Protein hydrolysates produced using marine proteases

申请号 JP2001530957 申请日 2000-10-20 公开(公告)号 JP2003511093A 公开(公告)日 2003-03-25
申请人 ノルデュール・イーエイチエフ; 发明人 ブジャーナソン・ヨーン・ブラーギ; ベネディクトソン・ベルガー;
摘要 (57)【要約】 【課題】 人間消費用、動物飼料用および化粧品用にタンパク質加 水 分解物を酵素的に得る方法を提供する。 【解決手段】 本発明による方法は、タラ等の魚に由来するタンパク質分解組成物を用いて、苦くない味を有し、加水分解されるタンパク質含有材料の風味および芳香を保持する加水分解物を得ることを含み、例えば、魚、エビ、ロブスターまたは本発明による他の海産食品のような海洋 生物 またはその部分から由来するタンパク質含有材料を加水分解すると、その生物の特徴的な天然の風味を有するタンパク質加水分解物が製造される。 また、スープ、ソース、チーズ、HVP、肉抽出物および 香味 剤、ブロス、パテ、ムース、揚げ生地、オルリー(Orly)生地、およびペストリー等の加水分解物を含んでなる食品を提供する。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 天然タンパク質含有材料からタンパク質加水分解物を製造する方法であって、当該方法が、 a)1〜100湿潤重量%のタンパク質含有物質を含んで成る水性スラリーを製造する工程と、 b)魚に由来するタンパク質分解組成物を使用して前記スラリーをインキュベートする工程と、 c)約2℃〜約60℃の温度で15分〜48時間にわたって前記スラリーを撹拌する工程と、 d)任意に、タンパク質分解混合物を不活性化する工程と、 e)任意に、固体物質から溶液部分を分離する工程とを含んで成ることを特徴とする方法。 【請求項2】 前記タンパク質分解組成物が、タラ、ハドック、ポラック、
    サーモン、マス、パーチ、サバ、サーディン、ニシンおよびカラフトシシャモから成る群より選択される魚に由来することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項3】 前記タンパク質分解組成物がタラに由来することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項4】 前記タンパク質分解組成物を、 i) 水と魚の内臓とを混合する工程と、 ii) 前記混合物を0.5時間またはそれ以上にわたって撹拌する工程と、 iii) 溶液から固体残留物を分離する工程と、 iv) 水溶液を濃縮して、タンパク質分解組成物を得る工程とを含む方法により得ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項5】 約0℃〜約10℃の温度および約6〜約9のpHにおいて前記撹拌を行うことを特徴とする請求項4に記載の方法。 【請求項6】 前記タンパク質分解組成物が、トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、コラゲナーゼ、アミノペプチダーゼおよびカルボキシペプチダーゼ型酵素から成る群より選択される少なくとも1の酵素を含んで成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項7】 前記タンパク質分解組成物が、本発明の実施例1の分析において測定した場合に約0.1〜約50BAPNA単位/mLのタンパク質分解活性を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項8】 前記タンパク質分解組成物が、約0.5〜約10BAPNA
    単位/mLのタンパク質分解活性を有することを特徴とする請求項6に記載の方法。 【請求項9】 前記タンパク質含有材料が25〜250BAPNAタンパク質分解単位/kgを含む約10〜1000BAPNAタンパク質分解単位/kg
    の量にて前記タンパク質分解組成物を用い、前記スラリーをインキュベートすることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項10】 前記タンパク質分解組成物を、その酵素成分の少なくとも一を除去することによってさらに精製することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項11】 少なくとも一の非魚酵素剤を魚類誘導タンパク質分解組成物に添加することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項12】 魚誘導タンパク質分解組成物で処理する前後に、前記水性スラリーを少なくとも一の酵素剤で処理することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項13】 少なくとも一の前記酵素剤がリパーゼ剤であることを特徴とする請求項11または12に記載の方法。 【請求項14】 少なくとも一の前記酵素剤が、アミラーゼ、グルカナーゼ、グルタミナーゼ、フィターゼ、グリコシダーゼ、セルラーゼ、キチナーゼおよびペクチナーゼから成る群より選択される1またはそれ以上の酵素成分を含んで成ることを特徴とする請求項11または12に記載の方法。 【請求項15】 前記工程c)を約2℃〜約40℃の温度で行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項16】 前記工程c)を約5℃〜約30℃の温度で行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項17】 前記工程c)を約5〜約11pH、好ましくは約6〜約1
    0のpHで行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項18】 前記タンパク質含有材料が、魚タンパク質、貝タンパク質、乳タンパク質、乳清タンパク質、カゼイン、肉タンパク質、血液タンパク質、
    卵タンパク質、エラスチンおよびゼラチンから成る群より選択される動物性タンパク質であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項19】 前記タンパク質含有材料が、大豆タンパク質、穀類タンパク質、例えば、小麦グルテンまたはゼイン、菜種タンパク質、アルファルファタンパク質、エンドウタンパク質、マメタンパク質、綿実タンパク質、およびゴマタンパク質から成る群から選択される植物性タンパク質であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項20】 前記タンパク質含有材料が海洋生物物質であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項21】 前記海洋生物物質が、魚全体、魚肉、魚の臓物、魚の内臓、魚の皮、魚の骨およびあらゆる部分またはそれらの混合物から成る群より選択される物質であることを特徴とする請求項20に記載の方法。 【請求項22】 前記タンパク質含有材料が、甲殻類および軟体動物から成る群より選択される海洋生物に由来する動物全体、肉、貝殻またはあらゆる部分、それらの混合物または組合せを包含する物質であることを特徴とする請求項2
    0に記載の方法。 【請求項23】 前記甲殻類または軟体動物が、小エビ、ロブスター、イセエビ、カニ、クラム、カキおよびイガイから成る群より選択されることを特徴とする請求項22に記載の方法。 【請求項24】 前記タンパク質含有原料が、例えば魚のタンパク質膜または皮、魚の肝、魚のウキブクロ、魚の内部体腔、魚卵または魚精を含んで成ることを特徴とする請求項18に記載の方法。 【請求項25】 前記タンパク質含有原料が、子羊肉、豚肉、牛肉、鶏肉および七面鳥を含んで成る群より選択されることを特徴とする請求項18に記載の方法。 【請求項26】 前記タンパク質含有材料が、未処理かまたは調理され、筋肉組織、腱、他の結合組織、骨、臓物およびあらゆる部分またはそれらの混合物を含んで成ることを特徴とする請求項25に記載の方法。 【請求項27】 前記タンパク質含有材料を醗酵条件下で加水分解して、醗酵タンパク質加水分解物を得ることを特徴とする請求項1〜26のいずれか1つに記載の方法。 【請求項28】 前記タンパク質加水分解物を醗酵工程に付すことを追加工程として含んで成ることを特徴とする請求項1〜26のいずれか1つに記載の方法。 【請求項29】 請求項1〜28のいずれか1項に記載の方法によって得られることを特徴とするタンパク質加水分解物。 【請求項30】 加水分解タンパク質が、魚タンパク質、貝タンパク質、乳タンパク質、乳清タンパク質、カゼイン、肉タンパク質、血液タンパク質、卵タンパク質、エラスチンおよびゼラチンから成る群より選択される動物性タンパク質に由来することを特徴とする請求項29に記載のタンパク質加水分解物。 【請求項31】 前記加水分解タンパク質が、大豆タンパク質、穀類タンパク質、例えば、小麦グルテンまたはゼイン、菜種タンパク質、アルファルファタンパク質、エンドウタンパク質、マメタンパク質、綿実タンパク質、およびゴマタンパク質から成る群から選択される植物性タンパク質に由来することを特徴とする請求項29に記載のタンパク質加水分解物。 【請求項32】 請求項29〜31のいずれか1項に記載のタンパク質加水分解物を含んで成ることを特徴とする食品。 【請求項33】 スープ、ソース、ブロス、パテ、ムース、スフレ、チーズ、揚げ生地、オルリー生地およびペストリーから成る群より選択される製品に使用される香味剤であることを特徴とする請求項32に記載の食品。 【請求項34】 食品の製造方法であって、当該方法が、(i)請求項29
    〜32のいずれか1つに記載のタンパク質加水分解物を得る工程と、(ii)当該加水分解物を使用して食品を配合する工程とを含んで成ることを特徴とする食品の製造方法。 【請求項35】 香味剤の製造方法であって、当該方法が、 a)1〜100湿潤重量%のタンパク質含有材料を含んで成る水性スラリーを製造する工程と、 b)魚に由来するタンパク質分解組成物を使用してスラリーをインキュベートする工程と、 c)約2℃〜約40℃の温度において、15分〜48時間にわたって前記スラリーを撹拌する工程と、 d)任意に、タンパク質分解混合物を不活性化する工程と、 e)固体物質から溶液部分を分離する工程と、 f)溶液を、約10重量%〜約98重量%の乾燥重量分に濃縮する工程とを含んで成ることを特徴とする方法。 【請求項36】 前記香味剤が海産食物香味剤であり、前記タンパク質含有材料が海産食物または海産食物副産物に由来することを特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項37】 前記香味剤が肉香味剤であり、前記タンパク質含有材料が肉または肉副産物に由来することを特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項38】 前記工程c)におけるインキュベーションを、約5℃〜約30℃の温度で行うことを特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項39】 前記工程c)におけるインキュベーションを、約6〜約9
    のpHで行うことを特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項40】 タンパク質分解組成物を請求項4に記載の方法により得ること特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項41】 前記タンパク含有物質が、タラ、ハドック、ポラック、オヒョウ、カレイ、ウナギ、アンコウ、サーモン、マス、オーシャンパーチ、ニシン、カラフトシシャモ、ウニ、小エビ、ロブスター、イセエビ、カニ、クラム、
    カキおよびイガイを含む群より選択される一またはそれ以上の種類に由来することを特徴とする請求項36に記載の方法。 【請求項42】 前記タンパク質含有材料が、牛肉、子羊肉、豚肉、トナカイならびに鶏、七面鳥、アヒルおよびダチョウを包含する家禽を含む群より選択される一またはそれ以上の種類に由来することを特徴とする請求項37に記載の方法。 【請求項43】 請求項29〜31のいずれか1項に記載のタンパク質加水分解物を含んで成ることを特徴とする非食品製品。 【請求項44】 前記製品が、飼料製品、ベットフード、化粧品、醗酵ブロスおよび医薬品から成る群より選択されることを特徴とする請求項43に記載の非食品製品。 【請求項45】 アスタキサンチン含有貝物質から少なくとも一部のアスタキサンチンを分離する方法であって、当該方法が、貝物質を含んで成る水性スラリーを出発物質として製造する工程と、魚に由来するタンパク質分解組成物を使用して前記スラリーをインキュベートする工程と、約2℃〜60℃の温度で前記スラリーを撹拌する工程と、タンパク質分解混合物を不活性化して、出発物質と比較してより多い含有量の分離アスタキサンチンを含有するタンパク質加水分解物を得る工程とを含んで成ることを特徴とする方法。 【請求項46】 アスタキサンチン含有水性相を分離する工程を追加工程として含んで成ることを特徴とする請求項45に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、タンパク質を加分解する方法と、この方法により得られるタンパク質加水分解物と、本発明による加水分解物を含む食品および非食品製造物に関する。 【0002】 【従来の技術】 タンパク質を加水分解する方法は、当該分野において良く知られている。 従来、タンパク質加水分解物は、環流条件下に塩酸を用いて、例えば脱脂大豆粉または小麦グルテンのようなタンパク質またはタンパク質性材料の加水分解により化学的に製造されている。 得られる加水分解物は廉価であり、満足できる感覚刺激特性を有することができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、化学的加水分解は、例えば、その存在が食品において望ましくないモノクロロジヒドロキシプロパノール(MCDP)およびジクロロプロパノール(DCP)のようなクロロヒドリンの形成を引き起こす非特異的副反応により達成される。 食品産業は、食品を変性させて、過酷な化学反応条件の必要性および副反応産物および残留試薬の除去の必要性を低下させる穏やかな方法を必要としている。 【0004】 また、タンパク質またはタンパク質性材料は酵素的に加水分解することができる。 典型的には、適切なタンパク質源は、一種または二種以上の適当なエンドプロテアーゼを用いて(部分的)加水分解に付される魚である。 得られるタンパク質フラグメントは、エキソペプチダーゼの使用により個々のアミノ酸またはジペプチドもしくはトリペプチドに完全または部分的に分解することができる。 あるいは、エンドペプチダーゼとエキソペプチダーゼとが酵素混合物中で同時に作用して、タンパク質またはタンパク質性材料を同様に完全または部分的に分解させることができる。 【0005】 タンパク質およびタンパク質性材料の酵素的加水分解における基本的問題は、
    短いペプチドフラグメントの形成に起因する苦味の形成である。 苦味は、疎水性側鎖を有するアミノ酸においてタンパク質が分解し、その三次構造によりタンパク質および長いペプチドにおいて典型的には接触することができない露出された疎水性側鎖を有するペプチドが形成される結果であると考えられている。 【0006】 この問題を解決するために、今の技術において、特別のプロテアーゼを用いて、加水分解の程度を制限し好ましい末端側鎖を得ることが提案されている。 例えば、米国特許5,866,357は、加水分解物の調製のためにGlu/Asp
    特異的プロテアーゼを用いること、任意にさらなる特異的プロテアーゼを用いることを記載している。 さらに、例えばWO98/27827号公報は、この問題を解決するために、1つのエキソペプチダーゼのみを含むタンパク質分解性酵素混合物を用いることを提案しており、このエキソペプチダーゼは、rDNA技術を用いて製造され、Fromase(登録商標)(Gist−Brocades
    、仏)およびMaxatase(登録商標)(Genencor Intern
    ational、ベルギー)のような適当なエンドペプチダーゼの一種または二種以上と組み合わせて用いることができる。 米国特許第5,532,007号は、精製された酵素、バチルス菌株により製造し得る中性プロテアーゼおよびバチルス菌株により製造し得るアルカリ性プロテアーゼを組み合わせて用いることを開示している。 この発明の目的のために、エンド活性を排他的に有するプロテアーゼを用いて生肉を好ましく処理して肉水解物を得ることが述べられている。 W
    O94/25580号公報に開示された方法は、エンドペプチダーゼとエキソペプチダーゼとの混合物を含むAspergillus oryzae菌(Fla
    vorzyme(登録商標))から誘導されるタンパク質分解性酵素製剤を用いている。 【0007】 また、欧州特許0 823 998 A2は、苦い味のしないタンパク質加水分解物の生成のためのタンパク質またはタンパク質性材料としてのスモークされた肉を酵素的に加水分解することを提案している。 この方法においては、加水分解のために、1つのみの酵素、好ましくはエンドペプチダーゼ効果を有する中性またはアルカリ性プロテアーゼ、例えば、Pescalase(Gist Br
    ocades)、Alcalase(Novo Nordisk)またはPro
    mod31(Biocatalysts)を用いることが好ましい。 【0008】 WO89/10960号公報は、産業プロセスにおける生物学的材料のタンパク質、ペプチドおよび/または脂質成分を変性させるために、オキアミからの複合酵素混合物を用いることを提案している。 開示された酵素組成物は、細断された南極オキアミ全体(Euphasia superba)を50℃で20時間インキュベーションすることにより調製される。 魚および肉の加水分解のような種々の用途の例が記載されている。 オキアミ酵素製剤は、異なるプロテアーゼおよび脂質分解酵素、例えば、かなりの量のホスホリパーゼを含むといわれている。 そのような製剤は、食品級加水分解物の製造のために商業的規模で使用されてはいなかったようである。 これらの従来技術の参考例の全てにおいて、加水分解物は50〜65℃の酵素的インキュベーションにより得られていることに注目すべきである。 【0009】 例えば、海産食品スープおよびソースのような天然産物から得られるまたは天然産物を擬似する多くの風味のある加工された食品製品の製造において、香味剤抽出物は、苦くない特性を有するのみならず、天然産物の特徴的風味と同じまたは非常に類似の風味も呈しなければならない。 最も質の高いレストランは、なお、殻、はさみ、頭部などから貯蔵品を作る従来の方法を用いて例えば貝スープの抽出物を調製している。 酵素的に調製された香味剤は、満足できる天然風味を提供しないようなので、通常、広く用いられてはいなかった。 【0010】 魚および他の海産食物種の臭いは、揮発性化合物の複合混合物により生み出され、種の新鮮さに影響を与える条件に非常に敏感である。 新しい魚における種に関する臭気化合物は、非常に低水準で存在するが、そのような化合物の多くが、
    低い臭気境界を有し、そのために、低水準(ppb)で存在しても、魚種の香り全体になお影響を及ぼし、その濃度の変化は香り全体に劇的な影響を与える。 これらの化合物は、6、8または9個の炭素原子を有する不飽和カルボニル化合物およびアルコールを含む。 また、低濃度のブロモフェノールが、海産食物の天然の、海の、ヨウ素のおよび海洋性の風味と関係していた。 魚の損傷時に微生物化合物が微生物的に生成される。 これらは、短鎖アルコール、ケトン、アルデヒド、アミン、硫黄化合物、芳香族および酸を含み、主に、アミノ酸および脂肪酸の分解により生じる。 タンパク分解活性は、小さなペプチドおよび遊離アミノ酸が細菌の栄養であるため、損傷を促進し、悪臭代謝が生じる。 従って、海産食物および関連するタンパク質材料の加水分解の条件を注意深く選択することは、望ましい感覚刺激特性を有する高品質食品製品用のそのような加水分解物の製造に非常に重要である。 50〜65℃の範囲の温度における長時間のインキュベーションは、揮発性化合物の損失および望ましくない副反応産物の製造故に、特に魚および他の海産食物材料の、加水分解されるタンパク質含有材料の全体的な風味および芳香特性を低下させるようである。 【0011】 穏やかな条件下にタンパク質を加水分解して、高い収率を得、優れた感覚刺激特性を有する加水分解物を得る、特に、海産食物のようなタンパク質含有出発材料の天然風味を保存しているが、タンパク質含有材料の従来の加水分解中に生じる苦い風味を有さない加水分解物を得るための方法が必要とされている。 低い酵素的インキュベーション温度で加水分解物を得るための方法は、おそらくは低水準の副反応および微生物的活性故に原料の新鮮さおよび風味(揮発性香味剤)を保存することができ、新鮮な腸から誘導され経済的かつ技術的に簡単な方法で得ることができる比較的非特異的な酵素製剤を、タンパク質性材料の効果的加水分解のために用いて、苦くない加水分解物を得ると共にタンパク質含有原料の優れた風味特性を維持することができるとわかった。 本発明の特に有利な局面は、そのような製剤がタンパク質分解的に活性である低い温度範囲である。 本発明の方法およびプロセスが好ましく実施される低い温度範囲は、得られる生成物の感覚刺激特性に寄与する重要な因子であると考えられる。 【0012】 【課題を解決するための手段】 従って、第一の態様において、本発明は、天然タンパク質含有原料からタンパク質加水分解物を製造する方法を提供し、当該方法は、a)1〜100重量%のタンパク質含有材料を含んで成る水性スラリーを製造する工程と、b)魚に由来するタンパク質分解組成物を使用してスラリーをインキュベートする工程と、c
    )約0℃〜約60℃の温度で15分〜48時間にわたってスラリーを撹拌する工程と、d)任意に、タンパク質分解混合物を不活性化する工程と、e)任意に、
    固体物質から溶液部分を分離する工程とを含んで成る方法である。 【0013】 他の態様において、本発明は、本発明の方法によって得られるタンパク質加水分解物を提供する。 【0014】 さらに他の態様において、本発明は、本発明によって得られるタンパク質加水分解物を含んで成る食品を提供する。 【0015】 さらに他の態様において、本発明は、本発明によってタンパク質加水分解物を得る工程と、当該加水分解物を使用して食品を配合する工程を含んで成る食品の製造方法を提供する。 【0016】 本発明の他の態様において、香味剤の製造方法を提供し、当該方法は、a)1
    〜100重量%のタンパク質含有材料を含んで成る水性スラリーを製造する工程と、b)魚に由来するタンパク質分解組成物を使用してスラリーをインキュベートする工程と、c)約2℃〜約40℃の温度において15分〜48時間にわたってスラリーを撹拌する工程と、d)任意に、タンパク質分解混合物を不活性化する工程と、e)固体物質から溶液部分を分離する工程と、f)該溶液を、約10
    重量%〜約98重量%の乾燥重量分に濃縮する工程とを含んで成る方法である。 【0017】 本発明のさらに他の態様において、本発明のタンパク質加水分解物を含んで成る非食品製造物を提供する。 【0018】 さらに他の態様において、本発明は、アスタキサンチン含有貝物質から少なくとも一部のアスタキサンチンを分離する方法を提供し、当該方法は、貝物質を含んで成る水性スラリーを出発物質として製造する工程と、魚に由来するタンパク質分解組成物を使用してスラリーをインキュベートする工程と、約2℃〜60℃
    の温度でスラリーを撹拌する工程と、タンパク質分解混合物を不活性化して、出発物質と比較してより多い含有量の分離アスタキサンチンを含有するタンパク質加水分解物を得る工程とを含んで成る方法である。 【0019】 【発明の実施の形態】 本発明のタンパク質分解組成物は、冷水魚の腸から誘導され、特に、低温での高活性のような特別の特徴を提供する。 タラ(Gadus Morhua)の腸からのタンパク質分解製剤の詳細な特徴として、製剤が複数のタンパク質分解成分を含む。 この製剤は、少なくとも5種類またはそれ以上のタンパク質分解酵素成分または群を含むことがわかった。 これらのタンパク質分解成分または群は、
    エンドペプチダーゼのトリプシン、少なくとも3つのアイソザイム(Asgei
    rssonら、1989年)、キモトリプシン、少なくとも2つのアイソザイム(AsgeirssonおよびBjarnason、1991年)、およびエラスターゼ、少なくとも1つのアイソザイム(AsgeirsonおよびBjar
    nason、1993年)、およびアミノペプチダーゼおよびカルボキシペプチダーゼ型のエキソペプチダーゼを含む。 【0020】 そのような製剤は、前記個々の酵素成分の有用な供給源として作用するのみならず、驚くべきことに、それらを、特別の特性を有するタンパク質加水分解物、
    すなわち苦くなくタンパク質含有原料の風味特性を維持するタンパク質加水分解物の製造に効率良く用い得ることがわかった。 【0021】 前述したように、本発明は、天然タンパク質含有原料からタンパク質加水分解物を製造する方法を提供する。 この方法は、第1段階として、タンパク質含有材料を約1〜100重量%、好ましくは約10〜100重量%、例えば、約25〜
    100重量%含む水性スラリーの調製することを含む。 この材料は、機械的破砕、切断、きざみまたは粉砕のような従来の手段により前処理することができる。
    スラリー中のタンパク質含有材料の含量は、水含量および材料のきめに依存し、
    例えば、乾燥重量含量が約18〜25重量%である白身魚の身を加水分解する際、さらなる水は必要とされない場合がある。 しかしながら、高乾燥重量含量の材料を加水分解する際、スラリーの乾燥重量含量を約1〜30%、好ましくは約5
    〜25%、例えば、約10〜20%とするためにスラリーに水を加える。 【0022】 その後、スラリーは、魚から誘導されたタンパク質分解製剤と共にインキュベーションされ、スラリーは15分〜48時間、好ましくは約1〜10時間、より好ましくは約1〜6時間、例えば、2〜4時間撹拌される。 インキュベーションは、酵素組成物が熱不活性化されない任意の従来の温度、すなわち、約0℃〜約60℃、好ましくは、約2℃〜約40℃、例えば、約5℃〜35℃、より好ましくは約5℃〜30℃、例えば、約10℃〜25℃、例えば、約15℃、約17℃
    、約20℃で行われる。 ある態様において、例えば約2〜10℃、特に約2〜8
    ℃のような特に低い温度範囲が望ましいことがある。 通常、より低いインキュベーション温度はより長いインキュベーション時間またはタンパク質分解組成物のより高い相対的濃度または両者で補償される。 約40℃を下回る温度、特に、約25〜30℃を下回る温度のような低いインキュベーション温度は、前述のような食品級加水分解物用に用いられる新鮮な風味のあるタンパク質含有材料の風味よび芳香の維持に寄与する重要な因子であるらしい。 【0023】 達成された内容によれば、インキュベーション混合物中のプロテアーゼは、タラから誘導されるタンパク質分解製剤についての図2および図3に見られるように、例えば、約70℃のような約60℃を超える温度まで迅速に加熱することにより、または、プロテアーゼが不活性化されるpH、例えば、約5より低いpH
    までインキュベーション混合物のpHを低下させることにより、任意に適当に不活性化することができる。 【0024】 次に、溶解された加水分解されたペプチドを含む溶液部分を、任意に、例えば、沈殿、濾過または遠心分離により固体材料から分離する。 溶液部分単独においてまたは両方の部分で別々に、そのような分離後に酵素不活性化を任意に行うことができる。 【0025】 特定のタンパク質含有材料について、加水分解の段階前に材料を加熱して、偶発的な微生物汚染を最少化するおよび/または望ましくは反応を起す他の酵素を不活性化することができる。 発明者は、例えば、ロブスターの身を加水分解するとき、約70〜90℃の温度に迅速に加熱すると、さもなければロブスターの身を暗くするフェニルオキシダーゼの活性、および得られる加水分解が除去される。 【0026】 さらに任意の段階として、減圧下の蒸発的加熱または凍結乾燥のような任意の適用可能な手段により、溶液部分を濃縮して所望の乾燥材料含量にすることができる。 加水分解産物の乾燥材料含量は、所望の形態および生成物の液体含量により、約1〜100%である。 液体または半液体水解物製剤は、典型的に乾燥材料含量が約5〜40%、例えば約15〜35%である。 加水分解産物は、ゲルまたはペーストである、あるいは、例えばフレーク、粉末または圧縮体のような固体または半固体状態、例えば、錠剤、棒、立方体またはブロックである。 【0027】 インキュベーションは、約6〜約11、好ましくは約7〜10の範囲のpHで行われる。 図1および図2のタラ誘導タンパク質分解組成物で示したように、本発明の方法は、かなり極端な条件においても、すなわち6〜11の全範囲におけるpHにおいても、合理的に行われる。 【0028】 タンパク質分解組成物は、Gadidae(タラ種およびメルルーサ)およびソコダラを含むGadiform種から誘導される態様において有用である。 A
    tlantic Cod(Gadus Morhua)は、組成物の容易に入手され特に有用な供給源である。 さらなる態様においてタンパク質分解組成物の供給源として用いられる他の魚類は、ハドック、ポラック(セイス)、サーモン、
    マス、パーチ、サバ、サーディン、ニシンおよびカラフトシシャモを含む。 好ましい種は、特に、他の内臓器官から腸を容易に分離することができる種である。 【0029】 特に有用な態様において、水を魚の内臓と混合する工程と、混合物を0.5時間以上、例えば、約1〜10時間、好ましくは約2〜6時間撹拌する工程と、例えば、沈殿、濾過または遠心分離により溶液から固体残留物を分離する工程、および水溶液を濃縮してタンパク質分解組成物を得る工程を含んでなる方法によりタンパク質分解組成物が提供される。 この態様における魚の内臓は、魚の腸、例えば、幽門垂を含むが、好ましい態様においては、肝臓、精巣、しらこおよび胃が、調製前に内蔵から除去される。 発明者は、好ましい活性プロテアーゼの大部分が、酸性の低い腸から誘導され、より酸性の強い胃からは誘導されないことを観察した。 濃縮段階は、例えば、限外濾過のような当業者に良く知られた任意の適当な手段により行われ、実施例1に記載のように測定される約0.1〜100
    BAPNA単位/mLの範囲、より好ましくは、約0.5〜10BAPNA単位/mL、例えば、約1〜5BAPNA単位/mLのような所望の単位体積当たり活性が得られる。 【0030】 水−内蔵混合物の撹拌は、所望のプロテアーゼの安定性がその最適値から実質的に低下しないpHおよび温度、例えば、0〜20℃の範囲の温度および6〜1
    1の範囲のpHにおいて行われる。 好ましい態様において、水−内蔵混合物の撹拌は、約6〜約9の範囲、例えば、約6〜8のような約6〜8の範囲において、
    好ましくは約0〜約15℃、例えば、約0〜10℃、より好ましくは約0〜5℃
    の範囲の温度において行われる。 【0031】 本発明の一の実施の態様において、タンパク質分解組成物は、トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、コラゲナーゼ、アミノペプチダーゼおよびカルボキシペプチダーゼ型酵素から選択される少なくとも1つの酵素を含む。 好ましくは、組成物は、前記酵素の二種またはそれ以上、例えば、酵素全てを含む。 しかしながら、ある有用な態様において、タンパク質分解組成物は、その酵素成分の少なくとも一種を除去することによりさらに精製される。 実施例2は、タラから誘導されたタンパク質分解組成物からエラスターゼおよびセリンコラゲナーゼが如何に除去されて、実施例1の基本組成物と同じ特性の多くを有する変性タラ誘導酵素組成物が得られるかを示している。 【0032】 本発明により用いられるタンパク質分解組成物は、好ましくは、実施例1のアッセイにおいて測定される、約0.1〜100BAPNA単位/mLの範囲、より好ましくは、約0.5〜20BAPNA単位/mL、さらにより好ましくは、
    約1〜10単位/mL、例えば、約1〜5単位/mLのような酵素活性を有する。 タンパク質材料スラリーをインキュベートするための酵素組成物の適当な量は、酵素組成物の特異的活性、加水分解インキュベーション用の所望の時間範囲、
    および用いられる特定のタイプのタンパク質原料に依存する。 1つの態様において、スラリーは、タンパク質含有原料1kg当たり約1〜10000BAPNA
    タンパク質分解単位、好ましくは約10〜500単位/kg、例えば、約25〜
    250単位/kg、例えば約25〜100単位/kgの量でタンパク質分解組成物と共にインキュベートされる。 【0033】 さらにもう一つの態様において、少なくとも一種の非魚酵素製剤が、タンパク質含有原料とのインキュベーションの前に、魚誘導タンパク質分解組成物に添加される。 そのような、非魚酵素製剤は、市販のプロテアーゼ製剤であるNeut
    rase(登録商標)、Alcalase(登録商標)およびFlavorzy
    me(登録商標)(デンマーク在Novo Nordisk製)、Pescal
    ase(登録商標)およびFromase(登録商標)(いずれも、フランス在Gist−Brocades製)、Maxatase(登録商標)(ベルギー在Genencor International製)、およびPromod 3
    1(登録商標)(英国在Biocatalysts製)のような中性またはアルカリ性プロテアーゼ、真菌リパーゼのようなリパーゼ製剤、例えば、市販のリパーゼ製剤であるPalatase(登録商標)MおよびPalatase(登録商標)A(いずれも、デンマーク在Novo Nordisk製)、少なくとも一種のアミラーゼ、グルカナーゼ、グルタミナーゼ、フィターゼ、グリコシダーゼ、セルラーゼ、チキナーゼまたはペクチナーゼを含む糖分解製剤、および前記化合物の任意の組み合わせを含む。 【0034】 本発明のさらに有用な態様において、魚誘導タンパク質分解組成物での処理の前および/または後に、例えば、前記製剤の一種のような少なくとも一種の酵素製剤を用いて水性スラリーを処理する。 【0035】 本発明の方法により加水分解されるタンパク質含有材料は、一つの態様において、魚タンパク質、貝タンパク質、乳タンパク質、乳清タンパク質、カゼイン肉タンパク質、血液タンパク質、卵タンパク質、エラスチンおよびゼラチンからなる群より選択される動物タンパク質である。 もう一つの態様において、タンパク質含有材料は、大豆タンパク質、穀類タンパク質、例えば、小麦グルテンまたはゼイン、菜種タンパク質、アルファルファタンパク質、エンドウタンパク質、マメタンパク質、綿実タンパク質、およびゴマタンパク質からなる群より選択される食物タンパク質である。 【0036】 本発明の特に有用な態様において、タンパク質含有材料は、魚全体、魚身、魚内臓、魚皮膚、魚骨またはその任意の部分または混合物、一種または二種以上の甲殻類から誘導される海洋生物材料、または、エビ、ロブスター、イセエビ、カニ、クラム、カキおよびイガイを含む軟体動物種のような海洋生物材料であり、
    材料は、動物全体、身、殻または、その任意の部分、混合物または組み合わせを含む。 【0037】 さらに有用な態様において、タンパク質含有原料は、魚からのようなタンパク質膜または皮膚、魚肝臓、魚のうきぶくろ、魚の体内腔、魚の卵又はしらこを含む。 【0038】 もう一つの有用な態様は、子羊、豚、、鶏および七面鳥のような動物誘導タンパク質含有原料を使用し、材料は生または、煮沸、油揚または加熱(curi
    ng)により料理され、筋肉組織、、他の結合組織、骨、くず肉、またはその任意の部分または混合物が含まれる。 【0039】 本発明の方法は、発酵方法と組み合わせて用いることができる、すなわち、タンパク質材料が発酵条件下に加水分解されて発酵されたタンパク質加水分解物が得られる、および/または、本発明の方法により得られたタンパク質加水分解物が発酵プロセスに付されることがわかった。 そのような発酵方法の例は、魚(例えば、魚ソースの製造において)、ココア豆または大豆(醤油、テンペ、ミソ)
    を発酵する方法である。 タンパク質分解酵素製剤の添加またはタンパク質加水分解物の添加は、ニシンの加熱のような発酵の全工程時間を低下させるのに有用である。 【0040】 もう一つの態様において、本発明は、本発明の方法により得られるタンパク質加水分解物を提供する。 有用な態様において、タンパク質加水分解物は、前述の任意のタンパク質のような動物タンパク質から誘導される。 他の態様は、前述の全てのタンパク質のような食物タンパク質から誘導されるタンパク質加水分解物を含む。 【0041】 本発明のさらなる態様において、本発明によるタンパク質加水分解物を含む食品製品が提供される。 食品製品に混入されるタンパク質加水分解物の量は、典型的に、約0.1〜50重量%、例えば、約0.1〜5重量%の範囲である。 【0042】 本発明の特に有用な態様において、食品製品は、例えば、スープ、ソース、ブロス、パテ、ムース、スフレ、チーズ、揚げ生地、オルリー生地(orly d
    ough)およびペストリーのような食品製品において用いる香味剤である。 【0043】 本発明のもう一つの食品は、幼児のための母乳代替物の成分である。 本発明の方法により得られる高度の加水分解のために、本発明のタンパク質加水分解物は、母乳代替物に有利に混入することができ、この加水分解物は、非加水分解乳タンパク質よりもアレルゲン性が非常に低い。 【0044】 本発明のさらにもう一つの食品用製品は本発明のタンパク質加水分解物を含むものであり、タンパク質サプリメントとして食品の他の性質を提供するものである。 すなわち、食品製品に混入されるタンパク質加水分解物は、例えば、魚または魚くず肉、肉または破砕肉に基づき、破砕骨を本発明の方法に付することにより骨から得られる。 魚産業から他のタンパク質性副生物を、本発明の方法により使用して、食品製品の他の特定を提供するためのタンパク質サプリメントとしての本発明のタンパク質加水分解物を得ることもできる。 【0045】 本発明のさらなる態様は、本発明のタンパク質加水分解物を得る工程、およびこのタンパク質加水分解物を用いて食品製品を調製する工程を含んでなる食品製品を製造する方法を提供する。 本発明の方法により好適に調製される食品製品は、前述の製品の全てを含む。 【0046】 もう一つの態様において、本発明は、水含量および材料のきめに依存して、1
    〜100重量%、例えば、約25〜100重量%のタンパク質含有材料を含む水性スラリーを調製する工程と、魚に由来する誘導されたタンパク質分解組成物と共にスラリーをインキュベーションする工程と、約2〜約40℃の範囲の温度でスラリーを15分〜48時間、例えば、約1〜10時間、好ましくは約1.5〜
    6時間拡販する工程と、任意にタンパク質分解混合物を不活性化する工程と、固体物質から溶液部分を分離する工程と、溶液を約10重量%〜約98重量%の乾燥重量含量に濃縮する工程を含んでなる香味剤を製造する方法を提供する。 【0047】 任意の不活性化工程は、前述のように好適に実施され、同様に、前述したような適当な方法を用いて、撹拌工程および濃縮工程を実施することができる。 魚誘導タンパク質分解組成物は、前述の任意の方法により有利に得られる。 【0048】 好ましい実施の態様において、タンパク質インキュベーション中の温度は、約5〜30℃、例えば、約10〜20℃または約10〜30℃、例えば、15〜2
    5℃である。 インキュベーションは、タンパク質分解組成物が活性である任意のpHにおいて行うことができ、一つの態様において、インキュベーション中のp
    Hは約6〜11、好ましくは約6〜約9である。 【0049】 有用な実施の態様において、本発明は、タンパク質含有材料が、タラ、ハドック、セイス、オヒョウ、カレイ、ウナギ、アンコウ、サーモン、マス、およびオーシャンパーチ、ニシン、カラフトシシャモから由来する材料のような海洋食物または海洋食物副産物、およびウニ、エビ、ロブスター、イセエビ、カニ、クラム、カキおよびイガイを含む他の海洋食品種から誘導される、海洋食物香味剤用の方法を提供する。 【0050】 さらなる態様において、本発明の方法は肉香味剤を製造するものであり、タンパク質材料が肉または肉副産物から誘導される。 有利な態様において、タンパク質含有材料は、牛、子羊、豚、トナカイおよび、鶏、七面鳥、アヒルおよびダチョウを含む家禽類の一種または二種以上から誘導される。 【0051】 さらなる態様において、本発明は、本発明のタンパク質加水分解物を含んでなる非食品製品を提供する。 本発明の方法により得られる風味特性は、飼料製品およびペットフードの製造に有利である。 【0052】 さらに、魚ゼラチンから由来する高度に加水分解されたタンパク質加水分解物の生成は、クリームおよびシャンプーのような化粧製剤中に組み込むためのゼラチン生成物を改良することができる。 【0053】 前述の発酵媒体としての本発明のタンパク質加水分解物の使用は、本発明の加水分解物を、他の発酵、例えば、ブロスの発酵のために、特に、薬剤製造のための医薬分野において、さらに有用である。 【0054】 さらなる態様において、本発明は、アスタキサンチン含有貝物質から少なくとも一部のアスタキサンチンを分離する方法であって、当該方法が、貝物質を含んでなる水性スラリーを出発物質として製造する工程と、魚に由来するタンパク質分解組成物を使用してスラリーをインキュベートする工程と、約2℃〜約60℃
    の温度でスラリーを撹拌する工程、および、タンパク質分解混合物を不活性化して、出発物質と比較してより多い含有量の分離アスタキサンチンを含有するタンパク質加水分解物を得る工程とを含んでなる方法を提供する。 【0055】 さらなる任意の工程として、この方法は、沈殿、濾過または遠心分離のような任意の適当な手段により、アスタキサンチン含有水性相を分離する工程を含む。 【0056】 【実施例】 以下の実施例により本発明を説明するが、決して特許請求の範囲を制限するものではない。 【0057】 実施例1:タラからのプロテアーゼの混合物の調製 肝臓、精巣およびしらこを含まない凍結タラ内臓約100kgを溶解し、抽出タンク内の4倍体積の飲料水に添加し、水酸化ナトリウム溶液を用いてpHを8
    〜9に調節した。 短時間(約30分間)の粗沈殿の後、ポンプを用いて水性抽出液を流して残りの不溶性内蔵を取り除き、沈殿タンクに集めた。 水性抽出液を冷却した沈殿タンク中に放置して、約24〜60時間沈殿させた。 ポンプを用いて上澄みを上澄みタンクから傾斜して保持タンクに入れた。 上澄みを限外濾過により10〜20倍に濃縮し、ダイアフィルトレーションして、約3mS/cmより低い導電性の許容できるイオン強度水準にした。 約10〜15Lの限外濾過されダイアフィルトレーションされたプロテアーゼ製剤が得られ、これをCryot
    inを称する。 プロテアーゼ製剤は、タンパク質分解活性が約1.5BAPNA
    単位/mLであった。 前述の手順を用いた繰り返し調製により、活性が約1〜5
    BAPNA単位/mLであるバッチ製剤を得た。 【0058】 50mM Tris−HCl,10mM CaCl,pH8.1(25℃)中での最終的基質濃度を1mMとして、合成基質のBenzyl−Arg−p−ニトロアニリド(BAPNA)を用いるアッセイで活性を測定する。 吸光度増加を405nmで測定し、モル吸光度定数8800M -1 cm -1でBAPNA活性を算出する。 【0059】 実施例2:濃縮したタラ内臓抽出物からのタラエラスターゼおよびタラ血清コラーゲナーゼの精製 実施例1で得られた限外濾過されダイアフィルトレーションされた濃縮物約1
    0〜15Lを、一対の並べて連結した1L充填クロマトグラフィーカラムに適用した。 一方は、CMファーストフローカチオン交換樹脂(スウェーデン在Pha
    rmacia製)を含み、他方は、DEAEファーストフローアニオン交換樹脂(スウェーデン在Pharmacia製)を含んでいた。 カラムを、2.5mM
    塩化カルシウムを含むpH7.8の25mM Tris緩衝液(緩衝液A)の1
    0カラム体積で予備平衡させた。 濃厚液を、ポンプにより約100ml/分の流速でカラムに送った。 カラムへの濃厚溶液の適用が完了すると、約8Lの緩衝液Aを用いて、連続カラムシステムから残留材料を洗い流した。 トリプシン、キモトリプシンおよびエキソペプチダーゼを含む部分を通過する流れを集めて、これをCryotin Xとする。 【0060】 この洗浄の完了後、0.5M NaClおよび2.5mM塩化カルシウムを含むpH7.8の25mM Tris緩衝液の高塩溶液の約5カラム体積で、カラムを個々に溶出した。 このように、タラエラスターゼをCMカラムから脱着し、
    セリンコラーゲナーゼをDEAEカラムから脱着した。 【0061】 実施例3:Cryotinを用いるエビ殻由来のタンパク質およびタンパク質性材料の放出および加水分解 エビ殻3000gを水2250gに添加することによりエビ殻と水を約1:0
    . 75(重量/重量)の比で混合した。 実施例1のCryotin酵素混合物1
    30mlは1.4U/ml(BAPNA単位)を含む、すなわち、エビ殻300
    0g当たり合計182単位、またはエビ殻1g当たり約0.06のBAPNA加水分解単位である。 この混合物を、回転ドラム中で、室温(約20℃)で1分当たり40サイクルのスピードで5時間撹拌することにより反応させた。 溶液を、
    粗いふるいを通す濾過および続いてチーズクロス濾過により、固体残留物から分離した。 5時間の反応時間中に、反応をモニターするために反応混合物からサンプルを取り出した。 比較の目的から、Cryotin酵素混合物の代わりに水1
    30mlを添加した以外は、同じ材料を用いて反応を繰り返し、測定のためにサンプルを取り出した。 【0062】 可溶性アミノ酸およびペプチドのためのアッセイにて、TCA(トリクロロ酢酸)沈殿および続いてFolin Ciocaletu's試薬との反応を用いて、Cryotin反応は、Cryotinを用いないバッチと比べて、5時間で6倍を超える可溶性アミノ酸およびペプチドの量を発生したことを示した。 さらに、Cryotin含量バッチは、5時間の反応期間を通して、可溶性アミノ酸およびペピチドを略線形的に発生したが、Cryotinを含まないバッチは、反応の最初の1時間のみに可溶性アミノ酸およびペプチドを爆発的に放出した。 このことは、可能性アミノ酸およびペプチドが既に放出されているが、タンパク質が加水分解されていないことを示す。 【0063】 468nmでの吸光度測定を用いるアスタキサンチンのアッセイを用いて、エビ殻からのその放出をモニターした。 これらの測定は、酵素的Cryotin法を用いると、おそらく機械的せん断により顔料を最初に放出したCryoti
    n非含有法よりも、2.5倍を超える顔料が放出されることを示した。 【0064】 実施例4:CryotinおよびAlcalase2.4Lを用いるエビ殻由来のタンパク質およびタンパク質性材料の可溶化および加水分解の比較 エビ殻6000gを水4500gに添加することによりエビ殻と水を1:0.
    75(重量/重量)の比で混合した。 実施例1のCryotin酵素混合物26
    6mlは110U/ml(Azocoll単位)を含む、すなわち、エビ殻60
    00g当たり合計29247Azocoll単位、またはエビ殻1g当たり約4
    . 87のAzocoll加水分解単位である。 この混合物を、回転ドラム中で、
    室温(約20℃)で1分当たり40サイクルのスピードで5時間撹拌することにより反応させた。 溶液を、粗いふるいを通す濾過および続いてチーズクロス濾過により、固体残留物から分離した。 5時間の反応時間中に、反応をモニターするために反応混合物からサンプルを取り出した。 【0065】 比較の目的から、エビ殻−水混合物をAlcalase2.4Lと反応させた以外は、同じ材料を用いて反応を繰り返した。 エビ殻2500gを水1875g
    に添加することによりエビ殻と水を1:0.75(重量/重量)の比で混合した。 Alcalase2.4L酵素混合物0.25mlは46794.6U/ml
    (Azocoll単位)を含む、すなわち、エビ殻2500g当たり合計116
    99Azocoll単位、またはエビ殻1g当たり約4.68のAzocoll
    加水分解単位である。 この混合物を、回転ドラム中で、室温(約20℃)で1分当たり40サイクルのスピードで5時間撹拌することにより反応させた。 溶液部分を、粗いふるいを通す濾過および続いてチーズクロス濾過により、固体残留物から分離した。 5時間の反応時間中に、反応をモニターするために反応混合物からサンプルを取り出した。 【0066】 AlcalaseはBAPBAまたはGPRに非常に低い活性を有することが知られているので、Azocollアッセイを用いて、Alcalaseと実施例1のCryotinの匹敵する活性を測定した。 活性は、以下のようにして測定する。 150mgのAzocollサンプルを秤量して小さなガラス管に入れ、アッセイすべき酵素サンプルの各濃度について2つのAzocollサンプルとした。 燐酸塩緩衝液(100mM、pH8.0)を、最終的合計体積が5ml
    になるように各管に入れた。 緩衝液およびAzocollのみを用いて管を5〜
    10分間放置した後、アッセイすべき酵素サンプルを管に加えた。 アッセイ混合物に酵素サンプルを添加した後、系を室温で15分間インキュベートさせ、その後、520nmで吸光度を測定した。 結果は、最初は、520nmでの吸光度と酵素の量との線形関係として示され、そこから、酵素1ml当たりのAzoco
    ll加水分解単位の数を計算した。 1Azocoll単位(AU)は、0.1単位の吸光度の増加を引き起こす。 【0067】 可溶性アミノ酸およびペプチドのためのアッセイにて、TCA(トリクロロ酢酸)沈殿および続いてFolin Ciocaletu's試薬との反応を用いて、Cryotin反応は、Alcalaseを用いるバッチと比べて、4時間で8倍を超える可溶性アミノ酸およびペプチドの量を発生したことを示した。 4
    68nmでの吸光度の測定を用いるアスタキサンチンについてのアッセイを用いて、エビ殻からのその放出をモニターした。 これらの測定は、Alcalase
    反応と比較して、酵素的Cryotin法を用いると顔料の放出量が1.6倍を超えることを示した。 【0068】 実施例5:Cryotinを用いるエビ殻由来の食品風味剤の製造 エビ殻3980gを水2525gに添加することによりエビ殻(約20%乾燥材料)と水を約1:0.63(重量/重量)の比で混合した。 実施例1のCry
    otin酵素混合物165mlは1.4U/ml(BAPNA単位)を含む、すなわち、エビ殻3980g当たり合計231単位、またはエビ殻1g当たり約0
    . 058のBAPNA加水分解単位である。 この混合物を、回転ドラム中で、約15℃の温度で1分当たり40サイクルのスピードで4時間撹拌することにより反応させた。 溶液部分を、粗いふるいを通す濾過および続いてチーズクロス濾過により、固体残留物から分離した。 固体残留物を用いてキチン質を製造した。 水性部分を70℃で10分間加熱して、酵素を不活性化し、液体を低温殺菌した。
    次に、水相を、減圧下に45℃で蒸発させることにより乾燥材料含量30%まで濃縮した。 【0069】 実施例6:Cryotinを用いるエビ殻由来の原料としてのタンパク質性材料の放出および加水分解 エビ殻3000gを水1500gに添加することによりエビ殻と水を約1:0
    . 5(重量/重量)の比で混合した。 実施例1のCryotin酵素混合物13
    0mlは1.4U/ml(BAPNA単位)を含む、すなわち、エビ殻3000
    g当たり合計182単位、またはエビ殻1g当たり約0.06のBAPNA加水分解単位である。 この混合物を、回転ドラム中で、約30℃の室温で1分当たり40サイクルのスピードで10時間撹拌することにより反応させた。 溶液部分を、粗いふるいを通す濾過および続いてチーズクロス濾過により、固体残留物から分離した。 固体残留物を用いてキチン質を製造した。 水性部分を70℃で10分間加熱して、酵素を不活性化し、液体を低温殺菌した。 次に、水相を、減圧下に45℃で蒸発させることにより乾燥材料含量40%まで濃縮し、その後、濃縮物をドライヤー中でさらに脱水した。 【0070】 実施例7:エビ全体由来の香味剤 凍結したエビ全体(22.2%乾燥材料)をグラインダー中で切り刻んだ。 粉砕エビ6700gを水5010gに添加することにより、粉砕エビと水とを1:
    0.75(重量/重量)の比で混合した。 実施例1のCryotin酵素製剤3
    11mlは1.4U/ml(BAPNA単位)を含む、すなわち、粉砕エビ全体6700g当たり合計435.4単位、または粉砕エビ全体1g当たり約0.0
    65のBAPNA加水分解単位である。 この混合物を、回転ドラム中で、約17
    ℃の温度で1分当たり40サイクルのスピードで4時間撹拌することにより反応させた。 溶液部分を、粗いふるいを通す濾過および続いてチーズクロス濾過および10〜20分間の沈殿により、固体残留物から分離した。 固体残留物を用いてキチン質を製造した。 水性部分を70℃で10分間加熱して、酵素を不活性化し、液体を低温殺菌した。 次に、水相を、減圧下に45℃で蒸発させることにより乾燥材料含量30〜40%まで濃縮した。 【0071】 インキュベーション温度を20℃に保ち蒸発的乾燥を50℃で行った以外は、
    同じ割合の原料、水および酵素製剤を用いて実験を繰り返して、本質的に同様の品質の製品を得た。 【0072】 実施例8:ロブスター由来の香味剤 この製剤においてはロブスターの頭部およびつめを用い、原料は新鮮なものまたは凍結品とする。 凍結したロブスター全体をグラインダー中で切り刻んだ。 粉砕ロブスター8540gを水6410gに添加することにより、粉砕ロブスターと水とを1:0.75(重量/重量)の比で混合した。 ロブスターと水との混合物を90℃で短時間加熱し(特にロブスター中に存在するフェニルオキシダーゼを不活性化するため)、次に、このサンプルでは35℃であるプロセス温度まで冷却した。 実施例1のCryotin酵素製剤385mlは1.4U/ml(B
    APNA単位)を含む、すなわち、粉砕ロブスター全体8540g当たり合計5
    39単位、または粉砕ロブスター全体1g当たり約0.063のBAPNA加水分解単位である。 この混合物を、回転ドラム中で、約35℃の温度で1分当たり40サイクルのスピードで1.5時間撹拌することにより反応させた。 溶液抽出物を、粗いふるいを通す濾過および続いてチーズクロス濾過および10〜20分間の沈殿により、固体残留物から分離した。 固体残留物を用いてキチン質を製造した。 水性部分を70℃で10分間加熱して、酵素を不活性化し、液体を低温殺菌した。 次に、水相を、減圧下に45℃で蒸発させることにより乾燥材料含量4
    0〜50%まで濃縮した。 【0073】 続いて、予備加熱温度を70℃とし、インキュベーション温度を30℃に維持した以外は、同じ割合の原料、水および酵素製剤を用いて実験を繰り返して、本質的に同様の品質の製品を得た。 最終濃度段階を50℃で行って同じ結果を達成して、乾燥材料含量約30〜40%の生成物を得た。 【0074】 実施例9:ポラック由来の香味剤 材料として、ポラックの身、すなわち、ポラックの剥いだヒレ、またはポラックの骨を用いることができ、原料は新鮮なものまたは凍結品とする。 新鮮な剥いだポラックのヒレをグラインダー中で切り刻んだ。 乾燥重量含量が21%である粉砕ポラックヒレ4750gを水4685gに添加することにより、粉砕ポラックヒレと水とを混合した。 実施例1のCryotin混合物292mlは1.4
    U/ml(BAPNA単位)を含む、すなわち、粉砕ポラックヒレ4750g当たり合計409単位、または粉砕ポラックヒレ1g当たり約0.086のBAP
    NA加水分解単位である。 この混合物を、回転ドラム中で、約26℃の温度で1
    分当たり40サイクルのスピードで4時間撹拌することにより反応させた。 溶液抽出部分を、粗いふるいを通す濾過および続いてチーズクロス濾過により、固体残留物から分離した。 水性部分を70℃で10分間加熱して、酵素を不活性化し、液体を低温殺菌した。 次に、水相を、減圧下に45℃で蒸発させることにより乾燥材料含量25〜35%まで濃縮した。 【0075】 インキュベーション温度を30℃に保ち蒸発的乾燥を行って18〜25乾燥重量%の生成物を得た以外は、同じ割合の原料、水および酵素製剤を用いて実験を繰り返して、本質的に同様の品質の製品を得た。 【0076】 実施例10:エビ全体由来の香味料を用いるエビスープの調製 以下のスープレシピーは、ヒト消費用の食品香味料の抽出物の適用の実施例である。 スープの調製において、抽出物を、以下のレシピーにおけるようにベース材料として用いる、または殆ど調製されたスープに少量添加して最終的な味を得るためのトップ材料として用いることができる。 【0077】 12人用のエビスープ 成分: 玉ねぎ 2個 ニンジン 2本 水 2.5L(または魚貯蔵物) 魚ブイヨン テーブルスプーン2杯 カレー粉末 テーブルスプーン1杯 実施例7のエビ抽出物 250g 切断したガーリッククラブ(garlic clove)1個 溶けたバター 100g+粉末 100g クリーム 200mL 白ワイン 100mL 玉ねぎとニンジンを切断し、ソースパンで撹拌しながらいためた。 ソースパンに、水2.5L(または、魚貯蔵物)、魚ブイヨンをテーブルスプーン2杯、カレー粉末をテーブルスプーン1杯、実施例7のエビ抽出物250g、切断したガーリッククラブ1個を添加し、一緒に混合し、20分間ぐつぐつ煮、次に、スープ貯蔵物をこす。 スープ貯蔵物を、溶けたバター100gと溶融バターに添加した粉末100gの混合物を用いて増粘させる。 クリームを、スープに撹拌して入れ、スープを再び加熱する。 次に、ホワイトソースを加え、エビ全体を装飾のために加えた。 スープは、配膳の用意できている。 【0078】 実施例11:タラからのタンパク質分解製剤を用いたイカからの薄膜の除去 各300gの2本の凍結イカ全体を、水450mLおよび、実施例1のように製造したタラ由来タンパク質分解組成物約300mLと一緒に回転ドラム中に入れた、そのpHを8.2に調節した。 タンパク質分解組成物は活性が約105G
    PR単位/mLであり、それにより、全タンパク質分解活性が約31400GP
    A単位、またはイカ1g当たり約52GPR単位(1.7BAPNA単位/g)
    であった。 インキュベーション中に、数回、pHを8.0に調節した。 温度を1
    0℃以下に維持し、イカを調べ、15、30、60、150、210および33
    0分後にサンプルを採取した。 【0079】 50mM Tris−HCl,10mM CaCl,pH8.1(25℃)中での基質濃度を0.3mMとして、合成基質のGly−L−Pro−L−Arg
    −p−ニトロアニリド(GPRまたはsGPRpna)を用いるアッセイで活性を測定する。 吸光度増加を410nmで測定し、モル吸光度定数8800M -1
    -1でGPR活性を算出する。 GPR単位は、U BAPNA =U GPR /31の式に従ってBAPNA単位に換算する。 【0080】 以下の表は、実験中に行われた観察および測定を列挙する 【0081】 【表1】

    【0082】 タンパク質分解組成物が、イカの表面上の膜のような粘着性組織からタンパク質性皮膚および膜を効率的に除去する。 タラのしらこの膜袋を分解して、相当する実験を行った。 【0083】 実施例12:子羊肉由来の加水分解物の調製 揚げて粉砕した子羊肉107gを、水163mLと混合した。 スラリーの温度は約25℃であった。 活性が約1.4BAPNA単位/mLであるCryoti


    n7mLをスラリーと混合(すなわち、肉1g当たり0.09U)し、pHをN


    aOHの添加により7.3に調節した。 スラリーを20℃で4時間撹拌し、分析のために1時間感覚でサンプルを除去した(pH測定および280nmでの吸光度)。 4時間のインキュベーションの完了後、加水分解物は子羊肉の特徴的風味および芳香を有していた。 表12.1は、サンプルについての吸光度測定を示し、可溶性ペプチドおよびアミノ酸の放出を示している。 【0084】 【表2】 【0085】 生の粉砕子羊肉を用いて実験を繰り返し、同様の結果を得た。 【0086】 実施例13:エビおよびロブスター加水分解物の感覚試験実施例7によるエビ香味剤のサンプルを、6人のパネリストからなる試験パネルによる感覚試験に付した。 試験前に、200mLの水に試験製剤20gを加えることにより製剤を希釈し、約50℃に加熱した。 サンプルを、小さなプラスチックカップに入れた。 パネリストは、まず、芳香、色および味を判断することによりサンプルを個々に評価し、描写的特徴を記載し、続いて、試験サンプルの全般的感覚特徴を論議した。 実施例13.1 個々のパネリストによるコメント列挙 【0087】 【表3】 【0088】 続いてパネルは以下の併せた結果となった:エビ味製剤は、非常に特徴的な味およびエビの臭いを有しており、特に、エビ身(魚身も)の味がした。 【0089】 実施例14:エラスターゼおよびセリンコラーゲナーゼを含まない精製されたタンパク質分解組成物を用いたタンパク質含有材料の加水分解 加水分解剤として実施例2のタラ由来タンパク質分解組成物(Cryotin


    Xと称する)を用いる以外は、実施例3〜13の全ての実験を繰り返す。 実施例1のように測定される実質的に同じタンパク質分解活性の比を用いて、実施例3


    〜13に記載のような対応する結果を得る。 【図面の簡単な説明】 【図1】 実施例1のタラ由来タンパク質分解組成物の安定性を、pH値6、8および1


    0および温度10℃、30℃および45℃での24時間のインキュベーション後の残留酵素活性を観察することにより、温度および時間の関数として測定した結果を示す図である。 この図から、タンパク質分解組成物が、3つのpH値において同様の安定性特定を有するが、低い温度では高い温度よりも安定性がかなり優れていることがわかる。 酵素活性を、トシルアルギニンメチルエステル(TAM


    E)を用いて247nmで吸光度を測定することによりモニターした。 最終濃度0.075mMとしてTAMEを用いて25℃で活性を決め、アッセイ緩衝液は40mM Tris/HCl,pH8.1および10mM CaCl

    2からなる。 活性の1単位は、247nmでの540M

    -1 cm

    -1のモル消光係数を用いて1


    分当たり加水分解基質1μモルの割合で算出する。 【図2】 実施例1のタラ由来タンパク質分解組成物の活性を、TAMEを基質として用いてpHの関数として示す図である。 0.1Mの最終濃度で用いた緩衝液は、H


    epes/HCl(pH5.4〜8.0)および塩化カルシウム10mMを含むグリシネート(pH8.3〜10.8)であった。 この図から、7〜10.8のpH領域においてこの組成物が比較的良好なTAME加水分解活性を有しており、約8.0〜10.5のpHで最大となることがわかり、活性は図1の説明に記載のように決められる。 【図3】 実施例1のタラ由来タンパク質分解組成物の活性の温度依存性。 酵素活性を、


    最終濃度0.75mMとしてトシルアルギニンメチルエステル(TAME)を用いてモニターした図である。 アッセイ緩衝液は40mM Tris/HCl(p


    H8.1)および10mM塩化カルシウムからなり、活性は247nmで吸光度を追跡することによりモニターした。 この図から、組成物の加水分解活性が50


    ℃前後で最大に達し、その後、活性は温度変化により迅速に低下することが分かる(実施例1の説明のように活性を決定する)。

    【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書【提出日】平成13年10月3日(2001.10.3) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】特許請求の範囲【補正方法】変更【補正の内容】 【特許請求の範囲】 【請求項1】 天然タンパク質含有材料からタンパク質加水分解物を製造する方法であって、当該方法が、 a)1〜100湿潤重量%のタンパク質含有物質を含んで成る水性スラリーを製造する工程と、 b) タラ科に由来するタンパク質分解組成物を使用して前記スラリーをインキュベートする工程と、 c)約2℃〜約60℃の温度で15分〜48時間にわたって前記スラリーを撹拌する工程と、 d)任意に、タンパク質分解混合物を不活性化する工程と、 e)任意に、固体物質から溶液部分を分離する工程とを含んで成ることを特徴とする方法。 【請求項2】 前記タンパク質分解組成物が、タラ、ハドックおよびポラッ<br>クから成る群より選択される魚に由来することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項3】 前記タンパク質分解組成物がタラに由来することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項4】 前記タンパク質分解組成物を、 i) 水と魚の内臓とを混合する工程と、 ii) 前記混合物を0.5時間またはそれ以上にわたって撹拌する工程と、 iii) 溶液から固体残留物を分離する工程と、 iv) 水溶液を濃縮して、タンパク質分解組成物を得る工程とを含む方法により得ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項5】 約0℃〜約10℃の温度および約6〜約9のpHにおいて前記撹拌を行うことを特徴とする請求項4に記載の方法。 【請求項6】 前記タンパク質分解組成物が、トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、コラゲナーゼ、アミノペプチダーゼおよびカルボキシペプチダーゼ型酵素から成る群より選択される少なくとも1の酵素を含んで成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項7】 前記タンパク質分解組成物が、本発明の実施例1の分析において測定した場合に約0.1〜約50BAPNA単位/mLのタンパク質分解活性を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項8】 前記タンパク質分解組成物が、約0.5〜約10BAPNA
    単位/mLのタンパク質分解活性を有することを特徴とする請求項6に記載の方法。 【請求項9】 前記タンパク質含有材料が25〜250BAPNAタンパク質分解単位/kgを含む約10〜1000BAPNAタンパク質分解単位/kg
    の量にて前記タンパク質分解組成物を用い、前記スラリーをインキュベートすることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項10】 前記タンパク質分解組成物を、その酵素成分の少なくとも一を除去することによってさらに精製することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項11】 少なくとも一の非魚酵素剤を魚類誘導タンパク質分解組成物に添加することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項12】 魚誘導タンパク質分解組成物で処理する前後に、前記水性スラリーを少なくとも一の酵素剤で処理することを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項13】 少なくとも一の前記酵素剤がリパーゼ剤であることを特徴とする請求項11または12に記載の方法。 【請求項14】 少なくとも一の前記酵素剤が、アミラーゼ、グルカナーゼ、グルタミナーゼ、フィターゼ、グリコシダーゼ、セルラーゼ、キチナーゼおよびペクチナーゼから成る群より選択される1またはそれ以上の酵素成分を含んで成ることを特徴とする請求項11または12に記載の方法。 【請求項15】 前記工程c)を約2℃〜約40℃の温度で行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項16】 前記工程c)を約5℃〜約30℃の温度で行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項17】 前記工程c)を約 〜約11pH、好ましくは約6〜約のpHで行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項18】 前記タンパク質含有材料が、魚タンパク質、貝タンパク質、乳タンパク質、乳清タンパク質、カゼイン、肉タンパク質、血液タンパク質、
    卵タンパク質、エラスチンおよびゼラチンから成る群より選択される動物性タンパク質であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項19】 前記タンパク質含有材料が、大豆タンパク質、穀類タンパク質、例えば、小麦グルテンまたはゼイン、菜種タンパク質、アルファルファタンパク質、エンドウタンパク質、マメタンパク質、綿実タンパク質、およびゴマタンパク質から成る群から選択される植物性タンパク質であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項20】 前記タンパク質含有材料が海洋生物物質であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項21】 前記海洋生物物質が、魚全体、魚肉、魚の臓物、魚の内臓、魚の皮、魚の骨およびあらゆる部分またはそれらの混合物から成る群より選択される物質であることを特徴とする請求項20に記載の方法。 【請求項22】 前記タンパク質含有材料が、甲殻類および軟体動物から成る群より選択される海洋生物に由来する動物全体、肉、貝殻またはあらゆる部分、それらの混合物または組合せを包含する物質であることを特徴とする請求項2
    0に記載の方法。 【請求項23】 前記甲殻類または軟体動物が、小エビ、ロブスター、イセエビ、カニ、クラム、カキおよびイガイから成る群より選択されることを特徴とする請求項22に記載の方法。 【請求項24】 前記タンパク質含有原料が、例えば魚のタンパク質膜または皮、魚の肝、魚のウキブクロ、魚の内部体腔、魚卵または魚精を含んで成ることを特徴とする請求項18に記載の方法。 【請求項25】 前記タンパク質含有原料が、子羊肉、豚肉、牛肉、鶏肉および七面鳥を含んで成る群より選択されることを特徴とする請求項18に記載の方法。 【請求項26】 前記タンパク質含有材料が、未処理かまたは調理され、筋肉組織、腱、他の結合組織、骨、臓物およびあらゆる部分またはそれらの混合物を含んで成ることを特徴とする請求項25に記載の方法。 【請求項27】 前記タンパク質含有材料を醗酵条件下で加水分解して、醗酵タンパク質加水分解物を得ることを特徴とする請求項1〜26のいずれか1つに記載の方法。 【請求項28】 前記タンパク質加水分解物を醗酵工程に付すことを追加工程として含んで成ることを特徴とする請求項1〜26のいずれか1つに記載の方法。 【請求項29】 請求項1〜28のいずれか1項に記載の方法によって得られることを特徴とするタンパク質加水分解物。 【請求項30】 加水分解タンパク質が、魚タンパク質、貝タンパク質、乳タンパク質、乳清タンパク質、カゼイン、肉タンパク質、血液タンパク質、卵タンパク質、エラスチンおよびゼラチンから成る群より選択される動物性タンパク質に由来することを特徴とする請求項29に記載のタンパク質加水分解物。 【請求項31】 前記加水分解タンパク質が、大豆タンパク質、穀類タンパク質、例えば、小麦グルテンまたはゼイン、菜種タンパク質、アルファルファタンパク質、エンドウタンパク質、マメタンパク質、綿実タンパク質、およびゴマタンパク質から成る群から選択される植物性タンパク質に由来することを特徴とする請求項29に記載のタンパク質加水分解物。 【請求項32】 請求項29〜31のいずれか1項に記載のタンパク質加水分解物を含んで成ることを特徴とする食品。 【請求項33】 スープ、ソース、ブロス、パテ、ムース、スフレ、チーズ、揚げ生地、オルリー生地およびペストリーから成る群より選択される製品に使用される香味剤であることを特徴とする請求項32に記載の食品。 【請求項34】 食品の製造方法であって、当該方法が、(i)請求項29
    〜32のいずれか1つに記載のタンパク質加水分解物を得る工程と、(ii)当該加水分解物を使用して食品を配合する工程とを含んで成ることを特徴とする食品の製造方法。 【請求項35】 香味剤の製造方法であって、当該方法が、 a)1〜100湿潤重量%のタンパク質含有材料を含んで成る水性スラリーを製造する工程と、 b) タラ科に由来するタンパク質分解組成物を使用してスラリーをインキュベートする工程と、 c)約2℃〜約40℃の温度において、15分〜48時間にわたって前記スラリーを撹拌する工程と、 d)任意に、タンパク質分解混合物を不活性化する工程と、 e)固体物質から溶液部分を分離する工程と、 f)溶液を、約10重量%〜約98重量%の乾燥重量分に濃縮する工程とを含んで成ることを特徴とする方法。 【請求項36】 前記香味剤が海産食物香味剤であり、前記タンパク質含有材料が海産食物または海産食物副産物に由来することを特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項37】 前記香味剤が肉香味剤であり、前記タンパク質含有材料が肉または肉副産物に由来することを特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項38】 前記工程c)におけるインキュベーションを、約5℃〜約30℃の温度で行うことを特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項39】 前記工程c)におけるインキュベーションを、約6〜約9
    のpHで行うことを特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項40】 タンパク質分解組成物を請求項4に記載の方法により得ること特徴とする請求項35に記載の方法。 【請求項41】 前記タンパク含有物質が、タラ、ハドック、ポラック、オヒョウ、カレイ、ウナギ、アンコウ、サーモン、マス、オーシャンパーチ、ニシン、カラフトシシャモ、ウニ、小エビ、ロブスター、イセエビ、カニ、クラム、
    カキおよびイガイを含む群より選択される一またはそれ以上の種類に由来することを特徴とする請求項36に記載の方法。 【請求項42】 前記タンパク質含有材料が、牛肉、子羊肉、豚肉、トナカイならびに鶏、七面鳥、アヒルおよびダチョウを包含する家禽を含む群より選択される一またはそれ以上の種類に由来することを特徴とする請求項37に記載の方法。 【請求項43】 請求項29〜31のいずれか1項に記載のタンパク質加水分解物を含んで成ることを特徴とする非食品製品。 【請求項44】 前記製品が、飼料製品、ベットフード、化粧品、醗酵ブロスおよび医薬品から成る群より選択されることを特徴とする請求項43に記載の非食品製品。 【請求項45】 アスタキサンチン含有貝物質から少なくとも一部のアスタキサンチンを分離する方法であって、当該方法が、貝物質を含んで成る水性スラリーを出発物質として製造する工程と、 タラ科に由来するタンパク質分解組成物を使用して前記スラリーをインキュベートする工程と、約2℃〜60℃の温度で前記スラリーを撹拌する工程と、タンパク質分解混合物を不活性化して、出発物質と比較してより多い含有量の分離アスタキサンチンを含有するタンパク質加水分解物を得る工程とを含んで成ることを特徴とする方法。 【請求項46】 アスタキサンチン含有水性相を分離する工程を追加工程として含んで成ることを特徴とする請求項45に記載の方法。 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】0008 【補正方法】変更【補正の内容】 【0008】 WO89/10960号公報は、産業プロセスにおける生物学的材料のタンパク質、ペプチドおよび/または脂質成分を変性させるために、オキアミからの複合酵素混合物を用いることを提案している。 開示された酵素組成物は、細断された南極オキアミ全体(Euphasia superba)を50℃で20時間インキュベーションすることにより調製される。 魚および肉の加水分解のような種々の用途の例が記載されている。 オキアミ酵素製剤は、異なるプロテアーゼおよび脂質分解酵素、例えば、かなりの量のホスホリパーゼを含むといわれている。 そのような製剤は、食品級加水分解物の製造のために商業的規模で使用されてはいなかったようである。 これらの従来技術の参考例の全てにおいて、加水分解物は50〜65℃の酵素的インキュベーションにより得られていることに注目すべきである。 WPI要約AN1996−495762(RU−C−2 055 482)は 、タンパク質−核酸水解物の製造のためにサーモン由来の幽門部酵素(pyll oritic enzyme)を用いることを記載しているが、低温加水分解は 開示または予測されていない。 米国特許3,852,479は、タンパク質分解 酵素と共にグルタミナーゼを用いてタンパク質材料を加水分解することにより、 グルタミン酸含量の高いタンパク質水解物を製造する方法を記載している。 ここ でも、50℃を超える温度が好ましい。 CA131385は、甲殻類廃棄物から カロテノイドタンパク質を酵素的に抽出するために、ブタトリプシンまたはEn zeco AP−1(登録商標)プロテアーゼ(細菌起源のアルカリホスファタ ーゼ)を用いることを記載している。 これらの参考文献のいずれも、タンパク質 水解物を製造するためにGadiform魚類から由来のプロテアーゼを用いる ことを開示していないし、そのようなまたは他の類似の酵素組成物が低温で効果 的であることを示唆していない。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/39 A23L 1/39 4C084 A61K 7/00 A61K 7/00 J K N 7/075 7/075 38/00 A61P 3/00 A61P 3/00 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA, ZW Fターム(参考) 2B005 AA08 KA02 MA08 MB09 2B150 AB04 AD01 BB03 BC01 CD02 CD19 CD26 CE08 CJ01 CJ04 4B036 LC01 LE02 LF01 LG05 LH37 LK01 LP24 4B047 LB06 LE06 LG54 LG57 LP01 LP07 LP18 4C083 AA071 AD411 AD421 CC01 CC05 CC38 DD31 4C084 AA06 BA03 CA45 CA47 CA62 ZC21

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