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炊飯器および米飯調理システム

阅读:114发布:2020-05-08

专利汇可以提供炊飯器および米飯調理システム专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】冷凍用に適した米飯を炊き上げることができる炊飯器を提供する。 【解決手段】炊飯器100は、米および 水 を収容する鍋状容器102と、鍋状容器102容器内の米および水を加熱して米飯を炊き上げる加熱コイル106と、使用者からの操作に応じて、食用に適した米飯を炊き上げるための通常モードと冷凍用に適した米飯を炊き上げるための冷凍モードとを選択可能な操作表示部108と、を備える。加熱コイル106は、操作表示部108によって通常モードが選択されると第1炊飯動作を実行し、操作表示部108によって冷凍モードが選択されると第1炊飯動作と異なる第2炊飯動作を実行する。第1炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度は予め設定された基準値を超え、第2炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度はこの基準値以下である。 【選択図】図3,下面是炊飯器および米飯調理システム专利的具体信息内容。

米およびを収容する容器と、 前記容器内の米および水を加熱して米飯を炊き上げる炊飯手段と、 使用者からの操作に応じて、食用に適した米飯を炊き上げるための第1モードと冷凍用に適した米飯を炊き上げるための第2モードとを選択可能なモード選択手段と、 を備え、 前記炊飯手段は、前記モード選択手段によって前記第1モードが選択されると第1炊飯動作を実行し、前記モード選択手段によって前記第2モードが選択されると前記第1炊飯動作と異なる第2炊飯動作を実行し、 前記第1炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度は予め設定された基準値を超え、 前記第2炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度は前記基準値以下である炊飯器。前記炊飯手段が前記第2炊飯動作によって前記容器内の米および水を加熱する時間は、前記炊飯手段が前記第1炊飯動作によって前記容器内の米および水を加熱する時間よりも短い請求項1に記載の炊飯器。前記容器内の米および水は、前記第1炊飯動作が実行された場合には当該水が沸騰するまで加熱され、前記第2炊飯動作が実行された場合には当該水の沸点以下の温度で維持される請求項1または請求項2に記載の炊飯器。前記炊飯手段は、 前記容器を加熱する加熱手段と、 前記容器を冷却する冷却手段と、 を有し、 前記第2炊飯動作は、前記加熱手段によって前記容器を加熱した後に前記冷却手段によって前記容器を冷却する動作である請求項1に記載の炊飯器。前記第2炊飯動作によって炊き上げられた米飯を再加熱するための延長加熱指示手段を更に有し、 前記炊飯手段は、前記第2炊飯動作の実行後に使用者によって前記延長加熱指示手段が操作されると、前記容器内の米飯の糊化度が予め設定された基準値を超えるまで当該米飯を加熱する請求項1から請求項4の何れか1項に記載の炊飯器。前記モード選択手段によって前記第2モードが選択されると外部機器に対して第1信号を送信する炊飯器送信部を更に備える請求項1から請求項5の何れか1項に記載の炊飯器。請求項6に記載の炊飯器と、 食品を冷凍保存可能な貯蔵室および当該貯蔵室を冷却する貯蔵室冷却手段を有する冷蔵庫と、 を備え、 前記貯蔵室冷却手段は、前記貯蔵室を第1温度帯と当該第1温度帯と異なる第2温度帯とに選択的に調節可能であり、前記炊飯器送信部から前記第1信号が送信された場合には前記貯蔵室を前記第2温度帯に調節する米飯調理システム。前記第2温度帯は、食品が凍結した状態のまま解凍せずに小分け可能な温度帯である請求項7に記載の米飯調理システム。第1出で第1時間の加熱を行う第1加熱動作と第2出力で第2時間の加熱を行う第2加熱動作を選択的に実行可能な電子レンジを更に備え、 前記第1加熱動作と前記第2加熱動作とは異なる動作であり、 前記冷蔵庫は、前記貯蔵室から凍結した状態の米飯が取り出されたことを検知する移動検知手段を更に備え、 前記電子レンジは、前記貯蔵室から当該電子レンジへ凍結した状態の米飯が移されると、前記第2加熱動作を実行して当該米飯を加熱する請求項7または請求項8に記載の米飯調理システム。前記第2出力は、前記第1出力より小さく、 前記第2時間は、前記第1時間よりも長い請求項9に記載の米飯調理システム。前記冷蔵庫は、前記貯蔵室から前記電子レンジへ移された凍結した状態の米飯の量を検知する量検知手段を更に備え、 前記第2出力および前記第2時間は、前記量検知手段の検知結果に応じて設定される請求項9または請求項10に記載の米飯調理システム。

说明书全文

本発明は、炊飯器および米飯調理システムに関するものである。

特許文献1に、炊飯器が記載されている。この炊飯器は、炊飯容器となる鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、を備えている。米が収容された鍋が加熱手段によって加熱されることで、米飯が炊き上げられる。

特開2004−089250号公報

特許文献1に記載されているような従来の炊飯器によって炊き上げられた米飯を冷凍した場合、当該米飯は粒同士がくっついた状態で凍結する。このため、使用者は、例えば、冷凍保存した米飯を複数回に分けて食べる場合には、冷凍する前に予め小分けしておく手間をかける必要があった。また、粒同士が密着した状態で凍結した米飯は、再加熱された場合に、加熱ムラが生じやすい。このように、従来の炊飯器では、冷凍用に適した米飯を炊き上げることができなかった。

本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、冷凍用に適した米飯を炊き上げることができる炊飯器を提供することである。また、本発明の目的は、この炊飯器を備えた米飯調理システムを提供することである。

本発明に係る炊飯器は、米およびを収容する容器と、容器内の米および水を加熱して米飯を炊き上げる炊飯手段と、使用者からの操作に応じて、食用に適した米飯を炊き上げるための第1モードと冷凍用に適した米飯を炊き上げるための第2モードとを選択可能なモード選択手段と、を備える。炊飯手段は、モード選択手段によって第1モードが選択されると第1炊飯動作を実行し、モード選択手段によって第2モードが選択されると第1炊飯動作と異なる第2炊飯動作を実行する。第1炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度は予め設定された基準値を超え、第2炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度はこの基準値以下である。 また、本発明に係る米飯調理システムは、上記のように構成された炊飯器と、冷蔵庫と、を備えるものである。

本発明によれば、冷凍用に適した米飯を炊き上げることができる炊飯器およびこの炊飯器を備えた米飯調理システムを提供することができる。

実施の形態1の米飯調理システムの全体構成を示す図である。

実施の形態1の米飯調理システムの機能ブロック図である。

実施の形態1の炊飯器の構成を示す概略図である。

実施の形態1の操作表示部の外観の一例を示す図である。

実施の形態1の通常モードにおける炊飯工程と冷凍モードにおける炊飯工程の具体例を説明する図である。

実施の形態1の電子レンジの通常温めモードと冷凍米飯温めモードとの具体例を説明する図である。

実施の形態1の米飯調理システムの動作フロー図である。

実施の形態1の米飯調理システムの動作フロー図である。

実施の形態1の米飯調理システムの動作フロー図である。

実施の形態1の炊飯器の変形例を示す図である。

実施の形態2の炊飯器の構成を示す概略図である。

実施の形態2の通常モードにおける炊飯工程と冷凍モードにおける炊飯工程の具体例を説明する図である。

以下、添付の図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。また、本開示では、重複する説明については、適宜に簡略化または省略する。なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、以下の各実施の形態によって開示される構成のあらゆる変形およびあらゆる組み合わせを含み得るものである。

実施の形態1. 図1は、実施の形態1の米飯調理システムの全体構成を示す図である。図2は、実施の形態1の米飯調理システムの機能ブロック図である。まず、本実施の形態に係る米飯調理システムの概要について説明する。

本実施の形態に係る米飯調理システムは、図1および図2に示すように、炊飯器100、冷蔵庫200および電子レンジ300を備えている。炊飯器100は、ホームネットワーク400に接続されている。冷蔵庫200および電子レンジ300も、ホームネットワーク400に接続されている。ホームネットワーク400は、例えば、使用者の家宅内に設置されるコンピュータ等によって構築される。

炊飯器100と冷蔵庫200とは、ホームネットワーク400を介して、相互通信が可能に接続されている。また、冷蔵庫200と電子レンジ300とは、ホームネットワーク400を介して、相互通信が可能に接続されている。

炊飯器100には、ホームネットワーク400に接続して通信を行うための通信手段として、通信用インターフェース101が搭載されている。また、冷蔵庫200には、ホームネットワーク400に接続して通信を行うための通信手段として、通信用インターフェース201が搭載されている。電子レンジ300には、ホームネットワーク400に接続して通信を行うための通信手段として、通信用インターフェース301が搭載されている。

通信用インターフェース101は、外部に信号を送信することができる送信部101aと、外部から信号を受信することができる受信部101bとを有する。通信用インターフェース201は、外部に信号を送信することができる送信部201aと、外部から信号を受信することができる受信部201bとを有する。同様に、通信用インターフェース301は、外部に信号を送信することができる送信部301aと、外部から信号を受信することができる受信部301bとを有する。通信用インターフェース101、通信用インターフェース201および通信用インターフェース301は、各種の情報を含む信号を相互に送受信できるように構成されている。

なお、ホームネットワーク400は、使用者の家宅外に設置された機器等から構成されていてもよい。ホームネットワーク400は、例えば、複数のサーバからなるクラウドサーバであってもよい。また、炊飯器100、冷蔵庫200および電子レンジ300は、ホームネットワーク400に代えて、通信事業者のもつ電話回線等のネットワーク回線から構成された外部ネットワークに接続していてもよい。炊飯器100と冷蔵庫200とは、外部ネットワークを介して、通信可能に接続されていてもよい。冷蔵庫200と電子レンジ300とは、外部ネットワークを介して、通信可能に接続されていてもよい。

また、炊飯器100と冷蔵庫200とは、ホームネットワーク400および外部ネットワークを介さずに直接的に通信可能に接続されてもよい。同様に、冷蔵庫200と電子レンジ300とは、ホームネットワーク400および外部ネットワークを介さずに直接的に通信可能に接続されてもよい。

本実施の形態に係る米飯調理システムは、冷凍に適した米飯の炊飯と、米飯のより適切な冷凍保存と、冷凍された米飯のより適切な再加熱と、を行うシステムである。炊飯器100は、冷凍に適した米飯の炊飯を行えるように構成されている。冷蔵庫200は、炊飯器100によって炊飯された米飯を適切に冷凍保存できるように構成されている。また、電子レンジ300は、冷蔵庫200によって冷凍された米飯を、適切に再加熱できるように構成されている。

本実施の形態の炊飯器100は、通常モードと冷凍モードとでの炊飯を選択的に実行可能であることを特徴としている。通常モードとは、使用者がそのまま食べることに適した米飯を炊き上げるためのモードである。一方、冷凍モードとは、冷凍したときに粒同士が離れやすい状態になる米飯を炊き上げるためのモードである。本実施の形態における通常モードは、食用に適した米飯を炊き上げるための第1モードの一例である。また、本実施の形態における冷凍モードは、冷凍用に適した米飯を炊き上げるための第2モードの一例である。

通常モードで炊き上げられた米飯と冷凍モードで炊き上げられた米飯とについて、具体的に説明する。通常モードで炊き上げられた米飯は、そのまま食べるために十分に糊化した状態のものである。通常モードで炊き上げられた米飯は、そのまま食べるために十分に加熱された状態のものである。一方で、冷凍モードで炊き上げられた米飯は、そのまま食べるには糊化が不十分な状態のものである。以下、説明の簡略化のため、通常モードで炊き上げられた米飯を「通常米飯」、冷凍モードによって炊き上げられた米飯を「冷凍用米飯」と称する。

通常米飯の糊化度は、予め設定された基準値を超える。この基準値は、例えば、90%である。通常米飯の糊化度は、例えば、93%前後である。93%前後とは、93%を含む前後数%の範囲を意味する。一方、冷凍用米飯の糊化度は、予め設定された基準値以下である。上記したように、基準値は、例えば、90%である。冷凍用米飯の糊化度は、例えば、70%から90%の範囲内である。このように、冷凍用米飯の糊化度は、通常米飯の糊化度を下回っている。

上記のような特徴を有する冷凍用米飯は、通常米飯よりも硬い。冷凍用米飯は、通常米飯よりも粘りが少ない。冷凍用米飯は、通常米飯に比べて、粒同士がくっつきにくい。冷凍用米飯は、通常米飯に比べて、粒同士が離れやすい。このように、本実施の形態の炊飯器100は、冷凍モードで動作することによって、粒同士が離れやすい状態の米飯を炊き上げることができる。なお、冷凍モードの具体的な動作例については、後述する。

一般的に、通常米飯のように十分に糊化した米飯は、冷凍されると、粒同士がくっついた状態で凍結する。一方、本実施の形態の冷凍用米飯は、冷凍された場合、粒同士が離れた状態またはパラパラと離れやすい状態で凍結する。使用者は、冷凍用米飯を冷凍するだけまたは冷凍用米飯を冷凍後に少しを加えるだけで、粒同士が離れたパラパラの状態の冷凍された米飯を得ることができる。

冷凍用米飯は、糊化度が低いため、そのまま食べることに適していない。冷凍用米飯は、状態によっては、そのまま食べることができない。ただし、冷凍用米飯は、冷凍保存された後、再加熱されてから食べられることを前提としている。冷凍用米飯は、例えば、電子レンジ300等の再加熱手段によって再加熱されてから食べられる。冷凍用米飯は、再加熱されることによって糊化が進む。冷凍用米飯の糊化度は、再加熱手段によって再加熱されることで、例えば93%前後まで上がる。このように、使用者は、冷凍された状態の冷凍用米飯を再加熱手段によって再加熱することで、当該冷凍用米飯を美味しく食べることができる。

本実施の形態の炊飯器100は、冷凍モードでの炊飯を実行する場合に、冷凍モードでの炊飯が実行されることを示す信号を送信する機能を有する。以下、この信号を、本実施の形態では「冷凍モード信号」と称する。冷凍モード信号は、炊飯器100に搭載された通信用インターフェース101の送信部101aから送信される。本実施の形態における送信部101aは、炊飯器送信部の一例である。また、冷凍モード信号は、炊飯器送信部から送信される第1信号の一例である。

炊飯器100が送信した冷凍モード信号は、ホームネットワーク400を経由して、冷蔵庫200に受信される。なお、冷凍モード信号は、ホームネットワーク400を介さずに、炊飯器100から冷蔵庫200へ送られてもよい。また、冷凍モード信号は、ホームネットワーク400で別の信号に変換されてから冷蔵庫200へ送られてもよい。

冷蔵庫200は、当該冷蔵庫200に搭載された通信用インターフェース201の受信部201bによって冷凍モード信号を受信することができる。本実施の形態における受信部201bは、冷蔵庫受信部の一例である。そして、冷凍モード信号を受信した冷蔵庫200は、炊飯器100が冷凍モードで炊き上げた米飯である冷凍用米飯を適切に冷凍保存できるように動作する。

冷凍モード信号を受信した冷蔵庫200は、冷凍用米飯が収納される貯蔵室の温度が予め設定された設定温度になるように動作する。この設定温度は、冷凍用米飯を、粒同士が離れたパラパラの状態または少し力を加えるだけで粒同士が離れる状態で冷凍保存することができる温度として設定される。

上記の設定温度は、例えば、−7℃である。−7℃は、最大氷結晶生成帯以下で冷凍温度帯より上の温度帯である−9℃から−5℃の温度帯に含まれる設定温度の一例である。最大氷結晶生成帯以下で冷凍温度帯より上の温度帯とは、肉類および魚類等の食品が凍結した状態のまま解凍せずに小分け可能な温度帯である。

冷蔵庫200は、冷凍用米飯が収納される貯蔵室の温度が上記の設定温度になるように動作することで、冷凍用米飯を、適切に冷凍保存することができる。本実施の形態であれば、冷凍用米飯が過度に低温になることで硬い状態で冷凍されてしまうことが防止される。また、冷凍用米飯が収納される貯蔵室の温度が高すぎることによって、冷凍用米飯が凍結するまでの時間が長くなって品質が劣化することも防止される。このように、本実施の形態の米飯調理システムによれば、炊飯器100と冷蔵庫200とが連携することで、米飯をパラパラの状態で適切に冷凍保存することが可能となる。

また、上記したように、電子レンジ300は、冷蔵庫200によって冷凍された米飯を、適切に再加熱できるように構成されている。本実施の形態の電子レンジ300は、通常温めモードでの加熱と冷凍米飯温めモードでの加熱との、2つの異なる動作を選択的に実行可能である。通常温めモードでの加熱は、第1加熱動作の一例である。第1加熱動作とは、第1出力で第1時間の加熱を行う動作である。また、冷凍米飯温めモードでの加熱は、第1加熱動作と異なる第2加熱動作の一例である。第2加熱動作とは、第2出力で第2時間の加熱を行う動作である。

通常温めモードは、使用者が電子レンジ300の出力等の設定を特に行うことなく自動的に電子レンジ300の出力が決定される運転モードである。冷凍米飯温めモードは、冷蔵庫200によって冷凍された米飯を適切に再加熱するための運転モードである。電子レンジ300は、冷凍米飯温めモードで動作することによって、冷蔵庫200によって冷凍された冷凍用米飯を適切に再加熱することができる。そして、電子レンジ300は、冷蔵庫200から当該電子レンジ300へ凍結した状態の米飯が移された場合に、冷凍米飯温めモードによって当該米飯を加熱するように構成されている。

使用者は、冷凍保存された冷凍用米飯を冷蔵庫200の貯蔵室から取り出す際、当該貯蔵室の扉を開放する。本実施の形態の冷蔵庫200は、冷凍用米飯が収納される貯蔵室の扉が開放された場合に、当該扉が開放されたことを示す信号を送信する機能を有する。以下、この信号を、本実施の形態では「冷蔵庫開放信号」と称する。冷蔵庫開放信号は、冷蔵庫200に搭載された通信用インターフェース201の送信部201aから送信される。本実施の形態における送信部201aは、冷蔵庫送信部の一例である。また、冷蔵庫開放信号は、冷蔵庫送信部から送信される第2信号の一例である。

冷蔵庫200が送信した冷蔵庫開放信号は、ホームネットワーク400を経由して、電子レンジ300に受信される。なお、冷蔵庫開放信号は、ホームネットワーク400を介さずに、冷蔵庫200から電子レンジ300へ送られてもよい。また、冷蔵庫開放信号は、ホームネットワーク400で別の信号に変換されてから電子レンジ300へ送られてもよい。

電子レンジ300は、当該電子レンジ300に搭載された通信用インターフェース301の受信部301bによって冷蔵庫開放信号を受信することができる。本実施の形態における受信部301bは、電子レンジ受信部の一例である。そして、冷蔵庫開放信号を受信した電子レンジ300は、冷蔵庫200の貯蔵室から取り出された凍結した状態の冷凍用米飯を適切に再加熱できるように動作する。電子レンジ300は、凍結した状態の冷凍用米飯が当該電子レンジ300へ移されると、冷凍米飯温めモードで動作する。

冷凍米飯温めモードは、上記したように、凍結した状態の冷凍用米飯を適切に再加熱するための運転モードである。具体的には、冷凍米飯温めモードで動作している電子レンジ300の出力は、通常温めモードで動作している電子レンジ300の出力よりも小さい。電子レンジ300は、冷凍米飯温めモードで動作することで、加熱ムラの発生を抑制することができる。使用者は、冷凍用米飯を、電子レンジ300に冷凍米飯温めモードで再加熱させることで、当該冷凍用米飯を美味しく食べることができる。なお、冷凍米飯温めモードのより具体的な動作例については、後述する。

以上に示したように、本実施の形態に係る炊飯器100は、冷凍に適した米飯を炊き上げることが可能である。また、本実施の形態に係る米飯調理システムは、この炊飯器100と、当該炊飯器100と連携する冷蔵庫200と、当該冷蔵庫200と連携する電子レンジ300と、を備えている。本実施の形態に係る米飯調理システムによれば、炊飯器100と冷蔵庫200と電子レンジ300とが連携することで、米飯をパラパラの状態で適切に冷凍保存して且つ冷凍保存された米飯を適切に再加熱することが可能となる。

次に、本実施の形態に係る米飯調理システムを構成する炊飯器100、冷蔵庫200および電子レンジ300について、より具体的に説明する。

図3は、実施の形態1の炊飯器100の構成を示す概略図である。図2に加えて図3を更に参照して、炊飯器100について説明する。図3に示すように、炊飯器100は、鍋状容器102と、炊飯器本体103と、外蓋104と、を備えている。

炊飯器100は、米および水を加熱することで、米飯を炊き上げる装置である。鍋状容器102は、上方に開口した鍋状の容器である。鍋状容器102は、米および水を収容する容器の一例である。鍋状容器102は、炊飯釜とも称されるものである。

炊飯器本体103は、炊飯器100の主要構造部分である。炊飯器本体103の形状は、有底の筒状である。炊飯器本体103は、上方に開口した形状をしている。鍋状容器102は、この炊飯器本体103に着脱自在に収容される。

外蓋104は、開閉自在に炊飯器本体103に取り付けられている。外蓋104は、例えば、炊飯器本体103に設けられたヒンジによって開閉自在に支持されている。また、外蓋104には、内蓋105が取り付けられている。外蓋104および内蓋105は、炊飯器本体103の上部の開口を開閉可能な蓋体を構成している。外蓋104および内蓋105からなる蓋体は、炊飯器本体103に収容された鍋状容器102の上部の開口も開閉する。図3において、蓋体は、鍋状容器102の上部の開口を閉じている。図3において、蓋体は、鍋状容器102および当該鍋状容器102に収容された米および水を上方から覆っている。

図3に示すように、炊飯器本体103は、当該炊飯器本体103に収容された鍋状容器102を加熱する加熱コイル106を備えている。加熱コイル106は、例えば、鍋状容器102に対向する位置に設けられる。鍋状容器102には、例えば、電磁誘導によって発熱する磁性体の金属が含まれる。加熱コイル106は、図示しないインバータから高周波の電流が供給されると、電磁誘導によって鍋状容器102を発熱させる。これにより、当該鍋状容器102内の米および水が加熱されて、米飯が炊き上げられる。

本実施の形態において、加熱コイル106は、図示しないインバータを含む回路等と共に、図2に示す炊飯機構106aを構成している。炊飯機構106aは、米飯を炊き上げる炊飯手段の一例である。また、加熱コイル106は、米および水を収容する容器を加熱する加熱手段の一例である。米および水を収容する容器を加熱する加熱手段は、加熱コイル106に限定されず、例えば、シーズヒータ等の電気ヒーターであってもよい。

炊飯機構106aは、炊飯器100の動作を制御するための炊飯器制御手段の一例である炊飯器制御装置107によって制御される。炊飯器制御装置107は、特に、炊飯器100の炊飯工程における炊飯機構106aの動作を制御する。炊飯工程とは、炊飯器100が米飯を炊き上げる際に実施される工程を意味する。炊飯工程には、例えば、予熱工程、炊き上げ工程および蒸らし工程が含まれる。

炊飯器制御装置107は、例えば、図3に示すように、炊飯器本体103に内蔵されている。なお、炊飯器制御装置107が設けられる場所は、炊飯器本体103に限られない。炊飯器制御装置107は、例えば、蓋体に設けられてもよい。

また、本実施の形態の炊飯器100は、図2および図3に示すように、操作表示部108を備えている。操作表示部108は、使用者が炊飯器100を使用する際に操作される。また、操作表示部108は、炊飯器100に関する各種の情報を表示する。操作表示部108は、一例として、炊飯器本体103の外面に設けられる。なお、操作表示部108の設置場所は、この例に限られず、例えば、外蓋104の上面等であってもよい。また、使用者は、操作表示部108の代わりに、スマートフォン等の機器によって炊飯器100を操作してもよい。炊飯器100は、スマートフォン等の機器と通信可能に構成されてもよい。

図4は、実施の形態1の操作表示部108の外観の一例である。操作表示部108には、使用者が行う各種の指示の操作を受け付ける複数の操作ボタンが含まれる。使用者が操作ボタンによって行う各種の指示とは、例えば、炊飯の開始、炊飯動作の取り消し、炊飯開始時刻の予約、炊飯メニューの設定等である。本実施の形態において、この複数の操作ボタンには、図4に示すように、メニュー選択ボタン108aおよび延長ボタン108bが含まれている。

上記した、炊飯メニューとは、例えば、標準時間での炊飯か早炊き炊飯か、仕上がりはかためかやわらかめか等を示すものである。使用者は、メニュー選択ボタン108aを操作することで、炊飯メニューの設定を行うことができる。

本実施の形態において、炊飯メニューには、通常モードでの炊飯か冷凍モードでの炊飯かの選択結果も含まれる。使用者は、メニュー選択ボタン108aを操作することで、炊飯器100に通常モードでの炊飯および冷凍モードでの炊飯を選択的に実行させることができる。本実施の形態のメニュー選択ボタン108aは、使用者からの操作に応じて、食用に適した米飯を炊き上げるための第1モードと冷凍用に適した米飯を炊き上げるための第2モードとを選択可能なモード選択手段の一例である。

なお、通常モードでの炊飯には、冷凍モードではない場合における各種の炊飯が含まれる。例えば、仕上がりがかためとして設定された炊飯メニューによる炊飯も、仕上がりがやわらかめとして設定された炊飯メニューによる炊飯も、通常モードでの炊飯に含まれる。また、標準時間での炊飯も、早炊き炊飯も、通常モードでの炊飯に含まれる。

また、図4に示すように、操作表示部108には、炊飯器100によって炊き上げる米の種類を選ぶための操作ボタンが設けられていてもよい。なお、米の種類の選択は、メニュー選択ボタン108aによって行われても良い。また、米の種類が白米以外として設定された炊飯メニューによる炊飯は、通常モードでの炊飯にも含まれ得るし、冷凍モードでの炊飯にも含まれ得る。通常モードであるか冷凍モードであるかの選択は、米の種類の選択とは独立して行われる。

延長ボタン108bは、冷凍モードによって炊き上げられた冷凍用米飯をさらに加熱させるための操作ボタンである。冷凍モードによる米飯の炊き上げを完了した炊飯器100は、延長ボタン108bが使用者によって操作されると、鍋状容器102内の米飯の糊化度が予め設定された基準値を超えるまで当該米飯の加熱を行う。この基準値は、例えば、90%または93%前後である。

使用者は、鍋状容器102内の冷凍用米飯の一部を冷蔵庫200へ移した後に延長ボタン108bを操作することで、鍋状容器102に残された米飯をそのまますぐに食べることができる状態まで加熱することができる。本実施の形態の延長ボタン108bは、延長加熱指示手段の一例である。

また、操作表示部108は、例えば、図4に示すように、液晶ディスプレイ等によって構成された表示部108cを備えている。表示部108cは、炊飯器100に関する各種の情報を表示する。表示部108cは、炊飯器100の使用者に対する各種の報知を行う。本実施の形態における表示部108cは、報知手段の一例である。また、操作表示部108に含まれる操作ボタンと表示部108cとは、例えば、一体の液晶ディスプレイ等として形成されていてもよい。

表示部108cに表示される情報には、使用者がメニュー選択ボタン108a等の操作ボタンによって設定した炊飯メニューの情報が含まれる。すなわち、表示部108cには、標準時間での炊飯か早炊き炊飯かの選択結果、仕上がりはかためかやわらかめかの選択結果、米の種類は白米か無洗米か等の選択結果が表示される。

図4においては、一例として、白米を冷凍モードで炊き上げることとして設定された炊飯メニューの情報が、表示部108cに表示されている。また、表示部108cには、図4に示すように、炊飯完了までの残り時間等も表示される。さらに、報知手段の一例である表示部108cは、炊飯器100に異常が起こった場合に、異常の報知を使用者へ行う機能を有していてもよい。なお、炊飯器100には、音声報知可能なスピーカー等が報知手段として設けられていてもよい。

操作表示部108は、信号線を介して炊飯器制御装置107に電気的に接続される。操作表示部108は、使用者が操作表示部108を操作することで入力した各種の指示に関する情報を電気信号として炊飯器制御装置107に送る。炊飯器制御装置107は、操作表示部108からの電気信号に応じて動作する。炊飯器制御装置107は、使用者による操作表示部108の操作に応じて、炊飯機構106aを制御する。

炊飯器制御装置107は、操作表示部108への操作によって設定された炊飯メニューでの炊飯が実行されるように、炊飯機構106aを制御する。炊飯器制御装置107は、メニュー選択ボタン108aによって通常モードが選択された場合には、炊飯機構106aに対して第1炊飯制御を実行する。第1炊飯制御の処理によって、炊飯機構106aは第1炊飯動作を実行して米飯を炊き上げる。

炊飯器制御装置107は、メニュー選択ボタン108aによって冷凍モードが選択された場合には、炊飯機構106aに対して第2炊飯制御を実行する。第2炊飯制御は、上記の第1炊飯制御とは異なる処理である。第2炊飯制御の処理によって、炊飯機構106aは第1炊飯動作と異なる第2炊飯動作を実行し、米飯を炊き上げる。

炊飯機構106aの第1炊飯動作によって炊き上げられた米飯とは、すなわち、上記した通常モードで炊き上げられた通常米飯である。また、炊飯機構106aの第2炊飯動作によって炊き上げられた米飯とは、上記した冷凍モードで炊き上げられた冷凍用米飯である。第1炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度は予め設定された基準値を超え、第2炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度はこの基準値以下である。

また、延長加熱指示手段の一例である延長ボタン108bは、上記の第2炊飯動作の実行後に使用者によって操作されると、延長加熱指示信号を炊飯器制御装置107へ送信する。延長加熱指示信号を受信した炊飯器制御装置107は、鍋状容器102内の米飯の糊化度が予め設定された基準値を超えるように、第2炊飯動作の実行後の炊飯機構106aを再び動作させる。

炊飯器制御装置107は、操作表示部108の表示部108cの動作を制御する機能も有している。また、炊飯器制御装置107は、通信用インターフェース201の送信部201aに信号を発信させる機能も有している。上記した、冷凍モード信号の送信部201aからの発信動作は、炊飯器制御装置107によって制御される。

炊飯器制御装置107には、炊飯器100の動作を制御するための制御回路等が備えられている。炊飯器制御装置107の各機能は、この制御回路によって実現される。炊飯器制御装置107の制御回路には、例えば、プロセッサ107aおよびメモリ107bが備えられている。炊飯器制御装置107は、メモリ107bに記憶されたプログラムをプロセッサ107aが実行することにより、炊飯器100を制御する。メモリ107bには、炊飯器100の各種の動作のために必要な各種のプログラム等が記憶されている。

プロセッサ107aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ107bには、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROMおよびEEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、または磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクおよびDVD等が該当する。

本実施の形態において、メモリ107bには、炊飯器100が通常モードでの炊飯を行うためのプログラムと、炊飯器100が冷凍モードでの炊飯を行うためのプログラムと、が少なくとも記憶されている。すなわち、メモリ107bには、炊飯機構106aが第1炊飯動作を実行するためのプログラムと、炊飯機構106aが第2炊飯動作を実行するためのプログラムと、が少なくとも記憶されている。また、炊飯器制御装置107が延長加熱指示信号を受信した場合に炊飯機構106aを再び動作させるためのプログラムも、メモリ107bには、記憶されている。

なお、炊飯器制御装置107の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。炊飯器制御装置107の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、且つ、当該制御回路にプロセッサ107aおよびメモリ107bが備えられていてもよい。一部が専用のハードウェアとして形成される制御回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。

また、炊飯器制御装置107の機能は、炊飯器100の外部の装置またはシステムによって実現されてもよい。炊飯器制御装置107の機能は、例えば、ホームネットワーク400上のシステムによって実現されてもよい。炊飯器100の動作の制御は、ホームネットワーク400上のシステムによって行われてもよい。

ここで、通常モードでの炊飯と冷凍モードでの炊飯との具体例を説明する。図5は、実施の形態1の通常モードにおける炊飯工程と冷凍モードにおける炊飯工程の具体例を説明する図である。図5は、炊飯工程における、鍋状容器102内に収容された内容物温度の時系列変化の一例を示している。

本実施の形態において、通常モードでの炊飯工程には、予熱工程、炊き上げ工程および蒸らし工程の3つの工程が全て含まれる。一方、本実施の形態において、冷凍モードでの炊飯工程には、予熱工程および炊き上げ工程は含まれるが、蒸らし工程は省略される。 炊飯器100による炊飯が開始すると、炊飯工程のうちの予熱工程が最初に実施される。予熱工程は、鍋状容器102内の水を沸騰させる前の段階で、鍋状容器102を予め設定された温度で予め設定された時間だけ加熱する工程である。予熱工程におけるこの加熱により、米の吸水が促進され、甘味成分である糖および旨味成分であるアミノ酸等の呈味成分が生成される。

予熱工程では、鍋状容器102内に収容された内容物温度が予め設定された基準温度で維持されるように、炊飯機構106aが動作する。通常モードでの予熱工程における上記の基準温度を、本実施の形態では「通常予熱温度」と称することとする。また、冷凍モードでの予熱工程における上記の基準温度を、本実施の形態では「冷凍モード時予熱温度」と称することとする。

図5に示すように、冷凍モード時予熱温度は、通常予熱温度よりも低く設定される。これにより、冷凍モードでの予熱工程においては、通常モードでの予熱工程に比べ、米の給水促進効果が小さくなる。また、冷凍モードでの予熱工程においては、通常モードでの予熱工程に比べ、米からの成分の溶出が抑制される。冷凍モードでの予熱工程においては、通常モードでの予熱工程に比べ、米の周囲への当該成分の付着が抑制される。

予熱工程が完了すると、炊き上げ工程が実施される。炊き上げ工程が開始すると、鍋状容器102内に収容された内容物温度が予め設定された基準温度になるまで、鍋状容器102が加熱される。また、炊き上げ工程では、鍋状容器102内に収容された内容物温度がこの基準温度で維持されるように、炊飯機構106aが動作する。

例えば、通常モードでの炊き上げ工程においては、鍋状容器102内の水が沸騰するまで、鍋状容器102と当該鍋状容器102内の米と水とが加熱される。通常モードでの炊き上げ工程においては、鍋状容器102内の水の沸騰が維持され、気泡によって米周囲のでんぷんが削れて溶出する。これにより、米のでんぷんの糊化が促進される。

通常モードでの炊き上げ工程における上記の基準温度を、本実施の形態では「通常炊き上げ温度」と称することとする。通常炊き上げ温度は、例えば、100℃である。また、冷凍モードでの炊き上げ工程における上記の基準温度を、本実施の形態では「冷凍モード時炊き上げ温度」と称することとする。冷凍モード時炊き上げ温度は、通常炊き上げ温度よりも低く設定される。例えば、冷凍モード時炊き上げ温度は、90℃以下の温度として設定される。

本実施の形態の冷凍モードでの炊き上げ工程においては、鍋状容器102内の米と水とは、図5に示すように、水の沸点以下の温度で維持される。冷凍モードでの炊き上げ工程においては、通常モードでの炊き上げ工程に比べて、米からのでんぷんの溶出が抑制される。このため、冷凍モードでの炊き上げ工程においては、通常モードでの炊き上げ工程に比べ、米のでんぷんの糊化が進まない。

また、冷凍モードでの炊き上げ工程においては、通常モードでの炊き上げに比べ、米の周囲へのでんぷんの付着が抑制される。冷凍モードでの炊き上げ工程によって炊き上げられた米飯は、通常モードでの炊き上げ工程によって炊き上げられた米飯よりも、粘りが少なく粒同士がくっつきにくい。

また、上記したように、通常モードでの炊飯工程が実行される場合には、炊き上げ工程の次に蒸らし工程が実行される。蒸らし工程とは、鍋状容器102を加熱することで米飯の温度を高温で維持して当該米飯を蒸らす工程である。蒸らし工程では、米飯の粒の中心におけるでんぷんまで十分に糊化し、また、米飯の粒内の水分の分布が均一になるように、鍋状容器102が加熱され続ける。蒸らし工程が終わると、通常モードでの炊飯工程は終了する。

一方、本実施の形態の冷凍モードでの炊飯工程が実行される場合には、炊き上げ工程の次に蒸らし工程が実行されることはない。本実施の形態において、冷凍モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間は、通常モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間よりも短い。冷凍モードが選択された場合には、米飯全体が十分に糊化する前に、炊飯工程が終了する。冷凍モードによって炊き上げられた米飯の糊化度は、通常モードによって炊き上げられた米飯の糊化度を下回る。

また、冷凍モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間は、通常モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間よりも短いため、冷凍モードが選択された場合には米飯が硬い状態のまま炊飯工程が終了する。冷凍モードが選択された場合には、冷凍された場合に粒同士が離れた状態またはパラパラと離れやすい状態で凍結する硬めの米飯が炊き上げられる。

上記したように、本実施の形態では、通常モードが選択された場合には、炊飯機構106aは第1炊飯動作を行う。炊飯機構106aは、図5に示す予熱工程、炊き上げ工程および蒸らし工程が順に実行されるように、第1炊飯動作を行う。また、冷凍モードが選択された場合には、炊飯機構106aは第2炊飯動作を行う。炊飯機構106aは、図5に示す予熱工程および炊き上げ工程が実行されるように、第2炊飯動作を行う。

炊飯機構106aが第2炊飯動作によって鍋状容器102内の米および水を加熱する時間は、炊飯機構106aが第1炊飯動作によって鍋状容器102内の米および水を加熱する時間よりも短い。また、鍋状容器102内の米および水は、第1炊飯動作が実行された場合には当該水が沸騰するまで加熱され、第2炊飯動作が実行された場合には当該水の沸点以下の温度で維持される。第1炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度は予め設定された基準値を超え、第2炊飯動作によって炊き上げられた米飯の糊化度はこの基準値以下になる。

本実施の形態によれば、炊飯機構106aが上記のような第1炊飯動作を行うことによって、そのまま食べることができる食用に適した通常米飯が炊き上げられる。また、炊飯機構106aが上記のような第2炊飯動作を行うことによって、冷凍用に適した米飯、すなわち、冷凍された場合に粒同士が離れた状態またはパラパラと離れやすい状態で凍結する冷凍用米飯が炊き上げられる。

なお、冷凍モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間が、通常モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間よりも短い場合、冷凍モード時予熱温度は、必ずしも通常予熱温度よりも低く設定されなくてもよい。同様に、冷凍モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間が、通常モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間よりも短い場合、冷凍モード時炊き上げ温度は、必ずしも通常炊き上げ温度よりも低く設定されなくてもよい。また、冷凍モード時予熱温度が通常予熱温度よりも低くて冷凍モード時炊き上げ温度が通常炊き上げ温度よりも低い場合には、冷凍モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間は、必ずしも通常モードが選択された場合に鍋状容器102が加熱される時間よりも短くなくてもよい。

本実施の形態の炊飯器100は、上記した冷凍モードでの炊飯が終了した後に、鍋状容器102内の米飯の再加熱が可能な延長加熱待機状態に自動的になる。炊飯器100が延長加熱待機状態になっているときに使用者によって延長ボタン108bが操作されると、鍋状容器102内の米飯の糊化度が予め設定された基準値を超えるように、第2炊飯動作の実行後の炊飯機構106aが再び動作する。一例として、炊飯機構106aは、予め設定された一定時間が経過するまで鍋状容器102内の米飯が90℃以上で維持されるように、鍋状容器102を加熱する。これにより、鍋状容器102に残された米飯は、十分に糊化した状態となる。本実施の形態によれば、第2炊飯動作の実行後に延長ボタン108bが操作されることで、鍋状容器102に残された米飯をそのまますぐに食べることができる状態にすることが可能である。

また、本実施の形態において、炊飯器制御装置107は、冷凍モードが選択された場合、通信用インターフェース201の送信部201aに、冷凍モード信号の送信を行わせる。送信部201aは、例えば、冷凍モードでの炊飯工程の開始時に冷凍モード信号を送信する。このように、本実施の形態であれば、冷凍モードでの炊飯が実行されることを示す信号が、炊飯器100から外部機器に対して自動的に発信される。本実施の形態であれば、炊飯器100と外部機器との連携がスムーズに行われ、使用者の使い勝手が向上する。

なお、送信部201aから冷凍モード信号が送信されるタイミングは、冷凍モードでの炊飯工程の開始時に限られない。冷凍モード信号が送信されるタイミングは、例えば、冷凍モードが選択されて炊飯メニューの設定が完了した時点でもよいし、冷凍モードでの炊飯工程の実施中でもよいし、冷凍モードでの炊飯工程の終了時でもよい。

次に、以上のように構成された炊飯器100と連携する冷蔵庫200の機能について、図2を参照して説明する。冷蔵庫200は、食品を収納保存するための複数の貯蔵室を有している。複数の貯蔵室には、例えば、冷蔵室、切替室、製氷室、冷凍室および野菜室等が含まれる。切替室は、一例として、冷蔵室に比べて容量が小さい。

冷蔵庫200は、各貯蔵室を冷却するための冷却機構202を有している。また、冷蔵庫200には、冷蔵庫200の動作を制御するための冷蔵庫制御手段の一例として、冷蔵庫制御装置203が備えられている。

冷却機構202には、圧縮機、冷却器、凝縮器および絞り装置等から構成された冷凍サイクル回路が含まれる。冷蔵庫200内には、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路が形成されている。そして、この風路には、冷却器で冷却された空気を各貯蔵室へ送るための送風機が設置されている。

また、上記の風路から各貯蔵室へと通じる中途の箇所には、ダンパが設けられている。ダンパの開閉状態が変化することで、各貯蔵室へと供給される冷気の風量が調節される。貯蔵室へと供給される冷気の風量は、送風機の運転が制御されることによっても調節される。各貯蔵室へと供給される空気の温度は、圧縮機の運転が制御されることで調節される。以上に示したように、本実施の形態の冷却機構202は、圧縮機、冷却器、凝縮器、絞り装置、送風機およびダンパ等によって構成されている。

各貯蔵室の温度は、冷却機構202の動作が制御されることによって、調節される。冷蔵庫200が有する複数の貯蔵室のうちの切替室の温度帯は、複数の温度帯のうちのいずれかに選択的に切り替えることが可能である。切替室の温度帯は、冷却機構202が冷蔵庫制御装置203によって制御されることで、切り替えられる。

切替室の温度帯として選択可能な複数の温度帯は、例えば、冷凍温度帯、冷蔵温度帯、チルド温度帯、ソフト冷凍温度帯等である。冷凍温度帯は、例えば、−18℃程度の温度帯である。冷蔵温度帯は、例えば、3℃程度の温度帯である。チルド温度帯は、例えば、0℃程度の温度帯である。ソフト冷凍温度帯は、例えば、−7℃程度の温度帯である。

このように、切替室は、収容した食品を冷凍保存することができる。本実施の形態における切替室は、食品を冷凍保存可能な貯蔵室の一例である。また、上記した冷凍温度帯、冷蔵温度帯およびチルド温度帯は、第1温度帯の一例である。ソフト冷凍温度帯は、この第1温度帯と異なる第2温度帯の一例である。第2温度帯は、炊飯器100によって炊き上げられた冷凍用米飯を冷凍保存するのに適した温度帯である。冷却機構202は、切替室を第1温度帯と第2温度帯とに選択的に調節可能な貯蔵室冷却手段の一例である。

−7℃程度の温度帯であるソフト冷凍温度帯とは、すなわち、最大氷結晶生成帯以下で冷凍温度帯より上の温度帯の一例である。使用者は、温度帯がソフト冷凍温度帯となっている切替室に冷凍用米飯を収容することで、冷凍用米飯を、パラパラの状態で適切に冷凍保存することができる。

また、上記したように、冷凍モードが選択された場合、炊飯器100の送信部101aから、外部機器に対して冷凍モード信号が自動的に発信される。そして、冷蔵庫200の受信部201bが冷凍モード信号を受信すると、冷蔵庫制御装置203は、切替室の温度帯がソフト冷凍温度帯になるように、冷却機構202を制御する。冷却機構202は、一例として、切替室を急冷した後に、当該切替室の温度が−7℃程度で維持されるように動作する。このように、本実施の形態においては、冷凍モードでの炊飯が実行された場合に、切替室の温度帯が自動的にソフト冷凍温度帯に調節される。

また、本実施の形態の冷蔵庫200は、図2に示すように、冷凍用米飯が収納される貯蔵室の扉、すなわち切替室の扉の開閉を検知する開閉検知部204を備えている。冷蔵庫制御装置203は、開閉検知部204の検知結果に応じて動作する。開閉検知部204は、切替室の扉が開放されると、当該扉が開放されたことを示す信号を冷蔵庫制御装置203へ送信する。開閉検知部204からこの信号を受信した冷蔵庫制御装置203は、通信用インターフェース201の送信部201aに、上記した冷蔵庫開放信号の送信を行わせる。

本実施の形態の開閉検知部204は、冷凍用米飯が収納される貯蔵室の扉の開閉を検知する開閉検知手段の一例である。また、開閉検知部204は、冷凍用米飯が収納される貯蔵室から凍結した状態の冷凍用米飯が取り出されたことを検知する移動検知手段の一例でもある。なお、移動検知手段は、例えば、切替室内の温度を検知するサーミスタおよび切替室内を撮像するカメラ等によって構成されていてもよい。

また、冷蔵庫200は、図2に示すように、切替室から取り出された物の量を検知する量検知部205を備える。量検知部205は、例えば、切替室内の重量の変化を検知するセンサおよび切替室内を撮像するカメラ等によって構成される。本実施の形態における量検知部205は、冷蔵庫200の貯蔵室から電子レンジ300へ移された凍結した状態の米飯の量を検知する量検知手段の一例である。なお、量検知手段は、例えば、電子レンジ300に設けられた各種のセンサによって構成されていてもよい。

冷蔵庫制御装置203は、量検知部205の検知結果に応じて動作する。量検知部205は、切替室から凍結した状態の米飯が取り出されると、当該米飯の量の情報を含む信号を、冷蔵庫制御装置203へ送信する。量検知部205からこの信号を受信した冷蔵庫制御装置203は、送信部201aに、切替室から取り出された米飯の量の情報を含む信号 の送信を行わせる。

上記のように動作する冷蔵庫制御装置203には、炊飯器制御装置107と同様に、制御回路が備えられている。そして、制御回路には、例えば、プロセッサ203aおよびメモリ203bが備えられている。冷蔵庫制御装置203は、メモリ203bに記憶されたプログラムをプロセッサ203aが実行することにより、冷蔵庫200を制御する。本実施の形態において、メモリ203bには、切替室の温度帯をソフト冷凍温度帯に調節するためのプログラムが少なくとも記憶されている。

冷蔵庫制御装置203の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。冷蔵庫制御装置203の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、且つ、当該制御回路にプロセッサ203aおよびメモリ203bが備えられていてもよい。また、冷蔵庫制御装置203の機能は、例えば、ホームネットワーク400上のシステム等の、冷蔵庫200の外部の装置またはシステムによって実現されてもよい。

次に、以上のように構成された冷蔵庫200と連携する電子レンジ300の機能について、図2を参照しつつ説明する。電子レンジ300は、当該電子レンジ300に収容された食品を加熱する加熱手段の一例として、加熱機構302を備えている。加熱機構302は、マイクロ波を照射することによって、食品の加熱を行う。加熱機構302の動作は、電子レンジ300の動作を制御するための電子レンジ制御手段の一例である電子レンジ制御装置303によって制御される。電子レンジ300は、加熱機構302が電子レンジ制御装置303によって制御されることで、通常温めモードでの加熱と冷凍米飯温めモードでの加熱とを選択的に実行可能である。

電子レンジ300の受信部301bが上記した冷蔵庫開放信号を受信すると、電子レンジ制御装置303は、冷凍米飯温めモードでの加熱が行われるように、加熱機構302を制御する。電子レンジ300は、冷蔵庫200の切替室から凍結した状態の冷凍用米飯が当該電子レンジ300へ移されると、冷凍米飯温めモードで動作する。このように、本実施の形態の電子レンジ300は、冷凍保存された冷凍用米飯を適切に再加熱することができる運転モードで自動的に動作する。

また、電子レンジ300は、当該電子レンジ300内の食品の温度を検知する温度検知手段の一例として、サーミスタ等から構成される温度検知部304を備えている。電子レンジ制御装置303は、温度検知部304の検知結果に基づいて動作する。例えば、電子レンジ制御装置303は、温度検知部304によって検知される温度が予め設定された一定温度以上になるように、加熱機構302を制御する。

また、電子レンジ300には、一例として、電子レンジ操作表示部305が設けられている。電子レンジ操作表示部305は、炊飯器100の操作表示部108と同様に、使用者が電子レンジ300を使用する際に操作される。また、電子レンジ操作表示部305、電子レンジ300に関する各種の情報を表示する電子レンジ操作表示部305は、例えば、電子レンジ300による食品の加熱が終了したことを、使用者に対して報知する。電子レンジ操作表示部305は、電子レンジ制御装置303によって制御される。また、電子レンジ制御装置303は、使用者による電子レンジ操作表示部305への操作に応じて、動作する。

上記のように動作する電子レンジ制御装置303には、炊飯器制御装置107および冷蔵庫制御装置203と同様に、制御回路が備えられている。制御回路には、例えば、プロセッサ303aおよびメモリ303bが備えられている。電子レンジ制御装置303は、メモリ303bに記憶されたプログラムをプロセッサ303aが実行することにより、電子レンジ300を制御する。本実施の形態において、メモリ303bには、通常温めモードでの加熱を行うためのプログラムと、冷凍米飯温めモードでの加熱を行うためのプログラムと、が少なくとも記憶されている。

電子レンジ制御装置303の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。電子レンジ制御装置303の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、且つ、当該制御回路にプロセッサ303aおよびメモリ303bが備えられていてもよい。また、電子レンジ制御装置303の機能は、例えば、ホームネットワーク400上のシステム等の、電子レンジ300の外部の装置またはシステムによって実現されてもよい。

ここで、電子レンジ300の通常温めモードと冷凍米飯温めモードとの具体例を説明する。図6は、実施の形態1の電子レンジ300の通常温めモードと冷凍米飯温めモードとの具体例を説明する図である。この図6は、電子レンジ300の出力の時系列変化の一例を示している。

上記したように、通常温めモードでの加熱は、第1加熱動作の一例である。第1加熱動作とは、第1出力で第1時間の加熱を行う動作である。第1出力での第1時間の加熱が終了すると、電子レンジ操作表示部305によって、通常温めモードでの加熱が終了したことが報知される。

また、上記したように、冷凍米飯温めモードでの加熱は、第2加熱動作の一例である。第2加熱動作とは、第2出力で第2時間の加熱を行う動作である。本実施の形態では、この第2出力は、図6に示すように、通常温めモードでの第1出力よりも小さい。また、第2時間は、通常温めモードでの第1時間よりも長い。

炊飯器100が冷凍モードで炊き上げた冷凍用米飯は、含水量が少なく、糊化度が低いことを特徴としている。このため、冷凍された冷凍用米飯を再加熱する場合には、限られた水量によって十分に糊化をさせることが必要である。冷凍された冷凍用米飯を再加熱する場合には、蒸気の無駄な放出を避けることが好ましい。また、冷凍された米飯は老化状態である。老化状態の米飯を温める際には、水と熱を効率よく利用した糊化をすることが必要である。

例えば、電子レンジ300の出力が通常温めモードのように大きい場合には、冷凍用米飯が急激に加熱されるために、加熱ムラが発生して一部が加熱不足になりやすい。また、電子レンジ300の出力が大きい場合には、冷凍用米飯に含まれる限られた水分の多くを放出してしまうリスクが高い。本実施の形態では、冷凍米飯温めモードにおける電子レンジ300の出力は、通常温めモードにおける電子レンジ300の出力よりも小さい。これにより、加熱ムラの発生および蒸気の無駄な放出が抑制される。冷凍米飯温めモードで動作する電子レンジ300によれば、冷凍用米飯を均一に加熱し、水分を効率よく利用して冷凍用米飯を十分に糊化することができる。

また、図6に示すように、冷凍米飯温めモードで動作する電子レンジ300は、第2出力で第2時間の加熱を行った後、一定時間経過してから電子レンジ操作表示部305によって加熱が終了したことを報知するように構成されてもよい。

米飯は、例えば、80℃以上の状態で一定時間維持されることで、糊化が進む。電子レンジ制御装置303は、温度検知部304の検知結果に基づいて、電子レンジ300内の米飯が80℃以上になった時点で加熱機構302を停止させてもよい。加熱機構302が呈した後、予熱によって、電子レンジ300内の米飯の糊化が進む。このように、予熱を利用することで、蒸気の無駄な放出が抑制される。予熱による米飯の加熱が一定時間だけ行われた後、電子レンジ操作表示部305によって加熱が終了したことが報知される。

なお、冷凍米飯温めモードでの電子レンジ300の動作は、図6に示す例に限られない。例えば、冷凍米飯温めモードにおいて、電子レンジ300は、米飯を間欠的に加熱してもよい。電子レンジ300は、米飯を80℃以上に維持しつつ、且つ、当該米飯の温度が過度に高くならないように、米飯を間欠的に加熱してもよい。また、上記した第2時間を第1時間よりも短くして、予熱による加熱時間をより長くしてもよい。

冷凍米飯温めモードにおける電子レンジ300の出力および加熱時間、すなわち、第2出力および第2時間は、例えば、温度検知部304の検知結果に基づいて設定される。第2出力および第2時間は、冷蔵庫200の切替室から電子レンジ300へ移された米飯の量に応じて設定されてもよい。第2出力および第2時間の設定は、一例として、電子レンジ制御装置303によって行われる。

上記したように、量検知部205から信号を受信した冷蔵庫制御装置203は、送信部201aに、切替室から取り出された米飯の量の情報を含む信号の送信を行わせる。この信号は、受信部301bによって受信される。電子レンジ制御装置303は、受信部301bが受信した信号に含まれる切替室から取り出された米飯の量の情報に基づいて、第2出力および第2時間を設定する。

例えば、第2時間は、切替室から電子レンジ300へ移された米飯の量が多いほど長い時間として設定されるとよい。また、第2時間の加熱終了後に電子レンジ操作表示部305によって加熱が終了したことが報知されるまでの時間、すなわち、予熱によって米飯を加熱する時間が、切替室から電子レンジ300へ移された米飯の量が多いほど長い時間として設定されてもよい。

本実施の形態によれば、電子レンジ300は、切替室から当該電子レンジ300へ移された米飯の量に応じて、適切に動作することができる。例えば、電子レンジ300内の米飯の量が少ない場合に多くの蒸気が当該米飯から無駄に放出されてしまうことが抑制される。また、電子レンジ300内の米飯の量が多い場合に、加熱時間が足りずに糊化が十分に進まないことも防止される。

また、本実施の形態において、切替室から電子レンジ300へ移された米飯の量の検知は、冷蔵庫200に備えられた量検知部205によって行われる。本実施の形態の米飯調理システムであれば、電子レンジ300で米飯を加熱する際に当該米飯が収容される容器の重量の影響を受けずに、切替室から電子レンジ300へ移された米飯の量の検知を行うことができる。

また、図7、図8および図9は、実施の形態1の米飯調理システムの動作フロー図である。図7は、炊飯器100に関するフロー図である。図8は、冷蔵庫200に関するフロー図である。図9は、電子レンジ300に関するフロー図である。図7、図8および図9を参照して、本実施の形態に係る米飯調理システム全体の動作の流れについて説明する。なお、図7、図8および、図9のフロー図は、炊飯器100によって冷凍モードでの炊飯が行われることを前提としているものである。

まず、使用者は、鍋状容器102内に米と水とを入れる。その後、使用者は、操作表示部108を操作して、炊飯メニューの設定を行う。上記したように、ここでは、冷凍モードが選択されたこととする。炊飯メニューの設定を行った使用者は、操作表示部108を操作して、炊飯器100に炊飯を開始させる。炊飯器100は、冷凍モードでの炊飯を開始する(ステップS101)。

また、炊飯器制御装置107は、炊飯を開始させるための指示を操作表示部108から受信すると、冷凍モードが選択されているか否かの判定を行う(ステップS102)。冷凍モードが選択されている場合、炊飯器制御装置107は、送信部201aに、冷凍モード信号の送信を行わせる(ステップS103)。冷凍モードが選択されていない場合には、ステップS103の処理は実行されない。

図7および図8に示すように、送信部201aから送信された冷凍モード信号は、冷蔵庫200の受信部201bによって受信される(ステップS201)。受信部201bが冷凍モード信号を受信すると、冷蔵庫制御装置203は、切替室の設定温度を、ソフト冷凍温度帯になるように設定する(ステップS202)。また、冷蔵庫制御装置203は、切替室の温度帯がソフト冷凍温度帯になるように、冷却機構202に予冷を開始させる(ステップS203)。なお、例えば、このステップS203の時点で切替室の温度帯がソフト冷凍温度帯にくらべて低温である場合には、冷蔵庫制御装置203は、切替室の温度帯がソフト冷凍温度帯まで昇温するように冷却機構202を制御してもよい。

冷凍モードによる炊飯が終了すると、図7に示すように、表示部108cによって炊飯が終了した旨の報知が行われる(ステップS104)。炊飯器100による炊飯が完了すると、使用者は、外蓋104を開放して、鍋状容器102から冷凍する分の冷凍用米飯を取り出す(ステップS105)。使用者は、例えば、冷凍する分の冷凍用米飯を、容器または袋等に入れる。

使用者は、冷凍する分の冷凍用米飯を、図8に示すように、冷蔵庫200の切替室に収容する(ステップS204)。冷蔵庫制御装置203は、切替室の温度帯がソフト冷凍温度帯に維持されるように、冷却機構202を制御する。これにより、冷凍用米飯は、パラパラとほぐれやすい状態で冷凍保存される。

なお、冷蔵庫200は、例えば、開閉検知部204、量検知部205、切替室内の温度を検知するサーミスタおよび切替室内を撮像するカメラ等によって、切替室内に冷凍用米飯が収容されたことを検知可能に構成されていてもよい。冷蔵庫200は、切替室内に冷凍用米飯が収容されたことが検知されると切替室が急冷されるように構成されていてもよい。そして、冷蔵庫200は、切替室が急冷された後に当該切替室の温度帯がソフト冷凍温度帯に維持されるように構成されていてもよい。

使用者は、冷凍モードで炊き上げられた冷凍用米飯のうち、一部をそのまま食べる分として鍋状容器102内に残す。冷凍する分の冷凍用米飯を鍋状容器から取り出した使用者は、外蓋104を閉じてから延長ボタン108bを押下する(ステップS106)。炊飯器100は、延長ボタン108bが使用者によって操作されると、鍋状容器102内の米飯の糊化度が予め設定された基準値を超えるまで当該米飯の加熱を行う。炊飯器100による再度の加熱が完了すると、加熱が終了した旨の報知が表示部108cによって行われる(ステップS107)。

また、使用者は、冷凍保存された冷凍用米飯を再加熱して食べる際に、冷凍された冷凍用米飯を切替室から食べたい分だけ取り出す。本実施の形態に係る米飯調理システムであれば、切替室で冷凍された冷凍用米飯は、粒同士が離れた状態またはパラパラと離れやすい状態になっている。使用者は、冷凍された冷凍用米飯を、食べたい分だけ茶わん等の容器に容易に取り出すことができる。

使用者は、冷凍された冷凍用米飯を切替室から取り出す際に、当該切替室の扉を開放する(ステップS205)。切替室の扉が開放されると、送信部201aから冷蔵庫開放信号が送信される。送信部201aから送信された冷蔵庫開放信号は、図9に示すように、電子レンジ300の受信部301bによって受信される(ステップS301)。また、使用者は、冷凍された冷凍用米飯を切替室から取り出した後、当該切替室の扉を閉じる(ステップS206)。

電子レンジ300は、受信部301bによって冷蔵庫開放信号を受信すると、冷凍米飯温めモードでの加熱を行うための待機状態になる。この状態で、使用者が電子レンジ操作表示部305を操作して電子レンジ300に加熱を開始させると、電子レンジ300は、冷凍米飯温めモードでの加熱を行う。

使用者は、冷凍された冷凍用米飯を電子レンジ300によって加熱する際に、当該電子レンジ300の扉を開放する(ステップS302)。電子レンジ300の扉が開放されると、当該扉が開放されたことを示す信号が、送信部301aから送信される。送信部301aによる信号の発信動作は、例えば、電子レンジ制御装置303によって制御される。

送信部301aから送信された電子レンジ300の扉が開放されたことを示す信号は、冷蔵庫200の受信部201bによって受信される。受信部201bが送信部301aから信号を受信すると、ステップS205で切替室の扉が開かれる直前での切替室内の冷凍用米飯の量の検知と、ステップS306で電子レンジ300の扉が開かれた時点での切替室内の冷凍用米飯の量の検知と、が実行される。また、切替室の扉が開かれる直前での切替室内の冷凍用米飯の量と電子レンジ300の扉が開かれた時点での切替室内の冷凍用米飯の量との比較も実行される(ステップS207)。このステップS207の処理は、冷蔵庫制御装置203、開閉検知部204および量検知部205等によって実行される。

また、使用者は、電子レンジ300の扉を開放した後、茶わん等の容器に入れた凍結した冷凍用米飯を当該電子レンジ300に収納する(ステップS303)。また、使用者は、切替室から取り出した冷凍用米飯のうち、電子レンジ300に収納しなかった残りの冷凍用米飯を切替室へ戻す(ステップS304)。

使用者は、冷凍用米飯を切替室に戻す際に、当該切替室の扉を開放する(ステップS208)。使用者は、冷凍用米飯を切替室に戻した後、当該切替室の扉を閉じる(ステップS209)。切替室の扉が閉じられると、この時点での切替室内の冷凍用米飯の量の検知が実行される。また、ステップS207によって検知された各時点での切替室内の冷凍用米飯の量とステップS209の直後の時点での切替室内の冷凍用米飯の量との比較も実行される(ステップS210)。

冷蔵庫制御装置203は、ステップS207の処理の結果とステップS210の処理の結果とに基づいて、切替室から取り出されて電子レンジ300へ移された冷凍用米飯の量を算出する。そして、冷蔵庫制御装置203は、切替室から取り出されて電子レンジ300へ移された冷凍用米飯の量の算出結果の情報を含む信号を、送信部201aに、送信させる(ステップS211)。この信号は、電子レンジ300の受信部301bによって受信される(ステップS305)。

上記のステップS305の後、冷凍米飯温めモードにおける電子レンジ300の出力および加熱時間、すなわち、第2出力および第2時間の設定が行われる。第2出力および第2時間は、ステップS305で受信部301bが受信した信号に応じて、電子レンジ制御装置303によって設定される(ステップS306)。

冷凍用米飯を電子レンジ300に収納した使用者は、電子レンジ操作表示部305を操作して、電子レンジ300に加熱を開始させる。電子レンジ300は、冷凍米飯温めモードでの加熱を開始する(ステップS307)。電子レンジ300は、第2出力で第2時間の加熱を行う。本実施の形態に係る米飯調理システムは、一例として、以上のように動作する。

以上に示した実施の形態によれば、冷凍したときに粒同士が離れた状態または離れやすい冷凍用米飯を炊き上げることができる炊飯器100が得られる。使用者は、冷凍用米飯を同じ袋または容器でまとめて冷凍しても、必要な分だけ茶わん等の容器に取り出して再加熱することが容易にできる。例えば、使用者は、1食分の冷凍用米飯を、冷凍後に容易に再加熱することができる。本実施の形態によれば、米飯を冷凍する前に当該米飯を予め小分けする手間をなくすことができる使い勝手のよい炊飯器100が得られる。

また、炊飯器100によって炊き上げられた冷凍用米飯は、粒同士が離れた状態または離れやすい状態で冷凍されるため、電子レンジ300等によって再加熱された場合に均一に温められる。例えば、米飯を再加熱する際に使用されるラップが収縮してつぶされることによって生じる加熱ムラが抑制される。冷凍用米飯は、全体が均一に温められることで、食味がよい状態で使用者に食べられる。

また、本実施の形態によれば、炊飯器100と冷蔵庫200とが連携することで、米飯をパラパラの状態で適切に冷凍保存することが可能な米飯調理システムが得られる。さらに、冷蔵庫200と電子レンジ300とが連携することによって、冷凍保存された米飯を、食味がよい状態になるように適切に再加熱することが可能となる。

ここで、本実施の形態の具体的な変形例について説明する。図10は、実施の形態1の炊飯器100の変形例を示す図である。炊飯器100は、例えば、米を蒸すことによって米飯を炊き上げることが可能に構成されていてもよい。本変形例において、炊飯器100は、図10に示すように、米を収容するザル状容器102aを備える。鍋状容器102は、ザル状容器102aを設置可能に形成されている。

本変形例の炊飯器100は、冷凍モードで米飯を炊き上げる場合に、米を蒸すことによって米飯を炊き上げる。また、本変形例の炊飯器100は、通常モードで米飯を炊き上げる場合には、米と水との混合物を沸騰させることによって米飯を炊き上げる。米を蒸すことによって米飯を炊き上げる場合、加熱コイル106等によって構成される炊飯機構106aは、通常モードとは異なる動作を行う。米を蒸して米飯を炊き上げる場合の米への吸水量は、米と水との混合物を沸騰させることによって米飯を炊き上げる場合の米への吸水量よりも少なくなる。これにより、通常米飯に比べて糊化度が低い冷凍用米飯が炊き上げられる。

鍋状容器102の内面には、使用者が水を入れる際の目安となる水位線が設けられている。本変形例において、冷凍モードで米飯を炊き上げる場合の水位線は、通常モードで米飯を炊き上げる場合の水位線よりも低い位置に設けられている。すなわち、米を蒸すことによって米飯を炊き上げる場合の水位線は、米と水との混合物を沸騰させることによって米飯を炊き上げる場合の水位線よりも低い位置に設けられている。本変形例において、冷凍モードで米飯を炊き上げる場合に鍋状容器102内に入れられる水量は、通常モードで米飯を炊き上げる場合に鍋状容器102内に入れられる水量よりも少ない。

また、その他の変形例として、炊飯器100には、鍋状容器102内を減圧する減圧手段が備えられていてもよい。炊飯器100は、冷凍モードが選択された場合に、鍋状容器102を加熱しながら減圧手段を駆動することによって当該鍋状容器102内の物の温度を基準温度範囲内に維持するように構成されていてもよい。基準温度範囲は、例えば、70℃以上100℃未満として設定される。すなわち、減圧手段は、冷凍モードの炊飯工程における鍋状容器102内の温度を、通常モードの炊飯工程における鍋状容器102内の温度よりも低くするための手段である。本変形例によっても、上記の実施の形態と同様に、糊化度が基準値以下となる冷凍用米飯の炊飯が可能である。

実施の形態2. 次に、実施の形態2について説明する。実施の形態1と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、説明を簡略化および省略する。図11は、実施の形態2の炊飯器100aの構成を示す概略図である。図12は、実施の形態2の通常モードにおける炊飯工程と冷凍モードにおける炊飯工程の具体例を説明する図である。

本実施の形態の炊飯器100aの構成は、基本的には、実施の形態1の炊飯器100の構成と同様である。図11に示すように、炊飯器100aは、実施の形態1の炊飯器100の構成要素に加えて冷却装置106bを備えていることを特徴としている。冷却装置106bは、鍋状容器102を冷却する冷却手段の一例である。冷却手段の一例である冷却装置106bは、加熱手段の一例である加熱コイル106と共に、炊飯手段の一例である炊飯機構106aを構成している。

冷却装置106bは、例えば、ペルチェ素子等の機器によって構成される。なお、冷却装置106bは、例えば、鍋状容器102内を減圧するポンプ、鍋状容器102内に冷風を送るファン等から構成されていてもよい。冷却装置106bは、炊飯器制御装置107によって制御される。

図12を参照して、本実施の形態における通常モードでの炊飯と冷凍モードでの炊飯との具体例を説明する。図12は、実施の形態1の図5と同様、炊飯工程における、鍋状容器102内に収容された内容物温度の時系列変化の一例を示している。

通常モードでの炊飯工程は、図12に示すように、実施の形態1と同様である。通常モードでの炊飯工程には、予熱工程、炊き上げ工程および蒸らし工程の3つの工程が含まれる。また、本実施の形態では、冷凍モードが選択された場合に、通常モードと同様の、予熱工程および炊き上げ工程が実行される。なお、実施の形態1と同様に、本実施の形態においても、冷凍モード時予熱温度は通常予熱温度より低く設定されてもよい。また、冷凍モード時炊き上げ温度は、通常炊き上げ温度より低く設定されてもよい。

そして、本実施の形態においては、冷凍モードが選択された場合には、炊き上げ工程の完了後に冷却装置106bが駆動する。本実施の形態における第2炊飯動作は、鍋状容器102を加熱した後に当該鍋状容器102を冷却する動作である。冷却装置106bは、鍋状容器102内の米飯が予め設定された設定温度以下になるまで、鍋状容器102を冷却する。この設定温度は、例えば、10℃である。鍋状容器102内の米飯が予め設定された設定温度以下で一定時間維持されると、操作表示部108による報知が行われる。

鍋状容器102内の米飯の温度は、例えば、内蓋105に設けられた米飯温度検知センサ105aによって検知される。米飯温度検知センサ105aは、鍋状容器102内の米飯の温度を検知する米飯温度検知手段の一例である。本実施の形態において、炊飯器制御装置107は、米飯温度検知センサ105aによる検知結果に応じて、冷却装置106bを制御する。

米飯のでんぷんは、当該米飯が冷却されることで老化する。すなわち、米飯の糊化度は、当該米飯が冷却されることで低下する。米飯は、冷却されることで、粘りが少なく硬い状態になる。特に、米飯は、10℃以下まで冷却されることで、糊化度が大きく低下した状態になる。本実施の形態の炊飯器100aによれば、実施の形態1の炊飯器100と同様に、糊化度が基準値以下となる冷凍用に適した米飯を炊き上げることができる。

100 炊飯器、 100a 炊飯器、 101 通信用インターフェース、 101a 送信部、 101b 受信部、 102 鍋状容器、 102a ザル状容器、103 炊飯器本体、 104 外蓋、 105 内蓋、 105a 米飯温度検知センサ、 106 加熱コイル、 106a 炊飯機構、 106b 冷却装置、 107 炊飯器制御装置、 107a プロセッサ、 107b メモリ、 108 操作表示部、 108a メニュー選択ボタン、 108b 延長ボタン、 108c 表示部、 200 冷蔵庫、 201 通信用インターフェース、 201a 送信部、 201b 受信部、 202 冷却機構、 203 冷蔵庫制御装置、 203a プロセッサ、 203b メモリ、 204 開閉検知部、 205 量検知部、 300 電子レンジ、 301 通信用インターフェース、 301a 送信部、 301b 受信部、 302 加熱機構、 303 電子レンジ制御装置、 303a プロセッサ、 303b メモリ、 304 温度検知部、 305 電子レンジ操作表示部、 400 ホームネットワーク

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