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申请号 JP2010135105 申请日 2010-06-14 公开(公告)号 JP5495964B2 公开(公告)日 2014-05-21
申请人 ローランドディー.ジー.株式会社; 发明人 昌弘 冨岡; 義博 桜井;
摘要
权利要求
  • ツールにより被加工物に対して切削を行う加工機において、
    前記被加工物が載置されるテーブルを配設された基台部材と、
    前記基台部材に回動して立設および倒設可能に配設されるとともに、前記ツールを支持するツール支持手段を備えたツール支持手段収容部材と を有し、
    前記ツール支持手段収容部材は、左右一対の脚部と、前記脚部の上端部同士を互いに連結するとともに前記ツール支持手段が配設された本体部とで略門形状に形成され、
    前記ツール支持手段収容部材を立設した状態において、前記脚部が前記テーブルの左右両側方に位置するとともに、前記本体部が前記テーブルの上方に位置し、
    前記ツール支持手段収容部材を倒設した状態において、前記テーブルは、前記本体部にその上方を覆われることなく上方に向かって開放される ことを特徴とする加工機。
  • 請求項1に記載の加工機において、
    前記テーブルは、XYZ直交座標系のX軸方向に移動可能に構成され、
    前記ツールは、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能に前記ツール支持手段に支持され、
    前記ツール支持手段収容部材は、前記一対の脚部が、前記基台部材の互いに対向する側面に当接して前記基台部材を挟持するように配設される ことを特徴とする加工機。
  • 請求項2に記載の加工機において、さらに、
    前記基台部材の互いに対向する側面において、回動して立設および倒設可能に配設される一対の側方部材と を有することを特徴とする加工機。
  • 請求項3に記載の加工機において、
    前記ツール支持手段収容部材は、前記一対の脚部が前記基台部材の互いに対向する側面に当接して前記基台部材を挟持するように配設され、
    前記一対の側方部材は、前記ツール支持手段収容部材の前記一対の脚部が当接する前記基台部材の互いに対向する側面において、回動して立設および倒設可能に配設される ことを特徴とする加工機。
  • 請求項3または4のいずれか1項に記載の加工機において、
    前記一対の側方部材は、それぞれ屈曲可能に構成される ことを特徴とする加工機。
  • 請求項3、4または5のいずれか1項に記載の加工機において、
    前記一対の側方部材は、それぞれ前記基台部材に対して着脱可能に配設される ことを特徴とする加工機。
  • 請求項3、4、5または6のいずれか1項に記載の加工機において、さらに、
    前記基台部材の前記側方部材が配設されていない対向する側面に着脱可能であるとともに、回動して立設および倒設可能に配設される一対のカバー部材と を有することを特徴とする加工機。
  • 請求項1、2、3、4、5、6または7のいずれか1項に記載の加工機において、さらに、
    前記基台部材に回動して立設および倒設可能に配設されるとともに、前記ツール支持手段収容部材を立設した状態に維持する固定部材と を有することを特徴とする加工機。
  • 請求項8に記載の加工機において、
    前記固定部材は、下端部に形成された略リング状のリング部において前記基台部材上に回動可能に配設され、立設した状態のときに、上端部に形成された凸部において前記 一対の脚部に係合して前記ツール支持手段収容部材を立設した状態に維持する ことを特徴とする加工機。

  • 说明书全文

    本発明は、加工機に関し、さらに詳細には、カッターやエンドミルなどのツールを用いて被加工物に対して切削を行う際に用いて好適な加工機に関する。

    なお、本明細書において「ツール」とは、カッターやエンドミルなどのように、被加工物と接することにより当該被加工物に対して切削処理を行う器具を意味するものとする。

    従来より、マイクロコンピューターなどにより装置全体の動作を制御され、カッターやエンドミルなどのツールを利用して被加工物に対して切削などの加工を行う加工機が知られている。

    こうした従来の技術による加工機について、図1(a)(b)を参照しながら説明する。

    この図1に示す加工機100は、被加工物102を載置するテーブル104が配設された基台部材106と、基台部材106の左右両端で基台部材106から立設された側方部材108a、108bと、基台部材106の後方側で基台部材106から立設されるとともに側方部材108a、108bを連結する後方部材110と、基台部材106に平行に配設された一対のガイドレール112と、ガイドレールに摺動自在に装着され、テーブル104に載置された被加工物102を切削するツール122を支持するヘッド部114と、後方部材110と側方部材108a、108bとの上端部に配設された上方部材116と、上方部材116の前方側においてXYZ直交座標系におけるY軸周りに回動自在に配設される傾斜部材118と、基台部の前方側においてY軸周りに回動自在に配設される前方部材120とにより構成されている。

    即ち、加工機100は、基台部材106、側方部材108a、108b、後方部材110、上方部材116、傾斜部材118および前方部材120により囲まれた空間を形成しており、当該空間内にテーブル104、ガイドレール112およびヘッド部114などが配設されている。

    そして、傾斜部材118および前方部材120は、透明な樹脂などにより作製された部材であって、これにより作業者は、被加工物102が切削される処理を目視することができるようになっている。

    また、傾斜部材118を矢印D方向にY軸周りに回動させるとともに、前方部材120を矢印E方向にY軸周りに回動させることにより、加工機100に形成された空間を開放することができる。

    加工機100においては、内部に形成された空間を開放した後に、テーブル104上に被加工物を載置したり、ヘッド部114に支持されるツール122の交換などを行うこととなる。

    ヘッド部114は、ガイドレール112に摺動自在に配設された移動部材114aと、移動部材114aに設けられるとともに上下方向に移動可能な移動部材114bと、 移動部材114bに設けられるとともにツール122を支持する主軸ユニット114cとにより構成されている。

    具体的には、移動部材114aは、ガイドレール112に摺動自在に設けられた移動部114a−1と、移動部114a−1上に設けられるとともに、Z軸方向に立設した立設部114a−2とにより構成されており、立設部114a−2には移動部114a−1をガイドレール112に沿って摺動させるためのモーターなどの駆動手段(図示せず。)が配置されている。

    また、移動部材114bは、移動部材114aの移動部114a−1の上方側に設けられるとともにZ軸方向に立設した一対のガイドレール114b−1(なお、図1(a)(b)においては、一対のガイドレール114b−1のうち左方側に位置するガイドレールが主軸ユニット114cの後方に位置するため、右方側に位置するガイドレールのみ示されている。)と、ガイドレール114b−1の摺動自在に配設された移動部114b−2とにより構成されており、移動部114b−2には移動部114b−2をガイドレール114b−1に沿って摺動させるためのモーターなどの駆動手段(図示せず。)が配置されている。

    さらに、主軸ユニット114cは、ツールを支持する主軸ヘッド114c−1と、移動部材114bの移動部114b−2の下方側に設けられるとともに主軸ヘッド114c−1により支持したツール122を回転させるモーターなどの駆動手段(図示せず。)が配置される主軸114c−2とにより構成されている。

    なお、こうしたヘッド部114に設けられた駆動手段(図示せず。)や加工機100の全体の動作は、図示しないマイクロコンピューターによって構成される制御部において制御される。


    以上の構成において、加工機100を用いて被加工物102を切削するには、まず、作業者は、傾斜部材118を矢印D方向に回動させるとともに、前方部材120を矢印E方向に回動させることにより、加工機100を開く。 そして、主軸ユニット114cに被加工物102を切削するためのツール122を支持させ、被加工物102をテーブル104上に載置する。 その後、傾斜部材118を矢印F方向に回動させるとともに、前方部材120を矢印G方向に回動させることにより、加工機100を閉じる。

    次に、作業者が図示しない制御部などを介して切削データを入し、加工機100に入力した切削データに基づいて、テーブル104をX軸方向に移動させるとともに、移動部材114aをY軸方向に移動させ、さらに、移動部材114bをZ軸方向に移動させる。

    これにより、テーブル104上に載置された被加工物102と、ヘッド部114に設けられて主軸ユニット114cに支持されたツール122との相対的な位置関係が3次元で変化するようになり、図示しない制御部による制御によりツール122によって被加工物102に対して3次元加工が施される。


    ところで、こうした加工機100においては、ツール122を支持する主軸ユニット114cにおける主軸114c−2の軸線が鉛直方向に固定的に配設されているため、作業者が主軸ヘッド114c−1にツール122を取り付ける際に、作業者がツール122を主軸ヘッド114c−1に取り付ける作業を目視し難く、ツールの交換に時間がかかってしまうという問題点が指摘されていた。

    また、加工機100においては、持ち運びを可能とするために装置全体の構成を比較的小型に作製するようにしており、こうした場合には、基台部材106、側方部材108a、108b、後方部材110、上方部材116、傾斜部材118および前方部材120により囲まれた空間たる加工機100の内部空間が小さくなるため、傾斜部材118および前方部材120を回動させることにより加工機100を開けて、ヘッド部114に支持されたツール122を交換し難いという問題点が指摘されていた。


    なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明でないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。

    本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易にツールの交換を行うことのできる加工機を提供しようとするものである。

    上記目的を達成するために、本発明は、ツールにより被加工物に対して切削を行う加工機において、上記被加工物が載置されるテーブルを配設された基台部材と、上記基台部材に回動して立設および倒設可能に配設されるとともに、上記ツールを支持するツール支持手段を備えたツール支持手段収容部材とを有し、上記ツール支持手段収容部材は、左右一対の脚部と、上記脚部の上端部同士を互いに連結するとともに上記ツール支持手段が配設された本体部とで略門形状に形成され、上記ツール支持手段収容部材を立設した状態において、上記脚部が上記テーブルの左右両側方に位置するとともに、上記本体部が上記テーブルの上方に位置し、上記ツール支持手段収容部材を倒設した状態において、上記テーブルは、上記本体部にその上方を覆われることなく上方に向かって開放されるようにしたものである。 なお、ツール支持手段収容部材は、発明を実施するための形態の項に記載の実施の形態においては、ヘッド部収容部材として記載するものである。

    また、本発明は、上記した発明において、上記テーブルは、XYZ直交座標系のX軸方向に移動可能に構成され、上記ツールは、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能に上記ツール支持手段に支持され、上記ツール支持手段収容部材は、上記一対の脚部が、上記基台部材の互いに対向する側面に当接して上記基台部材を挟持するように配設されるようにしたものである。

    また、本発明は、上記した発明において、さらに、上記基台部材の互いに対向する側面において、回動して立設および倒設可能に配設される一対の側方部材とを有するようにしたものである。

    また、本発明は、上記した発明において、上記ツール支持手段収容部材は、上記一対の脚部が上記基台部材の互いに対向する側面に当接して上記基台部材を挟持するように配設され、上記一対の側方部材は、上記ツール支持手段収容部材の上記一対の脚部が当接する上記基台部材の互いに対向する側面において、回動して立設および倒設可能に配設されるようにしたものである。

    また、本発明は、上記した発明において、上記一対の側方部材は、それぞれ屈曲可能に構成されるようにしたものである。

    また、本発明は、上記した発明において、上記一対の側方部材は、それぞれ上記基台部材に対して着脱可能に配設されるようにしたものである。

    また、本発明は、上記した発明において、さらに、上記基台部材の上記側方部材が配設されていない対向する側面に着脱可能であるとともに、回動して立設および倒設可能に配設される一対のカバー部材とを有するようにしたものである。

    また、本発明は、上記した発明において、さらに、上記基台部材に回動して立設および倒設可能に配設されるとともに、上記ツール支持手段収容部材を立設した状態に維持する固定部材とを有するようにしたものである。

    また、本発明は、上記した発明において、上記固定部材は、下端部に形成された略リング状のリング部において上記基台部材上に回動可能に配設され、立設した状態のときに、上端部に形成された凸部において上記一対の脚部に係合して上記ツール支持手段収容部材を立設した状態に維持するようにしたものである。

    本発明は、以上説明したように構成されているので、容易にツールの交換を行うことができるという優れた効果を奏する。

    図1(a)(b)は、従来の技術による加工機を示す概略構成斜視説明図である。

    図2(a)は、本発明による加工機を示す概略構成正面斜視説明図であり、また、図2(b)は、本発明による加工機を示す概略構成背面斜視説明図である。

    図3(a)は、本発明による加工機の側方部材とカバー部材とを倒して加工機を展開した状態を示す概略構成斜視説明図であり、また、図3(b)は、本発明による加工機の側方部材、カバー部材およびヘッド部収容部材を倒して加工機を展開した状態を示す概略構成斜視説明図である。

    図4(a)は、基台部材を示す概略構成斜視説明図であり、また、図4(b)は、基台部材の平面図である。

    図5(a)は、基台部材の右側面図であり、また、図5(b)は、基台部材の左側面図である。

    図6(a)は、側方部材を示す概略構成斜視説明図であり、また、図6(b)は、側方部材と基台部材との接続部分を示す説明図である。

    図7は、ヘッド部収容部材を示す概略構成斜視説明図である。

    図8(a)は、ヘッド部収容部材を基台部材に立設した状態を示す右側面図であり、また、図8(b)は、ヘッド部収容部材を基台部材に立設した状態を示す左側面図である。

    図9(a)は、前方側カバー部材を示す概略構成斜視説明図であり、また、図9(b)は、後方側カバー部材を示す概略構成斜視説明図である。

    以下、添付の図面を参照しながら、本発明による加工機の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。

    なお、以下の説明においては、図1(a)(b)を参照しながら説明した従来の技術による加工機と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明が適宜に省略することとする。


    まず、図2(a)には、本発明による加工機の概略構成正面斜視説明図が示されており、また、図2(b)には、本発明による加工機の概略構成背面斜視説明図が示されており、また、図3(a)には、本発明による加工機の側方部材とカバー部材とを倒して加工機を展開した状態の概略構成斜視説明図が示されており、また、図3(b)には、本発明による加工機の側方部材、カバー部材およびヘッド部収容部材を倒して加工機を展開した状態の概略構成斜視説明図が示されている。


    この加工機10は、被加工物102を載置されるとともにXYZ直交座標系におけるX軸方向に移動するテーブル104が配置された基台部材16と、基台部材16の左右に回動可能であるとともに着脱可能に配設された側方部材18a、18bと、ツール122を支持するヘッド部114を収容し、ツール122をZ軸方向およびY軸方向に移動させるための構成が備えられるとともに、基台部材16に回動可能に配設されたヘッド部収容部材20と、基台部材16の前方側において回動可能に配設されるとともに着脱可能に配設された前方側カバー部材22と、基台部材16の後方側において回動可能に配設されるとともに着脱可能に配設された後方側カバー部材24とを有して構成されている。

    なお、上記した加工機10は、全体の動作をマイクロコンピューターなどの制御装置が搭載された制御部26により制御されているものである。

    また、加工機10は、図2(a)(b)に示すように、基台部材16に、側方部材18a、18b、ヘッド部収容部材20、前方側カバー部材22および後方側カバー部材24が立設した状態で使用される、つまり、被加工物102に対する切削処理がなされるものである。 なお、以下の説明においては、「基台部材16に、側方部材18a、18b、ヘッド部収容部材20、前方側カバー部材22および後方側カバー部材24が立設した状態」を「使用状態」と称することとする。

    さらに、加工機10は、作業者が必要に応じて、側方部材18a、18b、ヘッド部収容部材20、前方側カバー部材22および後方側カバー部材24を倒すことにより、展開した状態とすることができるものである(図3(a)(b)を参照する。)。


    より詳細には、基台部材16は、略直方体形状に形成されており、被加工物102を載置されるとともにX軸方向に移動可能に配設されたテーブル104と、上面16cにおいて右方側側面16aの前方側に設けられた凹部16dに収納可能に設けられた固定部材40と、上面16cにおいて左方側側面16bの前方側に設けられた凹部16eに収納可能に設けられた固定部材42と、右方側側面16aの略中央部分に設けられるとともに側方部材18aを接続するための接続部16a−1と、左方側側面16bの略中央部分に設けられるとともに側方部材18bを接続するための接続部16b−1とを有して構成されている(図4(a)(b)を参照する。)。

    また、右方側側面16aの前方側には凸部16a−2が設けられるとともに、右方側側面16aの後方側には凸部16a−3が設けられている。 さらに、左方側側面16bの前方面には凸部16b−2が設けられるとともに、左方側側面16bの後方側には凸部16b−3が設けられている。 この凸部16a−2と凸部16b−2とは互いにY軸線上に位置するように設けられており、凸部16a−3と凸部16b−3とは互いにY軸線上に位置するように設けられている。

    なお、テーブル104はX軸方向に沿って延設されたガイド溝17a、17bに沿って図示しない移動機構によってX軸方向に移動するものであり、こうしたテーブル104における移動機構については、従来より公知の技術を使用するため、詳細な説明は省略する。

    接続部16a−1は、略直方体形状となっており、上面16a−1aにおいて溝16a−1bが設けられている。 また、接続部16b−1は、略直方体形状となっており、上面16b−1aにおいて溝16b−1bが設けられている。

    また、固定部材40は、上端部において前方側に突出する前方側凸部40bおよび後方側に突出する後方側凸部40cを形成しており、下端部において孔40fを備える略リング形状のリング部40dを形成しており、全体として略T字形状を形成している。

    この固定部材40は、上面16cにおいて右方側側面16aの前方側に設けられた凹部16dにおいて右方側に突出して形成された凸部16daが設けられており、固定部材40に形成された孔40fを凸部16daに嵌合させることにより、凸部16daを中心として回動可能に配設される。

    そして、図4(a)および図5(a)に示すように、固定部材40は、凹部16dにおいて倒設された状態で凹部16dに収納され(図5(a)では破線で示す状態である。)、凸部16daを中心として矢印A方向に回動させて立設した状態とする(図5(a)では実線で示す状態である。)。

    さらに、固定部材42は、上端部において前方側に突出する前方側凸部42bおよび後方側に突出する後方側凸部4 cを形成しており、下端部において孔4 fを備える略リング形状のリング部4 dを形成しており、全体として略T字形状を形成している。

    この固定部材42は、上面16cにおいて左方側側面16bの前方側に設けられた凹部16eにおいて左方側に突出して形成された凸部16eaが設けられており、固定部材42に形成された孔42fを凸部16eaに嵌合させることにより、凸部16daを中心として回動可能に配設されている。

    そして、図4(a)および図5(b)に示すように、固定部材42は、凹部16eにおいて倒設された状態で凹部16eに収納され(図5(b)では破線で示す状態である。)、凸部16eaを中心として矢印B方向に回動させて立設した状態とする(図5(b)では実線で示す状態である。)。


    また、側方部材18aは、基部18a−1と先端部18a−2とにより構成されており、基部18a−1と先端部18a−2とは、基部18a−1と先端部18a−2との接続部において先端部18a−2を矢印C方向に折り畳み可能に接続されている(図6(a)を参照する。)。

    そして、基部18a−1には、切り欠き部18a−1aが設けられており、この切り欠き部18a−1aに棒状の係合部材18a−1bが設けられている。

    また、基部18a−1には、略中央部から基部18a−1と先端部18a−2との接続部側に向かって凹部18a−1cが延設されており、先端部18a−2には、基部18a−1と先端部18a−2との接続部側から先端に向かって凹部18a−2aが延設されている。

    さらに、この基部18a−1に設けられた凹部18a−1cには、矩形形状の磁石28が配設され、先端部18a−2に設けられた凹部18a−2aにも、矩形形状の磁石30が配設される。

    こうして構成された側方部材18aを、係合部材18a−1bを基台部材16の右方側側面16aに設けられた接続部16a−1に設けられた溝16a−1bにはめ込むことによって回動可能に係合する(図6(b)を参照する。)。

    また、側方部材18bは、基部18b−1と先端部18b−2とにより構成されており、基部18b−1と先端部18b−2とは、基部18b−1と先端部18b−2との接続部において先端部18b−2を矢印C方向に折り畳み可能に接続されている(図6(a)を参照する。)。

    そして、基部18b−1には、切り欠き部18b−1aが設けられており、この切り欠き部18b−1aに棒状の係合部材18b−1bが設けられている。

    また、基部18b−1には、略中央部から基部18b−1と先端部18b−2との接続部側に向かって凹部18b−1cが延設されており、先端部18b−2には、基部18b−1と先端部18b−2との接続部側から先端に向かって凹部18b−2aが延設されている。

    さらに、この基部18b−1に設けられた凹部18b−1cには、矩形形状の磁石32が配設され、先端部18b−2に設けられた凹部18b−2aにも、矩形形状の磁石34が配設される。

    こうして構成された側方部材18bを、係合部材18b−1bを基台部材16の左方側側面16bに設けられた接続部16b−1に設けられた溝16b−1 にはめ込むことによって回動可能に係合する(図6(b)を参照する。)。

    このため、側方部材18a、18bは、倒設することができる(図3(a)に示す状態である。)だけでなく、それぞれ先端部18a−2、18b−2を折り畳んだんで倒設することができる(図3(b)に示す状態である。)とともに、係合部材18a−1b、18b−1bを中心として回動して立設することができ、立設した側方部材18a、18bは磁石28、30、32、34によりヘッド部収容部材20に設けられた金属板(後述する。)を吸着することにより立設した状態を維持することができる(図2(a)(b)に示す状態である。)。


    また、ヘッド部収容部材20は、略門形状に形成されており、側方部材20−1、20−2と、側方部材20−1の上部20−1aと側方部材20−2の上部20−2aとにおいて側方部材20−1、20−2を連結する上方部材20−3とより構成されている(図7を参照する。)。

    そして、上方部材20−3においては、その後方側にコネクタ27が設けられており、このコネクタ27に着脱可能に接続されている(図2(b)を参照する。)。 この制御部26は、コネクタ27を介して、ヘッド部114およびテーブル104を移動させるための移動機構などに接続されており、テーブル104やツール122の移動制御を含む各種の制御、例えば、ツール122の回転数などの切削条件の制御などが行われる。

    さらに、側方部材20−1、20−2においては、側方部材20−1の中間部20−1bと側方部材20−2の中間部20−2bとを互いに連結するようにガイドレール112が配設されており、このガイドレール112には、ツール122を支持ずるヘッド部114が摺動自在に配設されている。

    ここで、上方部材20−3内は中空となっており、ガイドレール112に設けられたヘッド部114の一部が上方部材20−3内に位置することとなる。

    このヘッド部114については、上記において説明した従来の技術における加工機100と同様の構成のため、その詳細な説明は省略することとする。

    また、ヘッド部収容部材20は、側方部材20−1の下部20−1cの後方側下端部20−1caにおいて、基台部材16に設けられた接続部16a−1の後方側近傍で基台部材16と固定部材48により接続されており、また、側方部材20−2の下部20−2cの後方側下端部20−2caにおいて、基台部材16に設けられた接続部16b−1の後方側近傍で基台部材16と固定部材50により接続されている(図8(a)(b)を参照する。)。

    このとき、固定部材48と固定部材50とは、互いにY軸線上に位置するものであり、ヘッド部収容部材20は、固定部材48と固定部材50とを中心として回動可能に接続されている。

    つまり、略門形状のヘッド部収容部材20は、一対の脚部が基台部材16の右方側側面16aおよび左方側側面16bに当接して基台部材16を挟持するような状態で配設されている。

    さらに、側方部材20−1においては、側方部材20−1の下部20−1cの先方側の上端部近傍に凹部20−1cbが設けられており、この凹部20−1cbに基台部材16に設けられた固定部材40の前方側凸部40bが係合可能となっている。

    また、側方部材20−2においては、側方部材20−2の下部20−2cの先方側の上端部近傍に凹部20−2c が設けられおり、この凹部20−2cbに基台部材16に設けられた気体部材42の前方側凸部42bが係合可能となっている。

    こうして、凹部20−1cbに固定部材40の前方側凸部40bが係合するとともに、凹部20−2cbに固定部材42の前方側凸部42bが係合することにより、ヘッド部収容部材20を立設した状態に固定するようにされている。

    側方部材20−1では、上部20−1aに円板形状の金属板52が設けられるとともに、中間部20−1bにも円板形状の金属板54が設けられる。 なお、この金属板52、54は、側方部材18aが立設した状態のときに、側方部材18aに設けられた磁石28、30によりそれぞれ金属板52、54が吸着可能な位置に配設される。

    側方部材20−2では、上部20−2aに円板形状の金属板56が設けられるとともに、中間部20−2bにも円板形状の金属板58が設けられる。 なお、この金属板56、58は、側方部材18bが立設した状態のときに、側方部材18bに設けられた磁石32、34によりそれぞれ金属板56、58が吸着可能な位置に配設される。

    このため、ヘッド部収容部材20は、倒設することができる(図3(b)に示す状態である。)とともに、固定部材48、50を中心として回動して立設することができ、立設したヘッド部収容部材20は凹部20−1cb、20−2cbにおいてそれぞれ固定部材40、42が係合することにより、立設した状態を維持することができる(図3(a)に示す状態である。


    また、前方側カバー部材22は、右方側下端部22aと左方側下端部22bとが突出した略板形状に形成されており、右方側下端部22aには切り欠き部22aaが形成され、左方側下端部22bには切り欠き部22baが形成されている(図9(a)を参照する。)。

    そして、前方側カバー部材22は、切り欠き部22aaを基台部材16の右方側側面16aの前方側に設けられた凸部16a−2に係合させるとともに、切り欠き部22baを基台部材16の左方側側面16bの前方側に設けられた凸部16b−2に係合させる。 これにより、前方側カバー部材22は、基台部材16に着脱可能に配設されるとともに、凸部16a−2および凸部16b−2を中心として回動可能に配設されることとなる。

    このため、前方側カバー部材22は、倒設することができる(図3(a)に示す状態である。)とともに、側方部材18a、18bおよびヘッド部収容部材20が立設した状態のときに、側方部材18aの前方側側面18aaと側方部材18bの前方側側面18baとに傾倒することにより、立設した状態を維持することができる(図2(a)に示す状態である。)。

    後方側カバー部材24は、右方側下端部24aと左方側下端部24bとが突出した略板形状に形成されており、右方側下端部24aには切り欠き部24aaが形成され、左方側下端部24bには切り欠き部24baが形成されている(図9(b)を参照する。)。

    そして、後方側カバー部材24は、切り欠き部24aaを基台部材16の右方側側面16aの後方側に設けられた凸部16a−3に係合させるとともに、切り欠き部24baを基台部材16の左方側側面16bの後方側に設けられた凸部16b−3に係合させる。 これにより、後方側カバー部材24は、基台部材16に着脱可能に配設されるとともに、凸部16a−3および凸部16b−3を中心として回動可能に配設されることとなる。

    このため、後方側カバー部材24は、倒設することができる(図3(a)に示す状態である。)とともに、基台部材16に設けられた凸部16a−3、16b−3を中心として回動して立設することができ、側方部材18a、18bおよびヘッド部収容部材20が立設した状態のときに、側方部材18aの後方側側面1 abと側方部材18bの後方側側面18bbとに傾倒することにより、立設した状態を維持することができる(図2(b)に示す状態である。)。

    以上の構成において、本発明による加工機10を用いて被加工物を加工するには、まず、使用状態(図2(a)(b)に示す状態である。)の加工機10において、前方側カバー部材2 を前方側に倒し、後方側カバー部材24を後方側に倒すとともに、側方部材18aを右方側に、側方部材18bを左方側に倒す(図3(a)を参照する。)。 次に、側方部材18aの先端部18a−2を折り畳み、側方部材18bの先端部18b−2を折り畳むとともに、固定部材40、42を前方側に倒して、固定部材40、42をそれぞれ凹部16d、16eに収納する。 固定部材40、42を収納した後にヘッド部収容部材20を後方側に倒す。

    このように、基台部材16に配設されたヘッド部収容部材20、側方部材18a、18b、前方側カバー部材22および後方側カバー部材24を倒して、加工機10を展開した状態とすることにより、基台部材16の上方および周囲の空間を広くする。

    次に、基台部材16に設けられたテーブル104上に被加工物102を載置するとともに、ヘッド部114に設けられた主軸ユニット114cにツール122を支持させる。

    その後、ヘッド部収容部材20を立設させてから、固定部材40を立設させ、固定部材40の前方側凸部40bをヘッド部収容部材20の側方部材20−1の下部20−1cに設けられた凹部20−1cbに係合させるとともに、固定部材42を立設させ、固定部材42の前方側凸部 42bをヘッド部収容部材20の側方部材20−2の下部20−2cに設けられた凹部20−2cbに係合させ、ヘッド部収容部材20を立設した状態に維持する。

    ヘッド部収容部材20を立設した状態に維持した後、側方部材18aの先端部18a−2を展開してから側方部材18aを立てることにより、ヘッド部収容部材20に設けられた金属板52、54をそれぞれ側方部材18aに設けられた磁石28、39によって吸着することで、側方部材18aをヘッド部収容部材20に吸着させて立設させる。 同様にして、側方部材18bの先端部18b−2を展開してから側方部材18bを立てることにより、ヘッド部収容部材20に設けられた金属板56、58をそれぞれ側方部材18bに設けられた磁石32、34によって吸着することで、側方部材18bをヘッド部収容部材20に吸着させて立設させる。

    そして、前方側カバー部材22を立たせて、側方部材18aの前方側側面18aaおよび側方部材18bの前方側側面18baに傾倒することにより、前方側カバー部材22を立設させるとともに、後方側カバー部材24を立たせて、側方部材18aの後方側側面18abおよび側方部材18bの後方側側面18bbに傾倒することにより、後方側カバー部材24を立設させる。

    こうして、加工機10を再び使用状態とした後に、制御部による制御により被加工物102に対するツール122による切削処理を行う。

    そして、切削処理中は、作業者は前方側カバー部材22あるいは後方側カバー部材24から切削処理を目視して監視する。

    切削処理が終了すると、作業者は、使用状態の加工機10において、再度、前方側カバー部材22、後方側カバー部材24、側方部材18a、18bおよびヘッド部収容部材20を倒して、加工機10を展開した状態とする。

    そして、基台部材16の上方および周囲の空間を広くした後に、基台部材16上に散在する切削により生じた切削屑などを清掃するとともに、次に行う切削処理に使用するツール122の交換などを行う。


    以上において説明したように、本発明による加工機10においては、側方部材18a、18b、ヘッド部収容部材20、前方側カバー部材22および後方側カバー部材24を倒し、加工機10を展開した状態とすることができる。

    このため、ヘッド部収容部材20においては、ツール122を支持する主軸ユニット114cにおける主軸114cにツール122を挿入する作業などを目視することが可能となり、作業者によるツール122の取り付けや交換などが容易になる。

    さらに、例えば、加工機10が小型に設計されているとしても、加工機10を展開した状態とすることにより、基台部材16の上方および周囲の空間を広くとることができるため、容易にツール122の交換や基台部材16上の清掃などを行うことが可能となる。

    また、加工機10は、基台部材16から、側方部材18a、18b、ヘッド部収容部材20、前方側カバー部材22および後方側カバー部材24を取り外すことが可能であるため、加工機10を持ち運ぶ際などには、従来の技術による加工機100と比べて、よりコンパクトに収納することができ運搬が容易になる。


    上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に示すように変形することができるものである。

    (1)上記した実施の形態においては、基台部材16に、ヘッド部収容部材20、側方部材18a、18b、前方側カバー部材22および後方側カバー部材24を配設するようにして、切削処理の際に生じる切削屑が飛散しないようにしたり、切削処理中のツール122などに触れられないようにして、作業者の安全性などを考慮するようにした。

    しかしながら、作業者の安全性などを考慮しない場合や、作業者の安全性を他の方法で実現可能な場合には、例えば、基台部材16にヘッド部収容部材20のみを配設するようにしてもよいし、あるいは、基台部材16にヘッド部収容部材20および側方部材18a、18bのみを配設するようにし、前方側カバー部材22および後方側カバー部材24を設けないようにしてもよいことは勿論である。

    (2)上記した実施の形態においては、特に記載しかなったが、基台部材16、側方部材18a、18bおよびヘッド部収容部材20は、例えば、樹脂などにより形成されるようにすればよく、各構成部材を形成する材料は必要に応じて適宜に選択すればよい。

    (3)上記した実施の形態においては、略直方体形状の接続部16a−1、16b−1に設けられた溝16a−1b、16b−1bに、側方部材18a、18bに設けられた係合部材18a−1b、18b−1bを係合することにより、側方部材18a、18bはそれぞれ係合部材18a−1b、18b−1bを中心として回動可能に配設されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、基台部材16に対して側方部材18a、18bが倒設および立設なように回動可能となる構成であれば、どのような構成であってもよい。

    (4)上記した実施の形態においては、固定部材40、42に設けられた前方側凸部40b、42bをそれぞれヘッド部収容部材20に設けられた凹部20− 、20− cbに係合することにより、ヘッド部収容部材20を立設した状態で固定し、立設した状態を維持するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。

    例えば、ヘッド部収容部材20の側方部材20−1、20−2の下部20−1c、20−2cにおける底面20−1cc、20−2ccに磁石を配設するとともに、ヘッド部収容部材20が立設した状態のときに、基台部材16の上面16cにおいて当該磁石が当接する位置に金属板や磁石を配設することによって、ヘッド部収容部材20を立設した状態で固定し、立設した状態を維持するようにしてもよい。 は、ヘッド部収容部材20を必要に応じて基台部材16上に固定することのできる構成であれば、どのような構成であってもよい。

    (5)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。

    本発明は、ツールを用いて被加工物に対して簡単な3次元の切削を行う際に利用することができる。

    10、100 加工機、16、106 基台部材、18a、18b、108a、108b 側方部材、20 ヘッド部収容部材、22 前方側カバー部材、24 後方側カバー部材、26 制御部、40、42、48、50 固定部材

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