車両用空気調和装置の組立方法

申请号 JP2012531554 申请日 2010-08-30 公开(公告)号 JPWO2012029086A1 公开(公告)日 2013-10-28
申请人 三菱電機株式会社; 发明人 太一 宇都; 太一 宇都; 上原 啓嗣; 啓嗣 上原;
摘要 生産ライン内にて車両の空気調和に必要な各種機器を車両用空調装置枠体内に搭載して構成される車両用空気調和機において、各種機器のうち少なくとも圧縮機、室内熱交換器及び室外熱交換器をそれぞれ生産ライン外でモジュール化し、さらに、これらを冷媒配管により接続して構成される冷凍サイクルを生産ライン外で組み立ててモジュール化し、それを冷凍サイクルモジュールとして生産ライン内の組立作業に入れるようにしている。
权利要求
  • 生産ライン内にて車両の空気調和に必要な各種機器を車両用空調装置枠体内に搭載して構成される車両用空気調和装置において、
    前記各種機器のうち少なくとも圧縮機、室内熱交換器及び室外熱交換器を冷媒配管により接続して構成される冷凍サイクルを生産ライン外で組み立ててモジュール化し、それを冷凍サイクルモジュールとして生産ライン内の組立作業に入れる車両用空気調和装置の組立方法。
  • 前記枠体のほぼ中央部に設けられた仕切板の上部にU字状の切欠部を設け、前記冷凍サイクルモジュールを前記枠体内に据え付ける際に当該冷凍サイクルモジュールの冷媒配管を前記切欠部内に上方から収める請求項1記載の車両用空気調和装置の組立方法。
  • 前記冷媒配管の前記切欠部を跨る部分を逆U字状に折り曲げている請求項2記載の車両用空気調和装置の組立方法。
  • 前記圧縮機及び該圧縮機の補助機器を生産ライン外で組み合わせてモジュール化し、それを前記冷凍サイクルモジュールの一構成部品とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両用空気調和装置の組立方法。
  • 前記室内熱交換器及び該室内熱交換器に必要な部品を生産ライン外で組み合わせてモジュール化し、それを前記冷凍サイクルモジュールの一構成部品とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両用空気調和装置の組立方法。
  • 前記室外熱交換器及び該室外熱交換器に必要な部品を生産ライン外で組み合わせてモジュール化し、それを前記冷凍サイクルモジュールの一構成部品とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両用空気調和装置の組立方法。
  • 生産ライン内にて車両の空気調和に必要な各種機器を車両用空調装置枠体内に搭載して構成される車両用空気調和装置において、
    前記各種機器のうち圧縮機及び該圧縮機の補助機器を生産ライン外で組み合わせてモジュール化し、それを圧縮機モジュールとして生産ライン内の組立作業に入れる車両用空気調和装置の組立方法。
  • 前記各種機器のうち室内熱交換器及び該室内熱交換器に必要な部品を生産ライン外で組み合わせてモジュール化し、それを室内熱交換器モジュールとして生産ライン内の組立作業に入れる請求項7記載の車両用空気調和装置の組立方法。
  • 前記各種機器のうち室外熱交換器及び該室外熱交換器に必要な部品を生産ライン外で組み合わせてモジュール化し、それを室外熱交換器モジュールとして生産ライン内の組立作業に入れる請求項7又は8記載の車両用空気調和装置の組立方法。
  • 说明书全文

    本発明は、例えば鉄道車両の屋根に搭載される車両用空気調和装置の組立方法に関するものである。

    従来の車両用空気調和装置として、例えば、空気調和装置のケーシング内の車両長方向の中央部に圧縮機を設置し、圧縮機の両端に室内送風機をそれぞれ配置し、さらに、各室内送風機の両側に室内熱交換器をそれぞれ配置すると共に、ケーシング内の車両長方向の両端部に室外送風機を配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。

    特開昭61−232917号公報(第2頁、第1図)

    ところで、車両用空気調和装置は、生産ライン内にて車両用空調装置枠体に冷凍サイクルの主要機器である圧縮機、室内熱交換器、室外熱交換器、及び補助機器である逆止弁や電磁弁等を配置・固定し、それぞれを冷媒配管にてろう付けしている。 この組立方法では、ろう付け箇所によっては無理な体勢での作業となるため、品質にも影響を及ぼす虞れがあった。 また、前述した作業を全て生産ライン内で行うため、生産性を改善する必要があった。

    本発明は、前述のような課題を解決するためになされたものであり、生産ライン内でのろう付け作業を軽減し、品質の改善及び生産性を向上させることのできる車両用空気調和装置の組立方法を提供することを目的とする。

    本発明に係る車両用空気調和装置の組立方法は、生産ライン内にて車両の空気調和に必要な各種機器を車両用空調装置枠体内に搭載して構成される車両用空気調和装置において、各種機器のうち少なくとも圧縮機、室内熱交換器及び室外熱交換器を冷媒配管により接続して構成される冷凍サイクルを生産ライン外で組み立ててモジュール化し、それを冷凍サイクルモジュールとして生産ライン内の組立作業に入れるようにした。

    本発明においては、少なくとも圧縮機、室内熱交換器及び室外熱交換器を冷媒配管により接続して構成される冷凍サイクルを生産ライン外で組み立ててモジュール化し、それを冷凍サイクルモジュールとして生産ライン内の組立作業に入れるようにしている。 これにより、生産ライン内での冷媒配管のろう付け作業が不要になり、このため、作業が容易となり、品質の改善が可能となり、大幅に生産性を向上させることができる。

    実施の形態に係る車両用空気調和装置を上方から見て示す平面図である。

    実施の形態に係る車両用空気調和装置の冷凍サイクルの概略を示すブロック図である。

    実施の形態に係る車両用空気調和装置の組立方法を示すフローチャートである。

    実施の形態に係る車両用空気調和装置の圧縮機モジュールを示す斜視図である。

    従来の圧縮機の取付例を示す正面図である。

    図4に示す圧縮機の取付例を示す正面図である。

    実施の形態に係る車両用空気調和装置の室内熱交換器モジュールを示す斜視図である。

    実施の形態に係る車両用空気調和装置の室外熱交換器モジュールを示す斜視図である。

    実施の形態に係る車両用空気調和装置の冷凍サイクルモジュールを示す斜視図である。

    図9の冷凍サイクルモジュールを車両用空調装置枠体内に据え付ける前の状態を示す斜視図である。

    図9の冷凍サイクルモジュールを車両用空調装置枠体内に据え付けるときの冷媒配管に対する仕切板の構成例を示す斜視図である。

    図9の変形例を示す斜視図である。

    図1は実施の形態に係る車両用空気調和装置を上方から見て示す平面図、図2は実施の形態に係る車両用空気調和装置の冷凍サイクルの概略を示すブロック図である。
    実施の形態における車両用空気調和装置は、例えば鉄道車両(以下、「車両」という)の屋根に搭載されている。 その車両用空気調和装置は、図1に示すように、長方形状の車両用空調装置枠体1と、車両用空調装置枠体1を車両長方向に分割して室内室8及び室外室9を形成する仕切板10と、室内室8の車両長方向の中心線上に取り付けられた室内送風機6と、室内送風機6の両側に固定された室内熱交換器4と、室外室9の車両長方向の中心線上に取り付けられた室外送風機7と、前記の中心線を中心として両側に設けられた圧縮機2及び冷媒気液分離器3と、室外送風機7の両側に固定された室外熱交換器5とを備えている。

    車両用空気調和装置の冷凍サイクルは、図2に示すように、圧縮機2と冷媒気液分離器3の間、冷媒気液分離器3と室内熱交換器4の間、室内熱交換器4と室外熱交換器5の間をそれぞれ冷媒配管11で接続して構成されている。

    ここで、前述した車両用空気調和装置の組立方法について説明する。
    図3は実施の形態に係る車両用空気調和装置の組立方法を示すフローチャートである。
    車両用空気調和装置の組立は、生産ライン外で、圧縮機モジュール、室外熱交換器モジュール及び室内熱交換器モジュールを組み立て、各モジュールを冷媒配管11により接続して構成される冷凍サイクルをモジュール化(以下、「冷凍サイクルモジュール」という)する。 そして、その冷凍サイクルモジュールを生産ライン内で室内送風機6と室外送風機7が搭載された車両用空調装置枠体1内に組み入れて、冷凍サイクルモジュールの据付及び配線の作業を行い、車両用空気調和装置の組立を完了する。

    このように、生産ライン外にて冷凍サイクルモジュールを組み立てることにより、生産ライン内での冷媒配管11のろう付け作業が殆ど不要となる。 このため、作業が容易となり、品質の改善が可能となり、また、冷凍サイクルモジュールの組み立てとそれ以外の機器の組み立てを並行して実施することができる。 さらに、冷凍サイクルの構成部品内の真空引き及び冷媒封入を生産ライン外にて実施可能となるため、大幅に生産性を向上させることができる。

    次に、圧縮機モジュールの組み立てについて説明する。
    図4は実施の形態に係る車両用空気調和装置の圧縮機モジュールを示す斜視図、図5は従来の圧縮機の取付例を示す正面図、図6は図4に示す圧縮機の取付例を示す正面図である。
    前述の圧縮機モジュール12は、図4に示すように、両端にフランジを有する断面溝状の支持体13と、支持体13の底板に設置された圧縮機2と、補助機器である冷媒気液分離器3、逆止弁14、乾燥機15、電磁弁16及びフィルター17と、圧縮機2や各補助機器にろう付けにて接続された冷媒配管11とで構成されている。 電磁弁16や支持の必要な補助機器は、支持体13に設けられた取付部材18に固定されている。 前述した逆止弁14は冷媒の逆流を防止するための補助機器であり、乾燥機15は冷媒内の分を除去するための補助機器である。 また、電磁弁16は冷媒の流量を制御するための補助機器であり、フィルター17は冷媒をろ過するための補助機器である。

    従来、圧縮機2は、図5に示すように、防振ゴム25を介して車両用空調装置枠体1に固定されている。 この構造では、圧縮機2より発生する音が底板26に伝播し、枠体1がスピーカーの役割を果たすため、音が増幅する現象が生じていた。 そこで、本実施の形態では、図6に示すように、圧縮機2と車両用空調装置枠体1との間に圧縮機モジュール12の支持体13及び防振ゴム25を介することで、その支持体13下部の底板を取り除くことができるため、底板26への振動伝播を抑制し、音が増幅しないよう空間へ開放させることで低騒音化を実現できる。

    次に、室内熱交換器モジュール及び室外熱交換器モジュールの組み立てについて説明する。
    図7は実施の形態に係る車両用空気調和装置の室内熱交換器モジュールを示す斜視図、図8は実施の形態に係る車両用空気調和装置の室外熱交換器モジュールを示す斜視図である。

    室内熱交換器モジュール19は、図7に示すように、室内熱交換器4と、冷媒の容量を制御するための電磁弁16と、冷媒を分配するためのディストリビュータ23と、冷媒を膨張させるためのキャピラリーチューブと(図示せず)、室内熱交換器4の長手方向の両端に設けられた板金部材21と、室内熱交換器4の幅方向の片側側面に設けられた風仕切板22とで構成されている。

    室外熱交換器モジュール20は、図8に示すように、室外熱交換器5と、室外熱交換器5の長手方向の両端に設けられた板金部材21と、室外熱交換器5の幅方向の片側側面に設けられた風仕切板22とで構成されている。 前述した板金部材21は、枠体1に取り付けるための部品である。 その板金部材21を予め室内熱交換器4及び室外熱交換器5に取り付けることにより、生産ライン内での作業を軽減させ、さらに、生産性を向上させることができる。 風仕切板22は、それぞれの熱交換器4、5を通過した直後の風が再度通過することを防止するための部品である。

    次に、冷凍サイクルモジュールの組み立て、及び冷凍サイクルモジュールの据え付けについて説明する。
    図9は実施の形態に係る車両用空気調和装置の冷凍サイクルモジュールを示す斜視図、図10は図9の冷凍サイクルモジュールを車両用空調装置枠体内に据え付ける前の状態を示す斜視図、図11は図9の冷凍サイクルモジュールを車両用空調装置枠体内に据え付けるときの冷媒配管に対する仕切板の構成例を示す斜視図である。

    冷凍サイクルモジュール24は、図4、図7及び図8で示した圧縮機モジュール12、室内熱交換器モジュール19及び室外熱交換器モジュール20を冷媒配管11により接続して構成される。 圧縮機モジュール12、室内熱交換器モジュール19及び室外熱交換器モジュール20、これらのモジュール12、19、20の組み合わせで構成された冷凍サイクルモジュール24は、前述したように生産ライン外で組み立てられたものである。

    その冷凍サイクルモジュール24は、図10に示すように、生産ライン内にて車両用空調装置枠体1内に室内送風機6や室外送風機7等を搭載した後に据え付けられる。 生産ライン内での組み立てと冷凍サイクルモジュール24の組み立てを並行して実施することができ、生産性を向上させることができる。

    冷凍サイクルモジュール24を車両用空調装置枠体1内に据え付ける際には、冷媒配管11が車両用空調装置枠体1の仕切板10を跨るが、本実施の形態においては、図11に示すように、仕切板10の上部にU字状の切欠部10aが設けられているため、その冷媒配管11を切欠部10a内に上方から収めて冷凍サイクルモジュール24を車両用空調装置枠体1内に据え付けることができる。 その後は、塞ぎ板10bにて切欠部10aを塞ぎ、さらに、隙間部分にパテ埋めして室内室8と室外室9の気密を保持する。

    以上のように実施の形態においては、生産ライン外で、圧縮機モジュール12、室内熱交換器モジュール19及び室外熱交換器モジュール20を組み立て、さらに、これらのモジュール12、19、20を冷媒配管11にて接続して冷凍サイクルモジュール24を組み立てるようにしている。 これにより、生産ライン内での冷媒配管11のろう付け作業が殆ど不要になり、このため、作業が容易となり、品質の改善が可能となり、大幅に生産性を向上させることができる。

    また、各モジュール12、19、20の組み立てと冷凍サイクルモジュール24の組み立てを生産ライン外で実施することにより、生産ライン外にて冷凍サイクル内の真空引き及び冷媒の封入、冷媒の漏れチェック等が可能となる。 そのため、生産ライン内での作業時間を大幅に減少させることができる。

    なお、実施の形態では、各モジュール12、19、20を用いて冷凍サイクルモジュール24を組み立てるようにしたが、冷凍サイクルモジュール24を組み立てなくても良い。 即ち、生産ライン外にて圧縮機モジュール12、室内熱交換器モジュール19及び室外熱交換器モジュール20を組み立てるだけでも、作業性・品質・生産性を向上させることができる。 その際には、各モジュール単位にて機器の配置やろう付け作業を完了させ、車両用空調装置枠体1内に各モジュール12、19、20を搭載する。 この場合、仕切板10の切欠部10aが不要となる上、生産ライン内でのろう付け作業を最小3箇所まで低減させることができる。

    また、生産ライン外にて圧縮機モジュール12、室内熱交換器モジュール19及び室外熱交換器モジュール20の何れか1つ、あるいは2つのモジュールを組み立てるだけでも、前記と同様な効果が得られる。

    また、実施の形態では、冷凍サイクルモジュール24を車両用空調装置枠体1内に据え付ける際には、冷媒配管11を車両用空調装置枠体1の仕切板10の上部に設けられたU字状の切欠部10a内に上方から収めるようにしたが、これに限定されるものではない。 例えば図12に示すように、冷媒配管11を逆U字状に折り曲げておくことにより、仕切板10の上部に設けられたU字状の切欠部10aの切り欠き深さを浅くすることが可能になる。 また、振動箇所となる圧縮機モジュール12と固定箇所となる室内・室外熱交換器モジュール19、20との間に配置してある冷媒配管11にかかる応を緩和することができる。 なお、この場合も塞ぎ板10bにて切欠部10aを塞ぎ、さらに、隙間部分にパテ埋めして室内室8と室外室9の気密を保持する。

    また、実施の形態では、車両の屋根に搭載される車両用空気調和装置の組立方法について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば車両の床、床中あるいは床下に設置される車両用空気調和装置に適用しても良い。

    1 車両用空調装置枠体、2 圧縮機、3 冷媒気液分離器、4 室内熱交換器、5 室外熱交換器、6 室内送風機、7 室外送風機、8 室内室、9 室外室、10 仕切板、10a 切欠部、10b 塞ぎ板、11 冷媒配管、12 圧縮機モジュール、13 支持体、14 逆止弁、15 乾燥機、16 電磁弁、17 フィルター、18 取付部材、19 室内熱交換器モジュール、20 室外熱交換器モジュール、21 板金部材、22 風仕切板、23 ディストリビュータ、24 冷凍サイクルモジュール、25 防振ゴム、26 底板。

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