ダンプトラック

申请号 JP2011519802 申请日 2010-06-16 公开(公告)号 JPWO2010147131A1 公开(公告)日 2012-12-06
申请人 株式会社小松製作所; 发明人 田中 哲; 哲 田中; 岡本 光正; 光正 岡本; 豊 及川; 豊 及川;
摘要 ダンプトラック(1)のステップを、車両本体(4)の上方から下方に降りるに従って前方に向かうように傾斜した第3ステップ(20)と、第3ステップ(20)の下端に設けられて上方から下方に降りるに従って車両本体(4)の外方から内方に向かうように傾斜した第2ステップ(19)とを備えて構成し、第2ステップ(19)の外方側の下部の高さ 位置 を、内方側の下部の高さ位置よりも高くした。
权利要求
  • 車両本体の前部側に昇降用のステップが設けられるダンプトラックにおいて、
    前記ステップは、
    前記車両本体の上方から下方に降りるに従って前方に向かうようになる上側ステップと、
    前記上側ステップの下端に設けられて上方から下方に降りるに従って車両本体の外方から内方に向かうようになる下側ステップとを備え、
    前記下側ステップの外方側の下部の高さ位置は、内方側の下部の高さ位置よりも高い ことを特徴とするダンプトラック。
  • 請求項1に記載のダンプトラックにおいて、
    前記ステップは、前記車両本体の左右両側に互いに離間して一対設けられている ことを特徴とするダンプトラック。
  • 請求項1または請求項2に記載のダンプトラックにおいて、
    前記下側ステップの外方側の角部には、平面視にて前方に向かうに従って内方に位置するようになるステップ側傾斜部が設けられている ことを特徴とするダンプトラック。
  • 請求項3に記載のダンプトラックにおいて、
    前記車両本体に設けられた後輪はダブルタイヤとされ、
    前記下側ステップでの前面と前記ステップ側傾斜部との境界部分は、前記ダブルタイヤを構成する内側のタイヤの幅内に設定されている ことを特徴とするダンプトラック。
  • 請求項3または請求項4に記載のダンプラックにおいて、
    前記下側ステップの前面および前記ステップ側傾斜部は、正面視にて外方に向かうに従って下端の位置が高くなるカバープレートにより形成されている ことを特徴とするダンプトラック。
  • 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のダンプトラックにおいて、
    前記下側ステップの内方側の端部は、前記車両本体の左右方向の中央よりも外方側に位置している ことを特徴とするダンプトラック。
  • 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のダンプトラックにおいて、
    前記下側ステップの下端には、前記車両本体のバンパが接続され、前記バンパ上は、前記車両本体の左右方向に往来自在な前後幅を有する通路になっている ことを特徴とするダンプトラック。
  • 請求項7に記載のダンプトラックにおいて、
    前記バンパの左右両側には、前面に対して連続し、かつ平面視にて前方に向かうに従って内方に位置するようになるバンパ側傾斜部が設けられている ことを特徴とするダンプトラック。
  • 請求項7または請求項8に記載のダンプトラックにおいて、
    前記ステップは、前記車両本体の左右両側に互いに離間して一対設けられ、
    前記一対のステップの下部側は、前記バンパに接続され、
    前記一対のステップの上部側は、前記車両本体の上部左右に設けられたアクセス通路に接続され、
    前記車両本体の前記一対のステップに挟まれた位置には、冷却空気を流通させるフロントグリルが設けられている ことを特徴とするダンプトラック。
  • 说明书全文

    本発明は、ダンプトラックに係り、鉱山開発等に用いられる大型のリジット式ダンプトラックに関する。

    従来、大型のリジット式ダンプトラックにおいて、車体のフロントバンパの左右の一端側をサブプラットフォームとするとともに、当該バンパの一端側には地上からサブプラットフォームへアクセスするためのステップ状のフレキシブルラダーを設け、また、サブプラットフォームからキャブ前方のメインのプラットフォームにアクセスするためのフィクスドラダーを設けることが知られている(特許文献1)。

    米国特許第5,064,023号明細書

    近年では、ラダー等のステップを用いた場合の昇降性に関する規制が厳しく、急な勾配を有したステップが敬遠されるようになっている。 しかし、ステップの度勾配の規制をクリアーしようとすると、ステップの下部側が車両本体の前方側に大きく突き出ることになるため、車両本体のアプローチアングル(前輪の接地点から車体の前端下部までの角度)が小さくなるうえ、旋回半径が大きくなるという問題がある。
    また、ステップは車両本体の側方に設けられることが一般的であるが、側方にステップが設けられると、車両本体にローリングが生じて側方が沈み込んだ場合など、ステップの下部側が路肩の岩などにぶつかって損傷するという問題がある。

    本発明の目的は、ステップの勾配を緩やかにできてアプローチアングルや旋回半径を良好に維持できるとともに、ステップの損傷を防止できるダンプトラックを提供することにある。

    本発明のダンプトラックでは、車両本体の前部側に昇降用のステップが設けられるダンプトラックにおいて、前記ステップは、前記車両本体の上方から下方に降りるに従って前方に向かうようになる上側ステップと、前記上側ステップの下端に設けられて上方から下方に降りるに従って車両本体の外方から内方に向かうようになる下側ステップとを備え、前記下側ステップの外方側の下部の高さ位置は、内方側の下部の高さ位置よりも高いことを特徴とする。

    また、本発明のダンプトラックは、前記ステップが前記車輌本体の左右両側に互いに離間して一対設けられていることを特徴とする。

    本発明のダンプトラックにおいて、前記下側ステップの外方側の角部には、平面視にて前方に向かうに従って内方に位置するようになるステップ側傾斜部が設けられていることを特徴とする。

    本発明のダンプトラックにおいて、前記車両本体に設けられた後輪はダブルタイヤとされ、前記下側ステップでの前面と前記ステップ側傾斜部との境界部分は、前記ダブルタイヤを構成する内側のタイヤの幅内に設定されていることを特徴とする。
    ここで、「ダブルタイヤ」とは、同軸上に並設された一対のタイヤからなる車輪をいう。

    本発明のダンプトラックにおいて、前記下側ステップの前面および前記ステップ側傾斜部は、正面視にて外方に向かうに従って下端の位置が高くなるカバープレートにより形成されていることを特徴とする。

    本発明のダンプトラックにおいて、前記下側ステップの内方側の端部は、前記車両本体の左右方向の中央よりも外方側に位置していることを特徴とする。

    本発明のダンプトラックにおいて、前記下側ステップの下端には、前記車両本体のバンパが接続され、前記バンパ上は、前記車両本体の左右方向に往来自在な前後幅を有する通路になっていることを特徴とする。

    本発明のダンプトラックにおいて、前記バンパの左右両側には、前面に対して連続し、かつ平面視にて前方に向かうに従って内方に位置するようになるバンパ側傾斜部が設けられていることを特徴とする。

    本発明のダンプトラックにおいて、前記ステップは、前記車輌本体の左右両側に互いに離間して一対設けられ、前記一対のステップの下部側は、前記バンパに接続され、前記一対のステップの上部側は、前記車輌本体の上部左右に設けられたアクセス通路に接続され、前記車輌本体の前記一対のステップに挟まれた位置には、冷却空気を流通させるフロントグリルが設けられていることを特徴とする。

    以上の本発明によれば、ステップは上側ステップと下側ステップとで構成されるが、この際、上側ステップは車両本体の上方から下方に降りるに従って前方側に向かい、下側ステップは上方から下方に降りるに従って外方から内方に向かうようになっているので、上側ステップと下側ステップとの接続部分には方向転換部が形成される。 そして、上側ステップの長さ、すなわち上側ステップの上端から方向転換部までの長さは短くてよく、現状のステップの車両本体からの突き出し量の範囲内で勾配をより緩やかにできる。 また、下側ステップは車両本体の外方から内方に向けて傾斜しているので、十分に緩やかな勾配を付与しても、車両本体の前方に突き出ることはない。 従って、上下の各ステップを緩やかにして昇降性を改善した場合でも、アプローチアングルや旋回性をそのまま良好に維持できる。 また、下側ステップでは、内方側の高さ位置よりも外方側の高さ位置の方が高いので、車両本体がローリングして左右に沈み込んだ場合でも、下側ステップを路肩の岩など、障害物にぶつかりにくくできる。

    バンパやステップに、平面視した場合の傾斜部を設けることで、アプローチアングルをさらに大きくできるうえ、特にステップにステップ側傾斜部を設けることにより、旋回半径を小さく維持でき、旋回時の取り回しを容易にできる。

    下側ステップの内方側の端部が車体本体中央よりも外方側に位置しているので、例えば、車体本体の前部側の中央付近に外気の取り込み口であるフロントグリルが設けられている場合には、車両本体の前部側に配置される下側ステップがフロントグリルを塞ぐ面積を少なくすることができる。 従って、フロントグリルを介して外気を良好に取り込むことができる。

    バンパ上を左右方向に往来自在な通路とした場合には、この通路およびステップを介して地上と上方のキャブ側との往来を容易にでき、アクセス性を向上させることができる。

    車輌本体の上部左右にアクセス通路を設け、このアクセス通路とバンパとを左右のステップにて上下に接続させ、さらに、左右のステップの間にフロントグリルを設けることで、フロントグリル周りのメンテナンスを地上に降りることなく、アクセス通路間に設けられることになるボンネット上のメンテナンスと連続して行うことができ、作業性を向上させることができる。

    本発明の一実施形態に係るダンプトラックを前方側から見た斜視図。

    ダンプトラックの正面図。

    ダンプトラックの前側部分の左側面図。

    ダンプトラックの前側部分の平面図。

    以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
    図1は、本実施形態に係るダンプトラック1を前方側から見た斜視図、図2は、ダンプトラック1の正面図、図3は、ダンプトラック1の前側部分の左側面図、図4は、ダンプトラック1の前側部分の平面図である。 なお、以下では、ダンプトラック1の進行方向側を「前」、進行方向と反対側を「後」とし、「左」、「右」は、進行方向を向いた時の左右に相当するものである。

    ダンプトラック1は、鉱山等の開発に用いられる大型でリジット式のダンプトラックである。 このダンプトラック1は、シングルタイヤからなる左右の前輪2およびダブルタイヤからなる左右の後輪3を有した車両本体4と、車両本体4に傾倒自在に取り付けられたボディ5とを備え、車両本体4の前方側の高所には、左側に寄せた位置に運転者用のキャブ6が設けられている。 なお、図1、4では、図示の都合上、ボディ5の図示が省略されている。

    車両本体4は、平面視で枠状に組まれたメインフレーム4A(図3)を有しており、このメインフレーム4Aに前輪2、後輪3、およびボディ5等が取り付けられている。 また、メインフレーム4Aの前方側中央で、かつキャブ6の下方側には、図示しないエンジンや油圧ポンプ等の駆動手段が搭載されている。 前記キャブ6は、左前輪2の上方に位置している。 キャブ6の周囲には、当該左前輪2のタイヤハウジング上部を形成するように左アクセス通路7が設けられており、キャブ6の左側方と前方側とを往来することが可能である。

    一方、車両本体4において、右前輪2の上部には、当該右前輪2のタイヤハウジング上部を形成するように右アクセス通路8が設けられている。 右アクセス通路8からは、エンジンへ供給される吸気用のエアフィルタ9をメンテナンスしたり、エンジンが収容されたボンネット10上のハッチ11(図4)を開放することで、内部のエンジン等をメンテナンスしたりすることが可能である。 そして、本実施形態では、ボンネット10の上部は、左右のアクセス通路7,8を連通するセンターアクセス通路12になっている。 各アクセス通路7,8,12の辺縁にはそれぞれ、ハンドレール13,14,15が立設されている。

    ボンネット10は、左右のアクセス通路7,8に対して前方に延出している。 ボンネット10の前面側の開口部分は格子状のフロントグリル27で覆われており、内部に配置された冷却ファンにより、冷却空気が外部からボンネット10内に取り込まれ、図示しないラジエータに供給される。 このようなボンネット10の下部側には、さらに前方に延出したバンパ16が設けられている。

    バンパ16の前後幅は、従来のバンパの前後幅よりも格段に大きく、運転者がバンパ16上を左右に往来できる程度の幅寸法を有している。 すなわち、バンパ16の上部は、ボンネット10の前方を左右に往来自在なフロントアクセス通路(本発明の通路)17になっている。 バンパ16の左右方向の長さ寸法は、図2に示すように、後輪3の内側のタイヤ3Aの幅内に設定されている。 具体的には、バンパ16は、前面16Aと、前面16Aの両端に連続して設けられているとともに、平面視(図4)にて前方に向かうに従って内方(車両本体4の中央側)に位置するようになる第1傾斜部(本発明のバンパ側傾斜部)16Bとを備えている。

    バンパ16の前面16Aの左側寄りには、地上とフロントアクセス通路17との間で昇降するための第1ステップ18が設けられている。 バンパ16の左端の上部には、上方から下方に降りるに従って車輌本体4の外方から内方に向かうように傾斜した第2ステップ(本発明の下側ステップ)19が設けられている。

    第2ステップ19は、前方に向いた前面19Aと、前面19Aの外側に設けられているとともに、平面視(図4)にて前方に向かうに従って内方に位置するようになる第2傾斜部19B(本発明のステップ側傾斜部)とを備えている。 このような第2ステップ19の下方側は、車輌本体4の左右方向の中央よりも外方側に位置し、上方側がさらに外方に延出している。

    第2傾斜部19Bは、ダンプトラック1の旋回半径を小さくするのに寄与している。 第2ステップ19が第2傾斜部19Bを備えずに直角な角部を有していたのでは、旋回半径が大きくなって旋回時の取り回しがし難いものになってしまう。 これに対して本実施形態では、そのような角部に第2傾斜部19Bを備えることで、車両本体4の中央側を前方に延出させているから、旋回半径が犠牲にならなくてすむ。

    なお、前面19Aと第2傾斜部19Bとの境界部分の位置は、正面視(図2)にて後輪3の内側のタイヤ3Aの幅内に設定されており、本実施形態では、バンパ16後部の左端と同様に、タイヤ3Aの外側寄りに位置している。

    一方、第2ステップ19の側面では、正面19Aおよび第2傾斜部19Bが折曲部分を有する鉛直なカバープレート19Eで形成され、このカバープレート19Eの下端の位置は、正面視にて外方に向かうに従って地上からの距離も高くなっている。 つまり、カバープレート19Eの下側には、正面から見ると(図2)、外方に向かうに従って上方に位置する第3傾斜部19Cが前面19Aから第2傾斜部19Bにわたって設けられている。 このような第3傾斜部19Cは、カバープレート19Eの下部開口を覆う面状プレートにより形成されている。

    第3傾斜部19Cにより、第2ステップ19の外方側の下部の高さ位置は、バンパ16の上部の高さ位置、つまり第2ステップ19の内方側の下部の高さ位置よりも高くなっており、第2ステップ19が左側外方に延出していても、ダンプトラック1の左右のローリング時や旋回時などにおいては、第2ステップ19の下部等が路肩の岩などに当たり難くなり、損傷するのを抑制できる。

    また、第2ステップ19の最上位置は方向転換部19Dとなっており、フロントアクセス通路17から昇ってきた運転者は、この方向転換部19Dにて後方側に向きを変えることになる。 方向転換部19Dと上方に設けられた左アクセス通路7との間には、ボンネット10の左側に位置するように第3ステップ(本発明の上側ステップ)20が設けられている。 そして、第2ステップ19および第3ステップ20により、本発明に係るステップが形成されている。

    第3ステップ20は、第2ステップ19が設けられていない場合では、左アクセス通路7とフロントアクセス通路17とを直接連通させることになって急勾配となる。 本実施形態では、フロントアクセス通路17の端部に数段高い第2ステップ19が設けられ、この第2ステップ19に対して第3ステップ20の下端が連結されているため、第3ステップ20の勾配が緩やかとなり、運転者の昇降が容易である。 これらのフロントアクセス通路17,第2、第3ステップ19,20の必要部位にも、ハンドレール21,22,23が立設されている。

    右アクセス通路8の前側には、地上と右アクセス通路8との間を昇降する第4ステップ24および第5ステップ25が設けられている。 上方側に位置する第4ステップ24と下方側に位置する第5ステップ25との間には、図2に示すように、第4ステップ24および第5ステップ25を接続する接続部26が地上からバンパ16の高さ位置に設けられている。 すなわち、第4ステップ24の下端、および第5ステップ25の上端は、接続部26にそれぞれ接続されている。 第4ステップ24は、接続部26に対して傾斜するように取り付けられ、第5ステップ25は、地上に向けて垂下するように接続部26に取り付けられている。

    上述した本実施形態のダンプトラック1によれば、以下の効果がある。
    本実施形態では、第3ステップ20は左アクセス通路7から下方に降りるに従って前方側に向かい、第2ステップ19は第3ステップ20からさらに下方に降りるに従って外方から内方に向かうようになっているので、第2ステップ20の上端から方向転換部19Dまでの長さは短くてよく、第3ステップ20の前方への突き出し量を抑えつつその勾配を緩やかにできる。 また、第2ステップ19は外方から内方に向けて傾斜しているので、十分に緩やかな勾配を付与しても、前方に突き出ることはない。 従って、第2、第3ステップ19,20を緩やかにして昇降性を改善できるうえ、アプローチアングルおよび旋回半径を小さく維持できる。

    また、第2ステップ19は、下面位置が外方に向かうに従って地上から離れるように第3傾斜部19Cを備えているので、前述したように、ローリング時や旋回時にバンパ16あるいは第2ステップ19を損傷する心配がない。 また、平面視にて傾斜しているバンパ16の第1傾斜部16Bや第2ステップ19の第2傾斜部19Bも、ローリング時の損傷防止に役立っている。 さらに、第2ステップ19において、平面視した場合に第2傾斜部19Bを備えていることから、旋回半径を小さく維持できるという効果もある。

    さらに、右アクセス通路8の前側には、第4ステップ24および第5ステップ25が設けられているが、地上と右アクセス通路8とを行き来する際、急勾配の第4ステップ24を使わなくても第1ステップ18〜第3ステップ20〜センターアクセス通路12を経由することにより、地上と右アクセス通路8とを容易に安全に行き来することができる。

    なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。 すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
    従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。

    前記実施形態では、バンパ16の前面16Aの左側寄りにのみ、地上とフロントアクセス通路17との間で昇降するための第1ステップ18が設けられていたが、第1ステップ18を右側寄りにも設けてもよい。

    また、バンパ16の左端の上部には、バンパ16上から左側外方に向けて昇るように第2ステップ19が設けられていたが、第2ステップ19をバンパ16の右端の上部にも設けてもよい。 さらに、第2ステップ19からボンネット10の左側を上方に昇るように第3ステップ20が設けられていたが、第3ステップ20をボンネット10の右側を上方に昇るように設けてもよい。
    すなわち車輌本体4の前部側において、左右両側の離間した位置に本発明に係るステップを略左右対称の態様にて一対設けることができる。 このような場合、前記実施形態で説明した第4ステップ24が右側の第2ステップ19および第3ステップ20で置き換えられることになる。

    これらの構成によれば、バンパ16の上部が地上とのアクセスが可能な幅広のフロントアクセス通路17になっているので、地上に対する昇降を一対の第1ステップ18のいずれかを使用して容易に行える。 また、フロントアクセス通路17の両端に設けられた第2ステップ19を通して、例えばボンネット10の左側だけではなく、右側を通しても上方のアクセス通路7,8,12との間で行き来でき、各部へのアクセスを一層容易にできる。

    この際、左側のステップの上部側は左アクセス通路7に接続され、下部側はバンパ16の左寄りに接続され、右側のステップの上部側は右アクセス通路8に接続され、下部側はバンパ16の右寄りに接続されることから、左右のステップの間に配置されたフロントグリル27の全周において往来可能となり、例えば左アクセス通路7から左側のステップを降り、フロントグリル27前を通って右側のステップを昇り、右アクセス通路8に回り込むことができる。 従って、フロングリル27周りのメンテナンスを地上に降りることなく、左右のアクセス通路7,8を利用したボンネット10側での作業に連続してステップやバンパ16上にて行うことができる。

    また、前記実施形態では、第2ステップ19の下部に第3傾斜部19Cが設けられていることにより、アプローチアングルを大きくしていたが、第3傾斜部19Cのように地上からの距離が徐々に大きくなる形状に限らず、第2ステップ19の下部側が段差状とされ、バンパ16から外方側の位置で、地上から所定距離だけ上方に離れるようにしてもよい。

    本発明は、鉱山やその他の採石場で採掘された岩石等を運搬する大型のダンプトラックに利用可能である。

    1…ダンプトラック、3…後輪、3A…内側のタイヤ、4…車両本体、16…バンパ、16A,19A…前面、16B…バンパ側傾斜部である第1傾斜部、17…通路であるフロントアクセス通路、19…下側ステップである第2ステップ、19A…前面、19B…ステップ側傾斜部である第2傾斜部、19C…第3傾斜部、19E…カバープレート、20…上側ステップである第3ステップ、27…フロントグリル。

    上述した本実施形態のダンプトラック1によれば、以下の効果がある。
    本実施形態では、第3ステップ20は左アクセス通路7から下方に降りるに従って前方側に向かい、第2ステップ19は第3ステップ20からさらに下方に降りるに従って外方から内方に向かうようになっているので、第ステップ20の上端から方向転換部19Dまでの長さは短くてよく、第3ステップ20の前方への突き出し量を抑えつつその勾配を緩やかにできる。 また、第2ステップ19は外方から内方に向けて傾斜しているので、十分に緩やかな勾配を付与しても、前方に突き出ることはない。 従って、第2、第3ステップ19,20を緩やかにして昇降性を改善できるうえ、アプローチアングルおよび旋回半径を小さく維持できる。

    1…ダンプトラック、3…後輪、3A…内側のタイヤ、4…車両本体、16…バンパ、16 A…前面、16B…バンパ側傾斜部である第1傾斜部、17…通路であるフロントアクセス通路、19…下側ステップである第2ステップ、19A…前面、19B…ステップ側傾斜部である第2傾斜部、19C…第3傾斜部、19E…カバープレート、20…上側ステップである第3ステップ、27…フロントグリル。

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