油圧ショベル

申请号 JP2013539062 申请日 2013-02-18 公开(公告)号 JP5629015B1 公开(公告)日 2014-11-19
申请人 株式会社小松製作所; 发明人 尚人 中村; 尚人 中村;
摘要 作業者が走行体にあるステップを容易に昇降できる油圧ショベルを提供する。油圧ショベルは、走行体と、旋回体とを備える。旋回体は、走行体上に載置され、 基台 としての旋回フレームを有する。旋回体は、旋回体の前後方向に伸びる旋回体の中心線に対して、旋回体の左右方向における右側の右側部と、中心線に対して、旋回体の左右方向における左側の左側部とを有する。旋回体は、キャブと、手すりと、グリップとを有する。キャブは、右側部と左側部とのいずれか一方に設けられる。手すりは、右側部と左側部とのいずれか他方において、旋回体の側方の前端に設けられ、前端から上方且つ旋回体の後方に向かって伸びる。グリップは、手すりの下方且つ旋回フレームの側面に設けられる。走行体は、トラックフレームと、ステップとを有する。ステップは、手すりの下方であって、トラックフレームの側面に設けられる。
权利要求
  • 走行体と、
    前記走行体上に載置され、基台としての旋回フレームを有する旋回体と、
    を備え、
    前記旋回体は、
    前記旋回体の前後方向に伸びる前記旋回体の中心線に対して、前記旋回体の左右方向における右側の右側部と、
    前記中心線に対して、前記旋回体の左右方向における左側の左側部と、
    を有し、
    前記旋回体は、
    前記右側部と前記左側部とのいずれか一方に設けられるキャブと、
    前記右側部と前記左側部とのいずれか他方において、前記旋回体の側方の前端に設けられ、前記前端から上方且つ前記旋回体の後方に向かって伸びる、手すりと、
    前記手すりの下方且つ前記旋回フレームの側面に設けられたグリップと、を有し、
    前記走行体は、
    トラックフレームと、
    前記手すりの下方であって、前記トラックフレームの側面に設けられるステップと、
    後ステップと、
    を有し、
    前記旋回体の前方向が前記走行体の後方向と一致するように前記旋回体が位置する場合において、
    前記前端における前記手すりの下端部は、前記旋回体の前後方向において前記後ステップの中心よりも前方に位置し、
    前記グリップは、前記旋回体の前後方向において前記後ステップの中心よりも後方に位置 し、
    前記グリップは、鉛直方向に伸び、U字状の形状を有し、
    前記グリップの下端は、前記旋回フレームと離隔している、
    油圧ショベル。
  • 前記ステップは、前ステップであり、
    前記旋回体の前方向が前記走行体の前方向と一致するように前記旋回体が位置する場合において、
    前記前端における前記手すりの下端部は、前記旋回体の前後方向において前記前ステップの中心よりも前方に位置し、
    前記グリップは、前記旋回体の前後方向において前記前ステップの中心よりも後方に位置する、請求項 に記載の油圧ショベル。
  • 前記旋回体は、
    前記グリップが位置する前記旋回フレームの側面に設けられた第1デッキガードと、
    前記第1デッキガードの延長線上に配置される第2デッキガードと、
    をさらに有し、
    前記グリップは、前記第1デッキガードと前記第2デッキガードとの間の前記旋回フレームの側面に配置される、請求項 1または2に記載の油圧ショベル。
  • 前記グリップの下端は、前記旋回フレームの側面の底辺よりも上方に位置する、請求項 に記載の油圧ショベル。
  • 前記旋回体は、前記旋回体の前後方向において前記グリップよりも後方に設けられたミラーを更に有する、請求項 に記載の油圧ショベル。
  • 前記旋回体は、
    エンジンと、
    エンジンからの排気を処理する選択還元触媒装置と、
    還元剤を貯留するための還元剤タンクと、
    をさらに有し、
    前記還元剤タンクは、前記右側部及び前記左側部のうち、前記手すりが設けられる側部に配置される、請求項1に記載の油圧ショベル。
  • 前記キャブは、前記左側部に配置され、
    前記手すりは、前記右側部に配置される、請求項1に記載の油圧ショベル。
  • 说明书全文

    本発明は、メンテナンスのために作業者が昇降することが可能な油圧ショベルに関する。

    油圧ショベルの上部旋回体には、燃料タンク及び作業油タンク等のタンクが搭載されている。 油圧ショベルの中には、燃料補給及びこれらのタンクのメンテナンス作業を行なうために、作業者がタンク付近まで昇降できるように構成したものがある(特許文献1参照)。

    特許文献1に係る油圧ショベルは、走行体にステップを備え、旋回体の右側前方の部位に手すりを備える。 手すりは、作業者がステップを昇る際に把持可能なように、手すりがステップの中央上方に配置されている(特許文献1の図1参照)。 したがって、当該油圧ショベルでは、作業者は、両手で手すりをつかみながら、ステップを昇ることができる。

    特開2009−203675号公報

    近年の油圧ショベルでは、排気処理のために選択還元触媒(Selective Catalytic Reduction:SCR)装置を配置する必要性が高まっている。 選択還元触媒装置に使用される還元剤は、所定の温度範囲に保つ必要があることから、還元剤を貯留するタンク(還元剤タンク)は、熱を発するエンジン等から離れた場所に配置されることが望ましい。 このような観点から、還元剤タンクは、上述する旋回体の右側前方の部位に配置することが有効である。 しかし、このような位置に還元剤タンクを配置すると、旋回体の右側が前方に延出することになり、手すりをステップの中央上方に配置することが困難となる。

    また、ステップを前方に移動させる方法も考えられる。 しかし、この場合、遊動輪及び駆動輪の近くにステップを移動させることになり、巻き上げられた土砂がステップに堆積することとなり、好ましくない。

    本発明の課題は、旋回体が前方に延出し、旋回体前端と比較してステップの位置が相対的に後方となっても、作業者が走行体にあるステップを容易に昇降できる油圧ショベルを提供することにある。

    本発明の第1の側面に係る油圧ショベルは、走行体と、旋回体とを備える。 旋回体は、走行体上に載置され、基台としての旋回フレームを有する。 旋回体は、旋回体の前後方向に伸びる旋回体の中心線に対して、旋回体の左右方向における右側の右側部と、中心線に対して、旋回体の左右方向における左側の左側部とを有する。 旋回体は、キャブと、手すりと、グリップとを有する。 キャブは、右側部と左側部とのいずれか一方に設けられる。 手すりは、右側部と左側部とのいずれか他方において、旋回体の側方の前端に設けられ、前端から上方且つ旋回体の後方に向かって伸びる。 グリップは、手すりの下方且つ旋回フレームの側面に設けられる。 走行体は、トラックフレームと、ステップとを有する。 ステップは、手すりの下方であって、トラックフレームの側面に設けられる。

    当該油圧ショベルでは、旋回体の前後方向が走行体の前後方向と一致するように旋回体が位置する場合において、旋回体の前端における手すりの下端部は、旋回体の前後方向においてステップの中心よりも前方に位置するとよい。 さらに、グリップは、旋回体の前後方向においてステップの中心よりも後方に位置するとよい。

    当該ステップは、前ステップであって、旋回体の前方向が走行体の前方向と一致するように旋回体が位置する場合において、旋回体の前端における手すりの下端部は、旋回体の前後方向において前ステップの中心よりも前方に位置するとよい。 さらに、グリップは、旋回体の前後方向において前ステップの中心よりも後方に位置するとよい。

    走行体は、後ステップをさらに有するとよい。 そして、旋回体の前方向が走行体の後方向と一致するように旋回体が位置する場合において、旋回体の前端における手すりの下端部は、旋回体の前後方向において後ステップの中心よりも前方に位置するとよい。 さらに、グリップは、旋回体の前後方向において後ステップの中心よりも後方に位置するとよい。

    旋回体は、第1デッキガードと、第2デッキガードとをさらに有するとよい。 第1デッキガードは、グリップが位置する側の旋回フレームの側面に設けられるとよい。 第2デッキガードは、第1デッキガードの延長線上に配置されるとよい。 さらに、グリップは、第1デッキガードと第2デッキガードとの間の旋回フレームの側面に配置されるとよい。

    グリップの下端は、旋回フレームの側面の底部よりも上方に位置するとよい。

    旋回体は、旋回体の前後方向においてグリップよりも後方に設けられたミラーを更に有するとよい。

    旋回体は、エンジンと、選択還元触媒装置と、還元剤タンクとをさらに有するとよい。 選択還元触媒装置は、エンジンからの排気を処理する。 還元剤タンクは、還元剤を貯留するためのタンクである。 さらに、還元剤タンクは、右側部及び前記左側部のうち、手すりが設けられる側部に配置されるとよい。

    キャブは、左側部に配置されるとよい。 さらに、手すりは、右側部に配置されるとよい。

    本発明に係る油圧ショベルでは、手すりと、昇用のグリップとが旋回体に設けられる。 したがって、作業者は、左手にグリップを、右手に手すりを把持してステップを昇降することができる。 よって、旋回体が前方に延出し、旋回体前端と比較してステップの位置が相対的に後方となる油圧ショベルにおいても、作業者が旋回体上に容易に移動できる。

    図1は、本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの側面図である。

    図2は、本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの平面図である。

    図3は、図1の油圧ショベルの側面図である。

    図4は、作業者がステップを昇る様子を旋回体の前方から見た図である。

    図5は、作業者がステップを昇る様子を旋回体の右斜め上方から見た図である。

    図6は、グリップ付近の斜視図である。

    [全体構成]
    本発明の一実施形態に係る油圧ショベル100を図1〜図3に示す。 図1及び図3は、油圧ショベル100の側面図である。 図2は、油圧ショベル100の平面図である。 なお、図3には、図1の旋回体3が180度回転した状態の側面図が示されている。 油圧ショベル100は、車両本体1と作業機4とを備えている。

    車両本体1は、走行体2と旋回体3とを有している。 走行体2は、一対の走行装置2a,2bを有する。 走行装置2a,2bは、それぞれ、駆動輪2c,2d、遊動輪(アイドラ)2e,2f、トラックフレーム2g,2h、及び履帯2i,2jを有する。 駆動輪2c,2d及び遊動輪2e,2fは、トラックフレーム2g,2hに装着されている。 走行装置2a,2bは、図示しないエンジンからの駆動によって駆動輪2c,2dが駆動される。 駆動輪2c,2dが駆動されることによって、履帯2i,2jが駆動され、それにつられて遊動輪2e,2fも回転する。 履帯2i,2jが駆動されることによって、油圧ショベル100が走行する。

    なお、以下の説明において、走行体2の前方向とは、駆動輪2c,2dから遊動輪2e,2fに向かう方向を意味する。 走行体2の後方向とは、遊動輪2e,2fから駆動輪2c,2dに向かう方向を意味する。 走行体2の左右方向とは、走行体2の前方向に向かった左右方向を意味する。 また、旋回体3の前後方向とは、キャブ(運転室)5に着座した操作者から見た前後方向を意味する。 また、旋回体3の左右方向、或いは側方とは、上述の操作者から見た左右の方向である。 なお、本実施形態において、「走行体2の前後方向と旋回体3の前後方向が一致する」とは、走行体2の前方向と旋回体3の前方向とが一致するか、走行体2の前方向と旋回体3の後方向とが一致するかのいずれかであることを意味する。

    図1〜3を参照すると、走行装置2aは、走行体2の左右方向において、走行体2の右側に位置する走行装置である。 走行装置2bは、走行体2の左右方向において、走行体2の左側に位置する走行装置である。 走行装置2aは、駆動輪2c、遊動輪2e、トラックフレーム2g、及び履帯2iを有する。 走行装置2bは、駆動輪2d、遊動輪2f、トラックフレーム2h、及び履帯2jを有する。

    旋回体3は、走行体2上に載置されている。 旋回体3は、走行体2に対して旋回可能に設けられている。 図1及び図3に示すように、旋回体3は、基台としての旋回フレーム6を有する。 図2に示すように、旋回体3は、右側部3aと左側部3bとを有する。 右側部3aとは、旋回体3の前後左右方向において、旋回体3の右前方の領域である。 すなわち、右側部3aは、旋回体3の前後方向に伸びる旋回体3の中心線C−Cに対して、旋回体3の左右方向の右側に位置する。 左側部3bとは、旋回体3の前後左右方向において、旋回体3の右前方の領域である。 すなわち、左側部3bは、中心線C−Cに対して、旋回体3の左右方向の左側に位置する。

    左側部3bにはキャブ5が配置されている。 右側部3aには、還元剤タンク13と燃料タンク14と作動油タンク15とが配置されている。 旋回体3は、さらに、エンジン室16とカウンタウェイト18とを後方に有している。 上述するキャブ5、還元剤タンク13、燃料タンク14、作業油タンク15、エンジン室16、及び、カウンタウェイト18は、旋回フレーム6上に載置されている。 すなわち、旋回体3は、エンジンと、選択還元触媒装置と、還元剤タンク13を少なくとも有している。

    燃料タンク14は、エンジン室16にある図示しないエンジンを駆動するための燃料を貯留する。 燃料タンク14は、旋回体3の前後方向において、作動油タンク15よりも前方に配置されている。 作動油タンク15は、図示しない油圧ポンプから吐出される作動油を貯留する。 還元剤タンク13は、エンジン室16にある図示しない選択還元触媒装置において使用される還元剤を貯留する。 選択還元触媒装置は、前述のエンジンからの排気を処理する。 還元剤とは、例えば、尿素である。 還元剤タンク13は、旋回体3の前後方向において、燃料タンク14よりも前方に配置されている。 還元剤タンク13と燃料タンク14と作動油タンク15とは、旋回体3の前後方向に並んで配置されている。

    エンジン室16は、図示しないエンジン及び油圧ポンプなどの機器を収納する。 エンジン室16には、さらに、エンジンからの排気を処理する選択還元触媒装置も配置されている。 エンジン室16は、旋回体3の前後方向において、キャブ5、還元剤タンク13、燃料タンク14、及び作動油タンク15よりも後方に配置されている。 エンジン室16の上方は、エンジンフード17によって覆われている。 カウンタウェイト18は、旋回体3の前後方向において、エンジン室16よりも後方に配置されている。

    作業機4は、旋回体3の前後左右方向において、旋回体3の前部中央位置に取り付けられている。 作業機4は、ブーム7、アーム8、バケット9、ブームシリンダ10、アームシリンダ11およびバケットシリンダ12を有する。 ブーム7の基端部は、旋回体3に回転可能に連結されている。 また、ブーム7の先端部には、アーム8の基端部が回転可能に連結されている。 アーム8の先端部には、バケット9が回転可能に連結されている。 ブームシリンダ10、アームシリンダ11およびバケットシリンダ12は、油圧シリンダであり、油圧ポンプから吐出された作動油によって駆動される。 ブームシリンダ10は、ブーム7を動作させる。 アームシリンダ11は、アーム8を動作させる。 バケットシリンダ12は、バケット9を動作させる。 これらのシリンダ10,11,12が駆動されることによって作業機4が駆動される。

    [昇降用の部材の構成]
    油圧ショベル100は、昇降用の部材として以下の部材を備える。 図1及び図3に示すように、走行装置2aは、ステップ20a及びステップ20dを有する。 走行装置2bは、ステップ20b及びステップ20cを有する。 ステップ20a及びステップ20dは、トラックフレーム2gの側面に設けられる。 ステップ20b及びステップ20cは、トラックフレーム2hの側面に設けられる。 ステップ20aは、走行体2の前方向と旋回体3の前方向とが一致する場合に、作業者が旋回体3上へ(例えば、燃料タンク14の給油口、或いは、還元剤タンク13の給水口へ)移動する際に利用される。 ステップ20bは、走行体2の前方向と旋回体3の後方向とが一致する場合に、作業者が旋回体3上へ移動する際に利用される。 ステップ20cは、走行体2の前方向と旋回体3の前方向とが一致する場合に、運転者がキャブ5へ搭乗する際に利用される。 ステップ20dは、走行体2の前方向と旋回体3の後方向とが一致する場合に、運転者がキャブ5へ搭乗する際に利用される。

    旋回体3は、ハンドレール(手すり)21及びグリップ23を有する。 ハンドレール21は、旋回体3の右側部3aに配置されている。 より詳細には、ハンドレール21は、旋回体3の右側部3aの側方の前端(以下、この前端を第1前端と呼ぶ)に設けられる。 ハンドレール21は、第1前端から上方且つ旋回体3の後方に向かって伸びる。 ハンドレール21の後端(以下、この後端を第1後端と呼ぶ)は、燃料タンク14に取り付けられている。 ハンドレール21の近くには、還元剤タンク13が配置される。 すなわち、還元剤タンク13は、右側部3a及び左側部3bのうち、ハンドレール21が設けられる側部に配置される。 なお、ハンドレール21は、後述するように、作業者30がステップ20a又は20bを昇降する際に作業者によって把持されるばかりでなく、作業者が旋回体3上で作業を行う際にも作業者によって把持される。

    グリップ23は、旋回フレーム6の側面に着脱可能に取り付けられている。 グリップ23は、ハンドレール21の下方に位置する。 ハンドレール21は、第1前端において、下端部21aを有する。 グリップ23と下端部21aとは、作業者がステップ20a又は20bを利用して旋回体上へ移動する際に、作業者によって把持される。 したがって、グリップ23と下端部21aとの距離は、一般の大人の両肩の幅より長く、一般の大人が両腕を横に伸ばした場合における右肘から左肘までの距離よりも短い。 例えば、グリップ23と下端部21aとの距離は、600mm程度に設定することができる。 また、ステップ20a又は20bからグリップ23までの鉛直方向の高さ、ステップ20a又は20bから下端部21aまでの鉛直方向の高さは、一般の大人がステップ20a又は20bに立って、右手・左手の届く範囲内に設けられる。

    図1に示すように、旋回体3の前方向が走行体2の前方向と一致するように旋回体3が位置する場合において、ハンドレール21の下端部21aは、旋回体3の前後方向においてステップ20aの中心よりも前方に位置する。 そして、グリップ23は、旋回体3の前後方向においてステップ20aの中心よりも後方に位置する。 なお、図1では、ステップ20aの中心が二点鎖線にて示されている。 なお、ステップ20aを前ステップと呼んでもよい。

    図3に示すように、旋回体3の前方向が走行体2の後方向と一致するように旋回体3が位置する場合において、ハンドレール21の下端部21aは、旋回体3の前後方向においてステップ20bの中心よりも前方に位置する。 そして、グリップ23は、旋回体3の前後方向においてステップ20bの中心よりも後方に位置する。 なお、図3では、ステップ20bの中心が二点鎖線にて示されている。 なお、ステップ20bを後ステップと呼んでもよい。

    したがって、旋回体3の前後方向が走行体2の前後方向と一致するように旋回体3が位置する場合において、ハンドレール21の下端部21aは、旋回体3の前後方向においてステップ20a又はステップ20bの中心よりも前方に位置する。 そして、グリップ23は、旋回体3の前後方向においてステップ20a又はステップ20bの中心よりも後方に位置する。 つまり、ステップ20aとステップ20bとは、旋回体3の回転軸に対して線対称の位置に配置される。 同様に、ステップ20cとステップ20dとは、旋回体3の回転軸に対して線対称の位置に配置される。

    図4は、作業者がステップを昇る様子を旋回体3の前方から見た図である。 図5は、作業者がステップを昇る様子を旋回体3の右斜め上方から見た図である。 ステップ20a、下端部21a、及びグリップ23が上述した位置関係で配置されるので、図4及び図5に示すように、作業者30は、左手でグリップ23を把持し、右手で下端部21aを把持することができる。 したがって、三点支持によって作業者がステップ20a,20bを昇降できる。 また、左手と右手との間隔を十分にあけることができるので、作業者30は、真っ直ぐに(特許文献1に係る発明のように、体をひねらずに)ステップ20a,20bから履帯2i,2jの上まで昇ることができる。 したがって、作業者は容易に旋回体3上へ移動することができる。

    なお、図4において、旋回フレーム6の側面の底辺の高さを二点鎖線で示している。 図4に示すように、グリップ23の下端は、旋回フレーム6の側面の底辺よりも上方に位置する。 これによって、グリップ23に土砂が当たりにくくなる。

    [デッキガードの構成]
    図6は、グリップ23付近の斜視図である。 図1、図2、及び図4〜図6に示すように、グリップ23が位置する旋回フレーム6の側面には、第1デッキガード25a、第2デッキガード25bが設けられる。 第1デッキガード25a及び第2デッキガード25bは、三柱形状を有する。 第1デッキガード25a及び第2デッキガード25bは、第1デッキガード25aの長手方向と第2デッキガード25bの長手方向が一致するように配置される。 すなわち、第2デッキガード25bは、第1デッキガード25aの延長線上に配置される。 グリップ23は、第1デッキガード25aと第2デッキガード25bとの間の旋回フレーム6の側面に配置される。 グリップ23が、第1デッキガード25aと第2デッキガード25bとの間に設けられることによって、旋回体3の回転の際にグリップ23が外部の物体と直接接触しにくくなる。 よって、グリップ23は、第1デッキガード25a及び第2デッキガード25bによって保護される。

    [ミラーの構成]
    図1〜図3に示すように、旋回体3は、ミラー27a,27bを有する。 ミラー27a,27bは、旋回体3の前後方向において、グリップ23よりも後方に設けられる。 運転者は、ミラー27aによって、車両本体1の右側方における後方を確認することができる。 また、運転者は、ミラー27bによって、車両本体1の右側方における前方を確認することができる。 ミラー27a,27bがグリップ23よりも後方に設けられることによって、作業者がステップ20a,20bを昇降する際に、ミラー27a,27bが干渉することはない。

    [特徴]
    本実施形態に係る油圧ショベル100は、以下の特徴を有する。

    (1)旋回体3は、ハンドレール21とグリップ23とを有する。 そして、走行体2は、ハンドレール21の下方にステップ20a,20bを有する。 これによって、作業者は、三点支持によりステップ20a,20bを昇降することができる。 ゆえに、作業者は容易に旋回体3上へ移動することができる。

    (2)旋回体3の前後方向が走行体2の前後方向と一致するように旋回体3が位置する場合において、ハンドレール21の下端部21aは、旋回体3の前後方向においてステップ20a又はステップ20bの中心よりも前方に位置する。 そして、グリップ23は、旋回体3の前後方向においてステップ20a又はステップ20bの中心よりも後方に位置する。 これによって、作業者30は、左手でグリップ23を把持し、右手で下端部21aを把持して、真っ直ぐにステップ20a,20bから履帯2i,2jの上まで昇ることができる。 したがって、作業者は容易に旋回体3上へ移動することができる。

    (3)走行体2は、2つのステップ20a,20bを、旋回体3上へ昇るためのステップとして有している。 したがって、旋回体3の前方向が走行体2の前方向と一致するように旋回体3が位置する場合と、旋回体3の前方向が走行体2の後方向と一致するように旋回体3が位置する場合との2つの場合において、作業者が旋回体3上へ移動することができる。

    (4)旋回体3は、第1デッキガード25aと第2デッキガード25bとを有し、グリップ23は、第1デッキガード25aと第2デッキガード25bとの間の旋回フレーム6の側面に配置される。 これによって、グリップ23は、第1デッキガード25a及び第2デッキガード25bによって保護される。

    (5)グリップ23の下端は、旋回フレーム6の側面の底辺よりも上方に位置する。 これによって、グリップ23に土砂が当たりにくくなる。

    (6)ミラー27a,27bは、旋回体3の前後方向において、グリップ23よりも後方に設けられる。 これによって、作業者がステップ20a,20bを昇降する際に、ミラー27a,27bが作業者に干渉することはない。

    (7)還元剤タンク13は、右側部3a及び左側部3bのうち、ハンドレール21が設けられる側部に配置される。 すなわち、還元剤タンク13は、旋回体3の前端付近に配置される。 これによって、還元剤タンク13は、エンジン室16にあるエンジンから遠くに配置されるため、還元剤がエンジンからの熱の影響を受けにくくなる。

    [変形例]
    以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

    上述の実施形態では、還元剤タンク13が旋回体3に配置されることによって旋回体3が前方に延出される例について説明したが、他の部品が旋回体3に配置されることによって旋回体3が前方に延出されてもよい。

    上述の実施形態では、キャブ5が左側部3b、ハンドレール21(下端部21aを含む)が右側部3aに配置される例について説明したが、キャブ5が右側部3a、ハンドレール21が左側部3bに配置されてもよい。 この場合、ハンドレール21の位置に対応して、グリップ23、デッキガード25a,25b、ステップ20a,20bの位置が変更されることになる。

    ステップ20c,20dは、省略されてもよい。 また、ステップ20a及びステップ20bのうち、1つのステップが省略されてもよい。 さらに、ミラー27a,27b及び/又はデッキガード25a,25bが省略されてもよい。

    本発明は、旋回体が前方に延出し、旋回体前端と比較してステップの位置が相対的に後方となる油圧ショベルにおいて、作業者が旋回体上に容易に移動できる点において有用である。

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