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無人機による貨物輸送システムおよび貨物輸送方法

申请号 JP2016558791 申请日 2015-03-05 公开(公告)号 JP2017517425A 公开(公告)日 2017-06-29
申请人 浙江吉利控股集団有限公司Zhejiang Geely Holding Group Co.,Ltd.; 浙江吉利控股集団有限公司Zhejiang Geely Holding Group Co.,Ltd.; 浙江吉利汽車研究院有限公司Zhejiang Geely Automobile Research Institute Co., Ltd; 浙江吉利汽車研究院有限公司Zhejiang Geely Automobile Research Institute Co., Ltd; 发明人 李書福;
摘要 本発明は、UAVによる貨物輸送システムおよび貨物輸送方法を提供する。貨物輸送システムは、UAV(50)と当該UAVの送出および受取が可能な車両(10)とを含むことで、UAV(50)を用いて車両(10)と他のターミナル(60)との間で貨物を輸送することが可能となる。UAV(50)は、当該UAV(50)が車両(10)と他のターミナル(60)との間を飛行するよう案内するナビゲーション・システムを備える。車両(10)は、当該車両(10)の上面に配置されたUAV収容装置(40)と、当該車両(10)に配置されたUAV送出制御部(20)およびUAV受取制御部(30)とを含む。UAV受取制御部(30)は、ID確認手段(301)と短距離案内手段(302)とを含む。本発明のUAVによる貨物輸送システムによれば、UAV(50)の送出および受取が車両(10)によって制御可能であり、UAV(50)はUAV収容装置(40)内に収容される。さらに、車両(10)は、ID確認手段(301)と短距離案内手段(302)とによりID確認情報と短距離案内情報とをUAV(50)に提供してもよく、これにより、UAV(50)は対象車両を決定して当該対象車両に正確に着陸することができる。【選択図】図1
权利要求
  • 無人機(UAV)による貨物輸送システムであって、
    UAV(50)と、当該UAV(50)の送出および受取が可能な車両(10)と、を備えることで、前記UAV(50)を用いて前記車両(10)と他のターミナル(60)との間で貨物を輸送することが可能となり、
    前記UAVはナビゲーション・システムを備え、前記ナビゲーション・システムは、前記車両(10)および/または前記他のターミナル(60)の位置を示す第1ナビゲーション位置情報に従って、前記UAVが前記車両(10)と前記他のターミナル(60)との間を飛行するよう案内することが可能であり、
    前記車両(10)は、
    前記UAV(50)を収容するためのUAV収容装置(40)と、
    前記UAV(50)が前記ナビゲーション・システムを使用して前記他のターミナル(60)から前記車両(10)の周囲の予め設定された範囲内に飛行する際に、前記車両(10)と前記UAV(50)との間で直接送信される無線信号に基づいて、前記UAV(50)を前記車両(10)まで案内するよう構成された、UAV受取制御部(30)と、を備え、
    前記UAV受取制御部(30)は、ID確認手段(301)と短距離案内手段(302)とを備え、
    前記ID確認手段(301)が、前記UAV(50)が前記予め設定された範囲内で飛行する際にブロードキャスト送信するID確認要求に応答して、前記UAV(50)にID確認情報を提供することで、前記UAV(50)は、前記車両(10)が着陸すべき対象車両であるかを前記ID確認情報に従って判断し、
    前記短距離案内手段(302)が、前記UAV(50)に短距離案内情報を提供することで、前記車両(10)が前記対象車両であることを前記UAV(50)が判断した時に、前記UAV(50)が前記短距離案内情報に従って着陸する、
    貨物輸送システム。
  • 前記車両(10)はさらに、無線通信ネットワーク(80)を使って当該車両(10)と前記他のターミナル(60)との間で前記第1ナビゲーション位置情報を送信するための位置情報送受信部(70)を備え、
    前記位置情報送受信部(70)は、
    前記車両(10)の位置を表す前記第1ナビゲーション位置情報を取得するよう構成された、位置情報取得手段(701)と、
    前記車両(10)の位置を表す前記第1ナビゲーション位置情報を前記他のターミナル(60)に前記無線通信ネットワーク(80)を使用して送信するよう構成された、位置情報送信手段(702)と、
    前記無線通信ネットワーク(80)を介して前記他のターミナル(60)の位置を表す前記第1ナビゲーション位置情報を受信するよう構成された、位置情報受信手段(703)と、を備えた、
    請求項1に記載の貨物輸送システム。
  • 前記UAV(50)の前記ナビゲーション・システムは、衛星ナビゲーション・システムを備え、前記衛星ナビゲーション・システムは、GPSナビゲーション・システムまたはBeidou衛星ナビゲーション・システムであり、前記車両(10)および前記他のターミナル(60)の前記第1ナビゲーション位置情報はそれぞれ、対応するGPS位置情報またはBeidou位置特定位置情報である、
    請求項2に記載の貨物輸送システム。
  • 前記予め設定された範囲は、前記車両(10)の前記第1ナビゲーション位置情報に従って設定され、さらに前記予め設定された範囲は、前記車両(10)の前記第1ナビゲーション位置情報に対応する位置を中心として30乃至200メートルの半径を有する球状領域範囲として設定される、
    請求項2または3に記載の貨物輸送システム。
  • 前記短距離案内情報は、前記UAV(50)の飛行を制御するための飛行制御情報を含み、
    前記UAV受取制御部(30)はさらに、前記UAV(50)の飛行を制御するための手動操作手段を備え、
    前記短距離案内手段(302)が、前記手動操作手段上でのオペレータの操作を前記飛行制御情報に変換し、当該飛行制御情報を前記UAV(50)にリアルタイムで提供することで、前記UAV(50)は、リアルタイムで前記オペレータの操作に従って飛行し、
    前記UAV受取制御部(30)は、携帯型フライト・リモート・コントローラにて構成される、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の貨物輸送システム。
  • 前記短距離案内情報は、前記UAV(50)の着陸位置を特定するための第2ナビゲーション位置情報を含み、前記UAV(50)の前記ナビゲーション・システムは、前記UAV(50)の着陸を案内するよう、前記第2ナビゲーション位置情報に従って前記UAV(50)を操縦し、
    前記第2ナビゲーション位置情報の位置精度は、前記第1ナビゲーション位置情報の位置精度よりも高い、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の貨物輸送システム。
  • 前記短距離案内手段(302)は発光デバイス(303)を含み、当該発光デバイス(303)が発光中に形成する光学マークが前記第2ナビゲーション位置情報を構成する、
    請求項6に記載の貨物輸送システム。
  • 前記発光デバイス(303)は、複数の赤外線ダイオードを含み、
    前記複数の赤外線ダイオードが前記UAV収容装置(40)の周囲に配置されることで、前記UAV(50)は当該UAV収容装置(40)に直接着陸することが可能となる、
    請求項7に記載の貨物輸送システム。
  • 前記短距離案内手段(302)はさらに、前記車両(10)と前記UAV(50)との間で無線信号を送信するための無線信号送受信手段として用いられ、前記第2ナビゲーション位置情報は前記無線信号自体によって提供され、
    前記無線信号はUWB無線通信信号である、
    請求項6に記載の貨物輸送システム。
  • 前記車両はさらに、前記UAV(50)の前記車両(10)からの離陸を制御するためのUAV送出制御部(20)を含み、
    前記UAV送出制御部(20)は、前記UAV(50)が前記車両(10)から前記他のターミナル(60)へ飛行するために必要な、前記UAV(50)用のナビゲーション・パラメータを提供するための、ナビゲーション設定手段(201)を備える、
    請求項1乃至9のいずれかに記載の貨物輸送システム。
  • 前記UAV収容装置(40)は、
    前記車両(10)の上面に配置されて前記UAV(50)を収容するために使用される、開口を有する収容キャビン(402)と、
    前記収容キャビン(402)の開口に配置され、当該収容キャビン(402)を開閉するために開位置と閉位置との間で可動である、キャビンドア(401)と、
    前記UAV(50)が前記開口を通じて前記収容キャビン(402)に接近することを可能にするために、前記UAV(50)が前記収容キャビン(402)に対して離陸または着陸する時に前記キャビンドア(401)の開閉を自動的に制御するよう構成された、キャビンドア制御部(403)と、を備える、
    請求項1乃至10のいずれかに記載の貨物輸送システム。
  • 前記UAV収容装置(40)は、二つの隣接した駐機場所を有し、それぞれに一台のUAV(50)が駐機する、
    請求項1乃至11のいずれかに記載の貨物輸送システム。
  • 前記UAV収容装置(40)はさらに、二台のUAV(50)が前記二つの駐機場所にそれぞれ駐機されている場合に、前記二台のUAV(50)間で貨物を交換するために、前記二つの駐機場所間に配置された機間貨物移動装置を備える、
    請求項12に記載の貨物輸送システム。
  • 請求項1乃至13のいずれかに記載の無人機(UAV)による貨物輸送システムのための貨物輸送方法であって、ナビゲーション・システムを有する前記UAVを用いて車両と他のターミナルとの間で貨物を輸送するための方法であり、
    前記方法は、長距離ナビゲーションステップ(S1001)と、確認要求ブロードキャスト送信ステップ(S1003)と、確認応答ステップ(S1005)と、ID確認ステップ(S1007)と、短距離案内ステップ(S1009)と、を含み、
    前記長距離ナビゲーションステップにおいて、前記UAVのナビゲーション・システムは、前記車両の第1ナビゲーション位置情報に従って、前記UAVが前記他のターミナルから前記車両まで飛行するよう案内し、前記他のターミナルから前記車両まで輸送される貨物は、前記UAVに積載されており、
    前記確認要求ブロードキャスト送信ステップにおいて、前記UAVが前記車両の周囲の予め設定された範囲内に飛行する時に、ID確認要求が前記UAVからブロードキャスト送信され、前記予め設定された範囲は、前記車両の前記第1ナビゲーション位置情報に従って設定され、
    前記確認応答ステップにおいて、前記UAVによるID確認要求のブロードキャスト送信範囲内で、前記車両を含むターミナルのそれぞれが、前記ID確認要求に応答して前記UAVにID確認情報を提供し、
    前記ID確認ステップにおいて、前記UAVは、受信したID確認情報についてID確認を実行し、ID確認を通過したターミナルを前記UAVが着陸すべき対象ターミナルとして判断し、
    短距離案内ステップにおいて、前記UAVが前記車両を対象ターミナルと判断した場合、前記UAVは、前記車両によって送信された短距離案内情報に従って着陸する、
    貨物輸送方法。
  • 前記短距離案内ステップにおいて、前記短距離案内情報は、前記UAVの飛行を制御するための飛行制御情報を含み、前記車両は、前記飛行制御情報を用いて前記UAVの飛行を少なくとも部分的に制御して、前記UAVが着陸するよう案内する、
    請求項14に記載の貨物輸送方法。
  • 前記短距離案内ステップにおいて、前記短距離案内情報は、前記UAVの着陸位置を特定するための第2ナビゲーション位置情報を含み、前記UAVのナビゲーション・システムは、前記第2ナビゲーション位置情報に従って前記UAVを操縦して、前記UAVが着陸するよう案内し、前記第2ナビゲーション位置情報の位置精度は、第1ナビゲーション位置情報の位置精度よりも高い、
    請求項14に記載の貨物輸送方法。
  • 前記短距離案内ステップにおいて、前記UAVは、前記車両の上面に配置されたUAV収容装置内に直接着陸する、
    請求項14乃至16のいずれかに記載の貨物輸送方法。
  • 前記ID確認ステップにおいて、前記UAVによって受信されたID確認情報のいずれもがID確認を通過できなかった場合、前記UAVは、出発地点である前記他のターミナルに自動的に戻る、
    請求項14乃至17のいずれかに記載の貨物輸送方法。
  • 说明书全文

    本発明は、物流管理分野に関し、特に、無人機による貨物輸送システムおよび貨物輸送方法に関する。

    自動車産業が急速に発展するにつれて、自動車の利用、とりわけ、自家用車の利用によって、移動が大変楽になる一方で、人々はより多くの時間を車内で費やしている。 したがって、車内で費やす時間をオンライン・ショッピングなどに十分活用して日常のニーズや緊急のニーズを満たすことが検討されるだろう。 さらに、鍵や重要書類などを忘れた時に、忘れ物を取りに途中で引き返した場合は、より多くの時間遅れることになるかもしれない。

    現在、無人機(UAV)技術の成熟に伴って、UAVを介した二つの固定のユーザ・ターミナル間における単純貨物輸送が、輸送分野で出現している。 しかしながら、既存の自家用車では、必ずしも楽にUAVを運ぶことはできない。 さらに、UAVの単純貨物輸送モードでは、車両がユーザ・ターミナルとして利用される場合、その車両が任意の場所に駐車されると、貨物の輸送や受理の要件を満たすことはできない。 その理由の一つは、従来のGPSによって対象車両の位置を特定することにより取得される当該対象車両の位置情報は十分に正確ではなく、その位置情報により案内されるUAVの貨物輸送の精度は保証できないということである。 もう一つの理由は、対象車両の周囲の比較的小さな範囲内には多くの他の車両が同時に存在する可能性があり、より正確な位置情報が提供されなければUAVによる貨物の正確な配達を保証することは困難であり、貨物が無くなったり対象ではない車両のユーザによって取得されたりする恐れがある。 このため、輸送の安全性は保証できないということである。

    本発明の目的は、貨物を必要としかつUAVを受け取ることが可能な車両に、その貨物をUAVによって輸送することが可能な、UAVによる貨物輸送システムおよび貨物輸送方法を提供することである。

    本発明の一の態様によれば、UAVによる貨物輸送システムが提供され、前記システムは、前記UAVと当該UAVの送出と受取が可能な車両とを備え、これにより、前記UAVを用いて前記車両と他のターミナルとの間で貨物を輸送することが可能である。 前記UAVはナビゲーション・システムを備え、前記ナビゲーション・システムは、前記車両および/または前記他のターミナルの位置を示す第1ナビゲーション位置情報に従って、前記UAVが前記車両と前記他のターミナルとの間を飛行することを案内することができる。
    前記車両は、UAV収容装置とUAV受取制御部とを備え、前記UAV収容装置は、前記UAVを収容するために使用され、前記UAV受取制御部は、前記UAVが前記ナビゲーション・システムを使って前記他のターミナルから前記車両の周囲の予め設定された範囲まで飛行する時に、前記車両と前記UAVとの間で直接送信される無線信号に基づいて前記UAVを前記車両まで案内するよう構成されている。
    前記UAV受取制御部は、ID確認手段と短距離案内手段とを含み、前記ID確認手段は、前記UAVが前記予め設定された範囲まで飛行する時にブロードキャスト送信するID確認要求に応答して前記UAVにID確認情報を提供するために使用される。 これにより、前記UAVは、前記車両が着陸すべき対象車両であるかを判断し、前記短距離案内手段は、前記UAVに短距離案内情報を提供するために使用され、前記UAVは、前記車両が前記対象車両であると判断すると、前記短距離案内情報に従って着陸する。

    また、前記車両はさらに、位置情報送受信部を含み、前記位置情報送受信部は、無線通信ネットワークを使って当該車両と前記他のターミナルとの間で前記第1ナビゲーション位置情報を送信するために使用される。
    前記位置情報送受信部は、
    前記車両の位置を表す前記第1ナビゲーション位置情報を取得するよう構成された、位置情報取得手段と、
    前記車両の位置を表す前記第1ナビゲーション位置情報を前記他のターミナルに前記無線通信ネットワークを介して送信するよう構成された、位置情報送信手段と、
    前記無線通信ネットワークを用いて前記他のターミナルの位置を表す前記第1ナビゲーション位置情報を受信するよう構成された、位置情報受信手段とを含む。

    また、前記UAVの前記ナビゲーション・システムは、衛星ナビゲーション・システムを含む。 例えば、前記衛星ナビゲーション・システムは、GPSナビゲーション・システムまたはBeidou衛星ナビゲーション・システムであり、前記ターミナルおよび前記他のターミナルの前記第1ナビゲーション位置情報はそれぞれ、対応するGPS位置情報またはBeidou位置特定位置情報である。

    また、前記予め設定された範囲は、前記車両の前記第1ナビゲーション位置情報に従って設定される。 例えば、前記予め設定された範囲は、前記車両の前記第1ナビゲーション位置情報に対応する位置を中心とした30乃至200メートルの半径を有する球状領域範囲として設定される。

    また、前記短距離案内情報は、前記UAVの飛行を制御するために使用される飛行制御情報を含み、前記UAV受取制御部はさらに、前記UAVの飛行を制御するために使用される手動操作手段を含む。
    前記短距離案内手段は、前記手動操作手段上でのオペレータの操作を飛行制御情報に変換し、前記飛行制御情報をリアルタイムで前記UAVに提供する。 これにより、前記UAVはリアルタイムで前記オペレータの前記操作に従って飛行する。 例えば、前記UAV受取制御部は、携帯型のフライト・リモート・コントローラの形状に構成される。

    また、前記短距離案内情報は、前記UAVの着陸位置を特定するための第2ナビゲーション位置情報を含み、前記UAVの前記ナビゲーション・システムは、前記第2ナビゲーション位置情報に従って前記UAVを操縦して前記UAVが着陸するのを案内する。 望ましくは、前記第2ナビゲーション位置情報の位置精度は、第1ナビゲーション位置情報の位置精度よりも高い。

    また、前記短距離案内手段は発光デバイスを含み、当該発光デバイスによって形成される光学マークが前記第2ナビゲーション位置情報を構成する。

    また、前記発光デバイスは、複数の赤外線ダイオードを含む。 例えば、前記複数の赤外線ダイオードは前記UAV収容装置の周囲に配置され、これにより、前記UAVは前記UAV収容装置に直接着陸することができる。

    また、前記短距離案内手段は、前記車両と前記UAVとの間で無線信号を送信するための無線信号送受信手段としても使用される。 前記第2ナビゲーション位置情報は前記無線信号自体によって提供される。 例えば、前記無線信号はUWB無線通信信号である。

    また、前記車両はさらに、前記UAVが前記車両から離陸することを制御するために使用されるUAV送出制御部を含む。 前記UAV送出制御部は、ナビゲーション設定手段を含む。 前記ナビゲーション設定手段は、前記UAVが前記車両から前記他のターミナルへ飛行するために必要な、前記UAV用のナビゲーション・パラメータを提供するために使用される。

    また、前記UAV収容装置は、
    前記車両の上面に配置されて前記UAVを収容するために使用される、開口を有する収容キャビンと、
    前記収容キャビンの開口に配置され、当該収容キャビンを開閉するよう開位置と閉位置との間で可動である、キャビンドアと、
    前記UAVが前記収容キャビンに対して離陸または着陸する時に、前記キャビンドアの開閉を自動的に制御して、前記UAVが前記開口から前記収容キャビンに接近することを可能にするよう構成された、キャビンドア制御部と、
    を含む。

    また、前記UAV収容装置は、二つの隣接した駐機場所を有し、それぞれに一台のUAVが駐機する。

    また、前記UAV収容装置はさらに、二台のUAVが前記二つの駐機場所にそれぞれ駐機されている場合に前記二台のUAV間で貨物を交換するために、前記二つの駐機場所間に配置された機間貨物移動装置を備える。

    本発明の他の態様によれば、UAVによる貨物輸送方法が提供される。 前記方法は、ナビゲーション・システムを有する前記UAVを用いて車両と他のターミナルとの間で貨物を輸送するためのものである。 前記方法は、長距離ナビゲーションステップと、確認要求ブロードキャスト送信ステップと、確認応答ステップと、ID確認ステップと、短距離案内ステップと、を含む。
    前記長距離ナビゲーションステップにおいて、前記UAVのナビゲーション・システムは、前記車両の第1ナビゲーション位置情報に従って、前記UAVが前記第1ターミナルから前記車両まで飛行することを案内する。 前記他のターミナルから前記車両まで輸送されるべき貨物は、前記UAVに積載されている。
    前記確認要求ブロードキャスト送信ステップにおいて、前記UAVが前記車両の周囲の予め設定された範囲内に飛行する時に、ID確認要求が前記UAVからブロードキャスト送信される。 前記予め設定された範囲は、前記車両の前記第1ナビゲーション位置情報に従って設定される。
    前記確認応答ステップにおいて、前記UAVによるID確認要求のブロードキャスト送信範囲内で、前記車両を含む個々のターミナルがそれぞれ、前記ID確認要求に応答して前記UAVにID確認情報を提供する。
    前記ID確認ステップにおいて、前記UAVは、受信したID確認情報についてID確認を実行し、ID確認を通過したターミナルを前記UAVが着陸すべき対象ターミナルとして判断する。
    短距離案内ステップにおいて、前記UAVが前記車両を対象ターミナルだと判断した場合、前記UAVは、前記車両によって送信された前記短距離案内情報に従って着陸する。

    例えば、前記短距離案内ステップにおいて、前記短距離案内情報は、前記UAVの飛行を制御するために使用される飛行制御情報を含み、前記車両は、前記飛行制御情報を用いて前記UAVの飛行を少なくとも部分的に制御して、前記UAVが着陸するのを案内する。

    例えば、前記短距離案内ステップにおいて、前記短距離案内情報は、前記UAVの着陸位置を特定するための第2ナビゲーション位置情報を含み、前記UAVのナビゲーション・システムは、前記第2ナビゲーション位置情報に従って前記UAVを操縦して、前記UAVが着陸するのを案内する。 前記第2ナビゲーション位置情報の位置精度は、第1ナビゲーション位置情報の位置精度よりも高い。

    例えば、前記短距離案内ステップにおいて、前記UAVは、前記車両の上面に配置されたUAV収容装置内に直接着陸する。

    例えば、前記ID確認ステップにおいて、前記UAVによって受信されたID確認情報のいずれもがID確認を通過できなかった場合、前記UAVは、出発地点である前記他のターミナルに自動的に戻る。

    本発明のUAVによる貨物輸送システムおよび貨物輸送方法によれば、UAVの送出および受取は車両によって制御され、UAVは車両の上面に設置されたUAV収容装置内に収容される。 また、車両はさらに、ID確認手段と短距離案内手段とによってID確認情報と短距離案内情報とをUAVに提供し、これにより、UAVは対象車両を判断して対象車両に正確に着陸する。

    本発明の具体的な実施形態を、図面とともに以下に詳細に説明することにより、当業者は、本発明の上述およびその他の目的、利点および特徴をよりよく理解するだろう。

    以下、図面を参照して、本発明の具体的な実施形態を、限定的にではなく例示的に説明する。 図面における同一の参照符号は、同一または類似の構成要素または部分を示す。 これらの図面は必ずしも正確な縮尺率で描かれていないことを、当業者は理解されたい。

    本発明の一の実施形態に係るUAVによる貨物輸送システムの概略図である。

    本発明の一の実施形態に係るUAVによる貨物輸送システム内の車両の構造の概略図である。

    本発明の一の実施形態に係るUAVによる貨物輸送方法のフローチャートである。

    図1は、本発明の一の実施形態に係るUAVによる貨物輸送システムの概略図であり、車両10の制御システムの構成を主に示す。 図1に示すように、貨物輸送システムは、UAV50と、UAV50を送出および受取可能な車両10と、を含む。 これにより、貨物は、UAV50によって車両10と他のターミナル60との間で輸送される。

    他のターミナル60は、商店、車両10に類似する他の車両、家族や世帯が居住する建物、物流管理センタ、UAV50を送出および受取可能な他の適切なターミナルである。 UAV50は、車両10と他のターミナル60との間を自律的に飛行するために、ナビゲーション・システムを備える。 本願は、UAV50やそのナビゲーション・システムの改良を含むことを意図しておらず、従来技術におけるいかなるUAV50およびそれに対応するナビゲーション・システムが採用されてもよい、ということを理解されたい。

    図2は、本発明の一の実施形態に係る車両10の構造の概略図である。 図2に示すように、本発明の車両10は、UAV収容装置40を含む。 UAV収容装置40は、UAV50を収容するために使用され、独立部材として車両10上に固定されても車両10に予め一体化されてもよい。 UAV収容装置40を採用することにより、車両10はUAV50を簡単に運ぶことができる。

    UAV収容装置40は、キャビンドア401と、キャビンドア401の下にあってUAV50を収容する収容キャビン402とを含んでよい。 収容キャビン402は、車両10の上面に配置され、その形状と寸法は、収容されるUAV50の形状と寸法に従って設定される。 キャビンドア401は、収容キャビン402の開口に配置され、収容キャビン40の開閉に対応して開位置と閉位置との間で動作可能である。

    UAV収容装置40はさらに、図1に示すようにキャビンドア制御部403を含む。 キャビンドア制御部403は、UAV50が収容キャビン402に対して離陸または着陸する時にキャビンドア401の開閉を自動的に制御する。 これにより、UAV50が収容キャビン402の開口から収容キャビン402に接近することを可能にする。 UAV収容装置40はさらに、収容キャビン402内に配置される充電手段(図示せず)を含んでよい。 これにより、UAV50が収容キャビン402内にある時に、必要に応じてUAV50を充電する。

    図1に示すように、車両10のUAV50用の制御部は、UAV送出制御部20とUAV受取制御部30とを含む。 UAV送出制御部20は主に、UAV50が車両10から離陸することを制御するために使用される。 UAV受取制御部30は主に、UAV50が離れた場所から、たとえば、他のターミナル60から車両10近傍まで飛行する時に、UAV50が所望の場所に正確に着陸することを案内するために使用される。 たとえば、UAVは、UAV収容装置40の収容キャビン402内に直接着陸する。

    UAV50が車両10と他のターミナル60との間を飛行する時には、UAV50のナビゲーション・システムは通常、UAV50の飛行を案内するために、その目的地(車両10および/または他のターミナル60)の位置を示す位置情報を事前に知る必要がある、ということは理解されよう。 以下に説明する一の実施形態においてUAV50が正確に着陸することを案内するためにUAV受取制御部30が使用する位置情報(つまり、後述する第2ナビゲーション位置情報)と区別するために、ここでの位置情報を第1ナビゲーション位置情報と呼ぶ。 UAV50のナビゲーション・システムが、衛星ナビゲーション・システム、たとえば、GPSナビゲーション・システムを含む場合、第1ナビゲーション位置情報はGPS位置情報である。 また、衛星ナビゲーション・システムは、Beidou衛星ナビゲーション・システムであってよく、第1ナビゲーション位置情報はそのナビゲーション・システムに対応して使用される位置情報である。 この位置情報は、Beidou位置特定位置情報と呼ばれる。

    車両10や他のターミナル60の第1ナビゲーション位置情報は、ある状況下でUAV50のナビゲーション・システムに直接入される既知の情報として使用されてもよいが、位置情報送受信部70が車両10に配置されることが好ましい。 位置情報送受信部70は、無線通信ネットワーク80を介して車両10と他のターミナル60との間で第1ナビゲーション位置情報を送信する。 図1に示すように、位置情報送受信部70は、位置情報取得手段701と、位置情報送信手段702と、位置情報受信手段703と、を含む。

    位置情報取得手段701は、車両10の現在の第1ナビゲーション位置情報を取得するために使用される。 たとえば、位置情報取得手段701は、GPSポジショナまたはBeidouポジショナを含み、第1ナビゲーション位置情報としての車両10の現在のGPS位置情報またはBeidou位置決め情報を取得する。 車両10が貨物の受け手である場合、位置情報送信手段702は、車両10の位置を表す第1ナビゲーション位置情報を他のターミナル60に、無線通信ネットワーク80を介して送信する。 車両10が貨物の送り手である場合、位置情報受信手段703は、他のターミナル60からその位置を表す第1ナビゲーション位置情報を、無線通信ネットワーク80を介して受信する。

    UAV送出制御部20は、車両10の他の制御部と別個に設けられても、一体的に設けられてもよい。 UAV送出制御部20は、UAVが車両10から他のターミナル60まで飛行する時にUAV50のナビゲーション・システムにとって必要なナビゲーション・パラメータをUAV50に提供するために使用される、ナビゲーション設定手段201を含む。 車両10が貨物の送り手である場合、UAV50のためにナビゲーション設定手段201が提供するナビゲーション・パラメータは、通常、貨物の受け手となる他のターミナル60の第1ナビゲーション位置情報を含む。 こうして、UAV50のナビゲーション・システムは、他のターミナル60の第1ナビゲーション位置情報に対応する位置に到着するまで車両10から自律的に飛行するようUAV50を案内する。

    当然のことながら、ナビゲーション設定手段は、他のナビゲーション・パラメータ、たとえば、オペレータによって計画される飛行ルート、飛行高度などをUAV50に提供してもよい。 たとえば、特に物流産業に適用される貨物輸送用のUAVについては、UAV50の飛行高度がおよそ100乃至200メートルに設定されることにより、UAV50は、高層ビル、送電線、信号塔などの地面付近の障害物を避けようとすることができる。 そして、UAV50の飛行ルートが市街地や人々を避けて計画されることより、UAVは主に農地や森林の上を飛行する。

    本発明において、たとえば、車両10が貨物の受け手となっていてUAV50の飛行目的地となっている場合、UAV50が他のターミナル60から車両10まで飛行するコースは、「長距離ナビゲーション」と「短距離案内」との2段階に分けられる。 「長距離ナビゲーション」段階は、他のターミナル60から車両10近傍まで飛行するUAV50の長距離飛行コースを意味し、通常、他のターミナル60から車両10までの距離の大部分である。 長距離飛行段階において、UAV50は、取得した車両10の第1ナビゲーション位置情報に基づいて、自らが有するナビゲーション・システムを用いて自律的に飛行する。 長距離ナビゲーション用のナビゲーション・システムは、通常、GPSナビゲーション・システムなどの衛星ナビゲーション・システムを含む。 衛星ナビゲーション・システムの精度は、UAV50が対象車両である車両10に正確に着陸する、特に車両10のUAV収容装置40に直接着陸することを可能にするほど高くはない(たとえば、GPSの位置特定精度はおよそ5乃至20メートル)。 UAV50が第1ナビゲーション位置情報(たとえば、GPS位置情報)に基づいて衛星ナビゲーションを使って決定した目的地は、通常、車両10の、特にUAV収容装置40の実際の物理的位置からはある程度の距離がある。 したがって、「長距離ナビゲーション」段階の後に「短距離案内」段階が設けられている。

    「短距離案内」段階は、UAV50が車両10に比較的近い時の飛行着陸段階を意味し、また、「短距離案内」段階における位置特定および/またはナビゲーションの精度は、通常、「長距離ナビゲーション」段階における精度よりも高い、ということを理解されたい。 車両10のUAV受取制御部30は、主に、「短距離案内」段階におけるUAV50の飛行や着陸を案内するために使用される。

    このような目的で、車両10のUAV受取制御部30は、UAV50がナビゲーション・システムを用いて他のターミナル60から車両10周辺の予め設定された範囲まで飛行する時に、車両10とUAV50との間で直接送信される無線信号に基づいてUAV50を車両10まで案内するよう構成される。 ここで、予め設定された範囲は、車両10の第1ナビゲーション位置情報に基づいて設定される。 一の実施形態において、予め設定された範囲は、車両10の第1ナビゲーション位置情報に対応する位置を中心として30乃至200メートルの半径を有する球状領域範囲として設定される。 UAV50は、予め設定された範囲に入ると、無線信号を用いてUAV受取制御部30と交信し、これにより「短距離案内」段階に入る。

    UAV受取制御部30は、ID確認手段301と短距離案内手段302とを含む。 ID確認手段301は、予め設定された範囲への飛行時にUAV50がブロードキャスト送信するID確認要求に応答して、ID確認情報をUAV50に提供するために使用される。 これにより、UAV50は、ID確認情報に従って、車両10はUAVが着陸すべき対象車両であるかを判断することができる。

    例示的なID確認プロセスにおいて、車両10の予め設定された範囲内に飛行する時に、UAV50は最初にID確認要求をブロードキャスト送信する。 ID確認要求の送信範囲内にある車両10を含めた貨物を受取る可能性のあるターミナル(つまり、他の車両)は、それぞれ要求を受信した後、UAV50にID確認情報を送信することになる。 現在の車両10が貨物の受け手である場合、車両10のID確認情報だけがUAV50による確認を通過することができる。 これは、車両10とUAV50を送出する他のターミナル60との間で事前に承諾された特定のID確認情報によって実現されればよい。 たとえば、ID確認情報は、車両10のIDを一意的に決定することが可能なID識別情報や注文情報などを含んでよい。

    車両10がUAV50によるID確認を通過した後、UAV受取制御部30の短距離案内手段302は、UAV50が所望の位置に飛行して着陸するのを案内する。 特に、短距離案内手段302は短距離案内情報をUAV50に提供してよく、これにより、UAV50は、車両10が対象車両であると判断すると短距離案内情報に従って着陸する。

    短距離案内手段302によって提供される様々な種類の短距離案内情報によれば、UAV受取制御部30は様々な方法でUAV50を案内する。

    第1の実施形態において、短距離案内情報は、UAV50の飛行を制御するために使用される飛行制御情報である。 本実施形態において、車両10がUAV50によるID確認を通過した後、UAV50は、少なくとも一部の飛行制御権を車両10のUAV受取制御部30に許可する。 この時、UAV受取制御部30の機能は、たとえば、模型飛行機の従来のフライト・リモート・コントローラの機能に類似しており、UAV50の飛行を制御するための手動操作手段(図示せず)を備えていてよい。

    短距離案内手段302は、手動操作手段上でのオペレータによる操作を飛行制御情報に変換して、当該飛行制御情報をリアルタイムでUAV50に提供する。 これにより、UAV50はリアルタイムでオペレータによる操作に従って飛行する。 オペレータは、手動操作手段を操作することによって、UAV50に前進、後退、上昇、下降、旋回その他の動作をさせるよう制御できる。 こうして、オペレータによる操作のもと、UAV50は、車両10近くに着陸する、あるいは、車両10のUAV収容装置40の収容キャビン402内に直接着陸するといった、オペレータの意図に従って正確に所望の位置に飛行して着陸することができる。

    本実施形態において、UAV受取制御部30は携帯型のフライト・リモート・コントローラに形状に構成されることが好ましく、これにより、オペレータは、UAV50がオペレータから見える場合に車両10外でのUAV50の飛行を遠隔操作できる。 UAV50は、ID確認を通過したターミナルのUAV受取制御部30による遠隔制御動作だけを受け付け、対象でないターミナルによってUAV50が制御されることを防止する、ということに留意されたい。

    第2の実施形態において、短距離案内手段302は、短距離案内情報となる、UAV50の着陸位置を特定するための第2ナビゲーション位置情報を、UAV50に提供する。 こうして、UAV50はすべての飛行制御権をさらに保持し、UAV50のナビゲーション・システムは第2ナビゲーション位置情報に基づいてUAV50を操縦してUAV50の着陸を案内する。 第2ナビゲーション位置情報は、GPS位置情報などの前述の第1ナビゲーション位置情報とは異なる。 第1ナビゲーション位置情報の精度はUAV50を正確に着陸させるほどには高くないという問題を解決するために、第2ナビゲーション位置情報の位置精度は、第1ナビゲーション位置情報の位置精度よりも高い。

    第2の実施形態の一の実施例において、図2に示すように、短距離案内手段302は発光デバイス303を含み、発光デバイス303が発光中に形成する光学マークは、第2ナビゲーション位置情報を構成する。 たとえば、発光デバイス303は、複数の赤外線ダイオードから成る。 この場合、UAVのナビゲーション・システムは、既存の視覚ナビゲーション・システムを含み、当該視覚ナビゲーション・システムは、カメラを用いて画像を取得し、赤外線ダイオードの像点を特徴点として抽出し、対応するアルゴリズムを用いて光学マークの位置と姿勢を算出する。 これにより、UAV50が光学マークによって示される位置に正確に着陸することを案内する。 既存の視覚ナビゲーション・システムの位置特定精度は、およそ10センチメートルに達する。 UAV50がUAV収容装置40の収容キャビン402内に直接着陸できるようにするために、発光デバイス303を構成する複数の赤外線ダイオードは、UAV収容装置40周辺に配置される。

    当然のことながら、短距離案内手段302は可動であってよく、UAV50の着陸のために所望の場所に配置されてよい。 本実施例において、車両10やその他のターミナルは、UAV50によるID確認を通過した後にのみ発光デバイス303を作動させ発光させるように構成される。 これにより、複数のターミナルの発光デバイス303が同時に発光して、UAV50が着陸場所を誤るという事態が避けられる、ということに留意されたい。

    第2の実施形態の他の実施例において、UAV受取制御部30の短距離案内手段302は、車両10とUAV50との間で無線信号を送信するための無線信号送受信手段として使用される。 無線信号送受信手段として機能する際に短距離案内手段302が使用する無線信号は、情報送信機能と位置特定機能とを同時に有してよい。 たとえば、このような無線信号は、数十センチメートルという位置特定精度を有するUWB無線通信信号である。 こうして、無線信号送受信手段は、無線信号を用いてUAV50と情報を授受し、たとえば、無線信号送受信手段は、UAV50によって送信されるID確認要求を受信したり、前述のID確認情報をUAV50に送信したりする。 他方で、UAV50は、送信された無線信号に基づいて信号源(つまり、UAV受取制御部30を有する車両10)の位置を特定し、第2ナビゲーション位置情報を取得する。

    本発明の一の実施形態に係る貨物輸送方法について、図3とともに以下に説明する。 この方法は、上述のUAVによる貨物輸送システムによって実現され、ナビゲーション・システムを備えるUAV50によって車両と他のターミナルとの間で貨物を輸送する。 図3に示すように、この方法は長距離ナビゲーションステップS1001を含む。 ステップS1001において、UAV50のナビゲーション・システムは、車両10の第1ナビゲーション位置情報(たとえば、GPS位置情報やBeidou位置特定位置情報)に従って、UAV50が他のターミナル60から車両10まで飛行するのを案内する。 第1ナビゲーション位置情報は、他のターミナル60に事前に知らされていてもよいし、車両10の位置情報送信手段702によって無線通信ネットワーク80を介して他のターミナル60に送信されてもよい。 車両10が無線ネットワーク注文によって他のターミナル60からの貨物を注文する場合(たとえば、他のターミナルはオンライン小売店である)、車両の第1ナビゲーション位置情報は、無線通信ネットワーク80を介して他のターミナル60に、注文情報とともに送信されてもよいし、注文情報の一部として送信されてよい。

    UAV50が車両10の周辺の予め設定された範囲まで飛行すると、確認要求ブロードキャスト送信ステップS1003が実行される。 ステップS1003において、UAV50はID確認要求をブロードキャスト送信する。 この時、UAV50のナビゲーション・システムは車両10の第1ナビゲーション位置情報だけを知っているので、予め設定された範囲は車両10の第1ナビゲーション位置情報に従って設定されてよい。 たとえば、予め設定された範囲は、車両10の第1ナビゲーション位置情報に対応する位置を中心とした半径30乃至200メートルを有する球状領域範囲として設定される。

    UAV50を受取可能な他のターミナル、たとえば、車両10に類似した他の車両が車両10の周囲に存在し得るということや、また、UAV50が車両10まで飛行するコースにおいて、UAV50を受取る必要のある車両が様々な理由により元の位置から移動してしまっている可能性があるということは、理解されるだろう。 したがって、UAV50は、自らの着陸可能範囲内に存在するターミナルについてID確認を実行し、UAV50を受け取ろうとしている車両10がその中に存在するかを判断する必要がある。

    確認応答ステップS1005において、UAV50がID確認要求をブロードキャスト送信する範囲内では、車両10を含むターミナルはそれぞれID確認要求に応答してID確認情報をUAV50に提供する。

    ID確認ステップS1007において、UAV50は、受信したID確認情報についてID確認を実行し、ID確認を通過したターミナルをUAVが着陸する対象ターミナルであると判断する。 UAV50によって受信されたID確認情報がいずれもID確認を通過できない場合、UAV50は出発点である他のターミナル60に自律的に戻る。 ここで実行されるID確認は、従来技術における任意の適切なID確認技術によって実現される。

    UAV50が車両10を対象ターミナルまたは対象車両と判断した場合、短距離案内ステップS1009が実行され、UAV50は、車両10によって送信される短距離案内情報に従って着陸する。

    短距離案内ステップS1009において、車両10によって提供される様々な短距離案内情報に対応して、UAV50は様々な方法で着陸する。 図1および2とともに上記で説明した貨物輸送システムのように、一の実施例において、短距離案内情報は、UAV50の飛行を制御するために使用される飛行制御情報を含み、車両10は、飛行制御情報を用いてUAV50の飛行を少なくとも部分的に制御して、UAV50が着陸するのを案内する。 たとえば、車両10はUAV50の飛行ルートを制御してもよいが、UAV50の飛行姿勢などは依然としてそのナビゲーション・システムによって制御される。

    他の実施例において、短距離案内情報は、UAV50の着陸位置を特定するための第2ナビゲーション位置情報を含む。 こうして、UAV50のナビゲーション・システムは、第2ナビゲーション位置情報に基づいてUAVを操縦して、UAVが着陸するのを案内する。 上述のように、第2ナビゲーション位置情報は、発光デバイス303によって形成される光学マークから成っていても、車両10とUAV50との間での通信用のUWB無線通信信号によって提供されてよい。 第2ナビゲーション位置情報の位置精度は、GPS位置情報のような第1ナビゲーション位置情報の位置精度よりも高い、ということは理解されるだろう。 車両10の案内のもと、UAV50は、任意の所望の位置に着陸しても、車両10の上面に配置されたUAV収容装置40内に直接着陸してもよい。

    車両10から他のターミナル60まで貨物を輸送する時に、車両10の位置情報受信手段は、無線通信ネットワーク80を介して他のターミナル60の第1ナビゲーション位置情報、たとえば、GPS位置情報を取得してもよく、搭載しているUAV50に第1ナビゲーション位置情報を送信する。 UAV50のナビゲーション・システムは、取得した他のターミナル60の第1ナビゲーション位置情報に従って、UAV50が他のターミナル60まで飛行するのを案内する。

    以上、本発明について、車両10が貨物発送ターミナルおよび貨物受理ターミナルとしてそれぞれ機能するという状況に従って説明したが、車両10は貨物発送ターミナルおよび貨物受理ターミナルとして同時に機能してもよい、ということは理解されるだろう。 すなわち、車両10は、出発地点の貨物の送り手から目的地の貨物の受け手までの貨物の貨物中継ステーションとして機能してもよい。 したがって、車両10のUAV収容装置40は、UAV50が駐機するための駐機場所を隣接して二つ有していてよい。 こうして、貨物を運ぶ一台のUAV50は、車両10の一方の駐車場に着陸すると、UAV収容装置40内の機間貨物移動装置(図示せず)を用いて貨物を他のUAV50(他のUAV50は、通常はフル充電されて、もう一方の駐機場所に駐機されている)に移動させてもよく、貨物を運ぶ上記他のUAV50は、貨物の受け手や他の貨物中継ステーションに向かって飛行を続ける。 一の実施形態において、UAV収容装置40内の機間貨物移動装置は二つの駐機場間に配置され、たとえば、二つの駐機場間に配置されたベルトコンベアであってよい。 航続距離が限られているUAV50は、これにより貨物輸送距離が大きく延長される。

    UAV50が中継ステーションである車両10に着陸すると、前述の必要なID確認が同様に実行される必要がある。 したがって、出発地点にある貨物の送り手が現在の車両10を中継ステーションとして使用する意図がある時、貨物の送り手は、現在の車両10の許可を得てID確認に必要な情報を車両10に転送する必要がある。 これは、図1に示すような無線通信ネットワーク80を介して実現される。 車両10を含む、貨物の送り手、貨物の受け手、ならびに中継ステーションは、無線通信ネットワークのターミナルであってよい。 たとえば、これらのターミナルは、ライダークラブのライダーであってもよいし、通信ソフトウェア上での友達であってもよい。 これらのターミナルは、貨物の送り手がUAVの飛行ルートを計画する際に共有支援を提供するか、つまり、中継ステーション・サービスの提供を許可するかを、事前にあるいは即座に承認してよい。

    以上、本発明の複数の実施形態を詳細に示し説明してきたが、本発明の精神や範囲を逸脱せずに、他の多くの変更や改変が、本発明によって開示される内容に従って直接判断あるいは推測される、ということを当業者は認識するだろう。 したがって、本発明の範囲はこれら他の変更や改変のすべてに及ぶ、ということが理解され認識されなければならない。

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