車両用の防振ホイール

申请号 JP2015241562 申请日 2015-12-10 公开(公告)号 JP2017077875A 公开(公告)日 2017-04-27
申请人 Gt物流株式会社; Gt Trading Co Ltd; Gt物流株式会社; 发明人 LIM CHAE-HONG;
摘要 【課題】車両に伝達される振動及び騒音を低減させて、最少化することができるようにした車両用の防振ホイールを提供する。【解決手段】車軸ハブが連結されて備えられるディスク部材と、ディスク部材の外周面に突出して形成され、かつタイヤが装着されるリム部材160とを含む車両用の防振ホイールにおいて、リム部材は、その外側及び内側の両端部に各々形成され、タイヤの両ビードが着座して備えられるアウター及びインナービードシートと、両ビードシートの間に段差をもって形成されるウェル部163とを含み、ウェル部は、ディスク部材から延びて突設されるアウターウェル部163aと、アウターウェル部から延びて突設されるインナーウェル部163bとを含み、厚さが、アウターウェル部、インナービードシート162a、インナーウェル部の順に増すように形成される車両用の防振ホイールを提供する。【選択図】図6
权利要求
  • 車軸ハブが連結されるディスク部材と、ディスク部材の外周面に突出して形成されていてタイヤが装着されるリム部材とを含む車両用の防振ホイールにおいて、
    前記リム部材は、その外側及び内側の両端部に各々形成され、タイヤの両ビードが着座して備えられるアウター及びインナービードシートと、両ビードシートの間に段差をもって形成されるウェル部とを含み、
    前記ウェル部は、前記ディスク部材から延びて突設されるアウターウェル部と、前記アウターウェル部から延びて突設されるインナーウェル部とを含み、
    厚さが、前記アウターウェル部、前記インナービードシート、前記インナーウェル部の順に増すように形成される車両用の防振ホイール。
  • 前記インナーウェル部は、前記アウターウェル部から外側に2段に傾斜するように形成される請求項1に記載の車両用の防振ホイール。
  • 前記インナーウェル部は、前記アウターウェル部から外側に傾斜した第1の傾斜部と、前記第1の傾斜部からさらに外側に傾斜した第2の傾斜部とを含み、
    前記第1の傾斜部の傾斜角は、前記第2の傾斜部の傾斜角よりも大きい角度で傾斜するように形成される請求項2に記載の車両用の防振ホイール。
  • 前記車軸ハブが連結されるディスク部材のハブ装着部と前記リム部材とを連結するスポーク部の外側面に着脱可能に結合される外側キャップと、
    前記外側キャップに備えられ前記スポーク部と接して防振する外側防振プレートと、
    をさらに含む請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用の防振ホイール。
  • 前記外側防振プレートは、一端部から他端部に向けて次第に肉厚が厚くなるように形成され、相対的に厚い肉厚部は前記リム部材側に隣接して備えられ、相対的に薄い薄肉部は前記ハブ装着部側に隣接して備えられる請求項4に記載の車両用の防振ホイール。
  • 前記外側防振プレートは、前記スポーク部と対向するその一面に、前記スポーク部から離隔した空洞部が形成される請求項5に記載の車両用の防振ホイール。
  • 前記スポーク部には、前記外側防振プレートの空洞部と連通する貫通孔が形成される請求項6に記載の車両用の防振ホイール。
  • 前記ディスク部材の両スポーク部の間に形成される装飾孔の内周面に着脱可能に結合される側部キャップと、
    前記側部キャップに備えられて装飾孔の内周面と接して防振する側部防振プレートと、
    をさらに含む請求項7に記載の車両用の防振ホイール。
  • 前記ディスク部材のスポーク部の内側面に接して備えられるダンパーラバーをさらに含む請求項8に記載の車両用の防振ホイール。
  • 前記ダンパーラバーは、前記スポーク部の貫通孔と一致して連通する貫通孔がさらに形成される請求項9に記載の車両用の防振ホイール。

  • 说明书全文

    本発明は、車両用のホイールに関し、より詳細には、走行中に路面から発生するノイズ及び振動を減衰させ、乗り心地を向上することができるようにした、車両用の防振ホイール(Anti-vibration wheel for vehicles)に関する。

    一般的に、車両用のホイールは、通常、鋼やアルミニウムで製造される。 これらのホイールは、ブレーキドラム又はブレーキディスクからなる車両のホイールハブに、球形頭ねじ又は円錐頭ねじによって固定される。

    また、車両の重量を減少させて車両の燃費を向上させるために、車両のホイールとして軽い材質のアルミニウムを採択しており、これだけでなく、構造的にも重量を軽くするための技術開発が行われている。

    通常のホイールの設計時には、第一に、強度(strength)を満足するように、ホイールのハブ装着部及びスポーク部の厚さ、並びに、デザインなどの構造設計をして、ホイールにおける最小要求強度の条件を満たし、次いで、第二に、軽量化(重量減少)を通じて燃費を向上することができるように、ホイールのハブ装着部及びスポーク部の内側部などに様々な贅肉落としをする方法が進められた。

    しかし、これにより、ホイールの重量が軽くなるにつれて剛性(stiffness)が劣ることで、車両走行時のホイール自体から振動及び騒音が生じる問題点がある。 これを防止するために、ホイールのハブ装着部及びスポーク部の内側部に肉厚部を設けたり、さらにはホイールの全体を厚くし、最小要求強度の条件以上に剛性を上げたりするが、これは、無駄な重量増加につながって、燃費の向上を妨げる要因となってきた。

    特許文献1には、リムに中空のチャンバーを形成して重量を減らし、騒音を遮断した技術が開示されている。 リム及びスポークに中空を形成する技術は、特許文献1以外にも、韓国公開特許公報第10−2007−0053386号、韓国公開特許公報第10−1999−0062973号などに開示されているが、前記のような中空のチャンバーを形成する方法は、重量減少及び吸音には効果があるが、耐久性が低下するという問題点がある。

    特許文献2には、リムに中空のチャンバーを形成し、これにアルミニウム発泡コアを充填して、騒音及び振動を吸収する技術が開示されている。 前記のように、リム及びスポークに中空を形成し、これに発泡コアも充填する技術は、特許文献1と比べて吸音効果は高いが、重量減少の効果は大きくないという問題点がある。

    さらに、このような従来の車両用のホイールは、図1及び図2に示すように、ディスク部材2の外周面から一方向に延設されるリム部材3を含み、これらのリム部材3の外周面には、図2のように、タイヤ1が装着されている。 つまり、タイヤ1の両端部のビード1a、1bのうち、一端部のアウタービード1aは、ディスク部材2の外側面をなすリム部材3のアウタービードシート3aに着座して備えられ、他端部のインナービード1bは、リム部材3の自由端部に形成されるインナービードシート3bに着座して備えられる。

    一方、リム部材3は、ディスク部材2から突出するウェル部31の厚さと、インナービードシート3bの厚さとが異なるように形成され、ウェル部31は、ディスク部材2から延出するアウターウェル部31aと、アウターウェル部31aから延設されるインナーウェル部31bとを含み、インナーウェル部31bは、アウターウェル部31aから外側に折り曲げられて傾斜され、インナービードシート3bは、インナーウェル部31bから延設される。

    このように形成されるウェル部31及びインナービードシート3bの厚さは、タイヤ1のインナービード1bが備えられるインナービードシート3bが一番厚い肉厚Cで形成され、ディスク部材2から延出するアウターウェル部31aが、二番目に厚い肉厚Aで形成され、アウターウェル部31aとインナービードシート3bとの間のインナーウェル部31bが一番薄い肉厚Bで形成される(C>A>B)。

    このように形成された車両用のホイールは、走行時の車両の重量に対応した荷重を路面から受け、ホイールに伝わる荷重F1、F2は、図2のように、タイヤ1の両ビード1a、1bを介して伝達される。

    しかし、タイヤ1を介して伝わる荷重F1、F2は、図2のように、タイヤ1のアウタービード1aを介してリム部材3のアウタービードシート3aに作用し、タイヤ1のインナービード1bを介してリム部材3のインナービードシート3bに各々作用するが、リム部材3のアウタービードシート3a及びインナービードシート3bにおいては、これに対する反R1、R2が各々作用することになる。

    特に、リム部材3のインナービードシート3bにおいて作用する荷重F2に対する反力R2は、その一端部がディスク部材2に固定されて片持ち梁として機能するアウターウェル部31aの反力R2'に遷移して作用する。

    したがって、アウタービードシート3aに作用する荷重F1に対しては、荷重F1と一直線上の反対方向に反力R1が働いて作用反作用の関係が成立するが、インナービードシート3bに作用する荷重F2に対しては、荷重F2に対する反力R2がアウターウェル部31aの反力R2'に遷移して作用するので、インナービードシート3b側では、変形量ε1が生じる。 この変形量ε1は、アウターウェル部31aの肉厚Aがインナービードシート3bの肉厚Cよりも相対的に薄く、かつ、固定端部としての支持面が小さいので、アウターウェル部31aの固定端部から変形が生じて、全体的な変形量ε1が増し、この変形量ε1に対応した振動は、ホイールのスポーク部22を介して車両のハブ(図示せず)側に伝達され、車両の振動及び騒音として、そのまま生じる問題があった。
    上述したような車両用のホイール及び、これに対する技術は、下記の先行技術文献に詳述されているので、これに対する詳細な説明は省略する。

    韓国公開特許公報第10−2006−0044653号

    韓国公開特許公報第10−2007−0053386号

    韓国公開特許公報第10−1999−0062973号

    韓国公開特許公報第10−2001−0072401号

    本発明は、前述したような従来技術の問題点を解決するために案出されたものであって、リム部材をなすウェル部及びインナービードシートの厚さを異なるように構成して、車両に伝達される振動及び騒音を低減させて、最少化することができるようにした車両用の防振ホイールを提供することにその目的がある。

    また、本発明の他の目的としては、リム部材のウェル部をなすアウターウェル部及びインナーウェル部を2段に傾斜するように形成して、ウェル部及びインナービードシートの変形量を最少化することができるようにした車両用の防振ホイールを提供することにある。

    また、本発明のさらに他の目的としては、ホイールのスポーク部に防振手段を備えることにより、車体に伝達される振動及び騒音を減衰させることができるようにした車両用の防振ホイールを提供することにある。

    上述した目的は、車軸ハブが連結されるディスク部材と、ディスク部材の外周面に突出して形成されていてタイヤが装着されるリム部材とを含む車両用の防振ホイールにおいて、リム部材は、その外側及び内側の両端部に各々形成され、タイヤの両ビードが着座して備えられるアウター及びインナービードシートと、両ビードシートの間に段差をもって形成されるウェル部とを含み、ウェル部は、ディスク部材から延びて突設されるアウターウェル部と、アウターウェル部から延びて突設されるインナーウェル部とを含み、厚みが、アウターウェル部、インナービードシート、インナーウェル部の順に増すように形成される車両用の防振ホイールによって達成される。

    そして、前記のようなインナーウェル部は、アウターウェル部から外側に2段に傾斜するように形成されることが好ましい。 また、このようなインナーウェル部は、アウターウェル部から外側に傾斜した第1の傾斜部と、第1の傾斜部からさらに外側に傾斜した第2の傾斜部とを含み、第1の傾斜部の傾斜は、第2の傾斜部の傾斜角よりも大きい角度で傾斜するように形成されることが好ましい。

    また、本発明の車両用の防振ホイールにおいては、車軸ハブが連結されるディスク部材のハブ装着部とリム部材とを連結するスポーク部の外側面に着脱可能に結合される外側キャップと、外側キャップに備えられてスポーク部と接して防振する外側防振プレートとを含むことが好ましい。

    さらに、外側防振プレートは、一端部から他端部に向けて次第に肉厚が厚くなるように形成され、相対的に厚い肉厚部はリム部材側に隣接して備えられ、相対的に薄い薄肉部はハブ装着部側に隣接して備えられることが好ましい。

    一方、前記のような外側防振プレートは、スポーク部に対向するその一面に、スポーク部から離隔した空洞部が形成されることが好ましい。 また、これに対応したスポーク部には、外側防振プレートの空洞部と連通する貫通孔が形成されることが好ましい。

    また、本発明の車両用の防振ホイールにおいては、ディスク部材の両スポーク部の間に形成される装飾孔の内周面に着脱可能に結合される側部キャップと、側部キャップに備えられ装飾孔の内周面と接して防振する側部防振プレートとをさらに含むことが好ましい。

    そして、本発明の車両用の防振ホイールにおいては、ディスク部材のスポーク部の内側面に接するダンパーラバーをさらに含むことが好ましい。 また、ダンパーラバーは、スポーク部の貫通孔と一致して連通する貫通孔がさらに形成されることが好ましい。

    本発明の車両用の防振ホイールによると、リム部材をなすウェル部及びインナービードシートの厚さを異なるように構成し、かつ、リム部材のウェル部をなすアウターウェル部及びインナーウェル部を2段に傾斜するように形成することで、ウェル部及びインナービードシートの変形量を最少化し、これにより、車両に伝達される振動及び騒音を低減させ、乗り心地を向上させることができる効果がある。

    そして、本発明の車両用の防振ホイールによると、ホイールのスポーク部に防振手段を備えて、ホイールを介して車体に伝達される振動及び騒音を減衰させながら、ホイール自体の重量をも軽量化することができる効果がある。

    従来の車両用のホイールのリム部材を示した拡大図である。

    従来の車両用のホイールのリム部材に作用する力の関係を示した図である。

    本発明に係る車両用のホイールの構成図である。

    図3のa−a線の断面図である。

    本発明に係る車両用のホイールのリム部材を示して拡大図である。

    本発明に係る車両用のホイールのリム部材に作用する力の関係を示した図である。

    発明の実施の形態

    以下、本発明の望ましい実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。

    本発明において使用される用語は、本発明における機能を考慮して定義した用語であり、これらは、使用者、運用者の意図又は慣例によって異なって解釈される可能性があるので、これらの用語の定義は、本発明の技術的な事項に符合する意味及び概念として解釈されるべきである。

    さらに、本発明の実施例は、本発明の権利範囲を限定するものではなく、本発明の請求の範囲に記載された構成要素の例示的な事項に過ぎず、本発明の明細書の全般に亘る技術思想に含まれ、請求の範囲の構成要素において均等物として置換可能な構成要素を含む実施例は、本発明の権利範囲に含まれるものとする。

    そして、下記の実施例における選択的な用語は、一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものであり、構成要素が前記用語によって制限されるものではない。 以下、本発明を説明するにあたり、本発明の要旨を余計に曖昧にする関連した公知技術に対する詳細な説明は省略する。

    一方、本実施例の説明において、車体を基準として、車体の外側に向かうディスク部材及びリム部材の外方の部分をアウター又は外側といい、車体の内側に向かうディスク部材及びリム部材の内方の部分をインナー又は内側という。
    添付の図3〜図6は、本発明に係る車両用の防振ホイール及びスポーク部に備えられる防振手段を示す図である。

    本発明に係る車両用の防振ホイールは、図3〜図6に示すように、車軸ハブ(図示せず)が連結されるディスク部材100と、ディスク部材100の外周面に突出して形成されかつタイヤ200が装着されるリム部材160とを含む。

    ディスク部材100は、車軸ハブが連結される円盤状のハブ装着部110と、ハブ装着部110の外側からリム部材160側に放射状に延設されるスポーク部150とを含む。

    特に、ハブ装着部110は、図3及び図4のように、車軸ハブとのボルト結合のためのボルト孔130と、空洞部140を除いた部分とが中実状に形成されている。 これは、車両のホイールの車軸ハブと連結された部分が支持端として片持ち荷重がかかっているため、支持端が車両自体の重量及び衝撃荷重に耐えることができる程度の強度を持たせるようにするためである。

    このようなハブ装着部110には、その中央部に車軸ハブが挿入されるハブ孔120が形成され、ハブ孔120から離隔したハブ装着部110の外側部には、多数のボルト孔130が一定間隔で円周方向に沿って形成される。

    これらのボルト孔130は、ディスク部材100の外側面に形成され、外側からナットやキャップナットが挿入されて着座する大径の着座部131と、着座部131からディスク部材100の内側面に延設されて車軸ハブに備えられるボルトが貫通する小径の挿入孔132とを備える。 このように、ボルト孔130の挿入孔132を貫通した車軸ハブのボルトは、ボルト孔130の着座部131からナット又はキャップナットと締結されて固定される。

    そして、空洞部140は、ボルト孔130の間ごとに備えられるものであり、その内部には、ゴム材のダンパー(図示せず)が挿入されていることが好ましい。 これらの空洞部140は、ボルト孔130の反対側のディスク部材100、すなわちディスク部材100の内側面に形成され、ディスク部材100の内側面から中心部側に向けて次第に直径が小さくなるように形成される。 これは、車両走行時のホイール自体から発生する振動及び騒音を、ディスク部材100の内側端部に向けて次第にその直径が大きくなる空洞部140及びダンパーにより分散し、減衰させることができるようにしたものである。

    また、ボルト孔130の着座部131と空洞部140とが、反対側に形成されることにより、ディスク部材100の剛性を相互補完することができる。 つまり、ディスク部材100の外側面におけるハブ孔120と着座部131との間の間隔は狭いが、空洞部140が形成されていない中実のハブ装着部110を介して剛性の確保が可能であり、ディスク部材100の内側面におけるハブ孔120との空洞部140との間の間隔は狭いが、ハブ孔120とボルト孔130の挿入孔132との間が広いので剛性の確保が可能となる。
    そして、車両のホイールのリム部材160にタイヤ200が装着され、リム部材160とタイヤ200との間に密閉された環状の空間が形成される。

    このようなリム部材160は、図3及び図4のように、その外側及び内側の両端部に各々形成され、タイヤ200の両端部の外側面に各々面接触するフランジ161、161aと、両フランジ161、161aから各々延びて平面状に形成されてタイヤ200の両端部のビード201、202が面接触する状態で着座して支持固定されるビードシート162、162aと、両ビードシート162、162aの間に段差をもって形成されてビードシート162、162aよりも薄く形成されるウェル部163と、アウタービードシート162とウェル部163とを連結するように形成されるウェル壁部164とを含む。

    一方、前記のようなウェル部163は、ビードシート162、162aに面接触したタイヤ200の両ビード201、202がウェル部163に落ち込むようにするために、ビードシート162、162aよりも小径で形成されたものである。

    これらのウェル部163は、図5及び図6のように、ディスク部材100から延びて突設されるアウターウェル部163aと、アウターウェル部163aから延びてインナービードシート162aに連結されるインナーウェル部163bとを含み、その厚さが、アウターウェル部163a、インナービードシート162a、インナーウェル部163bの順に増すように形成される(A>C>B)。 つまり、アウターウェル部163aの肉厚Aが一番目に厚く、インナービードシート162aの肉厚Cが二番目に厚く、インナーウェル部163bの肉厚Bが三番目に厚くなるように形成されている。

    さらに、インナーウェル部163bは、図5のように、アウターウェル部163aから外側に2段に傾斜するように形成され、インナーウェル部163bは、アウターウェル部163aから外側に傾斜した第1の傾斜部163b−1と、第1の傾斜部163b−1からさらに外側に傾斜した第2の傾斜部163b−2とを含む。 そして、このような第1の傾斜部163b−1の第1の傾斜角θ1が、第2の傾斜部163b−2の第2の傾斜角θ2よりも大きな角度で傾斜するように形成されて(θ1>θ2)、インナービードシート162aに作用する荷重F2に対し、第1、第2の傾斜部において異なる力の反力R2−1、R2−2が作用されるようにする。

    したがって、インナービードシート162a及びインナーウェル部163bよりも相対的に厚くなった肉厚Aを有するアウターウェル部163aは、ディスク部材100に連結された支持面が従来よりも大きく、かつ、厚く形成される一方で、インナーウェル部163bがアウターウェル部163aから2段に傾斜するように形成されることにより、図6のように、走行時に作用する荷重F1、F2に対するウェル部163及びインナービードシート162aの変形量ε2が、従来の変形量ε1よりも少なくなり、車両に伝達される振動及び騒音を低減させることができる(ε1>ε2)。

    つまり、本発明では、ディスク部材100に連結されるアウターウェル部163aを、その肉厚Aを従来よりも厚く、かつ、大きく形成する一方で、インナーウェル部163bをアウターウェル部163aから2段に傾斜するように形成することにより、インナービードシート162a側に作用する荷重F2に対する反力R2が、第1、第2の傾斜支点に各々作用する反力R2−1、R2−2として分散され、インナーウェル部163b及びインナービードシート162aに作用する荷重F2によるモーメントを低減させ、その変形量ε2を低減させることができるようにしている。

    そして、前記のようなディスク部材100の各スポーク部150には、図3及び図4のように、その外側面151に外側キャップ710が着脱可能に備えられる。

    これらの外側キャップ710は、スポーク部150に対応した形状で、例えば、円形又は楕円形若しくは多角形状のプラスチック材料から形成されることが好ましく、各スポーク部150の外側面151に一つ又は二つ以上で備えることもできる。

    また、スポーク部150の外側面151に対向する外側キャップ710の内側面には、外側キャップ710に対応した形状の外側防振プレート700が固定される。

    一方、前記のような外側キャップ710が備えられるスポーク部150の外側面151には、外側キャップ710に対応した形状の挿入溝が形成され、この挿入溝に外側キャップ710が挿入されることによって結合され、外側防振プレート700は、その両面が各々スポーク部150の外側面及び外側キャップ710の内側面に接した状態で設けられる。

    これらの外側防振プレート700は、一定の厚さの圧縮ゴムから形成され、外側キャップ710とスポーク部150との間に設けられて、その両側面が各々外側キャップ710及びスポーク部150に面接触されることで、車両の走行時にホイール自体から生じる振動及び騒音を外側防振プレート700で吸収し、減衰させることができる。

    したがって、タイヤ200を介してリム部材160に振動が伝達されるときに、スポーク部150の外側面151に備えられた外側防振プレート700が、スポーク部150に集中する振動を直接吸収して効率的に減衰させることができる。

    また、隣接する両スポーク部150の間には、閉曲線の装飾孔153が各々形成され、装飾孔153の内周面154(隣接するスポーク部150の側面及びハブ装着部110の側面がなす面)には、側部キャップ810が着脱可能に設けられる。

    側部キャップ810は、例えば、円形又は楕円形若しくは多角形状に形成されることが好ましいが、本実施例における側部キャップ810は、装飾孔153の内周面154に対応した「U」字状のプラスチック材質から形成されてもよい。

    そして、側部キャップ810の内側面には、側部防振プレート800が挿入さたた状態で固定して設けられ、側部防振プレート800の一面は、装飾孔153の内周面154に接するように設けられる。

    前記のような側部キャップ810が備えられる装飾孔153の内周面154には、側部キャップ810に対応した「U」字状の挿入溝が形成され、この挿入溝には側部キャップ810が挿入された状態で結合される。 これにより、側部防振プレート800の両面が各々装飾孔153の内周面154及び側部キャップ810の内側面に接した状態で設けられる。

    これらの側部防振プレートは、一定の厚さの圧縮ゴムで形成され、その両側面が各々側部キャップ810及び装飾孔153の内周面154に面接触されると、車両の走行時にホイール自体から生じる振動及び騒音を側部防振プレート800が吸収し、減衰させることができる。

    このように、側部防振プレート800は、前述した外側防振プレート700とともに、ハブ装着部110とリム部材160とを連結するディスク部材100のスポーク部150に一緒に設けられる。 これにより、タイヤ200を介してリム部材160に伝達され、スポーク部150に集中する振動は、スポーク部150に備えられる側部防振プレート800及び外側防振プレート700により吸収され、減衰させることができる。

    また、外側防振プレート700が備えられる各スポーク部150の反対面、すなわち内側面152には、ダンパーラバー900が取り付けられる。

    このようなダンパーラバー900は、円形又は楕円形若しくは多角形状で一定の厚さの圧縮ゴムから形成され、スポーク部150の内側面152に面接触した状態で設けられることで、車両の走行時にホイール自体から生じる振動及び騒音は、ダンパーラバー900によって吸収され、減衰させることができる。

    このようなダンパーラバー900は、前述した外側防振プレート700及び側部防振プレート800とともに備えられることで、タイヤ200を介してリム部材160に伝達されてくる振動を、スポーク部150に備えられる外側防振プレート700及び側部防振プレート800と相まって吸収し、減衰させることができる。

    特に、図3及び図4に示したように、各スポーク部150の外側面151に備えられる外側防振プレート700は、その両端部の厚さが異なるように形成することが好ましい。 つまり、外側防振プレート700の一端部は相対的に厚い肉厚部700aで形成され、他端部は相対的に薄い薄肉部700bで形成することが好ましい。

    このように形成される外側防振プレート700の肉厚部700aは、リム部材160側に隣接する位置に備えられ、薄肉部700bは、ハブ装着部110側に隣接する位置に備えられることが望ましい。 これは、ホイールの振動は、リム部材160から一番大きく生じ、リム部材160から生じた振動は、各スポーク部150を介してハブ装着部110に結合された車軸ハブに伝達されて車体に伝わるが、このとき、スポーク部150に外側防振プレート700を備えるにあたって、外側防振プレート700の肉厚部700aをリム部材160側に位置するように備えることにより、ほとんどの振動が外側防振プレート700の肉厚部700aで吸収されて減衰され、残りの振動は、外側防振プレート700の肉厚部700aから薄肉部700bを通過する過程でほとんど減衰される。
    したがって、タイヤ200を介してリム部材160に伝達される振動は、車軸ハブに伝わる前に外側防振プレート700で全て減衰することができる。

    また、外側防振プレート700の薄肉部700bをハブ装着部110側に備えることにより、ハブ装着部110の強度を確保しつつ、最大の防振効果を奏することができる。
    なお、前記のように備えられる外側防振プレート700には、ヘルムホルツ式の共鳴吸音機能がさらに備えられる。

    つまり、スポーク部150に対向する外側防振プレート700の内側面には、スポーク部150から離隔した空洞部700cが形成され、スポーク部150には、貫通孔151bが外側防振プレート700の空洞部700cと連通するように形成される。

    これにより、外側防振プレート700を介して空洞部700cに伝達される振動及び騒音を、スポーク部150の貫通孔151bを介して外部に放出させる、ヘルムホルツ式の共鳴吸音機能が果たされる。
    そして、スポーク部150の内側面に備えられるダンパーラバー900には、スポーク部150の貫通孔151bと一致する貫通孔900aが形成される。

    特に、これらの貫通孔151b、900aは、その容積、入口と出口との開口径及び長さなどに応じて減衰可能な音波の周波数が決まる。 したがって、車両の走行中に生じるロードノイズの共鳴現象を起こす特定の周波数帯(例えば、180Hz〜270Hz)の音波を減衰可能に、貫通孔151b、900aの容積及び入口と出口との開口径並びに長さを設定することが好ましい。

    したがって、前記のように形成される外側防振プレート700の空洞部700cと、スポーク部150及びダンパーラバー900の貫通孔151b、900aとにより、車両の走行中に生じるロードノイズ及び振動を最大限に減衰させ、低減させることができる。

    以上、本発明を具体的な実施例を介して詳細に説明したが、これは、本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されず、本発明の技術的な思想の範囲内で、当該分野の通常の知識を有する者によりその変形や改良が可能であることはいうまでもない。
    本発明の単なる変形ないし変更は、すべて本発明の範疇に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は、添付した特許請求の範囲によって明確になる。

    100 ディスク部材 110 ハブ装着部 120 ハーブ孔 130 ボルト孔 131 着座部 132 挿入孔 140 空洞部 150 スポーク部 151 外側面 151b 貫通孔 152 内側面 153 装飾孔 154 内周面 160 リム部材 161、161a フランジ 162、162a ビードシート 163 ウェル部 163a、163b アウター・インナーウェル部 163b−1 第1の傾斜部 163b−2 第2の傾斜部 164 ウェル壁部 200 タイヤ 201、202 ビード 700 外側防振プレート 700a 肉厚部 700b 薄肉部 700c 空洞部 710 外側キャップ 800 側部防振プレート 810 側部キャップ 900 ダンパーラバー 900a 貫通孔 F1、F2 荷重 R1、R2、R2'、R2−1、R2−2 反力 ε1、ε2 変位� � θ1、θ2 傾斜角

    一方、リム部材3は、ディスク部材2から突出するウェル部31の厚さと、インナービードシート3bの厚さとが異なるように形成され、ウェル部31は、ディスク部材2から延出するアウターウェル部31aと、アウターウェル部31aから延設されるインナーウェル部31bとを含み、インナーウェル部31bは、アウターウェル部31aから車輪の外側に折り曲げられて傾斜され、インナービードシート3bは、インナーウェル部31bから延設される。

    上述した目的は、車軸ハブが連結されるディスク部材と、ディスク部材の外周面に突出して形成されていてタイヤが装着されるリム部材とを含む車両用の防振ホイールにおいて、リム部材は、その外側及び内側の両端部に各々形成され、タイヤの両ビードが着座して備えられるアウター及びインナービードシートと、両ビードシートの間に段差をもって形成されるウェル部とを含み、ウェル部は、ディスク部材から延びて突設されるアウターウェル部と、アウターウェル部から延びて突設されるインナーウェル部とを含み、厚さが、前記アウターウェル部、前記インナービードシート、前記インナーウェル部の順に厚いように形成される車両用の防振ホイールによって達成される。

    そして、前記のようなインナーウェル部は、アウターウェル部から車輪の外側に2段に傾斜するように形成されることが好ましい。 また、このようなインナーウェル部は、アウターウェル部から車輪の外側に傾斜した第1の傾斜部と、第1の傾斜部からさらに車輪の外側に傾斜した第2の傾斜部とを含み、第1の傾斜部の傾斜角は、第2の傾斜部の傾斜角よりも大きい角度で傾斜するように形成されることが好ましい。

    これらのウェル部163は、図5及び図6のように、ディスク部材100から延びて突設されるアウターウェル部163aと、アウターウェル部163aから延びてインナービードシート162aに連結されるインナーウェル部163bとを含み、その厚さが、アウターウェル部163a、インナービードシート162a、インナーウェル部163bの順に厚いように形成される(A>C>B)。 つまり、アウターウェル部163aの肉厚Aが一番目に厚く、インナービードシート162aの肉厚Cが二番目に厚く、インナーウェル部163bの肉厚Bが三番目に厚くなるように形成されている。

    さらに、インナーウェル部163bは、図5のように、アウターウェル部163aから車輪の外側に2段に傾斜するように形成され、インナーウェル部163bは、アウターウェル部163aから車輪の外側に傾斜した第1の傾斜部163b−1と、第1の傾斜部163b−1からさらに車輪の外側に傾斜した第2の傾斜部163b−2とを含む。 そして、このような第1の傾斜部163b−1の第1の傾斜角θ1が、第2の傾斜部163b−2の第2の傾斜角θ2よりも大きな角度で傾斜するように形成されて(θ1>θ2)、インナービードシート162aに作用する荷重F2に対し、第1、第2の傾斜部において異なる力の反力R2−1、R2−2が作用されるようにする。

    QQ群二维码
    意见反馈