Air disk brake

申请号 JP2893498 申请日 1998-02-10 公开(公告)号 JPH11230212A 公开(公告)日 1999-08-27
申请人 Akebono Brake Ind Co Ltd; 曙ブレーキ工業株式会社; 发明人 YOSHIZAWA SHIGERU; SAKAI KAZUYUKI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an air disk brake capable of reducing its sizes, weight and costs, and also increasing responsiveness easily. SOLUTION: A pair of leg parts 15a counter to each other across a rotor 3 is formed at a caliper body 15 fixed to a truck frame, while a pair of brake shoes 14 counter to each other across rotor 3 is mounted to air chambers 17 built-in the legs 15a. The air chamber 17 comprises a diaphragm 27 that can be displaced to a rotor 3 by supplied air pressure, a piston 29 whose forward end is connected to the brake shoe 14 while whose rearward end is brought into contact with the diaphragm 27, and a return spring 31 that biases the piston 29 so that it moves apart from the rotor 3.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 車輪と一体回転するロータを挟むように対向配置させた一対の制輪子を、空気圧によって前記ロータに押し付けて制動力を発生させるエアディスクブレーキにおいて、 台車枠に固定されるキャリパボディに前記ロータを挟んで対向する一対の脚部を設けると共に、これら一対の脚部にはエアチャンバの収容空間となる空所を設け、 前記エアチャンバが、前記空所を覆う如く前記脚部に取り付けられると共に空気圧の供給口が形成されたハウジング用板材と、前記空所内で前記ハウジング用板材との間に圧力室を画成して該圧力室に供給される空気圧によって前記空所内をロータ側に膨出変位するダイヤフラムと、基端が前記ダイヤフラムに接触すると共に前記空所から突出した先端には前記制輪子に連結されるヘッド部が設けられたピストンと、前記空所内に装備されて前記ピストンを前記ロータから離れる方向に付勢する戻しばねとを備えていることを特徴とするエアディスクブレーキ。
  • 【請求項2】 前記戻しばねとして、ばね線材の巻き径を一端側から他端側に向けて徐々に縮径させた渦巻型の圧縮コイルばねを使用したことを特徴とする請求項1記載のエアディスクブレーキ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、車輪と一体回転する円盤状のロータを挟むように対向配置させた一対の制輪子を、空気圧によってロータに押し付けて制動を発生させるエアディスクブレーキに関し、特に鉄道車両用に好適なエアディスクブレーキに関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】鉄道車両用エアディスクブレーキとして、特開平7−9956号公報等により、図4に示すようなてこ式のものが提案されている。 このエアディスクブレーキ1は、車輪2と一体回転する円盤状のロータ3
    を挟むように対向配置させた一対の制輪子4、4を、先端が各制輪子4に連結された一対のてこ部材6、6とこれらの一対のてこ部材6、6の対向する基端部間に配置されて各てこ部材6を回動操作する単一のエアチャンバ8とで駆動するようにしたものである。

    【0003】エアチャンバ8は、鉄道車両の台車枠7に固定装備されていて、空気圧が供給されると、てこ部材6に連結されている一対の作用板8aが矢印(イ)方向に突出変位して、てこ部材6を回動支点9を中心に矢印(ロ)方向に回動させて、各制輪子4をロータ3に押し付ける。 各てこ部材6は、戻しばね10によって、制輪子4がロータ3から離間する方向に付勢されている。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のようなてこ式のものは、てこ部材6や該てこ部材6を回動可能に支持する機構のために部品点数が増え、大型化や重量化、更にはコストアップを招くという問題を生じた。
    また、空気圧の供給によるエアチャンバ8の膨出変位を、てこ部材6を介して制輪子4に伝達する構成のため、空気圧の供給制御を高速化しても、てこ部材6が介在する分だけ応答性が低下し、制輪子4の押圧動作の応答性向上に反映させることが難しいという問題を生じた。 更に、鉄道車両の場合、制動時には、車軸が±7ミリ程度の範囲で軸方向、上下方向等に移動する可能性があり、前述したてこ式の場合は、このような制動時の車軸移動によって回動支点9やてこ部材6に衝撃荷重が作用して、構成部品に疲労が生じ易いという問題もあった。

    【0005】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので、部品点数の低減によって、小型化や軽量化、更にはコスト低減を図ることができ、また、空気圧の供給制御の高速化によって応答性を向上させることが容易なエアディスクブレーキを提供すること、更には、制動時の車軸移動によって作用する衝撃荷重を緩和して、構成部品の衝撃荷重による疲労を低減させることのできるエアディスクブレーキを提供することを目的とし、特に鉄道車両用に好適となるものである。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係るエアディスクブレーキは、車輪と一体回転するロータを挟むように対向配置させた一対の制輪子を、空気圧によって前記ロータに押し付けて制動力を発生させるエアディスクブレーキにおいて、台車枠に固定されるキャリパボディに前記ロータを挟んで対向する一対の脚部を設けると共に、これら一対の脚部にはエアチャンバの収容空間となる空所を設け、前記エアチャンバが、前記空所を覆う如く前記脚部に取り付けられると共に空気圧の供給口が形成されたハウジング用板材と、前記空所内で前記ハウジング用板材との間に圧力室を画成して該圧力室に供給される空気圧によって前記空所内をロータ側に膨出変位するダイヤフラムと、基端が前記ダイヤフラムに接触すると共に前記空所から突出した先端には前記制輪子に連結されるヘッド部が設けられたピストンと、前記空所内に装備されて前記ピストンを前記ロータから離れる方向に付勢する戻しばねとを備えていることを特徴とする。

    【0007】そして、上記構成によれば、エアチャンバの膨出変位を直接各制輪子に伝達する構成で、てこ部材やてこ部材を回動自在に支持する機構を有した従来のエアディスクブレーキと比較すると、てこ部材やてこ部材を支持する機構の省略によって部品点数を低減して、構造を単純化することができ、また、エアチャンバと制輪子との間の介在部材によって応答が遅れることがなくなる。 また、制動時の車軸移動をエアチャンバのピストンを支持しているダイヤフラムや戻しばねの弾性変形によって許容して、制動時の車軸移動やによって作用する衝撃荷重を緩和することができる。

    【0008】なお、好ましくは、前記戻しばねとして、
    ばね線材の巻き径を一端側から他端側に向けて徐々に縮径させた渦巻型の圧縮コイルばねを使用するとよい。 このような構成にすれば、戻しばねは、ダイヤフラムの膨出変位によって圧縮変形した場合に、小径の巻き線が大径の巻き線の内側に収まり、軸方向の占有スペースが極めて小さくなる。 従って、キャリパボディの脚部の空所へも省スペースで設置できて、ブレーキ装置の小型化に寄与できる。

    【0009】

    【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエアディスクブレーキの好適な実施の形態を参照して詳細に説明する。 図1乃至図3は本発明に係るエアディスクブレーキの一実施形態を示したもので、図1は本発明に係るエアディスクブレーキの一実施形態の要部平面図、図2は図1のC矢視図、図3は図1に示したエアディスクブレーキの一部断面図で、中心線(ア)より下の範囲は図2にA−A線で示したガイド部の断面図、中心線(ア)より上の範囲は図2にB−B線で示したエアチャンバの断面図である。 なお、本実施形態では、エアディスクブレーキが鉄道車両に適用された場合について説明する。

    【0010】この一実施形態のエアディスクブレーキ1
    2は、鉄道車両の不図示の車輪と一体回転する円盤状のロータ3を挟むように対向配置させた一対の制輪子1
    4、14を、空気圧によって前記ロータ3に押し付けて制動力を発生させる。 具体的には、本実施形態のエアディスクブレーキ12は、図1及び図2に示すように、鉄道車両の台車枠7に固定されるキャリパボディ15にロータ3を挟んで対向する一対の脚部15a、15aを一体装備すると共に、これら一対の脚部15aにはエアチャンバ17の収容空間となる空所16が装備されている。

    【0011】ロータ3は、車軸13に固定されている。
    また、キャリパボディ15は、台車取付ボルト18により台車枠7に固定されている。 また、図2に示すように、前述の各脚部15aには、空所16がロータ3の周方向に間隔を明けた上下2カ所に形成されており、それぞれの空所16にエアチャンバ17が内蔵される。 各空所16は、ロータ軸方向に貫通しているが、ロータ3側は、後述するエアチャンバ17のピストン29の進退動作に支障が生じない程度に開口33が狭められているのに対し、ロータ3と反対側は、後述するダイヤフラム2
    7をセットするため、大きく開口している。 なお、開口33は、ピストン29の適度の首振り挙動を許容するように、ピストン29の外径よりも適宜に大きく設定されている。

    【0012】エアチャンバ17は、制輪子14をロータ3に向けて押し付けるものである。 本実施形態では、エアチャンバ17は、図3に示すように、空所16を覆う如く脚部15aに取り付けられたハウジング用板材20
    と、空所16内でハウジング用板材20との間に圧力室25を画成してこの圧力室25に供給される空気圧によって空所16内をロータ3側に膨出変位するダイヤフラム27と、基端が空所16内のダイヤフラム27に接触すると共に空所16からロータ3側に突出した先端には制輪子14に連結されるヘッド部29bが設けられたピストン29と、空所16内に装備されてピストン29をロータ3から離れる方向に付勢する戻しばね31とから構成されている。

    【0013】ハウジング用板材20には、図1及び図2
    に示すように、圧力室25へ空気圧を供給するための供給口19が装備されている。 そして、供給口19には、
    不図示の圧縮空気供給手段からのエア配管34が接続されている。 また、本実施形態の場合、ハウジング用板材20は、ボルト36によって脚部15aに固定されるリング形のリテーナ37により、脚部15aに締結されている。 リテーナ37は、ハウジング用板材20と一体でもよいが、この実施形態の場合は、別体構造としている。 ダイヤフラム27は、周縁部をハウジング用板材2
    0と脚部15aに挟持されることで、固定保持されている。

    【0014】また、本実施形態の場合、図3に示すように、戻しばね31は、ばね線材の巻き径を一端側から他端側に向けて徐々に縮径させた渦巻型の圧縮コイルばねを使用している。

    【0015】ピストン29は、基端にダイヤフラム27
    に接触するプレート29aを有すると共に、先端には制輪子14に連結されるヘッド部29bを有した構成で、
    少なくともヘッド部29bは熱伝導性の低い材料で形成されている。 熱伝導性の低い材料としては、例えば、グラスファイバークロスをフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂により熱成形したもの、ステンレス板の表面にセラミックスを溶射したもの等が適当である。

    【0016】一対の制輪子14は、図3にも示すように、両端部をガイドピンとガイド孔からなるガイド部3
    5によってロータ軸方向に摺動案内されている。 更に、
    本実施形態の場合、ヘッド部29bは、制輪子14の裏板14aに形成した嵌合用板部14bを差し込むというワンタッチ操作で簡単に制輪子14との連結を達成することのできる略U字状のクリップ構造に形成されている。

    【0017】以上の本実施形態のエアディスクブレーキ12では、各エアチャンバ17の圧力室25に空気圧が供給されると、各エアチャンバ17内のダイヤフラム2
    7が空所16内をロータ3側に変位し、ダイヤフラム2
    7に基端部が接触しているピストン29を介して、ダイヤフラム27の変位が直接的に制輪子14に伝達されて、両端部をガイドピンとガイド孔からなるガイド部3
    5によってロータ軸方向に摺動案内されている制輪子1
    4がロータ3に押し付けられた制動状態になる。 また、
    圧力室25への空気圧の供給が解除されると、戻しばね31の付勢力によってダイヤフラム27が初期位置に戻されるため、制輪子14がロータ3から離れて、非制動状態になる。 このように、本実施形態のエアディスクブレーキ12は、エアチャンバ17内のダイヤフラム27
    の膨出変位を直接各制輪子14に伝達する構成で、てこ部材やてこ部材を回動自在に支持する機構を有した従来のエアディスクブレーキ1(図4)と比較すると、てこ部材やてこ部材を支持する機構の省略によって部品点数を低減することができ、小型化や軽量化、更にはコスト低減を図ることができる。

    【0018】また、エアチャンバ17の膨出変位を直接各制輪子14に伝達するため、エアチャンバ17への空気圧の供給制御を高速化することで、応答性を向上させることができる。 更には、制動時の車軸移動をエアチャンバ17のピストン29を支持しているダイヤフラム2
    7や戻しばね31の弾性変形によって許容して、制動時の車軸移動やによって作用する衝撃荷重を緩和することができるため、制輪子14に連結したピストン29等の構成部品の衝撃荷重による疲労を低減させることができる。

    【0019】また、戻しばね31が渦巻型の圧縮コイルばねであるため、ダイヤフラムの膨出変位によって圧縮変形した場合に、小径の巻き線が大径の巻き線の内側に収まり、軸方向の占有スペースが極めて小さくなる。 従って、キャリパボディ15の脚部15aの空所16へも省スペースで設置できて、更にブレーキ装置の小型化を図ることが可能になる。

    【0020】また、本実施形態の場合、エアチャンバ1
    7のピストン29は、少なくともヘッド部29bを熱伝導性の低い材料で形成しているため、制動時の摩擦熱が、制輪子14からピストン29を介してエアチャンバ17に伝達されることを防止でき、エアチャンバ17内の空気圧の温度上昇によって制輪子14の押圧力が変動することを防止すると共に、ダイヤフラム27の熱変形等の悪影響を防止できる。

    【0021】さらに、本実施形態では、エアチャンバ1
    7のピストン29が挿通する脚部15a上の開口部33
    は、ピストン29の適度の首振り挙動を許容するように、開口部33の径を、挿通するピストン29径よりも大きく設定しているため、制動時にロータ3が半径方向へ偏心移動しても、制輪子14はピストン29の首振り挙動により安定した押圧力でロータ3に押し付けた状態を維持することができ、ロータ3に対する制輪子14の追従性を向上させることができる。

    【0022】なお、本発明のエアディスクブレーキの各種構成部品の具体的形状や装備数などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更可能であることは言うまでもない。 また、上記実施形態では、本発明のエアディスクブレーキを鉄道車両用として説明したが、本発明は、エアディスクブレーキを装備するためのスペースが確保できれば、大型自動車等に適用することも勿論できる。

    【0023】

    【発明の効果】本発明の鉄道車両用エアディスクブレーキによれば、エアチャンバの膨出変位を直接各制輪子に伝達する構成で、てこ部材やてこ部材を回動自在に支持する機構を有した従来のエアディスクブレーキと比較すると、てこ部材やてこ部材を支持する機構の省略によって部品点数を低減することができ、小型化や軽量化、更にはコスト低減を図ることができる。 また、エアチャンバ膨出変位を直接各制輪子に伝達するため、エアチャンバへの空気圧の供給制御を高速化することで、応答性を向上させることができる。 更には、制動時の車軸移動をエアチャンバのピストンを支持しているダイヤフラムや戻しばねの弾性変形によって許容して、制動時の車軸移動やによって作用する衝撃荷重を緩和することができるため、制輪子に連結したピストン等の構成部品の衝撃荷重による疲労を低減させることができる。 また、戻しばねとして、ばね線材の巻き径を一端側から他端側に向けて徐々に縮径させた渦巻型の圧縮コイルばねを使用した場合には、戻しばねは、ダイヤフラムの膨出変位によって圧縮変形した場合に、小径の巻き線が大径の巻き線の内側に収まり、軸方向の占有スペースが極めて小さくなる。 従って、キャリパボディの脚部の空所へも省スペースで設置できて、更にブレーキ装置の小型化を図ることが可能になる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係るエアディスクブレーキの一実施形態の要部の平面図である。

    【図2】図1のC矢視図である。

    【図3】図1に示したエアディスクブレーキの一部断面図で、中心線(ア)より下の範囲は図2にA−A線で示したガイド部の断面図、中心線(ア)より上の範囲は図2にB−B線で示したエアチャンバの断面図である。

    【図4】従来の鉄道車両用エアディスクブレーキの要部の平面図である。

    【符号の説明】

    3 ロータ 7 台車枠 12 エアディスクブレーキ 14 制輪子 15 キャリパボディ 15a 脚部 16 空所 17 エアチャンバ 20 ハウジング用板材 25 圧力室 27 ダイヤフラム 29 ピストン 29a プレート 29b ヘッド部 31 戻しばね 33 開口部 35 ガイド部

    QQ群二维码
    意见反馈