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Spraying material and spray execution using the same

阅读:688发布:2021-09-28

专利汇可以提供Spraying material and spray execution using the same专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a spraying material capable of reducing the rebound and dust at the time of spraying, improving a working environment and providing a high strength by separately compounding a naphthalenesulfonic acid formalin condensate and celluloses with a cement concrete and a slurry of a quick setting agent and mixing the components. SOLUTION: This spraying material is obtained by separately compounding (C) a naphthalenesulfonic acid formalin condensate in an amount of 0.05-5 pts.wt. based on 100 pts.wt. cement and (D) celluloses in an amount of 0.001-0.5 pt.wt. based on 100 pts.wt. cement with respective compositions prepared by mixing (A) a cement concrete slurry with (B) a slurry of a quick setting agent in an amount of 2-25 pts.wt. based on 100 pts.wt. cement. That is, the slurry A is compounded with the component C and the slurry B is compounded with the component D. Otherwise, the slurry A is compounded with the component D and the slurry B is compounded with the component C. A sulfuric salt is preferably previously compounded with the cement in order to provide the spray material with a high strength.,下面是Spraying material and spray execution using the same专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 セメントコンクリートと急結剤スラリーとを含有してなる吹付材料であって、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物とセルロース類とを、セメントコンクリート側と急結剤スラリー側の別々に配合してなる吹付材料。
  • 【請求項2】 セメントコンクリートが硫酸塩を含有してなることを特徴とする請求項1記載の吹付材料。
  • 【請求項3】 ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物を混合したセメントコンクリートと、セルロース類を混合した急結剤スラリーとを合流混合して施工することを特徴とする吹付施工方法。
  • 【請求項4】 セルロース類を混合したセメントコンクリートと、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物を混合した急結剤スラリーとを合流混合して施工することを特徴とする吹付施工方法。
  • 【請求項5】 セメントコンクリートが硫酸塩を含有してなることを特徴とする請求項3又は4記載の吹付施工方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、道路、鉄道、及び導路等のトンネルにおいて、露出した地山面へ吹付ける吹付材料及びそれを用いた吹付施工方法に関する。 本発明のセメントコンクリートとは、セメントペースト、モルタル、及びコンクリートを総称するものである。

    【0002】

    【従来の技術とその課題】従来、トンネル掘削等露出した地山の崩落を防止するために急結剤をコンクリートに配合した急結性コンクリートの吹付工法が行われている(特公昭60−4149号公報)。 この工法は、通常、掘削工事現場に設置した、セメント、骨材、及び水の計量混合プラントで吹付コンクリートを調製し、それをアジテータ車で運搬し、コンクリートポンプで圧送し、途中に設けた合流管で他方から圧送した急結剤と混合し、急結性吹付コンクリートとして地山面に所定の厚みになるまで吹付ける工法である。 この際に使用する急結剤としては、カルシウムアルミネートからなるもの、カルシウムアルミネートを主体としてアルカリアルミン酸塩やアルカリ炭酸塩を含有するもの、並びに、カルシウムアルミネートを含有せず、アルカリアルミン酸塩やアルカリ炭酸塩を主成分とするもの等が知られている(特開昭64−
    51351号公報、特公昭56− 27457号公報、特開昭61− 2
    6538号公報、及び特開昭63−210050号公報)。 このような急結剤は、セメントの凝結を促進する働きがあり、いずれもセメントコンクリートと粉体混合し、急結性吹付コンクリートとして地山面に吹きつけるものである。 しかしながら、このような急結剤を使用しても、急結性吹付コンクリートに充分に強い凝結と地山面への付着力を得ることが困難であり、特に、湧水箇所に吹付けを行った場合等では、この急結性吹付コンクリートの付着力が低下し、剥落が生じやすいという課題があり、凝結力や付着力が不良であれば、リバウンド(跳ね返り)率が多くなるという課題があった。

    【0003】一方、急結剤をコンクリートに添加する方法は、通常、空気輸送による粉体混合のために粉塵発生量が多くなるため、作業環境が不良となり、塵等の発生が心配されるという課題があった。 そこで、リバンド率や粉塵発生量のより少ない工法として、急結剤をスラリー化してセメントコンクリートに添加混合し、さらに、アルカリ金属アルミン酸塩を溶解した液を個別に圧送して吹付施工する方法が提案された(特開平 5−1398
    04号公報)。 しかしながら、この方法は、高アルカリの液体を使用するため、取扱いの面で課題が残されていた。 これに対して、急結剤をスラリー化して、セメントコンクリートにミョウバン類を配合して作業環境を改善した急結施工法が提案された(特開平 5− 97491号公報)。 しかしながら、この施工法は、現状では、未だ充分満足できるものではなく、その改良が強く望まれていた。

    【0004】本発明者は、上記課題を種々検討した結果、ある特定の吹付材料を使用することにより、上記課題が解決できる知見を得て本発明を完成するに至った。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、セメントコンクリートと急結剤スラリーとを含有してなる吹付材料であって、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物とセルロース類とを、セメントコンクリート側と急結剤スラリー側の別々に配合してなる吹付材料、該セメントコンクリートが硫酸塩を含有してなる吹付材料、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物を混合したセメントコンクリートと、セルロース類を混合した急結剤スラリーとを合流混合して施工する吹付施工方法、セルロース類を混合したセメントコンクリートと、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物を混合した急結剤スラリーとを合流混合して施工する吹付施工方法、並びに、セメントコンクリートが硫酸塩を含有してなる該吹付施工方法である。

    【0006】以下、本発明を詳細に説明する。

    【0007】本発明で使用するセメントとしては、通常市販されている普通、早強、及び超早強等の各種ポルトランドセメント、これらのポルトランドセメントにフライアッシュや高炉スラグなどを混合した各種混合セメント等が挙げられ、これらを微粉末化して使用することも可能である。 そして、吹付施工に要求されるリバウンド率や粉塵量の低減、圧送性、及び強度発現性等の性能や施工条件により適したセメントの選択が可能であるが、
    一般的に使用が可能な普通ポルトランドセメントや早強ポルトランドセメントの使用が好ましい。 また、フルオロカルシウムアルミネートを含有するフルオロセメントも本発明ではセメントとして使用可能であり、さらに、
    3CaO・SiO 2 、2CaO・SiO 2 、3CaO・Al 2 O 3 、及び4CaO・Al
    2 O 3・Fe 2 O 3と示されるセメント中の鉱物組成の含有量を変更して焼成したセメントクリンカーに、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、及び硫酸カルシウム等を配合した特殊セメントも本発明ではセメントとして使用可能である。

    【0008】本発明でセメントにあらかじめ硫酸塩を配合することは、コンクリートと急結剤スラリーを配合した急結性吹付コンクリートの高強度化の面で好ましい。

    【0009】硫酸塩とは、セッコウ、ミョウバン類、硫酸アルミニウム、及び硫酸ナトリウム等が使用可能であり、セッコウ、ミョウバン類、及び硫酸アルミニウムの使用が好ましい。

    【0010】ここでセッコウとしては、無水セッコウ、
    半水セッコウ、及び二水セッコウが挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用することが可能である。 これらの中では強度発現性の面から無水セッコウの使用が好ましい。 セッコウの粒度は、通常、セメントに使用される程度、例えば、ブレーン値で3,000cm 2 /g程度が好ましく、さらに、3,000cm 2 /gを越えるように微粉末化することがより好ましい。 セッコウの使用量は、セメント 100
    重量部に対して、1〜25重量部が好ましく、5〜20重量部がより好ましい。 1重量部未満では長期強度発現性を促進することが難しい場合があり、25重量部を越えると初期凝結が遅れ、地山に対する付着性が低下したり、長期に膨張してコンクリートが破壊したりする場合がある。

    【0011】ミョウバン類としては、ミョウバンやミョウバン石類が挙げられる。 ミョウバンとしては、カリミョウバン、クロムミョウバン、及び鉄ミョウバン等が挙げられる。 また、ミョウバン石類とは、天然産で[(K,N
    a) (Al,Fe) 3 (SO 4 ) 2 (OH) 6 ]の成分組成を示すもので、これを粉砕した生ミョウバン石粉末や、800 ℃以下で仮焼して粉砕した仮焼ミョウバン石粉末の使用が可能である。 これらのうち、一般に市販されているカリミョウバンの使用が好ましい。 ミョウバン類の使用量は、セメント 100重量部に対して、0.3 〜7重量部が好ましく、0.
    5 〜5重量部がより好ましく、1〜3が最も好ましい。
    0.3 重量部未満では短時間の強度発現性や長期強度発現性を促進することが難しい場合があり、7重量部を越えるとセメントコンクリートの凝結を早め、作業時間を確保することが難しく、長期に膨張してコンクリートが破壊する場合がある。

    【0012】さらに、硫酸アルミニウムは、一般に市販されている無水硫酸アルミニウムの使用が好ましい。 硫酸アルミニウムの使用量は、セメント 100重量部に対して、0.3 〜7重量部が好ましく、0.5 〜5重量部がより好ましい。 0.3 重量部未満では短時間の強度発現性や長期強度発現性を促進することが難しい場合があり、7重量部を越えるとセメントコンクリートの凝結を早め、作業時間を確保することが難しく、長期に膨張してコンクリートが破壊する場合がある。

    【0013】本発明のセメントコンクリートとしては、
    水を混合しない乾燥状態のドライセメントコンクリート、水を混合したセメントコンクリートのいずれの使用も可能である。

    【0014】本発明のセメントコンクリートでの水の使用量は、水/セメント比(W/C)で35〜65%が好ましく、40〜55%がより好ましい。 35%未満ではミキサーで充分混練することが難しく、65%を越えると強度が出にくく、急結剤の使用量が多くなる場合がある。

    【0015】本発明において、スラリー状で使用する急結剤とは、初期にセメントの凝結を起こさせる急結成分であり、特に限定されるものではないが、急結力が大きい面やスラリー化が容易な面から、カルシウムアルミネートを主成分とするものが好ましい。

    【0016】ここでカルシウムアルミネートとは、カルシア原料やアルミナ原料などを混合し、キルンで焼成したり、電気炉で溶融したりするなどの熱処理をして得られるもので、鉱物組成としては、3CaO・Al 2 O 3 (C 3 A
    )、12CaO ・7Al 2 O 3 (C 12 A 7 )、CaO ・Al 2 O 3 (C
    A)、及びCaO ・2Al 2 O 3 (CA 2 )等と示されるものを主成分とするカルシウムアルミネート熱処理物を冷却、粉砕した、結晶質や非晶質のもの等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用することも可能である。 また、
    その他の鉱物成分として、ナトリウム、カリウム、及びリチウム等のアルカリ金属を一部含有したカルシウムアルミネート、さらに、焼成したカルシウムアルミネートの合計が70重量%以上で、アルミン酸ナトリウムが20重量%以下、未反応のCaO が10重量%以下の焼成物も本発明のカルシウムアルミネートとして使用が可能である。
    これらの中では、反応活性の面で、C 12 A 7鉱物組成に対応する熱処理物を急冷した非晶質カルシウムアルミネートの使用が好ましい。 また、CaO 、Al 2 O 3 、及びSiO 2の3成分を含有する冶金スラグ等のアルミノケイ酸カルシウム、C 12 A 7の1つのCaO をCaF 2等のハロゲン化物で置き換えた11CaO ・7Al 2 O 3・CaX 2 (X はフッ素等のハロゲン)、CaO 、Al 2 O 3 、及びSO 3の3成分を含有する4CaO
    ・3Al 2 O 3・SO 3 、並びに、アルミナセメントもカルシウムアルミネートと同様に使用が可能である。 カルシウムアルミネートの粒度は、ブレーン値で3,000cm 2 /g以上が好ましく、急結性や初期強度発現性の面から、4,000cm 2
    /g以上がより好ましい。 3,000cm 2 /g未満では急結性や初期強度発現性が低下する場合がある。

    【0017】本発明では、初期の凝結や強度発現性の向上の面で、カルシウムアルミネートに、さらに、セッコウ及び/又は凝結促進剤を併用することが可能である。

    【0018】急結剤側に配合するセッコウの使用量は、
    カルシウムアルミネート 100重量部に対して、20〜200
    重量部が好ましく、50〜150 重量部がより好ましい。 20
    重量部未満では強度発現性が低下する場合があり、200
    重量部を越えると初期の凝結力が低下する場合がある。

    【0019】本発明で使用する凝結促進剤とは、セメントコンクリートの凝結を促進するものをいい、具体的には、アルカリ金属アルミン酸塩、アルカリ金属炭酸塩、
    アルカリ金属水酸化物、消石灰、並びに、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、及び硫酸アルミニウム等の硫酸塩等が挙げられ、そのうちの一種又は二種以上が使用可能である。 アルカリ金属アルミン酸塩としては、アルミン酸リチウム、アルミン酸ナトリウム、及びアルミン酸カリウム等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用してもよい。 これらの中では、初期凝結促進の面で、アルミン酸ナトリウムが好ましい。 アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
    炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用してもよい。 アルカリ金属水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウム等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用してもよい。 硫酸塩としては、
    硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、及び硫酸アルミニウム等の硫酸塩、並びに、ミョウバン等の複塩等のセッコウを除いたものが挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用してもよい。 凝結促進剤の中では、初期凝結を促進する面で、アルカリ金属アルミン酸塩及び/又はアルカリ金属炭酸塩が好ましい。 急結剤中の凝結促進剤の配合量は、カルシウムアルミネート 100
    重量部に対して、0.5 〜20重量部が好ましく、1〜10重量部がより好ましい。 0.5 重量部未満では配合効果がなく、20重量部を越えると長期強度発現性が小さくなるおそれがある。

    【0020】急結剤の使用量は、セメント 100重量部に対して、2〜25重量部が好ましく、5〜20重量部がより好ましい。 2重量部未満では初期凝結を促進することが難しい場合があり、25重量部を越えると長期強度発現性を阻害する場合がある。

    【0021】本発明では、粉塵発生防止、セメントコンクリートとの混合性の向上、及び品質のバラツキの低減等の面から、急結剤をスラリー化してセメントコンクリートに混合する。 水の使用量は特に限定されるものではないが、急結剤 100重量部に対して、40〜300 重量部が好ましく、50〜100 重量部がより好ましい。 40重量部未満では急結剤スラリーとしたときの流動性が小さく、ポンプ圧送するときの圧送性に支障をきたすおそれがあり、300 重量部を越えると急結剤スラリーの添加量が増加することで、セメントに対する水量が多くなりすぎ、
    強度発現性に支障をきたすおそれがある。

    【0022】本発明では、吹付け時の付着性の向上、粉塵発生量の低減、及びリバウンド率の低減の面から、セメントコンクリート側と急結剤スラリー側に、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物とセルロース類とを別々に配合する。 即ち、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物をセメントコンクリート側に配合する場合、セルロース類は急結剤スラリー側に配合し、セルロース類をセメントコンクリート側に配合する場合、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物は急結剤スラリー側に配合する。

    【0023】本発明で使用するナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物(以下NSという)は、セメントコンクリートの流動性や急結剤スラリーの分散安定性を改善する目的と、セルロース類と反応して増粘し吹付け時の付着性を向上させ、粉塵やリバウンドを低減する目的で使用するもので、液状のもの、粉状のものいずれの使用も可能である。 NSの使用量は、固形分としてセメント 1
    00重量部に対して、0.05〜5重量部が好ましく、0.1 〜
    3重量部がより好ましい。 0.05重量部未満では効果がなく、5重量部を越えると強度発現性を阻害する場合がある。

    【0024】セルロース類とは、セメントコンクリートの圧送性を改善したり、リバウンドを低減したり、粉塵発生を抑制する効果があり、吹付けコンクリートの粉塵低減剤の一成分として使用されている。 一般的にセルロース類は急結剤スラリー側には添加しないが、セメントコンクリート側にNSを配合した場合には、急結剤スラリー側にセルロース類を配合する。 セルロース類としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びヒドロキシエチルエチルセルロース等のセルロースエーテル類が挙げられ、これらのうちの一種又は二種以上を併用することも可能である。 セルロース類の使用量は、セメント 100重量部に対して、
    0.001 〜0.5 重量部が好ましく、0.005 〜0.1 重量部がより好ましい。 0.001 重量部未満では効果がなく、0.5
    重量部を越えると吹付コンクリートの強度発現性を阻害する可能性がある。

    【0025】本発明では、さらに、セメントコンクリート及び/又は急結剤スラリーに、凝結遅延剤、微粉、及び繊維から選ばれる一種又は二種以上を各々の目的に応じて併用することが可能である。

    【0026】ここで、凝結遅延剤とは、セメントの凝結を遅延するもので、また、急結剤をスラリー化するに当たり、急結剤スラリーの練り置き時間保持のための凝結遅延剤として重要であり、具体的には、有機酸類、アルカリ炭酸塩、リン酸塩、及びアルコール類等が挙げられる。 有機酸類としては、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、リンゴ酸、及び乳酸又はこれらのナトリウム塩やカリウム塩等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用してもよい。 これらの中では強度発現性を阻害しにくい面でクエン酸が好ましい。 リン酸塩としては、リン酸一、リン酸二、リン酸三、トリポリリン酸、ヘキサメタリン酸、ピロリン酸、及びテトラポリリン酸等のナトリウム塩やカリウム塩が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用してもよい。 これらの中では強度発現性を阻害しにくい面でトリポリリン酸ナトリウムが好ましい。
    アルコール類としては、メタノールやエタノールなどの一価のアルコール類、エチレングリコールやグリセリンなどの多価アルコール類、並びに、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールなどの水酸基を持つ水溶性高分子ポリオール類等が挙げられる。 凝結遅延剤の使用量は、急結剤 100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましく、0.05〜3重量部がより好ましい。 0.01重量部未満では効果がない場合があり、5重量部を越えると吹付け直後にだれが生じ、強度発現性を阻害するおそれがある。

    【0027】また、微粉とは、セメントの単位量、粉塵量、及びリバウンド率を少なくし、セメントコンクリートの圧送性を向上するもので、平均粒径10μm以下のもので、最大粒子径20μm以下がより好ましい。 具体的には、微粉スラグ、微粉フライアッシュ、ベントナイト、
    カオリン、微粉炭酸カルシウム、及びシリカフューム等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を併用してもよい。 これらの中では、強度発現性の面でシリカフュームの使用が好ましい。 本発明では、平均粒子径が10μmを越える微粉の使用も可能である。 微粉の使用量は、セメント 100重量部に対して、1〜100 重量部が好ましく、
    2〜30重量部がより好ましい。 1重量部未満では長期強度発現性の面で効果がなく、100 重量部を越えると凝結や硬化が遅れる場合がある。

    【0028】繊維とは、セメントコンクリートの耐衝撃性や靱性を向上させる効果があり、無機質繊維や有機質繊維のいずれも使用可能である。 無機質繊維としては、
    ガラス繊維、炭素繊維、ロックウール、石綿、セラミック繊維、及び金属繊維等が挙げられ、有機質繊維としては、ビニロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアクリル繊維、セルロース繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリアミド繊維、パルプ、麻、木毛、
    及び木片等が挙げられる。 これらの中では経済性の面で、金属繊維やビニロン繊維が好ましい。 繊維の長さは、圧送性や混合性を考慮すると、30mm以下が好ましい。 繊維の使用量は、セメントコンクリート100 容量部に対して、0.5 〜2容量部が好ましく、0.7 〜1.5 容量部がより好ましい。 0.5 容量部未満では効果がなく、2
    容量部を越えると吹付コンクリートの圧送性や強度発現性を阻害する可能性がある。

    【0029】本発明では、乾式吹付法や湿式吹付法のいずれの吹付工法の使用が可能であり、要求される物性、
    経済性、及び施工性等からペースト、モルタル、及びコンクリートとして吹き付けることが可能である。

    【0030】本発明で使用する細骨材や粗骨材といった骨材は吸水率が低くて、骨材強度が高いものが好ましいが、特に制限されるものではない。 粗骨材としては、川砂利、山砂利、及び石灰砂利等が挙げられる。 細骨材としては、川砂、山砂、石灰砂、及び珪砂等が挙げられる。 細骨材率は70%以上がリバウンド率低減の面から好ましく、粗骨材の最大骨材寸法は10mm以下とすることが、リバウンド率低減の面から好ましい。

    【0031】本発明で使用する吹付工法では、要求される物性、経済性、及び施工性等からセメントコンクリートとして吹付けることができる。 吹付工法としては、セメントコンクリートと急結剤スラリーを別々に圧送し、
    合流混合させた急結性吹付セメントコンクリートを吹付ける吹付工法が好ましく、乾式吹付法や湿式吹付法が使用できる。 中でも粉塵の発生量が少ない面で湿式吹付法が好ましい。 乾式吹付法としては、セメント、セッコウ、及び骨材を混合し、空気圧送し、途中で、例えば、
    Y字管を2個接続し、一方から水、次いで急結剤スラリーの順にそれぞれ添加して、湿潤状態で吹付ける方法等が挙げられる。 湿式吹付法としては、セメント、セッコウ、骨材、及び水を混合して混練し、空気圧送し、途中で、例えば、Y字管の一方から急結剤スラリーを添加して吹付ける方法等が挙げられる。

    【0032】

    【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明する。

    【0033】実施例1 セメント 100重量部、水55重量部、細骨材 200重量部、
    セルロース類α0.02重量部、及び硫酸塩を配合したモルタルを調製した。 一方、モルタル中のセメント 100重量部に対して 0.2重量部のNS、急結剤A100重量部、及び水50重量部を混合して急結剤スラリーを調製した。 モルタル中のセメント 100重量部に対して、急結剤が固形分で10重量部になるように、モルタルと急結剤スラリーとを混合して15秒間混練し、硬化体の凝結性状と圧縮強度を測定した。 結果を表1に併記する。

    【0034】<使用材料> セメント :普通ポルトランドセメント、市販品、比重
    3.16 細骨材 :新潟県姫川産川砂、比重2.61 セルロース類α:メチルセルロース、市販品 NS :市販品 C 12 A 7 :カルシウムアルミネート、非晶質、合成品 無水セッコウ:市販品、ブレーン比表面積5,800cm 2 /g 急結剤A :C 12 A 7 /無水セッコウ重量比1/1混合品、比重2.91 急結剤B :C 12 A 7 /無水セッコウ/アルミン酸ナトリウム/クエン酸重量比5/5/1/0.2 混合品、比重2.
    88 急結剤C :C 12 A 7 /クエン酸重量比10/0.2 混合品、
    比重2.90 急結剤D :C 12 A 7 /無水セッコウ/クエン酸重量比5
    /5/0.2 混合品、比重2.90 急結剤E :アルミノケイ酸カルシウム/無水セッコウ重量比1/1混合品、比重2.91 硫酸塩a :無水セッコウ、市販品、ブレーン比表面積
    5,800cm 2 /g 硫酸塩b :カリミョウバン、市販品 硫酸塩c :硫酸アルミニウム、市販品

    【0035】<測定方法> 凝結性状 :得られた急結性吹付モルタルをすばやく卓上バイブレーターで振動を与えながら型枠に詰め、注水後から所定の時間に、針頭面積1/40in 2の針を貫入し、ASTM C 403−65Tに準拠して貫入時の抵抗値を測定 圧縮強度 :得られた急結性吹付モルタルをすばやく卓上バイブレーターで振動を与えながら4×4×16cmの型枠に詰め、所定の材齢になったら、JIS R 5201 に準拠して測定

    【0036】

    【表1】

    【0037】実施例2 セメント 100重量部に対して、表2に示す硫酸塩bを配合したモルタルを調製し、一方、急結剤A 100重量部に対して、水50重量部配合した急結剤スラリーを調製し、
    セメント 100重量部に対して、急結剤Aが10重量部となるように配合して急結性吹付モルタルを調製したこと以外は実施例1と同様に行った。 結果を表2に併記する。

    【0038】

    【表2】

    【0039】実施例3 セメント 100重量部に対して、硫酸塩b2重量部配合したモルタルに、急結剤D 100重量部に対して、表3に示す凝結促進剤を配合し、急結剤を、セメント 100重量部に対して、10重量部になるように急結剤スラリーを調製したこと以外は実施例1と同様に行った。 結果を表3に併記する。

    【0040】<使用材料> 凝結促進剤イ:アルミン酸ナトリウム、市販品 凝結促進剤ロ:硫酸アルミニウム、市販品 凝結促進剤ハ:炭酸ナトリウム、市販品 凝結促進剤ニ:水酸化ナトリウム、市販品 凝結促進剤ホ:消石灰、市販品

    【0041】

    【表3】

    【0042】実施例4 セメント 100重量部に対して、硫酸塩bを2重量部配合したモルタルを調製し、一方、急結剤B 100重量部に対して、表4に示す水を配合した急結剤スラリーを調製し、調製したモルタル中のセメント 100重量部に対して、急結剤Bが10重量部になるように急結剤スラリーをモルタルに混合したこと以外は実施例1と同様に行った。 結果を表4に併記する。

    【0043】

    【表4】

    【0044】実施例5 セメント400kg/m 3 、水200kg/m 3 、細骨材1,390kg/m 3 、及び粗骨材370kg/m 3のコンクリート配合を用い、セメント
    100重量部に対して、硫酸塩b2重量部と、表5に示すセルロース類αを配合し吹付コンクリートを製造した。
    製造した吹付コンクリート1m 3をコンクリート圧送ポンプ、アリバー 280で空気圧送した。 一方、表5に示すN
    S、急結剤B 100重量部、及び急結剤B 100重量部に対して50重量部の水を連続ミキサーで混合し急結剤スラリーを調製した。 吹付コンクリート中のセメント 100重量部に対して、急結剤が固形分で15重量部になるように、
    吹付コンクリートと急結剤スラリーを別々に圧送し、Y
    字管で合流混合し、鉄板でアーチ状に制作した高さ 3.5
    m、幅 2.5mの模擬トンネル側面に吹付施工を実施し、
    リバウンド率、粉塵量、及び圧縮強度を測定した。 比較として、セルロース類とNSを配合せず、急結剤Bを粉体で添加したこと以外は同様に行った。 結果を表5に併記する。

    【0045】<使用材料> 粗骨材 :新潟県姫川産川砂、表乾状態、比重2.65、
    Gmax10mm

    【0046】<測定方法>リバウンド率:急結性吹付コンクリートを4m 3 /hの吹付速度で1m 3吹付けし、吹付終了後、付着せずに床面に敷いたビニールシートに落下した急結性吹付コンクリートの量を測定し、リバウンド率=(吹付けの際に付着せずに落下した吹付コンクリートの重量)/(吹付けに使用した急結性吹付コンクリートの総量)×100 (%)の式から算出した。 粉塵量 :吹付け10分後に吹付け場所より3mの定位置で測定 圧縮強度 :材齢1時間と1日の圧縮強度は、幅25cm×
    長さ25cmのプルアウト型枠に設置したピンを、プルアウト型枠表面から急結吹付コンクリートで被覆し、型枠の裏面よりピンを引き抜き、そのときの引き抜き強度を求め、圧縮強度=(引き抜き強度)×4/(供試体接触面積)の式から圧縮強度を算出 材齢7日以降の圧縮強度は、幅50cm×長さ50cm×厚さ20
    cmの型枠に急結性吹付コンクリートを吹付け、採取した直径5cm×長さ10cmの供試体を20トン耐圧機で測定し、
    圧縮強度を求めた。

    【0047】

    【表5】

    【0048】実施例6 セメント400kg/m 3 、水200kg/m 3 、細骨材1,390kg/m 3 、及び粗骨材370kg/m 3のコンクリート配合を用い、セメント
    100重量部に対して、硫酸塩b2重量部と、表6に示すNSを配合して吹付コンクリートを製造し、急結剤B 1
    00重量部に対して、表6に示すセルロース類αと50重量部の水を配合して急結剤スラリーを調製したこと以外は実施例5と同様に行った。 結果を表6に併記する。

    【0049】

    【表6】

    【0050】比較例1 セメント400kg/m 3 、水200kg/m 3 、細骨材1,390kg/m 3 、及び粗骨材370kg/m 3のコンクリート配合の吹付コンクリートを製造し、NSとセルロース類を配合せず、表7に示す粉状の急結剤Fと液状の急結剤Gを使用したこと以外は実施例5と同様に行った。 結果を表7に併記する。 なお、上記吹付コンクリートに、セメント 100重量部に対して、2重量部の硫酸塩bと0.01重量部のセルロース類αを配合し、一方、急結剤B 100重量部、セメント 100
    重量部に対して 0.3重量部のNS、及び急結剤B 100重量部に対して50重量部の水を配合した急結剤スラリーを使用した本発明の実施例を表7に併記する。

    【0051】<使用材料> 急結剤F :C 12 A 7 /アルミン酸ナトリウム/クエン酸重量比10/1混合品、比重2.89 急結剤G :アルミン酸カリ50%水溶液、比重1.43

    【0052】

    【表7】

    【0053】

    【発明の効果】本発明の吹付方法を行うことで、従来から使用されていた粉末急結剤に比較して、吹付け時のリバウンドが低減でき、さらに、粉塵が低減されるため、
    作業環境が改善される。 また、従来の吹付方法よりも、
    初期や長期において、高い強度発現が期待できるので、
    吹付厚さを薄くすることができ、施工コストも削減することができる。 また、吹付初期に高い強度が得られるため安全性も向上する。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 FI C04B 22:14 24:22) 103:14

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