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染毛または脱色用第1剤組成物

阅读:513发布:2024-01-24

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アルカリ剤を含有する染毛または脱色用第1剤組成物であって、 (A)メチルフェニルポリシロキサン (B)動粘度が1000cs〜5000csであるメチルポリシロキサン (C)高級アルコール (D)非イオン性界面活性剤 (E)カチオン性界面活性剤 (F)高級脂肪酸 (G) を含有し、 前記(A)メチルフェニルポリシロキサンおよび前記(B)動粘度が1000cs〜5000csであるメチルポリシロキサンの含有量は前記(A)メチルフェニルポリシロキサン0.5重量%以上、前記(B)動粘度が1000cs〜5000csであるメチルポリシロキサン0.5重量%以上であり、なおかつ「(A)+(B)=12重量%以下」であり、 前記(C)高級アルコールが、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールより選択されるいずれか1種以上であり、 前記(F)高級脂肪酸が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸より選択されるいずれか1種以上である、 酸化剤を含有する第2剤組成物と用時混合して使用することを特徴とする染毛または脱色用第1剤組成物。前記(C)高級アルコールの含有量は1.5重量%〜10重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の染毛または脱色用第1剤組成物。前記(D)非イオン性界面活性剤が、POEアルキルエーテル類およびPOE・POPアルキルエーテル類から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の染毛または脱色用第1剤組成物。前記(D)非イオン性界面活性剤の含有量は1重量%〜8重量%であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の染毛または脱色用第1剤組成物。前記(E)カチオン性界面活性剤が、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウムのいずれか1種以上であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の染毛または脱色用第1剤組成物。前記(E)カチオン性界面活性剤の含有量は0.3重量%〜8重量%であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の染毛または脱色用第1剤組成物。前記(F)高級脂肪酸の含有量は0.1重量%〜3重量%であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の染毛または脱色用第1剤組成物。

说明书全文

本発明は、染毛または脱色用第1剤組成物に関するものである。

一般的に染毛剤組成物として、染毛剤、脱染剤、脱色剤、脱染・脱色剤などが知られており、2種類以上の剤を用時混合して調合される。染毛剤組成物は少なくとも2種類以上の剤としてアルカリ剤や用途に応じて酸化染料を含有する第1剤組成物と、酸化剤を含有する第2剤組成物とがあり、用時混合して染毛剤組成物を調合し毛髪に塗布して用いられる。染毛剤組成物は、アルカリ剤によって毛髪表面のキューティクルを開いて毛髪内部に浸透する。毛髪内部に浸透した染毛剤組成物は、酸化剤により毛髪自身が持つメラニン色素を酸化分解し毛髪を明るくさせたり、酸化染料を毛髪中で化学反応(酸化重合)させ、色素を形成し毛髪内部に固定させることにより毛髪を染色する。

しかし、染毛剤組成物は含有するアルカリ剤や酸化剤によって毛髪を損傷するため、毛髪に「パサつき」、「ごわつき」、「つやの消失」等といった毛髪の感触低下や質感低下が生じる。従来技術では、染毛後の毛髪の損傷を軽減するために、染毛剤組成物に特定の粘度のシリコーンや変性シリコ−ンといった、いわゆるシリコーン化合物を含有することにより毛髪の損傷を軽減する方法が提案されている(特許文献1および2)。

特開2003−81791号公報

特開2005−23026号公報

しかしながら、従来技術では、染毛後の毛髪の損傷軽減はいまだ不十分であり、これを改善する余地があった。また、染毛後の毛髪の損傷軽減を目的としてシリコーン化合物を染毛剤組成物のアルカリ剤や酸化染料を含有する第1剤組成物に含有を試みる場合、乳化が困難なシリコーン化合物の影響によって乳化状態が不安定になり、夏場の高温になる車内や、海外などへの運搬に用いられるコンテナ中で高温条件下に長時間さらされた場合、第1剤組成物が分離を起こしてしまうことがあった。また、シリコーン化合物を染毛剤組成物の酸化剤を含有する第2剤組成物に含有を試みる場合、酸化剤に悪影響を与え、酸化剤の安定性が低下してしまうことがあった。従って、本発明は、染毛後の毛髪の感触低下や質感低下がなく、なおかつ高温条件下で長時間保存されても安定な染毛または脱色用第1剤組成物を提供することを目的とする。

本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、アルカリ剤を含有する染毛または脱色用第1剤組成物であって、 (A)メチルフェニルポリシロキサン (B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサン (C)高級アルコール (D)非イオン性界面活性剤 (E)カチオン性界面活性剤 (F)高級脂肪酸 (G) を含有し、酸化剤を含有する第2剤組成物と用時混合して使用することを特徴とする染毛または脱色用第1剤組成物を提供することにより本発明に至った。

本発明は、染毛後に「パサつき」、「ごわつき」、「つやの消失」等といった毛髪の感触低下や質感低下がなく、染毛後に良質な感触(手触り感)や質感(つや感)を得られ、なおかつ、高温条件下に長時間保存されても安定で分離することのない、染毛または脱色用第1剤組成物を提供することである。

以下、本発明を詳細に説明する。本発明はアルカリ剤を含有する染毛または脱色用第1剤組成物であって、 (A)メチルフェニルポリシロキサン (B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサン (C)高級アルコール (D)非イオン性界面活性剤 (E)カチオン性界面活性剤 (F)高級脂肪酸 (G)水 を含有し、酸化剤を含有する第2剤組成物と用時混合して使用することを特徴とする染毛または脱色用第1剤組成物である。

本発明による、第1剤組成物には(A)メチルフェニルポリシロキサンを含有する。(A)メチルフェニルポリシロキサンを(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンと併用することによって染毛後の毛髪の感触や質感を向上することができる。

本発明に用いる(A)メチルフェニルポリシロキサンの具体例としては、特に限定されないが、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、フェニルトリメチコン、トリメチルシロキシフェニルジメチコン等が挙げられる。これら(A)メチルフェニルポリシロキサンは1または2種以上を含有してよい。

本発明による、第1剤組成物には(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンを含有する。(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンを(A)メチルフェニルポリシロキサンと併用することによって染毛後の毛髪の感触や質感を向上することができる。

本発明に用いる(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンの動粘度は、好ましくは10cs〜10000cs、より好ましくは1000cs〜5000csがよい。動粘度が10cs未満であるメチルポリシロキサンは毛髪の感触低下や質感低下を抑えられない恐れがある。動粘度が10000csを超える場合、染毛後の毛髪にべたつきを感じる恐れがある。

本発明に用いる(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンの動粘度とは、医薬部外品原料規格2006統合版I(p.47、2013年、薬事日報社)の一般試験法の粘度測定法第1法、毛細管粘度法にて25℃で測定した粘度であり、「単位:cs(センチストークス)」で表される。

本発明に用いる(A)メチルフェニルポリシロキサンおよび(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンは第1剤組成物に含有されていればよい。好ましくは(A)メチルフェニルポリシロキサン0.1重量%以上、(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサン0.1重量%以上であり、なおかつ「(A)+(B)=14重量%以下」、より好ましくは(A)メチルフェニルポリシロキサン0.5重量%以上、(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサン0.5重量%以上であり、なおかつ「(A)+(B)=12重量%以下」がよい。上記範囲から外れた場合、毛髪の感触低下や質感低下を抑えられない、または毛髪にべたつきを感じる恐れがある。

本発明による、第1剤組成物には(C)高級アルコールを含有する。(C)高級アルコールは第1剤組成物の基剤として安定な第1剤組成物を形成する。

本発明に用いる(C)高級アルコールは第1剤組成物に含有されていればよい。好ましくは1.5重量%〜10重量%、より好ましくは2重量%〜6重量%がよい。(C)高級アルコールが1.5重量%未満の場合、高温条件下での安定性を向上することができず安定な第1剤組成物を形成できない恐れがある。(C)高級アルコールが10重量%を超える場合、第1剤組成物が硬くなりすぎ第2剤組成物との混合を困難にする恐れがある。

本発明に用いる(C)高級アルコールの具体例としては、特に限定されないが、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。これら(C)高級アルコールのうち、好ましくは炭素数が14〜22であるミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましい。炭素数が14未満の場合、特有の臭気が強くなり、不快に感じる恐れがある。炭素数が22を超える場合、融点が高くなりすぎ、乳化することが困難になる恐れがある。これら(C)高級アルコールは1または2種以上を含有してよい。

本発明による、第1剤組成物には(D)非イオン性界面活性剤を含有する。(D)非イオン性界面活性剤は第1剤組成物の乳化剤として(A)メチルフェニルポリシロキサンおよび(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンを乳化し安定な第1剤組成物を形成する。

本発明に用いる(D)非イオン性界面活性剤は第1剤組成物に含有されていればよい。好ましくは1重量%〜8重量%、より好ましくは2重量%〜6重量%がよい。(D)非イオン性界面活性剤が1重量%未満の場合、高温条件下での安定性を向上することができず安定な第1剤組成物を形成できない恐れがある。(D)非イオン性界面活性剤が8重量%を超える場合、高温条件下での安定性を向上することができず安定な第1剤組成物を形成できない恐れがある。

本発明に用いる(D)非イオン性界面活性剤の具体例としては、特に限定されないが、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POE脂肪酸類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEヒマシ油類、POE硬化ヒマシ油類、POEソルビトールテトラ脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、N−アルキルジメチルアミンオキシド類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル類、糖系非イオン性界面活性剤類等が挙げられる。これら(D)非イオン性界面活性剤のうち、アルカリ剤の影響を受けにくく、アルカリ剤によって変性しにくい性質を持つ観点から、好ましくはPOEアルキルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類から選択される(D)非イオン性界面活性剤がよい。これにより、高温条件下での安定性を向上することができる。これら(D)非イオン性界面活性剤は1または2種以上を含有してよい。

本発明による、第1剤組成物には(E)カチオン性界面活性剤を含有する。(E)カチオン性界面活性剤は第1剤組成物の乳化助剤として安定な第1剤組成物を形成する。

本発明に用いる(E)カチオン性界面活性剤は第1剤組成物に含有されていればよい。好ましくは0.3重量%〜8重量%、より好ましく0.3重量%〜6重量%がよい。(E)カチオン性界面活性剤が0.3重量%未満の場合、高温条件下での安定性を向上することができず安定な第1剤組成物を形成できない恐れがある。(E)カチオン性界面活性剤が8重量%を超える場合、染毛後の毛髪にべたつきを感じる恐れがある。

本発明に用いる(E)カチオン性界面活性剤の具体例としては、特に限定されないが、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ドデシルジメチルエチルアンモニウム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。これら(E)カチオン性界面活性剤のうち、使用後に毛髪のべたつきがなく、使用感のよさから、好ましくは塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウムがよい。これらの(E)カチオン性界面活性剤は1または2種以上を含有してよい。

本発明による、第1剤組成物には(F)高級脂肪酸を含有する。(F)高級脂肪酸は高温条件下に長時間さらされたとしても非常に安定な第1剤組成物を形成することができる。

本発明に用いる(F)高級脂肪酸は第1剤組成物に含有されていればよい。好ましくは0.1重量%〜3重量%、より好ましくは0.3重量%〜2重量%がよい。(F)高級脂肪酸が0.1重量%未満の場合、高温条件下での安定性を向上することができず安定な第1剤組成物を形成できない恐れがある。(F)高級脂肪酸が3重量%を超える場合、均一に乳化することが困難となり安定な第1剤組成物を形成できない恐れがある。

本発明に用いる(F)高級脂肪酸の具体例としては、特に限定されないが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。これら(F)高級脂肪酸のうち、経時的な製剤の粘度に与える影響の少なさから、好ましくはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸がよい。他の(F)高級脂肪酸の場合、経時的に製剤の粘度が安定せず、製剤が経時的に硬くなる、または、柔らかくなるなど、製剤が安定せず取扱いが困難となる恐れがある。これらの(F)高級脂肪酸は1または2種以上を含有してよい。

本発明による、第1剤組成物には(G)水を含有する。(G)水は各種成分の溶剤や分散溶媒として用いられる。また、(G)水は各種成分の溶剤として働くとともに、毛髪中での酸化染料の反応溶媒や、メラニン色素の分解反応溶媒として働き、第1剤組成物中に適宜含有される。

本発明による、第1剤組成物には脱色用第1剤組成物ではアルカリ剤、染毛用第1剤組成物剤ではアルカリ剤および酸化染料が含有され、酸化剤を含有する第2剤組成物と用時混合し使用される。使用時にアルカリ剤は酸化剤の成分の酸化反応を促進することによって髪を明るく見せることができ、染毛剤では酸化染料の重合反応を促すとともに、毛髪表面のキューティクルを開いて含有する各成分を毛髪内部に浸透させ毛髪を染毛することができる。

本発明による、第1剤組成物に用いるアルカリ剤は、特に限定されないが、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン類、モルホリン、グアニジン等の有機アミン類、アンモニア、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機アルカリ、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸およびそれらの塩等が挙げられる。これらアルカリ剤のうち、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン類、アンモニア、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等の無機アルカリから選択されるアルカリ剤がよい。これらのアルカリ剤は1または2種以上を含有してよい。

本発明による、染毛用第1剤組成物に用いる酸化染料は、特に限定されないが、パラフェニレンジアミン、トルエン2,5−ジアミン、オルトアミノフェノール、パラアミノフェノール、メタアミノフェノール、5−アミノオルトクレゾール、2,6−ジアミノピリジン、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1−ナフトールおよびそれらの塩類等が挙げられる。その他、「医薬部外品原料規格2006 統合版」(2013年11月発行、薬事日報社)に収載されたものも適宜用いることができる。これらの酸化染料は1または2種以上を含有してよい。

本発明による、染毛用第1剤組成物に用いる直接染料は特に限定されないが、4−ニトロ−m−フェニレンジアミン、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミンおよびそれらの塩類、黄色202号(1)、8−アミノ−2−ブロム−5−ヒドロキシ−4−イミノ−6−[(3−(トリメチルアンモニオ)フェニル)アミノ]−1(4H)−ナフタリノン−クロライド(CI56059;ベーシック・ブルーNo.99)等が挙げられる。その他、直接染料や「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年厚生省告示)により定められた酸性染料や塩基性染料も適宜用いることができる。これらの直接染料は1または2種以上を含有してよい。

本発明による、第1剤組成物と用時混合され使用される第2剤組成物に用いられる酸化剤は、特に限定されないが、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、過酸化塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物、臭素酸ナトリウム等が挙げられる。これら酸化剤のうち、過酸化水素、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過硫酸アンモニウムから選択される酸化剤が最もよい。これらの酸化剤は1または2種以上を含有してよい。

本発明による、第1剤組成物は、上記成分の他に必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で上記成分以外の各成分、例えば、多価アルコール、低級アルコール、油性成分、界面活性剤、水溶性増粘剤、金属封鎖剤、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆タンパク、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質、酸やアルカリや酵素等により加水分解した加水分解物およびこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポリペプタイド、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸等の保湿剤、パラベン等の防腐剤、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等のpH調整剤、チオグリコール酸、亜硫酸塩、アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、アミノ酸、植物エキス、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等から選ばれる1または2種以上を含有してよい。

本発明による第1剤組成物の剤型は、乳化されている状態であれば特に限定されないが、乳液状、クリーム状、ジェルクリーム状、泡状、エアゾールフォーム状が挙げられ、ポリ容器、アルミチューブ容器、エアゾール容器、パウチ容器等の各種容器に充填され、使用時まで保存される。

以上、詳述した本発明のアルカリ剤を含有する染毛または脱色用第1剤組成物であって、 (A)メチルフェニルポリシロキサン (B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサン (C)高級アルコール (D)非イオン性界面活性剤 (E)カチオン性界面活性剤 (F)高級脂肪酸 (G)水 を含有し、酸化剤を含有する第2剤組成物と用時混合して使用することを特徴とする染毛または脱色用第1剤組成物は、(A)メチルフェニルポリシロキサンおよび(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンを単独で含有した場合では実現できないほど感触低下や質感低下を抑えることができ、染毛後の毛髪の感触や質感を向上することができる。このため、染毛後に「パサつき」、「ごわつき」、「つやの消失」等といった毛髪の感触低下や質感低下がなく、染毛後に良質な毛髪の感触や質感を得られる染毛剤組成物を提供できる。更に、(A)および(B)を含有したとしても、(C)〜(F)を含有することで、高温条件下にさらされても非常に安定な染毛または脱色用第1剤組成物が得られるため、染毛剤の保管、運搬を容易にすることができる。

以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。

本明細書に示す評価試験において、第1剤組成物に含まれる成分、およびその含有量を種々変更しながら実施した。第1剤組成物および染毛操作で用いる第2剤組成物の各成分の含有量を示す単位は全て重量%であり、これを常法にて調製した。

本明細書に示す評価試験において、「第1剤組成物の安定性」、「毛髪の感触」および「毛髪の質感」について評価した。

本明細書に示す評価試験において、「第1剤組成物の安定性」は得られた第1剤組成物をアルミチューブ(武内プレス工業社製、外径:25.2mm、肩下寸法:130mm、内面コート:TPL−418、ライニング剤:ハイラップK)に40g充填し、50℃条件下で3ヵ月間保存、並びに、60℃条件下で24時間保存した後、アルミチューブから全量絞り出し第1剤組成物の状態を目視にて確認した。

本明細書に示す評価試験において、「毛髪の感触」および「毛髪の質感」は得られた第1剤組成物および第2剤組成物を「第1剤組成物:第2剤組成物=1:2」の混合比(重量比)で混合し、得られた染毛剤組成物120gを、毛髪試験用ドール(株式会社ビューラックス社製「カットマネキンNO.775N」)の毛髪に塗布し20分間放置後洗い流す脱色または染毛操作を行ない、乾かした後の「毛髪の感触(手触り感)」を確認するとともに、「毛髪の質感(つや感)」を目視にて確認して評価した。

本明細書に示す評価試験は25℃条件下において、専門のパネラー1名が染毛操作行い、染毛操作を行っていない専門のパネラー5名が「毛髪の感触(手触り感)」を確認するとともに、「毛髪の質感(つや感)」を目視にて確認して評価した。

「第1剤組成物の安定性」の評価基準 50℃条件下で3ヵ月間保存、並びに、60℃条件下で24時間保存での第1剤組成物の状態を目視にて確認して評価した。 ◎:50℃条件下保存および60℃条件下保存で分離せず。 ×:50℃条件下保存および60℃条件下保存のいずれかで分離する。

評価基準として、「毛髪の感触」および「毛髪の質感」は、次の通り評価しその平均(四捨五入)を評価結果とした。

「毛髪の感触」の評価基準 ◎:毛髪の指通りに全く引掛かりがなく手触り感が非常に良い ○:毛髪の指通りにやや引掛かりがあるが問題ない程度で手触り感が良い △:毛髪の指通りに引掛かりがあり手触り感が悪い ×:毛髪の指通りに非常に引掛かりがあり非常に手触り感が悪い NG:高温条件下保存で分離したため評価せず。

「毛髪の質感」の評価基準 ◎:毛髪につやが非常にある ○:毛髪につやがある △:毛髪につやがほとんどない ×:毛髪につやが全くない NG:高温条件下保存で分離したため評価せず。

下記の酸化剤を含有する第2剤組成物を用いた。

第2剤組成物 (成分) (含有量、重量%) (1)過酸化水素水(35%) 16.60 (2)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、 0.2415 (3)軽質流動イソパラフィン 0.06 (4)水酸化カリウム 0.05 (5)セタノール 0.75 (6)パラフィン 0.06 (7)パルミチン酸2−エチルヘキシル 0.12 (8)ヒドロキシエタンジホスホン酸液(60%) 0.20 (9)プロピレングリコール 0.06 (10)ポリオキシエチレンステアリルエーテル 0.455 (11)ヤシ油脂肪酸グリセリル 0.06 (12)精製水 残分 合 計 100.00

第1評価試験 第1評価試験では、各成分の含有量を代えた第1剤組成物に関して評価した。表1は第1剤組成物の成分とその含有量、および第1評価試験の結果を示す。

(実施例1〜4) 実施例1〜4では(A)メチルフェニルポリシロキサンの種類を様々に代えた染毛用第1剤組成物に関し評価した。

第1評価試験の実施例1〜4の結果から、(A)メチルフェニルポリシロキサンの種類を代えたとしても良好な結果が得られた。

(比較例1〜4) 比較例1〜4では(A)メチルフェニルポリシロキサンを含有しない染毛用第1剤組成物に関し評価した。この結果、(A)メチルフェニルポリシロキサンを含有しない染毛用第1剤組成物は良好な評価結果は得られなかった。

第2評価試験 第2評価試験では、各成分の含有量を代えた第1剤組成物に関して評価した。表2は第1剤組成物の成分とその含有量、および第2評価試験の結果を示す。

(実施例5〜8) 実施例5〜8では(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンの種類を様々に代えた染毛用第1剤組成物に関し評価した。

第2評価試験の実施例5〜8の結果から、(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンの種類を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。さらに、(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンの動粘度は、好ましくは10cs〜10000cs、より好ましくは1000cs〜5000csがよいことがわかる。

(比較例5〜8) 比較例5〜8では(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンを含有しない染毛用第1剤組成物に関し評価した。この結果、(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンを含有しない染毛用第1剤組成物は良好な評価結果は得られなかった。

第3評価試験 第3評価試験では、各成分の含有量を代えた第1剤組成物に関して評価した。表3は第1剤組成物の成分とその含有量、および第3評価試験の結果を示す。

(実施例9〜20) 実施例9〜20では(A)メチルフェニルポリシロキサンおよび(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンの含有量を様々に代えた染毛用第1剤組成物に関し評価した。

第3評価試験の実施例9〜20の結果から、(A)メチルフェニルポリシロキサンおよび(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンの含有量を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。さらに、(A)メチルフェニルポリシロキサンおよび(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンの含有量は、好ましくは(A)メチルフェニルポリシロキサン0.1重量%以上、(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサン0.1重量%以上であり、なおかつ「(A)+(B)=14重量%以下」、より好ましくは(A)メチルフェニルポリシロキサン0.5重量%以上、(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサン0.5重量%以上であり、なおかつ「(A)+(B)=12重量%以下」がよいことがわかる。

(比較例9) 比較例10では(A)メチルフェニルポリシロキサンおよび(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンを含有しない染毛用第1剤組成物に関し評価した。この結果、(A)メチルフェニルポリシロキサンおよび(B)動粘度が10cs〜10000csであるメチルポリシロキサンを含有しない染毛用第1剤組成物は良好な評価結果は得られなかった。

第4評価試験 第4評価試験では、各成分の含有量を代えた第1剤組成物に関して評価した。表4は第1剤組成物の成分とその含有量、および第4評価試験の結果を示す。

(実施例21〜29) 実施例21〜29では(C)高級アルコールの種類および含有量を様々に代えた染毛用第1剤組成物に関し評価した。

第4評価試験の実施例1および実施例21〜29の結果から、(C)高級アルコールの含有量および種類を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。

(比較例10) 比較例10では(C)高級アルコールを含有しない染毛用第1剤組成物に関し評価した。この結果、(C)高級アルコールを含有しない染毛用第1剤組成物は高温条件下での良好な安定性は得られなかった。

第5評価試験 第5評価試験では、各成分の含有量を代えた第1剤組成物に関して評価した。表5は第1剤組成物の成分とその含有量、および第5評価試験の結果を示す。

(実施例30〜36) 実施例30〜36では(D)非イオン性界面活性剤の種類および含有量を様々に代えた染毛用第1剤組成物に関し評価した。

第5評価試験の実施例30〜36の結果から、(D)非イオン性界面活性剤の含有量および種類を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。

(比較例11および12) 比較例11および12では(D)非イオン性界面活性剤を含有しない染毛用第1剤組成物に関し評価した。この結果、(D)非イオン性界面活性剤を含有しない染毛用第1剤組成物は高温条件下での良好な安定性は得られなかった。

第6評価試験 第6評価試験では、各成分の含有量を代えた第1剤組成物に関して評価した。表6は第1剤組成物の成分とその含有量、および第6評価試験の結果を示す。

(実施例37〜41) 実施例37〜41では(E)カチオン性界面活性剤の種類および含有量を様々に代えた染毛用第1剤組成物に関し評価した。

第6評価試験の実施例37〜41の結果から、(E)カチオン性界面活性剤の含有量および種類を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。

(比較例13) 比較例13では(E)カチオン性界面活性剤を含有しない染毛用第1剤組成物に関し評価した。この結果、(E)カチオン性界面活性剤を含有しない染毛用第1剤組成物は高温条件下での良好な安定性は得られなかった。

第7評価試験 第7評価試験では、各成分の含有量を代えた第1剤組成物に関して評価した。表7は第1剤組成物の成分とその含有量、および第7評価試験の結果を示す。

(実施例42〜47) 実施例42〜47では(F)高級脂肪酸の種類および含有量を様々に代えた染毛用第1剤組成物に関し評価した。

第7評価試験の実施例42〜47の結果から、(F)高級脂肪酸の含有量および種類を様々に代えたとしても良好な結果が得られた。

(比較例14) 比較例14では(F)高級脂肪酸を含有しない染毛用第1剤組成物に関し評価した。この結果、(F)高級脂肪酸を含有しない染毛用第1剤組成物は高温条件下での良好な安定性は得られなかった。

第8評価試験 第8評価試験では、各成分の含有量を代えた第1剤組成物に関して評価した。表8は第1剤組成物の成分とその含有量、および第8評価試験の結果を示す。

(実施例48) 実施例47では脱色用第1剤組成物に関し評価した。

第8評価試験の実施例48の結果から、本発明の脱色用第1剤組成物について良好な結果が得られた。

本発明は、染毛後の毛髪の損傷を極抑えられ、染毛後の毛髪の感触低下や質感低下がなく、なおかつ高温条件下で長時間保存されても安定な染毛または脱色用第1剤組成物に応用できる。

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