Hybrid blade of buried rib

申请号 JP2001134758 申请日 2001-05-02 公开(公告)号 JP2002038903A 公开(公告)日 2002-02-06
申请人 General Electric Co ; ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ; 发明人 STEVENSON JOSEPH TIMOTHY; LIN WENDY WEN-LING;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a hybrid fan blade reformed, by reducing concentration of stress and reducing exposure of a filler metal connection surface. SOLUTION: A fan blade 10 includes a metal blade-shaped part 14 having a pocket 34 arranged in a first side surface 16 of the fan blade, the pocket includes a filler 38 bonded thereto. The pocket includes a plurality of cells 34b divided by a corresponding rib 36 buried in the filler.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 翼根元20及び翼先端22の間で半径方向に、かつ前縁24及び後縁26の間で軸方向に延びる第1及び第2の相対する側面16、18を有し、その上を流れる空気28を加圧する金属翼形部14を含み、 前記翼形部は、前記第1側面16中に配置され、前記前縁、後縁、翼根元及び翼先端の周りの前記第1側面の周縁部16aに沿って延びる外周34aを有するポケット34をさらに含んでおり、 前記ポケット34は、対応するリブ36により分割された複数のセル34bを含んでおり、 前記リブ36がその中に埋没された状態で、前記ポケット34中に接着された充填材38を含む、ことを特徴とするガスタービンエンジンのファンブレード10。
  • 【請求項2】 前記リブ36は、断面が凸状であることを特徴とする請求項1に記載のブレード。
  • 【請求項3】 前記リブ36は、前記セル34bに連続する傾斜した側壁を有することを特徴とする請求項2に記載のブレード。
  • 【請求項4】 前記リブ36は、約0.5mm〜2.5
    mmの範囲内で前記充填材38中に埋没され、前記充填材は、前記周縁部16aと同延の前記翼形部第1側面の露出した部分を構成することを特徴とする請求項3に記載のブレード。
  • 【請求項5】 前記ポケット34は、前記周縁部16a
    と連続する前記外周34aの周りの棚部34cを含むことを特徴とする請求項1に記載のブレード。
  • 【請求項6】 前記棚部34cは、前記周縁部から前記ポケット34の内方に傾斜していることを特徴とする請求項5に記載のブレード。
  • 【請求項7】 前記棚部34cは、前記埋没されたリブ36まで、そこにおける隣接するセル34に沿って傾斜していることを特徴とする請求項6に記載のブレード。
  • 【請求項8】 前記棚部34cは、前記ポケット外周3
    4a及び前記周縁部16aの周りで連続していることを特徴とする請求項7に記載のブレード。
  • 【請求項9】 前記棚部34cは、そこにおける前記セルとは異なる傾斜を有することを特徴とする請求項7に記載のブレード。
  • 【請求項10】 前記リブ36は、断面が凸状であり、
    また前記ポケット34は、前記周縁部16aに連続する前記外周34aの周りの棚部34cを含むことを特徴とする請求項1に記載のブレード。
  • 【請求項11】 前記リブは、前記セル34bに連続する傾斜した側壁を有し、また前記棚部34cは、前記周縁部から前記ポケット34の内方に傾斜していることを特徴とする請求項10に記載のブレード。
  • 【請求項12】 前記リブの傾斜は、前記棚部の傾斜とは異なることを特徴とする請求項11に記載のブレード。
  • 【請求項13】 前記リブの傾斜は、前記棚部の傾斜より大きいことを特徴とする請求項12に記載のブレード。
  • 【請求項14】 前記棚部の傾斜は、そこにおける前記セルの傾斜より小さいことを特徴とする請求項13に記載のブレード。
  • 【請求項15】 前記リブの傾斜は、約60度より小さいか又はそれに等しく、 前記棚部の傾斜は浅く、約20度より小さいか又はそれに等しく、 前記リブ36は、約0.5mm〜2.5mmの範囲内で前記充填材38中に埋没され、前記充填材は、前記周縁部16aと同延の前記翼形部第1側面の露出した部分を構成することを特徴とする請求項11に記載のブレード。
  • 【請求項16】 翼根元20及び翼先端22の間で半径方向に、かつ前縁24及び後縁26の間で軸方向に延びる第1及び第2の相対する側面16、18を有し、その上を流れる空気28を加圧する金属翼形部14を含み、 前記翼形部は、前記第1側面16中に配置され、前記前縁、後縁、翼根元及び翼先端の周りの前記第1側面の周縁部16aに沿って延びる外周34aを有するポケット34をさらに含んでおり、 前記ポケット34は、断面が凸状である対応するリブ3
    6により分割された複数のセル34b、前記ポケットは、前記周縁部に連続する前記外周の周りの棚部34c
    を含み、また前記棚部は、前記周縁部から前記ポケットの内方に傾斜しており、 前記リブ36がその中に埋没された状態で、前記ポケット34中に接着された充填材38を含む、ことを特徴とするガスタービンエンジンのファンブレード10。
  • 【請求項17】 前記リブ36は、前記充填材38中に実質的に均等に埋没されることを特徴とする請求項16
    に記載のブレード。
  • 【請求項18】 前記充填材38は、前記周縁部16a
    と同一面になっており、周縁部と共にその上を流れる前記空気に曝される連続する表面を構成することを特徴とする請求項17に記載のブレード。
  • 【請求項19】 前記充填材38は、前記セル34b、
    リブ36、及び棚部34cを覆う下塗り剤40に接着されたエラストマー材料であることを特徴とする請求項1
    8に記載のブレード。
  • 【請求項20】 前記翼形部翼根元20と一体に結合されたシャンク30と、 前記シャンク30と一体に結合され、前記ブレードをロータディスク12に取り付けるためのたダブテール32
    と、を含むことを特徴とする請求項19に記載のブレード。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にガスタービンエンジンに関し、より具体的には、ガスタービンエンジンの幅広翼弦のファンブレードに関する。

    【0002】

    【従来の技術】ターボファンガスタービンエンジンは、
    低圧タービン(LPT)により駆動されるファンブレード列を含む。 空気は初めにファンを通してエンジンに入り、その内側部分が空気を加圧する圧縮機に入り、燃焼器中で燃料と混合され、その混合気が点火されて高温の燃焼ガスを発生し、その燃焼ガスが高圧タービン(HP
    T)を通して下流に流れ、エネルギーが取り出されて圧縮機を駆動する。 次いで、燃焼ガスは、追加のエネルギーを取り出す低圧タービンを通して流れ、ファンを駆動する。 ファンを通して流れる空気の残りの外側部分は、
    エンジンから放出され、推を発生し、飛行中の航空機を推進する。

    【0003】ファンブレードは、ロータディスクの外周の相補形のダブテールスロット中に捕捉されるダブテールを、その半径方向内方端に含む。 翼形部が、構造用シャンクによりダブテールに取り付けられる。 プラットホームが翼形部の半径方向内方の翼根元でシャンク上に半径方向に位置するように、プラットホームはブレードと一体に結合されるか又は隣接するブレード間に別体に取り付けられることができ、ファン空気の半径方向内側の流路境界を構成する。

    【0004】翼形部は、半径方向外方の相対する翼先端まで延び、前方の端縁つまり前縁及び軸方向に相対する後部の端縁つまり後縁を有し、全体で翼形部の外周を構成する。 翼形部は、ほぼ凹状の正圧第1側面、及び円周方向に相対するほぼ凸状の負圧第2側面を有する。 翼形部は、それが取り付けられるロータディスクの中心線から半径方向に延びる翼長つまり長手方向の軸、並びに前縁及び後縁の間にほぼ軸方向に延びる様々な翼弦を有する。 翼形部は、空気力学的性能を最大にするために一般に翼根元から翼端まで捻れる。

    【0005】幅広翼弦ファンブレードは、翼弦に対する翼長の比である比較的に低いアスペクト比を有し、中実の金属部品として形成された場合には比較的に重い。 重量を減少させることは、チタニウムを含む材料のような高い強度の超合金材料を用いることによって一般的に得られる。 しかしながら、エンジンは大きさが増すので、
    対応するファンブレードは、大きさ及び重量が増し、運転中に生じる大きい遠心荷重によりその好適な寿命を達成することがますます難しくなる。

    【0006】別の開発において、全体的に複合されたファンブレードが、ガスタービンエンジン環境の中で許容できる性能を実現すると同時に重量を減少させるように設計されてきた。 典型的な複合ブレードは、軽量構造でブレードの強度を造り出すために、エポキシなどの適当な基質に埋め込まれたグラファイトなどの構造用繊維の幾つかの層を含む。 複合ブレードは、複雑な製造工程を必要とするので製造費用がかかる。

    【0007】チタニウムなどの主として金属であるハイブリッドブレードも、開発途中であり、重量を減らすためにブレードに適当なポケットを備え、ポケットは翼形部の必要とされる空気力学的輪郭を得るために適当なエラストマーの充填材材料で満たされる。 ポケットは、翼形部の全厚さにわたり金属を備える対応する一体の金属リブにより画定され、翼形部の剛性及び慣性曲げモーメントを最大にする。

    【0008】しかしながら、重量を軽減するポケットは、必然的に翼形部の構造上の連続性を妨げ、ポケットの露出した端縁が充填材材料が付加された翼形部表面に構造上の不連続性を生じる。 リブは、従って、運転中に局部応力集中を受ける。

    【0009】運転中、ファンブレードは回転し、遠心荷重を受けるが、その荷重はリブを含む翼形部の金属部分によって支持され、充填材は単に死荷重となり、この死荷重は翼形部の金属部分によって支持される。 翼形部は、振動性の曲げ及び捻りを受け、そのことが、リブを含む金属翼形部により支持される荷重及び結果として生じる応力を増大させる。 またファンブレードは、例えば、鳥が突き当たることからの衝撃による異物損傷(F
    OD)を受けやすい。 鳥が突き当たることは、ブレードに追加の衝撃荷重を与えて、それがさらにリブを含む金属翼形部の応力を増大させる。

    【0010】翼形部の充填材と下方に位置する金属との間の強力な接着を確実なものとするために、充填材材料で充填する前に下塗り被覆をポケットに施すことができる。 充填材が硬化されて金属翼形部に接着されれば、その外側表面は、外気に直接曝され、翼形部の残りの金属周縁部と同延又は同一面になっており、翼形部の対応する空気力学的に形成された側面を構成する。

    【0011】しかしながら、下方に位置する下塗り剤は、充填材及び金属周縁部の間の端縁接合面に沿って露出し、従って、湿気、化学溶剤及び取り扱い損傷により劣化しやすい。 下塗り剤の劣化は、次に金属翼形部からの充填材の剥離を生じ、それに応じてファンブレードの耐用寿命を縮める可能性がある。

    【0012】

    【発明が解決しようとする課題】従って、応力集中が減少し、また充填材材料接合面の露出が減少した、改良されたハイブリッドファンブレードを実現することが望まれる。

    【0013】

    【課題を解決するための手段】ファンブレードは、その第1側面に配置されたポケットを有する金属翼形部を含み、ポケットはそこに接着された充填材を含む。 ポケットは、充填材中に埋没された対応するリブにより分割された複数のセルを含む。

    【0014】

    【発明の実施の形態】本発明を、好ましい例示的な実施形態により、その更なる目的及び利点と共に、添付の図面に関連してなされる下記の詳細な記述において、より具体的に説明する。

    【0015】図1に示すのは、1部分が示されるロータディスク12の外周に取り付けられた幾つかの例示的なターボファンガスタービンエンジンのファンロータブレード10のうちの1つである。 本発明によると、ブレードは、ほぼ凹状の第1側面つまり正圧側面16、及びほぼ凸状の円周方向に相対する第2側面つまり負圧側面1
    8を有する金属翼形部14を含むハイブリッドブレードとして構成される。 第1及び第2側面あるいは表面16、
    18は、半径方向内方の翼根元20及び相対する半径方向外方の翼先端22の間の翼形部の翼長に沿って半径方向に延びる。

    【0016】第1及び第2側面はまた前方の端縁つまり前縁24及び軸方向に相対する後部端縁つまり後縁26
    の間の翼形部の翼弦に沿って軸方向に延びる。 外気28
    は、運転中に前縁から後縁まで2つの翼形部側面上を流れ、従来の方法で翼形部により加圧され、推進力を生じ、飛行中の航空機を推進する。

    【0017】翼形部14は、ブリスクとして知られている一体部品の組立体中のロータディスク12に一体に又は直接支持されることが可能であるが、図1に示される例示的な実施形態においては、翼形部の各々は、従来の方法でディスクに着脱可能に取り付けられる。 例えば、
    ブレードは、ブレードをロータディスク12に取り付けるために翼形部の翼根元20と一体に結合された金属シャンク30をさらに含む。 このことは、ロータディスク中の相補形のダブテールスロット12a中にブレードを取り付けるためにシャンクと一体に結合された従来の金属ダブテール32を用いて行なわれる。 翼形部14、シャンク30、及びダブテール32は、鍛造によるなど一体部品、つまり単一の金属構造体として初めから形成することができる。 ファンブレードに適する金属は、例えばチタニウムである。

    【0018】ダブテール32は、一般にロータディスクの外周の相補形の軸方向ダブテールスロット12aに捕捉される軸方向挿入ダブテールである。 シャンク30
    は、ダブテールから空気力学的翼形部への構造的な移行部分となり、それ自体は一般的に空気力学的な部材ではない。 シャンクは、翼形部翼根元20において翼根元と一体に又は従来の方法でブレードのうちの隣接するブレード間で別個に取り付けられるプラットホームとして配置される適当な流れの境界となるプラットホーム(図示せず)により、空気流から一般に隠される。

    【0019】本発明によると、翼形部14は、好ましくは翼形部第1側面、つまり、正圧側面16のみに配置される凹所、つまり、ポケット34を含み、ポケットは、
    前縁24、後縁26、翼根元20、及び翼先端22の周りの翼形部第1側面の周縁部16aに沿って延びる完全に4側部の外周34aを有する。

    【0020】ポケット34は、対応する金属リブ36により互いに分割された複数の隔室、つまり、セル34b
    を含む。 図1に示す例示的な実施形態においては、多数の弦方向及び半径方向のリブ36が交差し、5つの例示的なポケットセル34bを画定する。

    【0021】セルを含むポケット全体は、それの中に適当に接着されたエラストマーの充填材38を含み、リブ36は、その露出した表面の下方の充填材中に隠される、つまり、埋没される。

    【0022】図1に示す基本的な翼形部14は、ファンブレードが空気28を加圧して推力を生じるために回転するので、運転中の空気力学的荷重、遠心力荷重,及び振動荷重に耐えるために構造一体性を実現できるように金属である。 セルを含むポケットは、翼形部中に設けられ、翼形部の全体重量を実質的に減少させ、運転中に遠心力で生じる荷重を減少させる。 充填材38は、比較的に軽量であり、エラストマーゴム又はポリウレタンのようなどのような好適な形態とすることもでき、ポケットを充填し空気を加圧するために空気流28に曝される翼形部第1側面全体にわたって連続する表面をもたらす。

    【0023】図2は、図1に示される翼形部の1部の例示的な半径方向断面図を示し、金属翼形部及びブレードは、図1に示されるように、ダブテール32から翼形部先端22まで連続していると同時に、前縁24から後縁26まで連続している。 図2に示すように、前縁24及び後縁26は、空気力学的効率を最大にするために比較的に薄く尖っており、また負圧側面18と正圧側面16
    の周縁部16aの間は完全に金属であり、その幾つかのセルを含むポケット34を設けているにも拘らず、翼形部の強度及び構造一体性を維持する。

    【0024】セル34bは、リブ36のうちの関連するリブ及び第1側面周縁部16aの対応する部分によるそれらの外周の周りに画定される。 図2に示す翼形部14
    の集合である輪郭は、運転中に外気を加圧する効率を最大にするように特に構成された好適な空気力学的輪郭をその2つの相対する側面の間に構成する。 金属翼形部は、個々のセル34bのところでは比較的薄くなっており、その構造一体性を維持するために翼形部全体にわたって連続する構造荷重経路を維持しながら、翼形部の重量を最少にしている。

    【0025】充填材38は、セル中に導入されて、セル自体を設けることによりさもないと失われたであろう金属容積に取って代わり、第1側面16中の充填材38を含む必要とされる空気力学的輪郭に翼形部を戻す。 このように、翼形部第1側面16は、外気に直接曝される周縁部16aにより部分的に構成され、また充填材38の露出した外側表面により残りの部分が構成される。 充填材38の下方の翼形部第1側面の隠された部分は、幾つかのセル34b及びセルの間に配置されるリブ36を構成する。

    【0026】図3は、埋没されたリブ36及び外気に曝された重なり合う充填材38のうちの例示的な1つをより具体的に示す。 上述のように、充填材38は、どのような好適な材料にすることもできるが、金属翼形部が運転中に荷重を受けるので、運転中の弾性歪みを吸収するようにエラストマー材料にするのが好ましい。 ポリウレタンのようなエラストマー充填材38は、そのセル34
    b及びリブ36を含むポケットを最初に被覆し覆う下塗り剤40に接着されるのが好ましい。 好適な下塗り剤は、ペンシルバニア州エリーのLord Corpor
    ationから入手可能なTyPly BNである。

    【0027】図4に示すように、充填材38は、翼形部周縁部16aと同一面又は同延になっていることが好ましく、周縁部と共にその上を流れる空気に曝される連続する空気力学的表面を構成する。 充填材38は、従って、ポケットの全外周34aの周りで金属周縁部16a
    に隣接し、下に位置する下塗り剤の端縁を外気に直接曝すことになる。

    【0028】本発明の特に有利な点は、図1から図3に示される幾つかのリブ36が、充填材38中に埋没され、従って、下塗り剤が翼形部表面に露出する余分の位置を生じないことである。 従って、下塗り剤が表面に露出するのは、図1に示すポケットの外周34aに限定され、幾つかのリブ36は、充填材の内側に埋没される。
    このようにして、充填材自体の外周端縁は範囲が限定され、それに応じてブレードの寿命にわたり劣化を受ける可能性のある充填材位置を限定する。

    【0029】しかしながら、リブ36を充填材の下方にまたそれによって構成される空気力学的輪郭の下方に埋没することで、金属翼形部の慣性曲げモーメント及びその対応する強度が相応に減少する。

    【0030】好ましい実施形態においては、リブ36
    は、好ましい範囲は約0.5mmから2.5mmである限られた程度まで充填材中に埋没され、図3に示すようにその真上に充填材38の比較的に薄いウェブ又は帯体を保持する。 このようにして、充填材38の連続する表面は、外気に曝されて、図1に示すように周縁部16aと同延である露出した翼形部第1側面の主要部分を構成する。

    【0031】しかしながら、リブ36自体は、金属翼形部の一体部分であるから、翼形部自体の構造一体性を実現し、運転中にかなりの荷重を担持する。 ハイブリッドブレードの初期の開発に際して用いられたリブは、強度を維持するために翼形部表面において露出していたので、さらに多くの下塗り剤を環境に露出していた。 それらの初期のリブは、一般的に平行な側壁及びそれに応じて尖った隅部を有しており、運転中にかなりの応力集中及び局部的な応力の増大を生じていた。

    【0032】応力集中を減少させるために、幾つかのリブ36各々は、図3に詳細に示すように、弧状の横方向断面又は輪郭を有する。 リブ36は、尖った隅部がなく、全体的に凸状又は外方に丸みが付けられている。

    【0033】各リブ36は、横断方向、つまり横方向の断面でほぼ対称的であり、充填材38の平方向又はほぼ平坦な表面に関して測られた対応する側方傾斜Aでテーパが付けられた、つまり傾斜した両側側壁を有する。 リブ側壁は、リブの丸みが付けられた先端から隣接するセル34bの比較的に平坦な底部まで滑らかに傾斜する。

    【0034】各リブ36の輪郭は、幾つかの目的のために傾斜しかつ連続的である。 本来、リブは、金属翼形部の構造一体性を維持しながら個々のセル34bを分割するために設けられるものである。 リブ側壁の傾斜角Aが浅すぎるか又は小さすぎる場合には、隣接するポケットの容積はそれに応じて小さくなり、重量削減は限定されるであろう。 傾斜角Aが鋭すぎるか又は大きすぎる場合には、リブ及び充填材の間の対応する接合面応力が増大するであろう。 そこで、側壁の傾斜角は、接合面応力及び翼形部重量を極力少なくするために必要に応じ等しくするか又は等しくしないかのどちらかにすることが可能である。

    【0035】さらに、リブ36は、空気力学的表面として充填材の連続性を維持するために充填材38の露出した表面の下方に埋没され、リブを埋没することで、翼形部断面の慣性曲げモーメントは相応して減少し、またそこでの応力を増大させる可能性がある。

    【0036】従って、リブ先端は運転中に大きい応力を受けやすいが、それが尖った隅を排除するために相応するすみ肉又は半径を備えるように先端を丸めることによる本発明の1つの特徴によって減少される。

    【0037】そして、上述のように、リブの上に接着される充填材帯体の好適な強度及び連続性を維持しながら、翼形部の強度を最大にするように約0.5mmから2.5mmの比較的に小さい範囲で充填材の露出した表面の下方に、リブ36は埋没される。

    【0038】図1に示される幾つかのリブ36は充填材38中に埋没されるので、単一のポケット34が翼形部表面で露出していて、連続する周囲の外周34aを有する。 個々のポケットセル34bは、充填材材料で満たされると埋没されて見えなくなる。

    【0039】上述のように、図1及び図2は、前縁から後縁まで比較的に薄い典型的なファンブレード翼形部輪郭を示す。 前縁24及び後縁26自体が薄くて尖っており、その強度を維持するために母材金属材料でのみ形成される。 金属翼形部周縁部16aは、前縁及び後縁から内方に延び、その後隣接するポケットセル34bに移行し、翼形部端縁の強度を維持する。

    【0040】図1に示されるように、幾つかのリブ36
    は、翼形部の構造一体性を与えるのに望ましい方向に向けられ、運転中に受ける半径方向、軸方向及び捻れ方向の典型的な荷重に抗する。 また、運転中にファンブレードが受ける荷重は、一般的に翼形部前縁24への鳥の衝突によるような異物損傷(FOD)により生じる可能性がある。

    【0041】重量を減少させるポケットをその中に有する翼形部の構造一体性をさらに向上させるために、図1
    に最初に示したように、ポケット34は、ポケット外周34aの周りに連続して延びポケットを金属周縁部16
    aに移行させる埋没された棚部34cを含むことが好ましい。

    【0042】好ましい実施形態における棚部34cの断面図が、図4に詳細に示される。 棚部34cは、翼形部周縁部16aの表面からポケットの内方に傾斜角Bで傾斜している。 このようにして、棚部は、外周34aを構成するポケット端縁からはじまるはっきり区別できる傾斜又は斜面を構成し、翼形部周縁部16aから金属翼形部が厚さを減ずる対応するポケットセル34b中への滑らかな移行をもたらす。

    【0043】このようにして、比較的に尖った隅部又は金属連続性における急激な変化が、減少し又は排除され、それに応じて充填材及び金属周縁部16aの接合箇所での応力集中を減少させる。 ファンブレードの運転中に生じる、鳥の衝突荷重を含む様々な荷重が、このようにして前縁及び後縁の間でかつ翼根元から翼先端までの金属翼形部によってより効率的に担持され、ポケットの外周の周りあるいはそのセル34bの外周の周りのいずれにも、又は個々の埋没されたリブ36に沿って、際立った応力集中を生じることもない。

    【0044】図1に示すように、棚部34cは、幾つかのポケットセル34bに沿って、同時にポケット外周と交差する埋没されたリブ36に沿って、ポケットの外周34aから内方に傾斜している。

    【0045】このようにして、別個の棚部34cが、ポケット外周34a及び金属周縁部16aの周りに連続して設けられ、金属周縁部から対応するポケット及びリブへの滑らかに移行をもたらす。

    【0046】図4に示すように、棚部34cは、隣接するポケットセル34bのその交点における傾斜角Cと好ましくは異なる傾斜角Bを有する。 棚部の傾斜Bは、そこでのセル傾斜Cより小さく、別個のほぼ平坦な棚部をポケットの全周及び隣接する金属周縁部の周りに設けることが好ましい。

    【0047】別個の棚部は、従って、金属周縁部においてセル及びリブが浅く連続することを確実にし、応力集中を減少させる。 また、別個の棚部は、コンピュータ制御機械で容易に定められ、その正確な製造をもたらす。

    【0048】図3及び図4に示すように、リブ傾斜角A
    もまた、棚部傾斜角Bとは異なることが好ましく、リブ傾斜は、棚部傾斜より大きいことが好ましい。 リブ及び棚部傾斜は、異なる機能を果たすので相応して価値が異なる。 浅い棚部傾斜Bは、金属翼形部の構造一体性及び前縁と後縁並びに翼根元と翼形部先端の間の構造荷重経路の連続性を向上させるのに好都合である。 大きいリブ傾斜は、隣接するポケットセル34bの容積を最大にし、依然としてリブ自体での許容できない大きな応力集中を生じることなく、ブレード重量を減少させるのに好都合である。

    【0049】図1に示すように、幾つかのリブ36の全てが、充填材38中に実質的に均等に埋没され、図3に示すようにリブの上に同様に厚い充填材帯体を設けることが好ましい。 埋没されたリブは、図4に示すようにポケット棚部34cにおいて金属周縁部16aと連続する。

    【0050】棚部傾斜角Bは、浅く、かつ約20度より小さいか又はそれに等しいことが好ましく、例えば約1
    5度であることが好ましい。 ポケット棚部におけるセル傾斜角Cは、好ましい実施形態では、棚部傾斜角Bより約2度から7度だけ僅かに大きい。

    【0051】同様に、図3に示すリブ傾斜角Aは、約6
    0度より小さいか又はそれに等しいことが好ましく、好ましい実施形態では約20度である。

    【0052】埋没され傾斜したリブは、上述のハイブリッドファンブレードの構造一体性において、翼形部強度を維持しながらかなりの重量削減を可能にする実質的な改良をもたらす。 リブにおける応力集中は、その弧状の輪郭により実質的に減少し、またポケット及びその周りの隣接する金属周縁部の間の傾斜した接合面は、応力集中をさらに減少させ、翼形部の構造一体性を高める。 多重セルポケット中に接着された充填材は、翼形部第1側面の主要部分を構成し、また空気力学的表面の残りの部分を構成する周囲の金属周縁部16aと同延でありかつ同一面になっている、外気に曝される連続する表面を有する。 充填材の下の露出した下塗り剤は、ポケット外周34aだけに限られて、充填材の端縁が損傷を受ける可能性がある箇所を実質的に減少させる。

    【0053】本発明の好ましい例示的な実施形態であると考えられるものをここに述べてきたが、本発明の別の変形形態が、本明細書の教示から当業者には明らかになるはずであり、従って、本発明の技術思想及び技術的範囲にある全てのかかる変形形態が添付の特許請求の範囲で保護されることが望まれる。

    【0054】従って、特許で保護されることが望まれるものは、特許請求の範囲に記載され特定される発明である。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の例示的な実施形態による、その中に充填材を含む多重セルポケットを含む例示的なガスタービンエンジンのハイブリッドファンブレードの正面図。

    【図2】 図1に示す翼形部の、ほぼ線2−2に沿う中間翼長部分の半径方向断面図。

    【図3】 図2に示す符号3を付した破線の円内の翼形部の例示的な埋没されたリブの拡大半径方向断面図。

    【図4】 本発明の例示的な実施形態による、図2の符号4を付した破線の円内に示される、前縁の近傍の金属周縁部に隣接するポケットの拡大半径方向断面図。

    【符号の説明】

    16a 周縁部 18 負圧側面 24 前縁 34a 外周 34b セル 34c 棚部 36 リブ 38 充填材 B 棚部の傾斜角 C セルの傾斜角

    フロントページの続き (72)発明者 ウェンディー・ウェン−リン・リン アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ニスカ ユナ、エスティー・デビッズ・レーン、 776番 Fターム(参考) 3G002 BA02 BA07 BB02 3H033 AA02 AA16 BB03 BB08 DD03 DD26 DD27 EE11

    QQ群二维码
    意见反馈