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Mulching film-opening type peanut seeding apparatus

阅读:1011发布:2020-08-17

专利汇可以提供Mulching film-opening type peanut seeding apparatus专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a seeder functioning to open non-opened mulching film in an approximately horseshoe-shaped manner, open planting holes simultaneously, sow seeds in the planting holes and make a soil covering.
SOLUTION: The seeder has the following construction: multiple planting mechanisms are mounted on rotary sections, and the rotary sections are assembled in tandem. The seeder is subject to be hauled by a traveling body astride over a ridge, and utilizing the mechanical power of the traveling body, works to operate the rotary sections and a seed-feeding hopper mechanism. In this seeder, each of the planting mechanisms comprises the cylindrical part of a mulching film-tensioning ring 1 formed in an approximately ring-shaped manner and functioning to press non-opened mulching film subject to laying on a farm so as to be tensioned, a cylindrical part lying inside the above cylindrical part and functioning to form an approximately horseshoe-shaped circumference with a vertically movable mulching film-opening cutter 2 as knife edge, an openable approximately half-beak-shaped planting hole opener 3 mounted on the inner wall of the cutter cylindrical part, a cylindrical part composed of a circumscribed scraper 23 and an inscribed scraper 24 functioning to nip the knife edge part of the mulching film-opening cutter 2 and remove adhered soil on inserting the mulching film-opening cutter 2, and a section for covering sown seeds with soil.
COPYRIGHT: (C)2007,JPO&INPIT,下面是Mulching film-opening type peanut seeding apparatus专利的具体信息内容。

  • 播種を目的で耕起整地した圃場に敷設した無孔のマルチフィルムに植付可能な穴を開孔し、その直下の土中に植穴を開口し、その植穴に種子を放出し、覆土する播種機において、ホッパー機構が繰出す種子を下で受け、マルチフィルムを上から圧し伸張状態にする略リング状の底辺を形成するマルチ伸張リングを筒とする伸張リング筒部と、その伸張リング筒部の内側にあり、マルチフィルムを略馬蹄形に開孔する上下自在な優弧の円周を形成するマルチ開孔カッターを筒とし、その筒の内側に植穴を開口する開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーを装着し、前記マルチ開孔カッターの筒の上方側壁を左右に貫通し、その上下揺動に作用するカッター揺動軸を固定するカッター筒部と、伸張リング筒部の内側に筒部固定を挟んで固定し、下方は圃場中に刺入した前記マルチ開孔カッターに付着する土を外側から除去する外接スクレパーと内側から除去する内接スクレパーからなる二重の円筒形の筒で、上方は前記植穴オープナーを開閉するオープナー開口バー及びオープナー閉口バーを固定するバー固定枠を成型するスクレパー筒部と、前記伸張リング筒部とスクレパー筒部の左右の側壁の間に略半馬蹄形を形成する圧覆ハンドを下辺で固定する圧覆アームを左右に対として装着し、開口した植穴を圧覆する上下自在の圧覆部とで構成する植付機構を具備することを特徴とする播種機。
  • 前記請求項1記載の植付機構の一つの部を構成し、上方及び下方は略円筒形の筒を、中央部後方は壁面を除去する優弧の円筒形の筒を形成し、その筒の左右側壁の上方に前記カッター揺動軸の上下揺動をガイドする揺動軸ガイド溝を、その下に圧覆部の圧覆アームに固定する圧覆誘導輪の上下揺動をガイドする誘導輪ガイド溝を開孔し、また前記筒の上方内側にホッパー機構が繰出す種子を下で受ける伸張リング種子受と、筒の下方左右側壁にマルチフィルムを圧する状態で筒を水平に維持する水平誘導輪とを装着する前記請求項1記載の伸張リング筒部を具備することを特徴とする請求項1に記載の播種機。
  • 前記請求項1記載の植付機構の一つの部を構成し、後方が開放状態にある優弧の円筒形の筒で、下方は前記スクレパー筒部に外側と内側から包まれ、その底辺を下端としマルチフィルムを略馬蹄形に開孔するノコギリ状の刃からなるマルチ開孔カッターを、上方は降下する種子を下で受けるカッター筒部種子受と、左右側壁を貫通する状態で固定し、補助軸を付帯するカッター揺動軸とを、また優弧の円筒形の筒の内側には種子を植穴オープナーに誘導する種子誘導管と、その種子誘導管の下方左右側壁を止め軸の基点として装着する開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーとを装着する前記請求項1記載のカッター筒部を具備することを特徴とする請求項1に記載の播種機。
  • 前記請求項1記載の植付機構の一つの部を構成し、下方はカッター筒部のマルチ開孔カッターを外側からと内側から包む二重の円筒形の筒で、上方は前方が略半円筒形の筒からなり、その筒の左右側壁は筒に平行して後方に突出するバー固定枠を成型し、その枠にオープナー開口バー及びオープナー閉口バーを装着する外接スクレパーと、その外接スクレパーの円筒形の内側に底辺を略同位置にして内包され、前方を開放する優弧の円筒形の筒からなる内接スクレパーと、その外接スクレパーと内接スクレパーの円筒部の間を後方で挟み、マルチ開放カッターの上下揺動を可能にする間隙を保持する状態で筒部固定を通して伸張リング筒部と固定する間隙保持板とを装着し、前記マルチ開孔カッターに付着する土を除去する前記請求項1記載のスクレパー筒部を具備することを特徴とする請求項1に記載の播種機。
  • 前記請求項1記載の植付機構の一つの部を構成し、下方に圃場に開けられた植穴を圧して覆土する上下自在の略半馬蹄形を形成する圧覆ハンドと、その圧覆ハンドを底辺で、また圧覆誘導輪を上方で固定し、下方に伸張リング筒部の外側の左右側壁に固定する水平誘導輪の軸を挟んで上下揺動を可能にし、また圧覆ハンドが降下するに従い植穴に向けて斜めに降下するよう上方に向けて暫時肉厚にする溝縁を形成するアームガイド溝を開孔する圧覆アームと、更にその圧覆アームの上方に降下する圧覆アームを元の位置まで持ち上げるアーム戻しバネとを左右に装着し、開口した植穴を左右から圧して覆土する前記請求項1記載の圧覆部を具備することを特徴とする請求項1に記載の播種機。
  • 前記請求項3記載のカッター筒部の一つを構成し、マルチ開孔カッターの略ノコギリ状の刃のセンターの刃先と略一致する位置を刃先とする開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーと、その植穴オープナーの上方を形成し、スクレパー筒部のオープナー開口バーとオープナー閉口バーの間に装着し、カッター筒部が最降下点に達した時点でオープナー開口バーに当たり植穴オープナーが開口してその状態を維持し、また最上昇点に達した時点でオープナー閉口バーに当たり閉口してその状態を維持するよう成型するオープナー開閉アームと、そのオープナー開閉アームの上部に植穴オープナーの開口及び閉口状態を安定して維持する開閉安定装置とを具備することを特徴とする請求項1に記載の播種機。
  • 前記請求項1記載の播種機の植付機構を稼働して一定の株間・畝間に連続して播種作業を行う播種機において、ホッパー機構から繰出す種子を回転しながら下で受ける植付機構に装着するカッター揺動軸を、軸受アームを内側に付帯する略円形の回転板に左右から挟み複数機装着し、中心に動力軸を固定する回転部を具備することを特徴とする播種機。
  • 前記請求項7記載の播種機の回転部に装着する前記植付機構が、回転に際し常に圃場に対して垂直を維持するため、植付機構を左右に挟んで補助軸を付帯するカッター揺動軸に固定する垂直維持歯車と、動力軸に固定する制御動力歯車と、その双方の歯車を結ぶ姿勢制御チェーンとを装着する姿勢制御装置を具備することを特徴とする播種機。
  • 前記請求項7記載の播種機の回転部に装着する前記植付機構が、圃場に向けて順次回転降下し接地する際に、植付機構を構成する伸張リング筒部の下方側壁に装着する前記水平誘導輪の降下をレール内に受け入れ、マルチフィルムを加圧状態にする伸張リング筒部を水平に後方にガイドするフレーム部の底辺に固定する水平維持レールを具備することを特徴とする播種機。
  • 前記請求項7記載の播種機の回転部に装着する前記植付機構が、圃場に向けて順次回転降下し種子を放出して上昇に転ずる際に、その放出種子の植穴を圧覆するため植付機構を構成する圧覆部の圧覆アームに固定する圧覆誘導輪を下方に押し下げるフレーム部の底辺に固定する圧覆誘導輪レールを具備することを特徴とする播種機。
  • 前記請求項7記載の播種機の回転部を、その構成する対の回転板に均等角度に付帯する軸受アームの均等角度の2分の1の角度に相当する角度差を持たせ進行方向に平行して2連に組み立てるフレーム部と、走行体の動力を受けホッパー機構及び回転部を稼働する動力部と、フレーム部の底辺に装着し、畝を跨いで転がる車輪とで構成し、上部にそれぞれホッパー機構を装着し、走行体と連結する作動機構を具備することを特徴とする播種機。
  • 说明书全文

    本発明は、播種を目的に圃場に敷設する無孔のマルチフィルムに一定の株間と畝間を持たせ略馬形に切り目を入れ開孔し、同時にその切り目の直下の圃場中に植穴を開け、種子を播き、播種後その植穴に覆土する一連の作業を行うマルチ開孔型播種装置に関するものである。

    従来この種の落花生播種機の開発事例は少なく、最近の特許では落花生・大豆等の播種装置(特許公開2004−49031)があるが、マルチ開孔型として実用化され、市販品として広く普及している播種機はない状況にあり、現状では開孔しているマルチフィルムを敷設し、その開孔部の直下に植穴を開け、手播きで播種しているのが実態である。

    これまで落花生以外の作物の植付に際して、無孔のマルチフィルムを敷設する場合は、一般的にはそのマルチフィルムを、電熱線(特開2001−231380、特開平9−37662)やガスバーナー(特開平6−14657)の熱を利用してマルチフィルムを溶融させ開孔し、その箇所に穴を開け播種または移植する方法が多く、その方式を活用した播種機や移植機(特開平9−74927)が開発されてきたが、最近では特開平10−178830号公報に見られるように、圃場に敷設された無孔のマルチフィルムに鳥のくちばし型の爪等を刺し込み、マルチフィルムを開孔し、同時にその開孔穴に播き穴も開け、そこに種子や苗を落とし込む方式に進化してきている。

    特開平10−178830号公報

    特開平5−236805号公報

    特開2004−49031号公報

    解決しようとする問題点は、前記のような発熱体によるマルチフィルムの溶融方式では、発熱装置やセンサー等により開孔した植穴を改めて探査する装置を備える等装置が煩雑になる。

    また鳥のくちばし型の爪の刺し込み方式による開孔は、マルチフィルムを線的にカットするとか、棒を刺し込んだ穴様のものが多く、苗の移植には適しても種子を播種する場合は、マルチフィルムの上に発芽に必要な十分な空間が確保出来ず、発芽後マルチフィルムに覆われる状態が発生する等の課題が残されている。

    そこで当発明は、圃場に敷設する無孔のマルチフィルムを、底辺がリング状に形成する筒で上から圧し、リング内のマルチフィルムを伸張状態にし、略馬蹄形のノコギリ状の刃を刺入することにより、マルチフィルムを破裂するように開孔し、同時に植穴を開口し、種子を放出し、覆土する等一連の播種作業を1行程において行うようユニット化したもので、これを複数機装着して回転式にする等装置化することにより、一定の株間と畝間をもって連続して一連の播種作業を行う播種機を提供するものである。

    上述の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、播種を目的で耕起整地した圃場に敷設した無孔のマルチフィルムに植付可能な穴を開孔し、その直下の土中に植穴を開口し、その植穴に種子を放出し、覆土する播種機において、ホッパー機構が繰出す種子を下で受け、マルチフィルムを上から圧し伸張状態にする略リング状の底辺を形成するマルチ伸張リングを筒とする伸張リング筒部と、その伸張リング筒部の内側にあり、マルチフィルムを略馬蹄形に開孔する上下自在な優弧の円周を形成するマルチ開孔カッターを筒とし、その筒の内側に植穴を開口する開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーを装着し、前記マルチ開孔カッターの筒の上方側壁を左右に貫通し、その上下揺動に作用するカッター揺動軸を固定するカッター筒部と、伸張リング筒部の内側に筒部固定を挟んで固定し、下方は圃場中に刺入した前記マルチ開孔カッターに付着する土を外側から除去する外接スクレパーと内側から除去する内接スクレパーからなる二重の円筒形の筒で、上方は前記植穴オープナーを開閉するオープナー開口バー及びオープナー閉口バーを固定するバー固定枠を成型するスクレパー筒部と、前記伸張リング筒部とスクレパー筒部の左右の側壁の間に略半馬蹄形を形成する圧覆ハンドを下辺で固定する圧覆アームを左右に対として装着し、開口した植穴を圧覆する上下自在の圧覆部とで構成する植付機構を具備することを特徴とする。

    また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1記載の植付機構の一つの部を構成し、上方及び下方は略円筒形の筒を、中央部後方は壁面を除去する優弧の円筒形の筒を形成し、その筒の左右側壁の上方に前記カッター揺動軸の上下揺動をガイドする揺動軸ガイド溝を、その下に圧覆部の圧覆アームに固定する圧覆誘導輪の上下揺動をガイドする誘導輪ガイド溝を開孔し、また前記筒の上方内側にホッパー機構が繰出す種子を下で受ける伸張リング種子受と、筒の下方左右側壁にマルチフィルムを圧する状態で筒を平に維持する水平誘導輪とを装着する前記請求項1記載の伸張リング筒部を具備することを特徴とする。

    また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1記載の植付機構の一つの部を構成し、後方が開放状態にある優弧の円筒形の筒で、下方は前記スクレパー筒部に外側と内側から包まれ、その底辺を下端としマルチフィルムを略馬蹄形に開孔するノコギリ状の刃からなるマルチ開孔カッターを、上方は降下する種子を下で受けるカッター筒部種子受と、左右側壁を貫通する状態で固定し、補助軸を付帯するカッター揺動軸とを、また優弧の円筒形の筒の内側には種子を植穴オープナーに誘導する種子誘導管と、その種子誘導管の下方左右側壁を止め軸の基点として装着する開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーとを装着する前記請求項1記載のカッター筒部を具備することを特徴とする。

    また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1記載の植付機構の一つの部を構成し、下方はカッター筒部のマルチ開孔カッターを外側からと内側から包む二重の円筒形の筒で、上方は前方が略半円筒形の筒からなり、その筒の左右側壁は筒に平行して後方に突出するバー固定枠を成型し、その枠にオープナー開口バー及びオープナー閉口バーを装着する外接スクレパーと、その外接スクレパーの円筒形の内側に底辺を略同位置にして内包され、前方を開放する優弧の円筒形の筒からなる内接スクレパーと、その外接スクレパーと内接スクレパーの円筒部の間を後方で挟み、マルチ開放カッターの上下揺動を可能にする間隙を保持する状態で筒部固定を通して伸張リング筒部と固定する間隙保持板とを装着し、前記マルチ開孔カッターに付着する土を除去する前記請求項1記載のスクレパー筒部を具備することを特徴とする。

    また、請求項5に記載の発明は、前記請求項1記載の植付機構の一つの部を構成し、下方に圃場に開けられた植穴を圧して覆土する上下自在の略半馬蹄形を形成する圧覆ハンドと、その圧覆ハンドを底辺で、また圧覆誘導輪を上方で固定し、下方に伸張リング筒部の外側の左右側壁に固定する水平誘導輪の軸を挟んで上下揺動を可能にし、また圧覆ハンドが降下するに従い植穴に向けて斜めに降下するよう上方に向けて暫時肉厚にする溝縁を形成するアームガイド溝を開孔する圧覆アームと、更にその圧覆アームの上方に降下する圧覆アームを元の位置まで持ち上げるアーム戻しバネとを左右に装着し、開口した植穴を左右から圧して覆土する前記請求項1記載の圧覆部を具備することを特徴とする。

    また、請求項6に記載の発明は、前記請求項3記載のカッター筒部の一つを構成し、マルチ開孔カッターの略ノコギリ状の刃のセンターの刃先と略一致する位置を刃先とする開閉自在な略片嘴形状の植穴オープナーと、その植穴オープナーの上方を形成し、スクレパー筒部のオープナー開口バーとオープナー閉口バーの間に装着し、カッター筒部が最降下点に達した時点でオープナー開口バーに当たり植穴オープナーが開口してその状態を維持し、また最上昇点に達した時点でオープナー閉口バーに当たり閉口してその状態を維持するよう成型するオープナー開閉アームと、そのオープナー開閉アームの上部に植穴オープナーの開口及び閉口状態を安定して維持する開閉安定装置とを具備することを特徴とする。

    また、請求項7に記載の発明は、前記請求項1記載の播種機の植付機構を稼働して一定の株間・畝間に連続して播種作業を行う播種機において、ホッパー機構から繰出す種子を回転しながら下で受ける植付機構に装着するカッター揺動軸を、軸受アームを内側に付帯する略円形の回転板に左右から挟み複数機装着し、中心に動軸を固定する回転部を具備することを特徴とする。

    また、請求項8に記載の発明は、前記請求項7記載の播種機の回転部に装着する前記植付機構が、回転に際し常に圃場に対して垂直を維持するため、植付機構を左右に挟んで補助軸を付帯するカッター揺動軸に固定する垂直維持歯車と、動力軸に固定する制御動力歯車と、その双方の歯車を結ぶ姿勢制御チェーンとを装着する姿勢制御装置を具備することを特徴とする。

    また、請求項9に記載の発明は、前記請求項7記載の播種機の回転部に装着する前記植付機構が、圃場に向けて順次回転降下し接地する際に、植付機構を構成する伸張リング筒部の下方側壁に装着する前記水平誘導輪の降下をレール内に受け入れ、マルチフィルムを加圧状態にする伸張リング筒部を水平に後方にガイドするフレーム部の底辺に固定する水平維持レールを具備することを特徴とする。

    また、請求項10に記載の発明は、前記請求項7記載の播種機の回転部に装着する前記植付機構が、圃場に向けて順次回転降下し種子を放出して上昇に転ずる際に、その放出種子の植穴を圧覆するため植付機構を構成する圧覆部の圧覆アームに固定する圧覆誘導輪を下方に押し下げるフレーム部の底辺に固定する圧覆誘導輪レールを具備することを特徴とする。

    また、請求項11に記載の発明は、前記請求項7記載の播種機の回転部を、その構成する対の回転板に均等度に付帯する軸受アームの均等角度の2分の1の角度に相当する角度差を持たせ進行方向に平行して2連に組み立てるフレーム部と、走行体の動力を受けホッパー機構及び回転部を稼働する動力部と、フレーム部の底辺に装着し、畝を跨いで転がる車輪とで構成し、上部にそれぞれホッパー機構を装着し、走行体と連結する作動機構を具備することを特徴とする。

    請求項1に記載の発明によれば、植付機構としてシステム化することにより、播種を目的として敷設した無孔のマルチフィルムを開孔し、その開孔したマルチフィルムの直下の土中に植穴を開口し、その植穴にホッパー機構から繰出された種子を放出し、その植穴を圧して覆土する一連の播種作業を一行程で可能にする播種機として実用化できる。

    請求項2に記載の発明によれば、植付機構を装着する回転板が回転することにより、植付機構の一つを構成するマルチ伸張リングが、播種を目的として敷設する無孔のマルチフィルム上に降下接地し、マルチフィルムを上から圧することによりリング内のマルチフィルムは盛り上がり伸張状態になり、そこにマルチ開孔カッターを刺入することにより、マルチフィルムをずれさせることなく破裂状態で容易に開孔することを可能にする播種機として実用化できる。

    請求項3に記載の発明によれば、前項記載のマルチ伸張リングにより圧して伸張状態にある無孔のマルチフィルムを、カッター筒部のマルチ開孔カッターが地中に刺入することにより開孔し、また植穴オープナーも一体的に地中に刺入することにより植穴を開口する作業を同時に行うことを可能にする播種機として実用化できる。

    請求項4に記載の発明によれば、前記カッター筒部のスムースな上下揺動をガイドするとともに、カッター筒部のマルチ開孔カッターが地中に刺入した際に付着する土を、マルチ開孔カッターが上昇する際に外側からと内側から除去することを可能にする播種機として実用化できる。

    請求項5に記載の発明によれば、前記植穴オープナーの開口により種子を放出した植穴を、圧覆部を構成する圧覆ハンドが降下し圧して覆土することにより、植付機構によるマルチフィルムの開孔から植穴の開口、種子の放出、覆土と一連の播種作業を可能にする播種機として実用化できる。

    請求項6に記載の発明によれば、植穴オープナーの開口及び閉口状態を適切に維持することにより、ホッパー機構から繰り出す種子を地中に安全に誘導し、圃場中に放出し、また放出した種子を摘まみ上げることのない播種作業を可能にする播種機として実用化できる。

    請求項7に記載の発明によれば、複数機植付機構を装着する回転部の回転により一定の株間畝間に連続して播種作業を行うことを可能にする播種機として実用化できる。

    請求項8に記載の発明によれば、前記対の回転板に装着する植付機構を常に垂直状態に維持し回転することにより、ホッパー機構から繰出す種子を下で受け、マルチフィルムを上から圧し、マルチ開孔カッターを垂直に地中に刺入してマルチフィルムを開孔し、その直下に植穴を開口し、種子を放出し、覆土する一連の播種作業を1行程で実施することを可能にする播種機として実用化できる。

    請求項9に記載の発明によれば、回転部に装着する植付機構を回転降下することにより、構成するマルチ伸張リングが圃場に接し、装着する水平誘導輪が水平維持レール内を移行することにより、マルチ伸張リングはマルチフィルムを圧する状態で水平に移行することを可能にし、一方伸張リング筒部内に装着するカッター筒部は更に降下し圃場中に刺入し、伸張状態のマルチフィルムを開孔し、植穴を開口し、種子を放出する作業を可能にする播種機として実用化できる。

    請求項10に記載の発明によれば、圧覆誘導輪が圧覆誘導輪レールを降下することにより、圧覆ハンドが降下して植穴を圧覆することを可能にする播種機として実用化できる。

    請求項11に記載の発明によれば、複数機の植付機構を装着する回転部を2連に組み立て走行体に連結し作動することにより、マルチフィルムを一定の株間・畝間で千鳥型に連続して開孔する等一連の播種作業を行うことを可能にする播種機として実用化できる。

    以下本発明に係るマルチ開孔型落花生播種機(以下「播種機」と言う。)の実施の形態を図1〜図15に基づいて説明する。
    また、これら各図において、同一の構成は同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
    なお、以下の説明で播種機の進行方向を前後方向と、進行方向に直行する横方向を左右方向と言う。

    本発明に係る播種機のマルチフィルム開孔の原理について説明する。
    本播種機は、図3に示すように播種を目的として耕起・整地した圃場Fに無孔のマルチフィルムM(以下「マルチフィルム」という。)を敷設し、そのマルチフィルムMを上から略円形のリング状の底部を形成するマルチ伸張リング1で圧することにより、マルチフィルムMはマルチ伸張リング1が圃場F中に刺し込むように窪み、またリング内のマルチフィルムMは、盛り上がり伸張状態になる。
    その伸張状態のマルチフィルムMに刃物を刺入すると風船が破裂するようにマルチフィルムMが切れる原理を活用して、播種機として装置化を図ったものである。

    前記播種機は、図2に示すように圃場Fに敷設したマルチフィルムMを上から圧して伸張状態にするマルチ伸張リング1と、そのマルチ伸張リング1の内側にマルチフィルムMを略馬蹄形に開孔する略ノコギリ状の刃からなるマルチ開口カッター2と、マルチ開口カッター2の上下揺動をガイドし、圃場F中に刺入した際に付着するマルチ開口カッター2の土を除去する外接スクレパー23及び内接スクレパー24と、開孔されたマルチフィルムMの直下に植穴Pを開口し、抱えている種子Sを放出する略片嘴形状の植穴オープナー3と、種子Sを放出した植穴Pを圧して覆土する圧覆ハンド4とを具備し、マルチフィルムMを伸張して開孔し、その直下に植穴Pを開口して種子Sを土中に放出し、更に植穴Pを圧して覆土する一連の作業(以下「播種作業」と言う。)を一行程で行うよう植付機構50としてユニット化を図り、その植付機構50を連続して稼働するよう装置化を図るものである。

    前記播種機は、図11から図13までに示すように前記植付機構50を連続して稼働するため、上部中央に一定粒数の種子Sを順次繰出すホッパー機構51を装着し、そのホッパー機構51から繰出す種子Sを下で受け止める前記植付機構50を複数機(本実施例では4機)装着する回転部53と、その回転部53の中心を貫通する動力軸27を軸として、図11に示すように進行方向に平行して2連に組み立てるフレーム部54と、図示していないがトラクター・耕運機等による牽引又は自走式等で走行する走行体D(以下「走行体」と言う。)と連結し、その走行体Dの動力を動力軸27で受けて回転部53を回転させ、またホッパー機構51に動力を伝達する動力部55と、牽引で畝を跨いで走行する車輪40とを装着する作動機構を稼働することにより、図15に示すように一畝2列に千鳥型に播種作業を行うよう装置化を図るものである。

    前記植付機構50は、図1に示すように最外部を略円型の筒状に形成し、図3に示すように圃場Fに敷設するマルチフィルムMを上から圧し伸張状態にする伸張リング筒部60と、図4に示すようにその内側にマルチフィルムMを開孔し、植穴Pを開口し、種子Sを放出する上下自在のカッター筒部61と、図5及び図6に示すように伸張リング筒部60と内側で筒部固定7を挟んで固定し、カッター筒部61の上下揺動をガイドし、圃場F中に刺入した際の付着土を除去するスクレパー筒部62と、図10に示すように伸張リング筒部60とスクレパー筒部62の間の左右の側壁に上下自在に装着し、播種した植穴Pを覆土する圧覆部63とを具備する。

    前記伸張リング筒部60は、図1から図6までに示すように植付機構50の外枠を形成し、上方及び下方は略円筒形の筒を、中央部後方は内包するカッター筒部61の稼働を可能にするため壁面を除去し、前方に優弧の円筒形の筒を形成し、その筒の左右側壁の上方にカッター筒部61に固定するカッター揺動軸15の上下揺動をガイドする揺動軸ガイド溝12及びその下に圧覆部63の圧覆アーム5に固定する圧覆誘導輪44の上下の揺動をガイドする誘導輪ガイド溝47を開孔し、また前記伸張リング筒部60の上方筒部内側にホッパー機構51から繰出す種子Sを下で受ける伸張リング種子受13と、前記優弧の円筒形の筒の下方左右側壁に伸張リング筒部60が圃場を圧する位置で水平を維持する水平誘導輪10と、更に筒の下方前方及び後方、上方前方にスクレパー筒部62と連結する筒部固定7とを具備する。

    前記カッター筒部61は、図1に示すように伸張リング筒部60の内側のスクレパー筒部62に挟まれ、後方が優弧の円周からなる上下自在の筒で、その筒の下方先端を形成しマルチフィルムMに略馬蹄形の穴を開孔する略ノコギリ状の刃からなるマルチ開孔カッター2と、上方は図7に示すように前記伸張リング種子受13で受けたホッパー機構51から繰出す種子Sを更に下で受けるカッター筒部種子受14とを具備する。 またそのカッター筒部61の中央部内側の前方壁に前記カッター筒部種子受14で受ける種子Sを下方に誘導するよう種子誘導管6を固定し、その種子誘導管6の下部に種子誘導管6を挟むように開閉自在に装着する略片嘴形状の植穴オープナー3を具備する。

    前記スクレパー筒部62は、図1から図6までに示すように、伸張リング筒部60がマルチフィルムMを圧して盛り上がる位置を底辺として筒部固定7を通して伸張リング筒部60の内側に固定し、下方はカッター筒部61を構成するマルチ開孔カッター2を外側からと内側から包む二重の円筒形の筒で、その筒の上方前方は略半円筒形の筒からなり、その筒の左右側壁の後方は筒に平行して突出するバー固定枠8を形成し、前方上方は図9に示すようにカッター筒部61の上下揺動をガイドするカッター筒部ガイド溝26を開孔している。 また前記マルチ開孔カッター2の上下揺動により付着する圃場Fの土を外側から除去する外接スクレパー23と、内側から除去する内接スクレパー24と、図5及び図6に示すようにスクレパー筒部62の中央部後方の左右両側壁にカッター筒部61が上下揺動することによりオープナー開閉アーム17に接触し、植穴オープナー3を開口させるオープナー開口バー18と、その上方にオープナー開閉アーム17を挟んで植穴オープナー3を閉口させるオープナー閉口バー19と、スクレパー筒部62の後方下部の外接スクレパー23と内接スクレパー24との間に、マルチ開孔カッター2がスムースな上下動を可能にするとともに内外からマルチ開孔カッター2に付着する土を除去できる空間を保持するための間隙保持板25とを具備する。

    前記圧覆部63は、図1から図4までに示すように伸張リング筒部60の内側、スクレパー筒部62の外側にあり、図10に示すように下方に圃場Fに開けられた植穴Pを圧して覆土する圧覆ハンド4と、その圧覆ハンド4を底辺で固定して上下に揺動する圧覆アーム5を具備する。 また圧覆アーム5は、その中央下部に水平誘導輪軸11が上下に揺動可能なアームガイド溝45を形成し、上方端部に圧覆部63を降下させるアーム誘導輪44と、圧覆部63が降下し圃場Fを圧覆した後、元の位置に戻すアーム戻しバネ46とを具備する。

    前記植穴オープナー3は、図1及び図7に示すようにカッター筒部61の中央部内側の前方壁に装着する種子誘導管6にオープナー軸16を基点として開閉自在に連結し、カッター筒部61の下方を形成するマルチ開孔カッター2が、圃場F中に刺入し最下降点に達した時点で植穴Pを開口する略片嘴形状の植穴オープナー3と、図5、図6及び図8に示すように植穴オープナー3の上方を形成し、スクレパー筒部62の中央部左右側壁のバー固定枠8に装着するオープナー開口バー18とオープナー閉口バー19の間に装着し植穴オープナー3を開閉するオープナー開閉アーム17と、略片嘴形状の植穴オープナー3が、カッター筒部61の下降時は閉口状態を、また上昇時は開口状態を一定時間保持できるよう装置化する開閉安定装置58を具備する。

    前記開閉安定装置58は、図5及び図6に示すようにカッター筒部61が上下に揺動するのに連動してオープナー開閉アーム17も上下に揺動し、植穴オープナー3を開閉するが、その稼働中図8に示すようにオープナー開閉アーム17を開口あるいは閉口状態にしておくため、オープナー開閉アーム17の上端側壁に装着するオープナー腕杆止21と、そのオープナー腕杆止21に一方の端部を連結するオープナー腕杆20と、更にオープナー腕杆20の他の一方に伸張リング筒部60と連結するスプリング22を具備する。

    前記回転部53は、図11に示すようにフレーム部54の左右の側枠に挟まれ、中心に動力軸27を貫通状態で固定し、図12及び図13に示すように植付機構50を複数機装着する。 またその植付機構50が具備するカッター揺動軸15を、先端にある揺動軸受30で左右から挟むように装着する対の軸受アーム28を付帯する回転板29と、その回転板29の内壁で姿勢制御チェーン31が稼働する側に姿勢制御チェーン31の稼働を安定させるチェーン補助歯車39を具備する。

    前記フレーム部54は、図11に示すように、回転部53を包む枠と、動力部55を挟んで回転部53を左右に進行方向に平行して2連に固定する枠と、また中央部に動力軸27を受ける動力軸受41を固定する枠と、左右の底辺枠の前方に走行体Dと連結する連結アーム37とで構成し、上部に種子Sを繰出すホッパー機構51と、繰出した種子Sを下で受ける植付機構50を複数機装着する2対の回転部53と、走行体Dから動力を受ける動力部55とを装着し、また回転部53を挟む左右側面の底辺枠に図11から図14までに示すように植付機構50の水平誘導輪10をガイドする水平維持レール36と、播種された種子Sを覆土する圧覆部63の圧覆誘導輪44をガイドする圧覆誘導輪レール48とを具備する。

    前記動力部55は、図14に示すように、走行体Dから動力を受けて播種機を作動するため伝導する装置で、前記動力軸27に走行体Dの動力を受ける動力受歯車34と、ホッパー機構51に動力を伝えるホッパー稼働歯車35と、その左右に固定する回転部53と、制御動力歯車32とを装着し、走行体Dからの動力を伝受する動力受チェーン42と、ホッパー機構51に動力を伝導する動力伝導チェーン38と、姿勢制御チェーン31と、フレーム部54の上部にホッパー機構51を稼働するホッパー稼働装置56を具備する。

    前記姿勢制御装置59は、図14に示すように前記動力軸27に固定する制御動力歯車32の回転と、回転部53を構成する各軸受アーム28の先端に装着する補助軸9を付帯するカッター揺動軸15に固定する垂直維持歯車33との回転を同じくすることにより、回転部53に装着する植付機構50の姿勢を常に垂直状態に維持するもので、図11に示すように、フレーム枠57の内側の回転板29と植付機構50の間の動力軸27に固定する制御動力歯車32と、図14に示すようにカッター揺動軸15の回転板29と植付機構50の間に固定する制御動力歯車32と同大の垂直維持歯車33と、その双方の歯車を連結する姿勢制御チェーン31と、そのチェーンの稼働の安定を図る回転板29に装着する植付機構50数のチェーン補助歯車39とを具備する。

    次に前記構成の動作を説明する。 通常落花生のマルチ栽培は、図15に示すように畝幅90cmを標準としてマルチフィルムMを敷設し、その畝に千鳥型に2列に播種している関係上、当播種機も図11に示すように2連式とし、千鳥型に2列に播種できるよう組み立てている。
    また当播種機は、図11から図14までに示すように種子Sを繰出すホッパー機構51と、その種子Sを下で受ける植付機構50と、その植付機構50を複数機装着する回転部53を動力軸27を通して2連に組み立てるフレーム部54に畝を跨いで走行できるよう車輪40を装着する作動機構とで構成し、走行体Dの進行後方に連結し、走行体Dの動力により牽引し、更に走行体Dの動力を動力部55で受け、ホッパー機構51と回転部53を稼働し、播種作業を行うよう装置化している。

    更に当播種機は、図12及び図13に示すように2連に組み立てるにあたり、左右の回転部53の対の回転板29に均等角度で付帯する軸受アーム28の装着角度を、その均等角度の2分の1の角度差を持たせ装着し、また走行体Dの走行速度と作動機構の播種速度が同速度で進行するよう設定し、マルチフィルムMを敷設した圃場Fの畝を跨いで走行することにより、図15に示すようにマルチフィルムMを千鳥型に一定の畝幅・株間をもって、略馬蹄形に開孔する等一連の播種作業を行うように装置化している。

    前記種子Sを繰出すホッパー機構51は、図11から図13までに示すように前記フレーム部54の上方中央に1機ずつ2機装着しており、動力部55の動力軸27に固定するホッパー稼動装置56の作動により、回転部53に装着する植付機構50が回転上昇し、ポッパー機構51の下方に到達するのを待って、ホッパー機構51が稼働し、一定粒数の種子Sを繰出すよう装置化している。

    前記植付機構50は、図11から図13までに示すように回転部53の回転板29に付帯する左右対の軸受アーム28の先端にある対の揺動軸受30にカッター筒部61のカッター揺動軸15の両端を取り付けることにより複数機装着し、その回転部53の中心を貫通する状態で固定している動力部55の動力軸27の回転により回転部53の植付機構50が順次回転降下し、一連の播種作業を行う。

    前記順次回転降下する植付機構50は、図12に示すように回転部53の回転により、最上昇点に到達した時点で、フレーム部54の上部に固定するホッパー機構51から繰出す種子Sを下で受け、植付機構50を装着する回転板29が前進方向に向って回転降下することにより、図3に示すように植付機構50のマルチ伸張リング1がマルチフィルムMを敷設してある圃場Fに接地し、マルチフィルムMを上から圧しることにより、マルチフィルムMを伸張状態にしている。

    その際伸張リング筒部60に取り付けられている水平誘導輪10がフレーム部54に取り付けられている水平維持レール36の前方を形成する植付機構50の回転弧と略一致する円弧のレールの間に移入することにより、マルチ伸張リング1により敷設するマルチフィルムMの加圧を強め、さらに回転板29の回転に伴い水平維持レール36を移行し、マルチ伸張リング1がマルチフィルムMを上から圧する状態で水平移動する。

    前記フレーム部54に固定する水平維持レール36は、図14に示すように植付機構50を構成する伸張リング筒部60の左右側壁にある水平誘導輪10を、回転部53を構成する軸受アーム28の回転により降下してきた際に下で受け止め、更に軸受アーム28が回転することにより、その水平誘導輪10を前方の円弧レールから水平レールに暫時移行するが、その際伸張リング筒部60がそれ以上降下しないで水平に移行するよう支え、カッター筒部61のみがさらに降下しマルチ開孔カッター2が圃場F中に刺入しマルチフィルムMを開孔する。 その時上のレールは、下のレールで受け止めた水平誘導輪10の降下移入により前方の円弧レールから水平レールに移行するまでの間、伸張リング筒部60が敷設のマルチフィルムMを加圧するように作用し、水平レールに移行する時点で、その加圧状態の位置で前記のように下のレールが伸張リング筒部60の更なる降下を抑止するよう作用し、上昇に際しては上のレールが上昇しようと作用する伸張リング筒部60を上から押え、水平を維持し、カッター筒部61のみが上昇し伸張リング筒部60内に収納されるよう作用する。

    一方前記カッター筒部61は、伸張リング筒部60が水平移行している間も最下降点に達するまで回転降下するが、その際図4に示すように、カッター揺動軸15は伸張リング筒部60のカッター筒部ガイド溝26にガイドされ、そのカッター揺動軸15を固定するカッター筒部61のみが下降し、カッター筒部61の先端を形成するマルチ開孔カッター2が、圃場Fに敷設しているマルチフィルムMを貫通し、図15に示すようにマルチフィルムMを略馬蹄形に開孔する。

    その際カッター筒部61の内側に装着する略片嘴形状の植穴オープナー3は、軸受アーム28の先端が最下降点に到達する時点で、図8に示すようにその上方を形成するアーム状のオープナー開閉アーム17がスクレパー筒部62のオープナー開口バー18に下方から押されることにより開口し、植穴オープナー3内に抱えている種子Sを土中に放出する。
    また放出後はカッター筒部61が上昇に転じ、植穴オープナー3は、地表に近い一定の高さに上昇するまで開口状態を維持し、最上昇時に達する時点でオープナー開閉アーム17がオープナー閉口バー19に上方から押されることにより閉口する。

    前記オープナー開閉アーム17は、スクレパー筒部62のバー固定枠8に固定するオープナー開口バー18とオープナー閉口バー19との間に装着し上下に揺動するが、植穴オープナー3が土中の最降下点に達するまで閉口状態を維持し、最降下点に達する時点で開口し、また開口後は地表に近い一定の高さに上昇するまで開口状態を維持し、最上昇点に達する時点で閉口できるようにするため、降下時はオープナー開閉アーム17が圃場F中の最降下点に達するまでスクレパー筒部62のオープナー開口バー18に接することなく下降し、また上昇時は地表に近い一定の高さに上昇するまで、オープナー開閉アーム17がオープナー閉口バー19に接することなく上昇するよう、オープナー開閉アーム17をアーム状に成型している。

    しかし前記植穴オープナー3は、上下揺動の最中は開口状態においても閉口状態においても不安定な姿勢にあるため、図8に示すようにオープナー開閉アーム17の上方端部側壁にオープナー腕杆止21を固定し、そのオープナー腕杆止21にオープナー腕杆20の一方の端部を装着し、他方の端部を伸張リング筒部60の中央部側壁でオープナー開閉アーム17の上下揺動の中間点を基点して装着するスプリング22の一方の端部を固定し、オープナー腕杆止21の範囲内でスプリング22が上下動し、植穴オープナー3が下降状態にある時は植穴オープナー3を閉口状態に、上昇状態にある時は植穴オープナー3を開口状態に維持するよう開閉安定装置58を装着し、放出後の種子Sの圃場F中での安定を図っている。

    前記カッター筒部61が図12に示すように最下降点に到達し、植穴オープナー3が開孔し、種子Sを放出した後、軸受アーム28の先端部は上昇に転じ、あわせてカッター筒部61も上昇に転じる。
    上昇に転じる時点に圧覆部63の圧覆誘導輪44がフレーム部54に取り付けている圧覆誘導輪レール48に移入し、圧覆ハンド4が降下を始める。
    この作動により圧覆ハンド4が植穴Pを左右から圧覆して最降下点に達すると圧覆作業は終了し、圧覆誘導輪44が圧覆誘導輪レール48から離れ、アーム戻しバネ46で圧覆ハンド4は元の位置に戻る。
    またこの時点で図13に示すようにカッター筒部61も最上昇点に達し、伸張リング筒部60内に包含され、伸張リング筒部60に固定されている水平誘導輪10がフレーム部54に取り付けられている水平維持レール36から離れて、伸張リング筒部60・カッター筒部61・圧覆部63が一体となり、軸受アーム28の上昇と連動して回転上昇する。

    前記スクレパー筒部62は、図5及び図6に示すように伸張リング筒部60の内側にあり、筒部固定7を挟んで伸張リング筒部60に固定され、カッター筒部61のマルチ開孔カッター2を内側からと外側から挟むように装着しているが、カッター筒部61の降下時は、マルチ開孔カッター2の圃場F中への刺入をガイドし、上昇時はマルチ開孔カッター2に付着した泥を、スクレパー筒部62を構成する外接スクレパー23で外側から、また内接スクレパー24で内側から除去しつつスクレパー筒部62内にマルチ開孔カッター2を格納する。

    この格納する時点が、カッター揺動軸15がカッター筒部ガイド溝26の最上昇点に達する時点で、伸張リング筒部60の水平誘導輪10が水平維持レール36から離れ、圧覆誘導輪44が圧覆誘導輪レール48から離れる時点であり、その後植付機構50が軸受アーム28の上昇とともにホッパー機構51の繰出す種子Sを下で受ける位置まで回転上昇し、1機の植付機構50は1回転し、1回の播種作業は完了する。

    前記回転部53に取り付ける植付機構50は、図4及び図5に示すように補助軸9を付帯するカッター揺動軸15に固定する垂直維持歯車33と、図14に示すように動力軸27に固定し前記垂直維持歯車33と同じ大きさの制御動力歯車32とを姿勢制御チェーン31で結ぶことにより、動力軸27の回転とカッター揺動軸15の回転が同じになり、常に植付機構50が垂直状態に維持されるよう作用し、フレーム部54に取り付ける水平維持レール36の間を垂直姿勢で移行することを可能にしている。 またそれぞれの植付機構50を同様に装備することにより回転部53に装着する植付機構50を垂直姿勢に維持し、連続して播種作業することを可能にしている。

    当播種機は、走行体Dの牽引により走行し、その走行体Dの動力を受けて前記作動機構を構成する回転部53が回転することにより連続的に播種作業を行うものであるが、その回転部53は、左右対の軸受アーム28を付帯する回転板29からなり、その軸受アーム28は落花生の標準播種株間が28cmから30cmなので、それを基準に軸受アーム28の径を設定し、対の回転板29の動力軸27への固定幅は、当植付機構50の径に加えて、その外側壁及びカッター揺動軸15に固定する歯車等が稼働可能な幅に設定している。
    また当植付機構50の高さは、軸受アーム28の先端に装着して回転可能な位置にカッター揺動軸15を装着するよう設定し、マルチ伸張リング1の径は、マルチフィルムMの略馬蹄形の開口径を5〜6cmとして、それにスクレパー筒部62と圧覆部63を内に抱えられる径としている。
    またフレーム部54の水平維持レール36は、植付機構50の伸張リング筒部60の側壁に装着する半径1cmの水平誘導輪10を、伸張リング筒部60の底辺から6cmの位置に装着し、マルチ伸張リング1がマルチフィルムMを圃場Fに向けて1cmの深さまで圧下する設定にしているため、水平維持レール36が敷設のマルチフィルムMの4cmの高さで走行し、マルチ開孔カッター2が圃場F中5cmの深さに達し種子Sを放出するよう設定している。

    この播種機の作動については、左右対の軸受アーム28の各先端部に植付機構50を1機ずつ4機装着し、回転部53が1回転することにより4機の植付機構50がそれぞれ一回の播種作業を行う。
    その4機の植付機構50は、図12に示すように軸受アーム28の先端に取り付ける第1の植付機構50が最上昇点に位置する時点で、フレーム部54の上部に取り付けているホッパー機構51から繰出す種子Sを下で受け止め内包するが、その時点で第3の植付機構50は最下方に位置しカッター筒部61が敷設のマルチフィルムMの圃場P中に刺入し種子Sを放出する。
    また第2の植付機構50は種子Sを内包し降下途中にあり、第4の植付機構50は種子Sを放出して上昇中にある。
    一方図13示す植付機構50は、第1の植付機構50はすでに種子Sを内包し降下中で、第2の植付機構50は水平誘導輪10が水平維持レール36に移入する状態にあり、第3の植付機構50は播種を完了し、カッター筒部61が伸張リング筒部60に収納され、水平維持レール36から離れる状態にあり、第4の植付機構50は上昇して次の種子S受けに向かっている途中である。
    この図12と図13の回転差は45度にしており、図11に示すように2連式で走行体Dに牽引されることにより、千鳥型に連続的な播種作業を可能にしている。

    なお、本発明においては、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範囲で、適宜変更して具体化することが出来る。
    (1)作動機構の各構成の数、大きさ、形状、角度を変えること。
    (2)落花生等種子に限定されるものでないこと。
    (3)連結の手法を変えること。

    今日の落花生栽培は、有孔のマルチフィルムを敷設して、その開孔部に植穴を開け播種しているが、この方法はマルチフィルムの開孔部に位置的なズレが生ずるため機械播きに適せず、手播きに依存している状況にあり、一方在落花生の生産者は、高齢化が進んでおり、この手播きの播種作業は過重な負担になり、年々作付け面積が減少している現状にある。
    また落花生の需要は、いり豆・加工用とも安定しており、その供給の大部分は中国産に依存しているが、しかし国産の落花生ついては、食味が良く消費者の人気も高く、その需要も根強いものがあり、価格も安定している。
    そのため落花生マルチ栽培の播種作業の機械化を可能にすることにより、生産者の労働軽減はもとより、消費者の求める食味のよい落花生の低コストで安定した供給を可能にする。
    また今日では除草剤等の農薬の使用を減ずる所謂低農薬栽培による安全性を重視した食品の需要が高まっているため、雑草防除効果の高いマルチフィルムによる作物の栽培が広く普及してきているが、無孔のマルチフィルムを圃場に敷設し、それを開孔し、同時に植穴も開口し、植付する機械については、開発事例も少なく、したがって実用化されている機械も少ない状況にあり、この部門の機械の開発に対する期待度も高く、その需要は大いに期待できる。
    また当播種機の植付機構は、野菜等の小型苗の移植にも利用できるよう無孔のマルチフィルムを伸張状態にして開孔し、同時に植穴を開口する方式とあわせ、圧覆機能をこれまでのローラー型からハンド型にしており、汎用性を持たせる設計にしているので、産業上の利用可能性は非常に高い。

    本発明に係る植付機構全体を進行後方から示した透視図である。

    同植付機構の構成を底面から示した透視図である。

    同植付機構の後方透視図でオープナーが閉口されて種子を機中に抱えている状態の図である。

    同植付機構の後方透視図でオープナーが開口されて種子を土中に放出している状態の図である。

    同植付機構の側面透視図でオープナーが閉口されて種子を機中に抱えている状態の図である。

    同植付機構の側面透視図でオープナーが開口されて種子を土中に放出している状態の図である。

    同植付機構のカッター筒部の構成を示した図である。

    同植付機構の植穴オープナーの構成を示した透視図で、細点線部は関連筒部の位置関係を示したものである。

    同植付機構のスクレパー筒部の構成を示した透視図で、細点線部は関連筒部の位置関係を示したものである。

    同植付機構の圧覆部の構成を示した透視図で、細点線部は関連筒部の位置関係を示したものである。

    本発明にかかる播種機全体を進行後方から示した透視図である。

    同播種機全体のI−I左側面透視図で、ホッパー機構を上に装着する作動機構の構成と植付機構が播種状態にある図である。

    同播種機全体のII−II右側面透視図で、ホッパー機構を上に装着する作動機構の構成と植付機構が播種完了状態にある図である。

    同播種機全体のIII−III左側面透視図で、作動機構の動力部の構成と姿勢制御システムを示した図である。

    同播種機により作業されマルチフィルムを開孔した圃場の鳥瞰図である。

    符号の説明

    F 圃場 S 種子 M マルチフィルム P 植穴 D 走行体 1 マルチ伸張リング
    2 マルチ開孔カッター 3 植穴オープナー 4 圧覆ハンド 5 圧覆アーム 6 種子誘導管 7 筒部固定
    8 バー固定枠 9 補助軸10 水平誘導輪11 水平誘導輪軸12 揺動軸ガイド溝13 伸張リング種子受14 カッター筒部種子受
    15 カッター揺動軸16 オープナー軸17 オープナー開閉アーム18 オープナー開口バー19 オープナー閉口バー20 オープナー腕杆21 オープナー腕杆止22 スプリング23 外接スクレパー24 内接スクレパー25 間隙保持板26 カッター筒部ガイド溝27 動力軸28 軸受アーム29 回転板30 揺動軸受31 姿勢制御チェーン32 制御動力歯車33 垂直維持歯車34 動力受歯車35 ホッパー稼働歯車36 水平維持レール37 連結アーム38 動力伝導チェーン39 チェーン補助歯車40 車輪41 動力軸受42 動力受チェーン43 筒部ガイドピン44 圧覆誘導輪45 アームガイド溝46 アーム戻しバネ47 誘導輪ガイド溝48 圧覆誘導輪レール49 圧覆誘導輪軸50 植付機構51 ホッパー機構53 回転部54 フレーム部55 動力部56 ホッパー稼働装置57 フレーム枠
    58 開閉安定装置59 姿勢制御装置60 伸張リング筒部61 カッター筒部62 スクレパー筒部
    63 圧覆部

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