The valve core

申请号 JP2006117255 申请日 2006-04-20 公开(公告)号 JP4714631B2 公开(公告)日 2011-06-29
申请人 太平洋工業株式会社; 发明人 雅彦 山本;
摘要 A valve core (20) includes a cylindrical core base (21) fixed in a core mounting hole (11) having an inner circumferential surface, a movable shaft (30) extending through the core base (21) so as to be movable, the movable shaft (30) having a distal end, a first sealing member (31) made of rubber and located on the distal end of the movable shaft (30) so as to adhere closely to a distal end of the core base (21) or the inner circumferential surface of the core mounting hole (11), thereby closing the core mounting hole (11), and a second sealing member (32 to 36) made of a metal glass and located on the distal end of either one of the movable shaft (30) and the core base (21) so as to adhere closely to the distal end of the other, thereby closing the core mounting hole (11).
权利要求
  • コア保持部材(10)に備えたコア装着孔(11)内に取り付けられて、そのコア装着孔(11)を開閉するバルブコア(20)において、
    前記コア装着孔(11)の内部に固定される筒形のコア本体(21)と、
    前記コア本体(21)を貫通して直動する可動シャフト(30)と、
    前記コア本体(21)の先端部に形成され、前記コア本体(21)の先端開口に向かって拡開したコア本体側テーパー部(23E)と、
    前記可動シャフト(30)の先端部に設けられ、前記 コア本体側テーパー部(23E)に密着して前記コア装着孔(11)を閉じるゴム製シール部材(31)と、
    前記可動シャフト(30)に形成されて、前記可動シャフト(30)の先端側から前記ゴム製シール部材(31)に当接したシャフト端部フランジ(30F)と、
    前記可動シャフト(30) に嵌合固定されて、前記可動シャフト(30)の基端側から前記ゴム製シール部材(31)に当接し、前記シャフト端部フランジ(30F)との間で前記ゴム製シール部材(31)を挟持した金属ガラス製シール部材(3 2)と、
    前記金属ガラス製シール部材(32)に形成され、前記可動シャフトの先端側に向かって拡径し、前記コア本体側テーパー部(23E)における小径側の境界角部(23D)に当接して、前記コア装着孔(11)を閉じるシール部材側テーパー部(32B)とを備えたことを特徴とするバルブコア(20)。
  • 前記金属ガラス製シール部材(3 2)を構成する金属ガラスは、バナジウム、ニオブ、タンタルその他のVa属元素と、ジルコニウム、ハフニウムその他のIVa属元素とを含有するチタン合金であることを特徴とする請求項1に記載のバルブコア(20)。
  • 前記シャフト端部フランジ(30F)及び前記金属ガラス製シール部材(32)に形成され、前記ゴム製シール部材(31)に食い込んで前記ゴム製シール部材(31)の拡径変形を規制する係止突起(30T,32T)を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のバルブコア(20)。
  • 说明书全文

    本発明は、コア保持部材に備えたコア装着孔内に取り付けられて、そのコア装着孔を開閉するバルブコアに関する。

    従来、この種のバルブコアとして、筒形のコア本体を貫通した可動シャフトの先端部にゴム製シール部材を備え、このゴム製シール部材が、コア本体の先端部に密着して、コア装着孔を閉じるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。

    特開2004−68954号公報(段落[0034]〜[0036]、第6図)

    しかしながら、例えば、エアコンの流路のように高圧のガス圧を受ける部分に上記バルブコアを用いた場合には、極めて微少な量であるが、バルブコアが閉じた状態でガスがゴム製シール部材を透過して外部に漏れることがあった。 これに対し、ゴム製シール部材とメタルシール部との両方を備えた構成が考えられるが、ガス圧とバルブコアに備えたバネの弾発だけでは、メタルシール部を構成する金属部材同士を互いに食い込ませることができず、メタルシール部が機能しない事態が起こり得る。 このため、ガスの漏れを確実に低減させることができない。

    本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来よりガスの漏れ量を低減させることが可能なバルブコアの提供を目的とする。

    上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るバルブコア(20)は、コア保持部材(10)に備えたコア装着孔(11)内に取り付けられて、そのコア装着孔(11)を開閉するバルブコア(20)において、コア装着孔(11)の内部に固定される筒形のコア本体(21)と、コア本体(21)を貫通して直動する可動シャフト(30)と、 コア本体(21)の先端部に形成され、コア本体(21)の先端開口に向かって拡開したコア本体側テーパー部(23E)と、可動シャフト(30)の先端部に設けられ、 コア本体側テーパー部(23E)に密着してコア装着孔(11)を閉じるゴム製シール部材(31)と、 可動シャフト(30)に形成されて、可動シャフト(30)の先端側からゴム製シール部材(31)に当接したシャフト端部フランジ(30F)と、可動シャフト(30) に嵌合固定されて、可動シャフト(30)の基端側からゴム製シール部材(31)に当接し、シャフト端部フランジ(30F)との間でゴム製シール部材(31)を挟持した金属ガラス製シール部材(3 2)と、 金属ガラス製シール部材(32)に形成され、可動シャフトの先端側に向かって拡径し、コア本体側テーパー部(23E)における小径側の境界部(23D)に当接して、コア装着孔(11)を閉じるシール部材側テーパー部(32B)とを備えたところに特徴を有する。

    請求項2の発明は、請求項1に記載のバルブコア(20)において、金属ガラス製シール部材(3 2)を構成する金属ガラスは、バナジウム、ニオブ、タンタルその他のVa属元素と、ジルコニウム、ハフニウムその他のIVa属元素とを含有するチタン合金であるところに特徴を有する。

    請求項の発明は、請求項1又は2に記載のバルブコア(20)において、シャフト端部フランジ(30F)及び金属ガラス製シール部材(3 2)に形成され、ゴム製シール部材(31)に食い込んでゴム製シール部材(31)の拡径変形を規制する係止突起(30T,32T)を備えたところに特徴を有する。

    [請求項1の発明]
    請求項1のバルブコア(20)は、ゴム製シール部材(31)と金属ガラス製シール部材(3 2)とによる二重シール構造を備えている。 具体的には、コア本体(21)のコア本体側テーパー部(23E)とゴム製シール部材(31)との密着によるシールと、金属ガラス製シール部材(32)のシール部材側テーパー部(32B)に対するコア本体(21)のコア本体側テーパー部(23E)における境界角部(23D)の食い込みによるシールとからなる二重シール構造を備えている。 ここで、金属ガラス製シール部材(3 2)を構成する「金属ガラス」は、一般の金属材料に比べて弾性が極めて高いので、メタルシールを機能させる場合に比べて小さな力で金属ガラス製シール部材(3 2)を相手部位(コア本体(21)の先端部)に密着させてシールを行うことができる。 しかも、「金属ガラス」は、酸化物ガラスのように非晶質であるのでガスが透過し難い。 これにより、本発明のバルブコア(20)は、従来のゴムシールだけのもの、又は、ゴムシールとメタルシールとを組み合わせて備えたバルブコアに比べて、ガスの漏れ量を低減させることができる。 しかも、本発明では、可動シャフト(30)に形成したシャフト端部フランジ(30F)と金属ガラス製シール部材(32)との間でゴム製シール部材(31)を挟持し、金属ガラス製シール部材(32)がゴム製シール部材(31)を保持する役割を兼ねているので、部品点数の削減が図られる。

    [請求項2の発明]
    請求項2の構成のように、バナジウム、ニオブ、タンタルその他のVa属元素と、ジルコニウム、ハフニウムその他のIVa属元素とを含有するチタン合金で金属ガラス製シール部材(3 2)を構成すれば、他の金属ガラスを用いた場合比べて比較的高い弾性変形能を得ることができ、金属ガラス製シール部材(3 2)の密着度を高めることができる。

    [請求項3の発明]
    請求項3の構成によれば、シャフト端部フランジ(30F)及び金属ガラス製シール部材(32)に形成された係止突起(30T,32T)が、ゴム製シール部材(31)に食い込んでゴム製シール部材(31)の離脱を防ぐことができる。

    [第1実施形態]
    以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。 図1における符号10は、本発明に係る「コア保持部材」に相当するバルブ本体であって、例えばノズル形状をなし、軸心部にコア装着孔11を備えている。 また、コア装着孔11の途中部分には、雌螺子部12が備えられ、その雌螺子部12の奥側(図1における下側)には、内径が徐々に縮径したテーパー部13が備えられている。

    なお、本発明に係る「コア保持部材」は、バルブ本体10のようにノズル形状に限定されるものではなく、コア装着孔11を備えたものであれば、例えば、容器の外殻を構成する壁部材であってもよい。

    本発明に係るバルブコア20は、筒形のコア本体21を備え、そのコア本体21の軸芯部に備えた挿通孔21A内に、可動シャフト30が挿通されている。 コア本体21は、全体として、基端部から先端部に向かって(図1の上側端部から下側端部に向かって)先細りになっている。 コア本体21の基端部には、雄螺子部22Aが備えられている。 コア本体21のうち軸方向の中間部からは、側方に向けて位置決めフランジ23Aが張り出されている。 また、コア本体21のうち位置決めフランジ23Aより先端側には溝部23Bが形成され、その溝部23Bより先端側は均一な外径をなして延びている。

    バルブコア20はコア装着孔11内に挿入され、雄螺子部22Aが雌螺子部12に螺合されている。 そして、その螺合の推進力によって位置決めフランジ23Aがコア装着孔11におけるテーパー部13の途中に当接して位置決めされると共に、溝部23Bに装着された円筒シール部材25がテーパー部13の密着して、コア装着孔11とコア本体21との周面間の隙間が塞がれている。

    なお、コア本体21は、基端寄り位置で、第1と第2の構成部22,23とに分割され、これら第1及び第2の構成部22,23は相互に回転可能に連結されている。 これにより、コア本体21のうち第1構成部22のみを回転させて雄螺子部22Aを雌螺子部12に螺合し、第2構成部23に備えた円筒シール部材25及び位置決めフランジ23Aを回転させずにテーパー部13に押し付けることができる。 また、第1構成部22の端面には、挿通孔21Aの開口を跨ぐようにしてブリッジ部22Bが形成され、このブリッジ部22Bに形成された貫通孔22Cに可動シャフト30が挿通されている。

    コア本体21の内部には、圧縮コイルバネ26が収容されている。 圧縮コイルバネ26は、ばね線材を円錐状に巻回してなり、コア本体21の中心部には可動シャフト30に挿通されている。 そして、可動シャフト30の基端寄り位置に形成されたばね係止突部30Bに圧縮コイルバネ26の小径側端部が係止する一方、コア本体21の先端部から内側に突出した開口突壁23Cに圧縮コイルバネ26の大径側端部が係止している。 そして、圧縮コイルバネ26は、これらばね係止突部30Bと開口突壁23Cとの間で突っ張り状態になって可動シャフト30をその基端側に向けて付勢している。

    開口突壁23Cには、圧縮コイルバネ26の係止部分と反対側には、コア本体21の内径を先端開口に向けて徐々に拡径したコア本体側テーパー部23Eが形成されている。 また、開口突壁23Cの軸方向の中間部分は均一内径の円筒部23Yになっており、コア本体側テーパー部23Eにおける小径側端部と円筒部23Yとの境界部分が、本発明に係る境界角部23Dになっている。

    図2に示すように、可動シャフト30には先端側から順番に、シャフト端部フランジ30F、ゴムリング嵌合部30E、金属ガラス固定部30Cが形成され、これらの順番に径が段階的に基端部に向かって細くなっている。 また、金属ガラス固定部30Cとゴムリング嵌合部30Eとの間は段差形状になっており、金属ガラス固定部30Cの基端側はテーパー状に縮径している。 そして、ゴムリング嵌合部30Eに、本発明に係るゴム製シール部材31が嵌合されると共に、金属ガラス固定部30Cに、本発明に係る金属ガラス製シール部材32が嵌合されている。

    ゴム製シール部材31は、内周面と外周面とが同心円でかつ両端面が平行になった円環形状をなしている。 そして、ゴム製シール部材31は、ゴムリング嵌合部30Eの圧入されている。

    金属ガラス製シール部材32は、全体として円筒状をなしている。 また、金属ガラス製シール部材32のうちゴム製シール部材31から離れた側の一端部には外径が均一になった突入端部32Aが形成され、金属ガラス製シール部材32の一端寄り位置から他端部に亘って外径を徐々に拡径したシール部材側テーパー部32Bが形成されている。 また、金属ガラス製シール部材32の中心孔32Cの内径は、金属ガラス固定部30Cの外径より小さく、その中心孔32Cにおける一端側の開口縁には嵌合案内面32Dが形成されている。

    さて、金属ガラス製シール部材32を構成する金属ガラスは、バナジウム、ニオブ、タンタルその他のVa属元素と、ジルコニウム、ハフニウムその他のIVa属元素と、酸素又は窒素とを含有するチタン合金である。 より具体的には、例えば、登録商標名「ゴムメタル」(登録番号:第4458751号、商標権者:株式会社豊田中央研究所)の金属ガラスによって金属ガラス製シール部材32が構成されている。 また、このゴムメタルの弾性変形能は、2.5[%]以上になっており、通常、メタルシールを構成する例えば金属(例えば、黄銅)の弾性変形能が例えば、0.3〜0.4[%]であることに比べても、十分に高い弾性変形能を有している。

    なお、「弾性変形能」とは、材料の「耐力」を「ヤング率」で割った値をいう。 即ち、[弾性変形能]=[耐力]/[ヤング率]、である。 また、ここで「耐力」とは、試験片に所定の歪量(例えば、一般に0.2%)を与えた際の応力をいう。

    金属ガラス製シール部材32は、以下のようにして可動シャフト30に組み付けられている。 即ち、可動シャフト30にばね係止突部30B等を形成していない状態で、金属ガラス製シール部材32の中心孔32Cに可動シャフト30を挿入する。 その途中で、金属ガラス製シール部材32の嵌合案内面32Dが可動シャフト30における金属ガラス固定部30Cの一端部のテーパー面30Qに摺接して金属ガラス製シール部材32が拡径変形する。 そして、金属ガラス製シール部材32の一端面が、金属ガラス固定部30Cとゴムリング嵌合部30Eとの間の段差面に当接するまで押し込む。 これにより、金属ガラス製シール部材32が可動シャフト30に位置決めされると共に、金属ガラス固定部30Cに嵌合固定された状態になる。 そして、可動シャフト30の基端寄り位置に前記したばね係止突部30Bを形成すると共に、可動シャフト30の基端部にヘッド部30A(図1参照)を形成する。 以上のようにして金属ガラス製シール部材32が可動シャフト30に組み付けられている。

    金属ガラス製シール部材32の一端面は、ゴム製シール部材31の一端面における内縁部から外縁寄りの位置に亘って当接している。 これにより、ゴム製シール部材31が、金属ガラス製シール部材32とシャフト端部フランジ30Fとによって軸方向から挟持される。 ここで、シャフト端部フランジ30F及び金属ガラス製シール部材32の互いの対向面には係止突起30T,32Tが形成され、これら係止突起30T,32Tがゴム製シール部材31に食い込んで可動シャフト30の離脱を防いでいる。 また、ゴム製シール部材31のうち金属ガラス製シール部材32側の外縁角部は、金属ガラス製シール部材32より側方に突出している。 そして、図4に示すように、ゴム製シール部材31の外縁角部が、コア本体21のコア本体側テーパー部23Eに当接すると共に、金属ガラス製シール部材32が、 コア本体側テーパー部23Eにおける境界角部23Dに当接して、コア本体21の挿通孔21Aが閉じられる。

    本実施形態のバルブコア20の構成は以上である。 次に、バルブコア20の作用効果について説明する。 バルブ本体10が、例えば、エアコンの冷媒流路に分岐した状態にして取り付けられると、冷媒流路内の冷媒圧力がバルブコア20の先端側にかかり、その冷媒圧力と圧縮コイルバネ26の付勢力とによって、図4に示すように、バルブコア20が閉じた状態になる。

    ここで、バルブコア20を通して外部から冷媒流路内に冷媒がチャージされると、そのチャージされた冷媒の圧力により可動シャフト30が先端側に押されて、図2に示すように、ゴム製シール部材31及び金属ガラス製シール部材32がコア本体21の先端部から離れる。 これにより、コア本体21の挿通孔21Aが開通し、冷媒が冷媒流路内にチャージされる。

    冷媒のチャージを止めると、冷媒圧力と圧縮コイルバネ26の付勢力とによって可動シャフト30が基端側に移動する。 すると、図3に示すように、先に、ゴム製シール部材31がコア本体21のコア本体側テーパー部23Eに当接する。 そして、ゴム製シール部材31がコア本体側テーパー部23Eの小径側に押し込まれるに従ってゴム製シール部材31の変形量が増し、ゴム製シール部材31がコア本体側テーパー部23Eに密着する。 これにより、可動シャフト30の先端部とコア本体21の先端開口との間にゴム製シール部材31による「ゴムシール」が施された状態になる。

    このゴムシールが施された状態になると、コア本体21における境界角部23Dが金属ガラス製シール部材32におけるシール部材側テーパー部32Bに当接する。 ここで、金属ガラス製シール部材32は、金属ガラスで構成されて容易に変形し得るので、冷媒圧力と圧縮コイルバネ26の弾発力によって境界角部23Dとシール部材側テーパー部32Bとを密着させることができる(ガス圧の大きさ次第では、境界角部23Dを金属ガラス製シール部材32のシール部材側テーパー部32Bに食い込ますことができる)。 これにより、可動シャフト30の先端部とコア本体21の先端開口との間に金属ガラス製シール部材32による「金属ガラスシール」が施された状態になる。

    このように、本実施形態のバルブコア20は、ゴム製シール部材31と金属ガラス製シール部材32とによる二重シールによって挿通孔21A及びバルブ本体10のコア装着孔11を密閉することができる。 そして、金属ガラス製シール部材32を構成する「金属ガラス」が、一般の金属材料に比べて弾性が極めて高いので、メタルシールを機能させる場合に比べて小さな力で金属ガラス製シール部材32を相手部位に密着させてシールを行うことができる。 しかも、「金属ガラス」は、酸化物ガラスのように非晶質であるのでガスが透過し難く、これにより、従来のゴムシールだけのもの、又は、ゴムシールとメタルシールとを組み合わせたものに比べて、ガスの漏れ量を低減させることができる。 しかも、金属ガラス製シール部材32は、ゴム製シール部材31を保持する役割を兼ねているので、部品点数の削減も図られる。 また、シャフト端部フランジ30F及び金属ガラス製シール部材32に備えた係止突起30T,32Tが、ゴム製シール部材31に食い込んでいるので、例えば、ゴム製シール部材31が高圧のためにコア本体側テーパー部23Eに付着したとしても、バルブコア20を開く際に、可動シャフト30からのゴム製シール部材31の離脱を防ぎ、付着した相手部位からゴム製シール部材31を剥がすことができる。

    [実施例]
    前記第1実施形態で構成を説明したバルブコア20を実施品1として2つ製作した。 また、第1実施形態で構成を説明したバルブコア20のうち金属ガラス製シール部材32を排除したものを比較品1として2つ製作した。

    次いで、密閉された容器の壁部にコア装着孔を形成して、そこに実施品1を取り付け、その実施品1としてのバルブコアを通して容器内に一定量のガスをチャージした。 このような実施品容器を2つ用意すると共に、実施品1に代えて比較品1を組み付けた比較品容器を2つ用意した。

    これら4つの容器を保温室に収容し、保温室の温度を所定温度に設定することで各容器内の圧力を1[MPa]に保持して1週間放置し、その間の各容器からのガスの漏れ量を計測した。 これと同様にして、各容器内の圧力を6.4[MPa]、10[MPa]、15[MPa]に保持してそれぞれ1週間放置し、その間の各容器からのガスの漏れ量を計測した。 そして、2つの実施品1のガス漏れ量の平均と、2つの比較品1のガス漏れ量の平均とを求めて、それらを以下の表1に纏めた。

    上記表1の結果から明らかなように、実施品1は比較品1に比べてガスの漏れ量を十分に低減させることができた。 また、ガスの圧力が15[MPa]では、実施品1におけるガスの漏れ量は、比較品1に比べて1/30に抑えることができた。

    [他の実施形態]
    本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。

    (1)前記実施形態では、金属ガラス製シール部材32を構成する金属ガラスは、チタン合金であったが、例えば、マグネシウム合金、ジルコニウム合金、ランタン合金等であってもよい。

    (2)前記実施形態のバルブコア20は、圧縮コイルバネ26をコア本体21内に収容した構成であったが、可動シャフト30に挿通した圧縮コイルバネをブリッジ部22Bと可動シャフト30のヘッド部30Aとの間で突っ張りにして備えてもよい。

    (3)前記実施形態のバルブコア20は、エアコンの冷媒をチャージするために用いられていたが、バルブコア20をタイヤバルブに用いてもよい。

    本発明の一実施形態に係るバルブコアの側断面図

    バルブコアが開いた状態の側断面図

    バルブコアが閉じる過程の側断面図

    バルブコアが閉じた状態の側断面図

    10 バルブ本体(コア保持部材)
    11 コア装着孔 20 バルブコア 21 コア本体 23D 境界角部 23E コア本体側テーパー部 23F 第2の平坦面 30 可動シャフト 30C 金属ガラス固定部 30F シャフト端部フランジ 30T,32T 係止突起 31 ゴム製シール部材 3 金属ガラス製シール部材 32B シール部材側テーパー部

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