Step device and railroad vehicle provided with step device

申请号 JP2012090029 申请日 2012-04-11 公开(公告)号 JP2013216255A 公开(公告)日 2013-10-24
申请人 Kawasaki Heavy Ind Ltd; 川崎重工業株式会社; 发明人 HIRASHIMA TOSHIYUKI; HONMA SHIRO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a step device that requires no trap door, is arranged within the limit of a vehicle, and facilitates climbing up/down two platforms with different heights.SOLUTION: A step device 2 includes: a plurality of steps 20 which are disposed side by side in a vehicle width direction and constitute a part of a floor surface; and a drive mechanism 3 for moving up/down the steps 20 on the lateral inside between an ascent position where the plurality of steps 20 serve as a part of the floor surface and a descent position where the steps 20 constitute a staircase for getting on and off. The drive mechanism 3 is provided with a rotation link 30 which rotates about one end thereof within a vertical plane, connection links 32 which connect the rotation link 30 and the steps 20, and an actuator 7 which rotates the rotation link 30. The steps 20 move up/down via the connection links 32 when the rotation link 30 rotates.
权利要求
  • 鉄道車両の乗降口に設けられるステップ装置であって、
    車両幅方向に並んで配置され、床面の一部を構成する複数のステップと、
    前記複数のステップが床面の一部となる上昇位置と、各前記ステップを下方に移動させて、乗降用の階段を構成する下降位置との間で、車両幅方向内側で各前記ステップを昇降させる駆動機構を備える、ステップ装置。
  • 各ステップは、上昇位置と下降位置との間にて、1組の駆動機構にて昇降される、請求項1に記載のステップ装置。
  • 前記各ステップは、略水平を保ったまま前記上昇位置と前記下降位置との間で昇降される、請求項1又は2に記載のステップ装置。
  • 前記駆動機構は、全てのステップを一度に昇降させる、請求項1乃至3の何れかに記載のステップ装置。
  • 前記駆動機構は、一端部を中心として垂直面内を回動する回動リンクと、該回動リンクと各前記ステップを接続する接続リンクと、前記回動リンクを回動させる少なくとも1つのアクチュエータを備え、
    前記回動リンクの回動により、前記の各ステップが各接続リンクを介して昇降する、請求項1乃至4の何れかに記載のステップ装置。
  • 前記鉄道車両の車体側に位置して、各ステップに対応して、車両幅方向に沿って複数設けられる第1昇降案内部材と、
    前記の各ステップの長手方向端部に設けられ、前記各第1昇降案内部材に連繋される第2昇降案内部材とを更に備え、
    前記各ステップは、前記第1昇降案内部材と前記第2昇降案内部材と前記駆動機構とにより、鉛直方向に沿って昇降する、請求項1乃至5の何れかに記載のステップ装置。
  • 前記回動リンクは、回動中心となる一端部は他端部よりも車両幅方向内側に設けられ、
    前記接続リンクのうち、車両幅方向の外側に位置するステップに接続される接続リンクほど、長さが長く形成される、請求項5に記載のステップ装置。
  • 車両幅方向の最も外側に位置するステップに取り付けられたカバー体を備え、
    該カバー体は、前記複数のステップが上昇位置と下降位置との間で昇降するとき、前記駆動機構の外側に位置する状態を維持しつつ変位する、請求項1乃至7の何れかに記載のステップ装置。
  • 前記駆動機構の下方において車体に取り付けられたガイド部材を備え、
    前記カバー体は車両幅方向の最も外側に位置するステップに回動可能に取り付けられた第1片と、該第1片に一端部が回動可能に接続された第2片を備え、
    前記カバー体は車両幅方向の最も外側に位置するステップが昇降する時に、前記第1片と第2片とが交差する角度を変え、且つ前記第2片の他端部が前記ガイド部材に案内されながら前記ガイド部材上を移動する、請求項8に記載のステップ装置。
  • 請求項1乃至9の何れかに記載のステップ装置を備えた、鉄道車両。
  • 说明书全文

    本発明は、乗降用のステップ装置及び該ステップ装置を備えた鉄道車両に関する。

    乗客が乗り降りしたり貨物を積み下ろししたりするプラットフォームは、線区によっては、レールからの高さが異なる場合がある。 そのような高さの異なるプラットフォームそれぞれにおいて(以下、レールからの高さの高いプラットフォームを「高プラットフォーム」といい、高さの低いプラットフォームを「低プラットフォーム」という)、乗客がスムーズに乗降できるような種々の乗降装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
    特許文献1の乗降装置は、階段状に形成された複数のステップと、ステップの裏面側に平坦面とを備えており、車両長手方向を軸として回転可能に構成されている。
    この構成により、鉄道車両が低プラットフォームに停車した際には、乗客はステップを使って低プラットフォームと鉄道車両との間を乗降することができる。
    一方、鉄道車両が高プラットフォームに停車した際には、平坦面が上を向くように、乗降装置を回転させてステップを格納する。 これにより、平坦面と高プラットフォームとの高さが等しくなるので、乗客は平坦面を使って高プラットフォームと鉄道車両との間を乗降することができる。

    また、特許文献2には、固定ステップと、閉止状態においては裏面側が外板の一部となる可動ステップとを備えた乗降装置が提案されている。 この構成により、低プラットフォームに停車した際には、駆動装置により可動ステップを下降させて固定ステップとともに階段を形成する。 一方、高プラットフォームに停車した際には、鉄道車両の床面と高プラットフォームとの間を架け渡すように、駆動装置によりトラップドアを駆動させる。 これにより、特許文献2の乗降装置は、高さの異なるプラットフォームにおいても乗客は乗降が可能であるとしている。

    米国特許出願公開第2003/0056686号

    米国特許第4275664号明細書

    しかし、特許文献1の乗降装置は、ステップを格納した場合であっても、これらのステップは風にさらされるため、凍結することがある。 そのため、乗客が安全に乗降するためには融雪作業等が必要になる場合もある。
    また、特許文献1及び特許文献2の乗降装置は、乗降装置を回転させる必要があるため、乗客がステップや平坦面にいる場合には、動作させることができない。 特に特許文献1においては、乗降装置を回転させた際に、ドアとステップとが干渉するため、ドアが開いた状態では乗降装置を動作させることができないという問題もある。
    さらに、特許文献2においては、トラップドアを設けているので、これを収納し、また動作させるためのスペースが必要である。 また、トラップドアを駆動させるための機構も必要となるため、構成が複雑になるという問題がある。
    そこで、本発明は、簡易な構成で車体内に収納可能なステップ装置及びそれを備えた鉄道車両を提供することを目的とする。

    本発明に係るステップ装置は、車両幅方向に並んで配置され、床面の一部を構成する複数のステップと、前記複数のステップが床面の一部となる上昇位置と、各前記ステップを下方に移動させて、乗降用の階段を構成する下降位置との間で、車両幅方向内側で各前記ステップを昇降させる駆動機構を備える。

    本発明に係るステップ装置にあっては、簡易な構成で車体内に収納可能なステップ装置及びそれを備えた鉄道車両を提供することができる。

    鉄道車両を示す斜視図である。

    ステップが下降位置にある鉄道車両を示す斜視図である。

    図2のA部の拡大図である。

    ステップが中間位置にある鉄道車両を示す斜視図である。

    ステップが上昇位置にある鉄道車両を示す斜視図である。

    図2に示す下降位置にあるステップをB方向から見た図である。

    図6に示すステップをC方向から見た平面図である。

    図7のD部の拡大図である。

    ステップが中間位置にある鉄道車両を示す側面図である。

    ステップが上昇位置にある鉄道車両を示す側面図である。

    以下、実施形態に含まれる鉄道車両用のステップ装置を、図を参照しながら説明する。 なお、以下では、全ての図を通じて同一又は相当する要素には、同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。 以下の記載で、鉄道車両の長手方向を前後方向とする。 また、上下方向は鉛直方向に沿った方向である。
    図1は、鉄道車両1を示す斜視図である。 鉄道車両1の側構体10には、前後にスライドして開閉する乗降扉11が設けられている。 該乗降扉11が前方又は後方にスライドした状態で側構体10に設けられた乗降口12が露出する。 鉄道車両1の内側には、床面13が設けられている。 該床面13の高さは高プラットフォームの高さと略一致している。

    図2は、鉄道車両1の内側を示す斜視図であり、鉄道車両1及び乗降口12を一点鎖線で示す。 乗降口12の内側にて床面13には切欠き15が設けられ、該切欠き15内にステップ装置2が設けられる。 該ステップ装置2は、複数枚、図2では3枚の金属製の板状部材であるステップ20を車両幅方向に沿って並べて備える。 各ステップ20は長手方向を前後方向に向け、乗降者が踏む平な踏み面21を上に向けている。 各ステップ20は夫々独立して昇降可能に設けられている。 各ステップ20を昇降させる駆動機構3は後記する。 図2に示す複数枚のステップ20は、車両幅方向に沿って外側に位置するステップ20ほど下側に位置している。 このステップ20の状態を「下降位置」とする。 該下降位置にて、車両幅方向の最も外側に位置するステップ20は、低プラットフォームと略同一面内に位置する。 下降位置にあるステップ20によって、床面13と低プラットフォームが架け渡される。
    床面13の下側には、各ステップ20の側端縁に対向した側壁4が設けられている。 該側壁4に各ステップ20に対応した案内溝40が車両幅方向に沿って複数設けられている。 なお、本実施形態では案内溝40は3本であり、それぞれ略鉛直方向に延びている。 なお、各ステップ20が昇降する際に踏み面21が略水平に維持されればよく、案内溝40は鉛直方向に対して傾斜していてもよい。 図2では、図示の便宜上、片側の側壁4しか示さないが、側壁4はステップ20の側端縁両側に設けられている(図7参照)。

    車両幅方向に沿って最も外側に位置するステップ20の下面には、カバー体5が取り付けられている。 該カバー体5は、該最も外側に位置するステップ20に一端部が回動可能に取り付けられた第1片50と、該第1片50の他端部に設けられた連結軸52に一端部が回動可能に接続された第2片51を備える。 第1片50と第2片51は、ともに金属板から形成されて、前後方向に直交する垂直面内を回動可能に設けられる。
    床面13の下側には、前記側壁4に直交する支え壁41が設けられている。 該支え壁41の下端部には略円弧状のガイド部材6が設けられる。 該ガイド部材6は膨らみを下側に向けており、その上面に第2片51の下端が接する。 ガイド部材6は第2片51の下端部との摩擦係数が小さな材料で形成されている。
    図3は、図2のA部の拡大図である。 各ステップ20の長手方向の両端面からは突起22が突出し、該突起22が前記の案内溝40に嵌合する。 これにより、ステップ20は鉛直方向に沿う昇降を案内される。 即ち、案内溝40が「第1昇降案内部材」に相当し、突起22が「第2昇降案内部材」に相当する。

    鉄道車両が高プラットフォームに停車する際には、各ステップ20が下降位置から上昇する。 図4に示すように、各ステップ20は踏み面21を水平に保ったまま、案内溝40に沿って上昇する。 車両幅方向に沿って最も外側に位置するステップ20は、低プラットフォームの高さよりも上方に位置する。 カバー体5の第2片51がガイド部材6上を摺動し、それとともに第1片50が上昇する。 このときのステップ20の状態を「中間位置」とする。
    図5に示すように、各ステップ20は踏み面21を水平に保ったまま、案内溝40に沿って更に上昇し、最終的には全てのステップ20が同一面内に位置する。 カバー体5は第1片50と第2片51が上下に沿って連なるように、車両幅方向に沿って最も外側に位置するステップ20から垂れ下がる。 このときのステップ20の状態を「上昇位置」とする。 該上昇位置にて、全てのステップ20は、床面13及び高プラットフォームと略同一面内に位置する。 乗降者は上昇位置にあるステップ20によって床面13と高プラットフォームの間を安全に移動することができる。
    上昇位置では各ステップ20の高さが同じで、下降位置では車両幅方向の外側に位置するステップ20ほど高さが低い。 従って、車両幅方向に沿って外側に位置するステップ20ほど、昇降ストロークが長い。
    尚、上昇位置と下降位置との間において、車両幅方向の最も外側に位置するステップ20は、乗降扉11よりも車両幅方向の内側にある。 即ち、車両幅方向に突出することなく、車体内でステップ20を昇降させるから、上昇位置と下降位置との間でステップ20が乗降扉11やプラットフォームに干渉することがない。

    (駆動機構)
    図6は、図2に示す下降位置にある複数のステップ20をB方向から見た側面図である。 図7は、図6に示すステップ20をC方向から見た平面図である。 両側壁4、支え壁41、ステップ20、ガイド部材6によって囲まれる空間K内には、ステップ20を昇降駆動する駆動機構3が配置されている。 該駆動機構3は、前後方向に直交する垂直面内に配備されて車両幅方向内側の一端部を中心として該垂直面内を回動する回動リンク30と、各ステップ20の下面に一端部が取り付けられた連結リンク31と、該回動リンク30と各連結リンク31の他端部を接続する接続リンク32と、該回動リンク30の他端部に介在リンク33を介して接続されたアクチュエータ7を備える。 全ての接続リンク32は回動リンク30に接続される。 回動リンク30はアクチュエータ7よりも上側に位置しており、該アクチュエータ7は回動リンク30を下側から駆動する。
    アクチュエータ7は例えばエアシリンダであって、筒状のシリンダ本体70からピストン71が出没する。 ピストン71は、シリンダ本体70に収納された状態から車両幅方向外側に向けて突出する。 シリンダ本体70の車両幅方向内側の一端部には、シリンダ本体70の回転中心である第1枢軸72が設けられている。 該シリンダ本体70は該第1枢軸72を中心として垂直面内を回動する。 なお、本実施の形態においてアクチュエータ7はエアシリンダとしたが、これに限られず、電動アクチュエータ等の公知技術を用いてもよい。

    接続リンク32のうち、車両幅方向の外側に位置するステップ20に接続される接続リンク32ほど長さが長い。 これは、車両幅方向の外側に位置するステップ20ほど昇降ストロークが長いためである。 一方、連結リンク31のうち、車両幅方向の外側に位置するステップ20に接続される連結リンク31の長さは、接続リンク32よりも短い。 各ステップ20について、連結リンク31の長さと該連結リンク31に接続される接続リンク32の長さの和は何れも等しくなるように設定されている。
    図7に示すように、両側壁4には、前後方向に延びた第2枢軸42が架けられている。 回動リンク30は一端部が該第2枢軸42に嵌まって垂直面内を回転する。 該第2枢軸42は回動リンク30の他端部よりも車両幅方向内側に位置している。 前記第1枢軸72は該第2枢軸42の下側で前後に延びている。
    回動リンク30及びアクチュエータ7は、前後方向に沿って、複数、本実施形態では2つ設けられて、複数のステップ20を安定して昇降させる。 即ち、前後方向に沿って1組の駆動機構3が空間K内に配置される。 2つのアクチュエータ7は同期して、ステップ20を昇降させる。 なお、ここでは2つのアクチュエータを用いているが、負担すべき荷重が小さければ1つのアクチュエータでもよい。

    図8は、図7のD部の拡大図である。 最も車両幅方向外側に位置するステップ20の長手方向の両端面には、凹部23が形成されている。 該凹部23は突起22及び前記第1片50よりも車両幅方向外側に位置している。 側壁4には、該凹部23に嵌まるように位置する突条44が設けられている。 該突条44がカバー体5の近傍に位置することにより、車両幅方向の外側からの雨や雪が、ステップ20と側壁4の間の隙間を通って、突条44よりも車両幅方向内側に侵入することを防ぐ。 特に、突条44は突起22よりも車両幅方向外側に設けられているから、車両幅方向の外側からの雨や雪は突起22に当たらない。 これにより、突起22が例えば錆付いて、ステップ20が円滑に昇降されないような支障を防ぐ。

    (ステップ昇降動作)
    ステップ20が、下降位置から中間位置を経て上昇位置まで上昇する際には、以下の動作を行う。
    図9は、中間位置にあるステップ20の側面図である。 中間位置では、図6に示す下降位置からピストン71がシリンダ本体70から斜め下向きに突出する。 下降位置から中間位置に向けて、回動リンク30は第2枢軸42を中心として時計方向に回転する。 回動リンク30が回転することにより、介在リンク33を介して、ピストン71の自由端部が持ち上げられる。 シリンダ本体70は時計方向に回転し、ステップ20は中間位置に達する。
    接続リンク32及び連結リンク31は回動リンク30によって押し上げられ、各ステップ20が上昇する。 前記の如く、車両幅方向の外側に位置するステップ20ほど上昇距離が長い。 最も車両幅方向の外側に位置するステップ20により、カバー体5の第1片50が持ち上げられる。 カバー体5は、該第1片50と第2片51とが交差する度を変えながら変位し、第2片51の下端部がガイド部材6に接しながら移動する。 第2片51は一端部が第1片50に、他端部がガイド部材6に案内されながら移動するから、カバー体5の移動動作が安定する。 カバー体5は、駆動機構3の外側に位置する状態を維持し、鉄道車両外側からの侵入物、例えば雪や雨が空間K内に入ることを防ぐ。 これにより、駆動機構3を雪や雨から保護している。

    更に、シリンダ本体70からピストン71が突出すると、回動リンク30は更に第2枢軸42を中心として上昇するように、時計方向に回転する。 回動リンク30の上昇により、シリンダ本体70が第1枢軸72を中心として時計方向に回転される。
    全てのステップ20は更に上昇して、最終的には全てのステップ20が床面と同一面内に位置する上昇位置に達する。 カバー体5は第1片50と第2片51が上下に一直線状となった状態で連なり、駆動機構3よりも車両幅方向の外側に位置する。
    このようにして、本実施形態に含まれるステップ装置2では、上昇位置において全てのステップ20の高さを床面13の高さと略一致させる。 よって、従来のようなトラップドアは不要になる。 また、該トラップドアを収納する空間も不要であるから、鉄道車両内の空間を有効に利用することができる。 また、各ステップ20は1組のアクチュエータ7で一度に昇降駆動されるから、各ステップ20を別個に昇降駆動させる必要が無い。 よって、該各ステップ20を昇降する機構が簡素になる。 更に、駆動機構3は車両幅方向の範囲でステップ20を昇降させるから、ステップ20が乗降扉11やプラットフォームに干渉することがない。

    各ステップ20は、上昇位置と下降位置との間を昇降駆動される間、踏み面21を常に略水平を保つ。 これにより、万一、乗降客がステップ20に乗ったまま、駆動機構3が作動した場合であっても、乗降者の安全を十分に確保することができる。 もちろん、乗降口12にセンサ等を設けて、乗降口12付近の乗降者の存在を検出し、乗降者がステップ20に乗ったまま不用意にステップ20が昇降しないようにするのが好ましい。 しかし、例えば該センサが故障等した場合であっても、ステップ20が踏み面21を略水平を保ったまま昇降することにより、乗降者の安全は確保されている。
    上記実施形態では、アクチュエータ7は2つ、即ち1組であるとしたが、3つ以上設けてもよい。 ステップ20の材質には金属の他に、乗降者の荷重に耐えられる材質であればよく、例えば樹脂等が考えられる。
    また、側壁4に案内溝40を形成し、ステップ20に突起22を形成しているとした。 しかし、これに代えて、側壁4に突起22を形成し、ステップ20に案内溝40を形成してもよい。

    以上のように、本実施の形態に含まれるステップ装置は、車両幅方向に並んで配置され、床面の一部を構成する複数のステップと、複数のステップが床面の一部となる上昇位置と、各ステップを下方に移動させて、乗降用の階段を構成する下降位置との間で、車両幅方向内側で各前記ステップを昇降させる駆動機構を備える。
    この構成によれば、全てのステップは床面の一部を構成するので、上昇位置及び下降位置のいずれにおいても車体内に収納することができる。 また、従来のように、鉄道車両の床面とステップとを繋げる部材を別途設ける必要もなく、これらの部材を収納する空間も不要であるから、鉄道車両内の空間を有効に利用することができる。 更に、駆動機構は各ステップを駆動させるだけで、乗降用の階段を構成することができるので、簡易な構成でステップ装置を実現することができる。
    また、本実施の形態に含まれるステップ装置において、各ステップは、上昇位置と下降位置との間にて、1組の駆動機構にて昇降されてもよい。
    この構成によれば、各ステップは1組の昇降駆動機構にて昇降されるから、複数のステップを昇降させる機構が簡素となる。

    また、本実施の形態に含まれるステップ装置において、各ステップは、略水平を保ったまま上昇位置と下降位置との間で昇降されてもよい。
    この構成によれば、万一、乗客がステップに乗ったまま、駆動機構が作動した場合であっても、ステップは水平を保っているので、安全を十分に確保することができる。
    また、本実施の形態に含まれるステップ装置において、駆動機構は、全てのステップを一度に昇降させてもよい。
    この構成によれば、ステップを別個に昇降駆動する必要が無く、各ステップを昇降させる機構が簡素となる。
    また、本実施の形態に含まれるステップ装置において、駆動機構は、一端部を中心として垂直面内を回動する回動リンクと、回動リンクと各ステップを接続する接続リンクと、回動リンクを回動させる少なくとも1つのアクチュエータを備え、回動リンクの回動により、各ステップが各接続リンクを介して昇降してもよい。
    この構成によれば、回動リンクを回動させると、複数のステップが該回動リンクに連動して昇降する。 即ち、簡素な機構で複数のステップを一度に昇降させることができる。
    さらに、本実施の形態に含まれるステップ装置は、鉄道車両の車体側に位置して、各ステップに対応して、車両幅方向に沿って複数設けられる第1昇降案内部材と、各ステップの長手方向端部に設けられ、各第1昇降案内部材に連繋される第2昇降案内部材とを更に備えてもよい。 そして、各ステップは、前記第1昇降案内部材と前記第2昇降案内部材と前記駆動機構とにより、鉛直方向に沿って昇降してもよい。
    この構成により、ステップの昇降動作が安定させることができる。

    また、本実施の形態に含まれるステップ装置において、回動リンクは、回動中心となる一端部は他端部よりも車両幅方向内側に設けられ、接続リンクのうち、車両幅方向の最も外側に位置するステップに接続される接続リンクほど、長さが長く形成されてもよい。
    この構成によれば、下降位置では車両幅方向の外側に位置するステップほど下側に位置するから、該外側に位置するステップほど上昇位置との間の昇降ストロークが長い。 回動リンクの回動中心となる一端部を、車両幅方向内側に設け、且つ車両幅方向の外側に位置するステップに接続される接続リンクほど、長く形成することにより、かかる車両幅方向の外側に位置するステップの長い昇降ストロークに対応することができる。
    また、本実施の形態に含まれるステップ装置は、車両幅方向の最も外側に位置するステップに取り付けられたカバー体を備えてもよい。 カバー体は、複数のステップが上昇位置と下降位置との間で昇降するとき、駆動機構の外側に位置する状態を維持しつつ変位してもよい。
    この構成によれば、複数の各ステップが上昇位置と下降位置との間で何れの位置にあっても、カバー体は駆動機構に対して外側に位置する。 これにより、駆動機構は車両幅方向の外側からの不用意な侵入物、例えば雨や雪から保護される。 特に寒冷地で用いられる場合、ステップが凍結することがない。

    また、本実施の形態に含まれるステップ装置は、更に、駆動機構の下方において車体に取り付けられたガイド部材を備えてもよい。 そして、カバー体は車両幅方向の最も外側に位置するステップに回動可能に取り付けられた第1片と、第1片に一端部が回動可能に接続された第2片を備え、カバー体は車両幅方向の最も外側に位置するステップが昇降する時に、第1片と第2片とが交差する角度を変え、且つ前記第2片の他端部がガイド部材に案内されながらガイド部材上を移動してもよい。
    この構成によれば、カバー体の移動時に、一端部が第1片に接続された第2片は、他端部をガイド部材に案内されながら移動する。 即ち、第2片は一端部が第1片に、他端部がガイド部材に案内されながら移動するから、カバー体の移動動作が安定する。
    なお、実施形態に含まれるステップ装置は、鉄道車両に適用した場合について説明したが、バスやその他の乗客が乗降する各種の交通機関に適用可能である。
    上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。 従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する1つの態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。 本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。

    本発明は、高プラットフォームと低プラットフォームの2種類のプラットフォームがある走行線区を走行する鉄道車両に適用すると有用である。

    1 鉄道車両2 ステップ装置3 駆動機構5 カバー体7 アクチュエータ20 ステップ30 回動リンク31 連結リンク32 接続リンク70 シリンダ本体71 ピストン

    QQ群二维码
    意见反馈