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Polybutylene terephthalate resin composition pellet excellent in molding stability

阅读:0发布:2022-05-29

专利汇可以提供Polybutylene terephthalate resin composition pellet excellent in molding stability专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide polybutylene terephthalate resin composition pellets improved in molding stability, heat resistance, rigidity and toughness by pelletizing a composition comprising a polybutylene terephthalate and a specified mixed ester. SOLUTION: This polybutylene terephthalate resin composition pellet is prepared by pelletizing a composition comprising 95-99.9wt.% polybutylene terephthalate (A) being a polymer obtained by a condensation reaction of a mixture consisting mainly of e.g. tetramethylene glycol and e.g. terephthalic acid and 0.1-5wt.% mixed ester (B) comprising a 24-40C long-chain fatty acid monocarboxylic acid (B1) being montanic acid, a 2-12C dicarboxylic acid (B2) being adipic acid and a 3-12C tri- to hexa-hydric polyol (B3) being glycerol, trimethylolpropane, etc., or a combination thereof and having an acid value of 8-30mgKOH/g and a hydrolysis value of 130-220mgKOH/g and having a melt viscosity of 200-2,000Pa.S at 90 deg.C. The pellet is in the form of a circular or elliptical cylinder with a scratchy or irregularly grooved surface.,下面是Polybutylene terephthalate resin composition pellet excellent in molding stability专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 (A)ポリブチレンテレフタレート95
    〜99.9重量%並びに(B)混合エステル0.1〜5
    重量%からなり、(B)混合エステルが(B1)24〜
    40個の炭素原子を有する長鎖脂肪族モノカルボン酸、
    (B2)2〜12個の炭素原子を有するジカルボン酸、
    および(B3)3〜12個の炭素原子と3〜6個のOH
    基を有するポリオールからなるエステルの混合物である、樹脂組成物ペレット。
  • 【請求項2】 (B)混合エステルが、1gあたりKO
    H 8〜30mgの酸価、1gあたりKOH 130〜
    220mgの加水分解価を有し、90℃において200
    〜2000mPa・Sの溶融粘度を有する混合エステルである請求項1に記載の樹脂組成物ペレット。
  • 【請求項3】 (B1)24〜40個の炭素原子を有する長鎖脂肪族モノカルボン酸がモンタン酸であり、(B
    2)2〜12個の炭素原子を有するジカルボン酸がアジピン酸であり、(B3)3〜12個の炭素原子と3〜6
    個のOH基を有するポリオールがグリセロール、ジグリセロール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、またはこれらの組み合わせである請求項1または2に記載の樹脂組成物ペレット。
  • 【請求項4】 円柱状または楕円柱状の形状を有し、表面に傷状ないし溝状の凹凸を有する請求項1ないし3のいづれかに記載の樹脂組成物ペレット。
  • 【請求項5】 請求項4に記載の樹脂組成物ペレットを少なくとも1種類以上含み、その量が70重量%以上である成形用樹脂材料。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、成形安定性、耐熱性、剛性および靭性に優れたポリブチレンテレフタレート樹脂組成物ペレットに関するものであり、さらに詳しくは、連続成形したとき可塑化時間のばらつきがなく成形安定性に優れるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物ペレットに関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】ポリブチレンテレフタレート(以下PB
    Tと略す)樹脂は、剛性、靭性に代表される機械的強度、耐薬品性および成形加工性に優れるため、電気・電子部品、自動車部品またはその他の機械部品などに広く用いられている。

    【0003】一般的に、これらの製品は射出成形法で製造されるが、近年は部品の複雑形状化に加えて、製造コスト低減のため成形サイクルを短縮して時間あたりの生産性を向上させようとする傾向がある。

    【0004】PBTは、成形加工性に優れた樹脂であるが、複雑な形状の製品を短いサイクルで製造する場合、
    金型からの製品の取り出しを容易にするため、樹脂に離型剤を配合させて用いるのが一般的である。

    【0005】離型剤は、成形加工時、樹脂が金型内で固化するまでの間に樹脂と金型との界面にブリードアウトして成形品が金型から容易に取り出せるようにするもので、最近では特開平1―103654号公報に例示されるモンタン酸と2価アルコールとのエステル体などの高級脂肪酸系のものが広く用いられている。

    【0006】射出成形材料用のPBTはペレット状で成形業者に供給され、通常成形直前に加熱乾燥されるが、
    これにより離型剤が樹脂ペレット表面にブリードアウトして樹脂ペレット同士が滑り、成形機のホッパーまたは材料供給装置で円滑に流れなくなり、成形サイクルが変動するという問題があった。

    【0007】さらに、成形業者ではコストダウンを進めるため、成形時に発生するランナー、スプルー等の副生品を粉砕して新しい樹脂ペレットと混合してリサイクル成形することが多い。

    【0008】この場合、成形材料の嵩密度が低下するため、成形機へ材料が食い込みにくくなり、前述した離型剤のブリードアウトの問題に加えて成形サイクルを変動させる原因の一つとなる。

    【0009】このような成形不良を改善するために様々な方法が提案されてきた。 代表例を以下に示す。 (1)ポリエステルにステアリン酸金属塩および/または無機固体粉末を溶融混合する方法。 (特開昭47―1
    0532号公報、特公昭48―48894号公報) (2)ポリエステルチップに脂肪酸金属塩および/または無機固体粉末を均一にまぶす方法。 (特公昭45―1
    9392号公報、特公昭47―32435号公報、特公昭48―4097号公報) (3)ポリエステルチップに脂肪酸金属塩および/または無機固体粉末を均一にまぶす際に、流動パラフィン等の液状展着剤を用いる方法。 (特開昭50―78647
    号公報) (4)無機固体粉末を溶融混合によって含むポリエステルチップ、もしくは含まないポリエステルチップにモンタン酸塩を被覆する方法。 (特公昭47―13137号公報) (5)脂肪族カルボ酸金属塩と無機固体粉末を該脂肪族カルボン酸金属塩の融点以上、ポリブチレンテレフタレートの融点以下で加熱混合する方法。 (特公昭62―9
    41号公報) (6)ソルビタンと脂肪酸とからるエステルを配合する方法。 (特開平4―218559号公報、特開平4―2
    18560号公報) (7)多価アルコールと脂肪酸とからなる特定の離型剤を使用する方法。 (特開平4―120162号公報) (8)ペレットにポリオレフィンワックスを被覆する方法。 (特開平2―242849号公報) (9)ペレットの断面形状を変更させる方法。 (特開平6―134754号公報) しかし、上記(1)から(7)の方法は、前述したリサイクル成形では効果が見られないか、あるいはペレットに付着させた化合物が成形前に分離・飛散し乾燥機フィルターを詰らせたり、成形者の健康を害するという問題がある。

    【0010】さらに(8)の方法は、連続成形すると使用した薬液が金型を汚染するという問題があるし、
    (9)の方法はリサイクル成形で効果が発現しない。

    【0011】このように、従来の方法では効果が不充分であったり、別の問題が発生するため、あらゆる成形機でリサイクル成形しても安定した成形サイクルで連続成形できる方法はなかった。

    【0012】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形安定性、耐熱性、剛性および靭性に優れたPBT樹脂組成物ペレットを提供することを目的とする。 さらに詳しくは、連続成形したとき可塑化時間のばらつきがなく成形安定性に優れ、耐熱性、剛性および靭性に優れたPBT
    樹脂組成物ペレットを提供することを課題とする。

    【0013】

    【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課題について鋭意検討した結果、特定の混合エステルを離型剤として使用しかつペレットの表面に傷を付けることにより、PBT本来の特性を低下させることなく離型性および成形安定性が両立されたPBT樹脂組成物からなる成形材料を開発するに至った。

    【0014】本発明は、(A)PBT95〜99.9重量%並びに(B)混合エステル0.1〜5重量%からなる樹脂組成物ペレットである。

    【0015】本発明で用いられる(A)成分のPBT
    は、テトラメチレングリコールあるいはそのエステル形成性誘導体と、テレフタル酸あるいはそのエステル形成性誘導体とを主成分とする縮合反応により得られる重合体である。

    【0016】かかるPBTは本来の特性を損なわない範囲で前記の化合物以外のジカルボン酸成分および/またはジオール成分を共重合してもよい。

    【0017】共重合可能なジカルボン酸成分としては、
    イソフタル酸、ナフタレン―2,6―ジカルボン酸、ナフタレン―1,5―ジカルボン酸、ナフタレン―2,7
    ―ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、あるいはそれらのエステル形成性誘導体が挙げられる。 ジオール成分としては、エチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂肪族グリコール、1,4―ビスオキシエトキシベンゼン、ビスフェノールAなどの芳香環を有するジオールあるいはそのエステル形成性誘導体などが適用できる。

    【0018】PBTは公知の方法で製造される。 すなわち、エステル化またはエステル交換反応後、高真空下で重縮合反応を実施する。 また、必要ならばかかるPBT
    をさらに固相重合してもよい。

    【0019】本発明に用いられる(B)成分の混合エステルは(B1)長鎖脂肪族モノカルボン酸、(B2)ジカルボン酸および(B3)ポリオールからなる種々のエステルの混合物である。

    【0020】(B1)成分の長鎖脂肪族モノカルボン酸は、分子中に24〜40個の炭素原子を有するものであり、モンタン酸が好ましい。 モンタン酸はモノカルボン酸の混合物であり、分子中の炭素原子数が26〜34個である脂肪族カルボン酸を高い割合で(80%)含有し、炭素原子数が25個以下である脂肪族カルボン酸を低い割合で含有する。

    【0021】(B2)成分のジカルボン酸は、分子中に2〜12個の炭素原子を有しており、脂肪族、脂環族および/または芳香族のジカルボン酸であることができる。 かかるジカルボン酸の例としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、シクロプロパンジカルボン酸、シクロブタンジカルボン酸、シクロペンタンジカルボン酸、樟脳酸、ヘキサヒドロフタル酸、フタル酸、テレフタル酸およびイソフタル酸がある。 これらのうち、脂肪族ジカルボン酸が好ましく、アジピン酸が特に好ましい。

    【0022】(B3)成分のポリオールは、分子中に3
    〜12個の炭素原子と3〜6個のOH基を有する。 グリセロール、ジグリセロール、トリメチロールプロパン、
    ジトリメチロールプロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、キシリトール、マンニトールおよびソルビトールが例示される。 これらのうち、グリセロール、ジグリセロール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリスリトールが好ましく、さらにトリメチロールプロパンがより好ましい。

    【0023】混合エステル(B)を構成する長鎖脂肪族モノカルボン酸(B1)、ジカルボン酸およびポリオール(B3)は、各群について、単独の化合物を用いてもよいし、各群について複数の化合物を組み合わせ用いてもよい。

    【0024】本発明で用いられる(B)成分の混合エステルは、それ自体公知のエステル化方法によって調製することができる。

    【0025】例えば、(B1)長鎖脂肪族モノカルボン酸と(B3)ポリオールの反応によって遊離ヒドロキシル基を有する部分エステルを合成する。 この部分エステルとはポリオールの有する複数のOH基のうち1ないし数個のOH基がエステル結合の生成に用いられて生成したエステルであり、エステル結合の生成に用いられなかった遊離のOH基を1個以上有するエステルを指す。 次に、この部分エステルを(B2)ジカルボン酸と反応させることにより、遊離のOH基の一部あるいは全部をエステル化して混合エステルを得る。

    【0026】さらに例えば、(B2)ジカルボン酸と(B3)ポリオールの反応によって遊離ヒドロキシル基を有する部分エステルを合成する。 この部分エステルとは上述した部分エステルと同様のものである。 次にこの部分エステルを(B1)長鎖脂肪族モノカルボン酸と反応させることにより、遊離のOH基の一部あるいは全部をエステル化して混合エステルを得る。

    【0027】(B)成分として用いられる混合エステルを得るエステル化反応は、最終的に得られる混合エステルが1gあたり、KOH 8〜30mgの酸価、好ましくは1gあたりKOH 8〜20mgの酸価、および1
    gあたりKOH 130〜220mgの加分解価、好ましくは1gあたりKOH 130〜200mgの加水分解価を有するようになる方法で行う。

    【0028】かかる方法で得られた混合エステルは、固体であり、90℃において、200〜2000mPa・
    Sの溶融粘度、好ましくは200〜800mPa・Sの溶融粘度を有する。

    【0029】本発明で用いられる(B)成分の混合エステルは、(B1)長鎖脂肪族モノカルボン酸、(B2)
    ジカルボン酸、および(B3)ポリオールからなり、
    (B1)成分、(B2)成分、(B3)成分の当量比は、(1.5〜2.5):(0.4〜1.0):(2.
    5〜3.5)であり、好ましくは(1.8〜2.2):
    (0.7〜0.9):(2.8〜3.2)である。

    【0030】(B)成分の混合エステルとして特に好ましいものは、モンタン酸、アジピン酸、トリメチロールプロパンからなる混合エステルであり、モンタン酸、アジピン酸、トリメチロールプロパンの当量比が0.8:
    2:3である混合エステルがさらに好ましい。

    【0031】混合エステルの配合量は0.1〜5重量%
    であることが好ましい。 配合量が0.1重量%未満であると離型性が低下する。 逆に5重量%を超えると樹脂組成物の剛性をはじめとする諸特性が低下するため好ましくない。

    【0032】PBT樹脂には、所望によりその他の添加剤、例えば充填材、熱安定剤、難燃剤、難燃助剤、遮光剤、帯電防止剤、顔料、染料、滑剤、発泡剤または蛍光増白剤などを添加してもよい。

    【0033】特に、成形時の溶融熱安定性および耐熱老化性を必要とされる場合には、熱安定剤を添加することが好ましい。

    【0034】以上、組成に関して本発明の特徴を説明したが、本発明は他にペレットの形状についても特徴を有する。

    【0035】本発明の樹脂ペレットは、円柱状または楕円柱状の形状を有し、かつ表面に少なくとも1個以上の傷状ないし溝状の凹凸を有することが特徴である。

    【0036】ペレットの製造方法については、(A)P
    BTおよび(B)混合エステル、さらに必要に応じて前記添加剤を、単軸または多軸押出機で溶融混合し、ノズルから出た樹脂スレッドを、水冷、湯冷、空冷から選ばれた1種以上の方法で冷却し、ペレタライザーやチップカッターなどの装置で所定の長さに切断してペレット化する方法が一般的である。 本発明においては、この製造工程間あるいは製造工程後に、ペレット表面に傷状ないし溝状の凹凸を付ける。

    【0037】ペレット表面に傷状ないし溝状の凹凸を加える方法には、傷状ないし溝状の凹凸を表面に有するローラーを用いてローラーの模様または凹凸をペレット表面に転写する方法、鋭利な刃状のものでスレッドに連続的に傷状の凹凸を付ける方法、あるいはVブレンダーのような攪拌装置でペレット表面に剪断応を加え傷状の凹凸を作る方法などがある。 ただし、製造工程のなかで傷状ないし溝状の凹凸を加える工程がどこにあってもよく、傷状ないし溝状の凹凸を加える方法も前述の方法に制限されるものではない。

    【0038】好ましい製造方法は、図1に示すように、
    押出機ノズルから出た樹脂スレッドを、スレッドがやや固化するまで水冷し、次に傷状ないし溝状の凹凸を表面に有するローラーでスレッド表面に傷状ないし溝状の凹凸を転写した後、スレッドが充分固化するまで再び水冷して、このスレッドをペレタライザーで所定の長さに切断する方法である。

    【0039】転写ローラーの形状例を図2に示す。

    【0040】傷状ないし溝状の凹凸を表面に付与されたペレットの形状例を図3に示す。 ペレット表面の傷状ないし溝状の凹凸はペレット1個に1つ以上あればよい。
    ただし、ペレット表面の傷状ないし溝状の凹凸の形状は図3に例示されたものに限定されるものではない。

    【0041】本願発明の樹脂組成物ペレットは単独であるいは他のペレットともに成形用樹脂材料として用いることができる。 さらに、成形時に発生するランナー、スプルーなどの副生品を粉砕したものとともに成形用樹脂材料として用いることもできる。 これらの場合、本発明の樹脂組成物のペレットが全成形用樹脂材料の70重量%以上であることが好ましい。

    【0042】

    【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例によって限定されるものではない。 なお、固有粘度とは樹脂をオルソクロロフェノール中、35℃で測定した粘度から溶質の濃度を0に外挿した値をいう。

    【0043】[材料の調製方法] [PBTの調製]ジメチルテレフタレートおよび1,4
    ―ブタンジオールを、重合釜にてエステル交換反応、さらに高真空下で重縮合反応を実施し、固有粘度0.84
    のPBTを得た。

    【0044】[混合エステルの調製]モンタン酸(酸価=1gあたりKOH 139.2mg)402.7g
    を、ウイットジャーの中で溶融させた。 次に、攪拌しながらトリメチロールプロパン67.1gと、触媒としてブチル錫トリス―2―エチルヘキサノエート1.32m
    lを加えた。 その混合物を攪拌しながら、かつエステル化反応で生成した水を蒸留によって除去しながら、窒素雰囲気下で125℃まで加熱した。 混合物の酸価が1g
    あたりKOH 10mg未満まで下がったとき、アジピン酸29.2gを加えた。 再び酸価が1gあたりKOH
    10mg未満に下がるまで同じ条件下で反応を継続させた後、35%の過酸化水素2.5mlを加えて色調を改善し、さらに15分間攪拌してから乾燥させて、1g
    あたりKOH 8.3mgの酸価、1gあたりKOH
    180mgの加水分解価、および573mPa・S(9
    0℃)の溶融粘度を有する淡黄色のワックス状混合エステルを得た。

    【0045】[評価方法] [機械的特性]ペレットを、棚段式熱風乾燥機で130
    ℃、5時間乾燥した後、下記成形条件で各試験片を成形した。 得られた試験片を下記測定法で、引張特性、衝撃強度を測定した。

    【0046】 成形機 :東芝IS―75E 金型 :テストピース成形型 成形温度 :(ノズル)265/260/260/
    250℃ 金型温度 :30℃ 成形サイクル :射出8秒/冷却12秒/全サイクル2
    7秒 引張試験法 :ASTM D―638準拠 1号引張試験片 衝撃強度試験法:ASTM D―256準拠 機械加工ノッツ付き

    【0047】[離型性]ペレットを、棚段式熱風乾燥機で130℃、5時間乾燥後、金型内のエジェクタピンに圧力ゲージを組み込んだ離型力測定金型で下記成形条件にて連続成形しているときの、エジェクタピンの突出し応力を20ショット分測定した。 この突出し応力の平均値を離型力とした。 また、成形品の離型状況を全ショットについて肉眼観察した。

    【0048】 成形機 :日精PS―40E 金型 :離型力測定金型(成形品:カップ状、
    外径33mm、高さ31mm、厚さ1mm) 成形温度 :(ノズル)265/260/260/
    250℃ 金型温度 :30℃

    【0049】[成形安定性]ペレットを、棚段式熱風乾燥機で130℃、14時間乾燥後、下記条件で連続成形した。 生じたランナー、スプルーは、5mmのメッシュ径をもつ粉砕機で粉砕し、ただちに成形前のペレットと均一になるよう混合した。 その後に生じたランナー、スプルーも同様に逐次ペレットと混合した。

    【0050】成形品とランナー、スプルーとの重量比は7/3であるので、この操作を繰り返した場合、成形材料の中に含まれるリサイクル材料の割合は30%となる。

    【0051】そのリサイクル材料の割合が30%に安定してから、さらに500ショット連続成形し、この間の計量時間を記録した。 500ショット分の計量時間の最大値から平均値を減じた値を成形安定性とした。 この値が小さいほど、成形安定性が優れているといえる。

    【0052】 成形機 :日精PS―40E 金型 :コネクタ成形型(成形品/ランナー、
    スプルー重量比=7/3) 成形温度 :(ノズル)265/260/260/
    250℃ 金型温度 :30℃

    【0053】[実施例1〜3、比較例3]前記の方法で調製したPBT、混合エステルおよび耐熱安定剤(Ir
    ganox1010:チバガイギー(株)社製)を表1
    に示す割合で混合した。 図1に示す構成の二軸押出機で溶融混合した後、長径2.5mm、短径2mm、長さ3
    mmのやや楕円筒形状で側面にローラーから転写された波状の傷状ないし溝状の凹凸を持つペレットを得た。

    【0054】このペレットを用いて、前述の評価法により機械的特性、離型性および成形安定性を評価した。 結果を表1に示す。 表1中、組成の単位は重量%である。

    【0055】[比較例1]ペレットに傷を転写する工程を除いた製造方法でペレットを調製したほかは、実施例1と同様の方法で機械的特性、離型性および成形安定性を評価した。 結果を表1に示す。

    【0056】[比較例2]混合エステルを配合しない他は比較例1と同様の方法でペレット調製および評価を行った。 結果を表1に示す。

    【0057】[比較例4]混合エステルの代わりに、エチレングリコールのモンタン酸ジエステル(WAX―
    E:ヘキスト(株)社製)を用いた他は、実施例1と同様の方法で、ペレット調製および評価を行った。

    【0058】[結果]結果を表1に示す。

    【0059】

    【表1】

    【0060】実施例1〜3は混合エステルの含有量を、
    それぞれ0.5重量%、0.2重量%、4.0重量%、
    比較例2、3は混合エステルの含有量をそれぞれ0重量%、10重量%としたものである。

    【0061】成形品の離型状況をみると、混合エステルの含有量が前3者(0.5重量%、0.2重量%、4.
    0重量%)の値では良好であったのに対して、後2者(0重量%、10重量%)では不良であったことから、
    混合エステルの含有量は0.1〜5重量%の範囲にあることが必要であることがわかる。

    【0062】比較例4は混合エステルのかわりに、エチレングリコールのモンタン酸ジエステルを用いた例である。 リサイクル連続成形時に成形停止が発生した。 成形安定性の点で問題があることがわかった。 すなわち、リサイクル連続成形時の優れた成形安定性の効果は本願発明の混合エステルの適正量の配合によって達成されるものである。

    【0063】比較例1は傷状の凹凸を有しないペレットを用いた例であるが、リサイクル連続成形時に成形停止が起こり、リサイクル成形時の成形安定性が悪かった。
    一方実施例1は比較例1と同様の組成のペレットでありながら、表面に傷状の凹凸を有するペレットを用いた例である。 リサイクル連続成形においても成形停止が起こらず、計量時間の最大値と平均値の差が小さく、リサイクル成形時の成形安定性が優れていた。

    【0064】

    【発明の効果】本発明の樹脂組成物からなる本願発明の形状を有するペレットを用いることによりPBTの有する機械的特性を損なうことなく、成形物の離型性に優れ、さらにリサイクル時の成形安定性に優れた成形物を得ることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】傷付きペレットの製造工程例

    【図2】転写ローラーの形状例

    【図3】ペレットの形状例

    【符号の説明】

    1 原料投入口 2 押出機 3 押出機ノズル 4 転写ローラー 5 水冷バス 6 ペレットカッター 7 樹脂スレッド 8 ペレット

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/101 C08K 5/101 // B29K 67:00

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