Carrier for vehicles

申请号 JP2005193179 申请日 2005-06-30 公开(公告)号 JP2007008358A 公开(公告)日 2007-01-18
申请人 Honda Motor Co Ltd; 本田技研工業株式会社; 发明人 HANABUSA SEIJI; MAKI YUJI; INOUE MASAHIRO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To reduce the number of components, the number of man-hour for assembling, the weight by eliminating a baggage locking part provided on a carrier by welding a separate component.
SOLUTION: A front carrier 20 is composed of an outer frame pipe 40 surrounding the periphery, a cross pipe 41a provided in the inner side, and a longitudinal member 42. A front side part 40b of the outer frame pipe 40 is made to be low so as to be a stepped bottom part, and the longitudinal member 42 is obliquely downward disposed from the cross pipe 41a toward the stepped bottom part. An inside part in the width direction of a rear side part 40d is forwardly bent to make an end side part 40e, and connected to the cross pipe 41a so as to be same plane with the longitudinal member 42. A baggage support surface composed of the cross pipe 41a, the longitudinal member 42, and the end side part 40e is enclosed by the one stage higher outer frame and the part of it is made to be the baggage locking part for the baggage 21.
COPYRIGHT: (C)2007,JPO&INPIT
权利要求
  • 車両に設けられる荷物支持用のキャリヤ(20、30)であって、周囲を囲む外枠部材(40、50)と、その内側に設けられて端部が外枠部材へ連結されることにより荷物支持面を構成する補強部材(41、42、51、52)とを備えたものにおいて、
    前記外枠部材(40、50)の一部を下方に屈曲させて段差底部(40b、50b)を設け、この段差底部へ前記補強部材(41、51)の一端部を連結したことを特徴とする車両用キャリヤ。
  • 前記補強部材(41、51)は前記段差底部(40b、50b)と下方に傾斜して接続することを特徴とする請求項1に記載した車両用キャリヤ。
  • 前記段差底部(40b、50b)を車体中央部側へ設けたことを特徴とする請求項1に記載した車両用キャリヤ。



  • 说明书全文

    この発明は車両用キャリヤに係り、特に構造を簡単にして軽量化したものに関する。

    車両に設けられるキャリアは、荷崩れを防止するための荷物止め部が必要であり、これを別部材で形成してキャリアの前端部等へ溶接等で取付けていた。

    特開2003−191768号公報

    上記のように別部材の荷物止め部を設けると、キャリアの構成部材が多くなるとともに、組立工数が増加し、重量も増加するので、これらの解決が望まれる。 本願はこのような要請の実現を目的とする。

    上記課題を解決するため本願の車両用キャリヤに係る請求項1の発明は、荷物支持用のキャリヤであって、周囲を囲む外枠部材と、その内側に設けられて端部が外枠部材へ連結されることにより荷物支持面を構成する補強部材とを備えたものにおいて、
    前記外枠部材の一部を下方に屈曲させて段差底部を設け、この段差底部へ前記補強部材の一端部を連結したことを特徴とする。
    ここで段差底部とは、高低に段差をなす部分のうちの低い方の段部分を意味する。

    請求項2の発明は上記請求項1において、前記補強部材が前記段差底部と下方に傾斜して接続することを特徴とする。

    請求項3の発明は上記請求項1において、前記段差底部を車体中央部側へ設けたことを特徴とする。

    請求項1の発明によれば、外枠部材の一部を下方に屈曲させて段差底部とし、この段差底部へ補強部材の一端部を連結したので、補強部材により形成される荷物支持面の段差底部近傍部分は段差底部以外の外枠部材よりも低い部分になる。 このため、外枠部材のうち段差底部近傍部分以外は、荷物支持面よりも高くなるので、この部分を荷物止め部として利用できることになる。 このため、荷物止め部を別体部材として用意し、溶接等にて取付る必要がない。 その結果、キャリアの構成部材を削減でき、さらに組立工数を削減し、重量も軽量化させることができる。

    請求項2の発明によれば、補強部材を下方へ傾斜させてその一端部を段差底部へ連結したので、荷物支持面を傾斜面として荷物を傾斜方向へ移動するように支持するので、キャリヤ上における荷物のずれが少なくなり安定した支持ができる。
    また、荷物支持面の傾斜方向端部側に、段差底部とこれよりも高くなった荷物止め部が設けられるので、段差底部により荷物支持面を傾斜させることができるとともに、荷物止め部により傾斜面をずり下がる荷物を確実に止めることができる。

    請求項3の発明によれば、段差底部を車幅方向中央部側へ設けたので、乗員の前後方向における視線を遮りにくくなり、十分な視界を確保できるとともに、荷物の搭載作業を良好にすることができる。

    以下、図面に基づいて一実施形態を説明する。 なお、以下の説明中における前後・左右・上下の各方向は、原則として車両の進行方向へ向いた状態を基準とする。

    図1は、4輪バギー車の左側面について、車体カバーを外した状態で車体フレームとキャリヤを主体に示す図である。 車体フレームは中央のループ部1と、その前方に設けられるフロント部2及び後方に設けられるリヤ部3とを備える。

    ループ部1は上下に略平行のアッパーパイプ4と、ロアパイプ5及びその前後間を上下に連結する前側縦パイプ6及び後側縦パイプ7を備え、この内側にエンジン8を支持する。
    アッパーパイプ4の前端と前側縦パイプ6との接続部近傍には上下方向に延びるヘッドパイプ10が設けられ、ここへ回転自在に支持されたステアリング軸11がハンドル12にて回転される。

    フロント部2は、アッパーパイプ4と前側縦パイプ6との接続部から斜め下がり前方へ延出するフロントダウンパイプ13と、その下端部と連結するフロントロアパイプ14と、前側縦パイプ6とにより側面視略三形をなす。 フロントロアパイプ14はロアパイプ5の前方延長部である。 フロント部2はフロントサスペンションを介して前輪15を支持する。 符号16は、フロントサスペンション用のフロントクッションである。

    フロント部2の前方にはフロントバンパ17が上下方向へ設けられ、その下端はフロントロアパイプ14の前端へ連結されている。
    フロントバンパ17の上部と、フロントダウンパイプ13の上部に設けられたクロスメンバ18間にフロントキャリヤ20が支持されている。 フロントキャリヤ20は前輪15の上方を覆うフロントフェンダ22の上方へ若干前傾しているが全体として略平に配設される。 荷物21はフロントキャリヤ20上に支持されており、例えば比較的大型で重量があるコンクリートブロック等、もしくは他の種々な物品からなる。

    リヤ部3は後側縦パイプ7と、アッパーパイプ4及び後側縦パイプ7との接続部から略水平に後方へ延出するシートレール23と、ロアパイプ5の後方延長部として斜め上がりに上方へ延びてシートレール23の前後方向中間部へ接続するリヤロアパイプ24とにより、側面視略三角形状部分を形成する。 リヤロアパイプ24とシートレール23との間はさらにリヤステイ25によって補強される。

    リヤロアパイプ24の上下方向中間部には後側縦パイプ7の下端部が接続し、この接続部近傍に設けられているピボットプレート26にはリヤスイングアーム27の前端部が連結される。 リヤスイングアーム27の後端部には後輪28が支持され、かつシートレール23との間に取付けられたリヤクッション29により懸架される。

    シートレール23の後部には、リヤキャリア30が支持される。 符号31は荷物21と同様の荷物である。 リヤキャリア30はシートレール23上に支持されるシート32の後方かつ後輪28の上方を覆うリヤフェンダ33の上方に配置される。

    図中の符号34はラジエタ、35はアッパーパイプ4上に支持される燃料タンク、36は排気管である。 排気管36は、エンジン8に設けられたシリンダヘッドの排気ポートから後方へ延びてシートレール23に支持されるマフラー37へ接続している。 38は気化器、39はエアクリーナである。

    図2は、図1と同様部位(一部部品は省略)の平面図である。 この図に明らかなように、ループ部1、フロント部2及びリヤ部3はそれぞれ左右一対で設けられ、かつ前輪15及び後輪28も左右一対で設けられる。

    フロントキャリヤ20は車体中心に対して左右対称に車幅方向へ長くして設けられ、その左右部分はフロントフェンダ22上における左右の前輪15と一部重なる部分まで延びている。 リヤキャリア30も同様であり、左右部分はリヤフェンダ33上における左右の後輪28、28の上方と一部重なる部分まで延びている。 後輪28、28は外側部上方までリヤフェンダ33で覆われている。

    フロントキャリヤ20は、外枠パイプ40と、その内側にあって荷物支持部をなす補強部材41で構成される。 補強部材41は、クロスパイプ41aと前後部材42を備える。 クロスパイプ41aは、外枠パイプ40の左右部分である各側辺部40a、40a間を連結する。 前後部材42は、クロスパイプ41aの左右部分を外枠パイプ40の前辺部40bと連結する。 前辺部40bは段差底部をなし、その左右は斜辺部40c、40cを介して各側辺部40a、40aへ連続する。 各側辺部40a、40aの後部側は車体中心側へ曲がってクロスパイプ41aと平行に延びる後辺部40d、40dをなし、各後辺部40d、40dの車幅方向内側部分は前方へ屈曲して斜めに延びてクロスパイプ41aへ接続する端辺部40e、40eをなす。

    次に、フロントキャリヤ20についてさらに詳細に説明する。 図3はフロントフェンダ22と一緒にして示すフロントキャリヤの平面図であり、後辺部40d、40dはそれぞれ車体中心線Cを挟んで左右方向へ延び、各端辺部40e、40eは前方へ屈曲して車体中心近傍へ向かって斜めに延び、クロスパイプ41aの中央部へ溶接される。

    各端辺部40e、40eは左右の前後部材42、42と略平行でありかつより車体中心側に配置されている。 左右の後辺部40d、40dの端辺部40e、40eとのコーナー部近傍にはステー43、43の前端が溶接されている。 ステー43、43はそれぞれ斜め下方かつ後方へ向かって突出しており、先端側はフロントフェンダ22に設けられた開口44を通過してクロスメンバ18へボルト止めされている(図1及び2参照)。
    また、ステー43、43の位置はステアリング軸11の上端部前方を囲むフロントフェンダ22の中央隆起部45の左右各上端部45a、45aの位置と略同程度の前後方向位置になっている。

    前後部材42、42は、前方へ向かって車幅方向内側へ傾く略ハの字状をなし、車体中心に対して左右対称に配置され、各前端が前辺部40bの斜辺部40c,40c近傍部へ連結する。 前辺部40bの左右部分と前後部材42、42との連結部分にはステー46が下方へ突出して設けられ、バンパー17の上端部に形成された偏平な取付部19(図1及び2参照)にてボルト止めされている。 前後部材42は下方へ開放された略コ字状断面の部材であり、後端はクロスパイプ41aへ溶接されている。
    前後部材42の前端はフロントフェンダ22の前面中央に設けられるラジエタ34用の導風口47の左右両側に位置する。

    図4はフロントキャリヤ20における左半分側の平面図であり、クロスパイプ41aの長手方向端部は上面側が平坦面をなす偏平部48とされ、ここで側辺部40aの前後方向中間部内側へ溶接されている。 前後部材42の上面も平端面をなしている。

    図5は図4における部分の正面図である。 斜辺部40cのうち車体中心側部分は車体中心側へ向かって屈曲して斜め下がりの傾斜部40fをなし、その下端側は前辺部40bへ連続する。 したがって前辺部40bは、外枠パイプ40における前側車体中央部分に設けられた最低部となり、本願発明における段差底部をなす。

    斜辺部40c(傾斜部40fを除く)と後辺部40dは前後方向で重なり、各外周部面の頂部は同じ高さであって最高部をなし、これらの頂部は外枠部平面Aを構成する。 この外枠部平面Aよりもクロスパイプ41aの頂部は若干低くなっているが、前辺部40bよりも高くなっている。 端辺部40eの後端は後辺部40dと同じ高さであり、前端はクロスパイプ41aと同じ高さである。 前辺部40bはクロスパイプ41aと下側へ若干ずれた状態で重なり、前辺部40bにおける頂部の高さは、外枠部平面Aよりも略パイプ径分低くなっている。

    図6は図4の6−6線断面図である。 前後部材42、クロスパイプ41a及び端辺部40eの各頂部及び上面は同一の荷物支持面Bをなす。 この平面は、側辺部40aの頂部等で形成される外枠部平面Aに対してθなる前傾角をなす傾斜面となっている。 この例では、荷物支持面Bは、前辺部40bから後辺部40dにかけて連続する単一の前下がり状をなす傾斜面をなしている。

    前後部材42の上向きの表面と偏平部45の頂部も連続して同一の荷物支持面Bを形成し、この荷物支持面Bの前端部は前辺部40bの上面とほぼ同一面となる。
    また、側辺部40aと後辺部40d及び斜辺部40cのうちの傾斜部40fより外側の部分の各上面は同一平面A内に位置し、端辺部40eはこの外枠部平面Aから前方へ荷物支持面Bに沿って傾斜している。 また斜辺部40cは外枠部平面Aから前方へ荷物支持面Bへ向かって傾斜する。

    ステー46にはナット46aが溶接され、ここへフロントバンパ17の上端部に設けられた偏平の取付部19(図1、2参照)を図示しないボルトにより締結できる。
    ステー43はパイプ部材であり、その下端部は偏平な取付部43aとされ、ここに設けられた長穴43bにより誤差を吸収しつつ、図示しないボルトによりクロスメンバ18の車幅方向端部へ締結することができる(図1参照)。

    クロスパイプ41aは、その頂部と同一高さをなす偏平部48で側辺部40aの前後方向中間部へ接続するので、図中に前後部材42及び端辺部40eと重なる破線で示す側辺部40aの下面の線が、クロスパイプ41aの中心軸と略重なるように通過している。

    図7は図6のD部拡大図であり、偏平部48はクロスパイプ41aの頂部と同一面になるよう偏って形成され、その先端が側辺部40aの側面における高さ方向中央部へ溶接することにより、クロスパイプ41aの頂部が外枠部平面Aよりも外枠パイプ40のパイプ径の略半分程度の寸法dだけ下方へずれることにより低くなっている。

    次に、リヤキャリヤ30についてさらに詳細に説明する。 図2及び図3に示すように、リヤキャリア30は、フロントキャリヤ20と略同形状かつ前後方向へ略対称にした構造をなし、外枠パイプ50及び補強部材51を備える。 補強部材51はクロスパイプ51aと前後部材52を備える。 クロスパイプ51aは外枠パイプ50の左右側辺部50a、50a間を連結する。 前後部材52は、クロスパイプ51aの左右部分と外枠パイプ50の後辺部50bとを連結する。

    後辺部50bの左右は斜辺部50c、50cを介して各側辺部50a、50aへ連続する。 各側辺部50a、50aの前部側は車体中心側へ曲がってクロスパイプ51aと平行に延びる前辺部50d、50dをなし、各前辺部50d、50dの車幅方向内側部分は後方へ屈曲して斜めに延びてクロスパイプ51aへ接続する端辺部50e、50eをなす。

    左右の端辺部50e、50eの前部と左右のシートレール23、23の間はステー53、53で連結され、各ステー53、53の下端部は各シートレール23、23上に支持されている。 また、各シートレール23、23の後端と後辺部50bの左右間はステー54、54で連結されている。

    テーパー部50c、50cは、斜めの面取り状をなし、リヤフェンダ33の後端左右に形成されている側方後端部33c、33cに対応している。 側方後端部33c、33cは後輪28、28の後部まで全体を覆い、テーパー部50c、50cの殆どは側方後端部33c、33cの上に重なっている。 但し、後辺部50bはリヤフェンダ33よりも後方へ突出し、車体を立てて収納するときの接地部及び車体を引っ張るときのグリップ部としても利用できるようになっている。

    図8はリヤキャリヤ30を車体後方から示す図である。 斜辺部50c、50cのうち車幅方向内側部分は車体中心側へ向かって屈曲して斜め下がりの傾斜部50f、50fをなし、その下端側は後辺部50bへ連続する。 したがって後辺部50bは、外枠パイプ50における車体中央部分に設けられた最低部となり、本願発明における段差底部をなす。

    斜辺部50c、50c(傾斜部50f、50fを除く)と前辺部50d、50dは前後方向で重なり、各外周面の頂部は同じ高さであって最高部をなし、これらの頂部は外枠部平面Aを構成する。 この外枠部平面Aよりもクロスパイプ51aの頂部は若干低くなっているが、後辺部50bよりも高くなっている。 前後部材52、52の各前端は前辺部50d,50dと同じ高さであり、後端はクロスパイプ51aと同じ高さである。 後辺部50bはクロスパイプ51aより下側へ若干ずれた状態であり、後辺部50bにおける頂部の高さは、外枠部平面Aよりも略パイプ径分低くなっている。

    左右の端辺部50e、50eは左右のシートレール23、23から上方へ延びるステー53、53の外方へ屈曲した先端部に接続されている。 左右の斜辺部50c、50cにおける傾斜部50f、50fには左右のシートレール23、23の後端部から上方へ延びるステー54、54の上端部が接続されている。 この接続部は傾斜部50f、50fの後辺部50bにつながる屈曲部50g、50gの近傍である。 また後辺部50b側において、この屈曲部50g、50gを挟んでその近傍となる部分には前後部材52、52の端部が接続されている。

    各ステー54、54の下端部は偏平な取付部54a、54aをなし、ここでボルト54b、54bにより車体後方から左右の各シートレール23、23の後端へ締結されている。
    なお、フロントキャリヤの外枠部40と補強部材41に関する図6の構造は、前後を逆にすれば、ほぼリヤキャリヤ30におけるの外枠部50と補強部材51に関する同部位構造に一致するので、この部位に関しては図6を参考にするものとして、説明を省略する。

    図9は図2における車体後部右側を拡大した図である。 側方後端部33cはリヤフェンダ33の最後端部33aを含み、側方後端部33cより車幅方向内側には内側部分33bが設けられている。 最後端部33aは後辺部50b及びその前端の延長線Fより前方に位置する。 Hは後輪28のタイヤ後端を通り車幅方向へ平行な直線である。

    図10は図9の10−10断面図である。 リヤフェンダ33の側方後端部33cと後輪28のタイヤにおける車幅方向同一部分を結ぶ直線Lとしたとき、図9の直線Gより車幅方向外方においては、テーパー部50cが直線Lより前方に位置するようになっている。 このようにすると、テーパー部50cに対する後輪28のタイヤが跳ね上げた泥等の付着を防ぐことができる。 なお、図9の直線Hは紙面に対して垂直になるが、これを点として示してある。

    次に、本実施例の作用を説明する。 フロントキャリヤ20の外形をなす外枠パイプ40のうち、左右の側辺部40a、40a及び斜辺部40c、40cの外側部分及び後辺部40d、40dの各頂部で構成する外枠部平面Aに対して、その内側へ一段低くなった荷物支持面Bを形成する。 すなわち、荷物支持面Bはクロスパイプ41a、端辺部40e、40e、前後部材42、42及び前辺部40b、40bで形成し、ここに荷物21を置く。

    すると、荷物21は荷物支持面Bより一段高い外枠部平面Aをなす外枠部によって囲まれるため、これら外枠パイプ40のうち、荷物支持面Bより高い側辺部40a、40a及び斜辺部40c、40cが荷物21に当接してその荷物支持面B上におけるずれを阻止する荷物止め部をなす。 このため荷物21を安定支持でき、荷物止め部を別体に形成する必要がない。

    したがって、別部材の荷物止め部を形成してこれを溶接することなく、構成部品の高さを変化させて高低に変化する荷物支持面Bと外枠部平面Aを形成するので、構成部品点数及び組立工数を削減でき、より軽量化できる。

    また、荷物支持面Bを前方へ傾斜させたので、荷物21を前方へずらして荷物止め部をなす斜辺部40c、40c側へ予め当接させておくことができ、走行中におけるずれを少なくして荷物21をより安定して支持できる。 しかも、外枠パイプ40の前部を段差底部である前辺部40bと、荷物止め部である斜辺部40c、40cとすることにより、斜面状の荷物支持面Bと荷物止め部を同時に形成できる。

    そのうえ、下方へ屈曲して低い前辺部40bを形成することにより、相対的に高くなった後辺部40dとの間を端辺部40e、40e及び前後部材42、42で連結するだけで斜面を形成できる。 しかも、前辺部40bを車幅方向の中央部へ設けたので、車体中心部を低くして乗員の視線を遮らないようにすることができ、視界を十分に確保することに貢献できるとともに、荷物の搭載作業を良好にすることができる。 さらに前後部材42、42の各上面及びクロスパイプ41aの偏平部48は平坦面をなすため荷物を支持しやすくなる。 しかも偏平部48をクロスパイプ41aの頂部と面一にしたので、荷物支持面Bの前後方向における中間部位置を可能な限り低くすることができる。

    また、リヤキャリア30側もフロントキャリヤ20と同様に構成して後方へ傾斜する荷物支持面(図6の荷物支持面Bと逆傾斜の後ろ下がりに形成されている)を設けたので、フロントキャリヤ20と同様の効果を奏することができる。 そのうえ、テーパー部50c、50c、をタイヤの車幅方向内側の線G(図9)より車幅方向外方において、リヤフェンダ33の側方後端部33c、33cの上に重ねたので、後輪28、28によって跳ね上げられる泥等の付着を防止することができる。

    また、収納時に車体を立てたときリヤフェンダ33の後端部が地面と接触しないようにすることができる。 図11は車体を立てて収納した状態を示す図である。 この図に示すように、収納時に車体を立てると、左右の後輪28及び直線状の後辺部50bが地面Eへ接地する。 このとき、接線Lが接地点となる後辺部50bよりも上方に位置し、リヤフェンダ33の後端部はこの接線Lよりも下方へ突出することはないから、リヤフェンダ33の後端部が地面と接触するのを防いで破損を防止することができる。

    なお、本願発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。 例えば、外枠パイプ40の一部で荷物止め部を形成するキャリヤ構造は、フロントキャリヤ20又はリヤキャリア30のいずれか一方側にのみ設けてもよい。 また、車体の前後ばかりではなく左右に設けたものでもよい。

    荷物支持面Bをなす傾斜面は前後左右いずれの方向に傾斜させても良く、同一のキャリヤ内へ複数の傾斜面を設けてもよい。 この場合は、外枠パイプの複数位置に段差底部を複数ケ所設けることにより容易に形成できる。 この段差底部の位置も、キャリヤの前後左右等任意位置に設けることができる。 段差底部を対向位置に複数設けた場合は、これらの間へ直線状の補強部材を掛け渡すことにより、必ずしも傾斜しない荷物支持面Bを設けることもできる。 さらに、このキャリヤを設ける車両は、バギー車に限定されず、自動2輪車等の種々な車両に適用できる。

    実施例に係るバギー車の要部側面図

    上記車両の要部平面図

    フロントキャリヤの平面図

    フロントキャリヤの左半部を拡大して示す平面図

    上記部分の正面図

    図4の6−6線に沿う断面図

    クロスパイプの端部を示す拡大図

    リヤキャリヤを車体後方から示す図

    車体後部右側を拡大した平面図

    図9の10−10断面図

    車体収納状態を示す図

    符号の説明

    1:ループ部、2:フロント部、3:リヤ部、8:エンジン、17:バンパー、20:フロントキャリヤ、21:荷物、30:リヤキャリア、31:荷物、40:外枠パイプ(外枠部材)、40b:前辺部(段差底部)、40c:斜辺部(荷物止め部)、41:クロスパイプ(補強部材)、42:前後部材(補強部材)、A:外枠部平面、B:荷物支持面


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