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Method of manufacturing baw resonance device

阅读:1011发布:2020-12-28

专利汇可以提供Method of manufacturing baw resonance device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method of manufacturing a BAW resonance device can improve a mechanical quality factor of a resonator. SOLUTION: A recess 1b is formed by etching a scheduled region of etching start of a cavity 1a on one surface of a support substrate 1 comprising an MgO substrate (Fig.1(d)). A lower electrode 31 and a piezoelectric layer 32 made of a lead-based piezoelectric material (for example, PZT) are formed at the one surface side of the support substrate 1 (Fig.1(l)). An insulating layer 4 is formed (Fig.1(p)). An upper electrode is formed, and then an etching hole 41 is formed in the insulating layer 4 surrounding the resonator (Fig.1(v)). An etching liquid is introduced through the etching hole 41 of the insulating layer 4 and the recess 1b to etch the support substrate 1, thus forming the cavity 1a (Fig.1(w)). COPYRIGHT: (C)2010,JPO&INPIT,下面是Method of manufacturing baw resonance device专利的具体信息内容。

  • MgO基板もしくはSrTiO 基板からなる支持基板の一表面側に下部電極と上部電極との間に鉛系圧電材料からなる圧電層を有する共振子が形成されるとともに、平面視において共振子を取り囲む絶縁層が形成され、支持基板の前記一表面に、共振子の下部電極および絶縁層における支持基板側の表面を露出させ絶縁層の厚み方向に貫通したエッチングホールに連通する空洞が形成されてなるBAW共振装置の製造方法であって、空洞の形成にあたっては、支持基板の前記一表面におけるエッチング開始予定領域をエッチングして凹部を形成する凹部形成工程と、凹部形成工程の後で共振子を取り囲んでいる絶縁層のエッチングホールおよび前記凹部を通してエッチング液を導入して支持基板をエッチングすることにより空洞を形成する空洞形成工程とを備えることを特徴とするBAW共振装置の製造方法。
  • 前記凹部形成工程は、前記支持基板の前記一表面側に前記共振子および前記絶縁層を形成する前で前記支持基板の前記一表面における前記エッチング開始予定領域をウェットエッチングすることにより前記凹部を形成する工程であり、前記空洞形成工程は、前記共振子および前記絶縁層および前記エッチングホールが形成された後で前記エッチングホールおよび前記凹部を通して前記支持基板をエッチングすることにより前記空洞を形成する工程であることを特徴とする請求項1記載のBAW共振装置の製造方法。
  • 前記凹部形成工程は、前記支持基板の前記一表面側に前記共振子および前記絶縁層および前記エッチングホールを形成した後で前記エッチングホールを通して前記支持基板の前記一表面における前記エッチング開始予定領域をドライエッチングすることにより前記凹部を形成する工程であり、前記空洞形成工程は、前記エッチングホールおよび前記凹部を通して前記支持基板をエッチングすることにより前記空洞を形成する工程であることを特徴とする請求項1記載のBAW共振装置の製造方法。
  • 说明书全文

    本発明は、圧電層の厚み方向の縦振動モードを利用する共振子を備えたBAW(Bulk Acoustic Wave)共振装置の製造方法に関するものである。

    従来から、携帯電話機などの移動体通信機器の分野において、1GHz以上の高周波帯で利用する高周波フィルタに適用可能なBAW共振装置として、図5に示すように支持基板1'の一表面側に下部電極31'と上部電極33'との間に圧電層32'を有する共振子3'が形成され、支持基板1'の上記一表面に、共振子3'の下部電極31'下に形成されているAlN膜からなる保護膜13'における支持基板1'側の表面を露出させ保護膜13'と圧電層32'との積層構造部のエッチングホール30'に連通する空洞1a'が形成されてなるBAW共振装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 なお、上記特許文献1には、支持基板1'の上記一表面側に共振子3'を複数個形成してフィルタ(BAWフィルタ)を構成することも記載されている。

    以下、図5に示した構成のBAW共振装置の製造方法について図6および図7に基づいて簡単に説明するが、図7(b)のみ図5(a)のB−B'断面に対応する断面図で、それ以外は図5(a)のA−A'断面に対応する断面図を示してある。

    まず、Si基板からなる支持基板1'の上記一表面に空洞形成用凹部12'および環状凹部11'をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を利用して形成し(図6(a)参照)、その後、支持基板1'の上記一表面側の全面にPSG膜などの絶縁膜をCVD法などにより形成してから、当該絶縁膜をCMP法などにより研磨して当該絶縁膜のうち空洞形成用凹部12'内に残る部分からなる犠牲層14'および環状凹部11'内に残る部分からなる側壁膜15'を形成する(図6(b)参照)。

    その後、支持基板1'の上記一表面側の全面にAlN膜からなる保護膜13'をスパッタ法などにより形成し(図6(c)参照)、その後、保護膜13'上の全面に下部電極31'をスパッタ法などにより形成して形成してからフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を利用して下部電極31'をパターニングする(図6(d)参照)。

    その後、支持基板1の上記一表面側の全面に圧電層32'をスパッタ法などにより形成してからフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して圧電層32'をパターニングする(図6(e)参照)。

    続いて、支持基板1の上記一表面側の全面に上部電極33'をスパッタ法などにより形成してからフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して上部電極33'をパターニングする(図7(a)参照)。

    その後、フォトリソグラフィ技術を利用して支持基板1'の上記一表面側にエッチングホール30'形成用にパターニングされたレジスト層50'を形成し、続いて、レジスト層50'をマスクとして保護膜13'と圧電層32'との積層構造部における共振子3'の周辺部に複数のエッチングホール30'を形成する(図7(b)参照)。

    その後、エッチングホール30'を通してBHFからなるエッチング液を導入して犠牲層14'を選択的にエッチング除去し(図7(c)参照)、続いて、エッチングガスとしてCF ガスおよびO ガスを用いるケミカルドライエッチングなどによりエッチングホール30'および空洞形成用凹部12'を通して支持基板1'の一部を除去することにより空洞1a'を完成させる(図7(d)参照)。

    特開2007−221588号公報

    ところで、上記特許文献1に開示された図5に示す構成のBAW共振装置では、圧電層32'の圧電材料としてAlNなどを採用し、支持基板1'の材料としてSiを採用しているが、2GHz以上の高周波帯で利用する高周波フィルタ、例えば、UWB(Ultra Wide Band)用フィルタに応用する場合、圧電層32'の圧電材料として、帯域幅が中心周波数に対して4〜5%しか広帯域化できないAlNに比べて中心周波数に対して10%程度の帯域幅を得ることが可能な鉛系圧電材料(例えば、PZT、PMN−PZTなど)を採用し、圧電層32'の結晶性を向上させるために支持基板1'の材料としてMgOもしくはSrTiO を採用することが考えられる。

    しかしながら、上記特許文献1に開示されたBAW共振装置では、支持基板1'としてSi基板を用いているので、比較的深い空洞形成用凹部12'をドライエッチングにより形成する工程を含む上述の製造方法を採用することができるが、MgO基板やSrTiO 基板はSi基板に比べてドライエッチングによるエッチングレートが非常に遅く上述の製造方法を採用するのが難しい。

    また、上述のBAW共振装置の製造方法では、空洞形成用凹部12'を形成した後で当該空洞形成用凹部12'に犠牲層14'を埋め込んでから共振子3'を形成する必要があるので、製造工程が複雑になり、しかも、支持基板1'の材料として圧電層32'の圧電材料との格子定数差の小さな材料を採用しても圧電層32'の結晶性が良好であるとはいえず、圧電層32'の結晶性の改善による機械的品質係数の向上が望まれていた。

    本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、共振子の機械的品質係数を向上できるBAW共振装置の製造方法を提供することにある。

    請求項1の発明は、MgO基板もしくはSrTiO 基板からなる支持基板の一表面側に下部電極と上部電極との間に鉛系圧電材料からなる圧電層を有する共振子が形成されるとともに、平面視において共振子を取り囲む絶縁層が形成され、支持基板の前記一表面に、共振子の下部電極および絶縁層における支持基板側の表面を露出させ絶縁層の厚み方向に貫通したエッチングホールに連通する空洞が形成されてなるBAW共振装置の製造方法であって、空洞の形成にあたっては、支持基板の前記一表面におけるエッチング開始予定領域をエッチングして凹部を形成する凹部形成工程と、凹部形成工程の後で共振子を取り囲んでいる絶縁層のエッチングホールおよび前記凹部を通してエッチング液を導入して支持基板をエッチングすることにより空洞を形成する空洞形成工程とを備えることを特徴とする。

    この発明によれば、空洞の形成にあたっては、支持基板の一表面におけるエッチング開始予定領域をエッチングして凹部を形成する凹部形成工程を行い、その後、共振子を取り囲んでいる絶縁層のエッチングホールおよび前記凹部を通してエッチング液を導入して支持基板をエッチングすることにより空洞を形成する空洞形成工程を行うので、MgO基板もしくはSrTiO 基板からなる支持基板の一表面側に下部電極と上部電極との間に鉛系圧電材料からなる圧電層を有する共振子を直接形成することができるから、空洞に犠牲層を埋め込んだ後で犠牲層上に共振子を形成してから犠牲層をエッチング除去するような製造方法を採用する場合に比べて、共振子の機械的品質係数を向上できるBAW共振装置を提供することができ、しかも、空洞形成工程では、支持基板の前記一表面に形成した前記凹部を通して支持基板をエッチングするので、前記凹部を形成していない場合に比べて、支持基板の前記一表面側においてエッチング液に曝される部位の面積が増加し、空洞を短時間で確実に形成することができる。

    請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記凹部形成工程は、前記支持基板の前記一表面側に前記共振子および前記絶縁層を形成する前で前記支持基板の前記一表面における前記エッチング開始予定領域をウェットエッチングすることにより前記凹部を形成する工程であり、前記空洞形成工程は、前記共振子および前記絶縁層および前記エッチングホールが形成された後で前記エッチングホールおよび前記凹部を通して前記支持基板をエッチングすることにより前記空洞を形成する工程であることを特徴とする。

    この発明によれば、前記凹部形成工程では、前記支持基板の前記一表面側に前記共振子および前記絶縁層を形成する前に、前記支持基板の前記一表面における前記エッチング開始予定領域をウェットエッチングすることにより前記凹部を形成するので、所望の深さの前記凹部を容易に且つ確実に形成することができる。

    請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記凹部形成工程は、前記支持基板の前記一表面側に前記共振子および前記絶縁層および前記エッチングホールを形成した後で前記エッチングホールを通して前記支持基板の前記一表面における前記エッチング開始予定領域をドライエッチングすることにより前記凹部を形成する工程であり、前記空洞形成工程は、前記エッチングホールおよび前記凹部を通して前記支持基板をエッチングすることにより前記空洞を形成する工程であることを特徴とする。

    この発明によれば、前記凹部形成工程では、前記支持基板の前記一表面側に前記共振子および前記絶縁層および前記エッチングホールを形成した後で前記エッチングホールを通して前記支持基板の前記一表面における前記エッチング開始予定領域をドライエッチングすることにより前記凹部を形成するので、前記エッチングホールおよび前記凹部を同じマスクを利用して連続的に形成することができ、前記エッチングホールと前記凹部との相対的な位置精度を高めることができるとともに、製造工程の簡略化による低コスト化を図れる。

    請求項1の発明では、共振子の機械的品質係数を向上できるBAW共振装置を提供することができるという効果がある。

    (実施形態1)
    本実施形態のBAW共振装置は、図2に示すように、支持基板1の一表面側に下部電極31と上部電極33との間に圧電層32を有する複数個の共振子3が形成されるとともに、平面視において各共振子3を取り囲む絶縁層4が形成され、支持基板1の上記一表面に、共振子3の下部電極31および絶縁層4における支持基板1側の表面を露出させ絶縁層4の厚み方向に貫通したエッチングホール41に連通する空洞1aが形成されている。 なお、絶縁層4には、上部電極33と圧電層32との接触面積を規定するための開孔部4aが形成されている。

    また、本実施形態のBAW共振装置は、上述の複数個の共振子3が図3に示すラダー型フィルタを構成するように接続されており、2GHz以上の高周波帯においてカットオフ特性が急峻で且つ帯域幅の広いフィルタ、例えば、UWB用フィルタとして用いることができる。

    各共振子3は、支持基板1の上記一表面側に形成された下部電極31と、下部電極31における支持基板1側とは反対側に形成された圧電層32と、圧電層32における下部電極31側とは反対側に形成された上部電極33とを有しており、下部電極31と下部電極31直下の媒質との音響インピーダンス比を大きくすることにより支持基板1側へバルク弾性波のエネルギの伝搬を抑制するようにしてある。 要するに、本実施形態のBAWフィルタは、支持基板1に空洞1aが形成されているFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)により構成されている。

    図2に示した例では、下部電極31同士が電気的に接続された2個1組の共振子3の組を複数組(図示例では、4組)備えており、各組の2個の共振子3では、下部電極31と圧電層32とが連続して形成される一方で上部電極33同士が絶縁分離されるようにパターニングされている。 ここにおいて、隣り合う組間では、隣接する2個の共振子3の上部電極33同士が上部電極33と連続して形成された金属配線34を介して電気的に接続されている。 また、各組の2個の共振子3に跨って形成された圧電層32のうち下部電極31と上部電極33との両方と接する領域が各共振領域を構成している。

    本実施形態のBAW共振装置は、圧電層32の圧電材料として、PZTを採用しており、支持基板1としては、上記一表面である主表面が(001)面の単結晶のMgO基板を用いているが、単結晶のSrTiO 基板を用いてもよい。

    また、本実施形態のBAW共振装置では、下部電極31および上部電極33の金属材料としてPtを採用しているが、これらの金属材料は特に限定するものではなく、例えば、Alや他の金属材料を採用してもよく、例えば、Pt、Mo、W、Ir、Cr、Ruの群から選択される少なくとも一種を採用すれば、下部電極31および上部電極33それぞれの金属材料が代表的な電極材料であるAuの場合に比べて、下部電極31および上部電極33それぞれの機械的品質係数を高めることができ、共振子3全体の機械的品質係数を高めることが可能となる。 なお、下部電極31と上部電極33とは必ずしも同じ金属材料を採用する必要はなく、下部電極31の金属材料は、圧電層32の格子歪を抑制するために圧電層32の圧電材料との格子定数差の小さな金属材料を採用することが望ましい。

    また、圧電層32は、(001)配向のPZT薄膜からなる圧電薄膜により構成されている。 ここで、図2には図示していないが、下部電極31と圧電層32との間に、圧電層32の配向を制御するためのシード層としてSRO層を形成することが望ましい。 なお、本実施形態では、圧電層32の圧電材料として、PZTを採用しているが、PZTに限らず、不純物を添加したPZTやPMN−PZTなどの鉛系圧電材料であればよく、圧電材料がAlNやZnOである場合に比べて、電気機械結合係数を大きくすることができる。 なお、圧電層32の圧電材料としては、鉛系圧電材料に限らず、例えば、鉛フリーのKNN(K 0.5 Na 0.5 NbO )や、KN(KNbO )、NN(NaNbO )、KNNに不純物(例えば、Li,Nb,Ta,Sb,Cuなど)を添加したものを用いることもできる。

    また、絶縁層4の材料としては、SiO を採用しているが、SiO に限らず、例えば、Si を採用してもよい。 また、絶縁層4は、単層構造に限らず、多層構造でもよく、例えば、SiO からなる第1の絶縁膜とSi 膜からなる第2の絶縁膜との積層膜でもよい。

    なお、本実施形態のBAW共振装置では、共振子3の共振周波数を4GHzに設定してあり、下部電極31の厚みを100nm、圧電層32の厚みを300nm、上部電極33の厚みを100nmに設定してあるが、これらの数値は一例であって特に限定するものではない。 また、共振周波数を3GHz〜5GHzの範囲で設計する場合には、圧電層32の厚みは200nm〜600nmの範囲で適宜設定すればよい。

    以下、本実施形態のBAW共振装置の製造方法について図1を参照しながら説明する。

    まず、上記一表面が(001)面の単結晶のMgO基板からなる支持基板1(図1(a)参照)の上記一表面におけるエッチング開始予定領域をエッチングして凹部1b(図1(c)参照)を形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第1のレジスト層と称する)61をフォトリソグラフィ技術を利用して形成する第1のレジスト層形成工程を行うことによって、図1(b)に示す構造を得る。

    その後、第1のレジスト層61をマスクとして、支持基板1の一部を上記一表面側から所定のエッチング液により所定時間だけエッチング(ウェットエッチング)することにより支持基板1の上記一表面に凹部1bを形成する凹部形成工程を行うことによって、図1(c)に示す構造を得る。 なお、支持基板1としてMgO基板を採用している場合には、所定のエッチング液として燐酸酸系溶液(例えば、燐酸溶液など)を用い、所定時間を2〜3分の範囲で適宜設定すればよい。

    その後、第1のレジスト層61を除去する第1のレジスト層除去工程を行うことによって、図1(d)に示す構造を得る。

    その後、支持基板1の上記一表面側の全面に下部電極31の基礎となる第1の金属膜(例えば、Pt膜など)31aをスパッタ法やEB蒸着法やCVD法などにより形成する第1の金属膜形成工程を行うことによって、図1(e)に示す構造を得てから、支持基板1の上記一表面側の全面に圧電層32の基礎となるPZT薄膜からなる圧電材料層32aをスパッタ法やCVD法やゾルゲル法などにより形成する圧電材料層形成工程を行うことによって、図1(f)に示す構造を得る。 なお、第1の金属膜形成工程と圧電材料層形成工程との間に、圧電材料層32aの配向を制御するためのシード層としてSRO層を形成するシード層形成工程を設けてもよい。

    圧電材料層形成工程の後、圧電材料層32aの一部からなる圧電層32を形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第2のレジスト層と称する)62をフォトリソグラフィ技術を利用して圧電材料層32a上に形成する第2のレジスト層形成工程を行うことによって図1(g)に示す構造を得てから、第2のレジスト層62をマスクとして、圧電材料層32aをエッチングすることで圧電材料層32aの一部からなる圧電層32を形成する圧電材料層パターニング工程を行うことによって、図1(h)に示す構造を得て、続いて、第2のレジスト層62を除去することによって、図1(i)に示す構造を得る。

    その後、第1の金属膜31aの一部からなる下部電極31を形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第3のレジスト層と称する)63をフォトリソグラフィ技術を利用して支持基板1の上記一表面側に形成する第3のレジスト層形成工程を行うことによって図1(g)に示す構造を得てから、第3のレジスト層63をマスクとして、第1の金属膜31aをエッチングすることで第1の金属膜31aの一部からなる下部電極31を形成する第1金属膜パターニング工程を行うことによって、図1(k)に示す構造を得て、続いて、第3のレジスト層63を除去することによって、図1(l)に示す構造を得る。

    その後、支持基板1の上記一表面側の全面に例えばSiO からなる絶縁層4をスパッタ法やCVD法などにより形成する絶縁層形成工程を行うことによって図1(m)に示す構造を得てから、絶縁層4に開孔部4aを形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第4のレジスト層と称する)64をフォトリソグラフィ技術を利用して支持基板1の上記一表面側に形成する第4のレジスト層形成工程を行うことによって図1(n)に示す構造を得る。

    その後、ドライエッチング技術を利用して絶縁層4に開孔部4aを形成する開孔部形成工程を行うことによって図1(o)に示す構造を得てから、第4のレジスト層64を除去することによって、図1(p)に示す構造を得る。

    その後、支持基板1の上記一表面側の全面に上部電極33および金属配線34の基礎となる第2の金属膜(例えば、Pt膜など)33aをスパッタ法やEB蒸着法やCVD法などにより形成する第2の金属膜形成工程を行うことによって図1(q)に示す構造を得る。

    その後、それぞれ第2の金属膜33aの一部からなる上部電極33および金属配線34を形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第5のレジスト層と称する)65をフォトリソグラフィ技術を利用して支持基板1の上記一表面側に形成する第5のレジスト層形成工程を行うことによって図1(r)に示す構造を得てから、第5のレジスト層65をマスクとして、第2の金属膜33aをエッチングすることで第2の金属膜33aの一部からなる上部電極33および金属配線34を形成する第2金属膜パターニング工程を行うことによって、図1(s)に示す構造を得て、続いて、第5のレジスト層65を除去することによって、図1(t)に示す構造を得る。

    その後、支持基板1の上記一表面側に絶縁層4のエッチングホール41を形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第6のレジスト層と称する)66をフォトリソグラフィ技術を利用して形成する第6のレジスト層形成工程を行うことによって、図1(u)に示す構造を得る。

    その後、第6のレジスト層66をマスクとして、絶縁層4をドライエッチング技術によりエッチング(ドライエッチング)することによりエッチングホール41を形成するエッチングホール形成工程を行うことによって図1(v)に示す構造を得る。

    その後、第6のレジスト層66をマスクとして、エッチングホール41および凹部1bを通して所定のエッチング液を導入して支持基板1をエッチング(ウェットエッチング)することにより空洞1aを形成する空洞形成工程を行うことによって図1(w)に示す構造を得る。 なお、支持基板1としてMgO基板を採用している場合には、所定のエッチング液として燐酸酸系溶液(例えば、燐酸水溶液など)を用いればよい。

    その後、第6のレジスト層66を除去する第6のレジスト層除去工程を行うことによって、図1(x)に示す構造のBAW共振装置を得る。

    上述のBAW共振装置の製造にあたっては、上述の支持基板1としてウェハを用いてウェハレベルで多数のBAW共振装置を形成した後、ダイシング工程で個々のBAW共振装置に分割すればよい。 ところで、本実施形態のBAW共振装置の製造にあたっては、空洞形成工程において各組の2個の共振子3ごとに支持基板1に空洞1aを形成するようにしているので、空洞1aを各共振子3ごとに1つずつ形成する場合に比べて、BAW共振装置全体の小型化を図れる。 また、本実施形態のBAW共振装置は、2個の共振子3を複数組備えているが、共振子3の組は1組でもよく、また、BAW共振装置は、1個の共振子3のみを備えたものでもよい。

    以上説明した本実施形態のBAW共振装置の製造方法によれば、空洞1aの形成にあたっては、支持基板1の上記一表面における空洞1aのエッチング開始予定領域をエッチングして凹部1bを形成する凹部形成工程を行い、その後、共振子3を取り囲んでいる絶縁層4のエッチングホール41および凹部1bを通してエッチング液を導入して支持基板1をエッチングすることにより空洞1aを形成する空洞形成工程を行うので、MgO基板もしくはSrTiO 基板からなる支持基板1の上記一表面側に下部電極31と上部電極33との間にPZTからなる圧電層32を有する共振子3を直接形成することができるから、空洞に犠牲層を埋め込んだ後で犠牲層上に共振子を形成してから犠牲層をエッチング除去するような製造方法を採用する場合に比べて、下部電極31の結晶性を向上できて圧電層32の結晶性を向上できるから、共振子3の機械的品質係数を向上できるBAW共振装置を提供することができ、しかも、空洞形成工程では、支持基板1の上記一表面に形成した凹部1bを通して支持基板1をエッチングするので、凹部1bを形成していない場合に比べて、支持基板1の上記一表面側においてエッチング液に曝される部位の面積が増加し、空洞1aを短時間で確実に形成することができる。

    また、上述のBAW共振装置の製造方法によれば、凹部形成工程では、支持基板1の上記一表面側に共振子3および絶縁層4を形成する前に、支持基板1の上記一表面における上記エッチング開始予定領域をウェットエッチングすることにより凹部1bを形成するので、所望の深さの凹部1bを容易に且つ確実に形成することができる。

    なお、上述のエッチングホール41の数やサイズは特に限定するものではなく、共振子3のレイアウトなどに応じて適宜設定すればよく、また、各エッチングホール41それぞれを複数の小さな開口サイズの小エッチングホールに分割して設ければ、BAW共振装置の平面サイズを変更することなくBAW共振装置全体の堅牢化を図れる。

    (実施形態2)
    本実施形態のBAW共振装置の構造は実施形態1と同じであり、製造方法が相違するだけである。

    以下、本実施形態のBAW共振装置の製造方法について図4を参照しながら説明するが、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付し、実施形態1と同様の工程については説明を適宜省略する。

    まず、単結晶のMgO基板からなる支持基板1(図4(a)参照)の一表面側の全面に下部電極31の基礎となる第1の金属膜(例えば、Pt膜など)31aをスパッタ法やEB蒸着法やCVD法などにより形成する第1の金属膜形成工程を行うことによって、図4(a)に示す構造を得てから、支持基板1の上記一表面側の全面に圧電層32の基礎となるPZT薄膜からなる圧電材料層32aをスパッタ法やCVD法やゾルゲル法などにより形成する圧電材料層形成工程を行うことによって、図4(b)に示す構造を得る。 なお、第1の金属膜形成工程と圧電材料層形成工程との間に、圧電材料層32aの配向を制御するためのシード層としてSRO層を形成するシード層形成工程を設けてもよい。

    圧電材料層形成工程の後、圧電材料層32aの一部からなる圧電層32を形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第1のレジスト層と称する)71をフォトリソグラフィ技術を利用して圧電材料層32a上に形成する第1のレジスト層形成工程を行うことによって図4(d)に示す構造を得てから、第1のレジスト層71をマスクとして、圧電材料層32aをエッチングすることで圧電材料層32aの一部からなる圧電層32を形成する圧電材料層パターニング工程を行うことによって、図4(e)に示す構造を得て、続いて、第1のレジスト層71を除去することによって、図4(f)に示す構造を得る。

    その後、第1の金属膜31aの一部からなる下部電極31を形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第2のレジスト層と称する)72をフォトリソグラフィ技術を利用して支持基板1の上記一表面側に形成する第2のレジスト層形成工程を行うことによって図4(g)に示す構造を得てから、第2のレジスト層72をマスクとして、第1の金属膜31aをエッチングすることで第1の金属膜31aの一部からなる下部電極31を形成する第1金属膜パターニング工程を行うことによって、図4(h)に示す構造を得て、続いて、第2のレジスト層72を除去することによって、図4(i)に示す構造を得る。

    その後、支持基板1の上記一表面側の全面に例えばSiO からなる絶縁層4をスパッタ法やCVD法などにより形成する絶縁層形成工程を行うことによって図4(j)に示す構造を得てから、絶縁層4に開孔部4aを形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第3のレジスト層と称する)73をフォトリソグラフィ技術を利用して支持基板1の上記一表面側に形成する第3のレジスト層形成工程を行うことによって図4(k)に示す構造を得る。

    その後、ドライエッチング技術を利用して絶縁層4に開孔部4aを形成する開孔部形成工程を行うことによって図4(l)に示す構造を得てから、第3のレジスト層73を除去することによって、図4(m)に示す構造を得る。

    その後、支持基板1の上記一表面側の全面に上部電極33および金属配線34の基礎となる第2の金属膜(例えば、Pt膜など)33aをスパッタ法やEB蒸着法やCVD法などにより形成する第2の金属膜形成工程を行うことによって図4(n)に示す構造を得る。

    その後、それぞれ第2の金属膜33aの一部からなる上部電極33および金属配線34を形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第4のレジスト層と称する)74をフォトリソグラフィ技術を利用して支持基板1の上記一表面側に形成する第4のレジスト層形成工程を行うことによって図4(o)に示す構造を得てから、第4のレジスト層74をマスクとして、第2の金属膜33aをエッチングすることで第2の金属膜33aの一部からなる上部電極33および金属配線34を形成する第2金属膜パターニング工程を行うことによって、図4(p)に示す構造を得て、続いて、第4のレジスト層74を除去することによって、図4(q)に示す構造を得る。

    その後、支持基板1の上記一表面側に絶縁層4のエッチングホール41を形成するためにパターニングされたレジスト層(以下、第5のレジスト層と称する)75をフォトリソグラフィ技術を利用して形成する第5のレジスト層形成工程を行うことによって、図4(r)に示す構造を得る。

    その後、第5のレジスト層75をマスクとして、絶縁層4をドライエッチング技術によりエッチングすることによりエッチングホール41を形成するエッチングホール形成工程を行うことによって図4(s)に示す構造を得る。

    続いて、第5のレジスト層75をマスクとして、支持基板1の上記一表面における空洞1aのエッチング開始予定領域をドライエッチング技術によりエッチング(ドライエッチング)して凹部1bを形成する凹部形成工程を行うことによって、図4(t)に示す構造を得る。 なお、支持基板1としてMgO基板を採用している場合には、エッチングガスとしてArガスを用い、例えば、数十nm程度の深さの凹部1bを形成すればよい。

    その後、第5のレジスト層75をマスクとして、エッチングホール41および凹部1bを通して所定のエッチング液を導入して支持基板1をエッチング(ウェットエッチング)することにより空洞1aを形成する空洞形成工程を行うことによって図4(u)に示す構造を得る。 なお、支持基板1としてMgO基板を採用している場合には、所定のエッチング液として燐酸酸系溶液(例えば、燐酸水溶液など)を用いればよい。

    その後、第5のレジスト層75を除去する第5のレジスト層除去工程を行うことによって、図4(v)に示す構造のBAW共振装置を得る。

    以上説明した本実施形態のBAW共振装置の製造方法によれば、空洞1aの形成にあたっては、支持基板1の上記一表面における空洞1aのエッチング開始予定領域をエッチングして凹部1bを形成する凹部形成工程を行い、その後、共振子3を取り囲んでいる絶縁層4のエッチングホール41および凹部1bを通してエッチング液を導入して支持基板1をエッチングすることにより空洞1aを形成する空洞形成工程を行うので、MgO基板もしくはSrTiO 基板からなる支持基板1の上記一表面側に下部電極31と上部電極33との間にPZTからなる圧電層32を有する共振子3を直接形成することができるから、空洞に犠牲層を埋め込んだ後で犠牲層上に共振子を形成してから犠牲層をエッチング除去するような製造方法を採用する場合に比べて、下部電極31の結晶性を向上できて圧電層32の結晶性を向上できるから、共振子3の機械的品質係数を向上できるBAW共振装置を提供することができ、しかも、空洞形成工程では、支持基板1の上記一表面に形成した凹部1bを通して支持基板1をエッチングするので、凹部1bを形成していない場合に比べて、支持基板1の上記一表面側においてエッチング液に曝される部位の面積が増加し、空洞1aを短時間で確実に形成することができる。

    また、上述のBAW共振装置の製造方法によれば、凹部形成工程では、支持基板1の上記一表面側に共振子3および絶縁層4およびエッチングホール41を形成した後でエッチングホール41を通して支持基板1の上記一表面における上記エッチング開始予定領域をウェットエッチングすることにより凹部1bを形成するので、エッチングホール41および凹部1bを同じマスク(第5のレジスト層75)を利用して連続的に形成することができ、エッチングホール41と凹部1bとの相対的な位置精度を高めることができるとともに、製造工程の簡略化による低コスト化を図れる。

    実施形態1のBAW共振装置の製造方法を説明するための主要工程断面図である。

    同上におけるBAW共振装置を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A'概略断面図、(c)は(a)のB−B'概略断面図である。

    同上におけるBAW共振装置の回路図である。

    実施形態2のBAW共振装置の製造方法を説明するための主要工程断面図である。

    従来例のBAW共振装置を示し、(a)は要部概略平面図、(b)は(a)のA−A'概略断面図、(c)は(a)のB−B'概略断面図である。

    同上のBAW共振装置の製造方法を説明するための主要工程断面図である。

    同上のBAW共振装置の製造方法を説明するための主要工程断面図である。

    符号の説明

    1 支持基板 1a 空洞 1b 凹部 3 共振子 4 絶縁層 31 下部電極 32 圧電層 33 上部電極 41 エッチングホール

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