Remote control system for on-vehicle instrument

申请号 JP2006169118 申请日 2006-06-19 公开(公告)号 JP2007332738A 公开(公告)日 2007-12-27
申请人 Denso Corp; 株式会社デンソー; 发明人 NAKAJIMA KAZUHIRO; TEJIMA KENTARO; OGINO KENICHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a user-friendly remote control system for on-vehicle instruments. SOLUTION: Key detection areas classified by doors are formed. A user judges in which detection area the key is by a signal corresponding to a request signal transmitted from which transmitter a response signal transmitted from the key is in a vehicle side, and the door corresponding to the detection area where the key exists is determined to be a control door (step S100). A reporting action for reporting completion of verification classified by the control doors is executed (step S100-S150). The system executing the above steps allow the user to more easily recognize completion of verification as compared with the case of executing the same reporting action regardless of where the user carrying the key with himself/herself is. Thus, the user friendly remote control system is provided. COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT
权利要求
  • 携帯機の検知エリアが互いに異なるドアの外側領域となるように車両の複数の所定部位にそれぞれ配置され、その検知エリアに送信要求信号を送信する複数の発信機と、
    前記送信要求信号を受信して、その送信要求信号に応答した応答信号を送信する携帯機と、
    前記車両に配置され、前記携帯機から送信された応答信号を受信する受信機と、
    前記受信機によって受信された応答信号に対して所定の照合処理を実行し、照合できた場合には前記応答信号を送信した携帯機を正規の携帯機であると判定する判定手段と、
    その判定手段によって正規の携帯機であると判定されたことに基づいて、車載機器の作動状態を制御する作動制御手段とを備えた車載機器遠隔制御システムであって、
    前記受信機に受信された応答信号が、前記複数の発信機のうちのどの発信機によって送信された送信要求信号に応答した信号であるかに基づいて、前記携帯機の存在する前記検知エリアを決定し、その決定した検知エリアに対応するドアを制御ドアとする制御ドア決定手段と、
    前記判定手段によって正規の携帯機であると判定されたことをユーザに知らせる報知作動が、制御ドア別に記憶されている記憶装置と、
    その記憶装置の記憶内容および前記制御ドア決定手段によって決定された制御ドアに基づいて定まる報知作動を実行する報知作動実行手段と を含むことを特徴とする車載機器遠隔制御システム。
  • 少なくとも一部の前記発信機は、車両の駐車時であってドアロック状態において、所定周期で前記送信要求信号を送信しており、
    前記作動制御手段は、前記携帯機からの応答信号が受信され、且つ、前記判定手段によってその応答信号を送信した携帯機が正規の携帯機であると判定されたことに基づいて、車両のドアを開錠する作動を実行するものであることを特徴とする請求項1に記載の車載機器遠隔制御システム。
  • 前記車両周囲の環境を判断する環境判断手段を備え、
    前記記憶装置には、一つの制御ドアに対して、車両周囲の互いに異なる環境別に、互いに異なる作動内容の複数の報知作動が記憶されており、
    前記報知作動実行手段は、前記記憶装置の記憶内容と、前記制御ドア決定手段によって決定された制御ドアと、前記環境判断手段によって判断された車両周囲の環境とに基づいて定まる報知作動を実行する ことを特徴とする請求項1または2に記載の車載機器遠隔制御システム。
  • 前記環境判断手段として、前記車両の周囲の明るさを判断する明るさ判断手段を備え、
    前記記憶装置に一つの制御ドアに対して記憶されている複数の報知作動のうちの一つが、車両周囲が暗い場合に実行する光を用いる報知作動であり、
    前記明るさ判断手段によって車両周囲が暗いと判断されたときには、前記報知作動実行手段は、前記光を用いる報知作動を実行することを特徴とする請求項3に記載の車載機器遠隔制御システム。
  • 前記環境判断手段として、前記車両の周囲の騒音の多少を判断する騒音判断手段を備え、
    前記記憶装置に一つの制御ドアに対して記憶されている複数の報知作動のうちの一つが、車両周囲の騒音が少ない場合に実行する音を用いる報知作動であり、
    前記騒音判断手段によって車両周囲の騒音が少ないと判断されたときには、前記報知作動実行手段は、前記音を用いる報知作動を実行することを特徴とする請求項3または4に記載の車載機器遠隔制御システム。
  • 前記記憶装置に記憶されている報知作動の内容をユーザが変更できるようになっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車載機器遠隔制御システム。
  • 说明书全文

    本発明は、車載機器遠隔制御システムに関し、特に、車両側装置と携帯機との間で双方向通信を行う機能を有するシステムに関する。

    車載機器を遠隔制御するシステムとして、車両側装置と携帯機との間で双方向通信を行うことにより、その携帯機が正規の携帯機であるか否かを判定する機能を有するシステムが知られている。 たとえば、特許文献1に記載のシステムがそれである。 この種の遠隔制御システムは、スマートキーシステムと呼ばれることもあり、車両側装置として発信機を備えており、この発信機とユーザに携帯される携帯機との間で双方向通信を行う。 発信機としては、通常、互いに異なる検知エリアを有する複数の発信機が備えられており、たとえば、右側ドアの外側の所定範囲と左側ドアの外側の所定範囲とトランクドアの外側の所定範囲とに検知エリアがそれぞれ形成されるように、3つの発信機が備えられる。 また、車両左右の検知エリアがさらに前後に分けられて5つの検知エリアとされることもあり、この場合には、5つの発信機を備えることになる。

    上記複数の発信機からは、それぞれ、送信要求信号が検知エリアに送信される。 送信要求信号が送信された検知エリア内に携帯機がある場合には、携帯機によって送信要求信号が受信されて、携帯機は、その送信要求信号に応答した所定の応答信号を送信する。 この応答信号は車両に備えられている受信機によって受信され、車両側装置で応答信号に対して所定の照合処理が行われることになる。 そして、照合ができた場合には、応答信号を送信した携帯機が正規の携帯機であると判定し、その判定結果に基づいて、ドアロック機構などの車載機器の作動状態を制御する。

    特開2000−104429号公報

    従来の遠隔制御システムでは、照合の結果、正規の携帯機と判定され、それに基づく車載機器の制御が行われたかどうかが、ユーザにとって分かりにくいこともあった。 そこで、ドアロック機構を制御対象の車載機器とする遠隔制御システムにおいては、車両に近づいてきて検知エリアに入った携帯機を正規の携帯機と判定したことに基づいてドアをアンロックする場合に、ルームランプを点灯させてドアがアンロックされたことを報知する技術や、サイドミラーに設けられて前席ドアの足元付近を照らす足元照明を点灯させることによって、ドアがアンロックされたことを報知する技術が提案されている。

    上記技術は、いずれも、携帯機がどの発信機の検知エリアにあるかを区別することなく、同一の報知作動を実行している。 しかし、ルームランプが点灯したことは夜間を除いては、車両に極めて近づかないと分からない。 また、サイドミラーに設けられた足元照明が点灯したことも、比較的前席ドアに近い位置でないと分かりにくい。 そのため、たとえば、携帯機を有しているユーザが後席ドアへ向かって車両に近づいた場合には、正規の携帯機と判定されて、ドアがアンロックされたことが必ずしも分かりやすいとはいえないなど、従来の遠隔制御システムは、ユーザにとって十分に使いやすいとはいえなかった。

    本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、ユーザにとってより使いやすい車載機器遠隔制御システムを提供することにある。

    その目的を達成するための請求項1記載の発明は、携帯機の検知エリアが互いに異なるドアの外側領域となるように車両の複数の所定部位にそれぞれ配置され、その検知エリアに送信要求信号を送信する複数の発信機と、前記送信要求信号を受信して、その送信要求信号に応答した応答信号を送信する携帯機と、前記車両に配置され、前記携帯機から送信された応答信号を受信する受信機と、前記受信機によって受信された応答信号に対して所定の照合処理を実行し、照合できた場合には前記応答信号を送信した携帯機を正規の携帯機であると判定する判定手段と、その判定手段によって正規の携帯機であると判定されたことに基づいて、車載機器の作動状態を制御する作動制御手段とを備えた車載機器遠隔制御システムであって、
    前記受信機に受信された応答信号が、前記複数の発信機のうちのどの発信機によって送信された送信要求信号に応答した信号であるかに基づいて、前記携帯機の存在する前記検知エリアを決定し、その決定した検知エリアに対応するドアを制御ドアとする制御ドア決定手段と、前記判定手段によって正規の携帯機であると判定されたことをユーザに知らせる報知作動が、制御ドア別に記憶されている記憶装置と、その記憶装置の記憶内容および前記制御ドア決定手段によって決定された制御ドアに基づいて定まる報知作動を実行する報知作動実行手段とを含むことを特徴とする。

    この請求項1記載の発明によれば、発信機によって送信要求信号が送信され、携帯機がその発信機の検知エリア内にある場合には、その携帯機から応答信号が送信されて、その応答信号が受信機によって受信される。 そして、制御ドア決定手段において、応答信号がどの発信機によって送信された送信要求信号に応答した信号であるかに基づいて、携帯機の存在する検知エリアが決定されるとともに、その検知エリアに対応するドアが制御ドアとされる。 そして、報知作動実行手段によって実行される報知作動は、制御ドア決定手段によって決定された制御ドアに基づいて定まるようになっている。 そのため、携帯機を所持しているユーザがどの位置にいるとしても同一の報知作動を実行する場合に比較して、正規の携帯機であると判定されたことが分かりやすくなるので、ユーザにとって、より使い易い遠隔制御システムとなる。

    請求項2記載の発明は、請求項1に記載の車載機器遠隔制御システムにおいて、少なくとも一部の前記発信機は、車両の駐車時であってドアロック状態において、所定周期で前記送信要求信号を送信しており、前記作動制御手段は、前記携帯機からの応答信号が受信され、且つ、前記判定手段によってその応答信号を送信した携帯機が正規の携帯機であると判定されたことに基づいて、車両のドアを開錠する作動を実行するものであることを特徴とする。

    車両の駐車時であってドアロック状態である場合に、送信要求信号に応答した応答信号が受信されるのは、携帯機を携帯したユーザが車両に近づいてきている状態であり、ユーザは近く、車両のドアを開けようとすると予想される。 従って、この請求項2記載の発明では、作動制御手段は、車両のドアを開錠する作動を実行する。 そして、前述のように、報知作動実行手段は、制御ドアに基づいて定まる報知作動を実行するが、車両のドアを開けようとして、携帯機を所有しているユーザが検知エリア内にいる場合、ユーザの意識が検知エリアに対応するドアに向いている可能性が高い。 従って、携帯機が存在する検知エリアによって定まる制御ドアに基づいて決定した報知作動を実行すると、ユーザにとっては、正規の携帯機であると判定されたことがより分かりやすくなる。

    請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の車載機器遠隔制御システムにおいて、前記車両周囲の環境を判断する環境判断手段を備え、前記記憶装置には、一つの制御ドアに対して、車両周囲の互いに異なる環境別に、互いに異なる作動内容の複数の報知作動が記憶されており、前記報知作動実行手段は、前記記憶装置の記憶内容と、前記制御ドア決定手段によって決定された制御ドアと、前記環境判断手段によって判断された車両周囲の環境とに基づいて定まる報知作動を実行することを特徴とする。

    このように、制御ドア別であることに加えて、さらに、車両周囲の環境が異なることに基づいて報知作動を異ならせれば、ユーザにとっては、正規の携帯機であると判定されたことがより分かりやすくなる。

    請求項4記載の発明は、請求項3に記載の車載機器遠隔制御システムにおいて、前記環境判断手段として、前記車両の周囲の明るさを判断する明るさ判断手段を備え、前記記憶装置に一つの制御ドアに対して記憶されている複数の報知作動のうちの一つが、車両周囲が暗い場合に実行する光を用いる報知作動であり、前記明るさ判断手段によって車両周囲が暗いと判断されたときには、前記報知作動実行手段は、前記光を用いる報知作動を実行することを特徴とする。

    このようにすれば、車両周囲が暗く、光による報知が効果的な状況においては、報知作動として光を用いる報知作動が実行されるので、一層、正規の携帯機であると判定されたことが分かりやすくなる。

    請求項5記載の発明は、請求項3または4に記載の車載機器遠隔制御システムにおいて、前記環境判断手段として、前記車両の周囲の騒音の多少を判断する騒音判断手段を備え、前記記憶装置に一つの制御ドアに対して記憶されている複数の報知作動のうちの一つが、車両周囲の騒音が少ない場合に実行する音を用いる報知作動であり、前記騒音判断手段によって車両周囲の騒音が少ないと判断されたときには、前記報知作動実行手段は、前記音を用いる報知作動を実行することを特徴とする。

    このようにすれば、車両周囲の騒音が少なく、音による報知が効果的な状況においては、報知作動として音を用いる報知作動が実行されるので、一層、正規の携帯機であると判定されたことが分かりやすくなる。

    請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の車載機器遠隔制御システムにおいて、前記記憶装置に記憶されている報知作動の内容をユーザが変更できるようになっていることを特徴とする。

    このように、報知作動の内容をユーザが変更できるようにすれば、一人一人好みが異なる多数のユーザにとってより使いやすい遠隔制御システムとなる。

    以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。 図1は、本発明の一実施形態である車載機器遠隔制御システム10の構成を示すブロック図である。

    図1の車載機器遠隔制御システム10は、車両側装置100と、携帯機に相当し、ユーザに携帯されるキー200とを有して構成されている。

    車両側装置100は、発信機102を有している。 本実施形態では、この発信機102として、図2に示すように、第1乃至第5発信機102a〜102eを有している。

    第1発信機102aは、右フロントドア(以下、D席ドアという)またはその近辺に設けられており、D席ドアの右側方(車両幅方向の車両外側)にキー200を検知する第1検知エリア104aを形成する。 第2発信機102bは、右リアドア(以下、DR席ドアという)またはその近辺に設けられており、DR席ドアの右側方に第2検知エリア104bを形成する。 第3発信機102cは、左フロントドア(以下、P席ドアという)またはその近辺に設けられており、P席ドアの左側方に第3検知エリア104cを形成する。 第4発信機102dは、左リアドア(以下、PR席ドアという)またはその近辺に設けられており、PR席ドアの左側方に第4検知エリア104dを形成する。 第5発信機102eは、ラゲージドアまたはその近辺に設けられており、ラゲージドアの後方に第5検知エリア104eを形成する。 上記検知エリア104a〜eは、たとえば、発信機102a〜eを中心とする半径0.7〜1.0m程度とされる。

    図1に戻って、ECU106は、CPU108、メモリ110等を備えたコンピュータであり、CPU108は、メモリ110等に予め記憶されたプログラムに従って種々の処理を実行する。 たとえばCPU108は、車両の駐車時であってドアロック時に、0.3秒程度の短い時間に設定された所定周期毎に、5つの発信機102a〜eに、送信要求信号であるリクエスト信号を順番に出する。 発信機102a〜eは、リクエスト信号が供給されると、そのリクエスト信号を検知エリア104a〜eに送信する。

    リクエスト信号が送信されたときに、そのリクエスト信号が送信された検知エリア104a〜eにキー200がある場合には、そのキー200から、応答信号であるレスポンス信号が返信される。 受信機112は、そのレスポンス信号を受信するためのものであり、車両内部の所定位置に設置される。 そして、受信機112によって受信されたレスポンス信号はECU106に出力される。

    CPU108は、前述のように、5つの発信機102a〜eに所定周期で順番にリクエスト信号を出力しているので、いつレスポンス信号が供給されたかを判断することによって、そのレスポンス信号がどの検知エリア104から送信されたものであるか、すなわち、キー200がどの検知エリア104に存在するかを決定することができる。 そして、決定した検知エリア104に対応するドアを制御ドアに決定する。

    なお、本実施形態においては、各ドアの外側にそれぞれ検知エリア104が設けられており、1つの検知エリア104に1つのドアが対応するので、その対応するドアが制御ドアとなる。 しかし、検知エリア104が一対のフロントおよびリアドアの外側領域をカバーするように設けられていてもよく、この場合には、その一対のドアを、ともに、検知エリアに対応するドア、すなわち、制御ドアとして決定することになる。

    タッチセンサ114は、4つの乗降用ドア(D席ドア、P席ドア、DR席ドア、PR席ドア)のドアアウトサイドハンドルにそれぞれ設けられており、そのハンドルにユーザが触れたことを検知して、そのことを示す信号がECU106に供給する。 ラゲージドアオープンスイッチ116は、ラゲージドアを開く際にユーザが操作するスイッチであり、ラゲージドアにおいて車両外部に露出する位置に設けられている。 そして、ユーザによってラゲージドアオープンスイッチ116が押された場合にはそのことを示す信号がECU106に供給される。

    マイク118は、車両周辺の音の大きさを検出するために、車両の所定部位に設置される。 ナビゲーション装置120は、車両の現在位置を検出する機能および地図データを備えており、検出した現在位置と地図データとに基づいて所定の案内作動を実行する。 また、検出した現在位置が地図データ上の所定の建物内にあるか否かに基づいて、車両が屋内に位置しているか屋外に位置しているかを判断する。 時計122は、現在時刻を示す信号をECU106に逐次出力する。

    ドアロック機構124は、乗降用ドアおよびラゲージドアをロックする機構であり、ECU106によって制御されることにより、それらのドアをアンロック状態とする。 また、乗降用ドアについては、ECU106による制御によってロック状態とすることもできるようになっている。 また、ラゲージドアについても、ECU106からの制御によってロック状態とすることができるようになっていてもよい。

    光源126は、ドアロック機構124がロック状態からアンロック状態へと変化したこと、または逆に、アンロック状態からロック状態へと変化したことをユーザに示す報知作動のために発光させられるものである。 この光源126としては、たとえば、ドア毎に設けられて、そのドアを開けようとするユーザの足元を照らす足元照明や、ドア毎にそのドアのエッジ部に設けられた光ファイバーとその光ファイバーの一端に配置されたLEDとからなるものなどがある。 図3(a)は前者の光源126が発光している状態を例示する図であり、図3(b)は後者の光源126が発光している状態を例示する図である。 なお、光源126は、ドアまたはその付近に設けられる必要はなく、車両前端部や車両後端部に設けられていてもよい。 従って、ヘッドライトやテールライトを光源126とすることもできる。

    窓部表示装置128は、各ドアに設けられた窓の表示態様を外部から見える態様で異ならせる装置であり、光源126と同様に、前述の報知作動のために用いられる。 この窓部表示装置128としては、たとえば、周知のヘッドアップディスプレイと同様の構造のものを用いて窓に映像を映し出す装置を用いることができる。 図4は、D席ドアにこの窓部表示装置128が設けられ、そのD席ドアの窓に映像が映し出されている例を示す図である。 この図4では、ドアがアンロックされたことを示す「Open!」が表示されている。 なお、窓部表示装置128としては、単に、窓の光透過率を変化させるものを用いることもでき、たとえば、ドアがアンロックされたことに基づいて、窓の光透過率をそれまでよりも高くしてもよい。

    可動部130も、前述の報知作動のために用いられるものであり、車両外部から動きが視認できるものであれば、可動部130として用いることができる。 図5は、この可動部130を例示する図である。 図5(a)の可動部130は、車両の屋根に設けた三錐状のものであり、その下端を回転中心として車両前後方向に回転移動するものである。 また、図5(b)の可動部130はヘッドライトのワイパーである。 可動部130は、図5(a)に例示されるように、特別に設けたものであってもよいし、図5(b)に例示されるように、他の用途のために設けられているものを利用してもよい。 前者の例としては、他に、ルーフアンテナと一体となって、ルーフアンテナを可動させるものがある。 また、後者の例としては、他に、フロントウィンドやリアウィンドのワイパーがある。

    スピーカ132も、前述の報知作動のために用いられるものであり、車両外部に向けて音を出力できるようになっている。 このスピーカ132はドア毎に設けることが好ましいが、車両右側と左側に1つずつ設けるなど、ドアよりも少ない数であってもよい。 また、1つのみであってもよい。

    上記報知作動のための装置126、128、130、132は、全て備えられる必要はなく、一部のみが備えられていてもよい。 これらの装置126、128、130、132の作動は、ECU106によって制御される。 ECU106のメモリ110は請求項の記憶装置として機能するものであり、このメモリ110に、報知作動の内容が制御ドア別に記憶されている。

    上記報知作動としては、(1)制御ドアに対応する光源126を所定の発光パターンで発光させる、(2)制御ドアに対応する窓部表示装置128から所定の表示を出力させる、(3)制御ドアに対応するスピーカ132から所定の音を出力させる、(4)制御ドアに対応する可動部130を所定の可動パターンで可動させる、というものがある。

    上記(1)の発光パターンとしては、所定周期で点滅させるものだけでなく、単に点灯させるのみも含まれる。 また、発光パターンを制御ドアによって互いに異なるものとしてもよい。 この場合には、制御ドアに対応する光源126がドアの数よりも少ない場合(たとえば、1つのみ)であっても、制御内容を制御ドアによって異ならせることができる。 また、複数のLEDからなる光源126など、光源126の一部分のみを点灯させることができる場合、どの部分を点灯させるかを制御ドアによって異ならせてもよい。

    上記(2)の表示は予め一種類に設定されていてもよいが、その表示内容が変更可能となっていることが好ましい。 また、上記(3)の音も、予め一種類に設定されていてもよいが、変更可能となっていることが好ましい。 表示内容、音が変更可能となっている場合、予め設定された複数の選択肢内において変更可能となっていてもよいが、ユーザが好みの表示内容、音を設定できることがさらに好ましい。

    上記(4)の例としては、可動部130を制御ドア毎に設け、制御ドアに対応する可動部130を可動させるものがあるが、可動部130の可動パターンを制御ドア別に異ならせてもよく、この場合には、可動部130の数は制御ドアよりも少なくてもよい。

    本実施形態においては、1つの制御ドアに対して複数の報知作動が設定されており、設定された複数の報知作動から、周囲の明るさ、車両位置(屋外か屋内か)、および周囲の騒音に基づいて1つの報知作動が選択されて実行されるようになっている。

    ただし、上記(1)〜(4)の報知作動は、互いに組み合わせて用いてもよい。 組み合わせた場合の例としては、制御ドアに対応する光源126(たとえば前席の場合はヘッドライト、後席の場合はテールライト)を点灯させるとともに、制御ドアの窓に映像を映し出す作動がある。

    入力キー134は、上記メモリ110に記憶されている報知作動の内容を、ユーザが変更する場合に操作するものである。 この入力キー134を操作することにより、窓に表示される映像を自分の好きな映像としたり、スピーカ132から出力される音を自分の好きな音楽や音声にしたりすることができる。

    次に、キー200の構成を説明する。 キー200は、発信機102から送信されるリクエスト信号を受信する受信部202と、レスポンス信号を送信する送信部204とを備えている。 なお、キー200は、図示しないECUを備えており、送信部204から送信されるレスポンス信号は、受信部202によって受信されたリクエスト信号に基づいて、そのECUで生成される。

    図6は、車両駐車時であってドアロック状態において、受信機112からECU106にレスポンス信号が供給されたことに基づいてCPU108が実行する処理を示すフローチャートである。

    図6において、ステップS10では、レスポンス信号に含まれるコードを照合する。 そして、判定手段に相当するステップS20では、照合ができたか否かを判断する。 この判断が否定判断である場合には、本ルーチンを終了する。 一方、肯定判断である場合には、レスポンス信号を送信したキー200は正規のキーであるので、処理を継続して、ステップS30へ進む。 ステップS30では、時間が昼であるか夜であるかをさらに判断する。 この判断は、時計122からの信号に基づいて行う。 このステップS30は車両周囲の明るさを判断しているものであり、明るさ判断手段に相当する。 なお、照度センサを設けて、車両周囲の明るさを実際に検出して、明るいか暗いかを判断してもよい。

    ステップS30で夜であると判断した場合には、ステップS90に進んで報知作動を光源点灯に決定する。 一方、昼であると判断した場合には、ステップS40に進んで、現在位置が屋外であるか屋内であるかをさらに判断する。 この判断は、ナビゲーション装置120からの情報に基づいて行う。

    ステップS40において屋内に位置していると判断した場合には、ステップS80に進んで、報知作動を、窓部表示装置128を用いた表示に決定する。 一方、屋外に位置していると判断した場合には、騒音判断手段に相当するステップS50に進んで、車両周囲の騒音が多いか少ないかをさらに判断する。 この判断は、マイク118によって検出される信号が基準値よりも大きいか否かに基づいて行う。

    ステップS50において騒音が多い状態であると判断した場合には、ステップS60に進んで、報知作動を可動部130の駆動に決定する。 一方、騒音が少ない状態であると判断した場合には、ステップS70に進んで、報知作動をスピーカ132からの音の出力に決定する。

    ステップS60、70、80、90のいずれかを実行した場合には、制御ドア決定手段に相当するステップS100に進んで、照合がOKとなったドアを判断する。 この判断は、前述のように、受信機112によって受信されたレスポンス信号が、どの発信機102からのリクエスト信号に応答した信号であるかに基づいて行う。 また、この判断に基づいて定まるドアが制御ドアである。

    そして、照合OKとなったドア(すなわち制御ドア)に応じてそれぞれステップS110乃至S150へ進む。 ステップS110乃至S150は報知作動実行手段に相当し、メモリ110にそのドアの制御作動として記憶されている作動のうち、ステップS60乃至90において決定した種類の作動を実行する。

    続くステップS160では、ステップS20において照合OKと判断してから所定時間以内に、タッチセンサ114が触れられたか否か、および、ラゲージドアオープンスイッチ116が操作されたか否かを判断する。 タッチセンサ114が触れられたことが検知された場合、または、ラゲージドアオープンスイッチ116が操作されたことが検知された場合には、ステップS160が肯定判断となり、作動制御手段に相当するステップS170を実行した後に、本ルーチンを終了する。 一方、この判断が否定判断である場合には、直接、本ルーチンを終了する。

    ステップS170では、タッチセンサ114が触れられた場合には、乗降用ドアをアンロックにする。 また、ラゲージドアオープンスイッチ116が操作された場合には、ラゲージドアをアンロックする。

    以上、説明した本実施形態によれば、発信機102によってリクエスト信号が送信され、キー200がその発信機102の検知エリア104内にある場合には、キー200からレスポンス信号が送信されて、そのレスポンス信号が受信機112によって受信される。 そして、ステップS100において、レスポンス信号がどの発信機102によって送信されたリクエスト信号に応答した信号であるかに基づいて、キー200の存在する検知エリア104が決定されるとともに、その検知エリア104に対応するドアが制御ドアとされる。 そして、その制御ドアに基づいて定まる報知作動が実行される(ステップS110乃至S150)。 そのため、キー200を所持しているユーザがどの位置にいるとしても同一の報知作動を実行する場合に比較して、照合OKとなったことが分かりやすくなるので、ユーザにとって使い易いシステムとなっている。

    特に、上述の態様は、駐車時にドアをアンロックする場合であり、この場合、ユーザは、照合OKとなったドア(すなわち制御ドア)を開けようとしていると考えられるので、ユーザの意識がそのドアに向いている可能性が高い。 従って、制御ドアに基づいて決定した報知作動を実行すると、ユーザにとっては、照合OKと判定されたことが特に分かりやすくなる。

    また、本実施形態では、光による報知が効果的な状況である夜の場合、報知作動として光源126を用いる作動を実行する。 また、車両周囲の騒音が少なく、音による報知が効果的な状況では、音による報知作動を実行する。 このように、制御ドア別に報知作動を異ならせるだけでなく、車両周囲の環境が異なることに応じてさらに制御作動を異ならせているので、ユーザにとっては、照合OKと判定されたことが特に分かりやすくなる。

    以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。

    たとえば、前述の実施形態では、発信機102から所定周期でリクエスト信号が送信されており、タッチセンサ114が触れられたこと、または、ラゲージドアオープンスイッチ116が操作されたことが検知された時点では照合の可否が決定されていたが、タッチセンサ114またはラゲージドアオープンスイッチ116からの信号が入力されたことに基づいてリクエスト信号を送信するようにしてもよい。 また、乗降用ドアに対応した発信機102a〜102dからは所定周期でリクエスト信号を送信するが、ラゲージドアに対応した発信機102eからリクエスト信号を送信するのは、ラゲージドアオープンスイッチ116が操作されたことを検知した後としてもよい。

    また、前述の実施形態では、ドアロック機構をアンロックする場合について説明したが、そのドアロック機構をロックする場合に、制御ドア別の所定の報知作動を実行してもよい。

    本発明の一実施形態である車載機器遠隔制御システム10の構成を示すブロック図である。

    発信機102a〜102eの位置と、それらの発信機102a〜102eによって形成される検知エリア104a〜104eとを例示する図である。

    ドアに設けられた光源が発光している状態を例示する図である。

    D席ドアにこの窓部表示装置128が設けられ、そのD席ドアの窓に映像が映し出されている例を示す図である。

    可動部130を例示する図である。

    車両駐車時であってドアロック状態において、レスポンス信号が供給されたことに基づいてCPU108が実行する処理を示すフローチャートである。

    符号の説明

    10:車載機器遠隔制御システム、 102:発信機、 104:検知エリア、 110:メモリ(記憶装置)、 112:受信機、 200:キー(携帯機)、 S20:判定手段、 S30:明るさ判断手段、 S50:騒音判断手段、 S100:制御ドア決定手段、 S110乃至S150:報知作動実行手段、 S170:作動制御手段

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