ケーブル輸送施設

申请号 JP2018517508 申请日 2016-10-06 公开(公告)号 JP2018529580A 公开(公告)日 2018-10-11
申请人 ポマ; POMA; 发明人 リュック、マルナス;
摘要 本発明は、ケーブル輸送施設に関し、ケーブル輸送施設は、少なくとも1つの車両(4から10)と、車両(4から10)を牽引し、第1の閉ループを描く第1の引張りケーブル(2)と、車両(4から10)を牽引し、第2の閉ループを描く第2の引張りケーブル(3)と、を備え、第1および第2の引張りケーブル(2、3)の間に分離空間(11)を作り出すように、第2のループは第1のループを包囲する。
权利要求

ケーブル輸送設備であって、前記ケーブル輸送設備は、 少なくとも1つの運搬体(4から10)と、 運搬体(4から10)を搬送し、第1の閉ループを描く第1の搬送ケーブル(2)と、 運搬体(4から10)を搬送し、第2の閉ループを描く第2の搬送ケーブル(3)と、 を備えるケーブル輸送設備において、 前記第1および第2の搬送ケーブル(2、3)の間に分離空間(11)を作り出すように、前記第2のループは前記第1のループを包囲することを特徴とする、ケーブル輸送設備。前記分離空間(11)の内側に位置付けられた搭乗/降機プラットフォーム(18)を備える、請求項1に記載の設備。前記第1の搬送ケーブル(2)によって搬送される運搬体(4から6)のための第1の走行軌道(X)と、前記第2の搬送ケーブル(3)によって搬送される運搬体(7から10)のための第2の走行軌道(Y)とを備え、前記第1の走行軌道(X)の長さは前記第2の走行軌道(Y)の長さよりも短い、請求項1または2に記載の設備。運搬体(4から10)であって、前記運搬体(4から10)を少なくとも1つの搬送ケーブル(2、3)に取り外し可能に結合する分離可能クランプ(19)を備えた運搬体(4から10)を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の設備。前記第1の走行軌道(X)に沿った前記第1の搬送ケーブル(2)の第1の駆動手段(20)と、前記第2の走行軌道(Y)に沿った前記第2の搬送ケーブル(3)の第2の駆動手段(21)とを備え、前記第2の駆動手段(21)は前記第1の駆動手段(20)とは異なる、請求項3に記載の設備。搬送ケーブル(2、3)の少なくとも1つの駆動手段(20、21)は、駆動滑車(24、25)と、前記搬送ケーブル(2、3)を前記駆動滑車(24、25)の方向に方向転換させる2つの方向転換滑車(26から29)とを備える、請求項5に記載の設備。前記駆動滑車(24、25)の回転軸(A24、A25)および前記方向転換滑車(26から29)の回転軸(A26からA29)は平である、請求項6に記載の設備。前記駆動手段(20、21)は、前記搬送ケーブル(2、3)を前記駆動滑車(24、25)の方向に屈曲させる2つの屈折滑車(40から42)を備え、前記駆動滑車(24、25)の回転軸(A24、A25)は垂直であり、前記方向転換滑車(26から29)および屈折滑車(40から42)の回転軸(A26からA29、およびA40からA42)は水平である、請求項6に記載の設備。前記駆動滑車(24、25)の回転軸(A24、A25)および前記方向転換滑車(26から29)の回転軸(A26からA29)は垂直である、請求項6に記載の設備。前記2つの方向転換滑車(26から29)の間に位置付けられた走行空間(37、38)と、前記走行空間(37、38)を通過する運搬体(4から10)のための離脱サーキット(C3、C4)であって、前記運搬体(4から10)を前記搬送ケーブル(2、3)から取り外すための離脱サーキット(C3、C4)とを備える、請求項7または8に記載の設備。前記第1および第2の搬送ケーブル(2、3)は、地面の上空に吊るされた空中搬送ケーブルであり、前記運搬体(4から10)は、客室(30)と、前記客室(30)を前記運搬体(4から10)の前記クランプ(19)に結合するハンガー・アーム(31)とを備え、前記運搬体(4から10)が前記搬送ケーブル(2、3)に結合されたとき、前記ハンガー・アーム(31)は、前記分離空間(11)の内側に位置付けられる、請求項1から10のいずれか一項に記載の設備。

说明书全文

本発明はケーブル輸送設備(cable transport installation)に関し、より詳細には、空中ケーブル輸送設備に関する。

チェアリフトまたはゴンドラ・リフトなどの空中ケーブルウェイは、現在、山でのレジャー活動を求める乗客を輸送するために使用されている。これらの空中ケーブルウェイは、瞬間的に故障し、空中ケーブルウェイの運用が再開されるまで乗客の輸送を妨げることがある。

従って、最低限の乗客運送率(minimum passenger transit rate)を確保する空中ケーブルウェイまたは地上ケーブル輸送設備を提供することは有益である。

平行に設けられた2つの独立した空中ケーブルウェイを備える空中ケーブル設備が、現在のところ存在する。各空中ケーブルウェイは、1つの客室を備え、往復タイプのもの、すなわち、外に出る方向および到来する方向の客室の走行が同一の軌道上で発生するタイプのものである。1つの空中ケーブルウェイが故障したとしても、第2の空中ケーブルウェイが乗客の輸送の実行を引き継ぐことができるので、この設備は、乗客運送率に関してある程度の柔軟性を有する。しかしながら、このような設備は、再び乗客の搭乗(loading)を進めることができるよう走行している客室の帰還を待つ必要があるため、乗客運送率が低いという欠点を呈する。

本発明の目的は、これらの欠点を改善すること、より詳細には、最低限の乗客運送率を確保することができるケーブル輸送設備を提供することにある。

本発明の別の目的は、全体寸法の小さい設備を提供することにある。

本発明の1つの特徴によると、ケーブル輸送設備であって、少なくとも1つの運搬体(carrier)と、運搬体を搬送し、第1の閉ループを描く第1の搬送ケーブル(hauling cable)と、運搬体を搬送し、第2の閉ループを描く第2の搬送ケーブルと、を備えるケーブル輸送設備が提案される。

この設備において、第1および第2の搬送ケーブルの間に分離空間を作り出す(create)ように、第2のループは第1のループを包囲する。

従って、乗客の搭乗および降機(unloading)のための運搬体の稼働性が向上されることを可能にする設備が提供される。実際、例えば保守を行うためまたは故障のときに、第2の搬送ケーブルを使用する可能性を維持したまま、第1の搬送ケーブルの駆動は停止されることができる。それにより、このような設備は、運搬体の駆動の冗長性を確保する。更には、第2の搬送ケーブルが第1の搬送ケーブルを包囲するとき、運搬体の各走行軌道は、単一の搬送ケーブルを備えてよく、すなわち、それらは現在の設備のように搬送ケーブルの戻り部を備えることがなく、それによって、運搬体走行軌道の横方向の空間占有を減少させる。

設備は、分離空間の内側に位置付けられた搭乗/降機プラットフォームを備えてよい。

設備は、第1の搬送ケーブルによって搬送される運搬体のための第1の走行軌道と、第2の搬送ケーブルによって搬送される運搬体のための第2の走行軌道とを備えてよく、第1の走行軌道の長さは第2の走行軌道の長さよりも短い。

設備は、運搬体であって、運搬体を少なくとも1つの搬送ケーブルに取り外し可能に結合する分離可能クランプを備えた運搬体を備えてよい。

設備は、第1の走行軌道に沿った第1の搬送ケーブルの第1の駆動手段と、第2の走行軌道に沿った第2の搬送ケーブルの第2の駆動手段とを備えてよく、第2の駆動手段は第1の駆動手段とは異なる。

搬送ケーブルの少なくとも1つの駆動手段は、駆動滑車と、搬送ケーブルを駆動滑車の方向に方向転換させる2つの方向転換滑車とを備えてよい。

一実施形態によると、駆動滑車の回転軸および方向転換滑車の回転軸は平である。

駆動手段は、搬送ケーブルを駆動滑車の方向に屈曲させる2つの屈折滑車も備えてよく、駆動滑車の回転軸は垂直であり、方向転換滑車および屈折滑車の回転軸は水平である。

別の実施形態によると、駆動滑車の回転軸および方向転換滑車の回転軸は垂直である。

設備は、2つの方向転換滑車の間に位置付けられた走行空間と、走行空間を通過する運搬体のための離脱サーキットであって、運搬体を搬送ケーブルから取り外すための離脱サーキットとを備えてよい。

第1および第2の搬送ケーブルは、地面の上空に吊るされた空中搬送ケーブルであってよく、運搬体は、客室と、客室を運搬体のクランプに結合するハンガー・アームとを備え、運搬体が搬送ケーブルに結合されたとき、ハンガー・アームは、分離空間の内側に位置される。

他の利点および特徴は、非制限的な例示を目的としてのみ与えられ、添付の図面に示される本発明の特定の実施形態の以下の説明からよりはっきりと明らかになるであろう。

本発明による、ケーブル輸送設備の実施形態を概略的に示す図である。

設備の搬送ケーブルの駆動手段の実施形態の上面図を概略的に示す図である。

図2の実施形態の正面図を概略的に示す図である。

設備の搬送ケーブルの駆動手段の別の実施形態の上面図を概略的に示す図である。

図4の実施形態の正面図を概略的に示す図である。

設備の搬送ケーブルの駆動手段の更に別の実施形態の上面図を概略的に示す図である。

設備の搬送ケーブルの駆動手段の別の実施形態の正面図を概略的に示す図である。

設備の運搬体のハンガー・アームの実施形態の正面図を概略的に示す図である。

本発明による、ケーブル輸送設備の別の実施形態の上面図を概略的に示す図である。

図9の実施形態の正面図を概略的に示す図である。

図1において、ケーブル2、3による輸送設備1が示されている。設備1は、少なくとも1つの運搬体4から10と、運搬体4から10を搬送し、第1の閉ループを描く第1の搬送ケーブル2と、運搬体4から10を搬送し、第2の閉ループを描く第2の搬送ケーブル3と、を備える。運搬体4から10は、乗客または物品を輸送するために、少なくとも1つの搬送ケーブル2、3に結合されて搬送されるように設計される。運搬体4から10は、乗客を輸送し、椅子などの開放された乗客空間または客室などの閉鎖された乗客室を備えるように設計されることができ、またはそれらは物品を輸送するように設計されることができ、このときそれらはコンテナである。

一般的に、設備1は、それに沿って第1の搬送ケーブル2が駆動される運搬体4から6のための第1の走行軌道Xと、それに沿って第2の搬送ケーブル3が駆動される運搬体7から10のための第2の走行軌道Yとを備える。図1において、第1の搬送ケーブル2に結合された3つの運搬体4から6および第2の搬送ケーブル3に結合された4つの運搬体7から10が示されている。同じ1つの軌道X、Yに沿って走行している運搬体4から10の間の間隔は一定である必要はない。運搬体4から10の間の間隔は、1つの軌道と他の軌道とで異なってよい。換言すれば、走行軌道X、Yは独立している。設備1は空中ケーブルウェイ・タイプであってよく、すなわち、図2から図8に示されるように、搬送ケーブル2、3は空中式であり、運搬体4から10は地面の上空に吊るされる。変形例として、設備1は地上ケーブルウェイ・タイプであってよく、図9および図10に示されるように、搬送ケーブル2、3は地上レベルに位置される。この変形例によると、設備1は、運搬体4から10が置かれるいくつかの支持レールを地上に有する支持構造を備える。設備1が、空中ケーブルウェイ・タイプの1つの走行軌道X、Yと地上ケーブルウェイ・タイプの1つの走行軌道X、Yとを備える混合タイプであることも想定されることができる。更には、走行軌道X、Yが空中ケーブルウェイ・タイプであるとき、それは、搬送ケーブルおよび支持ケーブル(carrying cable)の両方である単一のケーブル2、3を備えてよく、または、搬送ケーブル2、3といくつかの支持ケーブルとを備えてよく、または、1つまたは複数の支持ケーブルを有するか、もしくは支持ケーブルを全く有さないが、平行に設けられ同一の走行方向に駆動される2つの搬送ケーブルをやはり備えてもよい。走行軌道X、Yが地上ケーブルウェイ・タイプであるとき、それは、単一の搬送ケーブル2、3を、または平行に設けられ同一の走行方向に駆動される2つの搬送ケーブルを備えてよい。

より詳細には、第2の搬送ケーブル3によって描かれる第2の閉ループは、第1の搬送ケーブル2によって描かれる第1の閉ループを包囲し、第1および第2の搬送ケーブル2、3の間に分離空間11が生み出される。換言すれば、第2の走行軌道Yは第1の走行軌道Xを包囲する。「包囲する」によって意味されるのは、第1の搬送ケーブル2によって描かれる第1の閉ループが、第2の搬送ケーブル3によって描かれる第2の閉ループの内側に位置付けられるという事実である。つまり、第1の走行軌道Xは、第2の走行軌道Yの内側に配置される。搬送ケーブル2、3のこのような配置は、最低限の乗客運送率を保証するために、運搬体4から10より大きな稼働性を確保することを可能にする。実際、走行軌道X、Yが故障したとき、または保守を受けているとき、軌道X、Yの搬送ケーブルの走行は停止され、乗客は、関連付けられた搬送ケーブル2、3が動作中である他の走行軌道X、Yを使用することができる。例えば、走行軌道X、Yは、それらの運行路全体にわたって平行であってよい。一実施形態によると、第1の走行軌道Xの長さは第2の走行軌道Yの長さよりも短い。別の実施形態によると、第1の搬送ケーブル2の長さは第2の搬送ケーブル3の長さよりも短い。

設備1は、1つまたは複数のターミナル12から17を備えてよい。ターミナル12から17は、運搬体4から10内へおよびそこから外への乗客の搭乗/降機のために設計される。ターミナル12から17は、乗客の搭乗および/または降機のためのプラットフォーム18を備えてよい。詳細には、ターミナル12から17のプラットフォーム18は、分離空間11の内側に位置される。プラットフォーム18は、2つの走行軌道X、Yへの乗客のアクセスを容易にする。同じ1つのプラットフォーム18から、乗客は、1つの軌道X、Yに沿って、または他の軌道X、Yに沿って走行する運搬体4から10に入ることを選択できる。従って、設備1は、乗客が、1つのまたは他の走行軌道X、Yを選ぶことによって、1つのターミナル12から17から他のターミナル12から17へ進むことを可能にする。従って、もしも走行軌道X、Yのうちの1つがもはや動作していなくても、1つのターミナル12から17から他のターミナル12から17のうちの任意のものへの乗客の輸送が確保される。搬送ケーブル2、3の間に位置付けられたプラットフォーム18の位置は、ターミナル12から17の横方向寸法が減少されることを可能にし、換言すれば、ターミナル12から17の地上占有面が減少される。

運搬体4から10は、図2から図8、および図10に示されるように、それらを搬送ケーブル2、3に結合するクランプ19を更に備える。優先的には、クランプ19は分離可能タイプのものである。分離可能クランプ19は、運搬体4から10を搬送ケーブル2、3に取り外し可能に結合し、すなわち、それは運搬体4から10が搬送ケーブル2、3から分離されることを可能にする。「分離される」によって意味されるのは、運搬体4から10は搬送ケーブル2、3に機械的に接続されているものではないということ、換言すれば、運搬体4から10は搬送ケーブル2、3に機械的に接触しているものではないということである。反対に、「結合される」によって意味されるのは、運搬体4から10は搬送ケーブル2、3に機械的に接続されているという事実、すなわち、運搬体4から10は搬送ケーブル2、3に機械的に接触しており、運搬体は搬送ケーブル2、3に固定されているという事実である。更には、分離可能クランプ19は、運搬体4から10が搬送ケーブル2、3によって搬送されるように運搬体4から10に結合する閉位置を占めることができ、および運搬体4から10を搬送ケーブル2、3から分離させる開位置を占めることができる。

好ましい実施形態によると、設備1は分離可能タイプの輸送設備であり、すなわち、運搬体4から10の各々は、分離可能クランプ19を備える。乗客が運搬体4から10に入りまたは出ることができるように運搬体4から10をプラットフォーム18のレベルにおいて不動化するために搬送ケーブル2、3を停止させる必要がないため、分離可能タイプの設備1は、乗客運送率が増加されることを可能にする。

一般的に、設備1は、第1の走行軌道Xに沿った第1の搬送ケーブル2の第1の駆動手段20と、第2の走行軌道Yに沿った第2の搬送ケーブル3の第2の駆動手段21とを備える。好ましくは、走行軌道X、Yの冗長性を確保するために、第2の駆動手段21は第1の駆動手段20とは異なる。換言すれば、駆動手段20、21は独立している。駆動手段20、21の各々は、搬送ケーブル2、3を走行方向22、23に駆動するように構成されてよい。例えば、搬送ケーブル2、3は、同じ走行方向22に駆動されてよく、または2つの反対側の方向22、23に駆動されてよい。変形例として、駆動手段20、21は反転可能であってよく、搬送ケーブル2、3の走行方向を反転させることができる。駆動手段20、21は、例えば、駆動滑車24、25を備えてよい。設備1が分離可能タイプの走行軌道X、Yを備えるとき、すなわち、軌道X、Y上を走行する運搬体4から10の各々が分離可能クランプ19を備えるとき、走行軌道X、Yと関連付けられた駆動手段20、21は、それが駆動する搬送ケーブル2、3を駆動滑車24、25の方向に方向転換させる2つの方向転換滑車26から29を有利に備える。方向転換滑車26から29のために、駆動滑車24、25は、運搬体4から10の走行軌道に対してオフセットされて位置されてよい。搬送ケーブル2、3を駆動する駆動滑車24、25は、それが駆動する搬送ケーブル2、3によって描かれる閉ループの内側または外側に位置されてよい。詳細には、走行軌道X、Yが分離可能で、関連付けられた駆動滑車24、25が、それが駆動する搬送ケーブル2、3によって描かれる閉ループの内側に位置されるとき、分離された運搬体は、搬送ケーブル2、3から、軌道X、Yの内側に向かって、すなわちケーブルによって描かれる閉ループの内側に向かって引き出される。反対に、駆動滑車24、25が、それが駆動する搬送ケーブル2、3によって描かれる閉ループの外側に位置されるとき、分離された運搬体は、搬送ケーブル2、3から、軌道X、Yの外側に向かって、すなわちケーブルによって描かれる閉ループの外側に向かって引き出される。有利には、第2の搬送ケーブル3を駆動する駆動滑車25は、第2の閉ループの内側に配置され、第1の搬送ケーブル2を駆動する駆動滑車24は、第1の閉ループの外側に配置される。このようにして、第1の軌道Xに沿って走行する運搬体4から6は第1の軌道Xの外側に向かって引き出されることができ、第2の軌道Yに沿って走行する運搬体7から10は、第2の軌道Yの内側に向かって引き出されることができる。換言すれば、各運搬体4から10は、搬送ケーブル2、3から、分離空間11へ、すなわちターミナル12から17のプラットフォーム18へ引き出されることができる。従って、ターミナル12から17の全体寸法が減少される。図2および図4において、第1の搬送ケーブル2を駆動する駆動滑車24は、第2のループの内側に位置されること、および第2の搬送ケーブル3を駆動する駆動滑車25は第1のループの外側に位置されることも留意されてよい。駆動滑車24、25は、搭乗/降機プラットフォーム18から距離を空けて配置されてよいことも留意されてよい。

図2から図10において、搬送ケーブル2、3の駆動手段20、21の異なる実施形態が示されている。一般的に、搬送ケーブル2、3の駆動手段20、21が位置付けられたターミナル12は、駆動ターミナルであるものとして意味される。駆動手段20、21は、同一の駆動ターミナル12に位置付けられてよい。第1の駆動手段20を1つのターミナル12から17に置き、第2の駆動手段21を別の異なるターミナル12から17に置くことも想定されることができる。

図2から図8において、分離可能な空中ケーブルウェイ・タイプの設備1が示されている。設備1は、2つの空中搬送ケーブル2、3を備え、運搬体4から10の各々は、輸送客室30とハンガー・アーム31とを備える。運搬体4から10のハンガー・アーム31は、客室30を運搬体4から10のクランプ19に結合する。ハンガー・アーム31は、好ましくは、運搬体4から10が搬送ケーブル2、3に結合されたときに分離空間11の内側に位置される。

図2において、設備1の実施形態が示されており、そこにおいては、駆動滑車24、25の回転軸A24、A25、および方向転換滑車の回転軸A26からA29は垂直であり、すなわち、図2の紙面に対して直交し、ここで垂直とは、重の方向に従った方向である。

図2において、設備1の2つの異なる位置に運搬体4、5および7、8も示されている。第1の運搬体4は、ターミナル12に位置付けられ、ターミナル12の第1の迂回サーキットC1に沿って走行する。ターミナル12は、第2の迂回サーキットC2も備える。第1の運搬体4は分離されているともいわれ、すなわち、第1の搬送ケーブル2から切り離されている。この場合、クランプ19は開位置にあり、第1の運搬体4は、第1の搬送ケーブル2から分離される。従って、第1の運搬体4は、搬送ケーブル2から外され、第1の運搬体4は、搬送ケーブル2から引き出されているともいわれる。第1の運搬体4は分離され、第1の迂回サーキットC1に沿って走行し、第1の駆動手段20の駆動滑車24の周りを通過(pass round)する。次いで、乗客の搭乗/降機の後、第1の運搬体4は第1の搬送ケーブル2に再び結合され、ターミナル12から出る。第2の運搬体5は、ターミナル12の外側に位置付けられている。第2の運搬体5のクランプ19は閉位置にあり、第2の運搬体5は、第1のケーブル2の走行速度で第1の搬送ケーブル2によって搬送される。第3の運搬体8もターミナル12の外側に位置付けられており、第2の搬送ケーブル3に結合され、それによって搬送される。第4の運搬体7は第2の搬送ケーブル3から分離され、第2の迂回サーキットC2に沿って走行し、第2の駆動手段21の駆動滑車25を迂回する。プラットフォーム18から乗客が運搬体に入りまたは出るときに不動であるように、第1および第4の運搬体4、7は、停止されることができる。設備1は、ターミナル12の入口および出口に置かれ、搬送ケーブル2、3を駆動滑車24、25の方向、より詳細には方向転換滑車26から29の方向に方向転換させる4つのグループの水平綱車(sheave)32を更に備えてよい。

駆動滑車24、25をそれぞれ駆動して回転させるモータ33、34も図3に示されている。モータ33、34は、駆動滑車24、25にそれぞれ結合される垂直な出力軸を有する。運搬体4から10のハンガー・アーム31は、ターミナル12から17において運搬体4から10を移動させるために迂回サーキットC1、C2上を走行するためのホイール35を更に備えてよい。プラットフォーム18が地上レベルよりも上に位置付けられているとき、設備1は、階段、エスカレータ、またはリフトなど、プラットフォーム18へのアクセス手段36を更に備えてよい。

本発明の更に別の実施形態が図4および図5に示されている。図4および図5において、以前の図において示されたいくつかの構成要素が示されている。この実施形態においては、駆動滑車24、25の回転軸A24、A25および方向転換滑車26から29の回転軸A26からA29は水平であり、すなわち、それらは垂直方向に対して直交する。従って、方向転換滑車26から29は、ターミナル12の第1のレベルE2に配置されることができる。次いで、駆動滑車24、25は、第1のレベルE2の上方、または第1のレベルE2の下方に位置される第2のレベルE1に配置されることができる。好ましくは、駆動滑車24、25は、ターミナル12の横方向寸法を減少させるために方向転換滑車26から29が配置されるレベルE2の下方に位置されるレベルE1に配置される。

更には、搬送ケーブル2、3が走行しているものとは異なるレベルに駆動滑車24、25を配置することは、運搬体4から10が迂回サーキットC1、C2から駐車区域Z1、Z2へと取り外されることを可能にする。詳細には、第1の搬送ケーブル2の方向転換滑車26、27は、滑車26、27の間に走行空間37を作り出すために、互いから距離を空けて配置されることができる。この走行空間37は、運搬体のための第1の離脱サーキットC3のための通過路を提供する。各駐車区域Z1、Z2は、搬送ケーブル2、3から分離された運搬体4から10を保管するための離脱サーキットC3、C4を備える。運搬体4から6を搬送ケーブル2から取り外すために、第1の離脱サーキットC3は走行空間37を通過する。同じように、第2の搬送ケーブル3の方向転換滑車28、29は、滑車28、29の間に別の走行空間38を作り出すために、互いから距離を空けて配置されることができる。この別の走行空間38は、運搬体のための第2の離脱サーキットC4のための通過路を提供する。第1の離脱サーキットC3に停止された運搬体は参照番号6が付され、第2の離脱サーキットC4に停止された2つの運搬体は参照番号9、10が付されている。本実施形態によると、モータ33、34の出力軸も水平であることが留意されてよい。運搬体4から10がターミナルに入ると、それは搬送ケーブル2、3から取り外され、迂回サーキットC1、C2に沿って走行する。次いで、運搬体4から10は、搬送ケーブル2、3に再び結合されてターミナル12から17から出るか、または、運搬体4から10は、軌道スイッチによって、離脱サーキットC3、C4上に移動されて、駐車区域Z1、Z2に保管される。逆に、駐車区域Z1、Z2に保管された運搬体4から10は、軌道スイッチによって、運搬体4から10のための迂回サーキットC1、C2上に移動され、搬送ケーブル2、3にもう一度結合されてターミナル12から17出ることができる。

図6および図7において、モータ33、34の出力軸が垂直である本発明の別の実施形態が示されている。この別の実施形態によると、第2の駆動手段21は、第2の搬送ケーブル3を駆動滑車25の方向に屈曲させる2つの屈折滑車40、41を備える。屈折滑車40、41のそれぞれの回転軸A40、A41は水平であり、駆動滑車25の回転軸A25は垂直である。より詳細には、屈折滑車40、41の回転軸A40、A41は同軸である。第1の駆動手段20は、第2の駆動手段21について説明されたものと同一の構成を有してよい。有利には、2つの駆動手段20、21は、図7において示されるように、同一の構成を有する。図7において、第1の駆動手段20の屈折滑車は参照番号42が付され、その回転軸は参照番号A42が付され、その第2の屈折滑車は、単純化のために示されていない。このように、運搬体4から10を搬送ケーブル2、3から取り外すための走行空間37、38を作り出す一方で、垂直な出力軸を有するモータ33、34によって駆動滑車24、25を駆動しつづけるために、駆動滑車24、25は、方向転換滑車26から29が位置付けられたレベルE2とは異なるレベルE1に置かれてよい。

2つの空中搬送ケーブル2、3を有する設備1に適した支柱43が、図8に示されている。支柱43は、本体部44と、本体部44の一端部に取り付けられた頭部45と、支柱43の頭部45の2つの横方向端部にそれぞれ取り付けられた2つの綱車組立体46、47とを備える。各綱車組立体は、搬送ケーブル2、3および運搬体4から10のクランプ19の通過を可能にするように回転可能に取り付けられた綱車48を備える。詳細には、支柱43の本体部44は、搬送ケーブル2、3の間に、より詳細には、分離空間11内に位置される。走行軌道X、Yの横方向の空間占有を減少させるために、走行軌道X、Yに沿って走行する運搬体4から10のハンガー・アーム31は、支柱43の本体部44と、軌道X、Yと関連付けられた搬送ケーブル2、3を支持または圧縮する綱車組立体46、47との間に位置付けられる。運搬体4から10の各々は、ハンガー・アーム31と同じ側に位置付けられた開口部49を更に有し、すなわち、運搬体4から10が支柱43を通過するとき、開口部は支柱43の本体部44に面している。

分離可能な地上ケーブル輸送タイプの設備1が、図9および図10に示されている。設備1は、地上レベルに2つの搬送ケーブル2、3を備える。好ましくは、各駆動手段20、21は、その回転軸A24、A25が水平である駆動滑車24、25と、その回転軸A26からA29がやはり水平である2つの方向転換滑車26から29とを備える。ハンガー・アーム31は、運搬体4から10の下に、好ましくは、運搬体の中央に位置付けられる。各運搬体4から10は、迂回サーキットC1、C2上、離脱サーキットC3、C4上、および設備1の支持構造の支持レールC5およびC6上を走行するために、少なくとも1組のホイール35を備える。図9において、第1の走行軌道Xは離脱サーキットC3を備えること、および迂回サーキットC1は支持レールC5とは異なることが留意されてよい。第2の走行軌道Yは離脱サーキットを備えておらず、迂回サーキットC2は支持レールC6と一致する。

一般的に、各駆動手段20、21は、それが駆動する搬送ケーブル2、3の張力システムを備える。張力システムは、駆動滑車24、25のフレームに取り付けられた水圧式または気圧式ジャッキであってよく、駆動滑車24、25を移動、従って搬送ケーブル2、3を移動させ、それを張力を受けた状態にする。変形例として、張力システムは、2つの方向転換滑車26から29によって形成される。

ここまで上記において説明された本発明は、任意のタイプのケーブル輸送設備、詳細には、空中または地上搬送ケーブルを有する設備に、特に適している。本発明は、最低限の乗客運送率を確保するとともに、同時に、ターミナル駅のサイズを最小化する。

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