Method of manufacturing a hub flange for clutch

申请号 JP9251498 申请日 1998-03-20 公开(公告)号 JP3203317B2 公开(公告)日 2001-08-27
申请人 株式会社エクセディ; 株式会社メタルアート; 发明人 正勝 濱口; 晴夫 黒川;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 熱間鍛造により、型打ちした中間製品に対して、熱間打ち抜きにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を打ち抜いた後、冷間しごきにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を仕上げる クラッチ用ハブフラン
    ジの製造方法であって、熱間打ち抜きにより、外周及び
    外周の切込部を最終仕上がり寸法より片側0.05〜
    0.3mm大きく、中間の四角孔及び中央のスプライン
    孔を最終仕上がり寸法より片側0.05〜0.3mm小
    さく、打ち抜くことを特徴とするクラッチ用ハブフランジの製造方法。
  • 【請求項2】 外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔の熱間打ち抜きによる打ち抜き又は冷間しごきによる仕上げを、それぞれ同時に行うことを特徴とする 請求項1記載のクラッチ用ハブフランジの製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチ用ハブフランジの製造方法に関し、特に、中間の四孔及び中央のスプライン孔を、高い精度に仕上げることができるようにしたクラッチ用ハブフランジの製造方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】自動車等に用いられるマニュアルクラッチにおけるクラッチディスクは、エンジンの回転をトランスミッションに伝えるものであるが、通常、エンジンは回転変動を伴うため、エンジンの回転力を直接トランスミッションに伝えてしまうと、不快な振動や異音が発生することとなる。 これを防止するため、クラッチディスクには、通常、トーションスプリングと、フリクションワッシャーとを組み込むことにより、エンジンの回転変動を吸収して、不快な振動や音を低減するようにしている。

    【0003】このクラッチディスクの主要部品であるハブフランジWは、図1に示すように、外周側の薄肉のフランジ部Waと、内周側の厚肉のボス部Wbとを有し、
    フランジ部Waの外周に切込部Hcを、中間にトーションスプリングを収納する大小の複数個(本例においては、大小3個ずつ)の四角孔Ha,Hbを、ボス部Wb
    の中央にトランスミッションのシャフトを収納する異形のスプライン孔Hsを、それぞれ形成して構成されている。

    【0004】このクラッチ用ハブフランジWのフランジ部Waの中間に形成したトーションスプリングを収納する四角孔Ha,Hbは、高い精度で仕上げられていること、すなわち、四角孔Ha,Hbは、その形状及び位置を正確に形成するとともに、その周面は常にトーションスプリングと接触する状態にあるため、摩耗を少なくするため平滑な面に形成することが要求される。 その理由は、 (1) エンジンは、エンジンの形式毎に回転変動が異なるため、各々のエンジンの形式に合ったトーションスプリングを設定(チューニング)する必要があるが、この設定は、極めて微妙なため、わずかの寸法の違いでトーションスプリングの作動状態が異なり、防振、防音性能に大きく影響する。 (2) トーションスプリングは、通常、3〜6個使用されるが、この各トーションスプリングが均等に配置されていないと、一部のトーションスプリングにのみ負荷がかかることになり、トーションスプリングが折損し、クラッチディスクの耐久性低下の原因となる。 (3) トーションスプリングと四角孔Ha,Hbの側面が接触してエンジンの動力を伝達するため、両者の接触面積が少ないと面圧が高くなり、両部品が早期摩耗を引き起こし、クラッチディスクの耐久性低下の原因となる。

    【0005】ところで、このクラッチ用ハブフランジW
    は、従来、図4に示すように、(1)素材W0の切断工程→
    (2)加熱工程→(3)潰し工程(熱間鍛造)→(4)フィニッシャ工程(熱間鍛造)→(5)打ち抜き工程(熱間打ち抜きにより、円形のボス部及び中心に孔を有するドーナツ状の中間製品W1'を成形)→(6)焼準工程→(7)ショットブラスト工程→(8)旋削工程(フランジ部及びボス部の内外径及び端面を旋削)→(9)打ち抜き工程(冷間成形。切込部Hc及び四角孔Ha,Hbをプレスにより打ち抜き、プレスシェービング加工して中間製品W2'を成形)→(10)ブローチ工程(機械加工。スプライン孔H
    sをブローチ加工して仕上げ、ハブフランジWを成形)
    の各工程を経て製造するようにしていた。

    【0006】しかしながら、従来のクラッチ用ハブフランジの製造方法は、以下の問題点を有していた。 (1) 例えば、厚さ6〜10mm程度の厚板を使用する場合、冷間で行う(9)の打ち抜き工程において、破断面の寸法精度及び平面度の確保が困難となり、打ち抜き後プレスシェービング加工を施しても、特に、高い精度が要求される四角孔Ha,Hbの精度を確保することが困難である。 (2) 冷間で行う(9)の打ち抜き工程において、フランジ部Waの板厚とボス部Wbの板厚とが異なるため、特に、四角孔Ha,Hbを打ち抜くパンチに曲げ応力がかかり、パンチの寿命が低下する。 (3) 機械加工で行う(10)のブローチ工程に手数を要する(スプライン孔Hsを、冷間でプレスにより打ち抜き、
    シェービング加工して形成することは、精度の確保の点で不可能)。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来のクラッチ用ハブフランジの製造方法に有する問題点に鑑み、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を、高い精度に仕上げることができ、かつ、製造コストを低廉にできるクラッチ用ハブフランジの製造方法を提供することを目的とする。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のクラッチ用ハブフランジの製造方法は、熱間鍛造により、型打ちした中間製品に対して、熱間打ち抜きにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を打ち抜いた後、冷間しごきにより、
    外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を仕上げるクラッチ用ハブフランジの製造方法であ
    って、熱間打ち抜きにより、外周及び外周の切込部を最
    終仕上がり寸法より片側0.05〜0.3mm大きく、
    中間の四角孔及び中央のスプライン孔を最終仕上がり寸
    法より片側0.05〜0.3mm小さく、打ち抜くことを特徴とする。

    【0009】このクラッチ用ハブフランジの製造方法は、熱間鍛造により、型打ちした中間製品に対して、熱間打ち抜きにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を打ち抜いた後、冷間しごきにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を仕上げるようにしているので、特に、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を、高い精度に仕上げることができ、かつ、製造装置にかかる負荷を小さくすることができる。

    【0010】 そして、特に、熱間打ち抜きにより、外周及び外周の切込部を最終仕上がり寸法より片側0.05
    〜0.3mm大きく、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を最終仕上がり寸法より片側0.05〜0.3mm
    小さく、打ち抜くようにすることにより、中間製品の熱収縮の影響を排除することができるとともに、後工程の冷間しごきにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を、容易に高い精度に仕上げることができる。

    【0011】また、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔の熱間打ち抜きによる打ち抜き又は冷間しごきによる仕上げを、それぞれ同時に行うことができる。

    【0012】これにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔の相対的な位置関係のずれをなくすことができるとともに、熱間打ち抜きによる打ち抜き及び冷間しごきによる仕上げを、それぞれ1工程で行うことができる。

    【0013】

    【発明の実施の形態】以下、本発明のクラッチ用ハブフランジの製造方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。

    【0014】本発明のクラッチ用ハブフランジの製造方法を、図1に示すクラッチ用ハブフランジWを製造する場合について、図2を用いて説明する。

    【0015】まず、製造するハブフランジWに適した素材を、ビレットシャー又は鋸で、所定の大きさに切断する(切断工程(図2(1)))。

    【0016】この素材W0を熱間鍛造するのに適した温度、例えば、1180℃に加熱する(加熱工程(図2
    (2)))。 なお、この加熱温度は、素材W0の材質等に応じて決定することができる。

    【0017】加熱後、素材W0を、複数の熱間鍛造工程、すなわち、通常、潰し工程(図2(3))、ブロッカ工程(図2(4))及びフィニッシャ工程(図2(5))を経ることにより、型打ちした第1中間製品W1に形成する。

    【0018】次に、この第1中間製品W1を、熱間打ち抜きにより、外周、外周の切込部Hc、中間の四角孔H
    a,Hb及び中央の異形のスプライン孔Hsを打ち抜くことにより、第2中間製品W2に形成する(打ち抜き工程(図2(6)))。

    【0019】この場合、第2中間製品W2の熱収縮の影響を排除するとともに、後工程の冷間しごき工程により、ハブフランジWの外周、外周の切込部Hc、中間の四角孔Ha,Hb及び中央のスプライン孔Hsを、容易に高い精度に仕上げることができるように、外周及び外周の切込部Hcを最終仕上がり寸法より若干大きく、具体的には、片側0.05〜0.3mm大きく、中間の四角孔Ha,Hb及び中央のスプライン孔Hsを最終仕上がり寸法より若干小さく、具体的には、片側0.05〜
    0.3mm小さく、打ち抜くようにする。 また、ハブフランジWの外周、外周の切込部Hc、中間の四角孔H
    a,Hb及び中央のスプライン孔Hsの打ち抜きは、後工程の冷間しごき工程と同様に、同時に行うことが好ましい。 これにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔の相対的な位置関係のずれをなくすことができるとともに、打ち抜きを1工程で行うことができるものとなる。

    【0020】上記の工程により、所定の切込部Hc、中間の四角孔Ha,Hb及び中央のスプライン孔Hsを粗成形した第2中間製品W2に対して、放冷又は低温焼鈍若しくは焼準の熱処理を行い(熱処理工程(図2
    (7)))、ショットブラストにより、第2中間製品W2の表面に付着しているスケールを除去し(ショットブラスト工程(図2(8)))、必要に応じて、ボンデライト処理、ボンダリューベ処理、二硫化モリブデン系潤滑剤による処理等の潤滑処理を施すようにする(潤滑処理工程(図2(9)))。

    【0021】表面処理を行った第2中間製品W2を、冷間しごきにより、外周、外周の切込部Hc、中間の四角孔Ha,Hb及び中央のスプライン孔Hsを仕上げることにより、第3中間製品W3に形成する(しごき工程(図2(10)))。 この場合、表面処理を行った第2中間製品W2の外周及び外周の切込部Hcを、先端にアプローチ(R部)を有する冷間しごきダイスにより、中間の四角孔Ha,Hb及び中央のスプライン孔Hsを、先端にアプローチ(R部)を有する冷間しごきパンチにより、しごき、仕上げるようにする。 これにより、ハブフランジWの外周、外周の切込部Hc、中間の四角孔H
    a,Hb及び中央のスプライン孔Hsを、高精度で、かつ、平滑に仕上げることができる。 また、ハブフランジWの外周、外周の切込部Hc、中間の四角孔Ha,Hb
    及び中央のスプライン孔Hsの冷間しごきは、同時に行うことが好ましい。 これにより、外周、外周の切込部、
    中間の四角孔及び中央のスプライン孔の相対的な位置関係のずれをなくすことができるとともに、仕上げを1工程で行うことができるものとなる。

    【0022】このしごき工程を実施するための冷間しごき装置の一例を、図3に示す。 この冷間しごき装置M
    は、汎用のプレス装置に、ダイス1、四角孔用パンチ2,3、スプライン孔用パンチ4及び上パンチ5により構成した冷間しごき金型、上パンチ5を取り付けるプレススライド6、ワーク押し上げ金具7、ノックアウトピン8、ノックアウトバー9、ノックアウトピン10、ジェスパーピン11等を備えて構成するようにする。 この場合、上記のとおり、ダイス1、四角孔用パンチ2,3
    及びスプライン孔用パンチ4は、先端にアプローチ(R
    部)を形成するようにする。 そして、表面処理を行った第2中間製品W2を、冷間しごき金型を構成するダイス1、四角孔用パンチ2,3及びスプライン孔用パンチ4
    のアプローチ部にはめ込み(図4左半図)、プレススライド6を降下させることにより、上パンチ5によって第2中間製品W2を押し下げ、冷間しごきにより、外周、
    外周の切込部Hc、中間の四角孔Ha,Hb及び中央のスプライン孔Hsを仕上げるようにする(図4右半図)。 その後、プレススライド6を上昇させることにより、上パンチ5による押し下げを解除すると、ジェスパーピン11がばねの付勢力により突出することにより、
    しごき成形した第3中間製品W3の上パンチ5との共上がりを防止して、上パンチ5を上昇させ、油圧クッションによりノックアウトピン10を押し上げることにより、ノックアウトバー9及びノックアウトピン8を介してワーク押し上げ金具7を押し上げ、冷間しごきにより、外周、外周の切込部Hc、中間の四角孔Ha,Hb
    及び中央のスプライン孔Hsを仕上げた第3中間製品W
    3を取り出すようにする。

    【0023】次に、この第3中間製品W3の端面を旋削し(旋削工程(図2(11)))、製品であるクラッチ用ハブフランジWを得る。

    【0024】上記の工程からなるクラッチ用ハブフランジの製造方法は、以下の利点を有している。 (1) 第1中間製品W1を、熱間打ち抜きにより、外周、
    外周の切込部Hc、中間の四角孔Ha,Hb及び中央のスプライン孔Hsを打ち抜くようにしているため、打ち抜いた剪断面がストレートな切断面となり、平面度の高い、良好な打ち抜き面が得られる。 (2) 打ち抜きを熱間で行うため、外周、外周切込部H
    c、中間の四角孔Ha,Hb及び中央のスプライン孔H
    sを、特に、板厚の大きいボス部Wbの中央のスプライン孔を、容易に打ち抜くことができる。 また、フランジ部Waの板厚とボス部Wbの板厚とが大きく異なる場合でも、四角孔Ha,Hbを打ち抜くパンチに極端に大きな曲げ応力がかかることがない。 これらのことから、パンチ等の工具の寿命が長く、工具費を低廉にできる。 (3) 中央のスプライン孔Hsを打ち抜きにより形成することができるため、従来の機械加工で行うブローチ工程が不要となり、また、ハブフランジWの旋削加工が、第3中間製品W3の端面の旋削のみとなるため、ハブフランジWの製造コストを大幅に低減できる。 (4) 熱間打ち抜きにより、外周及び外周の切込部Hcを最終仕上がり寸法より若干大きく、中間の四角孔Ha,
    Hb及び中央のスプライン孔Hsを最終仕上がり寸法より若干小さく、打ち抜くようにすることにより、第2中間製品W2の熱収縮の影響を排除することができるとともに、後工程の冷間しごきにより、外周、外周の切込部Hc、中間の四角孔Ha,Hb及び中央のスプライン孔Hsを、容易に高い精度に仕上げることができる。

    【0025】

    【発明の効果】本発明のクラッチ用ハブフランジの製造方法によれば、熱間鍛造により、型打ちした中間製品に対して、熱間打ち抜きにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を打ち抜いた後、冷間しごきにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を仕上げるようにしているので、
    特に、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を、高い精度に仕上げることができ、かつ、製造装置にかかる負荷を小さくすることができ、製造装置の構築コスト及び維持コストを含めてハブフランジの製造コストを低廉にできる。

    【0026】 そして、特に、熱間打ち抜きにより、外周及び外周の切込部を最終仕上がり寸法より片側0.05
    〜0.3mm大きく、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を最終仕上がり寸法より片側0.05〜0.3mm
    小さく、打ち抜くようにすることにより、中間製品の熱収縮の影響を排除することができるとともに、後工程の冷間しごきにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔を、容易に高い精度に仕上げることができる。

    【0027】また、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔の熱間打ち抜きによる打ち抜き又は冷間しごきによる仕上げを、それぞれ同時に行うことにより、外周、外周の切込部、中間の四角孔及び中央のスプライン孔の相対的な位置関係のずれをなくすことができ、ハブフランジの成形精度を一層向上することができるとともに、熱間打ち抜きによる打ち抜き及び冷間しごきによる仕上げを、それぞれ1工程で行うことができ、製造コストを一層低廉にできる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】クラッチ用ハブフランジの一例を示す説明図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。

    【図2】本発明のクラッチ用ハブフランジの製造方法の成形工程を示す説明図である。

    【図3】本発明のクラッチ用ハブフランジの製造方法のしごき工程を実施する冷間しごき装置の一例を示す説明図である。

    【図4】従来のクラッチ用ハブフランジの製造方法の成形工程を示す説明図である。

    【符号の説明】

    W クラッチ用ハブフランジ(製品) Wa フランジ部 Wb ボス部Wb Ha 四角孔 Hb 四角孔 Hc 外周切込部 Hs スプライン孔 W0 素材 W1 第1中間製品 W2 第2中間製品 W3 第3中間製品 M 冷間しごき装置

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−288018(JP,A) 特開 昭60−167724(JP,A) 特開 昭60−251220(JP,A) 実開 昭51−163348(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) F16D 13/00 - 23/14 B21J 5/02 B21K 1/40

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