで図9を参照して、有利な実施形態に係るフェアリングの断面図を描写する。 本実施例において、複合フェアリング800は、図8における9−9線に沿った断面図で示されている。

    ここで図10に注目して、有利な実施形態に係る複合シートの断面を示した図を描写する。 本実施例では、図7における複合シート700の断面を描写する。 本実施例において、複合シート700は、ベース層1000と、複合層1002と、コア1004と、複合層1006とを含む。 複合層1002、コア1004および複合層1006は、複合フェアリング内でタイルを形成する層である。 ベース層1000は、複合タイルが取り付けられるかまたは接合される層である。

    本実施例において、複合シート700は、これらの層すべてを含む。 他の実施形態において、ベース層1000は、存在していなくてもよく、かつ、複合シート700は、個々のタイルに切断されて、接着剤により別個のベース層上に配置されてもよい。 この断面は、複合シート700を構成可能な手法の一例として提示されている。

    もちろん、特定の実施例によっては、他の層構成を用いてもよい。 例えば、追加の複合層およびコア層が含まれてもよい。 他の実施例では、ベース層1000を省略してもよい。 特定の設計および構成によっては、複合シート700内の層の特定の構成は異なっていてもよい。

    ここで図11を参照して、有利な実施形態に係る複合フェアリングの作成および設置プロセスのフローチャートを描写する。 これら実施例において、複合シートの形成は、図3におけるフェアリング製造システム300を用いて行われてもよい。

    プロセスは、複合シートの形成(作業1100)により始まる。 その後、複合シートから複合タイルを形成する(作業1102)。 作業1102において、複合タイルの形成により、タイルの間の空間またはチャネルが作成される。 複合タイルの形成において、チャネルまたは空間が延在していないベース層が残存する。 種々の実施例において、複合タイルは、このベース層に取り付けられている。 このベース層は、複合タイルの形成中に存在していてもよい。 他の構成において、複合タイルを切り分け、次いで、ベース層に取り付けてもよい。

    その後、複合タイルを硬化させて、複合フェアリングを形成する(作業1104)。 次いで、輸送手段の表面に複合フェアリングを設置して(作業1106)、その後のプロセスは終了する。 作業1106において輸送手段の表面に複合フェアリングを設置する際、示されている実施例では、タイル間の空間に可撓性充填材を充填する。 また、設置には、完成アセンブリの封止を伴ってもよい。 この封止は、塗料またはその他何らかの物質を用いて行ってもよい。 いくつかの場合では、複合フェアリングを輸送手段の表面に設置または取り付ける前に、可撓性充填材をチャネルまたは空間に配置してもよい。

    こうして、種々の有利な実施形態は、複合フェアリングを製造し、航空機に設置する方法および装置を提供する。 複合シートを、複合フェアリングの形状に形成する。 複合シート内に複合タイルを形成する。 これらの複合タイルを硬化させて、複合フェアリングを形成する。

    このように、種々の有利な実施形態によれば、金属製フェアリングの使用に伴い発生する可能性のある高価な後付けを必要としない手法で、種々の輸送手段用のフェアリングを設計および作成できる。 さらに、種々の有利な実施形態において、フェアリングのベース層上のタイルは、輸送をより容易とするためにフェアリングを巻くことができる程度の可撓性を有する。 また、この種のフェアリングにより、航空機表面の改修時に航空機に付加される重量が低減される。

    さらなる特徴として、種々の有利な実施形態の1つ以上において、航空機にフェアリングを取り付けるための締結具の使用が回避される。 この種の特徴は、フェアリングの使用における穴あけが望ましくない領域にフェアリングを取り付けようとする際に、特に有用である。 例えば、種々の有利な実施形態において、航空機表面の下方に燃料タンクが位置しているかもしれない領域へのフェアリングの追加に、フェアリングのコストが特に有用である。 これらの領域において締結具を用いなければ、燃料タンクの再封入または検査は不要である。

    そのうえ、これら実施例において、複合フェアリングは、複合フェアリングを現場へ輸送し易くする可撓性複合ベースを有する。 多くの場合において、現在の設計のフェアリングは、設置現場へ容易に輸送することができない。 しばしば、これらフェアリングは、ばらばらに分けて輸送する必要があるかもしれず、かつ、設置現場で再度組み立てねばならない。 有利な実施形態において、複合フェアリングの可撓性により、輸送のために複合フェアリングを折りたたむかまたは巻くことができる。

    種々の有利な実施形態の説明は、例示および説明の目的で提示したものであり、かつ、網羅的であったり、開示された形式の実施形態に限定されたりすることは意図していない。 多くの変更および変形例が、当業者にとって明らかであろう。 さらに、種々の有利な実施形態は、他の有利な実施形態と比較して異なる利点を提供するかもしれない。 選択された一または複数の実施形態は、実施形態の原理、実際の適用をもっともよく説明するため、かつ、考慮された特定の使用に適したものとしてさまざまな変更を有するさまざまな実施形態に対する開示を当該技術分野における通常の技術を有する他者が理解できるようにするために選ばれ、説明されている。

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