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Vitronectin receptor antagonists, their preparation and their use

申请号 JP36552997 申请日 1997-12-22 公开(公告)号 JP4081167B2 公开(公告)日 2008-04-23
申请人 ジエネンテツク・インコーポレイテツド; ヘキスト・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング; 发明人 アヌーシルヴアーン・パイマン; ジヤン−マリ・リユクセ; ジヤン−ミシエル・ルフランスワ; デニ・カルニアト; トマス・リチヤード・ガーデク; ハンス・ウルリヒ・シユテイルツ; フオルクマル・ヴエーナー; ヨーヒエン・クノレ; ロバート・マクダウエル;
摘要
权利要求
  • 全ての立体異性体及びあらゆる比率のその混合物、及びその生理学的に許容しうる塩としての、下記式I:
    A−B−D−E−F−G (I)
    [式中、Aは、R 2 R 3 NC(=NR 2 )NR 2 C(O)-であり、
    R 2及びR 3は、水素原子であり、
    Bは、(C 1 -C 4 )-アルカンジイルであり、
    Dは、直接結合又は-O-であり、
    Eは、
    であり、
    Vは、窒素原子であり、
    D aは、CH 2 -CH 2であり、
    Y'は、窒素原子であり、
    X'は、-NR 2b -であり、
    R 2bは、水素原子であり、
    Z 1 、Z 2 、Z 3 、Z 4 、Z 5及びZ 6は、炭素原子であり、
    Fは、直接結合、-CO-NR 2 -又は-NR 2 CO-であり、
    R 2は、水素原子であり、
    Gは、
    であり、
    R 4 、R 5及びR 6は、水素原子であり、
    R 7は、R 8 OC(O)N(R 2 )R 9であり、
    R 8は、水素原子、(C 1 -C 8 )-アルキル又はフェニル-(C 1 -C 8 )-アルキルであり、
    R 9は、直接結合であり、
    R 10は、C(O)R 11であり、
    R 11は、OHであり、
    pは、1であり、そして qは、0である]
    の化合物。
  • (2S)-3-〔5-(2-グアニジノカルボニルエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-4-オキソピラゾロ〔1,5-a〕-ピラジン-2-カルボニルアミノ〕-2-〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオン酸、
    (2S)-3-〔5-(3-グアニジノカルボニルプロピル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-4-オキソピラゾロ〔1,5-a〕-ピラジン-2-カルボニルアミノ〕-2-〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオン酸、
    3-〔2-(グアニジノカルボニルメチル)-2,3-ジヒドロ-3-オキソ-〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3-a〕ピリジン-6-カルボニルアミノ〕-2-〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸、
    2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-〔〔2-(2-(グアニジルカルボニル)-1-エチル)-5-ベンズイミダゾリル〕カルボニルアミノ〕プロパン酸、
    3-〔2-(2-グアニジノカルボニル-1-エチル)-2,3-ジヒドロ-3-オキソ-〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3-a〕ピリジン-6-カルボニルアミノ〕-2-〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸、
    3-〔2-(3-グアニジノカルボニル-1-プロピル)-2,3-ジヒドロ-3-オキソ-〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3-a〕ピリジン-6-カルボニルアミノ〕-2-〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸、及び
    2-ベンジルオキシカルボニルアミノ-3-〔6-(グアニジノカルボニルメチルオキシ)-3,4-ジヒドロ-1-オキソ-2(1H)-イソキノリル〕プロパン酸からなる群から選ばれる化合物。
  • R 10とA中の最初のN原子との間の距離が、原子の間の最短経路に沿って、12〜13共有結合である、全ての立体異性体及びあらゆる比率のその混合物、及びその生理学的に許容しうる塩としての請求項1に記載の式Iの化合物。
  • 式Iからレトロ合成的に誘導できるフラグメント2個以上をフラグメント縮合により連結することを包含する請求項1に記載の式Iの化合物の調製方法。
  • 说明书全文

    【0001】
    本発明は下記式:
    A−B−D−E−F−G (I)
    〔式中、A、B、D、E、FおよびGは後述する意味を有する〕の化合物、生理学的に許容しるその塩、これらの化合物を含有する医薬組成物、およびその調製、並びに、細胞−細胞または細胞マトリックスの相互作用過程においてビトロネクチン受容体とそのリガンドとの間の相互作用に基づく疾患、例えば、炎症、ガン、腫瘍転移、動脈硬化症または再狭窄のような心臓血管疾患、網膜症および腎臓病、および望ましくない程度の骨吸収による疾患、例えば骨粗鬆症の治療または予防のためのビトロネクチン受容体拮抗剤としての使用に関する。
    ヒトの骨では骨吸収および骨合成を含む連続的で動的な再構築過程で進行している。 これらの過程はこのような目的のための特有な細胞の種類により調節されている。 骨合成は骨芽細胞による骨マトリックスの付着によるものであり、一方骨吸収は破骨細胞による骨マトリックスの崩壊による。 大部分の骨疾患は骨形成と骨吸収との間の平衡状態に不均衡が生じるために起こる。 骨粗鬆症は骨マトリックスの損失により特徴づけられる。 活性化された破骨細胞は400μmまでの直径を有し、骨マトリックスを崩壊させる多核細胞である。 活性化された破骨細胞は骨マトリックス表面に連結され、蛋白分解酵素および酸をいわゆるシーリング領域、すなわち、その細胞膜と骨マトリックスと間の領域に分泌する。 酸性の環境と蛋白分解酵素が骨を分解する。
    研究によれば破骨細胞の骨への連結は破骨細胞表面上のインテグリン受容体により調節されている。
    インテグリンは、特に血小板上のフィブリノーゲン受容体α IIb β 3およびビトロネクチン受容体α v β 3を含む受容体のスーパーファミリーである。 ビトロネクチン受容体α v β 3は、内皮細胞、血管の平滑筋細胞、破骨細胞および腫瘍細胞のような多数の細胞の表面上に発現される膜糖蛋白である。 破骨細胞膜上に発現されたビトロネクチン受容体α v β 3は骨への連結および骨吸収の過程を調節し、その結果、骨粗鬆症の原因となる。 その際α v β 3は、トリペプチドモチーフArg−Gly−Asp(またはRGD)を含有するオステオポンチン、骨シアロ蛋白およびトロンボスポンチンのような骨マトリックス蛋白と結合する。
    ビトロネクチン受容体拮抗剤としての式Iの新規化合物は破骨細胞による骨吸収を抑制する。 新規化合物が使用できる骨疾患は、特に、骨粗鬆症、高カルシウム血症、例えば転移、歯科疾患、上皮小体機能亢進症、慢性関節リューマチにおける関節周囲侵食、およびPaget病などにより起こるオステオペニアが挙げられる。 更に、式Iの化合物はグルココルチコイド、ステロイドまたはコルチコステロイド療法により、あるいは、性ホルモン欠損により生じる骨疾患の軽減、回避または治療のために用いてよい。 これらの疾患は全て、骨合成と骨分解との間の不均衡による骨の損失という特徴を有する。
    【0002】
    Horton等は破骨細胞による歯の崩壊と破骨細胞の移動を抑制するRGDペプチドおよび抗ビトロネクチン受容体抗体(23C6)を記載している(Horton等、Exp. Cell. Res. 1991, 195, 368)。 J. Cell Biol. 1990, 111, 1713においてSato等は、ヘビ毒由来RGDペプチドであるエキスタチンが培養細胞における骨吸収の強な抑制剤であり、骨への破骨細胞の連結の抑制剤であることを報告している。 Fischer等(Endocrinology, 1993, 132, 1411)はエキスタチンがラットにおいて骨吸収をin vivoで抑制したと報告している。
    ヒト大動脈血管平滑筋細胞上のビトロネクチン受容体α V β 3は、これらの細胞が新内膜に移動するのを促進することにより、最終的に動脈硬化や血管形成術後の再狭窄をもたらす(Brown等、Cardiovascular Res. 1994, 28, 1815)。
    Brooks等(Cell 1994, 79, 1157)によれば、α V β 3に対する抗体またはα V β 3拮抗剤は血管新生の間の血管細胞のアポプトーシスを誘発することにより腫瘍を収縮させることができる。 Cheresh等(Science 1995, 270, 1500)は、網膜症の治療に有用な特性である、ラットの眼bFGF誘発血管新生過程の抑制を示す抗α V β 3抗体またはα V β 3拮抗剤を記載している。
    特許出願WO 94/12181号は置換された芳香族または非芳香族の環系を記載しており、WO 94/08577号は置換複素環を記載しており、これらはフィブリノーゲン受容体拮抗剤であり血小板凝集の抑制剤である。 EP−A−0 528 586号およびEP−A−0 528 587号はアミノアルキル置換または複素環置換フェニルアラニン誘導体を、そしてWO 95/32710号はアリール誘導体を開示しており、これらは破骨細胞による骨吸収の抑制剤である。 WO 96/00574号およびWO 96/26190号はそれぞれビトロネクチン受容体拮抗剤およびインテグリン受容体拮抗剤であるベンゾジアゼピンを記載している。 WO 96/00730号はフィブリノーゲン受容体拮抗剤テンプレート、特に、ビトロネクチン受容体拮抗剤である窒素含有5員環に連結したベンゾジアゼピンを記載している。 ドイツ特許出願P 19629816.4、P 19629817.2およびP 19610919.1並びにEP−A−0 796 855号は、ビトロネクチン受容体拮抗剤である置換芳香族環系または5員環複素環を記載している。
    【0003】
    本発明は、全ての立体異性体およびあらゆる比率のその混合物、およびその生理学的に許容しうる塩としての、下記式I:
    A−B−D−E−F−G (I)
    〔式中、
    A=A 1またはA 2であり、ここで、
    1 =R 23 N−C(=NR 2 )NR 2 C(O)−、R 23 N−C(=NR 2 )NR 2 C(S)−、R 23 N−C(=NR 2 )NR 2 S(O) n −、
    【化46】

    であり、そして、


    【化47】


    であり、ここでA

    1またはA

    2における【化48】


    は、基【化49】


    を含み、さらに、N、OおよびSから選択されるヘテロ原子1〜4個を有することができる5員〜10員の単環または多環の芳香族または非芳香族の環系であり、そして適切には、R

    12 、R

    13 、R

    14またはR

    15で1回以上置換されていることができ;


    Bは直接結合、(C

    1 −C

    8 )−アルカンジイル、−CR

    2 =CR

    3 −、(C

    5 −C

    10 )−アリーレン、(C

    3 −C

    8 )−シクロアルキレン、−C≡C−であり、これらは各々(C

    1 −C

    8 )−アルキル(例えばメチル−フェニル−メチル−、エチル−CH=CH−等)により1回または2回置換されていることができ;


    Dは直接結合、(C

    1 −C

    8 )−アルカンジイル、(C

    5 −C

    10 )−アリーレン、−O−、−NR

    2 −、−CO−NR

    2 −、−NR

    2 −CO−、−NR

    2 −C(O)−NR

    2 −、−NR

    2 −C(S)−NR

    2 −、−OC(O)−、−C(O)O−、−CO−、−CS−、−S(O)−、−S(O)

    2 −、−S(O)

    2 −NR

    2 −、−S(O)−NR

    2 −、−NR

    2 −S(O)−、−NR

    2 −S(O)

    2 −、−S−、−CR

    2 =CR

    3 −、−C≡C−、−NR

    2 −N=CR

    2 −、−N=CR

    2 、−R

    2 C=N−、−CH(OH)−であり、これらは各々(C

    1 −C

    8 )−アルキル、−CR

    2 =CR

    3 −または(C

    5 −C

    6 )−アリール、例えばメチル−フェニル−CH=CH−、エチル−O−などにより1回または2回置換されていることができるが、Bが直接結合の場合、Dも直接結合またはDで定義した基であることが可能であり、その基はDで定義した通り1回または2回置換されており、そしてこれらの置換基の1つを介してBに連結されており;


    【0004】


    Eは、


    a) 一連のフィブリノーゲン受容体拮抗剤から選択され、そして下記の特許出願、特許明細書または参考文献:


    Adir et Compagnie


    FR 928004, June 30, 1992, Fauchere, JL, et al..


    EP 0578535, June 29, 1993, Fauchere, JL, et at..


    CA 2128560, Jan. 24, 1995, Godfroid, JJ, et al..


    Asahi Breweries, Ltd.


    JP 05239030, Sep. 17, 1993.


    Asahi Glass、


    WO 90/02751, Ohba, M. et at., Sept. 8, 1989.


    WO 90/115950, Mar. 22, 1990, Ohba, M., et al..


    EP 0406428, 1/9/91、


    WO 92/09627, Isoai, A. et al., Nov. 29, 1991.


    Chiron


    WO 93/07169 (Der 93-134382/16), Mar. 15, 1993, Devlin, JJ, et al..Ciba Geigy


    EP 0452210,(Der 91-305246/42)Apr. 5, 1990.


    EP 0452257, Mar. 26, 1991, Allen, MC, et al..


    COR Therapeutics


    WO 90/15620, June 15, 1990、


    EP 0477295, Apr. 1, 1992, Scarborough, RM, et al..


    WO 92/08472, May 29, 1992, Scarborough, RM, et al..


    WO 93/223356, April 27, 1993, Swift, RL, et al..


    EP 0557442, Sept. 1, 1993, Scarborough, RM, et al..


    Scarborough, RM;Rose, JW;Hsu, MA;Phillips, DR;Fried, VA;Campbell, AM;Nunnizzi, L.;Charo, IF, Barbourin, Sistrurus毒由来GP IIb-IIIa−特異的インテリング拮抗剤,M. Barbouri, J.Biol. Chem, 266, 9359, 1991.


    Daiichi Pharm Co Ltd.


    JP 05078344-A, (Der 93-140339/17), Mar. 30, 1993.


    DuPont Merck


    WO 93/07170, Apr. 15, 1993.


    WO 94/11398, May 26, 1994, Wells, GJ, et al..


    IL 109237, Jul. 31, 1994.


    WO 94/22909, (Der 94-333113/41)Oct. 13, 1994:DeGrado WF, et al..


    WO 94/22910, (Der 94-333114/41)Oct. 13, 1994:DeGrado WF, et al..


    WO 94/22494, (Der 94-332838/41)Oct. 13, 1994:DeGrado WF, et al..


    EP 625164, Nov. 23, 1994: Degrado, WF, et al..


    WO 95/14682, June 1, 1995, Wityak, J., et al..


    WO 95/14683, June 1, 1995, Wityak, J., et al..


    WO 95/18111, July 6, 1995, DeGrado, WF, et al..


    WO 95/23811, Sep. 8, 1995, DeGrado, WF, et al..


    Mousa, SA;Bozarth, JM;Forsythe, MS;Jackson, SM, Leamy, A..


    Diemer, MM;Kapil, RP;Knabb, RM;Mayo, MC;Pierce, SK;al..e., 新しい血小板GP IIb/IIIa受容体拮抗剤であるDMP 728の抗血小板および抗血栓作用、 Circulation, 89, 3, 1994.


    Jackson, S.;DeGrado,W.;Dwivedi, A.;Parthasarathy, A.;Higley, A.;Krywko, J.;Rockwell, A.;Markwalder, J.;Wells, G.;Wexler, R.;Mousa, S.;Harlow, R., テンプレート制限環状ペプチド:GP IIb/IIIaに対する高親和性リガンドの設計, J. Amer. Chem, Soc., 116, 3220, 1994.


    E. Merck


    EP 0608759, Jan. 19, 1994, Gante, J., et al..


    EP 0623615, Apr. 19, 1994, Raddatz, P., et al..


    EP 0645376, Sep. 15, 1994, Gante, J., et al..


    EP 0668278, Feb. 14, 1995, Juraszyk, H., et al..


    EP 0697408, Aug. 10, 1995, Juraszyk, H., et al..


    DE 4310643, (Der 94-311172/39), Oct. 6, 1994, Jonczyk, A., et al..


    WO 9404093, Oct. 27, 1994, Jonczyk, A., et al..


    EP 0632053, Jan. 4, 1995, Jonczyk, A., et al..


    EP 576898, Jan. 5, 1994, Jonczyk, A., et al..


    EP 0608759 A., Aug. 3, 1994, Gaute, JP, et al..


    HU 9400249, May 30, 1994, Gante, J., et al..


    Ellem Ind Farma Spa


    GB 2207922, Aug. 3, 1988.


    Farmitalia Carlo Erba SRL


    EP 611765(Der 94-265375/33), Aug. 24, 1994, Cozzi, P., et al..


    【0005】


    Fuji Photo Film


    JP 04208296-A(Der. 92-303598/38), Nov. 30, 1990.


    JP 04213311-A(Der. 92-305482/38), Nov. 27, 1990.


    JP 04217693-A(Der. 92-312284/38), Oct. 23, 1990.


    JP 04221394-A(Der. 92-313678/38), Oct. 26, 1990.


    JP 04221395-A(Der. 92-313679/38), Oct. 26, 1990.


    JP 04221396-A(Der. 92-313680/38), Oct. 26, 1990.


    JP 04221397-A(Der. 92-313681/38), Dec. 20, 1990.


    EP 0482649 A2, April 29, 1992, Kojima, M., et al..


    EP 0488258 A2, June 3, 1992, Komazawa, H., et al..


    EP 0503301-A2, Feb. 14, 1991, Kitaguchi, H., et al..


    JP 05222092, May 21, 1993, Nishikawa, N., et al..


    JP 06239885,(Der 94-313705/39), Aug. 30, 1993, Nishikawa, N., et al..


    WO 9324448,(Der 93-405663/50), Dec. 9, 1993, Nishikawa, N., et al..


    JP 06228189,(Der 94-299801/37), Aug. 16, 1994.


    EP 0619118, (Der 94-311647/39), Oct. 12, 1994, Nishikawa, N., et al..Fujisawa


    EP 0513675, May 8, 1992, N.Umekita, et al..


    WO 9409030-A1, Apr. 28, 1994, Takasugi, H., et al..


    EP 0513675,(Der 92-383589/47).


    WO 9500502, Jan. 5, 1995, Oku, T., et al..


    WO 95/08536, March 30, 1995, Ohkubo, M., et al..


    FR 144633:Thromb Haem. 69, 706, 1993.


    Cox, D.;Aoki, T.;Seki, J.;Motoyama, Y.;Yoshida, K., ペンタミジン:特異的非ペプチドGP IIb/IIIa拮抗剤, Thromb. Haem., 69, 707, 1993.


    Genentech


    WO 90/15072(Der 91007159).


    WO 90/01331(Der 91058116), July 5, 1990, PL Barker, et al..


    WO 91/04247, Sept. 24, 1990, TR Webb.


    WO 91/11458(Der 91252610), Jan. 28, 1991, PL Barker, et al..


    WO 92/07870;Oct. 24, 1991, JP Burnier, et al..


    WO 92/17492, Oct. 15, 1992, Burnier, JP, et al..


    US 5250679, Oct. 5, 1993, Blackburn, BK, et al..


    US 5403836, Apr. 4, 1995, Blackburn, BK, et al..


    US 5565449, Oct. 15, 1996, Blackburn, BK, et al..


    CA 2106314, Oct. 6, 1992, Burnier, JP, et al..


    WO 93/08174, Oct. 15, 1991, BK Blackburn, et al..


    CA 2106314, Oct. 6, 1992, Burnier, JP, et al..


    EP 0555328, Aug. 18, 1993, JP Burnier, et al..


    WO 95/04057, Feb. 9, 1995, Blackburn, BK, et al..


    Scarborough, RM, Naughton, MA, Teng, W., Rose, JW, Phillips, DR, Nannizzi, L., Arfsten, A., Campbell, AM, and Charo, IF, J. Biol. Chem. 268, 1066, 1993.


    Dennis, MS;Henzel, WJ;Pitti, RM;T., LM;Napier, MA;Deisher, TA;Bunting,S.;Lazarus, R.,ヘビ毒由来血小板糖蛋白IIb/IIIa蛋白拮抗剤:血小板凝集抑制剤ファミリーの確認, Proc. Natl. Acad. Sci. USA,87, 2471, 1989.


    Barker, PL;Bullens, S.;Bunting, S., Burdick, DJ;Chan, KS;Deisher, T.;Eigenbrot, C.;Gadek, TR;Gantzos, R.;Lipari, MT;Muir, CD;Napier, MA;Pitti, RM;Padua, A.;Quan, C.;Stanley, M.;Struble, M.;Tom, JYK;Burnier, J., P., 抗血小板抗血栓剤としての環状RGDペプチド類縁体、 J. Med. Chem., 35, 2040, 1992.


    McDowell, RS;Gadek, TR,強力制約RGDペプチドの構造研究, J.Amer. Chem Soc., 114, 9245, 1992.


    Glaxo


    EP 0537980, Oct. 13, 1992, B. Porter, et al..


    EP 0542363, Nov. 10, 1992, Porter, B., et al..


    WO 93/10091, May 27, 1993, Porter, B., et al..


    WO 93/14077, July 22, 1993, Porter, B., et al..


    WO 93/22303, Jan. 11, 1993, Middlemiss, D., et al..


    WO 93/14077, Jan. 15, 1993, B. Porter, et al..


    EP 0609282 A1, Aug. 10, 1994, Porter, B., et al..


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    (P534005), DE 4234295, Apr. 14, 1994, Pieper, H., et al..


    EP 0592949, Apr. 20, 1994, Pieper, HD, et al..


    EP 0596326, May 11, 1994, Maier, R., et al..


    DE 4241632, June 15, 1994, Himmelsbach, F., et al..


    EP 0525629, July 22, 1992, Himmelsbach, F., et al..


    EP 0531883, Sep. 3, 1992, Austel, V., et al..


    EP 0604800 A, July 6, 1994, Himmelsbach, F., et al..


    DE 4302051, (Der 94-235999/29) July 28, 1994.


    EP 0608858 A, Aug. 3, 1994, Linz, GD, et al..


    DE 4304650, (Der 94-256165/32), Aug. 18, 1994, Austel, V., et al..


    EP 611660, Aug. 24, 1994, Austel, V., et al..


    EP 0612741, Feb. 21, 1994, Himmelsbach, F., et al..


    DE 4305388,(Der 94-264904/33), Aug. 25, 1994, Himmelsbach, F.,et al..


    EP 612741,(Der 94-265886/33), Aug. 31, 1994, Himmelsbach, F.,et al..


    EP 0639575 A, Feb. 22, 1995, Linz, G., et al..


    DE 4324580, Jan. 26, 1995, Linz, G., et al..


    EP 0638553, Feb. 15, 1995, Himmelsbach, F., et al..


    WO 95/24405, Sep. 14, 1995, Himmelsbach, F., et al..


    WO 96/02514, Feb. 1, 1996, Himmelsbach, F., et al..


    WO 96/02504, Feb. 1, 1996, Himmelsbach, F., et al..


    DE 4427838, Feb. 8, 1996, Himmelsbach, F., et al..


    WO 96/05194, Feb. 22, 1996, Himmelsbach, F., et al..


    DE 4431868, March 14, 1996, Pieper, H., et al..


    DE 4429079, Feb. 22, 1996, Himmelsbach, F., et al..


    F. Himmelsbach, V. Austel, G. Kruger, H. Pieper, Weisenberger, TH Muller, and WG Eisert, in Xllth Int. Symp. on Med. Chem. Basel, 抄録集,47, 1992.


    V. Austel, W. Eisert, F. Himmelsbach, G. Kruger, G. Linz, T. Muller, H. Pieper, and J. Weisenberger, Natl. Mtg. Amer. Chem. Soc. 抄録集、 Denver, Div. Med. Chem. 1993.


    Muller, TH;Schurer, H.;Waldmann, L.;Bauer, E.;Himmelsbach, F.;Binder, K., マウスおよびサルにおける非ペプチドフィブリノーゲン受容体拮抗剤BIBU52のプロドラッグBIBU 104の経口活性, Thromb. Haem., 69, 975, 1993.


    Univ. California


    WO 94/14848, July 7, 1994, Zanetti, M..


    Univ. New York


    WO 94/00144, June 29, 1993, Ojima, I., et al..


    Yeda Res. and Dev. Co.


    WO 93/09795,(Der 93-182236/22), Lido, O., et al..


    Zeneca


    WO 9422834, Oct. 13, 1994, Wayne, MG, et al..


    WO 9422835, Oct. 13, 1994, Wayne, MG, et al..


    EP 632016, Jan. 4, 1995, Brewster, AG, et al..


    EP 632019, Jan. 4, 1995, Brown, G., Shute, RE.


    EP 632020, Jan. 4, 1995, Brown, G., Shute, RE.


    WO 95/00472, Jan. 5, 1995, Brewster, AG, et al..


    から得ることのできるテンプレート:


    または、


    【0009】


    b) 一連のフィブリノーゲン受容体拮抗剤から選択されるテンプレートと同様に定義され、そして特許出願:


    Smithkline Beecham Corp.


    WO 96/00574, Jan. 11, 1996, Cousins, RD, et al..


    Fujisawa Pharmaceutical Co.


    WO 95/29907, Nov. 9, 1995, Kawai, Y., et al..


    Eli Lilly


    US 5 488 058, Jan. 30, 1996, Palkowitz, AD, et al.、


    US 5 484 798, Jan. 16, 1996, Bryant, HU, et al.。


    から得ることのできるテンプレート、


    または、上記特許出願、特許明細書および公報に記載されたテンプレートから構造的に誘導できるテンプレートの1つであり;


    FはDと同様に定義され;


    【0010】


    Gは【化50】


    であり;


    2およびR

    3は相互に独立してH、(C

    1 −C

    10 )−アルキルであり、これらは場合によりフッ素、(C

    3 −C

    12 )−シクロアルキル、(C

    3 −C

    12 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、(C

    5 −C

    14 )−アリール、(C

    5 −C

    14 )−アリール−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、R

    8 OC(O)R

    9 、R

    8

    8 NC(O)R

    9またはR

    8 C(O)R

    9で1回以上置換されており;


    4 、R

    5 、R

    6およびR

    7は相互に独立してH、フッ素、OH、(C

    1 −C

    8 )−アルキル、(C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル、(C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    8 )−アルキルまたはR

    8 OR

    9 、R

    8 SR

    9 、R

    8 CO

    2

    9 、R

    8 OC(O)R

    9 、R

    8 −(C

    5 −C

    14 )−アリール−R

    9 、R

    8 N(R

    2 )R

    9 、R

    8

    8 NR

    9 、R

    8 N(R

    2 )C(O)OR

    9 、R

    8 S(O)

    n N(R

    2 )R

    9 、R

    8 OC(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 C(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 N(R

    2 )C(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 N(R

    2 )S(O)

    n N(R

    2 )R

    9 、R

    8 S(O)

    n

    9 、R

    8 SC(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 C(O)R

    9 、R

    8 N(R

    2 )C(O)R

    9またはR

    8 N(R

    2 )S(O)

    n

    9であり;


    8はH、(C

    1 −C

    8 )−アルキル、(C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル、(C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、(C

    5 −C

    14 )−アリールまたは(C

    5 −C

    14 )−アリール−(C

    1 −C

    8 )−アルキルであり、ここでアルキル基はフッ素により1回以上置換されていることができ;


    9は直接結合または(C

    1 −C

    8 )−アルカンジイルであり;


    10はC(O)R

    11 、C(S)R

    11 、S(O)

    n

    11 、P(O)(R

    11 )

    n 、またはテトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリルまたはチアジアゾリルのようなN、OおよびSから選択されるヘテロ原子1、2、3または4個を有する4員〜8員の飽和または不飽和の複素環であり;


    11はOH、(C

    1 −C

    8 )−アルコキシ、(C

    5 −C

    14 )−アリール−(C

    1 −C

    8 )−アルコキシ、(C

    5 −C

    14 )−アリールオキシ、(C

    1 −C

    8 )−アルキルカルボニルオキシ−(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、(C

    5 −C

    14 )−アリール−(C

    1 −C

    8 )−アルキルカルボニルオキシ−(C

    1 −C

    6 )−アルコキシ、NH

    2 、モノ−またはジ−((C

    1 −C

    8 )−アルキル)−アミノ、(C

    5 −C

    14 )−アリール−(C

    1 −C

    8 )−アルキルアミノ、(C

    1 −C

    8 )−ジアルキルアミノカルボニルメチルオキシ、(C

    5 −C

    14 )−アリール−(C

    1 −C

    8 )−ジアルキルアミノカルボニルメチルオキシまたは(C

    5 −C

    14 )−アリールアミノまたはL−アミノ酸もしくはD−アミノ酸の基であり;


    12 、R

    13 、R

    14およびR

    15は相互に独立してH、(C

    1 −C

    10 )−アルキルであり、これは場合によりフッ素、(C

    3 −C

    12 )−シクロアルキル、(C

    3 −C

    12 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、(C

    5 −C

    14 )−アリール、(C

    5 −C

    14 )−アリール−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、H

    2 N、R

    8 ONR

    9 、R

    8 OR

    9 、R

    8 OC(O)R

    9 、R

    8

    8 NR

    9 、R

    8 −(C

    5 −C

    14 )−アリール−R

    9 、HO−(C

    1 −C

    8 )−アルキル−N(R

    2 )R

    9 、R

    8 N(R

    2 )C(O)R

    9 、R

    8 C(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 C(O)R

    9 、R

    2

    3 N−C(=NR

    2 )−NR

    2 、R

    2

    3 N−C(=NR

    2 )、=Oまたは=Sで1回以上置換されており;


    ここでR

    12 〜R

    15のうちの隣接する2つの置換基は一緒になって−OCH

    2 O−、−OCH

    2 CH

    2 O−または−OC(CH

    3 )

    2 O−を形成することもでき;


    nは1または2であり;


    pおよびqは相互に独立して0または1である〕の化合物、ただし、Eが、


    【0011】


    a) N原子4個までを有することができ、同じかまたは異なる任意の置換基1〜4個で置換されていることのできる6員の芳香族環系、または、


    b) 4−メチル−3−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−H−1,4−ベンゾジアゼピン、


    である化合物を除く、上記化合物に関する。


    一連のフィブリノーゲン受容体拮抗剤から選択されるテンプレートは、フィブリノーゲン受容体拮抗剤の場合には、塩基性の基および酸性の基がスペーサーを介して結合されている(フィブリノーゲン受容体拮抗剤の)分子構造の中央部分を指すものとし、塩基性および/または酸性の基は適宜保護された形態(プロドラッグ)で存在する。


    フィブリノーゲン受容体拮抗剤において、塩基性の基は一般的にアミジンまたはグアニジンのようなN−含有基であり、酸性の基は一般的にカルボキシル官能基であるが、塩基性の基および酸性の基が保護された形態で各々存在することも可能である。


    フィブリノーゲン受容体拮抗剤は血小板受容体GP IIbIIIaへのフィブリノーゲンの結合を抑制する活性化合物である。


    フィブリノーゲン受容体拮抗剤は、塩基性の基および酸性の基がスペーサーを介して連結される中央部(テンプレート)を有し、塩基性および/または酸性の基は適宜保護された形態(プロドラッグ)で存在する。


    アルキル基は直鎖または分枝鎖であってよい。 このことは、それらが置換基を有していたり、他の基、例えばアルコキシ、アルコキシカルボニルまたはアラルキル基のような別の基の置換基として存在する場合にもあてはまるものとする。 適当な(C

    1 −C

    10 )−アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシル、イソプロピル、イソペンチル、ネオペンチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、2,3,5−トリメチルヘキシル、s−ブチルおよびt−ペンチルである。 好ましいアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチルおよびt−ブチルである。


    【0012】


    アルケニルおよびアルキニル基も直鎖または分枝鎖であってよい。 アルケニル基の例はビニル、1−プロペニル、アリル、ブテニルおよび3−メチル−2−ブテニルであり、アルキニル基の例はエチニル、1−プロピニルまたはプロパルギルである。


    シクロアルキル基は単環または多環式、例えば、2環または3環式であってよい。 単環式シクロアルキル基の例はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびシクロドデシルであるが、これらは例えば(C

    1 −C

    4 )−アルキルで置換されていることもできる。 4−メチルシクロヘキシルおよび2,3−ジメチルシクロペンチルが置換シクロアルキル基の例として挙げられる。


    シクロデカンおよびシクロドデカンは、R

    4 、R

    5 、R

    6およびR

    7における単環式(C

    10 −C

    14 )−シクロアルキル基の親物質の例である。


    2環および3環式シクロアルキル基は、未置換であるか、または、オキソ基1つ以上および/または同じか異なる(C

    1 −C

    4 )−アルキル基、例えばメチル基またはイソプロピル基、好ましくはメチル基1つ以上で何れかの適当な位置で置換されていてよい。 2環または3環式基の遊離の結合手は分子内の何れかの位置にあることもでき、その結果、基は橋頭原子を介してまたは架橋内原子を介して結合していることもできる。 遊離の結合手はまた何れの立体化学位置、例えば、エキソ位またはエンド位に位置することもできる。


    2環式環系の例はデカリン(デカヒドロナフタレン)であり、オキソ基で置換された系の例は2−デカノンである。


    2環式環系の親物質の例は、ノルボルナン(=ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン)、ビシクロ〔2.2.2〕オクタンおよびビシクロ〔3.2.1〕オクタンである。 オキソ基で置換されている系の例は、カンファー(=1,7,7−トリメチル−2−オキソビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン)である。


    【0013】


    3環式系の親物質の例は、ツイスタン(=トリシクロ〔4.4.0.0

    3.8 〕デカン)、アダマンタン(=トリシクロ〔3.3.1.1

    3.7 〕デカン)、ノルアダマンタン(=トリシクロ〔3.3.1.0

    3.7 〕ノナン)、トリシクロ〔2.2.1.0

    2.6 〕ヘプタン、トリシクロ〔5.3.2.0

    4.9 〕ドデカン、トリシクロ〔5.4.0.0

    2.9 〕ウンデカンまたはトリシクロ〔5.5.1.0

    3.11 〕トリデカンである。


    4 、R

    5 、R

    6およびR

    7における3環式(C

    10 −C

    14 )−シクロアルキル基の親物質の例は、ツイスタン(=トリシクロ〔4.4.0.0

    3.8 〕デカン)、アダマンタン(=トリシクロ〔3.3.1.1

    3.7 〕ノナン、トリシクロ〔5.3.2.0

    4.9 〕ドデカン、トリシクロ〔5.4.0.0

    2.9 〕ウンデカンまたはトリシクロ〔5.5.1.0

    3.11 〕トリデカンである。


    ハロゲンとはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素である。


    6員の芳香族環系の例はフェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジニルおよびテトラジニルである。


    【0014】


    アリールは、例えば、フェニル、ナフチル、ビフェニリル、アントリルまたはフルオレニルであり、1−ナフチル、2−ナフチル、および特にフェニルが好ましい。 アリール基、特にフェニル基は、1回以上、好ましくは1回、2回または3回、(C

    1 −C

    8 )−アルキル、特に(C

    1 −C

    4 )−アルキル、(C

    1 −C

    8 )−アルコキシ、特に(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、ハロゲン例えばフッ素、塩素および臭素、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、メチレンジオキシ、−OCH

    2 CH

    2 O−、−OC(CH

    3 )

    2 O−、シアノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、(C

    1 −C

    4 )−アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、(R

    17 O)

    2 P(O)、(R

    17 O)

    2 P(O)−O−またはテトラゾリルよりなる群から選択される同じかまたは異なる基で置換されていてよく、ここでR

    17はH、(C

    1 −C

    10 )−アルキル、(C

    6 −C

    14 )−アリールまたは(C

    6 −C

    14 )−アリール−(C

    1 −C

    8 )−アルキルである。


    【0015】


    モノ置換フェニル基において、置換基は2、3または4位に位置することができ、3および4位が好ましい。 フェニル基が2回置換される場合は、置換基は相互に1,2、1,3または1,4の位置にあることができる。 2回置換されているフェニル基の2つの置換基は連結部位に対して3および4位に配置されるのが好ましい。


    アリール基は炭素原子1〜5個がヘテロ原子1〜5個で置き換えられている単環または多環式芳香族環系、例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、フタラジニル、キノリル、イソキノリル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニルもしくはβ−カルボリニル、またはこれらの基のベンゾ縮合、シクロペンタ−、シクロヘキサ−もしくはシクロヘプタ縮合誘導体であることもできる。 これらの複素環は上記炭素環式アリール系の場合と同様の置換基で置換されていることができる。


    これらのアリール基のうち、好ましいものは、N、OおよびSよりなる群から選択されるヘテロ原子1〜3個を有し、(C

    1 −C

    6 )−アルキル、(C

    1 −C

    6 )−アルコキシ、F、Cl、NO

    2 、NH

    2 、CF

    3 、OH、(C

    1 −C

    4 )−アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、ベンジルオキシまたはベンジルよりなる群から選択される置換基1〜3個で置換されていることのできる単環または2環式の芳香族環系である。


    この場合、特に好ましいものは、N、OおよびSよりなる群から選択されるヘテロ原子1〜3個を有し、(C

    1 −C

    4 )−アルキル、(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、フェニル、フェノキシ、ベンジルまたはベンジルオキシよりなる群から選択される置換基1〜2個で置換されていることのできる単環または2環式の芳香族の5員〜10員の環系である。


    【0016】


    L−またはD−アミノ酸は、天然または非天然のアミノ酸であることができる。 α−アミノ酸が好ましい。 以下に例を記載する(Houben-Weyl, Methoden der organischen Chemie(有機化学の方法)、 XV/1および2巻、Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1974参照)。


    Aad, Abu, γAbu, ABz, 2ABz, εAca, Ach, Acp, Adpd, Ahb, Aib, βAib, Ala, βAla, ΔAla, Alg, All, Ama, Amt, Ape, Apm, Apr, Arg, Asn, Asp, Asu, Aze, Azi, Bai, Bph, Can, Cit, Cys, (Cys)

    2 , Cyta, Daad, Dab, Dadd, Dap, Dapm, Dasu, Djen, Dpa, Dtc, Fel, Gln, Glu, Gly, Guv, hAla, hArg, hCys, hGln, hGlu, His, hlle, hLeu, hLys, hMet, hPhe, hPro, hSer, hThr, hTrp, hTyr, Hyl, Hyp, 3Hyp, Ile, Ise, Iva, Kyn, Lant, Lcn, Leu, Lsg, Lys, βLys, ΔLys, Met, Mim, Min, nArg, Nle, Nva, Oly, Orm, Pan, Pec, Pen, Phe, Phg, Pic, Pro, ΔPro, Pse, Pya, Pyr, Pza, Qin, Ros, Sar, Sec, Sem, Ser, Thi,βThi, Thr, Thy, Thx, Tia, Tle, Tly, Trp, Trta, Tyr, Val, t−ブチルグリシン(Tbg)、ネオペンチルグリシン(Npg)、シクロヘキシルグリシン(Chg)、シクロヘキシルアラニン(Cha)、2−チエニルアラニン(Thia)、2,2−ジフェニルアミノ酢酸、2−(p−トリル)−2−フェニルアミノ酢酸および2−(p−クロロフェニル)アミノ酢酸;


    および:


    ピロリジン−2−カルボン酸;ピペリジン−2−カルボン酸;1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸;デカヒドロイソキノリン−3−カルボン酸;オクタヒドロインドール−2−カルボン酸;デカヒドロキノリン−2−カルボン酸;オクタヒドロシクロペンタ〔b〕ピロール−2−カルボン酸;2−アザビシクロ〔2.2.2〕オクタン−3−カルボン酸;2−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン−3−カルボン酸;2−アザビシクロ〔3.1.0〕ヘキサン−3−カルボン酸;2−アザスピロ〔4.4〕ノナン−3−カルボン酸;2−アザスピロ〔4.5〕デカン−3−カルボン酸;スピロ(ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン)−2,3−ピロリジン−5−カルボン酸;スピロ(ビシクロ〔2.2.2〕オクタン)−2,3−ピロリジン−5−カルボン酸;2−アザトリシクロ〔4.3.0.1

    6.9 〕デカン−3−デカン酸;デカヒドロシクロヘプタ〔b〕ピロール−2−カルボン酸;デカヒドロシクロオクタ〔c〕ピロール−2−カルボン酸;オクタヒドロシクロペンタ〔c〕ピロール−2−カルボン酸;オクタヒドロイソインドール−1−カルボン酸;2,3,3a,4,6a−ヘキサヒドロシクロペンタ〔b〕ピロール−2−カルボン酸;2,3,3a,4,5,7a−ヘキサヒドロインドール−2−カルボン酸;テトラヒドロチアゾール−4−カルボン酸;イソキサゾリジン−3−カルボン酸;ピラゾリジン−3−カルボン酸およびヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸、ただしこれらは全て場合により置換されている(以下の式参照):


    【0017】


    【化51】


    【化52】


    上記した基のもととなる複素環は例えば、


    US-A-4,344,949;US-A 4,374,847;US-A 4,350,704;EP-A 29,488;EP-A 31,741;EP-A 46,953;EP-A 49,605;EP-A 49,658;EP-A 50,800;EP-A 51,020;EP-A 52,870;EP-A 79,022;EP-A 84,164;EP-A 89,637;EP-A 90,341;EP-A 90,362;EP-A 105,102;EP-A 109,020;EP-A 111,873;EP-A 271,865およびEP-A 344,682に開示されている。


    更にアミノ酸は、メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステル、イソブチルエステル、t−ブチルエステル、ベンジルエステル、未置換アミド、エチルアミド、セミカルバジドまたはω−アミノ−(C

    2 −C

    8 )−アルキルアミドのような、エステルまたはアミドとして存在することもできる。


    アミノ酸の官能基は保護された形態で存在してもよい。 ウレタン保護基、カルボキシル保護基および側鎖保護基のような好ましい保護基は、Hubbuch, Kotakte(Merck)1979, No.3, 14-23ページおよびBuellesbach, Kontakte(Merck)1980, No.1, 23-35ページに記載されている。 特に例としてあげられるものは、Aloc, Pyoc, Fmoc, Tcboc, Z, Boc, Ddz, Bpoc, Adoc, Msc, Moc, Z(NO

    2 ), Z(Hal

    n ), Bobz, Iboc, Adpoc, Mboc, Acm, t−ブチル,OBzl, ONbzl, OMbzl, Bzl, Mob, Pic, Trtである。


    式Iの後の生理学的に許容しうる塩とは、特に、製薬上利用可能な、または非毒性の塩である。 このような塩は、例えば、酸性の基、例えばカルボキシルを有する式Iの化合物から、Na、K、MgおよびCaのようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属を用いて、そしてまた、トリエチルアミン、エタノールアミンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンのような生理学的に許容しうる有機アミンを用いて形成する。 塩基性の基、例えばアミノ基、アミジノ基またはグアニジノ基を有する式Iの化合物は、塩酸、硫酸またはリン酸のような無機酸と、そして、酢酸、クエン酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、乳酸、メタンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸のような、有機のカルボン酸またはスルホン酸と、塩を形成する。


    【0018】


    式Iの新しい化合物は、相互に独立してR型またはS型であることができる光学活性炭素原子を有する場合があり、これらは結果として純粋なエナンチオマーもしくは純粋なジアステレオマーの形態で、またはエナンチオマー混合物もしくはジアステレオマー混合物の形態で存在してよい。 本発明は純粋なエナンチオマーおよびあらゆる比率のエナンチオマー混合物、並びに、ジアステレオマーおよびあらゆる比率のジアステレオマー混合物の両方に関する。


    式Iの新しい化合物は相互に独立してE/Z異性体混合物として存在してよい。 本発明は純粋なEおよびZ異性体、並びにE/Z異性体混合物の両方に関する。 E/Z異性体を包含するジアステレオマーは、クロマトグラフィーにより個々の異性体に分離できる。 ラセミ体はキラル相上のクロマトグラフィーによるか、またはラセミ体分割により2種のエナンチオマーに分離できる。


    更に式Iの新しい化合物は可動素原子を含んでいてよく、すなわち、それらは種々の互変異体として存在してよい。 本発明は全ての互変異体に関する。


    特にフィブリノーゲン受容体との関連において選択的ビトロネクチン受容体拮抗剤であるような、すなわち、フィブリノーゲン受容体よりもビトロネクチン受容体に対してより強力な抑制剤であるような式Iの化合物が好ましい。


    選択的ビトロネクチン受容体拮抗剤であり、例えば、以下に例示するとおり、R

    10とAにおける最初のN原子との間の距離がこれらの原子の間の最短経路に沿ってA

    1では12〜13、A

    2では11〜12共有結合である式Iの化合物が特に好ましい。


    【0019】


    【化53】


    また基R

    4 、R

    5 、R

    6およびR

    7のうち少なくとも1つが親油性の基である式Iの化合物が好ましい。


    基R

    4 、R

    5 、R

    6およびR

    7内の親油性基の例は、ネオペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、シクロヘキシル−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、アダマンチル−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、ナフチル−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、シクロヘキシルメチルカルボニルアミノ、1−アダマンチルメチルオキシカルボニルアミノまたはベンジルオキシカルボニルアミノ、あるいは、一般的に、R

    8が例えばネオペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、シクロヘキシル−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、アダマンチル−(C

    1 −C

    8 )−アルキル、フェニル、ナフチルまたはフェニル−(C

    1 −C

    8 )−アルキルまたはナフチル−(C

    1 −C

    8 )−アルキルであるような基である。


    更に好ましい式Iの化合物は、


    A=A

    1またはA

    2であり、ここで、


    1 =R

    2

    3 N−C(=NR

    2 )NR

    2 C(O)−または【化54】


    であり、そして、


    【化55】


    であり、ここでA

    1またはA

    2における【化56】


    は、基【化57】


    を含み、さらに、N、OおよびSから選択されるヘテロ原子1〜4個を有することができる5員〜10員の単環または多環の芳香族または非芳香族の環系であり、そして適切には、R

    12 、R

    13 、R

    14およびR

    15で1回以上置換されていることができ;


    Bは直接結合、−NH−、−O−、(C

    1 −C

    6 )−アルカンジイル、(C

    5 −C

    8 )−アリーレン、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキレン、−CR

    2 =CR

    3 −、−C≡C−であり、これらは各々(C

    1 −C

    6 )−アルキルにより1回または2回置換されていることができ;


    Dは直接結合、(C

    1 −C

    8 )−アルカンジイル、(C

    5 −C

    10 )−アリーレン、−O−、−NR

    2 −、−CO−NR

    2 −、−NR

    2 −CO−、−NR

    2 −C(O)−NR

    2 −、−NR

    2 −C(S)−NR

    2 −、−OC(O)−、−C(O)O−、−CO−、−S(O)

    2 −、−S(O)

    2 −NR

    2 −、NR

    2 −S(O)

    2 −、−S−、−CR

    2 =CR

    3 −、−C≡C−、−N=CR

    2 −、−R

    2 C=N−であり、これらは各々(C

    1 −C

    8 )−アルキル、−CR

    2 =CR

    3 −または(C

    5 −C

    6 )−アリールにより1回または2回置換されていることができるが、Bが直接結合の場合、Dも直接結合またはDで定義した基であることが可能であり、その基はDで定義した通り1回または2回置換されており、そしてこれらの置換基の1つを介してBに連結されており;


    【0020】


    Eはフィブリノーゲン受容体拮抗剤から選択されるテンプレートであり、そのテンプレートは文献:


    WO 93/08174, Oct. 15, 1991, Blackburn, BK, et al.,


    US 5 250 679, Oct. 5, 1993, Blackburn, BK et al.,


    US 5 403 836, Apr. 4, 1995, Blackburn, BK et al.,


    WO 95/04057, Feb. 9, 1995, Blackburn, BK et al.,


    EP 0 655 439, Nov. 9, 1994, Denney, ML et al.,


    WO 94/18981, Sep. 1, 1994, Claremon, DA et al.,


    WO 94/08962, Apr. 28, 1994, Harmann, GD et al.,


    EP 0 668 278, Feb. 14, 1995, Juraszyk, H. et al.,


    WO 94/12478, June 9, 1994, Keenan, B. Mc. C. et al.,


    EP 0 531 883, Sep. 3, 1992, Austel, V., et al.


    から得られるものであり;


    FはDと同様に定義され;


    Gは【化58】


    であり;


    2およびR

    3は相互に独立してH、(C

    1 −C

    10 )−アルキルであり、これらは場合によりフッ素、(C

    3 −C

    8 )−シクロアルキル、(C

    3 −C

    8 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    6 )−アルキル、(C

    5 −C

    12 )−アリール、(C

    5 −C

    12 )−アリール−(C

    1 −C

    6 )−アルキル、R

    8 OC(O)R

    9 、R

    8

    8 NC(O)R

    9またはR

    8 C(O)R

    9で1回以上置換されており;


    4 、R

    5 、R

    6およびR

    7は相互に独立してH、フッ素、OH、(C

    1 −C

    8 )−アルキル、(C

    5 −C

    14 )−シクロアルキル、(C

    5 −C

    14 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    8 )−アルキルまたはR

    8 OR

    9 、R

    8 SR

    9 、R

    8 CO

    2

    9 、R

    8 OC(O)R

    9 、R

    8 −(C

    5 −C

    14 )−アリール−R

    9 、R

    8 N(R

    2 )R

    9 、R

    8

    8 NR

    9 、R

    8 N(R

    2 )C(O)OR

    9 、R

    8 S(O)

    n N(R

    2 )R

    9 、R

    8 OC(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 C(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 N(R

    2 )C(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 N(R

    2 )S(O)

    n N(R

    2 )R

    9 、R

    8 S(O)

    n

    9 、R

    8 SC(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 C(O)R

    9 、R

    8 N(R

    2 )C(O)R

    9またはR

    8 N(R

    2 )S(O)

    n

    9であり;


    8はH、(C

    1 −C

    6 )−アルキル、(C

    5 −C

    14 )−シクロアルキル、(C

    5 −C

    14 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    6 )−アルキル、(C

    5 −C

    12 )−アリールまたは(C

    5 −C

    12 )−アリール−(C

    1 −C

    6 )−アルキルであり、ここでアルキル基はフッ素により1回以上置換されていることができ;


    9は直接結合または(C

    1 −C

    6 )−アルカンジイルであり;


    10はC(O)R

    11 、C(S)R

    11 、S(O)

    n

    11 、P(O)(R

    11 )

    nまたはN、OおよびSから選択されるヘテロ原子1、2、3または4個を有する4員〜8員の飽和または不飽和の複素環であり;


    11はOH、(C

    1 −C

    6 )−アルコキシ、(C

    5 −C

    12 )−アリール−(C

    1 −C

    6 )−アルコキシ、(C

    5 −C

    12 )−アリールオキシ、(C

    1 −C

    6 )−アルキルカルボニルオキシ−(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、(C

    5 −C

    12 )−アリール−(C

    1 −C

    6 )−アルキルカルボニルオキシ−(C

    1 −C

    6 )−アルコキシ、NH

    2 、モノ−またはジ−((C

    1 −C

    6 )−アルキル)−アミノ、(C

    5 −C

    12 )−アリール−(C

    1 −C

    6 )−アルキルアミノ、(C

    1 −C

    6 )−ジアルキルアミノカルボニルメチルオキシであり;


    12 、R

    13 、R

    14およびR

    15は相互に独立してH、(C

    1 −C

    8 )−アルキルであり、これらは場合によりフッ素、(C

    3 −C

    8 )−シクロアルキル、(C

    3 −C

    8 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    6 )−アルキル、(C

    5 −C

    12 )−アリール、(C

    5 −C

    12 )−アリール−(C

    1 −C

    6 )−アルキル、H

    2 N、R

    8 ONR

    9 、R

    8 OR

    9 、R

    8 OC(O)R

    9 、R

    8 −(C

    5 −C

    12 )−アリール−R

    9 、R

    8

    8 NR

    9 、HO−(C

    1 −C

    8 )−アルキル−N(R

    2 )R

    9 、R

    8 N(R

    2 )C(O)R

    9 、R

    8 C(O)N(R

    2 )R

    9 、R

    8 C(O)R

    9 、R

    2

    3 N−C(=NR

    2 )、R

    2

    3 N−C(=NR

    2 )−NR

    2 、=Oまたは=Sで1回以上置換されており;


    ここでR

    12 〜R

    15のうちの隣接する2置換基は一緒になって−OCH

    2 O−、−OCH

    2 CH

    2 O−または−OC(CH

    3 )

    2 O−であることもでき;


    nは1または2であり;


    pおよびqは相互に独立して0または1である、


    全ての立体異性体およびあらゆる比率のその混合物、およびその生理学的に許容しうる塩である。


    【0021】


    特に好ましい式Iの化合物は、


    A=A

    1またはA

    2であり、ここで、


    【化59】


    であり、そして【化60】


    であり、ここでA

    1およびA

    2における基【化61】


    は、


    【化62】


    【化63】


    〔式中Y=NR

    2 、OまたはSである〕から選択される基であり;


    Bは直接結合、(C

    1 −C

    6 )−アルカンジイル、(C

    5 −C

    6 )−アリーレン、−CR

    2 =CR

    3 −であり、これらは各々(C

    1 −C

    6 )−アルキルにより1回または2回置換されていることができ;


    Dは直接結合、(C

    1 −C

    6 )−アルカンジイル、(C

    5 −C

    6 )−アリーレン、−O−、−NR

    2 −、−NR

    2 −CO−、−NR

    2 −C(O)−NR

    2 −、−NR

    2 −C(S)−NR

    2 −、−OC(O)−、−CO−、−S(O)

    2 −NR

    2 −、−NR

    2 −S(O)−、−NR

    2 −S(O)

    2 −または−CR

    2 =CR

    3 −であり、これらは各々(C

    1 −C

    6 )−アルキル、−CH=CH−またはフェニルにより1回または2回置換されていることができるが、Bが直接結合の場合、Dも直接結合またはDで定義した基であることが可能であり、その基はDで定義した通り1回または2回置換されており、そしてこれらの置換基の1つを介してBに連結されており;


    Eは、


    a) WO 93/08174号、US 5 250 679号、US 5 403 836号またはUS 5,565,449号に記載のテンプレート、特に、下記式:


    【化64】


    〔式中、R

    1a 、R

    2a 、R

    20a 、R

    21aおよびR

    22aについてUS 5,403,836号249欄、9−22行;および252欄66行〜253欄68行に記載のR

    1 、R

    2 、R

    20 、R

    21およびR

    22と同様に定義され、従って、


    1aおよびR

    2aは相互に独立して、水素、ハロゲン、シアノ、カルボキサミド、カルバモイルオキシ、ホルミルオキシ、ホルミル、アジド、ニトロ、ウレイド、チオウレイド、ヒドロキシル、メルカプトまたはスルホンアミドよりなる群、あるいは、C

    1 −C

    12 −アルキル、C

    2 −C

    12 −アルケニル、C

    3 −C

    12 −アルキニル、C

    3 −C

    12 −シクロアルキル、C

    6 −C

    14 −アリール、C

    6 −C

    10 −アリール−C

    1 −C

    8 −アルキル、C

    1 −C

    12 −アルキルオキシ、C

    6 −C

    14 −アリールオキシおよびC

    1 −C

    12 −アシルアミノよりなる群から選択される場合により置換された基、ただし置換基はハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、ヒドロキシル、メルカプト、スルホンアミド、ウレイド、チオウレイド、カルボキサミド、カルバモイルオキシ、ホルミルオキシ、ホルミル、C

    1 −C

    4 −アルコキシ、フェニルおよびフェノキシよりなる群から選択される基であるもの、から選択される1〜3個の基であり:


    20aは水素、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、C

    1 −C

    4 −アルコキシ、C

    1 −C

    4 −アルキル、フェニル、ベンジルまたはハロゲン−C

    1 −C

    4 −アルキルであり;


    【0022】


    21aおよびR

    22aは相互に独立して、


    1. 水素、


    2. (C

    1 −C

    12 )−アルキル、


    3. (C

    6 −C

    14 )−アリール、


    4. (C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル、


    5. (C

    1 −C

    12 )−アルキル−(C

    6 −C

    14 )−アリール、


    6. (C

    1 −C

    12 )−アルキル−(C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル、


    ここで2〜6に定義した基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素);ニトロ;ヒドロキシル;カルボキシル;テトラゾール;ヒドロキサメート;スルホンアミド;トリフルオロイミド;ホスホネート;C

    1 −C

    6 −アルキル;C

    6 −C

    14 −アリール;ベンジル;C

    3 −C

    14 −シクロアルキル;COR

    24aまたはCONR

    25

    26よりなる群から選択される基1つ以上で置換されていることができるもの;ただしここで、


    24aはC

    1 −C

    8 −アルコキシ;C

    3 −C

    12 −アルケンオキシ;C

    6 −C

    12 −アリールオキシ;ジ−C

    1 −C

    8 −アルキルアミノ−C

    1 −C

    8 −アルコキシ;アシルアミノ−C

    1 −C

    8 −アルコキシ、例えばアセチルアミノエトキシ、ニコチノイルアミノエトキシ、スクシンアミドエトキシまたはピバロイルエトキシ;またはC

    6 −C

    12 −アリール−C

    1 −C

    8 −アルコキシよりなる群から選択される基であり、ここでアリール基は場合により、ニトロ、ハロゲン、C

    1 −C

    4 −アルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、ヒドロキシ−C

    2 −C

    8 −アルコキシまたはジヒドロキシ−C

    3 −C

    8 −アルコキシよりなる群から選択される1〜3つの基で置換されていることができ;


    25およびR

    26は相互に独立して水素、C

    1 −C

    10 −アルキル、C

    3 −C

    10 −アルケニル、C

    6 −C

    14 −アリールまたはC

    1 −C

    6 −アルキル−C

    6 −C

    10 −アリールであるか、またはR

    25とR

    26は一緒になってトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレンまたは3−オキソペンタメチレン基を形成するものであり;


    7. Q

    2 −L

    3 、ただし、


    2は水素またはQ

    1であり;そして、


    3は化学結合、L

    1またはL

    2であり;


    1は置換または未置換の、正荷電の、窒素含有基であり、


    1はメチレン基3〜9個を有する二価の基であり、ここで1〜全てのメチレン基はアルケン基、アルキン基、アリール基、または、N、OまたはSから選択されるヘテロ原子を有する官能基1つ以上で置き換えられていることができ、そして、


    2は場合により置換された二価の基であるもの;


    であり;


    ここでQ

    1 、L

    1およびL

    2の好ましい基は、US 5,403,836号の249欄、27行〜251欄の6行(Q

    1 )、251欄の7行〜252欄の18行(L

    1 )、および252欄の19行〜45行(L

    2 )に記載の基であり;


    そしてR

    22bはUS 5,565,449号、296欄、38行〜297欄の38行におけるR

    22と同様に定義され、そして【0023】


    1. 水素、


    2. (C

    1 −C

    12 )−アルキル、


    3. (C

    6 −C

    14 )−アリール、


    4. (C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル、


    5. (C

    1 −C

    12 )−アルキル−(C

    6 −C

    14 )−アリール、


    6. (C

    1 −C

    12 )−アルキル−(C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル、


    ここで2〜6に定義した基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素);ニトロ;ヒドロキシル;カルボキシル;テトラゾール;ヒドロキサメート;スルホンアミド;トリフルオロイミド;ホスホネート;C

    1 −C

    6 −アルキル;C

    6 −C

    14 −アリール;ベンジル;C

    3 −C

    14 −シクロアルキル;COR

    24aまたはCONR

    25

    26よりなる群から選択される基1つ以上で置換されていることができるもの;ただしここで、


    24aはC

    1 −C

    8 −アルコキシ;C

    3 −C

    12 −アルケンオキシ;C

    6 −C

    12 −アリールオキシ;ジ−((C

    1 −C

    8 )−アルキル)アミノ−(C

    1 −C

    8 )−アルコキシ;アシルアミノ−(C

    1 −C

    8 )−アルコキシ、例えばアセチルアミノエトキシ、ニコチノイルアミノエトキシ、スクシンアミドエトキシまたはピバロイルエトキシ;または(C

    6 −C

    12 )−アリール−(C

    1 −C

    8 )−アルコキシよりなる群から選択される基であり、ここでアリール基は場合により、ニトロ、ハロゲン、(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、ヒドロキシ−C

    2 −C

    8 −アルコキシまたはジヒドロキシ−C

    3 −C

    8 −アルコキシよりなる群から選択される1〜3つの基で置換されていることができ;


    25およびR

    26は相互に独立して水素、C

    1 −C

    10 −アルキル、C

    3 −C

    10 −アルケニル、C

    6 −C

    14 −アリールまたはC

    1 −C

    6 −アルキル−C

    6 −C

    10 −アリールであるか、またはR

    25とR

    26は一緒になってトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレンまたは3−オキソペンタメチレン基を形成するもの;


    7. Q

    2 −L

    3 、ただし、


    2は水素またはQ

    1であり;そして、


    3は化学結合、L

    1またはL

    2であり;


    1は置換または未置換の、正荷電の、窒素含有基であり、


    1はメチレン基3〜9個を有する二価の基であり、ここで1〜全てのメチレン基はアルケン基、アルキン基、アリール基、または、N、OもしくはSから選択されるヘテロ原子を有する官能基1つ以上で置き換えられていることができ、そして、


    2は場合により置換された二価の基であるもの;


    であるものであり、


    ここでQ

    1 、L

    1およびL

    2の好ましい基は、US 5,403,836号の289欄、9行〜293欄、17行(Q

    1 )、293欄、18行〜295欄、28行(L

    1 )および295欄、29行〜296欄、11行(L

    2 )に記載の基である〕の基か、または、


    【0024】


    b) WO 95/04057号に記載のテンプレート、特に下記式:


    【化65】


    【化66】


    〔式中、R

    1bおよびR

    2bについてはUS 5,403,836号、249欄、9行〜22行のR

    1およびR

    2と同様に定義され;そして、


    1bおよびR

    2bは相互に独立して、水素、ハロゲン、シアノ、カルボキサミド、カルバモイルオキシ、ホルミルオキシ、ホルミル、アジド、ニトロ、ウレイド、チオウレイド、ヒドロキシル、メルカプトまたはスルホンアミドよりなる群、あるいは、C

    1 −C

    12 −アルキル、C

    2 −C

    12 −アルケニル、C

    3 −C

    12 −アルキニル、C

    3 −C

    12 −シクロアルキル、C

    6 −C

    14 −アリール、C

    6 −C

    10 −アリール−C

    1 −C

    8 −アルキル、C

    1 −C

    12 −アルキルオキシ、C

    6 −C

    14 −アリールオキシおよびC

    1 −C

    12 −アシルアミノよりなる群から選択される場合により置換された基、ただし置換基はハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、ヒドロキシル、メルカプト、スルホンアミド、ウレイド、チオウレイド、カルボキサミド、カルバモイルオキシ、ホルミルオキシ、ホルミル、C

    1 −C

    4 −アルコキシ、フェニルおよびフェノキシよりなる群から選択される基であるもの、から選択される1〜3個の基であり:


    25bおよびR

    26BはUS 5,565,449のR

    25およびR

    26と同様に定義され、そして;


    25bおよびR

    26bは相互に独立して水素、C

    1 −C

    10 −アルキル、C

    3 −C

    10 −アルケニル、C

    6 −C

    14 −アリールまたはC

    1 −C

    6 −アルキル−C

    6 −C

    10 −アリールであるか、またはR

    25bとR

    26bは一緒になってトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレンまたは3−オキソペンタメチレン基を形成する〕の基か、またはc) EP−A 0 655 439号に記載のテンプレート、特に下記式:


    【化67】


    〔式中(R

    2 )

    pは6員の環の炭素原子1つ以上に結合しており、相互に独立して、H、アルキル、ハロゲン置換アルキル、ヒドロキシアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールオキシ、アラルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、アラルコキシ、カルバモイル、アミノ、置換アミノ、アシル、シアノ、ハロゲン、ニトロおよびスルホよりなる群から選択される基であり;


    Rは(C

    1 −C

    4 )−アルキルであり、


    pは1〜3の整数である〕の基か、または、


    【0025】


    d) WO 94/12478に記載のテンプレートであり、特に下記式:


    【化68】


    〔式中R

    3 ′は水素、(C

    1 −C

    6 )−アルキルまたはアリール−C

    1 −C

    6 −アルキルである〕の基か、またはe) WO 94/18981号に記載のテンプレートであり、特に、


    1.


    【化69】


    〔式中、VはCR

    7aまたはNであり、そしてD

    aはCH

    2 、CH

    2 −CH

    2 、CH

    2 C(R

    7a )

    2 CH

    2であるか【化70】


    である〕;


    2.


    【化71】


    〔式中、XはCR

    3aまたはNであり、ここでR

    3aはCN、C(O)N(R

    7a )R

    8a


    【化72】


    である〕である;


    3.


    【化73】


    〔式中、VはCR

    7aまたはNであり、そしてD

    aはCH

    2 、CH

    2 −CH

    2 、CH

    2 C(R

    7a

    2 CH

    2であるか、または【化74】


    である〕;


    4.


    【化75】


    〔式中、XはCR

    3aまたはNであり、ここで、R

    3aはCN、C(O)N(R

    7a )R

    8a


    【化76】


    である〕;


    5.


    【化77】


    6.


    【化78】


    および7.


    【化79】


    〔式中Y

    3はOまたはH

    2であり、そして、


    7aは水素;OHまたは(C

    1 −C

    4 )−アルコキシで場合により置換されたC

    1 −C

    4 −アルキル;(C

    1 −C

    4 )−アルコキシで場合により置換されたC

    2 −C

    6 −アルケニル;またはOH(C

    1 −C

    4 )−アルキルアリール;またはハロゲン、(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、ヒドロキシルまたは(C

    1 −C

    4 )−アルキルよりなる群から選択される同じかまたは異なる基で場合により置換されたアリールであり、


    8aは水素またはC

    1 −C

    4 −アルキルであり、


    nは0〜7の整数であり、そしてn′は0〜3の整数である〕の基か、または、


    【0026】


    f) EP−A 0 531 883号に記載のテンプレート、特に、下記式、


    【化80】


    〔式中X′は酸素、イオウまたは窒素原子であるかまたは−NR

    2b −基であり、ここで、


    2bは水素原子、炭素原子1〜15個を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基、各々炭素原子3〜10個を有する直鎖または分枝鎖のアルケニルまたはアルキニル基、ただし二重結合または三重結合が直接窒素原子に連結されていないもの、シクロアルキル部分に炭素原子3〜7個を各々有するシクロアルキルまたはシクロアルキルアルキル基、アリール基、R

    3b O−、(R

    3b

    2 N−、R

    4b CO−NR

    3b −、アルキルスルホニル−NR

    3b −、アリールスルホニル−NR

    3b −、アルキルスルフェニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニルまたはR

    5b基により−NR

    2b −基の窒素原子に対してβ位以降で置換されている炭素原子2〜6個を有するアルキル基、または、アリール基、R

    6b OCO−、(R

    3b )

    2 NCO−、R

    5b −CO−、R

    3b O−CO−アルキレン−NR

    3 −CO−、(R

    3b

    2 N−CO−アルキレン−NR

    3b −CO−またはR

    5b CO−アルキレン−NR

    3b −CO−基の1つまたは2つで置換されている炭素原子1〜6個を有するアルキル基(ここでR

    3bおよびR

    5bは後に定義する通りであり、R

    6bは水素原子、炭素原子1〜6個を有するアルキル基、炭素原子5〜7個を有するシクロアルキル基またはアラルキル基である)であり、


    Y′はNO−基、窒素原子または場合によりアルキル基で置換されたメチン基であり、


    1 、Z

    2 、Z

    3およびZ

    4は同じかまたは異なっていて、メチン基、炭素原子、イミノ基または窒素原子であり、ここで基Z

    1 〜Z

    4の少なくとも1つは炭素原子を有し、そして窒素原子に隣接するメチン基1つまたは2つは各々カルボニル基で置き換えられることができ、


    5およびZ

    6は各々、炭素原子であるか、または基Z

    5およびZ

    6の一方は窒素原子であり基Z

    5またはZ

    6のもう一方は炭素原子であり、


    3bは水素原子、炭素原子1〜6個を有するアルキル基、またはアリール、アラルキル、カルボキシアルキルまたはアルコキシカルボニルアルキル基であり、


    4bは水素原子、炭素原子1〜6個を各々有するアルキルまたはアルコキシ基、またはアルキル部分に炭素原子1〜6個を有するアリールまたはアラルキル基であり、そして、


    5bはアゼチジノ、ピロリジノ、ヘキサメチレンイミノまたはヘプタメチレンイミノ基であるか、または、4位のメチレン基が酸素原子によるか、スルフェニル、スルフィニルまたはスルホニル基によるか、またはR

    3 、R

    4 CO−、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニル基(R

    3およびR

    4は上記の通り定義される)で置換されているイミノ基により、置き換えられていることのできるピペリジノ基である〕の基であり;


    Fは直接結合、(C

    1 −C

    6 )−アルカンジイル、−O−、−CO−NR

    2 −、−NR

    2 −CO−、−NR

    2 −C(O)−NR

    2 −、−OC(O)−、−C(O)O−、−CO−、−S(O)

    2 −、−S(O)

    2 −NR

    2 −、−NR

    2 −S(O)

    2 −、−CR

    2 =CR

    3 −、−C≡C−であり、これらは各々(C

    1 −C

    6 )−アルキルにより1回または2回置換されていることができ;


    【0027】


    Gは【化81】


    であり;


    2およびR

    3は相互に独立してH、(C

    1 −C

    6 )−アルキルであり、これらは場合によりフッ素、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    4 )−アルキル、(C

    5 −C

    10 )−アリール、(C

    5 −C

    10 )−アリール−(C

    1 −C

    4 )−アルキル、R

    8 OC(O)R

    9 、R

    8

    8 NC(O)R

    9またはR

    8 C(O)R

    9で1回以上置換されており;


    4 、R

    5 、R

    6およびR

    7は相互に独立してH、フッ素、OH、(C

    1 −C

    6 )−アルキル、(C

    5 −C

    14 )−シクロアルキル、(C

    5 −C

    14 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    6 )−アルキルまたはR

    8 OR

    9 、R

    8 CO

    2

    9 、R

    8 OC(O)R

    9 、R

    8 −(C

    5 −C

    10 )−アリール−R

    9 、R

    8 NHR

    9 、R

    8

    8 NR

    9 、R

    8 NHC(O)OR

    9 、R

    8 S(O)

    n NHR

    9 、R

    8 OC(O)NHR

    9 、R

    8 C(O)NHR

    9 、R

    8 C(O)R

    9 、R

    8 NHC(O)NHR

    9 、R

    8 NHS(O)

    n NHR

    9 、R

    8 NHC(O)R

    9またはR

    8 NHS(O)

    n

    9であり、ここで基R

    4 、R

    5 、R

    6およびR

    7のうち少なくとも1つの基は、ベンジルオキシカルボニルアミノ、シクロヘキシルメチルカルボニルアミノ等のような親油性の基であり;


    8はH、(C

    1 −C

    6 )−アルキル、(C

    5 −C

    14 )−シクロアルキル、(C

    5 −C

    14 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    4 )−アルキル、(C

    5 −C

    10 )−アリールまたは(C

    5 −C

    10 )−アリール−(C

    1 −C

    4 )−アルキルであり、ここでアルキル基はフッ素原子1〜6個で置換されていることができ;


    9は直接結合または(C

    1 −C

    6 )−アルカンジイルであり;


    10はC(O)R

    11であり;


    11はOH、(C

    1 −C

    6 )−アルコキシ、(C

    5 −C

    10 )−アリール−(C

    1 −C

    6 )−アルコキシ、(C

    5 −C

    10 )−アリールオキシ、(C

    1 −C

    6 )−アルキルカルボニルオキシ−(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、(C

    5 −C

    10 )−アリール−(C

    1 −C

    4 )−アルキルカルボニルオキシ−(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、NH

    2 、モノ−またはジ−(C

    1 −C

    6 −アルキル)−アミノであり;


    12はH、(C

    1 −C

    6 )−アルキルであり、これらは場合によりフッ素、(C

    3 −C

    6 )−シクロアルキル、(C

    3 −C

    6 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    4 )−アルキル、(C

    5 −C

    10 )−アリール、(C

    5 −C

    10 )−アリール−(C

    1 −C

    4 )−アルキル、H

    2 N、R

    8 OR

    9 、R

    8 OC(O)R

    9 、R

    8 −(C

    5 −C

    10 )−アリール−R

    9 、R

    8

    8 NR

    9 、R

    8 NHC(O)R

    9 、R

    8 C(O)NHR

    9 、H

    2 N−C(=NH)−、H

    2 N−C(=NH)−NH−または=Oで1回以上置換されており;


    ここでR

    12の隣接する2置換基は一緒になって−OCH

    2 O−または−OCH

    2 CH

    2 O−を形成することもでき;


    nは1または2であり;


    pおよびqは相互に独立して0または1である、


    全ての立体異性体およびあらゆる比率のその混合物、およびその生理学的に許容しうる塩である。


    【0028】


    極めて好ましい式Iの化合物は、


    A=A

    1またはA

    2であり、ここで、


    【化82】


    であり、そして【化83】


    であり、ここでA

    1またはA

    2における基【化84】


    は、


    【化85】


    から選択される基であり;


    Bは(C

    1 −C

    4 )−アルカンジイル、フェニレン、ピリジンジイル、チオフェンジイル、フランジイルまたは−CR

    2 =CR

    3 −であり、これらは各々(C

    1 −C

    4 )−アルキルにより1回または2回置換されていることができ;


    Dは直接結合、(C

    1 −C

    4 )−アルカンジイル、−O−、−NR

    2 −、−NR

    2 −CO−、−C(O)−NR

    2 −、−NR

    2 −C(O)−NR

    2 −、−C(O)−または−CR

    2 =CR

    3 −であり、これらは各々(C

    1 −C

    4 )−アルキルにより1回または2回置換されていることができ;


    Eは、


    a) WO 93/08174号、US 5 250 679号、US 5 403 836号またはUS 5,565,449号に記載のテンプレート、特に、下記式:


    【化86】


    〔式中、R

    1a 、R

    20a 、R

    21a 、R

    22aおよびR

    22bについては:


    1aは相互に独立して、水素およびハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)よりなる群から選択される1〜3個の基であり;


    20aは水素であり;


    【0029】


    21aおよびR

    22aは相互に独立して、


    1. 水素、


    2. (C

    1 −C

    6 )−アルキル、


    3. (C

    6 −C

    12 )−アリール、


    4. (C

    6 −C

    12 )−シクロアルキル、


    5. (C

    1 −C

    6 )−アルキル−(C

    6 −C

    12 )−アリール、


    6. (C

    1 −C

    6 )−アルキル−(C

    6 −C

    12 )−シクロアルキル、


    ここで2〜6に定義した基は、フッ素、塩素、ヒドロキシル、ヒドロキサメート、スルホンアミド、(C

    1 −C

    6 )−アルキル、(C

    6 −C

    12 )−アリール、ベンジルまたは(C

    6 −C

    12 )−シクロアルキルよりなる群から選択される基1つ以上で置換されていることができるもの;


    22bは、


    1. 水素、


    2. (C

    1 −C

    12 )−アルキル、


    3. (C

    6 −C

    14 )−アリール、


    4. (C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル、


    5. (C

    1 −C

    12 )−アルキル−(C

    6 −C

    14 )−アリール、


    6. (C

    1 −C

    12 )−アルキル−(C

    3 −C

    14 )−シクロアルキル、


    ここで2〜6に定義した基は、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素);ニトロ;ヒドロキシル;カルボキシル;テトラゾール;ヒドロキサメート;スルホンアミド;トリフルオロイミド;ホスホネート;C

    1 −C

    6 −アルキル;C

    6 −C

    14 −アリール;ベンジル;C

    3 −C

    14 −シクロアルキル;COR

    24aまたはCONR

    25

    26よりなる群から選択される基1つ以上で置換されていることができるもの;ただしここで、


    24aはC

    1 −C

    8 −アルコキシ;C

    3 −C

    12 −アルケンオキシ;C

    6 −C

    12 −アリールオキシ;ジ−C

    1 −C

    8 −アルキルアミノ−C

    1 −C

    8 −アルコキシ;アシルアミノ−C

    1 −C

    8 −アルコキシ、例えばアセチルアミノエトキシ、ニコチノイルアミノエトキシ、スクシンアミドエトキシまたはピバロイルエトキシ;またはC

    6 −C

    12 −アリール−C

    1 −C

    8 −アルコキシよりなる群から選択される基であり、ここでアリールは場合により、ニトロ、ハロゲン、C

    1 −C

    4 −アルコキシ、アミノ、ヒドロキシル、ヒドロキシ−C

    2 −C

    8 −アルコキシおよびジヒドロキシ−C

    3 −C

    8 −アルコキシよりなる群から選択される1〜3つの基で置換されていることができ;


    25およびR

    26は相互に独立して水素、C

    1 −C

    10 −アルキル、C

    3 −C

    10 −アルケニル、C

    6 −C

    14 −アリールまたはC

    1 −C

    6 −アルキル−C

    6 −C

    10 −アリールであるか、またはR

    25とR

    26は一緒になってトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレンまたは3−オキソペンタメチレン基を形成するもの;


    7. Q

    2 −L

    3 、ただし、


    2は水素またはQ

    1であり;そして、


    3は化学結合またはL

    1であり;


    1はアミノ、アミジノ、アミノアルキレンイミノ、イミノアルキレンアミノまたはグアニジノ基、好ましくはアミジノ基であり、


    1はC

    6 −C

    14 −アリール−C

    2 −C

    4 −アルキニレン;C

    6 −C

    14 −アリール−C

    1 −C

    3 −アルキレン;C

    6 −C

    14 −アリール−C

    1 −C

    3 −アルキルオキシエンまたは−R

    14c −CO−NR

    6c

    15c −であり、ここで、R

    6cは水素、C

    1 −C

    4 −アルコキシ、C

    1 −C

    4 −アルキルまたはハロゲン−C

    1 −C

    4 −アルキルであり;R

    14cは化学結合、C

    1 −C

    8 −アルキレン、C

    3 −C

    7 −シクロアルキレン、C

    2 −C

    5 −アルケニレン、C

    3 −C

    5 −アルキニレン、C

    6 −C

    10 −アリーレン、C

    1 −C

    3 −アルキル−C

    6 −C

    12 −アリーレン、C

    1 −C

    2 −アルキル−C

    6 −C

    10 −アリール−C

    1 −C

    2 −アルキレン、C

    6 −C

    10 −アリール−C

    1 −C

    2 −アルキレンまたはC

    6 −C

    10 −アリールオキシ−C

    1 −C

    2 −アルキレンであり、そして、R

    15cは化学結合、C

    1 −C

    4 −アルキレン、C

    2 −C

    4 −アルケニレン、C

    2 −C

    4 −アルキニレン、C

    6 −C

    10 −アリーレンまたはC

    1 −C

    3 −アルキル−C

    6 −C

    12 −アリーレンである〕の基であるか、または、


    【0030】


    b) WO 95/04057号記載のテンプレート、特に下記式:


    【化87】


    〔式中、R

    1b 、R

    2b 、R

    25bおよびR

    26bについては:


    1bおよびR

    2bは相互に独立して、水素およびハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)よりなる群から選択される1〜3個の基であり;


    25bおよびR

    26bは相互に独立して水素、C

    1 −C

    10 −アルキル、C

    3 −C

    10 −アルケニル、C

    6 −C

    14 −アリールまたはC

    1 −C

    6 −アルキル−C

    6 −C

    10 −アリールであるか、またはR

    25bとR

    26bは一緒になってトリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレンまたは3−オキソペンタメチレン基を形成する〕の基か、または、


    c) EP 0 655 439号に記載のテンプレート、特に下記式:


    【化88】


    の基か、またはd) WO 94/12478号に記載のテンプレート、特に下記式:


    【化89】


    の基か、またはe) WO 94/18981号に記載のテンプレート、特に【化90】


    〔式中Y

    3 、VおよびD

    aは前述した通りである〕の基か、または、


    f) EP 0 531 883号に記載のテンプレート、特に【化91】


    〔式中X′は酸素、イオウまたは窒素原子であるかまたは−NR

    2b −基であり、ここで、


    2bは水素原子、炭素原子1〜15個を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基、各々炭素原子3〜10個を有する直鎖または分枝鎖のアルケニルまたはアルキニル基、ただし二重結合または三重結合が直接窒素原子に連結されていないもの、シクロアルキル部分に炭素原子3〜7個を各々有するシクロアルキルまたはシクロアルキルアルキル基、アリール基、R

    3b O−、(R

    3b )

    2 N−、R

    4b CO−NR

    3b −、アルキルスルホニル−NR

    3b −、アリールスルホニル−NR

    3b −、アルキルスルフェニル、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニルまたはR

    5b基により−NR

    2b −基の窒素原子に対してβ位以降で置換されている炭素原子2〜6個を有するアルキル基、または、アリール基、R

    6b OCO−、(R

    3b )

    2 NCO−、R

    5b −CO−、R

    3b O−CO−アルキレン−NR

    3b −CO−、(R

    3b )

    2 N−CO−アルキレン−NR

    3b −CO−またはR

    5b CO−アルキレン−NR

    3b −CO−基の1つまたは2つで置換されている炭素原子1〜6個を有するアルキル基(ここでR

    3bおよびR

    5bは後に定義する通りであり、R

    6bは水素原子、炭素原子1〜6個を有するアルキル基、炭素原子5〜7個を有するシクロアルキル基、またはアラルキル基である)であり、


    Y′はNO−基、窒素原子、または場合によりアルキル基で置換されたメチン基であり、


    1 、Z

    2 、Z

    3およびZ

    4は同じかまたは異なっていて、メチン基、炭素原子、イミノ基または窒素原子であり、ここで基Z

    1 〜Z

    4の少なくとも1つは炭素原子を有し、そして窒素原子に隣接するメチン基1つまたは2つは各々カルボニル基で置き換えられることができ、


    5およびZ

    6は各々、炭素原子であるか、または基Z

    5またはZ

    6の一方は窒素原子でありZ

    5またはZ

    6のもう一方は炭素原子であり、


    3bは水素原子、炭素原子1〜6個を有するアルキル基、またはアリール、アラルキル、カルボキシアルキルまたはアルコキシカルボニルアルキル基であり、


    4bは水素原子、炭素原子1〜6個を各々有するアルキルまたはアルコキシ基、またはアルキル部分に炭素原子1〜6個を有するアリールまたはアラルキル基であり、そして、


    【0031】


    5bはアゼチジノ、ピロリジノ、ヘキサメチレンイミノまたはヘプタメチレンイミノ基であるか、または、4位のメチル基が酸素原子によるか、スルフェニル、スルフィニルまたはスルホニル基によるか、またはR

    3b 、R

    4b CO−、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニル基(R

    3bおよびR

    4bは上記の通り定義される)で置換されているイミノ基により、置き換えられていることのできるピペリジノ基である〕の基であり;


    Fは直接結合、(C

    1 −C

    6 )−アルカンジイル、−O−、−CO−NR

    2 −、−NR

    2 −CO−、−NR

    2 −C(O)−NR

    2 −、−S(O)

    2 −NR

    2 −、−NR

    2 −S(O)

    2 −、−CR

    2 =CR

    3 −または−C≡C−であり、これらは各々(C

    1 −C

    4 )−アルキルにより1回または2回置換されていることができ;


    Gは【化92】


    であり;


    2およびR

    3は相互に独立してH、(C

    1 −C

    4 )−アルキル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    4 )−アルキル、フェニルまたはベンジルであり;


    4は(C

    10 −C

    14 )−シクロアルキル、(C

    10 −C

    14 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    4 )−アルキルまたはR

    16 OR

    9 、R

    16 NHR

    9 、R

    16 NHC(O)OR

    9 、R

    16 S(O)

    n NHR

    9 、R

    16 OC(O)NHR

    9 、R

    16 C(O)NHR

    9 、R

    16 C(O)R

    9 、R

    16 NHC(O)R

    9またはR

    16 NHS(O)

    n

    9であり;


    5はH、(C

    1 −C

    6 )−アルキル、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    4 )−アルキル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、フェニルまたはベンジルであり;


    8はH、(C

    1 −C

    4 )−アルキル、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    2 )−アルキル、フェニル、ベンジル、トリフルオロメチルまたはペンタフルオロエチルであり;


    9は直接結合または(C

    1 −C

    4 )−アルカンジイルであり;


    10はC(O)R

    11であり;


    11はOH、(C

    1 −C

    6 )−アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、(C

    1 −C

    4 )−アルキルカルボニルオキシ−(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、NH

    2またはモノ−またはジ−(C

    1 −C

    6 −アルキル)アミノであり;


    12はH、(C

    1 −C

    4 )−アルキル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル、(C

    5 −C

    6 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    2 )−アルキル、(C

    5 −C

    6 )−アリール、(C

    5 −C

    6 )−アリール−(C

    1 −C

    2 )−アルキル、H

    2 N、R

    8

    8 NR

    9 、R

    8 NHC(O)R

    9 、H

    2 N−C(=NH)またはH

    2 N−C(=NH)−NH−であり;ここでR

    12の隣接する2置換基は−OCH

    2 O−または−OCH

    2 CH

    2 O−であることもでき;


    16は(C

    10 −C

    14 )−シクロアルキルまたは(C

    10 −C

    14 )−シクロアルキル−(C

    1 −C

    4 )−アルキルであり、これらは場合により、(C

    1 −C

    4 )−アルキル、トリフルオロメチル、フェニル、ベンジル、(C

    1 −C

    4 )−アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、=Oまたはモノ−またはジ−((C

    1 −C

    4 )−アルキル)−アミノで1回または2回置換されていることができ、ここでシクロアルキル基は好ましくは1−アダマンチルまたは2−アダマンチルであり、これは上記した通り置換されていることができ;


    nは1または2であり;そして、


    qは0または1である;


    全ての立体異性体およびあらゆる比率のその混合物、およびその生理学的に許容しうる塩である。


    【0032】


    A、B、D、FおよびGが式Iの極めて好ましい化合物に関して上記定義したものであり、EがWO 95/04057号、EP 0 655 439号、WO 94/18981号、WO 94/08962号、EP 0 668 278号、WO 94/12478号またはEP 0 531 883号に記載のテンプレートである式Iの化合物が好ましく、後者は好ましくは式Iの特に好ましい化合物に関して定義した通りであり、そして、特に好ましくは、式Iの極めて好ましい化合物に関して定義した通りである。


    本発明のこの他の主題は、R

    10と最初のN原子との間の距離がこれらの原子の間の最短距離に沿ってA1で12〜13、A2で11〜12共有結合であるような式Iの通り定義される基A−B−Dとフィブリノーゲン受容体拮抗剤の(スペーサーを有する)塩基性の基とを置き換えることにより、それ自体知られているフィブリノーゲン受容体拮抗剤を選択的ビトロネクチン受容体拮抗剤に変換できる点である。


    一般的に、式Iの化合物は例えば集中的な合成の過程の間に式Iからレトロ合成的に誘導できるフラグメント2つ以上を連結することにより調製できる。 式Iの化合物を調製する際には一般的な方法においては合成の過程の間に当業者の知る通り、特定の合成段階において望ましくない反応や副反応をもたらす可能性のある官能基を一時的にブロックするために合成上の問題点に沿った保護基の使用が必要となる。 フラグメント連結の方法は後述する実施例には限定されず、一般的に式Iの化合物の合成に適用されるものである。


    【0033】


    例えば、下記式I:


    A−B−D−E−C(O)NR

    2 −G


    〔式中F=C(O)NR

    2である〕の化合物は、下記式II:


    A−B−D−E−M II


    〔式中Mはヒドロキシカルボニル、(C

    1 −C

    6 )−アルコキシカルボニルまたは活性カルボン酸誘導体、例えば酸クロリド、活性エステルまたは混合無水物である〕の化合物をHNR

    2 −Gと縮合させることにより調製できる。


    アミド結合を形成しながら2つのフラグメントを縮合させるためには、ペプチド化学においてそれ自体知られているカップリング方法を好都合に使用することができる(例えばHouben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie〔有機化学の方法〕、15/1および15/2巻、Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1974参照)。 このためには通則として存在する非反応アミノ基を縮合の間可逆的保護基で保護する必要がある。 同様のことが反応に関与しないカルボキシル基にもあてはまるが、このカルボキシル基は好ましくは(C

    1 −C

    6 )−アルキル、ベンジルまたはt−ブチルエステルとして使用する。 形成される予定のアミノ基がこの時点でなおニトロまたはシアノ基として存在し、カップリング反応が起こった後に水素化により形成されるものである場合は、アミノ基を保護する必要はない。 カップリングが起こった後、存在する保護基を適当な方法で除去する。 例えば、NO

    2基(グアニジノ保護)、ベンジルオキシカルボニル基およびベンジルエステルは水素化により除去できる。 t−ブチル型の保護基は酸性条件下除去するが、9−フレオレニルメチルオキシカルボニル基は第2アミンを用いて除去する。


    【0034】


    10 =SO

    2

    11である式Iの化合物は例えば文献既知(Houben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie、E12/2巻、Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1985, pp 1058 ff参照)の方法を用いてR

    10 =SHである式Iの化合物を酸化し、R

    10 =SO

    3 Hである式Iの化合物とし、これから、直接、またはエステル化またはアミド結合の形成により相当するスルホニルハライドを介して、R

    10 =SO

    2

    11 (R

    11 ≠OH)である式Iの化合物とすることにより調製する。 アミノ、アミジノまたはグアニジノ基のような分子中の酸化感受性基は、必要に応じて適当な保護基で保護した後に酸化を行う。


    10 =S(O)R

    11である式Iの化合物を調製するには、例えば、R

    10 =SHの式Iの化合物を相当するスルフィド(R

    10 =S

    - )に変換し、次いでm−クロロ過安息香酸で酸化してスルフィン酸(R

    10 =SO

    2 H)とし(Houben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie、E11/1巻、Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1985, pp 618f参照)、これから文献既知の方法を用いて相当するスルフィン酸エステルまたはアミドR

    10 =S(O)R

    11 (R

    11 ≠OH)を調製できる。 一般的な方法においては、文献既知の別の方法を用いてR

    10 =S(O)

    n

    11 (n=1または2)の式Iの化合物を調製することができる(Houben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie、E11/1巻、Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1985, pp 618fまたはE11/2巻、Stuttgart, 1985, pp 1055fF参照)。


    10 =P(O)(R

    11 )

    n (n=1または2)の式Iの化合物は適当な前駆体から、文献既知の方法(Houben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie、E1およびE2巻、Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1982参照)を用いて合成するが、その際、目標分子に応じて合成方法を適宜選択する必要がある。


    10 =C(S)R

    11の式Iの化合物は、文献既知の方法を用いて調製できる(Houben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie、E5/1およびE5/2巻、Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1985参照)


    【0035】


    10 =S(O)

    n

    11 (n=1または2)、P(O)(R

    11 )

    n (n=1または2)またはC(S)R

    11の式Iの化合物は当然ながら上記した通りフラグメント連結法により調製することもできるが、この方法は例えば(市販の)アミノスルホン酸、アミノスルフィン酸、アミノホスホン酸またはアミノホスフィン酸またはエステルまたはアミドのようなこれらの誘導体が式IのF−G中に存在する場合に推奨される。


    A=A

    1 =R

    2

    3 N−C(=NR

    2 )−NR

    2 −C(O)−または下記型【化93】


    の環状アシルグアニジンである式Iの化合物は、例えば、下記式III


    Q(O)C−B−D−E−F−G III


    〔式中、Qは容易に求核置換される脱離基である〕の化合物を下記型【化94】


    の相当するグアニジン(誘導体)、または、下記型【化95】


    の環状グアニジン(誘導体)と反応させることにより調製できる。


    Qがアルコキシ、好ましくはメトキシ基、フェノキシ基、フェニルチオ、メチルチオまたは2−ピリジルチオ基または窒素複素環、好ましくは1−イミダゾリルである式IIIの活性化酸誘導体は基となるカルボン酸(Q=OH)またはカルボン酸クロリド(Q=Cl)から、それ自体知られた方法で好都合に得られる。 この後者の物質は、それ自体知られた方法で相当するカルボン酸(Q=OH)から、例えばチオニルクロリドと反応させることにより得られる。


    カルボニルクロリド(Q=Cl)の他に、Q(O)C−型の他の活性化酸誘導体もまたそれ自体知られた方法で、相当するカルボン酸(Q=OH)から直接、例えばメチルエステル(Q=OCH

    3 )からメタノール中ガス状態塩酸で処理することにより、イミダゾリド(Q=1−イミダゾリル)からカルボニルジイミダゾールで処理することにより〔Staab, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1, 351-367(1962)〕、そして、混合無水物(Q=C

    2

    5 OC(O)OまたはTosO)からCl−COOC

    2

    5またはトシルクロリドを不活性溶媒中トリエチルアミン存在下に用いることにより、調製することもできる。 カルボン酸はまたジシクロカルボジイミド(DCCI)またはO−〔(シアノ(エトキシカルボニル)メチレン)アミノ〕−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(“TOTU")〔Weiss and Krommer, Chemiker-Zeitung 98, 817(1974)〕およびペプチド化学で慣用的な他の活性化試薬を用いて活性化することもできる。 式IIの活性化カルボン酸誘導体を調製するための多くの適当な方法はJ. MarchのAdvanced Organic Chemistry Third Edition(John Wiley & Sons, 1985) p. 350とその参考文献に記載されている。


    【0036】


    式IIIの活性化カルボン酸誘導体はプロトン性または非プロトン性の極性の、ただし不活性の有機溶媒中、それ自体知られた方法で対応するグアニジン(誘導体)と反応させる。 その際、20℃〜溶媒沸点温度で、メタノール、イソプロパノールまたはテトラヒドロフラン(THF)を使用することが、メチルエステル(Q=Me)を対応するグアニジンと反応させる場合に好都合であることが解っている。 塩非含有グアニジンと式IIIの化合物の反応の大部分はTHF、ジメトキシエタンおよびジオキサンのような非プロトン性不活性溶媒中で好都合に行われ得る。 しかしながら、塩基(NaOH等)を使用する場合は、式IIIの化合物をグアニジンと反応させる際の溶媒として水を使用することもできる。 Q=Clである場合は、反応はハロゲン化水素酸を結合するために例えば過剰のグアニジン(誘導体)の形態で添加された酸捕獲剤の存在下好都合に行われる。


    A=A

    1 =R

    1

    2 N−C(=NR

    2 )−NR

    2 −C(S)−または【化96】


    の式の化合物は、下記式XI


    Q(S)C−B−D−E−F−G (XI)


    〔式中Qは上記定義した通りである〕の化合物を下記【化97】


    の型の相当するグアニジン(誘導体)と、または下記【化98】


    の環状グアニジン(誘導体)と反応させることにより、相当する開環型または環状のアシルグアニジン(誘導体)の合成に関する記載の通り、調製できる。


    A=A

    1がR

    2

    3 N−C(=NR

    2 )−NR

    2 −S(O)

    n −(n=1または2)または、


    【化99】


    の型のスルホニルグアニジンまたはスルホキシルグアニジンである式Iの化合物は、文献既知の方法を用いて、R

    2

    3 N−C(=NR

    3 )NR

    2 Hまたは【化100】


    を下記式IV


    Q−S(O)

    n −D−E−F−G IV


    〔式中Qは例えばClまたはNH

    2である〕のスルフィン酸誘導体またはスルホン酸誘導体と反応させることにより、S.Birtwell等の方法(J. Chem. Soc. (1946), 491)またはHouben-Weyl, Methoden der Organischen Chemie、E4巻、Georg Thieme Verlag, Stuttgart, 1983;p 620 ffの記載と同様にして、調製する。


    【0037】


    Fが−R

    2 N−C(O)−NR

    2 −または−R

    2 N−C(S)−NR

    2 −である式Iの化合物を調製するには、例えば下記式VII:


    A−B−D−E−HNR

    2 VII


    の化合物を文献既知の方法を用いてイソシアネートOCN−GまたはイソチオシアネートSCN−Gと反応させる。


    Fが−C(O)NR

    2 −、−SO

    2 NR

    2 −または−C(O)O−である式Iの化合物は、例えば、


    A−B−D−E−C(O)Q または A−B−D−E−SO

    2


    〔式中Qは容易に求核置換される脱離基、例えばOH、Cl、OMe等である〕の文献既知の方法を用いてHR

    2 N−GまたはHO−Gと反応させることにより得ることができる。


    A=A

    2


    【化101】


    である式Iの化合物は、例えば、


    【化102】


    をO=C(R

    2 )−型のケトンまたはアルデヒドまたは相当するアセタールまたはケタールと、文献既知の方法を用いて、例えば、Desideri等、Arch. Pharm. 325(1992) 773-777, A. Alves等、Eur. J. Med. Chem. Chim. Ther. 21(1986) 297-304, D. Heber等、Pharmazie 50(1995) 663-667, TP Wunz等、J. Med. Chem. 30(1987) 1313-1321, K. -H. Buchheit等、J. Med. Chem. 38(1995) 2331-2338の記載として、縮合させることにより調製する。


    上記したグアニルヒドラゾンはE/Z異性体混合物として得られる場合があるが、これは慣用的なクロマトグラフィー法により分割できる。


    Dが−C≡C−である式Iの化合物は、例えば、式IX


    X−E−F−G IX


    〔式中XはIまたBrである〕の化合物を、例えばArcadi等(Tetrahedron Lett. 1993, 34, 2813)またはEC Taylor等(J. Org. Chem. 1990, 55, 3222)の記載に従って、パラジウム触媒反応において、A−B−C≡CHの型の化合物と反応させることにより調製できる。


    同様にして、Fが−C≡C−である式Iの化合物は、例えば、式X


    A−B−D−E−X X


    〔式中XはIまたはBrである〕の化合物を、パラジウム触媒反応において、HC≡C−Gの型の化合物と連結することにより調製できる。


    フィブリノーゲン受容体拮抗剤テンプレートEは関連特許、特許出願または公報に記載の通り合成し、その際、テンプレートの合成中または合成後、好ましくはテンプレートの合成中、官能基をテンプレートに組み込むかテンプレートに連結するが、その基はWO 94/18981のテンプレートについて例示のために後に記載する通りフラグメント連結によりA−B−DおよびF−Gの後の連結を可能にするような基とする。


    【0038】


    【化103】


    A−B−DおよびF−Gの連結の例【化104】


    文献既知の調製方法は、例えば、J. March, Advanced Organic Chemistry, 第3版(John Wiley & Sons, 1985)に記載されている。


    式Iの化合物および生理学的に許容しうるその塩は動物に、好ましくは哺乳類に、特にヒトに、そのままの薬剤として、相互に混合して、または経腸または非経口用途を可能とし、そして、慣用的な製薬上許容しうる担体および補助物質と共に式Iの化合物またはその塩の少なくとも1種の有効量を活性成分として含有する医薬組成物の形態で投与してよい。 製薬は通常は治療活性化合物約0.5〜90重量%を含有する。


    薬剤は経口で、例えば、丸薬、錠剤、ラッカー処理錠剤、コーティング錠剤、顆粒、ハードおよびソフトゼラチンカプセル、溶液、シロップ、乳液、懸濁液またはエアゾロル混合物の形態で投与してよい。 しかしながら、投与は肛門投与により例えば坐薬の形態で、または非経口投与により例えば注射または輸液用の溶液、マイクロカプセルまたはロッド剤の形態で、経皮投与により例えば軟膏またはチンキの形態で、または、経鼻投与により例えば鼻用スプレーの形態で投与することもできる。


    製剤はそれ自体知られた方法で、製薬上不活性の無機または有機の担体物質を用いながら調製する。 例えば乳糖、コーンスターチまたはそれらの誘導体、ステアリン酸またはその塩などを用いて、丸薬、錠剤、コーティング錠剤およびハードゼラチンカプセルを調製することができる。 ソフトゼラチンカプセルおよび坐薬のための担体物質の例は、脂肪、ワックス、半固体および液体のポリオール類、天然油および硬化油などである。 溶液およびシロップを調製するための適当な担体物質の例は水、スクロース、転化糖、グルコース、ポリオール等である。 注射用溶液を調製するための適当な担体物質は水、アルコール、グリセロール、ポリオール、植物油などである。 マイクロカプセル、移植片またはロッド剤のための適当な担体物質は、グリコール酸と乳酸の混合重合体である。


    活性化合物および担体物質の他に、製剤は更に、充填剤、増量剤、錠剤崩壊剤、結合剤、滑剤、湿潤剤、安定化剤、乳化剤、保存剤、甘味剤、染料、着香剤また芳香剤、粘稠化剤、希釈剤または緩衝物質のような添加物、そして更に、溶媒または可溶化剤、または遅延放出作用を得るための物質、浸透圧調節のための塩類、コーティング剤または抗酸化剤を含有してよい。 これらは2種以上の式Iの化合物または生理学的に許容しうるその塩を含有してよく、そして更に式Iの化合物少なくとも1種に加えて1種以上の別の治療活性化合物を含有してもよい。


    用量は広範囲に変化してよく、個々の症例における個体別の状況に応じて調節しなければならない。


    経口投与の場合は、一日当たり用量は効果的な結果を得るためには0.01〜100mg/kg、好ましくは0.1〜5mg/kg、特に0.3〜0.5mg/kg体重であってよい。 静脈内投与の場合は、一日当たり用量は一般的に約0.01〜100mg/kg、好ましくは0.05〜10mg/kg体重である。 比較的多量を投与する場合は、一日当たり用量を数回、例えば2、3または4回にわけ、間隔をおいて投与することができる。 個々の応答に応じて記載した一日当たり用量の範囲から外れることが必要な場合もある。


    活性薬剤物質としての他に、式Iの化合物は、診断法において、例えばin vitroの診断において、または生化学研究における手段として、ビトロネクチン受容体の抑制が意図される場合に使用してよい。


    【0039】


    【実施例】


    生成物は質量スペクトルおよび/またはNMRスペクトルで同定した。


    実施例1


    (2S)−3−〔5−(2−グアニジノカルボニルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオン酸(1.8)


    合成は、以下の反応順路に従って行った。


    【化105】


    【化106】


    ジベンジルピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(1.1)


    4−ジメチルアミノピリジン0.77g(6.3ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物8.53g(63.1ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩12.1g(63.1ミリモル)およびベンジルアルコール6.5ml(6.8g、62.8ミリモル)を塩化メチレン150ml中のピラゾール−3,5−ジカルボン酸一水和物5.0g(28.7ミリモル)の混合物に添加した。 混合物を反応が終了するまで(薄層クロマトグラフィー(TLC):シリカゲル;エチルエーテル/ペンタン 50/50)窒素雰囲気下約20時間室温で撹拌した。 反応混合物を水100mlで希釈し、次に濾過し、有機層を分離し、水2×100ml、5%酢酸2×50mlおよび水100mlで洗浄した。 硫酸ナトリウム上に乾燥した後、溶媒を真空下に除去した。 残存物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(メタノール/塩化メチレン 5/95)に付した。 収量:4.3g(45%)


    融点:120℃(Kofler段階)


    TLC:R

    f =0.3(シリカゲル;ジエチルエーテル/ペンタン 50/50)


    IR(CHCl

    3 ):3420(=C-NH), 1728(CO), 1558-1495cm

    -1 (C=O)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250 MHz:5.38(s, 2CH

    2 ), 7.38(s, CH), 7.37(m, Ph), 11.5ppm(bs, NH)


    CHN元素分析値計算値:C 67.85 H 4.79 N 8.33


    測定値:C 67.5 H 4.6 N 8.2


    ジベンジル1−(2−ブロモエチル)ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(1.2)


    アセトニトリル10ml中のジベンジルピラゾール−3,5−ジカルボキシレート400mg(1.19ミリモル)、炭酸カリウム225g(1.63ミリモル)および1,2−ジブロモエタン1.04ml(2.27g、12.0ミリモル)を反応が終了するまで(約2時間;TLC;シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 5/95)窒素雰囲気下還流下に加熱した。 反応混合物を濾過し、真空下に濃縮した。 残存物をシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した(塩化メチレン、次いで、メタノール/塩化メチレン 2/98)。 収量:450mg(85%)


    融点:112℃(Kofler段階)


    TLC:R

    f =0.3(シリカゲル;塩化メチレン)


    IR(CHCl

    3 ):1727(CO), 1588-1529-1498cm

    -1 (C=O)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250 MHz:3.72(t, CH

    2 ), 5.03(t, CH

    2 ), 5.34(s, CH

    2 Ph), 5.38(s, CH

    2 Ph), 7.30-7.47ppm(m, 11CH)


    CHN元素分析値計算値:C 56.90 H 4.32 N 6.32 Br 18.02


    測定値:C 56.9 H 4.2 N 6.2 Br 18.0


    【0040】


    ベンジル5−(2−エトキシカルボニルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボキシレート(1.3)


    ジオキサン250ml中のジベンジル1−(2−ブロモエチル)ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート(1.2)4.00g(9.02ミリモル)、炭酸カリウム3.11g(22.5ミリモル)、ヨウ化カリウム300mgおよび塩酸エチル3−アミノプロピオネート1.52g(9.90ミリモル)の混合物を反応が終了するまで(約48時間;TLC;シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 5/95)還流下窒素雰囲気下に加熱した。 反応混合物を濾過し、真空下に濃縮した。 残存物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(塩化メチレン〜メタノール/塩化メチレン 1/99)に付した。 収量:1.60g(48%)。 油状物。


    TLC:R

    f =0.4(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 5/95)


    IR(CHCl

    3 ):1729-1666(CO), 1552-1497cm

    -1 (C=N, C=C)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250 MHz:1.26(t, CH

    3 ), 2.73(t, CH

    2 ), 3.79(t, CH

    2 ), 3.94(m, CH

    2 ), 4.14(q, CH

    2 ), 4.44(m, CH

    2 ), 5.38(s, CH

    2 Ph), 7.35(s, CH), 7.28-7.47ppm(m, 5CH)


    質量スペクトル:計算値 371.40,測定値 372(MH+)


    5−(2−エトキシカルボニルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボン酸(1.4)


    エタノール50ml中のベンジル5−(2−エトキシカルボニルエチル)4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボキシレート(1.3)600mg(1.61ミリモル)およびパラジウム(活性炭上5%)200mgの混合物を反応が終了するまで(約4時間:TLC;シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 5/95)水素下撹拌した。 触媒を濾去し、濾液を真空下に濃縮した。 収量:420mg(92%)、不定形粉末。


    TLC:R

    f =0.1(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 10/90)


    IR(CHCl

    3 ):3510(OH), 1724-1709-1667(CO), 1553-1503-1495cm

    -1 (C=N, C=C)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250 MHz:1.26(t, CH

    2 ), 2.75(t, CH

    2 ), 3.81(t, CH

    2 ), 3.98(m, CH

    2 ), 4.15(q, CH

    2 ), 4.48(m, CH

    2 ), 6.39(bs, COOH), 7.41ppm(s, CH)


    質量スペクトル:計算値 281.27,測定値 282(MH+),288(MLi+)


    【0041】


    t−ブチル(2S)−3−〔5−(2−エトキシカルボニルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(1.5)ジメチルホルムアミド50ml中の5−(2−エトキシカルボニル−1−エチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボン酸(1.4)420mg(1.49ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン0.82ml(608g、4.71ミリモル)、O−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート685mg(2.13ミリモル)およびt−ブチル(2S)−3−アミノ−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(1.6)414mg(1.41ミリモル)の混合物を窒素雰囲気下一夜撹拌した。 反応混合物を酢酸エチル50mlで希釈し、有機層を1N塩酸10mlで2回、重炭酸ナトリウム飽和溶液30mlで2回、そして塩化ナトリウム飽和溶液30mlで2回洗浄した。 硫酸ナトリウム上に乾燥し濾過した後、溶媒を真空下に除去し、残存物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(塩化メチレン〜メタノール/塩化メチレン 2/98)に付した。 収量:450mg(53%)、油状物。


    TLC:R

    f =0.6(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 10/90)


    〔α〕

    D

    20 =+10°(CH

    2 Cl

    2 ,c=1.49)


    IR(CHCl

    3 ):3420(NH), 1722-1677(CO), 1546-1506cm

    -1 (C=N, C=C, N-CO)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250 MHz:1.26(t, CH

    3 ), 1.45(s, tBu), 2.73(t, CH

    2 ), 3.79(t, CH

    2 ), 3.80-4.00(m, 2CH

    2 ), 4.14(q, CH

    2 ), 4.35(m, CH

    2 ), 4.42(m, CH), 5.11(s, CH

    2 Ph), 5.78(d, NH), 7.13(t, NH), 7.26-7.40ppm(m, 6CH)


    質量スペクトル:計算値 557.61,測定値 558(MH+),564(MLi+)


    【0042】


    t−ブチル(2S)−3−アミノ−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオネート(1.6)


    (2S)−3−アミノ−2−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオン酸10g(42ミリモル)をジオキサン100ml、イソブチレン100mlおよび濃硫酸8mlの混合物中、20気圧の窒素加圧下オートクレーブ中3日間振盪した。 過剰のイソブチレンを気化除去し、残存する溶液にジエチルエーテル150mlおよび炭酸水素ナトリウム飽和溶液150mlを添加した。 層を分離させ、水層を各々100mlのジエチルエーテルで2回抽出した。 合わせた有機層を水2×100mlで洗浄し、Na

    2 SO

    4上で乾燥した。 溶媒を真空下に除去した後、化合物(1.6)9.58g(78%)を淡黄色の油状物として得た。


    t−ブチル(2S)−3−〔5−(2−グアニジノカルボニルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(1.7)ジメチルホルムアミド15ml中のt−ブチル(2S)−3−〔5−(2−エトキシカルボニルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(1.5)300mg(0.54ミリモル)およびグアニジン64mg(1.08ミリモル)を窒素雰囲気下一夜撹拌した。 反応混合物を真空下に濃縮し、残存物を数回シリカゲル上のクロマトグラフィー(塩化メチレン〜メタノール/塩化メチレン 15/95、次いでメタノール/塩化メチレン/酢酸/水 15/85/2/2)に付した。 収量:40mg(13%)、油状物。


    TLC:R

    f =0.4(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン/酢酸/水 15/85/2/2)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.34(s, tBu), 2.43(t, CH

    2 ), 3.40-3.75(m, 2CH

    2 ), 3.84(m, CH

    2 ), 4.14(m, CH), 4.39(m, CH

    2 ), 5.04(s, CH

    2 Ph), 6.94(s, NH), 6.98(s, CH), 7.35(m, 5CH), 7.73(d, NH), 8.35ppm(m, NH)


    質量スペクトル:計算値 570.61,測定値 571(MH+)


    (2S)−3−〔5−(2−グアニジノカルボニルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオン酸(1.8)


    塩化メチレン5.0ml中のt−ブチル(2S)−3−〔5−(2−グアニジノカルボニルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(1.6)40mg(0.07ミリモル)およびトリフルオロ酢酸1.0mlを反応が終了するまで(約3時間;TLC;シリカゲル;メタノール/塩化メチレン/酢酸/水 15/85/2/2)窒素雰囲気下撹拌した。 反応混合物をトルエン5mlで希釈し、真空下に濃縮した。 残存物を酢酸エチル中に溶解し、沈殿を濾取し、数回酢酸エチルで洗浄し、次に真空下に乾燥した。 収量:25mg(70%)、不定形粉末。


    TLC:R

    f =0.20(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン/酢酸/水 15/85/2/2)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:2.60(m, CH

    2 ), 3.56(m, CH

    2 ), 3.69(m, CH

    2 ), 3.84(m, CH

    2 ), 4.38(m, CH

    2 ), 4.05(m, CH), 5.02(s, CH

    2 Ph), 6.98(m, CH), 7.34(m, 5CH), 7.70(m, NH), 8.24(ブロードm, NH), 8.50(m, H)


    質量スペクトル:計算値 514.50,測定値 515(MH+)


    【0043】


    実施例2


    (2S)−3−〔5−(3−グアニジノカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオン酸(2.7)


    合成は以下の反応順路に従って行った。


    【化107】


    ジベンジル5−(3−エトキシカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボキシレート(2.3)


    アセトニトリル50ml中のジベンジル1−(2−ブロモメチル)ピラゾール−3,5−ジカルボキシレート500mg(1.13ミリモル)(1.2;実施例1参照)、炭酸カリウム315mg(2.28ミリモル)、ヨウ化カリウム20mgおよび塩酸エチル4−アミノブチレート206mg(1.23ミリモル)を反応が終了するまで(約40時間;TLC:シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 10/90)窒素雰囲気下還流下加熱した。 反応混合物を濾過し、真空下に濃縮した。 残存物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(塩化メチレン、次いでメタノール/塩化メチレン 1/99)に付した。 収量:240mg(55%)、油状物。


    TLC:R

    f =0.6(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 5/95)


    IR(CHCl

    3 ):1729-1667(CO);1552-1496cm

    -1 (C=N, C=C)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.24(t, CH

    3 ), 1.96(m, CH

    2 ), 2.40(t, CH

    2 ), 3.61(t, CH

    2 ), 3.81(m, CH

    2 ), 4.10(q, CH

    2 ), 4.48(m, CH

    2 ), 5.40(s, CH

    2 Ph), 7.36(s, CH), 7.30-7.48ppm(m, 5CH)


    質量スペクトル:計算値 385.42,測定値 386(MH+), 392(MLi+)


    5−(3−エトキシカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボン酸(2.4)


    エタノール50ml中のベンジル5−(3−エトキシカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボキシレート(2.3)700mg(1.82ミリモル)およびパラジウム(活性炭上5%)217mgを反応が終了するまで(約4時間;TLC:シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 10/90)水素下撹拌した。 触媒を濾去し、濾液を真空下に濃縮した。 収量:240mg(75%)、不定形粉末。


    融点:175℃(Kofler段階)


    TLC:R

    f =0.1(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 10/90)


    IR(ヌジョール):1715-1625(CO);1580-1554cm

    -1 (C=N, C=C)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.16(t, CH

    3 ), 1.81(m, CH

    2 ), 2.34(t, CH

    2 ), 3.48(t, CH

    2 ), 3.81(m, CH

    2 ), 4.03(q, CH

    2 ), 4.45(m, CH

    2 ), 7.03(s, CH), 13.0ppm(s, COOH)


    質量スペクトル:計算値 295.30,測定値 296(MH+), 318(MNa+)


    【0044】


    t−ブチル(2S)−3−〔5−(3−エトキシカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(2.5)


    ジメチルホルムアミド50ml中の5−(3−エトキシカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボン酸(2.4)400mg(1.35ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン0.70ml(519mg;4.01ミリモル)、O−ベンゾトリアゾル−1−イルN,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート589mg(1.83ミリモル)およびt−ブチル(2S)−3−アミノ−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(1.6)(合成は実施例1参照)356mg(1.21ミリモル)を窒素雰囲気下48時間撹拌した。 反応混合物を酢酸エチル50mlで希釈し、有機層を2回1N塩酸10mlで、2回重炭酸ナトリウム飽和溶液20mlで、そして、2回塩化ナトリウム飽和溶液30mlで洗浄した。 硫酸ナトリウム上に乾燥した後、有機層を真空下に濃縮し、残存物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(塩化メチレン〜メタノール/塩化メチレン 2/98)に付した。 収量:440mg(57%)、油状物。


    TLC:R

    f =0.2(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン 5/95)


    〔α〕

    D

    20 =+5°(CH

    2 Cl

    2 ,c=0.58)


    IR(CHCl

    3 ):3420(NH), 1722-1676(CO), 1547-1505cm

    -1 (C=N, C=C, N-CO)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.23(t, CH

    3 ), 1.45(s, tBu), 1.96(m, CH

    2 ), 2.39(t, CH

    2 ), 3.60(t, CH

    2 ), 3.78(t, CH

    2 ), 3.87(m, CH

    2 ), 4.10(q, CH

    2 ), 4.32(t, CH

    2 ), 4.40(m, CH), 5.14(s, CH

    2 Ph), 5.81(d, NH), 7.17(t, NH), 7.32ppm(m, 6CH)


    質量スペクトル:計算値 571.64,測定値 572(MH+), 610(MK+)


    【0045】


    t−ブチル(2S)−3−〔5−(3−グアニジノカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(2.6)


    ジメチルホルムアミド10ml中のt−ブチル(2S)−3−〔5−(3−エトキシカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンゾイルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(2.5)200mg(0.35ミリモル)およびグアニジン42mg(0.71ミリモル)を窒素雰囲気下一夜室温で撹拌した。 反応混合物を真空下に濃縮し、残存物をシリカゲル上のクロマトグラフィー(塩化メチレン〜メタノール/塩化メチレン 15/85、次いでメタノール/塩化メチレン/酢酸/水 15/85/2/2)に付した。 収量:60mg(29%)、油状物。


    TLC:R

    f =0.3(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン/酢酸/水 15/85/2/2)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.33(s, tBu), 1.78(m, CH

    2 ), 2.19(t, CH

    2 ), 3.30-3.70(m, 2CH

    2 ), 3.83(m, CH

    2 ), 4.42(m, CH

    2 ), 4.13(m, CH), 5.03(s, CH

    2 Ph), 6.99(m, CH), 7.36(m, 5CH), 7.75(d, NH), 8.35ppm(m, NH)


    質量スペクトル:計算値 584.64,測定値 585(MH+), 607(MNa+)


    (2S)−3−〔5−(3−グアニジノカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンジルオキシカルボニルアミノ〕プロピオン酸(2.7)


    塩化メチレン1.5ml中のt−ブチル(2S)−3−〔5−(3−グアニジノカルボニルプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−4−オキソピラゾロ〔1,5−a〕ピラジン−2−カルボニルアミノ〕−2−〔ベンゾイルオキシカルボニルアミノ〕プロピオネート(2.6)35mg(0.06ミリモル)およびトリフルオロ酢酸0.5mlを反応が終了するまで(約1時間;TLC:シリカゲル:メタノール/塩化メチレン/酢酸/水 15/85/2/2)窒素雰囲気下撹拌した。 反応混合物をトルエン5mlで希釈し、真空下に濃縮した。 残存物をエチルエーテル/塩化メチレン混合物で希釈し、沈殿を濾取し、数回エチルエーテル/塩化メチレンで洗浄し、次に真空下に乾燥した。 収量:30mg(95%)、不定形粉末。


    TLC:R

    f =0.15(シリカゲル;メタノール/塩化メチレン/酢酸/水 15/85/2/2)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.84(m, CH

    2 ), 2.45(m, CH

    2 ), 3.51(m, 2CH

    2 ), 3.81(m, CH

    2 ), 4.09(m, CH), 4.44(m, CH

    2 ), 5.02(s, CH

    2 Ph), 7.01(m, CH), 7.34(m, 5H), 8.24ppm(ブロードm, H)


    質量スペクトル:計算値 528.53,測定値 529(MH+), 551(MNa+)


    【0046】


    実施例3


    3−〔2−(グアニジノカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロピオン酸(3.5)


    合成は以下の操作法に従って実施した。


    2−(エトキシカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル(3.1)


    【化108】


    アセトニトリル(50ml)中の2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル〔WO 94−18981の記載の通り調製〕(350mg、1.49ミリモル)、炭酸セシウム(485mg、1.49ミリモル)およびエチル2−ブロモアセテート(0.26ml、2.26ミリモル)の混合物を1時間還流した。 室温に冷却した後、沈殿を濾過して捨て、濾液を減圧下蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:クロロホルム/酢酸エチル 80/20 v/v)に付し、個体をジイソプロピルエーテルから再結晶させ明黄色結晶(330mg、68%)を得た。


    融点:108℃


    TLC:R

    f =0.60(シリカゲル;クロロホルム/酢酸エチル 80/20 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):1751, 1734, 1718(C=O), 1643, 1559, 1539cm

    -1 (C=N+C=C)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.30(t, 3H, CH

    3 ), 1.59(s, 9H, t-Bu), 4.26(q, 2H, CH

    2 ), 4.77(s, 2H, CH

    2 ), 7.08(dd, 1H, 芳香族), 7.59(dd, 1H, 芳香族), 8.47ppm(t, 1H, 芳香族)


    CHN元素分析値計算値:C 56.07 H 5.96 N 13.08


    測定値:C 56.3 H 6.1 N 12.8


    【0047】


    2−(エトキシカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸(3.2)


    【化109】


    ジクロロメタン(5ml)中の2−(エトキシカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル(300mg、0.93ミリモル)の0℃に冷却した溶液にトリフルオロ酢酸(5ml)を添加した。 混合物を0℃で4時間撹拌した。 減圧下蒸発乾固させたのち、固体の残存物をジイソプロピルエーテル/イソプロパノールから再結晶させて、結晶(155mg、63%)を得た。


    融点:188℃


    TLC:R

    f =0.20(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール 80/20v/v)


    IR(CHCl

    3 ):1743, 1734, 1700(C=O), 1641, 1558, 1536cm

    -1 (C=N+C=C)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )250MHz:1.21(t, 3H, CH

    3 ), 4.17(q, 2H, CH

    2 ), 4.84(s, 2H, CH

    2 ), 7.30(dd, 1H, 芳香族), 7.55(dd, 1H, 芳香族), 8.29(dd, 1H, 芳香族),


    13.44ppm(ブロードs,1H, COOH)


    CHN元素分析値計算値:C 49.81 H 4.18 N 15.84


    測定値:C 49.7 H 4.0 N 15.7


    3−〔2−(エトキシカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロピオン酸t−ブチルエステル(3.3)


    【化110】


    乾燥ジメチルホルムアミド(5ml)中の2−(エトキシカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸(220mg、0.83ミリモル)の溶液に、順次、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.435ml、2.5ミリモル)、O−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(362mg、1.13ミリモル)および3−アミノ−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパン酸t−ブチルエステル(244mg、0.83ミリモル)を添加し、混合物を一夜不活性雰囲気下室温で撹拌した。 酢酸エチル(150ml)を添加した後、有機層を1N塩酸(2×50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×50ml)、塩水(1×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上に乾燥し、減圧下蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:酢酸エチル/トリエチルアミン 98/2 v/v)に付し、明黄色油状物(170mg、38%)を得た。


    TLC:R

    f =0.70(シリカゲル;酢酸エチル/トリエチルアミン 98/2 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3414(NH), 1729, 1672(C=O), 1642, 1630, 1560, 1532, 1506cm

    -1 (C=C+C=N+アミド)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.30(t, 3H, CH

    3 ), 1.48(s, 9H, t-Bu), 3.79(m, 2H, CH

    2 ), 4.27(q, 2H, CH

    2 ), 4.45(m, 1H, CH), 4.77(s, 2H, CH

    2 ), 5.14(s, 2H, CH

    2 Ph), 5.89(d, 1H, NH), 7.08(dd, 1H, 芳香族), 7.33(m, 6H, 芳香族+NH), 7.41(d, 1H, 芳香族), 8.31ppm(s,1H, 芳香族)


    CHN元素分析値計算値:C 57.66 H 5.77 N 12.93


    測定値:C 57.6 H 5.9 N 12.6


    【0048】


    3−〔2−(グアニジノカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロピオン酸t−ブチルエステル(3.4)


    【化111】


    乾燥テトラヒドロフラン(10ml)およびt−ブタノール(0.5ml)中の3−〔2−(エトキシカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロピオン酸t−ブチルエステル(170mg、0.31ミリモル)およびグアニジン塩基(30mg、0.51ミリモル)の混合物を一夜不活性雰囲気下室温で撹拌した。 混合物を減圧下蒸発乾固させ、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:ジクロロメタン/メタノール 85/15 v/v)に付し、無色の油状物(100mg、58%)を得た。


    TLC:R

    f =0.40(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール 85/15 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3505, 3405, 3310(NH/NH

    2 ), 1731, 1714(C=O), 1667, 1627, 1607, 1532cm

    -1 (C=O+C=N+C=C+NH/NH

    2 )


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.35(s, 9H, tBu), 3.58(m, 2H, CH

    2 ), 4.22(m, 1H, CH), 4.46(s, 2H, CH

    2 ), 5.05(m, 2H, CH

    2 Ph), 6.66(ブロードs, NH), 7.27(d, 1H, 芳香族), 7.34(m, 5H, 芳香族), 7.52(dd, 1H, 芳香族), 7.69(d, 1H, NH), 7.73(ブロードs, NH), 8.47(ブロードs, 1H, 芳香族), 8.67ppm(t,1H, NH)


    質量スペクトル:555(MH+), 577(MNa+)


    CHN元素分析値計算値:C 54.15 H 5.45 N 20.21


    測定値:C 52.5 H 5.2 N 19.0


    【0049】


    3−〔2−(グアニジノカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロピオン酸(3.5)


    【化112】


    0℃に冷却したジクロロメタン(5ml)中の3−〔2−(グアニジノカルボニルメチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロピオン酸t−ブチルエステル(95mg、0.17ミリモル)の溶液にトリフルオロ酢酸(2ml)を添加した。 室温に達した後、溶液を更に3時間撹拌した。 トルエン(20ml)添加後混合物を減圧下に蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム 70/30/4 v/v/v)に付し、淡黄色粉末(20mg、24%)を得た。


    融点:>250℃分解TLC:R

    f =0.30(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール/水酸化アンモニウム 70/30/4 v/v/v)


    IR(ヌジョール):3374(NH/OH), 1710(C=O), 1654(C=O+C=N), 1632, 1525cm

    -1 (芳香族+アミド)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:3.59(m, 2H, CH

    2 ), 4.23(q, 1H, CH), 4.46(s, 2H, CH

    2 ), 5.03(AB, 2H, CH

    2 Ph), 6.71(ブロードs, 1H, NH), 7.09(ブロードs, NH), 7.26(d, 1H, 芳香族), 7.33(ブロードs, 5H, 芳香族), 7.53(ブロードd, 1H, 芳香族), 7.78(ブロードs, NH), 8.47(ブロードs, 1H, 芳香族), 8.72ppm(t,NH)


    質量スペクトル:499(MH+)


    CHN元素分析値計算値:C 50.60 H 4.45 N 22.48


    測定値:C 48.1 H 4.6 N 19.0


    【0050】


    実施例4


    2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−〔〔2−(2−グアニジルカルボニル)−1−エチル)−5−ベンズイミダゾリル〕カルボニルアミノ〕プロパン酸(4.5)


    合成は以下の操作法に従って実施した。


    3−〔5−カルボキシ−2−ベンズイミダゾリル〕プロパン酸メチルエステル(4.1)


    【化113】


    テトラヒドロフラン(400ml)中の3,4−ジアミノ安息香酸(3.0g、20ミリモル)およびトリエチルアミン(5.5ml、40ミリモル)の混合物に、室温不活性雰囲気下、20分以内に、テトラヒドロフラン(100ml)中の3−カルボメトキシプロピオニルクロリド(2.4ml、20ミリモル)の溶液を添加した。 茶色の混合物を24時間室温で撹拌し、形成した固体を濾過して除去し、濾液を減圧下蒸発乾固させた。 残存物に酢酸(300ml)を添加し、全体を5時間還流した。 混合物を減圧下蒸発乾固させ、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤ジクロロメタン/酢酸エチル 50/50 v/v、次いでジクロロメタン/酢酸エチル/メタノール 50/50/5 v/v/v、最後にジクロロメタン/酢酸エチル/メタノール/酢酸 50/50/5/2 v/v/v/v)に付し、不定形の固体(2.6g、52%)を得た。


    TLC:R

    f =0.05(シリカゲル;酢酸エチル)


    IR(ヌジョール):3250(OH, NH), 1717, 1685(C=O), 1624, 1593, 1542, 1480cm

    -1 (C=N+芳香族)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )250MHz:2.91(m, 2H, CH

    2 ), 3.12(m, 2H, CH

    2 ), 3.61(s, 3H, CH

    3 ), 7.52(d, 1H, 芳香族), 7.77(dd, 1H, 芳香族), 8.06(ブロードs, 1H, 芳香族), 12.60ppm(ブロードm,2H, NH+OH)


    質量スペクトル:248(M+)


    【0051】


    3−〔5−〔2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2−t−ブトキシカルボニル−1−エチルアミノカルボニル〕−2−ベンズイミダゾリル〕プロパン酸メチルエステル(4.2)


    【化114】


    乾燥ジメチルホルムアミド(50ml)中3−〔5−カルボキシ−2−ベンズイミダゾリル〕プロパン酸メチルエステル(1.7g、6.8ミリモル)、3−アミノ−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパン酸t−ブチルエステル(2.6g、8.8ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.1g、8.1ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.7g、8.8ミリモル)およびN−メチルモルホリン(1.5ml、13.6ミリモル)の混合物を48時間不活性雰囲気下室温で撹拌した。 混合物を減圧下蒸発乾固させ、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル)に付し、不定形の個体(2.0g、55%)を得た。


    TLC:R

    f =0.40(シリカゲル;酢酸エチル)


    IR(CHCl

    3 ):3445, 3413(NH), 1722, 1661(C=O), 1626, 1600, 1580, 1536(芳香族), 1440(COOMe), 1370cm

    -1 (COOtBu)


    1 H NMR(CDCl

    3 )300MHz:1.45(s, 9H, t-Bu), 2.90(m, 2H, CH

    2 ), 3.23(m, 2H, CH

    2 ), 3.72(s, 3H, CH

    3 ), 3.87(t, 2H, CH

    2 ), 4.43(q, 1H, CH), 5.10(ブロードs, 2H, CH

    2 Ph), 6.05(d, 1H, NH), 7.05(t, 1H, NH), 7.29(m, 5H, 芳香族), 7.54(m, 1H, 芳香族), 7.59(m, 1H, 芳香族), 7.98ppm(ブロードs,1H, 芳香族)


    質量スペクトル:525(MH+), 547(MNa+)


    【0052】


    3−〔5−〔2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2−t−ブトキシカルボニル−1−エチルアミノカルボニル〕−1−t−ブトキシカルボニル−2−ベンズイミダゾリル〕プロパン酸メチルエステルおよび3−〔5−〔2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2−t−ブトキシカルボニル−1−エチルアミノカルボニル〕−3−t−ブトキシカルボニル−2−ベンズイミダゾリル〕プロパン酸メチルエステル(4.3)


    【化115】


    不活性雰囲気下ジクロロメタン(80ml)中の3−〔5−〔2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2−t−ブトキシカルボニル−1−エチルアミノカルボニル〕−2−ベンズイミダゾリル〕プロパン酸メチルエステル(965mg、1.84ミリモル)、(Boc)

    2 O(405mg、1.85ミリモル)および4−ジメチルアミノピリジン(224mg、1.83ミリモル)の混合物に室温でトリエチルアミン(260μl、1.86ミリモル)を添加した。 30分間撹拌した後、ジエチルエーテル(100ml)および水(50ml)を添加した。 有機層を分離し、硫酸マグネシウム上に乾燥し、減圧下に蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;勾配溶離:ジクロロメタン/ジエチルエーテル 100/0〜0/100に付し、不定形の白色個体(790mg、68%)を得た。


    TLC:R

    f =0.90(シリカゲル;酢酸エチル)


    IR(CHCl

    3 ):3416(NH), 1736, 1661(C=O), 1620, 1588, 1507cm

    -1 (芳香族+アミド)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.30および1.36(2s, 2×9H, tBu), 2.91(t, 2H, CH

    2 ), 3.40(td, 2H, CH

    2 ), 3.62(sd, 3H, CH

    3 ),3.69および3.96(2m, 2H, CH

    2 ), 5.03-5.20(m, 3H, CH+CH

    2 Ph), 7.30-7.34(m, 5H, 芳香族), 7.68および7.93(2d, 1H, 芳香族), 7.75および7.82(2d, 1H, 芳香族), 8.10および8.40(2s, 1H, 芳香族), 8.75ppm(d,1H, NH)


    質量スペクトル:625(MH+), 647(MNa+)


    2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−〔〔2−(2−グアニジルカルボニル)−1−エチル)−5−ベンズイミダゾリル〕カルボニルアミノ〕プロピオン酸t−ブチルエステル(4.4)


    【化116】


    乾燥ジメチルホルムアミド(30ml)中の3−〔5−〔2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−2−t−ブトキシカルボニル−1−エチルアミノカルボニル〕−1(および3)−t−ブトキシカルボニル−2−ベンズイミダゾリル〕プロパン酸メチルエステル(790mg、1.26ミリモル)およびグアニジン塩基(780mg、13ミリモル)の混合物を1時間不活性雰囲気下室温で撹拌した。 混合物を減圧下に蒸発乾固させ、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;勾配溶離:ジクロロメタン/メタノール/水/酢酸 90/10/1/1〜85/15/2/2、最後に70/30/6/3 v/v/v/v)に付し、白色粉末(860mg)を得た。 個体をメタノール(6ml)に添加し、溶液を濾過し、濾液を酢酸エチル/ジエチルエーテル/ペンタンの混合物(600ml、1/1/1 v/v/v)に注ぎこんだ。 沈殿を濾過し、ペンタンで洗浄し、真空下に乾燥し、不定形の固体(470mg、68%)を得た。


    TLC:R

    f =0.28(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール/水/酢酸 85/15/2/2 v/v/v/v)


    IR(ヌジョール):1730, 1701(C=O), 1623, 1540cm

    -1 (C=O+C=N+芳香族+アミド)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.33および1.40(2s, 9H, t-Bu), 2.92(t, 2H, CH

    2 ), 3.09(t, 2H, CH

    2 ), 3.58および3.70(m, 2H, CH

    2 ), 4.24(q, 1H, CH), 5.05(s, 2H, CH

    2 Ph), 7.11(ブロードs, NH), 7.32(ブロードm, NH), 7.35(s, 5H, 芳香族), 7.48(d, 1H, 芳香族), 7.62(ブロードd, 1H, 芳香族), 7.71(ブロードd, NH), 7.90(ブロードs, 1H, 芳香族), 8.42ppm(ブロードm,NH)


    質量スペクトル:552(MH+)


    【0053】


    2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−〔〔2−(2−グアニジルカルボニル)−1−エチル)−5−ベンズイミダゾリル〕カルボニルアミノ〕プロパン酸(4.5)


    【化117】


    ジクロロメタン(10ml)中の2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−〔〔2−(2−グアニジルカルボニル)−1−エチル)−5−ベンズイミダゾリル〕カルボニルアミノ〕プロパン酸t−ブチルエステル(230mg、0.42ミリモル)の懸濁液に、トリフルオロ酢酸(2ml)を滴加した。 混合物を2時間室温で撹拌し、次にトルエン(50ml)を添加した。 混合物を減圧下蒸発乾固させ、残存物をメタノール(1.5ml)に溶解した。 この溶液をジエチルエーテル−酢酸エチルの溶液(200ml、1/1)に注ぎこみ、沈殿を収集し、濾過し真空下乾燥した後に同様の操作で再沈殿させ、不定形の粉末(85mg、41%)を得た。


    TLC:R

    f =0.05(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール/水/酢酸 85/15/2/2 v/v/v/v)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:3.04(m, 2H, CH

    2 ), 3.14(m, 2H, CH

    2 ), 3.62(m, 2H, CH

    2 ), 4.24(m, 1H, CH), 5.02(ブロードs, 2H, CH

    2 Ph), 7.32(m, 5H, 芳香族), 7.51(m, 2H, 芳香族+NH), 7.65(d, 1H, 芳香族), 7.99(ブロードs, 1H, 芳香族), 8.20-8.70(ブロードm, 4H, NH), 12.53ppm(m,2H, NH+COOH)


    質量スペクトル:518(MNa+), 496(MH+)


    【0054】


    実施例5


    3−〔2−(2−グアニジノカルボニル−1−エチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸(5.5)


    合成は以下の操作法に従って行った。


    2−(2−エトキシカルボニル−1−エチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル(5.1)


    【化118】


    アセトニトリル(50ml)中の2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル〔WO 94−18981に記載の通り調製〕(500mg、2.1ミリモル)、炭酸セシウム(1.38g、4.2ミリモル)およびエチル3−ブロモプロピオネート(0.4ml、3.2ミリモル)の混合物を8時間還流し、一夜室温で撹拌した。 沈殿を濾過して除き、濾液を減圧下蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:ジクロロメタン/酢酸エチル 80/20 v/v)に付し、明黄色の油状物(500mg、71%)を得た。


    TLC:R

    f =0.71(シリカゲル;クロロホルム/酢酸エチル 60/40 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):1717(C=O), 1641, 1557, 1535cm

    -1 (C=N+C=C)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.25(t, 3H, CH

    3 ), 1.58(s, 9H, t-Bu), 2.87(t, 2H, CH

    2 ), 4.16(q, 2H, CH

    2 ), 4.31(t, 2H, CH

    2 ), 7.06(dd, 1H, 芳香族), 7.56(dd, 1H, 芳香族), 8.45ppm(t,1H, 芳香族)


    CHN元素分析値計算値:C 57.30 H 6.31 N 12.53


    測定値:C 57.3 H 6.2 N 12.4


    【0055】


    2−(2−エトキシカルボニル−1−エチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸(5.2)


    【化119】


    ジクロロメタン(20ml)中の2−(2−エトキシカルボニル−1−エチル)2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル(1.3g、3.9ミリモル)の0℃に冷却した溶液にトリフルオロ酢酸(20ml)を添加した。 混合物を0℃で1時間、次に室温で24時間撹拌した。 減圧下蒸発乾固させた後、個体の残存物をジイソプロピルエーテルから再結晶させ、結晶(800mg、74%)を得た。


    融点:138℃


    TLC:R

    f =0.30(シリカゲル;クロロホルム/酢酸エチル 60/40 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):1731, 1701(C=O), 1640, 1560, 1538cm

    -1 (C=N+C=C)


    1 H NMR(CDCl

    3 )300MHz:1.26(t, 3H, CH

    3 ), 2.90(t, 2H, CH

    2 ), 4.17(q, 2H, CH

    2 ), 4.34(t, 2H, CH

    2 ), 7.13(dd, 1H, 芳香族), 7.61(dd, 1H, 芳香族), 8.71(m, 1H, 芳香族), 10.00ppm(ブロードs,1H, COOH)


    CHN元素分析値計算値:C 51.61 H 4.69 N 15.05


    測定値:C 51.7 H 4.7 N 14.7


    3−〔2−(2−エトキシカルボニル−1−エチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸t−ブチルエステル(5.3)


    【化120】


    乾燥ジメチルホルムアミド(20ml)中の2−(2−エトキシカルボニル−1−エチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸(800mg、2.86ミリモル)の溶液に、順次、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.5ml、8.6ミリモル)、O−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(1.25g、3.9ミリモル)および3−アミノ−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパン酸t−ブチルエステル(760mg、2.58ミリモル)を添加し、混合物を6時間不活性雰囲気下室温で撹拌した。 酢酸エチル(100ml)を添加した後、有機層を1N塩酸(2×50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×50ml)、塩水(1×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上に乾燥し、減圧下蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:酢酸エチル/トリエチルアミン 100/2 v/v)に付し、明黄色油状物(800mg、50%)を得た。


    TLC:R

    f =0.73(シリカゲル;酢酸エチル/トリエチルアミン 98/20 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3409, 3344(NH), 1729, 1670(C=O), 1641, 1628, 1560, 1529, 1507cm

    -1 (C=C+C=N+アミド)


    1 H NMR(CDCl

    3 )300MHz:1.24(t, 3H, CH

    3 ), 1.47(s, 9H, t-Bu), 2.87(t, 2H, CH

    2 ), 3.82(m, 2H, CH

    2 ), 4.15(q, 2H, CH

    2 ), 4.30(t, 2H, CH

    2 ), 4.47(m, 1H, CH), 5.12(AB, 2H, CH

    2 Ph), 5.93(ブロードd, 1H, NH), 7.06(dd, 1H, 芳香族), 7.20-7.40(m, 6H, 5芳香族+NH), 7.44(dd, 1H, 芳香族), 8.36ppm(ブロードs,1H, 芳香族)


    CHN元素分析値計算値:C 58.37 H 5.99 N 12.61


    測定値:C 58.1 H 6.0 N 12.6


    【0056】


    3−〔2−(2−グアニジノカルボニル−1−エチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸t−ブチルエステル(5.4)


    【化121】


    乾燥ジメチルホルムアミド(10ml)中の3−〔2−(2−エトキシカルボニル−1−エチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸t−ブチルエステル(300mg、0.54ミリモル)およびグアニジン塩基(160mg、2.71ミリモル)の混合物を30時間不活性雰囲気下室温で撹拌した。 混合物を減圧下蒸発乾固させ、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:ジクロロメタン/メタノール/水/酢酸 90/10/1/1 v/v/v/v)に付し、無色の粉末(90mg、29%)を得た。


    融点:120℃分解TLC:R

    f =0.26(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール/水/酢酸 90/10/1/1 v/v/v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3360(NH/NH

    2 ), 1730, 1714(C=O), 1670, 1603, 1539, 1531cm

    -1 (C=O+C=N+C=C+NH/NH

    2 )


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.35(s, 9H, tBu), 2.61(t, 2H, CH

    2 ), 3.57(m, 2H, CH

    2 ), 4.10(t, 2H, CH

    2 ), 4.22(q, 1H, CH), 5.05(AB, 2H, CH

    2 Ph), 6.66(ブロードm, NH), 7.25-7.40(m, 5H, 芳香族), 7.29(m, 1H, 芳香族), 7.53(dd, 1H, 芳香族), 7.68(d, 1H, NH), 7.70(ブロードm, NH), 8.44(ブロードs, 1H, 芳香族), 8.65ppm(t,1H, NH)


    質量スペクトル:569(MH+)


    CHN元素分析値計算値:C 54.92 H 5.67 N 19.71


    測定値:C 52.5 H 5.9 N 17.6


    【0057】


    3−〔2−(2−グアニジノカルボニル−1−エチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸(5.5)


    【化122】


    0℃に冷却したジクロロメタン(10ml)中の3−〔2−(2−グアニジノカルボニル−1−エチル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸t−ブチルエステル(85mg、0.15ミリモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加した。 室温に達した後、溶液を更に5時間撹拌した。 トルエン(20ml)を添加した後、混合物を減圧下蒸発乾固させた。 残存物を2回クロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:クロロホルム/メタノール/水/酢酸 70/30/6/3 v/v/v/v)に付し、淡黄色粉末(45mg、58%)を得た。


    融点:125℃分解TLC:R

    f =0.39(シリカゲル;クロロホルム/メタノール/水/酢酸 70/30/6/3 v/v/v/v)


    IR(ヌジョール):3340(NH/OH), 1706(C=O), 1653(C=O+C=N), 1600, 1545, 1530, 1499cm

    -1 (芳香族+アミド)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:2.63(t, 2H, CH

    2 ), 3.48(m, 2H, CH

    2 ), 3.92(m, 1H, CH), 4.09(t, 2H, CH

    2 ), 4.99(AB, 2H, CH

    2 Ph), 6.73(d, 1H, NH), 7.00(ブロードm, NH), 7.15-7.40(m, 7H, 芳香族+NH), 7.48(ブロードd, 1H, 芳香族), 8.00(ブロードm, NH), 8.34(s, 1H, 芳香族), 8.70(sl,NH)


    質量スペクトル:513(MH+), 535(MNa+), 551(MK+)


    CHN元素分析値計算値:C 51.56 H 4.72 N 21.86


    測定値:C 48.7 H 4.7 N 18.2


    【0058】


    実施例6


    3−〔2−(3−グアニジノカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸(6.5)


    合成は以下の操作法に従って行った。


    2−(3−エトキシカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル(6.1)


    【化123】


    アセトニトリル(100ml)中の2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル〔WO 94−18981に記載の通り調製〕(1.00g、4.25ミリモル)、炭酸セシウム(2.70g、8.28ミリモル)およびエチル3−ブロモブチレート(1.24g、6.36ミリモル)の混合物を1時間還流し、一夜室温で撹拌した。 沈殿を濾過して除き、濾液を減圧下蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:ジクロロメタン/酢酸エチル 80/20 v/v)に付し、明黄色の油状物(1.30g、87%)を得た。


    TLC:R

    f =0.58(シリカゲル;クロロホルム/酢酸エチル 60/40 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):1717(C=O), 1641, 1557, 1536cm

    -1 (C=N+C=C)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.25(t, 3H, CH

    3 ), 1.58(s, 9H, t-Bu), 2.18(m, 2H, CH

    2 ), 2.40(m, 2H, CH

    2 ), 4.07(t, 2H, CH

    2 ), 4.13(q, 2H, CH

    2 ), 7.07(dd, 1H,芳香族), 7.57(dd, 1H, 芳香族), 8.46ppm(t,1H, 芳香族)


    CHN元素分析値計算値:C 58.44 H 6.64 N 12.03


    測定値:C 58.4 H 6.7 N 11.9


    2−(3−エトキシカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸(6.2)


    【化124】


    ジクロロメタン(20ml)中の2−(3−エトキシカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル(1.3g、3.7ミリモル)の溶液にトリフルオロ酢酸(20ml)を添加した。 混合物を0℃で1時間、次に室温で6時間撹拌した。 減圧下蒸発乾固させた後、固体の残存物をジイソプロピルエーテルから再結晶させ、結晶(750mg、68%)を得た。


    融点:140℃


    TLC:R

    f =0.16(シリカゲル;クロロホルム/酢酸エチル 60/40 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):1728, 1701(C=O), 1640, 1560, 1535cm

    -1 (C=N+C=C)


    1 H NMR(CDCl

    3 )300MHz:1.25(t, 3H, CH

    3 ), 2.20(m, 2H, CH

    2 ), 2.42(t, 2H, CH

    2 ), 4.10(m, 2H, CH

    2 ), 4.14(q, 2H, CH

    2 ), 7.04(dd, 1H, 芳香族), 7.62(dd, 1H, 芳香族), 8.72(t,1H, 芳香族), 8.70ppm(ブロードs, 1H, COOH)


    CHN元素分析値計算値:C 53.24 H 5.16 N 14.33


    測定値:C 53.3 H 5.1 N 14.3


    【0059】


    3−〔2−(3−エトキシカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸t−ブチルエステル(6.3)


    【化125】


    乾燥ジメチルホルムアミド(20ml)中の2−(3−エトキシカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボン酸(950mg、3.24ミリモル)の溶液に、順次、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.69ml、9.70ミリモル)、O−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(1.41g、4.40ミリモル)および3−アミノ−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロパン酸t−ブチルエステル(900mg、3.06ミリモル)を添加し、混合物を48時間不活性雰囲気下室温で撹拌した。 酢酸エチル(100ml)を添加した後、有機層を1N塩酸(2×50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×50ml)、塩水(1×50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム上に乾燥し、減圧下蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:酢酸エチル/トリエチルアミン 98/2 v/v)に付し、明黄色油状物(1.00g、54%)を得た。


    TLC:R

    f =0.75(シリカゲル;酢酸エチル/トリエチルアミン 98/2 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3409, 3344(NH), 1726, 1670(C=O), 1641, 1629, 1560, 1529, 1506cm

    -1 (C=C+C=N+アミド)


    1 H NMR(CDCl

    3 )300MHz:1.24(t, 3H, CH

    3 ), 1.47(s, 9H, t-Bu), 2.17(m, 2H, CH

    2 ), 2.39(t, 2H, CH

    2 ), 3.81(m, 2H, CH

    2 ), 4.06(t, 2H, CH

    2 ), 4.12(q, 2H, CH

    2 ), 4.46(m, 1H, CH), 5.12(AB, 2H, CH

    2 Ph), 5.96(ブロードd, 1H, NH), 7.07(dd, 1H, 芳香族), 7.31(m, 5H, 芳香族), 7.34(m, 1H, NH), 7.44(dd, 1H, 芳香族), 8.36ppm(ブロードs, 1H, 芳香族)


    CHN元素分析値計算値:C 59.04 H 6.19 N 12.29


    測定値:C 58.7 H 6.1 N 12.2


    【0060】


    3−〔2−(3−グアニジノカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸t−ブチルエステル(6.4)


    【化126】


    乾燥ジメチルホルムアミド(10ml)中の3−〔2−(3−エトキシカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸t−ブチルエステル(295mg、0.52ミリモル)およびグアニジン塩基(152mg、2.57ミリモル)の混合物を30時間不活性雰囲気下室温で撹拌した。 混合物を減圧下蒸発乾固させ、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:ジクロロメタン/メタノール/水/酢酸70/30/1/1 v/v/v/v)に付し、明るい着色された粉末(60mg、20%)を得た、


    融点:110℃分解TLC:R

    f =0.20(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール/水/酢酸 90/10/1/1 v/v/v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3364(NH/NH

    2 ), 1713(C=O), 1669, 1602, 1532cm

    -1 (C=O+C=N+C=C+NH/NH

    2 )


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.35および1.39(s, 9H, tBu), 1.95(m, 2H, CH

    2 ), 2.17(t, 2H, CH

    2 ), 3.57(m, 2H, CH

    2 ), 3.90(t, 2H, CH

    2 ), 4.21(q, 1H, CH), 5.04(AB, 2H, CH

    2 Ph), 7.25-7.40(m, 5H, 芳香族), 7.27(d, 1H, 芳香族), 7.52(dd, 1H, 芳香族), 7.70(ブロードd, NH), 8.45(ブロードs, 1H, 芳香族), 8.65ppm(t, 1H, NH)


    質量スペクトル:583(MH+)


    CHN元素分析値計算値:C 55.66 H 5.88 N 19.23


    測定値:C 51.8 H 6.1 N 14.8


    3−〔2−(3−グアニジノカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸(6.5)


    【化127】


    0℃に冷却したジクロロメタン(10ml)中の3−〔2−(3−グアニジノカルボニル−1−プロピル)−2,3−ジヒドロ−3−オキソ−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジン−6−カルボニルアミノ〕−2−〔(フェニルメトキシ)カルボニルアミノ〕プロパン酸t−ブチルエステル(60mg、0.10ミリモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加した。 室温に達した後、溶液を更に7時間撹拌した。 トルエン(20ml)を添加した後、混合物を減圧下蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:クロロホルム/メタノール/水/酢酸 70/30/6/3 v/v/v/v)に付し、淡黄色粉末(17mg、31%)を得た。


    融点:190℃分解TLC:R

    f =0.50(シリカゲル;クロロホルム/メタノール/水/酢酸 70/30/6/3 v/v/v/v)


    IR(ヌジョール):1705(C=O), 1650(C=O+C=N), 1595, 1525cm

    -1 (芳香族+アミド)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.98(m, 2H, CH

    2 ), 2.34(t, 2H, CH

    2 ), 2.50(埋没ピークm, 2H, CH

    2 ), 3.89(t, 2H, CH

    2 ), 3.95(q, 1H, CH), 4.99(m, 2H, CH

    2 Ph), 6.81(ブロードs, 1H, NH), 7.20-7.38(m, 7H, 芳香族+NH), 7.47(d, 1H, 芳香族), 8.30(ブロードs, 1H, NH), 8.36(s, 1H, 芳香族), 8.44(ブロードs, NH)


    質量スペクトル:527(MH+), 549(MNa+)


    【0061】


    実施例7


    2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(グアニジノカルボニルメチルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸(7.10)


    合成は以下の操作法に従って行った。


    2−(アセチルアミノ)−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸メチルエステル(7.1)


    【化128】


    不活性雰囲気下のテトラヒドロフラン(15ml)中の6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリン〔J. Med. Chem. (1997), 40(13), 2085-2101に記載の通り調製〕(1.41g、5.57ミリモル)および乾燥フッ化セシウム(1.68g、11.06ミリモル)の懸濁液に室温でテトラメトキシシラン(4ml、27.12ミリモル)を添加した。 混合物を1時間室温で撹拌し、次に50℃に加熱した。 この温度で、1時間以内に、テトラヒドロフラン(7ml)中のメチル2−アセトアミドアクリレート(1.60g、11.18ミリモル)の溶液を添加した。 混合物を1時間50℃に維持し、室温に冷却した後、減圧下に蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:酢酸エチル/ジクロロメタン 50/50 v/v)に付し、油状物として所望の化合物(0.7g、31%)を得た。


    TLC:R

    f =0.26(酢酸エチル/ジクロロメタン 60/40 v/v)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.95(s, 3H, CH

    3 ), 2.80-3.30(m, 2H, CH

    2 ), 3.40-3.65(m, 2H, CH

    2 ), 3.65-3.80(m, 1H, CH

    2 ), 3.70(s, 3H, CH

    3 ), 3.90-4.05(m, 1H, CH

    2 ), 4.60-4.80(m, 1H, CH), 5.05(s, 2H, CH

    2 Ph), 6.70(d, 1H, 芳香族), 6.90(dd, 1H, 芳香族), 7.05(d, 1H, NH), 7.25-7.45(m, 5H, 芳香族), 7.95 ppm(d, 1H, 芳香族)


    2−アミノ−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸メチルエステル(7.2)


    【化129】


    メタノール(25ml)および濃塩酸(4.2ml)中の2−(アセチルアミノ)−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸メチルエステル(0.97g、2.45ミリモル)の混合物を92時間50℃で撹拌した。 室温に冷却した後、混合物を減圧下蒸発乾固させ、クロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:メタノール/ジクロロメタン 3/97 v/v)に付し、結晶(0.19g、21%)を得た。


    融点:104℃


    TLC:R

    f =0.05(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン 5/95 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3390, 3316(NH

    2 ), 1737, 1643(C=O), 1606, 1578, 1498cm

    -1 (芳香族+NH

    2 )


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.67(ブロードs, 2H, NH

    2 ), 2.85-3.05(m, 2H, CH

    2 ), 3.50-3.95(m, 5H, 2CH

    2 +CH), 3.75(s, 3H, CH

    3 ), 5.20(s, 2H, CH

    2 ), 6.75(d, 1H, 芳香族), 6.91(dd, 1H, 芳香族), 7.25-7.45(m, 5H, 芳香族), 8.00ppm(d, 1H, 芳香族)


    質量スペクトル:355(MH+), 377(MNa+)


    CHN元素分析値計算値:C 67.78 H 6.26 N 7.90


    測定値:C 67.3 H 6.4 N 7.9


    【0062】


    2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸メチルエステル(7.3)


    【化130】


    1,2−ジメトキシエタン(6ml)中の2−アミノ−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸メチルエステル(0.61g、1.72ミリモル)の懸濁液に、不活性雰囲気下室温で、1,2−ジメトキシエタン(13ml)中のN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(0.45g、1.80ミリモル)の溶液を添加した。 混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下に蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤メタノール/ジクロロメタン 3/97 v/v)に付し、油状物(0.84g、定量的)を得た。


    TLC:R

    f =0.25(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン 5/95 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3422(NH), 1746, 1719, 1642(C=O), 1606, 1578, 1512, 1500, 1480cm

    -1 (芳香族+アミド)


    1 H NMR(CDCl

    3 )300MHz:2.81(t, 2H, CH

    2 ), 3.45-3.60(m, 2H, CH

    2 ), 3.76(s, 3H, CH

    3 ), 3.80(dd, 1H, CH

    2 ), 4.03(dd, 1H, CH

    2 ), 4.45-4.57(m, 1H, CH), 5.06(m, 4H, CH

    2 Ph), 6.14(ブロードd, 1H, NH), 6.73(d, 1H, 芳香族), 6.92(dd, 1H, 芳香族), 7.28(m, 5H, 芳香族), 7.40(m, 5H, 芳香族), 7.97ppm(d, 1H, 芳香族)


    質量スペクトル:489(MH+), 511(MNa+)


    2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸(7.4)


    【化131】


    メタノール(6ml)中に溶解した2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸メチルエステル(0.84g、1.72ミリモル)に室温で2N NaOH溶液(1.2ml、2.4ミリモル)を添加し、混合物を2時間この温度で撹拌した。 減圧下に蒸発乾固させた後、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:ジクロロメタン/メタノール/酢酸 98/2/1 v/v/v)に付し、油状物(0.73g、89%)を得た。


    TLC:R

    f =0.36(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン 10/90 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3412(NH), 1746, 1714, 1637(C=O), 1604, 1577, 1507, 1498cm

    -1 (芳香族+アミド)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:2.85(m, 2H, CH

    2 ), 3.45-4.50(m, 5H, 2CH

    2 +CH), 5.06(ブロードs, 4H, 2CH

    3 Ph), 6.68(ブロードs, 1H, 芳香族), 6.85(m, 1H, 芳香族), 7.20-7.40(m, 10H, 芳香族), 7.94ppm(m, 1H, 芳香族)


    質量スペクトル:473(MH)


    【0063】


    2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(7.5)


    【化132】


    2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸(0.71g、1.49ミリモル)とジメチルホルムアミドt−ブチルアセタール(15ml)との混合物を不活性雰囲気下3時間90℃で加熱した。 溶液を減圧下蒸発乾固させ、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:メタノール/ジクロロメタン 1/99 v/v)に付し、油状物(0.57g、72%)を得た。


    TLC:R

    f =0.73(シリカゲル;メタノール/ジクロロメタン 10/90 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3424(NH), 1740, 1714, 1648, 1631(C=O), 1606, 1579, 1505, 1499cm

    -1 (芳香族+アミド)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.35(s, 9H, tBu), 2.80-3.10(m, 2H, CH

    2 ), 3.50-3.75(m, 2H, CH

    2 ), 3.85(mAB, 2H, CH

    2 ), 4.45(m, 1H, CH), 5.05(s, 2H, CH

    2 Ph), 5.10(s, 2H, CH

    2 Ph), 5.90(ブロードd, 1H, NH), 6.65(d, 1H, 芳香族), 6.90(dd, 1H, 芳香族), 7.10-7.40(m, 10H, 芳香族), 7.90ppm(d, 1H, 芳香族)


    質量スペクトル:553(MNa+)


    2−アミノ−3−〔3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(7.6)


    【化133】


    メタノール(15ml)中の2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(ベンジルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(0.55g、1.03ミリモル)、チャコール上20%水酸化パラジウム(0.28g)およびシクロヘキサン(2.4ml)の混合物を3時間還流した。 チャコール上で濾過した後、濾液を減圧下蒸発乾固させた。 残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:メタノール/ジクロロメタン 5/95 v/v)に付し、油状物(0.11g、34%)を得た。


    TLC:R

    f =0.15(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール/酢酸/水 90/10/1/1 v/v/v/v)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.40(s, 9H, t-Bu), 2.65-2.80(m, 2H, CH

    2 ), 3.45-3.75(m, 4H, CH

    2 +交換性), 3.80-4.20(m, 4H, CH+CH

    2 +交換性), 6.35(ブロードs, 1H, 芳香族), 6.55(dd, 1H, 芳香族), 7.65ppm(d, 1H, 芳香族)


    質量スペクトル:305(MH), 249(M-tBu), 162


    【0064】


    2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(7.7)


    【化134】


    1,2−ジメトキシエタン(1.3ml)中の2−アミノ−3−〔3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(0.110g、0.36ミリモル)の溶液に、1,2−ジメトキシエタン(3ml)中のN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(0.094g、0.38ミリモル)の溶液を不活性雰囲気下室温で滴加した。 混合物を2時間室温で撹拌し、減圧下に蒸発乾固させ、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:ジクロロメタン/メタノール 97/3 v/v)に付し、油状物(0.16g、定量的)を得た。


    TLC:R

    f =0.50(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール 90/10 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3594(OH), 3424(NH), 1744, 1715, 1642(C=O), 1611, 1587, 1507, 1480cm

    -1 (芳香族+アミド)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.43(s, 9H, t-Bu), 2.85(m, 2H, CH

    2 ), 3.58(m, 2H, CH

    2 ), 3.78および3.99(AB, dd, 2H, CH

    2 ), 4.47(m, 1H, CH), 5.06(s, 2H, CH

    2 Ph), 5.84(ブロードd, 1H, NH), 6.59(d, 1H, 芳香族), 6.75(dd, 1H, 芳香族), 7.27(ブロードs, 5H, 芳香族), 7.90(d, 1H, 芳香族)


    質量スペクトル:439(MH), 275, 162


    2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔3,4−ジヒドロ−6−(メトキシカルボニルメチルオキシ)−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(7.8)


    【化135】


    アセトニトリル(10ml)中の2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(140mg、0.32ミリモル)、炭酸セシウム(220mg、0.67ミリモル)およびメチルブロモアセテート(56mg、0.37ミリモル)の混合物を30分還流した。 混合物を減圧下蒸発乾固させ、残存物をクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離剤:ジクロロメタン/酢酸エチル 90/10 v/v)に付し、油状物(117mg、72%)を得た。


    TLC:R

    f =0.45(シリカゲル;ジクロロメタン/酢酸エチル 80/20 v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3420(NH), 1754, 1737, 1717, 1644(C=O), 1607, 1580, 1513, 1502(芳香族+アミド), 1440(CO

    2 Me), 1370cm

    -1 (CO

    2 tBu)


    1 H NMR(CDCl

    3 )250MHz:1.43(s, 9H, tBu), 2.90(t, 2H, CH

    2 ), 3.59(m, 2H, CH

    2 ), 3.82(s, 3H, CH

    3 ), 3.90-4.20(m, 2H, CH

    2 ), 4.47(m, 1H, CH), 4.68(s, 2H, CH

    2 CO), 5.04(s, 2H, CH

    2 Ph), 5.89(d, 1H, NH), 6.67(d, 1H, 芳香族), 6.82(dd, 1H, 芳香族), 7.24-7.40(m, 5H, 芳香族), 8.00ppm(d, 1H, 芳香族)


    質量スペクトル:535(MNa+)


    【0065】


    2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(グアニジノカルボニルメチルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(7.9)


    【化136】


    乾燥ジメチルホルムアミド(1ml)中の2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔3,4−ジヒドロ−6−(メトキシカルボニルメチルオキシ)−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(55mg、0.11ミリモル)およびグアニジン塩基(13mg、0.22ミリモル)の混合物を1時間不活性雰囲気下室温で撹拌した。 混合物を減圧下蒸発乾固させ、残存物を最少量のジクロロメタンおよびメタノールに溶解し、ジイソプロピルエーテルに注ぎこんだ。 固体を濾取し、真空下に乾燥し、不定形の粉末(18mg、31%)を得た。


    TLC:R

    f =0.60(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール/酢酸/水 85/15/2/2 v/v/v/v)


    IR(CHCl

    3 ):3508, 3475, 3418(NH/NH

    2 ), 1736, 1716(C=O), 1639(C=O), 1606, 1577, 1516, 1500, 1480cm

    -1 (C=N+芳香族+アミド+NH/NH

    2 )


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:1.26-1.34(2s, 9H, tBu), 2.63(m, 2H, CH

    2 ), 3.31(m, 1H, CH

    2 ), 3.53(m, 2H, CH

    2 ), 4.11(dd, 1H, CH

    2 ), 4.29(m, 1H, CH), 4.49(s, 2H, CH

    2 CO), 5.02(s, 2H, CH

    2 Ph), 6.69(d, 1H, 芳香族), 6.78(dd, 1H, 芳香族), 7.26-7.31(m, 5H, 芳香族), 7.74ppm(d, 1H, 芳香族)


    質量スペクトル:562(MNa+),540(MH+), 484(M-tBu), 440, 423


    CHN元素分析値計算値:C 60.10 H 6.16 N 12.98


    測定値:C 58.5 H 6.1 N 12.8


    【0066】


    2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(グアニジノカルボニルメチルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸(7.10)


    【化137】


    ジクロロメタン(10ml)中の2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−〔6−(グアニジノカルボニルメチルオキシ)−3,4−ジヒドロ−1−オキソ−2(1H)−イソキノリル〕プロパン酸t−ブチルエステル(37.8mg、0.07ミリモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3.5ml)を室温で滴加した。 混合物を3時間室温で撹拌し、トルエン(20ml)を添加し、全体を減圧下に蒸発乾固させた。 残存物を酢酸に溶解し、イソプロピルエーテルを析出させた。 得られた粉末を真空下に乾燥し、不定形の固体(8.7mg、25%)を得た。


    TLC:R

    f =0.25(シリカゲル;ジクロロメタン/メタノール/酢酸/水 85/15/2/2 v/v/v/v)


    IR(ヌジョール):1704, 1634(C=O), 1602cm

    -1 (芳香族+アミド)


    1 H NMR(DMSO-d

    6 )300MHz:2.79(m, 2H, CH

    2 ), 3.52(m, 2H, CH

    2 ), 3.52および3.85(2m, 2H, CH

    2 ), 4.11(m, 1H, CH), 4.49-4.86(2s, 2H, CH

    2 CO), 4.95(AB, 2H, CH

    2 Ph), 6.66および6.70(2d, 1H, 芳香族), 6.77および6.87(2dd, 1H, 芳香族), 7.25-7.31(m, 5H, 芳香族), 7.74および7.78ppm(2d, 1H, 芳香族)


    質量スペクトル:506(MNa+), 484(MH+)


    新しい化合物による骨吸収の抑制は、例えばWO 95/32710号と同様にして。 破骨細胞吸収試験(PIT ASSAY)を用いて、調べることができる。 ビトロネクチン受容体α

    v β

    3に対する新しい化合物の拮抗作用を調べるために用いることができる試験法を以下に記載する。


    【0067】


    試験法1:


    ヒトビトロネクチン受容体(VnR)α

    v β

    3へのヒトビトロネクチン(Vn)の結合の抑制:ELISA試験(試験法1はVn/VnRと略記)


    1. ヒトビトロネクチンの精製ヒトビトロネクチンはYatohyo等(Cell Structure and Function, 1988, 23, 281-292)の方法を用いてヒト血漿から単離し、アフィニティークロマトグラフィーで精製する。


    2. ヒトビトロネクチン受容体(α

    V β

    3 )の精製ヒトビトロネクチン受容体はPytela等(Methods Enzymol. 1987, 144, 475)に記載の方法を用いてヒト胎盤から単離する。 ヒトビトロネクチン受容体α

    v β

    3はまた、ビトロネクチン受容体の両方のサブユニット即ちα

    vおよびβ

    3のDNA配列でコトランスフェクトしてある幾つかの細胞系統(例えば、ヒト胚腎細胞系統である293細胞)から単離することもできる。 サブユニットをオクチルグリコシドで抽出し、次にコンカナバリンA、ヘパリン−セファロースおよびS−300を通してクロマトグラフィーに付す。


    3. モノクローナル抗体ビトロネクチン受容体のβ

    3サブユニットに特異的なネズミモノクローナル抗体をNewman等(Blood, 1985, 227-232)の方法を用いるか、または同等の方法により調製する。 ホースラディシュペルオキシダーゼコンジュゲートウサギFab2抗マウスFc(抗マウスFc HRP)はPel Freezeより入手した(カタログ番号No. 715 305-1)。


    【0068】


    4. ELISA試験


    NuncのMaxisorp 96ウエルマイクロタイタープレートをPBS(リン酸塩緩衝塩化ナトリウム溶液)中のヒトビトロネクチン(0.002mg/ml、0.05ml/ウエル)の溶液で一夜4℃でコーティングする。 プレートを2回PBS/0.05%ツイーン20で洗浄し、トリス塩酸(50mM)、NaCl(100mM)、MgCl

    2 (1mM)、CaCl

    2 (1mM)、MnCl

    2 (1mM)、pH7中のウシ血清アルブミン(BSA,0.5%、RIA用等級以上)とともにインキュベート(60分)することによりブロックする。 既知抑制剤および試験物質の2×10

    -12 〜2×10

    -6 mol/リットルの濃度の溶液を検定緩衝液〔トリス塩酸(50mM)、NaCl(100mM)、MgCl

    2 (1mM)、CaCl

    2 (1mM)、MnCl

    2 (1mM)、pH7中BSA(0.5%、RIA用等級以上)〕中に調製する。 ブロックしたプレートをからにし、所定濃度(2×10

    -12 〜2×10

    -6 mol/リットル)の既知抑制剤または試験物質を含有する上記溶液各々0.025mlを各ウエルに添加する。 試験緩衝液中のビトロネクチン受容体の溶液(0.03mg/ml)0.025mlをプレートの各ウエルに分注し、プレートを60〜180分室温で振盪器上インキュベートする。 同時に、ビトロネクチン受容体のβ

    3サブユニットに特異的なネズミモノクローナル抗体溶液(6ml/プレート)を検定緩衝液中に調製する(0.0015mg/ml)。 第2のウサギ抗体即ち抗マウスFc HRP抗体コンジュゲートをこの溶液に添加し(保存溶液0.001ml/ネズミモノクローナル抗β

    3抗体溶液6ml)、ネズミ抗β

    3抗体およびウサギ抗マウスFc HRP抗体コンジュゲートを含有するこの混合物を受容体/阻害剤インキュベーションの時間中インキュベートしたままとする。


    試験プレートを4回0.05%ツイーン20含有PBS溶液で洗浄し、各々抗体混合物0.05ml/ウエルをプレートの各ウエルに分注し、プレートを60〜180分インキュベートする。 プレートを4回PBS/0.05%ツィーン20で洗浄し、次に0.67mg/ml o−フェニレンジアミンおよび0.012%H

    2

    2を含有するPBS溶液0.05ml/ウエルで発色させる。 あるいは、o−フェニレンジアミンはNa

    3 PO

    4 (50mM)およびクエン酸を含有する緩衝液(pH5)中で用いることもできる。 発色は1N H

    2 SO

    4 (0.05ml/ウエル)で停止させる。 各ウエルの吸収を492〜405nmで測定し、データは標準的に方法で評価する。


    【0069】


    試験法2


    ヒトビトロネクチン受容体(VnR)α

    v β

    3へのキストリンの結合の抑制:ELISA試験(試験法2はキストリン/VnRと略記)


    1. キストリンの精製キストリンはProc. Natl. Acad. Sci. USA 1989, 87, 2471-2475およびPROTEINS:Structure, Function and Genetics 1993, 15, 312-321に記載の通り、 Dennis等の方法を用いて精製する。


    2. ヒトビトロネクチン受容体(α

    v β

    3 )の精製試験法1参照3. モノクローナル抗体試験法1参照4. ELISA試験ビトロネクチン受容体へのキストリンの結合を抑制する物質の能力はELISA試験を用いて確認できる。 この目的のために、Nuncの96ウエルマイクロタイタープレートをPROTEINS:Structure, Function and Genetics 1993, 15, 312-321に記載の通り、 Dennis等の方法を用いてキストリン溶液(0.002mg/ml)でコーティングする。 その後のELISA試験の操作法は試験法1の第4項に記載の通りである。


    【0070】


    試験法3


    ヒトビトロネクチンへのα

    v β

    3 −トランスフェクト293細胞の結合の抑制(試験法3はVn/293細胞試験と略記)


    細胞試験ビトロネクチン受容体α

    v β

    3のα

    vおよびβ

    3サブユニットのDNA配列でコトランスフェクトしたヒト胚腎細胞系統293細胞から高い発現率(>500,000α

    v β

    3受容体/細胞)を有するものをFACS法を用いて選択する。 選択された細胞を培養しFACSで再検索し、これにより細胞当たり>1,000,000コピーのα

    v β

    3の発現率を有する安定な細胞系統(15D)を得る。


    平らな底部を有するLimbroの96ウエル組織培養プレートをリン酸塩緩衝塩化ナトリウム溶液(PBS)中ヒトビトロネクチン(0.01mg/ml、0.05ml/ウエル)で一夜4℃でコーティングし、次に0.5%BSAでブロックする。 10

    -10 〜2×10

    -3モル/リットルの濃度の試験物質溶液をグルコース含有DMEM培地中に調製し、各溶液0.5ml/ウエルをプレートに添加する。 α

    v β

    3を高水準で発現する細胞(例えば15D)をグルコース含有DMEM培地に懸濁し、懸濁液を25,000細胞/0.05ml培地の含有量に調節する。 次にこの細胞懸濁液0.05mlを各々ウエルに添加し、プレートを90分間37℃でインキュベートする。 プレートを3回温PBSで洗浄することにより未結合細胞を除去する。 結合細胞を0.25%トリトンX−100含有クエン酸塩緩衝液(25mM、pH5.0)中で溶解する。 次にヘキソースアミダーゼ基質であるp−ニトロフェニル−N−アセチル−β−D−グルコサミニドを添加し、プレートを90分間37℃でインキュベートする。 グリシン(50mM)/EDTA(5m)緩衝液(pH10.4)で反応を停止し、各ウエルの吸収を405〜650nmで測定する。


    フィブリノーゲン受容体α

    IIb β

    3に対する本発明の化合物の拮抗作用は、特に選択性に関して調べるためには、US 5 403 836号p237の記載に従って確認することができる。

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