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Instance based inference system

阅读:307发布:2020-12-23

专利汇可以提供Instance based inference system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To evaluate the similarity of a problem part quantitatively even if the problem part includes qualitative knowledge of a natural language, etc., by finding similarity between documents by a distance calculating method by ontology when individual knowledge is documents.
SOLUTION: When receiving an obtained request function and product knowledge about quality, shape features, material information, etc., an instance inference agent 3 expands and sets a design instance data base 1 at the problem part. Then while they are compared with problem parts of past instances saves in the design instance data base 1, the number of all instances having the same item set at the problem parts is calculated and the instance distances of respective instances are calculated. Namely, one instance is extracted from the calculated instances and the distance between the problem part and the problem part of the extracted instance is calculated. Then the distance between instances is calculated by totally evaluating all the extracted instances and this operation is repeated as many times as the calculated number of instances; and then the calculation results are displayed in the increasing order of the distance between instances and applied knowledge is displayed.
COPYRIGHT: (C)1999,JPO,下面是Instance based inference system专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 製品知識、各種設計知識、解析知識、及び設計履歴知識等の解析、設計事例をオブジェクト指向的に保存する設計事例データベースと、前記設計事例データベースに保存されている製品知識、各種設計知識、
    解析知識等の個別知識に基づいて類似度を算出する個別知識類似度算出部を有し、この個別知識類似度算出部によって算出された類似度に従って、過去に蓄積された解析、設計事例から状況が類似する事例の有効な知識を抽出する事例推論エージェントとを備え、 前記個別知識類似度算出部は、個別知識が文章である場合、その文章間の類似度をオントロジーによる距離算出法によって求めることを特徴とする事例ベース推論システム。
  • 【請求項2】 前記個別知識類似度算出部は、前記文章の構文解析を行うことによって単語を抽出し、その抽出した単語間の類似度を、シソーラスを用いたオントロジーによる距離算出法によって求めることを特徴とする請求項1に記載の事例ベース推論システム。
  • 【請求項3】 前記個別知識類似度算出部は、前記文章の構文解析を行うことによって名詞句を抽出し、その名詞句の有する概念間の類似度を、概念を体系的に分類した体系図を用いたオントロジーによる距離算出法によって求めることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の事例ベース推論システム。
  • 【請求項4】 前記個別知識類似度算出部は、個別知識が数値である場合には、予め用意された距離算出式に数値を当てはめて類似度を算出し、個別知識が単語である場合には、単語の一致、不一致によって類似度を算出し、これら類似度と前記文章である場合に算出した類似度とを総合して類似度を算出することを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の事例ベース推論システム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、過去に蓄積された解析、設計事例から状況が類似する事例の有効な知識を抽出する事例ベース推論システムに関し、例えば、製品やプロセスの設計システム、特にCAEと知識処理とを用いたCAEエキスパートシステムに適用される。

    【0002】

    【従来の技術】従来より、製品やプロセスの設計システムとして、事例推論を用いたシステムが種々提案されている。

    【0003】例えば、要求される設計仕様に対し、仕様項目間の設計上の制約や干渉関係を考慮して適用すべき設計仕様を判定し、設計事例ベースから同一の設計仕様を有する過去の設計事例を類似設計事例として検索し、
    その検索結果を出する類似設計事例検索装置(特開平7−219989号公報)がある。 しかしながら、この類似設計事例検索装置では、類似している部分の知識が適用できるだけであって、類似しない部分を含む全ての知識を完全に取得することはできない。

    【0004】そこで、知識を完全に取得できない場合には、事例を修正して適用するようにした事例ベース推論システムも提案されている(特開平6−19714号公報)。 この事例ベース推論システムは、問題解決に際し、記憶部に予め記憶された複数の事例の内から、解決すべき問題に最も似ている事例を検索し、検索した事例と問題との異なる部分について所定のルールに基づいて事例を補正し、補正後の事例を記憶部に追加記憶する構成となっている。

    【0005】この他にも、取り扱う事例の構造として属性を区間化したり(特開平6−19714号公報)、第1のインデックスを追加して検索性能をあげたり(特開平6−176072号公報)、成功事例をパターン化したり(特開平6−92237号公報)するといった工夫がなされた事例ベース推論システムも提案されている。
    また、類似性を評価する方法として、類似度を用いるのが一般的であるが、この類似度を算出する方法として、
    重要度を用いた事例ベース推論システム(特開平8−2
    55162号公報)も提案されている。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記したいずれの事例ベース推論システムも、事例ベース推論における問題部の知識が定性的な意味を持つような場合(例えば、問題部の情報に自然言語等の定性的知識(衝撃性、たわみ付加など)が入っている場合)には、その類似性を定量的に評価することが難しいといった問題があった。

    【0007】本発明はこのような問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、問題部に自然言語等の定性的知識が入っている場合でも、その類似性を定量的に評価できる事例ベース推論システムを提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の事例ベース推論システムは、製品知識、各種設計知識、解析知識、及び設計履歴知識等の解析、設計事例をオブジェクト指向的に保存する設計事例データベースと、前記設計事例データベースに保存されている製品知識、各種設計知識、解析知識等の個別知識に基づいて類似度を算出する個別知識類似度算出部を有し、この個別知識類似度算出部によって算出された類似度に従って、過去に蓄積された解析、設計事例から状況が類似する事例の有効な知識を抽出する事例推論エージェントとを備え、前記個別知識類似度算出部は、個別知識が文章である場合、その文章間の類似度をオントロジーによる距離算出法によって求めるものである。

    【0009】また、本発明の請求項2記載の事例ベース推論システムは、請求項1に記載のものにおいて、前記個別知識類似度算出部は、前記文章の構文解析を行うことによって単語を抽出し、その抽出した単語間の類似度を、シソーラスを用いたオントロジーによる距離算出法によって求めるものである。

    【0010】また、本発明の請求項3に記載の事例ベース推論システムは、請求項1又は2のいずれかに記載のものにおいて、前記個別知識類似度算出部は、前記文章の構文解析を行うことによって名詞句を抽出し、その名詞句の有する概念間の類似度を、概念を体系的に分類した体系図を用いたオントロジーによる距離算出法によって求めるものである。

    【0011】また、本発明の請求項4に記載の事例ベース推論システムは、請求項1、2又は3のいずれかに記載のものにおいて、前記個別知識類似度算出部は、個別知識が数値である場合には、予め用意された距離算出式に数値を当てはめて類似度を算出し、個別知識が単語である場合には、単語の一致、不一致によって類似度を算出し、これら類似度と前記文章である場合に算出した類似度とを総合して類似度を算出するものである。

    【0012】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

    【0013】図1は、本発明の事例ベース推論システムを用いた設計システムの全体構成を示す説明図である。

    【0014】この事例ベース推論システムを用いた設計システムは、大別すると、設計事例データベース1、汎用知識ベース2、事例推論エージェント3、及び同時協調設計部4によって構成されている。

    【0015】設計事例データベース1は、製品知識、各種設計知識(意匠設計知識、構造設計知識等)、解析知識、及び設計履歴知識等の解析、設計事例をオブジェクト指向的に保存する。

    【0016】汎用知識ベース2は、事例修正ルール2
    1、対策ルール22、及び形状作成や設計、修正の手順23を保存する。 汎用知識ベース2は、事例推論エージェント3から得られた知識と事例とに共通な汎用的知識を適用する。

    【0017】事例推論エージェント3は、設計事例データベース1の中で必要な知識のみを事例として構成する事例ベースエディタ31、実際の事例データを空間上に展開する事例一覧作成部32、この事例一覧作成部32
    で展開された事例の中から今回の設計に最も類似した事例を類推する類似事例検索部33、最終的に利用できる事例を表示する結果表示部34、相関・重み定義部3
    5、類似度算出式定義部36、設計事例データベース1
    に保存されている製品知識、各種設計知識、解析知識等の個別知識に基づいて類似度を算出する個別知識類似度算出部37、及び設計事例データベース1に保存されている設計履歴知識に基づいて設計履歴の類似度を算出する履歴知識類似度算出部38によって構成されている。

    【0018】同時協調設計部4は、複数の設計評価を同時に協調して行うブロックであって、要求される機能や品質等のデータを入力する要求入力部41、入力データに従って評価項目と規準とをセットする条件作成部4
    2、評価項目を評価するためのツール実行部(意匠シミュレーション、機能性シミュレーション、CAE(構造、成形)、ルールによる設計など)43、実行結果の評価を行う結果評価部44、結果評価部44の評価結果に基づき汎用知識ベース2から対策案を抽出する対策案抽出部45、及び抽出した対策案を実施する対策実施部46、結果評価部44の評価結果(設計解)を表示する設計解表示部47、及び事例蓄積部48によって構成されている。

    【0019】次に、上記構成の設計システムを用いて、
    実際に新規事例を設計する場合の全体的な動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。

    【0020】要求入力部41に入力された要求機能、品質等のデータは、事例推論エージェント3に入力される(ステップS1)。 事例推論エージェント3では、入力された要求機能、品質等のデータに基づいて事例の一覧を作成し(ステップS2)、これら要求機能、品質等を満たす過去の事例を設計事例データベース1から類推し(ステップS3)、その結果を結果表示部34に表示する(ステップS4)。

    【0021】この後、得られた全ての知識を実現するために、汎用知識ベース2より手順ルールを取得し、これらを同時協調設計部4に入力する(ステップS5)。 同時協調設計部4では、ここで得られたルールを基に初期設計を行い(ステップS6)、その初期設計の評価を行う(ステップS7〜S10)。 ここでの評価は、意匠性及び機能性シミュレーションなどのCG及びVRを用いた評価(ステップS8)や、構造解析や成形性シミュレーションなどのCAEを用いた評価(ステップS9)、
    経験式を用いた評価(ステップS10)など、複数の評価を同時に行う。

    【0022】そして、この評価結果に不具合がでた場合には、対策案の抽出を汎用知識ベース2から行う(ステップS11,S12)。 ここで、汎用知識ベース2の対策ルール22の中に対策ルールがない場合には、事例推論エージェント3に要求を行い、過去に同様の対策を行っている事例を抽出する。

    【0023】このとき、設計履歴を扱う対象であった場合には、事例構造の一部を履歴対応の構造に置き換え、
    その部分のみで履歴知識類似度算出を行い、全体の類似度に履歴知識の類似度を付加して全体の類似度を求める。 ここで、履歴知識類似度算出について簡単に説明しておく。 すなわち、設計過程において対策をすでに複数回実行している状態で、次の設計対策を抽出する場合に、問題部に標準では該当しないここまでの設計履歴を記述できるようにする。 そして、過去の事例の設計履歴を比較することにより、ここまでに同様の対策履歴をとってきたものを抽出する。 このような履歴知識類似度算出を付加することにより、問題部における製品知識の類似度だけでなく、そのときに実行した設計履歴の類似度も取り扱えるようになる。

    【0024】このようにして得られた対策を実施し(ステップS13)、再度評価を行う(ステップS7)。 この作業(ステップS7〜ステップS13)を繰り返し、
    設計解が最適になった時点で、その最適となった設計解を設計解表示部47に表示する(ステップS14)。

    【0025】最後に、これら一連の作業を事例として設計事例データベース1に蓄積する(ステップS15)。

    【0026】以上が全体的な処理の流れであるが、以下に、事例推論エージェント3、同時協調設計部4での具体的な処理手順を個別に説明する。

    【0027】[1]事例推論エージェント3での処理を、図3に示すフローチャートを適宜参照して説明する。

    【0028】事例推論エージェント3では、得られた要求機能や品質、及び形状特徴や材料情報などの製品知識を受け取ると、設計事例データベース1を展開してそれらを問題部にセットする(ステップS21,S22)。
    問題部には、例えば「製品群」、「製品名」、「体積」、「表面積」、「境界条件」・・・等がセットされる。 この後、設計事例データベース1に保存されている過去の事例の問題部と比較しながら、問題部に同じ項目がセットされている事例数Mを全て算出し(ステップS
    23)、それぞれの事例の問題部の数Nを算出して(ステップS24)、各事例について事例間距離を算出する(ステップS25)。

    【0029】すなわち、算出した事例の中から1事例を抽出し(ステップS26)、問題部Anと抽出した事例の問題部Bnとの距離を算出する。 この場合、問題部にセットされた項目が数値Xであり、その数値Xが誤差を示している場合には、距離算出式1を用いてAnとBn
    との距離yを算出する(ステップS27,シ28,S2
    9,S30)。

    【0030】

    【数1】〔距離算出式1〕 y=1.0 (ただし、−αX<x<αX) 一方、問題部にセットされた項目が数値Xであり、その距離算出式が距離算出式2として設定されている場合には、その距離算出式2を用いてAnとBnとの距離yを算出する(ステップS27,シ28,S29,S3
    1)。

    【0031】

    【数2】 〔距離算出式2〕 y=0.0 (ただし、x<−αX) y=(1/αX)・x+1/(−α) (ただし、−αX<x<X) y=1 (ただし、x=X) y=(1/−αX)・x+1/α (ただし、X<x<αX) y=0.0 (ただし、αX<x) 一方、問題部にセットされた項目が文字(単語や文章)
    である場合には、距離算出法I〜Vを用いてAnとBn
    との距離yを算出する(ステップS27,S28,S3
    2)。 この距離算出法I〜Vの詳細については後述する。

    【0032】このようにして算出したAnとBnとの距離の全体を、その事例の距離Y(n)として保存する(ステップS33)。 このような処理を、ステップS2
    4で算出した問題部数Nまで繰り返し行った後(ステップS34)、その抽出した事例を全体として総合的に評価した事例間距離を算出する(ステップS35)。 このとき、個別知識間の算出に、数値やテキスト以外にも、
    自然言語、意味的距離、画像、形状なども扱えるようにしてもよい。

    【0033】すなわち、事例間距離の算出において、個別知識に重みがついていない場合には、事例間距離算出法1を用いて事例間距離を算出する(ステップS36,
    S37)。

    【0034】

    【数3】

    【0035】また、事例間距離の算出において、個別知識に重みがついている場合には、事例間距離算出法2を用いて事例間距離を算出する(ステップS36,S3
    8,S39)。 すなわち、全体の事例間距離の算出時にも、各領域で重みが変化する。

    【0036】

    【数4】

    【0037】このようにして算出した事例間の距離(類似度)L(m)を保存する(ステップS40)。

    【0038】このようなステップS26〜ステップS4
    0の処理を、ステップS23で算出した事例数Mまで繰り返し行った後(ステップS41)、その算出結果を、
    事例間距離の近い順に表示し(ステップS42)、適用知識を表示して(ステップS43)、事例推論エージェント3での処理を終了する。

    【0039】ここで、図3に示すステップS32での距離算出法I〜Vについて、図4ないし図9を参照して説明する。

    【0040】図4は、ステップS32での距離算出法I
    〜Vの算出方法を一覧表の形でまとめたものである。 距離算出法I〜IIIは、 問題部に記述された個別知識(製品知識)の中の言語が単語である場合の算出法であり、
    距離算出法IV,Vは、問題部に記述された個別知識(製品知識)の中の言語が自然言語等の定性的知識(衝撃性、たわみ不可など)である場合の算出法である。

    【0041】距離算出法Iは完全一致法である。 すなわち、問題部Anの単語が例えば「フランジ」で、問題部Bnの単語が「フランジ」である場合には、y=1.0
    とし、問題部Anの単語が例えば「フランジ」で、問題部Bnの単語が「フランジ部」である場合には、y=
    0.0とする。

    【0042】距離算出法IIは、*付き検索であって、キーワードの一致によって距離を算出するものである。 例えば、「継手」と「US継手」とはキーワードである「継手」が一致し、「ボルトに境界設定」と「ボルトとナットで接続」とはキーワードである「ボルト」が一致する。

    【0043】距離算出法IIIは、シソーラスのように階層的に記述されている概念体系を用いた距離算出法であって、その概念体系から、単語(名詞や動詞の1品詞)
    間における節の長さを定量的に評価することによって、
    類似性を評価する方法である。

    【0044】距離算出法IVは、問題部に記述された製品知識が文章のような場合(例えば、壁にもたれる、浴槽にすわるといった文章のような場合)の算出法である。
    すなわち、その文章を構文解析を用いて品詞レベルに分解し、その中の名詞句又は動詞・形容詞句までを評価の対象として、前述のシソーラスを用いて単語(名詞句や動詞・形容詞句の1品詞)間における節の長さを個別に定量的に評価し、これを文章トータルで評価することによって、文章の類似性を評価する方法である。

    【0045】距離算出法Vは、文章が長い場合や同様の表現がある場合(例えば、ボルトの周りの節点に固定境界を設定、継手の端部に対称境界を設定など)の算出法である。 すなわち、そのような文章の中から重要と思われる概念のみを抽出し、その抽出した概念のみで文章の類似性を評価する方法である。 表中の例の場合で言うと、場所の概念として「ボルト」と「継手」、境界の概念として「固定」と「対称」といった具合である。

    【0046】本例では、このような5種類の距離算出法I〜Vを使い分けることにより、問題部における製品知識において、定性的な表現同士でも、その類似性を定量的に評価することが可能となる。

    【0047】5種類の距離算出法I〜Vの中から適当な算出法を選択する方法は、標準的には、問題部の設定において指示がなければ距離算出法IIIを選択し、単語によってより領域を限定できる場合には距離算出法I,II
    を選択する。 また、文章の場合には自動的に距離算出法
    IVを選択し、その文章が長い場合には、距離算出法Vを選択する。

    【0048】ところで、距離算出法I,IIについては、
    従来も行われている算出法であるので、ここでは距離算出法I,II以外の、距離算出法III、距離算出法IV、距離算出法Vについてさらに具体的に説明する。

    【0049】(1)距離算出法III 距離算出法IIIでは、図5に示すようなシソーラスを用いたオントロジーによって距離算出を行う。 このオントロジーは、住宅関連設備の構成部材を階層的に体系化したものである。 例えば、「浴槽」と「樋」との距離は、
    「浴槽」から「建築衛生設備」への接続、「建築衛生設備」から「建築排設備」への接続、「建築排水設備」
    から「樋」への接続となっており、接続数(距離)は「接続3」となっている。 同様に、「浴槽」と「プラスチック管」との距離は、「接続6」となっている。 すなわち、接続数が多くなる程、距離が遠くなる(すなわち、類似度が低くなる)ことを示している。

    【0050】(2)距離算出法IV 図6は、距離算出法IVのフローチャートである。

    【0051】距離算出法IVでは、まず構文解析を用いて品詞単位に分解する。 図12は、構文解析の実行例を示している。 ここでは、「ボルトの面には面圧荷重を加えました。」といった文を解析した例を示している。

    【0052】距離算出法IVでは、このような構文解析を行うことによって、まず問題部Anの構文解析によるキーワード(名詞のみ)を抽出し(ステップS51)、そのキーワードK1mを保存する(ステップS52)。 図4に示す文章例では、「ボルト」「節点」「固定」「境界」を保存する。

    【0053】次に、事例問題部Bnの構文解析によるキーワード(名詞のみ)を抽出し(ステップS53)、そのキーワードK2nを保存する(ステップS54)。 図4に示す文章例では、「継手」「端部」「対称」「境界」を保存する。

    【0054】この後、保存したキーワードK1mとK2
    nとの距離を算出する(ステップS55〜ステップS6
    1)。 計算範囲は、ステップS55の横に図示しているように、キーワードK1mとK2nとの全ての組み合わせにつてい行う。

    【0055】すなわち、図5に示すオントロジー上のキーワードK1mの位置を検索し(ステップS56)、次にオントロジー上のキーワードK2nの位置を検索する(ステップS57)。 そして、検索したキーワード間の節の数(接続数)を抽出して、キーワード間の距離Km
    nを同定する(ステップS58,S59)。 図7は、キーワード間の距離の算出方法の具体例を示している。 これについては後述する。

    【0056】このような処理を、m=1,n=1から始めて、m=M(キーワードK1mの保存数),n=N
    (キーワードK2nの保存数)まで繰り返し行う(ステップS60,S61)。 これにより、全てのキーワードの組み合わせについて、個別に距離が算出されたので、
    これらの算出結果を用いて、下式により文章間の距離L
    を算出する(ステップS62)。

    【0057】

    【数5】L=ΣKmn/(m×n) ここで、図7に示したキーワード間の距離の算出方法について、図8ないし図11を参照して説明する。

    【0058】距離Lを算出するための式は、

    【0059】

    【数6】L=(1/α)×β×γ であり、αは階層節数、βは階層形態、γは合流部の位置をそれぞれ示している。

    【0060】階層節数(α)は、図5に示した接続数のことである。 階層形態(β)は、図8に示すように本実施形態では3パターン用意している。 すなわち、直線形(a)、(b)、片段差形(c)、並列形(d)の3パターン設定できるようにしており、それぞれの形に応じてβの値を予め設定している。 ここでは、直線形(a)、(b)はβ=1.0、片段差形(c)はβ=
    0.9、並列形(d)はβ=0.8となっている。

    【0061】合流部の位置(γ)は、ルートブロックからの階層数を1.0に+0.1ずつ追加して得られた倍率のことである。 ただし、数値は任意に設定できるようにしておく。 例えば、図9に示す階層構造について説明すると、(a)の階層構造の左側の合流部の位置はルートブロック(太い黒枠で示す)に対する直接の合流であるので1.0、右側の合流部の位置は、ルートブロックから見れば4階層離れた位置での合流であるので1.4
    (=1.0+0.1+0.1+0.1+0.1)となる。 また、(b)の階層構造の右側の合流部の位置は、
    ルートブロックから見れば3階層離れた位置での合流であるので1.3(=1.0+0.1+0.1+0.1)
    となる。

    【0062】このような階層形態(図8)や合流部の位置(図9)の定義を当てはめると、例えば図10に示す階層構造のAとBとの距離は、階層節数(α=6)、階層形態(β=0.8)、合流部の位置(1.0)となるので、AとBとの距離は、(1/6)×0.8×1.0
    =0.20となる。

    【0063】図7に示す各具体例は、このような階層形態(図8)や合流部の位置(図9)の定義を当てはめて計算した一例を示している。

    【0064】また、図11は、距離算出方法のフローチャートである。 距離算出方法は、上記の階層形態(図8)と合流部の位置(図9)との組み合わせによって、
    4種類の計算方法が採られることになる。 1つ目は、階層形態と合流部の位置とに影響されない計算方法(すなわち、階層形態が直線形であって合流部の無い階層構造となっている場合:計算方法1)であって、図7(a)
    に示す階層構造のものである。 2つ目は、階層形態のみに影響される計算方法(計算方法2)であって、図7
    (b)に示す階層構造のものである。 3つ目は、合流部の位置のみに影響される計算方法(計算方法3)である(図示省略)。 4つ目は、階層形態と合流部の位置との両方に影響される計算方法(計算方法4)であって、図7(c)に示す階層構造のものである。

    【0065】(3)距離算出法V 距離算出法Vでは、図13に示すような概念体系図(概念マップ)を用いる。 すなわち、距離算出法IVと同様に、構文解析を行うことによって、まず問題部Anに記述された文章の概念を抽出し、その概念を保存する。 図4に示す文章例では、「ボルトの回り」「固定境界」を保存する。

    【0066】次に、同じく構文解析を行うことによって、事例問題部Bnに記述された文章の概念を抽出し、
    その概念を保存する。 図4に示す文章例では、「継手の端部」「対称境界」を保存する。

    【0067】次に、これらの概念を図13に示す概念マップと照合し、照合されたもののみを抽出する。 ここでは、「ボルトの周り」と「継手の端部」とは共に「場所」の概念に含まれており、「固定境界」と「対称境界」とは共に「境界」の概念に含まれている。 そのため、ここでは同じ概念に含まれる「ボルトの回り」と「継手の端部」との中の名詞句同士(「ボルト」と「継手」)の距離を算出する。

    【0068】すなわち、図5に示すオントロジー上の「ボルト」の位置と「継手」の位置とを検索し、その検索した「ボルト」と「継手」との間の節の数(接続数)
    を抽出して、距離を同定する。 また、同じ概念に含まれる「固定境界」と「対称境界」との中の名詞句同士(固定」と「対称」)の距離を算出する。 すなわち、図5に示すオントロジー上の「固定」の位置と「対称」の位置とを検索し、その検索した「固定」と「対称」との間の節の数(接続数)を抽出して、距離を同定する。 この後、図6に示すステップS62での処理と同様にして、
    文章間の距離Lを算出する。

    【0069】このように、距離算出法Vでは、概念が共通するもののみの距離を算出すればよく、距離算出法IV
    のように全ての名詞句の組み合わせについて距離を算出する必要がないので、文章間の距離の算出(すなわち、
    文章間の類似度の算出)を迅速に行うことができる。

    【0070】本実施形態では、このような個別知識類似度算出部37による各種距離算出法1,2、I〜Vを用いた類似度の算出結果に、前記した履歴知識類似度算出部38による類似度の算出結果を加味したトータル的な類似度で、次の対策を実行する。 これにより、より効果的かつ適切な対策の実行が可能となる。

    【0071】[2]次に、同時協調設計部4での処理を、図14に示すフローチャートを適宜参照して説明する。

    【0072】同時協調設計部4では、複数の評価を同時に協調して行うために、まず評価項目と規準とがセットされる(ステップS71)。 そして、それらの評価項目を評価できるツール(例えば、意匠性を評価するCGソフトや、構造を評価する構造解析ソフト等)を選定し、
    それらの解析条件を満たす情報を、事例推論エージェント3の適用知識から設定する(ステップS73〜S7
    6)。 そして、設定した解析条件に従って、これらのツールを同時に実行する。

    【0073】すなわち、意匠シミュレーション(ステップS77)、機能シミュレーション(ステップS7
    8)、構造解析(ステップS79)、成形シミュレーション(ステップS80)を同時に実行し、それぞれについて個別に評価結果を出力する(ステップS81〜S8
    4)。 そして、結果評価部43で個別の評価結果を集約し、トータルの評価結果が要求品質を満たすまで対策案を抽出し、実行する(ステップS86,S87,S8
    8)。 このような対策案の抽出と実行とを繰り返し、トータルの評価結果が要求品質を満たすと、その結果を表示する(ステップS89)。

    【0074】ここで、初期の事例推論時に用いている事例構造について述べると、事例は、図15に示すように、解析、設計事例を製品知識(要求品質、機能、形状特徴、材料情報など)として問題部に記述し、設計時に利用する各種設計知識(意匠設計知識、構造設計知識、
    成形性設計知識、施工性設計知識、使用性設計知識など)、解析知識(形状作成知識、メッシュ作成知識、境界条件設定知識、結果評価知識など)、設計履歴知識(評価値、対策案、対策効果など)を解答部として記述している。 また、設計履歴の情報は、設計事例データベース1に他の情報と共に保存されている。

    【0075】

    【発明の効果】本発明の事例ベース推論システムは、個別知識が文章である場合、その文章間の類似度をオントロジーによる距離算出法によって求める構成としている。 すなわち、文章の構文解析を行うことによって単語を抽出し、その抽出した単語間の類似度を、シソーラスを用いたオントロジーによる距離算出法によって求める方法、又は文章の構文解析を行うことによって名詞句を抽出し、その名詞句の有する概念間の類似度を、概念を体系的に分類したマップを用いたオントロジーによる距離算出法によって求める方法としている。 これにより、
    問題部に文章等の定性的知識が入っている場合でも、その類似度を定量的に評価することができ、次に行う対策を効果的かつ適切に選択することができる。

    【0076】また、本発明の事例ベース推論システムは、個別知識が数値である場合には、予め用意された距離算出式に数値を当てはめて類似度を算出し、個別知識が単語である場合には、単語の一致、不一致によって類似度を算出し、これら類似度と個別知識が文章である場合に算出した類似度とを総合して類似度を算出するようにしている。 これにより、問題部に数値、単語、文章の全てが入っている場合でも、次に行う対策をより効果的かつ適切に選択することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の事例ベース推論システムを用いた設計システムの全体構成を示す説明図である。

    【図2】本発明の事例ベース推論システムを用いた設計システムを用いて、実際に新規事例を設計する場合の全体的な動作を説明するためのフローチャートである。

    【図3】事例推論エージェントでの処理動作を説明するためのフローチャートである。

    【図4】距離算出法I〜Vの算出方法を一覧の形でまとめた図表である。

    【図5】住宅関連設備の構成部材を階層的に体系化した図表である。

    【図6】距離算出法IVの処理を説明するためのフローチャートである。

    【図7】キーワード間の距離の算出方法の具体例を示す説明図である。

    【図8】階層形態のパターンを示す説明図である。

    【図9】合流部の位置の説明図である。

    【図10】距離算出方法の一具体例を示す説明図である。

    【図11】距離算出方法を説明するためのフローチャートである。

    【図12】構文解析の実行例を示す説明図である。

    【図13】住宅関連設備の構成部材を概念的に体系化した図表である。

    【図14】同時協調設計部での処理動作を説明するためのフローチャートである。

    【図15】初期の事例推論時に用いている事例構造を示す図である。

    【符号の説明】

    1 設計事例データベース 2 汎用知識ベース 3 事例推論エージェント 4 同時協調設計部 21 事例修正ルール 22 対策ルール 23 手順データ 31 事例ベースエディタ 32 事例一覧作成部 33 類似事例検索部 34 結果表示部 35 相関・重み定義部 36 類似度算出式定義部 37 個別知識類似度算出部 38 履歴知識類似度算出部 41 要求入力部 42 条件作成部 43 ツール実行部 44 結果評価部 45 対策案抽出部 46 対策実施部 47 設計解表示部 48 事例蓄積部

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