【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、各種パーティー、結成式、団結式、学術会議、業界懇親パーティー及び異業種交流会等の会場等で面識のない個人の夫々に、来場した各個人に関係する情報を顔画像と共に迅速且つ容易に知らしめることが出来るだけでなく、来場した各個人の顔画像を各個人に関係する情報と共に所定の条件毎にグループ分けして来場した各個人に知らしめることも出来るという個人情報管理システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記の如く異業種交流会等の会場等において、来場した各個人には、受け付等で参加している各企業の会社案内等が印刷された資料を手渡されるのが通例となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の如く会場等に多数の個人が来場した場合においては、下記の様な問題点があった。 即ち、上記の如く来場する各個人どうしは、その大半が面識がなく、よっていくら受け付等で参加している各企業の会社案内等が印刷された資料を手渡された場合であっても、その会場等で興味を抱いている企業の担当者のみならず役付き者や決済権を有した社長等を多くの人ごみの中から探し出すのは至難のことである。

【０００４】尚、稀に各会場等において、背広の胸元等に個人が持参した名刺を、ホルダーを介して取り付けることで、参加した個人の名札代わりとして用いる場合があるが、如何せん、名刺の文字を確認するには、先ずホルダーを取付けた人の前まで近づき、その後名刺を覗き込むようにしないと名刺に刷られた姓名、会社名、所在地並びに役職等の文字をはっきり確認することは極めて難しい。

【０００５】よって、その確認作業が極めて煩雑であるばかりか、参加及び／又は来場した個人毎の情報収集のみならず目的とする企業関係人や捜し出したい人物等を探し出すのに面識がないことが最大の問題となり、多大な時間や労力を費やすわりにはその目的を達成することが極めて難しいという問題が生じていた。

【０００６】更に、例え会場等で目的とする企業関係人に会えた場合に限らず、一度に多数の個人と名刺交換した場合において、会社名や姓名に対して個々の顔を一致させることは至難のことであり、よって個人毎の情報と顔とが一致しないといった不都合が生じていた。

【０００７】然して、本発明は上記問題を全て解決するものであり、例え各種会場等において、参加及び／又は来場した各個人と面識が一切ない場合であっても、参加及び／又は来場した各個人毎の情報を顔画像と共に入手することで、目的とする企業関係人や捜し出したい人物等を極めて容易且つ迅速に探し出すことが出来るだけでなく、常に会社名や姓名等の個人情報に対して個々の顔を一致させた状態で管理及び編集することが出来るという極めて優れた個人情報管理システムを提供することを課題とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために全く新しい個人情報管理システムを提供すべく以下の手段を講じたものである。

【０００９】即ち、本発明は、個人を識別すべく少なくとも顔の画像情報データに判別手段を対応させて同時に記録することで撮影した多数の個人画像データを蓄積するデジタル画像撮影記録装置２と、該デジタル画像撮影記録装置２を介して蓄積された多数の個人画像データから個人画像のデータベースを構築する個人画像編集装置３とを備えたことから、例え各種会場等において、参加及び／又は来場した各個人と面識が一切ない場合であっても、参加及び／又は来場した各個人毎の情報を顔画像と共に入手することで、目的とする企業関係人や捜し出したい人物等を極めて容易且つ迅速に探し出すことが出来るだけでなく、常に会社名や姓名等の個人情報に対して個々の顔を一致させた状態で管理及び編集することが出来るという利点がある。

【００１０】更に、個人画像編集装置３が、デジタル画像撮影記録装置２を介して蓄積された多数の個人画像データを所定の条件に対応させて組み替え、条件毎の個人画像のデータベースを構築することから、個人画像編集装置３に所定の条件設定を行うだけで、瞬時にその条件に当てはまる個人画像データを全て取り出すことが出来る利点がある。

【００１１】又、所定の条件に対応して組み替えられた個人画像のデータがグループ化されてなる場合には、必要な時に各グループに所属する個人画像のデータの全てをグループ毎に分けて瞬時に取り出すことが出来る利点がある。

【００１２】更に、撮影した多数の個人画像データを蓄積する際、又は蓄積した後、各個人画像データに各個人を特定する文字情報データを添付することから、各個人毎に顔画像と文字情報データとを備えた個人情報を得ることが出来る利点がある。

【００１３】更に、文字情報データが、各個人を撮影する際にその場で得られる名刺10か又は必要事項記入部材から読み取られることから、各種会場等において、参加及び／又は来場した各個人が受け付等において名刺を頂いた際に、少なくとも顔の画像情報データを得ることが可能となり、よって受け付等において面識が一切ない場合であっても、参加及び／又は来場した各個人毎の情報を顔画像と共に極めて効率よく入手することが出来る利点がある。

【００１４】又、個人画像編集装置３が、データベースに構築された各個人画像データをプリントアウトするか又は所定の記録媒体12に書き込み可能な構成にしてなることから、例えば、プリントアウトされた場合には、参加及び／又は来場した各個人と面識が一切ない場合であっても、参加及び／又は来場した各個人毎の情報を顔画像と共にプリントアウトされた印刷物から容易に入手することが出来、よって目的とする企業関係人や捜し出したい人物等を極めて容易且つ迅速に探し出すことが出来るツールとして即時利用することが出来るという利点を有すると共に、各個人画像データが所定の記録媒体12に書き込まれた場合には、常に会社名や姓名等の個人情報に対して個々の顔を一致させた状態で管理及び編集することが出来るという利点がある。

【００１５】更に、プリントアウトされるか又は所定の記録媒体12に書き込まれる各個人画像データが、条件毎にグループ化された構成にしてなることから、必要な時に各グループに所属する個人画像のデータの全てをグループ毎に分けて印刷物として瞬時に取り出すことが出来るだけでなく、個人情報に対して個々の顔を一致させた状態で記録媒体12に書き込まれた各個人画像データをグループ毎に管理及び編集することが出来るという利点がある。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明における個人情報管理システムの一実施形態を図面に従って説明する。 先ず、図１に於いて、１は会場等の受け付近傍に配置される個人情報管理システムを示し、係るシステム１は、少なくとも各個人の顔を撮影可能な画像撮影装置６によって順次撮影される各個人毎のデジタル撮影データに、順次判別コード（判別手段）を判別コード入力装置４を介して対応させて同時に記録することで撮影した多数の個人画像データを判別可能に蓄積するデジタル画像撮影記録装置２と、該デジタル画像撮影記録装置２を介して判別可能に蓄積された多数の個人画像データから個人画像のデータベースを構築する個人画像編集装置３とを主要構成とするものである。

【００１７】尚、上記個人画像編集装置３は、デジタル画像撮影記録装置２を介して蓄積された多数の個人画像データを適宜入力装置（図示せず）を介して入力される所定の条件に対応させて組み替え、条件毎の個人画像のデータベースを構築すべく主記憶部７に記憶する機能を備えてなることから、所定の条件に対応して組み替えられた個人画像のデータをグループ化して分けることも容易である。

【００１８】５は前記撮影した多数の個人画像データを蓄積する際、又は蓄積した後、各個人画像データに各個人を特定すべく受け付で得られる名刺10に刷られた文字情報データを読み込んで個人画像データに添付加工し易いデータ形式で出力する文字情報読込装置を示す。

【００１９】８は個人画像編集装置３のデータベースに構築された各個人画像データと文字情報データの双方を一体化してプリントアウトするためのプリンタを示し、
該プリンタ８によれば、各個人画像データと文字情報データの双方を一体化された各個人毎の印刷物11と所定の条件毎にグループ化されて多数の個人が一枚に開示された印刷物11a の双方をプリントアウト可能な構成にしてなるものである。

【００２０】尚、上記の如くプリントアウトされる印刷物11，11a には、当然のことながら各種タイトルやその他の文字、図柄等が印字可能である。

【００２１】９はデータベースに構築された各個人画像データをＣＤ等の記録媒体12に書き込んで取り出し可能な書込装置を示す。

【００２２】本発明の一実施形態における個人情報管理システムは以上の構成からなるために、例え各種会場等において、参加及び／又は来場した各個人と面識が一切ない場合であっても、参加及び／又は来場した各個人毎の情報を顔画像と共に入手することで、目的とする企業関係人や捜し出したい人物等を極めて容易且つ迅速に探し出すことが出来るだけでなく、常に会社名や姓名等の個人情報に対して個々の顔を一致させた状態で管理及び編集することが出来るという利点がある。

【００２３】更に、個人画像編集装置３が、デジタル画像撮影記録装置２を介して蓄積された多数の個人画像データを所定の条件に対応させて組み替え、条件毎の個人画像のデータベースを構築することから、個人画像編集装置３に所定の条件設定を行うだけで、瞬時にその条件に当てはまる個人画像データを全て取り出すことが出来る利点がある。

【００２４】又、所定の条件に対応して組み替えられた個人画像のデータがグループ化されてなる場合には、必要な時に各グループに所属する個人画像のデータの全てをグループ毎に分けて瞬時に取り出すことが出来る利点がある。

【００２５】更に、撮影した多数の個人画像データを蓄積する際、又は蓄積した後、各個人画像データに各個人を特定する文字情報データを添付することから、各個人毎に顔画像と文字情報データとを備えた個人情報を得ることが出来る利点がある。 尚、蓄積された後の個人画像データに文字情報データを後から添付する場合には、順次撮影された各個人毎のデジタル撮影データに対応して付された判別コードを確認することで各個人毎の顔画像と文字情報データとの対応間違いを回避することが出来る利点がある。

【００２６】更に、文字情報データが、各個人を撮影する際にその場で得られる名刺10か又は必要事項記入部材から読み取られることから、各種会場等において、参加及び／又は来場した各個人が受け付等において名刺を頂いた際に、少なくとも顔の画像情報データを得ることが可能となり、よって受け付等において面識が一切ない場合であっても、参加及び／又は来場した各個人毎の情報を顔画像と共に極めて効率よく入手することが出来る利点がある。

【００２７】又、個人画像編集装置３が、データベースに構築された各個人画像データをプリントアウトするか又は所定の記録媒体12に書き込み可能な構成にしてなることから、例えば、プリントアウトされた場合には、参加及び／又は来場した各個人と面識が一切ない場合であっても、参加及び／又は来場した各個人毎の情報を顔画像と共にプリントアウトされた印刷物から容易に入手することが出来、よって目的とする企業関係人や捜し出したい人物等を極めて容易且つ迅速に探し出すことが出来るツールとして即時利用することが出来るという利点を有すると共に、各個人画像データが所定の記録媒体12に書き込まれた場合には、常に会社名や姓名等の個人情報に対して個々の顔を一致させた状態で管理及び編集することが出来るという利点がある。

【００２８】更に、プリントアウトされるか又は所定の記録媒体12に書き込まれる各個人画像データが、条件毎にグループ化された構成にしてなることから、必要な時に各グループに所属する個人画像のデータの全てをグループ毎に分けて印刷物として瞬時に取り出すことが出来るだけでなく、個人情報に対して個々の顔を一致させた状態で記録媒体12に書き込まれた各個人画像データをグループ毎に管理及び編集することが出来るという利点がある。

【００２９】尚、上記実施形態において、個人情報管理システム１は、画像撮影装置６及び判別コード入力装置４を備えたデジタル画像撮影記録装置２と個人画像編集装置３とを主要構成とした一体型の装置であるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えばデジタル画像撮影記録装置２と個人画像編集装置３とが別々に設けられて通信手段等を介して接続される構成であってもよく、又この場合において、デジタル画像撮影記録装置２に代わって、市販されているデジタルカメラやデジタルビデオを応用してもよい。

【００３０】よって、デジタルカメラを用いた場合には、難しい説明なしに誰でも簡単に参加及び／又は来場した各個人を撮影することが出来るという利便性を有すると共に、デジタルビデオを用いた場合には、顔画像撮影時に内蔵されているデジタルカメラ機能を用いて顔画像を撮影することも出来るが、撮影の際に動画像のみならず音声等も同時に記録することも可能となり、よって個人画像データに動画像や音声等も個人情報として添付することが出来る利点がある。

【００３１】更に、デジタルビデオを用いた場合には、
光学系の標準ズーム以外に高倍率のデジタルズームを用いることが出来、よって撮影ポイントが比較的距離を有してなる場合であっても、顔画像を撮影することが出来る利点がある。

【００３２】更に、文字情報データは、各個人を撮影する際にその場で得られる名刺10から読み取られる構成にしてなるが、必ずしも名刺10に限定されるものではなく、例えば、受け付等で渡される所定の用紙等の必要事項記入部材から個人毎の文字情報データを読み取ってもよいが、受け付時のみならず撮影時の作業効率等を重んずれば、会社勤め等をしている大半の誰でもが所有している名刺から各個人の文字情報データを得るのが処理速度のうえでもっとも好ましい。

【００３３】更に、個人画像編集装置３は、データベースに構築された各個人画像データをＣＤ等の記録媒体12
に書き込み可能であるが、記録媒体12の形式もＣＤ等に限るものではなく、例えばＭＤ、ＺＩＰ、ＭＯ、ＤＶ
Ｄ、ＦＤ等何れの記録媒体12であってもよく、要は個人画像編集装置３によって各個人が必要とする画像形式に対応した記録媒体12に個人の情報を書き込んで取り出すことが出来る構成であればよい。

【００３４】更に、個人画像編集装置３が、データベースに構築された各個人画像データを印刷物としてプリントアウトする場合において、該印刷物にて開示される顔画像は、写真画像であるのが識別性の上からは好ましいが、本来の顔画像を縮小してサムネイル形式で打ち出してもよく、この場合には、印刷物をより小さく設定して使い易い資料として用いることが出来る利点がある。

【００３５】而して、要は個人情報管理システムが、個人を識別すべく少なくとも顔の画像情報データに判別手段を対応させて同時に記録することで撮影した多数の個人画像データを蓄積するデジタル画像撮影記録装置と、
該デジタル画像撮影記録装置を介して蓄積された多数の個人画像データから個人画像のデータベースを構築する個人画像編集装置とを備えていれば、デジタル画像撮影記録装置及び個人画像編集装置の具体的な構造、形状、
機能等も決して限定されるものではなく、更に係る個人情報管理システムの適用先も得意先様の招待パーティー、社長就任パーティー、周年記念パーティーのみならず結婚披露宴等に用いることも勿論可能であり、具体的な適用先も一切限定されないのは言うまでもない。

【００３６】

【発明の効果】叙上の様に、本発明の個人情報管理システムによれば、例え各種会場等において、参加及び／又は来場した各個人と面識が一切ない場合であっても、参加及び／又は来場した各個人毎の情報を顔画像と共に入手することで、目的とする企業関係人や捜し出したい人物等を極めて容易且つ迅速に探し出すことが出来るだけでなく、常に会社名や姓名等の個人情報に対して個々の顔を一致させた状態で管理及び編集することが出来るという極めて優れた個人情報管理システムを提供することが出来るという格別な効果を有するに至った。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における個人情報管理システムの一実施形態を示すシステム構成図。

【符号の説明】

１…個人情報管理システム ２…デジタル画像撮影記録装置 ３…個人画像編集装置 ４…判別コード入力装置 ５…文字情報読込装置 ６…画像撮影装置 ７…主記憶部 ８…プリンタ ９…書込装置 １０…名刺 １２…記録媒体