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消臭活性剤としての、一価不飽和脂肪酸、又はその塩の及び/又はそのエステルの1つの美容的使用

阅读:379发布:2023-12-27

专利汇可以提供消臭活性剤としての、一価不飽和脂肪酸、又はその塩の及び/又はそのエステルの1つの美容的使用专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】体の匂いに作用するために、美容作用を実行して、ほとんどのアポクリン汗腺が生じる、腋窩、 耳 道、乳房乳輪、及び、肛門周囲領域のエコフローラを維持することができる、利用可能な新規の活性剤、並びに、体の匂いを予防及び/又は処置することに効果的な、且つ、使用するのに気持ちのよい快適な利用可能である新規な組成物を有する必要性を満たすこと。 【解決手段】特に生理学的に許容可能な媒体を含む組成物における、消臭活性剤としての、一価不飽和 脂肪酸 、又はその塩の1つ、及び/又はそのエステルの1つ、及び/又はそのアミドの1つの美容的使用により、上記課題を解決する。 【選択図】なし,下面是消臭活性剤としての、一価不飽和脂肪酸、又はその塩の及び/又はそのエステルの1つの美容的使用专利的具体信息内容。

消臭活性剤としての、一価不飽和脂肪酸、又はその塩の1つ、及び/又はそのエステルの1つ、及び/又はそのアミドの1つの美容的使用。前記一価不飽和脂肪酸、その塩、及び/又はそのエステル、及び/又はそのアミドは、単離された形態にて、又は、植物抽出物にて、特に、少なくとも40重量%の、前記一価不飽和脂肪酸、その塩、及び/又はそのエステル、及び/又はそのアミドを含む油にて使用される、請求項1に記載の使用。前記一価不飽和脂肪酸は、オレイン酸、ペトロセリン酸、サピエン酸、シス−8−オクタデセン酸、又はシス−バクセン酸、或いはそれらの混合物から選択される、請求項1または2に記載の使用。前記一価不飽和脂肪酸、その塩、及び/又はそのエステル、及び/又はそのアミドは、少なくとも40重量%の前記一価不飽和脂肪酸、好ましくは40〜95重量%の、より好ましくは65〜95重量%の、前記一価不飽和脂肪酸、その塩、及び/又はそのエステル、及び/又はそのアミドを含む油にて使用される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。前記一価不飽和脂肪酸は、単離された形態の、又は、少なくとも40重量%のペトロセリン酸、好ましくは40〜95重量%の、より好ましくは65〜95重量%のペトロセリン酸を含む油中の、ペトロセリン酸である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。前記ペトロセリン酸は、セリ科植物油の、又は、ゼラニウムサングイネウム油の形態にて使用される、請求項5に記載の使用。前記セリ科植物油は、コリアンダー、チャービル、ニンジン、セロリ、クミン、キャラウェイ、パセリ、及びディルの種子油、並びにそれらの混合物から選択される、請求項6に記載の使用。前記一価不飽和脂肪酸、その塩、及び/又はそのエステルは、生理学的に許容可能な媒体を含む組成物に存在することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。前記組成物は経口的に適用される、請求項8に記載の使用。前記一価不飽和脂肪酸の含有量は、1日用量が、0.5〜2500mg/日、特に1〜2000mg/日、更に詳しくは2から1500mg/日、実際には更に3〜1000mg/日、特に5〜600mg/日で変動するものである、請求項9に記載の使用。前記組成物は、人のケラチン物質の表面に、局所的に適用される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。生理学的に許容可能な媒体中に、請求項1〜11のいずれか一項により定義される、少なくとも1つの一価不飽和脂肪酸、又はその塩の及び/又はそのエステルの1つ、及び/又はそのアミドの1つを含む経口組成物を摂取することから構成される、不快な人体の匂いを処置及び/又は予防する経口経路による美容方法。一価不飽和脂肪酸の含有量は、1日用量が、0.5〜2500mg/日、特に1〜2000mg/日、更に詳しくは2〜1500mg/日、実際には更に3〜1000mg/日、特に5〜600mg/日で変動するものである、請求項12に記載の方法。生理学的に許容可能な媒体中に、請求項1〜13のいずれか一項により定義される、少なくとも1つの一価不飽和脂肪酸、又はその塩の1つ、及び/又はそのエステルの1つ、及び/又はそのアミドの1つを含む組成物を、人のケラチン物質の表面に適用することから構成される、不快な人体の匂いを処置及び/又は予防する局所経路による美容方法。

说明书全文

本発明の主題は、特に生理学的に許容可能な媒体を含む組成物における、消臭活性剤としての、一価不飽和脂肪酸、又はその塩の及び/又はそのエステルの及び/又はそのアミドの1つの美容的使用である。

又、本発明の主題は、生理学的に許容可能な媒体において、少なくとも1つの一価不飽和脂肪酸、又はその塩の及び/又はそのエステルの及び/又はそのアミドの1つを含む経口組成物を摂取することから構成される、不快な人体の匂いを処置及び/又は予防する経口経路による美容方法に関する。

又、本発明の主題は、生理学的に許容可能な媒体において、少なくとも1つの一価不飽和脂肪酸、又はその塩の及び/又はそのエステルの1つを含む組成物を、人のケラチン物質の表面に適用することから構成される、不快な人体の匂いを処置及び/又は予防する局所経路による美容方法に関する。

発汗(又は汗をかくこと)は、皮膚の孔を介する汗の排せつである。この生理的機能は、すべての哺乳類において様々な程度で存在する。人においては、主要な機能は、温度制御及び毒素の排せつである。汗は、2種類の汗腺によって分泌される液体である。エクリン腺は、体の表面全体に渡り配されており、エクリン汗は透明で、性及び無臭であり、且つ、質層の水分補給、並びに、生物学的な保護において、把持及び経皮吸収において、役割を果たす。アポクリン腺は、更に詳しくは、腋窩に、道上に、乳房乳輪に、且つ、肛門周囲領域に配される。排せつ部は、毛包の上位に配される。これらの腺は、成熟期の後にまさに機能的になる。アポクリン汗は、粘性で、外観上は乳白色であり、それ程匂うことはない。アポクリン汗は、脂質に富み、又、タンパク質を含む。この分泌は心理的に調節される。汗は無菌であり、このため、その分泌の際、匂うことはない、又は、それ程匂うことはない。体の匂いは、アポクリン汗の細菌分解に起因するものである。又、湿度、皮脂分泌物、多毛、衛生、及び食事が、体の匂いの原因となる。

腋窩部は、最も多くの細菌が見られる体の箇所である。後者は、揮発性で不快臭の化合物を生成する。

腋窩部は、様々な細菌(約106セル/cm2)を含み、その大半はグラム陽性細菌である。この細菌は、以下の群、スタフィロコッカス(Staphylococcus)属の種、ミクロコッカス(Micrococcus)属の種、嫌気性/微好気性プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)属の種、並びに、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属の種(83%)、ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属の種(5%)、及びその他のコリネフォルム(coryneform)(12%)からそれ自体がなる好気性コリネフォルム(coryneform)細菌を含む。又、腋窩フローラは、マラセチア(Malassezia)属の酵母を含む。

大半の腋窩コリネフォルムは、コリネバクテリウムムシファシエンス(mucifaciens)又はコリネバクテリウムストリアトゥム(striatum)及びコリネバクテリウムジェイケイウム(jeikeium)に相当することを研究では示している。

コリネ型細菌の数と形成される匂いの強度との間には、相関が存在する。この相関は、その他の微生物の場合には存在することはない。pH6が、コリネフォルムによる匂いの生成が生じる最適pHである。

不快な腋窩の匂いを有する人は、それを有していない人より、著しく多くの数の微生物を有する。更に、これらの2つの集団のフローラの組成は異なる。脂質好性ジフテリア菌のパーセンテージは、不快な匂いを有する人においてはかなり高いが、スタフィロコッカスエピデルミデス(Staphylococcus epidermidis)も高い数で見られる。

不快な腋窩の匂いをもたらす化合物は、揮発性である短鎖のC2〜C5の脂肪酸、不快臭のステロイド(16−アンドロステンステロイド)、3−メチル−2−ヘキセン酸(3M2H)のトランス(E)異性体を含む、C6〜C12の酸、又はスルファニルアルカノールなどの分子を含む。

体の匂いは、効果的に制御することが重要であると伺える生物学的現象である。発汗及び不快な匂いに対処するために、肌に局所的に適用することで、汗を抑制、化学変化の原因となる細菌を抑制、匂いをマスキング、又は、固有のミクロフローラを低減/破壊することができる様々な化合物がすでに提供されてきた。

不快な匂いに作用するために、一般的には、 −発汗プロセスをブロックする又は少なくとも調節することによって汗腺に作用する、 −酵素的な又は非酵素的な殺菌剤を使用することによって、汗の分解に作用する、 −匂いの放出に作用する(香料又は匂いの吸収材)、 対策がなされてきた。

最も一般的に使用される殺菌剤は、トリクロサン(2,4,4−トリクロロ−2−ヒドロキシジフェニルエーテル)であり、これは、皮膚のミクロフローラ全体を改変する、且つ、化粧料において使用される場合が多い特定の化合物によって抑制されるという不利な点を有する。

又、揮発性脂肪酸を捕捉することができる、或いは、揮発性脂肪酸の形成を防止、並びに、細菌フローラの増殖を防止するために、pHを上昇させることができる化合物を、発汗領域にて加えることによって、揮発性脂肪酸をブロックすることが可能である。

発汗を低減又は調節することによって汗に作用するために、生じる汗の流れを制限する効果を有する制汗剤タイプの活性物質を使用することができる。活性物質は、一般的に、有効成分として、アルミニウム及び/又はジルコニウムの塩又は錯体を有し、皮膚の生理機能を改変することによって、汗の流れを低減させる。使用されるその他の変性物質は、グルタルアルデヒド及びホルムアルデヒドを含む。

汗の分泌において最も活動的な領域の交感神経節摘出及び切除、掻爬又は脂肪吸引などの、その他の処置が存在する。しかしながら、ケロイドの形成、気胸症又は多汗症又は代償的多汗症などの代償的現象が開始される危険性が存在する。

最終的に、毒素、トランキライザー、鎮静剤/鎮痙剤、又は、抗コリン作用剤を用いて発汗の現象に作用することが可能であるが、これによって、多くの場合、多大な副作用がもたらされる。

従って、体の匂いに作用するために、美容作用を実行して、ほとんどのアポクリン汗腺が生じる、腋窩、耳道、乳房乳輪、及び、肛門周囲領域のエコフローラを維持することができる、利用可能な新規の活性剤を有する必要性が、依然として存在する。又、体の匂いを予防及び/又は処置することに効果的な、且つ、使用するのに気持ちのよい快適な利用可能である新規な組成物を有する必要性が存在する。

本発明の目的は、こうした必要性を満たすことである。

英国特許出願公開第2262887号明細書では、コリアンダー精油、及び、地衣類の抽出物からなる抗菌性混合物を含むロールオン又はスティックの形態での消臭組成物を開示している。一般的に、コリアンダー精油は、一価不飽和脂肪酸を含んでいない。

驚くべきことに、本発明者らは、一価不飽和脂肪酸、又はその塩の及び/又はそのエステルの及び/又はそのアミドの1つ、或いは、少なくとも40重量%の前述の脂肪酸を含む油の体の匂いに対する活性を発見し、その結果、消臭美容用組成物に使用することができる。一価不飽和脂肪酸、又は、こうした一価不飽和脂肪酸に富む油は、コリネバクテリウムストリアトゥム、コリネバクテリウムムシファシエンス、又はコリネバクテリウムゼロシース(xerosis)などの、不快な体の匂いの原因となる微生物に対する検出可能な抗菌活性を有していないことから、これはなおさら驚くべきことである。

従って、本発明の主題は、特に生理学的に許容可能な媒体を含む組成物における、消臭活性剤としての、一価不飽和脂肪酸、又はその塩の1つ、及び/又はそのエステルの1つ、及び/又はそのアミドの1つの美容的使用である。

又、本発明の主題は、生理学的に許容可能な媒体において、少なくとも1つの一価不飽和脂肪酸、又はその塩の1つ、及び/又はそのエステルの1つ、及び/又はそのアミドの1つを含む組成物を摂取することから構成される、不快な人体の匂いを処置及び/又は予防する経口経路による美容方法に関する。

又、本発明の主題は、生理学的に許容可能な媒体において、少なくとも1つの一価不飽和脂肪酸、又はその塩の1つ、及び/又はそのエステルの1つ、及び/又はそのアミドの1つを含む組成物を、人のケラチン物質の表面に適用することから構成される、不快な人体の匂いを処置及び/又は予防する局所経路による美容方法に関する。

本発明の文脈において、「消臭活性剤」という用語は、それ自体単独で、人の汗の分解に由来する不快な匂いをマスキング、吸収、改善、及び/又は低減する効果を有するいかなる活性剤も意味するものと理解される。

本発明の意味において、「生理学的に許容可能な媒体」という用語は、美容的に、又は、皮膚科学的に許容できる媒体、即ち、匂い又は不快な外観を有さず、且つ、経口又は局所投与経路と完全に適合する媒体を意味するものと理解される。

組成物は、局所投与、即ち、対象となるケラチン物質の表面での適用による投与が意図される場合、媒体が、使用者にとって許容可能ではない、刺激、緊張、又は赤みを引き起こすことがない場合、こうした媒体は、特に生理学的に許容可能であると見なされる。

本発明の意味において、「予防する」という用語は、所定の現象、即ち、本発明において、不快な体の匂いの発散が起こる危険性又は可能性をより少なく低減させることを意味するものと理解される。

一価不飽和脂肪酸 本発明の意味において、「一価不飽和脂肪酸」という用語は、その炭化水素鎖が1つの二重結合を含み、それ自体は遊離の形態で提供される脂肪酸を意味するものと理解される。

更に詳しくは、この脂肪酸は、長い炭化水素鎖を有する脂肪酸である。特に、本発明に適する一価不飽和脂肪酸は、12〜22個の炭素原子を含む炭化水素鎖を含む一価不飽和脂肪酸である。

本発明に適する一価不飽和脂肪酸は、酸の形態において、又は塩の形態において、又は誘導体、特に脂肪酸エステル及びアミドの形態においても、使用可能である。

脂肪酸が塩の形態で提供される場合、更に詳しくは、本発明の一価不飽和脂肪酸は、美容的に許容可能な塩、即ち、アンモニウム塩などの無機塩、リチウム、カリウム、又はナトリウムなどのアルカリ金属の塩、マグネシウム又はカルシウムなどのアルカリ土類金属の塩、又はアルミニウム塩である。

特に、本発明に適する一価不飽和脂肪酸は、カルシウム塩の形態で提供されることができる。

脂肪酸がエステルの形態で提供される場合、本発明の一価不飽和脂肪酸は、モノアシル、ジアシル、又はトリアシルの形態におけるグリセリンと、メチルアルコール及びエチルアルコールなどのアルコールと、糖、特に単糖又は二糖、トコフェロール、トコトリエノール、コレステロール、例えばステロール、又はβ−シトステロールなどのフィトステロール、又は脂肪族アルコール、特にC8〜C18の脂肪族アルコールと、エステル化可能である。

本発明の一価不飽和脂肪酸の選択は、この脂肪酸を含む組成物の最終用途を考慮して行われるものと理解される。

本発明の一価不飽和脂肪酸、その塩、及び/又はそのエステルは、経口経路による組成物において使用可能であり、この場合に、前述の一価不飽和脂肪酸、その塩、及び/又はそのエステルの含有量は、1日用量が、0.5〜2500mg/日、特に1〜2000mg/日、更に詳しくは2〜1500mg/日、実際には更に3〜1000mg/日、特に5〜600mg/日で変動するものである。

本発明に適する一価不飽和脂肪酸の中でも、更に詳しくは、オレイン酸、ペトロセリン酸、サピエン酸、シス−8−オクタデセン酸、又はシス−バクセン酸、或いはそれらの混合物を使用することができる。ペトロセリン酸は、本発明に特に極めて適している。

本発明の一代替形態によれば、1つ以上の一価不飽和脂肪酸は、単離された形態で、即ち、その原産物から抽出された後に、使用される。

本発明の別の代替形態によれば、1つ以上の一価不飽和脂肪酸は、油などの、植物抽出物において使用される。

従って、特に、本発明は、本発明の一価不飽和脂肪酸に富んだ油、特にペトロセリン酸に富んだ油の美容的使用に関する。

「本発明の一価不飽和脂肪酸に富んだ油」という用語は、本発明の少なくとも40重量%の一価不飽和脂肪酸、好ましくは40〜95重量%、より好ましくは65〜95重量%の塩及び/又はエステル及び/又はアミドの一価不飽和脂肪酸を含む油を意味するものと理解される。

更に詳しくは、ペトロセリン酸に富んだ油は、セリ科植物油から選択される。

「ペトロセリン酸に富んだ油」という用語は、少なくとも40重量%のペトロセリン酸、好ましくは40〜95重量%、より好ましくは65〜95重量%のペトロセリン酸を含む油を意味するものと理解される。

セリ科植物は、散形花序に配置される花を有する植物であり、特にペトロセリン酸に富む種は、セリ科(Umbelliferae)、繖形科(Apiaceae)、及びウコギ科(Araliaceae)である。又、タプシア(Thapsia)属の植物は、ペトロセリン酸の源である(Avato et al.,Lipids,2001,36,845)。

本発明に好ましく使用される種は、コリアンダー、チャービル、ニンジン、セロリ、クミン、キャラウェイ、パセリ、及びディル、又はそれらの混合物である。

本発明によって使用されるセリ科植物油は、例えば、粉砕、又は圧搾し、その後、精製することによってセリ科植物の種子から抽出可能である。

セリ科植物油は、セリ科植物油が抽出されるセリ科植物の種子によって変動するペトロセリン酸含有量を有する。又、全く同一のセリ科植物の場合、ペトロセリン酸含有量は、セリ科植物の原産国によって、且つ、その抽出によって変動するが、抽出はおおよそ完全なものである。

又、ペトロセリン酸は、ゼラニウムサングイネウム(Geranium sanguineum)の種子油の豊富な化合物(約48重量%)である(Tsevegsuren et al.,Lipids,2004,39,571)。

一実施形態によれば、更に詳しくは、本発明において対象となる一価不飽和脂肪酸は、ペトロセリン酸である。

特に、ペトロセリン酸は、少なくとも40重量%のペトロセリン酸、好ましくは40〜95重量%、より好ましくは65〜95重量%のペトロセリン酸を含む、セリ科植物油、又は、ゼラニウムサングイネウム油の形態で使用可能である。

別の実施形態によれば、更に詳しくは、本発明において対象となるセリ科植物油は、コリアンダー、チャービル、ニンジン、セロリ、クミン、キャラウェイ、パセリ、及びディル、並びにそれらの混合物の種子油から選択されることができる。

配合形態 I/経口経路 本発明による組成物は、経口投与されることができる。本発明による組成物は、経口経路によって通常使用される任意の配合形態において提供されることができる。

本発明による組成物は、生理学的に許容可能な媒体を含む。

「経口経路による組成物」という用語は、例えば、少なくとも1つの一価不飽和脂肪酸を含む、栄養的、栄養補助的、又は美容的組成物を意味するものと理解される。

経口投与に適する組成物の場合、摂取可能な支持体の使用が好ましい。摂取可能な支持体は、対象となる組成物のタイプによって、多様な特質であり得る。

摂取に関しては、経口組成物、特に食品サプリメントの多数の実施形態が可能である。

こうした組成物の配合は、例えば、経口で摂取される溶液、糖衣錠、硬質ゼラチンカプセル、ゲル、乳化物、飲み込まれる又は噛まれる錠剤、カプセル、特に柔らかい又は堅いカプセル、溶解される顆粒、シロップ、固形又は液体食品、及び放出制御を可能にするヒドロゲルを生成する、当業者に周知の任意の通常のプロセスによって、実行可能である。

錠剤、ゲル又はトローチ剤、懸濁物、乾燥形態の経口サプリメント及び液体形態の経口サプリメントが、例えば、食品支持体として適切である。

特に、本発明による活性剤は、例えば、食品バー又は圧縮粉末又は疎性(loose)粉末などの、食品サプリメント又は強化食品の任意の形態に組み込まれることができる。粉末は、炭酸水、乳製品、又は大豆由来物において、水で希釈されることができる、或いは、食品バーに組み込まれることができる。

好ましい実施形態によれば、経口投与される本発明による組成物は、糖衣錠、硬質ゼラチンカプセル、ゲル、乳化物、錠剤、カプセル、ヒドロゲル、食品バー、圧縮粉末又は疎性粉末、液体懸濁物又は溶液、菓子類製品、発酵乳、発酵チーズ、チューインガム、歯みがき粉、又は散布液の形態で配合可能である。

例えば、乳、ヨーグルト、チーズ、発酵乳、乳系発酵製品、アイスクリーム、発酵又は非発酵穀物系製品、乳系粉末、幼児及び乳児用食品、動物用食品、特にペット用の動物用食品、錠剤又はトローチ剤、液体細菌懸濁物、乾燥形態の経口サプリメント及び液体形態の経口サプリメントが、食品支持体として適切である。

経口経路による組成物は、皮膚化粧料の表示により、無水物の形態で又は水溶液の形態で提供可能である。

本発明による活性剤は、こうした経口組成物又は食品サプリメント用の通常の賦形剤及び成分、即ち、特に、食品分野において一般的である、脂肪性の及び/又は水性の成分、保湿剤、増粘剤、防腐剤、テクスチャリング剤、香味料、及び/又は被覆剤、抗酸化剤及び染料とともに配合可能である。

経口組成物用の、特に食品サプリメント用の配合剤及び賦形剤は、この分野において周知であるが、本明細書における詳細な説明の主題ではない。

特に、本発明による組成物は、人の飲食用の食品組成物であることができる。特に、本発明による組成物は、完全栄養食品、飲物、ミネラルウォーター、スープ、食事性サプリメント及び代替食品又は代用食品、栄養バー、菓子類製品、乳系製品又は発酵乳系製品、ヨーグルト、乳系粉末、経腸栄養製品、幼児及び/又は乳児用組成物、発酵又は非発酵穀物系製品、アイスクリーム、チョコレート、コーヒー、或いは、マヨネーズ、トマトピューレ、又はサラダドレッシングなどの「料理用」製品であることができる。

プロセス 態様の別のものによれば、本発明は、これらの組成物の使用のための通常の技術に従い、前述で定義された美容用組成物を投与することによって特に実行可能である、体の匂いを処置する経口美容処置方法に関する。

一実施形態によれば、本発明は、その必要性を有する個人において、体の匂いを予防及び/又は処置する経口美容方法に関し、この方法は、一価不飽和脂肪酸、或いは、1つの一価不飽和脂肪酸、又はその塩の及び/又はそのエステルの1つを含む少なくとも1つの油を、活性剤として、前述の個人に投与する少なくとも1つの段階を含む。

本発明による美容方法は、特に、前述で定義された食品組成物を投与することによって実践可能である。

例えば、本発明の方法は、例えば、1日当たり1回の投与、又は、例えば、朝に1回、夜に1回などの、1日に2回の投与の速度で、又は、特に各食事の際に1日に3回で、毎日、実践可能である。

例えば、本発明による美容方法は、例えば、経口で摂取される、硬質ゼラチンカプセル、糖衣錠、乳化物、錠剤、カプセル、又は小瓶の形態で、その形態に応じて、適切な量及び適切な数において、配合される組成物の毎日の投与によって、実践可能である。

1日当り1回の服用で、又は、例えば、1日に2〜3回などの、数回に渡って分けての服用で、有効量の一価不飽和脂肪酸が投与されることができる。

有利なことに、本発明による方法は、1回の投与を含むことができる。

II/局所経路 本発明による組成物は、皮膚、毛髪、頭皮、及び粘膜を含む人のケラチン物質の表面に、局所的に投与可能である。本発明による組成物は、通常使用される任意の配合形態にて提供可能である。

又、組成物は、一価不飽和脂肪酸に加えて、以下で定義される少なくとも1つの更なる消臭活性剤、及び/又は、以下で定義される1つの制汗活性剤を含むことができる。

消臭活性剤 本発明による組成物は、例えば、 −2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、2,4−ジクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3’,4’,5’−トリクロロサリチルアニリド、1−(3’,4’−ジクロロフェニル)−3−(4’−クロロフェニル)尿素(トリクロカルバン)、又は3,7,11−トリメチルドデカ−2,5,10−トリエノール(ファルネソール);セチルトリメチルアンモニウム塩、又はセチルピリジニウム塩などの、第四級アンモニウム塩;クロルヘキシジン及びその塩;ジグリセリルモノカプレート、ジグリセリルモノラウレート、グリセリルモノラウレート;ポリヘキサメチレンビグアニド塩;などの、静菌剤又はその他の殺菌剤、 −サリチル酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、ピロリドンカルボン酸亜鉛(より一般的には亜鉛ピドラートとして知られる)、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、乳酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛、グリシン酸亜鉛、炭酸亜鉛、クエン酸亜鉛、塩化亜鉛、ラウリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、オルトリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、酒石酸亜鉛、乳酸亜鉛、酢酸亜鉛、又はそれらの混合物などの、亜鉛塩; −ゼオライト、シクロデキストリンなどの匂い吸収剤、米国特許出願公開第2005/063928号明細書に記載のものなどの、金属酸化物シリケート、米国特許出願公開第2005/084464号明細書及び米国特許出願公開第2005/084474号明細書に記載のものなどの、遷移金属によって修飾された金属酸化物粒子、欧州特許出願公開第1658863号明細書に記載のものなどの、アルミノシリケート、又は米国特許第6916465号明細書に記載のものなどの、キトサン誘導体の粒子; −アリールスルファターゼ、5−リポオキシゲナーゼ、アミノシラーゼ、又はβ−グルクロニダーゼ阻害剤、及びそれらの混合物などの、匂い化合物の形成の原因となる酵素反応をブロックする物質、 などの1つ以上の消臭活性剤を含むことができる。

消臭活性剤は、組成物の総重量に対して、0.01重量%〜10重量%の割合で、好ましくは0.1重量%〜5重量%の割合で、本発明による組成物に存在することができる。

制汗活性剤 「制汗活性剤」という用語は、それ自体単独で、汗の流れを低減させる、人の汗に関連した水分の皮膚における感覚を低減させる、且つ、人の汗をマスキングする効果を有する任意の物質を意味するものと理解される。

制汗活性剤は、好ましくは、アルミニウム及び/又はジルコニウム塩、一般的に「ZAG」錯体として知られる、米国特許第3792068号明細書に記載のものなどの、アミノ酸とのヒドロキシ塩化ジルコニウムとヒドロキシ塩化アルミニウムの錯体から選択される。一般的に、こうした錯体は、ZAG(アミノ酸がグリシンである場合)の名称で知られている。通常、ZAG錯体は、約1.67〜12.5の範囲のAl/Zrの割合、及び、約0.73〜1.93の範囲の金属/Clの割合を示す。これらの生成物の中でも、アルミニウムジルコニウムオクタクロロヒドレックスGLY、アルミニウムジルコニウムペンタクロロヒドレックスGLY、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレートGLY、及びアルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレートGLYを挙げることができる。

アルミニウム塩の中でも、アルミニウムクロロハイドレート、アルミニウムクロロヒドレックス、アルミニウムクロロヒドレックスPEG、アルミニウムクロロヒドレックスPG、アルミニウムジクロロハイドレート、アルミニウムジクロロヒドレックスPEG、アルミニウムジクロロヒドレックスPG、アルミニウムセスキクロロハイドレート、アルミニウムセスキクロロヒドレックスPEG、アルミニウムセスキクロロヒドレックスPG、ミョウバン塩、硫酸アルミニウム、アルミニウムジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレート、更に詳しくは、Reach 301の名称でReheisによって、又は、Aloxicoll PF 40の名称でGuilini Chemieによって販売されるヒドロキシ塩化アルミニウム、を挙げることができる。例えば、アルミニウムジルコニウム塩は、Reach AZP−908−SUFの名称でReheisによって販売される塩である。

更に詳しくは、活性型又は非活性型のアルミニウムクロロハイドレートが使用される。

制汗活性剤は、組成物の総重量に対して、0.001重量%〜30重量%の割合で、好ましくは0.5重量%〜25重量%の割合で、本発明による組成物に存在することができる。

本発明による組成物は、局所適用のために従来使用される任意の配合形態で、特に、水性ゲル、又は水溶液、又は水/アルコール溶液の形態で、提供されることができる。又、組成物は、脂肪相又は油相を加えることによって、ローションタイプの分散物、水相における脂肪相の分散(O/W)又はこの逆の分散(W/O)によって得られる、乳液タイプの液体又は半液体の稠度を有する乳化物、或いはクリーム又はゲルタイプの柔らかい、半固体又は固体の稠度を有する懸濁物又は乳化物、或いは複数の乳化物(W/O/W又はO/W/O)、マイクロエマルション、イオン性タイプ及び/又は非イオン性タイプの小胞分散物、或いはワックス/水相分散物の形態で、提供されることができる。これらの組成物は、通常の方法に従って調製される。

特に、組成物は、エアロゾル装置、又はポンプ作用スプレーにおいて、加圧形態にて包装可能であり;間を透かした壁部、特にグレーティング(grating)を備えた装置で包装可能であり;ボールアプリケーター(「ロールオン」)を備えた装置で包装可能であり;スティックの形態で包装可能であり、或いは、疎性粉末又は圧縮粉末の形態で包装可能である。この点に関して、組成物は、当業者にとって周知である、このタイプの製品において一般的に使用される成分を含む。

本発明の別の特定の形態によれば、本発明による組成物は、無水物であることができる。

「無水組成物」という用語は、2重量%未満の水、実際には更に0.5%未満の水を含む、且つ、特には水を含まない、組成物を意味するものと理解され、水は、組成物の調製の際に加えられることはなく、混合された成分に起因する残留水に相当する。

本発明の別の特定の形態によれば、本発明による組成物は、特にスティックの形態で、固体であることができる。

「固体組成物」という用語は、プローブを処方サンプルに入れる際の、テクスチュロメーターによって測定される最大の測定値が、以下の正確な測定条件において評価され、少なくとも0.25ニュートンに相当、特に少なくとも0.30ニュートンに相当、且つ、特に少なくとも0.35ニュートンに相当しなければならないことを意味するものと理解される。

処方物を、直径4cm及び深さ3cmのジャーに熱い状態で注入する。冷却は環境温度にて行う。生成した処方物の硬さを、24時間の間隔の後に測定する。サンプルを含むジャーは、以下の手順に従って、Rheo,TA−XT2によって販売されるものなどの、テクスチャーアナライザーを使用して、テクスチュロメーターにて評価する。直径5mmのステンレス鋼ボールタイプのプローブを、1mm/秒の速度で、サンプルと接触させる。測定システムは、0.005ニュートンに相当する検出閾値でサンプルとの界面を検出する。プローブは、0.1mm/秒の速度で、サンプルの中に0.3mm沈む。侵入段階の間、測定装置は、経時的に、圧縮状態で測定される力における変化を記録する。サンプルの硬度は、少なくとも3回の測定に渡り、侵入の間に検出される力の最大値の平均に相当する。

水相 美容的使用を目的とする本発明による組成物は、少なくとも1つの水相を含むことができる。組成物は、特に、水性ローションとして、又は油中水型若しくは水中油型乳化物として、又は複合乳化物(油中水中油型若しくは水中油中水型三重エマルジョン)として、配合される(こうした乳化物は周知であり、且つ、例えば、C.Foxによって、「Cosmetics and Toiletries」,November 1986,Vol.101,pages 101−112に記載されている)。

前述の組成物の水相は、水と、一般的に、その他の水溶性又は水混和性溶媒と、を含む。水溶性又は水混和性溶媒は、エタノール又はイソプロパノールなどの、短鎖の、例えば、C1〜C4のモノアルコール、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2−エトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、及びソルビトールなどのジオール又はポリオールを含む。更に詳しくは、プロピレングリコール及びグリセリン、プロパン−1,3−ジオールが使用される。

本発明による組成物は、選択される支持体により、好ましくは3〜9の範囲のpHを有する。

乳化剤 水中油型乳化剤 水中油型乳化物、又は、油中水中油型三重乳化物に使用可能である乳化剤としては、例えば、脂肪酸とグリセリンのオキシアルキレン化(より詳しくはポリオキシエチレン化)エステル;脂肪酸とソルビタンのオキシアルキレン化エステル;脂肪酸のオキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)エステル;脂肪族アルコールのオキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)エステル;ステアリン酸ショ糖などの糖エステル;及びステアリン酸グリセリル及びPEG−40ステアラートの混合物などそれらの混合物などの、非イオン性乳化剤を挙げることができる。

又、国際公開第92/06778号パンフレット、国際公開第95/13863号パンフレット、及び国際公開第98/47610号パンフレットに記載のものなど、Montanov(登録商標)の名称でSeppicによって販売される市販の製品などの、脂肪族アルコール/アルキルポリグリコシド乳化系混合物を挙げることができる。

油中水型乳化剤 油中水型乳化物、又は、水中油中水型三重乳化物に使用可能である乳化剤の中でも、例として、以下の式(I)

(式中、 R1は、直鎖型又は分岐型のC12〜C20の、好ましくはC12〜C18のアルキル基を表し、 R2は、基:−−CnH2n−−(−OC2H4−)x−−(−OC3H6−)y−−O−R3を表し、 R3は、水素原子、又は1〜12個の炭素原子を含む直鎖型若しくは分岐型のアルキル基を表し、 aは、1〜約500の範囲の整数であり、 bは、1〜約500の範囲の整数を表し、 nは、2〜12の、好ましくは2〜5の範囲の整数であり、 xは、1〜約50の、好ましくは1〜30の範囲の整数を表し、 yは、0〜約49の、好ましくは0〜29の範囲の整数を表し、但し、yがゼロ以外である場合に、比x/yは、1を超え、好ましくは2から11まで変動する) に対応するアルキルジメチコンコポリオールを挙げることができる。

更に詳しくは、式(I)の好ましいアルキルジメチコンコポリオール乳化剤の中でも、GoldschmidtによってAbil EM90の商標名にて販売される製品などの、Cetyl PEG/PPG−10/1 Dimethicone、更に詳しくは、Cetyl PEG/PPG−10/1 DimethiconeとDimethicone(INCI名)の混合物、或いは、同会社によってAbil WE09の商標名にて販売される製品などの、混合物(Polyglyceryl−4 Stearate及びCetyl PEG/PPG−10(及び)Dimethicone(及び)Hexyl Laurate)が挙げられる。

又、油中水型乳化剤の中でも、以下の式(II)

(式中、 R4は、基:−−CmH2m−−(−OC2H4−)s−−(−OC3H6−)t−−O−R5を表し、 R5は、水素原子、又は1〜12個の炭素原子を含む直鎖型若しくは分岐型のアルキル基を表し、 cは、1〜約500の範囲の整数であり、 dは、1〜約500の範囲の整数を表し、 mは、2〜12の、好ましくは2〜5の範囲の整数であり、 sは、1〜約50の、好ましくは1〜30の範囲の整数を表し、 tは、0〜約50の、好ましくは0〜30の範囲の整数を表し、但し、合計s+tは、1以上である) に対応するジメチコンコポリオールを挙げることができる。

特に、これらの優先的な式(II)のジメチコンコポリオール乳化剤の中でも、PEG−18/PPG−18 Dimethicone、更に詳しくは、Silicone DC 5225 Cの商標名でDow Corningによって販売される製品、又はShin−Etsuより得られるKF−6040などの、Cyclopentasiloxane(及び)PEG−18/PPG−18 Dimethicone(INCI名)の混合物が使用される。

特に好ましい形態によれば、少なくとも1つの式(I)の乳化剤、及び、少なくとも1つの式(II)の乳化剤の混合物が使用される。

更に詳しくは、PEG−18/PPG−18 DimethiconeとCetyl PEG/PPG−10/1 Dimethiconeの混合物、より更に詳しくは、(Cyclopentasiloxane(及び)PEG−18/PPG−18 Dimethicone)の、及びCetyl PEG/PPG−10/1 Dimethicone及びDimethiconeの、又は(Polyglyceryl−4 Stearate及びCetyl PEG/PPG−10(及び)Dimethicone(及び)Hexyl Laurate)の混合物が使用される。

又、油中水型乳化剤の中でも、脂肪酸及びポリオール、アルキルポリグリコシド(APG)、糖エステル、及びそれらの混合物から誘導される非イオン性乳化剤が挙げられる。

特に、脂肪酸及びポリオールから誘導される非イオン性乳化剤としては、脂肪酸は特にC8〜C24のアルキル鎖を有し、ポリオールは、例えば、グリセリン及びソルビタンである、ポリオールの脂肪酸エステルを使用することができる。

特に、ポリオールの脂肪酸エステルとしては、ポリオールのイソステアリン酸エステル、ポリオールのステアリン酸エステル、及びそれらの混合物、特にグリセリン及び/又はソルビタンのイソステアリン酸エステルを挙げることができる。

特に、ポリオールのステアリン酸エステルとしては、例えば、ICIによって、Arlacel P135の名称で販売される製品、PEG−30 Dipolyhydroxystearateなどのポリエチレングリコールエステルを挙げることができる。

グリセリン及び/又はソルビタンエステルとしては、例えば、GoldschmidtによってIsolan GI 34の名称で販売される製品などの、ポリグリセリルイソステアラート、ICIによってArlacel 987の名称で販売される製品などの、ソルビタンイソステアラート、ICIによってArlacel 986の名称で販売される製品などの、ソルビタングリセリルイソステアラート、UniqemaによってArlacel 1690の名称で販売されるソルビタンイソステアラートとポリグリセリルイソステアラート(3モル)の混合物、及びそれらの混合物を挙げることができる。

又、乳化剤は、例えば、以下の一般式(1) R−O−(G)x (1) (式中、Rは、14〜24個の炭素原子を含む分岐型及び/又は不飽和のアルキル基を表し、Gは、5個又は6個の炭素原子を含む還元糖を表し、且つ、xは、1〜10の、好ましくは1〜4の範囲の値を表し、且つ、Gは、特に、グルコース、フルクトース、又はガラクトースを表す)によって表されるものなどの、7未満のHLBを有するアルキルポリグリコシドから選択されることができる。

不飽和アルキル基は、1つ以上のエチレン性不飽和、特に1つ又は2つのエチレン性不飽和を含むことができる。

このタイプのアルキルポリグリコシドとしては、アルキルポリグリコシド(式(I)においてG=グルコース)、特に、式(I)(式中、更に詳しくは、Rは、オレイル基(不飽和C18基)又はイソステアリル(飽和C18基)を表し、Gは、グルコースを表し、且つ、xは、1〜2の範囲の値である)の化合物、特にイソステアリルグルコシド、オレイルグルコシド、及びそれらの混合物を挙げることができる。このアルキルポリグルコシドは、共乳化剤との混合物として、更に詳しくは、脂肪族アルコール、特に、例えば、国際公開第A−92/06778号パンフレットの文献に記載のように、場合により、自己乳化型組成物の形態で、例えば、アルキルポリグルコシドがイソステアリルグルコシドである場合はイソステアリルアルコール、並びに、アルキルポリグルコシドがオレイルグルコシドである場合はオレイルアルコールなどの、アルキルポリグルコシドのものと同一の脂肪鎖を有する、即ち、14〜24個の炭素原子を含み、且つ、分岐型及び/又は不飽和の鎖を有する、脂肪族アルコールとの混合物として、使用されることができる。例えば、SeppicによってMontanov WO 18の名称で販売される、イソステアリルグルコシド及びイソステアリルアルコールの混合物、又、SeppicによってFludanov 20Xの名称で販売される、オクチルドデカノール及びオクチルドデシルキシロシドの混合物を使用することができる。

LubrizolによってLubrizol 2724、Lubrizol 2722、及びLubrizol 5603の名称で販売される製品、又は、市販の製品、Chemcinnate 2000などの、エステル化コハク酸末端ポリイソブチレン、及びその塩、特に、ジエタノールアミン塩などの、コハク酸末端ポリオレフィンを挙げることができる。

好ましくは、組成物の総重量に対して、1重量%〜8重量%の、更に詳しくは2重量%〜6重量%の範囲の活性材料の含有量にて、組成物における乳化剤の総量は、本発明による組成物に存在する。

脂肪相 本発明による組成物は、脂肪相として知られる、少なくとも1つの水不混和性有機液体相を含むことができる。一般的には、この相は、前述の相を水不混和性にする1つ以上の疎水性化合物を含む。前述の相は、環境温度(20〜25℃)で液体(構造化剤の不在下にて)である。優先的に、本発明による水不混和性有機液体相は、一般的に、少なくとも1つの揮発性油、及び/又は少なくとも1つの非揮発性油、及び、場合により、少なくとも1つの構造化剤を含む。

「油」という用語は、環境温度(25℃)及び大気圧(760mmHg、即ち、105Pa)で液体である脂肪物質を意味するものと理解される。油は、揮発性又は非揮発性であり得る。

本発明の意味において、「揮発性油」という用語は、環境温度及び大気圧にて、1時間未満で、皮膚又はケラチン繊維と接触して、蒸発することができる油を意味するものと理解される。本発明の揮発性油は、環境温度で液体であり、且つ、環境温度及び大気圧でゼロではない蒸気圧を有する、特に0.13Pa〜40000Pa(10−3〜300mmHg)の範囲の、特に1.3Pa〜13000Pa(0.01〜100mmHg)の範囲の、更に詳しくは1.3Pa〜1300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲の、揮発性美容油である。

「非揮発性油」という用語は、環境温度及び大気圧にて、少なくとも数時間、皮膚又はケラチン繊維に留まり、且つ、特に、10−3mmHg(0.13Pa)未満の蒸気圧を有する油を意味するものと理解される。

油は、任意の生理学的に許容可能な油、特に美容的に許容可能な油、特に鉱物、動物、植物、又は合成油、特に揮発性又は非揮発性炭化水素油及び/又はシリコーン油及び/又はフッ化油、及びそれらの混合物から選択されることができる。

更に詳しくは、「炭化水素油」という用語は、主として、炭素及び水素原子、場合により、ヒドロキシル、エステル、エーテル、及びカルボン酸官能基から選択される1つ以上の官能基を含む、油を意味するものと理解される。一般的には、油は、0.5〜100000mPa.s、好ましくは50〜50000mPa.s、より好ましくは100〜30000mPa.sの粘度を示す。

本発明に使用可能である揮発性油の例としては、 −8〜16個の炭素原子を有する炭化水素油、特に、例えば、Isopar又はPermetylの商標名で販売される油などの、イソドデカン(2,2,4,4,6−ペンタメチルヘプタンとしても知られる)、イソデカン、又はイソヘキサデカンなどの、石油由来のC8〜C16のイソアルカン(イソパラフィンとしても知られる)、分岐型C8〜C16のエステル、ネオペンタン酸イソヘキシル、及びそれらの混合物から選択される揮発性炭化水素油を挙げることができる。又、石油蒸留物、特にShellによってShell Soltの名称で販売されるものなどの、その他の揮発性炭化水素油、及び、Cognisの独国特許出願公開第102008012457号明細書に記載のものなどの、揮発性直鎖型アルカン、 −例えば、揮発性の直鎖型又は環式のシリコーン油、特に、8センチストーク(8×10−6m2/s)以下の粘度を有し、特に2〜7個のケイ素原子を有するものなどの、場合により、1〜10個の炭素原子を有するアルキル又はアルコキシ基を含む、揮発性シリコーンを使用することができる。特に、本発明に使用可能である揮発性シリコーン油としては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、又はドデカメチルペンタシロキサン −及び、それらの混合物を挙げることができる。

又、一般式(I)

(式中、Rは、2〜4個の炭素原子、フッ素原子又は塩素原子と置換可能である1つ以上の水素原子を含むアルキル基を表す) の揮発性直鎖型アルキルトリシロキサン油を挙げることができる。

一般式(I)の油の中でも、 Rはそれぞれ、ブチル基、プロピル基、又はエチル基である式(I)の油に対応する、 3−ブチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、 3−プロピル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、及び 3−エチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン を挙げることができる。

本発明に使用可能である非揮発性油の例としては、 −ペルヒドロスクアレンなどの、動物由来の炭化水素油; −ヘプタン酸又はオクタン酸トリグリセリドなどの、4〜24個の炭素原子を有する脂肪酸の液体トリグリセリド、或いは、小麦胚種油、オリーブ油、甘扁桃油、パーム油、なたね油、綿実油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャ種油、キュウリ油、クロフサスグリ油、マツヨイグサ油、雑穀油、オオムギ油、キノア油、ライ麦油、サフラワー油、ククイ油、トケイソウ油、ムスクバラ油、ヒマワリ油、とうもろこし油、大豆油、ブドウ種子油、胡麻油、ヘイゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミヤ油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Duboisによって販売されるもの、又は、Dynamit NobelによってMiglyol 810、812、及び818の名称で販売されるもの、ホホバ油又はシアバター油などの、植物性炭化水素油; −パールリーム又はスクアランなどの、流動パラフィン及びそれらの誘導体、鉱油、ポリデセン、ポリブテン、水素化ポリイソブテンなどの、鉱物由来又は合成由来の直鎖型又は分岐型の炭化水素; −10〜40個の炭素原子を有する合成エーテル; −式R1COOR2(式中、R1は、1〜40個の炭素原子を含む直鎖型又は分岐型の高級脂肪酸の残基を表し、且つ、R2は、炭化水素鎖、特に、R1+R2は10以上であり、1〜40個の炭素原子を含む、分岐型の炭化水素鎖を表す)の油などの、特に脂肪酸の合成エステル、例えば、プルセリン(purcellin)油(オクタン酸セテアリール)、ノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、C12〜C15の安息香酸アルキル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−オクチルドデシル、エルカ酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル又はトリメリト酸トリデシルなど;プロピレングリコールジオクタノアートなどの、アルコール又は多価アルコールのオクタノアート、デカノアート、又はリシノレアート;乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル又はヘプタン酸トリイソセチル、脂肪族アルコールのオクタノアート又はデカノアートなどの、ヒドロキシル化エステル;ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、又はジイソノナン酸ジエチレングリコールなどのポリオールエステル;及び、テトライソステアリン酸ペンタエリトリチルなどの、ペンタエリトリトールエステル、 −オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、又はオレイルアルコールなどの、環境温度で液体であり、且つ、12〜26個の炭素原子を有する分岐型及び/又は不飽和の炭素系鎖を含む脂肪族アルコール; −オレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸などの、高級脂肪酸; −カルボナート; −アセタート; −シトラート; −欧州特許出願公開第A−847752号明細書の文献に記載されるなどの、例えば、フルオロシリコーン油、フルオロポリエーテル、又はフッ化シリコーンなどの、場合により、部分的に炭化水素系及び/又はシリコーン系であるフッ化油; −非揮発性の直鎖型又は環式のポリジメチルシロキサン(PDMSs)などの、シリコーン油;ペンダント型の又はシリコーン鎖の端部にあるアルキル基、アルコキシ基、又はフェニル基を含むポリジメチルシロキサンであって、これらの基は2〜24個の炭素原子を有する、ポリジメチルシロキサン;或いは、フェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニル(トリメチルシロキシ)ジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニル(メチルジフェニル)トリシロキサン、又は(2−フェニルエチル)トリメチルシロキシシリケートなどの、フェニル化シリコーン、並びに −それらの混合物、 を挙げることができる。

構造化剤 脂肪相を含む本発明による組成物は、前述の脂肪相のための少なくとも1つの構造化剤を、更に含むことができ、構造化剤は、好ましくは、ワックス、ペースト状化合物、無機又は有機の脂溶性ゲル化剤、及びそれらの混合物から選択されることができる。

本発明の文脈において望まれる効果を損なうことがないように、これらの化合物の量は、当業者によって調整可能であることが理解される。

ワックス 一般的に、ワックスは、環境温度(25℃)で固体である脂溶性化合物であり、可逆性の固体/液体の状態変化を示し、30℃以上の融点を有し、融点は200℃までの、特に120℃までの範囲であることができる。

特に、本発明に適切なワックスは、45℃以上の、特に55℃以上の融点を示すことができる。

本発明の意味において、融点は、ISO規格11357−3(1999)に記載の熱分析(DSC)において観察される最も高い吸熱ピークの温度に相当する。ワックスの融点は、例えば、TA InstrumentsによってMDSC 2920の名称で販売される熱量計などの、示差走査熱量計(DSC)を使用して測定可能である。

測定手順は、以下の通りである。

るつぼに入れた5mgのワックスのサンプルを、10℃/分の加熱速度で、−20℃から100℃までの範囲の第1の温度上昇に供し、次いで、10℃/分の冷却速度で、100℃から−20℃まで冷却し、最終的に、5℃/分の加熱速度で、−20℃から100℃までの範囲の第2の温度上昇に供する。第2の温度上昇の間、空のるつぼによって、及び、ワックスのサンプルが入っているるつぼによって吸収される熱量の違いにおける変動を、温度の関数として測定する。化合物の融点は、吸収される熱量の違いにおける変動を温度の関数として表す曲線のピークの先端に相当する温度の値である。

本発明による組成物に使用可能であるワックスは、環境温度で固体であり、且つ、動物由来、植物由来、鉱物由来、又は合成由来であるワックス、及びそれらの混合物から選択される。

特に、本発明に適切なワックスの例証としては、蜜蝋、ラノリンワックス、支那蝋、米糠ワックス、カルナバワックス、キャンデリラワックス、オーリクリ蝋、エスパルトワックス、ベリーワックス、セラック蝋、日本蝋、及び木蝋などの、炭化水素ワックス;モンタン蝋、オレンジワックス及びレモンワックス、Koster KeunenによってSunflower Waxの名称で販売される、精製したヒマワリワックス、微結晶性ワックス、パラフィンワックス、及びオゾケライト;ポリエチレンワックス、フィッシャートロブシュ合成によって得られるワックス、及びワックス状のコポリマー、又、それらのエステルを挙げることができる。

又、直鎖型又は分岐型のC8〜C32の脂肪鎖を有する動物油又は植物油の接触水素化によって得られるワックスを挙げることができる。特に、これらのワックスの中でも、業界標準であるIso−Jojoba−50(登録商標)にてDesert Whaleによって製造又は販売されるトランス異性化され部分的に水素化されたホホバ油などの異性化ホホバ油、水素化ヒマワリ油、水素化ヒマシ油、水素化ヤシ油、水素化ラノリン油、及び、HetereneによってHest 2T−4S(登録商標)の名称で販売される、ビス(1,1,1−トリメチロールプロパン)テトラステアラートを挙げることができる。

又、シリコーンワックス(C3045アルキルジメチコン)又はフッ化ワックスを挙げることができる。

又、SophimによってPhytowax Castor 16L64(登録商標)及び22L73(登録商標)の名称で販売される、セチルアルコールでエステル化されヒマシ油の水素化によって得られるワックスを使用することができる。こうしたワックスは、仏国特許出願公開第A−2792190号明細書に記載されている。

ワックスとしては、C20〜C40のアルキル(ヒドロキシステアリールオキシ)ステアラート(20〜40個の炭素原子を含むアルキル基)を、単独で又は混合物として使用することができる。

特に、こうしたワックスは、Koster Keunenによって、Kester Wax K 82 P(登録商標)、Hydroxypolyester K 82 P(登録商標)、及びKester Wax K 80 P(登録商標)の名称で販売されている。

特に、本発明による組成物に使用可能であるマイクロワックスとしては、Micro PowdersによってMicroCare 350(登録商標)の名称で販売されるものなどの、カルナバマイクロワックス、Micro PowdersによってMicroEase 114S(登録商標)の名称で販売されるものなどの、合成ワックスのマイクロワックス、Micro PowdersによってMicro Care 300(登録商標)及び310(登録商標)の名称で販売されるものなどの、カルナバワックス及びポリエチレンワックスの混合物からなるマイクロワックス、Micro PowdersによってMicro Care 325(登録商標)の名称で販売されるものなどの、カルナバワックス及び合成ワックスの混合物からなるマイクロワックス、Micro PowdersによってMicropoly 200(登録商標)、220(登録商標)、220L(登録商標)、及び250S(登録商標)の名称で販売されるものなどの、ポリエチレンマイクロワックス、New Phase Technologiesから得られる市販の製品、Performalene 400 Polyethylene及びPerformalene 500−L Polyethylene、Microcrystalline Wax及びSynthetic WaxのINCI名を有し、SochiboによってMicroleaseの商標名で販売されるワックスなどの、Performalene 655 Polyethylene又はパラフィンワックス、Micro PowdersによってMicroslip 519(登録商標)及び519 L(登録商標)の名称で販売されるものなどの、ポリテトラフルオロエチレンマイクロワックスを挙げることができる。

好ましくは、本発明による組成物は、組成物の総重量に対して、3重量%〜20重量%、特に5重量%〜15重量%、より詳しくは6重量%〜15重量%の範囲のワックスの含有量を含む。

本発明の特定の形態によれば、スティックの形態における無水固体組成物に関して、固体組成物における層の存在を低減、又は、実際には更に、廃絶するために、少なくとも2に相当するアスペクト比、及び、70℃〜110℃、好ましくは70℃〜100℃の範囲の融点を有する結晶子の形態におけるポリエチレンマイクロワックスが使用される。

針状形態におけるこれらの結晶子、特にその寸法は、以下の方法に従って視覚的に評価されることができる。

ワックスを、ホットプレート上に置いた顕微鏡スライドの上に堆積させる。スライド及びワックスを、対象となるワックス又はワックスの混合物の融点より、一般的に少なくとも5℃高い温度まで加熱する。融解の終了時に、こうして得た液体及び顕微鏡スライドを、凝固させるために冷却する。Leica DMLB100光学顕微鏡を使用して、視察される対象物の大きさに応じて選択される対物レンズを用いて、且つ、偏光下にて、結晶子の観察を行う。結晶子の寸法は、Microvisionによって販売されるものなどの、画像解析ソフトウェアを使用して測定される。

好ましくは、本発明による結晶子ポリエチレンワックスは、5〜10μmの範囲の平均長さを有する。「平均長さ」という用語は、D50と称される、母集団の半数における統計粒径分布によって与えられる寸法を意味する。

更に詳しくは、New Phase Technologiesから得られるPerformalene 400 Polyethylene及びPerformalene 500−L Polyethyleneワックスの混合物が使用される。

ペースト状の化合物 本発明の意味において、「ペースト状の化合物」という用語は、可逆性の固体/液体の状態変化を示し、固体状態において、異方性結晶配置を示し、且つ、23℃の温度で、液体分画及び固体分画を含む、脂溶性脂肪族化合物を意味するものと理解される。

好ましくは、ペースト状の化合物は、合成化合物及び植物由来の化合物から選択される。ペースト状の化合物は、植物由来の出発材料から合成によって得られることができる。

有利には、ペースト状の化合物は、 −ラノリン及びその誘導体、 −ポリマー性又は非ポリマー性シリコーン化合物、 −ポリマー性又は非ポリマー性フッ化化合物、 −ビニルポリマー、特に、 −オレフィンホモポリマー、 −オレフィンコポリマー、 −水素化ジエンホモポリマー及びコポリマー、 −好ましくはC8〜C30のアルキル基を有する(メタ)クリル酸アルキルの直鎖型又は分岐型のホモポリマーのオリゴマー又はコポリマーのオリゴマー −C8〜C30のアルキル基を有するビニルエステルのホモポリマーのオリゴマー又はコポリマーのオリゴマー、及び −C8〜C30のアルキル基を有するビニルエーテルのホモポリマーのオリゴマー又はコポリマーのオリゴマー、 −1つ以上のC2〜C100、好ましくはC2〜C50のジオールの間のポリエーテル化から得られる脂溶性のポリエーテル、 −エステル、 −それらの混合物 から選択されることができる。

特に、エステルの中でも、 −オリゴマーのグリセリンのエステル、特にジグリセリンのエステル、特にSasolによってSoftisan 649の商標で販売されるものなどの、グリセリンのヒドロキシル基の一部が、ステアリン酸、カプリン酸、ステアリン酸、及びイソステアリン酸、及び12−ヒドロキシステアリン酸などの、脂肪酸の混合物と反応した、アジピン酸とグリセリンの凝縮物、 −AlzoによってWaxenol 801の商標で販売されるプロピオン酸アラキジル、 −フィトステロールエステル、 −脂肪酸トリグリセリド及びそれらの誘導体、 −ペンタエリスリトールエステル、 −直鎖型又は分岐型のC4〜C50のジカルボン酸又は多カルボン酸と、C2〜C50のジオール又はポリオールとの重縮合から得られる非架橋型ポリエステル、 −脂肪族カルボン酸による脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルのエステル化から得られるエステルの脂肪族エステル、 −製品、Risocast DA−H(登録商標)及びRisocast DA−L(登録商標)などの少なくとも2つのヒドロキシル基を含む脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルの、多価カルボン酸によるエステル化から得られるポリエステル、 −Plandool−Gなどの、適切な場合に、酸又はアルコール基によって、遊離のアルコール又は酸の官能基においてエステル化された、ダイマージオール及びダイマー二酸のエステル、 −それらの混合物 が好ましい。

好ましくは、植物由来のペースト状の化合物の中でも、Vevyによって業界標準であるLanolideにて販売される、大豆ステロールとオキシエチレン化(5EO)/オキシプロピレン化(5PO)ペンタエリスリトールの混合物が選択される。

脂溶性ゲル化剤 無機ゲル化剤 無機脂溶性ゲル化剤としては、例えば、ElementisによってBentone 38V(登録商標)の名称で販売されるものなどの、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムよって改質されたヘクトライトなどの、C10〜C22の塩化アンモニウムによって改質されたヘクトライトなどの、改質されていてもよい粘土を挙げることができる。

又、その粒径が1μm未満である、表面が疎水処理されていてもよいヒュームドシリカを挙げることができる。これは、化学反応によってシリカの表面を化学的に改質することができ、これによりシリカの表面に存在するシラノール基の数が低減するためである。特に、シラノール基は、疎水基と置換可能であり、こうして、疎水性シリカが得られる。疎水基は、トリメチルシロキシル基であることができ、特に、この基は、ヘキサメチルジシラザンの存在下にてヒュームドシリカの処理によって得られる。こうして処理されたシリカは、CTFA(8th edition,2000)に従って、「シリル化シリカ」と称される。例えば、これは、Degussaによって業界標準であるAerosil R812(登録商標)で、CabotによってCab−O−Sil TS−530(登録商標)で販売されている、ジメチルシリルオキシル、又は、ポリジメチルシロキサン類であり、特にポリジメチルシロキサン又はジメチルジクロロシランの存在下にてヒュームドシリカを処理することによって得られる。こうして処理されたシリカは、CTFA(8th edition,2000)に従って、「ジメチルシリル化シリカ」と称される。例えば、これは、Degussaによって業界標準であるAerosil R972(登録商標)及びAerosil R974(登録商標)で、且つ、CabotによってCab−O−Sil TS−610(登録商標)及びCab−O−Sil TS−720(登録商標)で販売される。

特に、疎水性ヒュームドシリカは、例えば、約5〜200nmの範囲の、ナノメートルからマイクロメートルであることができる粒径を示す。

有機ゲル化剤 ポリマー性有機脂溶性ゲル化剤は、例えば、三次元構造を有する、部分的に又は完全に架橋したオルガノポリシロキサンエラストマーであり、例えば、Shin−EtsuによってKSG6(登録商標)、KSG16(登録商標)、及びKSG18(登録商標)の名称で、Dow CorningによってTrefil E−505C(登録商標)及びTrefil E−506C(登録商標)の名称で、Grant IndustriesによってGransil SR−CYC(登録商標)、SR DMF 10(登録商標)、SR−DC556(登録商標)、SR 5CYCゲル(登録商標)、SR DMF 10ゲル(登録商標)、及びSR DC 556ゲル(登録商標)の名称で、並びに、General ElectricによってSF 1204(登録商標)及びJK 113(登録商標)の名称で販売されるものなどであり;例えば、Dow ChemicalによってEthocel(登録商標)の名称で販売されるものなどの、エチルセルロースであり;例えば、C1〜C6、特にC1〜C3のアルキル鎖によってアルキル化されたグアーガム、及びその混合物などの、単糖当たり1〜6個の、特に2〜4個のヒドロキシル基を含み、且つ、飽和又は不飽和のアルキル鎖によって置換されたガラクトマンナンであり;或いは、ポリスチレン/ポリイソプレン又はポリスチレン/ポリブタジエンタイプの、「ジブロック」、「トリブロック」、又は「ラジアル」のタイプのブロックコポリマー、例えば、BASFによってLuvitol HSB(登録商標)の名称で販売されるものなどであり、ポリスチレン/コポリ(エチレン−プロピレン)タイプの、「ジブロック」、「トリブロック」、又は「ラジアル」のタイプのブロックコポリマー、例えば、Shell Chemical Co.,によってKraton(登録商標)の名称で販売されるものなどであり、又は、ポリスチレン/コポリ(エチレン−ブチレン)タイプの、「ジブロック」、「トリブロック」、又は「ラジアル」のタイプのブロックコポリマーであり;或いは、イソドデカンにおけるトリブロック及びラジアル(スター)コポリマーのブレンドであり、例えば、Versagel(登録商標)の名称でPenrecoによって販売されるもの、例えば、イソドデカンにおけるブチレン/エチレン/スチレントリブロックコポリマーと、エチレン/プロピレン/スチレンスターコポリマーとのブレンド(Versagel M 5960)などである。

又、脂溶性ゲル化剤としては、例えば、国際公開第A−02/056847号パンフレット及び国際公開第A−02/47619号パンフレットに記載の、a)少なくとも1つのヘテロ原子を備える炭化水素繰り返し単位を有するポリマー主鎖と、場合により、b)少なくとも1つの官能基化されていてもよいペンダント型脂肪鎖、及び/又は、6〜120個の炭素原子を有し、且つ、これらの炭化水素部位に結合している、少なくとも1つの官能基化されていてもよい末端脂肪鎖と、を含む、100000未満の重量平均分子量を有するポリマー、特に、米国特許第A−5783657号明細書に記載のものなどの、ポリアミド樹脂(特に、12〜22個の炭素原子を有するアルキル基を含む)を挙げることができる。

又、本発明による組成物に使用可能である脂溶性ゲル化剤の中でも、パルミチン酸デキストリン、特に、Chiba FlourによってRheopearl TL(登録商標)及びRheopearl KL(登録商標)の名称で販売されるものなどの、デキストリンと脂肪酸のエステルを挙げることができる。

又、米国特許第A−5874069号明細書、米国特許第A−5919441号明細書、米国特許第A−6051216号明細書、及び米国特許第A−5981680号明細書の文献に記載のものなどの、ポリオルガノシロキサンタイプのシリコーンポリアミドを使用することができる。

これらのシリコーンポリマーは、以下の2つの系統に属することができる: −水素結合相互作用を構築することができる少なくとも2つの基を含む、ポリオルガノシロキサンであって、これらの2つの基はポリマー鎖に位置しているポリオルガノシロキサン、及び/又は、 −水素結合相互作用を構築することができる少なくとも2つの基を含む、ポリオルガノシロキサンであって、これらの2つの基はグラフト又は分岐に位置しているポリオルガノシロキサン。

有機粉末 本発明の特定の形態によれば、本発明による組成物は、有機粉末を更に含む。

本特許出願においては、「有機粉末」という用語は、環境温度(25℃)で媒体に不溶性であるいかなる固体も意味するものと理解される。

本発明の組成物に使用可能である有機粉末としては、例えば、ポリアミド粒子、特に、AtochemによってOrgasolの名称で販売されるもの;ナイロン6,6繊維、特に、6μmの平均直径、約0.9dtexの重量、及び0.3mm〜1.5mmの範囲の長さを有するPolyamide 0.9 Dtex 0.3 mmの名称(INCI名:Nylon 6,6又はPolyamide 6,6)で、Etablissements P Bonteによって販売されるポリアミド繊維;ポリエチレン粉末;Polytrapの名称でDow Corningによって販売される、ジメタクリル酸エチレングリコール/メタクリル酸ラウリルコポリマーから製造されるものなどの、アクリルコポリマーに基づくミクロスフェア;MatsumotoによってMicrosphere M−100の名称で、又は、WackherrによってCovabead LH85の名称で販売される、ポリメタクリル酸メチルミクロスフェア;Ganz ChemicalによってGanzpearl GMP 0800の名称で販売される、中空ポリメタクリル酸メチルミクロスフェア(粒径:6.5〜10.5μm);Ganz ChemicalによってGanzpearl GMP 0820の名称で、又は、Amcol Health&Beauty SolutionsによってMicrosponge 5640の名称で販売される、メタクリル酸メチル/ジメタクリル酸エチレングリコールコポリマーミクロビーズ(径:6.5〜10.5μm);Sumitomo Seika ChemicalsによってFlobeadsの名称で販売されるものなどの、エチレン/アクリラートコポリマー粉末;中空ミクロスフェアなどの、特に、業界標準である、551 DE 12(約12μmの粒径及び40kg/m3密度)、551 DE 20(約30μmの粒径及び65kg/m3の密度)、及び551 DE 50(約40μmの粒径)で、Kemanord PlastによってExpancelの名称で販売される、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、及びメタクリレートのターポリマーから形成されるミクロスフェアなどの、又は、MatsumotoによってMicropearl F 80 EDの名称で販売されるミクロスフェアなどの、発泡粉末;澱粉、特に、National StarchによってDry−Floの名称で販売される、オクテニルコハク酸無水物で架橋された澱粉から形成される粉末などの、架橋型又は非架橋型のトウモロコシ、小麦、又は米の澱粉から形成された粉末などの、天然有機材料から形成された粉末;Toshiba SiliconeによってTospearl、特にTospearl 240の名称で販売されるものなどの、シリコーン樹脂ミクロビーズ;AjinomotoによってAmihope LL−11の名称で販売される、ラウロイルリシン粉末などの、アミノ酸粉末;好ましくは、1μm未満の、特に0.02μm〜1μmの範囲の平均寸法を有し、且つ、Byk CeraによってAquacerの名称で販売される製品、特に、Aquacer 520(合成及び天然ワックスの混合物)、Aquacer 514若しくは513(ポリエチレンワックス)、又はAquacer 511(ポリマーワックス)などの、或いは、Johnson PolymerによってJonwax 120(ポリエチレン及びパラフィンワックスの混合物)の名称で、及びByk CeraによってCeraflour 961(微粒子化した改質ポリエチレンワックス)の名称で販売される製品などの、ワックス又はワックスの混合物から本質的になる、ワックス微粒分散粒子;並びに、それらの混合物を挙げることができる。

添加剤 本発明による美容用組成物は、柔軟剤、抗酸化剤、乳白剤、安定化剤、保湿剤、ビタミン、殺菌剤、防腐剤、ポリマー、香料、増粘剤又は懸濁剤、推進剤、又は、このタイプの用途のための化粧料において通常使用される任意のその他の成分から選択される美容補助剤を更に含むことができる。

当然ながら、当業者は、本発明による美容用組成物に本質的に備わる有利性のある特性が、予想される追加によって悪影響を受けることがない、又は実質的に受けることがないように、注意して、この又はこれらの任意選択の更なる化合物を選択するであろう。

増粘剤及び懸濁剤 増粘剤は、Carbopols(Carbomers)及びPemulens(アクリラート/C10〜C30のアクリル酸アルキルコポリマー)などの、カルボキシビニルポリマー;例えば、SeppicによってSepigel 305(CTFA名:ポリアクリルアミド/C13〜14のイソパラフィン/ラウレス7)又はSimulgel 600(CTFA名:アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)の名称で販売される、架橋コポリマーなどのポリアクリルアミド;Hostacerin AMPS(CTFA名:ポリアクリロイルジメチルタウリン酸アンモニウム)の商標名でHoechstによって販売されるポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)、又は、Seppicによって販売されるSimulgel 800(CTFA名:ポリアクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム/ポリソルベート80/ソルビタンオレアート)などの、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の、架橋されていてもよい及び/又は中和されていてもよいポリマー及びコポリマー;Seppicによって販売される、Simulgel NS及びSepinov EMT 10などの、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びアクリル酸ヒドロキシエチルのコポリマー;ヒドロキシエチルセルロース又はセチルヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;多糖、特に、キサンタンガム又はヒドロキシプロピルグアーガムなどの、ガム;或いは、例えば、NL Industriesによって販売されるBentone Gel MIO、又は、Polyplasticによって販売される、Veegum Ultraなどの、シリカから選択されることができる。

又、増粘剤は、例えば、Salcare SC95(Polyquaternium−37(及び)Mineral Oil(及び)PPG−1 Trideceth−6)、又は、Salcare SC96(Polyquaternium−37(及び)Propylene Glycol Dicaprylate/Dicaprate(及び)PPG−1 Trideceth−6)の名称で販売されるPolyquaternium−37、或いは、例えば、CTFA名、Ethyl Acrylate/Dimethylaminoethyl Methacrylate Cationic Copolymer In Emulsionを有するものなどのその他の架橋カチオンポリマーなどの、カチオン性であることができる。

懸濁剤 生成物の均一性を改善するために、更に、疎水性改質ベントナイト又はヘクトライトなどの、疎水性改質モンモリロナイト粘土から好ましくは選択される1つ以上の懸濁剤を使用することができる。例えば、Sud Chemie Rheologicals,United Catalysts Inc.によってTixogel MP 250の名称で販売される市販の製品などの、製品、Stearalkonium Bentonite(CTFA名)(ベントナイトと第四級アンモニウムステアラルコニウムクロリドの反応生成物)、或いは、Elementis SpecialitiesによってBentone 38又はBentone Gelの名称で販売される、製品、Disteardimonium Hectorite(CTFA名)(ヘクトライトと塩化ジステアリルジモニウムの反応生成物)を挙げることができる。

こうした場合に、その他の懸濁剤を、親水性(水性及び/又はエタノール性)媒体に使用可能である。懸濁剤は、セルロース、キサンタン、グアー、澱粉、イナゴマメ、又は寒天の誘導体であることができる。

好ましくは、懸濁剤は、組成物の総重量に対して、0.1重量%〜5重量%、より好ましくは0.2重量%〜2重量%の範囲の量で存在する。

本発明による美容用組成物に存在することができるこれらの様々な成分の量は、発汗の処置に用いる組成物に、従来使用されるものである。

エアロゾル 又、本発明による組成物は、 (A)前述で定義された組成物を含む容器、 (B)少なくとも1つの推進剤及び前述のエアロゾル組成物を分配するための1つの手段、からなるエアロゾル装置において、加圧及び包装可能である。

当業者にとって周知であり、このタイプの製品に一般的に使用される推進剤は、例えば、ジメチルエーテル(DME)であり;少なくとも1つの塩化及び/又はフッ化炭化水素を場合により有する、n−ブタン、プロパン、又はイソブタン、及びそれらの混合物などの、揮発性炭化水素であり;後者の中でも、Freon(登録商標)及びDymel(登録商標)の名称で、DuPont de Nemoursによって販売される化合物、特に、DuPontによってDymel 152 Aの商標名で特に販売される、モノフルオロトリクロロメタン、ジフルオロジクロロメタン、テトラフルオロジクロロエタン、及び1,1−ジフルオロエタンを挙げることができる。又、推進剤として、二酸化炭素ガス、亜酸化窒素、窒素、又は圧縮空気を使用することができる。

前述で定義されたパーライト粒子を含む組成物及び推進剤は、エアロゾル容器において、同一の区画、又は、異なる区画に存在することができる。本発明によれば、一般的に、推進剤の濃度は、加圧された組成物の総重量に対して、5重量%〜95重量%、より優先的には50重量%〜85重量%で変動する。

分配手段は、エアロゾル装置の一部を形成し、一般的に、分配ヘッドによって制御される分配バルブからなり、エアロゾル組成物が蒸発するノズルをそれ自体が含む。加圧された組成物を含む容器は、不透明又は透明であることができる。容器は、場合により保護ラッカー層で覆われた、ガラス、ポリマー、又は金属からなることができる。

「...と...との間」、及び、「...〜...の範囲」という表現は、特に指定されない限り、包含される限定を意味するものと理解されなければならない。

以下の実施例は、その範囲を限定することなく、本発明を例示する。

I/ペトロセリン酸の消臭活性に関するインビトロ官能試験 a)試験に使用した菌株 不快な体の匂いの原因となる微生物の代表である試験した微生物の4つの菌株を、以下の表1に示す。

b)微生物の培養 4つの微生物それぞれを、1.6g/lのKH2PO4、5.0g/lの(NH4)2HPO4、0.38g/lのNa2SO4、3.35g/lのyeast nitrogen base(difco)、0.5g/lの酵母エキス、及び0.5g/lのMgCl2.6H2O、1.0g/lのTween80、1.0g/lのバリン、1.0g/lのロイシン、1.0g/lのイソロイシン、及び1.0g/lのメチオニンを含む液体培地にて培養した。実行される分析(GC/MS又は官能評価による匂いのプロファイル)に応じて、様々なタイプの培地を、2mlの培養物(96孔微量滴定プレートにおけるハイスループットのスクリーニングフォーマット)で、或いはエルレンマイヤーフラスコにて200mlで調製した。GC/MS分析には、2mlの培養物で充分であるが、官能評価には、12名のパネリスト用に、最小量である200mlの培養物が必要である。

細菌を抑制又は除去しないことが分かっている濃度で、培養物の接種の前に、ペトロセリン酸を培地に加えた。

細菌を抑制又は除去しないことが分かっている濃度で、その他の既知の飽和又は多価不飽和酸を、それぞれの培地に加えた。

相違する、C.ストリアトゥム、C.ムシファシエンス、C.ジェイケイウム、及びS.エピデルミデスの培地に加えられたビタミンのリストを、以下の表2に示す。

菌株を、37℃で48時間、好気的に培養した。増加の規模を、600nmにて光学濃度(OD)で測定した。その後、培養物を、SPME−GC/MSによって、揮発性の匂い化合物について分析した。又、200mlのそれぞれの培地の官能分析を実行した。

c) 固相微量抽出(SPME)による揮発性化合物のGC/MSによる分析 培地に存在する揮発性化合物の相対量を決定するために、固相微量抽出(SPME、Supelco、米国)、質量分析と組み合わされたガスクロマトグラフィー(HS−SPME−GC/MS、Fisons、米国)を実行した。固相抽出は、灰色のSPME繊維(Carboxen/PDMS/ジビニルベンゼン、Supelco、米国)を用いて、60℃で15分間、実行した。その後、250℃で繊維を脱着する。抽出した化合物を、60mm×0.32μmカラムにて、VF−1ms(df=1μm)の固定相(Varian、米国)を用いて分離した。GCでの分離は、40℃、2分間で開始し、次いで、10℃/分で250℃まで温度を上昇させる。質量スペクトルを、30〜250のm/zレンジに渡り記録した。

同定したそれぞれの化合物について、加えた内部標準(D6−硫化ジメチル、D12−ヘキサナール、D5−ヘキサノン、D6−ベンズアルデヒド、又は1,2,3−トリクロロプロパン)に対して、ピークの表面積を積分して標準化した。この半定量的方法は、ピークの相対表面積において表されるデータに基づく。短期間の間に分析したサンプルのみが、交互に(例えば、1日又は2日で)、定量的に互いに比較することができた。適用したGC/MS方法は、アルコール、アルデヒド、硫黄化合物、及びケトンを含む多数の化合物の同定を可能にした。

揮発性の匂いのプロファイルを、熱チャートを使用して視覚化し、一方で、高強度レベルで生成した匂いを、もう一方で、低強度レベルで生成した匂いを同定した。更に、特定の化合物を培地に添加する際、匂いのプロファイルにおける変化を視覚化するために、階層グループ化を、匂いのプロファイルに適用した。

d)発酵サンプルの官能評価 官能分析の場合、最小量である200mlの培地が、12名の専門家のパネリスト用に必要である。専門家の審査員団は、ISO 8586の手順によって選ばれた。官能分析の前に、培養物を、ろ過によって滅菌し、分析されるまで、濾液を4℃で保存した。第1の相において、匂いのプロファイルを、1から4まで変動する強度等級(1−少し、2−適度、3−強い、及び4−非常に強い)を用いて、最も強い匂いを基準として、官能パネリストによって評価した。更に、専門家の審査員団のメンバーはそれぞれ、最も不快なもの(等級1)から最も快適なもの(等級5)まで、サンプルの快不快の値(一般的な魅力)を示した。

e)匂いの生成に関する活性剤の添加の影響 1.C.ジェイケイウム C.ジェイケイウムによって生成した培養物は、匂いに関して最も強いものであると感知された。リノレン酸、ミリスチン酸、及びアゼライン酸とは対照的に、ペトロセリン酸を添加することによって、この微生物によって生成した匂いを感じることの魅力が大幅に向上することを可能にした。

2.C.ストリアトゥム C.ストリアトゥムの培養物は、基準媒体の条件下にて、大量のアルデヒドを生成し、「チーズ」及び「汗」の不快な匂いを生成する。リノレン酸、ミリスチン酸、及びアゼライン酸とは対照的に、ペトロセリン酸を添加することによって、アルデヒドの量の、並びに、より高い濃度のケトン化合物(3−ペンタン−2−オン、2−ウンデカノン、2−ブタノン、6−メチル−5−ヘプテン−2−オン)の、大幅な低減を可能にした。得られた匂いは、「グリーン」及び「パテ(putty)」と記載される匂いを有するより新鮮な香調を備え、専門家のパネリストによってより快適であると感じられた。

3.S.エピデルミデス その他の3つの菌株と比較して、S.エピデルミデスの培養物は、より少ない量の揮発性化合物を生成したが、匂いの記載は、C.ストリアトゥムによって生成したものと同様である。リノレン酸、ミリスチン酸、及びアゼライン酸とは対照的に、ペトロセリン酸を添加することによって、アルデヒド(メチオナール、2−ブタナール、2−ペンテナール、2−ヘキセナール、2−メチルブタナール、及びドデカナール)の量の、並びに、より高い濃度のケトン化合物(アセトン、2−ブタノン、3−ペンテン−2−オン、2−ペンタノン、6−メチル−5−ヘプテン−2−オン)の、大幅な低減を可能にした。得られた匂いは、「グリーン」及び「パテ(putty)」と記載される匂いを有するより新鮮な香調を備え、専門家のパネリストによってより快適であると感じられた。

4.C.ムシファシエンス C.ムシファシエンスの培養物は、より少ない量の揮発性化合物を生成したが、匂いの記載は、C.ストリアトゥムによって生成したものと同様である。リノール酸、リノレン酸、ミリスチン酸、及びアゼライン酸とは対照的に、ペトロセリン酸を添加することによって、アルデヒドの、並びに、より高い濃度のケトン化合物の顕著な低減を備えた匂いのプロファイル、並びに、「パテ(putty)」と記載される香を備えた匂いのより快適な感じ方を得ることを可能にした。

I/ペトロセリン酸の消臭活性に関するインビボ官能試験 44名のパネリストにおける匂い試験によって、経口的に適用されるペトロセリン酸の頭皮に対する消臭効果について官能評価を実行した。

試験した組成物 98%のペトロセレン酸と分析されるコリアンダー油 局所量:400mg 28日の期間の間、1日2回の投与

手順 パネリストは、頭皮から強い匂いを発する、44名のボランティア(あらゆる年齢からなる女性と男性に分けられた)から形成され、これらの被験者に対して、最後にシャンプーした後24時間で、1(匂いの微小な強度)から9(匂いの極めて強い強度)の範囲のスケールにおいて、少なくとも6のスコアで、5名の専門家の意見によって、項目「匂いの強度」の等級が評価される。グループの数:22名の被験者からなる2つのグループ(98%のペトロセリン酸と分析されたコリアンダー油を経口的に摂取する1つのグループ、並びに、前述のコリアンダー油を含まない参照プラセボを摂取する対照グループ)。

一方で、消臭効果の官能評価を、頭皮の匂い試験によって実行する(5名の訓練されたパネリスト)。

測定事項: −不快な匂いの強度(1から9まで構築されたスケール)、 −不快臭の香調の記載、 −香りの香調の定量化(1から9まで構築されたスケール)、 −香りの香調の良好な匂いの記載、 −全体的な快不快の値(1から9まで構築されたスケール)。

一方で、ボランティアは、頭皮における体の匂いに対する消臭効果及び改質に関する自己評価を実行する。

測定事項: −不快な匂いの強度(1から5まで構築されたスケール)、 −不快臭の香調の記載、 −香りの香調の定量化(1から5まで構築されたスケール)、 −香りの香調の良好な匂いの記載、 −全体的な快不快の値(1から5まで構築されたスケール)。

この試験の結果では、本発明による98%のペトロセリン酸を含むコリアンダー油は、頭皮における匂いの強度、又、この匂いに関連した不快感を効果的に低減させることを可能にすることを示した。従って、試験した98%のペトロセリン酸を含むコリアンダー油は、ボランティアの頭皮における不快な匂いを低減させ、且つ、香りの香調を改善させることを可能にする。

II/抗菌活性に関する比較試験 以下の活性剤を与えた微生物、コリネバクテリウムストリアトゥム、コリネバクテリウムムシファシエンス、及びコリネバクテリウムゼロシースについて、最小発育阻止濃度(MIC)を比較した。

不快な体の匂いの原因である微生物を代表する試験した微生物の3つの菌株を、以下の表3に示す。

結果を以下の表4に示す。

ペトロセリン酸に富んだ植物油及びペトロセリン酸は、試験した菌株に対して抗菌活性がなかったことが判明した。

局所用組成物の実施例 実施例1:腋窩用スティック

実施例2:腋窩用エアロゾル

実施例3:カプセル

1日当たりカプセルを1つ摂取することができる。

実施例4:カプセル

1日当たりこのカプセルを1つ又は2つ摂取することができる。

実施例5:糖衣錠タイプの配合

1日当たり1〜3回、このタイプの糖衣錠を摂取することができる。

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