How to use the ceramide derivatives

申请号 JP2001570614 申请日 2001-03-28 公开(公告)号 JP2003528851A 公开(公告)日 2003-09-30
申请人 ザ リポソーム カンパニー、インコーポレーテッド; 发明人 アリ,シャウカット; ジャノフ,アンドリュー・エス; タン,シン‐イー・イヴェット; メイヒュー,エリック;
摘要 (57)【要約】 【課題】 セラミド誘導体、セラミド誘導体を含有する製薬学的組成物、および疾患等の治療薬としてのセラミド誘導体の治療用途を提供する。 【解決手段】 式(I)、 【化1】
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 式、 【化1】 (式中、 RはC n2n+1であり、nは1〜18の整数であり、 AはCH 2 −CH 2 、CH 2 −CH(OH)またはcis、transもしくはc
    is+transCH=CHであり、 MはC(O)またはCH 2であり、 QはC、OCまたはS(O 2 )Nであり、 YはH、OH、C 1 −C 6アルキル、C(O)OH、アリール、フェニル、NH 2
    、NO 2 、C 65 、ハロゲン、NH−P 1 、(O)または(S)であり、 ZはH、C 65 、アルキル、NH 2 、NH−P 1またはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)である場合には、Zは存在せず、X、YおよびZが異なる部分として存在する場合には、本発明の化合物はα−炭素に対してR配置、S配置またはR配置とS配置の任意の組み合わせを有し、 XはF、Cl、Br、I、C 65 、O−Si(CH 33 、O−Si(C 493
    、O−Si(C 653 、C 1 −C 17アルキル、−CH 2 −O−X 1または【化2】 であり、 kは0〜6の整数であり、 R 1 、R 2およびR 3は、各々独立に、H、C 1 −C 6アルキル、C 1 −C 6アルケニル、C 2 −C 6シクロアルキルまたはアリールであり、 X 1はH、OH、C 1 −C 6アルキル、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、C 2 −C 6シクロアルキル、アリール、フェニル、ハロゲン、NO 2 、CN
    、C(O)H、C(O)OH、C(O)OCH 3 、COCH 3 、CH 2 OH、NH 2 、NHCH 3 、CONH 2 、N(CH 2 CH 22 Cl 2 、B(OH) 2 、フリル、O
    −アルキルまたはアリールスルホネートであり、 X 2は−O−CH 2 −であり、X 3は−O−CH 2 −または−O−であり、X 2およびX 3は一体として複素環を形成し、 P 1はHまたはアミノ保護基である)の化合物。 【請求項2】 YおよびZが各々独立にHまたはC 65である、請求項1に記載の化合物。 【請求項3】 MがC(O)であり、XがBrまたはC 1 −C 17アルキル基であり、QがCであり、ZがH、C 65基、アルキル基またはC(O)OHである、請求項1に記載の化合物。 【請求項4】 MがC(O)であり、Xが【化3】 である、請求項1に記載の化合物。 【請求項5】 MがC(O)であり、Xが【化4】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH 3 、NO 2 、C
    N、C(O)OH、C(O)OCH 3 、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YがH、CH 3 、NH 2またはNO 2であり、 ZがHである、請求項1に記載の化合物。 【請求項6】 MがC(O)であり、Xが【化5】 であり、 YがH、CH 3 、NH 2またはNO 2であり、 ZがHである、請求項1に記載の化合物。 【請求項7】 MがC(O)であり、Xが【化6】 であり、 YがH、CH 3 、NH 2またはNO 2であり、 ZがHである、請求項1に記載の化合物。 【請求項8】 MがC(O)であり、Xが【化7】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH 3 、NO 2 、C
    N、C(O)OH、C(O)OCH 3 、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 X 4がH、ハロゲン、OH、OCH 3 、NO 2 、CN、C 1 −C 6アルキルまたはC 2 −C 6シクロアルキルであり、 YがH、CH 3 、NH 2またはNO 2であり、 ZがHである、請求項1に記載の化合物。 【請求項9】 MがC(O)であり、Xが【化8】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH 3 、NO 2 、C
    N、C(O)OH、C(O)OCH 3 、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YがHであり、 ZがH、C 1 −C 6アルキルまたはC 2 −C 6シクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。 【請求項10】 MがC(O)であり、Xが【化9】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH 3 、NO 2 、C
    N、C(O)OH、C(O)OCH 3 、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YがHであり、 ZがH、C 1 −C 6アルキルまたはC 2 −C 6シクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。 【請求項11】 MがC(O)であり、Xが【化10】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH 3 、NO 2 、C
    N、C(O)OH、C(O)OCH 3 、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YがHであり、 ZがH、C 1 −C 6アルキルまたはC 2 −C 6シクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。 【請求項12】 MがC(O)であり、Xが【化11】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH 3 、NO 2 、C
    N、C(O)OH、C(O)OCH 3 、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YがH、C 1 −C 6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH 2
    、NO 2 、(O)または(S)であり、 ZがHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zが存在しない、請求項1に記載の化合物。 【請求項13】 MがC(O)であり、Xが【化12】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH 3 、NO 2 、C
    N、C(O)OH、C(O)OCH 3 、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YがH、C 1 −C 6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH 2
    、NO 2 、(O)または(S)であり、 ZがHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zが存在しない、請求項1に記載の化合物。 【請求項14】 MがC(O)であり、Xが−CH 2 −O−X 1であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH 3 、NO 2 、C
    N、C(O)OH、C(O)OCH 3 、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YがH、C 1 −C 6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH 2
    、NO 2 、(O)または(S)であり、 ZがHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zが存在しない、請求項1に記載の化合物。 【請求項15】 MがC(O)であり、Xが【化13】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、
    COCH 3 、CH 2 OH、フェニルまたはアリールであり、 YがH、C 1 −C 6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH 2
    、NO 2 、(O)または(S)であり、 ZがHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zが存在しない、請求項1に記載の化合物。 【請求項16】 MがC(O)であり、Xが【化14】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、
    COCH 3 、CH 2 OH、フェニルまたはアリールであり、 ZがNH 2またはNH−P 1である、請求項1に記載の化合物。 【請求項17】 MがC(O)であり、Xが【化15】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、
    COCH 3 、CH 2 OH、フェニルまたはアリールであり、 YがH、OH、ハロゲン、NH 2 、NH−P 1 、(O)または(S)である、請求項1に記載の化合物。 【請求項18】 MがC(O)であり、Xが【化16】 であり、 X 1がH、C 1 −C 6アルキル、C 1 −C 6 O−アルキル、C 1 −C 6 S−アルキル、
    COCH 3 、CH 2 OH、フェニルまたはアリールである、請求項1に記載の化合物。 【請求項19】 P 1が、Boc、Fmoc、Troc,シリル、スルホニル、アセチルおよびベンジルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。 【請求項20】 D−threo配置を有する、請求項1に記載の化合物。 【請求項21】 L−threo配置を有する、請求項1に記載の化合物。 【請求項22】 D−erythro配置を有する、請求項1に記載の化合物。 【請求項23】 L−erythro配置を有する、請求項1に記載の化合物。 【請求項24】 XがBrであり、YがHであり、ZがHである、請求項3
    に記載の化合物。 【請求項25】 nが11であり、AがCH 2 −CH 2である、請求項24に記載の化合物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 [技術分野] 本発明は、セラミド誘導体と、セラミド誘導体を含有する製薬学的組成物と、
    癌、糖尿病などの代謝性疾患、炎症状態およびウィルス感染症の治療薬としてのセラミド誘導体の治療用途とに関する。 【0002】 [背景技術] セラミドは、スフィンゴミエリンの細胞内加分解によって通常形成されるクラスの天然型スフィンゴ脂質であり、全ての動物細胞に見られる。 スフィンゴ脂質の代謝物は、おそらく第一または第二メッセンジャーとして信号伝達および細胞調節に関与する。 セラミドは、直接の標的だけでなく、作用機序も十分に理解されていないが、セラミドが、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)、Fasリガンド、電離放射線および化学療法剤によって誘発されるアポトーシスの通常の成分として重要な役割を果たすことを示唆するいくつかの証拠がある。 細胞内セラミドは、多種多様の細胞系においてアポトーシスが誘発されている際に上昇しており、細胞透過性セラミド類似物を添加すると多数の細胞系統においてアポトーシスが誘発され、セラミド生成がアポトーシス反応において直接的な役割を果たしているという証拠となっている。 【0003】 アポトーシスは、膜結合粒子への断片化により細胞死を生ずるプログラムされた事象をいい、これらの粒子は次いで他の細胞によって貪食される(例えば、 tedman's Medical Dictionary(Illustra ted )参照)。 細胞は、典型的には、自己反応性T細胞の排除、半減期が短い細胞(例えば、好中球)の死、成長因子枯渇細胞の退行、胚発生中の形態形成細胞の死および細胞性細胞毒性の細胞標的の死などの生理的に決定された環境においてアポトーシスを受ける(例えば、J.Cohen, Immunol.To
    day,14(3):126−130(1993)参照)。 【0004】 アポトーシスを受ける細胞は、膜を保持し、浸透圧を調節することができる細胞断片であるアポトーシス小体に細分化することができる。 壊死細胞とは異なり、細胞内容物は漏洩せず、炎症応答は発生しない。 アポトーシス細胞は、典型的には、分裂した細胞質膜と凝縮して分裂した核を有する。 これらの細胞における核染色質は、アポトーシス中のエンドヌクレアーゼ活性化の結果としてヌクレオソーム間において無作為に断片化される。 【0005】 アポトーシス細胞の転写は停止するが、転写のみの停止から予測されるより迅速に細胞死は生ずる。 これは、転写の停止以外の細胞過程がアポトーシスに関与している可能性があることを示している。 遺伝子発現自体は、実際にはアポトーシスに関連する形態変化の発生に必要となる場合がある(J.Cohen、上記参照)。 または、転写停止の阻止自体がアポトーシスを誘発することがある。 さらに、いくつかの細胞のアポトーシスは、どのみち蛋白質合成の阻止によって影響されるとは思われない。 bcl−2発癌遺伝子の発現は、例えば、別の刺激によって誘発されるアポトーシスを阻害することができ、癌発生に寄与する可能性がある。 従って、bcl−2発現の阻害がアポトーシスを誘発するのに必要になることがある(例えば、J.Marx,Science 259 :760−761
    (1993);J. Cohen,上記;G. Williams and C. S
    mith,Cell 74 :777(1993);M. Barinaga,Sci
    ence 259 :762(1993年2月5日)参照)。 C−myc蛋白質は細胞増殖を刺激することが知られているが、追加の増殖刺激が存在しない場合にはアポトーシスを刺激することもある。 p53は腫瘍の増殖を抑制すると考えられており、これもまたアポトーシスを刺激することがある。 腫瘍壊死因子(TNF
    )に相同な膜貫通蛋白質であるC−fasも、TNF自体と同様にアポトーシスを誘発できる。 【0006】 TNFは、単球およびマクロファージによって産生されるモノカイン蛋白質である。 TNF蛋白質は、構造的および機能的に関連のある2つの周知の、TNF
    −αおよびTNF−βが存在し、共に同じ細胞表面受容体に結合する。 TNFがこれらの受容体に結合すると、スフィンゴミエリナーゼの活性化を含む多数の信号伝達経路が活性化される(例えば、M.Raines et al.,J.B
    iol. Chem. 268 (20):14572(1993);L. Obeid
    et al. ,Science 259 :1769(1993年3月12日);
    H. Morishige et al. ,Biochim. Biophys. A
    cta. 1151 :59(1993);J. Vilcek and T. Le
    e,J. Biol. Chem. 266 (12):7313(1991);Dba
    ibo et al. ,J. Biol. Chem. 268 (24):17762
    (1993);R. Kolensnik,Trends Cell. Biol. :232(1992);J. Fishbein et al. ,J. Biol
    . Chem. 268 (13):9255(1993)参照)。 【0007】 一般に、アポトーシスは、2段階、つまり最初の約束段階(commitme
    nt phase)と次の核染色体の凝縮、DNAの断片化および細胞膜への変化を生ずる執行段階で生じる。 システインプロテアーゼの1ファミリーであるカスパーゼは、アポトーシスの実行段階において重要な役割を果たし、前アポトーシスシグナルに応答して惹起されるカスケードおよび細胞を分解に導く細胞内基質の切断に関与する。 カスケード内の機能に基づいて、カスパーゼは2つのカテゴリー、イニシエーターとエフェクターに分類することができる。 カスパーゼ8および9などの異なるイニシエーターカスパーゼは別個のシグナルを仲介する。 カスパーゼ8は、Fas受容体のデスエフェクタードメインDEDおよび補助因子FADD(Fas−associated protein with dea
    th domain)に結合する。 カスパーゼ9の活性化には、チトクロームc
    、dATPおよびAPAF−1などのいくつかの補助因子が必要であり、カスパーゼリクルートメントドメイン(caspase recruitment d
    omain(CARD)を介する。 スフィンゴ脂質誘発性アポトーシスを防止するカスパーゼ阻害剤を使用したカスパーゼカスケード中のセラミドの役割に関するいくつかの証拠は、セラミド形成がアポトーシスの執行段階に関連することを示唆している。 セラミドの細胞レベルを調節することは、細胞調節およびアポトーシスを調節する有用な方法となるだろう。 【0008】 セラミド濃度の増加がアポトーシスを刺激することができることは以前に報告されている。 セラミドは、スフィンゴシンのようなスフィンゴイド塩基の脂肪酸誘導体を含有するクラスのスフィンゴ脂質である(例えば、Stedman's
    Medical Dictionary(Illustrated),24t
    h edition(J.V.Basmajian et al.,eds),
    Williams and Wilkins,Baltimore(1982)
    ,p. 99参照)。 異なるセラミド間の特徴は、異なる脂肪酸がスフィンゴイド塩基に結合することによる。 例えば、ステアリン酸はスフィンゴシンのアミド基に結合して、セラミドCH 3 (CH 212 CH=CH−CHOH−CH(CH 2
    H)−NH−CO−(CH 216 CH 3を生じる。 これよりももっと短い脂肪酸や長い脂肪酸がスフィンゴイド塩基に結合してもよい。 このような化合物の類似物を形成するために、スフィンゴ脂質およびセラミドにある種の化学基を結合するとセラミドがスフィンゴミエリンに生物変換するのを阻止することができ、それによってアポトーシスを刺激するセラミド濃度の上昇を生じることができることを出願人らは以前に報告している。 【0009】 セラミドは全ての真核細胞の細胞膜に見られ、種々の重要な細胞過程に関与することが知られている。 さらに、ある種のスフィンゴ脂質化合物は細胞増殖を防止する際に何らかの役割を果たすことが見出されている。 しかし、本発明の特定のハロゲン化セラミド並び悪性疾患、糖尿病などの代謝状態、炎症およびウィルス感染症を治療する際のそれらの用途は以前の技術では認識されていない。 【0010】 細胞透過性短鎖(C 2 −C 6 )セラミドは、内因性セラミドレベルに直接影響を与えることが知られており、これらの短鎖セラミドは、セラミド媒介性細胞機能を検討するのに使用されている。 さらに、ハロゲン化セラミドは、神経系の種々の異常の治療薬として有用である可能性があることを示唆している報告もあるが、C2およびC6セラミドなどの非ハロゲン化類似物と比較したとき、ハロゲン化セラミド誘導体が大きな抗悪性腫瘍作用を示すと思われることは示されていない。 【0011】 [発明の開示] 簡単に説明すると、本発明は、式I、 【化17】

    (式中、 RはC

    n

    2n+1であり、nは1〜18の整数であり、 AはCH

    2 −CH

    2 、CH

    2 −CH(OH)またはcis、transもしくはc


    is+transCH=CHであり、 MはC(O)またはCH

    2であり、 QはC、OCまたはS(O

    2 )Nであり、 YはH、OH、C

    1 −C

    6アルキル、C(O)OH、アリール、フェニル、NH

    2


    、NO

    2 、C

    6

    5 、ハロゲン、NH−P

    1 、(O)または(S)であり、 ZはH、C

    6

    5 、アルキル、NH

    2 、NH−P

    1またはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)である場合には、Zは存在せず、X、YおよびZが異なる部分として存在する場合には、本発明の化合物はα−炭素に対してR配置、S配置またはR配置とS配置の任意の組み合わせを有し、 XはF、Cl、Br、I、C

    6

    5 、O−Si(CH

    3

    3 、O−Si(C

    4

    9

    3 、O−Si(C

    6

    5

    3 、C

    1 −C

    17アルキル、−CH

    2 −O−X

    1または【化18】 であり、 kは0〜6の整数であり、 R

    1 、R

    2およびR

    3は、各々独立に、H、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6アルケニル、C

    2 −C

    6シクロアルキルまたはアリールであり、 X

    1はH、OH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−


    アルキル、C

    2 −C

    6シクロアルキル、アリール、フェニル、ハロゲン、NO

    2


    CN、C(O)H、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、COCH

    3 、CH

    2 OH、


    NH

    2 、N

    3 、NHCH

    3 、CONH

    2 、N(CH

    2 CH

    2

    2 Cl

    2 、B(OH)

    2


    フリルまたはアリールスルホネートであり、 X

    2は−O−CH

    2 −であり、X

    3は−O−CH

    2 −または−O−であり、X

    2


    およびX

    3は一体として複素環を形成し、 P

    1はHまたはアミノ保護基である)の化合物に関係する。 本発明のセラミド誘導体は、D−erythro、D−threo、L−erythroおよびL−


    threo配置の1つまたは任意の組み合わせであってもよく、(+)および(


    −)光学異性体の1つまたは任意の組み合わせであってもよい。 【0012】 以下の置換基の組み合わせが式Iに好ましい: YおよびZは各々独立にHまたはC

    6

    5である。 MはC(O)であり、XはBrまたはC

    1 −C

    17アルキル基であり、QはCであり、ZはH、C

    6

    5基、アルキル基またはC(O)OHである。 MはC(O)であり、Xは【化19】 である。 MはC(O)であり、Xは【化20】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはH、CH

    3 、NH

    2またはNO

    2であり、 ZはHである。 MはC(O)であり、Xは【化21】 であり、 YはH、CH

    3 、NH

    2またはNO

    2であり、 ZはHである。 MはC(O)であり、Xは【化22】 であり、 YはH、CH

    3 、NH

    2またはNO

    2であり、 ZはHである。 MがC(O)であり、Xは【化23】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 X

    4はH、ハロゲン、OH、OCH

    3 、NO

    2 、CN、C

    1 −C

    6アルキルまたはC

    2 −C

    6シクロアルキルであり、 YはH、CH

    3 、NH

    2またはNO

    2であり、 ZはHである。 MはC(O)であり、Xは【化24】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはHであり、 ZはH、C

    1 −C

    6アルキルまたはC

    2 −C

    6シクロアルキルである。 MはC(O)であり、Xは【化25】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはHであり、 ZはH、C

    1 −C

    6アルキルまたはC

    2 −C

    6シクロアルキルである。 MはC(O)であり、Xは【化26】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはHであり、 ZはH、C

    1 −C

    6アルキルまたはC

    2 −C

    6シクロアルキルである。 MはC(O)であり、Xは【化27】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはH、C

    1 −C

    6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH

    2


    、NO

    2 、(O)または(S)であり、 ZはHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zは存在しない。 MはC(O)であり、Xは【化28】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはH、C

    1 −C

    6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH

    2


    、NO

    2 、(O)または(S)であり、 ZはHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zは存在しない。 MはC(O)であり、Xは−CH

    2 −O−X

    1であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはH、C

    1 −C

    6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH

    2


    、NO

    2 、(O)または(S)であり、 ZはHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zは存在しない。 MはC(O)であり、Xは【化29】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、


    COCH

    3 、CH

    2 OH、フェニルまたはアリールであり、 YはH、C

    1 −C

    6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH

    2


    、NO

    2 、(O)または(S)であり、 ZはHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zは存在しない。 MはC(O)であり、Xは【化30】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、


    COCH

    3 、CH

    2 OH、フェニルまたはアリールであり、 ZはNH

    2またはNH−P

    1である。 MはC(O)であり、Xは、 【化31】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、


    COCH

    3 、CH

    2 OH、フェニルまたはアリールであり、 YがH、OH、ハロゲン、NH

    2 、NH−P

    1 、(O)または(S)である。 MはC(O)であり、Xは【化32】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、


    COCH

    3 、CH

    2 OH、フェニルまたはアリールである。 P

    1は、Boc、Fmoc、Troc,シリル、スルホニル、アセチルおよびベンジルである。 【0013】 本発明はまた、上記のセラミド誘導体を含有する製薬学的組成物と、脂質および上記のセラミド誘導体を含有する脂質二重膜を有するリポソームとを含む。 本発明は、抗癌、抗炎症または抗ウィルスに有効な量のセラミド誘導体を癌、炎症性疾患またはウィルス感染症に罹患した動物に投与することによって動物を治療する方法を含む。 【0014】 [発明の詳細な説明] 本発明は、著しい抗悪性腫瘍作用を示す新規セラミド誘導体を含む。 本発明のセラミド誘導体は、式I、 【化33】 (式中、 RはC

    n

    2n+1であり、nは1〜18の整数であり、 AはCH

    2 −CH

    2 、CH

    2 −CH(OH)またはcis、transもしくはc


    is+transCH=CHであり、 MはC(O)またはCH

    2であり、 QはC、OCまたはS(O

    2 )Nであり、 YはH、OH、C

    1 −C

    6アルキル、C(O)OH、アリール、フェニル、NH

    2


    、NO

    2 、C

    6

    5 、ハロゲン、NH−P

    1 、(O)または(S)であり、 ZはH、C

    6

    5 、アルキル、NH

    2 、NH−P

    1またはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)である場合には、Zは存在せず、X、YおよびZが異なる部分として存在する場合には、本発明の化合物はα−炭素に対してR配置、S配置またはR配置とS配置の任意の組み合わせを有し、 XはF、Cl、Br、I、C

    6

    5 、O−Si(CH

    3

    3 、O−Si(C

    4

    9

    3


    、O−Si(C

    6

    5

    3 、C

    1 −C

    17アルキル、−CH

    2 −O−X

    1または【化34】 であり、 kは0〜6の整数であり、 R

    1 、R

    2およびR

    3は、各々独立に、H、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6アルケニル、C

    2 −C

    6シクロアルキルまたはアリールであり、 X

    1はH、OH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−


    アルキル、C

    2 −C

    6シクロアルキル、アリール、フェニル、ハロゲン、NO

    2


    CN、C(O)H、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、COCH

    3 、CH

    2 OH、


    NH

    2 、N

    3 、NHCH

    3 、CONH

    2 、N(CH

    2 CH

    2

    2 Cl

    2 、B(OH)

    2


    フリルまたはアリールスルホネートであり、 X

    2は−O−CH

    2 −であり、X

    3は−O−CH

    2 −または−O−であり、X

    2


    およびX

    3は一体として複素環を形成し、 P

    1はHまたはアミノ保護基である)のものである。 本発明のセラミド誘導体は、D−erythro、D−threo、L−erythroおよびL−thr


    eo立体配座の1つまたは任意の組み合わせであってもよい。 また、本発明のセラミド誘導体は、主に(+)光学異性体であっても、主に(−)光学異性体であってもまたは(+)および(−)光学異性体の任意の組み合わせであってもよい。 【0015】 以下の置換基の組み合わせが式Iに好ましい: YおよびZは各々独立にHまたはC

    6

    5である。 MはC(O)であり、XはBrまたはC

    1 −C

    17アルキル基であり、QはCであり、ZはH、C

    6

    5基、アルキル基またはC(O)OHである。 MはC(O)であり、Xは【化35】 である。 MはC(O)であり、Xは【化36】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはH、CH

    3 、NH

    2またはNO

    2であり、 ZはHである。 MはC(O)であり、Xは【化37】 であり、 YはH、CH

    3 、NH

    2またはNO

    2であり、 ZはHである。 MはC(O)であり、Xは【化38】 であり、 YはH、CH

    3 、NH

    2またはNO

    2であり、 ZはHである。 MがC(O)であり、Xは【化39】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 X

    4はH、ハロゲン、OH、OCH

    3 、NO

    2 、CN、C

    1 −C

    6アルキルまたはC

    2 −C

    6シクロアルキルであり、 YはH、CH

    3 、NH

    2またはNO

    2であり、 ZはHである。 MはC(O)であり、Xは【化40】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはHであり、 ZはH、C

    1 −C

    6アルキルまたはC

    2 −C

    6シクロアルキルである。 MはC(O)であり、Xは【化41】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはHであり、 ZはH、C

    1 −C

    6アルキルまたはC

    2 −C

    6シクロアルキルである。 MはC(O)であり、Xは【化42】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはHであり、 ZはH、C

    1 −C

    6アルキルまたはC

    2 −C

    6シクロアルキルである。 MはC(O)であり、Xは【化43】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはH、C

    1 −C

    6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH

    2


    、NO

    2 、(O)または(S)であり、 ZはHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zは存在しない。 MはC(O)であり、Xは【化44】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはH、C

    1 −C

    6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH

    2


    、NO

    2 、(O)または(S)であり、 ZはHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zは存在しない。 MはC(O)であり、Xは−CH

    2 −O−X

    1であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、F、Cl、Br、I、OH、OCH

    3 、NO

    2 、C


    N、C(O)OH、C(O)OCH

    3 、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、フェニルまたはアリールであり、 YはH、C

    1 −C

    6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH

    2


    、NO

    2 、(O)または(S)であり、 ZはHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zは存在しない。 MはC(O)であり、Xは【化45】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、


    COCH

    3 、CH

    2 OH、フェニルまたはアリールであり、 YはH、C

    1 −C

    6アルキル、アリール、フェニル、OH、C(O)OH、NH

    2


    、NO

    2 、(O)または(S)であり、 ZはHまたはC(O)OHであり、Yが(O)または(S)の場合に、Zは存在しない。 MはC(O)であり、Xは【化46】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、


    COCH

    3 、CH

    2 OH、フェニルまたはアリールであり、 ZはNH

    2またはNH−P

    1である。 MはC(O)であり、Xは、 【化47】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、


    COCH

    3 、CH

    2 OH、フェニルまたはアリールであり、 YがH、OH、ハロゲン、NH

    2 、NH−P

    1 、(O)または(S)である。 MはC(O)であり、Xは【化48】 であり、 X

    1はH、C

    1 −C

    6アルキル、C

    1 −C

    6 O−アルキル、C

    1 −C

    6 S−アルキル、


    COCH

    3 、CH

    2 OH、フェニルまたはアリールである。 P

    1は、Boc、Fmoc、Troc,シリル、スルホニル、アセチルおよびベンジルである。 【0016】 本発明はまた、新規セラミド誘導体を含有する製薬学的組成物を含む。 製薬学的組成物は、製薬学的に許容されうる担体を含んでもよい。 本発明はまた、抗癌、抗炎症または抗ウィルス感染症に有効な量のセラミド誘導体を、癌、炎症性疾患またはウィルス感染症に罹患している動物に投与することによって、動物を治療する方法も含む。 「抗癌に有効な量」は、癌細胞または異常に増殖している他の細胞の増殖を遅くするかもしくは停止する、または癌細胞の細胞死を生ずる量である。 「抗炎症に有効な量」は、患者の炎症応答を遅くするまたは停止する量である。 「抗ウィルスに有効な量」は、ウィルスの増殖を遅くするかもしくは停止する、またはウィルスの死を生ずる量である。 【0017】 セラミド誘導体を合成するために使用する方法は特に限定されず、参照として全体の内容が本明細書に組み入れられているR. Selinger and Y


    . Lapidot,J. Lipid Res. ,7:174−175(1966


    )に記載されているものなどの、当業者に周知の種々の技法を使用することができる。 溶液相合成の例示的な実施例が後に示されているが、固相およびコンビナトリアル技法を使用することもできる。 実施例は、添付の請求の範囲に規定されている発明の範囲を限定する意図のものではない。 【0018】 スフィンゴシンおよびセラミドは、パルミトイルCoA(CH

    3 (CH

    2

    14


    CO−S−CoA)とセリンを組み合わせて、デヒドロスフィンガニン(CH

    3


    (CH

    2

    14 Co−CH(NH

    3 )−CH

    2 OHおよびCO

    2を生ずることによって動物細胞内に形成される(例えば、L.Stryer,Biochemistr


    y(2nd edition),W. H. Freeman and Co. ,


    New York,pp. 461−462参照)。 デヒドロスフィンガニンはジヒドロスフィンゴシン(CH

    3 (CH

    2

    14 −CH(OH)−CH(NH

    3 )−C


    2 OH)に変換され、次いでスフィンゴシン(CH

    3 (CH

    2

    12 CH=CH−


    CH(OH)−CH(NH

    2 )−CH

    2 OH)に変換される。 次いで、スフィンゴシンのアミド基に脂肪酸が結合して、セラミド(CH

    3 (CH

    2

    12 CH=CH−


    CHOH−CH(CH

    2 OH)−NH−CO−R(ここで、Rは脂肪酸鎖である)を生ずる。 ホスホリルコリン基(PO

    4 CH

    2 CH

    2 −N(CH

    3

    3 )がセラミドのヒドロキシル基に結合してスフィンゴミエリンCH

    3 (CH

    2

    12 CH=CH


    −CHOH−CH(CH

    2 PO

    4 CH

    2 CH

    2 −N(CH

    3

    3 )−NH−CO−R)


    を生ずることができる。 スフィンゴミエリナーゼは、スフィンゴミエリンからホスホリルコリンの加水分解除去を触媒して、セラミドを生ずることができる。 セラミドは逆に加水分解されるとスフィンゴミエリンを生ずることができる。 【0019】 理論に結びつけるのではないが、本発明のセラミドおよび以下に示すセラミドについて収集した成長阻止データは、結合しているX、YおよびZ基の性質に応じて構造−活性相関があることを示唆している。 効の差は短鎖残基を変更することによって見られるので(2−ブロモCx、2または3−メチルCx、2または3−フェニルCxセラミド系列の場合と同様である)、疎水性が細胞標的を識別する際に主要な役割を果たしている可能性がある。 そのような標的な、小さいサイズの疎水性部分だけを収容していると思われる活性部位を有することがある。 親水性部分が疎水性部分に結合すると(N−チロシン(4−O−

    t Bu)、N


    −Boc−フェニルアラニン(4−N,N−ジクロロエチル)およびN−Boc


    −フェニルアラニン(4−CH

    2 NH−iプロリルセラミド化合物の場合と同様である)、細胞毒性を増加する助けとなることがある。 【0020】 以下の説明は、生物活性を増強するために、標的結合を増加する理論的概念を示唆している。 【化49】 【0021】 種々の鎖長のアルキル鎖を含有する本発明の化合物は、本発明の教示内容を考慮すると、当業者に周知で容易に実施される数多くの方法によって合成される(


    例えば、以下を参照。 以下において、「rf」は以下の参照文献の1つをいう:


    1:J. Am. Chem. Soc. ,

    94 :6190(1972);2:J. O


    rg. Chem.

    59 :668(1994);3:Angew. Chem. In


    tl. Ed. (English),

    17 :569(1978);4:

    Vogel

    's Textbook of Practical Organic Che

    mistry (5th ed.),pp. 769−780)5:J. Org. C


    hem.

    40 :574(2975);6:J. Org. Chem.

    59 :182


    (1994);J. Org. Chem.

    25 :2098(1960);8:Sy


    nthesis(1985):pp. 253−268;9:J. Chem. So


    c. (1953):p. 2548;10:J. Am. Chem. Soc.

    90


    4462,4464(1968);11:

    Oxidations in Org

    anic Chemistry (Am.Chem.Soc,Washingto


    n,D. C. (1990),pp. 60−64;12:J. Med. Chem.

    30 1326(1987);13:Synth. Commun.

    :757(


    1979);14:The Chemistry of Amides(J.W


    iley&Sons,New York(2970)),pp. 795−801


    ;15:J. Med. Chem.

    37 :2896(1994);4:J. Med


    . Chem.

    30 :1326(1987);16:Rec. Chem. Prog


    29 :85(1968)および17:

    Phospholipids Hand

    book (Marcell Dekker,Inc.,New York(19


    93),p97))。 例えば、当業者は、出発材料としてスフィンゴシンまたはセラミドを使用すると思われる。 異なる鎖長のアルキル鎖は周知の手段によって結合または除去することができる。 【0022】 また、本発明の化合物および製薬学的に許容されうる担体を含有する製薬学的組成物も本明細書に提供される。 組成物はまた追加の生物活性剤を含有してもよい。 本明細書において使用する「製薬学的に許容されうる担体」は、一般に、リポソーム生物活性剤の製剤を含む脂質およびリポソームを、ヒトを含む動物に投与することに関連して使用することが意図されている。 製薬学的に許容されうる担体は、一般に、使用する特定のリポソーム生物活性剤、その濃度、安定性および目的のバイオアベイラビリティー、リポソーム組成物で治療する疾患、障害または状態、被験者、被験者の年齢、サイズおよび全身状態並びに例えば、鼻腔、


    経口、眼、局所、経皮、膣、皮下、乳房内、腹腔内、静脈内または筋肉内のような組成物の目的の投与経路を決定および説明するための当業者の認識範囲内の数多くの因子により製剤化される(例えば、Nairn,J.G.,Pharma


    ceutical Sciences,Mack Publishing Co


    . (1985)参照)。 生物活性剤の非経口投与に使用される製薬学的に許容されうる典型的な担体には、例えば、D5W、5容量%のデキストロースを含有する水溶液および生理食塩液を含む。 製薬学的に許容されうる担体は、例えば、含有される活性成分の安定性を増強する保存剤および抗酸化剤などのもののような追加の成分を含有してもよい。 【0023】 [実施例1: セラミド誘導体を合成する一般的手法] この実施例および以下の実施例において、純度>98%のスフィンゴシン(合成およびブタ脳)をAvanti Polar Lipids(Alabast


    er,AL)またはMatreya,Inc. (Pleasant Gap,P


    A)から入手した。 合成に使用した全ての他の試薬はAldrich(Milw


    aukee,WI)またはFluka(Ronkonkoma,NY)から入手した。 特に記載しない限り、反応および生成に使用した溶媒はAldrichから入手した。 【0024】 以下のスキーム1に一般的に示すように、スフィンゴシンを室温においてジクロロメタン(CH

    2 Cl

    2 )中でカルボン酸無水物または塩化物およびトリエチルアミン(Et

    3 N)と反応させた。 ほとんどの反応の終了時間は5分以内であった。 反応は、標準としてセラミド(C

    6 、Sigma)を使用して薄層クロマトグラフィー(TLC)でモニターした。 ほとんどの誘導体のR

    f値はCHCl

    3


    MeOH(90:10)で0.4〜0.6以内であった。 反応後、カルボン酸を使用した場合には、ジシクロヘキシル尿素の白色沈殿をCeliteパッドでろ過した。 減圧下溶媒を留去し、溶出液としてCHCl

    3 /MeOH(93:7)


    を使用してTLCで残渣を精製した。 【化50】 スキーム1 セラミド誘導体の一般的な合成経路を示す。 【0025】 [実施例2: N−2−ブロモアセチルスフィンゴシン(2−BrC2セラミド)の合成手法] 以下のスキーム2に一般的に示すように、2−ブロモ酢酸(111mg、0.


    80mmol;Aldrich Chemicals)および1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(165mg、0.8mmol、Aldrich Ch


    emicals)を含有する15mlの無水ジクロロメタン溶液にスフィンゴシン(200mg、0.67mmol、Avanti Polar Lipids


    )を添加した。 反応混合物を氷浴で0℃にし、次いでトリエチルアミン(73m


    g、100μl、Fluka)を添加した。 0℃において30分反応させた後、


    ジシクロヘキシル尿素の白色沈殿をCeliteベッドでろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。 得られた残渣を、クロロホルム:メタノール(9:1)を使用して分取TLC(シリカゲル、2000ミクロンプレート、Analtech,New


    ark,DE)で精製して、R

    f =0.5(9:1、クロロホルム:メタノール)の望ましい生成物を得た。 最後に、生成物をシクロヘキサンで凍結乾燥して、


    80mgの鱗片状粉末を得、これを1H NMRおよび質量分析計法(MS)で特徴づけた。 特徴的なプロトンシグナル(下線)をδ(ppm、CDCl

    3 )で得た:7.2(d,1H,N

    ),5.8(m,1H,C

    =CH),5.5(


    dd,1H,CH=C

    ),4.3(s,1H,C

    −OH),4.0(dd,


    2H,C

    2 OH),3.9(s,2H,C

    2 Br),3.7(m,1H,C

    −NH),2.5(bs,1H,OH),2.4(s,1H,OH),2.1(


    m,2H,アリルC

    2 ),1.6(s,2H,ホモアリルC

    2 ),1.3(s


    ,20H,(C

    2

    10 ),0.9(app.t,3H,□−C

    3 ). ESI−


    MS:m/z420(M.H

    + ),親m/z402(M−H

    2 O). H

    + . 【化51】 スキーム2 【0026】 対応する2−ブロモカルボン酸を使用したことを除いて上記と同じ手法でアシル鎖長がC

    4 〜C

    20の他のセラミドを製造した。 得られた生成物はTLCおよび1H NMRで特徴づけた。 2−クロロ酢酸および2−ヨード酢酸をそれぞれ使用したことを除いて上記と同じ手法で2−クロロおよび2−ヨードC

    2セラミドを製造し、TLCおよび

    1 H NMRで特徴づけた。 【0027】 [実施例3: 抗悪性腫瘍作用の評価] 種々のセラミドを上記のように製造し、スルホローダミンB(SRB)アッセイ(以下に記載)を使用して樹立されているいくつかの腫瘍細胞系統に対する抗腫瘍活性について評価した。 特定の白血病系統に対するセラミドの抗腫瘍活性も以下のように評価した。 HT29、ヒト結腸癌はAmerican type c


    ulture collection(Rockville,MD)から入手し、以下の細胞系統はDCD Tumor Repository(Freder


    ick,MD)から入手した:MCF7ヒト乳癌、MCF//ADR(MCF7


    アドリアマイシン耐性サブライン)、A549ヒト非小細胞癌、P388マウス白血病、P388/ADR(P388アドリアマイシン耐性サブライン)およびU937ヒト骨髄球細胞白血病。 全ての系統は、10%ウシ胎児血清(GIB


    CO)を含有する完全培地(RPMI 1640培地中で37℃において5%C


    2雰囲気下において増殖させた。 細胞種に応じて、3,000〜10,000


    個の接着細胞を、セラミドインキュベーションの1日前に、96−ウェルプレートで1ウェルあたり100μlの容量で培養した。 先ず、セラミドを、望ましい最終最大試験濃度の400倍である20mMのストック濃度のDMSO(ジメチルスルホキシド)に溶解した。 次いで、ストック溶液を完全培地で望ましい最終濃度の2倍に希釈した。 各希釈の100μl量を指定のウェルに添加した。 3日のインキュベーション後、実施例4に記載するように、細胞増殖をSRBアッセイで測定した。 アポトーシスのいくつかの検討では、20μMのプロテアーゼ阻害剤(全てEnzyme System Products,CAから購入した)、CbZ−Val−Asp(O−メチル)−フルオロメチルケトン(ZVAD


    −FMK)、Cbz−Asp−Glu−Val−Asp(O−メチル)−フルオロメチルケトン(ZDEVD−FMK)、Cbz−Ile−Glu−Thr−A


    sp(O−メチル)−フルオロメチルケトン(ZIETD−FMK)、Cbz−


    Leu−Glu−His−Asp(O−メチル)−フルオロメチルケトン(ZL


    EHD−FMK)またはCbz−Phe−Ala(O−メチル)−フルオロメチルケトン(ZFA−FMK)をセラミドインキュベーションの1時間前に細胞とインキュベーションした(Cbz=保護基ベンジルカルボメトキシ)。 【0028】 [実施例4: 細胞増殖アッセイI] スルホローダミンB(SRB)アッセイは、Monk,A. et al. ,J


    Natl Cancer Inst,83:757−766(1991)、(


    参照として本明細書に組み入れられている)に記載されている方法をわずかに改良して実施した。 実験用のセラミド誘導体または対照化合物(すなわち、薬物を使用しない)と共にインキュベーションした後、細胞を冷却した50%(wt/


    vol)トリクロロ酢酸(TCA)50μlで4℃において60分固定した。 上清を捨て、プレートを脱イオン水で6回洗浄し、空気乾燥した。 沈殿物をSRB


    溶液(0.4%wt/volの1%酢酸溶液)100μlで室温において10分固定し、1%酢酸で3回洗浄して遊離のSRBを除去し、プレートを空気乾燥した。 結合したSRBはTris緩衝液(100mM)で溶解し、自動プレートリーダー(Bio−Rad,Model3550−UV)を使用して490nmで光学密度(ODs)を読んだ。 バックグラウンド値を試験データから引き、データを対照の%として算出した。 GI

    50は、未処理の対照試料と比較したときの、


    正味の増殖の50%を生ずる試験薬物の濃度を示す。 このアッセイでは、ODs


    は、余分に調製したプレートの0時(薬物を添加した時間)においても取った。


    試験試料のODsが0時試料より小さい場合には、細胞死が生じている。 増殖の割合は、Peters,A. C et al. ,Lipids,32:1045


    −1054,1997(参照として本明細書に組み入れられている)に記載されているように算出した。 簡単に説明すると、増殖率は以下のように算出した:(


    T−T

    0 )/(C−T

    0 )×100(ここで、T=所定の薬物濃度において処理したウェルの平均光学密度、T

    0 =0時のウェルの平均光学密度、およびC=対照ウェルの平均光学密度)。 細胞死が生じたことを示すT<T

    0の場合には、細胞死の割合は(T−T

    0 )/(T

    0 )×100として算出した。 【0029】 [実施例5: 細胞増殖アッセイII] 白血病系統(懸濁細胞)におけるGI

    50を測定するために、総細胞タンパク質を測定するSRBアッセイを使用する代わりに、細胞数を直接計測した。 薬物処理の1日前に、40,000/細胞ウェル、0.5ml容量を24ウェルプレートに接種した。 望ましい最終濃度の2倍にストック溶液を完全培地で希釈し、各希釈液の0.5ml量を指定のウェルに添加した。 3日のインキュベーション後、Coulterカウンター(Z−M,Coulter)を使用して細胞数を計測することによって細胞増殖を測定した。 細胞計測は0時にも実施し、試験結果から引いて正味の増殖を得た。 GI

    50は、未処理の対照試料と比較した正味の増殖の50%を生ずる試験薬物の濃度を示す。 【0030】 上記のように製造した種々のセラミドを、上記の材料と技法を使用して評価した。 評価結果は以下の実施低に詳細に示す。 【0031】 [実施例6] 以下の式のセラミドを以下のように製造した: 【化52】 (式中、R=(CH

    2

    12 CH

    3 、Z=H、XおよびYは以下の表1および2に規定されるとおりである)。 従って、XおよびYがHである場合には、C

    2セラミドの構造が描かれる。 GI

    50は、上記のSRBアッセイによって測定した。 細胞は、示したセラミド誘導体で3日間処理し、次いで固定してアッセイした。 結果は表1および2に報告する。 【0032】 【表1】 【0033】 【表2】 【0034】 2−BrC2セラミドとC2セラミド(細胞透過性合成セラミド)間の差といっても、セラミドの2位において水素が臭素に置換されているだけであるが、この修飾は、親化合物と比較して増殖阻止をかなり増強した。 本発明者らは、マウスおよびヒトのいくつかの癌細胞系統においてこの2つのセラミドのGI

    50を比較し、驚くべきことに、2−BrC2セラミドはC2親セラミドと比較して5〜


    50倍強力であることを見出した。 C2セラミドのGI

    50は20〜30μMであったが、2−BrC2セラミドのGI

    50は0.2〜6μMであった。 興味深いことに、2−Br−C2セラミドは固形腫瘍系統(1〜6μM)より白血病(<1


    μM)に対してより強力であり、薬物耐性系統にも活性を示した(MCF7/A


    DR vs. MCF7およびP388 vs. P388/ADR)。 理論に結びつけるのではないが、C2セラミドと比較して2−Br−C2セラミドの効力が大きいのは、セラミドの構造および立体配座が変化したことによる細胞透過性の変化、コンパートメント化および細胞代謝が変化したことによると思われると本発明者らは考えている。 2−Cl−および2−I−C2セラミドは腫瘍細胞増殖に対して2−BrC2セラミドより活性が低かったが、2−Iは、驚くべきことに、2−Clより活性がずっと良かった。 【0035】 C2セラミドと同様に、2−Br−C6セラミドは、驚くべきことに、C6セラミドより効力が強かったが、その差は2−Br−C2とC2セラミド間の差ほど劇的ではなかった。 2−Br−C8セラミドでは効力は低下し、2−Br−C


    10〜C16セラミドはインビトロ試験においてどちらかと言えば無活性であった。 【0036】 [実施例7] スフィンゴイド塩基の炭化水素鎖の鎖長が2−Br−C2セラミドの抗悪性腫瘍作用に及ぼす影響を、以下の式、 【化53】 (式中、X=Br、Y=H、Z=H、Rは以下の表3に規定するとおりである)


    のセラミドを上記のように製造することによって検討した。 GI

    50は上記のSR


    Bアッセイによって測定した。 細胞は、示したセラミド誘導体で3日処理し、固定してアッセイした。 結果は表3に報告する。 【0037】 【表3】 【0038】 2−Br−C2セラミド誘導体は全て抗悪性腫瘍作用を示したが、C14およびC16(スフィンゴイド塩基の炭化水素鎖)セラミドでは活性が低下した。 C


    10、C12およびC20(スフィンゴイド塩基の炭化水素鎖)セラミドは、驚くべきことに、MCF−7細胞系統に対して「天然の」(C18)セラミドより大きい効力を示した。 【0039】 [実施例8] 2−Br−C2セラミド(N−2−ブロモアセチルスフィンゴシン)のL−t


    hreoおよびD−erythro立体配座異性体のヒト腫瘍細胞に対する作用を検討した。 L−threoおよびD−erythro異性体(上記のように製造した)のGI

    50は、上記のSRBアッセイで測定し、結果を表4に報告する。 【0040】 【表4】 【0041】 表4が示すように、D−erythro異性体は、HT−29およびA−54


    9細胞系統に対して、L−threo異性体より高い抗腫瘍作用を示した。 両異性体は、MCF−7およびMCF−7/ADR系統に対して有効性が類似していた。 【0042】 [実施例9: TUNELアッセイ] 2−BrC2セラミドがアポトーシスを誘導したかどうかを判定するために、


    Gorczyca et al. ,Cancer Res. ,53:1945−


    1951(1993)に記載されているように、TUNEL(ターミナルトランスフェラーゼ媒介性dUTPニックエンドラベリング)アッセイを実施した。 簡単に説明すると、薬物処理後、2×10

    6細胞を1%ホルムアルデヒドと共にP


    BS(pH7.4)中で室温において20分インキュベーションし、次いで氷冷した70%エタノールで−20℃において1〜3日固定した。 試料をPBS(p


    H7.4)で再度水和してから、1×TdT緩衝液(25mMTris−HCl


    、200mMカコジル酸カリウム)、2.5mM塩化コバルト、0.5n mo


    leビオチン−16−dUTPおよび10単位のターミナルトランスフェラーゼ(上記の化合物は全てRoche Molecular Biochemica


    lsから入手した)を含有する溶液50μl中に懸濁させて37℃において30


    分おいた。 次いで、試料を冷却したPBSで洗浄し、染色溶液(フルオレセイン化アビジン(1:50)、4×クエン酸ナトリウム緩衝生理食塩液、0.1%T


    riton X−100および5%脱脂粉乳)100μl中に再度懸濁させ、室温において暗所に30分おいた。 フローサイトメトリー検討では、細胞を、PB


    S中でヨウ化プロピジウム(10μg/ml)および0.1%RNAseで4℃


    において終夜二重染色した。 蛍光顕微鏡を使用して試料を観察するために、薬物処理前に接着細胞をチャンバー式スライド(Falcon,NJ)で培養し、薬物処理後にCytospin(800rpm、4分)を使用して懸濁細胞をスライドに遠心接着(spin down)し、アッセイ後に封入液(Vector


    ,CA)をスライドに適用した。 写真は、40倍のレンズを用いた蛍光顕微鏡を使用して撮影し、図1(A)に示す((A)対照(未処理の)U937;(B)


    2μMの2−BrC2セラミドで2時間処理したU937;(C)5μMの2−


    BrC2セラミドで2時間処理したU937;(D)5μMの2−BrC2セラミドで3時間処理したU937;(E)対照(未処理の)MCF7;(F)25


    μMの2−BrC2セラミドで20時間処理したMCF7;(G)対照(未処理の)MCF7/ADR;(H)1μMの2−BrC2セラミドで20時間処理したMCF7/ADR)。 【0043】 図1に示す結果は、2−BrC2セラミドはU937細胞および他の固形腫瘍系統においてアポトーシスを誘導することを明らかにしている。 アポトーシス(


    明るい)細胞および凝縮した染色質は、2μMの2−BrC2セラミド処理後2


    時間程度でU937細胞に観察され(図1B)、アポトーシス細胞の数は用量依存的および時間依存的に増加した(図1B−D)。 アポトーシスの早期段階では、染色質顆粒は核膜内に存在したが、薬物処理の3時間経過時までには、多数の細胞が完全体ではなくなり、核が崩壊した。 アポトーシスはまた、GI

    50濃度(


    1μM)の2−BrC2セラミドで20時間処理したMCF7/ADR細胞においても観察された(図1H)。 MCF7/ADRとは異なり、親のMCF7細胞系統は、アポトーシスを誘導するのにずっと高い薬物濃度を必要とし(4×GI

    50 )(図1F)、本発明者らだけが、他の系統において観察されている凝縮した染色質顆粒ではなく核全体の陽性染色を観察した。 また、処理時間を長くすることにより、細胞は脆弱になり、本発明者らはアッセイ中に細胞消失の増加を見た。 【0044】 2−BrC2セラミド誘導性アポトーシスを定量するために、同じ種類のTU


    NELアッセイを実施し、結果をフローサイトメトリーによって定量した。 U9


    37細胞を2または5μMの2−BrC2セラミドで24時間処理し、アポトーシス集団の割合%を求めた(図2A)。 2μM(GI

    50濃度の2倍)の2−Br


    C2セラミドによる処理は、24時間後にアポトーシス細胞のわずかな増加(対照の5〜8%増)を誘導した。 しかし、5μMによる処理では、このアポトーシスの誘導は処理開始から2時間までに検出されており、10%を超える細胞がアポトーシスを受けており、この数は6時間経過時には60%を上回るまで増加した。 図2Aの結果に基づくと、細胞を100μMのC2セラミド(図2Cに代表的なヒストグラムを示す)または5μMの2−BrC2セラミド(図2Dに代表的なヒストグラムを示す)で5時間処理し、次いでアポトーシスの検討を実施し、未処理の対照(図2Bに代表的なヒストグラムを示す)と比較した。 これらの細胞は、DNA含有量のためのヨウ化プロピジウム(図2B−Cのx−軸)およびアポトーシス細胞のためのビオチン−dUTP(図2B−Cのy−軸)で二重染色した。 C2および2−BrC2セラミドは共に細胞周期の全ての段階においてアポトーシスを誘導したが、2−BrC2セラミドはアポトーシスを誘導する際に少なくとも3倍有効であり(12%vs.43%)、はるかに低い濃度で有効であった(図2C、D)。 【0045】 [実施例10: 2−BrC2セラミドが活性化するアポトーシスの信号伝達経路] アポトーシスの信号伝達経路が2−BrC2セラミドによって活性化されることを解明するために、いくつかの細胞透過性カスパーゼ阻害剤を、薬物処理の1


    時間前に最終濃度20μMでU937細胞に添加した。 これらの阻害剤は、種々のアポトーシス発生剤によって誘導されるプログラムされた細胞死を阻害することが以前に示されている(Thornberry,Chem Biol,5:R


    97−103(1998))。 本発明者らは、いくつかの阻害剤、ZVAD−F


    MK:一般的な阻害剤、ZDEVD−FMK:グループIIカスパーゼおよび程度は少ないがカスパーゼ8の阻害剤、およびZIETD−FMK:カスパーゼ8


    の特異的な阻害剤、ZLEHD−FMK:カスパーゼ9の特異的な阻害剤、およびZFA−FMK:陰性対象を使用し、TUNELアッセイを使用して、2−B


    rC2セラミド誘導性のアポトーシスに対するそれらの影響を検討した。 これらのペプチド阻害剤は分解の可能性があるので、本発明者らだけは、TUNELアッセイのために細胞を採取する前に、阻害剤の添加後にさらに3時間U937細胞をセラミドで処理した。 ZVAD−、ZDEVD−およびZIETD−FMK


    は2−BrC2セラミド誘導性アポトーシスを妨害するが、ZLEHD−FMK


    および陰性対照(ZFA−FMK)はこのアポトーシスに影響を与えない(実際にはわずかに増加した)ことを本発明者らは見出した(図3A)。 カスパーゼ8


    を特異的に阻害する1つの薬物、ZIETD−FMKは用量−依存的なアポトーシスの阻害を生じた(図3B)。 2−BrC2セラミド誘導性アポトーシスの9


    0%以上は5μM程度のZIETD−FMKで阻害された。 2−BrC2セラミドによるアポトーシスの誘導はカスパーゼ9カスケードではなくカスパーゼ8により仲介されることおよび経路の早期に作用することをこれらのデータは示唆している。 ZIETD−FMKはHL60細胞においてC2−またはC6−セラミド誘導性アポトーシスにほとんど阻害作用を示さなかったという以前の報告(S


    weeney et al. ,FEBS Lett,425:61−65(19


    98))とは異なり、20μMのZIETD−FMKはU937細胞においてC


    2セラミドによって誘導されるアポトーシスの90%を阻害するのに十分であることを本発明者らは見出した(データは示していない)。 セラミド類似物は、エフェクターカスパーゼの上流だけでなく、イニシエーターカスパーゼの上流にも作用することができることを本発明者らのデータは示唆している。 【0046】 [実施例11: 2−BrC2セラミド処理した細胞質ゾル抽出物におけるカスパーゼ活性化] 2−BrC2セラミドによって誘導されるカスパーゼ活性の特異性を検討するために、本発明者らはカスパーゼ特異的な基質、IETD−およびDEVD−A


    FCを使用した。 細胞の細胞質ゾル抽出物はTamm et al. ,Canc


    er Res,58:5315−5320(1998)に従って調製し、反応は、Cuvillier et al. ,J. Biol. Chem,273:29


    10−2916(1998)に記載されているように96ウェルプレートで実施した。 100μMのZ−DEVE−AFCまたはZ−IETD−AFC(Enz


    yme System Products,CA)、20mM Hepes(p


    H 7.4)、200mM NaCl、1mM EDTA、0.2% CHAP


    S、10mM DTTおよび20%スクロースを含有する100μlの反応緩衝液(2×)を、50μgの総タンパク質を含有する等容量の緩衝液A(20mM


    Hepes、10mM KCl、1.5mM MgCl

    2 、1mM EDTA


    および1mM DTT)に添加した。 基質の酵素的な加水分解は、Cytofl


    uor4000マルチプレートリーダー(PerSeptive Biosys


    tems,MA)(励起波長395nm、放射波長490nm)を使用して30


    分の間に放出されるAFC(アミノ−トリフルオロメチルクマリン)によって測定した。 カスパーゼ活性は任意の蛍光単位として測定し、未処理の(対照)試料の基底レベルを上回る倍増値(fold increase)に変換した。 各座標の(coordinated)試料において、基質単独のバックグラウンド蛍光を引いた。 未処理および処理したU937細胞のIETD−およびDEVD−


    特異的プロテアーゼ活性の蓄積を測定した(図4A&B)。 わかるように、IE


    TDase作用の活性化はDEVDaseより先に現れたが、後者は増加が大きく、持続した。 これは、カスパーゼ8は信号伝達経路の上流に作用し、その活性化はエフェクターカスパーゼの活性化の前に生ずるという考え方に一致している。 このような薬物誘導性のカスパーゼ8の活性化は「遷移的な(transit


    )」応答であり、2時間でピークに達し(2倍)、その直後に基底レベル以下に低下し、次いで徐々に基底レベルに戻る(図4A)。 DEVDase活性は、下流のエフェクター、カスパーゼ3、6および7の活性を反映している。 DEVD


    ase活性の増加はIETDaseの後をゆっくり追従し、3時間経過時にピークに達し、6時間まで高い値を維持し(図4B)、下流のエフェクターはアポトーシス過程中活性状態を維持していたことを意味している。 これらのデータは、


    2−BrC2セラミド誘導性アポトーシスに対するカスパーゼ8活性化の関連性に関する本発明者らの所見をさらに支持している。 Scaffidi,et a


    l. ,J. Biol. Chem. 274:22532−22538(1999)


    は最近、II型(例えば、CEMおよびジャーカット)だけがC2セラミド誘導性アポトーシスに感受性であるが、I型(例えば、SKW6.4およびH9)細胞は感受性がないことを報告した。 I型細胞とII型細胞のCD95経路は、カスパーゼ8活性化の動態およびレベル並びにこの活性化がミトコンドリアを通過するかどうかが異なる。 彼らのデータは、C2セラミドは、II型細胞ではアポトーシス経路においてカスパーゼの上流であるミトコンドリアレベルに作用することを示唆した。 本発明者らも、彼らの所見に一致して、セラミドはU937細胞においてカスパーゼ8の上流に作用すると思われることを見出した。 【0047】 [実施例12: ペプチド様および非ペプチド様セラミドの抗増殖作用試験] 実施例2に記載するコンビナトリアルパラエル合成技法を使用して、ペプチド様セラミド(ペプチド様=アミノ酸基を1つ以上含有する)および非ペプチド様セラミドを合成した。 次いで、得られたセラミドを抗増殖活性について試験し、


    結果を以下の表7および8に報告する。 GI

    50は上記のSRBアッセイによって測定した。 「+」は、最大試験濃度、50μMにおいて細胞死が観察されたことを示す(試験試料のODが0時の試料より小さい場合)。 「−」は、50μMにおいて細胞死が観察されなかったことを示す。 【0048】 【表5】 【0049】 【表6】 【0050】 【表7】 【0051】 【表8】 【0052】 本発明は具体的な実施例および実施態様に言及して記載されているが、当業者は、添付の請求の範囲に規定されている本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の等価な構成要素と交換できることを容易に認識している。 【図面の簡単な説明】 【図1A−図1H】 ヒト腫瘍細胞系統における2−Br−C2セラミド誘発性アポトーシスを示す一連の蛍光顕微鏡写真である。 対照(未処理)U937(図1A)、MCF7(


    図1E)、MCF7/ADR(図1G)または2−Br−C2セラミド処理細胞:2μMで2時間(図1B)、5μMで2時間(図1C)、5μMで3時間(図1D)処理したU937、725μMで20時間(図1F)処理したMCF、1


    μMで20時間(図1H)処理したMCF7/ADRをビオチン−dUTPでその場で(in situ)標識し、フルオレセイン化アビジンで対比染色した。


    未処理の試料ではごく少数の細胞しか標識されず、未標識の細胞はほとんど見えなかった。 写真は、40倍の対物レンズを使用した蛍光顕微鏡を使用して撮影した。 【図2A−図2D】 U937細胞における2−Br−C2セラミド誘発性アポトーシスの一連のグラフ図である。 図2Aでは、細胞を0、2または5μMの2−Br−C2セラミドで示した時間処理し、次いでTUNELアッセイを使用して処理した。 dUT


    P−ビオチン標識した(アポトーシス)細胞は未標識の細胞から識別され、フローサイトメトリーを使用して定量した。 少なくとも3つの独立した実験の平均値±SEを5μMで処理した試料において示す。 示すヒストグラムは代表的な実験ものであり、細胞は、未処理(図2B)、100μMのC2セラミド(図2C)


    または5μMの2−BrC2セラミド(図2D)で5時間処理した。 細胞は、D


    NA含有量(X−軸)のためのヨウ化プロピジウムとアポトーシス細胞(Y−軸)のためのビオチン−dUTPで二重染色した。 R2領域およびR3領域は、それぞれ、非アポトーシス集団およびアポトーシス集団を示す。 総事象は15,0


    00細胞を含有し、ダブレットは統計領域から除いた(gated)。 【図3Aおよび図3B】 U937細胞が2−BrC2セラミド誘発性アポトーシスを受けるのをカスパーゼ阻害剤が防止することを示すプロットである。 図3Aでは、薬物処理の1時間前に種々のペプチド阻害剤を細胞と共にインキュベーションした。 細胞は2−


    Br−C2セラミドでさらに3時間処理し、先に記載したようにTUNELアッセイを使用して処理した。 図3Bは2−BrC2セラミド誘発性アポトーシスの用量依存的なZIETD−FMK阻害を示す。 2−BrC2セラミド処理の前に漸増量のZIETD−FMKを細胞に添加した。 示すデータは、2つの独立した実験を代表するものである。 【図4Aおよび図4B】 2−BrC2セラミド処理によるカスパーゼ活性化を示すグラフである。 U9


    37細胞は5μMの2−BrC2セラミドで示した時間処理し、材料と方法に記載したように細胞質ゾル抽出物について処理した。 抽出物の50μgの総蛋白質を全ての試料に使用し、溶解緩衝液で容量を基準化した。 抽出物のIETDas


    e(図4A)およびDEVDase(図4B)活性は蛍光発生基質、それぞれ、


    Ac−IETD−AFCおよびAc−DEVD−AFCで測定した。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/40 A61K 31/40 31/405 31/405 31/695 31/695 38/00 A61P 3/10 A61P 3/10 29/00 29/00 31/12 31/12 35/00 35/00 C07C 233/22 C07C 233/22 233/60 233/60 235/08 235/08 237/06 237/06 237/18 237/18 237/20 237/20 255/19 255/19 271/22 271/22 311/17 311/17 C07M 7:00 // C07M 7:00 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 タン,シン‐イー・イヴェット アメリカ合衆国カリフォルニア州94546, カストロ・ヴァリー,フーバー・ドライヴ 18905 (72)発明者 メイヒュー,エリック アメリカ合衆国ワシントン州98199,シア トル,ウェスト・バーチュナ・ストリート 3905 (72)発明者 ジャノフ,アンドリュー・エス アメリカ合衆国ペンシルヴァニア州19067, ヤードリー,カウンテス・ドライヴ 560 Fターム(参考) 4C084 AA02 BA01 BA14 BA23 CA59 NA14 ZB11 ZB26 ZB33 ZC35 4C086 AA03 BA13 BC05 BC13 BC38 DA44 NA14 ZB11 ZB26 ZB33 ZC35 4C206 AA03 GA01 GA02 GA03 GA07 GA26 HA21 NA14 ZB11 ZB26 ZB33 ZC35 4H006 AA01 AB22 AB27 AB28 AB29 BJ20 BJ50 BM10 BM73 BN10 BN30 BP10 BP30 BS10 BU26

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