The hollow ring gear and a method of manufacturing the same

申请号 JP2013518317 申请日 2011-05-27 公开(公告)号 JP2013536378A 公开(公告)日 2013-09-19
申请人 アクティエボラゲット・エスコーエッフ; 发明人 パトリク・ダールマン; バオチュ・リアン;
摘要 A welded hollow gear ring (160, 260, 360, 460, 560) with an outer (140, 240, 340) and an inner (155, 255, 355) periphery, which exhibits a gear structure (131-138, 231-238, 331-338, 331'-338') on at least one periphery, as well as exhibiting at least one welding joint (151, 251, 351, 451, 551) which has been formed by flash butt welding. The gear structure is formed by rolling, machining, or by a combination of machining and rolling. The gear structure can comprise cogs or helical gears.
权利要求
  • 外周(140,240,340)と内周(155,255,355)とを備えた中空溶接ギアリング(160,260,360,460,560)であって、該ギアリングは、少なくとも一方の前記周にギア構造(131〜138,231〜238,331〜338,331´〜338´)を備え、さらに少なくとも1つの溶接接合部(151,251,351,451,551)を備え、
    前記ギアリングは、前記少なくとも1つの溶接接合部においてフラッシュ溶接によって形成されていることを特徴とする中空溶接ギアリング。
  • 前記ギア構造は転造によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中空溶接ギアリング。
  • 前記ギア構造は機械加工によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中空溶接ギアリング。
  • 前記ギア構造は機械加工と転造との組み合わせによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の中空溶接ギアリング。
  • 両方の周(340,355)にギア構造を備えた、すなわち1方のギア構造(331´〜338´)が外周(340)から外側に面し、且つ他方のギア構造(331〜338)が内周(355)から内側に面していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の中空溶接ギアリング(360)。
  • 前記ギア構造は歯(131〜138,231〜238,331〜338,331´〜338´)を具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の中空溶接ギアリング(160,260,360,460)。
  • 前記ギア構造はヘリカルギアを具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の中空溶接ギアリング(560)。
  • 少なくとも1つの溶接接合部(151,251,351,451,551)が2つの前記歯の間、または2つの前記ヘリカルギアの間に配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の中空溶接ギアリング(160,260,360,460,560)。
  • 中空溶接ギアリング(160,260,360,460,560)を製造する方法において、該方法は、
    ・ 細長い鋼のバー(100,200,300)の第1主面(110,210,310)上に第1ギア構造(131〜138,231〜238,331´〜338´)を形成するステップと、
    ・ 前記鋼のバーの反対側にある2つの末端(115,125;215,225;315,325)が互いに突き当たるように、前記鋼のバーを曲げてリングを形成するステップと、
    ・ 前記鋼のバーの互いに反対側の2つの末端を、フラッシュ溶接を利用して互いに接合するステップと、
    を含んでいることを特徴とする中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 中空溶接ギアリング(160,260,360,460,560)を製造する方法において、該方法は、
    ・ 2つ以上の細長い鋼のバーの各々の第1主面上に第1ギア構造を形成するステップと、
    ・ 前記2つ以上の鋼のバーを曲げて、それらの各々が第1半径を有するリングセグメントを形成するステップと、
    ・ 前記第1半径を有する中空溶接ギアリングを形成するために、前記2つ以上のスチールバーの末端を、フラッシュ溶接を利用して互いに接合するステップと、
    を含んでいることを特徴とする中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 前記ギア構造が前記リングまたは複数のリングセグメントの外周(140,240,340)から外側に面するように、前記1つまたは複数の鋼のバーは曲げられることを特徴とする請求項9または10に記載の中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 前記ギア構造が前記リングまたは複数のリングセグメントの内周(155,255,355)から内側に面するように、前記1つまたは複数の鋼のバーは曲げられることを特徴とする請求項9または10に記載の中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 前記1つまたは複数の鋼のバーの第2面(320)上に第2ギア構造を形成するステップを追加的に含み、
    前記第2主面は前記1つまたは複数の鋼のバーの第1主面の反対側にあり、中空溶接ギアリングまたはリングセグメントが一方のギア構造(331〜338)を伴って得られ、該ギア構造は前記リングの内周(355)から内側に面しており、他方のギア構造(331´〜338´)は前記リングの外周(340)から外側に面していることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 前記1つまたは複数のギア構造は転造によって形成されることを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載の中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 前記1つまたは複数のギア構造は機械加工によって形成されることを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載の中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 前記1つまたは複数のギア構造は機械加工と転造との組み合わせによって形成されることを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載の中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 前記ギア構造は歯を具備していることを特徴とする請求項9〜16のいずれか一項に記載の中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 前記1つまたは複数のギア構造はヘリカルギアを具備していることを特徴とする請求項9〜17のいずれか一項に記載の中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 前記1つまたは複数のギア構造は、前記1つまたは複数の鋼のバーの各末端に隣接した歯全体またはヘリカルギア全体を具備し、これによって2つの歯またはヘリカルギアの間においてフラッシュ溶接を実施することが可能であるように形成されていることを特徴とする請求項17または18に記載の中空溶接ギアリングを製造する方法。
  • 说明书全文

    本発明は改良された中空溶接ギアリング、およびそのような改良された中空溶接ギアリングの製造方法を開示している。

    中空ギアリングは機械技術の多くの領域において共通の部品である。 名称が暗示しているように、中空ギアリングは内周および該周を備えたリング形状の本体を具備し、その一方または両方の周にギア構造を備えている。 ギア構造は例えば「歯」の形状をした歯車の歯のような突出部、または例えばヘリカルギアのような構造を具備している。

    中空ギアリングを形成する従来の方法の一例は、ギア構造を平滑な中空ギアリングの外周もしくは内周に取り付けるか、またはギア構造を中空リングの周、外周もしくは内周に機械加工を利用して形成することを含んでいる。

    第1の方法、すなわちギア構造を中空リングに取り付ける方法の欠点は、ギア構造とギア構造が取り付けられる中空リングとの間の接合が、長時間の応、摩耗、クリープおよびフレッティング腐食のような要因によって脆弱化され、それは最終的に接合部が分離する原因となり得ることである。

    第2の方法、すなわち中空リングの内周または外周にギア構造を機械加工する方法の欠点は、ギア構造の機械加工が本質的に構造を脆弱化する原因となることである。

    中空ギアリングの従来の製造方法の一般的な欠点は、例えば太陽歯車と遊星歯車とのデザインのギアと比較すると、極めて高い度合いの精密さおよび品質を備えた中空ギアリングの製造および全体構造における困難性を含んでいることである。

    本発明の目的は、前述の既知の中空ギアリングの欠点を備えていない中空ギアリングを提供することであり、そのような中空ギアリングのための少なくとも1つの製造方法を提供することでもある。

    この目的は本発明によって達成され、本発明は外周と内周とを備えた中空溶接ギアリングを開示している。 中空溶接ギアリングは少なくとも一方の周にギア構造を備えており、少なくとも1つの溶接接合部を備えている。 本発明によれば、溶接接合部はフラッシュ溶接によって形成されたものである。

    これは、フラッシュ溶接が格別に強固な溶接接合部を提供するということによる利点である。 さらに、本発明の中空ギアリングはフラッシュ溶接によって形成された少なくとも1つの溶接部を備えているために、ギア構造は直線状の鋼のバー上に形成されることが可能であり、次いで、鋼のバーはリング状に曲げられ、一体にフラッシュ溶接される。 このことは、ギア構造が鋼のバー上または内部に形成され、標準的なギア製造技術が使用することが可能であり、例えば中空ギアリングの従来の製造方法と比較して低コスト且つ高品質となり得るリニアトランスミッションの製造において使用される技術を、使用することが可能であることを意味している。

    さらに、フラッシュ溶接の使用は、ギア構造を備えたギアリングの従来の製造方法において使用する鋼よりも高い炭素成分を含んだ鋼の仕様を可能にしている。 フラッシュ溶接が使用されるために、例えば0.67%を超える高い炭素成分を含んだ鋼が本発明のギアリングの製造に使用されることが可能であり、そのことは、本発明のギアリングが従来のそのようなギアリングよりも強固となるか、または比較的高品質且つ高性能であるが、低コストとなり得る。

    一実施形態において、ギア構造は転造によって形成され、その一方で、別の実施形態においては、機械加工によって形成される。 さらなる実施形態においては、ギア構造は機械加工と転造との組み合わせによって形成される。

    本発明の一実施形態において、中空溶接ギアリングは両方の周上にギア構造を備え、すなわち、リングの外周から外側に面した1つのギア構造と、リングの内周から内側に面した1つのギア構造と、を備えている。

    本発明の一実施形態において、中空溶接ギアリングのギア構造は歯を具備しており、別の実施形態においては、ヘリカルギアを具備している。 中空溶接ギアリングのそのような一実施形態において、少なくとも1つの溶接接合部が歯の間、またはヘリカルギアの間に配置されている。

    本発明は中空溶接ギアリングの製造方法も開示しており、その方法は、
    ・ 細長い鋼のバーの第1主面上に第1ギア構造を形成するステップと、
    ・ 鋼のバーの反対側にある2つの末端が互いに突き当たるように、鋼のバーを曲げてリングを形成するステップと、
    ・ 鋼のバーの互いに反対側の2つの末端を、フラッシュ溶接を利用して互いに接合するステップと、
    を含んでいる。

    本発明は中空溶接ギアリングの製造方法も開示しており、その方法は、
    ・ 2つ以上の細長い鋼のバーの各々の第1主面上に第1ギア構造を形成するステップと、
    ・ 2つ以上の鋼のバーを曲げて、それらの各々が第1半径を有するリングセグメントを形成するステップと、
    ・ 第1半径を有する中空溶接ギアリングを形成するために、2つ以上のスチールバーの末端を、フラッシュ溶接を利用して互いに接合するステップと、
    を含んでいる。

    方法の一実施形態において、鋼のバーは曲げられてリングを形成し、ギア構造はリングまたはリングセグメントの内周から内側に面した形式となっている。

    方法の一実施形態において、鋼のバーは曲げられてリングを形成し、ギア構造はリングまたはリングセグメントの外周から外側に面した形式となっている。

    一実施形態において、方法は1つまたは複数の鋼のバーの第2面上に第2ギア構造を形成するステップを追加的に含み、第2主面は1つまたは複数の鋼のバーの第1主面の反対側にある。

    一実施形態において、1つまたは複数のギア構造は転造によって形成される。

    一実施形態において、1つまたは複数のギア構造は機械加工によって形成される。

    一実施形態において、1つまたは複数のギア構造は機械加工と転造との組み合わせによって形成される。

    一実施形態において、ギア構造は歯を具備しており、一方で、一実施形態において、ギア構造はヘリカルギアを具備するように形成されている。 本方法のそのような一実施形態において、ギア構造は、1つまたは複数の鋼のバーの各末端に隣接した歯全体またはヘリカルギア全体を具備し、これによって2つの歯またはヘリカルギアの間において溶接を実施することが可能であるように形成されている。

    本発明のこれらのおよび他の実施形態は、本発明を利用して得られた利点とともに以下の文章に記載される。

    本発明は、添付図を参照するとともに、以下により詳細に記載される。

    本発明の第1実施形態を示した図である。

    本発明の第1実施形態を示した図である。

    本発明の第1実施形態を示した図である。

    本発明の第1実施形態を示した図である。

    本発明の第2実施形態を示した図である。

    本発明の第2実施形態を示した図である。

    本発明の第2実施形態を示した図である。

    本発明の第2実施形態を示した図である。

    本発明の第3実施形態を示した図である。

    本発明の第3実施形態を示した図である。

    本発明の第3実施形態を示した図である。

    本発明の第3実施形態を示した図である。

    本発明の第4実施形態を示した図である。

    本発明の第5実施形態を示した図である。

    本発明のさらなる実施形態を示した図である。

    本発明のさらなる実施形態を示した図である。

    本発明のさらなる実施形態を示した図である。

    本発明のさらなる実施形態を示した図である。

    本発明のさらなる実施形態を示した図である。

    本発明のさらなる実施形態を示した図である。

    本発明のさらなる実施形態を示した図である。

    本発明のさらなる実施形態を示した図である。

    図1a〜1dは、本発明の一実施形態による中空溶接ギアリングを得るための方法を示している。 図1aは鋼のバー100を示しており、互いに反対を向いた第1主面110および第2主面120が示され、また、互いに反対側となった2つの末端115,125も示されている。 図1aの一点鎖線は第1ギア構造の外形であり、鋼のバー100の第1主面110に形成される。

    一実施形態において、第1ギア構造は鋼のバー100の第1主面110上に転造を利用して形成されている。

    別の実施形態において、第1ギア構造は鋼のバー100の第1主面110上に機械加工を利用して形成されている。

    別の実施形態において、第1ギア構造は鋼のバー100の第1主面110上に転造と機械加工との組み合わせによって形成されている。

    これらのギア構造形成の異なった方法は、異なった利点を提供する。
    転造を利用してギア構造を形成することは、転造に起因した平滑な且つ連続的な材料流れのために、格別に強靭なギア構造を提供する。
    機械加工を利用して本発明によるギア構造を形成することは有利であり、それは、機械加工が鋼のバーに、すなわち直線的な構造に実施されるためであり、リングの湾曲した外周に機械加工を行うことに対して、機械加工がより容易であり、したがって安価なコストとなるためである。

    転造を利用して形成されたギア構造は、これ以降に詳述されているように、異なった形式および形状を示し得るが、図1a〜1cに示された実施形態においては、ギア構造は「歯」の形状、すなわちとがった三形構造を備えた突起の形状の歯131〜138を具備しており、頂点はギア構造が形成された鋼のバーの第1主面110から離れるように向いている。 適切に、歯は鋼のバーの主面上において均等に離間されており、中間領域によって分離されている。

    本発明によるさらに別の利点は、図1aおよび1bに示されたように、ギア構造が直線的な鋼のバーの平坦な面上に形成されることであり、それはリング形状の面上にギア構造を形成するよりも容易である。

    図1bは完成したギア構造、すなわち相互に間隔をあけて鋼のバー100の第1主面上に形成された歯131〜138を示している。 図1bの2つの矢印により示されたように、鋼のバー100はここでは曲げられてリングを形成し、鋼のバー100の2つの反対側の末端115,125が接触する。 図1bの矢印は、ギア構造が、形成されたリングの外周から外側に面する方向に鋼のバーが曲げられることを示している。 本発明の別の実施形態において、鋼のバーは別の方向に曲げられ、ギア構造が、形成されたリングの内周から内側に面している。

    鋼のバーがリング形状に曲げられた場合、鋼のバー100の2つの反対側の末端115,125はフラッシュ溶接を利用して互いに接合され、溶接はリングを形成する。 (完全性の目的のため、フラッシュ溶接の実施の例示はこの文章の最後に示される。)適切に、ギア構造が歯を具備している場合、溶接は2つの歯の間で行われ、以下のような規則において達成される。 ギア構造は鋼のバーの隣接した末端115,125の歯131,138の全体を具備するように形成されており、したがって、フラッシュ溶接を2つの歯の間において実施することが可能である。

    当然に、本発明は、フラッシュ溶接が歯またはヘリカルギア内において実施される実施形態も含んでおり、その場合、歯またはヘリカルギアの一部はそれらの各々の末端に形成されており、それらはフラッシュ溶接を利用して接合され、完全な歯またはヘリカルギアが、2つの末端がフラッシュ溶接によって互いに接合された後に形成される。

    図1cは本発明のこの実施形態によって得られた中空溶接ギアリング160を示している。 図1cから見られるように、中空溶接ギアリング160は外周140と内周140とを備え、少なくとも1つのそれらの周上にギア構造も備え、図1cに示された実施例においては外周140上にある。 この実施例におけるギア構造は、相互に間隔をあけられた歯形状の歯131〜138を具備している。

    図1cに見られるように、フラッシュ溶接を利用して、溶接接合部151が完成した中空ギアリング160に形成され、溶接接合部151は適切に2つの歯131と138との間に位置している。

    図1dは図1cの中空溶接ギアリング160を示しているが、ここではフラッシュ溶接の接合部が平滑化されており、それは例えば機械加工を利用して実施される。

    図2a〜2dは本発明の方法および中空溶接ギアリング(参照符号260を付して図2cに示されている。)の両方の別の実施形態を示しており、ギアリングはこの実施形態によって得られたものである。 図2aおよび2bに示された方法、ならびに図2cに示された完成品260は、図1a〜1cに示されたものとほぼ類似しているので、ここでは詳細に記載されていないが、図に見られているように、(図2aの一点鎖線によって外形を示された)ギア構造は、転造、機械加工、またはそれらの組み合わせを利用して鋼のバー200の第2主面220上に形成されている。 図2bによれば、鋼のバー200はリング形状に曲げられ、鋼のバー200の互いに反対側にある2つの末端215,225はフラッシュ溶接を利用して互いに接合され、これは図1a〜1cに関連した記載と同じ様式である。 中空溶接ギアリング260はこの方式によって得られ、したがって、図1cのものと類似しているが、ギア構造がリング260の内周255から内側に面している点において異なっている。

    図2dは図2cの中空溶接ギアリング260を示しているが、ここではフラッシュ溶接の接合部が平滑化されており、それは例えば機械加工を利用して実施される。

    当然に、図2cおよび2dの実施形態260は、図1aに示したように、鋼のバー100の第1主面110上にギア構造を形成し、次いで図2bの矢印を利用して示されたように反対方向に鋼のバーを曲げることによっても得ることが可能である。

    図3a〜3dは、本発明の方法のさらに別の実施形態、およびどのようにして別の実施形態である中空溶接ギアリング360が得られるか、を示している。 図3aおよび3bに示されたように、この実施形態においては、第1ギア構造が鋼のバー300の第1主面310上に適切に転造、機械加工またはそれらの組み合わせを利用して形成され、それに加えて第2ギア構造が転造を利用して鋼のバー300の第2主面320上に形成されている。 第1主面310および第2主面320は鋼のバー300の反対向きの主面である。 したがって、両方のギア構造は転造を利用して形成されている。 第1および第2ギア構造は、「歯」形状の歯を具備し、第1ギア構造の歯は331´〜338´として図示され、第2ギア構造の歯は331〜338として図示されている。

    なお、この実施形態においては、鋼のバー300は曲げられてリング形状とされ、鋼のバー300の互いに反対側にある2つの末端315,325はフラッシュ溶接を利用して互いに接合され、これは図1a〜1cおよび図2a〜2cに関連した記載と同じ形式である。 中空溶接ギアリング360はこの方式によって得られ、したがって、図1cおよび2cのものと類似しているが、2つのギア構造を備え、1つがリング360の内周355から内側に面し、もう1つがリング340の外周340から外側に面している点において異なっている。

    図3dは図3cの中空溶接ギアリング360を示しているが、ここではフラッシュ溶接の接合部が平滑化されており、それは例えば機械加工を利用して実施される。

    今までのところ、本実施形態においては、ギア構造は「歯」の形状の歯として記載されおよび示されており、外側および/または内側に面している。 図4に示された別の実施形態460において、ギア構造は歯を具備しており、この歯はギア構造が配置された溶接リングの外周から外側に面した突起を備えた滑らかな構造を備えている。 当然に、そのような歯は中空溶接ギアリングのいずれかの周上に、またはリングの両方の周上に形成され得る。 フラッシュ溶接による溶接接合部451は図4に示されている。

    図5に示されたさらに別の実施形態においては、ギア構造はヘリカルギアを具備している。 そのような実施形態においては、少なくとも1つの溶接接合部が2つのヘリカルギアの間に配置され、適切に「歯の実施形態」と同様の様式において実行されている。 1つまたは複数のギア構造は適切に形成されて、1つまたは複数の鋼のバーの各末端に隣接したヘリカルギアを具備しており、したがって、2つのヘリカルギアの間においてフラッシュ溶接を実行することが可能である。 図4に示された「滑らかな歯の実施形態」においても同様であり、図3a〜3dに示された「両歯の実施形態」に関しても同様である。 フラッシュ溶接による溶接接合部551は図5に示されている。

    図6は本発明の中空ギアリングのさらなる実施形態600を示しており、図1〜5の実施形態と同様の方式において得られるが、この実施形態においては、ギア構造は互いに直近に隣接して配置された歯630〜650を具備している。 フラッシュ溶接による溶接接合部651は図6に示されている。

    図7は本発明の中空ギアリングのさらなる実施形態700を示しており、図1〜6の実施形態と同様の方式において得られるが、この実施形態においては、歯731〜738が外周140から90°の角度を指したギア構造を具備してギア構造が形成されている。 当然に、他の角度およびギア構造の他の形状もこの実施形態における本発明の範囲内に想定される。 フラッシュ溶接による溶接接合部751は図7に示されている。

    図1〜3は、1つの連続的な鋼のバーを使用して中空ギアリングを得るための方法を示している。 しかしながら、本発明は以下に2つ以上の鋼のバーを使用して中空ギアリングを得るための方法も開示している。
    ・ 第1ギア構造が2つ以上の細長い鋼のバーの各々の第1主面上に形成される。
    ・ 2つ以上の鋼のバーが曲げられ、各々が第1半径のリングのリングセグメントを形成する。
    ・ 2つ以上の鋼のバーの末端が、第1半径の中空溶接リングを形成するために、フラッシュ溶接を利用して互いに接合される。

    したがって、本発明のこの実施形態は少なくとも2つの鋼のバーを使用することを含んでおり、それらのバーは曲げられ、次いで一体に接合されて中空ギアリングを形成し、接合はフラッシュ溶接を利用して実施される。 使用される2つ(以上)の鋼のバーは均等な長さとすることが可能であり、これは、それらのバーが中空ギアリングの均等な部品を形成することを意味しており、または、それらのバーが同一の半径に曲げられる限り、異なった長さの部品を形成することが可能であり、それらが異なった角度長さであっても、組み合わせて形成する「円形セグメント」となる。

    複数の鋼のバーがこの実施形態において使用され、より多くのフラッシュ溶接接合部が形成されるという事実は別として、1つの鋼のバーが使用されて中空ギアリングを形成する実施形態に関する前述の特徴は、この実施形態にも同様に当てはまり、例えば、ギア構造の形式および形状、ならびにどのようにギア形状が形成されるかということ、ならびにギア構造が中空ギアリングのどこに配置されるかといったことである。

    本発明の中空ギアリングを形成するための1つ以上の円形セグメントの使用は、以下の様式においても説明され得る。
    ・ 第1ギア構造は少なくとも1つの細長い鋼のバーの第1主面上に形成される。
    ・ 少なくとも1つの鋼のバーが曲げられ、第1半径の円の円形セグメントを形成する。
    ・ 第1半径のギアリングを形成するために、少なくとも1つの鋼のバーの末端がフラッシュ溶接を利用して互いに結合される。

    したがって、ここで述べられた円形セグメントは完全な円(360°)の1つの円形セグメントであるか、またはそのような円の一部であり、溶接によって完全な円を形成するように一体に接合されるものであるか、のいずれかである。 当然に、1つ以上の円形セグメントが使用される(すなわち、各円形セグメントが360°よりも小さい)場合、ギア構造が形成される面は同一の方向に面して形成される。

    フラッシュ溶接はこれまでの記載に述べられており、したがって、フラッシュ溶接の1つのバージョンの短い記載が以下に与えられている。

    互いにつき合わされて、鋼のバーがリングを形成する鋼のバーの末端は、上側ダイと下側ダイとの2つのダイにクランプされ、上側ダイは鋼性であり、下側ダイは銅製である。 末端は一体とされ、電流が流される。 これによって、アークが2つの接合面、すなわち2つの面の末端の間に発生する。 フラッシュ溶接工程の初期段階において、アークギャップは極めて大きく、2つの面を均等にかつ清浄にする。 ギャップを減少させて接近させること、および開くことは2つの末端に熱を発生させる。 温度が「鍛造」温度に到達した場合、圧力が負荷される。 フラッシュが接合面の間に形成され、潜在的な不純物と欠陥とを溶接領域から排除する。

    本発明は、これまでに記載され且つ図によって示された実施形態の例に限定されるものではないが、添付の特許請求の範囲内において自由に変化してもよい。 例えば、本発明の中空溶接ギアリングは一方の周に1つの種類のギア構造を備え、他方の周に別の種類のギア構造を備えることが可能であり、例えば、該周にヘリカルギアのギア構造を備え、内周に「歯」を備えたギア構造を備えることが可能である。 さらに、転造を利用して形成されるある種のギア構造が改善され、すなわち、機械加工を利用して「仕上げ」られることが可能である。 しかしながら、任意のそのような機械加工はその性質において軽微であり、したがって、材料に起因した任意の欠点は機械加工によって軽微にまたは無視できるものとなる。

    さらに、本発明は複数の方法の実施形態を利用して記載されたが、本発明は製品、すなわち特許請求の範囲に概説されたそれらの方法によって得られる中空溶接ギアリングも含んでいる。

    100,200,300 ・・・鋼のバー、 110,310 ・・・第1主面、 115,125,215,225 ・・・末端、 120,220 ・・・第2主面、 131〜138,331〜338,331´〜338´,630〜650,731〜738 ・・・歯、 140,340 ・・・外周、 151,451,551,651,751 ・・・溶接接合部、 155,255,355 ・・・内周、 160,260,360,460,560,600 ・・・中空溶接ギアリング、 220 ・・・第2主面

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