Self-loading/unloading container train and power control unit

申请号 JP2844195 申请日 1995-02-16 公开(公告)号 JPH0885451A 公开(公告)日 1996-04-02
申请人 Robert W Wayman; ダブリュ.ウェイマン ロバート; 发明人 ROBAATO DABURIYU UEIMAN;
摘要 PURPOSE: To provide a container train that permits smooth transshipment of containers whereat damage to cargo is reduced, transshipment of containers at stations with no appropriate container loading/unloading equipment, and quick transfer of containers by fewer persons whereat container loading/ unloading and transfer is completed in a laborsaving fashion. CONSTITUTION: This self-loading/unloading container train includes a central power control unit 2, unique platform cars 4 with gripper-equipped arm assemblies, and scanning devices for monitoring operation plus reading indicia on containers. The crew in the power control unit 2, which has a driving arrangement, operates the train and container loading/unloading equipment, either manually or automatically, remotely.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 少なくとも1つの貨物コンテナ(12)
    の高速自動積卸しを行う鉄道列車において、 鉄道列車に対する動力を提供し、かつ同鉄道列車における貨物コンテナ(12)の積卸し作業を調整するための少なくとも1つの双方向性動力制御ユニット(2)と、 前記貨物コンテナ(12)を収容するためのほぼ平坦状をなす上面を備え、かつ動力制御ユニット(2)に対して操作可能に連結された少なくとも1つのプラットフォーム・カー(4)と、 前記貨物コンテナ(12)の互いに対向する側面に対してそれぞれ解放可能に係合し得る少なくとも2つのクランプ部材(84)を有し、かつプラットフォーム・カー(4)に対して結合された少なくとも1つの伸縮可能なアーム組立品(72)と、 前記貨物コンテナ(12)を前記プラットフォーム・カー(4)の上面上に配置すべくプラットフォーム・カー(4)の長さ方向に直交する方向に沿って同貨物コンテナ(12)を引寄せるべく選択的に収縮可能であって、
    かつ貨物コンテナ(12)をプラットフォーム・カー(4)の上面上から離間させるべくプラットフォーム・
    カー(4)の長さ方向に直交する方向に沿って同貨物コンテナ(12)を押出すべく延出可能なアーム組立品(72)の延出及び収縮を促進するためにアーム組立品(72)に連結されるとともに、動力制御ユニットに対して電気的に接続された駆動モータ(86)とを有することを特徴とする鉄道列車。
  • 【請求項2】 前記プラットフォーム・カー(4)はプラットフォーム・カー(4)の長さ方向に沿って互いに対向する一対の側端部を有する矩形のプラットフォーム表面を備え、ここで前記少なくとも1つの伸縮可能なアーム組立品(72)がプラットフォーム・カー(4)の長さ方向に直交する方向に沿って側端部のうちのいづれか一方の側に対して延出または収縮可能なことを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項3】 前記プラットフォーム・カー(4)に対して操作可能に連結された少なくとも1つの端部運転室(16)を有し、ここで端部運転室(16)が前記動力制御ユニット(2)へ画像を中継すべく同動力制御ユニット(2)に対して電気的に接続された車載型カメラ(42,44,46)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項4】 前記動力制御ユニット(2)上の互いに対向する両端部にそれぞれ操作可能に連結された一対のプラットフォーム・カー(4)を有し、ここで動力制御ユニット(2)が前記両プラットフォーム・カー(4)
    間の中央に配置されていることと、各プラットフォーム・カー(4)の動力制御ユニット(2)と連結された端部とは反対側に位置する端部に操作可能に連結された端部運転室(16)を備えていることとを特徴とする請求項3に記載の鉄道列車。
  • 【請求項5】 前記動力制御ユニット(2)上の互いに対向する両端部にそれぞれ操作可能に連結された複数のプラットフォーム・カー(4)を有し、ここでプラットフォーム・カー(4)のうちの最も端にそれぞれ位置する2つのプラットフォーム・カー(4)が同プラットフォーム・カー(4)に対して操作可能に連結された端部運転室(16)をそれぞれ有していることを特徴とする請求項3に記載の鉄道列車。
  • 【請求項6】 前記プラットフォーム・カー(4)が動力制御ユニット(2)及び端部運転室(16)に対してスラックレス連結器(6)を介して操作可能に連結されていることを特徴とする請求項4に記載の鉄道列車。
  • 【請求項7】 前記プラットフォーム・カー(4)が動力制御ユニット(2)及び端部運転室(16)に対してスラックレス連結器(6)を介して操作可能に連結され、かつプラットフォーム・カー(4)もスラックレス連結器(6)を介して互いに連結されていることを特徴とする請求項5に記載の鉄道列車。
  • 【請求項8】 前記プラットフォーム・カー(4)の上面が、同上面上に対する貨物コンテナ(12)の積卸しを実行すべくプラットフォーム・カー(4)の長さ方向に直交する方向に沿って貨物コンテナ(12)を移動させるためのローラー(28)を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項9】 前記ローラー(28)が非旋回型キャスターを有することを特徴とする請求項8に記載の鉄道列車。
  • 【請求項10】 前記少なくとも1つの貨物コンテナ(12)がその表面上に識別用プラカード(40,12
    0)を有することと、 前記プラットフォーム・カー(4)が、貨物コンテナ(12)をプラットフォーム・カー(4)の上面上に積載した際に前記識別用プラカード(40)から動力制御ユニット(2)に対してデータを中継すべく動力制御ユニット(2)に電気的に接続された少なくとも1つの光学的走査装置(42)を有することとを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項11】 前記プラットフォーム・カー(4)
    は、同プラットフォーム・カー(4)上における貨物コンテナ(12)の自動積卸しに関連した活動を示す画像を動力制御ユニット(2)に対して中継すべく前記動力制御ユニット(2)に対して電気的に接続された少なくとも1つのカメラ(44,46)を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項12】 前記貨物コンテナ(12)が第1の電気用コネクタ(122)を有することと、 前記プラットフォーム・カー(4)が第2の電気用コネクタ(132)を有することと、 貨物コンテナ(12)がプラットフォーム・カー(4)
    の上面上に配置された際に、第2の電気用コネクタ(1
    32)を第1の電気用コネクタ(122)に対して着脱可能に連結できることとを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項13】 前記プラットフォーム・カー(4)
    が、その上面の高さを同プラットフォーム・カー(4)
    に隣接して配置された積卸し用プラットフォーム(5
    2)に対して選択的に調整すべく動力制御ユニット(2)に対して電気的に接続された調整可能な懸架装置(62)を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項14】 前記プラットフォーム・カー(4)
    が、その上面を同プラットフォーム・カー(4)に隣接して配置された積卸し用プラットフォーム(52)に対して垂直方向及び水平方向に整合させることを促進すべく懸架装置(62)を操作するために動力制御ユニット(2)に対して電気的に接続された少なくとも1つのセンサ(46)を有することを特徴とする請求項13に記載の鉄道列車。
  • 【請求項15】 前記懸架装置(62)が、プラットフォーム・カー(4)の長さ方向における同プラットフォーム・カー(4)の上面の位置決めを選択的に調整可能なことと、 前記少なくとも1つのセンサ(46)が前記プラットフォーム・カー(4)の上面を同プラットフォーム・カー(4)に隣接して配置された積卸し用プラットフォーム(52)に対してその長さ方向に沿って整合させるよう懸架装置(62)の調整を促進することとを特徴とする請求項14に記載の鉄道列車。
  • 【請求項16】 前記動力制御ユニット(2)が、鉄道列車の貨物コンテナ(12)の積卸し作業を調整すべく調整可能な懸架装置(62)、センサ(46)及び伸縮可能なアーム組立品(72)に対してそれぞれ電気的に接続されたプログラム可能な車載型マイクロプロセッサを有することを特徴とする請求項15に記載の鉄道列車。
  • 【請求項17】 前記プラットフォーム・カー(4)
    が、輸送時にその上面上に貨物コンテナ(12)を解放可能に固定すべく、前記上面上に取付けられた貨物コンテナ用アンカー(32)を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項18】 前記動力制御ユニット(2)が、各駆動系列(182)の故障時に冗長作用を行わせるとともに、牽引力を増加させるべく二重駆動系列を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項19】 前記双方向性動力制御ユニット(2)
    が特徴的な駆動系列(182)を有する請求項1に記載の鉄道列車において、 前記駆動系列(182)内では、エンジン(216)が流体トルク・コンバータ(218)に対して操作可能に接続され、前記流体トルク・コンバータ(218)は流体減速器(222)に対して接続され、前記流体減速器(222)はマルチスピード・パワー・シフト型自動トランスミッション(224)に対して接続され、前記トランスミッション(224)はパワー・シフターに対して接続され、前記パワー・シフターは正・逆転用ギア・
    ボックスに対して接続され、前記正・逆転用ギア・ボックスは第1角ドライブに対して接続され、前記第1角ドライブは滑り継手(240)及びユニバーサル継手(2
    42)を有する駆動軸(236)に対して接続され、前記スライディング継手(240)及びユニバーサル継手(242)は第2角ドライブに対して接続され、前記第2角ドライブは車輪(262)が取付けられた車軸(2
    54)に対して操作可能に取付けられた最終駆動ギア(252)に対して接続されていることを特徴とする鉄道列車。
  • 【請求項20】 前記動力制御ユニット(2)が列車の運転に必要な電力を提供すべく一対のエンジン駆動式発電装置(172)を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項21】 前記動力制御ユニット(2)が管理された方法に基づいて列車を短い距離にわたって移動させるべく高負荷型始動モータ(256)を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項22】 前記動力制御ユニット(2)が列車の移動、貨物コンテナ(12)の積卸し順序、及び顧客に対する請求書発行を促進する貨物コンテナ(12)の追跡を記録する車載型記録装置を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項23】 前記プラットフォーム・カー(4)に隣接して水平に配置された支持用プラットフォーム(5
    2)を有する請求項1に記載の鉄道列車において、 前記支持用プラットフォーム(52)はその長さに直交する方向への貨物コンテナ(12)の移動を円滑に実施すべくローラー(28A,28B,28C)を備えたほぼ平坦状をなす表面と、 貨物コンテナ(12)の移動を抑制し、かつプラットフォーム・カー(4)の伸縮可能なアーム(72)が当接した際にロックを解除すべくこれに反応するロック位置及びロック解除位置を有するロック装置(102)と、 電力を貨物コンテナ(12)に供給すべく同貨物コンテナ(12)が支持用プラットフォーム(52)の表面上においてロックされた位置にある場合に、前記貨物コンテナ(12)の電気用コネクタ(122)に対して係合させるべく支持用プラットフォーム(52)の表面に取付けられた電気用コネクタとを有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項24】 前記双方向性動力制御ユニット(2)
    が冗長システム、または牽引力を倍増させるための装置として使用される二重駆動系列を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項25】 前記双方向性動力制御ユニット(2)
    が、鉄道列車に対して必要な電力を供給すべく少なくとも1つの独立したエンジン駆動式発電装置(172)を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項26】 前記動力制御ユニット(2)が、貨物コンテナ(12)の積卸しを行うためにプラットフォーム・カー(4)の位置を整合させるべく管理された方法に基づいて列車を短い距離にわたって移動させることが可能な高負荷型始動モータ(256)を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項27】 前記双方向性動力制御ユニット(2)
    が、プラットフォーム・カー(4)に対する貨物コンテナ(12)の積卸しを遠隔操作する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項28】 列車用ブレーキ装置を更に有する請求項1に記載の鉄道列車において、 前記列車用ブレーキ装置は列車が停車している際に使用するパーキング・ブレーキ、及び列車が移動している際に使用する減速用ブレーキを有する動力制御ユニット用ブレーキ装置と、 エアー・ブレーキ装置とを有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項29】 前記隣接して配置された水平な支持用プラットフォーム(52)がトラックによって支持されていることを特徴とする請求項23に記載の鉄道列車。
  • 【請求項30】 前記隣接して配置された水平な支持用プラットフォーム(52)が鉄道車両によって支持されていることを特徴とする請求項23に記載の鉄道列車。
  • 【請求項31】 前記隣接して水平に配置された支持用プラットフォーム(52)が移動不能に設けられた支持構造物によって支持されていることを特徴とする請求項23に記載の鉄道列車。
  • 【請求項32】 列車用ブレーキ装置を更に有する請求項1に記載の鉄道列車において、 前記列車用ブレーキ装置はエアー・ブレーキ装置と、 流体減速器(222)及びエンジン排気絞りを有する減速ブレーキ装置と、 クラッチ(226,228)及び摩擦ブレーキを備えたパーキング・ブレーキ装置とを有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道列車。
  • 【請求項33】 前記摩擦ブレーキは手動操作による使用が可能なことを特徴とする請求項32に記載の鉄道列車。
  • 【請求項34】 前記パーキング・ブレーキ装置がバネを取付けたクラッチ(226,228)によって作動されるパーキング・ロック機構を正・逆転用ギア・ボックス内に有することを特徴とする請求項32に記載の鉄道列車。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は一般的にコンテナまたはパレットを持ち上げることなく、同コンテナまたはパレットをその長さ方向に直交する方向へ移動させることにより、鉄道車両、固定プラットフォーム、トラックまたは路上を走行するその他の車両上にこれらを自動または自己積卸しすることに関する。 より詳細には、本発明は中央に位置する動制御ユニット、プラットフォーム・
    カー及び端部運転室を有する鉄道輸送列車に関する。 プラットフォーム・カーは、遠隔操作により荷物を自動または手動にて積卸しすべく、把持手段を備えたアーム、
    走査装置、及び流体式作動機構または電気式作動機構を有する。 更に、動力制御ユニットは列車に対する駆動力を提供すべく駆動力伝達手段または駆動系列(Drive-tr
    ain )構造を備えている。

    【0002】

    【従来の技術】貨物輸送の主力は20世紀のほぼ全体を通じて鉄道から他の輸送手段へと移行してきた。 この結果、鉄道輸送業者のうちのいくつかは倒産し、数千マイル(数千km)に及ぶ鉄道の軌道が廃止された。 更に、
    鉄道車両の製造量の減少及び鉄道関連産業における就職率の低下が生じた。 鉄道輸送量の維持またはその増加を目的とした試みとしては、コンテナ化、固定編成の貨物列車、長物車上に積載したトレーラー(TOFCまたはピギーバック方式の輸送)及びトレーラー列車の導入が挙げられる。 これらは第三者にとっても自明なものといえる。 これらの試みのうちの多くは鉄道輸送における進歩と見なし得る一方、鉄道の貨物輸送はこれらの試みに付随する問題が原因となり、更に優れたサービスを提供するトレーラー付きトラックまたは他のトラックによって奪われ、かつ減少してきている。

    【0003】従来の鉄道システムに関する分析結果は、
    輸送時における過度の貨物取扱いが原因となり以下に挙げる問題のうちの1つまたは複数が発生していることを示している。 これらの問題には、輸送の遅延、輸送の緩慢さ、輸送の不確実性、責任の分散、輸送途中における貨物追跡不能、貨物の損傷、貨物に関する損害賠償請求の困難性、1つの運搬車両による迅速な戸口間輸送の欠落、壊れ物に対する過剰包装の必要性、要加熱品、要冷蔵品または要冷凍品の輸送の困難性、経済的短距離輸送の実現不能、小さな町または郊外への直接輸送の困難性、衝突及び衝撃を引起こす頻繁な列車の連結及び連結解除の必要性、列車操車場内でのハンプ(Humping )による列車の連結における非常に過酷な操作により貨物及び車両に生じる過度の衝撃が含まれる。

    【0004】更なる発明の背景として、本発明はマーリーに付与された“輸送設備”と称する米国特許第2,3
    04,418号、ボーレンに付与された“輸送取扱いシステム”と称する米国特許第2,950,690号、クルーガーに付与された“トレーラーのための側方載せ替え”と称する米国特許第3,232,242号、コックスに付与された“鉄道輸送システム及びそれに使用する装置”と称する米国特許第3,991,889号、バリーに付与された“コンテナの側方載せ替え装置”と称する米国特許第4,065,006号に関連する。 更に、
    本発明はジョンジー. ニーリング(John G. Kneiling)
    著作による“総合列車システム(Integral train syste
    m )”と称される本、及び1985年10月に発行された機械工学誌(Mechanical engineering magazine )に関連する。

    【0005】本発明は、無関係な交通によって妨げられることのない線路用地の使用を含む輸送システムとの組合わせにおける従来の鉄道システムの問題を解決する。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的はコンテナ載せ替え時に生じる貨物への損傷を低減した円滑なコンテナの載せ替えと、適切なコンテナ積卸し設備を備えていない駅におけるコンテナの載せ替えと、コンテナの積卸し及びその輸送に要する手間を抑えた少人数でのコンテナの迅速な輸送とを実施可能なコンテナ列車を提供することである。

    【0007】本発明の主な目的とは別に、本発明に付随するその他の目的として以下のものが挙げられるが、本発明の他の目的はこれらに限定されるものではない。 a. 従来使用されている各種の長さの標準コンテナを僅かに変更するか、または全く変更を行うことなく使用すること。

    【0008】b. 移送時における貨物への衝撃を従来のトラック輸送時の衝撃と同等またはそれ以下に抑えた貨物移送の達成。 c. 列車及びトラック間、列車及び列車間、列車及び固定プラットフォーム間、トラック及びトラック間、並びにトラック及び固定プラットフォーム間におけるコンテナの直接移み替えを側方積卸しによって行うことを許容すること。

    【0009】d. 船から下ろされたコンテナの取扱い遅延を回避するコンテナの高速積込み設備の実現。 e. 操車場と、ハンプを用いた貨車の仕分けを行う大きくほぼ静的なトレイン・ヤード(Train yard)と、前記の場所で使用されるコンテナ持上げ設備との老朽化への対処。

    【0010】f. 前記の場所、町または都会での使用に適する各種デザインのサイディング(Siding)及び荷役用プラットフォームの形成。 g. 適切な設備を備えたコンテナとの連結により、貨物の加熱、冷却、換気、照明、撹拌、取扱い、または冷凍を許容すべく列車、トラック及びプラットフォーム上への電源設備の提供。

    【0011】h. 電源の供給により、乗客収容ポッド(Passenger carrying pod)の使用を可能とする。 この乗客収容ポッドはワシントン ディー. シーのダラス国際空港で使用されているものに類似している。 ポッドは都会から航空機への搬送装置となり得るものであり、空港ターミナルを通過して、航空機へ直接積込み、これによって空港の混雑を解消することができる。

    【0012】i. 航空機用コンテナを列車及びトラック間における取り扱い機構に適合させ、航空貨物の迅速な地上輸送を可能とすること。 j. コンテナの発送者によって提供され、かつコンテナ上の所定位置に取付けられたバーコード化された情報、
    または書込まれた住所の使用。

    【0013】k. 必要に応じて列車を移動させるための駆動力の提供。 l. 遠隔操作により列車の移動を手動及び自動(即ち、
    運転者が注意を払う必要を伴わない)で制御する適切な制御手段の提供。

    【0014】m. 複数のコンテナ車両及び/またはトラック、または固定プラットフォームに対するコンテナの積卸しを行う装置を遠隔操作によって駆動するための電気手段、電子手段、及び流体を用いる手段の組合わせの提供。

    【0015】n. 車載型または車外配置型の電話及び無線機と、コンピュータ間におけるメッセージの送信とに代表される複数の通信手段の提供。 本発明の更に別の目的及び特徴は、動力制御ユニット内において2段に形成された乗員室及び運転室の提供と、
    信頼性を高め、かつ列車を前後いづれか一方の方向にそれぞれ同等に運転するための2重制御機構、エンジン及び付属品の提供と、通常のディーゼル−電力システム(Diesel-electric power system)に代えて特徴的な駆動系列を介して駆動輪に接続された内燃機関を提供することと、スラックレス連結器の提供と、閉回路テレビを介した監視及び制御の提供と、小型かつ総合的な制御板及び計器の組合わせの提供とを含む。

    【0016】

    【課題を解決するための手段及び作用】本発明はその中央に配置された動力制御ユニットと、その端部にそれぞれ連結された小さな運転室(Cab )を備えた同一構造の端部ユニットと、約10両の貨物積載車両であるプラットフォーム・カーとからなる列車を含む。 貨物収益は従来使用されているコンテナまたは別の種類のコンテナの使用から得られ、これらのコンテナは電源設備、円滑な乗車特性を提供する設備、及び振動を伴わないコンテナ取扱いを提供する設備などを備えることによりこれらの設備に付随する利点を享受することができる。

    【0017】一人または複数の乗員は列車中央に配置された動力制御ユニットから列車全体を制御する。 乗員は列車の運転モードを選択し、かつ高速側方積卸し手段(Fastside loading means )を使用してコンテナの積卸しを遠隔操作する。 列車中央に位置する乗員は、端部運転室(End cab )に取付けられた閉回路テレビ・カメラを使用して列車の前方及び後方を視認可能である。 この結果、遠隔操作によって手動または自動で列車を運転することができる。

    【0018】コンテナの側方積卸しを実施する際、列車の両側のうちのいづれか一方の側において同列車と同様の設備を有する列車、トラック、または更なる移送を実施するための固定プラットフォーム上に対してコンテナの積卸しが行われ、同積卸しは車両またはコンベヤー状の設備に対して実施される。 宛先が明確に表示されたコンテナ、またはバーコードが取付けられたコンテナを使用することによって、乗員は各コンテナの積込みから同コンテナの他への載せ替えまでの工程を監視することが可能であり、これによって請求書に関する情報を即座に提供することが可能になるとともに、顧客に対する輸送料請求工程を大きく簡素化することができる。

    【0019】コンテナはプラットフォーム・カー、トラックまたは固定プラットフォームのフレーム上に固定された複数の非旋回式キャスタ(Non-swivel type caste
    r)によって支持されている。 列車上の全てのコンテナの位置は、コンテナの平方向の位置決めを行う寸動装置及び垂直方向の位置決めを行う空気バネを使用することにより、隣接して配置された列車、トラックまたは固定プラットフォーム上のこれに対応する位置に対して整合させることが可能である。 この整合が実施された後、
    プラットフォーム・カー上に取付けられたアーム組立品を使用し、コンテナのプラットフォーム・カー上への積込みまたは同プラットフォーム・カー上に位置するコンテナの他への載せ替えを実施することが可能である。 アーム装置はクランプまたはグリッパを有し、かつ引き出し状に摺動する構造を備えており、遠隔操作によるコンテナの載せ替えが可能である。 コンテナの積卸しにおいて、コンテナはプラットフォーム・カー及びコンテナの積卸しを行う相手先の表面上に取付けられた非旋回式キャスタ上を水平方向に搬送されるため、コンテナの載せ替え時にコンテナに大きな衝撃が加わることがない。 また、本発明に基づくコンテナの積卸しでは、駅等に設置されたコンテナ載せ替えのための特別な設備を必要としない。

    【0020】加熱、冷蔵、または換気を必要とする貨物輸送では、電源設備を備えた特殊コンテナが使用される。 これらのコンテナの底面に取付けられたスライディング・コネクタ(Sliding connector )は列車、トラックまたは固定プラットフォーム(台)上に取付けられたこれに対応する連結部に係合され、かつ電源に対して接続される。

    【0021】

    【実施例】本発明を以下に詳述するが、これは本発明の好ましい実施例を単に例示するものであり、本発明を限定するものではない。 本発明の機能、構成及び実行の手順を図面とともに以下に説明する。 本発明と同一または同等の機能及び手順を異なる実施例において達成することが可能であり、これら異なる実施例も本発明の精神及び範囲内に含まれることを目的とする。

    【0022】図1は本発明に基づく自己積卸し可能な貨物列車を示している。 異なる大きさにそれぞれ形成された貨物ユニット及びその他の構成部材を示している。 図22〜図24に基づいて以下に詳述する動力制御ユニット2は、本発明に基づくコンテナ列車の中央に位置している。 プラットフォーム・カー4は動力制御ユニット2
    の両端に対してそれぞれ連結されている。 プラットフォーム・カー4は、スラックレス連結器(Slackless coup
    ler )6を介して動力制御ユニット2及び他のプラットフォーム・カー4に対して連結されている。 プラットフォーム・カー4はその両端にそれぞれ取付けられた4輪トラック8によって支持されている。 これに代えて、プラットフォーム・カー4を4輪トラック10によって支持することも可能である。 4輪トラック10は2つのプラットフォーム・カー4の中央に位置する連結部(Arti
    culation)と称される部分において2つのプラットフォーム・カー4を支持している。 図1では、輸送を実施すべくプラットフォーム・カー4上に固定された40フィート(12m)の長さを有する2つのコンテナ(以下、
    40フィート・コンテナと称する)12と、プラットフォーム・カー4上に固定された20フィート(6m)の長さを有する4つのコンテナ(以下、20フィート・コンテナと称する)14とが示されている。 端部運転室1
    6は自己積卸し可能なコンテナ列車の両端にそれぞれ配置されている。 端部運転室16は端部プラットフォーム・カー4に対して固定され、かつ同端部プラットフォーム・カー4によって支持されている。

    【0023】図2は端部運転室16の拡大斜視図である。 端部運転室16は閉回路テレビ・カメラ18、レーダー(図示略)及びコンテナ列車の自動運転に必要な装備を有している。 閉回路カメラ18は、動力制御ユニット2内に位置する乗員が列車前後の状況を視認できるように動力制御ユニット2内に取付けられたモニターに対して接続されている。 この結果、コンテナ列車はその中央に位置する動力制御ユニット2から手動または自動で運転することが可能である。 透明な風防ガラス20には除霜機構(図示略)、ワイパ22及び洗浄装置(図示略)が取付けられており、乗員は遠隔操作によりこれらを自動または手動で操作することができる。 この結果、
    乗員は前方及び後方を視認することができる。 列車は前方及び後方のいづれか一方へ移動させることが可能であり、これに対応して端部運転室16がコンテナ列車の両端にそれぞれ配置されている。 通常の運転では、列車は動力制御ユニット2から自動または手動で運転され、端部運転室16は無人の状態にある。 しかし、必要に応じて、列車を2つの端部運転室16のいづれか一方から手動で運転することもできる。

    【0024】2つ以上のコンテナ列車を互いに連結する必要が生じることがあり、2つのコンテナ列車の端部運転室16をそれぞれスラックレス連結器24を介して連結することにより同コンテナ列車の連結を実行することができる。 連結時に、これらの列車はアクセス・ドア(Access door )26の後方に位置する電気用コネクタ(図示略)によって互いに電気的に接続される。 コンテナ列車間における電気的接続により、2つの互いに連結された列車を一人の乗員または1つの動力制御ユニット2で運転することが可能である。

    【0025】図3はプラットフォーム・カー4の拡大一部側面図であり、プラットフォーム・カー4のそれぞれの断面位置を示す垂直方向に延びるA−A線,B−B
    線,C−C線,D−D線及びE−E線が表示されている。 貨物コンテナ12はプラットフォーム・カーのベッド(Bed )30上に固定されたキャスタ28によって支持されている。 キャスタ28は貨物コンテナ12をプラットフォーム・カー4の長さ方向に直交する方向へ移動可能とする。 コンテナ12が輸送中にベッド30上において移動することを防止するために、垂直方向への移動が可能なアンカー32が輸送用コンテナ12の底面の四隅にそれぞれ取付けられている。 以下に詳述する積卸し機能の提供及び輸送中における貨物コンテナ12の固定を実施すべくクランプ34は積卸し用関節アーム36に対して固定されている。 プラットフォーム・カー4のベッド30上に固定された端部ガイド38は、プラットフォーム・カー4の長さ方向における貨物コンテナ12の位置決めを実施すべく提供されている。

    【0026】貨物コンテナ12の底面中央部の両側端には輸送指示カード40がそれぞれ取付けられている。 輸送指示カード40表面上の印刷またはバーコードはコンテナ中央部の両側においてプラットフォーム・カー4上に取付けられた閉回路カメラ42によって読取られる。
    プラットフォーム・カー4の両側にそれぞれ1つづつ取付けられた計2つのカメラは、輸送用コンテナ列車の動力制御ユニット2への確実な読取りの伝達を保証する冗長システム(Redundant system)として提供されている。 即ち、一方のカメラ及びその画像の伝達経路に故障が生じた際に、他方のカメラを使用することにより輸送支持カード40上に記録された情報の伝達が保証される。 監視用カメラ44は各プラットフォーム・カー4の端部に取付けられており、同監視用カメラ44の使用により動力制御ユニット2または端部運転室16のうちのいづれか一方から貨物コンテナ12の積卸しを監視することができる。 センサまたは別のカメラ46はコンテナの積卸し先の列車、トラックまたはプラットフォーム上に取付けられた識別用プラカード120を視認するとともに、コンテナの積替え時における適切な整合及び調整を補助するためにプラットフォーム・カー4の側面から外側に向けて取付けられている。 前記の各カメラは夜間作業を実施すべく適切な大きさに形成され、かつ適切な方向に向けて取付けられた電灯または照明器具とともに設置可能である。 カメラ42,44,46に代えて、バーコード読取り装置又はこれと同様な走査装置を使用することが可能であり、これらの装置はカメラ42,4
    4,46と同様の識別機能、照合機能、及び貨物コンテナの積卸し監視機能を提供し、かつ積卸しの際に相手方の列車、トラックまたは隣接するプラットフォームとの間の位置調節を可能とするものである。 ケーブル48はデータ、電力及び/または画像信号を動力制御ユニット2または端部運転室16へ伝達すべく電気的または光学的に各プラットフォーム・カー4を互いに接続している。 送信されたデータの複雑さを低減すべく多重入出力(Multiplexing)及びパワー・バス(Power bus )の使用が可能である。

    【0027】図3において2点鎖線で示された上段貨物コンテナ50のように、本発明のコンテナ列車はコンテナを積重ねて積載することが可能である。 貨物コンテナを積重ねるために同貨物コンテナの持上げを必要とすることがある。 しかし、同貨物コンテナの持上げは持上げ装置の排除を目的とする本発明の主旨に反するものである。 列車の貨物積載能力を更に向上させる場合、更に背の高いコンテナの積重ねを行うことが好ましい。 しかし、オペレーションの頻度増加が想定されることから積重ねは時代遅れといえる。

    【0028】図4は図3のA−A線における断面図である。 図4には支持用プラットフォーム52、トラック上に配置された支持部材54及び隣接するプラットフォーム・カー4Aが示されている。 貨物コンテナ12は複数の耐候性ローラー・ベアリング付きキャスタ28を介してプラットフォーム・カー4のベッド30上に支持されている。 ローラー・ベアリング付きキャスタ28は旋回しない構造となっている。 ローラー・ベアリング付きキャスタ28は、プラットフォーム・カー4のプラットフォーム30、隣接するプラットフォーム・カー4A、支持用プラットフォーム52及びトラックの支持部材54
    のそれぞれの表面上に取付けられている。 キャスタ28
    は貨物コンテナ12などのコンテナを同コンテナの長さ方向に直交する方向へ移動させる際に低い摩擦を伴って回転させることが可能である。 4輪トラック8のフレーム56は、特にコンテナの積卸しを開始する際など、列車を水平方向に位置決めする場合の低い回転摩擦を保証すべく車輪及び車軸組立品58上にローラー・ベアリング60を介して取付けられている。

    【0029】プラットフォーム・カー4のベッド30の高さを、例えば支持用プラットフォーム52の高さに対して整合させる垂直方向の位置決めを実施すべく、空気バネ62がプラットフォーム・カー4の各4輪トラック8の2つの側にそれぞれ取付けられている。 チャンバ6
    4には通路66を介して伝達された各種流体圧力が加わり、同圧力はピストン68に作用して同ピストン68を垂直方向に移動させる。 この結果、ピストン68に加えられた圧力はスラスト玉軸受け70を介してプラットフォーム・カー4のベッド30に対して上向きに作用する。 空気バネ62は通常のコイルバネまたは板バネ(図示略)を補助する働きを有する。 基本的な高さ調整機能に加えて、空気バネ組立品62はショック・アブソーバ、傾き制限装置、カーブにおける安定装置としても機能する。

    【0030】図5は図3のB−B線における断面図であり、本発明に基づくプラットフォーム・カー4の折りたたみ式または伸縮式のアーム組立品72を示している。
    各プラットフォーム・カー4は2つ以上の折りたたみ式アーム組立品72を備えている。 各折りたたみ式アーム72はボルト76によってベッド30上に固定された固定部材74と、水平部材78,80,82を有している。 連結部を備えた折りたたみ式または伸縮式のアーム組立品は事務用ファイル引き出しの開放及び支持機構に類似した機構を備えている。 また、折りたたみ式アーム組立品72は工業分野に使用されているテレスコーピング・アームに類したものとしてもよい。 クランプまたはグリッパ84は支持ピン87を介して連結部を備えたアーム72の部材82の端部に回動可能に取付けられている。

    【0031】図6及び図7は図5のF−F線における断面図を示している。 図6は連結部を備えた折りたたみ式アーム72が延出した状態を示している。 図7は同折りたたみ式アーム72が収縮した状態を示している。 モータ86は駆動軸88を介して折りたたみ式アーム72に連結されている。 モータ86を駆動することにより駆動軸88が回動される。 駆動軸88は折りたたみ式アーム72をプラットフォーム・カー4の長さ方向に直交する方向に沿った左右いづれか一方の側に向けて移動させる内部複動機構(Internal double-acting mechanism)9
    0に連結されている。

    【0032】図6は流体駆動式シリンダ及びピストン組立品92を介して折りたたみ式または伸縮式のアーム7
    2を延出する別の方法を示している。 流体駆動式シリンダ及びピストン組立品92はアーム72を継手94を介して駆動する。 シリンダ及びピストン組立品92の動作は、折りたたみ式マスト・アンテナ(Retractable mast
    antenna)の動作に類似しており、これら2つのピストン92は折りたたみ式アーム72をプラットフォーム・
    カー4の長さ方向に直交する方向に沿った左右いづれか一方の側に向けて移動させる。 連結部を備えた折りたたみ式アーム72を伸ばす別の方法は、軸88に連結されたモータ86による方法が挙げられる。 駆動軸88はラック・アンド・ピニオンを駆動し、連結部を備えた折りたたみ式アーム72をいづれか一方へ移動させる。

    【0033】図8は図5に示すクランプ機構84の拡大図である。 回動可能なクランプ84は支持ピン87を介して連結部を備えた折りたたみ式アーム72の部材82
    に対して取付けられている。 流体駆動式シリンダ及びダブル・ピストン組立品96(図6参照)が更に部材82
    に取付けられている。 ピストン組立品96のピストンはロッド98を駆動し、同ロッド98はクランプ84またはジョイント100に対して回動可能に取付けられている。 図8の位置Xに示すように、ピストンがシリンダ9
    6の中心に向けて収縮する場合、クランプ84が引上げられる。 これによって、同クランプ84はコンテナ12
    を把持する。 図8に示すようにロッド98が外側に向かって移動した場合、クランプ84が位置Yに向けて移動する。 これにより、連結部を備えた折りたたみ式アーム組立品72からのコンテナ12の離間が許容される。

    【0034】前記の折りたたみ式アーム組立品72及びクランプ84に代えて、図3及び図4に示すローラー及びキャスタ28の電動化によりコンテナの移動を実施することも可能である。 しかし、コンテナの正確な制御または位置決めが必要であり、コンテナの積卸しを実施するためには積卸し先の列車、トラックまたは支持用プラットフォーム上に取付けられたローラ及びキャスタ組立品も同様に電動化することを要する。 従って、折りたたみ式アーム72に基づいて説明した方法は本発明の好ましい実施例といえる。

    【0035】図9は自動的に駆動されるロック用アーム102を示しており、同ロック用アーム102は隣接して配置された支持用プラットフォーム52に対してピン104を介して回動可能に取付けられ、かつガイド10
    6によってその動きが抑制されている。 図10は図9のH−H線における断面図を示している。 アーム102上にはパッド108,110が取付けられている。 図11
    は図8のG−G線における断面図を示している。 クランプ84上には突起112,113が形成されている。

    【0036】コンテナ12をプラットフォーム・カー4
    から固定プラットフォーム52上に移動させる間、クランプ84は図8に示す位置Xに配置される。 コンテナ1
    2をその長さ方向に直交する方向へ移動させることにより、クランプ84上の突起112はロック用アーム10
    2上のパッド108に係合し、同ロック用アーム102
    のロックを解除すべくロック用アーム102を下方に向けて押圧する。 この動作はアーム102上のノッチ11
    4を上方に向けて引上げる。 この結果、アーム102上のノッチ114はバネ・ローラー組立品116に対して係合され、アーム102をロック解除状態に保持する。
    コンテナ12をプラットフォーム・カー4から固定プラットフォーム52上に載せ替えた後、クランプ84は図8に示す位置Yまで回動される。 次いで、折りたたみ式アーム72はプラットフォーム・カー4に向かって収縮される。 この際、クランプ84上の突起113はロック用アーム102上のパッド110に対して係合され、ロック用アーム102をロック位置に向けて引上げる。 ノッチ118はバネ・ローラー組立品(Spring roller as
    sembly)116に対して係合され、アーム102をロック状態に保持する。 プラットフォーム・カー4へのコンテナ12の積込みを実施する場合、手順はこの逆になる。 隣接して配置された支持用プラットフォーム52上の反対側には、折りたたみ式アーム72を収縮した後にコンテナ12が同プラットフォーム52上の同反対側に向かって移動することを防止する別の同一機構が取付けられている。

    【0037】図12は図3のC−C線における断面図であり、水平方向及び垂直方向における位置決めを実施する装置と、輸送コンテナ12へ電力を供給する装置とが示されている。 更に、貨物コンテナ12の底面中央部の両側にそれぞれ取付けられた輸送指示プラカード40が示されている。 印刷またはバーコードはコンテナ中央部の両側においてプラットフォーム・カー4のベッド30
    上にそれぞれ取付けられた閉回路カメラ42によって読取られる。 コンテナ1つに対して2つのカメラがプラットフォーム・カーの両側にそれぞれ1つづつ取付けられている。 輸送用コンテナ列車の動力制御ユニット2への確実な読取りの伝達を保証する冗長システムとして提供されている。 別のカメラ46はコンテナの積卸し先の列車、トラックまたはプラットフォーム上に取付けられた識別用プラカード120を視認するとともに、コンテナの積替え時における適切な整合及び調整を補助するためにプラットフォーム・カー4の側面から外側に向けて取付けられている(図16参照)。 例えば、カメラ46は水平方向及び垂直方向における配置位置の読取りの実施と、整合のための情報として隣接して配置されたトラック、列車またはプラットフォーム52等のコンテナ支持部材上に取付けられたプラカード120からのステーション番号の読取り実施のために使用される。 カメラ46
    の使用は従来のカメラのファインダーの使用に似ており、プラットフォーム・カー4は所望の番号位置で、詳細に示された制限範囲内において水平方向及び垂直方向に整合させる必要がある。 整合作業を自動で実行することが好ましいが、同整合作業は動力制御ユニット2上に取付けられたターミナルを介して手動で行うことができる。

    【0038】図14は隣接して配置された支持用プラットフォーム52及び同支持用プラットフォーム52の上方に位置する貨物コンテナ12を示している。 貨物コンテナ12は貨物の冷蔵等を実施するために電力を必要とする。 貨物コンテナは部分ハウジング(Partial housin
    g )124内に位置するナイフ・ブレード・コネクタ(Knife blades connectors )122を有している。 図15は図14に示すコンテナ12を下から見たコンテナ底面の平面図である。

    【0039】図12には、電源設備ユニット125に対して係合されたコンテナ12が示されている。 図13は電源設備ユニット125を上から見た平面図である。 電源設備ユニット125はプラットフォーム・カー4のハウジング128に取付けられた耐候性カバー126を有している。 カバー126はコンテナ12の部分ハウジング124のテーパの付いた端部を収容する。 部分ハウジング124のテーパの付いた端部は、電源設備ユニット125内のバネ130をその長さ方向に押圧して同電源設備ユニット125のカバー126を開放する。 これはナイフ・ブレード・コネクタ122を同様のナイフ形コネクタ(Nife-type connectors)132に対して係合させることを許容する。 ナイフ形コネクタ132はハウジング128上に固定されており、同ハウジング128は電源134に対して接続されている。 これによりコンテナ12への電力の供給が行われる。 ナイフ形コネクタ1
    32はブレード122に対して適切に係合され、ハウジング128は固定マウンティング136内に位置するバネ138の付勢力の影響を受けて垂直方向に摺動される。 コンテナ12の床受け梁(Stringer)140の上方への移動距離は、コンテナ12の床受け梁140をカバー126上のランプ(Ramp)142に対して係合させることを可能とし、かつ同床受け梁140の下方への動きを制限するように限定されている。 この結果、床受け梁140はカバー126上方において自由に移動させることができる。 これとは別に、本発明の別の方法では部分ハウジング124及びカバー126間の不整合を許容すべく長さ方向へ限定された長さだけ移動可能な固定マウンティング136が提供される。

    【0040】図17は図3のD−D線における断面図であり、プラットフォーム・カー4のコンテナ用アンカー32及び端部ガイド38を示している。 一般的に使用されるコンテナ12には同コンテナ12の持ち上げ、アンカーによる固定またはロックを可能にするコーナー・ブレース(Corner brace)144が取付けられている。 プラットフォーム・カー4または他のコンテナ移動車両は図18に示すアンカー組立品32を有する。

    【0041】図18は図17のJ−J線における断面図であり、マウンティング154内に配置されたアンカー組立品32はハウジング146、ピストン組立品14
    8、アンカー150及びバネ152を有している。 通路156内の流体圧力はバネ152の付勢力に対向して作用し、アンカー150をコーナー・ブレース144から没入させ、かつコンテナ12を解放する。 バネ152はライン158内の圧力が失われた際にアンカー150をコーナー・ブレース144内に向けて付勢し、同アンカー150によるコンテナ12の固定またはロックを保証する。 図19はマウンティング154の拡大図であり、
    スリーブ162を介して取付けられた締め付けボルト1
    60を示しており、同締め付けボルト160はコーナー・ブレース144内へのアンカ150の適切な整合を実行すべくアンカー組立品32の水平方向への僅かな移動を許容する。 垂直方向における下方への押さえ付けが必要になった際、アンカ150を回動させる装置を取付けることが可能である。

    【0042】図20では、コンテナ12をプラットフォーム・カー上へ移動させる際に、その長さ方向におけるコンテナ12の適切な位置決めを保証すべく端部ガイド38が提供されている。 図3に示すように、端部ガイド38はボルト166を介してプラットフォーム・カー4
    のベッド30に対して固定されている。 端部ガイド38
    等のガイドをプラットフォーム・カー4、隣接して配置された支持用プラットフォーム52、トラックまたは他の車両上のコンテナ積載位置の各端部に取付ける必要がある。

    【0043】図21は図3のE−E線における断面図である。 図21は各プラットフォーム・カー4の端部に位置する監視用閉鎖回路テレビ・カメラ44を示している。 コンテナ12の右側において、カメラ44は使用のために延出されている。 また、同カメラ44を使用しない場合、カメラ44はコンテナ12の左側に示す没入位置に配置される。 夜間操作のために、一体型ランプ(In
    tegral lamp )を必要とする場合がある。 更に、図21
    には端部ガイド38、ケーブル48の端部及びスラックレス連結器6が示されている。

    【0044】図22は動力制御ユニット2の一部分を示す一部縦断面図である。 図22に示す構成部材のうち駆動系列182、補助エンジン170、発電装置172、
    燃料タンク174、駆動輪システム168、モータ18
    6、エアー・コンプレッサ188、貯水タンク184及びスラックレス連結器166が特に重要である。 動力制御ユニット2の牽引力を倍増し、かつ安全性の維持及びバックアップを提供する2重システムを形成すべく、動力制御ユニット2の反対側にもこれらと同一の構成部品が取付けられている。 図22には、これら以外に単排気管176、ベンチレータ178、ラジエータ・グリル1
    80、並びにドア190及び階段194を通って入室可能な2段デッキ乗員室が示されている。

    【0045】図23は動力制御ユニット2の下段に位置する乗員室を示しており、同乗員室は入り口ドア19
    0、連廊192、階段194、トイレ196、洗面器1
    98、寝台200及びエンジン室に通じるドア202を有している。

    【0046】図24は図22及び図23に示す動力制御ユニット2の特徴を示す同動力制御ユニット2を上から見た平面図であり、動力制御ユニット2は更にバッテリー・バンク(Battery bank)204、エアー・タンク2
    06、並びに上段に位置する乗員用椅子208、制御板210(図27に更なる詳細を示す)、計器パネル21
    2(図28に更なる詳細を示す)及び風防ガラス214
    を備えている。

    【0047】図25は本発明に基づく動力制御ユニット2の駆動系列を示している。 図25は図22に示す駆動系列182及び駆動車輪システム168を拡大して示している。 主駆動エンジン216は流体トルク・コンバータ218、ロックアップ・クラッチ(Lockup clutch )
    220、減速器(Retarder)222、及びマルチスピード・トランスミッション(Multi-speed transmission)
    224に対して直接接続されている。 列車を前後いづれか一方の側へ連続的に運転すべくクラッチ226,22
    8及びベベル・ギア230,232,234からなる構成が提供されている。 ここでクラッチ226,228はパワー・シフターとして機能する。 また、第1ドライブを構成するベベル・ギア230,232,234は正逆転用ギア・ボックス内に配置されている。 この構成により、トランスミッション224内における逆転の必要がなくなる。 トラック組立品(Truck assembly)168
    へ動力を伝達すべく垂直軸236は図24に示す旋回中心(Swivel center )238を通って垂直方向に延びている。 懸架バネによって生じるトランスミッション22
    4及びトラック組立品168間の水平方向及び垂直方向への相対的移動を許容すべく、軸236には滑り継手2
    40及びユニバーサル継手242が取付けられている。
    軸236の下端にはベベル・ギア244が取付けられており、同ベベル・ギア244はギア248に対して係合されたベベル・ギア246を駆動する。 ここでベベル・
    ギア244,246は第2角ドライブを構成している。
    ギア248はアイドラ・ギア(Idler gear)250を駆動し、同アイドラ・ギア250は駆動輪の車軸254に取り付けられた最終駆動ギア252に対して係合されている。

    【0048】高負荷型始動用可逆モータ(Heavy-duty s
    tarting type reversing motor)256はギア258を介して大型リング・ギア260に対して接続されており、同大型リング・ギア260は駆動輪262上に取付けられている。 ギア258は機械的または電気的手段を用いることにより同ギア258をギア260に対して係合できるように摺動可能な軸上に取付けられている。 この機械的または電気的手段は自動車のフライ・ホイール上に取付けられたリング・ギアに対して係合された始動モータに類似している。 列車が停止した状態にあり、全てのブレーキが解除され、モータ256及びそれに付随するギアが1つまたはそれ以上係合された状態において、列車はそのプラットフォーム・カーをトラック、他の列車またはラック(Racks )に対して整合させるべく管理された方法に基づいて短い距離を移動させることが可能である。

    【0049】図26はクラッチ226,228の別の構成を示している。 スプリング・リリース(Spring relea
    se)を備えた簡単な構造の一般的な作動ピストンの代わりに、油圧が作用しない際にクラッチを動作させることが可能なバネ266を備えた複動ピストン組立品(Doub
    le acting piston assemblies )264が示されている。 油圧回路が形成されており、クラッチ226を作動させる場合、チャンバ268,270に油圧が加わることにより、クラッチ226が作動し、かつクラッチ22
    8が解放される。 クラッチ228を作動させる場合、チャンバ272,274に油圧が加わることにより、これと反対の動作が行われる。 これは油圧が失われた際に、
    出力軸に対するロックまたはブレーキを提供することを目的としている。

    【0050】図27及び図28は計器パネルと、列車及びコンテナの積卸しシステムを操作するための装置を示している。 3つのセクションまたは領域に分離されており、3つのセクションのうちの右側セクションは列車を操作するために必要な機器が配置されている。 中央セクションには列車の運転及び積卸しシステムに共通する機器が配置されている。 左側セクションは積卸しシステムに必要な機器が配置されている。 右側セクションに位置する機器のうちの列車の運転に関するものの幾つかは説明を要しない自明な機器であるため説明を省略し、説明を要するものについてのみ記載する。 図27の最も右側にはキーを備えた“マスター・スイッチ”が配置されている。 マスター・スイッチが“起動”位置に配置されていない場合、制御装置はまったく応答しない。 列車の進行方向は1及び2の番号が付されたボタンによって選択され、同ボタンはそれぞれ前進用クラッチ226及び後進用クラッチ228を操作する。 トランスミッション制御装置はプッシュ・ボタン型であり、1及び2の番号によって表示された2つの列は2つの主駆動系列を示している。 これにより、2つのエンジンのうちのいづれか一方を単独で駆動するか、または両エンジンを同時に駆動することができる。 “A”は自動によるシフトを示しており、同一列内の番号4〜1はトランスミッションの率を手動で選択することを可能としている。 モード・レバーは列車の手動操作の選択を可能とし、“自動”は鉄道システムが列車の自動運行に適合した設備を備えている場合に選択することができる。 列車を自動で運行する場合、キーボードを介して目的地を選択する必要がある。
    “スロットル”と表示されたスロットル・レバーは同レバーを前後へ移動させることにより2つのエンジンのうちの少なくともいづれか一方を駆動するとともに、同レバーを左右に移動することによりエアー・ブレーキを作動させることが可能である。 エアー・ブレーキの作動はスロットルを閉鎖した場合にのみ実行可能である。 列車の全ての車輪に対して作用する従来の方法に基づくエアー・ブレーキに加え、本発明では動力制御ユニット2のみに作用する4つの別のブレーキ・システムが提供されている。 これらブレーキ・システムのうちの2つは列車の移動時に使用され、残りの2つはパーキング・ブレーキである。 “トランスミッション”制御装置上の“減速”によって示された位置は列車の減速を実施するためのものである。 “減速”位置を選択することにより、エンジン排気絞り(Engine exhaust restrictors)及びトランスミッション液体減速機(Transmission hydraulic
    retarders)222が作動する。 エアー・ブレーキ及び“減速”が作動していない際に列車を停止すべく、“進行方向”の下側に配置された“B”位置を使用することができる。 “B”位置を選択することにより、図26に示す2つのクラッチ226,228を作動させることができる。 ペダル276を踏み込むことにより、動力制御ユニットの摩擦ブレーキを自動車のブレーキと同様に油圧式または機械式で作動させることが可能である。 “ブレーキ解除”と表示されたレバーを使用することによりこれらのブレーキの解除、またはロック解除が行われる。

    【0051】図28の中央セクションにはテレビ・モニターが主に配置されている。 テレビ・モニターはカメラまたはチャンネル選択装置、及び“PIP”(ピクチャー・イン・ピクチャー(Picture in picture)) 機能を有しており、列車前後の映像を提供する前方チャンネル及び後方チャンネル等の2つのチャンネルを同時に視認することが可能である。 全てのプラットフォーム・カー(例えばカー2)上の積卸し位置が同一であるため、プラットフォーム・カー及び積卸し位置を選択することによりモニターのチャンネルがその積卸し位置に接続される。 図28の左上には、コンテナ積載状況を示す照明付きのディスプレイが配置されている。 この結果、乗員はコンテナの配置を計画することが可能であるとともに、
    コンテナの積載が可能な空き位置を確認することができる。 これら以外の機器は自明であるか、または前記の説明から明らかとなり得る。 運転図1〜図28に基づき、本発明に基づくオペレーションを以下に説明する。 1人以上の乗員は動力制御ユニット2内に位置し、列車を手動または自動で操作する。 これは例えば米国及び日本において一般的に実施されていることである。 これに代えて、乗員は端部運転室16から列車を運転することが可能である。 しかし、端部運転室16からの列車の運転は通常は実施されない。

    【0052】コンテナ12等のコンテナを積卸しすべく、列車上の特定位置は支持用プラットフォーム52、
    トラック及び列車等の同特定位置に対応する位置に対して整合される。 整合が実施された後、プラットフォーム・カー4は乗員による手動操作または自動操作によって水平方向及び垂直方向に操作される。 これにより、コンテナ12の載せ替えを実施することができる。 コンテナの配置位置において、折りたたみ可能なアーム組立品7
    2と、クランプまたはグリッパ84を操作することによりコンテナ12の移動を実行する。 これらの全作業は閉回路テレビ・カメラ44を介して視認することが可能である。 乗員は必要な制御装置を手動で操作可能であるが、マイクロプロセッサまたは列車に搭載されたコンピュータを使用した自動操作によりコンテナ12の積卸し手順全体を制御することが好ましい。 コンテナをプラットフォーム・カー4から他へ載せ替える際の手順を以下に示す。

    【0053】1. プラットフォーム・カー4の位置を空の車両またはプラットフォーム上のこれに対応する位置に対して水平方向及び垂直方向に整合させる。 2. アンカー32を解放する。 3. アーム組立品72を延出させる。 4. グリッパ72を解放する。 5. アーム72を収縮させる。

    【0054】プラットフォーム・カー4へのコンテナ積込み手順を以下に示す。 1. プラットフォーム・カー4の位置を、コンテナを搭載した車両またはプラットフォーム上のこれに対応する位置に対して水平方向及び垂直方向に整合させる。 2. アーム72を延出し、ロック102等のロックを解放する。 3. グリッパ84を作動させ、コンテナ12に対して係合させる。 4. アーム72を収縮させる。 5. アンカー32をコンテナ12に対して係合させる。

    【0055】これら簡単な手順は自動操作による実行が可能であり、乗員は操作を開始するためにボタンを押すだけでよい。 コンテナの積卸しに際して発生する問題は閉回路テレビ・カメラ44を使用することによって監視することができ、必要に応じて制御を手動で終了させることができる。

    【0056】カメラ42はプラットフォーム・カー4上へのコンテナ12の積込み手順が完了した際、または同コンテナ12をプラットフォーム・カー4から他へ載せ替える直前に作動させることが可能である。 動力制御ユニット2に搭載された車載型記録装置としてのコンピュータにカメラ42から送信された情報が蓄積される。 この結果、乗員はコンテナ12の目的地を確認することができ、かつ運賃請求に関する情報を得ることができる。
    コンテナ上に取付けられたプラカード40上のデータに加えて、日時及び場所が記録される。 全ての手順において最も効率的な操作方法を実施するために以下の工程を含める必要がある。

    【0057】1. プラカード40はコンテナをピックアップするトラック運転手の読取り器(Pickup trucker's
    reader )によって読取られ、コンテナが適切な列車またはプラットフォームへと移送される。 2. コンテナの積込み中、列車のコード読取り器は乗員に対してコンテナの目的地を表示する。 これによってコンテナを配達または移送することができる。 3. 目的地において、トラック運転手の読取り器は最終目的地を表示する。 これによって戸口間におけるコンテナのピックアップ及び配達が完了する。 4. 列車を使用してコンテナを直接ピックアップし、かつ同コンテナを直接配達することが可能な場合、トラック輸送または荷馬車輸送を省略することができる。 5. コンテナの各取扱い者は、その取扱い直後に中央コンピュータに対してコンテナに関する情報を送信することが可能である。 これによってコンテナが配達された際に、運賃請求に関する全情報を入手することが可能となる。 6. 中央コンピュータは全ての移動を追跡しており、輸送の進捗状況及び終了に関する記録を同コンピュータから呼び出すことにより常時コンテナを追跡することが可能である。

    【0058】ラジオ、携帯電話、またはこれらに類する手段を使用することによって、乗員は中央コンピュータ、発車係及び多くの種類の車両の乗員との間で交信可能である。 これによって、輸送の追跡が可能となり、コンテナのピックアップ及び配達を迅速かつ有効に実施することが可能である。

    【0059】列車の操作または運転は従来の列車とは異なる。 このため、以下にその手順を詳述する。 1. マスター・スイッチを“起動”側に切換え、燃料の残量を確認する。 2. スケジュールを確認するために発車係またはこれと同等の係に対して連絡をとり、目的地及び関連情報をキーボードを使用して入力する。 3. 電力及び油圧を確保すべく補助エンジンを始動する。 4. 主エンジンを始動する(この際“トランスミッション”は“N”の状態にあることを要する)。 5. 手動操作及び自動操作のいづれかを選択し、かつ列車の進行方向を選択する。 そして、前方及び後方テレビ・カメラを作動させる。 6. 常用エアー・ブレーキを作動させ、手動ブレーキを解除する。 7. 手動状態の場合、トランスミッションの率を選択し、かつスロットル・レバーを前方へ倒す。 これによって列車は移動を開始する。

    【0060】列車はその長さが短く(10車両)、かつ連続的に走行し、積卸しまたはサービス時に停車するのみである。 コンテナは運送業者が所有し、貸出しを行っている。 しかし、荷送り人がコンテナの所有者であることが好ましい。 プラットフォーム及び積卸し場所は荷送り人または自治体が提供可能である。 しかし、積卸し場所は運送業者との共同または運送業者単独で提供することも可能である。 トラック運送業者または荷馬車業者は、そのサービスを提供する地域に基づいてタクシー・
    サービスに類似したサービスを提供可能である。 所有権は独立したものであるか、または輸送業者が所有する。
    人口密度が少ないかまたは全く人がいない地域を通過する長距離輸送では、多くのユニット列車を互いに連結し、一人の乗員で運転することが可能である。 中央に位置する動力制御ユニット2は、長い列車の両端に連結された従来の機関車よりも理想的な推進力を提供する。

    【0061】また、本発明は20フィート(6m)の長さを有するコンテナ及び40フィート(12m)の長さを有するコンテナの使用を想定したものであるが、僅かな変更によって28フィート(8.4m)、45フィート(13.5m)及び48フィート(14.4m)の長さを有するコンテナを使用することも可能である。 例えば、80フィート(24m)等の更に長いパレットまたはコンテナは、40フィート(12m)の長さを備えた互いに隣接する2つのステーションを準備することによって使用可能である。 貨物コンテナは鉄骨構造(Cage)
    を備えることも可能である。

    【0062】以上の説明及び操作は本発明の実施を限定するものではなく、寧ろ本発明の利益及び目的の範囲内に属する他の多くの種類のものを包含するものである。
    以上詳述したように本発明では、コンテナはその載せ替えに際してプラットフォーム・カー4及び積卸し相手先の表面上に取付けられたキャスタ上をアーム組立品によって水平方向に移動されるため、コンテナの持上げをともなう従来のコンテナ積卸し装置と比べてコンテナ内の貨物に加わる衝撃を低く抑え、貨物に加わる損傷を低減することができる。 しかも本発明では、駅等にコンテナの積卸しのための特別な設備の設置を必要としないため、そのような設備を備えていない駅でのコンテナの載せ替えを容易に実施することが可能である。 更にコンテナの積卸し作業及び列車の運転を自動で行うことができることと、コンテナの輸送目的地をコンテナ上のプラカードから直接容易に確認できることと、コンテナ輸送の進捗状況の確認及び運賃請求工程を大幅に簡素化できることと、列車中央からコンテナの積卸しを含めた列車全体の操作が可能なこととにより、これらに要する人員を削減し、迅速なコンテナ輸送を実施することができる。

    【0063】

    【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればコンテナ載せ替え時に生じる貨物への損傷を低減した円滑なコンテナの載せ替えと、適切なコンテナ積卸し設備を備えていない駅におけるコンテナの載せ替えと、コンテナの積卸し及びその輸送に要する手間を抑えた少人数でのコンテナの迅速な輸送とを提供可能になるという優れた効果を発揮する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に基づくコンテナ列車の側面図。

    【図2】図1のコンテナ列車の端部運転室の拡大斜視図。

    【図3】本発明のプラットフォーム・カーの拡大一部側面図。

    【図4】図3のA−A線における横断面図。

    【図5】図3のB−B線における横断面図。

    【図6】延出状態にある図5に示すアームのF−F線における断面図。

    【図7】収縮状態にある図5に示すアームのF−F線における断面図。

    【図8】図5に示すアームに取付けられたクランプ機構の拡大側面図。

    【図9】図4の支持用プラットフォーム上のロック用アームの拡大側面図。

    【図10】図9のH−H線における断面図。

    【図11】図8のG−G線における断面図。

    【図12】図3のC−C線における断面図。

    【図13】図12に示す電源設備を上から見た平面図。

    【図14】支持用プラットフォーム及びその上のコンテナの一部正面図。

    【図15】コンテナを下から見た一部平面図。

    【図16】プラカードを上から見た平面図。

    【図17】図3のプラットフォーム・カーのD−D線における断面図。

    【図18】図17のJ−J線における断面図。

    【図19】図18に示すアンカー組立品の取付部分を示す一部拡大断面図。

    【図20】プラットフォーム・カーの端部ガイドを上から見た一部平面図。

    【図21】図3のE−E線における側面図。

    【図22】動力制御ユニットの一部を示す一部縦断面図。

    【図23】図22の動力制御ユニト内の乗員室。

    【図24】図22の動力制御ユニット内の上段に位置する制御室の平面図。

    【図25】図22の動力制御ユニットの駆動系列の1つを示す一部縦断面図。

    【図26】図25の駆動系列へ任意装着されるブレーキ装置の一部縦断面図。

    【図27】図22に示す動力制御ユニットの制御板の平面図。

    【図28】図22に示す動力制御ユニットの計器パネルの平面図。

    【符号の説明】

    2…動力制御ユニット、4…プラットフォーム・カー、
    6…スラックレス連結器、12…貨物コンテナ、16…
    端部運転室、28,28A,28B,28C…ローラ、
    32…貨物コンテナ用アンカー、40,120…プラカード、42,44,46…車載型カメラ、52…プラットフォーム、62…懸架装置、72…アーム組立品、8
    4…クランプ部材、86…駆動モータ、102…ロック装置、120…、122…電気用コネクタ、132…電気用コネクタ、172…エンジン駆動式発電装置、18
    2…、216…エンジン、218…流体トルク・コンバータ、222…流体減速器、224…マルチスピード・
    パワー・シフト型自動トランスミッション、236…駆動軸、240…スライディング継手、242…ユニバーサル継手、252…最終駆動ギア、254…車軸、25
    6…高負荷型始動モータ、262…車輪。

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