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Tool, tool holder, and machine tool

阅读:1020发布:2020-12-18

专利汇可以提供Tool, tool holder, and machine tool专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a tool that is removably mounted to a spindle of a machine tool similarly to a normal tool, can provide a rotation speed higher than that of the spindle of the machine tool without supplying power from the outside, can be driven without connecting to an external power supply, and is miniaturized so as to allow automatic tool exchange.
SOLUTION: This tool comprises a cutting tool 100 for machining a workpiece, a power generator 70 for generating power with a rotation force supplied from the spindle 46 of the machine tool, an electric motor 80 that is driven by the power generated by the power generator 70 and rotates the cutting tool 100, and a Peltier element 40 that uses a part of the power generated by the power generator 70 to release heat generated by driving the electric motor 80 to the outside.
COPYRIGHT: (C)2003,JPO,下面是Tool, tool holder, and machine tool专利的具体信息内容。

  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】工作機械の主軸に着脱可能に装着される工具であって、 ワークを加工する加工具と、 前記工作機械の主軸から供給される回転力によって発電する発電機と、 前記発電機が発電した電力により駆動され、前記加工具を回転させる電動機と、 前記発電機によって発電された電力の一部を用いて、前記電動機の駆動によって発生する熱を外部に放出する冷却手段とを有する工具。 【請求項2】前記冷却手段は、ペルチェ素子を有する請求項1に記載の工具。 【請求項3】ワークを加工する加工具を保持可能で、工作機械本体の主軸に着脱可能に装着される工具ホルダであって、 前記加工具を回転自在に保持する工具保持部と、 前記工作機械の主軸から供給される回転力によって発電する発電機と、 前記発電機が発電した電力により駆動され、前記加工具を回転させる電動機と、 前記発電機によって発電された電力の一部を用いて、前記電動機の駆動によって発生する熱を外部に放出する冷却手段とを有する工具ホルダ。 【請求項4】前記冷却手段は、ペルチェ素子を有する請求項3に記載の工具ホルダ。 【請求項5】主軸と、前記主軸を駆動する駆動手段と、
    前記主軸とワークとの相対位置を変更する少なくとも一つの制御軸とを備える工作機械本体と、 ワークを加工する加工具、前記工作機械の主軸から供給される回転力によって発電する発電機、および、前記発電機が発電した電力により駆動され、前記加工具を回転させる電動機を備え、前記主軸に着脱される工具と、 前記駆動手段および前記制御軸を加工プログラムにしたがって駆動制御する制御装置とを有する工作機械であって、 前記工具は、前記発電機によって発電された電力の一部を用いて、前記電動機の駆動によって発生する熱を外部に放出する冷却手段をさらに有する工作機械。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸に装着されるワークを加工する工具、エンドミル等の加工具を保持する工具ホルダ、この工具または工具ホルダが主軸に着脱される工作機械に関する。 【0002】 【従来の技術】たとえば、マシニングセンタ等の主軸を備えた工作機械では、主軸の最大回転数(単位時間当たり)は主軸を回転自在に保持するメインベアリングの構造や潤滑方式によって決定されるため、この最大回転数より増速した回転数で工具を回転させたい場合には、増速装置を用いている。 増速装置としては、工具を保持し主軸に着脱可能となっており、主軸の回転を遊星歯車等の歯車機構によって工具の回転数を増速させるものが知られている。 たとえば、マシニングセンタにおいて、
    一時的に主軸の最大回転数よりも工具の回転数を増速させたい場合には、上記のような増速装置を主軸に対して通常の工具と同様に装着し、工具を高い回転数で回転させている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のような歯車機構による増速装置によって工具を主軸の回転数よりも増速する場合に、数万回転〜数十万回転の超高速で回転させると、増速装置の発熱が増大し、加工精度に影響することがある。 また、数万回転〜数十万回転の超高速回転では、増速装置からの騒音も増大する。 さらに、増速装置を数万回転〜数十万回転の回転に耐えうる信頼性の高い構造にするため、比較的製造コストが高騰するという不利益も存在した。 また、歯車機構による増速装置の場合、歯車や軸受の潤滑が必要であり、潤滑油の供給経路および排出経路を増速装置内に設けるため、
    装置が大型化し、自動工具交換装置による自動交換が難しいという不利益も存在した。 また、他の増速方法として、主軸を駆動するモータに高周波モータを使用し、この高周波モータに特別に用意された制御装置から駆動電流を供給し、主軸を高速回転させる方法が採られる場合がある。 しかしながら、この方法では、電力を外部から供給するケーブルが存在するため、工具の自動交換を通常の工具と同様に行うことが難しく、また、設備コストが比較的高いという不利益が存在する。 【0004】本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであって、その目的は、通常の工具と同様に工作機械の主軸に着脱自在に装着され、外部から電力を供給することなく工作機械の主軸よりも高い回転数を得ることができ、外部の電源等と結線することなく駆動可能で、加えて、自動工具交換が可能なように小型化された工具、
    工具ホルダおよびこれらを備えた工作機械を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の工具は、工作機械の主軸に着脱可能に装着される工具であって、ワークを加工する加工具と、前記工作機械の主軸から供給される回転力によって発電する発電機と、前記発電機が発電した電力により駆動され、前記加工具を回転させる電動機と、前記発電機によって発電された電力の一部を用いて、前記電動機の駆動によって発生する熱を外部に放出する冷却手段とを有する。 【0006】前記冷却手段は、ペルチェ素子を有する。 【0007】本発明の工具ホルダは、ワークを加工する加工具を保持可能で、工作機械本体の主軸に着脱可能に装着される工具ホルダであって、前記加工具を回転自在に保持する工具保持部と、前記工作機械の主軸から供給される回転力によって発電する発電機と、前記発電機が発電した電力により駆動され、前記加工具を回転させる電動機と、前記発電機によって発電された電力の一部を用いて、前記電動機の駆動によって発生する熱を外部に放出する冷却手段とを有する。 【0008】本発明の工作機械は、主軸と、前記主軸を駆動する駆動手段と、前記主軸とワークとの相対位置を変更する少なくとも一つの制御軸とを備える工作機械本体と、ワークを加工する加工具、前記工作機械の主軸から供給される回転力によって発電する発電機、および、
    前記発電機が発電した電力により駆動され、前記加工具を回転させる電動機を備え、前記主軸に着脱される工具と、前記駆動手段および前記制御軸を加工プログラムにしたがって駆動制御する制御装置とを有する工作機械であって、前記工具は、前記発電機によって発電された電力の一部を用いて、前記電動機の駆動によって発生する熱を外部に放出する冷却手段をさらに有する。 【0009】本発明では、主軸に着脱される工具に発電機および電動機を備え、主軸の回転力を利用して発電し、発電した電力で電動機を駆動して加工具を回転させる。 これにより、外部の電源等と結線することなく工具の駆動が可能となり、自動工具交換も可能となる。 このように、本発明の工具は主軸や外部機器から完全に独立しているが、一方で、電動機を駆動させると発熱する。
    このため、冷却手段を工具に設け、発電機によって発電された電力の一部を用いて電動機の駆動によって発生する熱を外部に放出する。 これにより、発電機の駆動により発生する熱による影響を避けることができるとともに、外部の電源等と結線する必要がない本発明の工具の特徴を維持できる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。 図1は、本発明が適用される工作機械の一例としてのマシニングセンタの構成図である。 なお、マシニングセンタはいわゆる複合加工の可能な数値制御工作機械である。 【0011】マシニングセンタ1は、工作機械本体2
    と、数値制御装置(NC装置)250と、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)150とを備えている。 図1において、工作機械本体2は、門型のコラム3
    8の各軸によって両端部を移動可能に支持されたクロスレール37を備えており、このクロスレール37上を移動可能に支持されたサドル44を介してラム45が鉛直方向(Z軸方向)に移動可能に設けられている。 【0012】サドル44には、平方向にクロスレール37内を通じて図示しないねじ部が形成されており、これに外周にねじ部が形成された送り軸41が螺合している。 送り軸41の一端部には、サーボモータ19が接続されており、送り軸41はサーボモータ19によって回転駆動される。 送り軸41の回転駆動によって、サドル44はY軸方向に移動可能となり、これによってラム4
    5のY軸方向の移動および位置決めが行われる。 【0013】さらに、サドル44には、鉛直方向に図示しないねじ部が形成されており、これに外周にねじ部が形成された送り軸42がねじ込まれている。 送り軸42
    の端部には、サーボモータ20が接続されている。 サーボモータ20によって送り軸42が回転駆動され、これによりサドル44に移動可能に設けられたラム45のZ
    軸方向の移動および位置決めが行われる。 【0014】ラム45内には、主軸モータ31が内蔵され、この主軸モータ31はラム45に回転自在に保持された主軸46を回転駆動する。 主軸46の先端には、エンドミルなどの加工具とこの加工具を保持する工具ホルダからなる工具Tが装着され、主軸46の回転によって工具Tが駆動される。 ラム45の下方には、加工すべきワークが固定されるテーブル35がX軸方向に移動可能に設けられている。 テーブル35には、図示しないねじ部が形成されており、これにX軸方向に沿って設けられた図示しない送り軸が螺合しており、この図示しない送り軸にサーボモータ18が接続されている。 テーブル3
    5は、サーボモータ18の回転駆動によってX軸方向の移動および位置決めが行われる。 【0015】また、2本の門型コラム38には、図示しないねじ部がそれぞれ形成されており、これに螺合する送り軸32aをクロスレール昇降用モータ32によって回転駆動することによりクロスレール37は昇降する。
    自動工具交換装置(ATC)39は、主軸46に対して各種工具Tを自動交換する。 この自動工具交換装置39
    は、たとえば、図示しないマガジンにエンドミル、ドリル等の各種加工具を工具ホルダによって保持した工具T
    を収納しており、主軸46に装着された工具Tを図示しない工具交換アームによってマガジンに収納し、必要な工具Tを主軸46に工具交換アームによって装着する。 【0016】NC装置250は、上記のサーボモータ1
    8,19,20、および、クロスレール昇降用モータ3
    2の駆動制御を行う。 NC装置250は、具体的には、
    予め加工プログラムで規定されたワークの加工手順にしたがって、サーボモータ18,19,20による工具T
    とワークとの間の位置および速度制御を行う。 また、N
    C装置250は、加工プログラムにおいて、たとえば、
    Sコードで規定された主軸モータ31の回転数(単位時間当りの回転数)を解読することにより主軸46の回転数の制御を行う。 さらに、NC装置250は、NCプログラムにおいて、たとえば、Mコードで規定れた工具T
    の交換を動作を解読することにより、各種工具Tの自動交換を実行する。 【0017】PLC150は、NC装置250および操作パネル200と接続されている。 このPLC150
    は、予め決められたシーケンスプログラムにしたがって、マシニングセンタ1の起動、停止を行ったり、操作パネル200の表示部を点灯、消灯する信号を出力する等の各種シーケンス制御を行う。 また、PLC150
    は、主軸モータ31を駆動制御する主軸モータドライバ157と接続されている。 PLC150は、主軸モータ31の起動、停止および速度制御を行うための制御指令を主軸モータドライバ157に出力する。 なお、PLC
    150は各種シーケンス制御を行う。 【0018】図2は、本発明の工具の一実施形態の構成を示す断面図である。 図2において、工具60は、刃具100と、この刃具100を保持する工具ホルダ部61
    とから構成される。 なお、刃具100は本発明の加工具の一実施態様である。 また、本実施形態に係る工具60
    は、上記した通常の工具Tと同様に自動工具交換装置3
    9によって主軸46に着脱される。 【0019】工具ホルダ部61は、装着部62と、ケース部材66,67,68および69からなるケース65
    と、発電機70と、電動機80と、工具保持部90と、
    回り止め部材85とを備えている。 ケース部材66,6
    7,68および69は、たとえば、ボルト等の締結手段によって互いに連結されており、これらケース部材6
    6,67,68および69がケース65を構成している。 ケース部材66,67,68および69は、ステンレス等の金属材料で形成されている。 【0020】装着部62は、把持部62aと、上記の主軸46の先端部に形成されたテーパスリーブ46aに装着されるテーパシャンク部62bと、このテーパシャンク部62bの先端部に設けられたプルスタッド62c
    と、ケース65内に複数の軸受72および73を介して回転自在に保持される軸部62dとを備えている。 【0021】装着部62の把持部62aは、上記した自動工具交換装置39の工具交換アームによって、自動工具交換装置39のマガジンから主軸46に装着される際および主軸46から自動工具交換装置39のマガジンへ搬送される際に把持される。 【0022】装着部62のテーパシャンク部62bは、
    主軸46のテーパスリーブ46aに装着されることによって、中心軸が主軸46の中心軸と同心になる。 【0023】装着部62のプルスタッド62cは、装着部62が主軸46のテーパスリーブ46aに装着されると、主軸46に内蔵された図示しないクランプ機構のコレットによってクランプされる。 なお、主軸46に内蔵されたクランプ機構は周知技術であるので詳細については省略する。 【0024】装着部62の軸部62dには、後述する発電機70のロータ70aが固定されている。 【0025】ケース部材67の内周には、発電機70のステータ70bがロータ70aに対向する位置に固定されている。 発電機70は、装着部62の軸部62dに固定されたロータ70aが回転することにより発電する。
    この発電機70には、たとえば、三相同期発電機が用いられる。 【0026】ケース部材69の内周には、ペルチェ素子400が固定されている。 このペルチェ素子400は、
    円筒状に形成されており、外周面がケース部材69の内周面に接触している。 なお、ペルチェ素子400の構成については後述する。 【0027】ペルチェ素子400の内周には、電動機8
    0のステータ80bが固定されている。 一方、電動機8
    0の回転軸81は、ケース部材68およびケース部材6
    9の内周に複数の軸受BRを介して回転自在に保持されている。 この電動機80の回転軸81には、ロータ80
    aがステータ80bに対向して固定されている。 電動機80のステータ80bの巻線に電流を供給することにより、回転軸81が回転する。 電動機80には、たとえば、三相誘導電動機を用いることができる。 【0028】工具保持部90は、回転軸91と、この回転軸91と電動機80の回転軸81とを連結するカップリング93と、回転軸91の先端部に固定された工具装着部材95とを有する。 【0029】回転軸91は、ケース部材69の内周に複数の軸受92を介して回転自在に保持されている。 回転軸91の先端側は、ケース部材69に抜け止め部材94
    によって抜け止めされている。 【0030】刃具100は、工具装着部材95に保持されており、この刃具100はワークを加工する。 なお、
    工具装着部材95は本発明の工具保持部の一実施態様である。 刃具100は、具体的には、ドリル、エンドミル等の各種の刃具である。 【0031】ケース部材67の外周には、回り止め部材85が設けられている。 回り止め部材85は、装着部6
    2が主軸46のテーパスリーブ46aに装着されることにより、主軸46側の、たとえば、ラム45等の非回転部47に形成された嵌合穴47aに先端85aが挿入される。 これにより、ケース部材67、すなわち、ケース65は、主軸46が回転しても回転が規制される。 【0032】図3は、上記構成の工具60の電気系の機能ブロック図である。 図3に示すように、工具60は、
    発電機70、電動機80およびペルチェ素子400に加えて、整流回路450を備えている。 この整流回路45
    0は、たとえば、上記したケース65内の所定箇所に配置されている。 発電機70は、複数の導電ケーブルW
    x,Wy,Wzによって電動機80と電気的に接続されている。 これら導電ケーブルWx,Wy,Wzを通じて発電機70が発電した三相交流が電動機80の供給される。 【0033】整流回路450には、発電機70が発電した三相交流の一部が供給される。 整流回路450は、この三相交流を所定電圧Vの直流に変換し、ペルチェ素子400に供給する。 電圧Vは、たとえば、数ボルト〜数十ボルト程度である。 【0034】図4は、上記したペルチェ素子の概略構造を示す断面図である。 図4に示すペルチェ素子400
    は、絶縁体401と、接合用金属部材402と、N型の熱伝素子403Nと、P型の熱伝素子403Pと、絶縁体404とを有している。 【0035】絶縁体401は、たとえば、セラミックスで形成されており、この絶縁体401の外表面401a
    はケース65(ケース部材69)の内周に接触する。 【0036】N型の熱伝素子403NおよびP型の熱伝素子403Pは、絶縁体401上に接合用金属部材40
    2を介して交互に配列されている。 熱伝素子403Nおよび熱伝素子403Pは、半導体材料で形成されており、電流が流れることによって熱を所定の向きに移動させる。 熱伝素子403Nと熱伝素子403Pとでは、電流が同じ向きに流れたとしたときに、熱を移動させる向きが互いに逆向きである。 【0037】絶縁体404は、接合用金属部材402を介してN型の熱伝素子403NおよびP型の熱伝素子4
    03Pの上に設けられている。 絶縁体404は、たとえば、セラミックスで形成されており、この絶縁体404
    の外表面404aは、電動機80のステータ80bの外周面に接触している。 【0038】接合用金属部材402は、交互に配列されたN型の熱伝素子403NおよびP型の熱伝素子403
    Pを電気的に直列に接続している。 【0039】上記構成のペルチェ素子400において整流回路450から出力される所定電圧Vを一端に位置する熱伝素子403Nから他端に位置する熱伝素子403
    Pの間に印加すると、図4において点線で示す経路で直流電流iが流れる。 この電流iが流れることにより、熱伝素子403Nおよび熱伝素子403Pは、矢印Hの向き、すなわち、電動機80側の絶縁体404からケース65側の絶縁体401に向けて熱を移動する。 これにより、電動機80の駆動により発生した熱をケース65を通じて外部に放出することが可能となる。 【0040】次に、本実施形態に係る工具60の動作の一例について説明する。 まず、自動工具交換装置39によって、工具装着部95に刃具100を保持した工具6
    0を工作機械本体2の主軸46に装着する。 工具60
    は、回り止め部材85の先端部85aが非回転部47の嵌合穴47aに嵌合挿入され、ケース65の回転が規制される。 【0041】この状態から、主軸46を回転数N 0で回転させると、工具60の装着部62が回転し、主軸46
    の回転力が発電機70に伝達される。 これにより、発電機70は、たとえば、三相同期発電機を用いた場合には、三相交流電力を発電する。 【0042】三相同期発電機の発生する三相交流電力の周波数fは、三相同期発電機の極数をP 1とし、主軸4
    6の回転数をN 0 〔min -1 〕とすると、次式(1)によって表される。 【0043】 【数1】 f=P 1 ×N 0 /120〔min -1 〕 …(1) 【0044】したがって、主軸46を回転数N 0で回転させると、上記(1)式で表される周波数fの三相交流電力が電動機80に供給される。 【0045】ここで、電動機80に三相誘導電動機を用いたとすると、この三相誘導電動機の極数がP 2とすると、三相誘導電動機は三相交流の1サイクルで2/P 2
    回転することから、すべりがないときの三相誘導電動機の同期速度N 1は、次式(2)で表される。 【0046】 【数2】 N 1 =120×f/P 2 〔min -1 〕 …(2) 【0047】したがって、主軸46の回転数N 0に対する工具の回転数N 1は次式(3)によって表される。 【0048】 【数3】 N 1 =N 0 ×P 1 /P 2 〔min -1 〕 …(3) 【0049】(3)式からわかるように、主軸46の回転数N 0は、上記(3)式で表される回転数N 1に変速される。 (3)式で示すように、三相同期発電機の極数P 1と三相誘導電動機の極数P 2との比を適宜設定することにより、主軸46の回転数N 0に対する工具の回転数N 1の変速比を任意に設定することが分かる。 すなわち、主軸46の回転数N 0を増速したい場合には、極数比P 1 /P 2を1より大きくし、減速したい場合には、
    極数比P 1 /P 2を1より小さくなるように、三相同期発電機の極数P 1および三相誘導電動機の極数P 2を予め選択すればよい。 【0050】たとえば、主軸46の最大回転数Nmax が3000min -1であるとすると、通常の工具を用いたワークの加工では、主軸46の回転数は上記の最大回転数Nmax の範囲で十分である場合が多い。 一方、主軸4
    6の最大回転数Nmax が3000min -1のマシニングセンタ1を使用し、たとえば、ワークにアルミニウム合金材を用いてこれを高速加工するには、工具の回転数を、たとえば、30000min -1に増速させたいような場合がある。 このような場合のために、マシニングセンタ1の自動工具交換装置39のマガジンに工具60を予め収容しておく。 なお、工具60は、増速比が10となるように、上記の極数比P 1 /P 2が10である三相同期発電機および三相誘導電動機を内蔵させる。 【0051】自動工具交換装置39によって、主軸46
    に通常の工具と同様に工具60を自動装着する。 主軸4
    6を主軸モータ31を駆動して回転させるが、工具60
    に保持された工具の回転数は、主軸46の回転数によって制御する。 すなわち、NC装置250にダウンロードするNCプログラムにおいて、主軸46の回転数をSコードで指定することにより、工具60の刃具100の回転数を規定しておく。 したがって、NC装置250は、
    主軸46の回転数を制御することにより、工具60の刃具100の回転数を制御する。 たとえば、工具60の刃具100を30000min -1で回転させたい場合には、NCプログラムにおいてSコードで主軸46の回転数を3000min -1に指定しておく。 【0052】主軸46を3000min -1で回転させると、発電機70は主軸46の回転数および極数P 1に応じた周波数の三相交流を発生する。 電動機80は、発電機70から供給される三相交流によって駆動され、工具60の刃具100は、約30000min -1の回転数で回転する。 【0053】上記のように刃具100が増速された状態で、テーブル35に固定されたワークと刃具100(主軸46)とを加工プログラムにしたがって相対移動させることにより、ワークの切削加工が行われる。 【0054】これにより、たとえば、主軸の最大回転数が制限されるマシニングセンタ1を使用した場合に、主軸の最大回転数を越える回転数で刃具100を回転させてワークの高速加工が可能となる。 【0055】一方、発電機70で発電された三相交流の一部は、整流回路450に供給され、整流回路450において所定電圧Vの直流に変換されたのち、ペルチェ素子400に供給される。 ペルチェ素子400は、電動機80の駆動によって発生した熱をケース部材69に向けて移動させる。 ケース部材69は、金属材料で形成されているため、熱伝導率が比較的高く、電動機80側からペルチェ素子400によって移動された熱は、ケース部材69を通じて工具60の外部に放出される。 これにより、電動機80の駆動、特に、高速回転させた場合に発生する多量の熱を工具60の外部に効率良く放出することができ、電動機80の過熱および工具全体の温度上昇を抑制することができる。 【0056】以上のように、本実施形態によれば、通常の工具と同様にユニット化された工具60に発電機70
    および電動機80を内蔵し、発電機70で発生した電力で電動機80を駆動することで、主軸46に対する工具の回転速度を増速させるため、主軸46を高速回転させても歯車装置のように発熱が増大せず、加工精度の低下が抑制される。 【0057】さらに、本実施形態によれば、電動機80
    のイナーシャを主軸46のイナーシャよりも小さくできるため、主軸46を直接に高速回転させる場合に比べて、刃具100の応答性を向上できる。 【0058】また、本実施形態によれば、主軸46の回転速度を増速させる工具60を主軸46に対して着脱自在とし、かつ、自動工具交換装置39によって通常の工具と同様に交換可能となっているため、通常の回転速度の範囲での加工を行いながら、高速加工の要求に対して即座に対応することができる。 また、本実施形態によれば、主軸46の回転によって発電した電力で刃具100
    を駆動するため、外部から駆動電流を供給する必要がなく、この結果、電源供給のための配線が必要ない。 【0059】なお、本発明は上述した実施形態に限定されない。 上述した実施形態では、ケース部材69の内周にペルチェ素子400を設け、ケース部材69を通じて熱を外部に放出する構成とした。 さらに効率的に熱を工具60の外部に放出するためには、ケース部材69の外周にヒートシンクを設けてもよい。 また、ケース部材6
    9自体をヒートシンクとしてもよい。 また、ヒートシンク以外にも、ケース部材69の外周に冷却ジャケットを設けることも可能である。 【0060】 【発明の効果】本発明によれば、通常の工具と同様に工作機械の主軸に着脱自在に装着され、外部から電力を供給することなく工作機械の主軸よりも高い回転数を得ることができ、外部の電源等と結線することなく駆動可能で、加えて、自動工具交換が可能なように小型化された工具、工具ホルダおよびこれらを備えた工作機械が得られる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明が適用される工作機械の一例としてのマシニングセンタの構成図である。 【図2】本発明の工具の一実施形態の構成を示す断面図である。 【図3】工具の電気系の機能ブロック図である。 【図4】ペルチェ素子の概略構造を示す断面図である。 【符号の説明】 1…マシニングセンタ2…工作機械本体31…主軸モータ39…自動工具交換装置46…主軸60…工具61…工具ホルダ部62…装着部65…ケース66,67,68,69…ケース部材70…発電機80…電動機90…工具保持部95…工具装着部100…刃具250…NC装置400…ペルチェ素子450…整流回路

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