Monitor for rear seat

申请号 JP2002109569 申请日 2002-04-11 公开(公告)号 JP2003299549A 公开(公告)日 2003-10-21
申请人 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk; Sumitomo Electric Ind Ltd; Sumitomo Wiring Syst Ltd; 住友電気工業株式会社; 住友電装株式会社; 株式会社オートネットワーク技術研究所; 发明人 URASHIRO KENJI; UCHINO TAKEO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a monitor for rear seats which enables proper connection and treatment of an information transmission line while making it easily visible from the rear seats.
SOLUTION: This monitor is provided with a motor 205 to be mounted on a head rest 200, sleeves 110 for mounting the head rest to be housed into a back rest 100 on which the head rest is mounted and poles 210 for mounting the head rest which is integrated with the head rest to be fitted into the sleeve. The first information transmission line is introduced into the sleeve 110 and the second information transmission line extending from the monitor into the pole 210. At the end part of the first information transmission line, the first connector 120 sliding through the sleeve is formed and the end part of the pole 210 has the second connector 220 which is linked to the first connector 120 by fitting the pole into the sleeve.
COPYRIGHT: (C)2004,JPO
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ヘッドレストに装着されるモニタと、 前記ヘッドレストが装着されるバックレストに収納されるヘッドレスト装着用スリーブと、 前記ヘッドレストと一体で前記スリーブにはめ合わされるヘッドレスト装着用ポールと、 前記スリーブに導入される第一情報伝送線と、 前記モニタから伸びて前記ポールに導入される第二情報伝送線と、 前記第一情報伝送線の端部に形成されて、前記スリーブ内をスライドする第一コネクタと、 前記ポールの端部に形成されて、前記ポールを前記スリーブにはめ合わせることで前記第一コネクタに結合される第二コネクタとを具えることを特徴とする後席用モニタ。 【請求項2】 さらに前記第一コネクタの回り止めを有することを特徴とする請求項1に記載の後席用モニタ。 【請求項3】 前記回り止めは、前記スリーブの軸方向に伸びる凹凸条部と、第一コネクタの外周に設けられて前記凹凸条部に嵌合する凹凸部とを具えることを特徴とする請求項2に記載の後席用モニタ。 【請求項4】 さらに前記ポールを前記スリーブにはめ合わせた際、第一コネクタのスリーブ軸方向位置を保持して第二コネクタとの結合を可能にする位置決め機構を具えることを特徴とする請求項1に記載の後席用モニタ。 【請求項5】 前記位置決め機構は、前記スリーブに設けられた嵌合部と、 常時は前記第一コネクタから突出するように付勢され、
    第二コネクタの結合により後退されるリリース部と、 このリリース部に連動して前記嵌合部に嵌脱するストッパとを具えることを特徴とする請求項4に記載の後席用モニタ。 【請求項6】 さらに前記第一コネクタの抜け止めを具えることを特徴とする請求項1に記載の後席用モニタ。 【請求項7】 前記第二コネクタを、前記第二情報伝送線の端部に接続されて前記ポール内をスライドする構成に置換し、前記第一コネクタを、スリーブの端部に形成されて前記ポールを前記スリーブにはめ合わせることで前記第二コネクタに結合される構成に置換することを特徴とする請求項1に記載の後席用モニタ。 【請求項8】 シートのバックレストに装着されるヘッドレストと、 前記ヘッドレストに装着されるモニタと、 このヘッドレストと一体でバックレスト側にはめ込まれるヘッドレスト装着用ポールと、 前記モニタから伸びて前記ポール内に導入される第二情報伝送線と、 前記第二情報伝送線に接続されて前記ポールの端部に形成される第二コネクタとを具え、 この第二コネクタは、前記ポールを前記バックレスト側に装着することでバックレスト内に設けられた第一コネクタに結合するよう構成されたことを特徴とする車載シートのヘッドレスト。 【請求項9】 モニタを装着したヘッドレストが装着されるバックレストと、 前記バックレストに収納されるヘッドレスト装着用スリーブと、 前記スリーブ内に導入される第一情報伝送線と、 前記第一情報伝送線に接続されて前記スリーブ内にスライド自在にはめ込まれる第一コネクタとを具え、 この第一コネクタは、前記モニタから伸びる第二情報伝送線に形成された第二コネクタと結合されるよう構成されたことを特徴とする車載シートのバックレスト。 【請求項10】 バックレストと、 前記バックレストに着脱自在のヘッドレストと、 前記バックレストに収納されるヘッドレスト装着用スリーブと、 前記ヘッドレストと一体で前記スリーブにはめ合わされるヘッドレスト装着用ポールと、 前記ヘッドレストに装着されるモニタと、 前記スリーブ内に導入される第一情報伝送線と、 前記第一情報線の端部に形成され、前記スリーブ内にスライド自在にはめ込まれる第一コネクタと、 前記モニタから伸びる第二情報伝送線と、 前記ポールの端部において前記第二情報伝送線の端部と接続され、前記ポールを前記スリーブに差し込むことで前記第一コネクタに結合する第二コネクタとを具えることを特徴とする車載シート。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、前席のヘッドレストに装着し、後席の同乗者が利用するモニタと、このモニタを搭載したヘッドレストと、このモニタの利用に適したバックレストならびに、このモニタを利用したシートに関するものである。 特に、前席のバックレストからヘッドレストを着脱する際にモニタの情報伝送線の接続・切断が容易にできる後席用モニタに関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、車載機器における情報化がめざましい。 特に、モニタを用いての情報提供が利用され、運転者への情報提供はもちろん、同乗者に対する自由な情報提供も可能な環境になりつつある。 例えば、助手席における同乗者への情報提供は、運転者用のモニタを流用することで、あるいは助手席前方のダッシュボード上などにモニタを設置することでまかなえる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、後席の同乗者に対しては、車型が様々であり、モニタの設置位置、モニタへ情報伝送線の接続方法などを一意的に決定することが困難で、適切な情報提供を行うことが難しいと言う問題がある。 【0004】例えば、特開平11-151988号公報には、前席のみならず後席においてもモニタを適切な位置に調整移動できるディスプレイスタンドが開示されている。 しかし、この構成では、前席と後席の双方にモニタを移動できる程度の大型のスタンドが必要になり、このスタンドの取り回しにも大きなスペースが必要とされる。 【0005】また、特開2002-2395号公報には、前席のヘッドレストの背面にモニタを装着する構成が開示されている。 しかし、この構成では、情報伝送線の配線手段について記載がなく、おそらくモニタへ情報伝送線をシートの外部に露出した状態で這わせることになり、非常に見栄えが悪い上、引っ掛けたりすると言う問題もある。 【0006】従って、本発明の主目的は、後席において見やすく、かつ情報伝送線の接続や処理を適切に行うことができる後席用モニタを提供することにある。 【0007】また、本発明の別の目的は、後席において適切な視野が得られ、かつ情報伝送線の接続や処理を適切に行うことができるモニタを用いた車載シートのヘッドレスト、車載シートのバックレストおよび車載シートを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、シートにおけるヘッドレストにモニタを装着するとともに、バックレストにヘッドレストを装着する取付構造を利用してモニタの情報伝送線を処理することで上記の目的を達成する。 【0009】すなわち、本発明後席用モニタは、ヘッドレストに装着されるモニタと、前記ヘッドレストが装着されるバックレストに収納されるヘッドレスト装着用スリーブと、前記ヘッドレストと一体で前記スリーブにはめ合わされるヘッドレスト装着用ポールと、前記スリーブに導入される第一情報伝送線と、前記モニタから伸びて前記ポールに導入される第二情報伝送線と、前記第一情報伝送線の端部に形成されて前記スリーブ内をスライドする第一コネクタと、前記ポールの端部に形成されて前記ポールを前記スリーブにはめ合わせることで前記第一コネクタに結合される第二コネクタとを具えることを特徴とする。 【0010】ヘッドレストにモニタを装着することで後席の同乗者も支障なく適切な視野を得ることができる。
    また、通常、ヘッドレストはバックレストに対して着脱自在に構成されているため、ヘッドレストをバックレストに装着することで接続可能な第一コネクタと第二コネクタを用いれば、モニタへの情報伝送線の処理を全てヘッドレスト内あるいはバックレスト内で行うことができる。 そのため、情報伝送線をシートの外部に露出して取り回す必要がなく、引っ掛けると言う心配もない。 【0011】以下、より詳しく本発明を説明する。 モニタはヘッドレストの背面(後席側)に装着する。 このモニタは、ヘッドレストに埋め込む構成としても良いし、
    外部に取り付ける構成としても良い。 埋め込み型とした方がヘッドレストからの突出部がなく、ヘッドレストと一体感の高いデザインとできる。 【0012】通常、ヘッドレストをバックレストに取り付ける構造は、バックレストの上部に設けられたスリーブにヘッドレストと一体のポールを差し込むことで行われる。 一般には、スリーブとポールは一対づつ用いられることが多い。 【0013】このスリーブとポールの各々に互いに結合する第一コネクタと第二コネクタを設ける。 第一コネクタは、バックレストのポール内を軸方向にスライドするように設けられる。 【0014】この第一コネクタには、回り止めを設けることが好ましい。 回り止めを設けることで、バックレストのポールをスリーブに差し込んだ場合、第二コネクタと結合できる向きに第一コネクタを保持することができる。 なお、第二コネクタは、ポールに所定の向きに固定しておけばよい。 一般に、ヘッドレストはバックレストへの装着向きが決まっているからである。 【0015】回り止めの具体例としては、前記スリーブの軸方向に伸びる凹凸条部と、第一コネクタの外周に設けられて前記凹凸条部に嵌合する凹凸部とを具える構成が挙げられる。 例えば、スリーブの内面に軸方向に伸びる凹溝を形成し、第一コネクタの外周には、この凹溝に嵌合する突起を設けることが挙げられる。 もちろん、スリーブの内面に突条を形成し、第一コネクタの外周には、この突条に嵌合する凹部を形成しても良い。 その他、スリーブとポールの断面形状を多形などの非円形とし、第一コネクタの断面形状もスリーブに適合した非円形とすることでも第一コネクタの回り止めとすることができる。 【0016】また、前記ポールを前記スリーブにはめ合わせた際、第一コネクタのスリーブ軸方向位置を保持して第二コネクタとの結合を可能にする位置決め機構を具えることが好ましい。 第一コネクタはスリーブ内でスライド自在に設けられているため、ポールをスリーブに差し込んで第二コネクタを第一コネクタに結合しようとしても、第一コネクタはポールの端部に押されて逃げることになる。 そのため、位置決め機構を設ければ、第一・
    第二コネクタを結合するのに必要な挿入でスライドしない程度に第一コネクタの位置を保持することができる。 【0017】位置決め機構の具体例としては、前記スリーブに設けられた嵌合部と、常時は前記第一コネクタから突出するように付勢され、第二コネクタの結合により後退されるリリース部と、このリリース部に連動して前記嵌合部に嵌脱するストッパとを具えるものが挙げられる。 【0018】より具体的には、リリース部とストッパの各々に互いに接合する傾斜面を設け、このリリース部とストッパとをほぼ直角方向に配置することで、リリース部がストッパを傾斜面で押圧して、スリーブに設けられた嵌合部にストッパを嵌合する構成が挙げられる。 この場合、リリース部の付勢には圧縮ばねの利用が好適である。 【0019】その他、一端がリリース部、他端がストッパとなり、中間部で回転自在に軸支されたレバーを用いる構成も挙げられる。 この場合、レバーにはL型レバーを用いることが好ましく、リリース部の付勢にはねじりばねの利用が好適である。 【0020】いずれの構成であっても、リリース部の突出位置は、第一コネクタにおける第二コネクタとの接合面であればよい。 【0021】さらに、前記第一コネクタの抜け止めを具えることが好適である。 ヘッドレストをバックレストに装着して第一コネクタと第二コネクタとを結合した後、
    ヘッドレストをバックレストから取り外すには、第一・
    第二コネクタの結合を解放する必要がある。 そのとき、
    スリーブ内をスライドする第一コネクタの抜け止めを設けておけば、第一コネクタは抜け止めに当たって停止する。 この停止状態から、さらにヘッドレストのポールを引き抜けば、第一コネクタと第二コネクタの結合を外すことができる。 【0022】抜け止めの構成は、第一コネクタのスライドを阻止できるものであればどのようなものでも良い。
    例えば、第一コネクタの回り止めとして、スリーブの内面に軸方向に伸びる凹溝を形成し、第一コネクタの外周には、この凹溝に嵌合する突起を設けた場合、凹溝の一部を遮蔽することで抜け止めとして構成できる。 【0023】以上の説明では、バックレストのシース内に可動(スライド)式の第一コネクタを設け、ヘッドレストのポールに固定式の第二コネクタを形成したが、逆にバックレストのシースに固定式の第一コネクタを設け、ヘッドレストのポールに可動式の第二コネクタを設けても良い。 つまり、前記第二コネクタを、第二情報伝送線の端部に接続されてポール内をスライドする構成に置換し、前記第一コネクタを、スリーブの端部に形成されて前記ポールをスリーブにはめ合わせることで第二コネクタに結合される構成に置換しても良い。 この場合、
    スリーブの外周にパイプ状のポールをはめ込む構成が好適である。 【0024】本発明で用いる第一・第二コネクタは、モニタへ電源供給や信号伝送するケーブル同士を接続できるものであれば、どのようなものでも利用できる。 第一・第二コネクタの結合の強固性を考慮すると、ロック機構を持つコネクタの利用が考えられる。 一方で、ヘッドレストの取り外し容易性を考慮すると、ロック機構がなく、一定以上の引張力で離れるコネクタの利用が考えられる。 具体的には、IEEE(Institute of Electrical
    Electronics Engineers)1394やUSB(Universal Se
    rial Bus)などが挙げられる。 これらはいずれも雄コネクタと雌コネクタの結合により接続を行うものであるが、第一コネクタと第二コネクタのいずれを雄コネクタとしても雌コネクタとしても構わない。 【0025】さらに、本発明は、次のヘッドレスト、バックレストまたはシートも特徴とする。 【0026】シートのバックレストに装着されるヘッドレストと、前記ヘッドレストに装着されるモニタと、このヘッドレストと一体でバックレスト側にはめ込まれるヘッドレスト装着用ポールと、前記モニタから伸びて前記ポール内に導入される第二情報伝送線と、前記第二情報伝送線に接続されて前記ポールの端部に形成される第二コネクタとを具え、この第二コネクタは、前記ポールを前記バックレスト側に装着することでバックレスト内に設けられた第一コネクタに結合するよう構成された車載シートのヘッドレスト。 【0027】モニタを装着したヘッドレストが装着されるバックレストと、前記バックレストに収納されるヘッドレスト装着用スリーブと、前記スリーブ内に導入される第一情報伝送線と、前記第一情報伝送線に接続されて前記スリーブ内にスライド自在にはめ込まれる第一コネクタとを具え、この第一コネクタは、前記モニタから伸びる第二情報伝送線に形成された第二コネクタと結合されるよう構成された車載シートのバックレスト。 【0028】バックレストと、前記バックレストに着脱自在のヘッドレストと、前記バックレストに収納されるヘッドレスト装着用スリーブと、前記ヘッドレストと一体で前記スリーブにはめ合わされるヘッドレスト装着用ポールと、前記ヘッドレストに装着されるモニタと、前記スリーブ内に導入される第一情報伝送線と、前記第一情報線の端部に形成され、前記スリーブ内にスライド自在にはめ込まれる第一コネクタと、前記モニタから伸びる第二情報伝送線と、前記ポールの端部において前記第二情報伝送線の端部と接続され、前記ポールを前記スリーブに差し込むことで前記第一コネクタに結合する第二コネクタとを具える車載シート。 【0029】これらのヘッドレスト、バックレストおよびシートは本発明後席用モニタの利用に最適である。 特に、サイズの異なるモニタを装着した複数種のヘッドレストを用意しておけば、自動車の購入者の要望により、
    ヘッドレストを取り替えるだけで容易にモニタサイズの変更を行うことができる。 【0030】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。 (実施例1)図1は本発明後席用モニタを車載シートに搭載した状態を示す模式図で、図2は車載シートのバックレストへヘッドレストを装着する際の情報伝送線の接続状態を示す模式説明図である。 【0031】図1に示すように、運転席や助手席などの前席におけるバックレスト100の上部にはヘッドレスト2
    00が装着される。 バックレスト100には、一対のヘッドレスト装着用スリーブ110が埋めこまれ、そのスリーブ1
    10の開口部がバックレスト上部に露出されている。 一方、ヘッドレスト200には、背面にモニタ205が埋めこまれ、下方に一対の装着用ポール210が突出されている。
    これらスリーブ110とポール210はいずれも金属パイプで構成され、ヘッドレストのポール210をバックレストのスリーブ110に差し込むことでヘッドレスト200をバックレスト100に装着することができる。 【0032】ここで、バックレストのスリーブ内には図示しないワイヤハーネスなどからバックレスト内を通って引き込まれた第一情報伝送線115(図2参照)が導入され、ヘッドレスト200のポール内にはモニタ205から伸びる第二情報伝送線215が導入される。 そして、これら第一・第二情報伝送線115,215は、スリーブ内をスライドする第一コネクタ120と、ポール端部に固定された第二コネクタ220を結合することで接続され、モニタ205への情報伝送が行われる。 【0033】この第一コネクタ120と第二コネクタ220との結合状態を図2に基づいて説明する。 スリーブ110内には、第一情報伝送線115の端部に形成された第一コネクタ120がスライド自在に配置されている。 また、ポール先端部には、第二情報伝送線215の端部に形成された第二コネクタ220が固定されている(図2A)。 このポール210をスリーブ110内に差し込むと、第二コネクタ220
    が第一コネクタ120に結合し、両情報伝送線115,215が接続されることになる(図2B)。 両コネクタが結合されると、ヘッドレストの上下動に伴って第一コネクタ120
    がスリーブ内をスライドして上下動される(図2C)。
    なお、図2ではスリーブ110とポール210の間の隙間や第一・第二コネクタ120,220の結合時の隙間は誇張して示している。 そして、図2の下端側に第一情報伝送線115
    の余長を配することで、第一コネクタ120がスリーブ内をスライドしても第一情報伝送線115に過大な張力が加わることを防止できる。 【0034】次に、図3〜6に基づいて第一・第二コネクタ120,220の具体的構造を説明する。 図3は第一コネクタ120の構成を示す透視斜視図である。 スリーブ110内にはほぼ円筒状に形成された第一コネクタ120がスライド自在にはめ込まれている。 第一コネクタ120は上面に雌コネクタが形成され、下面に第一情報伝送線115が引き出されている。 この雌コネクタは、上面に形成された矩形の凹部121内に間隔をあけて配置された接点122を有し、これら接点間に後述する第二コネクタ220の接点がはめ込まれる。 【0035】また、第一コネクタ120の上面には、前記凹部121を取り囲むように円溝123が形成されている。 この円溝123にはヘッドレスト200のポール端部がはめ込まれる。 【0036】さらに、スリーブ110の内周面には軸方向沿いの凹溝111が形成され、第一コネクタ120の外周面には、この凹溝111にはめ込まれる突起124が形成されて、
    第一コネクタ120がスリーブ110内で回転しないように構成されている。 【0037】この凹溝111の上端側には、内部が埋められた遮断部112を具えており、第一コネクタ120のストッパとして機能する。 つまり、第一コネクタ外周の突起12
    4が、この遮断部112に当接することで、第一コネクタの移動上限点を規定する。 もちろん、凹溝111の下端側には移動下限点を規定する遮断部を同様に設ける。 【0038】そして、第一コネクタ120の凹部底面には第一コネクタ120の位置決め機構が形成されている。 この位置決め機構は、常時は上方に付勢され第一コネクタの凹部底面から突出し、第二コネクタ220の結合により後退されるリリース部125と、このリリース部125に連動するストッパ130とを具えている。 リリース部125は、上部が角柱状で中間に傾斜面126を具え、下方には圧縮ばね127の反発により上方に付勢されている。 一方、ストッパ130は一端がリリース部の傾斜面126に沿った第一傾斜面131を有し、他端にも第二傾斜面132が形成されたブロック状のものである。 この位置決め機構は、スリーブ
    110の周壁に設けられた嵌合孔113にストッパ130を嵌脱させることで第一コネクタ120の位置を保持する。 【0039】続いて、第二コネクタ220の構造を図4に基づいて説明する。 図4は第二コネクタの斜視図である。 第二コネクタ220は、ヘッドレストから突出するポール210の端部に収納して固定されたものである。 第二コネクタをポール210の端部から突出しないように配置することで、第二コネクタ220の端部が損傷することを防止できる。 このコネクタ220の下面側には、第一コネクタ120の接点間に差し込まれるブロック状の突起221を有し、この突起221に接点222を具えている。 また、上面側にはモニタ205から伸びる第二情報伝送線215が接続されている。 【0040】以上の第一コネクタ120を具えるスリーブ1
    10に第二コネクタ220を具えるポール210を差し込んで両コネクタを接続する動作を図5、6に基づいて説明する。 図5は両コネクタの結合前の状態を示す縦断面図、
    図6は両コネクタの結合後の状態を示す縦断面図である。 【0041】図5に示すように、両コネクタ120,220の結合前は、第一コネクタ底面からリリース部125が突出し、ストッパ130がスリーブの嵌合孔113にはめ込まれた状態となっている。 この状態では、圧縮ばね127の反発力によりリリース部125が押し上げられ、リリース部の傾斜面126がストッパの第一傾斜面131を押圧してストッパ130を平方向へ移動し、ストッパの第二傾斜面側132
    がスリーブの嵌合孔113に引っ掛かることになる。 このストッパ130の引っ掛かりにより、第一コネクタ120の軸方向位置を保持することができる。 もし、ストッパ130
    が嵌合孔113よりも上の位置にあれば、ポール210をスリーブ110に差し込めば、第二コネクタ220が第一コネクタ
    120を押し下げ、ストッパ130が嵌合孔113にはめ込まれた状態にまで移行される。 【0042】図5の状態からさらにポール210をスリーブ110内に差し込むと、図6に示すように、第二コネクタ220が第一コネクタ120に結合される。 そのとき、ポール210の端部は第一コネクタの円溝123にはめ込まれ、第二コネクタの接点222は第一コネクタの接点122間に差し込まれる。 同時に、第二コネクタ220の端部が第一コネクタ120の底部から突出するリリース部125を押し下げる。 これにより、図6におけるストッパ130の左側、すなわちリリース部125とストッパ130との間には空間が形成される。 さらにポール210をスリーブ110内に差し込むと、ストッパの第二傾斜面132がスリーブの嵌合孔113の下縁に押し付けられ、ストッパ130はリリース部125との間に形成された空間に移行されて嵌合孔113から抜けることになる。 ストッパ130が嵌合孔113から抜けると、第一コネクタ120と第二コネクタ220が結合した状態でスリーブ内をスライドすることになる。 もちろん、第一・第二情報伝送線115,215はバックレスト内またはヘッドレスト内で余長が採られているため、過度の張力が作用することもない。 【0043】一方、ヘッドレスト200をバックレスト100
    から取り外す場合、ポール210をスリーブ110から引き抜く。 このとき、第一コネクタ外周の突起124が凹溝111の遮断部112に当接して第一コネクタ120の上昇を停止させる。 その状態でさらにポール210をスリーブ110から引き抜けば、第二コネクタ220は第一コネクタ120から抜け、
    両コネクタ120,220の結合が解除される。 【0044】このように、本発明モニタを用いれば、バックレストとヘッドレストの装着構造を利用してモニタの情報伝送線を容易に接続することができる。 その際、
    情報伝送線は全てバックレストおよびヘッドレスト内に収納されるため、外部に情報伝送線が露出することもない。 【0045】(実施例2)実施例1では、ヘッドレスト
    200のポール端部に収納された第二コネクタ220と、この第二コネクタ220に結合する第一コネクタ120を例として説明したが、本例ではポール端部から突出した第二コネクタと、この第二コネクタに結合する第一コネクタについて説明する。 【0046】図7は本発明ヘッドレスト200のポール端部に形成された第二コネクタ220の概略構成図である。
    この第二コネクタ220は、ポール210の端部からブロック状の突起221が露出され、その突起表面に接点222が形成された構成である。 第二コネクタ自体がポール210の端部から露出している点を除いて、他の構成は図4の構成と同様である。 【0047】この第二コネクタを用いて第一コネクタと結合する状態を図8、図9に基づいて説明する。 図8は両コネクタの結合前の状態を示す概略斜視図、図9は両コネクタの結合後の状態を示す概略斜視図である。 【0048】図8に示すように、本例でも第一コネクタ
    120の構成は基本的に実施例1と同様である。 ただし、
    第二コネクタ220がポール端部から突出しているため、
    ポール端部をはめ込む円溝を第一コネクタ120の上面に設ける必要がない。 そのため、第一コネクタ120およびスリーブ110の外径を小さくすることができる。 【0049】その他、第一コネクタ120がリリース部12
    5、ストッパ130を具えていること、スリーブ110に嵌合孔113が形成されていることは実施例1と同様である。 【0050】本例においても、第二コネクタ220を第一コネクタ120に結合すると、リリース部125が押し下げられ、その結果、ストッパ130が嵌合孔113からはずれて、
    第一コネクタ120と第二コネクタ220とをスリーブ110内でスライド自在とすることができる。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    バックレストにヘッドレストを装着する機構を利用してモニタの情報伝送線の接続を行うことで、ヘッドレストの着脱と言う簡単な動作で情報伝送線の接続を行うことができる。 【0052】また、情報伝送線をシートの外部に露出させることがなく、見栄えの良い取り回し処理を行うことができる。 【0053】そのため、このモニタを車載シートに適用することで、後席同乗者も適切な視野にてモニタから提供される情報を利用することができる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明後席用モニタを車載シートに搭載した状態を示す模式図である。 【図2】本発明車載シートのバックレストへヘッドレストを装着する際の情報伝送線の接続状態を示す模式説明図である。 【図3】本発明モニタにおける第一コネクタの概略斜視図である。 【図4】本発明モニタにおける第二コネクタの概略斜視図である。 【図5】図3、図4に示す両コネクタの結合前の状態を示す概略斜視図である。 【図6】図3、図4に示す両コネクタの結合後の状態を示す概略斜視図である。 【図7】ポール端部から突出した第二コネクタの概略斜視図である。 【図8】実施例2における両コネクタの結合前の状態を示す概略斜視図である。 【図9】実施例2における両コネクタの結合後の状態を示す概略斜視図である。 【符号の説明】 100 バックレスト110 スリーブ111 凹溝112 遮断部113 嵌合孔115 第一情報伝送線120 第一コネクタ121 凹部122 接点123 円溝124 突起125 リリース部126 傾斜面130 ストッパ131 第一傾斜面132 第二傾斜面200 ヘッドレスト205 モニタ210 スリーブ210 ポール215 第二情報伝送線220 第二コネクタ221 突起222 接点

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦城 健司 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内(72)発明者 内野 剛雄 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内Fターム(参考) 3B084 DB01 DD01 DD07 JC04 JD04 3B087 DC06 DE09 3D020 BA04 BB01 BC11 BD02 BD11 BE02 5E021 FA04 FB07 FB16 FB20 FC38 KA15

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