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燃料電池セパレータの搬送装置

阅读:405发布:2024-01-20

专利汇可以提供燃料電池セパレータの搬送装置专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】保護シートによって、積層された 燃料 電池セパレータのシール面に汚れが付着することを防ぐとともに、燃料電池セパレータの搬送時に保護シートが付着したままになることを防ぐことができる燃料電池セパレータの搬送装置を提供する。 【解決手段】保護シートSの上に載置されている燃料電池セパレータWを持ち上げて搬送する燃料電池セパレータの搬送装置10は、吸着 力 によって燃料電池セパレータWを把持する把持部22、23と、把持部22、23を前記燃料電池セパレータの持ち上げ方向に移動させる移動部と、移動部によって把持部を移動させる際に、燃料電池セパレータWの開口部分Mを通して保護シートSに燃料電池セパレータWの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力を加えるエア吹き付け部24、25とを備える。 【選択図】図1,下面是燃料電池セパレータの搬送装置专利的具体信息内容。

保護シートの上に載置されている燃料電池セパレータを持ち上げて搬送する燃料電池セパレータの搬送装置であって、 吸着によって前記燃料電池セパレータを把持する把持部と、 該把持部を前記燃料電池セパレータの持ち上げ方向に移動させる移動部と、 該移動部によって前記把持部を移動させる際に、前記燃料電池セパレータの開口部分を通して前記保護シートに前記燃料電池セパレータの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力を加える加圧部と、 を備えることを特徴とする燃料電池セパレータの搬送装置。前記加圧部は、前記燃料電池セパレータの開口部分を通して前記保護シートにエアを吹き付けて前記保護シートに前記下向きの力を加えるエア吹き付け部を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セパレータの搬送装置。前記加圧部は、前記燃料電池セパレータの開口部分を通して前記保護シートの上に載せられて自重により前記保護シートに前記下向きの力を加える錘加圧部を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セパレータの搬送装置。

说明书全文

本発明は、燃料電池セパレータを持ち上げて搬送する燃料電池セパレータの搬送装置に関する。

この種の燃料電池セパレータは、燃料電池の単セルを構成するアノード側のセパレータとカソード側のセパレータからなり、このアノード側のセパレータとカソード側のセパレータの露出する面の側にガスケットが取り付けられたものが開示されている(特許文献1参照)。また、隣接するセパレータの間に空気層を形成することで、隣接したセパレータが負圧や静電気などで吸着しあう状態を防ぐものが開示されている(特許文献2参照)。

特開2016−42481号公報

特開2007−280879号公報

特許文献1に記載の燃料電池セパレータのアノード側のセパレータまたはカソード側のセパレータは、ガスケットが取り付けられた状態で、次の工程で使用するまでの間、作業エリアのスペースを有効に利用するため、積層して保管することが望ましい。しかしながら、直接燃料電池セパレータを積み重ねると、積み重ねた燃料電池セパレータのシール面にガスケットによって汚れが付着する可能性がある。そのため、燃料電池セパレータ同士の間に保護シートを挟んで積み重ねる必要がある。

具体的には、図8(a)に示すように、まず、保管容器1に、保護シート2を矢印aで示す方向に収容し、次いで、ガスケット3が装着された燃料電池セパレータ4を矢印bで示す方向に収容して保護シート2の上に重ねる。図8(b)に示すように、順次、保護シート2と燃料電池セパレータ4とを交互に積み重ねて保管する。これにより、燃料電池セパレータ4のシール面に汚れが付着することが防止され、作業エリアのスペースが有効に利用される。

しかしながら、保護シート2が燃料電池セパレータ4同士の間に挟まれていると、次の工程で、燃料電池セパレータ4を使用するために、図8(c)に示すように、積み重ねた燃料電池セパレータ4を、搬送装置5などの移動機器で持ち上げて保管容器1から取り出す際に、燃料電池セパレータ4の下にある保護シート2がガスケット3のタック性によってガスケット3に付着して燃料電池セパレータ4とともに持ち上がってしまうおそれがある。

また、燃料電池セパレータ4を比較的に高速度で持ち上げると、燃料電池セパレータ4を持ち上げる方向とは反対側の下面と保護シート2との間、つまり、燃料電池セパレータ4とその下の保護シート2との間に負圧が発生し、保護シート2が燃料電池セパレータ4とともに持ち上げられてしまうという問題がある。さらに、保護シート2が燃料電池セパレータ4とともに持ち上げられてしまうと搬送途中で落下するおそれがあるという問題もある。また、特許文献2に記載のもののように、単にセパレータと保護シートとの間に空気層を設けたとしても、セパレータを把持する際に小さな負圧が発生してしまい、その小さな負圧だけでも保護シートが持ち上がってしまうという問題がある。

本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、保護シートによって、積層された燃料電池セパレータのシール面に汚れが付着することを防ぐとともに、燃料電池セパレータの搬送時に保護シートが付着したままになることを防ぐことができる燃料電池セパレータの搬送装置を提供することを課題とする。

(1)本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置は、保護シートの上に載置されている燃料電池セパレータを持ち上げて搬送する燃料電池セパレータの搬送装置であって、吸着によって前記燃料電池セパレータを把持する把持部と、該把持部を前記燃料電池セパレータの持ち上げ方向に移動させる移動部と、該移動部によって前記把持部を移動させる際に、前記燃料電池セパレータの開口部分を通して前記保護シートに前記燃料電池セパレータの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力を加える加圧部と、を備えることを特徴とする。

(2)本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置は、上記(1)に記載の燃料電池セパレータの搬送装置であって、前記加圧部は、前記燃料電池セパレータの開口部分を通して前記保護シートにエアを吹き付けて前記保護シートに前記下向きの力を加えるエア吹き付け部を有することを特徴とする。

(3)本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置は、上記(1)に記載の燃料電池セパレータの搬送装置であって、前記加圧部は、前記燃料電池セパレータの開口部分を通して前記保護シートの上に載せられて自重により前記保護シートに前記下向きの力を加える錘加圧部を有することを特徴とする。

上記(1)に記載の本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置は、吸着力によって燃料電池セパレータを把持する把持部と、把持部を燃料電池セパレータの持ち上げ方向に移動させる移動部と、移動部によって把持部を移動させる際に、燃料電池セパレータの開口部を通して保護シートに燃料電池セパレータの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力を加える加圧部とを備えている。この構成により、燃料電池セパレータを持ち上げる際に保護シートを離脱させ、燃料電池セパレータのみを搬送することができる。

上記(2)に記載の本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置は、加圧部が、電池セパレータの開口部分を通して保護シートにエアを吹き付けて保護シートに下向きの力を加えるエア吹き付け部を有する。この構成により、燃料電池セパレータを持ち上げる際に保護シートを離脱させ、燃料電池セパレータのみを搬送することができる。

上記(3)に記載の本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置は、加圧部が、電池セパレータの開口部分を通して保護シートの上に載せられて自重により保護シートに下向きの力を加える錘加圧部を有する。この構成により、燃料電池セパレータを持ち上げる際に保護シートを離脱させ、燃料電池セパレータのみを搬送することができる。

本発明によれば、保護シートによって、積層された燃料電池セパレータのシール面に汚れが付着することを防ぐとともに、燃料電池セパレータの搬送時に保護シートが付着したままになることを防ぐことができる燃料電池セパレータの搬送装置を提供することができる。

本発明の第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置の側面図および保管容器の断面図。

本発明の第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置の側面図および保管容器の断面図であり、図2(a)は、燃料電池セパレータの搬送装置が燃料電池セパレータを把持する前の状態を示し、図2(b)は、燃料電池セパレータの搬送装置が燃料電池セパレータを把持し、エア吹き付け部から保護シートに対してエアを吹き付けている状態を示し、図2(c)は、離脱した保護シートを取り出している状態を示す。

本発明の第1実施形態の燃料電池セパレータの搬送装置により構成される燃料電池セルの製造工程を示す工程図。

本発明の第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置の図であり、図4(a)は、燃料電池セパレータの搬送装置の上昇速度と持ち上がり量を説明する説明図を示し、図4(b)は、燃料電池セパレータの搬送装置の上昇速度と保護シートの持ち上がり量との関係を示す。

本発明の第2実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置の側面図および保管容器の断面図。

本発明の第2実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置の側面図および保管容器の断面図であり、図6(a)は、燃料電池セパレータの搬送装置が燃料電池セパレータを把持する前の状態を示し、図6(b)は、燃料電池セパレータの搬送装置が燃料電池セパレータを把持し加圧部が保護シートに下向きの力を加えている状態を示す。

本発明の第2実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置の側面図および保管容器の断面図であり、図7(a)は、保護シートが離脱した状態を示し、図7(b)は、離脱した保護シートを取り出している状態を示す。

従来の燃料電池セパレータの搬送装置を説明する図であり、図8(a)は、保管容器に保護シートと燃料電池セパレータを収容する状態を示し、図8(b)は、保管容器に保護シートと燃料電池セパレータが積み重ねられて収容された状態を示し、図8(c)は、燃料電池セパレータの搬送装置により燃料電池セパレータが保管容器から取り出され、搬送される状態を示す。

本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置を適用した第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10および第2実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置20について図面を参照して説明する。

<第1実施形態> 燃料電池セパレータの搬送装置10は、図1に示す本体部11と、図示しない圧縮空気供給部と、移動部と、保護シート取出部と、制御部とを備えている。燃料電池セパレータの搬送装置10は、保護シートSの上に載置されている燃料電池セパレータWを持ち上げて搬送するものであり、例えば、保管容器Hに保護シートSを間に挟んで積み重ねられている複数の燃料電池セパレータWを1枚ずつ、保護シートSを離脱させるとともに持ち上げて、保管容器Hから取り出して搬送する構成を有している。

燃料電池セパレータWは、鉄鋼板、ステンレス鋼板およびアルミニウム板などの金属板からなり、ブレス成形により作製されており、表面にはチタン(Ti)薄膜や炭素層(C)などの表面処理が施されるように構成されている。

燃料電池セパレータWは、燃料電池セルの膜電極ガス拡散層接合体を構成するアノード側ガス拡散層に接合され、燃料ガスとしての素を流す燃料ガス流路が形成されているアノード側燃料電池セパレータや、カソード側ガス拡散層に接合され、酸化剤ガスとしての空気を流す酸化剤ガス流路が形成されているカソード側燃料電池セパレータからなる。燃料電池セパレータWは、スタック化されたときに燃料ガス流路や酸化剤ガス流路を形成する開口部分であるマニホールド部分Mを有している。マニホールド部分Mは、所定の開口面積を有しており、本実施形態では、燃料電池セパレータの長手方向一方側と他方側に離れた位置にそれぞれ形成されている。

燃料電池セパレータWの少なくとも一方の面には、ガスケットGが取り付けられている。ガスケットGは、ゴムや熱可塑性エラストマーなどの弾性材料で形成されており、燃料電池セルを積層して燃料電池セルの積層体を形成する際に、隣り合う2つの燃料電池セパレータWの間で、密着し、反応ガスや冷却媒体の外部への漏れ出しを防止する機能を有している。ガスケットGは、タック性(粘着性)を有しており、保護シートがくっつきやすくなっている。本実施形態では、燃料電池セパレータWは、保管容器H内においてガスケットGが下面に位置するように積層される。

本体部11は、基部21と、把持部22、23と、エア吹き付け部24、25を備えている。基部21は、高い剛性を有する部材からなり、一方の端部にエア吹き付け部24が取り付けられ、他方の端部にエア吹き付け部25が取り付けられている。また、基部21は、一方の端部と他方の端部との間に把持部22、23が取り付けられている。

把持部22は、基部21に取り付ける取付部31と、燃料電池セパレータWを吸着する吸着部32とを備えている。取付部31は、基部21の下方で基部21に対して吸着部32を昇降自在に支持している。吸着部32は、吸着と解放を制御することができる吸着パッドを有している。吸着パッドは、燃料電池セパレータの上面に吸着して、燃料電池セパレータを吊り下げた状態で把持可能な吸着力を有している。吸着パッドは、本実施形態では、圧縮空気供給部から供給される圧縮空気を用いてパッド内に負圧を発生させ、その負圧を利用して燃料電池セパレータWを吸着する、いわゆる非接触吸着パッドを用いている。

把持部23は、把持部22と同様に構成される。把持部22、23は、燃料電池セパレータWの長手方向に互いに離れて配置されて、燃料電池セパレータWを吸着して持ち上げた際に、水平に安定した状態で保持できるようになっている。なお、第1実施形態の把持部22、23は、本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置の把持部を構成する。

エア吹き付け部24は、移動部によって本体部11を燃料電池セパレータWの持ち上げ方向に移動させる際に、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを通して燃料電池セパレータWの下にある保護シートSにエアを吹き付けて、保護シートSに燃料電池セパレータWの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力を加える加圧部を構成する。エア吹き付け部24は、基部21の一方の端部に取り付ける取付部41と、エアノズル部42を有している。取付部41は、基部21に対して、把持部22、23の吸着部32と同じ方向である下方にエアノズル部42が位置するようにエアノズル部42を支持している。エアノズル部42は、圧縮空気を噴出するノズル42aと、ノズル42aに圧縮空気を供給する図示しない供給ポート及び流通路とを有している。

ノズル42aは、エアノズル部42の先端に設けられており、吸着部32を燃料電池セパレータWの予め設定された位置に吸着させた場合に、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを介して燃料電池セパレータWの下にある保護シートSに対向する位置に配置されるようになっている。そして、かかる位置でノズル42aから下方に向かって圧縮空気を噴出させることによって、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを通して、燃料電池セパレータWの下にある保護シートSにエアが吹き付け、保護シートSに燃料電池セパレータWの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力を加え、保護シートSを燃料電池セパレータWから離脱させる方向に付勢することができる。

供給ポートは、圧縮空気供給部から供給管を介して供給される圧縮空気を流通路内に供給するように構成されている。流通路は、エアノズル部42の内部に形成されており、供給ポートから供給される圧縮空気をノズル42aに供給するように構成されている。

エア吹き付け部25は、エア吹き付け部24と同様に構成されており、取付部41によって基部21の他方の端部に取り付けられている。なお、本実施形態のエア吹き付け部24、25は、本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置のエア吹き付け部を構成する。

圧縮空気供給部は、コンプレッサなどの気体を加圧、圧縮させて体積を縮小させて供給する圧縮機で構成されており、制御部に電気的に接続され、制御部により動作が制御されるように構成されている。

移動部は、電動モータなどの駆動機構を備え、本体部11の基部21を所定の上昇速度(mm/sec)で上昇させ、また、降下させるように構成されている。また、移動部は、本体部11によって燃料電池セパレータWを保管容器Hから持ち上げて取り出した後、本体部11を次工程などの他の工程を行う場所へ移動させて燃料電池セパレータWを搬送することができるように構成されている。

移動部は、制御部に電気的に接続され、制御部により動作が制御されるように構成されている。なお、所定の上昇速度は、燃料電池セパレータWの搬送装置10や燃料電池セパレータWの大きさ、形状および構造などの設定諸元や実験値などのデータに基づいて適宜選択される。

保護シート取出部は、燃料電池セパレータから離脱された保護シートSを保管容器Hから取り出して廃棄するように、制御部に電気的に接続され、制御部により動作が制御されるように構成されている。保護シート取出部は、保管容器H内に少なくとも1枚以上の燃料電池セパレータWが収容されている場合に、一番上の燃料電池セパレータWの上に載っている保護シートSを保管容器Hから取り出すようになっている。

制御部は、プログラムにより処理を実行する中央処理装置と、プログラムやデータなどを記憶した記憶装置とを備えるマイクロコンピュータによって構成され、把持部22、23、エア吹き付け部24、25、圧縮空気供給部および移動部などの各構成要素の動作を制御するように構成されている。

次いで、本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10の動作について図面を参照して説明する。

まず、移動部が動作し、本体部11が、ホームポジションから、保管容器H内に複数積層した状態で保管された燃料電池セパレータWの上方に移動し、最上部に積層された燃料電池セパレータWに向けて、図2(a)に示す矢印cで示す方向に下降する。

続いて、本体部11の把持部22、23が同時に動作し、図2(b)に示すように、各吸着部32が燃料電池セパレータWの上面に対向して配置され、燃料電池セパレータWを吸着する。そして、吸着と同時、若しくは吸着してから、エア吹き付け部24、25が動作し、各エアノズル部42のノズル42aから圧縮空気が噴出される。

ノズル42aから圧縮空気が噴出されると、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを通して、燃料電池セパレータWの下にある保護シートSに向かってエアが吹き付けられる。これにより、保護シートSに燃料電池セパレータWの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力が加えられ、保護シートSが下方に向かって加圧された状態とされる。そして、本体部11が図2(a)に示す矢印dで示す方向に所定の上昇速度で移動される。

したがって、燃料電池セパレータWは上方に持ち上げられ、その燃料電池セパレータWの下にある保護シートSは燃料電池セパレータWから離脱される。そして、本体部11はホームポジションに戻り、燃料電池セパレータWが各吸着部32により吸着された状態で、移動部により、次工程などの他の工程を行う場所へ搬送される。燃料電池セパレータWから離脱した保護シートSは、図2(c)に示すように、保管容器Hから保護シート取出部により、取り出され廃棄される。

これらの動作が順次繰り返して行われ、保管容器H内の最終の燃料電池セパレータWが搬送されることにより、燃料電池セパレータWの搬送作業は終了する。

ここで、本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10により、燃料電池セパレータWが、保管容器Hから取り出される際の本体部11の上昇速度(mm/sec)と、持ち上がり量(cm)との関係について検証した。なお、持ち上がり量は、保護シートSが燃料電池セパレータWのガスケットGに付着し、燃料電池セパレータWの上昇とともに移動する、即ち、保護シートSが燃料電池セパレータWと一緒に持ち上がってしまう際の量を表している。

具体的には、上昇速度(mm/sec)は、図4(a)に示すように、本体部11が矢印で示す方向に移動する速度であり、制御部により設定することができ、公知の速度計により測定することができる。持ち上がり量(cm)は、保護シートSが保管容器H内で燃料電池セパレータW同士の間に挟まれている位置を基準とし、保護シートSが燃料電池セパレータWのガスケットGから離脱するまでの距離で表される。

図4(b)に示すように、第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10においては、上昇速度が50mm/secのとき、持ち上がりはなく、持ち上がり量は0cmであった。上昇速度が100mm/secのとき、持ち上がり量は1〜5cmであり、上昇速度が200mm/secのとき、持ち上がり量は3〜10cmであった。

これに対し、保護シートSを離脱させるエア吹き付け部24、25のような加圧部が設けられていない従来の燃料電池セパレータの搬送装置は、上昇速度が50mm/secのとき、持ち上がり量は3〜8cmであり、上昇速度が100mm/secおよび200mm/secのとき、持ち上がり量は5〜10cmであった。

以上の検証の結果、本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10においては、本体部11の上昇速度が50mm/sec以内であれば、保護シートSの持ち上がりはなく、確実に保護シートSを燃料電池セパレータWから確実に離脱させることができることを確認できた。

次いで、本実施形態の燃料電池セパレータWの搬送装置10により構成される燃料電池セルの製造工程について、図面を参照して簡単に説明する。

図3に示すように、まず、燃料電池セルを構成する燃料電池セパレータWにガスケットGが貼付される(ステップS1)。次いで、図1に示すように、燃料電池セパレータWは保管容器H内に保護シートSが挟まれた状態で平積みされ、保管容器Hに保管される(ステップS2)。そして、次工程に向けて保管された燃料電池セパレータWが燃料電池セパレータの搬送装置10の搬送機構により取り出されて搬送され、保管容器H内に残った保護シートSが保護シート取出部により、保管容器Hから取り出され廃棄される(ステップS3)。

搬送された燃料電池セパレータWは、加工機にセットされる(ステップS4)。次いで、燃料電池セパレータW以外の膜電極ガス拡散層接合体のサブアッセンブリなどの燃料電池セルを構成する他の部材も加工機にセットされる(ステップS5)。加工機にセットされた燃料電池セルの各構成要素は、加熱されるとともに冷却されてプレスされる(ステップS6)。これらの加工により燃料電池セルが作製される。完成した燃料電池セルは、図示しない他の保管容器内に保護シート無しで平積みされて保管される(ステップS7)。

以下、本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10の効果について説明する。

本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10は、吸着力によって燃料電池セパレータWを把持する把持部22、23と、把持部22、23を燃料電池セパレータWの持ち上げ方向に移動させる移動部と、移動部によって把持部22、23を移動させる際に、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを通して保護シートSにエアを吹き付けて保護シートSに燃料電池セパレータWの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力を加えるエア吹き付け部24、25とを備えている。この構成により、燃料電池セパレータWを持ち上げる際に、燃料電池セパレータWの下にある保護シートSに対して、燃料電池セパレータWの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力である、空気圧が加えられる。その結果、保護シートSは燃料電池セパレータWから離脱し、燃料電池セパレータWのみが搬送されるという効果が得られる。

また、本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10によれば、保護シートSによって積層された燃料電池セパレータWのシール面に汚れが付着することを防ぐとともに、燃料電池セパレータWの搬送時に保護シートSが付着したままになることを防ぐことができるという効果が得られる。

<第2実施形態> 第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10においては、加圧部としてエア吹き付け部24、25を用いて保護シートSを離脱させる構成について説明した。しかしながら、本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置20においては、加圧部として、エア吹き付け部24、25以外の他の構成を用いてもよい。

以下、本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置を、エア吹き付け部24、25に替えて錘加圧部24A、25Aで構成した第2実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置20について図面を参照して説明する。なお、第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10と同様の構成要素には、第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10の構成要素と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。

燃料電池セパレータの搬送装置20は、図5に示す本体部11Aと、図示しない圧縮空気供給部と、移動部と、保護シート取出部と、制御部とにより構成されている。燃料電池セパレータの搬送装置20は、第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10と同様、保管容器Hに保護シートSを間に挟んで積み重ねられている複数の燃料電池セパレータWを上から1枚ずつ、保護シートSを離脱させるとともに持ち上げて、保管容器Hから取り出して搬送する構成を有している。

本体部11Aは、基部21Aと、把持部22、23と、錘加圧部24A、25Aを備えている。基部21Aは、高い剛性を有する部材からなり、一方の端部に錘加圧部24Aが取り付けられ、他方の端部に錘加圧部25Aが取り付けられている。また、基部21Aは、一方の端部と他方の端部との間に把持部22、23が取り付けられている。

錘加圧部24Aは、基部21Aの一方の端部に設けられており、基部21A内を貫通して昇降自在に移動する移動本体41Aと、移動本体41Aの先端に設けられた錘42Aと、移動本体41Aの先端と反対側の端部に設けられた錘43Aを備えている。

移動本体41Aは、錘42Aを把持部22、23よりも下方に突出した位置に配置し、図6(a)に示すように、燃料電池セパレータWの上に把持部22、23を離して配置させた状態で、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを貫通して下方に突出し、先端の錘42Aを保護シートSの上に載せることができるようになっている。そして、図6(b)に示すように、本体部11Aをさらに下降させて把持部22、23が燃料電池セパレータWの上面に吸着された状態においても、錘42Aを保護シートSの上に載せたままにすることができるようになっている。

錘42Aは、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを通過して、燃料電池セパレータWの下に敷いてある保護シートSの上に直接載せることができる大きさを有している。錘43Aは、錘加圧部24A全体の重量を調整するものであり、また、移動本体41Aの下方への移動限界位置を規定するストッパの役割も有している。

錘加圧部24Aは、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを通して保護シートSの上に錘42Aが載せられると、移動本体41A、錘42Aおよび43Aの重量を合計した値の自重で保護シートSに下向きの力を加えて、保護シートSを燃料電池セパレータWから離脱させる方向に作用させるように構成されている。

錘加圧部25Aは、錘加圧部24Aと同様に構成されており、基部21Aの他方の端部に設けられている。なお、第2実施形態の錘加圧部24A、25Aは、本発明に係る燃料電池セパレータの搬送装置の錘加圧部を構成する。

次いで、第2実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置20の動作について図面を参照して説明する。

まず、移動部が動作し、本体部11Aが、ホームポジションから、保管容器H内に複数積層した状態で保管された燃料電池セパレータWの上方に移動し、最上部に積層された燃料電池セパレータWに向けて、図6(a)に示す矢印で示す方向に下降する。

そして、錘加圧部24A、25Aの錘42Aが、図6(b)に示すように、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを貫通して燃料電池セパレータWの下にある保護シートSの上に載せられる。これにより、各移動本体41A、錘42Aおよび43Aの合計の自重が保護シートSに加えられ、保護シートSが下方に向かって加圧される。

それから、本体部11Aのさらなる下降により、本体部11Aの把持部22、23が燃料電池セパレータWの上面に接近し、本体部11Aの把持部22、23が同時に動作し、各吸着部32が燃料電池セパレータWの上面に対向して配置され、燃料電池セパレータWが吸着される。

そして、保護シートSが下方に向かって加圧された状態で本体部11が、図7(a)に示す矢印で示す方向に所定の上昇速度で移動される。保護シートSには、錘加圧部24A、25Aの自重により下向きの力が加えられているので、燃料電池セパレータWから保護シートSを離脱させることができる。

燃料電池セパレータWは上方に持ち上げられ、その燃料電池セパレータWの下にある保護シートSは燃料電池セパレータWから離脱される。そして、本体部11Aは、ホームポジションに戻り、燃料電池セパレータWが各吸着部32により吸着された状態で、移動部により、次工程などの他の工程を行う場所へ搬送される。燃料電池セパレータWから離脱した保護シートSは、図7(b)に示すように、保管容器Hから保護シート取出部により、取り出され廃棄される。

この動作が順次繰り返して行われ、保管容器H内の最終の燃料電池セパレータWが搬送されることにより、燃料電池セパレータWの搬送作業は終了する。

ここで、本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置20により、燃料電池セパレータWが、保管容器Hから取り出される際の本体部11Aの上昇速度(mm/sec)と、持ち上がり量(cm)との関係について第1実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置10と同様に検証した。

本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置20においては、図4(b)に示すように、上昇速度が50mm/sec、100mm/secおよび200mm/secのとき、持ち上がりはなく、持ち上がり量は0cmであった。

これに対し、錘加圧部24A、25Aのような保護シートSを離脱させる加圧部が設けられていない従来の燃料電池セパレータの搬送装置は、上昇速度が50mm/secのとき、持ち上がり量は3〜8cmであり、上昇速度が100mm/secおよび200mm/secのとき、持ち上がり量は5〜10cmであった。

以上の検証の結果、本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置20においては、 本体部11Aの上昇速度が200mm/sec以内であれば、保護シートSの持ち上がりはなく、確実に保護シートSを燃料電池セパレータWから確実に離脱させることができることを確認できた。

以下、本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置20の効果について説明する。

本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置20は、吸着力によって燃料電池セパレータWを把持する把持部22、23と、把持部22、23を燃料電池セパレータWの持ち上げ方向に移動させる移動部と、移動部によって把持部22、23を移動させる際に、燃料電池セパレータWのマニホールド部分Mを通して自重により保護シートSに燃料電池セパレータWの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力を加える錘加圧部24A、25Aとを備えている。この構成により、燃料電池セパレータWを持ち上げる際に、燃料電池セパレータWの下にある保護シートSに対して、燃料電池セパレータWの持ち上げ方向とは反対方向の下向きの力である、錘加圧部24A、25Aの自重による圧力が作用する。その結果、保護シートSは燃料電池セパレータWから離脱し、燃料電池セパレータWのみが搬送されるという効果が得られる。

また、本実施形態に係る燃料電池セパレータの搬送装置20によれば、保護シートSによって積層された燃料電池セパレータのWシール面に汚れが付着することを防ぐとともに、燃料電池セパレータWの搬送時に保護シートSが付着したままになることを防ぐことができるという効果が得られる。

以上、本発明の第1実施形態および第2実施形態について詳述したが、本発明は、前記の第1実施形態および第2実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。

10,20・・・燃料電池セパレータの搬送装置、11,11A・・・本体部、21,21A・・・基部、22,23・・・把持部、24,25・・・エア吹き付け部、24A,25A・・・錘加圧部、31,41・・・取付部、32・・・吸着部、41A・・・移動本体、42・・・エアノズル部、42A,43A・・・錘、42a・・・ノズル、G・・・ガスケット、H・・・保管容器、M・・・マニホールド部分、S・・・保護シート、W・・・燃料電池セパレータ

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