Tractor

申请号 JP2013532703 申请日 2011-05-24 公开(公告)号 JP5593449B2 公开(公告)日 2014-09-24
申请人 デホ カンパニー リミテッド; 发明人 ジュンホ キム;
摘要
权利要求
  • 4輪駆動型トラクターにおいて、
    前輪が時計または反時計方向に最大に操向され ると、前記トラクターの前方の垂直方向以上に 旋回が可能なので一定位置で旋回することができるし、
    エンジン部から前記前輪及び後輪に伝達される動力の回転数差を調節するために中間差動装置を備え、前記中間差動装置は前輪推進軸及び後輪推進軸に前記動力が分配されるようにし、
    前記前輪推進軸および前記後輪推進軸は前輪差動装置および後輪差動装置に動力を伝達し、
    前記中間差動装置、前輪推進軸、後輪推進軸、前輪差動装置及び後輪差動装置は車体フレームの中心部から一側に偏るように配置したことを特徴とする、トラクター。
  • 前記前輪車軸の前輪だけ操向され、後輪車軸の後輪は操向されないことを特徴とする、請求項1に記載のトラクター。
  • 前記車体フレームにおいて、前記中間差動装置、前輪差動装置及び後輪差動装置が配置されていない位置に前記エンジン部を配置したことを特徴とする、請求項 に記載のトラクター。
  • 前記エンジン部が配置された上部には運転席を備えた運転キャップを配置したことを特徴とする、請求項 に記載のトラクター。
  • 前記前輪車軸の設置高さは後輪車軸より高くなり、前記中間差動装置から前記前輪差動装置に動力を伝達する前輪推進軸は上向きに傾くように設置されたことを特徴とする、請求項 または に記載のトラクター。
  • 前記前輪が最大に操向されるときに前記前輪が前記後輪によって押されないように前記前輪の両車輪及び後輪の両車輪の回転数差を調節するためにエンジン部から発生した動力を前記前輪及び後輪に伝達するために中間差動装置を備え、前記中間差動装置から前輪差動装置及び後輪差動装置に動力を伝達する構造となったことを特徴とする、請求項 に記載のトラクター。
  • エンジン部から発生した動力を変速する主変速機の後方に副変速機をさらに備え、前記副変速機はその側面前方に前記中間差動装置を配置し、伝動軸を介して前記中間差動装置に動力を伝達する構造となったことを特徴とする、請求項1に記載のトラクター。
  • 前記前輪車軸はその一端部にベベルギアを結合し、前記ベベルギアと下方に伸びたベベルギア軸を結合して前記前輪を駆動させることを特徴とする、請求項1に記載のトラクター。
  • 前記ベベルギア軸を収容するスイングハウジングを回転可能にし、前記スイングハウジングは運転手の操向ハンドルの操向操作によって作動する操向シリンダーによって回転させることで前記前輪を旋回させることを特徴とする、請求項 に記載のトラクター。
  • 前記前輪車軸の前面には前記前輪を旋回させる操向装置が設置され、前記操向装置は、運転手の操向ハンドルから伝達された操向力を油圧として伝達されて作動する操向シリンダーと前記操向シリンダーの伸縮動作によって伸縮するシリンダーロッドとを含んでなり、前記シリンダーロッドの両端部にはそれぞれ4節リンク構造が設置されて前記前輪を旋回させることを特徴とする、請求項 に記載のトラクター。
  • 前記操向シリンダーは前輪車軸ハウジングに設置された操向シリンダーブラケットによって固定設置され、前記操向シリンダーブラケットは前記操向シリンダーを左右方向に移動できないように固定させるが前後方向には一定長さだけ移動可能にした構造にして、前記操向シリンダーを固定設置することを特徴とする、請求項 10に記載のトラクター。
  • 前記4節リンク構造は、前記シリンダーロッドに一端がヒンジ結合され、他端が前記前輪車軸の上面にヒンジ結合されたスイングリンクと、一端が前記シリンダーロッド及びスイングリンクにヒンジ結合され、他端がスイングアームにヒンジ結合されたロッドリンクと、前記スイングハウジングの上端部に他端部が結合されて前記スイングハウジングを回転させることができるスイングアームとからなったことを特徴とする、請求項 10に記載のトラクター。
  • 前記前輪車軸がエンジン部の前方に配置され、前輪推進軸は前記エンジン部の側面に配置されたことを特徴とする、請求項1に記載のトラクター。
  • 说明书全文

    本発明はトラクターに係り、より詳しくは前輪が時計または反時計方向に最大に操向されて前記前輪が前記トラクターの前方の垂直方向以上にまたは垂直方向に近く旋回しても前記前輪が前輪車軸によって干渉されないように前記前輪車軸が前記前輪の車輪上面の高さで上向きに配置された構造を提供することで、前記トラクターが操向ハンドルの操作によって一定位置で旋回することができるようにしたトラクターに関するものである。

    一般に、トラクターは、牽引を用いて農業または建設の分野で各種作業を行う作業用自動車であり、現在農業用トラクターは、前方に前方ローダーを設置し、そのローダーに各種作業用アタッチメントを装着し、運搬、降ろし、積みなどの各種作業を行い、後方部には後方連結リンクを介してロータベータなどを装着し、耕暦などの作業を行うことが一般的である。

    前記のような農業用トラクターは、エンジンから発生した動力をトランスミッションを介して走行に必要な車輪を駆動させる走行系動力と、トラクターに装着される多様な種類の作業機を駆動させるためのPTO(Powertake off)系動力とに区分される。 前記走行系動力は4輪駆動方式が一般的である。

    一般的な4輪駆動方式トラクターの動力システム及び構造は、ディーゼルエンジンなどのエンジン部から発生した回転動力がクラッチ部を介して変速装置に伝達され、前記変速装置はエンジンの動力を、トラクターの走行状態に合うように、回転力と速度を変えて前輪推進軸及び後輪推進軸に伝達し、前記前輪推進軸及び前記後輪推進軸に伝達された動力はそれぞれ前輪差動装置及び後輪差動装置に伝達する構造となっていた。

    従来のトラクターの動力構造は、前記エンジン部の動力をまず後輪車軸側に送り、前記後輪車軸から前輪車軸に伝達する構造となっているため、前記後輪車軸の後輪が減速しないとき、前記前輪車軸を強制で押してしまう問題点があった。

    また、従来のトラクターにおいては、運転手が操向ハンドルを時計方向及び反時計方向に回転させることにより、前記前輪が操向装置によって左右に旋回する構造となっている。 前記前輪車軸が前記前輪と直接結合する方式には、前記操向ハンドルを最大に回転させるとき、前記前輪の旋回が60度以上旋回することができないため、前記操向ハンドルを最大に回転させても前記トラクターの最小回転半径が大きくなるので、トラクターを後方に方向転換しようとするときの前後進を頻繁に行わなければならない問題点があった。

    前記のようなトラクターは、作業環境または作業内容によってトラクターを走行または旋回しなければならないが、前記のようにトラクターの最小回転半径が大きいため、狭小な場所または一定位置で旋回する必要がある場合、これに対応することができないし、これにより円滑な作業ができない問題点があった。

    本発明は、前記のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、本発明はトラクターの前輪が時計または反時計方向に最大に操向されて前記前輪が前記トラクターの前方の垂直方向以上にまたは垂直方向に近く旋回しても前記前輪が前輪車軸によって干渉されないように前記前輪車軸が前記前輪の車輪上面の高さで上向きに配置された構造を提供することで、前記トラクターが操向ハンドルの操作によって一定位置で旋回することができるようにしたトラクターを提供することにその目的がある。

    前記のような目的を達成するための本発明によるトラクターは、4輪駆動型トラクターにおいて、前輪が時計または反時計方向に最大に操向されると、前記トラクターの前方の垂直方向以上に旋回が可能なので一定位置で旋回することができるし、エンジン部から前記前輪及び後輪に伝達される動力の回転数差を調節するために中間差動装置を備え、前記中間差動装置は前輪推進軸及び後輪推進軸に前記動力が分配されるようにし、前記前輪推進軸および前記後輪推進軸は前輪差動装置および後輪差動装置に動力を伝達し、前記中間差動装置、前輪推進軸、後輪推進軸、前輪差動装置及び後輪差動装置は車体フレームの中心部から一側に偏るように配置したことを特徴とする。

    また、本発明は、前記前輪車軸の前輪だけ操向され、後輪車軸の後輪は操向されないことを特徴とする。

    また、本発明は、前記車体フレームにおいて、前記中間差動装置、前輪差動装置及び後輪差動装置が配置されていない位置に前記エンジン部を配置したことを特徴とする。

    また、本発明は、前記エンジン部が配置された上部には運転席を備えた運転キャップを配置したことを特徴とする。

    また、本発明は、前記前輪車軸の設置高さは後輪車軸より高くなり、前記中間差動装置から前記前輪差動装置に動力を伝達する前輪推進軸は上向きに傾くように設置されたことを特徴とする。

    また、本発明は、前記前輪が最大に操向されるときに前記前輪が前記後輪によって押されないように前記前輪の両車輪及び後輪の両車輪の回転数差を調節するためにエンジン部から発生した動力を前記前輪及び後輪に伝達するために中間差動装置を備え、前記中間差動装置から前輪差動装置及び後輪差動装置に動力を伝達する構造となったことを特徴とする。

    また、本発明は、エンジン部から発生した動力を変速する主変速機の後方に副変速機をさらに備え、前記副変速機はその側面前方に前記中間差動装置を配置し、伝動軸を介して前記中間差動装置に動力を伝達する構造となったことを特徴とする。

    また、本発明は、前記前輪車軸が、その一端部にベベルギアを結合し、前記ベベルギアと下方に伸びたベベルギア軸を結合して前記前輪を駆動させることを特徴とする。

    また、本発明は、前記ベベルギア軸を収容するスイングハウジングを回転可能にし、前記スイングハウジングは運転手の操向ハンドルの操向操作によって作動する操向シリンダーによって回転させることで前記前輪を旋回させることを特徴とする。

    また、本発明は、前記前輪車軸の前面に前記前輪を旋回させる操向装置が設置され、前記操向装置は、運転手の操向ハンドルから伝達された操向力を油圧として伝達されて作動する操向シリンダーと前記操向シリンダーの伸縮動作によって伸縮するシリンダーロッドとを含んでなり、前記シリンダーロッドの両端部にはそれぞれ4節リンク構造が設置されて前記前輪を旋回させることを特徴とする。

    また、本発明は、前記操向シリンダーが前輪車軸ハウジングに設置された操向シリンダーブラケットによって固定設置され、前記操向シリンダーブラケットは前記操向シリンダーを左右方向に移動できないように固定させるが前後方向には一定長さだけ移動可能にした構造にして、前記操向シリンダーを固定設置することを特徴とする。

    また、本発明は、前記4節リンク構造が、前記シリンダーロッドに一端がヒンジ結合され、他端が前記前輪車軸の上面にヒンジ結合されたスイングリンクと、一端が前記シリンダーロッド及びスイングリンクにヒンジ結合され、他端がスイングアームにヒンジ結合されたロッドリンクと、前記スイングハウジングの上端部に他端部が結合されて前記スイングハウジングを回転させることができるスイングアームとからなったことを特徴とする。

    また、本発明は、前記前輪車軸がエンジン部の前方に配置され、前輪推進軸は前記エンジン部の側面に配置されたことを特徴とする。

    本発明によるトラクターは、トラクターの前輪が時計または反時計方向に最大に操向されて前記前輪が前記トラクターの前方の垂直方向以上にまたは垂直方向に近く旋回しても前記前輪が前輪車軸によって干渉されないように前記前輪車軸が前記前輪の車輪上面の高さで上向きに配置された構造を提供することで、前記トラクターが操向ハンドルの操作によって一定位置で旋回可能となるので、狭小な場所または一定位置で旋回する必要がある作業など、多様な作業が可能となってトラクターの作業能率が向上する効果がある。

    また、本発明は、前記車体フレームにおいて、差動装置を一側に偏るように配置し、前記差動装置が配置されていない位置に前記エンジン部を配置し、前記エンジン部が配置された上部に運転席を備えた運転キャップを配置することで、より安定した構造を持ち、トラクターの車体を縮めることができる効果がある。

    また、本発明は、操向シリンダーのシリンダーロッドの両端部に4節リンク構造を提供することで、前記前輪車軸の軸方向に発生する衝撃を吸収して緩衝する効果がある。

    本発明によるトラクターの動力システムの説明図である。

    本発明によるトラクターの一実施例の全体斜視図である。

    本発明によるトラクターの要部の全体平面図である。

    本発明によるトラクターの動力系統を説明するための全体底面図である。

    本発明によるトラクターの前輪部の正面図である。

    本発明によるトラクターの前輪部の平面図である。

    本発明によるトラクターの前輪部の駆動装置の詳細図である。

    本発明によるトラクターの前輪が時計方向に最大に操向されたときの状態図である。

    本発明によるトラクターの前輪が反時計方向に最大に操向されたときの状態図である。

    本発明によるトラクターの前輪を時計方向に最大に操向させた状態でトラクターが旋回することを示す説明図である。

    以下、本発明によるトラクターについて添付図面を参照して具体的に説明する。

    本発明によるトラクターは4輪駆動型トラクターであり、その動力システム及び構造について図1及び図4を参照して説明する。

    ディーゼルエンジンなどのエンジン部110から発生した回転動力をクラッチ部121を介して、前記エンジン部110から発生した動力を変速する主変速機122に伝達し、前記主変速機122の後方に副変速機123を備え、前記副変速機123の側面を通じて前輪21及び後輪22に動力を伝達するために、前記中間差動装置130に動力を伝達する構造となっている。

    前記主変速機122から伝達される動力はPTOと前記主変速機122の後方に設置された副変速機123とに分配され、前記副変速機122に伝達された動力は中間差動装置130に伝達される。

    前記副変速機123から前記中間差動装置130に動力を伝達する構造は、図4に示すように、前記副変速機123の側面前方に前記中間差動装置130を配置し、伝動軸124を介して前記副変速機123の動力を前記中間差動装置130に伝達する構造となっている。

    前記のような構造を提供することで、前記中間差動装置130から後輪差動装置54に動力を伝達するために設置されるユニバーサルジョイント134の設置空間を確保するようになるので、車体フレーム30が必要以上に長くなることを防止することができるようになる。

    前記中間差動装置130は、ユニバーサルジョイント133、134に連結された前輪推進軸131及び後輪推進軸132に動力を分配し、前記前輪推進軸131及び前記後輪推進軸132はそれぞれ前輪差動装置51及び後輪差動装置54に動力を伝達する構造となっている。

    前記中間差動装置130、前輪差動装置51及び後輪差動装置54は終減速ギア及び差動ギアで構成される。 前記終減速ギアは前記前輪推進軸及び後輪推進軸に伝達された動力を最終減速(4〜8:1)して直角に近い角度に変換し、それぞれ前輪車軸53と後輪車軸55に伝達し、前記差動ギアは前輪21及び後輪22の両車輪の回転数の変化を可能にすることにより、凹凸道路上での走行及び旋回の際に無理なく円滑に回転するようにする役目をするもので、前記のように三つの差動装置、つまり前記中間差動装置130、前輪差動装置51及び後輪差動装置54を備えることにより、4輪駆動(AWD、AllWheel Drive)方式の駆動が可能である。

    前記中間差動装置130は、前記前輪21が最大に操向されるとき、前記前輪21が前記後輪22によって押されないように、前記前輪21の両車輪及び前記後輪22の両車輪のそれぞれの回転数差を調節し、前記中間差動装置130で前輪差動装置51及び後輪差動装置54に動力を伝達する構造となっている。

    前記中間差動装置130、前輪差動装置51及び後輪差動装置54は、車体フレーム30の中心部において一側に偏るように配置し、前記車体フレーム30において前記中間差動装置130、前輪差動装置51及び後輪差動装置54が配置されていない位置に前記エンジン部110を配置する。

    また、前記前輪車軸51が前記エンジン部110の下部に配置されなくて前方に配置されるようにし、前記前輪推進軸131は前記エンジン部110の側面に配置されている。

    前記のように配置することで、前記エンジン部110の設置位置を低めることにより、重さ中心が低くなり、さらに前記前輪車軸53を前記後輪車軸55より高く配置することができるようになり、前記前輪21が最大に旋回したときに干渉を最小化することができる。

    また、前記エンジン部110が配置された上部には運転席を備えた運転キャップ10を配置する。 この際、前記運転キャップ10を車体フレーム30の一側に偏るように配置する。

    また、前記前輪車軸53の設置高さは前記後輪車軸55より高く配置し、前記中間差動装置130から前記前輪差動装置51に動力を伝達する前輪推進軸131は上向きに傾くように設置する。

    本発明によるトラクターは、一実施例として、図2に示すように、運転席を備えた運転キャップ10が車体フレーム30の上部左側に位置し、回転可能な旋回軸41と結合して旋回することができる屈折アーム40が前記運転キャップ10の設置されていない空間に配置されて均衡をなしている。 すなわち、前記運転キャップ10は、トラクターの前輪21と後輪22の間の左側に配置され、前記運転キャップ10の側面には一定空間が形成されており、前記一定空間に、前記屈折アーム40が作業しない場合、前記屈折アーム40が配置される構造となっている。 本発明は、図2に示した構造に限定されるものではない。

    本発明によるトラクターが一定位置で旋回することができる構造について図3、図5〜図10を参照して具体的に説明する。

    本発明によるトラクターは、前記エンジン部110から発生して主変速機122及び副変速機123を介して伝達された動力は中間差動装置130を介して前輪差動装置51及び後輪差動装置54に伝達される。 前記前輪差動装置51に伝達される動力は前記前輪差動装置51の左右に伸び、前記前輪差動装置51から伝達される動力を前記前輪21の両車輪に伝達するための前輪車軸53を備え、前記前輪車軸53は前記前輪車軸53を保護するための前輪車軸ハウジング50に収容され、前記前輪車軸53は前記前輪21の車輪上面の高さで上向きに配置されている。

    前記前輪車軸53は前記前輪21の車輪上面の高さで上向きに配置されることにより、前記前輪21が時計または反時計方向に最大に操向されて前記前輪21が前記トラクターの前方の垂直方向以上にまたは垂直方向に近く旋回しても、前記前輪21が前輪車軸53及び前記前輪車軸を収容する前輪車軸ハウジング50によって干渉されなくなる。

    前記前輪車軸53が前記前輪21に動力を伝達する形状は、図5に示すように、“コ”字形となっており、その動力伝達構造は次のようである。

    図7に示すように、前記前輪差動装置51から伝達された動力は左右前輪車軸53に平方向に伝達される。 この際、前記前輪車軸53の端部にベベルギア63、64を設置して、前記前輪車軸53に伝達された動力を垂直方向に作用するように変換させる。 前記ベベルギア64から下方に伸びたベベルギア軸65は、その下端部にベベルギア66が設置され、前記ベベルギア66に前記前輪21を回転させるための回転駆動部67がギア結合されることにより前記回転駆動部67が回転する構造となっており、前記回転駆動部67は前輪軸結合ハウジング68内に収容されている。

    前記前輪車軸ハウジング50の一端部にフランジ結合され、前記ベベルギア63、64を保護し、外部からの異物の流入を防止するなどのためのギア部ハウジング61が設置され、前記ギア部ハウジング61の下部には、操向装置の作動によって回転可能な構造のスイングハウジング62が設置されている。 前記スイングハウジング62には、前記ベベルギア軸65と前記ベベルギア66及び回転駆動部67が収容される。

    前記前輪21は、タイヤの内径部にホイールフレーム21aが設置され、前記ホイールフレーム21aの中央部にはホイール回転軸21bが設置され、前記ホイール回転軸21bが前記回転駆動部67に軸結合されることにより、前記回転駆動部67が回転することによって前記前輪21が回転するようになる。

    また、図3及び図6に示すように、前記前輪差動装置51及び前記前輪車軸ハウジング50の前方に操向装置が設置されている。 前記操向装置は、運転手の操向ハンドル操作によって操向された操向力を油圧として伝達されて左右に伸縮する左右一対のシリンダーロッド72を持つ操向シリンダー71が前輪車軸ハウジング50の前方に、前記前輪車軸ハウジング50に平行な方向に一定間隔で設置され、前記左右一対のシリンダーロッド72の両端部がそれぞれスイングリンク73にヒンジ結合されて第1の4節リンク構造を持ち、前記第1の4節リンク構造の左右側にはそれぞれ第2の4節リンク構造を持つようにすることで、前記前輪が操向される構造となっている。

    前記第1の4節リンク構造は、前記左右一対のスイングリンク73の一端が前輪車軸ハウジング50にヒンジ結合され、その他端は前記左右一対のシリンダーロッド72の両端部にヒンジ結合されているので、前記左右一対のシリンダーロッド72が伸縮して左右に移動することにより、前記左右一対のスイングリンク73が左右にスイングすることができる構造となっている。

    前記第2の4節リンク構造は、前記スイングリンク73と、前記前輪車軸ハウジング50の端部に設置され、前記前輪を旋回させるスイングアーム75と、前記スイングアーム75に一端がヒンジ結合され、他端が前記スイングアーム75にヒンジ結合されたロッドリンク74とからなっている。

    前記のように、前記左右一対のシリンダーロッド72を持つ操向シリンダー71と一対のスイングリンク73によって4節リンク構造となった第1の4節リンク構造において、左右側にそれぞれ第2の4節リンクをさらに設置することにより、より大きな角度で前記前輪21が操向できるようになり、また前記前輪21の操向の際、旋回方向側の前輪は操向角が大きくなり、旋回反対側の前輪は操向角は小さくなって、よりなだらかな旋回が可能となる。

    前記前輪差動装置51、前記前輪車軸53及び前記前輪車軸ハウジング50は、前記前輪21が90度以上に旋回したとき、干渉を与えない高さに配置される。

    前記のような構造を持つトラクターにおいて運転手が操向ハンドルを時計方向に最大に回転させたときには図8のような状態となる。

    本発明においては、図8に示すように、運転手が操向ハンドルを時計方向に最大に回転させれば、前記前輪21の内側車輪(図8の左側車輪)は90度以上(95〜105度)に旋回し、外側車輪(図8の右側車輪)も90度未満(80〜89度)程度まで旋回することができるようになる。

    また、図9に示すように、運転手が操向ハンドルを反時計方向に最大に回転させれば、前記前輪21の内側車輪(図9の右側車輪)が90度以上(95〜105度)に旋回し、外側車輪(図9の左側車輪)も90度未満(80〜89度)程度まで旋回することができるようになる。

    前記前輪21の内側車輪(図8の左側車輪及び図9の右側車輪)の旋回角は、前記外側車輪(図8の右側車輪及び図9の左側車輪)とともに操向装置によって旋回するものなので、前記外側車輪が旋回することができる最大旋回角によって決定される。

    前記内側車輪と前記外側車輪の最大旋回角は、前記トラクターが一定位置で最小半径で旋回することができる角度に制限することが好ましい。 すなわち、トラクターの前記前輪21及び後輪22の車輪の幅及び長さなどによって前記トラクターが一定位置で最小半径で旋回することができる前記前輪21の旋回角が決定される。 これにより、前記前輪21の内側車輪の旋回角を直線走行状態で95〜105度程度のうちで特定角度に制限し、前記前輪21の外側車輪の最大旋回角は直線走行状態で80〜89度程度のうちで特定角度に制限することが好ましい。

    このようにする場合、運転手自分が望む方向(時計方向または反時計方向)に一定位置で旋回しようとする場合、前記操向ハンドルを自分が望む方向(時計方向または反時計方向)に最大に回転させた後、トラクターを走行させれば、前記トラクターが自分の所望方向に一定位置で旋回するようになるものである。

    図10はそれぞれ本発明によるトラクターにおいて前輪を時計方向に最大に操向させた状態でトラクターが旋回することを示す説明図で、本発明によるトラクターが一定位置で旋回する過程について図10を参照して説明する。

    図10に示すように、運転手が操向ハンドルを時計方向に最大に回転させることで前記前輪21が時計方向に最大に操向されたとき、運転手がトラクターを進行させれば、前記前輪差動装置51及び後輪差動装置54によって前記前輪21の両車輪と前記後輪22の両車輪は相異なる速度で回転するようになる。

    すなわち、前記前輪21の外側車輪21Bが最大速度で回転するようになり、前記前輪21の内側車輪21Aが前記外側車輪21Bより速度は遅いが後輪22より速い速度で回転するようになり、前記後輪22の外側車輪22Bが前記前輪21の内側車輪21Aより速度は遅いが他の後輪22Aより速い速度で回転するようになり、前記後輪22の内側車輪22Aはほぼ停止状態となって、トラクターが一定位置で旋回可能となるものである。

    図10は、前記前輪21が時計方向に最大に操向されたとき、トラクターが一定位置で旋回する構造を示しているが、前記前輪21が反時計方向に最大に操向されたときも、図10のような概念で思えば良い。

    前記のような構造を持つ本発明によるトラクターは、操向ハンドルの操作によって前記前輪21を時計方向または反時計方向に最大に操向した場合、一定位置で旋回可能となるので、狭小な場所または一定位置で旋回する必要がある作業などの多様な作業が可能な利点があるものである。

    前記では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は以降の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることが理解可能であろう。

    10 運転キャップ 21 前輪 21a ホイールフレーム 21b ホイール回転軸 22 後輪 30 車体フレーム 40 屈折アーム 41 旋回軸 50 前輪車軸ハウジング 51 前輪差動装置 52 操向シリンダーブラケット 53 前輪車軸 54 後輪差動装置 55 後輪車軸 61 ギア部ハウジング 62 スイングハウジング 63、64、66 ベベルギア 65 ベベルギア軸 67 回転駆動部 68 前輪軸結合ハウジング 71 操向シリンダー 72 シリンダーロッド 73 スイングリンク 74 ロッドリンク 75 スイングアーム 110 エンジン部 121 クラッチ部 122 主変速機 123 副変速機 124 伝動軸 130 中間差動装置 131 前輪推進軸 132 後輪推進軸 133、134 ユニバーサルジョイント

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