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Dual-structure storage box for railway vehicle, and railway vehicle provided with the same

申请号 JP2012070604 申请日 2012-03-27 公开(公告)号 JP2013203080A 公开(公告)日 2013-10-07
申请人 Kawasaki Heavy Ind Ltd; 川崎重工業株式会社; 发明人 MATSUMOTO MITSUHIRO; SANADA NAOYUKI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a dual-structure storage box for a railway vehicle enabling improvement in time reqired for installation work.SOLUTION: A dual-structure storage box 1 is for use in a railway vehicle, and stores equipment units 41, 43. The dual-structure storage box 1 is equipped with an equipment-receiving case 22 and a storage case 23. The equipment-receiving case 22 is affixed to the floor 4 of the railway vehicle, and has the equipment units 41, 43 attached thereto. The storage case 23 is configured separately from the equipment-receiving case 22, covers the equipment-receiving case 22 from the outside, and stores the equipment units 41, 43 therein.
权利要求
  • 機器ユニットを収納するための鉄道車両の二重構造型収納箱であって、
    前記鉄道車両の車体に固定され、且つ前記機器ユニットが設けられる機器受けケースと、
    前記機器受けケースと別体で構成され、前記機器受けケースを外側から覆ってその中に前記機器ユニットを収納する収納ケースとを備える、鉄道車両の二重構造型収納箱。
  • 前記機器受けケースは、
    前記機器ユニットが載置されて設けられる機器受け部材と、
    前記機器受け部材に対して離れて位置し、前記車体に取り付けて固定される取付足とを備え、
    前記機器受け部材と前記取付足との間に配線用スペースが形成されている、請求項1に記載の鉄道車両の二重構造型収納箱。
  • 前記側壁は、前記機器受け部材の所定方向両端部に夫々設けられ、
    前記機器受け部材は、前記所定方向両端部に前記側壁に沿って形成された重ね代部を有し、
    前記重ね代部は、前記側壁に重ねて配置されて前記側壁に連結されている、請求項2に記載の鉄道車両の二重構造型収納箱。
  • 前記機器ユニットと異なる別の機器ユニットの一部を前記収納ケースの外側に露出するように、前記収納ケースの内側に前記別の機器ユニットが設けられている、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の鉄道車両の二重構造型収納箱。
  • 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の前記二重構造型収納箱と、
    前記二重構造型収納箱が固定されている前記車体とを備える、鉄道車両。
  • 前記二重構造型収納箱の収納ケースの端部に取付部が設けられており、
    前記取付部は、前記端部に対して前記車体に対向するように折り返されて前記車体に沿わせて締結されている、請求項5に記載の鉄道車両。
  • 前記車体は、前機器受けケースを固定するためのケース受け枠を有し、
    前記ケース受け枠は、前記機器受けケースを締結して取り付けるための締結用孔が形成されている、請求項5又は6に記載の鉄道車両。
  • 说明书全文

    本発明は、機器ユニットを収容するための鉄道車両の二重構造型収納箱、及びそれを備える鉄道車両に関する。

    鉄道車両では、運転席等の車室に様々な機器ユニットを備えており、これら機器ユニットは、特許文献1に記載される内装板のような収納箱(キセともいう)に収納されて設けられている。 このような収納箱は、例えばその内側に骨組みが溶接されており、この骨組みによって収納箱自体の剛性を高めている。 また、骨組みは、機器ユニットを設けるための機器受け機能を有しており、機器ユニットは、ボルト等の締結部材によって骨組みに固定されて収納箱の中に配置されている。 このように構成される収納箱は、鉄道車両の構造体に溶接されている。

    実開昭63−16936号公報

    鉄道車両の構造体は、ステンレスやアルミ等の金属から成る複数の板部材を溶接することによって組み立てられている。 それ故、溶接時の熱により板部材にひずみが生じるために構体の寸法精度が低い。 また、収納箱の骨組みも収納箱に溶接することによって固定されており、各々に溶接時の熱によるひずみが生じている。 それ故、機器ユニットを骨組みに締結するためのねじ孔をタップ加工によって事前に形成しておくと、構造体、収納箱、及び骨組みに生じる熱ひずみのために、機器ユニットの締結孔とねじ孔とが突き合わずに締結することができなかったり、機器ユニットが構造体や収納箱に干渉したりすることがある。

    このような事態を避けるべく、収納箱を構造体に固定する際には、まず収納箱に骨組みを溶接し、次に収納箱を構造体に溶接する。 その後、機器ユニットの締結孔の位置に合わせてタップ加工によってねじ孔を骨組みに形成し、そして骨組みに機器ユニットを締結する。 更に、見た目を良くするために、収納箱の表面を塗装したりそこに化粧板を設けたりすることがある。

    しかし、これらの作業(溶接、タップ加工、化粧仕上げ等)は順を追って行われるものであり、前の作業が終了しないと後の作業が行うことができない。 そのため、設置に多大な時間が消費されていた。

    そこで本発明は、設置作業にかかる時間を改善することができる鉄道車両の二重構造型収納箱を提供することを目的としている。

    本発明の鉄道車両の二重構造型収納箱は、機器ユニットを収納するためのものであって、前記鉄道車両の車体に固定され、且つ前記機器ユニットが設けられる機器受けケースと、前記機器受けケースと別体で構成され、前記機器受けケースを外側から覆ってその中に前記機器ユニットを収納する収納ケースとを備えるものである。

    本発明に従えば、機器受けケースと収納ケースとが別体で構成されているので、機器受けケースと収納ケースとを溶接する際の熱ひずみが生じることなく、車体に機器受けケースを固定した後も機器受けケースの寸法精度を高く維持することができる。 これにより、車体側に予めタップ加工を施しておくことができる。 また、機器受けケースを車体に取り付けた後に収納ケースによって機器受けケースを外側から覆うだけで機器ユニットを収納ケース内に収納することができるので、収納ケースに予め化粧仕上げを行うことができる。 このように、タップ加工や化粧仕上げ等の作業を事前に行うことができるので、鉄道車両の二重構造型収納箱の設置作業にかかる時間を改善することができる。

    本発明によれば、設置作業にかかる時間を改善することができる鉄道車両の二重構造型収納箱を提供することができる。

    鉄道車両の運転室に備わる二重構造型収納箱を上方から見た平面図である。

    図1に示す二重構造型収納箱を斜め上方から見た斜視図である。

    図2の二重構造型収納箱を分解して示す斜視図である。

    図3に示す機器受けケースを斜め上方から見た斜視図である。

    図4に示す機器受けケースを分解して示す斜視図である。

    図3に示す機器受けケースに機器受けを取り付けた状態を示す斜視図である。

    図6に示す機器受けケースから機器受けを取り外した状態を示す斜視図である。

    図3に示す収納ケースを下方から見た斜視図である。

    以下では、前述する図面を参照しながら、本発明に係る実施形態の鉄道車両の二重構造型収納箱(以下、単に「収納箱」ともいう)1について説明する。 各実施形態における方向の概念は、鉄道車両(以下、単に「車両」ともいう)の進行方向を前方とし、前方を向いたときの方向の概念と一致している。 即ち、車両長手方向が前後方向に対応し、車幅方向が左右方向に対応している。 以下に説明する収納箱1は、本発明の一実施形態に過ぎない。 即ち、本発明は、以下のような実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。

    鉄道列車は、複数の鉄道車両を連結することによって構成されており、複数の車両のうち先頭に先頭車両2が位置しており、先頭車両2は、台車(図示せず)とその上に載せられた車体10とによって構成されている。 車体10は、床4を有しており、床4の左右両端側には、側構体5,6が立設されている。 また、側構体5,6の内側には、内装材15,16が夫々設けられており、側構体5,6の上部には、屋根構体(図示せず)が架設されている。 また、車体10の前頭部には、先頭構体7が設けられており、この先頭構体7によって車体10の前頭部が塞がれている。 また、車体10の後側には、妻構体(図示せず)が設けられ、車体10の後端部が妻構体によって塞がれている。

    このように構成される車体10の車内には、仕切板8が設けられており、車内が仕切板8によって先頭側に位置する運転室3と、後側に位置する客室9と仕切られている。 運転室3には、左側前方に運転台11が配置されており、その後方に運転者が着席する運転席12が設けられている。 また、運転室3の右側後方、具体的には側構体6及び仕切板8に近い右後方の隅には、収納箱1を配置するためのケース受け枠21が配置されている。

    [ケース受け枠]
    ケース受け枠21は、図1に示すように床4上に設けられており、2つのケース受け枠部材21a,21bを有している。 第1ケース受け枠部材21aは、平面視で大略L字状になっている。 第1ケース受け枠部材21aは、その一端面を側構体6に設けられている内装材16に沿わせて位置決めされてそこに溶接され、他端面を仕切板8に沿わせて位置決めされてそこに溶接されている。 また、第1ケース受け枠部材21bは、一端面付近に仕切板8の方へと突出する突出部21cを有している。 そして、この突出部21cの後方であって、その延長線上に第1ケース受け枠部材21aが設けられている。 第2ケース受け枠部材21bは、前後方向に延在して平面視矩形状になっており、その後端面が仕切板8に沿わせて位置決めしてそこに溶接されるようになっている。

    このように配置されるケース受け枠21上には、収納箱1が載せられており、収納箱1をケース受け枠21に締結すべくケース受け枠21には、複数のタップ孔24a〜24f(締結用孔)が形成されている。 本実施形態では、6つのタップ孔24a〜24fがケース受け枠21に形成されており、第1タップ孔24aは、第2ケース受け枠部材21bに形成され、第2〜第6タップ孔24b〜24fは、第1ケース受け枠部材21aに形成されている。

    複数のタップ孔24a〜24fは、例えば、従来の技術のケース受け枠にも形成されることがある。 従来技術のケース受け枠は、複数の部位に分割されており、各部位同士の位置を合わせながら互いに溶接するようになっている。 そのため、各部位同士を正確に位置合わせして設けることが難しく、溶接前にタップ加工しておくとタップ孔が正確な位置に配置されずに収納箱1がうまく締結できないという事態が生じる。 それ故、従来の技術では、ケース受け枠を予め溶接してからタップ加工を施すようになっている。 これにより、溶接後にタップ加工をしなければならず、またタップ加工時に生じる切りくずの清掃に多大な時間を消費する。

    これに対して、ケース受け枠21では、一体化されている第1ケース受け枠部材21aにタップ孔24b〜24fを加工するので、溶接後もタップ孔24b〜24fの位置関係がずれることがない。 それ故、車体10に溶接する前にケース受け枠21にタップ加工を施すことができる。 これにより、ケース受け枠21の製造時に高い位置精度でタップ孔24b〜24fを形成しておくことができ、且つ収納箱1の設置時間を短縮することができる。 また、切りくずの清掃の必要がないので、この点からも設置時間の短縮を図ることができる。 このように構成されるケース受け枠21には、収納箱1が載せられて締結されている。

    [二重構造型収納箱]
    収納箱1は、後述する機器ユニット41,43を収納するための箱であり、図2に示すように大略直方体状に構成されている。 収納箱1は、図3に示すように機器受けケース22と、収納ケース23とを備えている。

    [機器受けケース]
    機器受けケース22は、図4に示すようなケース本体25を有している。 ケース本体25は、下面、左右両面、及び背面を有する4面構造体であり、複数の開口を有するフレーム状の部材を組み付けることによって構成されている。 更に詳細に説明すると、ケース本体25は、図5に示すように一対の側壁26,27を有している。 一対の側壁26,27は、上下方向に延在するフレーム状の部材であり、互いに対向するように且つ左右方向に間隔をあけて配置されている。 一対の側壁26,27の下端部は、他方の側壁27,26(即ち、内側)に向かって折り返されており、その折り返された部分によって取付足28,29が構成されている。 この取付足28,29は、床4の上面(より詳細には、ケース受け枠21の上面)に沿って前後方向に延在しており、ケース受け枠21の上に載せられている。 また、取付足28,29には、ケース受け枠21のタップ孔24a〜24dに対応する位置に貫通孔(図示せず)が夫々形成されており、この貫通孔に通されたボルトがタップ孔24a〜24dに螺合されるようになっている。 このように構成される一対の側壁26,27には、機器受け板30が架設されている。

    機器受け部材である機器受け板30は、左右方向に延在する平面視で大略矩形に形成されたフレーム状の部材である。 機器受け板30の左右両端部は、上方に折り返されており、折り返された部分によって重ね代部31,32が構成されている。 この重ね代部31,32は、前後方向に延在しており、側壁26,27の内側面に沿うようにそこに重ねて配置されている。 このように重ねられた重ね代部31,32は、側壁26,27に夫々リベットやボルト等の締結部材により締結されると共にスポット溶接にて溶接され、一対の側壁26,27の間を架け渡すように配置されている。 このように配置された機器受け板30は、取付足28,29と略平行に、且つ取付足28,29から上方に離して設けられている。 これにより、取付足28,29との間に配線用スペース38が形成されている(図4参照)。

    また、機器受け板30の前端部が下方に折り返されており、機器受け板30の後端部が上方に折り返されている。 この後端部の折り返されている部分が重ね代部33を構成している。 更に、一対の側壁26,27の後端部もまた他方の側壁27,26の方(即ち、内側)に折り返されており、この折り返された部分によって重ね代部34,35が構成されている。 これら3つの重ね代部33〜35は、それらによって大略U字形状を形成するように配置されており、この3つの重ね代部33〜35には、それらに重ねて背面板37が設けられている。

    背面板37は、正面視で大略矩形状のフレーム状部材であり、その左右両縁部及び下側縁部に3つの重ね代部33〜35が重なるように形成されている。 このように重ねられた重ね代部33〜35は、背面板37にリベットやボルト等の締結部材により夫々締結されるか又はスポット溶接にて溶接されている。 これにより、背面板37によってケース本体25の背面が塞がれている。

    このように互いに連結される一対の側壁26,27、機器受け板30及び背面板37は、入熱の少ないスポット溶接によって溶接される。 これにより、ケース本体25に生じる溶接による熱ひずみを抑えることができる。 また、リベットやボルト等の締結部材によっても締結することができ、熱ひずみの発生を防ぐことができる。 このようにケース本体25は、熱ひずみを抑えることができる構造になっており、熱ひずみの小さい4面構造体を構成することができる。

    このように構成される4面構造体のケース本体25は、その前面及び上面が開放されており、図6に示すようにその中に第1機器ユニット41が納められている。 この第1機器ユニット41は、ケース本体25の内部空間と略同形状(大略直方体状)に形成されている機器であり、機器受け板30に載せられて一対の側壁26,27にボルトによって締結されている。

    更に詳細に説明すると、ケース本体25を構成する一対の側壁26,27は、後側部分26a,27aがその残余部分に比べて上方に突出するように構成されている。 そして、この後側部分26a,27aの前端は、他方の側壁27,26の方(即ち、内側)へと折り返されており、この折り返された部分によって上側取付部26b、27bが構成されている。 同様に、一対の側壁26,27における残余部分の前端も他方の側壁27,26の方(即ち、内側)へと折り返されており、この折り返された部分によって下側取付部26c、27cが構成されている。 そして、第1機器ユニット41は、図7に示すように上側取付部26b、27b及び下側取付部26c,27cに対応する位置に取付重ね代部41a〜41dを有しており、これら取付重ね代部41a〜41dが上側取付部26b、27b及び下側取付部26c,27cに夫々重なるようにケース本体25内に収められている。 そして、取付重ね代部41a〜41dが上側取付部26b、27b及び下側取付部26c,27cに夫々締結されている。 このように第1機器ユニット41が取り付けられているケース本体25の後側部分26a,27aには、それらを架け渡すように機器取付板42が設けられている。

    機器取付板42は、図6及び図7に示すように平面視で大略S字形状のフレーム状の部材であり、その左側部分が後側に突出し、右側部分が前方に突出している。 また、機器取付板42の左右両端部は、夫々前後方向に平行になっており、その下端部が下方に突出している。 この下端部は、一対の側壁26,27における後側部分26a,27aの上部まで突出しており、その上部の外側にリベット又はボルト等の締結部材によって締結されている。 これにより、機器取付板42が一対の側壁26,27の上部に立設されている。 このように立設されている機器取付板42の後面には、第2機器ユニット43が取り付けられている。

    第2機器ユニット43は、大略直方体状に形成されている機器本体43aを有しており、機器本体43aは、その背面43b(図5では、前面に相当)を機器取付板42の左側部分の後面に当接させて機器取付板42に締結されている。 また、第2機器ユニット43は、機器本体43aと配線43cによって接続されている機器部材43dを有しており、この機器部材43dが機器取付板42の右側部分に収められてその後面に締結されている。 このように後面に第2機器ユニット43が取り付けられた機器取付板42の前面には、機器受け台44が設けられている。

    機器受け台44は、一対の支持部45,46を有している。 支持部45,46は、側面視で大略L字状になっており、その下部側に位置する支持部分45a,46aが機器取付板42から前方に突出するように機器取付板42に設けられている。 これら支持部分45a、46aの上面には、支持板47が載せて固定されている。 支持板47は、左右方向に延在するフレーム状の部材であり、一対の支持部45,46に架け渡すように設けられている。 このように構成される機器受け台44は、ケース本体25より上方に位置しており、ケース本体25内に収まっている第1機器ユニット41に当たらないようになっている。

    次にこのように構成される機器受けケース22の取付について説明する。 機器受けケース22では、まずケース本体25が組み立てられ(即ち、先組みを行う)、そして組み立てたケース本体25がケース受け枠21の上に載せられる。 この際、ケース本体25の取付足28,29に形成される貫通孔とケース受け枠21に形成されるタップ孔24a〜24dが突き合わされるようにケース受け枠21上にケース本体25が位置決めされる。

    ケース本体25では、各部材26,27,30,37に重ね代部31〜35を形成し、この重ね代部31〜35に高い位置精度で締結用孔が形成されている。 前述するように、各部材26,27,30,37を組み立てる際の溶接箇所を最小限に抑えることができるので、組み立て時に生じるケース本体25の熱ひずみを抑えることができ、貫通孔を高い位置精度で配することができる。 また、ケース受け枠21では、上述するように製造時に高い位置精度でタップ孔24a〜24dが形成されて配されている。 即ち、各タップ孔24a〜24d及び取付足28,29の各貫通孔(図示せず)が共に高い位置精度にて配されているので、これらを確実に突き合わすことができる。 それ故、貫通孔とタップ孔24a〜24dとを突き合わせることができずに、タップ孔24a〜24dを再度形成しなければならないことを防ぐことができ、突き合わすのに要する時間を短縮することができる。

    前述のように各タップ孔24a〜24dと各貫通孔とを突き合わせた後は、ボルトを貫通孔に通してタップ孔24a〜24dに夫々螺合させる。 これにより、ケース本体25がケース受け枠21に締結され、ケース本体25がケース受け枠21を介して床4に固定される。 なお、ケース本体25には機器取付板42及び機器受け台44が取り付けられるが、これら機器取付板42及び機器受け台44の取り付けは、ケース本体25をケース受け枠21に締結する前及び締結した後のどちらであってもよい。

    このようにしてケース受け枠21に締結された機器受けケース22には、図6に示すようにケース本体25の中に第1機器ユニット41が収容されてそこに締結され、更に機器取付板42の後面に第2機器ユニット43が取り付けられる。 また、ケース本体25には、取付足28,29と機器受け板30との間に配線用スペース38が形成されており、そこには、運転室3に設けられる各装置から延びる配線(図示せず)が配置されている。 そして、この配線用スペース38にて前記配線と第1機器ユニット41及び第2機器ユニット43から延びる配線とが接続されている。 なお、第1機器ユニット41及び第2機器ユニット43から延びる配線は、フレーム状に形成される各部材26,27,30,37の開口から機器受けケース22の外側へと取り出すことができ、第1機器ユニット41及び第2機器ユニット43から延びる配線が取り出しやすくなっている。 このようにして機器ユニット41,43が取り付けけられる機器受けケース22の外側には、それと別体で構成された収納ケース23が設けられている。

    [収納ケース]
    収納ケース23は、前面、上面、及び左面を有する3面構造体であり、図2及び図8に示すように前面を構成する前側板部51と、上面を構成する上側板部52と、左面を構成する左側板部53とを有している。 前側板部51は、正面視で上下方向に延在する大略矩形状になっており、機器受けケース22より高く、且つ幅広に形成されている。 前側板部51の下端側には、点検用窓54が形成されており、更にこの点検用窓54を開閉すべく点検用扉55が設けられている。 この点検用窓54は、正面視で大略矩形状になっており、点検用扉55は、この点検用窓54と略同一形状に形成されている。 また、点検用窓54の上側には、操作具用窓56及び表示機器用窓57が形成されている。 操作具用窓56及び表示機器用窓57は、正面視で大略矩形状になっており、そこから操作機器58及び表示機器59の一部分が露出している。

    操作機器58は、操作ボタンなどの操作具58aを備えており、この操作具58aが操作具用窓56から外側に露出するように前側板部51の裏側面(即ち、後側の面)に設けられている。 また、表示機器59は、表示灯やディスプレイ等の表示部59aを備えており、この表示部59aが表示機器用窓から外側に露出するよう前側板部51の裏側面に設けられている。 このように設けられた機器58,59は、収納ケース23自体の剛性を向上させている。

    また、前側板部51の上端部には、上側板部52が一体的に設けられている。 上側板部52は、前側板部51の上端部から後方に延在しており、その奥行き及び幅が機器受けケース22のそれらより長くなっている。 また、前側板部51及び上側板部52の左端部には、左側板部53が一体的に設けられている。 左側板部53は、側面視で大略矩形状になっており、その高さが前側板部51の高さと略一致し、且つ奥行きが上側板部52の奥行きと略一致している。

    このように構成される収納ケース23は、下端部、右端部、及び背面部が夫々内側へと折り返されており、この折り返された部分が取付部61〜63を構成している。 下端部の取付部61は、ケース受け枠21に沿うように形成されている。 また、下端部の取付部61には、ケース受け枠21のタップ孔24e〜24fに対応する位置に図示しない貫通孔が形成されており、この貫通孔にボルトを通してそのボルトをタップ孔24e〜24fに螺合することで収納ケース23がケース受け枠21に締結されるようになっている。 また、右端部の取付部62は、側構体6の内装材16に対向するように形成され、背面部の取付部63は、仕切板8に対向するように形成されている。 これらの取付部62,63にも貫通孔が形成されており、この貫通孔に通されたボルトで収納ケース23が内装材16及び仕切板8に締結されている。

    このように構成される収納ケース23は、ケース受け枠21に機器受けケース22を固定して機器ユニット41,43を取り付けた後、機器受けケース22を覆うように被せられる。 被せられた収納ケース23は、下端部の貫通孔がケース受け枠21のタップ孔24e〜24f上に位置するように位置決めする。 そうすると、右端部の取付部62が内装材16に対向し、背面部の取付部63が仕切板8に対向する。 収納ケース23は、機器受けケース22より高さ、幅、及び奥行きが長いので、前述のように配置されると機器受けケース22を覆って収納ケース23内に機器ユニット41,43を収納する。 このように収納ケース23は、機器ユニット41,43を収納した状態でケース受け枠21、内装材16及び仕切板8にボルトによって締結されて固定される。

    このように収納ケース23は、機器受けケース22を覆うように配置してケース受け枠21、内装材16及び仕切板8に締結するような構成であるので、設置する前に塗装等の化粧加工を施すことができる。 これにより、設置時間を短縮することができる。 また、収納ケース23は、内装材16、仕切板8及びケース受け枠21に取り合うことで直方体状の構造体を構成しており、これにより収納ケース23全体の剛性を向上させることができる。 これにより、収納ケース23の骨組みをなくしつつ、収納ケース23の全体の剛性を保つようになっている。

    [その他の実施形態]
    本実施形態では、機器受けケース22が4面構造で構成されているが、下面と一側面だけを有する2面構造や下面と両側面を有する3面構造であってもよい。 また、機器受けケース22は、上面を除く下面、前後両面、及び左右両面を有する5面構造であってもよい。

    また、本実施形態では、運転室3に備わる機器ユニットを収納する収納箱1について説明したが、運転機器類を収容する運転台11に適用してもよい。 また、運転室3に備わる機器ユニットに限定されず、客室や出入り台に備わる機器ユニットを収納する収納箱であってもよい。 また、本実施形態では、ケース受け枠21を介して床4に固定される収納箱について説明したが、天井面に固定される収納箱に適用してもよい。 また、収納ケース23は、側構体6側の内装材16に締結されているが、側構体6に締結するような構造であってもよい。

    更に、本実施形態では、機器受けケース22をフレーム状の部材で構成しているが、単なる板状部材で構成してもよい。 また、本実施形態では、収納ケース23の取付部62,63は内装材16及び仕切板8に夫々締結されているが、スポット溶接によってそれらの部材16,8に溶接するようにしてもよい。 スポット溶接を用いることで溶接箇所を最小限に抑えることができ、収納ケース23に生じる熱ひずみを抑えることができる。

    1 収納箱 2 先頭車両 4 床構体 8 仕切板 10 車体 16 内装材 21 ケース受け枠 22 機器受けケース 23 収納ケース 24a〜24f タップ孔 28,29 取付足 30 機器受け板 31,32 重ね代部 41 機器ユニット 43 第2機器ユニット 58 操作機器 58a 操作具 59 表示機器 59a 表示部

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