発明の詳細な説明 本発明は、リムウェル並びに外側及び内側リムフランジを有するリムと、外側リムフランジへ連結し、そして、リムウェルを支持しているホイールディスクとを含むシートメタルビークルホイール、特に、シート鋼のシートメタルビークルホイール(ここで、前記ホイールディスクは、固定領域と、その固定領域を取り囲む環状領域中の通気アパーチャーとを含み、前記ホイールディスクは、単一壁構造を有し、そして、ストラップは、通気アパーチャーの放射状外側末端に連結しており、前記ストラップは、リムウェルの方向へ延びており、そして、リムウェルへ堅固に連結している)に関する。 シートメタルビークルホイールは、様々な態様において公知である。 シート鋼及びシートアルミニウムの両方のビークルホイールは、実際的及び/又は文献的に公知である。 シートアルミニウムの公知のビークルホイール(DE3328135A1)において、ホイールディスクは2つのシートメタルプレフォームからなる。 そのシートメタルプレフォームは、中央固定領域とその領域を取り囲む環状領域とで相互に強固に隣接しており、その一方で、リムに近い領域で相互に分かれ、そしてリムフランジへ導き、その場所でシートメタルプレフォームが、ビーディングによってリムフランジ内に保持される。 内側リムフランジを導く部分は、リムウェル用の支持体を付加的に形成している。 前記の公知ビークルホイールでは、前記の各部分は、 フォーム−フィッティング態様のみによって共に保持されている。 前記ビークルホイールの欠点は、前記固定用のホイールディスクが、2壁構造を有することである。 前記導入部に記載のタイプのその他の公知ビークルホイール(FR843614、特に、図5及び6)では、ホイールディスクの外側環状領域から舌状の態様に切断された部分によってストラップが形成される。 これらの切断領域間に位置しているウェブは、平坦な構造を有し、そして、中間領域に通じている。 前記中間領域は、円周方向へ継続しており、そして、中央固定領域に接している。 こうしたビークルホイールは、外側環状領域において通気アパーチャーを有する実質的に閉鎖されたホイールディスクの視覚的な印象を与える。 前記のビークルホイールは、スポークを有するキャストアルミニウムホイールの好ましい外観に匹敵するものではない。 かなり異なる公知のシートメタルビークルホイール(DE1605545A、特に、図1)は、シートメタルリム及びそこへ溶接されている中間部分を含み、中央固定領域の外側に位置している領域は、スポークの態様で構成されており、各々のスポークの末端は、リムへ溶接されている。 前記スポークは、補強プロファイリングを有している。 このようなホイールにおいて、スポークの末端のみを介しているホイールリムへの連結部は最適ではない。 本発明の目的は、安価で、製造が容易であって、そして、高い程度の剛性を有するシートメタルビークルホイールを提供することである。 前記目的は、本明細書の導入部に記載された種類のビークルホイールであって、前記通気アパーチャー間にとどまる放射状のウェブが、固定領域へ延び、そして、補強プロファイリング、特に、アーチ型構造を有するスポークとして構成されている前記ビークルホイールによって達成される。 スポークとしてのウェブの構造と共に、ホイールディスクからホイールリムへの前記特定のタイプの連結によって、本発明によるホイールは、高い剛性(stiffness)を有すると同時に、スポークを有するホイール(spoked wheel)の好ましい外観をも有する。 本発明の態様によると、特に、環状領域が、通気アパーチャー及びストラップを形成するように切断された舌状部分を含み、そのストラップを形成する舌状切断部分が、放射状の外側末端のみを介してホイールディスクへ連結し、そして、ホイールの内側へ向けられている場合に、ビークルホイールの製造のコスト及び複雑性を低くすることができる。 前記の態様において、ホイールディスクは、ワンピースとして形成される。 従って、例えば、溶接又ははんだ付けによって、ストラップをホイールディスクへ別々に取り付ける必要がない。 ストラップ及びリムの間でキャビティを形成することで、ビークルホイールの固有の剛性を更に高めることができる。 このことは、特に、リムウェルが深い構造を有している場合に、最適化することができる。 ホイールディスクがその外側末端で、フォーム−フィッティング態様によって外側リムフランジへ連結している場合であって、特に、ホイールディスクの外側端部がリムフランジの周りにビードを形成する場合には、製造テクノロジーに関して特に有利である。 前記構造は、美学的にも好ましい効果を有する。 ホイールディスクのリムウェル及びストラップが、 材料による閉鎖部を有する場合に、製造テクノロジーに関して更に有利である。 溶接することが困難な材料では、MIGはんだ付けが、 材料による閉鎖部用に特に適当である。 リム及び/又はホイールディスクのシートメタルの厚さは、操作で生じる局所荷重に従って、軸方向及び半径方向の延長方向において寸法調整することが好ましい。 従って、重量最適化のために、操作においてホイール軸からの距離が増えるのにしたがって断面荷重が減少するホイールディスクのシートメタルの厚さを、対応させながら薄くすることができる。 ホイールディスクの薄層化及びリムフランジのビーディングを1つの作業サイクルで実施して、重量最適化手段を、製造と組み合わせることができる。 ホイールディスク及びリムを腐食から保護するために、両部分を、腐食防止されたシート鋼、特に、亜鉛コート、又はアルミニウムコートされたシート鋼から製造することができる。 あるいは、リム及び、特に、視覚的な外観を決定するホイールディスクは、特別な鋼から製造することができる。 ホイールディスク用には、2相鋼、TRIP鋼、又は、 誘起塑性を有する軽量鋼( LIP鋼; Light weight steel with induced plasticity)が特に適当である。 リム用には、LIP鋼が特に適当である。
熱成型によって、ホイールディスクを製造することができる。 この場合、ホイールディスクは、焼き戻し鋼(tempering steel)、例えば、グレード22MnB5(grade22MnB5)から製造される。 熱成型されるべきシートメタルブランクを、成型ツールの外側及び内側の所望の成型温度へ加熱することができる。 成型後、材料の安定性を達成するために、好ましくは、ホイールディスクを成型ツール中に留めたままで、特定の冷却を行う。
本発明を、実施態様を表す図面を参照しながら、詳しく以下に説明する:
外側から見た、ビークルホイールの正面図である。 図1のビークルホイールのII−II線部分断面図である。 図1のビークルホイールのIII−III線部分断面図である。 図1のビークルホイールのIV−IV線拡大部分断面図である。 ビークルホイールは、2つの結合したシートメタルプレフォーム、すなわち、リム1及びホイールディスク2からなる。 リム1及びホイールディスク2の両方は、シート鋼からできている。 リム1は、ディープウェルとして構成されるリムウェル3、及び、2つのフランジを有しており、外側フランジ4のみが、図2及び図3中に示されている。 ホイールディスク2は、ホイールボルト用のホール6を有する中央固定領域5と、前記固定領域5を取り囲み、そして、実質的に台形の通気アパーチャー8をもつ環状領域7と、外側環状領域9とを含む。 通気アパーチャー8を形成するために、切断によって形成される部分が、それらの外側末端10によって舌状に連結するように、連続的材料から部分を切断する。 その切断部分は、ホイールの内側に向かって折り曲げられ、そして、ストラップ11を形成する。 ストラップ11は、ディープウェル3の領域へ延びており、その領域において、ストラップ11は、リムウェルを支持する態様ではめ込まれ、そして、材料連結、特に、 ミグはんだ接合 12によって結合されている。 従って、ストラップ11は、リム1と共に、補強的な(特に、ねじれに強固な)キャビティ13を形成する。 アパーチャー8の間に残留し、放射状に配置されたウェブは、スポーク14を形成する。 それらは、外側へ向かってわずかに曲げられており、そして、図4の詳細な断面図に示されるように、断面において補強プロファイリングを有する。 その補強プロファイリングの設計は、特に、高い曲げ力を伝達するように行うことが好ましい。 ホイールディスク2は、そのストラップ11を介してだけでなく、その外側末端をも介してリム1へ連結している。 前記ホイールディスク2の外側末端15は、外側リムフランジ4の周辺にぴったり合うように延びている。 |