Zoom camera

阅读:1015发布:2021-03-05

专利汇可以提供Zoom camera专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To accomplish photographing on a wide angle side as compared with a wide end within an ordinary zooming range by moving a photographing optical system to an ultrawide angle area and switching the size of a photographic to a smaller size than a normal size in accordance with the movement thereof.
CONSTITUTION: This camera is provided with a release switch 102 which is turned on by interlocking with depressing a release button, a panorama changeover switch 103 for selecting a panoramic mode, and an overwide changeover switch 104 which specifies an overwide state. Then, it also has a zoom switch 105 which controls a zoom driving mechanism 109 by transmitting an operation signal to a CPU 101, a range-finding part 106 which measures data on an object, a photometry part 107, a zoom encoder 108 for transmitting the information of a zoom driving mechanism 109 to the CPU 101. The photographing optical system is an optical system which can move to the ultrawide angle area where the optical performance of the peripheral part of a photographic is deteriorated and on the wide angle side as compared with the ordinary zoom area, and when the ultrawide angle area is selected by a size selection means, the photographing optical system is moved to this area, so that the size of the screen is made smaller than the normal size.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Zoom camera专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】撮影画面サイズ選択手段と、 この撮影画面サイズ選択手段により、ノーマルサイズの撮影画面と該ノーマルサイズより小さい撮影画面とを切換える撮影画面サイズ切換え手段と、 この撮影画面サイズ切換え手段により切換えられた撮影画面に応じた光学系を構成する撮影光学系と、 を具備するズームカメラにおいて、 上記撮影光学系は、通常のズーム領域より広角側の、撮影画面の周辺部の光学的性能が劣化する超広角領域まで移動可能な光学系であって、 上記撮影画面サイズ選択手段によって上記超広角領域が選択されたとき、選択された上記超広角領域に上記撮影光学系を移動させるとともに、撮影画面サイズを該超広角領域に応じた、上記ノーマルサイズより小さい撮影画面サイズに切換えることを特徴とするズームカメラ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、撮影画面サイズ切換え可能なカメラ、詳しくは、ノーマルサイズの撮影画面と該ノーマルサイズより小さい撮影画面とを切換える撮影画面切換え可能なカメラに関する。

    【0002】

    【従来の技術】近年、カメラの機能は多様化されており、その1つとして撮影画面サイズの切換えがある。 特に、けられ,光量不足,収差等の問題がない通常のノーマルサイズの撮影画面サイズ(24mm×36mm)を有するカメラにおける、パノラマサイズの撮影画面と上記ノーマルサイズの撮影画面とを切換え手段は種々提案されており、パノラマ時にアダプターを装着するものや、手動にて切換えができるタイプのものが知られている。 これらの撮影画面サイズの切換え時には、ファインダーも切換えることにより撮影範囲を認識できるように構成されている。

    【0003】また、撮影画面サイズの切換え動作自体に関しては、実公昭35−25058号公報に、上記ノーマルサイズの撮影画面とハーフサイズの撮影画面(24
    mm×18mm)とを手動により切換える切換え機構が開示されている。 さらに、本出願人は、特願平2−40
    9234号において、上記ノーマルサイズの撮影画面とパノラマサイズの撮影画面との切換えを電動により可能とした装置を提案している。

    【0004】また、ズーミング可能なカメラにアダプター等を装着してパノラマサイズの撮影画面を得るとともに、通常の撮影範囲の他にパノラマサイズの撮影画面においてもズーミングを可能にしたカメラも提案されている。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のカメラでは、撮影画面サイズをパノラマモードにして、かつズームをワイド側端に設定することにより、パノラマ効果をより強く発揮することを可能としている。

    【0006】しかしながら、近年、パノラマモードを使用する撮影者の間では、より広範囲での写真撮影、すなわち、より広での写真撮影を行いたいというニーズが生じてきた。 ところが、一般に、ズームカメラは通常のズーム範囲内でレンズ外径およびレンズ系の移動量をできる限り小さくなるように設計されており、単純により広角側に焦点距離を広げると、撮影レンズ系によっては、けられ,光量不足,収差が生じる等の問題により上記ノーマルサイズの撮影画面サイズにおける該撮影画面の周辺部の光学的性能を満足できなくなる虞があった。

    【0007】また、撮影レンズは、現在ズームタイプではf=35〜70mmやf=35〜105mmが一般的に使用されており、望遠側の使用頻度も高いため、単純に広角側に焦点距離を広げるとズーム比が高くなり、レンズ自体が大型化してしまい、近年の小型化されることが望まれている傾向にあるカメラにおいては大きなマイナス材料となってしまう。

    【0008】本発明は、係る問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解消し、小型でありながら、通常のズーミング範囲におけるワイド端より広角側での写真撮影を、光学的性能を損なうことなく実行可能なズームカメラを提供することを目的とする。

    【0009】

    【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を達成するために本発明によるズームカメラは、撮影画面サイズ選択手段と、この撮影画面サイズ選択手段により、ノーマルサイズの撮影画面と該ノーマルサイズより小さい撮影画面とを切換える撮影画面サイズ切換え手段と、この撮影画面サイズ切換え手段により切換えられた撮影画面に応じた光学系を構成する撮影光学系と、を具備するズームカメラにおいて、上記撮影光学系は、通常のズーム領域より広角側の、撮影画面の周辺部の光学的性能が劣化する超広角領域まで移動可能な光学系であって、上記撮影画面サイズ選択手段によって上記超広角領域が選択されたとき、選択された上記超広角領域に上記撮影光学系を移動させるとともに、撮影画面サイズを該超広角領域に応じた、上記ノーマルサイズより小さい撮影画面サイズに切換えることを特徴とする。

    【0010】

    【実施例】まず、本発明の基本的な概念を図1により説明する。

    【0011】図1は、一般的なズームカメラにおいて使用される撮影レンズのイメージサークルを示した線図である。

    【0012】該ズームカメラを用い、通常のノーマルサイズの撮影画面(24mm×36mm)で写真撮影を行うとすると、図中、点AF−点BF−点CF−点DFで示される撮影画面をカバーするイメージサークルφFが必要である。 しかしながら、上記ノーマルサイズより小さい撮影画面である、たとえば、パノラマサイズの撮影画面(たとえば、13mm×36mm)を、同図に示すように、点AP−点BP−点CP−点DPで示される大きさに設定すると、該撮影画面をカバーするイメージサークルは、φPで示されるイメージサークルでよいことになる。 さらに、たとえばハーフサイズの撮影画面(2
    4mm×18mm)を、同図に示すように、点AH−点BH−点CH−点DHで示される大きさに設定すると、
    該撮影画面をカバーするイメージサークルは、φHで示されるイメージサークルでよいことになる。

    【0013】つまり、通常の上記ノーマルサイズの撮影画面より小さいサイズの撮影画面による写真撮影の際には、必ずしも上記イメージサイクルφFを必要としないことを鑑みれば、上記ノーマルサイズの撮影画面で使用される焦点距離範囲を超える領域での写真撮影も可能となる。 すなわち、上記ノーマルサイズの撮影画面での撮影においては、上記焦点距離範囲を越えてしまうと撮影光学系の性能が周辺にて劣化する、たとえば、けられ,
    光量不足,収差等が生じてしまう撮影レンズであっても、上述したパノラマサイズやハーフサイズの撮影画面をカバーするイメージサークルφPあるいはφHを有していれば、上記ノーマルサイズの撮影画面での写真撮影は困難であっても、上記パノラマサイズやハーフサイズの撮影画面での写真撮影は可能となる。

    【0014】本発明は、上述した事象を巧みに利用してなされたものであり、以下、本発明を具体的に実現する実施例を図面を参照して説明する。

    【0015】図2は、本発明の第1実施例を示すズームカメラにおける撮影光学系を示した側面図である。

    【0016】この撮影光学系は、たとえば、焦点距離:
    f=35〜105mm,FNo. 4.5〜6.5の3倍ズームレンズであり、10群12枚のレンズにより構成されている。 また、該撮影光学系のズーミングは3群形式であり、各群は第1レンズ郡Le1が正、第2レンズ群Le2が正、第3レンズ群Le3が負のパワーを有するタイプとなっている。 なお、フォーカシングは上記第2レンズ群Le2により行なわれ、最短撮影距離は、たとえば、0.8mとなっている。

    【0017】図2(a)のWIDEで示す該撮影光学系の状態は、ワイドの無限遠状態(以下、ワイド状態という)であり、図2(b)のTELEで示す該撮影光学系の状態がテレの無限遠状態(以下、テレ状態という)である。 上記各図において、右端の一転鎖線が結像面60
    であり、実際には、フィルムが位置する所である。 上記第2レンズ群前方(第1レンズ群側)に矢印で示された部位は、シャッター部61であり、上記第2レンズ群と一体に移動するセクターを表わしている。 また、図中、
    符号Lw ,Ltは、それぞれ上記ワイド状態,テレ状態での最至近までのフォーカシング繰り出し量を示している。

    【0018】このような撮影光学系の場合、上記第1レンズ群と第2レンズ群との間隔をさらに狭くしていくと、焦点距離はよりワイド側に変化していく。 このときの該撮影光学系の状態を示したのが図2(c)のOVE
    R WIDEである。 この状態を以下、オーバーワイド状態という。

    【0019】次に、本第1実施例のズームカメラの変倍撮影光学系とファインダ光学系および撮影画面切換機構とファインダ視野枠切換機構の概要について説明する。

    【0020】図3は、上記第1実施例のズームカメラの分解斜視図である。

    【0021】本第1実施例はカメラ本体4と、レンズ鏡筒部と、ファインダユニットと、ズームモータユニット10と、撮影画面切換機構部とによって構成されている。 なお、撮影画面の切換えとしては、通常のノーマルサイズ(以下、Nサイズという)の撮影画面での撮影(以下N撮影と称する)モード時の撮影画面から、ハーフサイズの撮影画面、あるいは、パノラマサイズ(以下Pサイズという)の撮影画面(たとえば、13mm×3
    6mm)での撮影(以下P撮影と称する)モード時の撮影画面への切換えがあるが、本第1実施例の場合、N撮影時のノーマルサイズの撮影画面からP撮影時のパノラマサイズの撮影画面への切換えを行うものとして説明する。

    【0022】ズームモータユニット10は、カメラ本体4に支持されるものであって、ズームモータ10aとギヤー列10bで構成され、カム環6を駆動するものである。

    【0023】レンズ鏡筒部は、固定枠5と、撮影光学系の変倍駆動機構を構成するものであって固定枠5に回転自在に支持されるカム環6と、図示されない撮影レンズ、および、カム環6の回転位相を検出するエンコーダによって構成されている。 上記カム環6の外周に第1,
    第2領域を有するファインダカム7がピン6a,6bに案内されて周方向に回動自在に配設されている。 また、
    カム環6には上記ギヤー列10bに噛合するギヤー9が固着されている。 更に、カム環6の外周端部には後述するPリング3を操作する当接面6c,6dが設けられている。 なお、ファインダカム7は、カム環6に対して、
    N撮影とP撮影モードに対応する2つの相対位置に、後述する相対位置保持機構を介して保持される。 その相対位置の切り換えは本体4のストッパ4i,4kに該カム7の端面7d,7eを付き当てて保持位置をずらして行う。 カム環6の外周には接片26が摺接するエンコーダパターンのフレキシブル基板25が配設されている。

    【0024】ファインダユニットは、ファインダ本体8
    と、本体8に支持されるガイド軸29と、該軸29に摺動自在に支持されるファインダレンズ用のF枠11,1
    2と、該枠11,12に保持されるファインダ変倍レンズ11b,12bと、視野枠切換機構を構成する視野マスク操作用の切換レバー13と、該枠11,12に互いに懸架されるF枠ばね14と、図示しないポロプリズム、視野マスク、接眼レンズ等によって構成されている。 そして、上記ファインダ本体8はカメラ本体4に取り付けられる。

    【0025】撮影画面切換機構部は、カメラ本体4の標準マスク開口部4dの前面部に配設されており、撮影画面切り換え用の可動のマスクA1,マスクB2と、該マスクを操作するPリング3とで構成される。 なお、マスクA1,マスクB2はそのガイドピン1b,2bが本体4の直進案内溝4cに案内されてそれぞれの画面切り換え位置に移動可能とする。

    【0026】そして、Pリング3は、撮影画面切り換え時に、ズームモータ10aを駆動源として、カム環6の当接面6c,6dによって操作腕3fを押圧して所定の位置まで回動する。 そして、その回動により、その内周に設けられる切り欠き溝3a,3bに嵌合するマスクA
    1,マスクB2の駆動ピン1a,2aを介して上記マスクA. Bをそれぞれの画面サイズを与える位置に移動させる。

    【0027】このように構成された上記第1実施例のズームカメラの動作について説明すると、まず、カメラのズーム動作は、ズーム制御信号に基づいてズームモータ10aによりカム環6が回動され、ズーミング動作が実施される。 また、そのズーム動作に基づいてファインダユニットのF枠11,12は、ファインダカム7によって軸方向に駆動され、ファインダ像のズーミングを行う。

    【0028】そして、撮影画面の切り換えは、上記ズームモータ10aでカム環6を介してPリング3を回動することによって行うが、N撮影モード切り換え時にはP
    リング3を反時計回り(以下CCWと称する)に回動させて、マスクA1,マスクB2を上下に開きNサイズに対応した結像部開口とする。 P撮影モード切り換え時にはPリング3を時計回り(以下CWと称する)に回動させて、マスクA1,マスクB2を互いに接近するように移動し、Pサイズに対応した結像部開口とする。 その切り換え動作に連動して駆動腕3gは、上記ファインダユニットの視野マスクの切換レバー13の操作腕13aを押圧し、ファインダ視野枠切換機構を操作して上記撮影画面サイズに対応したファインダ視野枠を与える。

    【0029】更に、上記撮影画面の切り換えに応じてカム環6とファインダカム7の相対位置も切り換えられる。 即ち、カム環6をCCW、CW方向に回動させると、ストッパ4i,4kにファインダカム7が当接し、
    更に回動させるとカム環6とファインダカム7の相対位置は変化する。 従って、ファインダユニットのF枠1
    1.12のカムピン11a,12aが、ファインダカム7のカム面7a,7bに摺接する領域が画面の切り換えに応じて相違することになる。 そして、その領域は、N
    撮影時には第1領域、また、P撮影時には第2領域とする。 但し、第1および第2領域はカム面7a,7b上で連続して形成される。

    【0030】以上のように本第1実施例においては、N
    撮影とP撮影での撮影画面サイズの切り換えに応じてファインダ視野枠サイズを切り換えると同時にファインダの変倍率の値も変更され、特にP撮影時に倍率を上げてファインダが見辛くなることを防止することができる。
    例えば、図8に示されるようにP撮影時でのファインダ視野枠は従来のように視野枠Fp1ではなくFp2となる。

    【0031】さて、上記図2(a)〜図2(c)が本第1実施例の撮影光学系を示すことは述べたが、次に、上記図3には不図示の内部構成について簡単に説明する。

    【0032】図12が概念図であり、固定枠5の外周に回動自在なカム環6が配設されている。 固定枠5には直進溝5aが設けられており、カム環6のカム溝とにより1群枠51,2群枠52,3群枠53をそれぞれ支持している。 尚、カム溝、直進溝は、円周方向にほぼ等分な3ヵ所に設けられている。

    【0033】図11はカム環6のカム部展開図を示し、
    ワイド状態のときは、各群のピンが図中の実線位置に存在する。 カム環6は図中の矢印方向に回動され、回動範囲θ1 により、ワイド状態からテレ状態までのズームを可能としている。 該カム環には通常の回動範囲の延長線上にオーバーワイド位置が設けられており、ワイド端カラーθ2 の回動により、オーバーワイド光学系を形成する。

    【0034】以上鏡枠内部を司るモーターやセクター類とフォーカシング機構を司るモーターや繰り出し機構が含まれている。 また、光学系のワイド状態とはf=35
    mm,テレ状態とはf=105mmであるが、オーバーワイド状態は、f=28mmに設定されている。

    【0035】図9は、ファインダ光学系の概念図であり、第2群,第3群を変倍レンズ群とする実像式ファインダである。 図中、A,Bは、それぞれ最大倍率と最小倍率の時の該ファインダ光学系の状態を表しており、最小倍率は0.40,最大は1.56倍である。 但し、画面切換に応じ、その変倍率中の使用範囲を限定する構成となっている。 ノーマルモードでは35〜105mmで使用するため0.40〜1.20を、パノラマモードでは0.42〜1.56倍を使用するものである。 これにより、パノラマ撮影時には、上述した図8に示したFP2
    の視野を得るわけである。

    【0036】次に、上記ファインダユニットの光学系の構成について図10に基づいて説明を行う。 このファインダユニットは、主にファインダ光学系レンズと、ポロプリズム15と、視野枠切換機構である視野マスク16
    および切換レバー13とで構成されている。

    【0037】図10に示されるように、4つの反射面を持つポロプリズム15を左右2体に分離し、その中間にファインダ結像系の結像面を位置させる。 ファインダの視野マスク16は2枚で構成され、長穴部16aがポロプリズム15の突起15aに係合し、摺動自在に保持されている。 また、視野切換レバー13はファインダ本体8(図3参照)に回動可能に保持されており、視野バネ17によりCCW方向に付勢されている。 前記図3に示すPリング3がP撮影切り換え動作によりCW方向に回動すると、Pリング3の腕部3gが視野切換レバ13の腕部13aを押圧し、視野バネ17に抗して視野切換レバー13をCW方向に回転させる。 このとき視野枠切換レバー13のU溝13bは視野マスク16の突起16b
    と係合しているので視野マスク16は長穴16aの長手方向に移動し、視野枠サイズの切り換えが行われる。

    【0038】次に、本第1実施例の画面切換機構について、図4〜図7にて詳説する。

    【0039】図4は、上記図3のリング部を詳細に示すものであり、他の構成はすべて図3に示したものと同等である。 また、図4における断面AA′を図5に、図7
    における断面BB′を図6に示している。 ここで図4はノーマルモード時の被写体側から見た状態を、図7はパノラマモード時の状態をそれぞれ表わしている。

    【0040】上記の画面切換機構部は、カメラ本体4のマスク部4dの表面4fと、固定枠5の端面5a間に配設されている。 そして、上記切換機構は、P撮影時の実撮影画面サイズを決定するマスクA1,マスクB2,マスク位置を切り換えるPリング33、N撮影時の実画面のNサイズを与える本体4の開口部4dとで構成される。 Pリング33とマスクA1とマスクB2とは、固定枠5の端面5aと本体4のPリング受け面4eとにより軸方向は規制される。 そして、Pリング33は外周受け部4aによって回動可能に保持される。 また、Pリング33の回転駆動はその操作腕33fをカム環6の当接部6cあるいは6dにより押圧することによって行われる。

    【0041】また、マスクA1、マスクB2は移動時のガイド用のピン1b,2bを持ち、直進ガイド溝4cに嵌合している。 それらのマスクに設けられた駆動用ピン1a,2aは、Pリング33の切欠溝33a,33bに嵌合している。 更に、Pリング33は当接33e,33
    dを有し、その当接面に本体4のストッパ4bが当接して、N撮影位置、P撮影位置が決定される。 そして、P
    リング33のクリック突起33cが、本体4のクリック溝4g、または、4hに嵌入しクリック保持を有して位置決めされる。

    【0042】また、上記Pリング33の外周付近には、
    N撮影位置ではオフ,P撮影位置ではオンとなる画面サイズ検知用のリーフスイッチ(図示せず)が設けられている。

    【0043】次に、上記画面切換機構の動作について説明する。

    【0044】図4のN撮影モード状態では、マスクA1
    とマスクB2は互いに離間しており、本体4のマスク開口部4dの範囲外に位置する状態であるので、その開口部4dにより実画面のNサイズ(ノーマルサイズ)が決まることになる。 また、その状態ではPリングの当接面33dがストッパー4bに当接しており、クリック突起33cがクリック溝4gに嵌入している。 この位置からカム環6の当接部6dを操作腕33fに当接させてPリングをCW方向に回転させると、Pリング33の切り欠き溝33a,33bによりマスクA1,B2のピン1
    a,2aを駆動し、マスクA1,B2は本体4のガイド溝4cに沿って下方向にあるいは上方向に移動する。 さらに、回転させると、当接面33eがストッパー4bに当接し、図8に示されるP撮影モード位置にPリング3
    3が位置しクリック突起33cがクリック溝4hに嵌入する。 この状態において、マスクA1,B2は互いに接近した状態となり、それぞれの端面1d,2dによりP
    サイズ(パノラマサイズ)の実画面サイズのエリアを形成する。

    【0045】なお、再びN撮影モード状態に戻すには、
    Pリング33の操作腕33fをカム環6の当接部6cによりCCW方向に押圧して回動させ、図6の状態に戻すことができる。 また、本実施例においては、Pリング3
    3の中央の開口部33hの形状は本体開口部4dより小さくない必要最小限の寸法を有しており、不要光をできる限り遮光するようにしている。

    【0046】次に、本第1実施例のズームカメラのズーミングおよび画面切り換え動作に連動するファインダ光学系の変倍機構について説明する。

    【0047】図13,図14はN撮影モードにおけるワイド状態でのファインダカム7とカム環6部の縦断面図、および、その展開図を示す。 また、図15,図16
    はP撮影モードにおけるテレ状態での縦断面図、および、その展開図を示す。 回動可能なファインダカム7はカム環6の外周に後述する相対位置保持機構を介して2
    つの位置のいずれかに保持されて配設されている。 その保持状態のもとにカム環6のズーミングの回転範囲θについてファインダカム7とカム環6は一体となって回動する。 なお、図13,図11において、カム環6の回動角θ1はガイドピン6aで示されるワイド位置θA からテレ位置θB の範囲で示される角度である。

    【0048】そして、図13,図14に示されるようにN撮影モードにおいては、ファインダのF枠11のカムピン11aとF枠12のカムピン12aはF枠バネ14
    (図3参照)の付勢力により、それぞれファインダカム7のカム面7aと7bに当接している。 なお、ピン位置11a(W/N),12a(W/N)は、N撮影時のワイド状態のピン位置を示している。 そして、ズーム操作でカム環6がテレ位置まで回動すると、 F枠11,1
    2のカムピン11a,12aはファインダカム7のカム面7a,7bに当接しながら摺動し、ピン位置11a
    (T/N),12a(T/N)に到達する。 ピン11
    a,12a(W/N)位置から(T/N)位置の範囲が、N撮影時に使用されるファインダカム7の第1領域RN であり、ファインダ倍率としては0.40倍〜1.
    20倍となっている。

    【0049】図13のN撮影モードから図15のP撮影モードに切り換えるためには図10のカム環6をワイド端を超えてP撮影モードへの切り換え回動位置θC (ピン6a位置)までの角度θzだけ回動する。 このとき、
    ファインダカムの端面7eがカメラ本体のストッパ4h
    に当接し、さらに、押圧するのでファインダカム7は前記相対位置保持機構の保持力に抗してピン6aに対して略角度θzだけ回動移動させられ、P撮影モード状態の相対位置に位置決めされる。 但し、この状態はワイド状態である。

    【0050】図15,図16はP撮影のテレ状態を示しているが、この状態からカム環6がワイド側へ回動すると、F枠1,2のカムピンは11a(T/P),12a
    (T/P)位置から11a(W/P),12a(W/
    P)位置までカム面7a,7bに当接しながら移動する。 この範囲がP撮影でズームの可能なファインダカム7の第2領域Rp である。 ファインダ倍率としては0.
    52倍〜1.56倍となる。 また、P撮影時には、さらに回動することにより倍率0.42倍のオーバーワイド状態に移行することも可能である。 そして、図14で明確な通り、ファインダカム7の第2領域Rp は第1領域RN を延長する形状で形成されている。

    【0051】なお、再びN撮影状態に戻すためには図1
    5に示すようにカム環6をテレ端を超えて、N撮影切り換え角θR だけ、即ち、ピン6aの位置に対して回動位置θD まで回動させる。 この動作によりファインダカム7の端面7dが本体のストッパ4iに当接し、更に、ファインダカム7はカム環6に対して相対的にCW方向に回動し、N撮影状態の相対位置に位置するようになる。
    但し、そのときの位置はテレ位置であって、図13に示される状態はワイド位置までカム環6を駆動した状態を示している。

    【0052】このように本第1実施例のカメラのファインダは、撮影画面サイズの切換えに連動してカムの使用領域を変化させるため、これによって見易いファインダとすることができるのである。

    【0053】次に、前述のカム環6とファインダカム7
    との相対位置保持機構について詳細に説明する。

    【0054】本第1実施例のものの上記保持機構はクリックストップ機構を用いたものであって、図13,図1
    5に示されるようにファインダカム7にはクリック溝7
    g,7fが形成され、また、カム環6にはクリックバネ30を保持するるための凹部6eが形成されている。 更に、クリックバネ30にはクリック溝7g,7fに落ち込むための凸状突起30aが形成されている。 なお、図示されていないがファインダカム7は、カム環6の外周上を摺動可能とするように半径方向の規制はなされており、ガイドピン6a,6bに沿って周方向に回動することを可能にする。

    【0055】図13においては、クリックバネ30の突起30aはクリック溝7gに落ち込んでいるため、この状態でカム環6とファインダカム7は一体的に回動できる。 そして、ガイドピン6aに注目すると角度θ1の範囲でピン6aを移動すればN撮影状態におけるワイドとテレ状態を設定できることがわかる。 図の状態からCW
    方向にカム環6を角度θzを回動させるとファインダカム7の端面7eは本体ストッパ4kに当接した後、更に、回動して突起30aがクリック溝7fに落ち込み、
    その嵌入位置が切り換えられる。 この切り換え動作によりカム環6とファインダカム7との相対位置関係はP撮影用のカム設定状態となり、その後、カム環6のガイドピン6aの位置をθC からθA に戻すとP撮影時のワイド状態に設定される。

    【0056】なお、上記カム環6をそのままθcに保持しておけばオーバーワイド状態での撮影が可能となる。

    【0057】同様に、図15のP撮影のテレ状態において、カム環6をCCW方向に角度θR 回動させると、カム7の端面7dは本体ストッパ4iに当接し、更にカム環6が回動するので、ファインダカム7はカム環6に対し相対的に回動し、バネ30の突起30aはクリック溝7fから溝7gに切り換って落ち込み、カム環6とファインダカム7との相対位置関係はN撮影モード用のカム設定状態となる。 その後、上記カム環6を逆方向にθR
    程回動させればN撮影のテレ状態となるわけである。

    【0058】次に、本実施例の主要部の構成を電気的な構成として表した場合について、図17に示すブロック構成図を参照して説明する。

    【0059】本実施例のズームカメラは、基本的には既知の全自動カメラであり、カメラ全体の駆動制御を行う演算制御部101(以下、CPU101という)と、該ズームカメラの外部に設けられたレリーズ釦(図示せず)の押圧に連動してオンするレリーズスイッチ102
    と、同じく、該カメラの外部に設けられ、パノラマモード(ワイド状態〜テレ状態の範囲)を選定するパノラマ切換スイッチ103と、同じく、該カメラの外部に設けられ、オーバーワイド状態を指定するオーバーワイド切換スイッチ104と、図示しないボタンやレバーにより構成されたスイッチであって、操作信号を上記CPU1
    01に送信することでズーム駆動機構109を制御するズームスイッチ105と、被写体に対し、測距,測光を行い必要なデータを測定して該CPU101に伝達する測距部106,測光部107と、上記ズーム駆動機構1
    09のモニターを行い、該駆動機構109の情報を上記CPU101に伝達するズームエンコーダ108と、撮影画面サイズを検知する画面サイズ検知手段110と、
    CPU101に制御され動作する露光系111および合焦系112とが、それぞれ上記CPU101に接続されて主要部が構成されている。

    【0060】なお、本第1実施例の場合、撮影画面サイズの切換えはカム環動力によることは前述したとおりだが、上記パノラマ切換スイッチ103やオーバーワイド切換スイッチ104の入力によっても上記ズーム駆動機構109が制御されるようになっている。

    【0061】このような構成を有する本実施例のズームカメラにおける、撮影画面サイズの切換えの動作を上記CPU101の動作として図18に示すフローチャートにより説明する。

    【0062】まず、CPU101は、上記オーバーワイド切換えスイッチ(以下、O.W.スイッチという)1
    04の設定状態を確認し(ステップS1)、該O. W.
    スイッチ104がオンされている場合にはステップS4
    にジャンプし、現状ズーム位置がオーバーワイド状態(O.W.)の位置にない場合には、カム環を回動し、
    オーバーワイド位置にて停止する(ステップS5)。 上記ステップS4において、既にそれ以前にオーバーワイド状態に設定されている場合には、何ら駆動する必要はないためリターンする。

    【0063】また、上記ステップS1において上記O.
    W. スイッチ104がオフであるなら、現状ズーム位置を確認し(ステップS2)、オーバーワイド状態に設定されているときはカム環をワイド位置(W位置)まで回動させた(ステップS6)後ステップS3に移る。 また、上記ステップS2においてオーバーワイド状態に設定されていなければ、上記パノラマ切換スイッチ(以下、Pスイッチという)103の設定状態を確認し(ステップS2)、該Pスイッチ103がオフされている、
    すなわちノーマルモード(以下、Nモードという)に設定されているならば、ステップS7にて現状のマスク状態がパノラマモード(以下、Pモードという)であるか否かを確認する。 このステップS7において、現状のマスク状態と上記Pスイッチ103の状態が一致、すなわち、この場合、PモードでなくNモードであるならばそのままリターンに移行できる。 しかし、モード設定が現状と異なる場合、すなわち、この場合、Pモードであるならば、以下の動作が必要となる。

    【0064】まず、ステップS8はPモードは解除されているが、マスク状態がパノラマ状態にある時に上記ステップS7から移行するものであり、マスク状態をパノラマから解除する必要が生じている。 しかしながら、一般的使用状態を考えた場合、ある焦点距離で、モードを変更するということは、その焦点距離での撮影を所望している場合が多い。 よって本第1実施例では、マスク切換え後再び、モード変更時のズーム状態に復帰し得るよう構成されている。 すなわち、上記ステップS8では現状のズーム位置をメモリーする。 次いでステップS9により、既述した機構のもとカム環をリセット位置まで回動し停止させる。 この状態で、マスク状態の切換えおよびファインダーの視野の切換えは完全に終了している。
    そして、ステップS10によりカム環を逆転し、上記ステップS8によりメモリーしたズーム位置へ復帰させる。 これにより、撮影者はモード変更前の焦点状態で、
    撮影を行なうことが可能となる。

    【0065】上記ステップS3において上記Pスイッチ103がオンされている場合、すなわちPモードに設定されているならば、ステップS11にて現状のマスク状態がNモードであるか否かを確認する。 このステップS
    11において、現状のマスク状態と上記Pスイッチ10
    3の状態が一致、すなわち、この場合、NモードでなくPモードであるならばそのままリターンに移行できる。
    しかし、モード設定が現状と異なる場合、すなわち、この場合、Nモードであるならば、上述した場合同様以下の動作が必要となる。

    【0066】上記ステップS8〜ステップS10はパノラマからノーマルへの変更の場合について述べたが、その逆も考え方は同等であり、上記ステップS11においてNモードである場合についても、ステップS12〜ステップS14によりメモリー,O. W. 位置でのマスク状態およびファインダーの切換えメモリー位置までのカム環復帰が順次行なわれる。

    【0067】以上説明したように本第1実施例を用いれば、通常の撮影範囲よりもより広角の写真をパノラマ撮影時に得ることが可能でありながら、そのために撮影光学系を大型化する必要がなく、またその切換えはモード切換えのみで自動的に行なえるというズームカメラを得ることが可能である。

    【0068】なお、上記第1実施例における、上記図2
    に示したような撮影光学系においては、第1レンズ群,
    第2レンズ群の間隔を狭くしていくことでオーバーワイド光学系を構成することを述べたが、より広角化を実現しようとした場合、撮影光学系によっては、第2レンズ群のフォーカシング繰り出し量が確保できなくなる場合が考えられるが、一般の撮影シーンを考えた場合、広角パノラマ撮影を撮影者が所望するシーンとしては、風景や多数の人物等が大部分であり、広角パノラマ撮影時には、撮影距離は比較的遠距離側となっているので、本第1実施例の如く、オーバーワイド時には図2(a),図2(b)に示した撮影光学系の状態のように0.8mの最短撮影距離を有さなくても、大きな障害とはならないことが多い。

    【0069】一般に、本第1実施例の撮影光学系を使用した場合、近距離に焦点を合わせると、第1レンズ群と第2レンズ群との間が狭くなり、レンズ同士が干渉する可能性が高くなる。 このことを考慮するとオーバーワイドの撮影範囲を3m〜∞に設定しても良い。

    【0070】さらに、3m〜∞に設定したが、より近距離側、たとえば3m以下も撮影したいというニーズがあるときには、広角レンズでは、絞り込むことにより被写界深度が大きくなることを利用して、開放FNO. を規制してもよい。 これは、広角パノラマ撮影時は、比較的明るい野外での撮影が多いためである。 これにより、撮影レンズの繰り出し量が確保できなくとも近距離でのオーバーワイド状態が可能となる。

    【0071】この撮影範囲と開放FNO. との関係を以下の表1に示す。

    【0072】

    【表1】

    次に、本発明の第2実施例について説明する。

    【0073】第3の実施例では、後述のように、ある焦点距離よりも広角側では、利用しない範囲の性能がいかに劣化しても問題ないように、ズーム範囲の一部分をパノラマ専用の領域とするタイプを示す。

    【0074】上記第1実施例ではf=35〜105mm
    を通常撮影範囲とする撮影レンズに対し、f=28mm
    のオーバーワイド位置を一点のみ使用する機構を示したが、撮影者にとっては28mm〜35mmまでの途中範囲でも撮影が可能となった法がより有用であることは言うまでもない。 よって、パノラマ撮影時には周辺光束部を利用しないことを活用すれば、たとえばf=35mm
    以下の範囲はパノラマモードの時のみ使用可能な領域とすることにより、第1実施例の撮影光学系ほど小型化はできないものの、通常域をf=28〜105mmとする撮影光学系よりは、はるかに小型な撮影光学系を得ることが可能である。

    【0075】図19は、上記第2実施例のズームカメラにおけるカム環の展開図である。 なお、不図示の撮影光学系は上記第1実施例同様、3群構成であり、また枠の概略構成パノラママスク部の切換機構ファインダー部の切換機構等はすべて既述の実施例と同等である。

    【0076】ここで、カム環306とは図11におけるカム環6とほぼ同等な機能を有するものである。 カム環306には1〜3群のレンズ枠をそれぞれ移動させるカムが、1群用として306f,2群用として306g,
    3群用として306hとして設けられている。 該カム環は、不図示の駆動系により、図中の上下方向に移動される訳であるが、その領域は以下のように分類される。

    【0077】まず、通常撮影域がθ1 に相当し、画面サイズはノーマルでもパノラマでも利用可能な領域である。 このθ1 に連続に設けられているθ2 がパノラマ専用の範囲であり、ここではf=28〜35mmの領域である。 上記第1実施例では、θ2 の終端に相当するオーバーワイド端ではマスクの切換動作も完了していた訳でもあるが、本実施例ではθ2 範囲をすべて撮影に使用するため、パノラママスクのセット用の領域θS とマスクのリセット用の領域:θR が設けられている。

    【0078】図19において、特に説明のない306
    d,306cは上記第1実施例同様、例えば図3におけるPリング3の3f部を回動するために設けられている。

    【0079】図20には、本第2実施例のブロック構成図を示す。

    【0080】本実施例では後述するように、ズームスイッチの操作により、マスク切換も可能となっているため、上記第1実施例のようにパノラマ切換スイッチや、
    オーバーワイド切換スイッチを設けることなく所望の操作を行なうことが可能である。 具体的には、本ズームスイッチはワイド端やテレ端にて、所定の時間スイッチをオンしつづけることによりマスク切換領域への移動が可能となるように構成されている。

    【0081】次に、本第2実施例の動作を図21に示すフローチャートにより説明する。

    【0082】なお、図中、down方向とは焦点距離の短くなる方向への移動を意味し、UP方向とは焦点距離の長くなる方向への移動を意味している。

    【0083】まず、通常撮影域からズームdown方向(Zdown方向)にスイッチがオンされたと仮定するとステップS101からステップS102へ移行し、図20における、ズーム駆動機構209がカム環を回動する。 Down側に回動中はワイドもしくはオーバーワイド位置にカム環がこない限り、スイッチがオンされている間はステップS101,ステップS102,ステップS103,ステップS121,ステップS101のループにより駆動が継続される。 カム環がワイド位置まで駆動されると、ステップS103,ステップS104により、カム環はすみやかに停止する。 そして、ステップS
    105には現在のマスクサイズを判定する。 これにより、ノーマルマスクの場合にはステップS106以降へ、また、パノラママスクの場合にはステップS101
    に戻り、パノラマ専用範囲へのズーミングが可能となる。 ノーマルモードと判定され、ステップS106に移行した場合にはタイマーがスタートする。 具体的には、
    本機は4秒のタイマーを有しており、すなわち、約4秒間、ワイド端でズームダウンスイッチをオンされ続けた時マスク切換が行なわれる。

    【0084】ステップS106にてタイマーがスタートするが、ステップS107はスイッチが継続しているかの判定で有り、ステップS108は規程値に達するまでループさせるためのものである。 オン時間がリミッター値に達すると、ステップS109によりカム環は図19
    におけるθ2 ,θ3 の回動角を移動し停止する。 これにより、マスクのパノラマ切換、ファインダーの視野切換が完了したこととなる。

    【0085】しかし、このマスクセット位置は、撮影はできない領域である。 よって、ステップS110により、マスクセット後はすみやかにカム環を逆転させ、カムをオーバーワイド位置で停止させ、撮影可能とする。

    【0086】この状態では、パノラマ専用域および通常使用域で、任意にズーミング撮影が可能な訳である。

    【0087】次いで、ズームアップスイッチがオンされ続けた場合について説明する。

    【0088】ステップS101,ステップS111,ステップS112によりカム環はUP方向へ回動していくステップS113にてテレした端が判定されると、カム環はステップS114によりすみやかに停止する。

    【0089】ステップS115では、現在のマスクの状態を判定する。 すなわち、UP側の回動は図19においてθR 範囲にて、マスクをリセットする動作を有する訳であるからステップS115において、Pスイッチがオフすなわち、ノーマルマスクであればステップS116
    以降の動作は不要である。 パノラマモードである場合には、ステップS116によりタイマーがスタートする。
    ここでのタイマーも本実施例では上記ステップS106
    同様4秒のタイマーである。

    【0090】ステップS117にて、スイッチの継続を確認し、ステップS118にて規程時間の判定が行なわれると、カム環はステップS119により図19におけるマスクリセット位置まで回動され停止する。 この状態で、マスク、およびファインダー系は、パノラマ状態からノーマル状態に完全に復帰したことになる。 このリセット位置は、光学的には撮影不可な領域なため、ステップS120にて、カム環はテレ端まで逆方向に回動し、
    一連のフローは終了する。

    【0091】このように本第2実施例では、ワイド端やテレ端にて所定の時間ズームスイッチをオンし続けることにより、パノラマとノーマルの画面切換を可能とし、
    かつワイドからオーバーワイドの範囲も通常の撮影範囲に対して、パノラマモードの時のみ、連続的に使用可能としたため、極めて利用範囲の広いカメラを提供することが可能となる。

    【0092】以上、上記第1実施例および第2実施例に関しては、3群タイプのズームレンズについて説明してきたが、レンズタイプはこれに限定されたものではなく、3群以外のズームタイプや2焦点レンズにおいても応用可能である。 また、フォーカス群もインナーフォーカスタイプに限定されたものではない。 さらに、レンズシャッター方式ではなく、一眼レフレックス方式の場合であっても、同様な効果を得ることが可能である。

    【0093】

    【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通常のズーミング範囲のワイド端よりも広角側にも対応する撮影光学系を設け、この撮影光学系の光学的性能確保の範囲を、使用するマスク範囲に限定することを可能とすることで、小型でありながら、通常のズーミング範囲におけるワイド端より広角側での写真撮影を、光学的性能を損なうことなく実行可能なズームカメラを提供することが可能となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明のズームカメラの基本的な概念を示した線図。

    【図2】本発明の第1実施例を示すズームカメラにおける撮影光学系を示した側面図。

    【図3】上記第1実施例のズームカメラの主要部の分解斜視図。

    【図4】上記第1実施例における画面切換機構のリング部を、ノーマルモード時の被写体側から見た状態を示した拡大正面図。

    【図5】上記図4における断面AA′を示した側断面図。

    【図6】下記図7における断面BB′を示した側断面図。

    【図7】上記第1実施例における画面切換機構のリング部を、パノラマモード時の被写体側から見た状態を示した拡大正面図。

    【図8】上記第1実施例におけるファインダ視野枠を示す正面図。

    【図9】上記第1実施例におけるファインダ光学系の概念を示す側面図。

    【図10】上記第1実施例におけるファインダユニットの光学系の構成を示す分解斜視図。

    【図11】上記第1実施例におけるカム環のカム部展開図。

    【図12】上記第1実施例の撮影光学系の主要部を示す側断面図。

    【図13】上記第1実施例における、N撮影モードにおけるワイド状態でのファインダカムとカム環とを示した縦断面図。

    【図14】上記第1実施例における、N撮影モードにおけるワイド状態でのファインダカムとカム環とを示した展開図。

    【図15】上記第1実施例における、P撮影モードにおけるテレ状態でのファインダカムとカム環とを示した縦断面図。

    【図16】上記第1実施例における、P撮影モードにおけるテレ状態でのファインダカムとカム環とを示した展開図。

    【図17】上記第1実施例の主要部を電気的な構成として表したブロック構成図。

    【図18】上記第1実施例のズームカメラにおける、撮影画面サイズの切換えの動作を示したフローチャート。

    【図19】本発明の第2実施例におけるカム環のカム部展開図。

    【図20】上記第2実施例の主要部を電気的な構成として表したブロック構成図。

    【図21】上記第2実施例のズームカメラにおける、撮影画面サイズの切換えの動作を示したフローチャート。

    【符号の説明】

    1,2…マスク 3、33…Pリング(画面切換機構) 4…カメラ本体 5…固定枠 6…カム環(変倍駆動機構) 7…ファインダカム 8…ファインダ本体 10…ズームモータユニット 101…CPU 102…レリーズスイッチ 103…パノラマ切換えスイッチ 104…オーバーワイド切換えスイッチ 105…ズームスイッチ 106…測距部 107…測光部 108…ズームエンコーダ 109…ズーム駆動機構 110…画面サイズ検知手段 111…露光系 112…合焦系 φF…ノーマルサイズのイメージサークル φP…パノラマサイズのイメージサークル φH…ハーフサイズのイメージサークル

    【手続補正書】

    【提出日】平成4年10月30日

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0002

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0002】

    【従来の技術】近年、カメラの機能は多様化されており、その1つとして撮影画面サイズの切換えがある。 特に、けられ,光量不足,収差等の問題がない通常のノーマルサイズの撮影画面サイズ(24mm×36mm)を有するカメラにおける、パノラマサイズの撮影画面と上記ノーマルサイズの撮影画面との切換え手段は種々提案されており、パノラマ時にアダプターを装着するものや、手動にて切換えができるタイプのものが知られている。 これらの撮影画面サイズの切換え時には、ファインダーも切換えることにより撮影範囲を認識できるように構成されている。

    【手続補正2】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0013

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0013】つまり、通常の上記ノーマルサイズの撮影画面より小さいサイズの撮影画面による写真撮影の際には、必ずしも上記イメージサークル φFを必要としないことを鑑みれば、上記ノーマルサイズの撮影画面で使用される焦点距離範囲を超える領域での写真撮影も可能となる。 すなわち、上記ノーマルサイズの撮影画面での撮影においては、上記焦点距離範囲を越えてしまうと撮影光学系の性能が周辺にて劣化する、たとえば、けられ,
    光量不足,収差等が生じてしまう撮影レンズであっても、上述したパノラマサイズやハーフサイズの撮影画面をカバーするイメージサークルφPあるいはφHを有していれば、上記ノーマルサイズの撮影画面での写真撮影は困難であっても、上記パノラマサイズやハーフサイズの撮影画面での写真撮影は可能となる。

    【手続補正3】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0016

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0016】この撮影光学系は、たとえば、焦点距離:
    f=35〜105mm,FNo. 4.5〜6.5の3倍ズームレンズであり、10群12枚のレンズにより構成されている。 また、該撮影光学系のズーミングは3群形式であり、各群は第1レンズ Le1が正、第2レンズ群Le2が正、第3レンズ群Le3が負のパワーを有するタイプとなっている。 なお、フォーカシングは上記第2レンズ群Le2により行なわれ、最短撮影距離は、たとえば、0.8mとなっている。

    【手続補正4】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0017

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0017】図2(a)のWIDEで示す該撮影光学系の状態は、ワイドの無限遠状態(以下、ワイド状態という)であり、図2(b)のTELEで示す該撮影光学系の状態がテレの無限遠状態(以下、テレ状態という)である。 上記各図において、右端の一点鎖線が結像面60
    であり、実際には、フィルムが位置する所である。 上記第2レンズ群前方(第1レンズ群側)に矢印で示された部位は、シャッター部61であり、上記第2レンズ群と一体に移動するセクターを表わしている。 また、図中、
    符号Lw ,Ltは、それぞれ上記ワイド状態,テレ状態での最至近までのフォーカシング繰り出し量を示している。

    【手続補正5】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0033

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0033】図11はカム環6のカム部展開図を示し、
    ワイド状態のときは、各群のピンが図中の実線位置に存在する。 カム環6は図中の矢印方向に回動され、回動範囲θ1 により、ワイド状態からテレ状態までのズームを可能としている。 該カム環には通常の回動範囲の延長線上にオーバーワイド位置が設けられており、ワイド端
    θ2 の回動により、オーバーワイド光学系を形成する。

    【手続補正6】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0034

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0034】以上鏡枠内部を概念的に説明したが、2群
    枠内にはシャッタ機構を司るモータやセクター類とフォーカシング機構を司るモーターや繰り出し機構が含まれている。 また、光学系のワイド状態とはf=35mm,
    テレ状態とはf=105mmであるが、オーバーワイド状態は、f=28mmに設定されている。

    【手続補正7】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0049

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0049】図13のN撮影モードから図15のP撮影モードに切り換えるためには図10のカム環6をワイド端を超えてP撮影モードへの切り換え回動位置θC (ピン6a位置)までの角度θ2だけ回動する。 このとき、
    ファインダカムの端面7eがカメラ本体のストッパ4h
    に当接し、さらに、押圧するのでファインダカム7は前記相対位置保持機構の保持力に抗してピン6aに対して略角度θ2だけ回動移動させられ、P撮影モード状態の相対位置に位置決めされる。 但し、この状態はワイド状態である。

    【手続補正8】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0055

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0055】図13においては、クリックバネ30の突起30aはクリック溝7gに落ち込んでいるため、この状態でカム環6とファインダカム7は一体的に回動できる。 そして、ガイドピン6aに注目すると角度θ1の範囲でピン6aを移動すればN撮影状態におけるワイドとテレ状態を設定できることがわかる。 図の状態からCW
    方向にカム環6を角度θ2を回動させるとファインダカム7の端面7eは本体ストッパ4kに当接した後、更に、回動して突起30aがクリック溝7fに落ち込み、
    その嵌入位置が切り換えられる。 この切り換え動作によりカム環6とファインダカム7との相対位置関係はP撮影用のカム設定状態となり、その後、カム環6のガイドピン6aの位置をθC からθA に戻すとP撮影時のワイド状態に設定される。

    【手続補正9】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0073

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0073】 この第2の実施例では、後述のように、ある焦点距離よりも広角側では、利用しない範囲の性能がいかに劣化しても問題ないように、ズーム範囲の一部分をパノラマ専用の領域とするタイプを示す。

    【手続補正10】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0088

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0088】ステップS101,ステップS111,ステップS112によりカム環はUP方向へ回動していくステップS113にてテレ端が判定されると、カム環はステップS114によりすみやかに停止する。

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