Air duct to absorb the impact energy

申请号 JP15435798 申请日 1998-06-03 公开(公告)号 JP3065584B2 公开(公告)日 2000-07-17
申请人 株式会社オーツカ; 发明人 邦夫 大塚;
摘要 An object of the present invention is to use an air duct (1) for an air conditioner as both of air duct and shock absorbing member. To achieve this object, the pipe-like air duct (1) is formed of hard aluminum foil, having flexibility. For the air duct, kraft paper is wound on both surfaces of the aluminum foil. This air duct (1) is disposed between an outer panel and an inner panel of vehicle body along the panels, laid to the rear seat of the vehicle, and connected to a blow-off port for the rear seat. In a collision of the vehicle, the air duct is subjected to plastic deformation, by which the shock energy caused by an external force is absorbed.
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 車室内の空気を調整する空気調整装置に接続され、車室内に空気を導くエアダクトであって、該エアダクトが、少なくとも外周面に断熱材を設けた硬質アルミニウム箔からなり、螺旋状の凹凸部を全周部に連続させたフレキシブル性を有する筒状のパイプで形成され、該パイプを自動車のボディアウタパネル及びインナパネル間で形成される空間内において、 上記パイプをパ
    ネル面に沿って配設してなり、外力が上記ボディアウタパネルに加わったときに、上記エアダクトが塑性変形して外力によるエネルギーを吸収するようにしたことを特徴とする衝撃エネルギーを吸収するエアダクト。
  • 【請求項2】 上記空気調整装置がデュアルエアコンであって、上記エアダクトを天井部に配設したクーリングユニットのエア排出口に接続したことを特徴とする請求項1に記載の衝撃エネルギーを吸収するエアダクト。
  • 【請求項3】 上記パイプの表面の全部又は一部に植毛部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の衝撃エネルギーを吸収するエアダクト。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体に加わる外によるエネルギーを吸収するとともに、空気調整装置のエアを流通させることができる衝撃エネルギーを吸収するエアダクトとダクトに関する。

    【0002】

    【従来の技術】自動車の空調装置のエアダクトは、結露を防止することや、車内の種々の部品が装備された狭い箇所を引き回すため、多少の変形が可能であるように樹脂製であることが一般的である。 また自動車の高級化のため、乗用車の後部座席まで、エアコンデショナーの冷風がくることが望ましく、ワンボックスカーなどはデュアルエアコンが装着され、後部座席の温度調節ができるようになっている。 他方、自動車の安全性を確保するため、アウターパネルやインナーパネル等のボディパネルの補強が行われてきた。 ボディパネルを補強するためには、パネルの板厚を厚くすればよいが、厚くした分だけ車体の重量が増す。 その結果、材料費が嵩み生産コストが高くなる。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】車体のサイドパネルを経由して、空調装置のエアダクトを引き回す場合は、アウタパネルとインナパネルとの間を通すか、これらのパネルと内装(化粧)パネルとの間を通すことが考えられる。 しかし、アウタパネルとインナパネルとの間にエアダクトを引き回す場合は、それらのパネル間にリーンフォースメントなどの補強金具があって、引き回せない場合がある。 また、エアダクトを優先的に引き回すと、補強金具を効果的に配置できず、パネルを有効に補強できないこともある。 また、エアダクトを内装パネルとインナパネル間に引き回すと、エアダクトを引き回した部分が室内側に突出して、見栄えが悪い。 本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、空調装置のエアダクトを衝撃吸収材としても使用することのできる衝撃エネルギーを吸収するエアダクトを提供することを目的とする。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、車室内の空気を調整する空気調整装置に接続され、車室内に空気を導くエアダクトであって、該エアダクトが、少なくとも外周面に断熱材を設けた硬質アルミニウム箔からなり、螺旋状の凹凸部を全周部に連続させたフレキシブル性を有する筒状のパイプで形成され、該パイプを自動車のボディアウタパネル及びインナパネル間で形成される空間内において、 上記パイプをパ
    ネル面に沿って配設してなり、外力が上記ボディアウタパネルに加わったときに、上記エアダクトが塑性変形して外力によるエネルギーを吸収するようにした。

    【0005】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による衝撃エネルギーを吸収するエアダクトについて、図面を参照しながら説明する。 図1のA及びBと図2のA及びBは、本発明に係るパイプ状のエアダクト1の構造を示す。 エアダクト1の断面形状は、円形、多形、その他形状、例えば断面形状をピラー形状に変形させたものがあり、図では、径方向断面が円形状のものを例示した。

    【0006】例えば、図2のA及びBに示すように、エアダクト1の表面形状は、外側から順に外層材2、二層の中間層材3,4及び内層材5の四層からなる重合体である。 このうち、外層材及び内層材2,5はクラフト紙を用い、中間層材3,4は硬質アルミ箔を使用する。 これらの層材2〜5は、螺旋状に巻かれてダクト状に形成され、かつ軸方向に連続して波状に凹部6及び凸部7を形成している。 各凹部6及び凸部7の各山と谷の形状は同じであり、ピッチも各山毎に同じ長さである。 この凹凸部6,7によって、エアダクト1はフレキシブル性を持ち、任意の形状、例えばS字状に曲げることができる。 このエアダクト1の長さは、切断することで任意に変えることができる。 エアダクト1の材質は、金属材料としてはアルミニウムの他に、鉄、鋼、銅、ステンレスなどの各種金属を用いることができ、紙質材料としてはクラフト紙、その他の紙を用いることができる。 紙質材料に代えて、高分子材料を用いてもよい。 なお、上記重合体は、四層に限らずこれ以外の複数層に形成してもよい。

    【0007】上記エアダクト1には、その全面、側面のみ、または長さ方向の任意の箇所にフロッキングマシン(植毛機械:株式会社メサック製)を用いて植毛することもできる。 この植毛原理は次のとおりである。 電極とアース間にパイルをおくとパイルは帯電しアースに向かって飛んでいく。 ワークをアースとして使い、ワークに接着剤を塗布しておけば、これにパイルが付着する。 パイルはその端部がそれぞれプラスとマイナスに帯電し、
    中央部は0となっている。 したがって、どちらがプラスかマイナスかに関係なく0のアースに向かって飛んでいく。

    【0008】パイルとしては、太さ2〜20D(デニール)、長さ0.5〜4mmのものを用い、接着剤に限定はない。 図1のCにその1例を示す。 図において、8はパイルであり、ダクト1の片面に植設されている。 パイル8は、例えば太さ3D、長さ1mmのナイロン80〜
    100g/m2を付着させる。 なお、これはナイロンに代えて、他の合成樹脂繊維を用いることができる。 図示の形状のダクト1は、その植毛面を車内側にして、ピラーとして用いることができ、それによって内装を省略できる。 また、図1のA及びBに示すダクト1の長尺物を、衝撃吸収材として自動車のアウタパネルとインナパネルの間に、単に挿嵌した場合あるいはクリップで取付けた場合、走行中における車体の振動によって、ダクト1が車体に当たって、異音を発するおそれがある。 ダクト1の表面に形成されたに植毛は、車体の振動を吸収し、異音の発生を防ぐことができる。

    【0009】次に、エアダクト1の特性について説明する。 表1は、軸方向断面が矩形のエアダクト1の詳細構造を示す。 タイプ1は、硬質アルミを一層に巻いたものであり、タイプ2は二層に巻いてある。 これらのエアダクト1について、荷重試験を行った結果、タイプ1は底付(エアダクトが潰れて内面同士が接すること)するときの荷重が約220Kgfであり、タイプ2は460K
    gfであった。 衝撃吸収材として十分な強度を有する。

    【0010】

    【表1】

    【0011】エアダクト1の強度については、角部に丸みを設けることで、荷重に対する変形量を変えることができ、丸みの半径が大きくなるほど、荷重に対して変形量が大きくなる。 更に、断面形状を変えたり、材料の厚さ、巾、凸部のピッチを変えることで、強度に対するチューニングが可能である。

    【0012】次に、エアダクト1の具体的な使用例について説明する。 図3は、一般的な自動車11を示す。 自動車の室内前部には、空気調整装置である冷房装置のクーリングユニット12を装着している。 クーリングユニット12には、空気送風用の上記したエアダクト1を接続している。 エアダクト1は、クーリングユニット12
    を配設している図示しないインストルメントパネルの内部から自動車11のサイドパネルに沿って配設している。 そして、サイドパネルから、フロントピラー(Aピラー)14、ルーフサイド15及びリアピラー(Cピラー)16まで引き回され、図4に示すように、インナパネル17とアウタパネル18との間に形成された空間に配設される。

    【0013】エアダクト1は長くなるほどフレキシブル性が大きくなり、車体の形状に容易に合わせることができる。 したがって、配設場所に湾曲があっても、あるいは多少の凸凹があってもパネル間に配設できる。 固定方法については、インナパネル17及びアウタパネル18
    のいずれかに、接着剤あるいはクリップバンド等を用いて固定する。 そして、エアダクト1の先端あるいは、その途中に開口を設け、車体側に配設した吹き出し口に接続すればよい。 なお、エアダダクト1はピラー14,1
    6及びルーフサイド15を経由して配設したが、ドア入口のステップ、すなわちサイドシル19を経由して引き回してもよい。

    【0014】図5は、ワンボックスタイプの自動車21
    を示す。 自動車21は、図6に示すように、前席22
    a,22bの天井後部にデュアルエアコンのクーリングユニット23を設けている。 エアダクト1は、クーリングユニット23の接続口から、図5に示すように、自動車21のルーフサイド24に引き回し、その後部へ延在させている。 図示していないが、さらにリアピラーにも引き回してもよい。 また、エアダクト1は、ルーフサイド24の途中にあるセンタピラー25で分岐させて下方に配設し、ウインドガラス26の下部で後方に延在させている。 エアダクト1のパネルへの取付方法は、上記したようにアウタパネルとインナパネルとの間に接着剤等で固定する。

    【0015】このように、ワンボックスタイプの車体であって、座席が前、中及び後席の3段ある自動車では、
    前部座席、中部座席のみならず、後部座席についてもエアダクト1を引き回すことができ、サイドパネル等に配設した吹き出し口に接続できる。 なお、このようなデュアルエアコンの場合は、エアダクト1を、インストルメントパネル部に配設している他方のクーリングユニットから、後方に延ばすようにしてもよい。 また、一般のワンボックスカーでなく、長さの大きいエアダクトを引き回す必要があるマイクロバスや、大型バスのルーフパネル間やサイドパネル間に配設することができる。

    【0016】本発明の実施の形態によるエアダクト1
    は、クーリングユニット(又はヒータユニット)からのエアを流通させることができる。 エアダクト1は、外層材2、内層材5としてクラフト紙を使用しているので保温性に優れ、これによりエアダクト1の表面に生じる結露を防止することができる。 自動車11,21のボディに外力が加わったときは、エアダクト1が塑性変形することにより、外力のエネルギーを吸収し、車体の変形や車体が受ける衝撃を軽減できる。 よって、衝突の際の乗員の負傷を軽減又は防止する。 また、エアダクト1の取付箇所に湾曲あるいは多少の凹凸があっても、それに対応してエアダクト1を曲げて取付けることができるなど、車種にこだわることなく、汎用性があり、その車種毎にエアダクトを成形する必要がない。 フレキシブルであるので取付け作業性がよく、強度が強い割に重量も軽く、車体の重量負担にならない。

    【0017】以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。 例えば、以上の実施の形態によれば、エアダクト1は、硬質アルミ箔とクラフト紙で作成したが、断熱材としてクラフト紙の代わりに樹脂を巻装あるいは覆てもよい。 また、エアダクト1は、アルミ箔を螺旋状に巻いて形成したが、通常の筒体の表面を、波形状にして凹凸を形成し、フレキシブル性を有するようにしてもよい。 図1のCに示すパイルを植設したダクトについては、重合体にパイルを植設してもよいし、通常のパイプにパイルを植設してもよい。

    【0018】

    【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、車室内の空気を調整する空気調整装置に接続され、車室内に空気を導くエアダクトであって、該エアダクトが、少なくとも外周面に断熱材を設けた硬質アルミニウム箔からなり、螺旋状の凹凸部を全周部に連続させたフレキシブル性を有する筒状のパイプで形成され、該パイプを自動車のボディアウタパネル及びインナパネル間で形成される空間内において、 上記パイプをパネル面に沿って配設してなり、外力が上記ボディアウタパネルに加わったときに、上記エアダクトが塑性変形して外力によるエネルギーを吸収するようにしたので、エアダクトが空気を流通させるだけでなく、衝撃エネルギー吸収材としての効果も有する。 すなわち、エアダクトは自動車の重量をさほど大きくすることなく、ボディに加わった外力によるエネルギーを吸収することができ、乗員が受ける衝撃や、自動車に装備している他の構成部品の破損を軽減することができる。 また、ダクトの表面に植毛することによって、ダクトを衝撃吸収材として用いた場合、走行中の車体の振動を吸収し、異音の発生を防ぐことができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】Aは、本発明の実施の形態による衝撃エネルギーを吸収するエアダクトの正面図である。 Bは、同側面図である。 Cは、ダクトにパイルを植設した状態を示す斜視図である。

    【図2】Aは、図1のBの矢視Xの拡大断面図である。
    Bは、更に拡大した断面図である。

    【図3】本発明の実施の形態による衝撃エネルギーを吸収するエアダクトを自動車に配設した状態を示す斜視図である。

    【図4】同衝撃エネルギーを吸収するエアダクトをインナパネルに取付けた状態を示す斜視図である。

    【図5】同衝撃エネルギーを吸収するエアダクトをワンボックスカーに配設した状態を示す斜視図である。

    【図6】図5に示すワンボックスカーのデュアルエアコンを配設している場所を示す斜視図である。

    【符号の説明】

    1 エアダクト 2 外層材 3,4 中間層材 5 内層材 6 凹部 7 凸部 11,21 自動車 12,23 クーリングユニット 14 フロントピラー 15,24 ルーフサイド 16 リアピラー 17 インナパネル 18 アウタパネル 19 サイドシル

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI F24F 13/02 F24F 13/02 A B (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) B60H 1/00 102 F24F 13/02

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