二重機能パワードア

申请号 JP2015526661 申请日 2013-08-07 公开(公告)号 JP2015529760A 公开(公告)日 2015-10-08
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 マイケル・ディー・オククレー; クレイグ・ティー・クライン; ディーン・エー・スコット; 秀明 新井; 秀明 新井; ジョゼフ・ピー・ホィネリー; サイード・ナマキドゥースト; 井橋 祥共; 祥共 井橋; トレヴォー・スコット・ホイットン; 渡辺 誠; 渡辺  誠;
摘要 車両のパワードアの作動を制御するシステム及び方法が示される。パワードアに関連付けられているユーザーインターフェース装置の操作状態が検出される。ユーザーインターフェース装置の操作状態が検出された後に、報知装置を用いてキューが出される。1つの態様では、報知装置は、可聴アラームを含む。ユーザーインターフェース装置が所定時間を超えて操作状態にあるときは、パワードアは電動モードで作動され、且つパワードアの現在の作動モードを報知装置を用いて報知される。1つの態様では、ユーザーインターフェース装置が所定時間が経過するまでに非操作状態になったとき、パワードアの作動モードは手動モードになる。【選択図】図1
权利要求

車両のパワードアの作動を制御する方法であって、 前記パワードアに関連付けられているユーザーインターフェース装置の操作状態を検出することと、 前記ユーザーインターフェース装置の操作状態の検出の後に報知装置を用いてキューを出すことと、 所定時間より長く前記ユーザーインターフェース装置が操作状態になったときに、前記パワードアを電動モードで作動させ、且つ前記パワードアの現在の作動モードを前記報知装置を用いて報知することと、 を含む方法。前記ユーザーインターフェース装置が前記所定時間が経過するまでに非操作状態になったときに、前記パワードアの作動モードを手動モードにすることを含む、請求項1に記載の方法。前記ユーザーインターフェース装置が前記所定時間が経過するまでに非操作状態になったときに、前記パワードアが前記手動モードに入ったことを、前記報知装置を用いて報知することを含む、請求項2に記載の方法。前記パワードアは、テールゲート及びリフトゲートの少なくとも一方を備える、請求項1に記載の方法。前記ユーザーインターフェース装置は、ドアハンドル及びドア操作ボタンの少なくとも一方を備える、請求項1に記載の方法。前記報知装置は、可視アラーム及び可聴アラームの少なくとも一方を備える、請求項1に記載の方法。前記パワードアを前記電動モードで作動させることは、 前記車両の近くのフォブキーを識別することと、 前記フォブキーの識別を用いて所望のドア開放距離を識別することと、 前記パワードアの動作が前記所望のドア開放距離までに制限されるように、前記パワードアのモータコントローラを制御することとを含む、請求項1に記載の方法。前記パワードアの前記モータコントローラが、前記パワードアを前記電動モードで作動させることは、 オープナーの最近の操作を検出することと、 前記パワードアの動作が所望のドア開放距離までに制限されるように、前記パワードアのモータコントローラを制御することとを含む、請求項1に記載の方法。車両のパワードアの自動作動を制御する方法であって、 ユーザーによる室内のスイッチの操作を検出することと、 前記室内のスイッチの前記操作を検出した後に、車両セキュリティが設定されているか否かを判定することと、 前記車両セキュリティが設定されている場合は、前記パワードアの前記自動作動を禁止することと、 前記車両セキュリティが設定されていない場合は、前記パワードアの前記自動作動を許可することと、 を含む方法。前記車両セキュリティが設定されているか否かを判定することは、 フォブキーのロックボタンの操作、及び車内の一般的なドアロックスイッチの操作の一方に起因して、少なくとも1つのドアがロックされたか否かを判定することを含む、請求項9に記載の方法。ガレージドアオープナーの最近の操作が検出されたときであって、且つ前記車両セキュリティが設定されていない場合は、前記パワードアの動作を所定の開放距離までに制限することを含む、請求項9に記載の方法。前記車両セキュリティが設定されていない場合は、前記パワードアが自動モードであることを、可聴アラームを用いてユーザーに報知することを含む、請求項9に記載の方法。車両のパワードアの作動を制御するシステムであって、 前記パワードアに関連付けられているユーザーインターフェース装置の操作状態を検出するセンサと、 前記パワードアの動作を制御するモータコントローラと、 報知装置と、 プロセッサとを含み、 前記プロセッサは、 前記パワードアに関連付けられている前記ユーザーインターフェース装置の前記操作状態を検出する前記センサを用いて、 前記パワードアに関連付けられている前記ユーザーインターフェース装置の前記操作状態を検出した後に、前記報知装置を用いてキューを出し、 前記ユーザーインターフェース装置が所定時間より長く操作状態となっているときに、 前記パワードアを電動モードで作動させ、且つ前記パワードアの現在の作動モードを前記報知装置を用いてユーザーに報知するシステム。前記プロセッサは、前記所定時間が経過するまでに前記ユーザーインターフェース装置が非操作状態になったときに、前記パワードアの作動モードを手動モードにする、請求項13に記載のシステム。前記プロセッサは、前記パワードアの作動モードが前記手動モードであることを、前記報知装置を用いて前記ユーザーに報知する、請求項14に記載されているシステム。前記パワードアは、テールゲート及びリフトゲートの少なくとも一方を備える、請求項13に記載のシステム。前記報知装置は、可視アラーム及び可聴アラームの少なくとも一方を備える、請求項13に記載のシステム。前記ユーザーインターフェース装置は、ドアハンドル及びドア操作スイッチの少なくとも一方を備える、請求項13に記載のシステム。前記プロセッサは、 前記車両の近くのフォブキーを識別し、 前記フォブキーの前記識別を用いて所望のドア開放距離を識別し、 前記パワードアの動作が前記所望のドア開放距離までに制限されるように、前記パワードアの前記モータコントローラを制御する、請求項13に記載のシステム。前記プロセッサは、ガレージドアオープナーの最近の操作が検出されたときに、前記パワードアの動作が所望のドア開放距離までに制限されるように、前記パワードアの前記モータコントローラを制御する、請求項13に記載のシステム。

说明书全文

本開示は、概して、車両パワードアを制御するためのシステム及び方法に関する。本開示は、特に、手動モードと電動モードとから作動モードを選択可能な二重機能パワードアを実現するためのシステム及び方法に関する。

多くの車両は、ユーザーによる車両ドアの開閉を容易にするパワードアを含む。パワードアは電気サーボ機構又は電気モータを取り入れている。電気サーボ機構又は電気モータは、パワードアが開状態から閉状態へ及び閉状態から開状態へ変化をするように構成される。場合によっては、パワードアは、電気サーボ機構又は電気モータが故障しているときに備えて、手動作動も可能にする。

一般的に、パワードアは、フォブキーのボタンの押下、ドアハンドルの持ち上げ等の単純なユーザーアクションによって、パワードアの開動作又は閉動作を開始することが可能である。また、ユーザーの手がふさがっているときは、パワードアはユーザーの車両内へのアクセスを非常に容易にする。しばしば、例えば、ユーザーが買い物袋又は荷物を車両に運んでいるときにドアの開放を助けるパワードアが、車両のテールゲート又はリフトゲートに組み込まれる。

パワードアはユーザーにとって非常に便利になり得るにも関わらず、場合によっては、パワードアの自動作動は不快にもなり得る。例えば、車両が比較的狭いスペース又は低い突出の元に駐車されたとき、パワードアは、損傷の原因となる車両の周りの物体に向かって開く可能性がある。車両にパッシブエントリシステムが搭載されているときに、この問題はさらに明白になり得る。この場合、フォブキーは決して操作されない。その代わり、ユーザーは単に車両に近づき、ハンドルを用いてドア又はリフトゲートを開放する。もし、ドア又はリフトゲートが常に電動作動を採用している場合、たとえユーザーが手動でドアを開放したいときであっても、ドアは自動で開放してしまう。

本開示は、概して、車両パワードアを制御するためのシステム及び方法に関する。本開示は、特に、手動モードと電動モードとから作動モードを選択可能な二重機能パワードアを実現するためのシステム及び方法に関する。

本発明の1つの態様は、車両のパワードアの作動を制御する方法である。この方法は、パワードアに関連付けられているユーザーインターフェース装置の操作を検出することと、ユーザーインターフェース装置の操作の検出の後に、報知装置を用いてキューを出すこととを含む。この方法は、ユーザーインターフェース装置が所定時間を超えて操作状態にあるとき、パワードアを電動モードで作動させることと、報知装置を用いてパワードアの現在の作動モードを報知することとを含む。

本発明の他の態様は、車両のパワードアの自動作動を制御する方法である。この方法は、ユーザーによる室内スイッチの操作を検出することと、室内スイッチの操作の検出の後に、車両セキュリティが設定されているか否かを判定することとを含む。この方法は、車両セキュリティが設定されている場合、パワードアの自動作動を禁止することを含む。この方法は、車両セキュリティが設定されていない場合、パワードアの自動作動を許可することを含む。

本発明の他の態様は、車両のパワードアの作動を制御するシステムである。このシステムは、パワードアに関連付けられているユーザーインターフェース装置の操作を検出するセンサ、パワードアの動作を制御するモータコントローラ、及び報知装置を含む。このシステムは、パワードアに関連付けられているユーザーインターフェース装置の操作を検出するセンサを用い、パワードアに関連付けられているユーザーインターフェース装置の操作の検出の後に、ユーザーインターフェース装置を用いてキューを出すプロセッサを含む。そして、プロセッサは、ユーザーインターフェース装置が所定時間を超えて操作状態にあるときに、パワードアを電動モードで作動させ、且つ報知装置を用いてパワードアの現在の作動モードをユーザーに報知する。

パワードア制御システムの構成を示すブロック図である。

パワードア制御システムにより実行される、パワードアの作動を電動作動とするか又は手動作動とするかを制御する方法を説明するフローチャートである。

パワードアが手動モードに入るように図2の方法が実行されているときの、パワードア制御システムの構成の状態を示すタイムチャートである。

パワードアが電動モード又は自動モードに入るように図2の方法が実行されているときの、パワードア制御システムの構成の状態を示すタイムチャートである。

パワードア制御システムによって実行される、パワーテールゲートの自動作動を制御するための方法を説明するフローチャートである。

本開示は、概して、車両パワードアを制御するためのシステム及び方法に関する。本開示は、特に、手動モードと電動モードとから作動モードを選択可能な二重機能パワードアを実現するためのシステム及び方法に関する。

本システム及び方法は、以下の説明で、図面を参照していくつかの様々な実施形態によって提示される。図面において同様の符号は同一又は類似する構成を示す。この明細書を通じて言及される「ひとつの実施形態」、「ある実施形態」又は似たような文言は、特定の特徴、構成又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれる実施形態と関連して説明されることを意味する。したがって、「ひとつの実施形態で」、「ある実施形態で」及び似たような文言の言い回しは、この明細書を通じてすべて同じ実施形態を指すが、必ずしもそうでない場合もある。

説明される本発明の特徴、機構又は特性は、1つ以上の実施形態においてあらゆる好ましい手法で組み合わせられ得る。以下の説明において、本システムの実施形態の完全な理解を可能にするために、多数の特定の細部が列挙される。しかしながら、当業者は、1つ以上の特定の細部を除いて、又は他の方法、構成要素、材料等を不可して、本システム及び方法の両方を実施し得る。さらに、本発明の様相が不明瞭になることを避けるために、周知の機構、材料、操作等は、図示されておらず又は詳細に説明されていない。

添付の概略フローチャート図は、通常、論理的フローチャート図として説明される(例えば図2)。そのため、表記された順序及びステップは、本方法の1つの実施形態を示す。図示された方法の機能、論理、若しくは1つ以上のステップへの効果、又はその一部と同等である他のステップ及び方法が想定され得る。

加えて、使用されているフォーマット及びシンボルは、本方法の論理ステップを説明するために与えられ、本方法の範囲を制限するものではないことが理解される。フローチャート図において、様々な種類の矢印及び線が使用され得るが、それらは関連する方法の範囲を制限するものではないことが理解される。実際に、いくつかの矢印又は他のコネクタは、本方法の論理フローのみを示すために使用され得る。例えば、ある矢印は、図示された方法の列挙されたステップ間の、期間が特定されていない待機期間又はモニタリング期間を表し得る。加えて、特定の方法が発生する順番は、図示される対応するステップの順番を厳守してもよく厳守しなくてもよい。

従来のパワードアの機構では、パワードアの操作における基本的な制御だけしかすることができなかった。ほとんどの場合、フォブキーのボタン、ドアハンドル、ドアハンドルに接続されているボタン、又は他のインターフェースを使用することによって、ユーザーは、パワードアの自動作動を開始させることができる。この作動は(例えば、荷物を運んでいるユーザー又は買い物をしているユーザーにとって)便利になり得るが、自動作動は不快になることもある。例えば、車両が比較的狭いスペース又は低い突出の元に駐車されたとき、パワードアは、損傷の原因となる車両の周りの物体に向かって開く可能性がある。この問題は、車両にパッシブエントリシステムが搭載されているときに、さらに明白になり得る。この場合、フォブキーは決して操作されない。その代わり、ユーザーは単に車両に近づき、ハンドルを用いてドア又はリフトゲートを開放する。もし、ドア又はリフトゲートが常に電動作動を採用している場合、たとえユーザーが手動でドアを開放したいときであっても、ドアは自動で開放してしまう。

いくつかの従来のシステムは、ユーザーがパワードアの作動を手動と自動とから選択することを可能にするが、それらのシステムでは、作動モードを手動モードと電動モードとから選択するために、通常、ユーザーは異なる操作手順を用いることが必要である。すなわち、第1の操作手順がなされた結果は常に手動作動となる一方、第2の操作手順がなされた結果は常に電動作動となる。例えば、ドアハンドルが使用されたときは、パワードアは常に手動モードで作動し得る。パワードアを電動モードに移行するためには、ユーザーは、フォブキーの特定のボタンを操作することが必要とされ得る。したがって、ユーザーが同じ入装置を使用して電動作動か手動作動かを選択することは、困難又は不可能となり得る。その入力装置とは、ハンドル、フォブキーのボタン、又は車両に実装されている入力装置である。

本発明のシステム及び方法は、ユーザーが、パワードアのコントローラ又はパワードアに関連付けられたコントローラに時限入力を与えることが可能なユーザーフィードバックキューを組み入れる。時限入力は、パワードアの作動モードを電動モード又は手動モードのどちらにするかを決定する。また、時限入力は、1個のインターフェース装置(例えば、ドアハンドル、フォブキーのスイッチ、ボタン等)の使用によって実現され得る。本発明のシステム及び方法は、車両のドアを開閉する電気モータ等の電動アクチュエータを組み込んでいる、あらゆる車両ドアに採用され得る。適するドアは、従来の自動車ドア、テールゲート、リフトゲート、スライドドア等を含む。

1つの態様では、このユーザーの入力は、車両によって出される可聴キューに応じて、ドアハンドルを介して入力される。ドアハンドル操作の際、電動モードと手動モードとからパワードアの作動モードの選択を可能にする、時間依存的な入力をドアハンドルに与えるために、ユーザーは、システムによって出される可聴キューに頼る。ユーザーによる(例えば、特定の時間でハンドルを離すこと、又はハンドルを引き上げた位置で保持することによる)入力がなされた時点によって、パワードア制御システムは、パワードアの作動モードを手動モードと電動モードとから選択する。

本発明のシステムの他の態様では、ユーザーの入力又は車両の周辺若しくは内部の状態によって、ユーザー及び/又は本発明のパワードア制御システムは、パワードアの開放距離をさらに制御することができる。例えば、車両のキーレスエントリーフォブは、車両に接近する人物がドライバーとして識別するために使用され得る。ドライバーの識別によって、パワードアは、そのフォブキーに関連付けられた、制限された開放距離又は予め定められた開放距離まで開く。

代替的に、ガレージドア又は他のオープナーの最近の操作、又は車両に接続されている操作装置によって、車両がガレージに駐車されたことを判定する。この場合、パワードアは、パワードアがガレージの内側の面に接触することを防ぐために、通常の作動中よりも小さい開放距離で開く。1つの態様では、最近の操作とは、直近の60秒以内に発生したものである。

パワードアは、1つ以上のセンサを更に組み込み得る。1つ以上のセンサは、パワードア周辺の障害物を感知するように構成され、且つ、パワードアへのダメージを最小にするためにパワードアの動作を制限することができる。

本発明のシステムは、1つ以上のキューをユーザーに出すことによって、作動する。1つ以上のキューは、可聴キューを含み得る。しかしながら、他の態様では、キューは、可視若しくは触知できるキュー、又は、可聴、可視及び触知できるキューの組み合わせを含み得る。キューに応じて、ユーザーは、車両ドアの1つに入力を与える(例えば、ドアハンドルによって)。可聴キューに関連した入力が発生した時点によって、自動モード又は手動モードのいずれかでパワードアが作動する。本発明のシステムは、パワードア、パワーテールゲート、パワーリフトゲート、スライドドア等を含む車両のあらゆるパワードアの作動を制御するために使用されることができる。

本発明のシステムは、パワードアが閉状態から開状態になるとき、開状態から閉状態になるとき、又は2つの予め定められた位置の間まで動くときに、パワードアの作動を制御するために使用され得る。通常、パワードアの作動モードが、自動電動モードに入っても、自動電動モードに伴わない手動モードに入っても、本発明のシステム及び方法が制御可能である。また、本開示は、概してユーザーがパワードアを開放することに関して示されている。しかしながら、本開示を通して、「電動モード」は、自動又は電動を含むあらゆる作動モードを包含することが理解されるべきである。

パワードア制御システムの作動の1つの例は、ユーザーは、まず、車両パワードアのハンドルを引く。ハンドルが引かれたことが検出された後に、パワードアコントローラは、ユーザーに(例えばビープ音)可聴キューを出す。可聴キューは、ユーザー入力モードに入ったことをユーザーに知らせるために出されるものであり、上述された他のキューが用いられてもよい。特定の時間内(例えば、1秒以内)にユーザーがハンドルを離した場合、パワードア制御システムはパワードアが自動電動モードに入るようにする。そして、パワードアは自動的に開く。

対照的に、ユーザーが、ハンドルの操作状態の保持を特定の時間(例えば、1秒)を超えて継続する場合は、パワードア制御システムは、パワードアの作動モードが手動モードに入ったことを報知する、第2の可聴キュー(例えば2回以上のビープ音等)を出す。このとき、ユーザーは、ハンドルを離してもよく又はハンドルの把持を継続してもよい。そして、どちらの場合にも、ユーザーは、パワードアを手動で作動することができる。

これらの作動モードは、表1に示されている。

表1に示されているように、自動ドアモード又は電動ドアモードに入れるためには、ユーザーは、1秒以内にドアハンドルを引いて離さなければならない。それが成功した場合、パワードア制御システムは、ハンドルが最初に引かれたときに、1回のみのキューを生成する。1秒間が経過した後に、パワードアは、電動モードに入り、自動的に開く。

あるいは、パワードアが手動モードに入るようにするためには、ユーザーは、まずドアハンドルを引いて、且つ、予め定められた時間である1秒を超える時間ドアハンドルを引いた状態で把持する必要がある。それが成功した場合、パワードア制御システムは、ハンドルが最初に引かれたときに、最初のキューを生成する。パワードア制御システムは、1秒を超える時間ドアハンドルが引かれた状態で把持された後に、2回目のキューを更に生成する。1つの態様では、第2のキューは、1秒間の経過後すぐに、パワードア制御システムによって出力される。

表1は、本発明のパワードア制御システムの1つの潜在的な態様だけを示すにすぎない。様々な他の態様では、パワードアが電動モード又は手動モードのどちらの作動モードに入るかを判定する時間は調整され得る。例えば、車両に近づくことで検出されるフォブキーのID情報に基づいて、その時間が調整され得る。例えば、第1の個人のフォブキーが車両に最も近づいたことが検出された場合、その時間は、第1の期間に設定され得る。しかしながら、(例えば、第2のドライバーが所有する)第2のフォブキーが検出された場合、その時間は、第2の期間に設定され得る。

同様に、キューの数及び種類は、望まれるシステムの作動に基づいて調整されることができる。例えば、車両に近づくことで検出されるフォブキーのID情報に基づいて、キューの数及び種類が選択され得る。例えば、第1の個人のフォブキーが車両に最も近づいたことが検出された場合、可聴且つ可視のキューが構成され得る。代替的に、(例えば、第2のドライバーが所有する)第2のフォブキーが検出された場合、キューは可聴のみのキューに制限され得る。

本発明のシステムの様々な態様では、(例えば、LED:発光ダイオードによって生成される)閃光、ドアハンドルに設けられるバイブレータ、又はこれらの組み合わせ等、他のあらゆるユーザー報知装置又はシステムによって、1つ以上の可聴キューが置き換えられてもよい。同様に、ユーザーによるドアハンドルの操作によってモード選択がされるのではなく、他のユーザー入力装置が使用されることによって、どのドアが制御されるのか及び作動モードが自動モード又は手動モードのいずれに入るのかを制御してもよい。例えば、車両のフォブキーのボタンが、本発明のシステムの時限ユーザー入力を実現するために使用されてもよい。代替的に、ボタン、スイッチ、タッチ、又は圧力センサが、ユーザーが所望の入力をすることを許可する1つ以上の車両のパワードアに組み込まれてもよく、又は近くに設けられてもよい。

図1は、パワードア制御システムの構成を示すブロック図である。パワードア制御システムは、操作センサ12、ドアモータコントローラ14、及び報知装置16と接続されているプロセッサ10を含む。操作センサ12は、ボタン、タッチセンサ装置等の機械的ユーザーインターフェース、又は、図1に示されているドアハンドル18とも同様に接続されている。

操作センサ12は、ドアハンドル18等のユーザーインターフェースが操作状態であるか非操作状態であるかを検出し、検出された状態をプロセッサ10に出力するように構成されている。ドアハンドル18の場合、ドアハンドルが持ち上げられたときにドアハンドルが操作状態となり、そして、ドアハンドルが下げられたときにドアハンドルが非操作状態となる。

ドアモータコントローラ14は、操作モータ20と接続されている。操作モータ20は、車両パワードア内に設けられ、そして、関連付けられたドアの電動の動作を可能にするために、モータ20の動作を制御するように構成されている。

パワードア制御システムの作動中、プロセッサ10は、操作センサ12を使用し、ユーザーがドアハンドル18を操作したか否かを検出する。しかしながら、他の使用法において、操作センサ12は、車両又はドアの任意の表面への接触を検出する代わりに、車両のフォブキー等の押下を検出するように構成されていてもよい。

ユーザーがドアハンドル18(又は他のユーザーインターフェース装置)を操作したことの検出に際して、パワードアが、ユーザーが電動作動又は手動作動のいずれかを選択可能な、選択モードに入ったことを報知するために、プロセッサ10はユーザーに対してキューを出す。キューは、報知装置16を介してユーザーに通知される。報知装置16は、可聴アラーム(例えばブザー)、可視キュー(例えば、LED、液晶ディスプレイ等)、可聴アラーム、又は他の報知装置を含むことができる。

キューに応じて、ユーザーは、操作センサ12によって検出される、第2の、時限の入力をドアハンドル18に与える。そして、その検出は、プロセッサ10に送られる。時限入力がいつ発生したかによって(又は、実際は、時限入力が発生しなかった場合)、プロセッサ10は、パワードアの作動モードを選択し、報知装置16を介してユーザーに選択されたパワードアの作動モードを通知し得る。それに応じて、プロセッサ10は、ドアモータコントローラ14を制御する。プロセッサ10によって実行されるアルゴリズムによって、ユーザーにモード選択プロセスを案内するために、報知装置16を使用していくつかの可聴キューがユーザーに与えられ得る。

他の様々な態様では、車両に近づいた特定のフォブキーを識別するために、プロセッサ10は、追加的に接続されたセンサ(例えばセンサ22)からの情報を利用してもよい。代替的に、最近車両がガレージに入ったかどうかの判定を可能にするために、プロセッサ10は、ガレージドアオープナー24と相互作用するように構成されていてもよい。センサ22又はガレージオープナー24によって収集された情報は、パワードアの作動を精緻化するために、プロセッサ10にさらに利用されてもよい。例えば、ドアモータコントローラ14に特定の指示を与えるために利用されてもよい。いくつかの態様においては、センサ22及びガレージオープナー24の双方は、本パワードア制御システムから省略されてもよい。

図2は、パワードアの作動を電動か手動かを制御するために本発明のシステムによって実行される方法を示すフローチャートである。ステップ100では、ユーザーは、パワードアに関連付けられているユーザーインターフェース装置(例えば図1のハンドル18)を操作する。1つの態様では、ユーザーインターフェース装置はドアのアウターハンドルを含む。他の態様では、ユーザーインターフェース装置はあらゆるドアハンドル、フォブキーのボタン、タッチ面、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。

ステップ102では、パワードア制御システムは、(例えば、図1のプロセッサ10を介して)、パワードア制御システムが、ユーザーがパワードアの作動を電動か手動かで選択可能な選択モードに入ったことをユーザーに報知する。この報知は、(例えば報知装置16を介して)可聴であってもよく、可視であってもよく、又はこれらの組み合わせであってもよい。

ステップ102のユーザーへの報知が終わると、ステップ104で、パワードア制御システムは、ユーザーが入力装置を離すことができるように第1の所定時間が経過するまで待機する。例えば、パワードア制御システムは、ユーザーがドアハンドルを離すことができるように待機し得る。

ユーザーインターフェース装置が第1の所定時間が経過するまでに離された又は非操作状態となった場合、ステップ106でパワードアは電動モードに入る。例えば、この場合、図1を参照すると、操作モータ20がパワードアを自動作動するように、プロセッサ10はドアモータコントローラ14を制御し得る。

パワードアが電動モードで作動している間、インターフェース装置のさらなる操作がパワードアの動作をさらに変更することができる。例えば、ドアが電動モードで作動している間(開いている間又は閉じている間のいずれも)にインターフェース装置が操作された場合、パワードアは動作を停止してその位置を保つ。そして、所定の時間が経過するまでにインターフェース装置が離された場合、パワードアは電動モードに入り、逆方向に動作し始める。したがって、パワードアが当初は電動モードで開いていた場合、インターフェース装置が操作状態になってから所定時間が経過するまでの間に非操作状態になると、パワードアは電動閉鎖モードに入る。しかしながら、インターフェース装置が所定時間を超えて保持された場合、パワードアは手動モードに入り、ユーザーが手動でドアの位置を制御することができる。

図2に戻り、インターフェース装置が所定時間が経過するまでに離されないとき、ステップ108で、パワードア制御システムはまずユーザーに対して、パワードアが手動モードに入ったことを報知する。その報知は、可聴であってもよく(例えば、連続したビープ音)、1つ以上の他の報知装置を介して生成されてもよい。パワードアが手動モードに入ることのユーザーへの報知が終わると、ステップ110でパワードアは手動モードに入る。

態様によっては、自動モードに入ったとき、特定のドアをどの程度開けるべきかというさらなる判定をするために、パワードア制御システムは、車両内に付加されているセンサ又はシステムによって収集したデータを使用してもよい。例えば、図2のステップ106で、パワードア制御システムは、最も近くにあるフォブキーを(例えば、図1のセンサ22を使用して)識別するために、車両の周り(及び室内)に応答指令信号を送信してもよい。

最も近くにあるフォブキーの識別が終わると、パワードア制御システムは、そのフォブキーに好ましいドア開放距離が関連付けられているか否かを判定してもよい。(例えば、車両の第1のドライバーはドアが小さく開くことを好み、また、第2のドライバーは比較してドアが大きく開くことを好む。)好ましいドア開放距離が識別できた場合、ステップ106で、ドアがその距離だけ開くようにドアモータコントローラが制御されてもよい。

代替的に、ステップ106で、パワードア制御システムは、車両と関連付けられたガレージドアが最近操作されたか否かを(例えば、図1のガレージドアオープナー24に応答指令信号を送信することによって)判定してもよい。そのガレージドアが最近操作されたと判定された場合、パワードア制御システムは、車両がガレージに駐車されていると判定してもよく、そのため、車両ドアが開く距離を制限してもよい。近くのフォブキーの識別に関係なく、この制限が適用されてもよい。代替的に、特定のフォブキーが車両の近くに存在することが判定された場合のみ、この制限が適用されてもよい。

図3は、パワードアが手動モードに入るように、図2の方法が実行されたときの、パワードア制御システムの様々な構成要素の状態が示されたタイムチャートである。図3は、ドアハンドル(例えば、図1のドアハンドル18)、ユーザー報知装置(例えば、図1の報知装置16)、及びパワードアの現在の作動モードの状態を示している。

図3を参照すると、t=+1の時点で、ユーザーがドアハンドルを操作状態にさせている。1つの態様では、ドアハンドルが持ち上げられたときにドアハンドルが操作状態であることが検出される。短いデバウンス期間(a short de-bounce period)(例えば、35ミリ秒(ms)前後)の後、パワードア制御システムは、例えば、ブザーを鳴らして、t=+2の時点で報知装置を起動させる。1つの態様では、ブザーは600ms持続する。このブザーは、ユーザーがパワードアの作動モードを手動モードと電動モードとから選択可能な選択モードに入ったことをユーザーに報知する。

予め定められた時間枠(例えば1000ms)の後、パワードア制御システムは、t=+3で、所定時間の間ずっとユーザーがドアハンドルの保持を継続したことを判定する。このとき、パワードア制御システムは、パワードアの作動モードが手動モードに入るようにする。図3に示されているように、手動モードは、パワードアの初期設定の作動モードであってもよい。また、このとき、パワードア制御システムは、ドアが手動モードに入ったことをユーザーに報知するために、報知装置を使用する。図3に示されているように、この報知は、t=+3及び+5の時点で鳴らされるビープ音を含んでもよい。

図4は、ドアが電動モードに入るように、図2の方法が実行されたときの、パワードア制御システムの様々な構成要素の状態が示されたタイムチャートである。図4は、ドアハンドル(例えば、図1のドアハンドル18)、ユーザー報知装置(例えば、図1の報知装置16)、及びパワードアの現在の作動モードの状態を示している。

t=+1の時点で、ユーザーはドアハンドルを操作する。1つの態様では、ドアハンドルが持ち上げられたときにドアハンドルが操作状態であることが検出される。短いデバウンス期間(例えば、35ms前後)の後、パワードア制御システムは、例えば、ブザーを鳴らして、t=+2の時点で報知装置を起動させる。1つの態様では、ブザーは600ms持続する。このブザーは、ユーザーがパワードアの作動モードを手動モードと電動モードとから選択可能な選択モードに入ったことを報知する。

そして、パワードア制御システムは、ユーザーがドアハンドルの保持を継続したか否かを判定するために、予め定められた時間枠(例えば1000ms)の間待機する。しかしながら、この例では、t=+3の時点で、ユーザーがドアハンドルを離している。その時点(t=+3)では、パワードア制御システムは、パワードアが電動モードに入るようにし、且つ、パワードアのモータコントローラがドアを自動で動かすようにする。いくつかの態様では、パワードアが電動モードに入ったことをユーザーに報知するために、報知装置が用いられる。

いくつかの態様で、パワードア制御システムは、車両の中から1つ以上のパワードアの自動作動を開始させるために、室内からのユーザー入力を含むことができる。室内からのユーザー入力は、ドアハンドル18、フォブキーのボタン、又は他の車外のボタン、スイッチ、タッチセンサ、又は感圧センサ等の上述した車外からのユーザー入力とは対立するものである。例えば、車両は、室内のダッシュボードスイッチ又はドライバースイッチの操作でリアテールゲート又はハッチの自動開放を可能にするパワーテールゲートを含むことができる。室内のダッシュボードスイッチは、図1のプロセッサ10と接続されることができる。そのため、プロセッサ10は、室内のダッシュボードスイッチの操作に応じて操作モータ20がリアテールゲートを自動作動するように、ドアモータコントローラ14を制御することができる。

従来、車両は、インターロックシステムを含む。インターロックシステムは、車両のいずれかのドアがロックされているときは、リアテールゲートの自動開放を開始させる室内のダッシュボードスイッチへの操作を、許可しないものである。インターロックシステムは、例えば、リアテールゲート又はハッチを介した車両への不用意なアクセスを防ぐことができる。特に、このインターロックシステムは、自動車泥棒が、単純に物体を車室に挿入してテールゲートスイッチを操作することによって、車両へのアクセスを得ることを防止することができる。このセキュリティ対策は、便利である一方で、場合によってはドライバーにとって不快な機能制限ともなり得る。例えば、シフトレバーがドライブレンジに入ったとき又は、ある程度の車速に達したときに、多くの車両は自動的にすべてのドアがロックされる。そして、ドライバーが荷物を載せるために車両をわきに寄せた場合、室内のダッシュボードスイッチの操作でリアテールゲートを開放する前に、まず、すべてのドアをアンロックさせなければならない。

本発明のシステムのいくつかの態様は、たとえ1つ以上の車両ドアがロックされていたとしても、室内のダッシュボードスイッチの操作でリアテールゲートの自動作動を許可する。車両セキュリティを妥協することなく機能性を最大にするために、パワードア制御システム(例えば、プロセッサ10)は、まず、いずれかの車両ドアがロックされているかどうかを判定する。そして、車両ドアのいずれかがロックされていると判定された場合、車両のセキュリティ状態の二次チェックを行う。車両セキュリティが設定されている場合、テールゲートの自動作動が禁止される。しかしながら、車両セキュリティが設定されていない場合、いずれかの車両ドアがロックされているか否かに関係なく、テールゲートは作動される。車両ドアが遠隔(例えば、フォブキーのロックボタンによって)で又は一般的なドアロックスイッチ(例えば、操作されたときに全ての車両ドアをロックするドライバーの近くに配置されているスイッチ)を介して手動で車両ドアがロックされたとき、車両セキュリティが設定されたと考えられることができる。追加的なセキュリティチェックによるさらなる情報を用いて、パワードア制御システムは、ドライバーの所有物である車両のセキュリティを妥協することなく、パワーテールゲートの機能性を最大にする目的で、車両状態のさらなる正確な判定を可能にすることができる。

図5は、パワードア制御システムによって実行される、パワーテールゲートの自動作動を制御するための方法の例を示すフローチャートである。ステップ112で、ユーザーは室内のダッシュボードスイッチを操作する。ステップ114で、パワードア制御システムは、いずれかの車両ドアがロックされているか否かを判定する。いずれかの車両ドアがロックされている場合、パワードア制御システムはステップ116に進み、車両セキュリティが設定されているか否かを判定する。車両セキュリティが設定されている場合、パワードア制御システムはステップ118に進み、パワーテールゲートの作動を禁止する。パワードア制御システムが、ステップ114で全ての車両ドアがアンロックであると判定した場合、又はステップ116で車両セキュリティが設定されていないと判定された場合、それぞれ、パワードア制御システムはステップ120に進む。ステップ120で、パワードア制御システムは、パワーテールゲートの自動作動を開始又は許可する(例えば、リアテールゲートの開放を許可する)。パワードア制御システムのいくつかの態様では、図5を参照して上述された方法は、車両の他のパワードアにも応用されることができる。それは、パワードアの自動作動を起動するための室内のスイッチ又はユーザー入力を含む。

さらに、いくつかの態様では、パワードア制御システムは、車両ドアがロックされているか否かの第1チェックをした後にいずれかの車両ドアがロックされている場合のみに車両のセキュリティ状態をチェックするのではなく、車両のセキュリティ状態をチェックするだけによってテールゲートの自動作動を許可又は禁止することができる。例えば、車両によっては、車両ドアのロック状態は、車両セキュリティの状態のチェックから推定することができる。このため、いくつかのパワードア制御システムの態様では、上述した車両ドアのロック状態をチェックするステップが、完全に排除されることができ、又はパワードア制御システムが車両セキュリティの状態をチェックしたときに実質的に実行されることができる。

本発明は、好ましい実施形態に関して説明されたが、当業者は、形状及び細部の改変が適宜なされることを理解するであろう。そして、本発明の本質及び範囲を逸脱しない程度に、本発明の構成が同等なものに置き換えられ得ることを理解するであろう。したがって、本発明は、本発明を実施するために開示された特定の実施形態に限定されるものでなく、添付の特許請求の範囲に含まれる範囲の全ての実施形態を含むものである。

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