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ゲート駆動回路

阅读:361发布:2024-02-29

专利汇可以提供ゲート駆動回路专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】誤点弧を防止でき且つスイッチング動作の高速化を実現できるゲート駆動回路を提供する。【解決手段】ゲート駆動回路1は、ローサイドスイッチLSのゲート 端子 Gに正電圧V1と負電圧V2とを選択的に印加する電圧供給部3と、電圧供給部3の出 力 端4BとローサイドスイッチLSのゲート端子Gとの間に接続されたゲート抵抗Rgと、接続制御 信号 がハイレベルになるとこのゲート抵抗Rgをバイパスする導通路を形成する接続用スイッチSW1と、ローサイドスイッチLSのゲート端子Gに負電圧V2が印加されている場合におけるゲート電圧VGが、ローサイドスイッチLSのしきい値電圧Vthよりも低い設定電圧VSを超えると、接続制御信号を接続用スイッチSW1が閉となる前記動作レベルに変更する監視回路5を備える。【選択図】図1,下面是ゲート駆動回路专利的具体信息内容。

  • 電圧駆動型半導体素子を駆動するゲート駆動回路であって、
    前記電圧駆動型半導体素子のゲート端子に正電圧と負電圧とを選択的に印加する電圧供給部と、
    前記電圧供給部の出力端と前記電圧駆動型半導体素子のゲート端子との間に接続されたゲート抵抗と、
    接続制御信号がスイッチを閉とする動作レベルになると、前記ゲート抵抗を迂回する導通路を導通状態にする接続用スイッチと、
    前記電圧駆動型半導体素子のゲート端子に負電圧が印加されている場合におけるゲート電圧を監視し、このゲート電圧が、該電圧駆動型半導体素子のゲートしきい値電圧よりも低い設定電圧を超えると、前記接続制御信号を前記動作レベルに変更する監視手段と、
    を備えることを特徴とするゲート駆動回路。
  • 前記接続用スイッチは、前記ゲート抵抗に並列接続され、前記接続制御信号が前記動作レベルになると該ゲート抵抗をバイパスする導通路を導通状態にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のゲート駆動回路。
  • 前記接続用スイッチは、一端が前記ゲート抵抗の前記電圧駆動型半導体素子のゲート端子側の端子に接続され、他端が基準電位点の端子に接続され、前記接続制御信号が前記動作レベルになると該ゲート抵抗とは別の導通路を導通状態にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のゲート駆動回路。
  • 前記電圧供給部の出力端と前記電圧駆動型半導体素子のゲート端子との間には、オフ用ラインとオン用ラインとが並列形成され、
    前記オフ用ラインは、前記ゲート抵抗としてのゲートオフ抵抗と、カソードを前記電圧供給部の出力端に向けてこのゲートオフ抵抗に直列接続された第1ダイオードとを有し、
    前記オン用ラインは、ゲートオン抵抗と、アノードが前記電圧供給部に向けてこのゲートオン抵抗に直列接続された第2ダイオードとを有し、
    前記接続用スイッチは前記ゲートオフ抵抗に並列接続されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のゲート駆動回路。
  • 前記電圧駆動型半導体素子としての第1素子と直列接続された他の電圧駆動型半導体素子としての第2素子を備え、
    前記監視手段は、前記第1素子のゲート電圧が前記設定電圧を超えるか否かを監視することに代えて、前記第2素子のゲート電圧を監視し、前記第2素子のゲート電圧がしきい値電圧である判定電圧を超えると、前記第1素子の前記接続用スイッチへの前記接続制御信号を前記動作レベルに変更する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のゲート駆動回路。
  • 前記接続用スイッチは、スイッチング素子であり、
    前記スイッチング素子と前記電圧供給部の出力端との間に、前記電圧供給部からの電流が前記スイッチング素子に流れることを阻止する逆流防止素子を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のゲート駆動回路。
  • 前記監視手段は、予め設定された所定時間が経過するまでの間、又は、前記設定電圧よりも低い第1下限電圧に低下するまでの間、前記接続用スイッチへの前記接続制御信号の前記動作レベルを維持する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のゲート駆動回路。
  • 说明书全文

    本発明は、電圧駆動型半導体素子を駆動するゲート駆動回路に関する。

    インバータやコンバータに用いられるハーフブリッジ回路の直列接続されたハイサイドスイッチとローサイドスイッチ(両者ともに電圧駆動型半導体素子)は、ゲート駆動回路により駆動制御される。 電圧駆動型半導体素子としては、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)やIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などがある。

    例えばIGBTで構成されたハーフブリッジ回路のハイサイドスイッチがターンオンするときに、ローサイドスイッチに高dV/dtが発生する。 かかる高dV/dtによる電流が、ローサイドスイッチのコレクタ・ゲート間の寄生ミラー容量C CGを介してゲート抵抗に流れ、ゲート抵抗による電圧が発生する。 この電圧が、IGBTのゲートしきい値電圧を超えると、ローサイドスイッチが誤点弧(セルフターンオン)し、電源短絡を引き起こす。 この誤点弧は、ローサイドスイッチがターンオンするときハイサイドスイッチにも見られる。 なお、IGBT以外のN型のMOSFETやP型のMOSFET等の場合も同様に誤点弧が生じ得る。

    そこで、特許文献1のゲート駆動回路は、ローサイドスイッチを構成するMOSFETのゲート端子から電荷を引き抜くための別のスイッチング素子を備える。 ハイサイドスイッチがターンオンするときに、スイッチング素子をオン動作させて、ローサイドスイッチのMOSFETのゲート端子から電荷を引き抜くことで、MOSFETの誤点弧を抑制している。

    また、特許文献2のゲート駆動回路は、例えばIGBTのゲート・エミッタ間に負電圧を印加する負電源供給回路を備え、IGBTのゲート電源を2電源(正負電源)供給とする。 IGBTのオフ時にゲート端子に負電源供給することにより、オフ状態のIGBTのコレクタ電圧の急激な上昇により生じるゲート電圧上昇による誤点弧を抑制している。

    特開2012−44836号公報

    特許第5130310号公報

    しかしながら、特許文献1のゲート駆動回路では、スイッチング素子の電荷引き抜き能を低くすることで、MOSFETのドレイン・ソース電圧の立ち上がり速度を抑えており、スイッチング動作を高速化することができない。

    また、ワイドギャップ半導体(SiC(シリコン・カーバイド)やGaN(ガリウムナイトライド)など)を用いたパワー用スイッチング素子は、スイッチング損失を低減するために、ゲートしきい値電圧を低くしているものがある。 このようなゲートしきい値電圧の低い素子を特許文献1のゲート駆動回路によりゲート駆動制御すると、誤点弧が生じることがある。

    また特許文献2のゲート駆動回路では、IGBTのオフ時にゲート端子に負電源を供給し、オフ電圧を下げることで、ゲートしきい値電圧までのマージンを取ることができる。 しかし、ワイドギャップ半導体を用いた高速スイッチング動作が可能なパワー用スイッチング素子は、スイッチング動作を高速化するに連れてdV/dtも大きくなり、ゲート抵抗による電圧降下が大きくなる。 その結果、この電圧が、マージン分を超えて、ゲートしきい値電圧を超えることとなり、誤点弧が生じる。

    このように、スイッチング動作の高速化と誤点弧とはトレードオフの関係にある。 つまり、スイッチング素子の高周波動作のためにはスイッチング動作の高速化が必要であるが、スイッチング動作を高速化すると高dV/dtが生じて、誤点弧が生じる。

    本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、誤点弧を防止でき且つスイッチング動作の高速化を実現できるゲート駆動回路を提供することを目的とする。

    上記目的を達成するため、本発明に係るゲート駆動回路は、
    電圧駆動型半導体素子を駆動するゲート駆動回路であって、
    前記電圧駆動型半導体素子のゲート端子に正電圧と負電圧とを選択的に印加する電圧供給部と、
    前記電圧供給部の出力端と前記電圧駆動型半導体素子のゲート端子との間に接続されたゲート抵抗と、
    接続制御信号がスイッチを閉とする動作レベルになると、前記ゲート抵抗を迂回する導通路を導通状態にする接続用スイッチと、
    前記電圧駆動型半導体素子のゲート端子に負電圧が印加されている場合におけるゲート電圧を監視し、このゲート電圧が、該電圧駆動型半導体素子のゲートしきい値電圧よりも低い設定電圧を超えると、前記接続制御信号を前記動作レベルに変更する監視手段と、
    を備える。

    本発明によれば、誤点弧を防止でき且つスイッチング動作の高速化を実現できるゲート駆動回路を提供することができる。

    本発明の実施の形態1に係るゲート駆動回路の回路構成図である。

    (a)〜(f)は同ゲート駆動回路の各部電圧等を示すタイミングチャートである。

    (a)、(b)は同ゲート駆動回路において接続用スイッチをオンさせない場合の各部電圧等の波形を示す図である。

    (a)、(b)は同ゲート駆動回路において接続用スイッチをオンさせた場合の各部電圧等の波形を示す図である。

    本発明の実施の形態1に係るゲート駆動回路をインバータ駆動用に適用した場合の太陽光発電システムを示す図である。

    本発明の実施の形態2に係るゲート駆動回路の要部の回路構成図である。

    本発明の実施の形態3に係るゲート駆動回路の回路構成図である。

    (a)〜(f)は同ゲート駆動回路の各部電圧等を示すタイミングチャートである。

    変形例に係るゲート駆動回路の回路構成図である。

    以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。

    (実施の形態1)
    本発明の実施の形態1に係るゲート駆動回路1は、図1に示すように、ハーフブリッジ回路2の直列接続されたハイサイドスイッチHSとローサイドスイッチLSをそれぞれ駆動するものである。 ハイサイド用のゲート駆動回路1とローサイド用のゲート駆動回路1とは同一の回路構成であるため、ここではローサイドスイッチLSのゲート駆動回路1の回路構成について以下に説明する。

    なお、ハイサイドスイッチHSとローサイドスイッチLSは、N型のMOSFET(NチャンネルのMOSFET)である。 MOSFETは、並列に接続された内蔵(環流)ダイオードFWDを有している。 以下、ハイサイドスイッチHSを構成するN型のMOSFETをハイサイドスイッチHSと呼び、ローサイドスイッチLSを構成するN型のMOSFETをローサイドスイッチLSと呼ぶ。

    ハイサイドスイッチHSのゲート端子Gにゲート駆動回路1が接続され、ドレイン端子Dには直流正電圧(DC(+))が印加されている。 また、ローサイドスイッチLSのゲート端子Gにゲート駆動回路1が接続され、ソース端子Sに直流負電圧(DC(−))が印加されている。 ハイサイドスイッチHSのソース端子SとローサイドスイッチLSのドレイン端子Dとが接続され、その接続点P2から出力される。

    ローサイド側のゲート駆動回路1は、ローサイドスイッチLSのゲート端子Gにこれをオンオフするドライブ用正負電圧を選択的に印加する電圧供給部3と、ローサイドスイッチLSのゲート端子Gに接続されたゲート抵抗Rgと、ゲート電圧VGを監視する監視回路5と、ゲート抵抗Rgに並列接続された接続用スイッチSW1を備える。

    電圧供給部3は、直列接続された正電源V と負電源V と、プッシュプル回路4とを備え、ゲート抵抗Rgを介してローサイドスイッチLSのゲート端子Gに正電圧V1(例えば+18V)と負電圧V2(例えば−6V)を選択的に印加するものである。

    プッシュプル回路4は、NPN型のトランジスタTr1とPNP型のトランジスタTr2とが正負対称に接続されて構成され、両トランジスタTr1,Tr2のベース端子B同士を接続した入力部4Aと、両トランジスタTr1,Tr2のエミッタ端子同士を接続した出力端4Bとを有する。

    正電源V は、プッシュプル回路4のNPN型のトランジスタTr1のコレクタ端子Cに正電圧V1を印加する。 負電源V は、プッシュプル回路4のPNP型のトランジスタTr2に負電圧V2を印加する。 正電源V の負側端子と負電源V の正側端子とを接続したその接続点P1を零電位V0に設定している。

    ゲート抵抗Rgは、電圧供給部3の出力端4BとローサイドスイッチLSのゲート端子Gとの間に接続されている。

    プッシュプル回路4の入力部4Aへのスイッチング制御信号がハイレベルになると、NPN型のトランジスタTr1がオン、PNP型のトランジスタTr2がオフとなり、ゲート抵抗Rgを介してローサイドスイッチLSのゲート端子Gに正電圧V1が印加され、ローサイドスイッチLSがオンとなる。 また、スイッチング制御信号がローレベルになると、NPN型のトランジスタTr1がオフ、PNP型のトランジスタTr2がオンとなり、ゲート抵抗Rgを介してローサイドスイッチLSのゲート端子Gに負電圧V2が印加され、ローサイドスイッチLSがオフとなる。

    接続用スイッチSW1は、N型MOSFETである。 接続用スイッチSW1のドレイン端子Dがゲート抵抗RgのローサイドスイッチLS側に接続され、ソース端子Sが逆流防止ダイオードBPDのアノード端子に接続され、ゲート端子Gが監視回路5に接続されている。 なお、接続用スイッチSW1としてのMOSFETは、並列に接続された環流ダイオードFWDを有している。

    また、逆流防止ダイオードBPDは、そのカソード端子がゲート抵抗Rgのプッシュプル回路4側に接続され、アノード端子が接続用スイッチSW1のソース端子S側に接続されている。 接続用スイッチSW1と逆流防止ダイオードBPDとを直列に接続したものがゲート抵抗Rgに並列接続されている。

    接続用スイッチSW1は、そのゲート端子Gに監視回路5からの接続制御信号(スイッチを開閉するためのゲート電圧信号VSW1)が入力されている。 接続用スイッチSW1への接続制御信号がハイレベルになると、接続用スイッチSW1がオンとなり(そのドレイン・ソース間が導通し)、逆流防止ダイオードBPDを介してローサイドスイッチLSのゲート端子Gとプッシュプル回路4のトランジスタTr2のエミッタ端子Eとが導通状態となる。 接続用スイッチSW1への接続制御信号がローレベルになると、接続用スイッチSW1がオフになる(そのドレイン・ソース間が非導通となる)。

    監視回路5は、ローサイドスイッチLSのゲート電圧VGと基準電圧としての設定電圧VSとを比較する比較器6(コンパレータ)と、比較器6の非反転入力端子に負電圧のゲート電圧VGを入力するための抵抗R1と、設定電圧VSを設定するための抵抗R2とを備えている。

    監視回路5は、ローサイドスイッチLSがオフの場合(例えば、ローサイドスイッチLSを構成するMOSFETのゲート端子Gに負電圧が印加されている場合)におけるゲート電圧VGを監視する。 この監視回路5は、電圧供給部3から印加されている負レベルのゲート電圧VG(ここでは−6Vとする)が、ローサイドスイッチLSのしきい値電圧Vth(例えば+2V)よりも低い設定電圧VS(例えば−4V)を超えると、接続用スイッチSW1への接続制御信号(ゲート電圧信号)をハイレベルとするように回路構成されている。

    監視回路5は、ゲート電圧VG<設定電圧VSであれば、接続用スイッチSW1のゲート端子Gへの接続制御信号をローレベルとし、接続用スイッチSW1がオフであり、図1に破線矢印で示すようにゲート抵抗Rgに電流Ig1が流れる。 また、ゲート電圧VG≧設定電圧VSであれば、接続制御信号をハイレベルとし、接続用スイッチSW1がオンとなり、図1に実線矢印で示すように接続用スイッチSW1に電流Ig2が流れる。

    監視回路5は、ゲート電圧VGが設定電圧VSに到達した時点から予め設定された所定時間(例えば、数ナノ秒〜数十ナノ秒)が経過するまでの間、接続用スイッチSW1への接続制御信号をハイレベルとし、その期間中、接続用スイッチSW1をオンさせている。 比較器6の出力端に例えばワンショット回路を設けることにより、前記所定時間ハイレベルとなる接続制御信号とすることが可能である。

    ここで、ローサイドスイッチLSのゲート駆動回路1の動作について図2を用いて説明する。

    なお、図2に示す時刻t1の直前では、ローサイドスイッチLSがオン状態であり、ハイサイドスイッチHSがオフ状態であるとする。 詳しくは、時刻t1の直前では、プッシュプル回路4の入力部4A(図1参照)へのスイッチング制御信号がハイレベルであり、ローサイドスイッチLSのゲート駆動回路1におけるプッシュプル回路4のNPN型のトランジスタTr1がオン(図2(a)参照)、プッシュプル回路4のPNP型のトランジスタTr2がオフであり(図2(b)参照)、ゲート抵抗Rgに正電圧V1が印加され、ローサイドスイッチLSのゲート電圧VGがハイレベルとなる(図2(d)参照)。 逆に、ハイサイドスイッチHSのゲート電圧VGはローレベルとなっている(図2(c)参照)。

    時刻t1では、プッシュプル回路4の入力部4A(図1参照)へのスイッチング制御信号がローレベルとなることにより、図2(a)(b)に示すようにプッシュプル回路4のNPN型のトランジスタTr1がオフとなり、プッシュプル回路4のPNP型のトランジスタTr2がオンとなり、図2(d)に示すようにローサイドスイッチLSのゲート電圧VGが低下し始める。 そして、時刻t2において、ローサイドスイッチLSのゲート電圧VGがローレベルとなり、図2(f)に示すようにローサイドスイッチLSの通過電流(ドレイン・ソース間に流れる電流)が零となる。 ローサイドスイッチLSがオフ状態となる。

    そして、時刻t3において、ハイサイドスイッチHSのゲート駆動回路1におけるプッシュプル回路4の入力部4Aへのスイッチング制御信号をローレベルからハイレベルに変化させている。 これにより、ハイサイドスイッチHSのオン開始までには、時刻t2〜t3のデッドタイムDTが確保されている(図2(d)参照)。 このデッドタイムDTは、ハイサイドスイッチHSとローサイドスイッチLSの両方が直流短絡することを防止するための待機期間(直流短絡防止用の待機期間)である。

    続いて、ハイサイドスイッチHSのゲート駆動回路1は、そのプッシュプル回路4の入力部4Aへのスイッチング制御信号を時刻t3においてハイレベルに変化させる。 これにより、時刻t4においてハイサイドスイッチHSのゲート電圧VGがしきい値電圧Vthを超えてハイサイドスイッチHSがターンオンする(図2(c)参照)。 この時、オフ状態のローサイドスイッチLSの両端電圧(V DS )が急速に上昇すると、ゲート・ドレイン間のミラー容量C DGおよびゲート抵抗Rgを介して、図1に破線矢印で示す電流Ig1が流れ、ゲート抵抗Rgによる電圧降下VRgが大きくなり、ローサイドスイッチLSのゲート電圧VGが図2(d)に破線で示すように上昇する。

    監視回路5は、ゲート電圧VGを監視し、あらかじめ設定された設定電圧VSを超えると、図2(e)に示すように接続用スイッチSW1への接続制御信号(ゲート電圧信号VSW1)をハイレベルとし、この接続用スイッチSW1をオン動作させ、接続用スイッチSW1を介して図1に実線矢印で示す電流Ig2を流す。 接続用スイッチSW1のオン抵抗分R SW (例えば数ミリオーム)はRg(例えば数オーム)に対して十分に小さいので、ゲート抵抗Rgによる電圧発生分を抑制でき、ゲート電圧VGの上昇を抑制できる。

    その結果、しきい値電圧Vthを超えることなく、ローサイドスイッチLSの誤点弧を防止することができ、ハイサイド及びローサイドスイッチLSの導通による直流短絡を防止できる。 時刻t4〜t6の期間において、図2(f)に示すようにローサイドスイッチLSの通過電流は実線で示すように零のままであり、直流短絡が防止されている。

    なお、接続用スイッチSW1を設けない場合には、ローサイドスイッチLSのゲート電圧VGが図2(d)に破線で示すようにしきい値電圧Vthを超えてしまい、ローサイドスイッチLSが誤点弧し、ローサイドスイッチLSに図2(f)に破線で示す過電流Ish(直流短絡電流)が流れることになる。

    そして、ハイサイドスイッチHSのゲート駆動回路1におけるプッシュプル回路4の入力部4Aへのスイッチング制御信号がローレベルとなることにより、ハイサイドスイッチHSがターンオフする。 そして、デッドタイムDTの経過後に、ローサイドスイッチLSのゲート駆動回路1におけるプッシュプル回路4の入力部4Aへのスイッチング制御信号がハイレベルとなることにより、ローサイドスイッチLSがターンオンする。 そして、前記した時刻t1でローサイドスイッチLSがターンオフするとの一連のサイクルを繰り返す。

    ここで、本実施形態1のゲート駆動回路1において、図1に示すゲート抵抗Rgを3.3Ω(オーム)とし、敢えて接続用スイッチSW1がオンさせない不動作モードに設定することで、図3(a)に示すように、セルフターンオンの危険性を示す実験結果が得られている。

    図3(a)では、ゲート抵抗Rgが3.3Ω(オーム)であり、ハーフブリッジ回路2の高電圧動作において、ハイサイドスイッチHSがターンオン動作した時のローサイドスイッチLS(ターンオフ状態)のゲート電圧VGが持ち上がっている。 つまり、負電圧(例えば、−6V(ボルト))に印加されたゲート電圧VGに、電圧持ち上がりΔVg(=6.5V)が生じており、しきい値電圧Vth(例えば+2V)に対して1.5Vの差しかなく、セルフターンオンの危険性がある。

    そこで、ゲート抵抗Rgを大きくすることで、高dV/dtによるゲート電圧VGの電圧持ち上がりの抑制を図る場合について、図3(b)を用いて説明する。 具体的には、ゲート抵抗Rgを3.3Ωよりも大きい9Ωに変更した。 この場合には、図3(b)に示すように、ローサイドスイッチLS(ターンオフ状態)のゲート電圧VGの電圧持ち上がりΔVg(=5V)が抑えられている。 つまり、負電圧(例えば、−6V(ボルト))に印加されたゲート電圧VGに、電圧持ち上がりΔVg(=5V)が生じるに止めており、しきい値電圧Vth(例えば+2V)に対して3Vの差とし、セルフターンオンの危険性を3.3Ωの場合に比べて減らしている。 しかしながら、ハイサイドスイッチHSのドレイン・ソース間電圧の立ち下がり勾配が緩やかになってしまい、スイッチング損失が大きくなり、高速スイッチングすることができないことがわかる。

    このように、スイッチング動作の高速化と誤点弧とはトレードオフの関係にある。 つまり、スイッチング素子の高周波動作のためにはスイッチング動作の高速化が必要であるが、スイッチング動作を高速化すると高dV/dtが生じて、誤点弧が生じる。

    これに対して、本実施形態1のゲート駆動回路1を、前記の不動作モードを解除し、本来の動作モードにした場合(つまり、監視回路5がゲート電圧VGを監視し、このゲート電圧VGが設定電圧VSを超えると、接続用スイッチSW1をオンさせる場合)には、図4に示すようにゲート抵抗Rgが小さい場合においても、セルフターンオンを防止でき、高速スイッチングを実現することができるデータが得られた。 以下に説明する。

    図1に示すゲート抵抗Rgを低い値(例えば3.3Ω)としても、図4(a)に示すように、ローサイドスイッチLS(ターンオフ状態)のゲート電圧VGが設定電圧VS(=−4V)を超えることが監視回路5で検出されると、接続用スイッチSW1がオンしこの接続用スイッチSW1に電流が流れるので、電圧持ち上がりΔVg(=2V)が抑えられている。 つまり、負電圧(例えば、−6V(ボルト))に印加されたゲート電圧VGに、電圧持ち上がりΔVg(=2V)が生じるに止めており、しきい値電圧Vth(例えば+2V)に対して6Vの差とし、ローサイドスイッチLSのセルフターンオンを防止できる。 また、ハイサイドスイッチHSのドレイン・ソース間電圧の勾配が急峻であり、スイッチング損失を15%低減(例えば0.6mJから0.51mJに減らした)でき、オフ時が130nsec(ナノ秒)であり、オン時が100nsec(ナノ秒)であるという高速スイッチングが可能である。 なお図4でのハイサイドスイッチHSのドレイン・ソース間電圧は、上側が零電位で下側が正電位として図示した波形である点に留意されたい。

    続いて、ゲート抵抗Rgをさらに低い値(例えば2.5Ω)にした場合について、以下に説明する。 図4(b)に示すように、ゲート抵抗Rgをさらに低い値(例えば2.5Ω)としても、ローサイドスイッチLS(ターンオフ状態)のゲート電圧VGが設定電圧VS(=−4V)を超えることが監視回路5で検出されると、接続用スイッチSW1がオンしこの接続用スイッチSW1に電流が流れるので、電圧持ち上がりΔVg(=2V)が抑えることができ、ローサイドスイッチLSのセルフターンオンを防止できる。 また、ハイサイドスイッチHSのドレイン・ソース間電圧の勾配がさらに急峻であり、スイッチング損失を60%低減(例えば0.6mJから0.24mJに減らした)でき、オフ時が120nsec(ナノ秒)であり、オン時が90nsec(ナノ秒)であるという高速スイッチングが可能である。

    なお、ゲート抵抗Rgをさらに低い値とした場合においても、ローサイドスイッチLSのセルフターンオンを防止でき、且つ、さらなる高速スイッチングも可能となり、高効率(低損失化)につなげられることとなる。

    また、本実施形態1のゲート駆動回路1は、図5に示すように、例えば太陽光発電システム10のインバータ駆動用として適用することができる。

    太陽光発電システム10は、図5に示すように、太陽光エネルギーを電力に変換する太陽電池PVと、太陽電池PVが出力する直流電力を交流電力に変換出力するパワーコンディショナー20とを備え、負荷側のAC系統50に交流電力を供給するものである。

    パワーコンディショナー20は、太陽電池PVからの電圧を所定電圧に変換するコンバータ30と、コンバータ30内のスイッチング素子を制御するコンバータ用ゲート駆動回路31と、コンバータ30を例えばMPPT制御するようにコンバータ用ゲート駆動回路31を制御するコンバータ制御回路32とを備える。 このMPPT制御は、太陽電池PVの出力を常に最大化するように最大出力点を自動で追従する制御である。 太陽電池PVからパワーコンディショナー20への入力電流は入力電流検出回路33により検出され、コンバータ制御回路32に入力される。 また、太陽電池PVからパワーコンディショナー20への入力電圧は入力電圧検出回路34により検出され、コンバータ制御回路32に入力される。

    また、パワーコンディショナー20は、コンバータ30からの直流電力を交流電力に変換するインバータ40と、インバータ40内のスイッチング素子を制御するインバータ用ゲート駆動回路41と、インバータ40を制御(例えば、Vdc(直流電圧)制御、出力電力制御)するようにインバータ用ゲート駆動回路41を制御するインバータ制御回路42とを備える。

    コンバータ30からインバータ40への入力電圧は入力電圧検出回路43により検出され、インバータ制御回路42に入力される。 インバータ40の出力電流と出力電圧は、出力電流検出回路44と出力電圧検出回路45によりそれぞれ検出され、インバータ制御回路42にそれぞれ入力される。

    インバータ用ゲート駆動回路41に、本実施形態1のゲート駆動回路1を適用することで、インバータ40内のスイッチング素子を高速スイッチング動作させることができ、高効率(低損失)のインバータ40を実現できる。

    以上説明したように、本発明の実施の形態1に係るゲート駆動回路1によれば、監視回路5は、ローサイドスイッチLSのゲート端子Gに負電圧V2が印加されている場合におけるゲート電圧VGを監視し、このゲート電圧VGがローサイドスイッチLSのしきい値電圧Vthよりも低い設定電圧VSを超えると、ゲート抵抗Rgに並列接続された接続用スイッチSW1のゲート端子Gへの接続制御信号をハイレベルにする。 接続用スイッチSW1は、接続制御信号がハイレベルになるとゲート抵抗Rgをバイパスする導通路を形成する。 これにより、ローサイドスイッチLSのゲート電圧VGがしきい値電圧Vthを超えることがなく、誤点弧を防止できる。

    例えばワイドギャップ半導体を用いた高速スイッチング可能で且つ低損失のパワー用スイッチング素子の場合に、スイッチング動作を高速化させるために急激なdV/dtにより発生するゲート電圧VGの急激な上昇に対しても、2電源供給可能な電圧供給部3がオフ時に負電源供給することで、しきい値電圧Vthまでのマージンをとることができるとともに、ゲート電圧VGが設定電圧VSを超えることを検知すると接続用スイッチSW1により、ゲート端子Gを負電源V に低インピーダンスで接続する回路を構成できることから、確実にゲート電圧VGの上昇を抑制できる。 よって、誤点弧を防止でき且つスイッチング動作の高速化を実現できるゲート駆動回路を提供することができる。

    また、接続用スイッチSW1と電圧供給部3との間に、電圧供給部3からの電流が接続用スイッチSW1に流れることを阻止する逆流防止ダイオードBPDを備えているので、ローサイドスイッチLSのオン電流が接続用スイッチSW1の環流ダイオードFWDを通じてゲート端子G側に流れることを防止できる。

    監視回路5は、ゲート電圧VGが設定電圧VSに到達した時点から予め設定された所定時間(例えば、数ナノ秒〜数十ナノ秒)が経過するまでの間、接続用スイッチSW1への接続制御信号(図2(e)に示すゲート電圧信号VSW1)をハイレベルとし、その期間中、接続用スイッチSW1をオンしている。 これにより、ゲート端子Gのサージ電圧のリップル等によって接続用スイッチSW1がチャタリングすることを防止でき、接続用スイッチSW1が誤動作することを防止できる。

    (実施の形態2)
    続いて、本発明の実施の形態2に係るゲート駆動回路1について説明する。 なお、以下の説明において、実施の形態1と共通する構成要素等については、同一の符号を付す。

    前述の実施の形態1では、図1に示すように、単一のゲート抵抗Rgとする構成であるが、これに限定されるものではない。 実施の形態2では、図6に示すように、ターンオン用のゲート抵抗Rgonと、ターンオフ用のゲート抵抗Rgoffとを備える。

    図6に示すゲート駆動回路1は、ローサイドスイッチLSのオン動作とオフ動作とで異なったゲート抵抗R gとするために、ターンオン用のゲート抵抗Rgonとターンオフ用のゲート抵抗Rgoffとを備えている。 例えば、ターンオンを早くし、ターンオフを遅くしたり、あるいはその逆としたりすることができ、ターンオン期間とターンオフ期間とを異ならせることが可能である。

    詳しくは、電圧供給部3の出力端4BとローサイドスイッチLSのゲート端子Gとの間には、ローサイドスイッチLSのオフ時の負電源供給ラインであるオフ用ラインL1と、ローサイドスイッチLSのオン時の正電源供給ラインであるオン用ラインL2とが並列形成されている。

    オフ用ラインL1は、ゲート抵抗としてのターンオフ用のゲート抵抗Rgoffと、カソードを電圧供給部3の出力端4Bに向けてこのターンオフ用のゲート抵抗Rgoffに直列接続された第1ダイオードD1とを備える。

    オン用ラインL2は、ターンオン用のゲート抵抗Rgonと、アノードを電圧供給部3の出力端4Bに向けてこのターンオン用のゲート抵抗Rgonに直列接続された第2ダイオードD2とを備える。

    接続用スイッチSW1は、ターンオフ用のゲート抵抗Rgoffに並列接続されている。

    ローサイドスイッチLSのオン時には、電圧供給部3からの正電源がターンオン用のゲート抵抗Rgonを介してローサイドスイッチLSのゲート端子Gに供給される。 また、ローサイドスイッチLSのオフ時には、電圧供給部3からの負電源がターンオフ用のゲート抵抗Rgoffを介してローサイドスイッチLSのゲート端子Gに供給される。

    この実施形態2のゲート駆動回路1においても、監視回路5は、ローサイドスイッチLSのゲート端子Gに電圧供給部3からの負電源が供給されている場合において、ゲート電圧VG≧設定電圧VSを検出すると、接続用スイッチSW1への接続制御信号をハイレベルとし、接続用スイッチSW1をオン動作させ、ゲート抵抗Rgoffをバイパスする導通路を形成する(低インピーダンス回路を構成する)。

    つまり、ターンオフ用のゲート抵抗Rgoffを介する電流の流れ(破線矢印で示す電流の流れ)を、接続用スイッチSW1を介する電流の流れ(実線で示す電流の流れ)に変更でき、ターンオフ用のゲート抵抗Rgoffによる電圧発生分を抑制し、ゲート電圧VGの上昇を抑制でき、ローサイドスイッチLSの誤点弧を防止する。

    以上説明したように、本発明の実施の形態2に係るゲート駆動回路1によれば、ローサイドスイッチLSのオン時には、電圧供給部3からの正電源がターンオン用のゲート抵抗Rgonを介してローサイドスイッチLSのゲート端子Gに供給される。 また、ローサイドスイッチLSのオフ時には、電圧供給部3からの負電源がターンオフ用のゲート抵抗Rgoffを介してローサイドスイッチLSのゲート端子Gに供給され、このときのゲート電圧VGが設定値を超えると、ターンオフ用のゲート抵抗Rgoffに並列接続された接続用スイッチSW1がオン動作し、低インピーダンス回路を構成する。

    したがって、ローサイドスイッチLSのターンオンとターンオフとでそのスイッチング速度が異なるゲート駆動回路においても、オフ状態のローサイドスイッチLSが誤点弧することなくスイッチング動作の高速化を実現できるゲート駆動回路を提供することができる。

    (実施の形態3)
    続いて、本発明の実施の形態3に係るゲート駆動回路1について説明する。 なお、以下の説明において、実施の形態1と共通する構成要素等については、同一の符号を付す。

    前述の実施の形態1では、図1に示すように、ローサイドスイッチLSのオフ状態の場合において、このローサイドスイッチLSのゲート電圧VGを監視し、このゲート電圧VGが設定電圧VSを超えると、接続用スイッチSW1をオンする構成であるが、これに限定されるものではない。

    実施の形態3では、図7に示すように、ローサイドスイッチLSの監視回路5は、ハイサイドスイッチHSのゲート電圧VGを監視し、ハイサイドスイッチHSのゲート電圧VGが判定電圧としてのしきい値電圧Vthを超えると、オフ状態のローサイドスイッチLSにおける接続用スイッチSW1をオンする構成である。

    つまり、図8に示すように、ハイサイドスイッチHSがターンオンするタイミング(時刻t4)で、オフ状態のローサイドスイッチLSに高dV/dtが発生することから、ハイサイドスイッチHSのゲート電圧VGがしきい値を超えることを契機として(時刻t4)、ローサイドスイッチLS側の接続用スイッチSW1をオンさせるものである。

    以上説明したように、本発明の実施の形態3に係るゲート駆動回路1によれば、ローサイドスイッチLSの監視回路5は、ハイサイドスイッチHSのゲート電圧VGを監視し、ハイサイドスイッチHSのゲート電圧VGがしきい値電圧Vth(判定電圧)を超える(つまり、ハイサイドスイッチHSがオンする)と、ローサイドスイッチLSの接続用スイッチSW1への接続制御信号をハイレベルにするので、ローサイドスイッチLSのゲート端子Gを接続用スイッチSW1により負電源V 側に低インピーダンスで接続することができ、ローサイドスイッチLSのゲート電圧VGの上昇を前記の実施の形態1よりも小さくすることができる。 よって、誤点弧することなくスイッチング動作の高速化を実現できるゲート駆動回路を提供することができる。

    なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。

    なお、前述した各実施の形態では、図1に示すように、電流Ig2を、接続用スイッチSW1を通じてプッシュプル回路4のPNP型のトランジスタTr2に流しているが、図9に示すように、接続用スイッチSW1の一端(ドレイン端子D)がゲート抵抗RgのローサイドスイッチLSのゲート端子G側の端子に接続され、接続用スイッチSW1の他端(ソース端子S)が基準電位点の端子(零電位V0の端子)に接続され、接続用スイッチSW1を介して零電位V0に流してもよい。 また、基準電位点の端子としては、負電圧の端子(負電圧V2やそれ以外の負電圧の端子)としてもよい。

    また、ローサイドスイッチLSのオフ状態において、このローサイドスイッチLSのゲート端子Gを負電圧に固定するようにしてもよい。

    なお、前述した各実施の形態では、ローサイドスイッチLSのゲート駆動回路1を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではなく、ハイサイドスイッチHSのゲート駆動回路1としてもよい。 ハイサイドスイッチHSに適用した場合には、ハイサイドスイッチHSの誤点弧を防止でき且つスイッチング動作の高速化を実現できる。

    ここでハイサイドスイッチの誤点弧について説明する。 ローサイドスイッチがターンオンするときにもハイサイドスイッチにも誤点弧が生じる。 詳しくは、ローサイドスイッチがターンオンすると、オフ状態のハイサイドスイッチの環流ダイオードを通じて高dV/dtが発生する。 かかる高dV/dtによる電流が、ハイサイドスイッチの寄生ミラー容量C CGを介してゲート抵抗に流れ、ゲート抵抗による電圧が発生する。 この電圧がしきい値電圧を超えると、ハイサイドスイッチも誤点弧(セルフターンオン)することとなり、電源短絡を引き起こす。

    詳しくは、監視回路5は、ハイサイドスイッチHSのゲート端子Gに負電圧V2が印加されている場合におけるゲート電圧VGを監視し、このゲート電圧VGがハイサイドスイッチHSのしきい値電圧Vthよりも低い設定電圧VSを超えると、ゲート抵抗Rgに並列接続された接続用スイッチSW1への接続制御信号をハイレベルにする。 接続用スイッチSW1は、接続制御信号がハイレベルになるとゲート端子Gと電圧供給部3の負電源V 側とを低インピーダンスで接続する。 この場合には、ハイサイドスイッチHSがオフ状態であるときにローサイドスイッチLSがターンオンすることに起因してハイサイドスイッチHSが誤点弧することを防止できる。

    なお、前述した各実施の形態では、電圧供給部3は、ローサイドスイッチLSのゲート端子Gにこれをオンオフするドライブ用正負電圧を選択的に切り換えているが、この選択的に切り換える態様としては、交互に切り換えてもよいし、デッドタイム後に切り換えてもよい。

    なお、前述した各実施の形態では、接続用スイッチSW1は、MOSFETとしているが、これに限られるのではなく、アナログスイッチ、IGBT、接合型FET、バイポーラトランジスタ等としてもよい。 例えば、接続用スイッチSW1として、メカニカルなアナログスイッチを採用した場合には、逆流防止ダイオードBPDが不要である。

    なお、前述した各実施の形態では、ハイサイドスイッチHSとローサイドスイッチLSは、n型のMOSFETとしているが、これに限られるのではなく、p型のMOSFET、IGBT(n型、p型いずれも可能)、接合型FET(n型、p型いずれも可能)、バイポーラトランジスタ(n型、p型いずれも可能)等としてもよい。

    なお、前述した各実施の形態のゲート駆動回路1として、例えば太陽光発電システム10におけるパワーコンディショナー20のインバータ用ゲート駆動回路41に適用可能であることを説明しているが、これに限られるのではなく、コンバータ30を駆動するゲート駆動回路や、3相ブリッジインバータを駆動するゲート駆動回路等の各種のゲート駆動回路に適用することができる。

    なお、前述した各実施の形態では、監視回路5は、ゲート電圧VGが設定電圧VSに到達した時点から予め設定された所定時間(例えば、数ナノ秒〜数十ナノ秒)が経過するまでの間、接続用スイッチSW1への接続制御信号をハイレベルとし、その期間中、接続用スイッチSW1をオンしているが、これに限られない。 例えば、監視回路5は、ゲート電圧VGの設定電圧VSよりも低い第1下限電圧に低下するまでの間、接続用スイッチSW1への接続制御信号のハイレベルを維持するようにしてもよい。 この第1下限電圧としては、例えばヒステリシス(誤作動防止用の電圧領域)設定によって、設定電圧VSよりも低い下限電圧が挙げられる。

    また、ハイサイドスイッチHSのしきい値電圧Vthである判定電圧よりも低い第2下限電圧に低下するまでの間、ローサイドスイッチLSの接続用スイッチSW1への接続制御信号をハイレベルにしてもよい。 この第2下限電圧としては、例えばヒステリシス(誤作動防止用の電圧領域)設定によって、設定電圧VSよりも低い下限電圧が挙げられる。

    これらの場合にも、ゲート端子Gのサージ電圧のリップル等によって接続用スイッチSW1がチャタリングすることを防止でき、接続用スイッチSW1が誤動作することを防止できる。

    1 ゲート駆動回路 2 ハーフブリッジ回路 3 電圧供給部 4B 出力端 5 監視回路(監視手段)
    BPD 逆流防止ダイオード(逆流防止素子)
    D1 第1ダイオード D2 第2ダイオードFWD 環流ダイオード HS ハイサイドスイッチ(電圧駆動型半導体素子、第2素子)
    LS ローサイドスイッチ(電圧駆動型半導体素子、第1素子)
    L1 オフ用ライン L2 オン用ライン Rg ゲート抵抗Rgoff ターンオフ用のゲート抵抗(ゲートオフ抵抗)
    Rgon ターンオン用のゲート抵抗(ゲートオン抵抗)
    SW1 接続用スイッチ(スイッチング素子)

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