首页 / 专利库 / 电路 / 漏电流 / Display device

Display device

阅读:20发布:2024-02-14

专利汇可以提供Display device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a display device capable of reducing a leakage current via an organic layer, by restraining disconnection of a second electrode.
SOLUTION: A low tapered part 41 is arranged in a part of the periphery of an opening part 14A of an insulating film 14, and the other part of the periphery is formed as a high tapered part 42. In the low tapered part 41, a taper angle θ1 of a side surface of the opening part 14A is formed smaller than a taper angle θ2 of the high tapered part 42. The disconnection of the second electrode 16 is restrained by arranging the low tapered part 41, and the leakage current via the organic layer 15 is reduced by the high tapered part 42. The low tapered part 41 is desirably arranged on the side where a no-organic layer area 51 is present between the adjacent opening part 14A and itself among the four sides of the opening part 14A. The low tapered part 41 is desirably formed on the opposed two sides of the opening part 14A.
COPYRIGHT: (C)2010,JPO&INPIT,下面是Display device专利的具体信息内容。

  • 平坦な基板に複数の有機発光素子を備えた表示装置であって、
    前記複数の有機発光素子の各々は、第1電極と、前記第1電極に対応して開口部を有する絶縁膜と、少なくとも前記開口部内の前記第1電極上に形成され、発光層を含む複数の層よりなる有機層と、第2電極とを順に有し、
    前記絶縁膜は、前記開口部の周囲の一部に、前記開口部の側面が前記基板の平坦面に対してなす傾斜角が、前記開口部の周囲の他の部分よりも小さい低テーパ部を有する ことを特徴とする表示装置。
  • 前記開口部は複数の辺を含む平面形状を有し、
    前記低テーパ部は、前記開口部の複数の辺のうち、隣接する開口部との間に前記有機層が形成されていない領域が存在する辺に設けられている ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  • 前記低テーパ部は、前記開口部の対向する二つの辺に形成されている ことを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  • 前記開口部は複数の辺を含む平面形状を有し、
    前記低テーパ部は、前記開口部の複数の辺のうち、隣接する開口部との間に前記有機層のうち少なくとも前記発光層が重なり合う領域が存在する辺に設けられている ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  • 说明书全文

    本発明は、有機発光素子を備えた表示装置に関する。

    有機発光素子は、基板に、第1電極,発光層を含む有機層および第2電極を順に有し、第1電極と第2電極との間に直流電圧を印加すると発光層において正孔−電子再結合が起こり、光を発生するものである。 各素子の間には、それらを隔てるための絶縁膜が設けられている。 絶縁膜には、第1電極に対応して開口部が設けられており、開口部の側面は、通常、基板の平坦面に対して傾斜(テーパ角)がつけられている。

    従来、絶縁膜の形状については、(1)傾斜角を小さくする(例えば、特許文献1参照。)こと、および(2)傾斜角を垂直に近くする(例えば、特許文献2参照。)ことが提案されている。

    特開平11−97182号公報

    特許第3247388号明細書

    特開2007−148129号公報

    しかしながら、(1)のように傾斜角が全体に小さい場合、有機発光素子を容量として活用する駆動回路を用いたとき(例えば、特許文献3参照。)に、ドライブトランジスタの閾値電圧の補正動作中に有機層を介して第1電極から第2電極に微小な漏れ電流が流れることにより、ドライブトランジスタのソース電位がずれてしまい、その結果、輝度ムラを生じてしまうという問題があった。

    一方、(2)のように傾斜角が全体に高い場合、第2電極が断線してしまい発光しなくなってしまうおそれがあった。

    本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、第2電極の断線を抑えると共に、有機層を介した漏れ電流を低減させることができる表示装置を提供することにある。

    本発明による表示装置は、平坦な基板に複数の有機発光素子を備えたものであって、複数の有機発光素子の各々は、第1電極と、第1電極に対応して開口部を有する絶縁膜と、少なくとも開口部内の第1電極上に形成され、発光層を含む複数の層よりなる有機層と、第2電極とを順に有し、絶縁膜は、開口部の周囲の一部に、開口部の側面が基板の平坦面に対してなす傾斜角が、開口部の周囲の他の部分よりも小さい低テーパ部を有するものである。

    ここに「傾斜角」とは、開口部の側面の端から厚みの最も厚い部分に至るまでの各点における傾斜角のうち最大の角度をいう。

    本発明の表示装置では、絶縁膜が、開口部の周囲の一部に、開口部の側面が基板の平坦面に対してなす傾斜角が、開口部の周囲の他の部分よりも小さい低テーパ部を有しているので、低テーパ部以外の部分では、傾斜角が大きくなっており、有機層を介した漏れ電流が低減される。 一方、低テーパ部では、第2電極の断線が抑えられる。

    本発明の表示装置によれば、絶縁膜が、開口部の周囲の一部に、開口部の側面が基板の平坦面に対してなす傾斜角が、開口部の周囲の他の部分よりも小さい低テーパ部を有するようにしたので、第2電極の断線を抑えることができると共に、有機層を介した漏れ電流を低減させることができる。 特に、有機発光素子を容量として活用する駆動回路を用いた場合に好適であり、輝度ムラの発生を抑制することが可能となる。

    以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。

    (第1の実施の形態)
    図1は、本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の構成を表すものである。 この表示装置は、極薄型の有機発光カラーディスプレイ装置などとして用いられるものであり、例えば、ガラス,シリコン(Si)ウェハあるいは樹脂などよりなる基板11の上に、後述する複数の有機発光素子10R,10G,10B(以下、「有機発光素子EL」と総称する。)がマトリクス状に配置されてなる表示領域110が形成されると共に、この表示領域110の周辺に、信号部である平セレクタ121と、スキャナ部であるライトスキャナ131、ドライブスキャナ132および電源ラインスキャナ133とが形成されたものである。

    表示領域110において、列方向には信号線SLが複数配置され、行方向には走査線WS,DSおよび電源ラインVLが複数配置されている。 各信号線SLと各走査線WS,DSとの交差点に、有機発光素子EL(10R,10G,10Bのいずれか一つ(サブピクセル))を含む画素回路140が設けられている。 各信号線SLは、水平セレクタ121に接続され、この水平セレクタ121から信号線SLに映像信号Sigが供給される。 各走査線WSは、ライトスキャナ131に接続されると共に、各走査線DSは、ドライブスキャナ132に接続されている。 各電源ラインVLは、電源ラインスキャナ133に接続されている。

    図2は、画素回路140の一例を表したものである。 画素回路140は、サンプリングトランジスタT1およびドライブトランジスタT5と、その間の画素容量C1と、ドライブトランジスタT5およびカソード電位(Vcat)の間に接続された有機発光素子ELと、ドライブトランジスタT5と電源ラインVLとの間に接続されたスイッチングトランジスタT4とを有するアクティブ型の駆動回路である。

    サンプリングトランジスタT1は、走査線WSから供給される制御信号に応じて導通し、信号線SLから供給された映像信号Sigの信号電位Vsigを画素容量C1にサンプリングするものである。 画素容量C1は、サンプリングされた映像信号Sigの信号電位Vsigに応じてドライブトランジスタT5のゲートGとソースS間に入電圧Vgsを印加するものである。 ドライブトランジスタT5は、入力電圧Vgsに応じた出力電流Idsを有機発光素子EL(10R,10G,10B)に供給するものである。 有機発光素子ELは、出力電流Idsにより、映像信号Sigの信号電位Vsigに応じた輝度で発光するようになっている。 スイッチングトランジスタT4は、走査線DSから供給される制御信号に応じて導通し、発光期間中にはドライブトランジスタT5を電源ラインVLに接続し、非発光期間中には非導通状態となってドライブトランジスタT5を電源ラインVLから切り離すものである。

    ここで、有機発光素子ELに供給される出力電流Idsは、ドライブトランジスタT5の閾電圧Vthに対して依存性を有する。 そこで、ライトスキャナ131およびドライブスキャナ132は、この出力電流Idsの閾電圧Vthに対する依存性をキャンセルするため、画素容量C1に補正をかける補正動作と、補正された画素容量C1に映像信号Vsigの信号電位Vsigを書き込むサンプリング動作とを実行するようになっている。 水平セレクタ121は、補正動作中は信号線SLに固定電位Vofsを供給し、その後、サンプリング動作に合わせて信号電位Vsigに切り替える。 また、電源ラインスキャナ133は、補正動作中は、発光期間中に供給する通常の電源電位Vccから、補正動作に必要な電位Vssに切り替える。

    図3は、表示領域110の断面構成を表したものである。 表示領域110には、赤色の光を発生する有機発光素子10Rと、緑色の光を発生する有機発光素子10Gと、青色の光を発生する有機発光素子10Bとが、順に全体としてマトリクス状に形成されている。 なお、有機発光素子10R,10G,10Bは短冊形の平面形状を有し、隣り合う有機発光素子10R,10G,10Bの組み合わせが一つの画素(ピクセル)を構成している。

    有機発光素子10R,10G,10Bは、それぞれ、基板11の側から、上述した画素回路140、平坦化層12、陽極としての第1電極13、絶縁膜14、後述する発光層15Cを含む有機層15、および陰極としての第2電極16がこの順に積層された構成を有している。 また、基板11には、第1電極13とは電気的に絶縁された補助配線17が形成されており、この補助配線17と第2電極16とが電気的に接続されている。

    このような有機発光素子10R,10G,10Bは、必要に応じて、窒化ケイ素(SiN)または酸化ケイ素(SiO)などの保護膜18により被覆され、更にこの保護膜18上に、熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂などの接着層20を間にしてガラスなどよりなる封止用基板31が全面にわたって貼り合わされることにより封止されている。 封止用基板31には、必要に応じてカラーフィルタ32およびブラックマトリクスとしての光遮蔽膜(図示せず)が設けられていてもよい。

    画素回路140および配線等は、平坦化層12に設けられた接続孔12Aを介して第1電極13に電気的に接続されている。

    平坦化層12は、画素回路140が形成された基板11の表面を平坦化するためのものであり、微細な接続孔12Aが形成されるためパターン精度が良い材料により構成されていることが好ましい。 平坦化層12の構成材料としては、例えば、ポリイミド等の有機材料、あるいは酸化シリコン(SiO 2 )などの無機材料が挙げられる。

    第1電極13は、有機発光素子10R,10G,10Bの各々に対応して形成されている。 また、第1電極13は、発光層で発生した光を反射させる反射電極としての機能を有しており、できるだけ高い反射率を有するようにすることが発光効率を高める上で望ましい。 第1電極13は、例えば、厚みが100nm以上1000nm以下、具体的には200nm程度であり、アルミニウム(Al)あるいはアルミニウム(Al)を含む合金、または、銀(Ag)あるいは銀(Ag)を含む合金により構成されている。 また、第1電極13は、クロム(Cr),チタン(Ti),鉄(Fe),コバルト(Co),ニッケル(Ni),モリブデン(Mo),銅(Cu),タンタル(Ta),タングステン(W),白金(Pt)あるいは金(Au)などの他の金属元素の単体または合金により構成されていてもよい。

    絶縁膜14は、第1電極13と第2電極16との絶縁性を確保すると共に発光領域を正確に所望の形状にするためのものであり、例えば、感光性のアクリル,ポリイミド,ポリベンズオキサゾールなどの有機材料により構成されている。 絶縁膜14は、第1電極13の発光領域および補助配線17に対応して開口部14A,14Bをそれぞれ有している。

    図4は、有機層15の断面構成を表したものである。 有機層15は、少なくとも絶縁膜14の開口部14A内の第1電極13上に形成されており、発光が生じるのは開口部14Aのみであるが、絶縁膜14の上にも連続して設けられていてもよい。 有機層15は、例えば、第1電極13の側から順に、正孔注入層15A,正孔輸送層15B,発光層15Cおよび電子輸送層15Dを積層した構成を有するが、これらのうち発光層15C以外の層は必要に応じて設ければよい。 また、有機層15は、有機発光素子10R,10G,10Bの発光色によってそれぞれ構成が異なっていてもよい。 正孔注入層15Aは、正孔注入効率を高めるためのものであると共に、リークを防止するためのバッファ層である。 正孔輸送層15Bは、発光層15Cへの正孔輸送効率を高めるためのものである。 発光層15Cは、電界をかけることにより電子と正孔との再結合が起こり、光を発生するものである。 電子輸送層15Dは、発光層15Cへの電子輸送効率を高めるためのものである。 なお、電子輸送層15Dと第2電極16との間には、LiF,Li 2 Oなどよりなる電子注入層(図示せず)を設けてもよい。

    有機発光素子10Rの正孔注入層15Aは、例えば、厚みが1nm以上300nm以下であり、アザトリフェニレン誘導体,4,4',4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)あるいは4,4',4”−トリス(2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)により構成されている。 有機発光素子10Rの正孔輸送層15Bは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、ビス[(N−ナフチル)−N−フェニル]ベンジジン(α−NPD)により構成されている。 有機発光素子10Rの発光層15Cは、例えば、厚みが10nm以上100nm以下であり、8−キノリノールアルミニウム錯体(Alq 3 )に2,6−ビス[4−[N−(4−メトキシフェニル)−N−フェニル]アミノスチリル]ナフタレン−1,5−ジカルボニトリル(BSN−BCN)を40体積%混合したものにより構成されている。 有機発光素子10Rの電子輸送層15Dは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、Alq 3により構成されている。

    有機発光素子10Gの正孔注入層15Aは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、m−MTDATAあるいは2−TNATAにより構成されている。 有機発光素子10Gの正孔輸送層15Bは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、α−NPDにより構成されている。 有機発光素子10Gの発光層15Cは、例えば、厚みが10nm以上100nm以下であり、Alq 3にクマリン6(Coumarin6)を3体積%混合したものにより構成されている。 有機発光素子10Gの電子輸送層15Dは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、Alq 3により構成されている。

    有機発光素子10Bの正孔注入層15Aは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、m−MTDATAあるいは2−TNATAにより構成されている。 有機発光素子10Bの正孔輸送層15Bは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、α−NPDにより構成されている。 有機発光素子10Bの発光層15Cは、例えば、厚みが10nm以上100nm以下であり、スピロ6Φ(spiro6Φ)により構成されている。 有機発光素子10Bの電子輸送層15Dは、例えば、厚みが5nm以上300nm以下であり、Alq 3により構成されている。

    第2電極16は、有機発光素子10R,10G,10Bに共通に形成され、例えば、厚みが5nm以上50nm以下であり、アルミニウム(Al),マグネシウム(Mg),カルシウム(Ca),ナトリウム(Na)などの金属元素の単体または合金により構成されている。 中でも、マグネシウムと銀との合金(MgAg合金)、またはアルミニウム(Al)とリチウム(Li)との合金(AlLi合金)が好ましい。 また、第2電極16は、ITO(インジウム・スズ複合酸化物)またはIZO(インジウム・亜鉛複合酸化物)により構成されていてもよい。

    補助配線17は、第2電極16における電圧降下を抑制するものであり、有機発光素子10R,10G,10Bの隙間に形成されている。 補助配線17は、例えば、基板11上の第1電極13と同層に、第1電極13と同一の材料により構成されている。 補助配線17を第1電極13と同一の材料により構成することにより、後述する製造工程で補助配線17と第1電極13とを同一工程で形成することができる。 なお、補助配線17の材料および構成は必ずしも第1電極13と同一でなくてもよい。

    図5は、第1電極13および補助配線17と、絶縁膜14との平面的位置関係の一例を表したものである。 図6は、図5のVI−VI線における断面および写真、図7は、図5のVII−VII線における断面および写真をそれぞれ表したものである。 絶縁膜14の開口部14A,14Bは矩形である。 絶縁膜14には、開口部14Aの周囲の一部に、低テーパ部41が設けられている。 この低テーパ部41は、開口部14Aの側面が基板11の平坦面11Aに対してなす傾斜角θ1が、開口部14Aの周囲の他の部分すなわち高テーパ部42の傾斜角θ2よりも小さくなっているものである。 これにより、この表示装置では、第2電極16の断線を抑えると共に、有機層15を介した漏れ電流を低減させることができるようになっている。

    図8は、漏れ電流の流れる経路を模式的に表したものである。 有機層15のうち、第1電極13に接する層の導電性が大きいので、この高導電性層15Eを介して、矢印で示したように、第1電極13と第2電極16の間に漏れ電流Lが流れる。 なお、ここにいう高導電性層15Eは、有機層15の積層構成により異なるが、図4に示した正孔注入層15Aまたは正孔輸送層15Bに相当するものである場合が多い。 また、図示しないが、第1電極13を陰極、第2電極16を陽極とした場合には、高導電性層15Eは、電子注入層または電子輸送層に相当することもある。

    次に、図9に基づいて、絶縁膜14の開口部14Aの傾斜角により漏れ電流の大きさが変わることを説明する。 有機層15は、蒸着法などにより成膜される。 蒸着法では、成膜される材料の粒子は基板11に対し垂直方向からの飛翔成分が多い。 そのため、開口部14Aの側面での高導電性層15Eの厚みt1は、開口部14A内の平坦な部分での厚みをt0、傾斜角をθとすると、t1≒t0×cosθとなる。 つまり、開口部14Aの側面では高導電性層15Eの厚みが薄くなり、その分抵抗が上がり、傾斜角θと厚みとによっては、薄くなりすぎて連続的な膜が形成されず絶縁化される(いわゆる「段切れ」がおきる)。 このように、傾斜角θによって、高導電性層15Eの導電性を制御することが可能である。

    ここで、開口部14Aの傾斜角θを大きくすると、漏れ電流の原因となる高導電性層15Eを段切れさせ、漏れ電流を防ぐことができる一方で、第2電極16も段切れしてしまうという問題が生じるおそれがある。 そこで、開口部14Aの周囲の大半は傾斜角θの大きい高テーパ部42とし、傾斜角θの小さい低テーパ部41を部分的に設けることにより、漏れ電流を低減すると共に第2電極16の非導通化を抑えることが可能となる。 低テーパ部41の幅wは、小さいほうが漏れ電流を小さくすることができ、例えば3μmないし5μm程度であることが望ましい。

    ここに「傾斜角」とは、開口部14Aの側面の端から厚みの最も厚い部分に至るまでの各点における傾斜角のうち最大の角度をいう。 例えば、図10に示したように、低テーパ部41において、大部分が小さい傾斜角θ11になっていても、一部のみが大きな傾斜角θ12となっていた場合、大きな傾斜角θ12の部分で段切れがおきる可能性があるからである。

    なお、高テーパ部42における傾斜角θ2は、例えば60°以上、低テーパ部41における傾斜角θ1は、例えば30°以下とすることができるが、必ずしもこれに限定されない。

    一方、補助配線17用の開口部14Bでは、開口部14Aと同様に、周囲の一部に低テーパ部41が設けられていてもよいが、全周に低テーパ部41が設けられていることが好ましい。 第2電極16と補助配線17とのコンタクト抵抗を良好に保つためである。

    低テーパ部41は、開口部14Aの四辺のうち、隣接する開口部14Aとの間に有機層15が形成されていない有機層無し領域51が存在する辺に設けられていることが好ましい。 以下、図11ないし図13を参照して、その理由について説明する。

    図11は、絶縁膜14と有機層15との平面的位置関係の一例を表したものである。 絶縁膜14の開口部14Aは、有機発光素子10R,10G,10Bの発光寿命を延ばすため、第1電極13に対する開口率をなるべく大きくする必要がある。 このため、R,G,B各色の有機層15は、開口部14Aの長辺では、部分的に重なり合うように形成されることになる。 また、有機層15は、補助配線17と第2電極16との接続孔となる開口部14Bを回避して形成されている。 このため、開口部14Aの短辺では、有機層15は重なり合わず、隣接する開口部14Aとの間に有機層無し領域51が存在している。

    図12は、図11のXII−XII線における断面構造、図13は、図11のXIII−XIII線における断面構造をそれぞれ表したものである。 漏れ電流の経路は、図12に示した場合(有機層15が重なり合わない辺)と、図13に示した場合(有機層15が重なり合った辺)との二つがある。 漏れ電流の大きさは、その経路の長さ、つまり高導電性層15E中の距離に比例して増減する。 そのため、図14に示したように有機層15の成膜位置が横方向(左右方向)にばらついた場合に、有機層15が重なり合った辺では成膜位置精度によって漏れ電流が大幅に変化し、表示領域110内で漏れ電流が不均一になり、輝度ムラの原因となってしまうおそれがある。 よって、低テーパ部41は、有機層15が重なり合わない辺、すなわち隣接する開口部14Aとの間に有機層無し領域51が存在する辺に設けられているほうが、成膜位置精度による漏れ電流の変化を小さくすることができる。

    また、低テーパ部41は、開口部14Aの対向する二つの辺に形成されていることが好ましい。 なぜなら、有機層15の成膜位置は、図14のように横方向(左右方向)にずれるだけでなく、縦方向(上下方向)にずれる場合もある。 低テーパ部41を、対向する二つの辺のうち一方だけに設けた場合には、成膜位置が縦方向にずれると、漏れ電流が大幅に変化し、表示領域110内で漏れ電流が不均一になり、輝度ムラの原因となってしまうおそれがある。 これに対して、低テーパ部41が対向する二つの辺の両方に設けられていれば、成膜位置が縦方向にずれた場合にも、一画素単位でみれば漏れ電流の経路の合計長さ(L1+L2)を常に一定にすることができる。 よって、表示領域110内で漏れ電流を均一化することができ、輝度ムラを抑えることが可能となる。

    この表示装置は、例えば次のようにして製造することができる。

    まず、上述した材料よりなる基板11の上に画素回路140を形成したのち、基板11の全面に感光性樹脂を塗布し、露光および現像することにより、平坦化層12および接続孔12Aを形成し、焼成する。

    次いで、例えばスパッタ法により、第1電極13および補助配線17を形成するための金属膜を形成し、フォトリソグラフィおよびエッチングによりパターニングして、第1電極13および補助配線17を形成する。

    続いて、基板11の全面にわたり上述した材料よりなるポジ型感光性樹脂を塗布し、投影型露光機およびフォトマスクを用いて、絶縁膜14の開口部14Aおよび開口部14Bとなる部分に近紫外線を照射し感光させる。 この際、開口部14Aの開口端の一部に、開口部14Aの露光量よりも小さい露光量で近紫外線を照射させる(以下、ハーフ露光という。)。 これにより、ハーフ露光した部分の傾斜角θ1が他の部分の傾斜角θ2よりも小さくなり、低テーパ部41が形成される。 傾斜角θ2の大きな部分は高テーパ部42となる。

    そののち、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)などの現像液を用いて現像を行い、例えばN 2中で230℃、30分間焼成することにより、絶縁膜14を形成する。

    そののち、例えば蒸着法により、上述した材料よりなる有機層15を形成する。 その際、有機層15は、各色別のシャドウマスクを用いて補助配線17上を回避して形成する。

    有機層15を形成したのち、例えば蒸着法により、電子注入層および第2電極16を成膜し、第2電極16と補助配線17とを電気的に接続する。 なお、電子注入層および第2電極16は、有機発光素子10R,10G,10B共通に形成する。 以上により、有機発光素子10R,10G,10Bが形成される。

    第2電極16を形成したのち、有機発光素子10R,10G,10Bを、上述した材料よりなる保護膜18で覆い、この保護膜18の上に、接着層20を形成する。 続いて、カラーフィルタ32が設けられ、上述した材料よりなる封止用基板31を用意し、有機発光素子10R,10G,10Bが形成された基板11と封止用基板31とを接着層20を間にして貼り合わせる。 以上により、図1ないし図4に示した表示装置が完成する。

    この表示装置では、走査線WSから供給される制御信号に応じてサンプリングトランジスタT1が導通し、信号線SLから供給された映像信号Sigの信号電位Vsigが画素容量C1にサンプリングされる。 この信号電位Vsigに応じてドライブトランジスタT5のゲートGとソースS間に入力電圧Vgsが印加され、これに応じた出力電流Idsが有機発光素子EL(10R,10G,10B)に供給される。 有機発光素子ELは、出力電流Idsにより、映像信号Sigの信号電位Vsigに応じた輝度で発光する。 この光は、第2電極16,カラーフィルタ32および封止用基板31を透過して取り出される。

    このとき、出力電流Idsの閾電圧Vthに対する依存性をキャンセルするため、信号電位Vsigを画素容量C1にサンプリングする前に、ドライブトランジスタT5の閾電圧Vthに相当する電圧を画素容量C1に書き込む補正動作を行う。 その際、図15に示したように、有機発光素子ELの等価回路はダイオードTelと容量Celとで表されるため、有機発光素子ELの漏れ電流がドライブトランジスタT5に流れる電流よりもかなり小さければ、ドライブトランジスタT5の電流は、画素容量C1と有機発光素子ELの容量Celとを充電するために使われる。

    ここでは、絶縁膜14の開口部14Aの周囲の一部に低テーパ部41が設けられており、この低テーパ部41の傾斜角θ1が、低テーパ部41以外の高テーパ部42の傾斜角θ2よりも小さくなっている。 よって、高テーパ部42では、有機層15を介した漏れ電流が低減され、上述したような有機発光素子ELを容量Celとして活用する補正動作が良好に行われ、輝度ムラなどの不良が抑制される。 一方、低テーパ部41では、第2電極16の断線が抑えられ、発光しない等の欠陥が抑制される。

    このように本実施の形態では、絶縁膜14の開口部14Aの周囲の一部に低テーパ部42を設け、この低テーパ部41の傾斜角θ1を、低テーパ部41以外の高テーパ部42の傾斜角θ2よりも小さくするようにしたので、第2電極16の断線を抑えることができると共に、有機層15を介した漏れ電流を低減させることができる。 特に、有機発光素子ELを容量Celとして活用する駆動回路を用いた場合に好適であり、輝度ムラの発生を抑制することが可能となる。

    特に、低テーパ部41を、開口部14Aの四辺のうち、隣接する開口部14Aとの間に有機層無し領域51が存在する辺に設けるようにすれば、成膜位置精度による漏れ電流の変化を小さくすることができる。

    また、特に、低テーパ部41を、開口部14Aの対向する二つの辺に形成すれば、成膜位置がずれた場合にも、一画素単位でみれば漏れ電流の経路の合計長さ(L1+L2)を常に一定にすることができる。 よって、表示領域110内で漏れ電流を均一化することができ、輝度ムラを抑えることが可能となる。

    (第2の実施の形態)
    図16は、本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の絶縁膜14と有機層15との平面的位置関係の一例を表したものであり、図17は、図16のXVII−XVII線における断面構造を表したものである。 この表示装置は、低テーパ部41の位置が異なることを除いては、上記第1の実施の形態と同様に構成されている。 よって、対応する構成要素には同一の符号を付して説明する。

    本実施の形態は、有機層15を転写法により形成する場合に適したものである。 具体的には、有機層15の正孔注入層15A,正孔輸送層15Bおよび電子輸送層15Dは、蒸着法により全面に形成されており、発光層15Cは、転写法により各色別に形成されている。 そのため、開口部14Aの長辺では、隣接する開口部14Aとの間に、有機層15のうち発光層15Cのみが重なり合う有機層重なり領域52が存在している。 この有機層重なり領域52では、発光層15Cのみが重なり合っているので、漏れ電流の経路となる高導電層15E(正孔注入層15Aまたは正孔輸送層15B)が第2電極16と接触しておらず、漏れ電流が極めて小さくなる。

    低テーパ部41は、開口部14Aの四辺のうち、隣接する開口部14Aとの間に有機層重なり領域52が存在する辺に設けられている。 これにより、この表示装置では、第2電極16の断線を抑えると共に、有機層15を介した漏れ電流を極めて小さくすることができるようになっている。

    この表示装置は、ハーフ露光の位置を変えることにより低テーパ部41の位置を異ならせること、および有機層15の発光層15Cを転写法により形成することを除いては、第1の実施の形態と同様にして製造することができる。

    この表示装置では、第1の実施の形態と同様にして、映像信号Sigの信号電位Vsigが画素容量C1にサンプリングされ、この信号電位Vsigに応じてドライブトランジスタT5のゲートGとソースS間に入力電圧Vgsが印加され、これに応じた出力電流Idsにより、有機発光素子EL(10R,10G,10B)が映像信号Sigの信号電位Vsigに応じた輝度で発光する。 また、第1の実施の形態と同様にして、信号電位Vsigを画素容量C1にサンプリングする前に、ドライブトランジスタT5の閾電圧Vthに相当する電圧を画素容量C1に書き込む補正動作が行われる。

    ここでは、低テーパ部41が、開口部14Aの四辺のうち、隣接する開口部14Aとの間に有機層重なり領域52が存在する辺に設けられている。 よって、高テーパ部42だけでなく低テーパ部41においても、有機層15を介した漏れ電流が極めて小さくなり、上述したような有機発光素子ELを容量Celとして活用する補正動作が良好に行われ、輝度ムラなどの不良が抑制される。 更に、低テーパ部41では、第2電極16の断線が抑えられ、発光しない等の欠陥が抑制される。

    このように本実施の形態では、低テーパ部41を、開口部14Aの四辺のうち、隣接する開口部14Aとの間に有機層重なり領域52が存在する辺に設けるようにしたので、第1の実施の形態の効果に加えて、低テーパ部41における漏れ電流を極めて小さくすることができる。 特に、有機層15の発光層15Cを転写法により形成する場合に好適であり、輝度ムラの発生を抑制することが可能となる。

    (モジュールおよび適用例
    以下、上記実施の形態で説明した表示装置の適用例について説明する。 上記実施の形態の表示装置は、テレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなど、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器の表示装置に適用することが可能である。

    (モジュール)
    上記実施の形態の表示装置は、例えば、図18に示したようなモジュールとして、後述する適用例1〜5などの種々の電子機器に組み込まれる。 このモジュールは、例えば、基板11の一辺に、封止用基板50および接着層40から露出した領域210を設け、この露出した領域210に、信号線駆動回路120および走査線駆動回路130の配線を延長して外部接続端子(図示せず)を形成したものである。 外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)220が設けられていてもよい。

    (適用例1)
    図19は、上記実施の形態の表示装置が適用されるテレビジョン装置の外観を表したものである。 このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル310およびフィルターガラス320を含む映像表示画面部300を有しており、この映像表示画面部300は、上記各実施の形態に係る表示装置により構成されている。

    (適用例2)
    図20は、上記実施の形態の表示装置が適用されるデジタルカメラの外観を表したものである。 このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部410、表示部420、メニュースイッチ430およびシャッターボタン440を有しており、その表示部420は、上記各実施の形態に係る表示装置により構成されている。

    (適用例3)
    図21は、上記実施の形態の表示装置が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表したものである。 このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体510,文字等の入力操作のためのキーボード520および画像を表示する表示部530を有しており、その表示部530は、上記各実施の形態に係る表示装置により構成されている。

    (適用例4)
    図22は、上記実施の形態の表示装置が適用されるビデオカメラの外観を表したものである。 このビデオカメラは、例えば、本体部610,この本体部610の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ620,撮影時のスタート/ストップスイッチ630および表示部640を有しており、その表示部640は、上記各実施の形態に係る表示装置により構成されている。

    (適用例5)
    図23は、上記実施の形態の表示装置が適用される携帯電話機の外観を表したものである。 この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740,サブディスプレイ750,ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。 そのディスプレイ740またはサブディスプレイ750は、上記各実施の形態に係る表示装置により構成されている。

    以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。 例えば、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件などは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。

    また、上記実施の形態では、有機発光素子10R,10B,10Gの構成を具体的に挙げて説明したが、全ての層を備える必要はなく、また、他の層を更に備えていてもよい。 例えば、上記実施の形態では、開口部14Aが矩形である場合について説明したが、開口部14Aは、矩形に限らず、複数の辺を含む平面形状であればよく、例えば図24に示したような不規則な形状であってもよい。 その場合も、低テーパ部41は、対向する二つの辺に設けるようにすることが可能である。

    本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の構成を表す図である。

    図1に示した画素回路の一例を表す等価回路図である。

    図1に示した表示領域の構成を表す断面図である。

    図3に示した有機層の構成を表す断面図である。

    図3に示した第1電極および補助配線と、絶縁膜との位置関係の一例を表す平面図である。

    図5のVI−VI線における断面図および写真である。

    図5のVII−VII線における断面図および写真である。

    漏れ電流の流れる経路を説明するための断面図である。

    絶縁膜の開口部の傾斜角による漏れ電流の大きさの変化を説明するための断面図である。

    傾斜角の定義を説明するための断面図である。

    図3に示した絶縁膜と有機層との位置関係の一例を表す平面図である。

    図11のXII−XII線における断面図である。

    図11のXIII−XIII線における断面図である。

    図11の有機層の成膜位置がずれた場合を表す平面図である。

    有機発光素子を容量として使用する閾電圧補正動作を表す回路図である。

    本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の表示領域の平面図である。

    図16のXVII−XVII線における断面図である。

    上記実施の形態の表示装置を含むモジュールの概略構成を表す平面図である。

    上記実施の形態の表示装置の適用例1の外観を表す斜視図である。

    (A)は適用例2の表側から見た外観を表す斜視図であり、(B)は裏側から見た外観を表す斜視図である。

    適用例3の外観を表す斜視図である。

    適用例4の外観を表す斜視図である。

    (A)は適用例5の開いた状態の正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態の正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。

    本発明の変形例を表す平面図である。

    符号の説明

    10R,10G,10B…有機発光素子、11…基板、13…第1電極、14…絶縁膜、14A,14B…開口部、15…有機層、16…第2電極、17…補助配線、18…保護膜、20…接着層、31…封止用基板、32…カラーフィルタ、41…低テーパ部、42…高テーパ部、110…表示領域、140…画素駆動回路、Cs…キャパシタ、Tr1…駆動トランジスタ、Tr2…書き込みトランジスタ

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈