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Dry reagent for measuring blood coagulation time

阅读:871发布:2021-02-13

专利汇可以提供Dry reagent for measuring blood coagulation time专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To obtain a dry reagent for measuring blood coagulation time having strong sensitivity to the blood coagulation factors VIII and IX and strong attenuation of the motion signals of magnetic particles by adding partial thromboplastein, ellagic acid, calcium chloride and magnetic particles. CONSTITUTION:The dry type reagent for measuring the blood coagulation time usually contains (A) 2X10 to 2X10 g of partial thrombo-plastein, (B) 2X10 to 2X10 g of ellagic acid, (C) 1.7X10 to 6.6X10 g of calcium chloride, and (D) 2X10 to 2X10 g of magnetic particles such as triiron tetraoxide.,下面是Dry reagent for measuring blood coagulation time专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 部分トロンボプラスチン,エラジン酸,
    塩化カルシウム及び磁性粒子を含有してなる血液凝固時間測定乾燥試薬。
  • 【請求項2】 部分トロンボプラスチン,エラジン酸,
    塩化カルシウムを含有してなる血液凝固時間測定乾燥材料。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は,血液凝固時間を測定するための乾燥試薬及び乾燥材料に関する。

    【0002】

    【従来の技術】活性化部分トロンボプラスチン時間(以下、APTTと略す。)は,内因系の血液凝固能の異常・正常を調べる検査、或は患者に投与したヘパリン等の抗凝固剤のモニタリング検査として測定されているものである。 即ち、APTTは、血友病患者のスクリーニング検査及び緊急検査として広く測定されている検査項目である。

    【0003】従来のAPTT測定法としては、溶液状のAPTT試薬を用いる方法と乾燥した形のAPTT試薬を用いる方法との2種の方法に大別される。

    【0004】溶液状のAPTT試薬を用いる方法とは、
    予備加温しておいたAPTT試薬溶液と血漿とを等量混合し、該混合液を加温した後、等量の予備加温しておいた塩化カルシウム溶液を加えて凝固時間を測るものである。 該測定方法に用いられているAPTT試薬溶液は、
    部分トロンボプラスチン及び活性化剤とが、任意の緩衝液中に含有されている形となっている。 尚、該測定方法の終点は、透過光の減衰を検知する光学的測定或は粘度上昇を検知する物理学的測定で見いだす方法がとられている。 該測定方法でのAPTTとは、塩化カルシウム溶液を添加してから前出の終点までの時間を指す。 この測定方法及び測定方法に用いられるAPTT試薬は、広く世の中に受け入れられている。 しかし、溶液状のAPT
    T試薬を用いるAPTT測定方法は、試薬準備に時間がかかること、APTT試薬に血漿を添加・混合して予備加温しなければならないこと等から、世の中で望まれている緊急検査に対応できない欠点があった。 さらに、該APTT試薬溶液中に含有されている活性化剤が不溶性で経時的に沈澱するため、長時間連続的にAPTT測定する場合、一定時間ごとにAPTT試薬を攪拌し活性化剤を分散しなければならない欠点があった。

    【0005】一方、乾燥した形のAPTT試薬を用いる方法は、近年になって開発されたもので、特表平3−5
    04076号公報等で示されている方法が挙げられる。
    該測定方法に用いられる乾燥した形のAPTT試薬(以下、APTT乾燥試薬と略す。)は、任意のAPTT試薬溶液と塩化カルシウム溶液とを混合し、さらに該混合液に磁性粒子と凍結乾燥保護剤としての血清アルブミンを添加した溶液を反応スライドに一定量分注し、その後、凍結乾燥したものである。 尚,特表平3−504
    076号公報においては、APTT乾燥試薬中に含有させる活性化剤として使用されている物質は、シリカ粒子のみである。 該乾燥試薬を用いた測定方法は、APTT
    乾燥試薬を任意の反応保持手段上に置き,次にAPTT
    乾燥試薬に一定量の血漿を加え、その直後に振動磁場と静止永久磁場の組合せをかけ、該APTT乾燥試薬中に含有される磁性粒子を運動させるところに特徴がある。
    尚、該測定方法の終点は、APTT乾燥試薬内の粘度上昇で磁性粒子の動きが鈍ることを利用し、その磁性粒子の運動シグナルを光学的にモニタ−する方法で見いだされている。 従って、該測定方法のAPTTとは、APT
    T乾燥試薬に血漿を添加してから前出の終点までの時間を指す。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】上記に示したAPTT
    乾燥試薬を用いるAPTT測定法は、溶液状のAPTT
    試薬を用いた測定方法の欠点は克服されたものの、血液凝固第VIII因子及び第IX因子に対する感受性が低いため内因系血液凝固能(血友病)の正常・異常の区別がつきにくいことや、APTT乾燥試薬内の粘度上昇に対応する磁性粒子の運動シグナルの減衰強度が強くないため該乾燥試薬の製造条件のわずかな変化により終点を見いだせない場合が生じるという欠点があった。

    【0007】そこで、上記従来技術の欠点を補う新しい技術、即ち、血液凝固第VIII因子及び第IX因子に対する感受性が高く、且つ磁性粒子の運動シグナルの減衰強度が強いAPTT乾燥試薬の開発が望まれていた。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記技術課題を解決すべく鋭意研究を行ってきたところ、磁性粒子の運動シグナルの減衰強度がAPTT乾燥試薬中の活性化剤の種類に依存していることを見いだし、本発明を完成し、ここに提案するに至った。

    【0009】即ち、本発明は、部分トロンボプラスチン,エラジン酸,塩化カルシウム及び磁性粒子を含有してなることを特徴とする血液凝固時間測定乾燥試薬(以下APTT測定乾燥試薬という)である。 他の発明は、
    部分トロンボプラスチン,エラジン酸,塩化カルシウムを含有してなることを特徴とする血液凝固時間測定乾燥材料(以下APTT測定乾燥材料という)である。

    【0010】本発明のAPTT測定乾燥試薬の調製方法は、特に限定されないが、通常、部分トロンボプラスチンとエラジン酸を任意の緩衝液に懸濁させ、次に塩化カルシウム水溶液を添加・混合し、さらに該混合液に磁性粒子と必要に応じて凍結乾燥保護剤とを添加した最終溶液を任意の反応スライドに一定量分注し、凍結後、凍結乾燥する方法、あるいは最終溶液を任意の反応スライドに一定量分注し、風乾させる方法が一般的に採用される。

    【0011】上記の調製方法において使用する反応スライドは、APTT測定時、APTT測定乾燥試薬内の粘度上昇を磁性粒子の運動シグナルの減衰として光学的にモニターできる反応スライドであれば、特に限られるものではない。 例示すると、図7及び図8に示したような反応スライドが挙げられる。 図7は、反応スライドを上方から見た図である。 図7の点線で囲んだ部分が、AP
    TT測定乾燥試薬を調製するための最終溶液の分注口と血漿添加口とからなる主要部である。 主要部の構造を詳しく示したのが、図8である。 白色のポリエステル板C
    にまず、透明色のポリエステル板Bを貼合わせ、次に、
    貼合わせた透明色のポリエステル板Bの上にさらに透明色のポリエステル板Aを貼合わせて主要部を構成する。
    APTT測定乾燥試薬用最終溶液は、図7に示す分注口から注入され、Dの部分に該最終溶液が充填される。 この種の反応スライドを使用した場合、通常上記のAPT
    T測定乾燥試薬用最終溶液を20〜30μl分注する。

    【0012】以下に述べるAPTT測定乾燥試薬中の各構成成分の含量は、特に断わりがない限り、図7及び図8に示した反応スライドを使用して20μl分注し、次いで乾燥した場合のスライド1枚当りの重量を示す。

    【0013】本発明に用いる部分トロンボプラスチンは、ホスファチジルエタノールアミン,ホスファチジルコリン等数種のリン脂質の混合物であり、セファリンと呼ばれるものである。 この物質はウサギ脳,牛脳,ダイズ等からの抽出物であるが、本発明においては、その由来は限定されない。 APTT測定乾燥試薬に含有される部分トロンボプラスチン含量は、特に限定されず、通常2×10 ー10 g〜2×10 ー4 gの範囲で選べばよいが、
    2×10 ー8 g〜2×10 ー6 gの範囲が好適である。

    【0014】APTT測定乾燥試薬に含有されるエラジン酸の含量は、2×10 ー11 g〜2×10 ー2 gの範囲で選べばよいが、1×10 ー8 g/〜1×10 ー5 gの範囲が好適である。 ところで、上記部分トロンボプラスチン及びエラジン酸は、両者を緩衝液中に含有したAPTT試薬水溶液として一般に販売され容易に入手できるので、
    これらを用いるのが簡便である。

    【0015】APTT測定乾燥試薬に含有させる塩化カルシウムの含量は、1.7×10 ー5 g〜6.6×10 ー5
    gの範囲で選べば良いが、2.2×10 ー5 g〜4.4×
    10 ー5 g範囲が好適である。

    【0016】本発明に用いる磁性粒子は、公知のものが何等制限なく使用できる。 例えば、四三酸化鉄粒子、三二酸化鉄粒子、鉄粒子、コバルト粒子、ニッケル粒子、
    酸化クロム粒子等が挙げられるが、得られる磁性粒子の運動シグナルの強度の点で四三酸化鉄の微粒子が好適に使用される。

    【0017】磁性粒子の粒子径は特に限定されず、通常平均粒子径0.01〜10μmのものから選べば良いが、0.1〜3μmの平均粒子径のものが推奨できる。
    APTT測定乾燥試薬に含有される磁性粒子の量は、特に限定されず、通常2×10 ー6 g〜2×10 ー4 gの範囲で選べば良いが、2×10 ー5 g〜1.2×10 ー4 gの範囲が好適である。

    【0018】本発明のAPTT測定乾燥試薬には,必要に応じて凍結乾燥保護剤を添加,使用しても良い。 代表的なものを例示すると、牛血清アルブミン;Tween
    80、TritonX−100等のノニオン系の界面活性剤;glycine、sodium glutama
    te等のアミノ酸;glucose、lactose等の糖などが挙げられる。

    【0019】又、APTT測定乾燥試薬用最終溶液の調製に使用される緩衝液は、pH6.0〜pH8.0の間で緩衝作用があるものであれば特に限定されない。 例示すれば、20mMHEPES緩衝液(pH7.35)又は20mMリン酸緩衝液(pH7.4)等が好適なものとして挙げられる。

    【0020】本発明のAPTT測定乾燥試薬の凍結方法は特に限定されない。 例示すると、APTT測定乾燥試薬用最終溶液を図7に示した分注口から反応スライドに分注した後、該反応スライドをドライアイスや液体窒素で瞬間凍結する等の一般的な凍結方法が使用できる。

    【0021】又、該APTT測定乾燥試薬の凍結乾燥方法も特に限定されないが、前出の凍結した反応スライドを真空状態で−30℃から室温まで7時間から12時間かけて直線的に温度上昇させる方法が好ましい。

    【0022】本発明のAPTT測定乾燥試薬は、任意の反応保持手段上に置き、次いで該試薬に一定量の血漿を加え、その直後に振動磁場と静止永久磁場の組合せをかけ、試薬中に含有される磁性粒子を運動させ、そして、
    その磁性粒子の運動シグナルを光学的にモニターして終点を見いだす方法でAPTTを測定できる。

    【0023】上記のAPTT測定方法に使用できる装置を例示すると、商品名CG−01[(株)A&T販売],商品名COAG−1[和光純薬工業(株)販売]
    等が挙げられる。

    【0024】他の発明である、部分トロンボプラスチン,エラジン酸,塩化カルシウムを含有してなることを特徴とするAPTT測定乾燥材料の調製方法も特に限定されない。

    【0025】通常、部分トロンボプラスチンとエラジン酸を任意の緩衝液に懸濁させ、次に塩化カルシウム水溶液を添加・混合し、さらに該混合液に必要に応じて凍結乾燥保護剤を添加、混合した最終溶液を任意の反応カップに一定量分注し、凍結後、凍結乾燥する方法、あるいは該最終溶液を任意の反応カップに一定量分注し、風乾させる方法が一般的である。

    【0026】該APTT測定乾燥材料は、前述のごとく、予め溶液状態で磁性粒子を含ませた後に乾燥することによりAPTT測定乾燥試薬となり得るが、この測定乾燥材料自体とスチールボールを組み合わすことによっても以下に示すごとくAPTTの測定が可能となる。

    【0027】本発明のAPTT測定乾燥材料を使用しての測定方法を例示する。 KC−4A(アメルング社製)
    の反応カップ中に前述の必須成分からなるAPTT測定乾燥材料を調製する。 次いで該乾燥材料上にスチールボール(バクスター社製)を入れた後、血漿を添加する。
    血漿を添加してからスチールボールが動き出すまでの時間をAPTTとして測定する。

    【0028】上記APTT測定乾燥材料に含有される部分トロンボプラスチン含量は、特に限定されず、通常1
    ×10 ー9 g〜2×10 ー3 gの範囲で選べばよいが、1×
    10 ー7 g〜2×10 ー5 gの範囲が好適である。

    【0029】同じく上記APTT測定乾燥材料に含有されるエラジン酸の含量は、1×10 ー10 g〜2×10 ー1
    gの範囲で選べばよいが、5×10 ー8 g〜1×10 ー4
    の範囲がに好適である。

    【0030】また、上記APTT測定乾燥材料に含有される塩化カルシウムの含量は、8×10 ー5 g〜6.6×
    10 ー4 gの範囲で選べばよいが、1.1×10 ー4 g〜
    4.4×10 ー4 gの範囲が好適である。

    【0031】その他の製造条件等は、前出のAPTT測定乾燥試薬と同じ条件が適用できる。

    【0032】このAPTT測定乾燥材料を用いることにより、従来の溶液法APTT測定装置をそのまま使用して、しかしながら予備加温などの面倒な操作をすることなしにAPTTを測定することが可能となった。

    【0033】

    【発明の効果】本発明のAPTT測定乾燥試薬を用いた場合、現行のAPTT乾燥試薬を用いた場合より血液凝固第VIII因子及び第IX因子に対する感受性が高い結果が得られ、これによって内因系血液凝固能(血友病)の正常・異常の区別が明確になった。

    【0034】又、溶液状のAPTT試薬を用いてAPT
    Tを測定した結果と本発明のAPTT測定乾燥試薬を用いてAPTTを測定した結果との相関が、従来のAPT
    T乾燥試薬の場合よりよくなり、より信頼性のある測定を可能ならしめたさらに、本発明のAPTT測定乾燥試薬は、APTT測定時の試薬内の粘度上昇に対応する磁性粒子の運動シグナルの減衰強度が現行のAPTT乾燥試薬よりもかなり強いため終点の検知が明確となった。
    従って、現行のAPTT乾燥試薬のようにわずかな製造条件の変化によって終点が検知できなくなるような事態を防止できる。

    【0035】又、本発明のAPTT測定乾燥材料を、例えば溶液法APTT測定装置(商品名KC−4A、アメルング社製)の試薬として用いた場合でも、通常の溶液状のAPTT試薬を用いてAPTTを測定した結果と該APTT測定乾燥材料を用いてAPTTを測定した結果に相関が認められた。 これによって、このAPTT測定乾燥材料を用いれば、溶液法APTT測定装置をそのまま使用して予備加温等の面倒な試薬の準備操作をすることなしにAPTT測定が可能となった。

    【0036】

    【実施例】本発明を一般的に説明してきたが、以下の具体的な実施例を参照することによりさらに理解できる。
    ここに示す実施例は説明の目的だけのものであり、特記しない限り限定の意図は有しない。

    【0037】実施例1 磁性粒子の運動シグナルの減衰強度の比較 乾燥試薬を使用してAPTTを測定する装置としてCG
    −01[(株)A&T販売]を用い、乾燥試薬としては、従来のシリカ粒子を活性化剤としたAPTT乾燥試薬(以下、現行APTT乾燥試薬と略す)と、活性化剤をセライトとしたAPTT乾燥試薬(以下、セライトA
    PTT乾燥試薬と略す)と、本発明の活性化剤をエラジン酸としたAPTT測定乾燥試薬の3種類として、各乾燥試薬の磁性粒子の運動シグナルの減衰強度を比較した。

    【0038】上記本発明のAPTT測定乾燥試薬の調製は、以下のように行った。 活性化剤としてエラジン酸を使用したAPTT試薬溶液[Actin試薬(デイド社製)]と30mMCaCl2 水溶液とを1:1に混合し、該混合液に最終濃度0.035%になるようにTw
    een80(和光純薬製)を添加混合した。 さらに該混合液に最終濃度5mg/mlになるように磁性粒子(レアメタリック社製)を添加懸濁して、APTT乾燥試薬用最終溶液とした。 該最終溶液25μlを図7に示す反応スライドに分注した。 該反応スライドを液体窒素で瞬間凍結し、凍結後、凍結乾燥することでAPTT測定乾燥試薬を調製した。 凍結乾燥の条件は、真空状態で、−
    30℃から15℃まで7時間かけて直線的に上昇させる方法で行った。

    【0039】又、活性化剤をセライトとしたセライトA
    PTT乾燥試薬は、以下の様に調製した。 活性化剤としてセライトを使用したAPTT試薬溶液[プラテリンプラスアクチベータ試薬(ワナー・ランバート社製)]と25mMCaCl2 溶液とを1:1に混合し、該混合液に最終濃度3mg/mlになるように牛血清アルブミン(シグマ社製)を添加混合し、さらに該混合液に最終濃度5mg/mlになるように磁性粒子(レアメタリック社製)を添加懸濁して、APTT乾燥試薬用最終溶液とした。 該最終溶液25μlを上と同じ反応スライドに分注した。 該反応スライドの凍結・凍結乾燥条件は、前出のAPTT測定乾燥試薬の方法と同様な方法で行った。

    【0040】次に、活性化剤をシリカ粒子とした現行A
    PTT乾燥試薬は、以下のように調製した。 活性化剤としてシリカ粒子を使用したAPTT試薬溶液(パシフィック・ヘモスタシス社製)と25mMCaCl2 溶液とを1:1に混合し、該混合液に最終濃度3mg/mlになるように牛血清アルブミン(シグマ社製)を添加混合した。 さらに該混合液に最終濃度5mg/mlになるように磁性粒子(レアメタリック社製)を添加懸濁して、
    APTT乾燥試薬用最終溶液とした。 該APTT乾燥試薬用最終溶液25μlを同じく反応スライドに分注した。 該反応スライドの凍結・凍結乾燥条件も、前出のA
    PTT測定乾燥試薬の方法と同様に行った。

    【0041】比較方法は、APTT測定装置CG−01
    に現行APTT乾燥試薬、セライトAPTT乾燥試薬、
    又は本発明のAPTT測定乾燥試薬をセットし、25μ
    lのヒト血漿を添加した後、各試薬から得られる磁性粒子の運動シグナルを光学的にモニターすることで行った。

    【0042】ヒト血漿を添加後の磁性粒子の運動シグナルの経時的変化を見たのが、図1である。 Eのグラフは、現行APTT乾燥試薬を用いた場合のグラフであり、Fのグラフは、セライトAPTT乾燥試薬を用いた場合のグラフであり、Gのグラフは、本発明のAPTT
    測定乾燥試薬を用いた場合のグラフである。

    【0043】図1から容易に判るように、セライトAP
    TT乾燥試薬を用いた場合は、磁性粒子の運動シグナルの経時的変化が試薬中の粘度上昇に対応していない。 残りの2種の乾燥試薬は、磁性粒子の運動シグナルの経時的変化が試薬中の粘度上昇に対応している。 そして、現行APTT乾燥試薬を用いた場合より本発明のAPTT
    測定乾燥試薬を用いた場合の方が、血液凝固に伴う磁性粒子の運動シグナルの減衰強度が非常に強いことが明確に読み取れる。 減衰強度が強いということは、終点が明瞭になることを意味し、正確なAPTTの測定を可能とする。

    【0044】実施例2 第VIII因子及び第IX因子に対する感受性の比較 図1に示した磁性粒子の運動シグナルの強さの経時変化グラフに対して、一次微分処理をし、該一次微分グラフのピークを終点とする方法で、APTTを算出した。

    【0045】それを示したのが、図2である。 図2で、
    血漿を添加してからH点までの時間をその血漿のAPT
    Tとした。

    【0046】上記の解析方法を使用して、現行APTT
    乾燥試薬と本発明のAPTT測定乾燥試薬の血液凝固第VIII因子と第IX因子に対する感受性を比較した。

    【0047】比較方法は、以下のように行った。 まず、
    正常血漿と第VIII因子欠乏血漿(いずれもベーリング社製)を各々表1に示す量混合し、第一欄に示す各種第VIII因子含有率の血漿を100μlずつ人工的に作成した後、該血漿を使用して、前出の測定方法及び解析方法でAPTTを算出した。 そして、X軸を第VII
    I因子含有率、Y軸を算出したAPTTとしてグラフを書き、そのグラフを比較することで行った。 第IX因子に対する感受性も同様な方法で比較した。

    【0048】

    【表1】

    【0049】図3に第VIII因子に対する感受性の比較を示した。 図3のIが、現行APTT乾燥試薬を用いた場合のグラフで、Jが、APTT測定乾燥試薬を用いた場合のグラフである。 又、図4に第IX因子に対する感受性の比較を示した。 図4のKが、現行APTT乾燥試薬を用いた場合のグラフで、Lが、APTT測定乾燥試薬を用いた場合のグラフである。

    【0050】図3及び図4を見てわかるように、現行A
    PTT乾燥試薬は、因子含有率20%以下でないと、有意なAPTTの延長は見られないが、本発明のAPTT
    測定乾燥試薬は、50%以下で有意なAPTTの延長が見られる。 従って、本発明のAPTT測定乾燥試薬は現行APTT乾燥試薬より第VIII因子及び第IX因子に対する感受性が増し、それに伴い、内因系の血液凝固能(血友病)の正常・異常の区別がより明確になった。

    【0051】実施例3 溶液状のAPTT試薬と、現行APTT乾燥試薬または本発明のAPTT測定乾燥試薬との相関の比較 ヒト血漿22検体を用い、溶液状のAPTT試薬を使用してAPTTを測定した結果と上記二種の乾燥試薬を使用してAPTTを測定した結果との相関を比較した。

    【0052】溶液状のAPTT試薬を使用してのAPT
    Tの測定は、試薬・測定機器(ACL300)ともインスツルメンテーション・ラボラトリー社製のもので、能書に示された通りの方法で測定した。

    【0053】比較方法は、X軸にACL300でのAP
    TT測定値、Y軸に乾燥試薬を用いて測定したAPTT
    測定値をとって、相関図を書き、現行APTT乾燥試薬の相関図とAPTT測定乾燥試薬の相関図とを比較することで行った。

    【0054】尚、乾燥試薬を用いた場合のAPTT測定方法及び解析方法は、実施例2と同様に行った。

    【0055】図5に、ACL300でのAPTT測定値(溶液法)と現行APTT乾燥試薬の測定値の相関図を示した。

    【0056】又、図6に、ACL300でのAPTT測定値(溶液法)とAPTT測定乾燥試薬の測定値の相関図を示した。

    【0057】図5と図6を比較すると、現行APTT乾燥試薬より本発明のAPTT測定乾燥試薬の方が、感度が高く、且つACL300による溶液法との相関性も高いことが明確である。

    【0058】実施例4 溶液状のAPTT試薬と、本発明のAPTT測定乾燥材料またはシリカ粒子系APTT
    乾燥材料との相関 KC−4A(アメルング社製)に適用するAPTT測定乾燥材料は以下のように調製した。

    【0059】活性化剤としてエラジン酸を使用したAP
    TT試薬溶液[Actin試薬(デイド社製)]と30
    mM CaCl2水溶液とを1:1に混合し、該混合液に最終濃度0.035%になるようにTween80(和光純薬製)を添加・混合し、APTT乾燥試薬用最終溶液とした。 該最終溶液200μlを、反応カップ(バクスター社製)に分注した。 該反応カップを液体窒素で瞬間凍結し、凍結後、凍結乾燥することでAPTT測定乾燥材料を調製した。 凍結乾燥の条件は、真空状態で、−
    30℃から15℃まで7時間かけて直線的に上昇させる方法で行った。 測定方法は、該APTT測定乾燥材料をKC−4Aにセット後、スチールボール(バクスター社製)を入れ、次いで血漿200μlを添加してからスチールボールが動き出す時間をAPTTとする方法を採用した。

    【0060】溶液状のAPTT試薬を使用したAPTT
    の測定は、上述のActin試薬及びAPTT測定装置としてKC−4A(アメルング社製)を使用して通常の方法で行った。 又、比較例として活性化剤をシリカ粒子としたAPTT乾燥材料も作成した。 即ち、活性化剤としてシリカ粒子を使用したAPTT試薬溶液(パシフィックヘモスタシス社製)と25mMCaCl2 溶液とを1:1に混合し、該混合液に最終濃度3mg/mlになるように牛血清アルブミン(シグマ社製)を添加・混合し、APTT乾燥材料用最終溶液とした。

    【0061】該最終溶液を用いての凍結乾燥方法及び得られたAPTT乾燥材料を用いての測定方法は、前出の方法と同様な方法を用いて行った。

    【0062】ヒト血漿5検体を用い、得られるAPTT
    測定値の相関を見たのが表2である。

    【0063】表2から活性化剤をシリカ粒子としたAP
    TT乾燥材料を使用するAPTT測定方法と溶液法によるAPTT測定方法との相関性は低いが、本発明の活性化剤をエラジン酸としたAPTT測定乾燥材料を使用するAPTT測定方法と溶液法によるAPTT測定方法との相関性は高いことが明白である。

    【0064】

    【表2】

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 血漿を添加してからの磁性粒子の運動シグナルの強さの経時変化を示した図である。

    【図2】 APTT測定乾燥試薬を使用してAPTTを測定する場合の終点解析方法を示す図である。

    【図3】 図2の終点解析方法を使用しての各種乾燥試薬の第VIII因子感受性を比較した図である。

    【図4】 図2の終点解析方法を使用しての各種乾燥試薬の第IX因子感受性を比較した図である。

    【図5】 溶液法APTT測定値と現行APTT乾燥試薬を用いた場合のAPTT測定値の相関図である。

    【図6】 溶液法APTT測定値と本発明のAPTT測定乾燥試薬を用いた場合のAPTT測定値の相関図である。

    【図7】 本発明のAPTT測定乾燥試薬によるAPT
    T測定に使用する代表的な反応スライドの例である。

    【図8】 図7の反応スライドの部分分解図である。

    【符号の説明】

    A 透明樹脂板 B 透明樹脂板 C 白色樹脂板 D 試薬充填部

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