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Binocular deflection correcting device and binocular optical instrument

阅读:484发布:2024-02-26

专利汇可以提供Binocular deflection correcting device and binocular optical instrument专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a binocular optical instrument in which complicatedness of adjustment of left and right optical axes can be avoided by simply maintaining relation between left and right optical axes, image deflection can be surely corrected and further which is low in cost and is suitable for making the instrument compact. SOLUTION: A binocular deflection correcting device for correcting deflection of left and right images by driving a pair of left and right deflection correcting optical systems 112L, 112R in a yaw direction and a pitch direction corresponding to the deflection is provided with a pair of optical system holding members 18L, 18R for respectively holding the left and right deflection correcting optical systems, an intermediate supporting member 20 which supports a pair of optical system holding members so as to be able to rotate in the yaw direction and is supported by a main body member 19 so as to be able to rotate in the pitch direction, a joining member 22 for joining a pair of optical system holding members so as to be able to rotate in the yaw direction at a position remote in the optical shaft direction from rotary shafts 15L, 15R in the yaw direction of a pair of optical system holding members, a yaw driving means 27 for driving the joining member in the yaw direction and a pitch driving means 25 for driving the intermediate supporting member in the pitch direction.,下面是Binocular deflection correcting device and binocular optical instrument专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 左右一対の振れ補正光学系を振れに応じてヨー方向およびピッチ方向に駆動することにより左右の像振れを補正する双眼振れ補正装置であって、 前記左右の振れ補正光学系をそれぞれ保持する一対の光学系保持部材と、 これら一対の光学系保持部材をヨー方向に回動可能に支持するとともに、本体部材によりピッチ方向に回動可能に支持される中間支持部材と、 前記一対の光学系保持部材のヨー方向回動軸から光軸方向に離れた位置においてこれら一対の光学系保持部材をヨー方向回動可能に連結する連結部材と、 この連結部材をヨー方向に駆動するヨー方向駆動手段と、 前記中間支持部材をピッチ方向に駆動するピッチ方向駆動手段とを有することを特徴とする双眼振れ補正装置。
  • 【請求項2】 前記左右の振れ補正光学系がそれぞれ、
    1又は複数の光学部品により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の双眼振れ補正装置。
  • 【請求項3】 前記光学系保持部材のヨー方向回動軸が前記振れ補正光学系から光軸方向に離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の双眼振れ補正装置。
  • 【請求項4】 前記中間支持部材と前記一対の光学系保持部材と前記連結部材とによりヨー方向に作動可能な平行リンクが構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の双眼振れ補正装置。
  • 【請求項5】 前記ヨー方向回動軸と前記中間支持部材のピッチ方向回動軸とが同一平面内において直交することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の双眼振れ補正装置。
  • 【請求項6】 ヨー方向およびピッチ方向の振れを検出する振れ検出手段と、前記連結部材のヨー方向位置および前記中間支持部材のピッチ方向位置をそれぞれ検出する位置検出手段と、前記振れ検出手段からの検出信号および前記位置検出手段からの検出信号に基づいて前記ヨー方向駆動手段および前記ピッチ方向駆動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする請求項1から5
    のいずれかに記載の双眼振れ補正装置。
  • 【請求項7】 前記ヨー方向回動軸と前記中間支持部材のピッチ方向回動軸とが同一平面内にて直交し、 前記振れ補正光学系と前記ヨー方向駆動手段および前記ピッチ方向駆動手段のうち少なくとも一方とが、前記平面を挟んで互いに反対側に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の双眼振れ補正装置。
  • 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の双眼振れ補正装置を備えたことを特徴とする双眼光学機器。
  • 【請求項9】 前記振れ補正光学系が左右一対の対物光学系のそれぞれに含まれており、 前記一対の対物光学系および左右一対の接眼光学系を通して物体観察を行わせることを特徴とする請求項8に記載の双眼光学機器。
  • 【請求項10】 前記振れ補正光学系が、立体撮影光学系を構成する左右一対の対物光学系のそれぞれに含まれており、 前記立体撮影光学系を通して立体観察可能な左右像の撮影を行わせることを特徴とする請求項8に記載の双眼光学機器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、像振れ補正機能を備えた双眼光学機器に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】観察時の手振れなどに起因して生ずる観察像の振れを補正可能な双眼鏡として、特開平2−28
    4113号公報にて提案されているものがある。 これは、本願図9に示すように、プリズム双眼鏡において、
    プリズムPやミラー群MM等から構成される正立光学系の全部又は一部を双眼鏡の固定部に対してヨー方向およびピッチ方向に回動させることにより、対物光学系により形成される焦点像のヨー方向およびピッチ方向への位置変動を抑え、観察像の振れを補正するものである。

    【0003】また、特開平7−84223号公報には、
    本願図10に示すように、左右のレンズ鏡筒91L,9
    1R内に収容された対物光学系の焦点面よりも物体側に可変頂機能を有するプリズム(可変頂角プリズム)を配置し、この可変頂角プリズムによる反射角や屈折角をヨー方向およびピッチ方向への振れに応じて変化させることにより、対物光学系によって形成される焦点像のヨー方向およびピッチ方向への位置変動を抑え、観察像の振れを補正するものである。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した特開平2−284113号公報にて提案の双眼鏡では、ミラー群Mの一部を左右で共通に使って振れ補正駆動するため、一対の対物光学系を通過した一対の光束に対して同時に振れ補正制御できるという利点はあるものの、眼幅調整用に専用のプリズムPを必要とし、コンパクト化に不向きという問題がある。

    【0005】また、この双眼鏡は、正立プリズムなどの正立光学系を構成要素とするものであり、正立光学系を持たない双眼鏡、例えばガリレイ双眼鏡などには適用することができないという問題もある。 さらに、左右の光軸ずれを所定値内にするために、精度の高い部品を使用しなければならず、安価に構成することが難しいという問題もある。

    【0006】一方、特開平7−84223号公報にて提案の双眼鏡では、双眼鏡を構成している光学系のそれぞれに、光軸を曲げて焦点像の位置変動を抑えるための光学部品(可変頂角機能を有するプリズム)を付加する必要があり、コストおよび大きさの点で問題がある上、左右のレンズ鏡筒が連結ピンRPによって互いに他方に対して回転可能に連結されているために、左右の光軸調整にも注意を払わなくてはならず、煩雑であるという問題がある。

    【0007】そこで、本発明は、左右光軸の関係を簡単に維持して左右の光軸調整の煩雑さを回避するとともに、像振れを確実に補正でき、しかも安価でコンパクト化に適した双眼光学機器を提供することを目的としている。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明では、左右一対の振れ補正光学系を振れに応じてヨー方向およびピッチ方向に駆動することにより左右像の振れを補正する双眼振れ補正装置において、上記左右の振れ補正光学系をそれぞれ保持する一対の光学系保持部材と、これら一対の光学系保持部材をヨー方向に回動可能に支持するとともに、本体部材によりピッチ方向に回動可能に支持される中間支持部材と、上記一対の光学系保持部材のヨー方向回動軸から光軸方向に離れた位置においてこれら一対の光学系保持部材をヨー方向回動可能に連結する連結部材と、この連結部材をヨー方向に駆動するヨー方向駆動手段と、上記中間支持部材をピッチ方向に駆動するピッチ方向駆動手段とを有する。

    【0009】すなわち、振れ補正光学系を保持する左右の光学系保持部材を、そのヨー方向回動軸から光軸方向に離れて設けられた連結部材によって連結することにより、振れ補正光学系の光軸の配置関係を確実に維持しつつ振れ補正光学系をヨー方向およびピッチ方向に回動させて像振れを補正することができるようにしている。 例えば、中間支持部材と一対の光学系保持部材と連結部材とによりヨー方向に作動可能な平行リンクを構成する場合には、左右の振れ補正光学系の光軸の平行関係を確実に維持することが可能となる。

    【0010】しかも、ヨー方向駆動手段によって連結部材をヨー方向に、ピッチ方向駆動手段によって中間支持部材をピッチ方向に駆動することで、左右の光学系保持部材(つまりは振れ補正光学系)の振れ補正駆動を可能としているため、振れ補正のための構成が簡単であり、
    双眼光学機器のコンパクト化にも有効なものとしている。

    【0011】また、左右の振れ補正光学系をそれぞれ、
    単枚又は複数枚のレンズにより構成することにより、可変頂角プリズムを使用する場合に比べて安価に製作することが可能である。

    【0012】さらに、ヨー方向回動軸と中間支持部材のピッチ方向回動軸とを光軸(例えば、対物光学系の光軸)に直交する同一の平面内に設けてもよい。

    【0013】光学系は光軸に対し対称系であるため、原則的にはヨー方向回動軸とピッチ方向回動軸は同一平面内にあることが必要である。 しかし、両回動軸の位置にはある許容値(少しずれても光学性能にはあまり影響しない範囲)をもっているので、その許容値内であれば、
    平行な他の平面内に配置することが可能である。 また、
    アスペクト比を有するような光学系(例えば、カメラ等)では、同一平面内に配置しないことも可能である。

    【0014】また、この場合に、振れ補正光学系とヨー方向駆動手段およびピッチ方向駆動手段のうち少なくとも一方とを上記平面を挟んで互いに反対側に配置して、
    両者の重量バランスをとるようにしてもよい。

    【0015】

    【発明の実施の形態】図1から図8には、本発明の実施形態である双眼振れ補正装置を備えた双眼鏡(双眼光学機器)の構成を示している。

    【0016】なお、図1には本発明の実施形態である双眼鏡(双眼光学機器)を左右の光軸を含む平面で切断した場合の平断面を、図2には上記双眼鏡を左の光軸を含む平面で切断した場合の垂直断面を、図3には上記双眼鏡を左右中心で切断した場合の垂直断面をそれぞれ示している。

    【0017】また、図4には上記双眼鏡の接眼ユニットの連動機構の構成を、図5には上記双眼鏡の焦点調節機構の構成を、図6,7には上記双眼鏡の対物光学系の構成を、図8には振れ補正機構の概略構成をそれぞれ示している。 なお、これらの図において、双眼鏡本体を覆う外装部材については不図示としている。

    【0018】まず、上記双眼鏡の光学系の概略構成について説明する。 双眼鏡の光学系は、左右一対の対物光学系11L,11Rと、左右一対の正立光学系(以下、正立プリズムという)12L,12Rと、左右一対の接眼光学系13L,13Rとから構成されている。

    【0019】左側の対物光学系11Lおよび左側の接眼光学系13Lにより左側の望遠光学系が構成され、右側の対物光学系11Rおよび右側の接眼光学系13Rにより右側の望遠光学系が構成されている。

    【0020】対物光学系11L,11Rは互いに平行な光軸1L,1Rを有する。 対物光学系11L,11Rに入射した光束はそれぞれ、正立プリズム12L,12R
    の入射面121L,121Rに入射し、これら正立プリズム12L,12R内で全反射を繰り返した後、正立プリズム12L,12Rの各射出面122L,122Rから射出して接眼光学系13L,13Rに入射する。

    【0021】対物光学系11L,11Rは、前群111
    L,111Rと後群112L,112Rとからなり、観察時の像振れ補正は、後群(振れ補正光学系を構成する単枚又は複数枚のレンズ)112L,112Rを水平方向(図8の矢印Y方向:以下、ヨー方向という)および垂直方向(図8の矢印P方向:以下、ピッチ方向という)に回動させることで行う。

    【0022】次に、対物光学系および接眼光学系の構成をこれら光学系ごとにさらに詳しく説明する。

    【0023】まず、対物光学系11L,11Rの構成について説明する。 14は光軸1L,1Rと直交してヨー方向に延びるピッチ回動支軸(ピッチ方向回動軸)であり、光軸1L,1Rに直交する第1の平面(図8のH
    1)内にある。

    【0024】15L,15Rは、光軸1L,1Rと直交してピッチ方向に延びる左右のヨー回動支軸(ヨー方向回動軸)であり、前述した第1の平面内にある。 すなわち、ピッチ回動支軸14とヨー回動支軸15L,15R
    はいずれも上記第1の平面内にある。

    【0025】16L,16Rは、ヨー回動支軸15L,
    15Rと平行に延びる左右の連結回動支軸であり、上記第1の平面と平行な、すなわち光軸1L,1Rと直交し第1の平面から光軸1L,1R方向前方に離れた第2の平面(図8のH2)内にある。

    【0026】17L,17Rは、対物光学系11L,1
    1Rの前群111L,111Rをそれぞれ保持する左右一対の対物固定筒である。 これら対物固定筒17L,1
    7Rは、光軸1L,1Rが平行で、かつ所定の間隔になるように、後述するIS本体(本体部材)19にビス等を用いて固定されている。

    【0027】18L,18Rは、対物光学系11L,1
    1Rの後群112L、112Rをそれぞれ保持する左右一対のヨー保持枠(光学系保持部材)である。 これらヨー保持枠18L,18Rにはヨー回動支軸15L,15
    Rが一体的に取り付けられている。

    【0028】また、ヨー保持枠18Lの上部であってヨー回動支軸15Lの後側には、後述するヨー方向検出器26を構成する永久磁石26aを支持するための支持部18aが形成され、この支持部18aに永久磁石26a
    が接着剤等で固定されている。

    【0029】さらに、ヨー保持枠18L,18Rの後側には、ピッチ回動支軸14に対して後群112L,11
    2Rの重量に見合ったバランサ部材181L,181R
    が取り付けられている。 バランサ部材181L,181
    Rの取り付け位置は光軸1L,1R方向に適宜調整可能となっている。

    【0030】また、ヨー保持枠18L,18Rの前側上下には、連結支軸16L,16Rがそれぞれ一体的に取り付けられている。

    【0031】19はピッチ回動支軸14が回動可能に嵌合保持される嵌合穴部を有するIS本体である。 このI
    S本体19は、対物光学系11L,11R側に大きく開口するように形成され、また正立プリズム13L,13
    R側にはヨー保持枠18L,18Rの後部が通る孔部1
    91L,191Rが形成されている。 さらに、後側端面には、後述する駆動制御基板29を取り付けるための取り付け座19a〜19dが設けられている。

    【0032】このIS本体19の中央部には、後述するピッチ方向駆動機構(ピッチ方向駆動手段)25を構成する永久磁石25aとヨーク25bとを支持するための支持部19eが設けられている。 また、IS本体19の中央部の右側には、後述するピッチ方向検出器24を構成するホール素子24bを支持するための支持部19f
    が形成されており、ホール素子24bがこの支持部19
    fに接着剤等で固定されている。

    【0033】図6に示すように、IS本体19の上部中央には、後述するフォーカス連動板38に対して位置決めを行うための位置決めピン19g,19hと、フォーカス連動板38を取り付けるための取り付け座19i〜
    19kとが設けられている。 また、IS本体19の上部前側には、後述するISロック部材28を支持するための支持部19l,19mが設けられている。

    【0034】20はピッチ保持枠(中間支持部材)であり、ピッチ回動支軸14が一体的に取り付けられている。 前述したように、ピッチ回動支軸14はIS本体1
    9によりピッチ方向に所定角度回転可能に保持されている。 これにより、ピッチ保持枠20はIS本体19に対してピッチ方向に所定角度回転可能となっている。

    【0035】また、ピッチ保持枠20には、IS本体1
    9と同様にヨー保持枠18L,18Rの略中央部までが通る孔部が左右に形成されている。 そして、ピッチ保持枠20は、ヨー回動支軸15L,15Rを所定角度ヨー方向に回動可能に保持している。 これにより、後群11
    2L,112Rを保持するヨー保持枠18L,18R
    は、ピッチ保持枠20およびIS本体19に対して所定角度ヨー方向に回動可能となっている。

    【0036】また、ピッチ保持枠20の中央部には、ピッチ方向検出器24を構成する永久磁石24aを支持するための支持部20aが形成されており、この支持部2
    0aには永久磁石24aが接着剤等により固定されている。

    【0037】さらに、ピッチ保持枠20には、コイル支持部材21を取り付けるための取り付け座20b〜20
    eが形成されており、これら取り付け座20b〜20e
    には、後述するピッチ方向駆動機構25を構成するコイル25cを支持するためのコイル支持部材21が取り付けられている。

    【0038】22は連結支軸16L,16Rに回動可能に取り付けられ、ヨー保持枠18L,18Rに保持された後群112L,112Rの光軸が前群111L,11
    1Rの光軸と一致するようにヨー保持枠18L、18R
    を保持するヨーブリッジ(連結部材)である。

    【0039】このヨーブリッジ22には、IS本体19
    およびピッチ保持枠20と同様にヨー保持枠18L,1
    8Rが通る孔部が左右に形成されている。

    【0040】また、ヨーブリッジ22は、ヨー保持枠1
    8L,18Rがヨー回動支軸15L,15R回りで回動したときに、後群112L,112Rの光軸と略直交する方向にのみ移動可能であり、ヨー保持枠18L,18
    Rとピッチ保持枠20とでいわゆる平行リンク機構を形成している。 このため、後群112L,112Rの光軸は常に平行関係に維持される。

    【0041】さらに、ヨーブリッジ22の略中央部には、後述するヨー方向駆動機構(ヨー方向駆動手段)2
    7を構成する駆動コイル27cを支持するためのコイル支持部22cが形成されている。

    【0042】28はヨーブリッジ22を一時的に所定の位置に固定するISロック部材である。 このISロック部材28によってヨーブリッジ22を所定の位置に固定することにより、後群112L,112Rの光軸を前群111L,111Rの光軸と一致させることができる。

    【0043】30はISロックスイッチであり、観察者が本双眼鏡を使用する時に、このISロックスイッチ3
    0を操作することにより、ISロック部材28に設けられた突起部28aが押し下げられ、ヨーブリッジ22の固定が解除される。 すなわち、ヨー保持枠18L,18
    Rに保持された後群112L,112Rはヨー方向およびピッチ方向に回動することができるようになる。

    【0044】23は後述するヨー方向駆動機構27を構成する永久磁石27aとヨーク27bを支持するヨーク支持部材であり、IS本体19にビス等を用いて固定されている。

    【0045】24はピッチ保持枠20の回動位置(角度)を検出するピッチ方向検出器であり、永久磁石24
    aとホール素子24bとから構成されている。

    【0046】25はピッチ保持枠20をピッチ回動支軸14回りに回転駆動するピッチ方向駆動機構であり、永久磁石25a、ヨーク25bおよびコイル25cから構成されている。 また、本実施形態では、コイル25cおよびコイル支持部材21をピッチ回動支軸14に対して後群112L,112Rの反対側に設け、後群112
    L,112Rとの重量バランスをとるようにしている。

    【0047】26はヨー保持枠18Lの回転位置(角度)を検出するヨー方向検出器であり、永久磁石26a
    とホール素子26bとから構成されている。

    【0048】27はヨーブリッジ22を駆動するヨー方向駆動機構であり、永久磁石27a、ヨーク27bおよびコイル27cから構成されている。

    【0049】次に、上記振れ補正装置の制御を行う電気的構成について説明する。 この振れ補正装置は、観察時における双眼鏡の振れ(機器振れ)量を検出する振れ検出器と、この振れ検出器からの出信号に基づいて対物光学系によって形成される焦点像の移動を抑制して観察像の振れを少なくするように振れ補正光学系としての後群112L,112Rを駆動制御する駆動制御回路とを有している。 なお、振れ検出器は、ピッチ方向の振れを検出するピッチ方向振れセンサとヨー方向の振れを検出するヨー方向振れセンサとから構成される。

    【0050】29は上記振れ検出器やその他の制御回路、駆動回路を有する駆動制御基板である。 この駆動制御基板29に実装されている制御回路は、振れ検出器の検出信号にもとづいて双眼鏡の振れによる像振れを打ち消す方向にピッチ方向駆動機構25とヨー方向駆動機構27とを駆動制御するマイコン等を含んでいる。

    【0051】観察者は、振れ補正機能を使用する際には、ISロックスイッチ30を押し下げる。 これにより、ISロック部材28に設けられた突起部28aが押し下がるとともに、不図示の電気的なON、OFF信号を出力するスイッチが作動する。 さらに観察者がISロックスイッチ30を押し下げると、ISロック部材28
    は、ヨーブリッジ22の固定を解除する。 すなわち、ヨー保持枠18L,18Rはピッチ方向およびヨー方向に回動可能となり、後群112L,112Rがピッチ方向およびヨー方向に回動可能となる。

    【0052】このとき、観察者の手振れにより双眼鏡に振れが生じたときは、振れ検出器の検出信号に基づいてピッチ方向駆動機構25又はヨー方向駆動機構27を構成するコイル25c,27cに駆動制御基板29から制御電圧が印加される。 ここで、コイル25c,27cに印加される制御電圧は、後群112L,112Rを双眼鏡の振れによる像振れを打ち消すことができる方向に打ち消すことができる角度分回動させるために必要な電圧として演算等により定められる。

    【0053】そしてこれにより、コイル25c又はコイル27cにフレミングの法則に基づく駆動力(励磁力)
    が発生し、コイル25c又はコイル27cを保持するピッチ保持枠20又はヨーブリッジ22がヨー方向又はピッチ方向に移動することになる。 こうしてヨー保持枠1
    8L,18Rに保持された後群112L,112Rがヨー方向およびピッチ方向に回動し、観察者は振れのない左右像を観察することができる。

    【0054】なお、図3および図5に示すように、ヨーブリッジ22の中央右にはISロック部材28を係止する係止部が設けられており、この係止部にISロック部材28を係止させることでヨーブリッジ22の移動を阻止することができる。 つまり、観察者が像振れ補正を必要としないときには、ISロックスイッチ30を押し下げないことにより、像振れ補正動作を行わないようにすることができる。

    【0055】次に、本実施形態の双眼鏡の接眼光学系1
    3L,13Rの詳しい構成について説明する。 31L,
    31Rは接眼光学系13L,13Rをそれぞれ保持している接眼鏡筒である。 これら接眼鏡筒31L,31Rの外周部には、雄ヘリコイド311L,311Rが形成されており、この雄ヘリコイド311L,311Rには、
    後述する接眼ホルダー32L,32Rの内周に形成された雌ヘリコイド321L,321Rとが螺合している。
    このため、接眼鏡筒31L,31R、すなわち接眼光学系13L,13Rはそれぞれ光軸1L,1Rに沿って進退可能となっている。

    【0056】本実施形態では、接眼鏡筒31Lを接眼ホルダー32Lに対して図示していない固定部材を用いて固定し、接眼鏡筒31Rを進退可能として視度調節を行うようになっている。

    【0057】32L,32Rは、略筒形状をした接眼ホルダーであり、前後にそれぞれ開口部を有している。 接眼ホルダー32L,32Rの後側開口部は嵌合部を有し、この嵌合部には接眼鏡筒31L,31Rが嵌合状態で収納される。 また、接眼ホルダー32L,32Rの前側開口部には正立プリズム12L,12Rが収納される。

    【0058】なお、前述したヘリコイド部および嵌合部にはグリスが塗布され、視度調節時に適度な回転負荷が得られるようになっている。

    【0059】33L,33RはSUS,SPCC等の金属板からなる略扇状をしたプリズム台である。 これらプリズム台33L,33Rには正立プリズム12L,12
    Rが所定の位置関係で精度良く位置決めされ、接着剤等により固定されている。

    【0060】34L,34Rは、略皿形状をしたプリズムホルダーであり、前後にそれぞれ開口部を有している。 プリズムホルダー34L,34Rの後側開口部は、
    正立プリズム12L,12Rが取り付けられたプリズム台33L,33Rを収納するために設けられていて、その底部341L,341Rにはプリズム台33L,33
    Rを所定の位置に位置決めするための位置決め手段およびビス等による固定手段が設けられている。

    【0061】一方、プリズムホルダー34L,34Rの前側開口部は、正立プリズム12L,12Rの入射面1
    21L,121Rに入射する光束のために設けられている。

    【0062】以上の構成により、接眼ホルダー32L,
    32Rの正立プリズム12L,12Rを収納する側の開口部側にプリズムホルダー34L,34Rを取り付けることで、左右一対の接眼ユニットを形成している。

    【0063】次に、眼幅調整機構について説明する。 接眼ユニットは、図4に示したように略対称な左右一対の連動板36L,36Rによって、対物光学系の光軸1
    L,1Rを中心として互いに連動しながら図中矢印方向に所定角度回転できるようになっている。 このとき、接眼光学系13L,13Rの光軸1R′,1L′間が離れたり近づいたりすることで、眼幅調整を行うことができる。

    【0064】より詳しく説明すると、連動板36L,3
    6Rは、後述する略L字形状をした固定台37に設けられた保持面37aの前側に配設され、一方、プリズムホルダー34L,34Rは保持面37aの後側に配設されている。

    【0065】また、プリズムホルダー34L,34Rの前側端部には、連動板36L,36Rを取り付けるためのフランジ部が形成されており、このフランジ部に連動板36L,36Rを位置決めした後、ビス等によって固定している。

    【0066】連動板36L,36Rには半径方向に突出した突出部361L,361Rがあり、その先端にはギア部362L,362Rが形成されている。 そして、これらギア部362L,362Rを所定の位相関係で互いに噛み合わせることで、左の連動板36Lと右の連動板36Rとを連動させることができ、この連動機構によって両接眼光学系の光軸間隔を変化させることができる。

    【0067】また、連動板36L,36Rの外周部には、複数個の屈曲部363L,363Rが形成されている。 この屈曲部363L,363Rは、固定台37の保持面37aと当接し、適度な反発力を発生して、眼幅調整時に適度な回動負荷を与える。

    【0068】次に、焦点調節機構について、図3および図5を用いて説明する。 37は、SUS、SPCC等の金属板からなる、側面視において略L字形状をした固定台である。 この固定台37は、光軸1L,1Rを含む水平面に対し直角に屈曲した保持面37aと、上記水平面と平行な水平部37bとが設けられている。

    【0069】水平部37bの上面には、摺動を目的とした4箇所のエンボスが設けられており、後述するフォーカス連動板38の垂直方向の規制を行うとともに、焦点調節を行う際にフォーカス連動板38が光軸方向に移動する時の摺動面となる。

    【0070】水平部37bの上面には、図5に示したように、フォーカス連動板38が光軸1L,1R方向の移動を行う際のガイドとなるフォーカスガイド39を取り付けるための取り付け部が設けられている。

    【0071】また、保持面37aには、光軸1L,1R
    を中心とする略十字形状の孔部37c,37d(但し、
    図5には37cのみ示す)がそれぞれ形成されている。
    この孔部37c,37dには、光軸1L,1Rを中心とする、異なる半径の2つの円弧が複数個、断続的に形成されていて、小さい半径を有する断続的な円弧でプリズムホルダー34L,34Rを嵌合状態で支持している。

    【0072】一方、保持面37aの上部には、後述するフォーカスダイアル40を所定の位置で回転自在に保持する回転保持部材41が中央に3本のビスによって固定されている。

    【0073】38は、固定台37と同様に、SUS、S
    PCC等の金属板からなる略L字形状をしたフォーカス連動板である。 このフォーカス連動板38は、光軸1
    L,1Rに対して直角に屈曲した垂直部38aと、平行な水平部38bとから構成されている。

    【0074】水平部38bには、固定台37に設けられた4箇所のエンボスに対応して摺動する4箇所の摺動部と、4箇所の略矩形状の穴部38c〜38fとが設けられている。 この穴部38c〜38fに沿ってフォーカスガイド39とIS本体19に設けられたフォーカス連動板38との取り付け座が摺動可能となっている。

    【0075】垂直部38aには回転保持孔38gが設けられていて、フォーカスネジ43と螺合するナット42
    を取り付けた時に、フォーカスネジ43を所定の位置で回転自在に保持する。

    【0076】フォーカスネジ43の後端部には、フォーカスダイアル40が取り付けられており、フォーカスネジ43の光軸方向の抜け止めを兼ねている。 フォーカスネジ43は固定台37に対して一定位置で回転し、かつネジ部はフォーカス連動板38に固定されたナット43
    と螺合しているので、フォーカスダイアル40を回転することによってフォーカス連動板38を固定台37に対して光軸方向に進退させることができる。 フォーカス連動板38にはIS本体19が取り付けられている。

    【0077】以上の構成により、フォーカスダイアル4
    0を回転操作することによって、IS本体19、つまりは振れ補正光学系112L,112Rを保持したヨー保持枠18L,18Rを光軸方向に進退可させ、フォーカシングを行うことができる。

    【0078】なお、上記実施形態では、ヨー回動支軸1
    5L,15Rよりも前方にてヨーブリッジ22によりヨー保持枠18L,18Rを連結させた場合について説明したが、ヨー回動支軸15L,15Rよりも後方にてヨーブリッジによりヨー保持枠18L,18Rを連結させることも可能である。 そして、前者(本実施形態)の場合は、後群112L,112Rとピッチ方向駆動機構2
    5とを第1平面H1を挟んで互いに反対側となるように配置したが、後者の場合は、後群112L,112Rとヨー方向駆動機構又はヨー方向駆動機構・ピッチ方向駆動機構の双方とを第1平面H1を挟んで互いに反対側となるように配置してもよい。

    【0079】また、上記実施形態では、双眼振れ補正装置を双眼鏡に用いた場合について説明したが、本発明の双眼振れ補正装置は双眼鏡以外の光学機器にも適用することができる。 例えば、振れ補正光学系を立体撮影光学系を構成する左右一対の対物光学系のそれぞれに含み、
    この立体撮影光学系を通して立体観察可能な左右像の撮影を行わせる立体撮影機器にも適用することが可能である。

    【0080】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    振れ補正光学系を保持する左右の光学系保持部材を、そのヨー方向回動軸から光軸方向に離れて設けられた連結部材によって連結しているので、振れ補正光学系の光軸の配置関係を確実に維持しつつ振れ補正光学系をヨー方向およびピッチ方向に回動させて像振れを補正することができる。 特に、中間支持部材と一対の光学系保持部材と連結部材とによりヨー方向に作動可能な平行リンクを構成するようにすれば、左右の振れ補正光学系の光軸の平行関係を確実に維持することができる。

    【0081】しかも、ヨー方向駆動手段によって連結部材をヨー方向に、ピッチ方向駆動手段によって中間支持部材をピッチ方向に駆動することで、左右の光学系保持部材(つまりは振れ補正光学系)の振れ補正駆動が可能であるため、振れ補正のための構成を簡単とすることができ、双眼光学機器のコンパクト化にも有効である。

    【0082】また、左右の振れ補正光学系をそれぞれ、
    単枚又は複数枚のレンズにより構成することにより、可変頂角プリズムを使用する場合に比べて安価に製作することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施形態である双眼鏡の水平断面図。

    【図2】上記双眼鏡の垂直断面図。

    【図3】上記双眼鏡の垂直断面図。

    【図4】上記双眼鏡の接眼ユニットの連動機構を説明する正面図。

    【図5】上記双眼鏡の焦点調節機構を説明する斜視図。

    【図6】上記双眼鏡の対物光学系の構成を説明する斜視図。

    【図7】上記双眼鏡の対物光学系の構成を説明する平面図。

    【図8】上記双眼鏡の振れ補正装置のメカ的構成を示す概略図。

    【図9】従来の双眼鏡の振れ補正装置の構成を示す斜視図。

    【図10】従来の双眼鏡の振れ補正装置の構成を示す斜視図。

    【符号の説明】

    1L,1R (対物光学系の)光軸 11L,11R 対物光学系 12L,12R 正立プリズム 13L,13R 接眼光学系 14 ピッチ回動支軸 15L,15R ヨー回動支軸 16L,16R 連結支軸 17L,17R 対物固定筒 18L,18R ヨー保持枠 181L,181R バランス部材 19 IS本体 20 ピッチ保持枠 21 コイル支持部材 22 ヨーブリッジ 23 ヨーク支持部材 24 ピッチ方向検出器 24a 永久磁石 24b ホール素子 25 ピッチ方向駆動機構 25a 永久磁石 25b ヨーク 25c コイル 26 ヨー方向検出器 26a 永久磁石 26b ホール素子 27 ヨー方向駆動機構 27a 永久磁石 27b ヨーク 27c コイル 28 ロック部材 29 駆動制御基板 30 ISロックスイッチ 31 接眼鏡筒 32L,32R 接眼ホルダー 33L,33R プリズム台 34L,34R プリズムホルダー 35L,35R アイカップ 36L,36R 連動板 362L,362R ギア部 363L,363R 屈曲部 37 固定台 38 フォーカス連動板 39 フォーカスガイド 40 フォーカスダイアル 41 回転保持部材 42 ナット 43 フォーカスネジ

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