機械式リフト乗物およびこの乗物を備えた装置

申请号 JP2015562288 申请日 2014-03-14 公开(公告)号 JP2016513596A 公开(公告)日 2016-05-16
申请人 ソミタル; 发明人 シェダル ボルヌ イヴ; シェダル ボルヌ イヴ;
摘要 乗物(1)は、そこから空中輸送運搬ケーブル(10)へ吊り下がるための部分(8)が横に延びる上側端部(6)を有するサスペンション(4)と、所定の技術的機能を制御するための制御部(12)とを備えている。さらに、乗物(1)は、そこから吊下げ部(8)が延びる側とは反対の上側端部(6)の一方の側から横断面において延びるオフセットアーム(14)を備えており、オフセットアーム(14)は、上側端部(6)の高さに設けられた基端部と、制御部(12)支持する末端部とを有している。乗物は、当接部材(16)と、オフセットアーム(14)の基端部とサスペンション(4)とを接続する接続手段とを備えており、接続手段は、横断面におけるオフセットアーム(14)の移動を可能とする。【選択図】図3
权利要求

サスペンション(4)を備えた機械式リフト乗物(1)であって、 上記サスペンション(4)が上側端部(6)を有し、該上側端部から、空中輸送運搬ケーブル(10)に上記機械式リフト乗物(1)を吊り下げるように意図された吊下げ部(8)が横向きに延び、 上記機械式リフト乗物(1)の所定の技術的機能を制御するように意図された制御部(12)を備え、 上記機械式リフト乗物(1)の長手方向軸に対して実質的に垂直な横断面において上記吊下げ部(8)が延びる側部とは反対にある、上記上側端部(6)の一方の側部から延び、上記サスペンション(4)の上記上側端部(6)の高さに設けられた基端部と上記制御部(12)を支持する末端部とを有するオフセットアーム(14)と、 上記オフセットアーム(14)を支持するように意図された当接部材(16)と、 上記オフセットアーム(14)の基端部と上記サスペンション(4)とを接続し、上記機械式リフト乗物(1)の上記長手方向軸に対して実質的に垂直な上記横断面における上記オフセットアーム(14)の移動を可能とする接続装置とを備え、 上記オフセットアーム(14)は、上記サスペンション(4)に対して、上記当接部材(16)にもたれ掛かる上記オフセットアーム(14)が機械式リフト装置(100)の案内ランプ(104)と接触するように意図された予備係合位置と、上記制御部(12)が上記所定の技術的機能の実行を許容するために、上記当接部材(16)から離れた上記オフセットアーム(14)が上記案内ランプ(104)に沿って摺動するように意図された係合位置との間を移動可能である ことを特徴とする機械式リフト乗物。請求項1において、 上記制御部(12)が、実質的に円筒形状で上記オフセットアームに沿って並んだ2つの導電体(18)により形成され、各々が上記機械式リフト装置(100)の導電性ブラシ(20)の列と協働するように意図され、 上記導電体(18)は、両方の上記導電体(18)が同じ列の上記導電性ブラシ(20)と接触することを避けるために所定の間隔をおいて互いに離れて配置されている ことを特徴とする機械式リフト乗物。請求項1または2において、 上記オフセットアーム(14)および上記当接部材(16)は、上記オフセットアーム(14)が重の影響下においてのみ上記当接部材(16)に対して予備係合位置に戻されるように、互いに関連して配置されている ことを特徴とする機械式リフト乗物。請求項1〜3のいずれか1項において、 上記接続装置が、上記機械式リフト乗物(1)の上記長手方向軸に対して実質的に平行な軸を有しかつ上記機械式リフト乗物(1)の上記長手方向軸に対して実質的に垂直な上記横断面において上記オフセットアーム(14)の上記サスペンション(4)に対する回転を可能とする旋回軸接続部(P1)を有している ことを特徴とする機械式リフト乗物。請求項1〜3のいずれか1項において、 上記接続装置は、末端部が上記オフセットアームの基端部に固定されかつ基端部が上記サスペンション(4)に対して固定された柔軟縦要素(22)を有し、 上記柔軟縦要素(22)の撓みが、上記機械式リフト乗物(1)の上記長手方向軸に対して実質的に垂直な上記横断面における上記オフセットアーム(14)の移動を可能とするように構成されている ことを特徴とする機械式リフト乗物。請求項1〜5のいずれか1項において、 上記接続装置が、上記サスペンション(4)に対して固定された接続アーム(24)を有し、 上記接続アーム(24)が、上記オフセットアーム(14)の基端部に接続された末端部と、上記接続アームの末端部へ向かって延びかつ上記当接部材(16)が固定される傾斜部(26)とを有し、 上記傾斜部(26)は、上記オフセットアームの基端部と末端部との間に含まれる上記オフセットアーム(14)の中間部が予備係合位置において上記当接部材(16)によって支持されるように構成されている ことを特徴とする機械式リフト乗物。機械式リフト装置(100)であって、 空中輸送運搬ケーブル(10)によって接続される2つの発着所(102)と、 請求項1〜6のいずれか1項に記載の機械式リフト乗物(1)と、 上記機械式リフト乗物(1)の上記オフセットアーム(14)の経路において上記空中輸送運搬ケーブル(10)に対して実質的に平行に設けられた案内ランプ(104)とを備え、 上記案内ランプ(104)における上記機械式リフト乗物(1)の通過が、上記案内ランプ(104)に沿った上記オフセットアーム(14)の摺動による移動、およびその結果として、上記所定の技術的機能の実行をもたらすように構成されている ことを特徴とする機械式リフト装置。請求項7において、 上記案内ランプ(104)が、上記発着所(102)の一方の乗り領域(108)の内部またはすぐ隣り、および/または、降り領域(110)の内部またはすぐ隣りに設けられている ことを特徴とする機械式リフト装置。請求項7または8において、 請求項2または請求項2に従属する請求項3〜6のいずれか1項に記載の機械式リフト乗物(1)と、 互いにかつ上記空中輸送運搬ケーブル(10)に対して実質的に平行な2列の導電性ブラシ(20)とを備え、 両方の上記導電性ブラシ(20)の列は、上記オフセットアーム(14)が上記案内ランプ(104)に沿って摺動するときに上記導電体(18)の1つと接触するように、上記案内ランプ(104)の上方、および/または、下方に設けられている ことを特徴とする機械式リフト装置。

说明书全文

本発明は、機械式リフト乗物およびこの乗物を備えた機械式リフト装置に関するものである。

従来より、機械式リフト装置は、旅客、スキーヤーまたは歩行者が斜面を上りまたは下ることを許容する。機械式リフト装置は、概して、2つの発着所を備えており、一方の駅は斜面の底部に配置され、他方の駅は斜面の頂部に配置されている。これらの発着所は、閉ループを形成し得る空中輸送運搬ケーブルにより接続されている。滑車を通じてケーブルを駆動することおよび支柱によりケーブルを支持することが知られている。ケーブルから吊り下げられた乗物は、旅客を一方の発着所から他方へと輸送することを許容する。

ケーブルが閉ループを形成するとき、各々の発着所は、乗り込みおよび降りる旅客の両方のための領域を有し得る。機械式リフト装置は、よって、斜面を上りまたは下る旅客を同時に輸送することを可能とする。

機械式リフト乗物は、分離可能であってもなくてもよい。それらが分離可能であるとき、乗物は、乗り込みまたは降りるための領域にそれらが到着するときに二次的な旅程に向けて輸送されるために、それらが吊り下げられたケーブルから分離され得る。二次的な旅程において、乗物の速度は、旅客が乗り込みまたは降りるのを容易にするために低減され、よってより高い快適性および安全性を提供する。乗物が分離可能でないとき、それらは、それらが吊り下げられたケーブル上に永久的に存在する。この場合、分離システムがないことは、機械式リフト装置によりシンプルな構造を与える。

多くのタイプの機械式リフトが識別される。すなわち、とりわけ、ドラッグリフト(利用者はスキー板が地面と接触したまま滑車装置により輸送される)、ケーブルカーを伴う空中輸送乗物、ゴンドラおよびチェアリフト(利用者は地面と接触することなく輸送される)がある。

さらに、チェアリフト乗物は、従来より、手すりを有しており、この手すりは、旅客が乗り込みまたは降りるのを許容するためのスペースを手すりが開放する高位置と、旅客が落下するのを妨げる障害物を手すりが形成する低位置との間を移動可能である。

チェアリフト乗物が発着所間を通過するときに高準の安全性を確保するために、特許文献1から、乗物が両発着所の間に位置しているときに手すりを低位置に固定し、旅客が乗り込みまたは降りることを許容するために乗物が発着所に存在するときに手すりを開放することが知られている。特許文献1に記載されているように、手すりの固定手段は、磁化可能な部材と協働する電磁石を有していてもよく、当該電磁石は、乗物に取り付けられた導体と電気的に接続されている。導体に取り付けられた電磁石の供給に関わらず、手すりを固定しまたは開放するために、磁化可能な部材の吸引を作用させるか否かが許容される。

この解決方法は、特に、特許文献2に記載されているように、導電性ブラシを形成する可撓性のある導電性接触ワイヤを有する固定された導体と、導電性ブラシのワイヤと接触したときに電気的接触を確立することを許容する、乗物に取り付けられた可動式の導体とを備える一連の供給装置と連携する。

しかしながら、この一連の供給装置は、古い装置に適合させることが困難である。確かに、これらの装置の元の寸法のために、機械式リフトシートの構成要素に機械的ストレスを加えることは不可能である。

特許文献3は、乗物の一連の供給を実行するための、導電性ブラシの可動式の支持構造体を提示することにより、この不都合を克服している。この可動式の構造体は、機械式リフトシートのサスペンションに機械的ストレスをかけることなく電気的接触を維持するためにサスペンションの揺動運動に適合する可動式の吊下げアームを有している。

国際特許公開第2012/080603号明細書

仏国特許出願公開第2937938号明細書

国際特許公開第2012/095606号明細書

しかしながら、この可動式の構造体の重量は、往々にして、支持支柱の追加を必要とし得る。場合によっては、この支持支柱の追加は、構築するために複雑であり、および/または、広範囲に及ぶものになり得る。

また、本発明は、乗物のサスペンションに機械的ストレスをかけることがなく、構築の複雑性およびコストを制限するための比較的低い質量を有し、メンテナンスをほとんど必要としない、所定の技術的機能の信頼性の高い制御の確立を与える機械式リフト乗物および機械式リフト装置を提供することにより、この不都合を克服することを目的とする。

この目的を達成するために、本発明の主題は、サスペンション(4)を備えた機械式リフト乗物(1)であって、上記サスペンション(4)が上側端部(6)を有し、該上側端部から、空中輸送運搬ケーブル(10)に上記機械式リフト乗物(1)を吊り下げるように意図された吊下げ部(8)が横向きに延び、上記機械式リフト乗物(1)の所定の技術的機能を制御するように意図された制御部(12)を備え、上記機械式リフト乗物(1)の長手方向軸に対して実質的に垂直な横断面において上記吊下げ部(8)が延びる側部とは反対にある、上記上側端部(6)の一方の側部から延び、上記サスペンション(4)の上記上側端部(6)の高さに設けられた基端部と上記制御部(12)を支持する末端部とを有するオフセットアーム(14)と、上記オフセットアーム(14)を支持するように意図された当接部材(16)と、上記オフセットアーム(14)の基端部と上記サスペンション(4)とを接続し、上記機械式リフト乗物(1)の上記長手方向軸に対して実質的に垂直な上記横断面における上記オフセットアーム(14)の移動を可能とする接続手段とを備え、上記オフセットアーム(14)は、上記サスペンション(4)に対して、上記当接部材(16)にもたれ掛かる上記オフセットアーム(14)が機械式リフト装置(100)の案内ランプ(104)と接触するように意図された予備係合位置と、上記制御部(12)が上記所定の技術的機能の実行を許容するために、上記当接部材(16)から離れた上記オフセットアーム(14)が上記案内ランプ(104)に沿って摺動するように意図された係合位置との間を移動可能であることを特徴とする機械式リフト乗物である。

よって、本発明に係る機械式リフト乗物は、偏心荷重または強い横風により生じるサスペンションの揺動から独立した信頼性の高い制御を確立することを可能とし、このことは、案内または他のいかなる形態のサスペンションの機械的ストレスもなく、乗物または装置の実質的な重量がなく、そして特別な実施の複雑性がなく、そのため本発明は、分離可能または分離不可能な乗物を有する、古い装置ならびに最近の装置のために使用され得る。

注目すべきは、アームが、サスペンションの上側端部の高さ、すなわち、揺動運動が案内ランプに対するオフセットアームの位置を少し変化させるように、サスペンションの揺動運動が最も弱い箇所に設けられていることである。このことは、サスペンションの傾きがどのようなものであっても接触信頼性に寄与する。

さらに、機械式リフト乗物の鉛直軸から遠ざけることによりオフセットアームを介して制御部を横方向にオフセットさせることは、サスペンションから離れたところで所定の技術的機能を実行することを許容する。よって、強い横風や偏心荷重の影響下においてサスペンションが揺動しているときでさえ、サスペンションはオフセットアームの経路に設けられた案内ランプと接触しそうにない。結果はサスペンションの運動の絶対的な自由であり、それは機械式リフト乗物の移動の間において案内されも機械的ストレスがかけられもしない。

最後に、そこから吊下げ部が延びている側部とは反対の側部におけるオフセットアームの伸長部は、より高い接触信頼性のために、空中輸送運搬ケーブルがオフセットアームの移動に対するあり得る障害を形成するのを避けることを許容する。

実施形態によると、上記制御部が、実質的に円筒形状で上記オフセットアームに沿って並んだ2つの導電体により形成され、各々が上記機械式リフト装置の導電性ブラシの列と協働するように意図され、上記導電体は、両方の上記導電体が同じ列の上記導電性ブラシと接触することを避けるために所定の間隔をおいて互いに離れて配置されている。

この特徴は、機械式リフト装置と機械式リフト乗物との間における信頼性の高い電気的接触の確立を許容するという利点を有している。

有利には、上記オフセットアームおよび上記当接部材は、上記オフセットアームが重の影響下においてのみ上記当接部材に対して予備係合位置に戻されるように、互いに関連して配置されている。

換言すれば、機械式リフト乗物は、予備係合位置においてオフセットアームを能動的に戻すように意図された戻し手段を欠いている。

この特徴は、部品の点数を制限するという利点を有している。結果として、質量が制限されかつメンテナンスの必要性が低減される。

ある実施形態によると、上記接続手段が、上記機械式リフト乗物の上記長手方向軸に対して実質的に平行な軸を有しかつ上記機械式リフト乗物の上記長手方向軸に対して実質的に垂直な上記横断面において上記オフセットアームの上記サスペンションに対する回転を可能とする旋回軸接続部P1を有している。

旋回軸接続部は、オフセットアームの移動を可能とするためのシンプルで信頼性の高い解決法であるという利点を有する。

ある可能性によると、上記接続手段は、末端部が上記オフセットアームの基端部に固定されかつ基端部が上記サスペンションに対して固定された柔軟縦要素を有し、上記柔軟縦要素の撓みが、上記機械式リフト乗物の上記長手方向軸に対して実質的に垂直な上記横断面における上記オフセットアームの移動を可能とするように構成されている。

この特徴は、オフセットアームとサスペンションとの間における、関節としての機械的接続の必要性を解消し、そのためこの接続はより少ないメンテナンスを必要とするという利点を有している。

有利には、上記接続手段が、上記サスペンションに対して固定された接続アームを有し、上記接続アームが、上記オフセットアームの基端部に接続された末端部と、上記接続アームの末端部へ向かって延びかつ上記当接部材が固定される傾斜部とを有し、上記傾斜部は、上記オフセットアームの基端部と末端部との間に含まれる上記オフセットアームの中間部が予備係合位置において上記当接部材によって支持されるように構成されている。

サスペンションに対するオフセットアームの間接的な接続のための接続アームの使用は、古い装置および機械式リフト乗物に解決法を適用可能にするという利点を有している。

本発明は、また、機械式リフト装置に関し、この機械式リフト装置は、空中輸送運搬ケーブルによって接続される2つの発着所と、上述した特徴を有する機械式リフト乗物と、上記機械式リフト乗物の上記オフセットアームの経路において上記空中輸送運搬ケーブルに対して実質的に平行に設けられた案内ランプとを備え、上記案内ランプにおける上記機械式リフト乗物の通過が、上記案内ランプに沿った上記オフセットアームの摺動による移動、およびその結果として、上記所定の技術的機能の実行をもたらすように構成されている。

有利には、上記案内ランプが、上記発着所の一方の乗り領域の内部またはすぐ隣り、および/または、降り領域の内部またはすぐ隣りに設けられている。

ある可能性によると、機械式リフト装置は分離不可能なタイプの装置である。

しかし、機械式リフト装置は分離可能なタイプであってもよい。

ある可能性によると、機械式リフト装置は、上述した特徴を有する機械式リフト乗物と、互いにかつ上記空中輸送運搬ケーブルに対して実質的に平行な2列の導電性ブラシとを備え、両方の上記導電性ブラシの列は、上記オフセットアームが上記案内ランプに沿って摺動するときに上記導電体の1つと接触するように、上記案内ランプの上方、および/または、下方に設けられている。

図1は、本発明の実施形態に係る機械式リフト乗物の側面図である。

図2は、本発明の実施形態に係る機械式リフト乗物の正面図である。

図3は、本発明の実施形態に係る機械式リフト乗物の細部を示す正面図である。

図4は、本発明の実施形態に係る機械式リフト乗物の細部を示す正面図である。

図5は、本発明の実施形態に係る機械式リフト乗物を備える機械式リフト装置の上面概略図である。

本発明の他の特性および利点は、以下の、添付図面を参照しての、非制限的な例として与えられる本発明の実施形態の説明から明らかになるだろう。

図1および図2は、本発明の実施形態に係る機械式リフト乗物1、特に空中輸送乗物、この場合には機械式リフトシートを示している。この機械式リフトシートは、手すりを有していてもよく、この手すりは、旅客が乗り込みまたは降りるのを許容するためのスペースを手すりが開放する高位置と、旅客が落下するのを妨げる障害物を手すりが形成する低位置との間を移動可能である。高位置および低位置は、図1において同時に表されている。

図1および図2に見られるように、機械式リフト乗物1に関して、デカルト座標系を基準にして説明がなされることが明らかにされるべきであり、X軸は機械式リフト乗物1の長手方向に向いており、Y軸は機械式リフト乗物1の横方向に向いており、Z軸は機械式リフト乗物1の鉛直方向に向いている。縦、横または鉛直、前、後、上、下の変位の向き、方向、次元は、よってこの座標系に従って規定される。

図1および図2に示すように、機械式リフトシートはサスペンション4を備えている。サスペンション4は、特に図3および図4に見られるように、そこから吊下げ部8が横向きに、すなわちX軸に対して実質的に垂直な平面において延びる上側端部6を有している。吊下げ部8は、図1,図3および図4に示すように、空中輸送運搬ケーブル10に機械式リフトシートを吊り下げるように意図されている。

注目すべきは、図2に示すように、サスペンション4の上側端部6が、機械式リフト乗物1の骨組みに固定されるサスペンション4の下側端部または底部とは対照的に、サスペンション4の頂部と一致していることである。

機械式リフトシートは、また、制御部12、オフセットアーム14、当接部材16および接続装置を有しており、この接続装置は、以下にさらに詳しく記載するように、オフセットアーム14とサスペンション4とを接続する。

制御部12は、所定の技術的機能を制御するように意図されている。図1〜図4に示された実施形態によると、制御部12は、電気センサに相当し、2つの導電体18により実質的に円筒形状に形成され、オフセットアーム14に沿って並んでいて、各々が機械式リフト装置100の導電性ブラシ20の列と協働するように意図されている。

図3および図4に示すように、導電体18は、両方の導電体18が同じ列の導電性ブラシ20と接触することを回避するために、所定の間隔をおいて互いに離れて配置されている。

導電性ブラシ20は、機械式リフト装置100と機械式リフトシートとの間の電気的接続を確立するために、その自由端が導電体18の1つに対してこすれるように意図された複数の柔軟な導電性ワイヤで形成されていてもよい。

この電気的接続は、所定の技術的機能、例えば、特許文献1に記載されているような、手すり2の磁気的な開放に相当する技術的機能の実行を制御することを許容する。よって、導電体18は、例えば、機械式リフトシートの手すり2の固定および開放のリセットを制御するために導電性ブラシ20を介して給電されるように意図された電気回路に属する。

オフセットアーム14は、機械式リフトシートの縦Y軸に対して実質的に垂直な横断面において延びている。オフセットアーム14は、さらに、吊下げ部8が延びている方とは反対の上側端部6の側部から延びている。

図3および図4に示すように、オフセットアーム14は、サスペンション4の上側端部6の高さに設けられた基端部と、制御部12を支持する末端部とを有している。

注目すべきは、オフセットアーム14が、案内ランプ104と接触している制御部12の変位を許容するために、制御部12のオフセットにのみ捧げられ得ることである。

当接部材16は、オフセットアーム14を支点として受容するように意図されている。注目すべきは、オフセットアーム14および当接部材16が、オフセットアーム14が重力の影響下においてのみ当接部材16に対して予備係合位置に戻されるように、互いに関連して配置され得ることである。当接部材16は、例えば、オフセットアーム14の下に後者を支持するために設けられている。

接続装置は、オフセットアーム14の基端部とサスペンション4とを直接的にまたは間接的に接続する一方、機械式リフトシートのY長手方向軸に対して実質的に垂直な横断面におけるオフセットアーム14の移動、特に上昇または下降を可能とする。

よって、オフセットアーム14は、オフセットアーム14が当接部材16にもたれ掛かりかつ機械式リフト装置100の案内ランプ104と接触するように意図された予備係合位置(図示せず)と、オフセットアーム14が当接部材16から離れかつ制御部12が所定の技術的機能を実行することを許容するように案内ランプ104に沿って摺動する係合位置(図2および図4に示す)との間をサスペンション4に対して移動可能である。図2〜図4の例によると、係合位置では、導電体18は、導電性ブラシ20の列に対してこすれる。よって、係合位置では、機械式リフト装置100と機械式リフトシートとの間において電気的接続が確立される。

注目すべきは、係合位置では、オフセットアーム14が実質的に水平になり得ること、および、予備係合位置では、オフセットアーム14が、水平面と実質的に45°以下、特に30°以下、そして好ましくは15°以下の度を形成することにより水平に対して傾き得ることである。このことは、最小限の機械的ストレスに対して、オフセットアーム14の予備係合位置と係合位置との間における移動を制限する。係合位置において水平なオフセットアーム14を有することは、また、信頼性の高い電気的接触を保証するために導電体18を水平に並べるのに適切な箇所を許容する。

図3の例によると、接続装置は、機械式リフトシートの縦X軸に対して実質的に平行な軸を有する旋回軸接続部P1を備えている。

図4の例によると、接続装置は、その末端部がオフセットアーム14の基端部に固定されかつその基端部がサスペンション4に対して固定されている柔軟縦要素22を備えている。柔軟縦要素22は、例えば、例えば金属製のまたは複合材料で作られた板ばねに相当し、そのため金属製の縦要素22は、オフセットアームが案内ランプ104から離れたときにオフセットアーム14をしっかりと支持する特性を有するために必要とされる柔軟性を示す。

図3および図4に示すように、接続装置は、接続アーム24を備えていてもよい。接続アーム24は、サスペンション4に対して固定されている。接続アームは、オフセットアーム14の基端部に接続された末端部と、この末端部に向かって延びる傾斜部26とを有している。ここで、当接部材16は傾斜部26に固定されており、この傾斜部は、オフセットアーム14の中間部、すなわちオフセットアーム14の基端部と末端部との間に含まれる部分が予備係合位置において当接部材16によって支持されるように構成されている。接続アーム24は、サスペンション4の形状に任意に適合しかつ後者に沿って並んでいてもよい。

注目すべきは、接続アーム24の末端部が、旋回軸接続部P1により直接的に、または柔軟要素22を介して間接的に、オフセットアーム14の基端部に接続されていてもよいことである。必要に応じて、柔軟要素22の基端部は接続アーム24の末端部に固定される。

図3および図4に示すように、傾斜部26は、オフセットアーム14が延びる方向と実質的に反対の向きにおいて、実質的に横向きに延びていてもよい。

本発明は、また、機械式リフト装置100に関しており、この機械式リフト装置は、図5に示すように、空中輸送運搬ケーブル10により接続された2つの発着所102と、上述した機械式リフト乗物1、特に機械式リフトシートと、機械式リフト乗物1のオフセットアーム14の経路において空中輸送運搬ケーブル10に対して実質的に平行に設けられた案内ランプ104とを備えており、そのため案内ランプ104における機械式リフト乗物1の通過は、案内ランプ104に沿ったオフセットアームの摺動によるオフセットアーム14の移動、およびその結果として、手すり2の固定または開放のリセットとしての所定の技術的機能の実行をもたらす。

空中輸送運搬ケーブル10は、例えば支柱(図示せず)により支持されていて、各々の発着所102に設けられた滑車106により輸送される。

案内ランプ104は、発着所102の1つの乗り領域108、および/または、降り領域110に設けられていてもよい。

案内ランプ104は、また、利用者が例えば十分に早く手すり2を開放するのを許容し、およびいったん手すり2が開放されれば乗物1から離れる前に手すりを上げるのに十分な時間を利用者に提供するために、発着所102の一方の降り領域に近い領域(図示せず)、例えば、降り領域110の前、降り領域のすぐ隣りに設けられていてもよい。

案内ランプ104は、オフセットアーム14の経路に設けられ、空中輸送運搬ケーブル10に対して実質的に平行な主部114にオフセットアーム14を案内するための第1の斜め部112を有していてもよい。

図1〜図5の例によると、機械式リフト装置100は、互いにかつ空中輸送運搬ケーブル10に対して実質的に平行な2列の導電性ブラシ20を備えており、両列の導電性ブラシ20は、オフセットアーム14が案内ランプ104に沿って摺動するときに導電体18の1つと接触するように、案内ランプ104の上方に設けられていてもよい。

両列の導電性ブラシ20は、例えば案内ランプ104に固定されている。

必要に応じて、両列のブラシ20は、主部114の上方に、および/または、下方に設けられている。

注目すべきは、機械式リフト装置100が、分離可能でないタイプの装置100に相当してもよいことである。換言すれば、機械式リフト装置100は、機械式リフト乗物1の分離システムを欠いている。

明らかに、本発明は決して上述した実施形態に限られるものではなく、当該実施形態は例として示されたものである。特にさまざまな要素の構造の視点から、または技術的等価物の置換によって、本発明の保護範囲を外れることなく変更が可能である。

よって、本発明は機械式リフトシートに限られない。本発明は、例えばゴンドラ式の機械式リフト乗物1に適用され得る。

さらに、係合位置におけるオフセットアーム14の移動によって実行される所定の技術的機能は、手すり2の固定または開放以外の機能、例えば、客室の1つまたは複数のドアを開くことに相当していてもよい。

最後に、制御部12は、内蔵の電気センサに代えて、ケーブル制御または油圧制御のような別のタイプの制御に相当していてもよい。

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