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Light emitting device, light emitting device manufacturing method, and portable telephone

阅读:485发布:2024-02-28

专利汇可以提供Light emitting device, light emitting device manufacturing method, and portable telephone专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To make inconspicuous an appearance color of a sealing resin portion 3 to seal a light emitting element 6 and element structure in the sealing resin portion in a modest in a light emitting device 1 which mounts a light emitting element 6 on a substrate 2, thereby preventing a defect which spoils an appearance of a portable telephone since an affinity between an appearance color of a camera illumination flash light portion and a case color of a portable telephone is not good in a portable telephone or the like using such a light emitting device as a camera illumination flash portion. SOLUTION: The light emitting device 1 mounts the light emitting element 6 on the substrate 2 and seals the light emitting element 6 with a sealing resin portion 3, the surface of the sealing resin portion 3 is uneven, and the upper surface of protrusion 41 of the surface of the sealing resin portion 3 is colored with a color different from the appearance color of the sealing resin portion 3. COPYRIGHT: (C)2010,JPO&INPIT,下面是Light emitting device, light emitting device manufacturing method, and portable telephone专利的具体信息内容。

  • 基板上に搭載された発光素子と、
    該発光素子を被覆する封止樹脂とを備え、
    該封止樹脂は、その表面の一部を該封止樹脂の外観色とは異なる色に着色したものである発光装置。
  • 前記封止樹脂の表面は、凹凸形状を有し、
    該封止樹脂の表面の少なくとも一部の凸部は、その上面を着色したものである請求項1に記載の発光装置。
  • 前記基板表面と平行な面内で、前記封止樹脂表面の着色部分が該封止樹脂表面に対して占める面積比率は、4パーセント以上かつ40パーセント以下である請求項1に記載の発光装置。
  • 前記封止樹脂の表面の複数の凸部は、幾何学形状を連続して配列してなる平面パターンが該封止樹脂の表面に形成されるよう配置されている請求項2に記載の発光装置。
  • 前記封止樹脂の表面の複数の凹部は、幾何学形状を連続して配列してなる平面パターンが該封止樹脂の表面に形成されるよう配置されている請求項2に記載の発光装置。
  • 前記封止樹脂の表面の凸部は、その側壁面が、前記基板の、発光素子の搭載された素子搭載面に対して垂直な面になるよう、または該素子搭載面に対して傾斜した面となるよう形成されている請求項2に記載の発光装置。
  • パッケージと、
    該パッケージ上に搭載された発光素子と、
    該発光素子を被覆する封止樹脂とを備え、
    該パッケージは、その表面の一部を該封止樹脂の外観色とは異なる色に着色したものである発光装置。
  • 前記パッケージは、その表面を凹凸形状としたものであり、
    該パッケージ表面の少なくとも一部の凸部の上面は着色されている請求項7に記載の発光装置。
  • 前記封止樹脂の表面は、前記パッケージ表面の凸部の上面よりも、該パッケージの、該発光素子が搭載された素子搭載面に近い位置に位置している、請求項8に記載の発光装置。
  • 前記パッケージの凸部は、その側壁面が、該パッケージの、前記発光素子が搭載された素子搭載面に対して垂直な面となるよう、または該素子搭載面に対して傾斜した面となるよう形成されている請求項8に記載の発光装置。
  • 前記封止樹脂は、励起光の照射により、該励起光よりも長波長の蛍光を発する、粒子状の蛍光体を含有している請求項1または7に記載の発光装置。
  • 被写体の撮像を行うカメラ部と、
    カメラ照明用フラッシュライト部とを備え、
    該カメラ照明用フラッシュライト部には、請求項1または7に記載の発光装置が用いられている携帯電話機。
  • 基板上に搭載された発光素子と、該発光素子を被覆する封止樹脂とを備えた発光装置を製造する方法であって、
    該基板上に搭載された複数の発光素子のそれぞれを覆うように封止樹脂を形成する工程と、
    複数の貫通開口を有する第1の金型に第2の金型を該第1の金型の貫通開口の一端側を塞ぐように重ね合わせて、これらの金型を、該基板表面上の封止樹脂の表面に、該第1の金型の貫通開口により凹凸形状が形成されるよう押し付ける工程と、
    該封止樹脂を硬化させた後、該第2の金型を除去して、該封止樹脂の、該第1の金型の貫通開口内に露出した部分を着色する工程とを含む発光装置の製造方法。
  • 基板上に搭載された発光素子と、該発光素子を被覆する封止樹脂とを備えた発光装置を製造する方法であって、
    該基板上に搭載された複数の発光素子のそれぞれを覆うように封止樹脂を形成する工程と、
    平板の表面に突出部を複数形成してなる金型を、該基板表面上の封止樹脂の表面に、該金型により凹凸形状が形成されるよう押し付ける工程と、
    該封止樹脂を硬化させた後、該金型を除去して、該封止樹脂の表面の凸部の上面を着色する工程とを含む発光装置の製造方法。
  • 前記封止樹脂の着色を行った後、該基板のダイシングにより、該基板上の各発光素子の配置された部分を個々の発光装置として切り離す工程を含む、請求項13または14に記載の発光装置の製造方法。
  • 前記封止樹脂は、樹脂粒子および蛍光体粒子を含む請求項13または14に記載の発光装置の製造方法。
  • 前記蛍光体粒子は、励起光を照射すると該励起光よりも長波長の蛍光を発する、粒子状の蛍光体である請求項16に記載の発光装置の製造方法。
  • 前記封止樹脂は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、イミド樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ノルボネン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、非晶質ナイロン樹脂、ポリアリレート、ポリカーボネート樹脂、エポキシ変成シリコーン樹脂および有機物変成シリコーン樹脂のうちの少なくとも一つからなる請求項16に記載の発光装置の製造方法。
  • 前記基板は、ガラス、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフタルアミド樹脂、フッ素樹脂、金、銀、銅、アルミ、鉄、アルミナ、ムライト、窒化アルミ、酸化珪素、窒化珪素、炭化珪素、およびジルコニアの少なくとも一つからなる請求項16に記載の発光装置の製造方法。
  • 说明书全文

    本発明は、発光装置、発光装置の製造方法、および携帯電話機に関し、特に、LEDなどの発光素子を有し、該発光素子を樹脂封止した発光装置、このような発光装置の製造方法、および該発光装置を用いた携帯電話機に関する。

    従来から、携帯電話機のカメラ照明用フラッシュとしてLED(Light Emitting Device)が用いられており、このLEDが発光素子として搭載された発光装置は、例えば特許文献1、2に開示されている。

    以下に、図6を用いて、従来の発光装置およびこれをカメラ照明用フラッシュとして用いた携帯電話機について詳細に説明する。

    図6(a)は、従来の携帯電話機の概略構成例を示す斜視図であり、図6(b)は、図6(a)の携帯電話機におけるカメラ照明用フラッシュライト部の正面図、図6(c)は、図6(a)のフラッシュライト部に搭載された発光装置の要部構成例を示す斜視図である。

    図6(a)に示すように、従来の携帯電話機20にはカメラが搭載されており、その筐体には、カメラレンズ部21が取り付けられ、またこれに隣接して、カメラ照明用フラッシュライト部22が取り付けられている。

    このカメラ照明用フラッシュライト部22には、図6(c)に示すような発光装置220が内蔵されている。 この発光装置220は、発光基板221上に搭載された発光素子を有し、この発光素子は、波長400nm以上530nm以下の青色波長領域に主発光ピークを有する青色のLEDチップ222である。 またこの発光装置220では、このLEDチップ222上を覆うように基板表面全体が樹脂封止されている。 この封止樹脂部223の表面は、基板221表面に平行で、ほぼ平坦な表面となっている。 また、発光装置220の側面は、基板221表面に垂直になるよう、封止樹脂部223および基板221を一括して切断して得られた平面となっている。 さらに、封止樹脂部223には、LEDチップ222からの光を波長変換させるために蛍光体が含有されている。 これは、赤色、緑色および青色の三原色のLEDを用いるのではなく、青色LED単体で白色発光が得られるようにするためである。

    このカメラ照明用の発光装置220では、ある程度以上の発光輝度が必要となるため、封止樹脂部223に含有される蛍光体としては、発光効率が良いBOSE(ユ−ロピウム賦活珪酸塩蛍光体、(Ba・Sr) SiO :Eu)などの黄色蛍光体が用いられることが多い。 この蛍光体は、青色のLEDチップ222から放出される青色光を吸収して、波長550nm以上600nm以下の波長領域に主発光ピークを有する黄色蛍光を放出するものである。

    国際公開第2003/021691号パンフレット

    特開2001−135861号公報

    しかしながら、上記従来技術には、以下のような問題がある。

    すなわち、上記従来のカメラ照明用の発光装置220では、上述したように、ある程度の発光輝度が必要となるため、封止樹脂部223に含める蛍光体として、発光効率がよいBOSEなどの黄色蛍光体が用いられている。

    この場合に、発光素子を点灯させない状態において、フラッシュライト部22は、周囲光によって黄色に見える。 この黄色は、携帯電話機20のケース20aの色によっては、相性が悪く、美観がよくないことがある。 特に、欧米人にとっては、黄色は目立つ色であり、好ましくない色とされている。

    このため、図6(b)に示すように、携帯電話機20のカメラ照明用フラッシュライト部22の表面側に擦りガラスのような半透明なカバー224を設けて、封止樹脂部223の外観を白っぽく見せるようにしている。 ところが、半透明なカバー224は、LED発光強度を減衰させてしまうので好ましくない。

    本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、基板またはパッケージ上に搭載された発光素子を封止する封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造が目立たないようにすることができる発光装置、発光装置の製造方法、および携帯電話機を提供することを目的とする。

    本発明に係る発光装置は、基板上に搭載された発光素子と、該発光素子を被覆する封止樹脂とを備え、該封止樹脂は、その表面の一部を該封止樹脂の外観色とは異なる色に着色したものであり、そのことにより上記目的が達成される。

    また、本発明は、上記発光装置において、前記封止樹脂の表面は、凹凸形状を有し、該封止樹脂の表面の少なくとも一部の凸部は、その上面を着色したものであることが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置において、前記基板表面と平行な面内で、上記封止樹脂表面の着色部分が該封止樹脂表面に対して占める面積比率は、4パーセント以上かつ40パーセント以下であることが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置において、前記封止樹脂の表面の複数の凸部は、幾何学形状を連続して配列してなる平面パターンが該封止樹脂の表面に形成されるよう配置されていることが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置において、前記封止樹脂の表面の複数の凹部は、幾何学形状を連続して配列してなる平面パターンが該封止樹脂の表面に形成されるよう配置されていることが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置において、前記封止樹脂の表面の凸部は、その側壁面が、前記基板の、発光素子の搭載された素子搭載面に対して垂直な面となるよう、または該素子載置面に対して傾斜した面となるよう形成されていることが好ましい。

    本発明に係る発光装置は、パッケージと、該パッケージ上に搭載された発光素子と、該発光素子を被覆する封止樹脂とを備え、該パッケージは、その表面の一部を該封止樹脂の外観色とは異なる色に着色したものであり、そのことにより上記目的が達成される。

    また、本発明は、上記発光装置において、前記パッケージは、その表面を凹凸形状としたものであり、該パッケージ表面の少なくとも一部の凸部の上面は着色されていることが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置において、前記封止樹脂の表面は、前記パッケージ表面の凸部の上面よりも、該パッケージの、該発光素子が搭載された素子搭載面に近い位置に位置していることが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置において、前記パッケージの凸部は、その側壁面が、該パッケージの、前記発光素子が搭載された素子搭載面に対して垂直な面になるよう、または該素子載置面に対して傾斜した面となるよう形成されていることが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置において、前記封止樹脂は、励起光の照射により、該励起光よりも長波長の蛍光を発する、粒子状の蛍光体を含有していることが好ましい。

    本発明に係る携帯電話機は、被写体の撮像を行うカメラ部と、カメラ照明用フラッシュライト部とを備え、該カメラ照明用フラッシュライト部には、上記発光装置が用いられており、そのことにより上記目的が達成される。

    本発明に係る発光装置の製造方法は、基板上に搭載された発光素子と、該発光素子を被覆する封止樹脂とを備えた発光装置を製造する方法であって、該基板上に搭載された複数の発光素子のそれぞれを覆うように封止樹脂を形成する工程と、複数の貫通開口を有する第1の金型に第2の金型を該第1の金型の貫通開口の一端側を塞ぐように重ね合わせて、これらの金型を、該基板表面上の封止樹脂の表面に、該第1の金型の貫通開口により凹凸形状が形成されるよう押し付ける工程と、該封止樹脂を硬化させた後、該第2の金型を除去して、該封止樹脂の、該第1の金型の貫通開口内に露出した部分を着色する工程とを含み、そのことにより上記目的が達成される。

    本発明に係る発光装置の製造方法は、基板上に搭載された発光素子と、該発光素子を被覆する封止樹脂とを備えた発光装置を製造する方法であって、該基板上に搭載された複数の発光素子のそれぞれを覆うように封止樹脂を形成する工程と、平板の表面に突出部を複数形成してなる金型を、該基板表面上の封止樹脂の表面に、該金型により凹凸形状が形成されるよう押し付ける工程と、該封止樹脂を硬化させた後、該金型を除去して、該封止樹脂の表面の凸部の上面を着色する工程とを含み、そのことにより上記目的が達成される。

    また、本発明は、上記発光装置の製造方法において、前記封止樹脂の着色を行った後、該基板のダイシングにより、該基板上の各発光素子の配置された部分を個々の発光装置として切り離す工程を含むことが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置の製造方法において、前記封止樹脂は、樹脂粒子および蛍光体粒子を含むことが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置の製造方法において、前記蛍光体粒子は、励起光を照射すると該励起光よりも長波長の蛍光を発する、粒子状の蛍光体であることが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置の製造方法において、前記封止樹脂は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、イミド樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ノルボネン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、非晶質ナイロン樹脂、ポリアリレート、ポリカーボネート樹脂、エポキシ変成シリコーン樹脂および有機物変成シリコーン樹脂のうちの少なくとも一つからなることが好ましい。

    さらに、本発明は、上記発光装置の製造方法において、前記基板は、ガラス、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフタルアミド樹脂、フッ素樹脂、金、銀、銅、アルミ、鉄、アルミナ、ムライト、窒化アルミ、酸化珪素、窒化珪素、炭化珪素、およびジルコニアのうちの少なくとも一つからなることが好ましい。

    上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。

    本発明においては、基板上の発光素子を被覆する封止樹脂を、その表面の一部が、該封止樹脂の外観色とは異なる色に着色された構造としたので、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造を目立たないようにすることができ、しかも、封止樹脂表面の一部が着色されているだけであるので、発光素子からの光の減衰を小さく抑えることができる。

    本発明においては、前記封止樹脂の表面を凹凸形状とし、該封止樹脂表面の少なくとも一部の凸部上面を、封止樹脂の外観色とは異なる色で着色したので、封止樹脂表面の着色された部分が、その外観色として強い印象を与える最外表面に位置することとなる。 これにより、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造がさらに目立たなくなる。

    本発明においては、前記基板表面と平行な面内で、前記封止樹脂表面の着色部分が該封止樹脂表面に対して占める面積比率を、4パーセント以上かつ40パーセント以下としたので、発光素子からの光の大きな減衰を回避しつつ、封止樹脂表面での着色部分により、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造を目立たなくすることができる。

    本発明においては、パッケージと、該パッケージ上に搭載された発光素子と、該発光素子を被覆する封止樹脂とを備え、該パッケージの表面の一部を該封止樹脂の外観色とは異なる色に着色したので、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造を目立たないようにすることができ、しかも、封止樹脂表面の一部が着色されているだけであるので、発光素子からの光の減衰を小さく抑えることができる。

    本発明においては、前記パッケージの表面を凹凸形状とし、該パッケージ表面の少なくとも一部の凸部上面を、封止樹脂の外観色とは異なる色で着色したので、パッケージ表面の着色された部分が、その外観色として強い印象を与える最外表面に位置することとなる。 これにより、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造がさらに目立たなくなる。

    本発明においては、前記封止樹脂の表面は、前記パッケージ表面の凸部上面よりも、該パッケージの、該発光素子が搭載された素子搭載面に近い位置に位置しているので、パッケージ表面の着色された部分が、封止樹脂表面の外側の、その外観色として強い印象を与える最外表面に位置することとなる。 これにより、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造がさらに目立たなくなる。

    また、本発明においては、被写体の撮影を行うカメラ部と、カメラ照明用フラッシュライト部とを備え、該カメラ照明用フラッシュライト部には、上記発光装置を用いているので、発光装置にて発光素子を封止する封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造が目立たたなくなり、これによりカメラ照明用フラッシュライト部の外観色と携帯電話機のケースの色との相性が悪く、携帯電話機の美観を損ねるといった不具合を回避することができる。

    また、本発明においては、基板上に形成された複数の発光素子のそれぞれを覆うように封止樹脂を形成する工程と、複数の貫通開口を有する第1の金型に第2の金型を該第1の金型の貫通開口の一端側を塞ぐように重ね合わせて、これらの金型を、該基板表面上の封止樹脂の表面に、該第1の金型の貫通開口により凹凸形状が形成されるよう押し付ける工程とを含み、該封止樹脂を硬化させた後、該第2の金型を除去して、該封止樹脂の、該第1の金型の貫通開口内に露出した部分を着色するので、2枚重ねの金型を用いて封止樹脂を加圧した後、そのうちの1枚の金型を除去して、もう1枚の金型の貫通開口内に露出した封止樹脂に着色する点を除けば、ほぼ従来と同一プロセスにて発光装置を作製することができる。 このため、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造が目立たないようにした発光装置を、簡便に低コストで提供することができる。

    また、本発明においては、基板上に搭載された複数の発光素子のそれぞれを覆うように封止樹脂を形成する工程と、平板の表面に突出部を複数形成してなる金型を、基板表面上の封止樹脂の表面に、金型により凹凸形状が形成されるよう押し付ける工程とを含み、封止樹脂を硬化させた後、金型を除去して、封止樹脂の表面の凸部の上面を着色するので、金型を用いて封止樹脂を加圧した後、金型を除去した後に封止樹脂に着色する点を除けば、ほぼ従来と同一プロセスにて発光装置を作製することができる。 このため、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造が目立たないようにした発光装置を、簡便に低コストで提供することができる。

    本発明によれば、基板上の発光素子を被覆する封止樹脂を、その表面の一部が、該封止樹脂の外観色とは異なる色に着色された構造としたので、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造を目立たないようにすることができ、しかも、発光素子からの光の減衰を小さく抑えることができる発光装置を得ることができる。

    本発明によれば、パッケージと、該パッケージ上に搭載された発光素子と、該発光素子を被覆する封止樹脂とを備え、該パッケージの表面の一部を該封止樹脂の外観色とは異なる色に着色したので、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造を目立たないようにすることができ、しかも、発光素子からの光の減衰を小さく抑えることができる発光装置を得ることができる。

    本発明によれば、被写体の撮像を行うカメラ部と、カメラ照明用フラッシュライト部とを備え、該カメラ照明用フラッシュライト部には、上記発光装置を用いているので、カメラ照明用フラッシュライト部の外観色と携帯電話機のケースの色との相性が悪く、外観の美観を損ねるといった不具合を回避することができる携帯電話機を得ることができる。

    本発明によれば、基板上に形成された複数の発光素子のそれぞれを覆うように封止樹脂を形成する工程と、複数の貫通開口を有する第1の金型に第2の金型を該第1の金型の貫通開口の一端側を塞ぐように重ね合わせて、これらの金型を、該基板表面上の封止樹脂の表面に、該第1の金型の貫通開口により凹凸形状が形成されるよう押し付ける工程とを含み、該封止樹脂を硬化させた後、該第2の金型を除去して、該封止樹脂の、該第1の金型の貫通開口内に露出した部分を着色するので、ほぼ従来と同一プロセスにて、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造が目立たないようにした発光装置を、簡便に低コストで提供することができる。

    本発明によれば、基板上に搭載された複数の発光素子のそれぞれを覆うように封止樹脂を形成する工程と、平板の表面に突出部を複数形成してなる金型を、該基板表面上の封止樹脂の表面に、該金型により凹凸形状が形成されるよう押し付ける工程とを含み、該封止樹脂を硬化させた後、該金型を除去して、該封止樹脂の表面の凸部の上面を着色するので、ほぼ従来と同一プロセスにて封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造が目立たないようにした発光装置を、簡便に低コストで提供することができる。

    以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。

    (実施形態1)
    図1は、本発明の実施形態1に係る発光装置1の要部構成例を示す縦断面図である。 また、図2Aおよび図2Bは、本実施形態1による発光装置1の製造方法を工程順(図2A(a)〜(c)および図2B(d)〜(g))に説明するための概略斜視図であり、特に、図2B(g)は、本実施形態の発光装置の製造方法により製造された発光装置1の外観を示している。

    図1に示すように、本実施形態1の発光装置1は、基板2と、該基板2上に搭載された発光素子6とを有している。 この発光素子6は、波長400nm以上530nm以下の青色波長領域に主発光ピークを有する青色のLEDチップ6であり、この青色のLEDチップ6は、その上を覆うように形成された封止樹脂部3で樹脂封止されている。 また、この封止樹脂部3は、青色のLEDチップ6からの光を波長変換する図示しない蛍光体が添加されている。

    本実施形態1では、基板2として、可視光に対する光反射率が高く、熱伝導率が金属とほぼ同等である窒化アルミ基板を用いている。 この基板2の厚みは、後述する切断工程での切断を容易にするため、0.3mm〜0.4mmにしている。

    この基板2の表面には所定パターンの配線5aおよび5bが形成されており、1つの配線5a上には上記青色のLEDチップ6が配置され、該LEDチップ6は該配線パターン5aと電気的に接続されている。 これらの配線のパターンは、LEDチップ6の配列パターンやその電極形態に合わせて適宜設計される。

    また、上記基板2上には、配線5aと対向するよう配線5bが配置されており、この配線5bはワイヤー7により青色のLEDチップ6と接続されている。

    また、基板2の裏面側には、上記配線5aと対向するように外部接続電極8aが形成され、この外部接続電極8aは、基板2を厚み方向に貫通するように設けられた導電層9aを介してLEDチップ6の下側の配線5aと導通するよう構成されている。

    また、基板2の裏面側には、上記配線5bと対向するよう外部接続電極8bが形成されており、この外部接続電極8bは、基板2を厚み方向に貫通するように設けられた導電層9bを介して上記配線5bと導通するよう構成されている。

    また、これらの外部接続電極8a,8bは、発光装置1の実装時に半田付けされる端子につながっている。

    さらに、基板2の表面全体は、このLEDチップ6の周囲を覆うように形成された封止樹脂部3により樹脂封止されている。 この封止樹脂部3は、シリコーン樹脂中にシリコーン樹脂粒子および蛍光体粒子を添加した封止樹脂を硬化してなるものであり、この樹脂粒子は、平均粒子径5μmであり、消泡作用および蛍光体粒子の沈降防止作用を有するものである。

    また、蛍光体粒子は、平均粒子径5μmのBOSE(ユ−ロピウム賦活珪酸塩蛍光体、(Ba・Sr) SiO :Eu)黄色蛍光体であり、青色のLEDチップ6からの光を波長変換して、波長550nm以上600nm以下の波長領域に発光ピークを有する黄色蛍光を放出する。

    この封止樹脂部3の表面は凹凸形状となっており、該表面の複数の凸部41は、平面上にアレイ状に配列された複数の同形状の円柱体により構成されている。 ここで各凸部(円柱体)41の直径は0.4mm、ピッチ(つまり隣接する2つの凸部(円柱体)41の最短距離)は0.4mm、また、凸部41により封止樹脂部の表面に形成される凹凸形状の段差Dhは、1.0mmとなっている。 また凸部41の上面42は、全て黒色に着色されている。 ここで、凸部(円柱体)41の側面43は基板2の表面(発光素子の搭載面)に垂直になっている。 ただし、凸部41は、円柱体形状に限らず、その側面が基板表面に対して傾斜した円錐台形状であってもよい。 また、ここでは、基板表面と平行な面内で、封止樹脂部3の表面の着色部分が該封止樹脂部3の表面に対して占める面積比率を、4パーセント以上かつ40パーセント以下としている。

    また、該発光装置1は、以下の製造方法で説明するように、複数の発光素子を基板上に形成し、これらの発光素子を一括して樹脂封止してなるウエハなどの素子形成基板を、封止樹脂部3および更にその下の基板2を一括して切断することにより得られたものであり、発光装置1の側面は、基板2の表面に対して垂直な平面となっている。 ここで、発光装置1の外形形状は直方体形状となっており、具体的な発光装置1の外形寸法の一例として、例えば、厚みが2.0mm、横幅が1.6mm、縦幅が2.4mmであるものが挙げられる。

    以下に、本実施形態1の発光装置1の製造方法について、図1、図2A(a)〜(c)、および図2B(d)〜(g)を用いて詳細に説明する。

    図2A(a)〜(c)、図2B(d)〜(g)は、本実施形態1の発光装置1の各製造工程をそれぞれ説明するための概略斜視図である。

    まず、図2A(a)に示す基板2の表面側には、縦横アレイ状に配列された複数の発光装置1(図1参照)が形成されている。 該基板2の各発光装置の形成領域には、所定パターンの配線5aおよび5bが形成されており、一方の配線5a上にはLEDチップ6が配置されている。 このLEDチップ6の裏面電極(図示せず)は直接配線5aに接続され、LEDチップ6の上面電極(図示せず)は、ワイヤ7を介して別の配線5bに接続されている。

    また、基板2の裏面側には、外部接続電極8aおよび8bが、上記配線5aおよび5bに対向するよう形成され、これらの外部接続電極8aおよび8bはそれぞれ、対応する貫通導電層9aおよび9bを介して各配線5aおよび5bと接続され、該配線5aおよび5bと外部接続電極8aおよび8bとが電気的に導通している。

    次に、LEDチップ6が搭載された基板2を、加熱プレートを備えたプレス機に設置し、封止用樹脂3として、図示しない蛍光体および樹脂粒子が添加され、攪拌脱泡機により攪拌脱泡された液状シリコーン樹脂を、注形機を用いて基板2の表面に流し込む(図2A(b))。

    さらに、図2A(c)に示すように、基板2の周囲に、基板2上に流し込まれた樹脂を一定の樹脂厚にするためのスペーサ治具31を1対対向するようにセットし、封止用樹脂3の表面に、下部金型(第1の金型)32aと上部金型(第2の金型)32bの2つからなる金型を押さえ付けてプレスする。 この下部金型32aには、平らな金属板に同じサイズの丸穴(円形貫通開口)321をアレイ状に複数形成してなるものであり、また、上部金型32bは平らな金属板からなり、下部32aの上面と隙間なく密着させることができ、上部金型32bを、下部金型32aに密着させて重ね合わせることにより、下部金型32aの貫通開口321の一端側が塞がれる。

    下部金型32aと上部金型32bとはこれらを重ね合わせることにより金型容器(図示せず)の蓋となり、この蓋を、硬化前の封止用樹脂13の表面に押さえ付けることにより、アレイ状に配列された複数の円柱体を形成して、該封止用樹脂13の表面を凹凸形状にすることができる。

    続いて、図2B(d)では、加熱により封止用樹脂13を硬化させて封止樹脂部3を形成する。

    次に、上部金型32bを外して、下部金型32aのみが封止樹脂部3上にある状態とする。 このとき、下部金型32aの表面と下部金型32aの穴321内に露出する封止樹脂部3の凸部表面は同一平面上にある。 その後、図2B(e)に示すように、表面に例えば黒色の着色材を塗布したローラーRで、封止樹脂部3の、下部金型32aの穴321内に露出した部分に該着色材を付着させて乾燥させ、その後、該下部金型32aを取り除く。 これにより、封止樹脂部3の凸部41の上面42が、黒色に着色されることとなる。

    さらに、図2B(f)に示すように、基板2の表面に形成された配線のパターンに応じて、基板2、およびその上の封止樹脂部3を所定のダイシングラインDLに沿ってダイシングして、所定のサイズの個別の発光装置1に切り分けていく。 これにより、図2B(g)に示すように、チップ状にダイシングされた個別の発光装置1が形成される。

    このように本実施形態1によれば、基板2上に発光素子6を搭載し、封止樹脂部3により樹脂封止してなる発光装置1において、該封止樹脂部3の表面を凹凸形状とし、該封止樹脂部3の表面の凸部41の上面を着色したので、封止樹脂部3の外観色、具体的には該封止樹脂部3に含まれる蛍光体の色(黄色)や封止樹脂部内の素子構造を目立たなくすることができる。 このため、このような発光装置をカメラ照明用フラッシュ部として用いた携帯電話機などでは、カメラ照明用フラッシュライト部の外観色と携帯電話機のケースの色との相性が悪く、携帯電話機の美観を損ねるといった不具合を回避することができる。

    また、本実施形態1では、前記封止樹脂の表面を凹凸形状とし、該封止樹脂表面の少なくとも一部の凸部上面を、封止樹脂の外観色とは異なる色で着色しているので、封止樹脂表面の着色された部分が、その外観色として強い印象を与える最外表面に位置することとなる。 これにより、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造が目立つのを効果的に抑えることができる。

    また、本実施形態1では、基板表面と平行な面内で、封止樹脂部の表面の着色部分が該封止樹脂部の表面に対して占める面積比率を、4パーセント以上かつ40パーセント以下としているので、発光素子からの光の大きな減衰を回避しつつ、封止樹脂部表面での着色部分により、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造を目立たなくすることができる。 この結果、発光装置の発光効率を高く保持することができる。

    また、封止樹脂部3は、その表面の凸部上面の着色部以外の部分は同一の封止樹脂で構成されているため、発光素子としての青色LED素子からの青色光は該封止樹脂部で一様に黄色蛍光に変化され、これにより発光装置からは白色光を得ることができる。

    さらに、本実施形態1では、封止樹脂部3を構成する樹脂にはシリコーン樹脂粒子を添加しているので、封止樹脂内での比重の大きい蛍光体粒子の沈降を防止できる効果もある。

    また、本実施形態1の発光装置の製造方法では、基板上に搭載された複数の発光素子を覆うように封止樹脂を形成する工程と、貫通開口を有する第1の金型に第2の金型を該第1の金型の貫通開口の一端側を塞ぐように重ね合わせて、これらの金型を、該基板表面上の封止樹脂の表面に、該第1の金型の貫通開口により凹凸形状が形成されるよう押し付ける工程とを含み、該封止樹脂を硬化させた後、該第2の金型を除去して、該封止樹脂の、該第1の金型の貫通開口内に露出した部分を着色するので、2枚重ねの金型を用いて封止樹脂を加圧した後、そのうちの1枚の金型を除去して、もう1枚の金型の貫通開口内に露出した封止樹脂に着色する点を除けば、ほぼ従来と同一プロセスにて発光装置を作製することができる。 このため、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造が目立たないようにした発光装置を、簡便に低コストで提供することができる。

    さらに、本実施形態1では、発光素子を封止する封止樹脂部3は、その表面のすべての凸部41の上面42を黒色に着色したものとしているが、封止樹脂部3は、これに限るものではなく、例えば、その表面の凸部41の一部の上面42を黒色に着色したものでもよい。

    また、上記実施形態1では、基板表面と平行な面内で、封止樹脂部の表面の着色部分が該封止樹脂部の表面に対して占める面積比率を、4パーセント以上かつ40パーセント以下としているが、封止樹脂部の表面に着色する着色材の光透過率によっては、上記面積比率は、40パーセント以上であってもよい。

    さらに、本実施形態1で示した、発光装置1の寸法、封止樹脂部3の表面の凹凸形状等の寸法は、一例であり、上記発光装置1は、上記実施形態で示した寸法に限定するものではなく、発光装置1の寸法はその用途に応じて他の寸法に設定してもよい。

    さらに、本実施形態1では、封止樹脂部3の表面の凸部上面を黒色に着色する場合を示したが、着色する色は、封止樹脂部の外観色と異なる色であれば、赤色、緑色、青色等、黒色以外の色でよい。

    さらに、本実施形態1では、封止樹脂部3の表面を凹凸形状とし、該表面の凸部41の上面を着色する場合について説明したが、封止樹脂部3の表面を平坦な面として、その一部を選択的に着色してもよい。

    また、本実施形態1では、封止樹脂部の表面に形成した凸部41の形状を円柱状としたが、これは、三柱形状、直方体形状、五角柱形状、六角柱形状等の他の幾何学形状でもよいことは言うまでもない。

    さらに、本実施形態1では、発光素子を封止する封止樹脂部の表面を凹凸形状とし、その表面の凸部の平面形状を円形形状としたが、封止樹脂部の表面の凹凸形状は、該表面の凸部に代えて、その凹部を平面円形形状として、実施形態1のものとは、封止樹脂部の表面の凸部の平面形状と凹部の平面形状とを反転した形状としてもよい。 また、この封止樹脂部の表面の凹部の平面形状は、円形形状に限らず、三角形、四角形などの他の多角形形状であってもよい。

    (実施形態2)
    図3は、本発明の実施形態2に係る発光装置1aを説明する斜視図であり、該発光装置の外観を示している。

    この実施形態2の発光装置1は、上記実施形態1の発光装置1における封止樹脂部の表面の凹凸形状の平面パターンを変更したものであり、この実施形態2では、封止樹脂部の表面の凸部の平面パターンを格子状パターンとしている。

    また、本実施形態2では、基板2aとして、可視光に対する光反射率が高い、アルミナ基板を用いている。 この基板2aの厚みは、後述する切断工程での切断を容易にするため、0.4mm〜0.5mmとしている。 さらに、この基板2aには、本実施形態1と同様に、図示しない青色のLEDチップ、配線パターン、ワイヤ、外部接続電極、および貫通導電層が形成されている。

    そして、このような基板2a上に、本実施形態1と同様に、蛍光体粒子が添加された封止樹脂部3aが、発光素子としてのLEDチップを封止するよう形成されている。

    封止樹脂部3aの表面は、凹凸形状となっており、ここでは、該表面の盛り上がり部分(凸部)の平面パターンは格子状パターンとなっており、格子ピッチは0.6mm、凸部幅は0.1mm、凸部段差、つまり凸部41aにより封止樹脂部の表面に形成される凹凸形状の段差は、は0.7mmである。 また、凸部41aの上面は黒色に着色されている。 ここで、格子凸部の側面は、基板表面に垂直である。 ただし、凸部は、その断面形状が台形形状であり、凸部側面が基板表面に対して傾斜した形状としてもよい。

    この実施形態2の発光装置の製造方法では、実施形態1の発光装置の製造方法で用いた下部金型および上部金型の代わりに図4に示す金型32cを用いる。

    この実施形態2の発光装置の製造方法では、まず、実施形態1の図2A(a)〜(b)で示した処理と同様の処理を行う。 次に、図2A(c)と同様の処理を行うが、このとき実施形態2では、図2A(c)に示した下部金型32aと上部金型32bの代わりに図4に示す金型32cが用いられる。

    すなわち、基板2の周囲に、基板2上に流し込まれた樹脂を一定の樹脂厚にするためのスペーサ治具31を1対対向するようにセットし、封止用樹脂3の表面に、図4に示す金型32cを押さえ付けてプレスする。 この金型32cは、平板322c上に同じサイズの四角柱321cをアレイ状に複数形成してなるものである。 なお、図4では、金型32cの押圧面を上にして示している。

    金型32cは金型容器(図示せず)の蓋となり、この蓋を、その押圧面を下にして硬化前の封止用樹脂13(図2A(c)参照)の表面に押さえ付けることにより、封止樹脂13の表面に格子状の凸部を形成して、該封止用樹脂13の表面を凹凸形状にすることができる。

    続いて、図2B(d)に示す処理と同様にして、加熱により封止用樹脂13を硬化させて封止樹脂部3aを形成する。

    次に、金型32cを外して、例えば黒色の着色材を塗布したローラーで、封止樹脂部3aの凸部41aの上面に着色材を付着させて乾燥させる。 これにより、封止樹脂部3aの凸部41aの上面が、黒色に着色されることとなる。

    その後、チップ状に発光装置1aをダイシングするが、この工程は、図2B(g)で説明した実施形態1のものと同様である。

    このようにして、図3に示すチップ状にダイシングされた個別の発光装置1aが形成される。

    本実施形態2によれば、発光素子を封止する封止樹脂部3aを、その表面に格子状の凸部が形成されるよう加工し、該凸部の上面を、該封止樹脂部3aの外観色とは異なる黒色に着色したので、発光効率を維持しつつ、封止樹脂部3の表面の黒色着色部により封止樹脂中の蛍光体の黄色が目立たないようにすることができる。

    また、実施形態1とは異なり、金型32cを用いて封止樹脂を加圧した後、金型32cを除去して、封止樹脂の凸部上面に着色する点を除けば、ほぼ従来と同一プロセスにて発光装置を作製することができる。 このため、封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造が目立たないようにした発光装置を、簡便に低コストで提供することができる。

    また、封止樹脂部3aは、その表面の凸部上面の着色部以外の部分は同一の封止樹脂で構成されているため、発光素子としての青色LED素子からの青色光は該封止樹脂部で一様に黄色蛍光に変化され、これにより発光装置からは白色光を得ることができる。

    また、封止樹脂部3の表面には平面形状が格子状の凸部が形成され、該凸部の側面が基板にほぼ垂直な平面の組み合わせにより構成されているため、凸部の側面により囲まれた領域からは、該凸部の側面での反射により効率よく外部へ光を取り出すことができ、しかも本実施形態2では、基板にアルミナ基板を用いたので、基板表面での可視光の反射と相俟って発光装置の発光効率をさらに高めることができる。

    なお、本実施形態2では、封止樹脂部の表面の凸部を平面格子状としたが、この凸部の平面形状は、三角形や六角形等を連続して配列してなる幾何学形状であっても構わない。

    さらに、本実施形態2の金型32cは、平板322c上に同じサイズの四角柱321cをアレイ状に複数形成してなるものであるとして説明したが、これに限らない。 本実施形態2の金型32cは、平板上に同じサイズの三角柱や六角柱等を複数形成してなるものであっても構わない。 要するに、本実施形態2の金型32cは、平板の表面に突出部を複数形成してなるものであればよい。

    さらに、本実施形態1で説明した種々の変形例が、本実施形態2にも適用できることは言うまでもない。

    また、上記実施形態1および2では、発光装置として、平板状基板上に発光素子を実装してなる発光装置について説明したが、本発明の発光装置は、平板状基板とその上に形成された周壁とを一体に形成してなるパッケージに発光素子を実装してなるものでもよい。

    (実施形態3)
    図5は、本発明の実施形態3による発光装置を説明する図であり、図5(a)および図5(b)は、この発光装置の要部構成例を示す縦断面図および斜視図である。 なお、本実施形態1および2と同一部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。

    図5(a)および図5(b)に示すように、本実施形態3の発光装置1bは、パッケージ20内に発光素子6を実装してなるものである。 ここで、パッケージ20は、平板状基板2bと、該平板状基板の周縁に沿って配置された反射壁22とを一体に形成し、該基板2bの表面に所定パターンの金属配線25aおよび25bを形成してなる樹脂金属複合パッケージである。 ここで、配線25aおよび25bはそれぞれ、その一部が該側壁22の内側からその外側に突き出るよう形成されており、実施形態1および2の発光装置における外部接続電極を兼ねるものである。

    上記一方の配線25aの側壁内側部分の上には、発光素子として、波長410nm以上490nm以下の青色波長領域に主発光ピークを有する青色のLEDチップ6が搭載されており、該LEDチップ6の裏面電極は直接配線25aと接続されている。 また、該LEDチップ6の表面電極は、ワイヤー7により他方の配線25bに接続されている。 ここで、上記配線25aおよび25bは、LEDチップ6の配列パターンや電極形態に合わせて適宜設計される。

    また、上記パッケージ20の凹部、つまり上記基板2bの、反射壁22に囲まれた部分には、封止樹脂部3bが上記LEDチップ6の周囲を覆うように形成されており、この封止樹脂部3bは、シリコーン樹脂中に蛍光体粒子が添加してなる封止樹脂を硬化してなるものである。 ここで、蛍光体粒子は、平均粒子径5μmのカズン(ユ−ロピウム賦活純窒化物蛍光体、(Sr・Ca)AlSiN :Eu)赤色蛍光体およびβサイアロン(ユ−ロピウム賦活蛍光体、(Si・Al) (O・N) :Eu)緑色蛍光体である。 該カズン赤色蛍光体は、青色のLEDチップ6からの光を波長変換して波長600nm以上750nm以下の波長領域に発光ピークを有する赤色蛍光を放出するものである。 また、該βサイアロン緑色蛍光体は、青色のLEDチップ6からの光を波長変換して490nm以上600nm以下の波長領域に発光ピークを有する緑色蛍光を放出するものである。

    ここで、パッケージ20の反射壁22の最上面42bは、銀色に着色されている。 また、この発光装置1bの外形は直方体形状をしており、その断面形状は、中央が凹んだ形状となっている。 具体的には、基板2bでは、厚みが1.4mm、横幅が3.2mm、縦幅が2.8mmとなっている。 またパッケージ20の凸部(反射壁)の幅は、0.5mm、凸部段差、つまり反射壁の上面から封止樹脂部3bの表面までの落差Dpは1.5mmである。

    本実施形態3によれば、パッケージ20の反射壁(凸部)22の上面42bを銀色に着色することで、発光効率を維持しつつ、パッケージ20の反射壁(凸部)22の最上面42bの銀色の着色部により封止樹脂中の蛍光体の黄色を目立たないようにすることができる。

    また、パッケージ20の反射壁22の上面を着色する点を除けば、ほぼ従来と同一プロセスにて作製されているため、特別な条件が不要であり、簡便で低コストな工程となっている。

    また、この実施形態3では、基板2bの、反射壁22に囲まれた領域に発光素子6を配置しているので、発光素子6からは、該反射壁の側面での反射により効率よく外部へ光を取り出すことができる。

    なお、本実施形態3では、パッケージとして、平面矩形形状の基板2b上に、その周縁に沿って反射壁を配置したものを示したが、本発明の発光装置を構成するパッケージはこれに限定されるものではなく、例えば円形基板上にその周縁に沿って反射壁を配置したものでもよい。

    さらに、本実施形態3では、図5に示すように、反射壁の最上面を全て銀色に着色したが、反射壁の最上面はその一部のみを銀色に着色したものでもよい。

    さらに、基板、封止樹脂、蛍光体、製造方法、色、着色方法、等は、上述した本発明の実施形態1、2、3で説明したものに限るものでない。

    また、発光装置を構成する封止樹脂部やパッケージの凸部の平面パターンも、上述した実施形態のものに限るものではなく、例えば、文字やイラストを表す平面パターンであってもよい。

    また、上記実施形態では、封止樹脂として蛍光体を含むものを挙げたが、本発明は、蛍光体を含まない封止樹脂を用いた発光装置についても適用でき、この場合にも、透明な封止樹脂部の下部構造が目立たなくなるという効果は得られる。

    さらに、本実施の形態1、2、3では、封止樹脂部を構成する樹脂としてシリコン樹脂を用いているが、この封止樹脂部を構成する樹脂には、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、イミド樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ノルボネン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、非晶質ナイロン樹脂、ポリアリレート、ポリカーボネート樹脂、エポキシ変成シリコーン樹脂および有機物変成シリコーン樹脂のうちの少なくとも一つを含む樹脂を用いることができる。

    さらに、本実施形態1では、発光装置として窒化アルミ基板を用いたもの、実施形態2では、発光装置としてアルミナ基板を用いたものを挙げたが、本発明の発光装置には、基板材料として、これらの窒化アルミ基板あるいはアルミナ基板以外に、ガラス、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフタルアミド樹脂、フッ素樹脂、金、銀、銅、アルミ、鉄、アルミナ、ムライト、窒化アルミ、酸化珪素、窒化珪素、炭化珪素、およびジルコニアの少なくとも一つの材料からなる基板を用いることができる。

    さらに、本実施形態1、2、3において説明した発光装置1、1a、1bのいずれかは、図6に示す携帯電話機20のカメラ照明用フラッシュ部22として用いることができる。

    このような携帯電話機は、基地局と無線通信するための無線通信回路を備えている。 図6に示す携帯電話機20のカメラ照明用フラッシュ部22に本実施形態1、2、3において説明した発光装置1、1a、1bのいずれかを用いた場合、本実施形態1、2、あるいは3において説明したような利点を有するので、携帯電話機において、カメラ照明用フラッシュライト部の外観色と携帯電話機のケースの色との相性が悪く、外観の美観を損ねるといった不具合を招くことがないという効果が得られる。

    以上のように、本発明の好ましい実施形態1、2、3を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1、2、3に限定して解釈されるべきものではない。 本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。 当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1、2、3の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。 本明細書において引用した特許文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。

    本発明は、LEDなどの発光素子を有し、該発光素子を樹脂封止した発光装置、このような発光装置の製造方法、および該発光装置を用いた携帯電話機の分野において、発光効率を維持しつつ、基板またはパッケージ上に搭載された発光素子を封止する封止樹脂の外観色や封止樹脂内部の素子構造を目立たないようにすることができる発光装置を得ることができる。 また、このようは発光装置を、従来とほぼ変わらないプロセスにて簡便に低コストで提供することができる発光装置の製造方法を提供することができる。 さらに、カメラ照明用フラッシュライト部の外観色と携帯電話機のケースの色との相性が悪く、外観の美観を損ねるといった不具合を回避することができる携帯電話機を提供することができる。

    図1は、本発明の実施形態1に係る発光装置1の要部構成例を示す縦断面図である。

    図2Aは、本実施形態1による発光装置1の製造方法を工程順(図2A(a)〜(c))に説明するための概略斜視図である。

    図2Bは、本実施形態1による発光装置1の製造方法を工程順(図2B(d)〜(g))に説明するための概略斜視図である。

    本発明の実施形態2における発光装置を説明するための概略斜視図である。

    本発明の実施形態2における発光装置を製造する際に用いる金型の概略斜視図である。

    図5は、本発明の実施形態3による発光装置を説明する図であり、図5(a)および図5(b)はそれぞれ、この発光装置の要部構成例を示す縦断面図および斜視図である。

    図6は、従来の発光装置を説明する図であり、図6(a)は、従来の発光装置を用いた携帯電話機を示す斜視図、図6(b)は、図6(a)に示す携帯電話機のカメラ照明用フラッシュライト部の正面図、図6(c)は、図6(a)に示すフラッシュライト部に搭載された発光装置を示す斜視図である。

    符号の説明

    1、1a、1b 発光装置 2、2a、2b 基板 3、3a、3b 封止樹脂部 5a、5b、25a、25b 配線 6 LEDチップ 7 ワイヤ 8a、8b 外部接続電極 9a、9b 導電層 20 パッケージ 22 反射壁 31 スペーサ治具 32a 下部 32b 上部 32c 金型 41 凸部 42、42b 上面 321c 平板 322c 四角柱

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