Occupant restriction system

申请号 JP2004131148 申请日 2004-04-27 公开(公告)号 JP2005313674A 公开(公告)日 2005-11-10
申请人 Honda Motor Co Ltd; 本田技研工業株式会社; 发明人 HIROSE TOSHIKAZU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To enhance the appearance of a connection part of a roof lining and a pillar garnish and to smoothly guide an air bag deployed without increasing the number of parts. SOLUTION: Since the end edge 38a of the roof lining 38 is engaged with a roof lining engagement groove 39g extending along a side surface at the pillar 12 side of the upper end of the pillar garnish 36, a gap of the connection part of the pillar garnish 36 and the roof lining 38 is eliminated to enhance the appearance. since an air bag deployment guide wall 39h extending from an upper end at the pillar 12 side of the roof lining engagement groove 39g to the outside of a cabin 35 is provided and an air bag module 19 is arranged at a position clamped by the pillar 12 and the roof lining 38 above this, the inflating air bag 21 is guided toward the cabin 35 side such that it is not caught on the upper end of the pillar garnish 36 without providing a particular guide member, and the roof lining 38 is certainly pushed and opened to deploy it into the cabin 35. COPYRIGHT: (C)2006,JPO&NCIPI
权利要求
  • 折り畳み状態のエアバッグ(21)を収納したエアバッグモジュール(19)をルーフ(18)の側縁に沿って配置し、車両の衝突時に膨張するエアバッグ(21)が、ルーフ(18)を車室(35)側から覆うルーフライニング(38)と、ピラー(12)を車室(35)側から覆うピラーガーニッシュ(36)との接続部を押し開いて車室(35)内に下向きに展開する乗員拘束装置において、
    ピラーガーニッシュ(36)は、その上端部のピラー(12)側の側面に沿って延びるルーフライニング係合溝(39g)と、このルーフライニング係合溝(39g)のピラー(12)側の上端から車室(35)外側に延びるエアバッグ展開用ガイド壁(39h)と、エアバッグ展開用ガイド壁(39h)の車室(35)外側端部から上方に延びる係止突起(39k)とを備え、ピラーガーニッシュ(36)のルーフライニング係合溝(39g)にルーフライニング(38)の端縁(38a)を係合させ、ピラーガーニッシュ(36)の係止突起(39k)をピラー(12)に形成した係止孔(34c)に係合させ、エアバッグ展開用ガイド壁(39h)の上方であってピラー(12)およびルーフライニング(38)に挟まれた位置にエアバッグモジュール(19)を配置したことを特徴とする乗員拘束装置。
  • ルーフライニング係合溝(39g)のピラー(12)寄りの内面に、そこに係合するルーフライニング(38)の端縁(38a)に食い込むリブ(39m)を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の乗員拘束装置。
  • 前記リブ(39m)はルーフライニング係合溝(39g)のピラー(12)寄りの内面から該ルーフライニング係合溝(39g)の底壁(39f)まで延びていることを特徴とする、請求項2に記載の乗員拘束装置。
  • 室温におけるルーフライニング(38)の端縁(38a)の位置は、ルーフライニング係合溝(39g)の底壁(39f)におけるリブ(39m)の上端から上方に第1所定距離(D1)内にあり、かつルーフライニング係合溝(39g)の車室(35)寄りの内面の上端から下方に第2所定距離(D2)外にあることを特徴とする、請求項3に記載の乗員拘束装置。
  • ルーフライニング係合溝(39g)よりも下方においてピラーガーニッシュ(36)に突設したリブ(39n)をピラー(12)に当接させたことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の乗員拘束装置。
  • ピラーガーニッシュ(36)の係止突起(39k)をピラー(12)の係止孔(34c)の上縁に係合させたことを特徴とする、請求項5に記載の乗員拘束装置。
  • 说明书全文

    本発明は、折り畳み状態のエアバッグを収納したエアバッグモジュールをルーフの側縁に沿って配置し、車両の衝突時に膨張するエアバッグが、ルーフを車室側から覆うルーフライニングと、ピラーを車室側から覆うピラーガーニッシュとの接続部を押し開いて車室内に下向きに展開する乗員拘束装置に関する。

    ルーフの側縁から車室の内面に沿ってカーテン状に展開するエアバッグが、センターピラー22とセンターピラーガーニッシュ32との間の隙間に入り込んでスムーズに展開できなくなるのを防止すべく、センターピラーガーニッシュ32の上部にセンターピラー22側に延びる平なガイド壁32fと、このガイド壁32fの先端から上向きに延びてセンターピラー22の取付孔22bに係合する突起32aとを設け、前記ガイド壁32fでセンターピラー22とセンターピラーガーニッシュ32との間の隙間を塞いだものが、下記特許文献1により公知である。

    また上記した課題と同じ課題を解決するために、ルーフライニング47とセンターピラーガーニッシュ53とが接続される部分の上方かつセンターピラー12側の位置に、金属板で構成されて車室側に突出する突出部52を設け、その突出部52のガイド面52aで膨張するエアバッグ21を車室側に案内するものが下記特許文献2により公知である。

    特開2001−122073号公報

    特開2002−362287号公報

    ところで上記特許文献1、2に記載されたものは、ルーフライニングおよびセンターピラーガーニッシュの接続部が上下方向に突き合わされているだけなので、両者間の隙間の大きさが不安定になって外観が低下する問題がある。 特に、温度差によりルーフライニングおよびセンターピラーガーニッシュが伸縮すると、前記隙間が増減して外観が更に低下してしまう。

    また上記特許文献1に記載されたものは、ガイド壁32fがセンターピラーガーニッシュ32の上端よりも低い位置に設けられているため、ガイド壁32fよりも上方に突出するセンターピラーガーニッシュ32の上端にエアバッグが引っ掛かって展開が妨げられる可能性がある。 また上記特許文献2に記載されたものは、展開するエアバッグをガイドするガイド面59aを有するガイド部59がセンターピラーガーニッシュ53と別部材で構成されているため、部品点数や組付工数が増加する問題がある。

    本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ルーフライニングおよびセンターピラーガーニッシュの接続部の外観を向上させるとともに、部品点数を増加させずに展開するエアバッグをスムーズにガイドできるようにすることを目的とする。

    上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、折り畳み状態のエアバッグを収納したエアバッグモジュールをルーフの側縁に沿って配置し、車両の衝突時に膨張するエアバッグが、ルーフを車室側から覆うルーフライニングと、ピラーを車室側から覆うピラーガーニッシュとの接続部を押し開いて車室内に下向きに展開する乗員拘束装置において、ピラーガーニッシュは、その上端部のピラー側の側面に沿って延びるルーフライニング係合溝と、このルーフライニング係合溝のピラー側の上端から車室外側に延びるエアバッグ展開用ガイド壁と、エアバッグ展開用ガイド壁の車室外側端部から上方に延びる係止突起とを備え、ピラーガーニッシュのルーフライニング係合溝にルーフライニングの端縁を係合させ、ピラーガーニッシュの係止突起をピラーに形成した係止孔に係合させ、エアバッグ展開用ガイド壁の上方であってピラーおよびルーフライニングに挟まれた位置にエアバッグモジュールを配置したことを特徴とする乗員拘束装置が提案される。

    また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、ルーフライニング係合溝のピラー寄りの内面に、そこに係合するルーフライニングの端縁に食い込むリブを設けたことを特徴とする乗員拘束装置が提案される。

    また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記リブはルーフライニング係合溝のピラー寄りの内面から該ルーフライニング係合溝の底壁まで延びていることを特徴とする乗員拘束装置が提案される。

    また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、室温におけるルーフライニングの端縁の位置は、ルーフライニング係合溝の底壁におけるリブの上端から上方に第1所定距離内にあり、かつルーフライニング係合溝の車室寄りの内面の上端から下方に第2所定距離外にあることを特徴とする乗員拘束装置が提案される。

    また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、ルーフライニング係合溝よりも下方においてピラーガーニッシュに突設したリブをピラーに当接させたことを特徴とする乗員拘束装置が提案される。

    また請求項6に記載された発明によれば、請求項5の構成に加えて、ピラーガーニッシュの係止突起をピラーの係止孔の上縁に係合させたことを特徴とする乗員拘束装置が提案される。

    尚、実施例のセンターピラー12は本発明のピラーに対応し、実施例の上部ピラーガーニッシュ39は本発明のピラーガーニッシュに対応する。

    請求項1の構成によれば、ピラーガーニッシュの上端部のピラー側の側面に沿って延びるルーフライニング係合溝にルーフライニングの端縁を係合させたので、ピラーガーニッシュおよびルーフライニングの接続部の隙間をなくして外観を向上させることができる。 またルーフライニング係合溝のピラー側の上端から車室外側に延びるエアバッグ展開用ガイド壁を設け、このエアバッグ展開用ガイド壁の上方であってピラーおよびルーフライニングに挟まれた位置にエアバッグモジュールを配置したので、特別のガイド部材を設けることなく、膨張するエアバッグをピラーガーニッシュの上端に引っ掛かからないように車室側に向けてガイドし、ルーフライニングを確実に押し開いて車室内に展開させることができる。 しかもピラーガーニッシュのエアバッグ展開用ガイド壁の車室外側端部から上方に延びる係止突起をピラーに形成した係止孔に係合させたので、ピラーガーニッシュの組み付けが容易になる。

    請求項2の構成によれば、ルーフライニング係合溝のピラー寄りの内面に設けたリブにルーフライニングの端縁に食い込ませたので、リブからの反でルーフライニングの端縁をルーフライニング係合溝の車室寄りの内面に押し付けて隙間をなくし、ピラーガーニッシュとルーフライニングとの接続部の外観を更に向上させることができる。

    請求項3の構成によれば、ルーフライニング係合溝のピラー寄りの内面から該ルーフライニング係合溝の底壁までリブを延ばしたので、温度上昇によりりルーフライニングが熱膨張しても、その端縁をルーフライニング係合溝の底壁のリブに食い込ませて前記熱膨張を吸収することができる。

    請求項4の構成によれば、室温におけるルーフライニングの端縁の位置が、ルーフライニング係合溝の底壁におけるリブの上端から上方に第1所定距離内にあるので、温度が室温よりも上昇してルーフライニングが熱膨張しても、前記第1所定距離によってルーフライニングの熱膨張を吸収することができ、温度が更に上昇してもルーフライニングの端縁をルーフライニング係合溝の底壁のリブに食い込ませて熱膨張を吸収することができる。 逆に、温度が室温よりも低下してルーフライニングが熱収縮しても、前記第2所定距離によってルーフライニングの端縁がルーフライニング係合溝から脱落するのを防止することができる。

    請求項5の構成によれば、ルーフライニング係合溝よりも下方においてピラーガーニッシュに突設したリブをピラーに当接させたので、リブによってピラーガーニッシュをピラーに対して車室側に付勢し、ピラーガーニッシュの上端に設けた係止突起をピラーの係止孔にガタつかないように確実に係合させることができる。

    請求項6の構成によれば、ピラーガーニッシュの係止突起をピラーの係止孔の上縁に係合させたので、特別の位置決め部材を必要とせずにピラーガーニッシュを上下方向に位置決めしてルーフライニングとの接続部の外観を更に向上させることができる。

    以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。

    図1〜図4は本発明の第1実施例を示すもので、図1は乗員拘束装置が設けられた自動車の車室の内面を示す図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は上部ピラーガーニッシュの斜視図である。

    図1に示すように、車両の車体側面にはフロントピラー11およびセンターピラー12間にフロントドア13が取り付けられるドア開口部14が形成され、センターピラー12およびリヤピラー15間にリヤドア16が取り付けられるドア開口部17が形成される。 フロントピラー11の上端からリヤピラー15の上端まで延びるルーフ18の側縁に沿ってエアバッグモジュール19が設けられる。 車両の側面衝突時あるいはロールオーバー時に所定値以上の加速度が検出されると、リヤピラー15の内部に配置したインフレータ20から供給される高圧ガスでエアバッグモジュール19に収納されたエアバッグ21が膨張し、車体の内部側面、即ちフロントピラー11、センターピラー12、リヤピラー15、フロントドア13のドアガラス13aおよびリヤドア16のドアガラス16aと、フロントシートおよびリヤシートに座った乗員との間に遮るように、ルーフ18の側縁から下向きにカーテン状に展開する。

    尚、乗員拘束装置は、実質的に同一構造のものが車体の左右両側にそれぞれ設けられているが、以下その代表として車体の右側に設けられたものについて説明する。

    図1および図2に示すように、ルーフ18はルーフアウター31およびルーフインナー32で構成され、センターピラー12はピラーアウター33およびピラーインナー34で構成されており、それらはルーフ18の側縁に沿って溶接される。 またピラーアウター33の上端のルーフサイドレール部33aおよびピラーインナー34の上端のルーフサイドレール部34aは、フロントピラー11の上部およびリヤピラー15の上部に向けて車体前後方向に延びており、その下方でピラーアウター33およびピラーインナー34は柱状となって上下方向に延びている。

    ルーフインナー32の車室35側の面と、ピラーインナー34のルーフサイドレール部34aの車室35側の面とが、比較的に軟質の合成樹脂で構成されたルーフライニング38で覆われる。 またピラーインナー34の車室35側の面が比較的に硬質の合成樹脂で構成された上部ピラーガーニッシュ36および下部ピラーガーニッシュ37で覆われる。 折り畳んだエアバッグ21を収納するエアバッグモジュール19がピラーインナー34のルーフサイドレール部34aにボルト40で固定されており、そのエアバッグ21の後端がリヤピラー15内のインフレータ20に接続される。

    図1〜図4に示すように、上部ピラーガーニッシュ36は断面コ字状の部材であって、そのガーニッシュ本体部39の中央に形成した開口39aにスライドアンカー41が上下位置調節自在に設けられており、シートベルト42が摺動自在に貫通するスリップリング43がスライドアンカー41に支持される。 上部ピラーガーニッシュ36の下端の下部ピラーガーニッシュ37との接続部にシートベルトガイド部39bが形成されており、このシートベルトガイド部39bを通してシートベルト42が車室35側から下部ピラーガーニッシュ37の内部に引き込まれる。

    上部ピラーガーニッシュ36はピラーインナー34に向けて突出する上下2個のボス部39c,39cを備えており、このボス部39c,39cに装着したクリップ44,44がピラーインナー34のクリップ孔34b,34bに係合する。

    上部ピラーガーニッシュ36のコ字状の上端部に、車室35側の第1側壁39dと、センターピラー12側の第2側壁39eと、第1、第2側壁39d,39eの下端間を接続する底壁39fとを有するルーフライニング係合溝39g(図2参照)が形成されており、このルーフライニング係合溝39gにルーフライニング38の端縁38aが上方から係合する。

    ルーフライニング係合溝39gの第2側壁29eの高さは2か所で高くなっており、その高い部分からセンターピラー12側に向かって二つのエアバッグ展開用ガイド壁39h,39hが延出する。 各々のエアバッグ展開用ガイド壁39hの前後方向両端部は端壁39i,39iを介して第2側壁39eに接続されており、エアバッグ展開用ガイド壁39h、端壁39i,39iおよび第2側壁39eは2面が開放した高剛性のボックス構造をなしている。 そしてエアバッグ展開用ガイド壁39hと第2側壁39eと底壁39fとがクランク状のリブ39jで補強される。

    エアバッグ展開用ガイド壁39h,39hのセンターピラー12側の端部から係止突起39k,39kが上向きに延びており、この係止突起39k,39kをピラーインナー34に形成した係止孔34c,34cに係合させることにより、上部ピラーガーニッシュ36がピラーインナー34に固定される。

    しかして、ルーフ18の下面にルーフライニング38を予め取り付け、かつピラーインナー34のルーフサイドレール部34aにエアバッグモジュール19を予め取り付けた状態で、上部ピラーガーニッシュ36の本体部39上端の一対の係止突起39k,39kをピラーインナー34の係止孔34c,34cに下方から係合させ、かつ上下一対のクリップ44,44をピラーインナー34のクリップ孔34b,34bに圧入することで、上部ピラーガーニッシュ36がセンターピラー12に固定される。 このように、係止突起39k,39kおよびクリップ44,44を用いることで、ボルトを用いる場合に比べて上部ピラーガーニッシュ36の組み付けに要する時間を大幅に短縮することができる。

    このとき、図2に示すように、ルーフライニング38の端縁38aを上部ピラーガーニッシュ36の上端に形成したルーフライニング係合溝39gに上方から係合させることで、ルーフライニング38および上部ピラーガーニッシュ36の接続部に隙間が発生するのを防止して外観を向上させることができる。 またルーフライニング38の端縁38aが上部ピラーガーニッシュ36のルーフライニング係合溝39gに係合していれば、その係合深さに多少ばらつきがあっても外観に影響がないため、ルーフライニング38および上部ピラーガーニッシュ36の寸法管理が容易になり、しかも温度変化によりルーフライニング38および上部ピラーガーニッシュ36が多少伸縮しても接続部に隙間が発生する虞がない。

    またエアバッグモジュール19はピラーインナー34のルーフサイドレール部34aとルーフライニング38とに挟まれた位置に配置されており、かつエアバッグモジュール19の下面に対向するエアバッグ展開ガイド壁39h,39hが車室35側に向かって下向きに傾斜しているため、車両の側面衝突時等にインフレータ20が発生する高圧ガスで膨張するエアバッグ21が、ピラーインナー34のルーフサイドレール部34aから受ける反力でエアバッグ展開ガイド壁39h,39hの上面に沿って車室35側にガイドされる。 その結果、図2に鎖線で示すように、ルーフライニング38の端縁38aが上部ピラーガーニッシュ36のルーフライニング係合溝39gから分離し、そこに形成された開口からエアバッグ21が車室35内に展開する。

    このように、上部ピラーガーニッシュ36にエアバッグ展開ガイド壁39h,39hを一体に形成したことにより、エアバッグ展開ガイド壁を別部材で構成する場合に比べて部品点数および組付工数を削減することができる。 しかもエアバッグ展開ガイド壁39h,39hはルーフライニング係合溝39gの車室35側の第1側壁39dの上端よりも高い位置に配置されているため、展開するエアバッグ21がルーフライニング係合溝39gに引っ掛かる虞がない。

    図5および図6は本発明の第2実施例を示すもので、図5はルーフライニングおよび上部ピラーガーニッシュの接続部近傍の拡大図、図6の上部ピラーガーニッシュの上部の斜視図である。

    この第2実施例は、一対のエアバッグ展開ガイド壁39h,39hに連なるルーフライニング係合溝39gの第2側壁39eに、第1側壁39dに向けて突出するリブ39m,39mを設けたものである。 従って、ルーフライニング38の端縁38aをルーフライニング係合溝39gに係合させたとき、リブ39m,39mが軟質のルーフライニング38に食い込むため、ルーフライニング係合溝39gからルーフライニング38が抜け難くなって組み付けが安定するだけでなく、リブ39m,39mから受ける反力でルーフライニング38がルーフライニング係合溝39gの第1側壁39dに押し付けられるため、ルーフライニング38および上部ピラーガーニッシュ36の接続部の隙間を一層小さくして外観を更に向上させることができる。

    次に、図7に基づいて本発明の第3実施例を説明する。

    第3実施例は第2実施例の変形であって、第2実施例ではルーフライニング係合溝39gの第2側壁39eに設けられていたリブ39m,39mが、第3実施例ではルーフライニング係合溝39gの底壁39fまで延長されている。 このとき、室温におけるルーフライニング38の端縁38aの位置は、底壁39f上のリブ39m,39mの上端から上方に第1所定距離D1内にあり、かつ第1側壁39dの上端から下方に第2所定距離D2外にあるように公差が設定されている。

    従って、室温よりも温度上昇してルーフライニング38の端縁38aが下向きに熱膨張しても、最終的にルーフライニング38の端縁38aが底壁39f上のリブ39m,39mに食い込むことで前記熱膨張を吸収することができ、また室温よりも温度低下してルーフライニング38の端縁38aが上向きに熱収縮しても、その端縁38aが第1側壁39dの上端から脱落するのを防止することができる。

    次に、図8に基づいて本発明の第4実施例を説明する。

    第4実施例は第1実施例の変形であって、第1実施例ではエアバッグ展開ガイド壁39h,39hが二つに分離して形成されているのに対し、第4実施例ではエアバッグ展開ガイド壁39hが一つに纏められている。 これにより、エアバッグ展開ガイド壁39hの面積を増加させてエアバッグ21を一層スムーズにガイドすることができ、かつエアバッグ展開ガイド壁39hの剛性を高めることができる。

    次に、図9に基づいて本発明の第5実施例を説明する。

    第4実施例は第1実施例の変形であって、上部ピラーガーニッシュ36のルーフライニング係合溝39gの下方に、センターピラー12に向かって突出する2枚のリブ39n,39nと、これらのリブ39n,39nを相互に接続するリブ39o,39oとを一体に形成したものである。

    上部ピラーガーニッシュ36をピラーインナー34に組み付けた状態でリブ39n,39nの先端はピラーインナー34に押し付けられており、その反力で上部ピラーガーニッシュ36が車室35側に付勢されることで、上部ピラーガーニッシュ36の係止突起39k,39kがピラーインナー34の係止孔34c,34cに強固に係合し、上部ピラーガーニッシュ36のガタツキを防止してルーフライニング38および上部ピラーガーニッシュ36の接続部の隙間を一層小さくすることができる。 このとき、上部ピラーガーニッシュ36の係止突起39k,39kをピラーインナー34の係止孔34c,34cの上縁に係合させることで、上部ピラーガーニッシュ36の上下方向の位置決めを容易に行うことができる。

    以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。

    例えば、実施例ではセンターピラー12について説明したが、本発明はフロントピラー11やリヤピラー15に対しても適用することができる。

    第1実施例に係る乗員拘束装置が設けられた自動車の車室の内面を示す図

    図1の2−2線拡大断面図

    図2の3−3線拡大断面図

    上部ピラーガーニッシュの斜視図

    第2実施例に係るルーフライニングおよび上部ピラーガーニッシュの接続部近傍の拡大図

    上部ピラーガーニッシュの上部の斜視図

    第3実施例に係るルーフライニングおよび上部ピラーガーニッシュの接続部近傍の拡大図

    第4実施例に係る上部ピラーガーニッシュの上部の斜視図

    第5実施例に係るルーフライニングおよび上部ピラーガーニッシュの接続部近傍の拡大図

    符号の説明

    12 センターピラー(ピラー)
    18 ルーフ19 エアバッグモジュール21 エアバッグ34c 係止孔35 車室38 ルーフライニング38a 端縁39 上部ピラーガーニッシュ(ピラーガーニッシュ)
    39f 底壁39g ルーフライニング係合溝39h エアバッグ展開用ガイド壁39k 係止突起39m リブ39n リブD1 第1所定距離D2 第2所定距離

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