Method of writing solid performance information

申请号 JP2004157480 申请日 2004-05-27 公开(公告)号 JP2005337387A 公开(公告)日 2005-12-08
申请人 Toyota Motor Corp; トヨタ自動車株式会社; 发明人 KANO TOMOYUKI; MATSUBARA MASATO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method of writing solid performance information of units structuring a vehicle into a control device of the unit at low costs with high productivity. SOLUTION: In a finished article inspecting process for an automatic transmission main body 10 in a unit factory, control equipment 20 transmits a control signal to an actuator 5, and receives characteristic data (solid performance information) output by operation of the automatic transmission main body 10 in response to the control signal. Solid performance information of the automatic transmission main body 10 is made to correspond to the solid discriminating information, and data-based as learning value data. The learning value data of the automatic transmission main body 10 is transferred to a vehicle factory and accumulated in data base managing equipment 50 of the vehicle factory. In a finished article inspecting process in the vehicle factory, when the automatic transmission main body 10 and an electronic control device 40 are combined, the learning value data of the automatic transmission main body 10 is read out from the data base managing equipment 50 on the basis of the solid discriminating information, and written in AT_ECU 44. COPYRIGHT: (C)2006,JPO&NCIPI
权利要求
  • ユニットの固体性能情報を前記ユニットの制御装置に書込む固体性能情報の書込み方法であって、
    ユニット工場において、前記ユニットの固体性能情報を取得するステップと、
    取得した固体性能情報を、前記ユニットを識別する固体識別情報と対応付けてデータベース化するステップと、
    組立工場において、前記ユニットと前記ユニットの制御装置とが組み付けられると、前記固体識別情報に基づいて、前記データベースから前記ユニットの固体性能情報を読出し、前記ユニットの制御装置に書込むステップとを備える、固体性能情報の書込み方法。
  • データベース化した固体性能情報および固体識別情報を組立工場のデータベース管理設備に転送するステップをさらに備え、
    前記ユニットの制御装置に書込むステップは、前記組立工場において、前記ユニットと前記ユニットの制御装置とが組み付けられると、前記固体識別情報に基づいて、前記組立工場のデータベース管理設備から前記ユニットの固体性能情報を読出し、前記ユニットの制御装置に書込む、請求項1に記載の固体性能情報の書込み方法。
  • データベース化した固体性能情報および固体識別情報を修理工場のデータベース管理設備に転送するステップと、
    修理工場において、前記ユニットおよび前記ユニットの制御装置の少なくとも一方が交換されると、前記固体識別情報に基づいて、前記修理工場のデータベース管理設備から前記ユニットの固体性能情報を読出し、前記ユニットの制御装置に書込むステップとをさらに備える、請求項1または2に記載の固体性能情報の書込み方法。
  • 前記ユニット工場は、前記ユニットの制御装置に相当する制御設備を有し、
    前記ユニットの固体性能情報を取得するステップは、前記ユニットの前記制御設備を用いた性能検査を通じて前記固体性能情報を取得するステップを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の固体性能情報の書込み方法。
  • 前記組立工場のデータベース管理設備に転送するステップは、情報記録媒体または電気通信設備を情報伝送媒体とする、請求項2に記載の固体性能情報の書込み方法。
  • 前記修理工場のデータベース管理設備に転送するステップは、情報記録媒体または電気通信設備を情報伝送媒体とする、請求項3に記載の固体性能情報の書込み方法。
  • 说明书全文

    この発明は、車両に搭載されるユニットの固体性能情報の書込み方法に関し、特に、ユニットの制御装置に対する固体性能情報の書込み方法に関する。

    車両の製造においては、通常、車両を構成する複数のユニットを、ユニットごとに設置された複数のユニット工場で別々に製造し、完成した各種ユニットを車両工場で組付けて一体化することによって完成させるという生産体制が採られる。

    たとえば、車両に搭載される電子制御式自動変速機においては、自動変速機本体と、自動変速機本体とは別に設けられた電子制御装置とからなり、それぞれが別々のユニット工場で製造される。 さらに、各ユニット工場から出荷された自動変速機本体と電子制御装置とが車両工場において組み付けられることによって、電子制御式自動変速機が完成する。

    ここで、自動変速機本体は、変速制御用および油圧制御用としての複数のソレノイドやセンサなどの電気的部品を含んでいる。 自動変速機本体は、個体差を有し、電気的部品は、製造工程で生じた形状ばらつきを反映して、各々の出特性に多少のばらつきを有している。

    このため、車両工場において、自動変速機本体と電子制御装置とが無作為に組み付けられると、電子制御装置は、対応する自動変速機本体の出力特性が基準値からずれていても、これを補正することは不可能であるため、自動変速機全体としての変速性能においてもばらつきを増加させる結果となってしまう。

    そこで、自動変速機間での変速性能のばらつきを抑えるためには、電子制御装置の各種制御において、自動変速機本体に固有の固体性能情報に基づいて制御内容を補正することが求められる。 たとえば特許文献1において、その一手段が開示されている。

    図5は、特許文献1に記載される電子制御式自動変速機を説明するための概略図である。

    図5を参照して、電子制御式自動変速機は、自動変速機本体60と、自動変速機本体60から離れた場所に設置される電子制御装置70とを備える。

    自動変速機本体60は、変速制御および油圧制御用の複数のソレノイド62と、車速センサおよびスロットル開度センサなどの複数のセンサ64と、これらの制御用部品の特性を記憶する特性記憶装置66とを含む。 複数のソレノイド62、複数のセンサ64および特性記憶装置66は、それぞれ電子制御装置70に接続されている。

    特性記憶装置66は、ソレノイド62およびセンサ64の特性を記憶している。 たとえば油圧制御用のソレノイドについては、デューティ比に対して所定幅のばらつきを持つ出力油圧特性が記憶される。

    電子制御装置70は、変速制御開始時に特性記憶装置66からの信号を読込む。 このとき、電子制御装置70は、出力油圧の基準値に対するずれの大きさに基づいて、ディーティ比を補正する。 これにより、ソレノイド62の特性にばらつきがあっても、実際に行なわれる制御は、ソレノイド62が基準値の領域にある特性のものと同様となる。

    以上のように、図5に示す自動変速機によれば、自動変速機全体としての変速性能のばらつきを小さくすることができる。 しかしながら、その反面、自動変速機本体60ごとに特性記憶装置66を内蔵させる必要が生じることから、製品コストの増大を招いてしまう。

    そこで、コスト面をも考慮した別の手段としては、電子制御装置70側に、自動変速機本体60の固体性能情報を記憶させる方法が提案されている(たとえば特許文献2参照)。

    図6は、特許文献2に記載される自動変速機における固体性能情報の記憶方法を説明するための概略図である。

    図6を参照して、まず、自動変速機本体60の完成品の検査を終えると、単体で特性試験を行ない、試験データを取得する(ステップS100)。

    次に、上記試験データに基づいて、スプリングセット荷重、ピストンストロークおよびクラッチμを求める(ステップS101)。

    さらに、求めた各値に基づいて、変速制御時の各定数を決定する(ステップS102)。 詳細には、スプリングセット荷重に基づいてスプリング高さを決定し、ピストンストロークからストローク距離を決定し、クラッチμから勾配を決定する。 決定したスプリング高さ、ストローク距離および勾配の値は、特性識別マークとして、複数の色、バーコード、記号等を使用して表示される(ステップS103)。

    次に、特性識別マークを付したラベル80が作成される(ステップS104)。 このラベル80は、対応する自動変速機本体60の適所に貼り付けられる(ステップS105)。

    さらに、図示は省略するが、コントロールバルブについても同様に特性識別マークが貼り付けられる。 サービスマンは、自動変速機本体60およびコントロールバルブに貼り付けてあるラベルを見て、電子制御装置(図示せず)の記憶回路に、各特性識別マークに対応する油圧制御用の定数および変速制御用の定数を書込む。 電子制御装置には、書込んだ定数に対応する定数識別マークを付したラベルが貼り付けられる。

    最後に、コントロールバルブを自動変速機本体60に組み付け、電子制御装置と自動変速機本体60とを電気的に接続して、自動変速機を完成させる。

    また、電子制御装置70に自動変速機本体60の固体性能情報を記憶させる手段の別の例としては、車両工場において自動変速機本体60の固体性能情報を検出し、電子制御装置70に書込むことが挙げられる。

    特開平5−215206号公報

    特開2003−254418号公報

    しかしながら、図6に示す自動変速機においては、自動変速機本体60に特性記憶装置を設ける必要がないものの、特性識別マークを付したラベル80が、ユニット工場での製造時からサービス工場での修理時に至るまでの長期にわたって、一定の品質を保持することが求められる。 すなわち、ラベル80には、剥がれや損傷などの経時的な劣化に対する耐久性が必要となる。 さらに、ラベル80が見やすいように、貼り付け位置を確保することも必要とされる。

    また、自動変速機本体60の固体性能情報の記憶には、自動変速機の製造時および修理時において、サービスマンがラベル80に付された特性識別マークに基づいて、装置ごとに電子制御装置70に書込まなければならず、必ずしも生産性が高いものではなかった。

    一方、車両工場にて自動変速機本体60の固体性能情報を検出する別の例によれば、自動変速機本体60は、ユニット工場において検査された後に車両工場に出荷されるのが通常であることから、車両工場において、自動変速機本体60の検査が重複して行なわれることとなり、生産性を低下させる要因となっていた。

    それゆえ、この発明は、かかる問題点を解決するためのなされたものであって、その目的は、コスト性および生産性に優れた固体性能情報の書込み方法を提供することである。

    この発明のある局面によれば、ユニットの固体性能情報をユニットの制御装置に書込む固体性能情報の書込み方法であって、ユニット工場において、ユニットの固体性能情報を取得するステップと、取得した固体性能情報を、ユニットを識別する固体識別情報と対応付けてデータベース化するステップと、組立工場において、ユニットとユニットの制御装置とが組み付けられると、固体識別情報に基づいて、データベースからユニットの固体性能情報を読出し、ユニットの制御装置に書込むステップとを備える。

    好ましくは、固体性能情報の書込み方法は、データベース化した固体性能情報および固体識別情報を組立工場のデータベース管理設備に転送するステップをさらに備える。 ユニットの制御装置に書込むステップは、組立工場において、ユニットとユニットの制御装置とが組み付けられると、固体識別情報に基づいて、組立工場のデータベース管理設備からユニットの固体性能情報を読出し、ユニットの制御装置に書込む。

    好ましくは、固体性能情報の書込み方法は、データベース化した固体性能情報および固体識別情報を修理工場のデータベース管理設備に転送するステップと、修理工場において、ユニットおよびユニットの制御装置の少なくとも一方が交換されると、固体識別情報に基づいて、修理工場のデータベース管理設備からユニットの固体性能情報を読出し、ユニットの制御装置に書込むステップとをさらに備える。

    好ましくは、ユニット工場は、ユニットの制御装置に相当する制御設備を有し、ユニットの固体性能情報を取得するステップは、ユニットの制御設備を用いた性能検査を通じて固体性能情報を取得するステップを含む。

    好ましくは、組立工場のデータベース管理設備に転送するステップは、情報記録媒体または電気通信設備を情報伝送媒体とする。

    好ましくは、修理工場のデータベース管理設備に転送するステップは、情報記録媒体または電気通信設備を情報伝送媒体とする。

    この発明によれば、ユニットの固体性能情報をデータベース化し、組み付け時にデータベースから取得することから、組立工場で再度ユニットの性能検査を実行する必要がなく、生産性の向上を図ることができる。

    さらに、修理工場において、ユニットもしくはユニットの制御装置が交換されると、当該データベースから対応するユニットの固体性能情報を取得することから、修理工場で再度ユニットの性能検査を実行する必要がなく、修理の効率化を図ることができる。

    以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

    [実施の形態1]
    図1は、この発明の実施の形態1に従う固体性能情報の書込み方法を説明するための概略図である。 なお、以下の実施の形態では、固体性能情報の対象となるユニットとして、自動変速機本体を例として説明するが、これ以外の車両に搭載されるユニットについても適用することができる。

    図1を参照して、固体性能情報の書込み方法は、大きく分けて3つの工程から構成される。 本図では、第1〜第3の工程を符号(1)〜(3)を用いてそれぞれ表記する。

    まず、図1(a)に示すように、第1の工程(図中(1)に相当)は、ユニット工場において実行される。 ユニット工場では、ユニット(自動変速機本体10に該当)の完成品検査工程において、ユニット単体での性能情報が取得される。

    自動変速機本体10は、トルクコンバータ1と、オイルポンプ2と、変速機構3と、出力軸4と、アクチュエータ5とを含む。

    アクチュエータ5は、組み付けによって図示しない電子制御装置と電気的に接続されると、電子制御装置から送られる制御信号に応じて、内部のソレノイドバルブを作動させ、油路を切り替えて変速やロックアップを行なう。 なお、図示しない電子制御装置は、図示しないセンサによる走行状態(車速や負荷など)の検出結果に基づいて、変速パターンおよびロックアップパターンを判断して制御信号を出力する。

    このとき、ユニット工場で生産される複数の自動変速機本体10の間には、ソレノイドバルブやセンサの電気的特性のばらつきや、油路の断面積などの形状ばらつきによる油圧特性のばらつきなどに起因して、ユニットごとに固有の性能情報を有する。 このユニットの固体性能情報を予め取得し、これに基づいて電子制御装置の制御内容を補正すれば、自動変速機間での変速性能のばらつきを抑えることができる。

    そこで、本実施の形態では、ユニット工場に設置される制御設備20と自動変速機本体10とを電気的に接続し、制御設備20からアクチュエータ5に制御信号を送信する。 さらに、自動変速機本体10が制御信号に応じて動作することにより出力される特性データを制御設備20において受信する。 受信した出力特性データは、自動変速機本体10の固体性能情報として、自動変速機本体10の固体識別情報(たとえば製造番号)と対応付けられ、学習値データとしてデータベース化される。

    次に、第2の工程(図中(2)に相当)として、データベース化された自動変速機本体10の学習値データは、車両工場へ転送される。 データ転送手段としては、たとえばフロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気ディスク媒体、CD−R(Compact Disk-Recordable)などの光ディスク媒体が挙げられる。 または、LAN(Local Area Network)などの情報ネットワーク手段によって転送する構成としても良い。 転送された学習値データは、図1(b)に示すように、車両工場に設置されたデータベース管理設備50に蓄積される。

    最後に、第3の工程(図中(3)に相当)は、図1(b)に示す車両工場での完成品検査工程にて実行される。

    車両工場では、ユニット工場から搬入された各種ユニットが組み付けられて、1つの車両が完成される。 自動変速機については、自動変速機本体10とエンジン30とが結合され、これらを制御する電子制御装置40に電気的に接続される。

    電子制御装置40は、エンジン30を制御するエンジンECU42と、自動変速機本体10を制御するAT_ECU44とを含む。 組み付けにおいて、エンジン30はエンジンECU42に電気的に接続され、自動変速機本体10はAT_ECU44に電気的に接続される。

    ここで、車両の組み付けが完了すると、データベース管理設備50からは、搭載された自動変速機本体10に固有の学習値データが固体識別情報をもとに読み出される。 学習値データは、AT_ECU44内の記憶回路(図示せず)に書込まれる。

    なお、学習値データの書込みは、車両工場のデータベース管理設備50を介さず、ユニット工場の制御設備20から直接ダウンロードする構成としても良い。

    これにより、AT_ECU44は、対応する自動変速機本体10の学習値データと基準値とのずれを補正して実際の制御を行なうことになる。 以降の変速動作においては、ユニット固有の特性を考慮した制御を行なうことから、自動変速機全体での変速性能のばらつきを抑えることができる。

    また、AT_ECU44内に学習値データがないと変速動作を正常に行なうことができない場合であっても、車両の組み付けが完了すると、自動変速機本体10に固有の学習値データがAT_ECU44内の記憶回路に書込まれることから、ユニット固有の特性を考慮した制御を行なうことができる。

    図2は、図1に示す固体性能情報の書込み方法を実行するためのフローチャートである。

    図2を参照して、ユニット工場においてユニットが完成すると(ステップS01)、完成品検査工程において、工場出荷時学習が実施される(ステップS02)。 自動変速機本体においては、図1で述べたように、制御設備20からアクチュエータ5に送信した制御信号によって自動変速機本体10を動作させたときの出力特性(=固体性能情報)が取得される。

    取得された固体性能情報は、自動変速機本体10を識別するための固体識別情報(製造番号など)と対応付けられ、学習値データとして制御設備20に取り込まれる。 学習値データは、データベース化されて保存される(ステップS03)。

    次に、ユニットごとの学習値データは、車両工場に設けられたデータベース管理設備50に転送される(ステップS04)。

    車両工場では、各ユニット工場から入荷したユニットが組み付けられて車両が完成すると(ステップS05)、データベース管理設備50から搭載されたユニットの学習値データが読み出される(ステップS06)。 学習値データは、ユニット専用に搭載された電子制御装置40に書込まれる(ステップS07)。 これにより、電子制御装置40は、学習値データと基準値とのずれを補正して、もしくは学習値データにより実際の制御を行なう。

    以上のように、この発明の実施の形態1によれば、搭載されるユニットに固有の性能情報は、データベース化されて車両工場に転送されて電子制御装置に書込まれることから、性能情報を簡易かつ確実に電子制御装置に記憶させることができ、生産性を高めることができる。

    [実施の形態2]
    先の実施の形態1では、製造時におけるユニットの固体性能情報の書込み方法について提案した。 これによれば、生産性の向上を実現することができる。 本実施の形態では、さらに、当該書込み方法をサービス工場での修理時にも適用することにより、修理の効率化および低コスト化を図る構成について提案する。

    図3は、この発明の実施の形態2に従う固体性能情報の書込み方法を説明するための概略図である。

    図3を参照して、図1にて説明したのと同様に、最初に、ユニット工場210において、完成したユニット(自動変速機本体10とする)に対して工場出荷時学習が実行され、固体性能情報が固体識別情報と対応付けられて取得される。 これらの情報は、データベース管理設備51に保存される。

    次に、車両工場220においては、各種ユニットが組み付けられて車両100が完成される。 たとえば自動変速機本体10は、エンジン30と一体化されて、電子制御装置40に電気的に接続される。

    ここで、車両工場220に設置されたデータベース管理設備52には、ユニット工場210のデータベース管理設備51から、ユニットの固体性能情報および固体識別情報がデータ転送されている。 固体識別情報に対応するユニットの情報がデータベース管理設備52から読み出され、電子制御装置40に書込まれる。 これにより、電子制御装置40は、ユニットの性能情報に合わせて補正した制御を行なう。

    さらに、本実施の形態では、車両の修理を行なうサービス工場230においても、データ管理設備53が設置される。 ユニット工場210からユニットがサービス工場230に出荷されるのに並行して、当該ユニットの固体性能情報が固体識別情報と対応付けられてデータ管理設備53へデータ転送される。 車両修理時において、たとえば自動変速機本体10が交換されたときには、交換後の自動変速機本体10に対応する固体性能情報が読み出され、電子制御装置40に書込まれる。 あるいは、電子制御装置40が交換されたときには、交換後の電子制御装置40に対して、接続される自動変速機本体10の固体性能情報が書込まれる。

    このような構成とすることにより、車両工場のみならずサービス工場においてもユニットの固体性能情報が共有されることから、車両完成後ならびに修理後に繰り返されるユニットの性能検査工程を省略でき、検査作業や修理作業の効率化を図ることができる。

    図4は、図3に示す固体性能情報の書込み方法を実行するためのフローチャートである。 なお、図4において、ユニット工場実施ステップS10〜S12および車両工場実施ステップS13〜S14については、図2で説明したステップS01〜S04およびステップS05〜S07とそれぞれ同一であるため、これらのステップについての詳細な説明は繰り返さない。

    図4を参照して、車両工場実施ステップが終了すると、完成品検査工程が実行されて車両が出荷される。 さらに、サービス工場で修理される場合においては、ステップS15に示すように、ユニットの交換もしくは電子制御装置の交換が行なわれたときには、交換後のユニットの学習値データ(固体性能情報および個体識別情報)がデータベース管理設備53から読み出され、電子制御装置40に書込まれる(ステップS16)。

    以上のように、この発明の実施の形態2によれば、ユニット工場、車両工場およびサービス工場でユニットの固体性能情報を共有することにより、生産性の向上に加えて、修理の効率化をも図ることができる。

    今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。 本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

    この発明は、車両に搭載される様々な種類のユニットの製造分野において利用することができる。

    この発明の実施の形態1に従う固体性能情報の書込み方法を説明するための概略図である。

    図1に示す固体性能情報の書込み方法を実行するためのフローチャートである。

    この発明の実施の形態2に従う固体性能情報の書込み方法を説明するための概略図である。

    図3に示す固体性能情報の書込み方法を実行するためのフローチャートである。

    特許文献1に記載される電子制御式自動変速機を説明するための概略図である。

    特許文献2に記載される自動変速機を説明するための概略図である。

    符号の説明

    1 トルクコンバータ、2 オイルポンプ、3 変速機構、4 出力軸、5 アクチュエータ、10,60 自動変速機本体、20 制御設備、30 エンジン、40,70 電子制御装置、42 エンジンECU、44 AT_ECU、50 データベース管理設備、62 ソレノイド、64 センサ、66 特性記憶装置、80 ラベル、100 車両。

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