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Lifting of silicon single crystal

阅读:776发布:2020-10-17

专利汇可以提供Lifting of silicon single crystal专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To obtain a silicon single crystal ingot having high reliability and high quality by lifting a silicon single crystal ingot from a fused silicon by CZ method and subsequently subjecting the lifted silicon single crystal ingot to a specific reheating treatment, when the temperature of the ingot is lowered to a prescribed temperature.
CONSTITUTION: A fused silicon 7 is held in a crucible 4 in an ingot-lifting device 12, and a silicon single crystal ingot 11 is lifted by Czochralski method. When cooled to a temperature T
1 of 20-950°C, the silicon single crystal ingot 11 is reheated to a temperature T
2 of 700-1000°C (T
2 >T
1 ) for 60min or shorter, held at the temperature T
2 for 24hrs or shorter, and subsequently gradually cooled. When the silicon single crystal ingot is raised, processed into silicon wafers and then thermally treated, the change in the density of oxide deposits generated in the silicon wafers in dependence on the temperature of the thermal treatment can thereby be prevented. The change in the condition of the thermal treatment in the device process is thus not required for every silicon wafer.
COPYRIGHT: (C)1996,JPO,下面是Lifting of silicon single crystal专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 引上げ装置(12)内の坩堝(4)に保持されたシリコン融液(7)からシリコン単結晶インゴット(11)
    を引上げる方法において、 シリコン単結晶インゴット(11)が20〜950℃の温度T 1まで降下した時点で続いて長くても60分間で70
    0〜1000℃の温度T 2まで昇温し(T 2 >T 1 )、この温度T 2で長くても24時間保持し、その後徐冷することにより育成後シリコンウェーハにして熱処理したときにこのシリコンウェーハに生じる酸素析出物の密度の前記熱処理温度による変化を抑制することを特徴とするシリコン単結晶の引上げ方法。
  • 【請求項2】 引上げ装置(12)内の坩堝(4)に保持されたシリコン融液(7)からシリコン単結晶インゴット(11)
    を引上げる方法において、 シリコン単結晶インゴット(11)が700〜1000℃の温度T 3まで降下した時点でこの温度T 3で長くても24
    時間保持し、その後徐冷することにより育成後シリコンウェーハにして熱処理したときにこのシリコンウェーハに生じる酸素析出物の密度の前記熱処理温度による変化を抑制することを特徴とするシリコン単結晶の引上げ方法。
  • 【請求項3】 引上げ装置(12)内の坩堝(4)に保持されたシリコン融液(7)からシリコン単結晶インゴット(11)
    を引上げる方法において、 シリコン単結晶インゴット(11)が700〜1000℃の温度T 4まで降下した時点で続いて長くても30分間で更に500〜900℃の温度T 5まで降温し(T 5
    4 )、この温度T 5で長くても24時間保持し、その後徐冷することにより育成後シリコンウェーハにして熱処理したときにこのシリコンウェーハに生じる酸素析出物の密度の前記熱処理温度による変化を抑制することを特徴とするシリコン単結晶の引上げ方法。
  • 【請求項4】 引上げ装置(12)内の坩堝(4)に保持されたシリコン融液(7)からシリコン単結晶インゴット(11)
    を引上げる方法において、 シリコン単結晶インゴット(11)が20〜950℃の温度T 6まで降下した時点で続いて長くても60分間で95
    0〜1050℃の温度T 7まで昇温し(T 7 ≧T 6 )、この温度T 7で長くても24時間保持し、その後徐冷することにより育成されたままの状態のシリコンウェーハに生じるフローパターン欠陥密度を減少させるようにすることを特徴とするシリコン単結晶の引上げ方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、チョクラルスキー(C
    Z)法によるシリコン単結晶の育成方法に関する。 更に詳しくは育成後シリコンウェーハにして熱処理したときにこのシリコンウェーハに生じる酸素析出物の密度が熱処理温度に依存しないシリコン(Si)単結晶インゴットの引上げ方法及び育成されたままの状態(以下、as-g
    rownという)のシリコンウェーハに生じるフローパターン欠陥(FPD:flow patterndefect)密度を減少させるシリコン単結晶インゴットの引上げ方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】図10に示すように、一般にシリコン単結晶インゴット1は、インゴット引上げ装置2内の下部に回転軸3により支持された石英坩堝4内に保持されたシリコン融液7から引上げられる。 同時にシリコン単結晶インゴット1は保温体5と坩堝4の間に設けたヒータ6により加熱されたシリコン融液7に、引上げ軸8の先端に取付けた種結晶9を漬け、この引上げ軸8を回転させながら、例えば1mm/分の速度で引上げることにより製造されている。 この引上げ育成直後のシリコン単結晶インゴットは、その長さが例えば30cmの場合、下端部の約1400℃から漸次上端部の約800℃までの降下温度分布をもつ。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】しかし、CZ法により引上げられたシリコン単結晶インゴットは、過飽和の酸素を含有するため、これには酸素析出物形成のもととなる多数の核が存在し、このため半導体デバイス工程において、上記シリコン単結晶インゴットから製造したウェーハに種々の高温処理が施されると、上記ウェーハには上記核を中心にして酸素析出物が形成される。 この酸素析出物の密度はウェーハになった後の熱処理温度に依存する。 例えば上記引上げ条件で育成の終了したシリコン単結晶インゴットから製造した複数枚のウェーハを乾燥窒素(dryN 2 )雰囲気中、それぞれ800℃(12
    0時間保持)、900℃(100時間保持)、1000
    ℃(24時間保持)で熱処理温度した場合、図6に示すように三者の酸素析出物の平均密度の最大値(800℃
    熱処理)と最小値(1000℃熱処理)は2桁程度異なる。 酸素析出物の形成は転位や積層欠陥(OSF:oxid
    ation induced stacking fault)などの欠陥発生の原因となり、しかもこれらの欠陥は半導体デバイスの酸化膜耐圧不良や、キャリアのライフタイム減少などの重大な特性劣化を招くため、ウェーハになった後の酸素析出物の密度が熱処理温度に依存しないシリコン単結晶の引上げ方法が望まれていた。 また、これらの欠陥のうちフローパターン欠陥(以下、FPDという)は酸化膜耐圧に悪影響を及ぼすことが知られている。 このFPDは、as
    -grownのCZシリコンウェーハを長時間(30分)化学エッチングしたとき、ウェーハ表面に出現する特異な痕跡(フローパターン)であって、急激な化学エッチングにより溶解するもの、或いは何らかの気体が詰まった気泡のようなものと考えられている。 従来このフローパターン欠陥を減少させるためにウェーハ加工後、1100
    ℃の熱処理を行っていた。 しかし、1100℃の高温熱処理は省エネルギの観点から改善が望まれていた。

    【0004】本発明の目的は、半導体デバイス工程で熱処理したときにこのシリコンウェーハに発現する酸素析出物の密度の熱処理温度による変化を抑制するシリコン単結晶インゴットの引上げ方法を提供することにある。
    本発明の別の目的は、as-grownのシリコンウェーハに生じるFPD密度を減少させるシリコン単結晶の引上げ方法を提供することにある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】図9に示すように、本発明は引上げ装置12内の坩堝4に保持されたシリコン融液7からシリコン単結晶インゴット11を引上げる方法の改良である。 その特徴ある第1の構成は、図1に示すようにシリコン単結晶インゴット11が20〜950℃
    の温度T 1まで降下した時点で続いて長くても60分間で700〜1000℃の温度T 2まで昇温し(T 2
    1 )、この温度T 2で長くても24時間保持し、その後徐冷することにより育成後シリコンウェーハにして熱処理したときにこのシリコンウェーハに生じる酸素析出物の密度の上記熱処理温度による変化を抑制することにある。

    【0006】また特徴ある第2の構成は、図2に示すようにシリコン単結晶インゴット11が700〜1000
    ℃の温度T 3まで降下した時点でこの温度T 3で長くても24時間保持し、その後徐冷することにより育成後シリコンウェーハにして熱処理したときにこのシリコンウェーハに生じる酸素析出物の密度の上記熱処理温度による変化を抑制することにある。

    【0007】また特徴ある第3の構成は、図3に示すようにシリコン単結晶インゴット11が700〜1000
    ℃の温度T 4まで降下した時点で続いて長くても30分間で更に500〜900℃の温度T 5まで降温し(T 5
    4 )、この温度T 5で長くても24時間保持し、その後徐冷することにより育成後シリコンウェーハにして熱処理したときにこのシリコンウェーハに生じる酸素析出物の密度の上記熱処理温度による変化を抑制することにある。

    【0008】また特徴ある第4の構成は、図4に示すようにシリコン単結晶インゴット11が20〜950℃の温度T 6まで降下した時点で続いて長くても60分間で950〜1050℃の温度T 7まで昇温し(T 7
    6 )、この温度T 7で長くても24時間保持し、その後徐冷することによりas-grownのシリコンウェーハに生じるFPD密度を減少させるようにすることにある。

    【0009】以下、本発明を詳述する。 本発明のシリコン単結晶インゴットの一旦降下した温度を上昇する手段としては、図9に示すように引上げつつあるシリコン単結晶インゴット11の周囲を補助ヒータ10で加熱するか、もしくは引上げ育成直後のシリコン単結晶インゴットを補助ヒータで加熱する方法がある。 室温まで降温する場合には、インゴットを引上げ装置内で再加熱してもよいが、インゴットを装置外に取出して別のヒータにより加熱してもよい。 またインゴットの一旦降下した温度を保持する手段としては、引上げ速度を遅くせずに保温材で被包するか、或いは育成後引上げ速度を速くして、
    所定の温度T 3の領域に引上げる方法がある。 更にインゴットの一旦降下した温度T 4を更に急速に下降する方法としては、育成後引上げ速度を速くして、所定の温度T 5 (T 5 <T 4 )の領域に引上げる方法がある。 上記所定の温度領域は補助ヒータで温度T 3又はT 5に加熱しておくことにより作り出される。 本発明のシリコン単結晶インゴットの温度を測定する方法は、本発明の目的を達成されれば、特に限定されないが、この方法には例えばインゴットに取付けた熱電対の温度測定データに基づく方法や、或いは非接触型の赤外線温度センサによって引上げつつあるシリコン単結晶インゴットの温度を測定する方法等がある。

    【0010】本発明の引上げ速度は0.6〜2.0mm
    /分の範囲にある。 0.6mm/分未満では生産性に劣り、2.0mm/分を越えると単結晶での成長が困難となる等の問題がある。 またシリコン単結晶インゴットが温度T 1に達した時点で温度T 2に長くても60分間で昇温するのは、60分を超えると図2に示した場合のT 3
    =T 1等の方法で代行できるため、特に長時間で昇温する必要はない。 シリコン単結晶インゴットが温度T 4に達した時点で温度T 5に長くても30分間で降温するのも同じ理由である。 またシリコン単結晶インゴットが温度T 6に達した時点で温度T 7に長くても60分間で昇温するのは60分を超えても効果は変わらないため、特に長時間で昇温する必要はない。

    【0011】温度T 1の下限を20℃にするのは、20
    ℃未満にすると降温に長時間を要するか、或いは特別な冷却装置を要し、その上本発明の効果は変わらないからであり、温度T 1の上限を950℃にするのは、温度T 2
    の下限値が高くなり過ぎるためである。 温度T 2の下限を700℃にするのはこれ以下の温度では効果を得るのに非常に時間を要するためであり、温度T 2の上限を1
    000℃にするのは、これ以上の温度では析出物密度に著しい低下が認められるためである。 この温度T 1は6
    00〜950℃の範囲が好ましく、また温度T 2は70
    0〜950℃の範囲が好ましい。 また温度T 2の保持時間を長くても24時間にするのは本発明の目的を達成するために必要であり、好ましい保持時間は、700〜8
    50℃では6〜24時間、850〜950℃では長くても10時間である。 温度T 3の下限を700℃にするのは、これ以下の温度では効果を得るのに長時間を要するためであり、温度T 3の上限を1000℃にするのは、
    これ以上の温度では析出物密度に著しい低下が認められるためである。 この温度T 3は700〜950℃の範囲が好ましい。 また温度T 3の保持時間長くても24時間は本発明の目的を達成するために必要であり、好ましい保持時間は、700〜850℃では6〜24時間、85
    0〜950℃では長くても10時間である。

    【0012】温度T 4の下限を700℃にするのは、T 5
    の上限値が低くなり過ぎるためであり、温度T 4の上限を1000℃にするのは、これ以上の温度では析出物密度に著しい低下が認められるためである。 温度T 5の下限を500℃にするのはこれ以下の温度では効果を得るのに長時間を要するためであり、温度T 5の上限を90
    0℃にするのは、温度T 4の下限値が高くなり過ぎるためである。 この温度T 4は700〜900℃の範囲が好ましく、また温度T 5は600〜800℃の範囲が好ましい。 また温度T 5の保持時間長くても24時間は本発明の目的を達成するために必要であり、好ましい保持時間は長くても24時間である。 温度T 6の下限を20℃
    にするのは、20℃未満にすると降温に長時間を要するか、或いは特別な冷却装置を要し、その上本発明の効果は変わらないからであり、温度T 6の上限を950℃にするのは、温度T 6は温度T 7以下でないと、本発明の効果が得られないからである。 温度T 7の下限を950℃
    にするのはこれ以下の温度では効果が少ないからであり、温度T 7の上限を1050℃にするのは、これ以上の温度では効果が上がらないからである。 この温度T 6
    は700〜950℃の範囲が好ましく、また温度T 7は950〜1000℃の範囲が好ましい。 また温度T 7の保持時間を長くても24時間にするのは本発明の目的を達成するために必要であり、好ましい保持時間は長くても6時間である。 なお、本明細書で、徐冷とは自然冷却又は炉冷をいう。

    【0013】

    【作用】一般に、結晶育成後の冷却過程では多数の析出核が形成される。 これらの析出核はある温度で熱処理した場合、その温度で安定な析出核は成長し、不安定な析出核は消滅する。 通常の方法で結晶を育成した場合、様々な安定度の析出核が存在し、低温で安定な析出核ほど密度が多い。 このため通常、ウェーハを熱処理した場合、低温ほど高密度の析出物が発生する。 図1の場合は、結晶冷却中に温度T 1及び温度T 2で2段熱処理を行っていることになる。 このため温度T 1まで冷却した時点で形成された析出核のうち温度T 1で安定なものが若干成長し、より高温で安定な析出核になる。 更に温度T
    2まで昇温して保持することによって温度T 2で安定な析出核とそうでないものに分離される。 温度T 2で保持した後の冷却過程では析出核の形成が少ないことから、温度T 2で保持している間、つまり析出核が安定化している間に、例えば点欠陥のような析出核を形成する要素が平衡濃度に達するか、もしくは消費されることによって減少し、冷却中の析出核の発生量が抑制されたと推定することができる。 従って温度T 1 、T 2及びそれぞれの保持時間によって分離、安定化された析出核のみが形成され、発生する析出核の密度が熱処理温度に依存しない結晶を作製することができる。

    【0014】図2の場合は、図1の2段熱処理を1段としたもので基本的に同様な考えである。 図3の場合は、
    通常に結晶を作製した場合に温度T 4から温度T 5まで冷却される間に形成される析出核を急冷させることによって減少させ、保持する部分は図2の場合と同様な考えである。 図4の場合は、実験結果からいくつかの可能性が示唆される。 結晶引上げ中、温度T 6まで冷却された時点で、既にFPDが形成されているとすると、この時点でのFPDは、一旦室温まで冷却された結晶中に存在しているFPDより温度T 7における熱的安定性が低く、
    言い換えれば温度が下がるに従ってより安定になる。 もしくは熱処理時の形状の違い、即ち熱処理時の結晶表面の影響によってFPDの減少する量が異なる。 温度T 6
    ではまだFPDが形成されていなかったとすると、FP
    Dを形成する要素、例えば空孔や格子間シリコン原子の濃度が1000℃付近の熱処理中に平衡状態にまで達し、この程度の濃度ではFPDはほとんど形成されなくなると考えられる。

    【0015】

    【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 <実施例1>先ず、引上げ中のシリコン単結晶インゴットの引上げ方向(長さ方向)の部位毎の温度分布を調べるために、図10に示されるインゴット引上げ装置2で育成の終了した直径5インチの長さ800mmのシリコン単結晶インゴットにその中心軸と平行に深さ400m
    mの穴をあけ、穴の中に等間隔に複数の熱電対を取付けた。 この熱電対を取付けたインゴットを同一の引上げ装置2内にセットし、通常の引上げ時の加熱条件でヒータ6によりシリコン融液を保持したままインゴットを加熱した。 その後シリコン単結晶インゴットを段階的に下降溶解させながら熱電対で温度を測定した。 これにより引上げ中のインゴットのボトム(0mm)からトップ(8
    00mm)に至る引上げ方向の温度分布を把握した。

    【0016】次いで、図10の引上げ装置2内の引上げ中のインゴットが900℃に達する位置に図9に示すように補助ヒータ10を設けた。 図9において、図10に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。 この例では補助ヒータ10は引上げ中のインゴットを1000℃で6時間保持できるようにその熱量及び長さLを選定して設置した。 このときの900℃から1000℃に達するまでの昇温に要する時間は10分であった。 この図9に示される引上げ装置12を用いて2
    mm/分の等速でシリコン単結晶インゴット11を引上げ育成した。 このインゴットの熱履歴を図1の一点鎖線で示す。 育成の終了したインゴット11を装置12から取出し、インゴットの引上げ方向に垂直にスライスして複数枚のシリコンウェーハを得た。 これらを乾燥窒素(dryN 2 )雰囲気中、800℃で120時間と90
    0℃で100時間それぞれ熱処理してサンプルA 1及びA 2を得た。

    【0017】<実施例2>図10の引上げ装置2内の引上げ中のインゴットが700℃に達する位置に図9に示すように補助ヒータ10を設け、この補助ヒータ10により引上げ中のインゴットを900℃で6時間保持できるようにした以外は実施例1と同様にしてシリコン単結晶インゴット11を引上げ育成した。 このときの700
    ℃から900℃に達するまでの昇温に要する時間は20
    分であった。 このインゴットの熱履歴を図1の破線で示す。 このインゴット11から実施例1と同様に複数枚のシリコンウェーハを得た。 これらを乾燥窒素(dryN
    2 )雰囲気中、800℃で120時間と900℃で10
    0時間と1000℃で24時間それぞれ熱処理してサンプルB 1 、B 2及びB 3を得た。

    【0018】<実施例3>図9に示すように引上げ装置12内の上部に900℃の温度に設定し得る補助ヒータ10を設けておく。 育成の終了した時点で装置12のヒータ6のスイッチを切って装置全体を室温まで降温した。 次いでインゴットが室温に達した時点でインゴットを補助ヒータ10より上部まで引上げた後、補助ヒータ10のスイッチを入れ、補助ヒータ10内の雰囲気を2
    時間で900℃にした。 このとき結晶は200℃まで昇温されている。 この後インゴットを補助ヒータ10まで下降し、この状態で6時間保持した。 このときの200
    ℃から900℃に達するまでの昇温に要する時間は40
    分であった。 このインゴットの熱履歴を図1の実線で示す。 このインゴット11から実施例1と同様に複数枚のシリコンウェーハを得た。 これらを乾燥窒素(dryN
    2 )雰囲気中、800℃で120時間と900℃で10
    0時間と1000℃で24時間それぞれ熱処理してサンプルC 1 、C 2及びC 3を得た。

    【0019】<実施例4>図10の引上げ装置2内の引上げ中のインゴットが700℃に達する位置に図示しない補助ヒータを設けた。 この補助ヒータは引上げ中のインゴットを700℃で24時間保持できるようにその熱量及び長さを選定して設置した。 この装置を用いて実施例1と同様にしてシリコン単結晶インゴットを引上げ育成した。 このインゴットの熱履歴を図2の実線で示す。
    このインゴットから実施例1と同様に複数枚のシリコンウェーハを得た。 これらを乾燥窒素(dryN 2 )雰囲気中、800℃で120時間と900℃で100時間それぞれ熱処理してサンプルD 1及びD 2を得た。

    【0020】<実施例5>図9に示すように引上げ装置2内の上部に700℃の温度に設定し得る補助ヒータを設けておく。 引上げ中のインゴットのトップが900℃
    に達する位置に達したとき、育成を終了し、インゴットを上記補助ヒータによる700℃の雰囲気に引上げた。
    この補助ヒータは引上げ中のインゴットを700℃で6
    時間保持できるようにその熱量及び長さを選定して設置した。 このときの900℃から700℃に達するまでの降温に要する時間は10分であった。 このインゴットの熱履歴を図3の実線で示す。 このインゴットから実施例1と同様に複数枚のシリコンウェーハを得た。 これらを乾燥窒素(dryN 2 )雰囲気中、800℃で120時間と900℃で100時間それぞれ熱処理してサンプルE 1及びE 2を得た。

    【0021】<比較例1>図9の引上げ装置2から補助ヒータを取外した、図10に示される引上げ装置2を用いて、シリコン単結晶インゴットを実施例1と同様に引上げ育成した。 このインゴット1から実施例1と同様に複数枚のシリコンウェーハを得た。 これらを乾燥窒素(dryN 2 )雰囲気中、800℃で120時間と90
    0℃で100時間と1000℃で24時間それぞれ熱処理してサンプルF 1 、F 2及びF 3を得た。

    【0022】<比較試験1及びその評価> 酸素析出物の発生状況の観察 実施例1のサンプルA 1 ,A 2と、実施例2のサンプルB
    1 〜B 3と、実施例3のサンプルC 1 〜C 3と、実施例4のサンプルD 1 ,D 2と、実施例5のサンプルE 1 ,E 2と、
    比較例1のサンプルF 1 〜F 3の各表面を酸素析出物に選択性のあるエッチング液で処理した後、光学顕微鏡により観察した。 実施例1〜実施例5の結果を図5に、また比較例1の結果を図6に示す。 図5及び図6から明らかなように、比較例1のサンプルの酸素析出物の密度が熱処理温度が高くなるほど小さくなるのに対して、実施例1〜5のサンプルの酸素析出物の密度は熱処理温度に拘わらずほぼ一定であった。 具体的には酸素析出物の密度が比較例1のサンプルF 1とF 3とでは10 7 /cm 3のオーダーから10 9 /cm 3のオーダーまで変化して2桁程度異なるが、実施例1のサンプルA 1 ,A 2は10 7 /c
    3のオーダーであり、実施例2のサンプルB 1 〜B 3は10 8 /cm 3のオーダーであった。 また実施例3のサンプルC 1 〜C 3及び実施例5のサンプルE 1 ,E 2は10 9
    /cm 3のオーダーであり、実施例4のサンプルD 1 ,D
    2は10 10 /cm 3のオーダーであった。

    【0023】<実施例6>図10の引上げ装置2内の引上げ中のインゴットが700℃に達する位置に図9に示すように補助ヒータ10を設けた。 この例では補助ヒータ10は引上げ中のインゴットを980℃で6時間保持できるようにその熱量及び長さLを選定して設置した。
    このときの700℃から980℃に達するまでの昇温に要する時間は30分であった。 この図9に示される引上げ装置12を用いて実施例1と同様にシリコン単結晶インゴット11を引上げ育成した。 このインゴットの熱履歴を図4の実線で示す。 育成の終了したインゴット11
    を装置12から取出し、インゴットの引上げ方向に垂直にスライスしてシリコンウェーハを得た。 このウェーハをサンプルGとした。

    【0024】<実施例7>図10の引上げ装置2内の引上げ中のインゴットが700℃に達する位置に図9に示すように補助ヒータ10を設けた。 この例では補助ヒータ10を引上げ中のインゴットを1000℃で6時間保持できるようにその熱量及び長さLを選定して設置した。 このときの700℃から1000℃に達するまでの昇温に要する時間は30分であった。 以下、実施例6と同様にシリコン単結晶インゴット11を引上げ育成し、
    インゴットの引上げ方向に垂直にスライスしてシリコンウェーハを得た。 このウェーハをサンプルHとした。

    【0025】<比較例2>図10の引上げ装置2内の引上げ中のインゴットが700℃に達する位置に図9に示すように補助ヒータ10を設けた。 この例では補助ヒータ10を引上げ中のインゴットを700℃で6時間保持できるようにその熱量及び長さLを選定して設置した。
    以下、実施例6と同様にシリコン単結晶インゴット11
    を引上げ育成し、インゴットからサンプルIのシリコンウェーハを得た。

    【0026】<比較例3>図10の引上げ装置2内の引上げ中のインゴットが700℃に達する位置に図9に示すように補助ヒータ10を設けた。 この例では補助ヒータ10を引上げ中のインゴットを900℃で6時間保持できるようにその熱量及び長さLを選定して設置した。
    このときの700℃から900℃に達するまでの昇温に要する時間は20分であった。 以下、実施例6と同様にシリコン単結晶インゴット11を引上げ育成し、インゴットからサンプルJのシリコンウェーハを得た。

    【0027】<比較例4>図10の引上げ装置2内の上部に図9に示すように補助ヒータ10を設けた。 この例では補助ヒータ10をインゴットを900℃で6時間保持できるようにその熱量及び長さLを選定して設置した。 育成の終了した時点で装置12のヒータ6のスイッチを切って装置全体を室温まで降温した。 次いでインゴットが室温に達した時点でインゴットを補助ヒータ10
    より上部まで引上げた後、補助ヒータ10のスイッチを入れ、補助ヒータ10内の雰囲気を2時間で900℃にした。 このとき結晶は200℃まで昇温されている。 この後インゴットを補助ヒータ10まで下降し、この状態でインゴットを6時間保持した。 このときの200℃から900℃に達するまでの昇温に要する時間は40分であった。 以下、実施例6と同様にシリコン単結晶インゴット11を引上げ育成し、インゴットからサンプルKのシリコンウェーハを得た。

    【0028】<比較例5>補助ヒータを有しない以外は図9の引上げ装置2と同一の図10に示される引上げ装置2を用いて、シリコン単結晶インゴットを実施例1と同様に引上げ育成した。 このインゴット1からサンプルMのシリコンウェーハを得た。

    【0029】<実施例8>補助ヒータによる保持時間を24時間できるようにした以外は実施例6と同様にしてインゴットを引上げ育成し、サンプルNのシリコンウェーハを得た。

    【0030】<実施例9>補助ヒータによる保持時間を24時間できるようにした以外は実施例7と同様にしてインゴットを引上げ育成し、サンプルOのシリコンウェーハを得た。

    【0031】<比較例6>補助ヒータによる保持時間を24時間できるようにした以外は比較例2と同様にしてインゴットを引上げ育成し、サンプルPのシリコンウェーハを得た。

    【0032】<比較例7>補助ヒータによる保持時間を24時間できるようにした以外は比較例3と同様にしてインゴットを引上げ育成し、サンプルQのシリコンウェーハを得た。

    【0033】<比較試験2及びその評価> FPD密度の発生状況の観察 先ず、重クロム酸カリウムとフッ酸とからなる化学エッチング液(Seccoエッチャント)を用意し、この液面にサンプル表面が垂直になるように、実施例6〜9のサンプルG,H,N,Oと比較例2〜7のサンプルI,
    J,K,M,P,Qとをそれぞれ降下させ、その状態でエッチング液に30分間浸漬した。 エッチング液からサンプルを取出し、光学顕微鏡でFPD密度を調べた。 その結果インゴットの引上げ中の熱履歴によって、特異なフローパターンの密度が変化した。 引上げ中昇温して6
    時間保持した実施例6,7のサンプルG,H及び比較例2〜5のサンプルI,J,K,MのFPD密度を図7に示す。 また引上げ中昇温して24時間保持した実施例8,9のサンプルN,O及び比較例5〜7のサンプルM,P,QのFPD密度を図8に示す。 図7及び図8から明らかなように、比較例2〜7は補助ヒータを用いない比較例5(図中、Ref.で示す)と比べてFPD密度は有意差はみられなかったのに対して、実施例6〜9
    は比較例5と比べてFPD密度のバラツキも小さくかつ1桁程度FPD密度が減少していた。 具体的にはFPD
    の平均密度が比較例2〜7で約7×10 5 /cm 3 〜約1
    5×10 5 /cm 3であったのに対して、実施例6〜9では約1×10 5 /cm 3 〜約2×10 5 /cm 3であった。

    【0034】

    【発明の効果】以上述べたように、本発明のシリコン単結晶の引上げ方法によれば、引上げ後、半導体デバイス工程で熱処理したときにシリコンウェーハに発現する酸素析出物の密度が熱処理温度に依存せず、酸素析出物の密度の熱処理温度による変化が抑制される。 この結果、
    デバイス工程の熱処理条件をシリコンウェーハ毎に変える必要がなくなり、高信頼性で高品質のシリコン単結晶インゴットが得られる。 また、本発明の別のシリコン単結晶の引上げ方法によれば、as-grownのシリコンウェーハに生じるFPD密度を減少させることができ、従来の1100℃にも及ぶ高温熱処理工程を省略し、エネルギ消費が少なくて済む利点がある。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明実施例1〜3のシリコン単結晶インゴット引上げ時の温度分布図。

    【図2】本発明実施例4のシリコン単結晶インゴット引上げ時の温度分布図。

    【図3】本発明実施例5のシリコン単結晶インゴット引上げ時の温度分布図。

    【図4】本発明実施例6のシリコン単結晶インゴット引上げ時の温度分布図。

    【図5】実施例1〜5の育成後シリコンウェーハにして熱処理をしたこのシリコンウェーハの熱処理温度に応じた酸素析出物の密度の変化状況を示す図。

    【図6】比較例1の育成後シリコンウェーハにして熱処理をしたこのシリコンウェーハの熱処理温度に応じた酸素析出物の密度の変化状況を示す図。

    【図7】実施例6,7及び比較例2〜5のas-grownのシリコンウェーハのFPD密度を示す図。

    【図8】実施例8,9及び比較例5〜7のas-grownのシリコンウェーハのFPD密度を示す図。

    【図9】シリコン単結晶インゴットの育成に用いた、補助ヒータを有する引上げ装置の構成図。

    【図10】シリコン単結晶インゴットの育成に用いた、
    補助ヒータを有しない引上げ装置の構成図。

    【符号の説明】

    1,11 シリコン単結晶インゴット 2,12 インゴット引上げ装置 4 石英坩堝 6 ヒータ 7 シリコン融液 10 補助ヒータ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 秀樹 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 田中 秀夫 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 降屋 久 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内

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