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能動型制振システム、および、航空機の客室内の騒音および/または振動の低減方法

申请号 JP2016543614 申请日 2014-10-09 公开(公告)号 JP2017501932A 公开(公告)日 2017-01-19
申请人 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company; ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company; 发明人 ジャムシディアット、ハミッド; エム. エリアス、ライラ; エム. エリアス、ライラ; 三世 コサンチック、メルヴィン; 三世 コサンチック、メルヴィン;
摘要 能動型制振システム(110)であって、航空機(100)の各エンジン(102)に対応するとともにそれらに隣接して配置される複数のアクチュエータ(150−155)、航空機の客室(100C)内に配置されるとともに、それぞれのエンジンにより発生する振動および騒音の1つまたはそれ以上の大きさおよび周 波数 を検出し、振動および騒音の1つまたはそれ以上のフードバック 信号 を生成するように構成される少なくとも1つのセンサ(650)、および、複数のアクチュエータのそれぞれ、および少なくとも1つのセンサのそれぞれに接続され、フィードバック信号に基づいてそれぞれのエンジンのための上記複数のアクチュエータの2つまでの制御を行い、それぞれのエンジンの軸回転によるそれぞれのエンジンの振動および騒音の1つまたはそれ以上を抑制するように構成されるコントローラ(500)、を含む。【選択図】図1A,1B
权利要求

航空機(100)の各エンジン(102)に対応するとともにそれらに隣接して配置される複数のアクチュエータ(150−155)、 前記航空機の客室(100C)内に配置されるとともに、それぞれのエンジンにより発生する振動および騒音の1つまたはそれ以上の大きさおよび周波数を検出し、振動および騒音の1つまたはそれ以上のフードバック信号を生成するように構成される少なくとも1つのセンサ(650)、および、 前記複数のアクチュエータのそれぞれ、および前記少なくとも1つのセンサのそれぞれに接続され、前記フィードバック信号に基づいてそれぞれのエンジンのための前記複数のアクチュエータの2つまでの制御を行い、前記それぞれのエンジンの軸回転によるそれぞれのエンジンの振動および騒音の1つまたはそれ以上を抑制するように構成されるコントローラ(500)、 を含む、能動型制振システム(110)。前記航空機(100)は、ボーイング737NGである、請求項1に記載の能動型制振システム(110)。前記少なくとも1つのセンサ(650)は、航空機の客室(100C)内およびそれぞれのエンジン(102)に隣接して航空機の客室外に配置される、請求項1または2に記載の能動型制振システム(110)。前記複数のアクチュエータ(150−155)は、2つまでのアクチュエータを含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の能動型制振システム(110)。前記複数のアクチュエータ、前記少なくとも1つのセンサ(650)および前記コントローラ(500)を相互接続する配線をさらに含む、請求項1ないし4のいずれかに記載の能動型制振システム。前記少なくとも1つのセンサ(650)は、加速度センサおよびマイクロフォンの1つまたはそれ以上を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の能動型制振システム。前記2つまでのアクチュエータの一方はエンジン搭載構造の後部隔壁の垂直外側部に配置され、前記2つまでのアクチュエータの他方はエンジン搭載構造の翼部品に配置される、請求項1ないし6のいずれかに記載の能動型制振システム。前記フィードバック信号は、エンジン振動およびエンジン騒音の1つまたはそれ以上の振幅および周波数の1つまたはそれ以上を示すものを含む、請求項1ないし7のいずれかに記載の能動型制振システム。少なくとも1つのエンジン(102)を有する航空機(100)の客室(100C)内の騒音および振動の1つまたはそれ以上を低減する方法であって、 前記客室内に配置される1つまたはそれ以上のセンサ(650)によりコントローラ(500)にフィードバック信号を提供すること、および、 前記コントローラにより、前記フィードバック信号に基づいて、それぞれのエンジンにより発生する前記騒音および振動の1つまたはそれ以上の低減を行うように各エンジンのための複数のアクチュエータの2つまでを作動させること、 を含む、方法。前記航空機(100)は、ボーイング737NGである、請求項9に記載の方法。前記航空機(100)の前記客室(100C)内およびそれぞれの前記エンジン(102)に隣接する前記航空機の前記客室外の前記1つまたはそれ以上のセンサ(650)からのフィードバック信号を提供すること、をさらに含む、請求項9または10に記載の方法。前記複数のアクチュエータ(150−155)、前記1つまたはそれ以上のセンサ(650)および前記コントローラ(500)を相互接続すること、をさらに含む、請求項9ないし11のいずれかに記載の方法。加速度センサおよびマイクロフォンの1つまたはそれ以上により前記フィードバック信号を提供すること、をさらに含む、請求項9ないし12のいずれかに記載の方法。前記複数のアクチュエータの2つまでの一方をそれぞれのエンジン(102)のためのエンジン搭載構造の後部隔壁の垂直外側部に配置すること、および、前記2つまでのアクチュエータの他方をそれぞれのエンジンのためのエンジン搭載構造の翼部品に配置すること、をさらに含む、請求項9ないし13のいずれかに記載の方法。前記フィードバック信号に、エンジン振動およびエンジン騒音の1つまたはそれ以上の振幅、位相および周波数の1つまたはそれ以上を示すものを提供すること、をさらに含む、請求項9ないし14のいずれかに記載の方法。

说明书全文

例示する実施例は概して、能動型制振システム、および、より具体的には能動型制振システムのためのアクチュエータ搭載ブラケットに関する。

航空機における能動型製品システムは一般的に、専ら航空機のエンジンの軸回転に関する入外乱(雑音/騒音、および/または、振動)を打ち消すために、離散周波数において構造部品を振動させるための起振器またはアクチュエータ(たとえば能動型振動要素)が用いられる。これらのアクタュエータは、一般的には、特に改造における適用においてアクチュエータおよび/またはブラケットを容易に設置または取り外しができないブラケットを用いて航空機の部分に搭載される。

アクチュエータの実質的に円滑な設置および取り外しができる能動型制振システムのアクチュエータ搭載ブラケットを有することは、利点となりうる。

本開示に係る実施例の一側面では、能動型制振システムは、航空機の各エンジンに対応するとともにそれらに隣接して配置される複数のアクチュエータと、航空機の客室内に配置され、それぞれのエンジンによって発生する振動および騒音の1つまたはそれ以上の振幅と周波数を検出するとともに、振動および騒音の1つまたはそれ以上のフィードバック信号を生成するように構成された少なくとも1つのセンサと、前記複数のアクチュエータのそれぞれと前記少なくとも1つのセンサのそれぞれとにつなげられたコントローラと、を含み、前記コントローラは、前記フィードバック信号に基づき、それぞれのエンジンのための2つまでのアクチュエータの制御を行うように構成され、前記2つまでのアクチュエータは、それぞれのエンジンの軸回転による当該エンジンの振動および騒音の1つまたはそれ以上を抑制する。

本開示に係る実施例の他の側面では、少なくとも1つのエンジンをもつ航空機の客室内の騒音および振動の1つまたはそれ以上を低減する方法が提供される。この方法は、客室内に配置される1つまたはそれ以上のセンサによりコントローラへフィードバック信号を提供すること、および、前記コントローラにより、それぞれのエンジンにより発生する騒音および振動の1つまたはそれ以上を抑制するために前記フィードバック信号に基づいて各エンジンのための2つまでのアクチュエータを作動させること、を含む。

本開示に係る実施例のさらに他の側面では、能動型制振システムは、737NG型航空機の各エンジン搭載構造に配置される第1アクチュエータおよび第2アクチュエータ、前記第1アクチュエータおよび第2アクチュエータの1つまたはそれ以上に対応する少なくとも1つのセンサであって、前記少なくとも1つのセンサは、エンジン振動の少なくとも振幅と周波数を検出し、かつ、前記航空機の客室内およびそれぞれのエンジンに隣接して前記航空機の客室外に配置されるもの、および、前記少なくとも1つのセンサと前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータとに接続されるコントローラであって、当該コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからのフィードバック信号に基づき、エンジン騒音およびエンジン振動の1つまたはそれ以上を抑制するもの、を含む。

本開示に係る実施例のさらに他の側面では、ボーイング737NGの能動型制振システムは、ボーイング737NGの各エンジンに隣接するフレームに接続するように構成された第1アクチュエータと第2アクチュエータ、ボーイング737NGの客室内に配置されるとともに、ボーイング737NGのフレームの励振の検出からのフィードバック信号を生成するように構成された少なくとも1つのセンサ、および、前記フィードバック信号に応答して前記第1アクチュエータと第2アクチュエータの作動を指令するように構成されたコントローラ、を含み、前記アクチュエータの作動が各エンジンにより発生する振動および騒音を抑制する。

上述した特徴、機能および利点は、種々の実施例において独立に達成され、または、さらに他の実施例において組み合わされ、それらのさらなる詳細は後述する説明および図面を参照して理解されよう。

本開示に係る実施例の上述の各側面およびその他の特徴は、添付図面を参照して行う以下の記述により説明される。

本開示に係る実施例の各側面を具体化する固定翼航空機の概略図である。

図1Aの固定翼航空機の部分概略図である。

本開示に係る実施例の側面にしたがう、図1Aの航空機におけるアクチュエータ取付け部の概略図である。

本開示に係る実施例の側面にしたがう、図1Aの航空機におけるアクチュエータ取付け部の概略図である。

本開示に係る実施例の側面にしたがう、図1Aの航空機におけるアクチュエータ取付け部の概略図である。

本開示に係る実施例の側面にしたがうアクチュエータ取付けブラケットの概略図である。

本開示に係る実施例の側面にしたがうアクチュエータ取付けブラケットの概略図である。

本開示に係る実施例の側面にしたがうアクチュエータ取付けブラケットの概略図である。

本開示に係る実施例の側面にしたがうアクチュエータ取付けブラケットの概略図である。

本開示に係る実施例の各側面にしたがうアクチュエータ取付けブラケットの概略図である。

本開示に係る実施例の各側面にしたがうアクチュエータ取付けブラケットの概略図である。

本開示に係る実施例の側面にしたがうアクチャエータの配置例の概略図である。

本開示に係る実施例の側面にしたがうアクチャエータの配置例の概略図である。

本開示係る実施例の側面にしたがうセンサの配置例の概略図である。

本開示に係る実施例にしたがうセンサおよびアクチュエータの組み合わせによる騒音低減の例を示すグラフである。

本開示に係る実施例にしたがうセンサおよびアクチュエータの組み合わせによる騒音低減の例を示すグラフである。

本開示に係る実施例にしたがうセンサおよびアクチュエータの組み合わせによる騒音低減の例を示すグラフである。

本開示に係る実施例の側面にしたがうフロー図である。

図1は、本開示に係る実施例の各側面を具体化する固定翼航空機100の概略図である。本開示に係る実施例の各側面を図面を参照して説明するが、本開示に係る実施例の側面は多くの形態で具体化されうることを理解するべきである。加えて、いかなる適切なサイズ、形状または形式の要素または材料をも採用しうる。

1つの側面において、航空機100はボーイング737、より具体的にはボーイング737NGとすることができる。一般的には、能動型制振システム110は、エンジンの振動および/または騒音を低減するために航空機100に用いることができる。能動型制振システム110は、たとえば航空機100の翼101および/または胴体104に搭載されたエンジン102からの雑音/騒音、および/または、振動を検出するために適切な任意のセンサ650(図5A)を含むことができる。能動型制振システム110はまた、航空機100のエンジン102から客室100Cに伝わる構造騒音および/または振動を低減し、あるいは打ち消すための反作用振動を発生する1またはそれ以上のアクチュエータ150−155(図1C)を含むことができる。能動型制振システムを用いることにより、たとえば、乗り心地を改善し、エンジン・バランシングのためのコストを低減し、かつ燃料燃焼を改善することができる。理解されるように、センサ650およびアクチュエータ150−155は、エンジンの雑音および/または振動と対応するセンサ650からの信号(たとえばフィードバック)に基づいてアクチュエータにより生成される振動力を制御するための、適切な任意のコントローラ500(図5A)に接続することができる。以下により詳細に説明するように、2つまでのアクチュエータおよび対応するセンサが本開示に係る実施例の特徴にしたがって能動型制振を達成する。

図1Bを参照して理解されるように、エンジン102は、適切な任意のエンジン搭載構造102Mを用いることにより、翼101または胴体104のような、航空機における任意の適切な部位に搭載される。本明細書において説明する本開示に係る実施例の各側面は、エンジン搭載構造102Mに1またはそれ以上のアクチュエータ150−155を取り付けるように構成された、能動型制振アクチュエータの取付けブラケットを含む。このブラケットは、その振動モードがアクチュエータの動作周波数から外れるように動的に調整することができる。このブラケットはまた、アクチュエータ150−155が発生する荷重に応じて、および、たとえばエンジン搭載構造102Mのような既存の航空機の構造にブラケットおよびアクチュエータを、航空機の構造の修正を最小限にし、かつそれぞれのブラケットが航空機の構造に設置され、またはその他の方法によって固定されたまま、任意の適切な目的のためにアクチュエータ150−155の取付けおよび/または取り外しのためにアクチュエータ150−155に容易にまたは速やかに近づくことができるようにして、設計し、またはその他の方法により構成することができる。このように、本明細書で説明するブラケットは、ブラケットが個別的にまたは組立体として設けられている航空機に対して、改造して能動型制振システムを設けるように構成することができる。

図1C−1Eを参照して、1またはそれ以上のアクチュエータ取付けブラケット200A,200B.300,350がエンジン搭載構造102Mに設置された状態で描かれている。この側面において、エンジン搭載構造は、内側翼部品170、外側翼部品171およびエンジン支柱後方隔壁190Bを有するエンジン支柱190を含む。1またはそれ以上のアクチュエータブラケット200A,200Bがエンジン支柱後方隔壁に設置され、1またはそれ以上のアクチュエータブラケット300,350が内側翼部品170および/または外側翼部品171に設置されている。他の側面において、アクチュエータブラケット200A,200B,300,350は、エンジン搭載構造102Mの任意の適切な構造または部品に設置することができる。この側面において、各ブラケット200A,200Bは、2つのアクチュエータを取付けるように構成され(たとえばアクチュエータ150,151はブラケット200Aに取付けられ、アクチュエータ152,153はブラケット200Bに取付けられている)、一方、ブラケット300,350のそれぞれは、1つのアクチュエータを取り付けるように構成されている(たとえば、アクチュエータ154はブラケット300に取付けられ、アクチュエータ155はブラケット350に取付けられている)。他の側面において、ブラケット200A,200B,300,350のそれぞれは、適切な任意の数のアクチュエータをそれぞれのブラケットに取付けることができるように構成することができる。理解されるように、各ブラケットは、軸の1つまたはそれ以上に沿う振動/雑音を打ち消すために、それぞれのアクチュエータを航空機100の軸(たとえば、前後軸(図1Bの矢印FA参照)、内側/外側軸または横方向軸(図1Aの矢印LAT参照)、および、上/下軸または垂直軸(図1Aの矢印VER参照))に関する所定の方向に取付けるように構成することができる。これにより、後記するように、たとえば、6自由度のような任意の適当な数の自由度において振動/雑音の相殺、および/または抑制を行うことができる。ここで、6つのアクチュエータ150−155が、客室で検出される振動および雑音を低減する振動相殺/抑制を行うために、エンジン102に隣接するそれぞれのブラケット200A,200B,300,350に取付けられている。他の側面において、適当な任意数のアクチュエータを用いることができる。ここで、航空機の各エンジン102は、本明細書で示されかつ説明されたものと実質的に近似した配置をもつブラケットおよびアクチュエータを含むことができる。1つの側面において、ブラケット200A,200B,300,350は、各ブラケットが上記した所定の方向の1つまたはそれ以上においてアクチュエータを当該ブラケットに取付けるように構成されたような、モジュール式の能動型制振システムを提供することができる。1またはそれ以上のブラケット200A,200B,300,350をエンジン搭載構造に取付けて、上記した任意の所望の軸に沿って振動を相殺し、または低減することができる。ここで、1またはそれ以上のブラケット200A,200B,300,350は、1またはそれ以上の共通軸に沿うアクチュエータ取付け部を提供することができ、その結果、エンジン搭載構造の異なる部分に沿う、または異なる部分における、たとえばそれぞれのエンジン102の振動力に対抗すようにエクチュエータの作動力を結合することができる。たとえば、図1Cに示されるように、ブラケット200A,200Bは、前/後軸および垂直軸の1つまたはそれ以上に沿うアクチュエータ取付け部を提供し、ブラケット300は、横方向軸に沿うアクチュエータ取付け部を提供し、ブラケット350は、前/後軸に沿うアクチュエータ取付け部を提供している。1つの側面において、それぞれのアクチュエータの力が作用する位置を変更するために、ブラケット300は、外側翼部品171に取付けられ、ブラケット350は、内側翼部品170に取付けられる。他の側面において、ブラケット350は、内側翼部品と外側翼部品170,171に取付けられ、翼部品170,171のそれぞれに対して前/後方向においてアクチュエータの力を与える。さらに他の側面において、1つのブラケット300が、内側翼部品と外側翼部品170,171に取付けられ、翼部品170,171のそれぞれに対して横方向においてアクチュエータの力を与える。理解されるように、各ブラケット200A,200Bは、それぞれ異なる軸(たとえば、本例において垂直軸および前/後軸)に沿って2つのアクチュエータを保持するように構成される一方、他の側面において、一方の取付け位置を空席にして、たとえば垂直または前/後軸の一方に沿って1つのみのアクチュエータをブラケット200A,200Bに取付けることができる。

図1D、2A、2B、2Cおよび2Dを参照して、ブラケット200Aを説明する。ここで、ブラケット200Bは、ブラケット200Aと実質的に近似しているが、ブラケット200Bの外形は、内側ブラケット(たとえばブラケット200B)と外側ブラケット(たとえばブラケット200A)を形成するために、エンジン支柱の後方隔壁の外形に実質的に倣い、軸MXに関してミラー対象とすることができる。ここで、用語「内側」および「外側」は、エンジンの中心線CL(図1A)および胴体に関するブラケットの位置を参照している(たとえば、中心線CLと胴体との間の位置は「内側」として参照され、中心線CLの反対側の位置は「外側」として参照される)。1つの側面において、ブラケット200A,200Bは、アクチュエータ取付け部材210および接続部材212によってアクチュエータ接続部材210に接続された隔壁接合部材211を含んでいる。アクチュエータ取付け部材210、隔壁接合部材211および接続部材212は、単一部材として一体に形成することができる。1つの側面において、アクチュエータ接合部材210は、隔壁接合部材211と実質的に平行とすることができる一方、他の側面において、アクチュエータ接合部材210および隔壁接合部材211は、互いに任意の適切な空間配置をもつことができる。アクチュエータ接合部材210は、1またはそれ以上のアクチュエータをブラケット200A,200Bに取り付けるように構成された1またはそれ以上の穴パターン201,202,203を含むことができる。この側面において、穴パターン201,202のうちの1またはそれ以上の穴は、上/下軸または垂直軸に沿ってアクチュエータ151,153をブラケット200A,200Bに取付けるために用いられ、穴パターン203の1またはそれ以上の穴は、前/後軸に沿ってアクチュエータ150,152を取付けるために用いることができる。他の側面において、アクチュエータは、航空機100の任意の適切な軸に沿う任意の適切な配置で取付けることができる。穴パターン201,202,203は、それぞれのアクチュエータの取付け穴に対応する任意の適切な間隔をもって、任意の適切な数の穴を有することができる。隔壁接合部材211は、穴パターン269(たとえば取付け穴261−264および間隙穴265−268)が隔壁接合部材211に含まれるように、任意の適切な輪郭PCをもつことができる。1つの側面において、取付け穴261−264は、エンジン支柱190における既存の固定穴190H(図1D)と合うように配置されている。ここで、既存の固定穴190Hは、ブラケット200A,200Bをエンジン支柱の後方隔壁190Bに取付けるために用いられる。他の側面において、取付け穴は、ブラケット200A,200Bを取付けるためにエンジン支柱190に所望のように追加することができる。任意の適当な間隙穴または凹所265−268はまた、ブラケット200Aをエンジン支柱190に含まれる既存の固定部材を覆って設置することができるように、隔壁接合部材211に設けることができ、これにより、能動型制振を、たとえばボーイング737NGのような、たとえば航空機100を改造して設けることができる。理解されるように、隔壁接合部材211はまた、当該隔壁接合部材211の接合面ISがエンジン支柱の後方隔壁190Bの設置面に実質的に対応しかつ実質的に接触するような任意の適切な接合面形状を含むことができ、やはり、これによっても航空機100を改造して能動型制振を設けることができるようになる。接続部材212は、ブラケット200A,200Bがエンジン支柱190に固定されたまま、各アクチュエータ150,151,152,153をそれぞれのブラケット200A,200Bに固定し、あるいは他の方法によって固着する各固定具299に工具TLを届かせることができる1またはそれ以上の開口205,206を含むことができる。

図1Eおよび3A−3Cを参照して、外側ブラケット350は、アクチュエータ接合部材310および翼部品接合部材311を含む。この側面において、アクチュエータ接合部材310および翼部品接合部材311は、単一部材構造をもつことができ、かつ、「L」状の横断面をもつことができる(たとえば、アクチュエータ接合部材310および翼部品接合部材311は、実質的に直、または、互いに0ではない角度をもって配置される)。任意の補剛/補強部材315をアクチュエータ接合部材310および翼部品接合部材311の間に設けてそれらを連結することができる。アクチュエータ接合部材310は、アクチュエータ155をブラケット350に取付けまたはその他の方法によって当該アクチュエータ155が前/後軸に沿って方向づけられるように固定するための、アクチュエータ155の取付け穴パターンと実質的に対応する任意の適当な穴パターン301を含むことができる。他の側面において、ブラケット350は、航空機100の任意の適当な軸に沿ってアクチュエータを取付けるように構成することができる。1つの側面において、ロック部材390が設けられ、このロック部材390は、回転防止ロックケーブル391を固定するように構成される。たとえば、アクチュエータ155をブラケット350に固定するために用いられる固定具392はまた、それぞれのロック部材390をブラケット350に固定する。1またはそれ以上の回転防止ロックケーブル391は、固定具392を通過し、かつ、1またはそれ以上の回転防止ロックケーブル391の端部は、固定具292の回転を実質的に阻止するためにそれぞれロック部材390に固定されている。ロック部材390は、アクチュエータ接合部材310、翼部品接合部材311および補剛/補強部材315に実質的に干渉することなくロック部材390をブラケット350に取付けることができるように、図示された「U」形の形状のような任意の適当な形状および/または外形を有することができる。翼部品接合部材311は、取付け穴303M1−303M4を含む穴パターン303を含むことができる。1つの側面において、取付け穴303M1−303M4は、当該取付け穴303M1−303M4が外側翼部品171の既存の固定穴171Hと合致して配置されるように翼部品接合部材311上に位置づけることができる。ここで、既存の固定穴171Hは、ブラケット350を翼部品171に取付けるために用いることができる。他の側面において、取付け穴は、ブラケット350を取付けるために、所望により翼部品に追加することができる。任意の適当な間隙穴または凹部(図示略)はまた、翼部品接合部材311に設けることができる。理解されるように、ブラケット350は、既存の固定具を覆って設置することができ、かつ、翼部品171に含まれる既存の穴を用い(あるいは、他の側面において所望により穴を追加し)、これにより、能動型制振を、たとえばボーイング737NGのような、たとえば航空機100に改造により設けることができる。さらに理解されるように、翼部品接合部材311はまた、任意の適当な接合表面形状ISC2を含むことができ、これにより、翼部品接合部材311の接合表面IS2は、翼部品171の取付け面に実質的に対応するとともに実質的に接触し、これにより、やはり能動型制振を航空機100に改造により設けることができるようになる。

図1Eおよび4A−4Cを参照して、内側ブラケット300は、上述した外側ブラケット350と実質的に近似したものとすることができる。しかしながら、1つの側面において、外側ブラケット350は、長さX1のアクチュエータ接合部材310を有し(図3A)、内側ブラケット300は、長さX2のアクチュエータ接合部材410(および、穴パターン302と異なるアクチュエータ取付け穴パターン402)を有することができる。ブラケット300とブラケット350間のこのような相違により、エンジン振動を前/後方向および横方向に沿って打ち消すように、それぞれのアクチュエータ154,155を異なる方向において取付けることができるようになる(たとえば、アクチュエータ155を前/後方向、横方向または垂直方向のいずれか1つの方向において取付ける一方、アクチュエータ154を前/後方向、横方向または垂直方向のいずれか他の方向において取付ける)。他の側面において、内側ブラケット300および外側ブラケット350は、同一の軸に沿ってそれぞれのアクチュエータを取付けるように構成することができる(たとえば、双方のブラケットは、前/後軸、横方向軸または垂直軸のいずれか1つにおいてそれぞれのアクチュエアタを取付けるように構成することができる)。

本開示に係る実施例の1つの側面にしたがい、内側ブラケット300は、アクチュエータ接合部材410および翼部品接合部材411を含む。この側面において、アクチュエータ接合部材410および翼部品接合部材411は、単一部材構造とするとともに、実質的に「L」形の断面構造をもつものとすることができる(たとえば、アクチュエータ接合部材410および翼部品接合部材411は、実質的に直角、または、互いに0以外の角度で配置される)。任意の適当な補剛/補強部材415をアクチュエータ接合部材410および翼部品接合部材411の間に設け、これらを連結することができる。アクチュエータ接合部材410は、アクチュエータ154をブラケット300に取付けもしくはその他の方法によって固定するために、アクチュエータ154の取付け穴パターンと実質的に対応する任意の適当な穴パターン402を含むことができる。1つの側面において、ロック部材490が設けられ、当該ロック部材490は、回転防止ロックケーブル491を固定するように構成される。たとえば、アクチュエータ154をブラケット300に固定するために用いられる固定具492はまた、それぞれのロック部材490をブラケット300に固定することができる。固定具492の回転を実質的に防止するために、1またはそれ以上の回転防止ロックケーブル491が固定具492を通過し、かつ、1またはそれ以上の回転防止ロックケーブル491の端部がそれぞれのロック部材490に固定される。ロック部材390は、アクチュエータ接合部材410、翼部品接合部材411および補剛/補強部材415に実質的に干渉することなくロック部材390をブラケット300に取付けることができるように、図示された「U」形の形状のような任意の適当な形状および/または外形を有することができる。翼部品接合部材411は、取付け穴404M1−404M4を含む穴パターン403を含むことができる。1つの側面において、取付け穴404M1−404M4は、当該取付け穴404M1−404M4が内側翼部品170の既存の固定穴170H(図1E)と合致して配置されるように翼部品接合部材411上に位置づけることができる。ここで、既存の固定穴170Hは、ブラケット300を翼部品170に取付けるために用いることができる。他の側面において、取付け穴は、ブラケット350を取付けるために、所望により翼部品に追加することができる。任意の適当な間隙穴または凹部(図示略)はまた、翼部品接合部材411に設けることができる。理解されるように、ブラケット300は、既存の固定具を覆って設置することができ、かつ、翼部品170に含まれる既存の穴を用い(あるいは、他の側面において所望により穴を追加し)、これにより、能動型制振を、たとえばボーイング737NGのような、たとえば航空機100に改造により設けることができる。さらに理解されるように、翼部品接合部材411はまた、任意の適当な接合表面形状ISC3を含むことができ、これにより、翼部品接合部材411の接合表面IS3は、翼部品170の取付け面に実施的に対応するとともに実質的に接触し、これにより、やはり能動型制振を航空機100に改造により設けることができるようになる。

1つの側面において、各ブラケット200A,200B,300,350の結合剛性および質量は、当該ブラケット200A,200B,300,350の最低モーダル周波数(基本モード)が、(エンジン102のスプールと対応する)アクチュエータの動作周波数からたとえば2の任意適当倍外れたものとなるように調整することができる。たとえば、1つの側面において、エンジン102は、(それぞれN1,N2およびN3スプールとして参照される)低圧、中圧および高圧コンプレッサに対応する軸スプール(軸速度)を有することができ。他の側面において、エンジンは、3つより多い、または少ないスプールを有することができ、ブラケットは、各ブラケットの第1モーダル周波数が1またはそれ以上のスプールの最高周波数レンジから外れるように調整することができる。アクチュエータ150−155は、(たとえばN1、N3および/またはN3スプールのような)1を超えるスプールの振動/雑音を打ち消すように構成することができる。1つの側面において、各ブラケット200A,200B,300,350は、当該ブラケットの最低モーダル周波数が(2の倍数倍のような)任意の適切なマージンをもって所定の周波数から外れるように構成することができる。ここで、前記所定の周波数は、たとえば、(エンジン軸スプールN1、N2およびN3の1つまたはそれ以上に対応する)アクチュエータの動作周波数/スプール周波数であり、N2スプールについての1つの側面では約160Hzである。たとえば、ブラケット200A,200B,300,350は、N2雑音/振動の打ち消しに関して約320Hzまたはそれ以上の最低モーダル周波数をもつことができる。他の側面において、ブラケット200A,200B,300,350は、アクチュエータ/エンジンスプール周波数よりも高い任意の適当な周波数をもつことができる。理解されるように、ブラケット200A,200B,300,350は、N1、N2およびN3スプールによって発生する振動/雑音を打ち消すように構成されるアクチュエータに関して共通のブラケットとすることができ、これにおいて、当該ブラケットは、アクチュエータがN1および/またはN2スプールを相殺するように構成されたそれぞれのブラケットに取付けられるかどうかにかかわらず、航空機の構造に固定されたままとすることができる。理解されるように、各ブラケット200A,200B,300,350はまた、アクチュエータ、または航空機100に作用する他の力によって当該ブラケットに生じる静荷重および疲労に耐えるように構成することができる。

上述したように、本開示に係る実施例の側面にしたがう能動型制振ブラケット200A,200B,300,350は、航空機に対して最小の修正をし、あるいは実質的に修正をすることなく、既存の航空機100を改造して設けることができるように構成され、ブラケット200A,200B,300,350に取付けられる各アクチュエータに対する設置または取り外しのための実質的に円滑なアクセスを提供している。上述したように、たとえばエンジン搭載構造内に配置された既存の固定具または他の穴は、既存の航空機エンジン搭載構造への最小の修正をもって1またはそれ以上のブラケット200A,200B,300,350のを取付けるために用いることができる(たとえば、ここで「最小の修正」は、エンジン搭載構造のホースの方向変更およびT型補剛具の交換として定義できる)。1つの側面において、能動型制振を改造により設けることを可能とするために、1またはそれ以上のブラケット200A,200B,300,350に小さな修正がなされる。たとえば、再び図1Cを参照して、1またはそれ以上の適当な取付けブラケット/固定具140が、ブラケット200A,200B,300,350および/またはアクチュエータ150−155を取り巻く1またはそれ以上の流体ホース141の方向を変更するために設けられる。取付けブラケット/固定具140はまた、上述したのと近似した手法により、当該取付けブラケット/固定具140が、当該取付けブラケット/固定具140をエンジン構造に取付けるためのエンジン搭載構造内の既存の穴を用いるように構成される。他の側面において、取付けブラケット/固定具140を取付け、流体ホースの方向変更をするために、所望によりエンジン構造に穴を追加することができる。エンジン取付け構造の適切な補剛部材もまた、設けることができる。たとえば、改造T型補剛材180をエンジン取付け構造の剛性を高めるために用いられるオリジナルのT型補剛材に代えて設けることができる。1つの側面において、改造T型補剛材180は、アクチュエータ150−155および/またはブラケット200A,200B,300,350へのアクセスのための間隙を設けるように構成することができる。1つの側面において、改造T型補剛材は、任意の適切な形状および/または外形を有することができ、かつ、単一部材、または任意の適当な手法で互いに固定される構成部品180A,180B,180Cとして設けることができる。1つの側面において、能動型制振システムを既存の航空機100を改造することにより付加するための改造キットが設けられ、当該改造キットは、1またはそれ以上のブラケット200A,200B,300,350、1またはそれ以上のホース再配置用ブラケット/固定具、および任意の適切な補剛部材180を含む。

上記から判るように、図5Aおよび5Bを参照して、本開示に係る実施例の各側面にしたがう能動型制振システム110は、ボーイング737NGまたはその他の適当な航空機に装備することができる。また、上記から判るように、1つの側面において、能動型制振システム110は、各エンジンの対応し、かつそれらに隣接する複数のアクチュエータを含む。たとえば、1つの側面において、複数のアクチュエータは、各エンジン102につき、2つまでのアクチュエータを含む。他の側面において、複数のアクチュエータは、各エンジンにつき、3つまでのアクチュエータを含む。さらに他の側面において、各エンジン102は、対応する任意の適切な数のアクチュエータを含む。たとえば、1つの側面において、エンジンごとに少なくとも1対のアクチュエータが設けられ、これにおいて、一対のアクチュエータの一方はたとえば当該一対のアクチュエータの他方の軸と直交する軸に沿って方向づけられる(他の側面において、第3のアクチュエータが含まれ、かつこれは、前記1対のアクチュエータの一方との共通の軸に沿って、または、前記一対のアクチュエータの各軸と共通しない軸に沿って方向づけられる)。図5Aおよび5C(および図1C)から判るように、アクチュエータは、たとえば、エンジン支柱190、後部隔壁190Bおよび/または1またはそれ以上の翼部品170,171のようなエンジン搭載構造に対し、上述したのと実質的に同様の手法で配置することができる。理解されるように、他の側面において、アクチュエータをエンジン搭載構造に取付けるために、任意の適当なアクチュエータ取付けブラケットを用いることができる。

また、図5Aおよび5Bから判るように、各エンジン搭載構造は、たとえば、6つ(またはその他の任意の適当数)のアクチュエータ取付け位置1−6をもつことができる。ここで、位置1は、後部隔壁の垂直外側の取付け位置、位置2は、後部隔壁の垂直内側の取付け位置、位置3は後部隔壁の前/後外側の取付け位置、位置4は、後部隔壁の前/後内側の取付け位置、位置5は、翼部品の前/後外側の取付け位置、位置6は、翼部品の横方向内側の取付け位置である。ただし、アクチュエータ取付け位置に関する上記の用語「垂直」、「前/後」および「横方向」は、アクチュエータの向く方向(たとえば、当該アクチュエータにより与えられる力の方向)を参照している。また、用語「内側」は、用語「外側」よりもより胴体に近いことを意味する。1つの側面において、2つまでのアクチュエータが設けられる場合において、前記2つまでのアクチュエータのうちの一方(たとえば、第1アクチュエータ)は、位置1に取付けられ、前記2つまでのアクチュエータの他方(たとえば、第2アクチュエータ)は、位置5に取付けられる。他の側面において、前記2つまでのアクチュエータは、前記取付け位置1−6のうちの任意の2箇所に取付けられる。たとえば、他の適当なアチュエータ取付け位置の組み合わせには、位置1、2および5(たとえば、エンジンごとに3つまでのアクチュエータ)、位置1、2、3、4および5(たとえば、エンジンごとに5つまでのアクチュエータ)、および、位置1、2、3および5(エンジンごとに4つまでのアクチュエータ)が含まれるが、すべてのアクチュエータ位置1−6に限定されない。

図5Aおよび6を参照して、エンジン102の振動および/または騒音を検出し、またはその他の方法で検知するために、任意の適当な数のセンサ650がコントローラ500に接続される。1つの側面において、センサ650は、客室100Cの内部、および/または、翼101の内側部分IWS(図1A)および/またはエンジン搭載構造上またはその近傍のような客室100Cの外部(たとえば、翼部品170,171および/または支柱190、あるいはエンジン搭載構造670のその他の任意の適当な部材)に配置される。理解されるように、本明細書で説明したように、航空機にアクチュエータを取付けるために上述の取付けブラケットが採用される。1つの側面において、センサ650は、たとえば加速度センサ650A−650F、マイクロフォン650G−650H、または加速度センサ650A−650Fとマイクロフォン650G−650Hの組み合わせのような任意の適切なタイプのセンサとすることができる。

1つの側面において、任意の適切な数のセンサ650を客室100Cの外部に配置することができ、および/または、任意の適当な数のセンサ650を客室100Cの内部に配置することができる。他の側面において、センサ650は、たとえば、客室100Cの外部のみに配置された加速度計および/またはマイクロフォンを含む。他の側面において、センサ650は、たとえば、客室100Cの内部のみに配置された加速度センサおよび/またはマイクロフォンを含む。さらに他の側面において、センサは、たとえば、客室の外部および/または内部に配置された加速度センサのみを含む。他の側面において、センサは、たとえば、客室の外部および/または内部に配置されたマイクロフォンのみを含む。1つの側面において、1またはそれ以上のアクチュエータごとに少なくとも1つのセンサ650が設けられる。他の側面において、アクチュエータと同数のセンサが設けられるようにして、アクチュエータごとに少なくとも1つのセンサ650が設けられる。他の側面において、設けられるアクチュエータよりも多いセンサが設けられる。たとえば、客室内に約16のセンサ(加速度センサおよび/またはマイクロフォン)が設けられ、および/または、客室の外部に約16のセンサ(加速度センサおよび/またはマイクロフォン)が設けられる。理解されるように、任意の適当数のセンサが、たとえば2つから3つのセンサ(加速度センサおよび/またはマイクロフォン)を翼ボックスWBX(図6)近くの客室100C内に配置するようにして設けることができる。さらに他の側面において、たとえば、1またはそれ以上のセンサ650が1またはそれ以上のアクチュエータのための共通のセンサとなるようにして、センサ650よりも多いアクチュエータを設けることができる。

センサ650は、エンジン102で発生する振動および/または騒音の振幅および/または位相を検出するように構成される。センサは、上記のように、振幅および/または位相(および/または−後記するように−周波数)信号を含むフィードバックをコントローラ500に与え、その結果、コントローラ500は、それぞれのエンジン102が発生する振動または騒音のものと反対の振幅、位相および/または周波数の振動または騒音を航空機に発生させ、またはその他の方法により入力して、エンジン102の振動および/または騒音を抑制するために、1またはそれ以上のアクチュエータ150−155に制御指令を発することができる。1つの側面において、エンジン・タコメータTC(図1B)が設けられる。タコメータTCは、エンジンの動作周波数を含む信号をコントローラ500に送信するように構成することができる。1つの側面において、コントローラ500は、タコメータTCにより得られる動作周波数およびセンサ650からの振幅および/または位相信号に基づく指令をアクチュエータに発することができる。他の側面において、センサ650は、振動/騒音の振幅、位相および/または周波数を含む信号をコントローラ500に送信するように構成することができ、その結果、コントローラ500は1またはそれ以上のアクチュエータ150−155に制御指令を発することができる。

1つの側面において、センサ650A−650Gは、翼ボックスWBX(たとえば、航空機100の胴体に翼が接続されている領域)と対応する客室内領域の前および/または後において客室内に配置することができる。図6を参照して、客室100Cの部分が示されており、この部分は翼ボックスWBXが位置する胴体の領域と対応している。理解されるように、エンジン102により生じる振動および/または騒音は翼101と胴体(たとえば翼ボックスWBX)との間の接続部を介して客室に入る。ここで翼ボックスWBXは、センサ650A−650Gが実質的に客室フロア662上または客室フロア内に位置するようにして、客室フロア662の下方における航空機100の底部に配置される。理解されるように、センサ650A−650Gは、シート支柱、客室壁内または客室壁上、客室フロア662の表面600上、あるいは客室100C内の任意のその他の適当な位置に配置することができる。他の側面において、翼ボックスWBXが客室天井(図示せず)より上方の航空機の頂部に配置される場合には、センサ650A−650Gは、客室天井内または客室天井上、あるいは客室内の任意の他の適当な位置に配置することができる。

図7A−7Cを参照して、N1スプールについての例示的な騒音低減グラフ(エンジン軸速度(Hz)に対するマイクロフォンからの音圧レベル)が示されており、ここにおいて、エンジン102振動/騒音を抑制するために、コントローラ500による(6つの)アクチュエータが(位置1−6において)用いられている。図7Aは、たとえば客室100C内に配置された約16のセンサ650および客室100C外に配置された約16のセンサからのフィードバックによってコントローラ500およびアクチュエータ150−155が達成する振動/騒音の抑制を示す。図7Bは、たとえば、客室100C外に配置された約16のセンサ650(たとえば加速度センサ)からのフィードバックによってコントローラ500およびアクチュエータ150−155が達成する振動/騒音抑制を示す。図7Cは、たとえば、客室100C内に配置された約16のセンサ650(たとえば加速度センサとマイクロフォンの組み合わせ)からのフィードバックによってコントローラ500およびアクチュエータ150−155が達成する振動/騒音抑制を示す。線700A,700B,700Cは、能動型振動抑制を行わないときの客室100C内のエンジン騒音を表し、線701A,701B,701Cは、能動型制振を行うときの客室100C内のエンジン騒音を表す。

図8A−8Cは、N1スプールについての例示的な騒音低減グラフ(エンジン軸速度(Hz)に対するマイクロフォンからの音圧レベル)を示しており、ここにおいて、エンジン102振動/騒音を抑制するために、コントローラ500によるアクチュエータ151,155が(位置1および5において)用いられている。図8Aは、たとえば客室100C内に配置された約16のセンサ650および客室100C外に配置された約16のセンサからのフィードバックによってコントローラ500およびアクチュエータ151,155が達成する振動/騒音の抑制を示す。図8Bは、たとえば、客室100C外に配置された約16のセンサ650(たとえば加速度センサ)からのフィードバックによってコントローラ500およびアクチュエータ151,155が達成する振動/騒音抑制を示す。図8Cは、たとえば、客室100C内に配置された約16のセンサ650(たとえば加速度センサとマイクロフォンの組み合わせ)からのフィードバックによってコントローラ500およびアクチュエータ151,155が達成する振動/騒音抑制を示す。線800A,800B,800Cは、能動型振動抑制を行わないときの客室100C内のエンジン騒音を表し、線801A,801B,801Cは、能動型制振を行うときの客室100C内のエンジン騒音を表す。

図9A−9Cは、N1スプールについての例示的な騒音低減グラフ(エンジン軸速度(Hz)に対するマイクロフォンからの音圧レベル)を示しており、ここにおいて、エンジン102振動/騒音を抑制するために、コントローラ500によるアクチュエータ151,153,155が(位置1、2および5において)用いられている。図9Aは、たとえば客室100C内に配置された約16のセンサ650および客室100C外に配置された約16のセンサからのフィードバックによってコントローラ500およびアクチュエータ151,153,155が達成する振動/騒音の抑制を示す。図9Bは、たとえば、客室100C外に配置された約16のセンサ650(たとえば加速度センサ)からのフィードバックによってコントローラ500およびアクチュエータ151,153,155が達成する振動/騒音抑制を示す。図9Cは、たとえば、客室100C内に配置された約16のセンサ650(たとえば加速度センサとマイクロフォンの組み合わせ)からのフィードバックによってコントローラ500およびアクチュエータ151,153,155が達成する振動/騒音抑制を示す。線900A,900B,900Cは、能動型振動抑制を行わないときの客室100C内のエンジン騒音を表し、線901A,901B,901Cは、能動型制振を行うときの客室100C内のエンジン騒音を表す。

図7A−9Cから判るように、本明細書で説明した能動型制振システムにより約10dBもくしはそれ以上に及ぶN1の騒音低減を達成することができる。理解されるように、N2およびN3スプール(装備された場合)により生じる騒音/振動に対し、コントローラ500、センサ650および2またはそれ以上のアクチュエータ150−155を用いることにより、本明細書に記載したのと同様の手法によって同様の騒音/振動低減を達成することができる。

1つの側面において、航空機100の客室100C内の騒音および振動は、1またはそれ以上のセンサ650(図10、ブロック1000)を用いて(上述の)フィードバック信号を能動型制振に与えることにより、低減または抑制される。1つの側面において、コントローラ500は、フィードバック信号に基づいて各エンジン102に対して複数のアクチュエータ150−155の2つまでを作動させ、それぞれのエンジン102により生じる騒音および振動の1つまたはそれ以上の低減を行う(図10、ブロック1001)。たとえば、コントローラは、エンジンにより生じる振動および/または騒音を抑制するために航空機に対して入力される制御された力をアクチュエータが発生するように、アクチュエータに対して指令を発する。1つの側面において、上述したように、フィードバック信号は、1またはそれ以上のセンサにより、航空機の客室内、および、それぞれのエンジンの近傍における航空機の客室外の1つまたはそれ以上から与えられる。他の側面において、2つを超えるアクチュエータがコントローラにより作動させられる。1つの側面において、複数のアクチュエータ150−155、1またはそれ以上のセンサ650、およびコントローラは、ワイヤまたは任意のその他の適当な通信媒体(たとえば、ワイヤおよび/またはワイヤレス)で相互接続される。

本開示に係る実施例の各側面にしたがう能動型制振システム110は、航空機のエンジンにより生じる雑音および触知振動を低減することにより、改善された乗り心地および/または改善されたエンジンのバランス動作を達成する。本明細書に記載したように、能動型制振は、航空機のフレーム構造に対する(アクチュエータ150,151,152,153,154,155により発生させられる)入力を制御することにより、(エンジン製造者によるエンジンに対する改良から独立して)振動、および/または、雑音/騒音の低減をもたらす一方、能動型制振システムの複雑さ、サイズおよび重量を最小化する(たとえば、アクチュエータ、協働する配線およびセンサの数を最小化する)。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、能動型制振アクチュエータ取付け部は、1またはそれ以上の能動型振動要素を1またはそれ以上の所定の方向において保持するように構成された1またはそれ以上のアクチュエータ結合部材、および、前記アクチュエータ結合部材に接続されたエンジン搭載構造結合部材を有する少なくとも1つのアクチュエータブラケットを含み、前記エンジン搭載構造結合部材は、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットをエンジン搭載構造に連結するように構成され、これにおいて、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットは、当該少なくとも1つのアクチュエータブラケットの各1つがエンジン搭載構造に連結されたまま、それぞれの能動型振動要素を前記アクチュエータ結合部材に設置し、かつ、前記アクチュエータ結合部材から取り外すように構成される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記アクチュエータ結合部材および前記エンジン搭載構造結合部材は、相互に0ではない角度で配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記アクチュエータ結合部材および前記エンジン搭載構造結合部材は、相互に実質的に平行に配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットの第1のアクチュエータブラケットの前記アクチュエータ結合部材および前記エンジン搭載構造結合部材は、相互に0ではない角度で配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットの第1のアクチュエータブラケットの前記アクチュエータ結合部材および前記エンジン搭載構造結合部材は、相互に実質的に平行に配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットは、当該少なくとも1つのアクチュエータブラケットのモーダル周波数が当該少なくとも1つのアクチュエータブラケットに取付けられるそれぞれの能動型振動要素の動作周波数から外れるように動的に調整される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットは、当該少なくとも1つのアクチュエータブラケットに対して能動型振動要素の設置および取り外しの1つまたはそれ以上のために工具を挿入するように構成された開口を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのアクチャエータブラケットは、エンジン搭載構造の既存の固定穴を用いてボーイング737のエンジン搭載構造に連結するように構成される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットは、エンジン搭載構造に対して最小の修正をして当該エンジン搭載構造に連結するように構成される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、エンジン搭載構造に対して能動型制振アクチュエータを取付ける方法は、少なくとも1つのアクチュエータブラケットを準備すること、1またはそれ以上の能動型振動要素を所定の方向の1つまたはそれ以上において保持するために、アクチュエータ結合部材を前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットに設けること、および、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットをエンジン搭載構造に連結するために、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットに前記アクチュエータ結合部材と連結されたエンジン搭載構造結合部材を設けること、を含み、これにおいて、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットが前記エンジン搭載構造に連結されたまま、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットは、前記アクチュエータ結合部材への前記1またはそれ以上の能動型振動要素の設置および取り外しをすることができる。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットの第1のアクチュエータブラケットにおける前記アクチャエータ接合部材および前記エンジン搭載構造接合部材は、相互に0ではない角度で配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットの第2のアクチュエータブラケットにおける前記アクチュエータ結合部材および前記エンジン搭載構造結合部材は、相互に実質的に平行に配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、当該方法はさらに、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットの第1のモーダル周波数が前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットに取付けられるそれぞれの能動型振動要素の動作周波数から外れるように動的に調整すること、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、当該方法はさらに、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットに取付けられるそれぞれの能動型振動要素の設置および取り外しの1つまたはそれ以上のために、工具が挿入される開口を有する少なくとも1つのアクチュエータブラケットを設けること、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記エンジン搭載構造はボーイング737のエンジン搭載構造であり、当該エンジン搭載構造における既存の固定穴を用いることを含んで当該エンジン搭載構造に前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットを連結する。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記エンジン搭載構造に対する前記少なくとも1つのアクチャエータブラケットの連結は、前記エンジン搭載構造に最小の修正をすることにより当該エンジン搭載構造に対して前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットを連結することを含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、当該方法はさらに、所定の方向の1つまたはそれ以上と共通の方向において、または、異なる方向において少なくとも1つの追加の能動型振動要素を前記エンジン搭載構造に取付けるように、少なくとも1つの追加のアクチュエータブラケットを設けることを含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、能動型制振アクチュエータ取付け部は、1またはそれ以上の能動型振動要素を所定の方向の1つまたはそれ以上において保持するように構成されたアクチュエータ結合部材、および、前記アクチュエータ結合部材に連結されたエンジン搭載構造結合部材を有する第1アクチュエータブラケットであって、前記エンジン搭載構造結合部材は前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットをエンジン搭載構造における第1取付け位置に連結するように構成されているもの、および、1またはそれ以上の能動型振動要素を所定の方向の1つまたはそれ以上において保持するように構成されたアクチュエータ結合部材、および、前記アクチュエータ結合部材に連結されたエンジン搭載構造結合部材を有する第2アクチュエータブラケットであって、前記エンジン搭載構造結合部材は前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットをエンジン搭載構造における前記第1取付け位置とは異なる第2位置に連結するように構成されているもの、を含み、これにおいて、前記第1アクチュエータブラケットおよび第2アクチュエータブラケットのそれぞれは、前記第1アクチュエータブラケットおよび第2アクチュエータブラケットのそれぞれ1つが前記エンジン搭載構造に連結されたまま、前記アクチュエータ結合部材にそれぞれの能動型振動要素を設置し、かつ、前記アクチュエータ結合部材から取り外すように構成される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記第1アクチュエータブラケットの前記所定の方向の1つまたはそれ以上、および、前記第2アクチュエータブラケットの前記所定の方向の1つまたはそれ以上は、少なくとも1つの共通の方向を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記第1アクチュエータブラケットの前記所定の方向の1つまたはそれ以上、および、前記第2アクチュエータブラケットの前記所定の方向の1つまたはそれ以上は、少なくとも1つの異なる方向を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記第1アクチュエータブラケットおよび第2アクチュエータブラケットは、エンジン搭載構造における既存の固定穴を用いて当該エンジン搭載構造に最小の修正をすることによりボーイング737のエンジン搭載構造に連結するように構成される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、能動型振動アクチュエータブラケット取付けシステムは、1以上のアクチュエータブラケットであって、各アクチュエータブラケットが1またはそれ以上の能動型振動要素を所定の方向の1つまたはそれ以上において保持するように構成されるアクチュエータ結合部材を含むもの、前記アクチュエータ結合部材に連結されるエンジン搭載構造接合部材であって、当該エンジン搭載構造結合部材が前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットをエンジン搭載構造に連結するように構成されたもの、を含み、かつ、各アクチュエータブラケットは、少なくとも1つの能動型振動要素を航空機のエンジン搭載構造の所定の位置に取付け、かつ、所定の方向において保持するように構成されており、これにおいて、航空機のエンジン搭載構造における所定の位置に配置するために前記1以上のアクチュエータブラケットから少なくとも1つのブラケットが選択され、前記少なくとも1つのブラケットをそれぞれの所定の位置に配置することにより、少なくとも、航空機の少なくとも1つの軸に沿うエンジン振動の低減を行う。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、各アクチュエータブラケットは、前記少なくとも1つのアクチュエータブラケットが前記エンジン搭載構造に連結されたまま、それぞれの能動型振動要素を前記アクチュエータ結合部材に設置し、かつ前記アクチュエータ結合部材から取り外すように構成される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記アクチュエータ結合部材、および、エンジン搭載構造結合部材は、相互に0ではない角度で配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記アクチュエータ結合部材、および、エンジン搭載構造結合部材は、相互に実質的に平行に配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記1以上のアクチュエータブラケットのうちの第1のアクチュエータブラケットの前記アクチュエータ結合部材およびエンジン搭載構造結合部材は、相互に0ではない角度で配置され、かつ、前記1以上のアクチュエータブラケットのうちの第2のアクチュエータブラケットの前記アクチュエータ結合部材およびエンジン搭載構造結合部材は、相互に実質的に平行に配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、各アクチュエータブラケットは、各アクチュエータブラケットの第1のモーダル周波数がそれぞれのアクチュエータブラケットに取付けられるそれぞれの能動型振動要素の動作周波数から外れるように動的に調整される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、少なくとも1つのアクチュエータブラケットは、当該少なくとも1つのアクチュエータブラケットに対するそれぞれの能動型振動要素の設置および取り外しのうちの1つまたはそれ以上のために工具が挿入されるように形成された開口を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、各アクチュエータブラケットは、エンジン搭載構造の既存の固定穴を用いてボーイング737のエンジン搭載構造に連結するように構成される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、各アクチュエータブラケットは、エンジン搭載構造への最小の修正によりエンジン搭載構造に連結するように構成される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、能動型制振システムは、航空機の各エンジンに対応するとともにそれらに隣接して配置される複数のアクチュエータ、前記複数のアクチュエータの1つまたはそれ以上に対応する少なくとも1つのセンサであって、当該少なくとも1つのセンサのそれぞれが、前記複数のアクチュエータのそれぞれの1つまたはそれ以上に対応する振動および騒音のフィードバック信号の1つまたはそれ以上を生成するもの、および、前記複数のアクチュエータのそれぞれ、および前記少なくとも1つのセンサのそれぞれに接続されたコントローラであって、当該コントローラが、前記フィードバック信号に基づいてそれぞれのエンジンのための前記複数のアクチュエータの2つまでの制御を行い、それぞれのエンジンの軸回転によるそれぞれのエンジンの振動および騒音の1つまたはそれ以上の抑制を行うように構成されたもの、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記航空機は、ボーイング737NGである。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのセンサは、航空機の客室内、および、それぞれのエンジンに隣接して航空機の客室外に配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記複数のアクチュエータは、2つまでのアクチュエータを含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記能動型制振システムはさらに、前記複数のアクチュエータ、前記少なくとも1つのセンサおよび前記コントローラを相互接続するための配線を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのセンサは、加速度センサおよびマクロフォンの1つまたはそれ以上を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記2つまでのアクチュエータの一方はそれぞれのエンジン用のエンジン搭載構造後部隔壁の垂直外側部に配置され、前記2つまでのアクチュエータの他方は、前記それぞれのエンジン用のエンジン搭載構造の翼部品に配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記フィードバンク信号は、前記エンジン振動およびエンジン騒音の1つまたはそれ以上の振幅および周波数の1つまたはそれ以上を示すものを含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、少なくとも1つのエンジンを有する航空機の客室内の騒音および振動の1つまたはそれ以上を低減するための方法が提供される。当該方法は、客室内に配置される1またはそれ以上のセンサによりコントローラにフィードバック信号を提供すること、および、前記コントローラにより、それぞれのエンジンにより発生する騒音および振動の1つまたはそれ以上を抑制するために、前記フィードバック信号に基づき各エンジン用の複数のアクチュエータの2つまでを作動させること、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記航空機はボーイング737NGである。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記方法はさらに、航空機の客室内の前記1またはそれ以上のセンサ、および、それぞれのエンジンに隣接する航空機の客室外の前記1またはそれ以上のセンサからのフィードバック信号を提供すること、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記方法はさらに、前記複数のアクチュエータ、前記1またはそれ以上のセンサ、および前記コントローラを配線により相互接続すること、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記方法はさらに、加速度センサおよびマイクロフォンの1つまたはそれ以上により前記フィードバック信号を提供すること、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記方法はさらに、前記複数のアクチュエータの2つまでの一方をそれぞれのエンジン用のエンジン搭載構造後方隔壁の垂直外側部に配置すること、および、前記2つまでのアクチュエータの他方をそれぞれのエンジン用のエンジン搭載構造の翼部品に配置すること、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記方法はさらに、前記フィードバック信号に、エンジンの振動および騒音の1つまたはそれ以上の振幅、位相および周波数の1つまたはそれ以上を示すものを提供すること、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、能動型制振システムは、737NG航空機の各エンジン搭載構造上の第1アクチュエータおよび第2アクチュエータ、前記第1アクチュエータおよび第2アクチュエータの1つまたはそれ以上に対応する少なくとも1つのセンサであって、当該少なくとも1つのセンサのそれぞれが、エンジン振動の少なくとも振幅および周波数を検出するように構成されるとともに、航空機の客室内およびそれぞれのエンジンに隣接して航空機の客室外に配置されるもの、および、前記少なくとも1つのセンサ、前記第1アクチュエータおよび第2アクチュエータに接続されるコントローラであって、当該コントローラは、前記少なくとも1つのセンサからのフィードバック信号に基づいて前記第1および第2アクチュエータの制御を行い、かつ、エンジン騒音およびエンジン振動の1つまたはそれ以上の抑制を行うように構成されるもの、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記能動型制振システムは、各エンジン搭載構造に配置される前記第1アクチュエータおよび第2アクチュエータまでを含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記能動型制振システムはさらに、前記第1および第2アクチュエータ、前記少なくとも1つのセンサおよび前記コントローラを相互接続する配線を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのセンサは、加速度センサおよびマイクロフォンの1つまたはそれ以上を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータの一方はそれぞれのエンジン用エンジン搭載構造後方隔壁の垂直外側部に配置され、前記第1アクチュエータおよび第2アクチュエータの他方はそれぞれのエンジン用エンジン搭載構造の翼部品に配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、ボーイング737NGの能動型制振システムは、各エンジンに隣接してボーイング737NGのフレームに結合するように構成される第1および第2アクチュエータ、前記ボーイング737NGの客室内に配置されるとともに前記ボーイング737NGのフレームの励起を検出してフィードバック信号を生成するように構成される少なくとも1つのセンサ、および、前記フィードバック信号に応答して前記第1および第2アクチュエータに動作指示を行うように構成されるコントローラであって、前記アクチュエータの動作により各エンジンにより発生する振動および騒音を抑制するもの、を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記第1および第2アクチュエータは、2つまでのアクチュエータを含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記ボーイング737NGの能動型制振システムはさらに、前記第1および第2アクチュエータ、前記少なくとも1つのセンサおよび前記コントローラを相互接続する配線を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記少なくとも1つのセンサは、加速度センサおよびマイクロフォンの1つまたはそれ以上を含む。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記第1および第2アクチュカータの一方はそれぞれのエンジン用のエンジン搭載構造後方隔壁の垂直外側部に配置され、前記第1および第2アクチュエータの他方は、それぞれのエンジン用のエンジン搭載構造の翼部品に配置される。

本開示に係る実施例の1またはそれ以上の側面にしたがい、前記フィードバック信号は、エンジン振動および騒音の1つまたはそれ以上の振幅および周波数の1つまたはそれ以上を示すものを含む。

上記の説明は、本開示に係る実施例の各側面の例示にすぎないことを理解するべきである。本開示に係る実施例の各側面から逸脱することなく、種々の選択および修正が当業者によりなされ得る。したがって、本開示に係る実施例の各側面は、添付の各請求項の範囲に入るそのようなすべての選択、修正および変形を含むことが意図されている。さらに、互いに異なる独立または従属請求項中に異なる特徴が列挙されているという単なる事実が、これらの特徴の組み合わせが有利に用いられ得ないことを示すのではなく、係る組み合わせは本発明の各側面の範囲内に入る。

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