Display device

阅读:647发布:2020-09-16

专利汇可以提供Display device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To prevent the deterioration of a yield on a color filter forming process and to display a video with good color reproducibility and high contrast by providing a color filter for wavelength-selectively transmitting only monochromatic light emitted from a light emitting element and a transparent panel which is formed so as to be stuck on the color filter.
CONSTITUTION: A display screen is constituted by arranging plural vacuum tube 1 provided with blue, green and red phosphors 10 on the front face part and an electron gun 7 for irradiating the phosphor 10 with an electron beam on the rear face part. And a filter glass 2 where the color filter 11 is formed is provided on the front side of the vacuum tube 1. And also, an antireflection film is formed all over the front face part of the filter glass 2. By installing the color filter for each color 11 and the antireflection film in such a way, the light which is made incident on the display screen from the front side of the display screen is restrained from reflecting on each front panel part, so that high contrast and the good color reproducibility of the displayed video can be improved.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Display device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 透明材料よりなるフロントパネル部の内面部に蛍光体を有しこの蛍光体に電子ビームを照射することにより青色、緑色、赤色のうちのいずれかの単色光を発光するように構成された発光素子を、該フロントパネル部を前面側となして2次元マトリクス状に複数個配列して表示面を構成してなるカラー表示装置であって、 上記各発光素子は、上記フロントパネル部の前面側に、
    この発光素子が発光する単色光のみを波長選択的に透過させるカラーフィルタが被着形成された透明板が配設されてなる表示装置。
  • 【請求項2】 少なくとも青色及び緑色の単色光を発光する発光素子において、フロントパネル部の内面部と蛍光体との間に該蛍光体に接触して配設されたダイクロイックフィルタを備えてなる請求項1記載の表示装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、複数の発光素子を2次元マトリクス状に配列して大型の表示面を構成してなる表示装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来、青色の単色光を発光する発光素子と、緑色の単色光を発光する発光素子と、赤色の単色光を発光する発光素子とを、2次元マトリクス状に配列して、大型の表示面を構成してなる表示装置が提案されている。

    【0003】上記各発光素子は、硝子等の透明材料により内部が略々真空状態となされて筺体状に形成された真空チューブ体を有している。 この真空チューブ体の前面部は、平坦状となされてフロントパネル部となされている。 このフロントパネル部の内面部には、蛍光体が塗布されている。 そして、上記真空チューブ体内には、上記蛍光体に電子ビームを照射する電子銃が配設されている。

    【0004】この発光素子においては、上記電子銃が上記蛍光体に電子ビームを照射することにより、該蛍光体が単色光を発光し、この単色光が上記フロントパネル部を透して前方側に投射される。

    【0005】なお、上記フロントパネル部の内面部には、赤色光を発光する蛍光体と、緑色光を発光する蛍光体と、青色光を発光する蛍光体とが、それぞれ所定の領域に塗り分けられるようにして塗布されている。 そして、上記電子銃は、各色光を発光する蛍光体毎に対応して配設されている。 すなわち、一の真空チューブ体は、
    複数の発光素子について共用されている。

    【0006】このような各発光素子は、上記フロントパネル部を前面側となして2次元マトリクス状に配列されることにより、表示面を構成している。 この表示面は、
    例えば、縦が2m乃至6m、横が3m乃至9mといったような大型のものである。 そして、上記発光素子は、上記蛍光体が塗布された領域が、例えば、1cm四方乃至3cm四方のものなので、一の表示面を構成するために、数万個から数十万個が配列される。

    【0007】この表示装置においては、上記各発光素子が選択的に発光されることにより、上記表示面上にカラー映像が表示される。 すなわち、上記赤色、緑色、青色の各色の単色光が等しい光強度で発光されると、白色光として認識されるからである。 そして、この表示装置においては、上記各色の単色光の光強度のバランスによって、種々の色を表示することができる。

    【0008】ところで、このような表示装置においては、上記表示面に表示される映像のコントラストを向上させるために、上記フロントパネル部の外面部にカラーフィルタを設けたものがある。 このカラーフィルタは、
    いわゆる顔料が上記フロントパネル部の外面部に被着形成されたものであって、上記蛍光体の発する単色光のみを波長選択的に透過させるものである。 このカラーフィルタが設けられた表示装置においては、上記表示面の前方側よりこの表示面に入射した光の上記フロントパネル部における反射が抑えられ、表示される映像のコントラストが向上する。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のようにフロントパネル部にカラーフィルタを設けて構成された表示装置においては、このカラーフィルタの波長選択性、すなわち、分光透過特性を良好なものとすることが困難である。

    【0010】これは、上記真空チューブ体の製造工程において、この真空チューブ体の全体を、例えば摂氏48
    0度程度まで加熱するいわゆる焼成工程があるためである。 この焼成工程とは、上記フロントパネル部を上記真空チューブ体の側方部をなす部分に対し接合させる工程であって、いわゆる硝子半田による接合を行うために上記真空チューブ体の全体を加熱するものである。 そして、この焼成工程においては、上記カラーフィルタをなす顔料が退色し、該カラーフィルタが所為の分光透過特性を有するものとなされなくなる虞れがある。 この表示装置においては、上記カラーフィルタをなす材料が退色すると、いわゆる色再現の良好な映像を表示することが困難となる。

    【0011】また、この表示装置において上記真空チューブのフロントパネル部に上記カラーフィルタを設けるようにすると、このカラーフィルタが顔料の退色等により不良品となると該真空チューブが不良品となってしまうため、この真空チューブの良品率、いわゆる歩留りが悪化することとなる。

    【0012】一方、この表示装置は、屋外において使用されることも多いため、表示映像の輝度としては、例えば、2000〜5000Cd/cm 2程度は確保したい。 そして、上記フロントパネル部にカラーフィルタを設けることは、表示映像の輝度の低下を招来する。 ここで、上記カラーフィルタを用いながら、表示映像の輝度を維持するためには、表示面に占める蛍光体の塗布面積の比率を増大させることが考えられる。 しかしながら、
    上記表示面に対する蛍光体の塗布面積比率の増大には、
    上記真空チューブの構造上の限界あり、また、上記表示面全体の画素数の減少による画質低下の虞れも生ずる。

    【0013】そして、上記表示映像の輝度を向上させるためには、上記電子銃に対する投入電圧を増大させることが考えられる。 この投入電圧とは、上記蛍光体に照射される電子ビームを発生させるためのものであり、6K
    V乃至8KVとなされている。 しかし、この投入電圧を増大させると、上記蛍光体の発熱量の増大、該蛍光体の短寿命化、さらには、電エネルギーの浪費等の問題を生ずる。

    【0014】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、製造が容易化されながらコントラストが良好な映像を大型の表示面に表示でき、また、
    投入電圧を増大させる等の手段を嵩じることなく、コントラストが良好で充分な輝度を有する映像を大型の表示面に表示できるようになされた表示装置を提供することを目的とする。

    【0015】

    【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記目的を達成するため、本発明に係る表示装置は、透明材料よりなるフロントパネル部の内面部に蛍光体を有しこの蛍光体に電子ビームを照射することにより青色、緑色、赤色のうちのいずれかの単色光を発光するように構成された発光素子を該フロントパネル部を前面側となして2次元マトリクス状に複数個配列して表示面を構成してなるカラー表示装置であって、上記各発光素子は、上記フロントパネル部の前面側に、この発光素子が発光する単色光のみを波長選択的に透過させるカラーフィルタが被着形成された透明板が配設されてなるものである。

    【0016】また、本発明は、上述の表示装置において、少なくとも青色及び緑色の単色光を発光する発光素子において、上記フロントパネル部の内面部と上記蛍光体との間に該蛍光体に接触して配設されたダイクロイックフィルタを備えてなるものである。

    【0017】

    【作用】本発明に係る表示装置においては、青色、緑色、赤色のうちのいずれかの単色光を発光するように構成されフロントパネル部を前面側となされて2次元マトリクス状に複数個配列されて表示面を構成する各発光素子は、上記フロントパネル部の前面側に、この発光素子が発光する単色光のみを波長選択的に透過させるカラーフィルタが被着形成された透明板が配設されているので、良好なコントラストを有する映像を表示できる。 また、上記各発光素子は、上記カラーフィルタの形成工程において不良品となることがない。

    【0018】また、本発明に係る表示装置においては、
    少なくとも青色及び緑色の単色光を発光する発光素子について、上記フロントパネル部の内面部と上記蛍光体との間に該蛍光体に接触してダイクロイックフィルタを配設すると、上記表示面の正面側に対する該青色及び緑色の単色光を発光する発光素子の輝度が向上する。

    【0019】

    【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。 本発明に係る表示装置は、青色の単色光を発光する発光素子と、緑色の単色光を発光する発光素子と、赤色の単色光を発光する発光素子とを、それぞれ複数個有し、これら発光素子を、2次元マトリクス状に配列して、大型の表示面を構成してなるものである。

    【0020】上記各発光素子は、図1に示すように、硝子等の透明材料により内部が略々真空状態となされて筺体状に形成された真空チューブ体1を有している。 この真空チューブ体1は、図2に示すように、この真空チューブ体1の平坦状の前面部をなすフロントパネル部24
    と、該真空チューブ体1の両側面部、上面部、下面部及び背面部をなす本体部25とから構成されている。 これらフロントパネル部24と上記本体部25とは、該フロントパネル部24の背面部の周囲部と該本体部25の前端部とが、いわゆる硝子半田を用いて接合されることにより、内部が密閉された上記真空チューブ体1を構成している。

    【0021】なお、これらフロントパネル部24と上記本体部25との接合は、上記真空チューブ体1の全体を、例えば摂氏480度程度まで加熱するいわゆる焼成工程において行われる。

    【0022】そして、上記フロントパネル部24の内面部には、蛍光体が塗布されている。 この蛍光体としては、青色光を発する青色蛍光体10Bと、緑色光を発する緑色蛍光体10Gと、赤色光を発する赤色蛍光体10
    Rとの3種類が用いられている。 これら各蛍光体10
    B,10G,10Rは、上記赤色蛍光体10Rがストライプ状に塗布され、この赤色蛍光体10Rからなるストライプを挟むようにして、上記青色蛍光体10B及び上記緑色蛍光体10Gがそれぞれ上記赤色蛍光体10Rからなるストライプに平行なストライプ状をなして塗布されている。 上記青色蛍光体10B及び上記緑色蛍光体1
    0Gの塗布面積は、上記赤色蛍光体10Rの塗布面積よりも広くなされている。

    【0023】なお、上記青色蛍光体としては、ZnS:
    Agや、Y 2 SiO 5 :Ce等が用いられる。 ZnS:
    Agは、発光効率、色純度ともに良好であるが、耐久性があまり良くないという特性を有している。 また、Y 2
    SiO 5 :Ceは、長寿命であるが、発光効率、色純度があまり良くないという特性を有している。

    【0024】そして、上記青色蛍光体10B及び上記緑色蛍光体10Gと、上記前面パネル部24との間には、
    図2及び図3に示すように、ダイクロイックフィルタ2
    3が介在形成されている。 このダイクロイックフィルタ23は、上記フロントパネル部24の正面側に対して、
    上記青色及び上記緑色の単色光を集光させる効果を有する光学材料である。 すなわち、上記青色蛍光体10B及び上記緑色蛍光体10Gより発した単色光は、これら青色蛍光体10B及び緑色蛍光体10Gの各点が点光源であるかの如く拡散しながら進行するが、上記ダイクロイックフィルタ23を透過するときに、上記フロントパネル部24の正面側に集光されて、拡散度が狭められる。 このダイクロイックフィルタ23は、上記青色及び緑色単色光に対する集光効果を高めるため、上記青色及び緑色蛍光体10B,10Gに接触して形成されている。 このダイクロイックフィルタ23は、上記フロントパネル24の正面側、すなわち、該フロントパネル24
    に対する法線上における分光透過率が、図6に示すように、図6中(B)で示す青色光及び図6中(G)で示す緑色光を90%程度透過させ、図6中(R)で示す赤色光を95%程度遮断するような特性となっている。

    【0025】また、上記フロントパネル部24の内面部であって、上記各色蛍光体10B,10G,10Rが塗布されない部分、すなわち、これら各色蛍光体10B,
    10G,10Rからなるストライプの間の部分には、黒色塗料であるカーボンブラック20が塗布されている。
    さらに、上記各色蛍光体10B,10G,10Rの背面部及び上記カーボンブラック20の背面部には、アルミニウム粉19が塗布されている。

    【0026】そして、上記真空チューブ体1内の後方側には、上記各色蛍光体10B,10G,10Rに電子ビームを照射するための電子銃7が配設されている。 この電子銃7は、上記各色蛍光体10B,10G,10Rに対応するカソード電極16B,16G,16Rを有して構成されている。 この電子銃7は、上記各カソード電極16B,16G,16Rに対応する複数の端子部8を有し、これら端子部8を上記真空チューブ体1の外方側に突出させている。 この電子銃7は、上記各端子部8に映像信号に応じた駆動電圧が印加されることにより、上記各カソード電極16B,16G,16Rより電子ビームを発生するように構成されている。

    【0027】上記真空チューブ体1のフロントパネル部23の背面側、すなわち、上記各色蛍光体10B,10
    G,10Rの後方側には、上記アルミニウム粉19に接触して、アノード電極9が配設されている。 このアノード電極9は、金属材料により、上記各色蛍光体10B,
    10G,10Rからなるストライプに対応した枠状に形成されている。 このアノード電極9は、上記各色蛍光体10B,10G,10Rからなるストライプ同士を互いに隔絶させるように上記フロントパネル部24に略々垂直となされるセパレータ部17を有している。 そして、
    このアノード電極9には、アノード引き出し線18が接続されている。 このアノード引き出し線18は、上記真空チューブ体1の後面部に設けられた引き出し孔26を介して、該真空チューブ体1の後方側に引き出されている。 上記アノード電極9は、上記アノード引き出し線1
    8を介して、高電圧状態となされ、上記電子銃7より発せられる電子ビームを吸引する。

    【0028】なお、上記アノード引き出し線18と上記引き出し孔26の内面部とは、上記真空チューブ体1内の密閉状態が維持されるように、密着されている。

    【0029】このように構成された発光素子においては、上記電子銃7が上記各色蛍光体10B,10G,1
    0Rに電子ビームを照射することにより、該各蛍光体1
    0B,10G,10Rが、青色、緑色、赤色の単色光を発光し、この単色光が上記フロントパネル部24を透して前方側に投射される。 すなわち、この表示装置においては、上記真空チューブ体1の一は、複数の発光素子について共用されている。

    【0030】この発光素子は、上記フロントパネル部2
    4を前面側となして複数個が2次元マトリクス状に配列されることにより、表示面を構成する。 この表示面は、
    例えば、縦が2m乃至6m、横が3m乃至9mといったような大型のものである。 そして、上記真空チューブ体1は、上記フロントパネル部24の上記各色蛍光体10
    B,10G,10Rが塗布された領域が、例えば、1c
    m四方乃至3cm四方のものなので、一の表示面を構成するために、数万個から数十万個が配列される。

    【0031】この表示装置においては、上記各真空チューブ体1の各色蛍光体10B,10G,10Rが選択的に発光されることにより、上記表示面上にカラー映像が表示される。 上記赤色、緑色、青色の各色の単色光が等しい光強度で発光されると、白色光として認識される。
    そして、この表示装置においては、上記表示面上の各位置における上記各色の単色光の光強度のバランスによって、種々の色及び映像を表示することができる。

    【0032】ところで、この表示装置においては、上記表示面に表示される映像のコントラストを向上させるために、上記フロントパネル部24の前面側に、青色、緑色及び赤色カラーフィルタ11B,11G,11Rが被着形成された透明板であるフィルタガラス2が、該フロントパネル部24に当接されて配設されている。 このフィルタガラス2は、上記フロントパネル部24と略々同一の大きさ及び形状を有して、板状に形成されている。

    【0033】上記各色カラーフィルタ11B,11G,
    11Rは、いわゆる顔料が上記フィルタガラス2の背面部に透明導電膜22を介して被着形成されたものであって、上記各色蛍光体10B,10G,10Rの発する単色光のみを波長選択的に透過させるものである。 すなわち、上記青色カラーフィルタ11Bの分光透過率は、図5に示すように、図5中(B)で示す青色光を80%程度透過させ、他の色の光を遮断するような特性となっている。 また、上記緑色カラーフィルタ11Gの分光透過率は、図5に示すように、図5中(G)で示す緑色光を80%程度透過させ、他の色の光を遮断するような特性となっている。 そして、上記赤色カラーフィルタ11R
    の分光透過率は、図5に示すように、図5中(R)で示す赤色光を90%程度透過させ、他の色の光を遮断するような特性となっている。 これら各色フィルタ11B,
    11G,11Rは、上記各色蛍光体10B,10G,1
    0Rのなすストライプに対応して、これらストライプに重ねられるような位置に形成されている。

    【0034】また、上記透明導電膜22は、上記フィルタガラス2の背面部の略々全面に亘って形成されている。 この透明導電膜22は、いわゆるネサ膜、ITO膜等と呼ばれるものであって、光透過性と導電性とを有している。 この透明導電膜22は、上記フィルタガラス2
    の背面部と上記各色カラーフィルタ11B,11G,1
    1Rとの間に介在形成されている。

    【0035】そして、上記フィルタガラス2の前面部には、略々全面に亘って、反射防止膜21が形成されている。 この反射防止膜21は、この反射防止膜21の表面部における反射光と上記フィルタガラス2の前面部における反射光とを干渉させて、該フィルタガラス2の前面部における反射率を抑えるものである。

    【0036】また、上記フィルタガラス2の前面部には、格子部材3が配設されている。 この格子部材3は、
    金属等の熱伝導性の良好な材料により、上記各色蛍光体10B,10G,10Rの塗布領域に対応した開口部と、この開口部内に形成された格子部12を有している。 この格子部材3は、上記フィルタガラス2に当接されて配設されている。

    【0037】そして、上記真空チューブ体1、上記フィルタガラス2及び上記格子部材3は、保持筺体5内に収納されている。 この保持筺体5は、合成樹脂等の材料により、上記真空チューブ体1等を収納し得る大きさの前面側が開放された筺体状に形成されている。 この保持筺体5の後方部には、上記アノード引き出し線18や端子部8を外方側に引き出すための開口部6が形成されている。

    【0038】また、この保持筺体5の前方側には、フロントフレーム4が取付けられている。 このフロントフレーム4は、金属等の材料により、上記各色蛍光体10
    B,10G,10Rの塗布領域に対応した開口部13,
    13を有した枠状に形成され、上記保持筺体5の前方側より該保持筺体5に嵌合されて取付けられている。 上記保持筺体5の側面部には、上記フロントフレーム4の位置決めをするための段差部14が設けられている。

    【0039】上述のように構成された本発明に係る表示装置においては、上記各色カラーフィルタ11B,11
    G,11R及び上記反射防止膜21が設けられていることにより、上記表示面の前方側よりこの表示面に入射した光の上記各フロントパネル部24における反射が抑えられ、表示される映像のコントラスト及び色再現性が向上する。 また、この表示装置においては、上記各色蛍光体10B,10G,10Rの発光スペクトルに、図4に示すように、側帯波が生じている場合でも、上記各色カラーフィルタ11B,11G,11Rがこれら側帯波の光を吸収するので、良好な色再現の映像が表示される。
    なお、図4は、緑色蛍光体10Gの発光スペクトルを示すグラフであって、Aが緑色光を示し、B及びCが側帯波を示している。 上記各色カラーフィルタ11B,10
    G,10Rは、上記真空チューブ体1の焼成工程を経ずに形成されるので、製造工程上の退色等がなく、良好な分光透過特性を有して形成することができる。

    【0040】また、この表示装置においては、上記各色カラーフィルタ11B,11G,11Rが設けられていることにより、上記ダイクロイックフィルタ23が設けられて上記フロントパネル24の正面側における映像の輝度が向上されているにも拘わらず、表示される映像の色再現性が良好となされている。 すなわち、この表示装置においては、図7中に曲線Eで示すように、上記フロントパネル部24の正面部よりの視認位置のずれ、すなわち、視差角度が45°程度となるまで、良好な色再現が実現されている。 上記ダイクロイックフィルタ23を設けて上記各色カラーフィルタ11B,11G,11R
    を設けない場合には、図7中に曲線Dで示すように、上記視差角度に応じて、色度が変化する。 なお、この図7
    中の曲線D及びEは、上記緑色蛍光体10Gの発光する光についての色度の変化を示している。

    【0041】そのため、この表示装置においては、上記青色蛍光体10Bとして、Y 2 SiO 5 :Ceを用いても、上記ダイクロイックフィルタ23及び上記青色カラーフィルタ11Bによって、映像の輝度が向上されるとともに、色度の変化が抑えられるので、良好な色再現性を有する映像が表示される。

    【0042】また、この表示装置においては、上記フィルタガラス2に上記透明導電膜22が設けられていることにより、上記フロントパネル部24の帯電が防止され、該フロントパネル部24への塵埃の付着が防止される。 さらに、この表示装置においては、上記格子部材3
    が上記フィルタガラス2に当接されて配設されているため、該フィルタガラス2及び上記フロントパネル部24
    の冷却が図られるとともに、該フィルタガラス2における外来光の反射が抑えられて表示映像のコントラストが向上される。

    【0043】

    【発明の効果】上述のように、本発明に係る表示装置においては、青色、緑色、赤色のうちのいずれかの単色光を発光するように構成されフロントパネル部を前面側となされて2次元マトリクス状に複数個配列されて表示面を構成する各発光素子は、上記フロントパネル部の前面側に、この発光素子が発光する単色光のみを波長選択的に透過させるカラーフィルタが被着形成された透明板が配設されている。

    【0044】そのため、この表示装置においては、上記カラーフィルタの形成工程において、上記発光素子の良品率、いわゆる歩留りが低下されることがない。 そして、この表示装置は、良好なコントラストを有する映像を表示することができる。

    【0045】また、本発明に係る表示装置においては、
    少なくとも青色及び緑色の単色光を発光する発光素子について、上記フロントパネル部の内面部と上記蛍光体との間に該蛍光体に接触してダイクロイックフィルタを配設することにより、これら発光素子の発する単色光を正面側に集中させて、上記表示面の正面側に対する該青色及び緑色の単色光を発光する発光素子の輝度を向上させることができる。

    【0046】すなわち、本発明は、製造が容易化されながらコントラストが良好な映像を大型の表示面に表示でき、また、投入電圧を増大させる等の手段を嵩じることなく、コントラストが良好で充分な輝度を有する映像を大型の表示面に表示できるようになされた表示装置を提供することができるものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係る表示装置の発光素子の構成を示す分解斜視図である。

    【図2】上記発光素子の構成を示す要部拡大縦断面図である。

    【図3】上記発光素子の要部となるフロントパネル部の構成を示す要部拡大縦断面図である。

    【図4】上記発光素子における発光スペクトルを示すグラフである。

    【図5】上記表示装置を構成するカラーフィルタの分光透過特性を示すグラフである。

    【図6】上記表示装置を構成するダイクロイックフィルタの分光透過特性を示すグラフである。

    【図7】上記表示装置の表示映像における色再現性を説明する色度図である。

    【符号の説明】

    1・・・・・・・・・・・・真空チューブ体 2・・・・・・・・・・・・フィルタガラス 7・・・・・・・・・・・・電子銃 10B・・・・・・・・・・青色蛍光体 10G・・・・・・・・・・緑色蛍光体 10R・・・・・・・・・・赤色蛍光体 11B・・・・・・・・・・青色フィルタ 11G・・・・・・・・・・緑色フィルタ 11R・・・・・・・・・・赤色フィルタ 23・・・・・・・・・・・・ダイクロイックフィルタ 24・・・・・・・・・・・・フロントパネル部

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